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2.活動目的
� 「計測標準のトレーサビリテイを確立、計測
技術の向上と計測管理に必要な専門知識
を修得し、サークル活動を通じて計測技術
の向上と関係分野への貢献を行うこと」を
目的に、部会員の交流と研鑽による活動
を行っている。
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� 1972年 JEMIC計測サークル発足と同時
に活動を開始(関西拠点)
� 会合場所は現JEMIC関西支社尼崎事業所
� まとめ役は当時松下電器産業の鎌田氏
� 活動は年2回の幹事会と年1回の総会を
実施
3.歴史
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� 内容は計測サークルニュース等による情
報交換
� 1988年12月会員会社の熱心な要望により技術交流会(専門部会)が組織化(28社)
� 1991年「いまなぜ計測」発行
� 1992年12月技術専門部会に名称変更
� 1993年~2008年 トレーサビリティハンド
ブックを毎年発行
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Ⅰ.トレーサビリティシステム研究WG
当WGでは、「現場での不確かさ算出」を
テーマにEA(欧州認定機関協力機構)発
行のEA-4/02 附属書について、日本語
への翻訳と内容の理解、WGとしての解
説を行い、その結果をホームページに掲
載し部会内で情報の共有を行ってきた。
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Ⅰ.トレーサビリティシステム研究WG
<活動実績>
2000年度:S9 100V DCにおけるハンドヘルドデジタルマルチメータ(DMM)の校正
2001年度:S3 公称値10 kΩ標準抵抗器の校正
2002年度:直流電圧発生器の校正
2003年度:S10 ノギスの校正
2004年度:S4 呼び寸法(公称値)50 mmのブロックゲージの校正
2005年度:S5 1 000℃に於けるN型熱電対の校正
2006年度:S7 30 dB設定における同軸ステップ減衰器の校正
2007年度:S6 19 GHzの周波数に於けるパワーセンサの校正
2010年度:S2 公称値10 kgの分銅校正
2011年度:S13 公称値90 mmのリングゲージの校正
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Ⅰ.トレーサビリティシステム研究WG
<例:S2(公称値10 kgの分銅校正)翻訳の流れ>
① WG員にて英文の日本語への翻訳を分担。
② 他の文献・資料を参考に全員で意訳を実施。
③ テーマに関係する企業の校正技術者に意訳した内
容の確認を依頼しコメントを入手。
④ 他の部会員が閲覧できるよう資料をHPに掲載。
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Ⅰ.トレーサビリティシステム研究WG
例例例例::::S2 公称値公称値公称値公称値10 kgkgkgkgのののの分銅校正分銅校正分銅校正分銅校正はじめにはじめにはじめにはじめに
当WGではこれまでの活動に引き続き、EA規格 EA-4/02の中からS2を選択し、原文の和訳とJIS B7609:2008を参考にしたWGとしての説明を示した。
S2.1公称値10 kgの分銅の校正
公称値10 kgのOIML M1級の分銅の校正は、性能特性が事前に評価されている質量比較器を使用し、同じ公称値の参照標準(OIML F2級)との比較によって実施する。
✻説明1:OIMLとは、国際法定計量機構のことでInternational Organization of Legal Metrology の略であり、法定
度量衡の国際的統一または国際的な規格・仕様を整合することを目的とした国際機構である。
S2.2 以下から未知の質量 mXが得られる。
mX = mS + δmD + δm + δmC + δB (S2.1)
ここで:
mS - 標準器の協定質量
δmD - 標準器の最終校正後の経時変化
δm - 未知の質量と標準器の質量の差
δmC - 偏心性および磁気効果の補正
δB - 空気浮力の補正
✻説明2:協定質量とは、OIML D28(空気中の計量結果の協定値)に従って定められた空気中での質量測定の結果についての取り決めによる値、すなわち、20 ℃の温度で1.2 kg/m3の密度の空気中において被校正分銅と釣り合う密度
が8 000 kg/m3の参照分銅の質量をいう。(JIS B7609:2008 3.1項)
