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基本マニュアル i99-BASIC

i99-BASIC 基本マニュアル - 株式会社インタフェー …ƒžニュアル - 3 - Interface Corporation 6.6.2 バージョンアップの実行 21 6.7 外部機器無しに、I/Oコマンドの制御確認を行いたい時

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基本マニュアル

i99-BASIC

i99-BASIC基本マニュアル

Interface Corporation - - 2

目 次

第 1 章 i99-BASIC って何? 4

1.1 i99-BASIC とは .......................................................................................................................... 4 1.2 i99-BASIC の特長 ...................................................................................................................... 4 1.3 BASIC 言語の欠点を利点に ...................................................................................................... 6

第 2 章 はじめに 7

第 3 章 i99-BASIC のインストール 8

3.1 インストール方法 ..................................................................................................................... 8 3.1.1 インストールパッケージのダウンロード .................................................................. 8 3.1.2 ダウンロードファイルの解凍 ........................................................................................ 9 3.1.3 i99-BASIC のインストール........................................................................................... 10

3.2 アンインストール方法 ........................................................................................................... 11 3.2.1 アンインストール ........................................................................................................ 11

第 4 章 i99-BASIC の起動/終了 12

4.1 起動方法 ................................................................................................................................... 12 4.2 終了方法 ................................................................................................................................... 12

第 5 章 i99-BASIC の使用方法について 13

5.1 i99-BASIC を体験する ............................................................................................................ 13 5.2 コマンドの使用方法について................................................................................................ 13

5.2.1 コマンドとは................................................................................................................ 13 5.2.2 コマンドの書き方 ........................................................................................................ 13 5.2.3 プログラムとは ............................................................................................................ 14 5.2.4 行番号とは.................................................................................................................... 14 5.2.5 リファレンスとは ........................................................................................................ 15 5.2.6 プログラムの実行・停止・終了の各状態について ................................................ 15

5.3 USB の使用方法について ........................................................................................................ 16

第 6 章 高度な使い方 17

6.1 電源 ON 時、プログラムを自動起動したい時 ...................................................................... 17 6.2 高速起動が行いたい ............................................................................................................... 17 6.3 プログラムを保護(セキュリティ)したい時 ........................................................................ 18

6.3.1 パスワードの設定 ........................................................................................................ 18 6.3.2 BASIC 標準形式でファイルを保存する ..................................................................... 18

6.4 対話入力を無効にして、プログラムを自動起動したい時 ................................................ 19 6.4.1 復旧用 USB 鍵を作る .................................................................................................... 19 6.4.2 システムの強制的な初期化 ........................................................................................ 20

6.5 ネットワーク機能を利用したい............................................................................................ 20 6.6 バージョンを更新したい ....................................................................................................... 21

6.6.1 インストールパッケージのダウンロード ................................................................ 21

i99-BASICマニュアル

- - Interface Corporation 3

6.6.2 バージョンアップの実行 ............................................................................................ 21 6.7 外部機器無しに、I/O コマンドの制御確認を行いたい時 ................................................. 22 6.8 i99-BASIC から Linux の画面に遷移したい ......................................................................... 23 6.9 i99-BASIC と Linux の間で連携処理を行いたい ................................................................. 24

6.9.1 Linux のデータを i99-BASIC で取得する場合 ......................................................... 24 6.9.2 i99-BASIC のデータを Linux で取得する場合 ......................................................... 25

第 7 章 困った時のチェックポイント 26

第 8 章 Tips 28

■印刷を行う際の諸注意 .................................................................................................. 28 ■Windows のファイルを利用する場合 .......................................................................... 28 ■動作速度の情報 .............................................................................................................. 29 ■コンソールに対する描画の諸注意 .............................................................................. 30 ■大文字と小文字の取り扱いについて .......................................................................... 30 ■電源のブチ切りについて .............................................................................................. 30

i99-BASIC基本マニュアル

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第1章 i99-BASICって何?

