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国際エネルギー機関・太陽光発電システム研究協力プログラム(IEA PVPS)報告書 世界の太陽光発電市場の導入量速報値に関する報告書 (第6版、20184月発行)(翻訳版)

IEA PVPS)報告書 世界の太陽光発電市場の導入量 …ƒ‡ザイン:Becquerel Institute 翻訳:(株)資源総合システム ISBN 978-3-906042-72-5 A Snapshot

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国際エネルギー機関・太陽光発電システム研究協力プログラム(IEA PVPS)報告書

世界の太陽光発電市場の導入量速報値に関する報告書

(第6版、2018年4月発行)(翻訳版)

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IEA PVPSについて 国際エネルギー機関(IEA)は、経済協力開発機構(OECD)の枠組みにおける独立組織体とし

て、1974年に設立された。IEAは、加盟国32ヶ国・機関及び欧州委員会(EC)の参加のもと、包括的エネルギー協力プログラムを実施している。国際エネルギー機関・太陽光発電システム研究

協力プログラム(IEA PVPS: Photovoltaic Power Systems Programme)は、IEAの研究開発協力協定(技術協力プログラム)のひとつで、1993年に制定された。IEA PVPSの使命は「国際協力を推進して、持続可能なエネルギー・システムへの移行における基軸のひとつとなる太陽光発電の役割

を促進すること」である。 このプログラムの目的を達成するために、加盟国・機関は、太陽光発電システムの応用に関す

る種々の共同研究を遂行してきた。各加盟国・機関から1名ずつの代表者で構成される執行委員会はプログラム全体を統括し、研究プロジェクトであり、活動領域でもある各「タスク」活動を規

定している。本報告書(世界の太陽光発電市場の導入量速報値に関する報告書(2018 Snapshot of Global Photovoltaic Markets))は、市場、産業分析、戦略的研究について取り扱い、IEA PVPSプログラム全体から得られる太陽光発電システムに関する情報の交換と普及を推進するタスク1によって作成された。

IEA PVPS加盟国は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チリ、中国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、日本、韓国、マレーシア、メ

キシコ、モロッコ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、

スイス、タイ、トルコ、米国である。加盟機関は、EC、SolarPower Europe、米・Smart Electric Power Alliance(SEPA)、米国太陽エネルギー産業協会(SEIA)、Copper Allianceである。

著者

データ提供:IEA PVPS加盟国、Becquerel Institute(ベルギー)、(株)資源総合システム(日本)及び下記

機関

分析:Gaëtan Masson(IEA PVPSタスク1)、貝塚 泉((株)資源総合システム)、Carlotta Cambiè(Becquerel

Institute)

編集:Mary Brunisholz(IEA PVPS)

デザイン:Becquerel Institute

翻訳:(株)資源総合システム

ISBN 978-3-906042-72-5 A Snapshot of Global PV (1992-2017)

IEA PVPS非加盟国のデータは公的な機関や当該国の専門家から提供されている。

データは発行日時点で有効なデータであり、一部の国については推定値となっていることに留意されたい。

©表紙の写真:アラブ首長国連邦(UAE)・Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park(撮影:Gaëtan

Masson)

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目次 A Snapshot of Global PV: 2017(2017年における世界の太陽光発電市場概説) 「対照」の一年 ·········································································································· 4 2017年のハイライト ··································································································· 6 現在世界で稼働中の太陽光発電システムによる発電量 ······················································· 7 電力システムの統合 ···································································································· 8 反ダンピングと現地産品要件に関する政策 ···································································· 10 2017年の上位10ヶ国 ································································································· 11 太陽光発電システム地域別累積導入量推移 ···································································· 12 市場分野、交流(AC)・直流(DC)表記、系統連系形システム及び独立形システム ············ 13 太陽光発電による発電量 ···························································································· 15 結論及び IEA PVPS加盟国における今後の展望 ······························································ 16 まとめの表 ·············································································································· 17

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A Snapshot of Global PV: 2017(2017年における世界の太陽光発電市場概説) 「対照」の一年

