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ISO/IEC JTC 1/SC 7 ソフトウェア工学の活動 ソフトウェアプロセス評価をめぐって 慶應義塾大学理工学部 山本 喜一

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ISO/IEC JTC 1/SC 7ソフトウェア工学の活動

ソフトウェアプロセス評価をめぐって

慶應義塾大学理工学部山本 喜一

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Standardization of processes, supporting tools and supporting technologies for the engineering of software products and systems

SC7 TERMS OF REFERENCE

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SC7 VISION

A unified set of software engineeringstandards widely accepted by the

intended class of users.

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SystemEngineeringProject

Management

QualityManagement(ISO TC 176)

DependabilityEngineering(IEC TC 56)

Safety(IEC TC65)

ComputerScience andEngineering

ApplicationDomain

(Many TCs)Software Engineering

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SC7の目的

広範な市場に対してユーザの要求に合った高品質な規格を供給する

文書化された枠組みによって効率的に規格を管理する

規格の利用を促進する

その他の作成組織によって作られた規格と整合するようにしながら,ソフトウェア工学における規格化の先導をする

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規格の構造

どの分野をカバーするか2者間契約ソフトウェア

市販ソフトウェア

Product standard vs. Process Standard製品の規定

製品の評価

作り方の規定

作り方の評価

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組織の位置付け

ISO/IEC JTC1SC7

総会

AG, BPG, SWG1~3

WGs

情報処理学会規格調査会

規格総会技術委員会

SC7専門委員会

WGn小委員会

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SC7の活動ー1

ISO/IEC JTC1 SC7Software Engineering ソフトウェア技術

WG2 ソフトウェアの文書化System software documentation

WG4 ツールと環境Tool and environment

WG6 評価と測定法Evaluation and metrics 

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SC7の活動ー2

WG7 ライフサイクル管理Life cycle management

WG8 ライフサイクル支援Support of life cycle process

WG9 ソフトウェアインテグリティSoftware integrity

WG10 ソフトウェアプロセス評価Software process assessment

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SC7の活動ー3WG12 機能的規模測定法

Functional size measurementWG18 品質管理

Quality ManagementWG19 ODP及びモデリング言語

ODP and Modelling LanguageWG20 ソフトウェア資産管理

Software asset managementWG21 ソフトウェア工学知識体系

SWEBOK(SoftWare Engineering Body OfKnowledge)

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今後の計画

基準規格(参照モデル)の明確化

SC7全体の規格の整合性

作業項目のマッピング

優先順位付け

リソースの割当て

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Australia, Belgium, Brazil, Canada, Czech, Republic, Denmark, Finland, France,Germany, Hungary, Ireland, Israel, Italy, Japan, Korea, Mexico, Netherlands,Norway,Romania, Russian Federation, Singapore, South Africa, Spain, Sweden, Thailand, Ukraine, United Kingdom, United States of America

29カ国

Pメンバー

Oメンバー

Argentina, Austria, China, Cuba, Estonia, Iceland, India, Indonesia, Iran, New Zealand, Philippines, Poland, Portugal, Slovakia, Switzerland, Turkey, Yugoslavia

17カ国

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SC7のリエゾンリスト

JCT1/SC21 SC14/WG4 SC35 SC22 SC30 TC159/SC4TC176/SC1 SC2 SC3TC184/SC4/WG5 TC56/WG10TC93ECMA/TC33, CEN TC311, Quest ForumESI, CDIF, IFPUG, EFPUG, NATO, IEEE CS SESC

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SC7国際会議

1997.05 Walnut Creek, USA1998.05 Johanesburg, South Africa1999.05 Curitiba, Brazil2000.05 Madrid, Spain2001.05 Nagoya, Japan2002.05 Busan, Korea2003.05 Montreal, Canada

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国内活動

SC7国内委員会

各WG主査,その他

年間11回

国内WGWG2, 6, 7, 8, 9, 10, 12, 19, 21それぞれ10名程度

年間8~15回

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関連国内活動

INSTACIT標準化戦略委員会

WG2関連

WG6関連

WG7関連

WG10関連

WG12関連

WG19関連

JIS原案作成委員会

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ProductからProcessへ

Product規格の重要性  当然

生産方法の評価・改善

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ソフトウェアプロセスとは?