1.1 i99-BASICとは

i99-BASICは、「コンピュータをもっと簡単に使いたい」, 「プログラムを簡単に使いたいが高価で

複雑なツールの導入は嫌だ」といった声に応えるべく、弊社が提供する高機能計測制御ソフトウェ

アです。 複雑で高度な技術が必要な「プログラミング」というもののハードルを下げ、多くの人が「見て分

かる」, 「扱える」ことができ、産業界の現場や教育の世界で、短時間で本当にやりたいことを実

現できるコンピュータ環境を提供します。

1.2 i99-BASICの特長

●コンピュータ本来の使い方である「プログラミング」を簡単に

現在のコンピュータは、複雑化, 仮想化され、肥大化してしまった事で、非常に手軽に利用できる

ようにはなりましたが、使いこなすには高度な知識や高価なツールが必要になってしまいました。

本来は、ユーザがプログラムを作って、事務や計測・制御・実験等の仕事をさせるのが、コンピュー

タの役割です。

私たちは、そんな本来のコンピュータの使い方をi99-BASICで実現します。

●必要なのはi99-BASICだけ

i99-BASICには、実行環境やプログラム作成に必要な機能が揃っています。i99-BASICがコンピュー

タにインストールするだけで、開発、テスト、現場運用の全てを行う事ができます。無駄な追加作

業がなく、コストと時間を省けます。

●見た目で分かるコマンド

COPY, SLEEP, TIMER, CIRCLE 全てi99-BASICのコマンドですが、コマンドを見ただけでどのような

コマンドか想像がつきます。

分かりやすいコマンドを組み合わせて、簡単にコンピュータにプログラムを与える事ができます。

●自由なプログラムを書ける

プロフェッショナルなプログラマではなくても、コンピュータを使って業務を実現できる環境、

それがi99-BASICです。

プログラミングを楽しく、より簡単にすることで、どんな人でもコンピュータを活用できる自由が

生まれます。市販のアプリケーションとは違い、自分が作成したプログラムは自分自身で自由に機

能を追加、変更することができます。

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- - Interface Corporation 5

●すぐに使える総合パッケージ

i99-BASICは、インタプリタ型コンピュータ環境です。

リンク設定やコンパイル等、難しくて煩わしい作業を行わずに、プログラムがその場で動作します。

プログラムエディタ・デバッガが内蔵され、ステップ実行や変数チェックもすぐにできます。

●初心者でも安心

i99-BASICの文法は簡単なので、プログラミングに取りかかることで学んでいくことができます。

BASICは初心者にも習得しやすい言語であるため、まずプログラムを書いてみて、すぐに実行。好き

な時にプログラムを止めて、書き換えて、またすぐ実行。

プログラム修正による変化をすぐに確認できるため、自然にプログラムが作れるようになります。

●ビジュアルな画面作成

i99-BASICは綺麗なボタンやウィンドウを簡単に作成できます。

WindowsやLinxで作ったプログラムに引けを取らない、美しい画面インタフェースを作成することが

できます。

●電源ONですぐ動作

特別なアプリケーションプログラムを起動する必要はありません。

i99-BASICインストール済みコンピュータなら、電源投入後、すぐにプログラムを実行することがで

きます。

プログラミングが完了したら、コンピュータは計測制御装置として動作させる事ができます。

●簡単I/O制御

ランプの点灯や温度データの取得等、コンピュータはI/O(Input/Output)を行わせることで真価を

発揮します。

通常I/O機能を利用する場合、ドライバという特別なソフトウェアをインストールしたり、複雑な手

順でプログラミングしなければ利用できませんが、i99-BASICならば、電源を入れてコマンドを1つ

与えるだけで、すぐにI/O機能を利用できます。

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1.3 BASIC言語の欠点を利点に

古くから使われているBASIC言語には、欠点があります。 i99-BASICでは、この欠点を利点に変え、現代のコンピュータ環境に適用できるようにしました。

●処理速度の向上

BASICといえば、1行ずつ処理する「インタプリタ」のため、処理速後が遅いイメージがありますが、

現在のCPUは処理速度が速いため、処理の遅さは気になりません。

●万全のセキュリティ機能

インタプリタ言語の宿命であるプログラムコードが露出する危険も対策済みです。

i99-BASICは、プログラムコードの特定範囲を編集不可に設定したり、隠したりする機能を搭載して

います。

さらに現場設置用に、事前に登録しておいたUSBメモリが差さっていない場合、入力を受け付けない

機能も搭載されており、現場でも安心してお使い頂けます。

●ハードウェア依存なし

弊社のハードウェアに弊社独自のi99-BASICを搭載しているため、ハードウェア依存、相性問題があ

りません。

●現代のコンピュータ機能に対応

インターネットやイントラネットへの通信、マルチスレッドによる並列動作、データベースアクセ

ス機能等、過去のBASICには無かった機能に対応しています。i99-BASICならば、より簡単に扱う事

ができます。

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第2章 はじめに

このマニュアルは、Interface Linux System 6 搭載コンピュータに、i99-BASIC 簡易制御ソフトウェ

アを導入し、その使い方、文法規則などを、説明しております。 以下に目的別の説明を用意しておりますので、ご覧ください。

目的 参照頂く場所

(L6) / (K6)モデルの製品を購入したので、

i99-BASICをインストールしたい

「第3章 i99-BASICのインストール」

i99-BASICの電源を入れたい/落としたい 「第4章 i99-BASICの起動/終了」

i99-BASICの基礎的な事項を確認したい 「第5章 i99-BASICの使用方法について」

初めてi99-BASICを使うので、概要を理解したい 別冊 「i99-BASIC 導入編」

プログラムを作成したので、システムに組み込ん

で電源ONで自動起動するようにしたい

「6.1 電源ON時、プログラムを自動起動したい

時」

高速で起動したい 「6.2 高速起動が行いたい」

システムに組み込んだプログラムを勝手に改ざん

されないように、保護したい

「6.3 プログラムを保護(セキュリティ)した

い時」

完成したプログラムをセキュリティで保護して現

場運用したい

「 6.4 対話入力を無効にして、プログラムを自動

起動したい時」

ネットワーク機能を利用したい 「6.5 ネットワーク機能を利用したい」

i99-BASICのバージョンを上げたい 「6.6 バージョンを更新したい」

外部I/O機器を接続する手間無しに、I/Oコマンド

の呼び出し確認をしたい

「6.7 外部機器無しに、I/Oコマンドの制御確

認を行いたい時」

Linuxも使いたい 「6.8 i99-BASICからLinuxの画面に遷移した

い」

i99-BASICの文法を知りたい 別冊 「i99-BASIC コマンドリファレンス(標準コ

マンド編)」

i99-BASICの標準コマンドを知りたい 別冊 「i99-BASIC コマンドリファレンス(標準コ

マンド編)」

i99-BASICで計測・制御を行うコマンドを知りたい 別冊 「i99-BASIC コマンドリファレンス(I/Oコマ

ンド編)」

i99-BASICでシステムを監視するコマンドを知り

たい

別冊 「i99-BASIC コマンドリファレンス(システ

ム監視コマンド編)」