IEA PVPSは、政府機関及び信頼できる産業界からの情報に基づいた世界の太陽光発電市場の動

向に関する中立的な報告書を刊行しており、長年にわたりその存在を認められている。今回第6

版として公刊した本報告書「世界の太陽光発電市場の導入量速報値に関する報告書(Snapshot of

Global PV Markets)」では、前年の太陽光発電市場動向の速報を提供することを目的としている。

IEA PVPSによる包括的な報告書「太陽光発電応用の動向報告書(Trends Report)」第23報は、2018

第4四半期に刊行予定となっている。

2017年の太陽光発電市場は、基本的には2016年と同様で、再び複数の記録を更新し、100GW台

に手が届くレベルまで世界中で拡大を続けた。2014年に世界的に開発が低迷し、2015年に成長率

が25%に鈍化した後、2016年及び2017年に市場は成長を続けた。その主な要因は中国の貢献にあ

り、中国による太陽光発電導入量は2017年の世界全体の導入量のほぼ54%と、2016年よりもさら

に比率を増した(図1参照)。

実際に中国の太陽光発電市場は、2014年の安定化以降、2015年に約15.2GW、2016年に34.4GW、

2017年に53GWへと成長した。米州では米国市場が縮小し、2017年の導入量は約10.6GWであった。

太陽光発電市場世界第3位の座は、ついに日本やEU(5位)を抜き、9.1GWを導入したインドに取

って代わられた。

中国、インドをはじめとする多くの国々で確立した市場が成長しているアジアは、今や世界の

太陽光発電市場を牽引する地域となっている。中国とインドに次いで日本は7GWを導入し、今な

お存在感を示している。

その他のアジア市場でも、市場の成熟が確認された。オーストラリア(1.25GW)、韓国(1.2GW)、

パキスタン(推定約800MW)、台湾(523MW)、及びタイ(251MW)は、今や確立した太陽光発

電市場である。マレーシア(50MW)、フィリピン、ベトナム、インドネシア等多くの国々が成長

中で、今後太陽光発電が急成長する兆しが見えている。

米州では、2017年に米国市場(10.6GW)は縮小したが、ブラジルが910MWを導入したおかげ

で均衡が保たれた。もう1つの成長著しい市場はチリで、少なくとも668MWを導入した。一方、

カナダ(212MW)は2016年から安定を保っている。メキシコ(約150MW)も発展中で、今後巨大

市場へと成長するとみられる。

欧州では、ドイツが最大市場となり、2017年には1.8GWを導入した。英国が950MW、フランス

が875MWと続き、成長を続けたオランダは853MWを導入した。イタリアは前年に続きやや低い水

準にとどまった(409MW)。ポーランド(271MW)、スイス(260MW)、オーストリア(153MW)、

ハンガリー(136MW)、スウェーデン(93MW)等、欧州の中規模市場は引き続き安定を保った。

再び成長を遂げた欧州市場もあり、ベルギーは284MW、スペインは147MWを導入した。デンマー

ク、フィンランド、ノルウェーはそれぞれ60MW、23MW、18MWを設置した。ポルトガルは安定

を維持し、57MWを設置した。

チェコ、ギリシャ、ルーマニア、ブルガリア等、かつてGWレベルだった市場は0~数10MWの

導入にとどまり、市場は引き続き停滞した。

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中東では、トルコが2.6GWと、過去数年間に比べ著しく導入量を増加させた。一方イスラエル