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Ⅰ.トレーサビリティシステム研究WG
<2012年度の活動内容の紹介>我々が不確かさ算出を行う際、参考にしたい文献、資料、セミナーなど、現在どういったものがあるのか調査を行い、その調査を通じて、現在、校正分野でどういった議論・報告がされているか確認し、その中からWG員が必要とする内容をサブテーマとして取り上げ、活動を行うことにした。
<サブテーマ案>
① モンテカルロ法の利用方法
② 測定時間がかかる場合のAタイプの不確かさ算出方法の検討
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Ⅱ.企業内計測管理研究WG
当WGでは、企業の中における計測管理
の実務に近いところで役立つテーマを選定し調査・研究を行ってきた。
直近のテーマとしては、「校正周期」「校正手順書」「JIS Q10012」があり、調査結果は「いまなぜ計測 改訂版」とし整理し
部会内での共有化を図っている。
Ⅱ.企業内計測管理研究WG
<校正周期>
校正周期を決定する際に参考となる理論や考え方、校正周期決定事例等を調査。
調査文献・OIML D10 計測器の校正インタバル決定のための指針
※独立行政法人製品評価技術基盤機構 認定センター作成の
「計量法に基づく登録事業者の登録等に係わる規定 第7版」より
・NCSL RP-1 校正インタバルの確立及び調整
・MIL-STD-45662A 校正に関する体制についての要求事項
・JIS Z 9090 測定-校正方式通則
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Ⅱ.企業内計測管理研究WG
<校正手順書>
校正手順書を作成する際に参考となるような「校正手順書の書き方」をまとめる。例としてオシロスコープについての校正手順書を、ISO/IEC17025対応と一般の企業内校正対
応にて事例として作成。
調査文献・JCT21006 技術的要求事項適用指針(オシロスコープ)
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Ⅱ.企業内計測管理研究WG
<JIS Q10012>
JIS Q10012(ISO 10012)について、各要求事項に対する解釈と対応方法、必要とされる社内ドキュメント等をWG内で議論、検討を行う。最終的には「JIS Q10012 要求事項
に対する解釈と理解」として整理する。
調査文献・JIS Q10012 計測マネジメントシステム
-測定プロセス及び測定機器に関する要求事項
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Ⅲ.計測技術計測技術計測技術計測技術けいじばんけいじばんけいじばんけいじばんWG
当WGでは, 部会員間で情報を共有・活用
する為, また 2008年を以て紙面による刊行
を休止したトレーサビリティハンドブックに代
わる情報発信媒体としてウェブを利用したサービスを提供することで, 技術の研鑽の一
助と成るべく活動を行っている。
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Ⅲ.計測技術計測技術計測技術計測技術けいじばんけいじばんけいじばんけいじばんWG
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<JMCTホームページのリニューアル>
・ 様式を統一し, 閲覧性を高めた。
・ 重複した内容を纏め, コンテンツへの
アクセシビリティを改善した。
・ アクセス解析を利用し, 高頻度の
閲覧ページ・検索キーワードのデータ
収集を行った。
Ⅲ.計測技術計測技術計測技術計測技術けいじばんけいじばんけいじばんけいじばんWG
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<部会員向けサービスの向上>・ ワーキンググループ並びに部会員間の情報共有を推進するため, ウェブを活用する。
→ メーリングリストの開設→ ワーキンググループ毎に作業用
ディスクスペースを開放→ 有用な資料はアーカイブとして,
部会員の共有資産とする
Ⅲ.計測技術計測技術計測技術計測技術けいじばんけいじばんけいじばんけいじばんWG
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<一般向けコンテンツの拡充>・ 計測関連諸機関の情報提供と掲載情報の保守。
◆各種物理量のトレーサビリティ情報の提供。◆アクセス解析を基にした, ニーズの高い情報を拡充
する取り組み。
◆標準器及び関連サービスの情報提供。