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JSA 麻酔台帳 2003 12 月版) Version3.25 Copyright©2004, M.Sanuki (社)日本麻酔科学会偶発症例調査専門部会推奨

JSA 麻酔台帳(これ以降はWindows、Macintosh共通です) 【起動】 デスクトップの「JSA麻酔台帳」をダブルクリックして起動してください。

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Page 1: JSA 麻酔台帳(これ以降はWindows、Macintosh共通です) 【起動】 デスクトップの「JSA麻酔台帳」をダブルクリックして起動してください。

JSA麻酔台帳 (2003年 12月版)

Version3.25

Copyright©2004, M.Sanuki (社)日本麻酔科学会偶発症例調査専門部会推奨

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【インストール】

Windows版

マイコンピュータの CDROM(JSADBというタイトル)にある Setupをダブルクリックする

と、セットアップが始まります。数回のマウスのクリックのみでインストールが完了しま

す。指示どおりに、インストールを進めてください。

※Windows版のインストールが完了すると、画面にウインドウが開いてRemove JSA麻酔台帳 という

アイコンが表示されます。これをダブルクリックして実行すれば、インストールしたものが完全に消去さ

れます(アンインストーラです)。JJSA麻酔台帳が不要になった場合には、これを実行してください。プ

ログラムが完全に消去されます。

なおアンインストーラは[スタート]→[プログラム]→[JSA麻酔台帳]メニューにも作成されるので、

ウインドウを閉じても問題ありません。

デスクトップに作成される「JSA麻酔台帳」または「ReadME」をクリックして開 始してください。

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Macintosh版

CDROM(JSAmasuidb というタイトル)にある cJSAmasuidb(MacintoshOS9 まで)または

JSAmasuidb(OSX 専用)をダブルクリックすると、セットアップが始まります。数回のマ

ウスのクリックのみでインストールが完了します。指示どおりに、インストールを進めて

ください。

※なお JJSA麻酔台帳が不要になった場合には、同じプログラムを実行してください。

左上の[Easyinstall]をクリックすると[Uninstall]に変わりますので、右下の[Uninstall]

ボタンをクリックしてください。プログラムが完全に消去されます。

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(これ以降はWindows、Macintosh共通です)

【起動】

デスクトップの「JSA麻酔台帳」をダブルクリックして起動してください。

起動すると、パスワードを求められますので、ユーザーパスワードあるいは管理者パスワ

ードを入力してください。(一般ユーザーパスワード、管理者パスワードは readme書類内

に記載しています。)

※Windows版では初回起動時に、ユーザー名を求められますが、なにも変更せずに「OK」

をクリックしてください。

【環境設定】(管理者パスワードで入ります)

メインメニュー(管理者メニュー)が起動します。

(1)管理者メニューの右下の「環境設定」をクリックしてください。表示されるダイア

ログで、表題書き換えのために、病院名、科名を入力します。

(2)つぎに「主治医・病棟」「麻酔担当者」、「麻酔指導者」、「曜日設定」を行います。

(2)で迷うのは「主治医・病棟」だと思いますので、詳しく説明します。あとは、表示

される画面を見ていただければわかると思います。

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主治医名、科名、病棟名を入力します。ここで指定した一連の組み合わせがリストに表示

されるようになります。科と主治医の関係は1対1に決まりますが、病棟はその主治医の

患者が一番多くいる病棟名を記入します。

森田 外科 南5

松田 外科 北5

山本 脳外科 北 4

この組み合わせは、50音順に記入する必要はありません。

表題書き換えとリストの整備を終了して、メインメニューの右上の[終了]ボタンで終了し

てください。

【一般ユーザ】(一般ユーザーパスワードで入ります)

※通常の入力は[一般ユーザー]モードで行います。

麻酔台帳 をクリックして、一般ユーザーパスワードで入ります。

Page 6: JSA 麻酔台帳(これ以降はWindows、Macintosh共通です) 【起動】 デスクトップの「JSA麻酔台帳」をダブルクリックして起動してください。

