2
IPv6サービスの必要性 世界中のIPv4グローバルアドレスを管理するIANAは2011年2月3日、 IPv4グローバルアドレスの新規割当て在庫が 枯渇したことを発表しました。この IPv4アドレス枯渇はすでに10 年程前から予測されていたため、多くのクライアント端 末はすでにIPv6アドレスがサポートされています。現在、通信事業者やサービス事業者では、主にIPv4アドレスが使用さ れていますが、今後通信事業者側でIPv6アクセスサービスが拡充されることによって、 IPv6クライアントからのアクセス が爆発的に増加することが予想されます。 IPv4とIPv6は互換性を持たないため、サービス事業者はIPv6クライアント 向けにIPv6でサービスを用意する必要がありますが、既存のIPv4クライアントに対してもサービスを継続する必要があ ります。全てのサーバをIPv6アドレスに対応させる場合、機器やアプリケーションの更新、検証などIPv6化に膨大な費用 と期間が必要になる上、 IPv4/6両方のサーバを運用する結果となり、運用の手間とコストが二重に発生してしまいます。 AX シリーズは、 IPv6クライアントからのアクセスをIPv4に変換してサーバに負荷分散する、 IPv4⇔IPv6サーバ負荷分 散機能を持っています。AXシリーズをサーバの手前に導入すれば、既存のIPv4 設備をそのまま使用して、 IPv4/6 両方の クライアントへサービスを提供できるサーバ・サイドトランスレータとして利用できます。 IPv4⇔IPv6サーバ負荷分散機能 AXシリーズのIPv4⇔IPv6サーバ負荷分散機能は、 IPv6クライアントからのリクエストをIPv4サーバへ、またはIPv4クライアントからの リクエストをIPv6サーバへ負荷分散することができる機能です。この機能を利用すれば、AXシリーズをサーバの前に導入するだけで、既存 IPv4アプリケーションサービスをIPv6クライアントに、また、新規 IPv6アプリケーションサービスを既存 IPv4クライアントに提供すること ができるようになります。サービス提供事業者は、 IPv4⇔IPv6 負荷分散を利用することにより、 IPv4/IPv6混在環境において、既存の設備を 最大限有効活用しながら、 IPv6 への円滑な移行が可能になります。 既存 IPv4サーバを IPv6 環境にも対応させる AXのIPv4⇔IPv6サーバ負荷分散機能 ソリューションブリーフ AXシリーズ IPv6サービスを提供しつつ IPv4サービスも継続して提供。 既存の IPv4サーバをそのまま利用して、短期間で IPv4/IPv6 クライアントにサービスを提供したい 多くのIPv6クライアントから 既存のIPv4サーバへアクセス できない状況が発生。 安定稼働中のサーバ変更は困難。 OS/アプリのIPv6化に 膨大なコストと期間が必要。 IPv4 ネットワーク IPv6 ネットワーク IPv6 クライアントからの アクセス不可 IPv4 サーバ IPv4 クライアント IPv6 クライアント IPv4 サーバ IPv4 ネットワーク IPv6 ネットワーク IPv4 クライアント IPv6 クライアント AX シリーズを導入していないシステム AX シリーズを導入したシステム IPv6 を IPv4 に変換 IPv6 クライアントからも アクセスが可能 IPv6 アクセス急増! 全てのサーバを IPv6 化? IPv4/IPv6 混在環境へ対応

既存IPv4サーバをIPv6環境にも対応させる AX …...IPv6にネイティブで対応 従来の製品は、IPv6対応を考慮しておらずIPv4処理に特化した設計

  • Upload
    others

  • View
    4

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

■ IPv6サービスの必要性世界中のIPv4グローバルアドレスを管理するIANAは2011年2月3日、IPv4グローバルアドレスの新規割当て在庫が枯渇したことを発表しました。このIPv4アドレス枯渇はすでに10年程前から予測されていたため、多くのクライアント端末はすでにIPv6アドレスがサポートされています。現在、通信事業者やサービス事業者では、主にIPv4アドレスが使用されていますが、今後通信事業者側でIPv6アクセスサービスが拡充されることによって、IPv6クライアントからのアクセスが爆発的に増加することが予想されます。IPv4とIPv6は互換性を持たないため、サービス事業者はIPv6クライアント向けにIPv6でサービスを用意する必要がありますが、既存のIPv4クライアントに対してもサービスを継続する必要があります。全てのサーバをIPv6アドレスに対応させる場合、機器やアプリケーションの更新、検証などIPv6化に膨大な費用と期間が必要になる上、IPv4/6両方のサーバを運用する結果となり、運用の手間とコストが二重に発生してしまいます。AXシリーズは、IPv6クライアントからのアクセスをIPv4に変換してサーバに負荷分散する、IPv4⇔IPv6サーバ負荷分散機能を持っています。AXシリーズをサーバの手前に導入すれば、既存のIPv4設備をそのまま使用して、IPv4/6両方のクライアントへサービスを提供できるサーバ・サイドトランスレータとして利用できます。