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第3章 i99-BASICのインストール

本章は、Interface Linux System 6に対して、i99-BASICをインストールする方法を説明しま

す。既に、i99-BASICがインストールされているプリインストールモデルでは、この作業は必

要ありません。

3.1 インストール方法

i99-BASICをインストールする為に必要な要件は以下の通りです。

No. 要件

1 Interface Linux System 6入りの弊社製コンピュータである

※製品型式中に「(L6)」および「(K6)」と記載のある製品が該当します。

2 弊社web siteより、ユーザーID登録を済んでいる

3 インターネットに接続する環境がある

3.1.1 インストールパッケージのダウンロード

下記弊社web siteよりGAB-9901というソフトウェアをUSBメモリにダウンロードします。

<http://www.interface.co.jp/i99_basic/index.asp>

パッケージをダウンロードする際、お客様のユーザーIDとパスワードが必要となります。

Interface Corporation - - 8

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3.1.2 ダウンロードファイルの解凍

ダウンロードしたファイルの入ったUSBメモリをコンピュータに接続し、メニューの「アプリケーシ

ョン」→「アクセサリ」→「システムターミナル・スーパーユーザーモード」を選択して、ターミ

ナルを起動して下さい。

弊社出荷時状態のスーパーユーザーのパスワードはrootです。

ダウンロードしたパッケージファイルを任意の場所で解凍して下さい。

例:ダウンロードしたファイルが「/media/6230-61FC」にある場合、システムターミナルは以下の

赤字のコマンドを打ち込みます。(青字は解説です)

①USBメモリがLinuxのどこにマウントされているか調べます。

# df

ファイルシステム 中略 マウント位置

/dev/sdb1 中略 /media/6230-61FC

※USBメモリは/mediaの下にマウントされます。この例では/media/6230-61FCにマウントされました。

②ダウンロードしたファイルのあるフォルダに移動します。

↓半角スペース

# cd /media/6230-61FC

① ダウンロードしたファイルを解凍します

↓半角スペース

# tar xzvf [ダウンロードしたファイル名]

Linuxでは1文字ずつファイルやフォルダ名を打たなくても、TABキーを押す事で入力補助を受

ける事ができます

本手順の通り、ダウンロードファイルをUSBメモリ上で解凍、インストールを行っても問題あ

りません。i99-BASICは正しくインストールされます。

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3.1.3 i99-BASICのインストール

解凍したファイルの中に、「install」という名前のファイルがあります。下記のように実行してイ

ンストールします。

① インストールスクリプトを実行します

↓半角スペース

# bash install

②システムを再起動します

# reboot

rebootコマンドによりコンピュータは再起動されます。再起動後は、i99-BASICが起動します。

i99-BASICをインストールするとコンピュータはファイルを保存しても反映されないリード

オンリーモードになり、電源がブチ切りできるようになります。

Linuxのターミナルで下記のコマンドを入力し再起動すると、リードオンリーモードは変更さ

れます

リードオンリーモード無効:①read_only_mode_off②reboot

リードオンリーモード有効:①read_only_mode_on②reboot

リードオンリーモードを無効にした状態で電源をブチ切りすると、システムとファイルは保

護されません。

i99-BASICが起動した状態で、Linuxの画面に移りたい場合、「Alt」+「Ctrl」+「→」を押

して下さい。i99-BASICの画面に戻るには、「Alt」+「Ctrl」+「←」を押して下さい。

i99-BASICをインストールすると一部の不要なサービスを起動させないため、Linuxのデスク

トップ画面が変更されます。

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3.2 アンインストール方法

i99-BASICをアンインストールして、元のInterface Linux System 6が起動する環境に戻す手順は下

記の通りです。

3.2.1 アンインストール

「Alt」+「Ctrl」+「→」キーを押下して、Linuxの画面に移動します。

次に、メニューの「アプリケーション」→「アクセサリ」→「システムターミナル・スーパーユー

ザーモード」を選択して、システムターミナルを起動して下さい。

アンインストールを行う場合、①read_only_mode_off②rebootを行い、書込みが出来る状態

になってから実行して下さい。

「/usr/src/interface/[型式]/[CPU]」の中に、「uninstall」という名前のファイルがあります。

下記のように実行してアンインストールします。

①アンインストールするパッケージのフォルダに移動します。

↓半角スペース

# cd /usr/src/interface/gab9901/i386

②アンインストールスクリプトを実行します

↓半角スペース

# bash uninstall

③システムを再起動します。

# reboot

rebootコマンドによりコンピュータは再起動されます。再起動後は、Linuxが起動します。

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第4章 i99-BASICの起動/終了

4.1 起動方法

コンピュータの電源を入れると、自動的にi99-BASICが起動します。

初回電源投入など、初めてi99-BASICを動かした時、以下のような画面が表示されます。

これが、i99-BASICのコンソール画面です。主にキーボード操作により、コマンドを入力し、i99-BASIC

への指示を通してコンピュータを制御します。

画面左下にあるIDEボタンは統合開発環境(Integrated Development Environment)の呼び出

しボタンです。i99-BASIC, version 2以上で利用できます。

4.2 終了方法

i99-BASICを終了するには、幾つかの方法があります。

方法1.コマンドから終了する

コンソールの黒い画面(コマンドエリア)に以下のコマンドを入力する事で、i99-BASICを終了で

きます。

コンピュータの電源をOFFにして終了する SHUTDOWN

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QUIT 終了してLinuxの画面に戻る

SYSTEM

方法2.電源をぶち切りする

「SAVE」コマンドなど、ファイルへのアクセスを行ってない時であれば、電源をぶち切りして終

了できます。

再度i99-BASICを起動する場合は、電源を入れなおしてください。

i99-BASICマニュアル

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第5章 i99-BASICの使用方法について

5.1 i99-BASICを体験する

i99-BASICを初めてお使いになるお客様は、「i99-BASIC マニュアル(導入編)」をご利用下さい。 細かな文法やコマンドの記載方法を知る前に、まずはi99-BASICがどのようなものか体験して頂け