一般ユーザーメニューが表示されます。

○一般ユーザーメニューで青いボタンが頻用ボタンです。灰色が検索系です。

○画面左上にあるカレンダーマーク、検索用のカレンダーを表示します(起動時にはカレ

ンダーはすでに表示されています。見失ったときにクリックしてください)。

[新規台帳入力]

新規にレコードを作成して台帳を入力します。このとき、現在の仕様では本日の日付が自

動入力されます。

[未確定候補]

これまでに入力したもので、入力が完全でないものをリストアップします。

[本日分一覧]

本日分の入力されたレコードを表示します(途中入力のものも含みます)。

[汎用検索]

入力した項目はここからすべて検索できます。検索したい項目を入力して[検索実行]をク

リックしてください。

[偶発症例一覧]

偶発症例一覧を表示します。一覧のそれぞれの症例をクリックすると、詳細がみられま

す。

【約束事】この台帳は、表示されている画面のタイトルをクリックするとメインメニュー

に戻ります。わからなくなったら、常にタイトルをクリックしてください。

【カレンダー】

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カレンダーは、上段の日付と下段のメニューからなります。はじめに、下段の「麻酔台帳」

「術後回診」「週間リスト」「月間リスト」などのメニューを選択した後、上段の日付をク

リックします。

たとえば、「麻酔台帳」を選択した後、本日の日付(水色に反転)を選択すれば、本日の

リストを表示して新規入力が可能になります。1件もない場合には、メッセージを表示し

て、リストは表示しません。「術後回診」でも同様です。

「週間リスト」はクリックした日付からはじまる1週間分のリストを表示します。

「月間リスト」はクリックした日付の月リストを表示します。

【入力画面】

この画面が台帳入力項目のすべてです。

灰色の項目が、偶発症例調査で最低限必要な項目です。

年齢は直接入力も生年月日からの自動計算も可能です。(生年月日は S29/3/31などと入力

します。明治は M、大正は T、昭和は S 平成は H です。西暦も受け付けます)。生年月日

を再入力した場合は、右の▼アイコンをクリックしてください。

科名、病棟、主治医(術者・助手)は連動しています(管理者メニューの環境設定で編集し

ます)。

手術日は 2002/10/23 や H14/11/23、11/23 でも可能です(年を省略すると現在の年号が自

動的に補われます)

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身長、体重を入力すると BMIが自動計算されます。

特記事項(術前)、術前合併症(学会)、ASA_PS、体位、気道、麻酔法、手術部位、特記

事項(術中)、麻酔薬は選択肢が表示されますので、その中から選択してください。

なお、特記事項(術前)、特記事項(術中)は、管理者モードで編集できます。

※選択するべき項目がないのに間違って選択肢を表示させてしまった場合には、

[BackSpace]キー(Macintoshでは[delete]キー)で、選択をキャンセルできます。

麻酔時間、手術時間は、おのおの終了時間、開始時間を入力すると自動計算されます。

偶発症例である場合には、偶発症例の種類(2ヶ所)を入れて、[詳細]ボタンをクリッ

クします。偶発症例の2種類を入れていない場合には詳細ボタンは動作しません。

【レコードのロック】

入力画面の右下に[ロック]ボタンをつけました。このボタンを1回クリックするとレコ

ードの変更、削除が不可能になります。もう一度クリックすると、変更、削除ができま

す。

※一括して[ロック]をONまたはOFFするには、管理者メニューで[学会集計]をクリックし

て各月(または年間)の集計画面を表示させると右上にボタンが表示されます。そこで、

変更してください。

【偶発症例入力画面】

順番に項目を選択して入力してください。

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ピンクのフィールドは通常の台帳入力で入力済みの項目です。

リストを表示したい場合には左上の「偶発症例リスト」をクリックしてください。リスト

から戻る場合には、リストの該当する行をクリックしてください。左上のリターンマーク

で麻酔台帳の入力画面に戻ります。

【汎用検索】

メインメニューの左下の[汎用検索]のクリックで、上のような画面を表示します。ここ

にある項目がすべての入力項目です。

検索したい項目を絞り込みたい場合には、検索項目を複数入力して[検索実行]ボタンを

クリックしてください。

(画面の例では、産婦人科の小川先生で晶質液を 3000mlより多く輸液した症例を検索しま

す)