ソフトウェアならびに関連する生産物を開発・保守するために使われる一連の活動、手法、プラクティス、変換-CMM

互いに関連をもった“アクティビティ”の集合で、入力を出力に変換するもの

-ISO/IEC 12207(SLCP)及びTR 15504

インプットをアウトプットに変換する、相互に関連する又は相互に作用する一連の活動 

-ISO9000:2000

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一般的なプロセスの概念

変換活動インプット

(入力)

アウトプット

(出力)・成果

・プロセス目標

・役割と責任・パフォーマンスへの期待

ビジネス目標

開始基準 終了基準

管理点

測定

リソース(資源)

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プロセスを確立するということ-ISO9000:2000における理解-

組織内において、プロセスを明確にし、その相互関係を把握し、運営管理することと合わせて、一連のプロセスをシステムとして適用すること

要求事項を理解し、満足させる必要なプロセスの識別,組織への適用の明確化

必要に応じて、文書化し、実施し、かつ、維持する

プロセスの順序、相互関係の明確化プロセスの運用と制御が効果的であることを確実にするための判断基準と方法の明確化必要な資源と情報の利用の確実化プロセスの監視、測定及び分析プロセスの計画通りの達成と継続的改善の達成に必要な処置の実施

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プロセス確立の一方法

現在の生産活動を調査し、プロセスとしての枠組みを整理する。

プロセスの枠組みの検討にあたっては、SLCPが参考になる。

ISO9001の要求事項と対比して、要求を満たしていないプ

ロセスを補強、または追加する。プロセスは要求を満たす

程度とする。

CMMやISO/IEC TR 15504が定義しているキープラクティス

や基本プラクティス、管理プラクティスをカスタマイズして織

り込む。

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プロセスの維持と改善

プロセスを維持するために、ISO9001の登録維

持審査を活用できる。

プロセスを改善する有力なツールとして定期的

なアセスメントを使いながら、段階的にプロセス

(キープロセス)の強化を図ることができる。

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ISO9000sの良い点と注意点良い点良い点

経営トップを巻き込みやすい

一貫した体系的なプロセスの枠組みを提供している

改善を含めたプロセスの維持が図れる

注意点注意点記述が一般的であるためソフトには適用しにくい

重いシステムにしない

本来すべき活動が形骸化する恐れがある

審査員は内容の質まで立ち入れない

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SPAの良い点と注意点

良い点良い点ソフトウェアの教訓(ベストプラクティス)が基本になっているため、具体的で適用しやすい

本質的な議論が交わせる

主体的な活動の展開を醸成できる

段階(ステップアップ)的なプロセス改善計画が立案できる

注意点注意点要求事項と考えると、重いシステムになる可能性がある

アセスメント稼動が比較的大きい

アセッサの質が大事

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国内での活動状況

経済産業省ソフトウェア開発・調達プロセス改善協議会

2001年1月31日~2002年3月25日 6回

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現状認識-1(1) ソフトウェアとITサービスに期待される役割

(a) ソフトウェア依存型社会からの要請

(b) 21世紀の戦略産業としての期待

(2) ITサービス市場の成長と変化(a) 市場の急速な拡大

(b) 受託開発主流の市場と階層構造の中でのプロセスの問題点

(c) 市場をめぐる変化に伴う新たな必要性(i) オープン化によるSEアプローチ

(ii) フロンティア拡大による幅広いITサービス能力

(iii) 市場の国際化に応じた国際的に通用する手法

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現状認識-2(3) 信頼されるITサービスの確立に向けた課題

(a) 競争を通じて人材が育成される市場の形成(b) SEの強化,ソフトウェアプロセスの改善(c) ソフトウェア開発を革新する技術の開発(d) 次世代ソフトウェア技術開発への挑戦