はここ数年で最も少ない60MWを設置した。アラブ首長国連邦(UAE)では入札に基づいて260MW

が既に設置されており、今後中東における導入が大いに活発化することが予想される。2018年の

初めには、サウジアラビアが2030年に向けた200GWプロジェクトの計画を明らかにした。UAEで

見られたような極めて競争の激しい入札は、世界全体で見ればまだ少数ではあるが、太陽光発電

がいかに競争力を増しているかを示している。ヨルダンや他の国々でも導入量は拡大した。

アフリカでは、南アフリカが2014年、地域初となる1GW近い導入量を達成した。同国では2016

年に500MWが設置された後、2017年の導入量はわずか13MWと、突如として市場の成長が止まっ

た。アルジェリアの2017年の導入量は約50MWであったが、2018年には4GWの入札の開始が予定

されている。エジプト(5GW分のプロジェクトを発表)を筆頭に多くのアフリカ諸国が太陽光発

電プロジェクトを発表しているが、これまでのところ大半の設置計画は遅延しているか、事業評

価段階に留まっている。

全体的にみると、こうした市場拡大のおかげで、世界の太陽光発電市場は初めて98GW以上の規

模に引き上げられた。これは、2016年に系統連系された太陽光発電システムが76GWであったこと

を考えると、大きな成長である。

2017年には、累積導入量が1GWを超えた国が29ヶ国に増えた。累積導入量が10GWを超えた国

は7ヶ国、40GWを超えた国は4ヶ国あった。このうち、中国は単独で131GWの累積導入量を記録

した。ドイツは長年にわたり累積導入量世界一の座を維持していたが、2015年に首位の座を明け

渡し、現在は世界第4位(42GW)である。米国は2位(51GW)、日本は3位(49GW)につけてい

る。地域別では、欧州は累積導入量111GW超で、今や首位のアジア(219GW以上)に大きく後れ

をとっている。アジアでは今後もさらなる導入拡大が見込まれている。

図1 太陽光発電システム年間導入量の推移(2000~2017年)(単位:MW(DC))

出典:IEA PVPS

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2017年のハイライト 市場データの速報値により、2017年の顕著な成長市場が明らかになった。2017年は、世界で少

なくとも98GWの太陽光発電システムが設置・系統連系された。これらのデータは数ヶ月以内に確定される予定だが、速報値から一部の重要な動向が明らかになっている。

・2017年に世界の太陽光発電市場は大幅に成長し、市場規模は少なくとも96GWに達した。報告していない国を含めると、最大で98GWとなる可能性がある(2016年:76GW)。96GWと98GWの差分の2GWは、アフリカのほとんどの国やアジア、報告していない中南米の国々など、IEA PVPS非加盟国での導入量である

・市場は前年比で29%拡大した ・2017年には、中国は世界の累積導入量の32%、2017年の年間導入量の54%を占め、その成長の力強さが確認された。中国は2017年に53GWを設置し、累積導入量も131GWで世界一である

・アジアは、2017年には世界の太陽光発電市場の約75%(2016年:67%)を占め、5年連続で地域別導入量世界第1位となった ・中国を除いた世界の太陽光発電市場は41.5GWから45GWに成長した ・米国市場は前年から28%縮小し10.6GWとなった。大規模システムと第3者所有による設置が主流であった ・インドは約9GWと大幅に導入が進展し、世界第3位の太陽光発電市場となった ・日本は縮小傾向が続き、2017年には約7GWが設置・系統連系された ・欧州市場は2016年に約6GWへ縮小したが、2017年は約6.5GWと市場が安定している。2017年の欧州の最大市場はドイツ(1.8GW)で、英国(954MW)、フランス(875MW)、オランダ(853MW)が続いた ・中東・アフリカ(MEA)地域の市場も成長した。特に2017年に2.6GWを導入したトルコが貢献した ・2017年の年間導入量上位10ヶ国の地域別内訳は、アジア太平洋地域が5ヶ国(中国、インド、日本、オーストラリア、韓国)、欧州が2ヶ国(ドイツ、英国)、米州が2ヶ国(米国、ブラジル)であった

・年間導入量上位10ヶ国入りの水準は2016年の759MWから増加し、2017年は約910MWであった ・上位10ヶ国が世界の太陽光発電市場の90%を占めた ・ホンジュラス、ドイツ、ギリシャ、イタリアおよび日本は、理論上は自国の年間電力需要の

5%以上を太陽光発電によって賄うのに充分な容量の太陽光発電システムを保有している ・太陽光発電は世界の電力需要の約2.1%、欧州では4%を占めている ・2017年末時点で29ヶ国が太陽光発電システムの累積導入量1GW以上を達成している。また、8ヶ国が2017年単年で1GW以上を導入した ・2017年は、中国で屋根設置型太陽光発電システムの導入が増加したことを主要因として、分散型システムの割合が初めて増加した ・2017年は、新設された再生可能エネルギー電源の中で、太陽光発電が風力および水力発電を抑えて首位となった。その他の再生可能エネルギー、特に集光型太陽熱発電(CSP)とは大きな差がついている