リストが表示されましたら、個々のリストをクリックすることで入力画面に移ることがで

きます。

術者・助手や主治医は科名を選択したときにしかリストを表示しません。リストは夫々の

科に属する方のみを表示します。

入力項目では複数の枠が存在する(たとえば麻酔薬、術前特記事項、術前合併症)のに、

検索欄が少ない(麻酔薬の入力欄は12ありますが、汎用検索の検索欄は2つです)もの

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は、どの欄に入力されていてもすべて引っ掛けて検索できます。また組み合わせ検索も可

能です。

【全症例一覧】

インメニューの左下の[全症例一覧]のクリックで、入力されている全症例の一覧を表示

します。

【学会集計】(管理者パスワードで入ります)

各月または年間集計のボタンをクリックすると、偶発症例の集計結果が表示されます。

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右上の「症例数チェック」ボタンをクリックすると、偶発症例項目がきちんと入力されて

いるかどうかを表示します(きちんと入力されていれば OKが表示されます)。

右上の「詳細表示」をクリックすると手術部位、偶発症の詳細が表示されます。また、リ

スト表示をクリックすると、この集計に使用された、症例のリストが表示されます。

さらに年齢集計の□をクリックすると年齢が入力されていない症例を表示し、表示される

個々のリストをクリックすると入力画面(実施入力画面)が表示されます。

再度、「学会集計」に戻りたいときには、カレンダーを表示させて「学会集計」をクリッ

クしてください。リスト表示画面を表示しただけであれば「戻る」ボタンで、麻酔科学会

集計に戻ることができます(「戻る」ボタンは常に一つ前の画面に戻ります)。

1月から 12月の月別集計の上にすべて OKを表示させると年間集計が可能になります。

(年間集計では)

右上の「症例数チェック」ボタンをクリックすると、偶発症例項目がきちんと入力されて

いるかどうかを表示します(きちんと入力されていれば OKが表示されます)。

右上の「施設概要入力」をクリックすると、提出ファイルの作成ができます(年間集計で

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症例数チェックをクリアしなければ施設概要入力はできません。すべてのデータがきちん

と入力されていない場合には、メッセージが表示されて、施設概要入力に移動することは

できません)。

施設概要を入力して、「提出ファイル作成」ボタンをクリックしてください。データがお

かしくてもファイルを出力できません。出力されるファイルは JSA200x.txt(200x は 2004

年の内容であれば 2004になり 2008まで対応しています。)というファイルです。

【病院集計】(管理者パスワードで入ります)

【全症例書きだし】(管理者パスワードで入ります)

入力した全症例をタイトル付きでエクセルファイルとして書き出します。レコードの作成

日、修正日、チェック日、チェック結果なども一覧表としてファイルで取り出せます。

【バックアップ】(管理者パスワードで入ります)

メインメニューの右下にある[バックアップ]ボタンは、そのボタンを押した時点までの

ファイルをバックアップします。Backup フォルダ内にのファイルのバックアップができま

す。現在使用中のファイルが壊れた場合には、注意して、壊れたファイルと入れ替えてく

ださい。

--------------------------

【過去に別のデータベースに入力していた場合のデータの取り込み】

過去に配布した JSA 麻酔台帳のデータやタブ区切りのテキストデータを取り込むことがで

きます。タブ区切りのテキストデータを取り込むには以下のようなデータ形式になおして

から、メニューバーの[スクリプト]→[データ取り込み TAB]を選択します。

取り込みの順序は以下の通りです。

手術日<TAB>ID<TAB>患者氏名<TAB>ふりがな<TAB>性別<TAB>年齢<TAB>生年月日<TAB>

科名<TAB>病棟<TAB>ROOM<TAB>リスク<TAB>開始時間<TAB>終了時間<TAB>手術開始時

間<TAB>手術終了時間<TAB>主治医 1<TAB>主治医 2<TAB>執刀医 1<TAB>執刀医 2<TAB>執

刀医 3<TAB>麻酔科医 1<TAB>麻酔科医 2<TAB>麻酔科医 3<TAB>身長 CM<TAB>体重

KG<TAB>病名<TAB>術式<TAB>麻酔法<TAB>気道<TAB>体位(予定)<TAB>感染症 1<TAB>

感染症 2<TAB>感染症 3<TAB>希望麻酔<TAB>術前合併症<TAB>コメント

なお、希望麻酔は(麻酔科、局麻)の別、スーパーは麻酔指導医のことです。

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麻酔法は自由入力したものでもかまいません(学会の麻酔法分類とは別のフィールドに入