ます。 プログラムを全く触った事が無い方でも体験できるように、キーボードから入力する1文字1文字ま

で記載してあり、予備知識なしでi99-BASICを体験することができます。

5.2 コマンドの使用方法について

5.2.1 コマンドとは

コンピュータは人間が話す言葉を理解できないため、コンピュータが理解できる言葉(コマンド)

で指示を与える必要があります。

人と話をする際に、言葉を沢山使える方が、思っている事をより正確に、端的に伝える事ができる

のと同じように、コマンドを沢山使える方が、コンピュータに正確に、端的(プログラムを短く)

に指示を与えることができます。

一部のコマンドだけでもプログラムを書くことはできます。全てのコマンドを使える必要はなく、

プログラムを書くにつれて、徐々に使えるコマンドは増えていきます。

5.2.2 コマンドの書き方

i99-BASICは、1行ごとにコマンドを記述していきます。 各1行の記述は、コマンドの名前とコマンドに与える情報(パラメータ)からなります。

例:ファイルをコピーするFILECOPYコマンド

FILECOPY “ORIGINAL.BAS”,“COPY.BAS”

↑半角スペース コマンドの名前とコマンドに与える情報(パラメータ)の間は半角スペースを入れる必要があります。 パラメータには定数, 変数の他、これらを組み合わせた式等を指定することができます。 詳細な書式は別冊の各i99-BASIC コマンドリファレンスをご参照下さい。

i99-BASIC基本マニュアル

5.2.3 プログラムとは

プログラムとは複数のコマンドを繋げたものです。 複数のコマンドを繋げる事でコンピュータに意味のある動作を行わせる事が可能です。 i99-BASICでは、コマンドの前に行番号を付けることでプログラムの1行として扱われます。この1行ずつを繋げていき、自分の思った動作をコンピュータに行わせます。 「i99-BASIC マニュアル(導入編)」にある通り、プログラムは入力した時点では実行される事は

なく、「RUN」コマンドを実行する事で、プログラムが行番号の順番で処理されます。

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‘ これはプログラムです(入力しても直ぐには実行されません。RUNコマンドで実行されます。)

10 PRINT 1+2

→3

‘ これはコマンドです(入力した瞬間に実行されます)

PRINT 1+2

5.2.4 行番号とは

行番号とはプログラムの行の先頭に付ける数字で、プログラムの処理順番を意味する番号です。 仮に以下のような行番号でプログラムを書いても、行番号の若い順に自動的に並べ替えられます。

10 PRINT “10行目”

30 PRINT “30行目”

20 PRINT “20行目”

40 END

10 PRINT “10行目”

20 PRINT “20行目”

30 PRINT “30行目”

40 END

行番号の含まれてないプログラムを「LOAD」すると、i99-BASICは行番号の自動割

り振りコマンドである「RENUM」を自動的に実行します。

i99-BASICマニュアル

5.2.5 リファレンスとは

リファレンスとはコマンドの辞書で、どのようなコマンドがあり、そのコマンドで指示を与えた場

合、コンピュータがどのように動くかが記載されています。 リファレンスはコマンドの種類により以下のように分冊されています。 コマンドの種類 コマンドリファレンス

「i99-BASIC コマンドリファレンス(標準コマンド編)」 表示、入力、変数、演算、文字列操

作、ファイル操作、分岐、ループ、

配列、スレッド、ネットワーク、GUI「i99-BASIC コマンドリファレンス(システム監視コマンド編)」システム監視制御 「i99-BASIC コマンドリファレンス(IOコマンド編)」 I/O制御

5.2.6 プログラムの実行・停止・終了の各状態について

プログラムは、実行状態、停止状態、終了状態の3状態があります。

終了状態

実行状態 停止状態

「RUN」コマンド

ENDに到着 END呼び出し

CONT呼び出し

Break呼び出し

i99-BASIC起動 通常時、プログラムは「終了状態」にあります。「RUN」コマンドでプログラムを実行すると「実

行状態」に遷移します。「END」かプログラム終端に達すると「終了状態」に戻ります。また、「Break」キーなどで中断させると「停止状態」に遷移します。

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i99-BASIC基本マニュアル

5.3 USBの使用方法について

USBを使用する場合は、USBポートにUSBを挿入すると自動的にマウントされます。 i99-BASICからは、/mnt/(USBのラベル名)にUSBの内容が展開されます。

例:USBメモリ内のUSB.BASファイルをLOADする場合

LOAD “/mnt/media-sdb1/USB.BAS”