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現在世界で稼働中の太陽光発電システムによる発電量

2017年末時点の世界の太陽光発電システム累積導入量は、402.5GWに達した(図2参照)。この

うち、IEA PVPS加盟国の累積導入量の合計は347GWで、大半が系統に接続されている。IEA PVPS

非加盟国の合計は少なくとも50GWに達し、その内訳は、インドが少なくとも18GW、英国が

12.7GW、ギリシャが2.6GW(2017年は安定推移)、チェコが2.2GW(2017年は安定推移)、パキス

タン及び台湾がそれぞれ1.8GW、フィリピンが1.4GW、ルーマニアが1.4GW、ブラジルが1GW、

そしてブルガリアが1GW(2017年は安定推移)となっている。世界で太陽光発電システムを設置

した国は他にも多数あるが、いずれもGW規模には達していない。これらの国々における設置規模

は様々であり、合計導入量を正確に把握することは困難である。現時点で確証を持って発表でき

る2017年末時点の世界の累積導入量は最低397GWと考えられる。このほかにも世界では(報告を

していない国々や独立形システムなどにより)約5.7GWが導入されているため、合計すると世界

の累積導入量は約402.5GWとなる可能性がある。

図2 世界の太陽光発電システム累積導入量の推移(2000~2017年)(単位:GW(DC))

出典:IEA PVPS

世界の国別累積導入量は、中国がトップの131GWで、米国(51GW)、日本(49GW)、ドイツ(42GW)

が続いている。イタリア(19.7GW)は5位、インド(18GW)は6位、英国(13GW)は7位にラン

クインしている。その他の国々は10GWを下回り、フランスが8GW、オーストラリアが7.2GW、

スペインが5.6GWとなっている。

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電力システムの統合 欧州と米国では、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの市場を統合する方向に進ん

でいる。欧州連合(EU)においては強制的な決定事項というよりはあくまで推奨の範囲ではある

ものの、再生可能エネルギーの「市場適合力」を高めるため、複数の国が支援制度に変更を加え

ている。その結果、ドイツや英国では、電気の市場価格の変動を補填するための変動型プレミア

ムを備えたフィードイン・プレミアム(FIP)制度が導入された。この制度は他の一部の国々にも

広がりを見せ始めている。

蓄電の普及

ここ数年間、蓄電市場の成長速度は予想されたほど速くなかった。2015年に数多くの取り組み

が発表されたが、その後の動きは遅い。これは、蓄電技術のコストが高く、またインセンティブ

が不十分であることが主要因である。

ドイツはプロシューマーへの財政的なインセンティブを通じて、蓄電を支援している。これに

より、蓄電設備を備えた新規の住宅用太陽光発電システムの設置比率が著しく増加した。オース

トラリアでは2017年に、主に住宅用市場分野において、20,789基の蓄電設備付き太陽光発電シス

テムが設置された。他の調査対象国では、このような高水準の進展は報告されていない。

遡及的措置

2017年は、既設の太陽光発電所の状況に関して重大な遡及的措置はなかった。ここ数年で最も

重大な変更は、厳しい経済情勢を理由にスペイン政府が太陽光発電システムの所有者に対して実

施した遡及的措置である。こうした措置により、太陽光発電システム所有者の収入が半減したケ

ースもあった。また、イタリアでは電力消費者に対する太陽光発電の影響を軽減するため、政府

がFITの減額を行い、支払期間を延長する、という方策がとられた。他の国々でも、助成金の減額

や、既設の太陽光発電システムに対する条件の変更といった遡及的措置がとられた。ブルガリア、

ルーマニア、チェコでは、過去3年間にわたりそのような措置を実施・検討してきたため、投資家

の信頼を損ない、太陽光発電市場の低迷を招くという状況が少なからず発生している。ベルギー

南部では、遡及的措置がグリーン電力証書付与の法律に統合された。これにより、グリーン電力

証書が付与される年数を削減することが法的に認められた。こうした措置は時に法的に正当化さ

れ、投資家の信頼を著しく損なうこととなった。プロシューマーにとって太陽光発電開発におけ

る現在の最大の懸念は、既設の太陽光発電システムに対して既に実施されている自家消費やネッ

トメタリング制度の変更又は縮小、あるいは課税措置である。

系統利用料と追加税

ベルギーのフランダース地方では、2015年に系統連系税が課されるようになった。これは、現

行のネットメタリング制度によって減少した系統運用事業者側の収益を補うことを目的としてい

る。2017年には、ベルギーのワロン地方でも系統連系税導入の可否について数多くの議論が重ね

られ、現時点では2020年までに施行されることになっている。複数の国々の政策策定者や電力系

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統運用者からも同様の問題が提起されているが、具体的な政策にまで至った事例は数少ない。米