ります)

ご自分の入力されていたデータベースからタブ区切り形式ファイルを作成していただき、

上記の様な形式にすれば、このデータベースに過去の基本データが取り込める仕組みです。

このデータを元に入力画面で灰色の項目(偶発症例調査の必須項目)を選択して頂ければ、

あとからこの台帳を入手した場合にもなんとか対応できます。

取り込まれたファイル内容を確認するには、メインメニューの[汎用検索]で検索画面を表

示させ、麻酔法の灰色の欄をクリックして麻酔法リストを表示させた後、[BackSpace]キー

でリストをキャンセルします。その欄に、 ="" と入力してください。その後、左上の

[検索実行]ボタンをクリックするとリストが表示されます。各リストをクリックすると

詳細画面が表示され、白枠に表示された部分が取込データ内容です。その画面で赤い太文

字のタイトル(灰色のフィールド)を入力すれば、偶発症例項目を追加できます。この作

業を取り込まれたデータについてすべて行えば、偶発症例調査のデータを作成できます。

--------------------------

【過去の JSA麻酔台帳に入力していた場合のデータの取り込み】 JSA 麻酔台帳データを取り込むことができます。取り込むには[全症例一覧]をクリックした後、メニューバーの[スクリプト]→[データ取り込み JSA]を選択します。

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日本麻酔科学会第 50回学術大会特別企画(2003・5・30)

麻酔台帳説明会抄録

2004年度からの麻酔関連偶発症例調査に完全対応した麻酔台帳

広島市立安佐市民病院麻酔・集中治療科 讃岐美智義

1994年から日本麻酔科学会(JSA)による麻酔指導病院を対象とした麻酔関連偶発症例調

査(以下、調査)が行われてきた。1999 年からは偶発症例の報告だけでなく、当該施設で

の全麻酔管理症例の要約(年齢別、麻酔リスク別、手術部位別、麻酔法別分類)も要求さ

れるようになった(1-2)。調査報告をまとめるには、個々の症例をデータベース(以下、db)

に入力しておくことは必須であるが、未だに症例 dbを作成していない病院もあると聞いて

いる。調査は今後、指導病院の資格更新時の条件になることが決定しており、全ての指導

病院が参加する必要がある。2004 年度からはさらに詳細な報告が必要になるため、入力や

集計の手間が少ない麻酔台帳の開発が望まれていた。そこで今回、2004 年から開始される

新しい調査に完全対応した麻酔台帳を開発したので公開する。

【プログラムの特徴】

(1)パソコン1台で動作が可能で、特別なデータベースプログラムを必要としない

(2)Windowsと Macintosh(OSX含む)の両機種で動作する

(3)2004年からの調査に完全対応

(4)カレンダーからの日付入力と、症例検索時のカレンダーによる日付指定が可能

(5)入力したデータの検索が容易で、テキスト形式データとして外部出力が可能

(6)術者、麻酔科医、病棟、診療科、術前合併症、術中コメントなどは各病院の実情に

あわせたカスタマイズ後、リストからの選択が可能

(7)パスワードにより管理者モードと一般ユーザーモードの使い分けが可能

(8)各症例の入力を積み重ねれば1ヶ月単位(1年単位)で必要な調査項目の集計が容

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(9)できるだけリスト化された語句を利用することで入力時間を節約