(4) SPIとSEへの取組みの遅れ(5) SPIの全体イメージ(6) 内外の動向

(a) 国際標準化の現状(b) 海外動向(c) 国内の動向

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SPIのビジョン

ソフトウエアプロセス改善の基本的な視点と対象となる範囲の提示

ソフトウエアプロセス改善の必要性・重要性の指摘

技術的背景

プロセス管理の総合的視点

総合的かつ継続的なプロセス管理の推進

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ソフトウェアプロセス革新のための技術的ブレークスルー

技術的なブレークスルーの必要性

産業界の実態・実務に即したソフトウエアエンジニアリングの研究 大学等

産学官の連携

具体的な重要技術

仕様確定,見積り,測定,制御,検査

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SPI手法の開発と実践

SPI推進の方法及び実践における手法

成果物の評価による品質保証→手戻り

品質を作りこむプロセスの確立

SPIとは? SPIの理解

プロセスのモデル化と動的な適用

TQCとSPISPIのアプローチ

モデルアプローチ

経験的アプローチ

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SPIに関する普及啓蒙,実績データ収集

SPIに関する普及啓蒙の課題

職位や役割に応じた施策の展開

SPI推進者の育成

育成のための環境整備

実績データの収集 ⇒ 中立機関

SPI手法自体の改善サイクル

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ソフトウェアプロセス規格

ISO 12207 Software Life Cycle ProcessISO 12207 AmdISO 15288 System Life Cycle ProcessISO/IEC TR 15504

Software Process Assessment

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ISO/IEC TR 15504Software process assessment

第1部 概念及び導入の手引き第2部 プロセス及びプロセス能力の参照モデル第3部 アセスメントの実施第4部 アセスメント実施の手引き第5部 アセスメントモデル及び指標の手引き第6部 アセッサの能力の手引き第7部 プロセス改善の手引き第8部 供給者プロセス能力判定に用いる手引き第9部 用語

JIS TR X 0021

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ISO/IEC 15504

Part 1 - Concepts and VocabularyPart 2 - Performing an AssessmentPart 3 - Guidance on performing an 

assessmentPart 4 - Guidance on using the results

of assessmentPart 5 - An exemplar process

assessment model

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試行

SPICE project日本規格協会情報技術標準化センターソフトウェア評価標準化委員会プロセス評価WG情報規格調査会SC7/WG10

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ISO/IEC TR 15504Software Process Assessment

概要

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第6部

アセッサの能力の手引き

第7部

プロセス改善の手引き

第 8部

供給者の能力判定

第3部

アセスメントの実施

第4部アセスメント実施

の手引き

第2部

プロセス及びプロセス

能力の参照モデル

第5部

アセスメントモデル及び指標の手引き

第1部

概念及び導入

の手引き

第9部

用語

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プロセス

プロセスアセスメント

能力判定 プロセス改善

へ導く

の変化を識別する

へ導く

により調べる

を動機付ける

の能力及びリスク

を識別する

ソフトウェアプロセスアセスメント

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読者分類 興味の対象 推奨する部

アセスメントの依頼者どのようにしてアセスメントを実施するか,どのようなツール及びその他の支援が必要か,アセスメントをどのように始めるか。

1,2,3,4,6

プロセス改善の依頼者プログラム改善を始めること。改善目的のアセスメントのアセスメント入力を定義すること。改善のためにアセスメントの結果を使うこと。

プロセス能力判定の依頼者

供給者能力判定のためのプログラムを始めること。目標能力評定集合(プロファイル)を定義すること。能力判定においてアセスメントの結果を検証し使うこと。

アセッサ適合したアセスメントを実施すること。アセスメントを実行するのに必要なスキルと能力を開発すること。

2,3,4,5,6

アセスメントモデルの開発者

参照モデルと両立性のあるアセスメントを実行するためのモデルを開発すること。

2.3,4.5

アセスメント方法の開発者

適合アセスメントの実施を支援する方法を開発すること。

2.3.4

ツールの開発者アセスメントの実施においてアセッサが証拠を収集,記録,分類することを支援するツールを開発すること。

2,3,4,5

この標準情報(TR)群の読み手の想定

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モデル両立性の検証 第2部

両立性のあるアセスメントモデル(群)