USBのラベル名はUSBメモリにより変化します。USBのラベル名は FILES “/mnt” でご確認下さい。

複数のUSBメモリを同時に使われる場合は、事前にラベル名を確認してお使い下さ

い。

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第6章 高度な使い方

6.1 電源ON時、プログラムを自動起動したい時

プログラムが完成しシステムに組み込む際、電源ONで作成したプログラムを自動起動したい場合が

あります。 この場合、「POWER ON」コマンドで自動起動したいプログラムを指定する事で、以後 電源ON時

にi99-BASICが起動すると同時に、指定したプログラムが自動で「RUN」されるようになります。

例:「AUTORUN.BAS」を自動的に起動するように登録する。

POWER ON “AUTORUN.BAS”

例:「AUTORUN.BAS」を自動的に起動しないように戻す。

POWER ON “”

「POWER ON」コマンドの詳細は、別冊「i99-BASIC コマンドリファレンス(標準コマンド編)」に

あります。

6.2 高速起動が行いたい

HIBERNATEコマンドを実行すると高速起動を利用できます。 HIBERNATEコマンドを実行すると、シャットダウンが行われ、ハードウェアは待機状態になりま

す。電源スイッチを押す事で、電源投入され、シャットダウン前の状態からそのまま作業を継続す

ることができます。

使用するコンピュータのモデルによって本機能を利用できない場合があります。

I/O機能が搭載されたコンピュータでは本機能は利用できません。

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i99-BASIC基本マニュアル

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6.3 プログラムを保護(セキュリティ)したい時

システムに組み込んだプログラムは、勝手に改ざんされては困る事があります。 また、プログラムの核となる部分は保護しながら、ユーザーインタフェースに係わる部分は、現場

の判断で自由に変更させたい場合もあります。 i99-BASICは、プログラムを保護する機能として、行単位の編集不可設定と、行単位の隠し設定が

できるようになっています。

機能 コンソールで使用

行単位の編集不可設定 「GUARD ON」コマンドで書き換え不可。

「GUARD OFF」コマンドで解除。

行単位の隠し設定

(編集不可も兼ねる)

「HIDDEN ON」コマンドで隠し設定。

「HIDDEN OFF」コマンドで解除。

上記設定を行う場合、下記2点の注意事項があります。

6.3.1 パスワードの設定

プログラムのパスワードを必ず掛けて下さい プログラムのパスワードを掛けないと、せっかく編集不可設定や、隠し設定を掛けても、解除が誰

でも簡単に行えてしまいます。 プログラムのパスワード設定は、「FILEPASSWD」コマンドで行う事ができます。 「FILEPASSWD」コマンドの詳細は、別冊「i99-BASIC コマンドリファレンス(標準コマンド編)」にあります。

6.3.2 BASIC標準形式でファイルを保存する

書込み禁止や不可視設定等、保護したプログラムはBASIC標準形式でファイル保存します。 BASICテキスト形式では保存できません。

BASIC標準形式でファイルを保存する場合、SAVEコマンド実行時、オプションを指定しないか、Bオ

プションか、BHオプションでセーブして下さい。これによりBASIC標準形式で保存され、ファイルの

保護属性が保持されます。

例:「SECRET.BAS」をBASIC標準形式で保存する。

SAVE “SECRET.BAS”, B

保護したプログラムを表示、印刷するには一度保護を解除する必要があります。

「SAVE」コマンドの詳細は、別冊「i99-BASIC コマンドリファレンス(標準コマンド編)」にありま

す。

i99-BASICマニュアル

6.4 対話入力を無効にして、プログラムを自動起動したい時

プログラムが完成し現場で運用を行う場合、実行中のプログラムを第三者に勝手に停止、改ざんさ

れないよう、ユーザー操作を全て無効にしてプログラムを自動起動させることができます。 例:「AUTORUN.BAS」を自動的に起動しつつ対話入力を無効にする。

POWER ON “AUTORUN.BAS”, S 上記のように、”POWER ON”コマンドに”S”オプションを付けることで対話入力が無効になります。

Ctrl+Cなどのキーでプログラムは停止できず、また仮にプログラムが停止できたとしても、コマン

ドの入力ができなくなります。

6.4.1 復旧用USB鍵を作る

プログラムにバグが見つかったり、拡張する等、システムメンテナンス時に対話入力を再び有効に

する時に備え、任意のUSBメモリを「復旧用USB鍵」として端末に登録する事ができます。 復旧用USB鍵を登録しておくと、復旧用USB鍵を指している間だけ、一時的に対話入力が復活しま

す。 ①「CONFIG PASSWORD」コマンドでシステムのパスワードを掛けます。 ② 任意のUSBメモリを接続します。 ③「CONFIG SYSKEY」コマンドで復旧用USB鍵の登録ウィンドウを呼び出します。 ④ 復旧用USB鍵の登録ウィンドウで任意のUSBメモリを復旧用USB鍵として登録します。 ⑤「POWER ON "AUTORUN.BAS", S」とすると、対話入力無効でプログラムが自動起動します。 ⑥ 対話入力は無効になっていますが、復旧用USB鍵を接続している間だけ、対話入力が復活します。

復旧用USB鍵を登録していない場合、対話入力を復活させる方法はありません。

(復旧用USB鍵を失った場合は、強制的な初期化か、弊社サポートに連絡ください)