国では複数の州においてネットメタリング制度によって生じる損失をどう補填するかについて議

論されており、ネットメタリングに上限を設けるか、システム所有者に少額の追加料金を課すこ

ととなった。イタリア(実施には至っていない)やスペイン(有名な太陽税を施行)を始めとす

る他の国々でも、太陽光発電システムに対する追加税が導入されたり、検討されたりしている。

ドイツでは、再生可能エネルギーを促進するために電力消費者に課される賦課金を、プロシュー

マーから非常に高い割合で徴収することになった。自家消費分の太陽光発電にも課税が及ぶ。

発電者からプロシューマー(発電する消費者)へ

太陽光発電による電力の生産者が同時に消費者にもなる「プロシューマー」という概念は、急

速に広まっており、複数の国でその状況に応じた政策が打ち出されている。最も人気のある政策

は「ネットメタリング制度」であり、様々に定義され、ますます多くの国で採用されている。本

来の「ネットメタリング制度」は系統に逆潮流される太陽光発電電力に対してクレジットを提供

するものであり、これまでに米国、カナダ、デンマーク、オランダ、ポルトガル、スウェーデン、

韓国及びベルギーの一部地域において市場の発展を支えてきた。世界中の多くの国が、ネットメ

タリング制度の導入もしくは自家消費を前提とした類似制度について検討を進めている。例えば、

フランスは少し前に、個人及び共同体の双方での自家消費を可能とするため、さらなる規定をエ

ネルギー法の新規範に取り入れた。このため自家消費は分散型太陽光発電システムの設置を推進

する大きな力となりつつあり、多くの場合、太陽光発電の余剰電力に対するフィードイン・タリ

フ制度と組み合わさって完成する。

集合建物における自家消費の利用は未だ広まってはいないが、オランダやフランスでは実施さ

れている。イタリアでは、専用送電線で個別のエンドユーザーとつながる太陽光発電システムが、

一定の条件の下、即時自家消費メカニズムの枠組みの中で認められており、複数の国でこの構想

の試行が実施されている。遠距離地点間における仮想自家消費構想の試行が、メキシコ、ブラジ

ル、及びオーストラリアで実施されているが、多くの配電システム運用者から激しい反対にあっ

ている。

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電気自動車(EV)

図3 電力需要に占める太陽光発電の割合と電気自動車普及率の比較

出典:IEA PVPS(~2016年)、2017年は各国政府の公的情報源及び推定

輸送の電化は多くの場所で加速しており、IEA PVPSプログラムのほぼ全ての加盟国において活

発である。太陽光発電の発展と電気自動車の間には、現状では直接的な関連性はないが、急速に

現実のものとなる可能性がある。電気自動車を勤務時間内に充電するには、エネルギー源の増設

の必要性が重要課題となるが、仮想自家消費等の構想は多方面から急速に歓迎されるとみられる。

加速する電気自動車市場の成長は、普及の状況が類似しているため、太陽光発電市場の成長と比

較することができる。2017年の電気自動車の販売台数は120万台以上(世界の自動車市場全体の1.5%)であったが、自動車産業における電気自動車の普及率は、数年以内に電力分野における太陽光発電の普及率と同レベルに達し、ひいてはさらに成長が加速する可能性がある。

反ダンピングと現地産品要件に関する政策 中国の製造企業に対する反ダンピング及び反補助金政策が欧州及び米国で実施されており、続

いて中国当局も米国産ポリシリコンなどに対して同様の政策を実施している。この他にも多くの

国が自国の産業を保護するためにこのような政策を導入した。しかし、反ダンピング政策の導入

から5年以上経過し、公正な市場が戻りつつある。 ここ数年、太陽光発電部材の現地調達を優遇する目的で、特別な措置をとった国が複数存在す

る。カナダのオンタリオ州に続き、イタリア、フランス、マレーシア、トルコが自国の産業促進

を目的とした規制を設けた。海外の製造企業を市場から排除する措置はなくなったが、自国の製

造企業にインセンティブを付与するという措置は続いている。 最近、米国は、米国が輸入する全ての太陽電池セル・モジュールの製造企業に対し、米国通商

法201条に基づくセーフガード措置を発表した(訳注:2018年1月発表、同年2月7日発動)。4年間にわたり実施される予定で、タリフは初年度の30%から毎年5%低減し、4年目には15%となる。2018年3月末時点で、すでに中国、韓国、台湾、EU、シンガポール、日本、マレーシア、フィリピン、ベトナムが、世界貿易機関(WTO)に対し、同措置に関する米国との二国間協議を正式に要請しており、さらに多くの国が二国間協議を要請するとみられている。