第 4 部と 第 5 部

プロセス

座標

参照モデル

対応付

ける

第 2 部

能力座標 文書化した

プロセス

アセスメント

第 3 部と第 4 部

第 6 部

プロセス

改善

第 7 部

能力判定

第 8 部 によって

使われる

のために

使う

を使って

表現する

TR 15504における要素の関係の概観

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プ ロ セ ス 改 善 か ら 又 は プ ロ セ ス 能 力 判

定 か ら ア セ ス メ ン ト活 動

・計画 ・データ収集

・データ検証 ・プロセス評定 ・報告

ア セ ス メ ン ト入 力

• アセスメントの目的 •アセスメントの範囲 • アセスメントの制約 • アセスメントの責任 • 収集すべき付加情報

ア セ ス メ ン ト出 力

・アセスメント記録

プ ロ セ ス 改 善 へ 又 は プ ロ セ ス 能 力 判 定 へ

プロセスアセスメント

指 標 集 合 ・プロセス実施指標 ・プロセス能力指標

参 照 モ デ ル

・プロセスの目的 ・プロセス属性

両 立 性 の あ る ア

セ ス メ ン トモ デ ル

• アセスメント依頼者

プロセスアセスメントの状況

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プロセスカテゴリ 概要説明

顧客-供給者(CUS)

顧客に直接影響を与え,ソフトウェアの開発及び顧客への移行を支援し,ソフトウェア製品及び/又はサービスの正しい運用及び利用を提供するプロセス群。

エンジニアリング(ENG)

エンジニアリングプロセスカテゴリは,ソフトウェア製品,そのシステムとの関係,及び顧客のための文書化を直接的に仕様決定し,実現し,保守するプロセスから構成する。システムが完全にソフトウェアからなるという環境では,エンジニアリングプロセスカテゴリはソフトウェアの構築と保守のみを取り扱う。

支援(SUP) ソフトウェアライフサイクルの他の様々な時点において,(他の支援プロセスを含む)何らかの他のプロセスから利用しうるプロセス群

管理(MAN) ソフトウェアライフサイクルの任意の形のプロジェクト又はプロセスを管理する人が実施する一般的なプラクティスを含むプロセス群

組織(ORG) 組織のビジネスゴールを確立するプロセス群。これらにより,組織のプロジェクトが利用すればその組織がビジネスゴールを達成するのを助けるような資源資産や,プロセス,及び製品を開発する。

プロセスカテゴリの説明

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対応付

ける

ORG

カテゴリ

プロセス

CUS ENG MANSUP

ライフサイクルプロセス

プロセス座標(process dimension) 能力座標(capability dimension)

水準 名前 属性5 最適化しているプロセス プロセス変更属性 継続的改善属性 4 予測可能なプロセス プロセス測定属性 プロセス制御属性 3 確立されたプロセス プロセス定義属性 プロセス資源属性 2 管理されたプロセス 実施管理属性 作業生産物管理属性 1 実施されたプロセス プロセス実施属性 0 不完全なプロセス

参照モデルの座標(dimensions)

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改善の確認及び組織化

アセスメント入力

アセスメント出力

アセスメントモデル

• プロセスの目的 • プロセス属性 • プロセス実施指標 • プロセス能力指標

プロセス改善

プロセス アセスメント

ソフトウェアプロセス改善要求 組織のニーズ及びビジネスゴール プロセス能力判定からの目標能力評定集合

業界標準とベンチマーク

プロセスアセスメント要求

• アセスメント依頼者 • アセスメントの目的 • アセスメントの制約 • アセスメントの責任 • 収集すべき付加情報

• アセスメント記録

プロセス改善

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規定要求事項 能力報告

アセスメント入力

提案された能力

プロセス アセスメント

目標範囲

目標能力

アセスメントモデル

• アセスメント依頼者 • アセスメントの目的 • アセスメントの制約 • アセスメントの責任 • 収集すべき付加的情報

• プロセスの目的 • プロセス属性 • プロセス実施指標 • プロセス能力指標

検証したアセスメント出力

• アセスメント記録

プロセス能力判定

プロセス能力判定

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SPAとSPI

Software Process Assessment評定,評価 目的?

自己評価 vs. 第3者評価

Software Process Improvement改善

こちらが主目的

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