復旧用USB鍵に出力されたテキストファイルを他のUSBメモリにコピーしても復旧用USB鍵と

しては認識されません。

復旧用USB鍵の登録を行う際は、ext3等、ファイルが保存できる状態で事前にフォーマットし

て下さい。フォーマットが正しく行われていない場合、復旧用USB鍵の候補として検出されま

せん。

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6.4.2 システムの強制的な初期化

復旧用USB鍵が紛失、破損した場合、システムの操作ができなくなります。 その場合、下記の手順でシステムの強制的な初期化が行う事ができます。

システムのパスワードを設定していない場合、本機能は利用できません。

システムの強制的な初期化を行った場合、i99-BASICのBASICプログラムを保管する領域

(/root/mybasic/user以下)の全てのファイルは消去され、設定情報は i99-BASICインストー

ル直後の状態に初期化されます。

① 対話入力が無効のシステムに対して、Ctrl+Altキーを押しながら、ゆっくり「システムのパスワー

ド」を入力し、Ctrl+Altキーを押したままEnterキーを押します。 ② Ctrl+Altキーを押したまま、再度、ゆっくり「システムのパスワード」を入力し、Ctrl+Altキーを

押したままEnterキーを押します。 ③ 再起動されます。 ④ i99-BASICが起動し、対話入力ができるようになります。(システムは初期化されています。)

操作中Ctrl + Altキーは押したままとなります。

6.5 ネットワーク機能を利用したい

ネットワークプリンタを利用する場合など、ネットワーク上のホストと通信するにはi99-BASICの入ったコンピュータをネットワークにつなげる必要があります。 ネットワークへの接続方法の詳細は、別冊「Linux 構築ガイド」にあります。 接続するネットワークプリンタの設定は、「CONFIG」コマンドで行う事ができます。 「CONFIG」コマンドの詳細は、別冊「i99-BASIC コマンドリファレンス(標準コマンド編)」にあり

ます。

Interface Corporation - - 20

i99-BASICマニュアル

6.6 バージョンを更新したい

下記の手順でi99-BASICのバージョンを更新する事ができます。

6.6.1 インストールパッケージのダウンロード

下記弊社web siteよりGAB-9901というソフトウェアをUSBメモリにダウンロードします。

<http://www.interface.co.jp/i99_basic/index.asp>

USBメモリ内はダウンロードする拡張パッケージデータ以外が無い状態にして下さい。

6.6.2 バージョンアップの実行

ダウンロードしたファイルの入ったUSBメモリをコンピュータに接続し、下記のコマンドを

i99-BASICのコマンドエリアに入力します。

①アップデートコマンドを入力します。

↓半角スペース

↓半角スペース

CONFIG UPDATE BASIC

② 再起動します。

REBOOT

再起動後、i99-BASICのバージョンが更新されています。

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i99-BASIC基本マニュアル

6.7 外部機器無しに、I/Oコマンドの制御確認を行いたい時

i99-BASICのI/Oコマンドを使って 外部機器を制御する場合、基本的に実機が無いといけませんが、

テストや先行開発で、外部機器の実機が無い状態でもプログラミングを進める事ができると便利で

す。 i99-BASICは、搭載された「簡易シミュレータ」を利用する事で、I/Oコマンドの入出力をシミュレー

タアプリケーションでシミュレートする事が可能です。 例えば、「デジタル入力機能」の「簡易シミュレータ」を使いたい時は、以下のようにコマンドを

呼び出します。 SIMUON “DI”

すると、デジタル入力のシミュレータ画面が立ち上がります。

このシミュレータ画面でスイッチをON/OFFすると、設定した通りに、デジタル入力関数の取得値

が変化します。 このように、「簡易シミュレータ」を用いる事で、実機が無くてもプログラミングを進める事がで

きます。 シミュレータを終了させる場合は、以下のようにコマンドを呼び出します。 SIMUOFF “DI”

「簡易シミュレータ」の使い方等、詳細は「i99-BASIC コマンドリファレンス(IOコマンド編)」

を参照ください。

IO機能の搭載されていない製品ではご利用頂けません。

Interface Corporation - - 22

i99-BASICマニュアル

6.8 i99-BASICからLinuxの画面に遷移したい

i99-BASIC起動中の状態からLinuxの画面に切り替えたい場合、「Ctrl」+「Alt」+「→」キーを押

下します。すると、Linuxの画面に遷移します。

元のi99-BASICの画面に戻りたい場合、「Ctrl」+「Alt」+「←」キーを押下します。 すると、i99-BASICの画面に遷移します。

- - Interface Corporation 23

i99-BASIC基本マニュアル

6.9 i99-BASICとLinuxの間で連携処理を行いたい

i99-BASICだけではできないや、Linuxのプログラムで処理をさせた方が簡単な事がある場合、Linuxのプログラムと連携する事ができます。 i99-BASICからは「SHELL」コマンドを利用することで、Linuxプログラムの呼び出します。

例:i99-BASICからLinuxの実行ファイル「LINUX_OUT」を呼び出す場合

SHELL “LINUX_OUT”

データの受け渡しが必要な場合、ファイルを経由して行います。

6.9.1 Linuxのデータをi99-BASICで取得する場合

① Linuxの実行ファイルLINUX_OUTを/root/mybasic/userの下に保存しておきます。 ② i99-BASICの端末からSHELL “LINUX_OUT”と呼び出しを行います。

Interface Corporation - - 24

③ LINUX_OUTがファイルを出力している情報を、i99-BASIC側は下記のGET.BASのように取得して

利用できます。

#include <stdio.h> int main(void){ FILE *fp; fp = fopen("/root/mybasic/user/LinuxOut.txt","w"); fprintf(fp, "12345"); fclose(fp); return 0; }