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2017年の上位10ヶ国

2017年の注目すべき動向は、太陽光発電システム年間導入量上位10ヶ国のうち8ヶ国が1GW以上

を導入したことである。また、累積導入量が1GWを超えた国は29ヶ国になった。

前述の通り、太陽光発電システムの導入量を交流(AC)出力で報告した数ヶ国の数値は、比較

を容易にするため直流(DC)出力に換算されている。そのため、スペインなど一部の国の太陽光

発電に関する公的なデータと本報告書のデータには差異が生じている可能性がある。 表1 2017年の世界における太陽光発電システム年間導入量及び累積導入量上位10ヶ国

2017年の世界における 太陽光発電システム年間導入量上位10ヶ国

2017年の世界における 太陽光発電システム累積導入量上位10ヶ国

国名 年間導入量 国名 累積導入量

1位 中国 53GW 1位 中国 131GW

2位 米国 10.6GW 2位 米国 51GW

3位 インド 9.1GW 3位 日本 49GW

4位 日本 7GW 4位 ドイツ 42GW

5位 トルコ 2.6GW 5位 イタリア 19.7GW

6位 ドイツ 1.8GW 6位 インド 18.3GW

7位 オーストラリア 1.25GW 7位 英国 12.7GW

8位 韓国 1.2GW 8位 フランス 8GW

9位 英国 0.9GW 9位 オーストラリア 7.2GW

10位 ブラジル 0.9GW 10位 スペイン 5.6GW

出典:IEA PVPS 数値は四捨五入による

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太陽光発電システム地域別累積導入量推移 かつて世界の太陽光発電システム導入量の大部分を占めていたのは欧州市場であったが、2012

年を境にアジア市場が急速な伸びを見せて以降、成長を続けている(図4)。現在、世界の太陽光

発電システム累積導入量に占めるアジアのシェアは約54.5%で、この比率は今後数年間にわたり拡

大を続けるとみられる。一方、欧州のシェアは年々減少しており、2017年はわずか28%であった。

米州のシェアは、米国及び一部の中南米諸国の成長により19%に拡大した。残りの2%が中東・ア

フリカ(MEA)地域となっている(訳注:地域別シェアの数値は原文ママ。合計値は100%を超え

る)。

図4 太陽光発電システム地域別累積導入量の推移(2000~2017年)(単位:GW(DC))

出典:IEA PVPS

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市場分野、交流(AC)・直流(DC)表記、系統連系形システム及び独立形システム

図5 太陽光発電システム市場分野別年間導入量の推移(2011~2017年)(単位:GW)

出典:IEA PVPS

IEA PVPSでは、系統連系形及び独立形を含めたすべての太陽光発電システムの導入量を報告し

ている。慣例により、本報告書の数値は設置された太陽光発電システムの公称出力値であり、W

(またはWp)で表記されている。一部の国では、報告の数値に太陽光発電用インバータ(太陽光

発電システムによる直流(DC)出力を標準的な電力系統と互換性のある交流(AC)出力に変換

する装置)の出力値、あるいは系統連系される出力レベルを使用している。標準的なDC出力(W)

とAC出力の差異は、少ないもので5%程度(インバータを直流電力の水準にセットした場合の変

換損失)から最大50%の範囲である。ドイツの系統連系規定の中には、出力を太陽光発電システ

ムのピーク電力の70%に制限するよう義務づけているものもある。2017年に建設された電力事業

用太陽光発電所の大半において、DC/AC比率(太陽電池モジュールの積み増し比率)は、1.1~1.5

となっている。カナダ、チリ、日本(2012年以降)、スペインでは、公的な報告においてはACに

よる数値を用いることになっているが、本報告書では、報告書全体の一貫性を保つために、DCに

換算した数値を掲載している。速報データは分散型太陽光発電市場がここ数年で初めて成長を遂

げたことを示しており、これは主に中国で実施された政策のおかげである。これはまた、途切れ

なく続いてきた電力事業用市場の急成長が鈍化したことも示している。

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2017年 世界の太陽光発電市場

太陽光発電市場トップ3

中国 53 GW

米国 10.6 GW

インド 9.1 GW

太陽光発電システム年間導入量の推移

(MW DC)

