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バグレゴその後 -- レゴブロックから学んだもの -- 2008-01-30 ()チェンジビジョン 懸田 剛(Kakeda, Takeshi)

JaSST 20080130 バグレゴ

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バグレゴのお話リターンズ

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バグレゴその後-- レゴブロックから学んだもの --

2008-01-30

(株)チェンジビジョン懸田 剛(Kakeda, Takeshi)

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アジェンダ

自己紹介

バグレゴとは何か

現在のバグレゴ

バグレゴふりかえり

バグレゴが教えてくれたこと

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自己紹介

懸田 剛(かけだ たけし)

((株株))チェンジビジョンチェンジビジョン所属

TRICHORDTRICHORD開発

かんばんボードを中心にしたプロジェクト見える化ツール

http://trichord.change-vision.com/

コミュニティ活動

日本XPユーザー会、オブジェクト倶楽部

Behaviour Driven Developmentの翻訳公開

http://giantech.jp/wiki/BDDIntro

最近のブーム

ランチ抜きダイエット

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アジェンダ

自己紹介

バグレゴとは何か

現在のバグレゴ

バグレゴふりかえり

バグレゴが教えてくれたこと

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バグレゴとは何か?

不具合発見時にレゴブロックにて表現する

開発チームの目の前に配置する

不具合を退治したら積んでいるブロックを破壊する

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バグレゴの特徴

優先度表現

レゴの位置

難易度表現

レゴの造形

依存性表現

垂直に積む

常に見える位置

規模感がわかる

奥:重要度低手前:重要度高

垂直:不具合の依存性

造形:欠陥の難易度

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ある日のバグレゴ(1)

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ある日のバグレゴ(2)

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2007年JaSST Tokyoにて

レゴブロックを使った欠陥の「見える化」- バグレゴによる試行 -

ベストスピーカー賞を頂きました

バグレゴについてのお問い合わせも頂きました

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自己紹介

バグレゴとは何か

現在のバグレゴ

バグレゴふりかえり

バグレゴが教えてくれたこと

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現在のバグレゴ

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アジェンダ

自己紹介

バグレゴとは何か

現在のバグレゴ

バグレゴふりかえり

バグレゴが教えてくれたこと

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バグレゴふりかえり+(よかった)

誰でもわかりやすい

開発スペースに立ち寄る誰でも一目でわかる

強烈な存在感

数が増えた時のプレッシャーが特に

五感によるアラート

音:積む/崩す、手で触る

楽しさ

マインドセットの変化

あるだけで部屋の雰囲気が違う

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バグレゴふりかえり△(うまくいかない、どうにかしたい)二重管理の問題

レゴにはあるがTracにはない、などが発生する

量に対応しきれない

物理的スペースと、ブロックを積む際の思考が仇になる

変更が起きないと背景になる

変化しないと価値が下がる

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なぜ使われなくなったのか?

不具合在庫の量が増えた?

すべてを出しておくことが不可能になった?

飽きた?

最初は楽しいブロックも慣れたら飽きた?

不具合の対応プロセスの変更?

TRICHORDのTrac連携機能でチケットがそのままタスクとして計画される

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バグレゴ衰退ループ図

不具合を探す頻度

見える変化の量

気づく頻度

レゴ化する不具合数

レゴ山探索時間

バグレゴ外で対応される不具合数

崩されるレゴブロック

探す人のストレス

積まれているレゴブロック

レゴ化する不具合数レゴ化する不具合数

自己強化

変らなければ気づかないループ

自己強化

レゴ山放棄

ループ

飽きた感

システム思考のループ図で表現

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バグレゴ衰退ループ図シミュレーション

不具合を探す頻度

見える変化の量

気づく頻度

レゴ化する不具合数

レゴ山探索時間

バグレゴ外で対応される不具合数

崩されるレゴブロック

探す人のストレス

積まれているレゴブロック

レゴ化する不具合数レゴ化する不具合数

自己強化

変らなければ気づかないループ

自己強化

レゴ山放棄

ループ

飽きた感

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結論

バグレゴは役目を果して天に帰ったのでした...

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バグレゴとは何か

現在のバグレゴ

バグレゴふりかえり

バグレゴが教えてくれたこと

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バグレゴが教えてくれたこと

楽しさ、自分達の工夫による効率化

単なる作業の効率ではない

物理デバイスの存在感の価値

目に入る、誰にでもわかる、興味を引く

五感を活用したフィードバックの重要性

視覚,聴覚,触覚

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五感を使ったフィードバックの例

XFD(eXtreme Feedback Device)

PragmaticAutomationで紹介

テストの失敗をランプで警告(赤:失敗)

「ソフトウェアあんどん」とも呼ばれる

コミットベル

ファイルのコミットを音で知らせる

2.0はサウンドロップ

ビルド失敗音

ビルドの失敗を音楽で知らせるhttp://pragmaticautomation.com/cgi-bin/pragauto.cgi/Monitor/Devices/BubbleBubbleBuildsInTrouble.rdoc

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物理デバイスの存在感

まさに、今、そこにある

小さなディスプレイの中ではない、現実世界のモノ

隠すことができない正直な姿

フィルタや、アプリケーションを閉じたりできない

変化、異常に気づくアフォーダンスアフォーダンス(affordance)とは、環境がそこに生活する有機体に対して与える(afford)する「意味」のことである。アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語で、生態光学、生態心理学の基底的概念である。(wikipediaより)

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なんでもソフトウェア!?

IT業界は何でもソフトウェア、ディスプレイの中で実現しようとしていないか?

メール、Webアプリケーション、Excel、etc

もっと人に近い存在(=物理デバイス)こそ、人に対して大きな知覚(アフォーダンス)を与えることができる

進化と退化 -- 何を得て、何を捨てたのか

TRICHORDTRICHORDはソフトウェアが現実世界に近づくひとつの挑戦

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ご質問はございますか?

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御清聴ありがとうございました。