LINUX_OUTのソースコード例

10 OPEN “LinuxOut.txt” FOR INPUT AS #1 20 INPUT #1, LINUXDATE 30 PRINT LINUXDATE 40 CLOSE #1 50 END

GET.BASのソースコード例 ④ 以上により、Linuxのデータをi99-BASICで取得できました。

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6.9.2 i99-BASICのデータをLinuxで取得する場合

①Linuxの実行ファイルLINUX_INを/root/mybasic/userの下に保存しておきます。 ②i99-BASICの端末からPUT.BASを実行します。 ③PUT.BASがファイルを出力している情報を、下記のLINUX_INのように取得して利用できます。

- - Interface Corporation 25

#include <stdio.h> int main(void){ FILE *fp; int i99DATE; fp = fopen("/root/mybasic/user/i99Out.txt","r"); fscanf(fp, “%d”, &i99DATE) fclose(fp); printf(“%d”,i99DATE) return 0; }

LINUX_INのソースコード例

10 OPEN “i99Out.txt” FOR OUTPUT AS #1 20 PRINT #1, 12345 30 CLOSE #1 40 END

PUT.BASのソースコード例

④以上により、i99-BASICのデータをLinuxで取得できました。

i99-BASIC基本マニュアル

Interface Corporation - - 26

第7章 困った時のチェックポイント

症 状 処 理

エラーが表示される。 プログラムの書式が間違っている可能性があります。

「RUN」コマンドやF5キーをクリックして

も反応がない

「REBOOT」コマンドを実行し、再起動して下さい。

USBメモリを使いたい。 USBメモリを挿します。

LOAD "mnt/(USB のラベル名)/ABC.BAS" … ファイルのロー

SAVE " mnt/(USB のラベル名)/ABC.BAS" … ファイルのセー

で USBメモリへの読み書きができます。

突然再起動した。 何かの要因でシステムとして続行不能な状態に陥ったため、

ウォッチドッグタイマが働き、強制的に再起動したと考えら

れます。何度も再現する場合、弊社カスタマーサポートセン

ターにご連絡ください。

キーボードもマウスも反応しなくなっ

た。

キーボード/マウスが正しく接続されているか再度確認して

ください。PS/2タイプのキーボード/マウスの場合、システム

の電源を入れる前に接続する必要があります。

システム稼動中にUSBタイプのキーボード/マウスが動かなく

なった場合、キーボード/マウスを抜き挿しして、反応を確認

してください。それでも解決しない場合は、システムの電源

を入れ直してください。

ファイルが保存できない。 システムの空き容量が不足している可能性があります。

KILLコマンド等を用いて、既存のファイルを削除し、空き容

量を確保してください。USBメモリにファイルが保存できない

場合は、以下の点を確認してください。

・ USBメモリのライトプロテクト機能(書き込み保護)がONに

設定されていないか

・ USBメモリの空き容量が不足していないか

Linuxでファイルが保存できない ファイルシステムがリードオンリーモードになっている可

能性があります。下記のコマンドをLinuxのターミナルに入

力し、再起動して、リードオンリーモードを無効にして下

さい。 リードオンリーモード無効:①read_only_mode_off②reboot

なお、リードオンリーモードを無効にした場合、システムは

保護されません(電源のブチ切りは行えません)

再度リードオンリーモードを有効にする場合、下記のコマン

ドを入力し、再起動して下さい。

リードオンリーモード有効:①read_only_mode_on②reboot

ファイルが開けない。 BASICプログラムファイルが開けない要因としては、幾つか考

えられます。

・ファイルパスの指定が間違っている。

→フォルダの指定, 拡張子の指定, 大文字小文字の指定が

間違って無いか確認してください。

・ファイルが壊れている。

→ファイル保存中システム電源断等により、ファイル自体

が壊れている可能性があります。

ファイルのバックアップを積極的に行ってください。

i99-BASICマニュアル

- - Interface Corporation 27

・ファイルのエンコードがUTF-8では無い。

→BASICプログラムを外部で作成して、USBメモリ経由で持

ち込む場合、作成するBASICプログラムはUTF-8形式(BOM不

要)でテキストを作成してください。

アップデート後、i99-BASIC 起動時に、

「警告: xxxxプラグインの登録に失敗し

ました」と出るようになった。

アップデート内容に不足があり、正常にプラグインがロード

できなくなったと考えられます。

Web siteに公開されている全てのアップデートファイルを入

手しているか再確認し、再度アップデートを行って下さい。

電源を入れた後、ディスプレイを接続し

たら画面が出ない。

起動後の接続はサポートしていません。

システムは起動中に接続されているディスプレイの情報を得

て、 適な状態で表示しようとします。

ディスプレイを接続せずに動かすと、情報が得られないため、

画面を表示する事ができません。

また、電気的にも、システム稼動中に抜き差しする事は好ま

しくありません。

一部のディスプレイを接続して電源を入

れると、BASICが正常起動せず、Linuxの

コンソールのような画面が表示される。

使用されているディスプレイが、正しいディスプレイ情報

(EDID)を返せない為、正常起動できなくなっているようです。

他のディスプレイ製品の使用を、ご検討ください。

弊社では、以下のディスプレイ製品で、本問題が起きる事を

確認しております。

LGエレクトロニクス社製 FLATRON L2000CN

i99-BASIC使用中に、Linuxのファイルブ

ラウザが閉じたり、参照場所が変わる事

がある。

i99-BASICはファイルアクセス時に、システムを保護するよう

に動作している為、一時的に左記現象が発生する場合があり

ます。

i99-BASIC基本マニュアル

第8章 Tips

■印刷を行う際の諸注意

「LLIST」や「LPRINT」などの印刷コマンドを使って印刷を行う場合、印刷するプリンタとコンピ

ュータは、LANで通信可能な状態である必要があります。 また、印刷を行うにあたって、プリンタのIPアドレス等を予め設定しておく必要があります。 印刷するプリンタとコンピュータの動作要件は、以下の通りです。 i99-BASICのコンピュータと通信対象となるプリンタ それぞれに対してIPアドレスが振られており、