米州

欧州

世界その他

アジア太平洋

中東・アフリカ

世界その他その他

欧州

IEA PVPS非加盟国

米国

IEA PVPS加盟国

日本

欧州連合(EU)中国

世界の太陽光発電

市場

2017年における太陽光発電の理論発電量

ホンジュラス

ドイツ

ギリシャ

イタリア

日本

チリ

ベルギー

オーストラリア

英国

世界の総発電量の

2.14 %が

太陽光発電に

よって賄われている

の太陽光発電システムが

2017年に世界で導入された

中国 位

29ヶ国が累積導入量

2017年末までに達成

以上を

が世界の太陽光発電市場で

8ヶ国が 以上を

2017年に導入した

2017年の一人あたりの太陽光発電導入量(W/人)

ドイツ

日本

ベルギー

第 位

第 位

第 位

第 位

第 位

第 位

第 位

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太陽光発電による発電量

太陽光発電による発電量については、ひとつの太陽光発電所の発電量を計測することは容易で

あるが、国全体の発電量の集計は、はるかに複雑な作業となる。さらに、特定の日時に特定の国

において設置された太陽光発電システムの容量と、実際の発電量を比較するのも容易ではない。

12月に設置されたシステムは、標準の年間発電電力量のほんの一部しか発電しないことになる。

建物に設置された太陽光発電システムの中には最適な方向を向いていないものや、日中、部分的

に日陰となるものもあるかもしれない。また、2017年の天候が、長期的に見ると平均的な天候で

はないという可能性もある。このような理由から、以下に示す国別の太陽光発電の割合は、2017

年末時点での太陽光発電システム累積導入量に基づいた推定値であり、最適立地、最適方位、平

均天候条件に近い条件で算出されている。

図6 2017年の電力需要に占める太陽光発電の

割合(理論値)