■ IPv4⇔IPv6サーバ負荷分散機能AXシリーズのIPv4⇔IPv6サーバ負荷分散機能は、IPv6クライアントからのリクエストをIPv4サーバへ、またはIPv4クライアントからのリクエストをIPv6サーバへ負荷分散することができる機能です。この機能を利用すれば、AXシリーズをサーバの前に導入するだけで、既存IPv4アプリケーションサービスをIPv6クライアントに、また、新規IPv6アプリケーションサービスを既存IPv4クライアントに提供することができるようになります。サービス提供事業者は、IPv4⇔IPv6負荷分散を利用することにより、IPv4/IPv6混在環境において、既存の設備を最大限有効活用しながら、IPv6への円滑な移行が可能になります。

既存IPv4サーバをIPv6環境にも対応させるAXのIPv4⇔IPv6サーバ負荷分散機能

ソリューションブリーフAXシリーズ

IPv6サービスを提供しつつIPv4サービスも継続して提供。

既存のIPv4サーバをそのまま利用して、短期間でIPv4/IPv6クライアントにサービスを提供したい

多くのIPv6クライアントから既存のIPv4サーバへアクセスできない状況が発生。

安定稼働中のサーバ変更は困難。OS/アプリのIPv6化に

膨大なコストと期間が必要。

IPv4ネットワーク

IPv6ネットワーク

IPv6クライアントからのアクセス不可

IPv4サーバIPv4クライアント

IPv6クライアント

IPv4サーバ

IPv4ネットワーク

IPv6ネットワーク

IPv4クライアント

IPv6クライアント

AXシリーズを導入していないシステム AXシリーズを導入したシステム

IPv6をIPv4に変換

IPv6クライアントからもアクセスが可能

IPv6アクセス急増! 全てのサーバをIPv6化? IPv4/IPv6混在環境へ対応

■ IPv6にネイティブで対応従来の製品は、IPv6対応を考慮しておらず IPv4処理に特化した設計になっているため、IPv6使用時に追加のライセンス購入が必要になったり機器のパフォーマンスが劣化する場合があります。AXシリーズは、開発当初からIPv6を視野に入れて開発が進められていたため、 IPv6使用時でも、IPv4を使用した時と同等のパフォーマンスを実現できます。また、AXシリーズはIPv6を標準でサポートしているため、追加のライセンスを購入する必要はなく、別途のサポート費用も必要ありません。

■ マルチテナント環境でのIPv4/IPv6サービスAXシリーズは、内部リソースを仮想的に複数のパーティションに分割してマルチテナントを構成できるADP(Application Delivery Partition)機能をサポートしています。ADP機能では、IPv4/IPv6アドレスの併用が可能なため、マルチテナント内の顧客がIPv4からIPv6に移行する場合でもスムーズなサービス提供が可能です。IPv6サービス用に新たに機器を増設する必要がないため、設備コストを抑えることができます。

■ IPアドレス変換後のクライアント特定IPv6クライアントがNAT経由でサーバにアクセスした場合、通常クライアントのIPアドレスはNAT機器のIPアドレスに書き変わってしまうため、クライアントのIPアドレスを特定することができません。AXシリーズではNATした場合でも、ヘッダにIPv6アドレスを埋め込むことができるため、クライアントのIPv6アドレスの特定が可能です。これにより課金管理など、クライアントの特定が必要なサービスでの利用も可能になります。

■ IPv4/IPv6混在環境でのアプリケーションサービスに最適なAXシリーズ既存のIPv4サーバの手前に導入するだけで、手軽にIPv4/IPv6両方のクライアントへサービスを提供できます。AXシリーズに搭載されているマルチコア・マルチCPUの能力を最大限引き出す独自OS「ACOS (Advanced Core Operating System)」は、IPv6にネイティブで対応しており、IPv4/IPv6混在環境でも圧倒的なパフォーマンスを提供します。AXシリーズはIPv6は標準機能として搭載しているため、追加でライセンス購入やサポート費用が発生することはありません。AXシリーズは、IPv4/IPv6混在環境でのアプリケーションサービスに最適です。

〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-3-20 神谷町MTビル 16階 TEL: 03-5777-1995 FAX: 03-5777-1997 Email: [email protected]://www.a10networks.co.jp

A10ネットワークス株式会社

お問い合わせ

©2011 A10Networks K.K. All rights reserved. #SBAX20110228_IPv6SLB

製品の仕様や機能は、予告なく変更する場合がございますので、ご注意ください。

IPv6ネットワーク

IPv6で通信

IPv6クライアント

IPv4サーバ

パフォーマンス

IPv4/4SLB

IPv4/6SLB

パフォーマンス

IPv4/4SLB

IPv4/6SLB

従来製品 AXシリーズ

IPv6/IPv4アドレス変換

IPv6使用時のパフォーマンス比較

AXシリーズによるIPv4 IPv6負荷分散時のクライアント特定

マルチテナントIPv4/IPv6サービス

IP 6IP

ヘッダ内に埋め込まれたIPv6アドレス

IPv4で通信

ACOSAX シリーズ

ユーザA用パーティション

ユーザB用パーティション

IPv6サービス

ユーザA

IPv4サービス

ユーザB

IPv6クライアント

IPv4クライアント