相互に通信可能な状態である事。 通信対象となるプリンタの 9100番ポートが開いており、なおかつ 直接プリント可能な状態にある

事。(一般に、標準TCP/IPポートやrawポートと呼ばれております) 印刷を行うプリンタの設定は、「CONFIG」コマンドの「SET LPTNAME」指定で行えます。 以下に事例を示します。

CONFIG SET LPTNAME=”direct:192.168.0.1” ‘ 192.168.0.1はプリンタのIPアドレス 上記設定を行った後、「LLIST」などを呼び出すと、i99-BASICはプリンタの9100番ポートに対して

印刷イメージを送信し、印刷を行います。

上記動作要件を満たせない環境にある場合には、「FILECOPY」コマンドで印刷対象をUSBメモ

リなどに一旦コピーし、印刷可能な別OS(Windows, Linuxなど)で印刷する事をお勧めします。

(BASICプログラムを外部環境にて印刷する場合は、BASICテキスト形式にて、プログラムの保

存を行う必要があります)

■Windowsのファイルを利用する場合

Windowsで作成したソースコード(文字コードSJIS)をi99-BASICで処理する際は、i99-BASICで事前

に以下のコマンド実行し、文字コードをSJISからUTF-8へ変換して利用して下さい。

※sjis.txtというWindowsで作成したソースコードを、i99-BASICで利用するためにutf8.txtに変換

する場合

SHELL DIRECT "nkf -Sw sjis.txt > utf8.txt"

Interface Corporation - - 28

i99-BASICマニュアル

■動作速度の情報

i99-BASICの動作速度の参考情報を提示します。(単位は秒です)

CPU種類 ①FORル

ープ10万回

②WHILEル

ープ10万回

③SUB呼

び出し10万回

④FUNCTION呼び出し10万回

⑤LINE 1000回

描画

ECC-C019C相当(P4505 1.87GHz) 0.31 1.38 1.75 2.75 0.76

IGC-A2935(B)(Atom E640 1.0GHz) 2.20 10.49 14.27 22.28 4.02

本情報は、あくまで参考値としてのものです。これを保証するものではありません。

テストコード例: ‘ ①FORループ10万回

FOR I=1 TO 100000

NEXT I

‘ ②WHILEループ10万回

I = 1

WHILE I < 100000

I=I+1

WEND

‘ ③SUB呼び出し10万回

SUB TEST(A)

A = A + 1

END SUB

FOR I=1 TO 100000

CALL TEST(1)

NEXT I

‘ ④FUNCTION呼び出し10万回

FUNCTION TEST(A)

TEST = A + 1

END FUNCTION

FOR I=1 TO 100000

A = TEST(1)

NEXT I

‘ ⑤LINE 1000回描画

CLS 3

FOR I = 1 to 1000

LINE ( RND*400, RND*400 ) - ( RND*400, RND*400 ), 2

NEXT I

- - Interface Corporation 29

i99-BASIC基本マニュアル

Interface Corporation - - 30

■コンソールに対する描画の諸注意

画面描画を行う際の諸注意を示します。

グラフィックの画面座標系は、デフォルトで左上が原点です。

「DRAWSTYLE」コマンドで、左下を原点に設定する事が可能です。

描画命令は、一種のキューのようなものに蓄積され、実行されます。

例えば、「LINE」コマンドが10個連続する場合、「LINE」の描画命令が10個ほどキューに蓄えられ、

コマンドの実行とは別に、描画処理が描画を消化していきます。

大量の描画を行った時、プログラムを「Break」キーなどで停止すると、プログラムを即中断させる

為、キューに溜まった描画命令を一旦空にします。

結果、再度「CONT」した際、空にされた描画内容がスキップされたように見える事があります。

(プログラムを「END」ないしは終了した場合は、全て描画します)

■大文字と小文字の取り扱いについて

i99-BASICは大文字と小文字を識別しません。内部的に全て大文字として扱われます。

ただし、ファイルとフォルダ名だけは大文字と小文字で識別されます。ファイルをLOADしたり、プ

ログラム内から別のファイルを呼び出す際は、大文字と小文字を使い分けて下さい。

■電源のブチ切りについて

i99-BASICをインストールするとコンピュータはファイルを保存しても反映されないリードオンリー

モードになり、電源がブチ切りできるようになります。

Linuxのターミナルで下記のコマンドを入力し再起動すると、リードオンリーモードは変更できます

リードオンリーモード無効:①read_only_mode_off ②reboot

リードオンリーモード有効:①read_only_mode_on ②reboot

リードオンリーモードを有効にしてもi99-BASICでSAVEコマンド等によりファイルのセーブが正しく

行われます。これはi99-BASICが一時的にリードオンリーを解除してセーブしているためです。

なお、リードオンリーモードを無効にした状態で電源をブチ切りすると、システムとファイルは保護

されません。

以上