出典:IEA PVPS

一部の国においては、太陽光発電による電

力が、電力需要の1%を上回っている。筆頭は

ホンジュラスの13%、2位のドイツが約7.5%、

3位のギリシャが推定7.3%、4位のイタリアが

ギリシャと同レベルとなっている。欧州全体

で見ても、電力需要の約4%が太陽光発電で賄

われている。日本は2017年に5.9%、中国は3%

に達した。図4は、主要国(IEA PVPS加盟国

及びその他の国)における電力需要に対し、

太陽光発電が理論上どの程度貢献している

かを、2017年末時点の導入量に基づいて示し

たものである。これらの数値は2017年末時点

での累積導入量に基づく推定値であるため、

一部の国に関しては、公式に発表された太陽

光発電による電力量の数値とはわずかに異

なっている可能性がある。これらの数値は、

公式なデータとしてではなく、各国の異なる

状況を比較することを目的とした指標的数

値として考慮されるべきである。

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結論及びIEA PVPS加盟国における今後の展望

太陽光発電は、特に中国及びインドなどアジアの主要市場における急速な発展に支えられ、2017

年も拡大を続けた。しかしながら、2017年に見られた成長の大部分は中国の導入によるもので、

世界のその他の国々の成長は4GWにも満たなかった。言い換えれば、中国を除く世界の太陽光発

電市場は41.5GWから45GWへと成長し、これに中国の導入量が加わって、世界全体の導入量が

98GW以上にまで押し上げられたのである。かつて先進国において財政的支援を原動力として発展

した太陽光発電は、途上国においては、電力や、よりクリーンな空気への切実な需要に応えて発

展し始めた。一部の先進国においては、太陽光発電が既存の電力事業者による従来型エネルギー

による既存の発電所と直接的な競合関係になりつつある。一方で新興国においても、価格の低下

に後押しされて、太陽光発電がすでにエネルギー全般、とりわけ電力に対して高まる需要に応え

ている。

その点において、世界中の多くの国で繰り広げられた熾烈な競争入札は、今や最も競争力のあ

る太陽光発電システムが大半の化石燃料や原子力エネルギーと競合できる位置にあるという、明

確なメッセージを政策立案者に送っている。複数の主要国において政策の先行きが見えない中、

2017年に達成された進歩は、太陽光発電のポテンシャルに対する意識を高めるのに貢献した。

今日、太陽光発電は、複数の国の電力部門において大きな役割を果たすようになった。世界全

体で見ると、2017年12月末までに設置され稼働を開始した太陽光発電システムによって2017年に

生産された電力は500TWh(5000億kWh)近くになる見込みである。これは地球全体の電力需要の

2%超であるが、一部の国では、この比率が急速かつ大幅に高まった。

現在、世界全体で設置されている太陽光発電システムは約402.5GWで、2006年の70倍以上に相

当する。

ここ数年で価格が低下した結果、太陽光発電は多くの国のエネルギー政策立案者から注目され

るようになり、世界各地で急速に開発の計画が進められた。現在、数10ヶ国で太陽光発電の開発

が進行しており、その数は今後さらに増えるとみられる。太陽光発電のグローバル化は、今や現

実のものとなっている。

IEA PVPS加盟国の中では、複数のアジア諸国が、太陽光発電の導入拡大を今後も継続する意向

を表明しているが、その市場規模は依然として疑問である。米国では、現政権が選択する政策が

太陽光発電市場に及ぼす影響が数年後に現れるとみられるが、その程度は未知数である。欧州で

は、財政支援制度に支えられている現在の市場から、より競争の激しい市場へと移行する過程が

複雑であり、明暗が分かれている。新興国では、太陽光発電普及のポテンシャルは膨大であるが、

課題も膨大である。これらすべての要素を勘案すると、将来の太陽光発電市場を新たな高みに向

けて推進する可能性はあるが、そのためには継続的な支援が必要である。

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まとめの表

表2は、2018年3月16日時点で有効な速報値を取りまとめたものである。IEA PVPS加盟国のデー

タは、各国の専門家から提出された。非加盟国のデータは推定値であり、Becquerel Institute(ベル

ギー)、(株)資源総合システム(日本)、及びその他の情報源から提供された。一部の加盟国のデ

ータは各国当局により今後更新される可能性がある。特にベルギー、カナダ、韓国、オランダ、

及びスウェーデンのデータは公式の推定値ではあるが、最終的な数字ではない。更新されるデー

タは、完全版報告書である「太陽光発電応用に関する動向報告書」の次号(Trends Report 2018)

において公表される予定である。

日照データは、各加盟国からの報告及び地理情報システムのデータに基づく。

発電量は、平均日照量と2017年12月31日時点の導入量に基づいて算出された理論値である。国

ごとの日照量の差や、個々の太陽光発電システムの特性により、実際の発電量とは異なる場合が

ある。

電力消費量のデータは各国当局より提供された。2017年のデータが入手できなかった国につい

ては、多くの場合2016年以前のデータを使用した。

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表2 2017年のIEA PVPS加盟国における太陽光発電システム年間導入量及び累積導入量

国名 年間導入量 累積導入量

中国 53 GW 131 GW

米国 10.6 GW 51 GW

日本 7 GW 49 GW

トルコ 2.6 GW 3.4 GW

ドイツ 1.8 GW 42 GW

オーストラリア 1.25 GW 7.2 GW

韓国 1.2 GW 5.6 GW

フランス 875 MW 8 GW

オランダ 853 MW 2.9 GW

チリ 668 MW 1.8 GW

イタリア 409 MW 19.7 GW

ベルギー 284 MW 3.8 GW

スイス 260 MW 1.9 GW

タイ 251 MW 2.7 GW

カナダ 212 MW 2.9 GW

オーストリア 153 MW 1.25 GW

メキシコ 150 MW 539 MW

スペイン 147 MW 5.6 GW

スウェーデン 93 MW 303 MW

デンマーク 60 MW 0.91 GW

イスラエル 60 MW 1.1 GW

ポルトガル 57 MW 577 MW

マレーシア 50 MW 386 MW

フィンランド 23 MW 61 MW

ノルウェー 18 MW 45 MW

南アフリカ 13 MW 1.8 GW

出典:IEA PVPS GW単位の数値は太字 数値は四捨五入による 国名は年間導入量順

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本「国際エネルギー機関・太陽光発電システム研究協力プログラム(IEA PVPS)

報告書 世界の太陽光発電市場の導入量速報値に関する報告書(翻訳版)」の内容を

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