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Introduction to Beam Physics II
K. OhmiLecture of SOKENDAI
May 2010
円形加速器• ビームは周期的な力を受ける。
x=(x,y,z)px=x’, py=y’, pz=-z’/α(s)
L: リング周長
周回行列
• 移送行列をsを起点にリング1周掛け合わせる
• 一周の変換 x(s+L)=M(s)x(s)• 別の場所を起点とした周回行列 M(s1)=M(s1,s)M(s)M(s1,s)-1
• シンプレクティック条件 2x2行列 detM=1 M(s)tSM(s)=S, M(s1,s)tSM(s1,s)=S•
周回におけるビーム分布の変化
• あるsにおいて
先週と同じ。周回毎に楕円の形状が変わるが、エミッタンスは不変。
ビーム形状の変化の例
x
px
オレンジの楕円は何でしょう?
周期解• 周回で形状が変化しないビームはどんな形か。
を満たすα0, β0, γ0を持ったビーム。
• Mの性質にマッチしたビーム• Mの固有状態を考える。U-1MU=[λ] [λ] : 対角要素 λ1, λ2, λ3 …をもつ対角行列
Mの固有値、固有ベクトル• Mは実行列 λが固有値ならλ*も固有値
vが固有ベクトルならv*も固有ベクトル• detM=1 Mt(s)SM(s)=S M-1=S-1Mt S λが固有値ならλ-1も固有値
安定
不安定、半正数共鳴
結合不安定
λ plane
M(s)のパラメトライズ• |M|=1 自由度3、うち固有値1
後で示すが固有値はsによらない。他はsによる。ν=µ/2π : チューン
はM(s)と同じ固有値を持つ
周回を重ねると• 安定条件;µが実であること。周回ごとに位相が進むのみ。
周回ごとの粒子の運動
x
px
オレンジの楕円は何でしょう?
(βW)1/2
(γW)1/2
周期解• 絵を見れば一目瞭然
あるsでの形状α,β,γがそこを基点とした周回行列のα,β,γと一致したものが周期解。
規格化座標
• X=V-1xは周回ごとに円上をµ回る。
• Courant-Snyder 不変量
別のsでは• sでの固有値とs’での固有値は同じ。固有ベクトルはv(s’)=M(s’,s)v(s)で変換される。
• s’でも規格化座標が定義できる。
• X(s’)=V-1(s’)x(s’)が規格化座標で、X(s)に対してΔφ位相が進んでいる
�1 ∆φ
−∆φ 1
�=
1√β1β
�β1 0−α1 1
� �1 ∆s
−K∆s 1
� �1 0α β
�
• 微少変移ΔsによるTwiss parameterの変化
S依存に関する公式
衝突点のオプティクス
β0 sX-y両平面で同様な振る舞い。β0はそれぞれの面で与える。
X-y平面に関して
エネルギーのずれ• 加速器ではエネルギーの変化はx、yの変化に比べ遅い。
• RFの加速をとりあえず無視。エネルギー一定。• 偏向磁石での変換。
エネルギーずれた粒子の軌道
• エネルギーに変化は考えないので、x方向の運動に注目。3次元から2+1次元化
• 一周を掛け合わせると、
• エネルギーがpzずれた粒子の軌道の、線形部分
を分散関数dispersionという
この連立方程式を解いて求める。
x(s + L) = M(s)x(s) + b(s)pz
xδ(s) = (η, η�)tpz = η(s)pz
η(s + L) = M(s)η(s) + b(s)
アクロマート
• ある場所でη=0とする。偏向磁石に入ったところでηが発生する。
• 偏向磁石の出口でηを消す。
η
BendBend QuadQuad
ベータトロン座標とエネルギー分散項の分離
• エネルギーがずれた粒子の軌道に対する運動
• xβ =(xβ, px,β, yβ , py,β)に対してはエネルギーずれがない場合と同じ。
ベータトロン振動の分離
xβ(s) = x(s)− η(s)pz
xβ(s + L) = M(s)xβ(s)
シンクロトロン振動
• Dispersionが無い場所に加速空洞を入れる。(簡単のため1カ所)
• 周回行列
• αLは偏向磁石からの寄与が足し合わさったもの、momentum compaction factor
エネルギーのずれに対する軌道長
• 偏向磁石
シンクロトロン振動
• z方向の周回行列
不変量
Cavityがdispersive section にあると
• x-z結合が起きる。固有ベクトルはx-zで混じる。
Crab cavity• x-z結合が起きる。固有ベクトルはx-zで混じる。
まとめ• 周期条件を満たすビームの形状。• ベータトロン振動とDispersion関数。• Twiss parameterのs依存性。• シンクロトロン振動。