(10)詳細なマニュアルを添付

【ハードウエア】

MacOS8.6以上(MacOSX10.1以上)または Windows98以上を搭載したコンピュータ1

台と XGA(1024×768ドット)以上のモニター画面が必要である。

【ソフトウエア】

データベースアプリケーションは不要である。

【開発時の工夫】

作者のこれまでの麻酔台帳に関するノウハウ(3-7)を余すところなく盛り込んだ。

[入力]なるべく多くの方に使用して頂けるよう、入力法を工夫した(1つのリストに

多くの項目が入ってしまわないように複数にわけた。科名・主治医などは科を指定すれば

当該科の主治医のみリストに表示される。偶発症例の登録においても不要なリスト項目が

表示されないようにした)。新規入力では、日付は当日あるいはリスト表示された日を自

動入力とした。

[検索]複数の入力欄があるものに関しては、どの欄に入力しても1回の検索で該当す

るものを表示する。日付、週、月のリスト表示にはカレンダーからクリックのみで容易に

表示するなど入力したデータが、素早く引き出せるような工夫をした。

[データ出力]入力したデータはテキスト形式でエクセルのリストとして別ファイルに

書き出せるようにしたことで、別の目的でのデータ利用も可能にした。

【公開後の修正】

作者の主催するメーリングリストに加入して頂くことで、バグ報告・修正などの情報を

お互いに共有できる。

【参考文献】

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(1)川島康男,瀬尾憲正,森田潔ほか:麻酔関連偶発症例調査 2000について 総論 日

本麻酔科学会手術室安全対策特別部会報告.麻酔 51:1032,2002.

(2)川島康男:【全身麻酔と Mortality】 全身麻酔と Mortality.臨床麻酔 25:1372,2001.

(3)讃岐美智義、河本昌志、弓削孟文:Macintoshを用いた電子麻酔台帳 麻酔・集中治療

とテクノロジー1995.新井豊久ほか編.東京,克誠堂出版,1995,p46

(4)讃岐美智義:麻酔台帳(麻酔科医の永遠のテーマ)LiSA 3:688,1996

(5)讃岐美智義、木下博之、河本昌志ほか:ネットワークで使用する麻酔台帳-どんな

機能を付加すれば手術室業務と共有可能か- 麻酔・集中治療とテクノロジー1998. 田中

義文ほか編. 東京,克誠堂出版,1999,p37

(6)讃岐美智義:手術室業務支援システム(ASA-OS)の開発 麻酔・集中治療とテク

ノロジー2000. 豊岡秀訓ほか編. 東京,克誠堂出版,2001,p55

(7)讃岐美智義、弓削孟文:関連病院麻酔症例データベースの試作(データ収集に関す

るアイデアと問題点) 麻酔・集中治療とテクノロジー2002.太田吉夫ほか編.東京, 克誠

堂出版 2002, p15

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【資料】

調査用紙記入分類表(2004-2008)

1 病院の種類

1 大学病院

2 国立病院・国立医療センター

3 公立,自治体病院

4 その他の総合病院

5 その他の病院

6 小児病院・医療センター(国立を含む)

2 病院の所在地

a 北海道

b 東北

c 関東・甲信越(東京を除く)

d 東京

e 東海・北陸

f 関西

g 中国・四国

h 九州

3 年齢区分

A ~1カ月

B ~12カ月

C ~5歳

D ~18歳

E ~65歳

F ~85歳

G 86歳~

4 性

M 男性

F 女性

5 ASA PS

1

2

3

4

5

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6

1E

2E

3E

4E

5E

6E

注: 6,6Eは臓器摘出を受ける脳死患者

6手術部位(手術部位を必ず2連で選ぶこと.例:a-1)

a 開頭 1 全例

b 開胸・縦隔 1 全例

c 心臓・大血管 1 A-C Bypass (on pump)

2 A-C Bypass (off pump)

3 先天性心疾患 (根治術)

4 先天性心疾患 (姑息手術)

5 その他の心臓手術

6 胸部大動脈瘤

7 腹部大動脈瘤

d 開胸+開腹 1 非内視鏡手術

2 内視鏡手術

e 開腹(上腹部) 1 非内視鏡手術

2 内視鏡手術

f 開腹(下腹部) 1 非内視鏡手術

2 内視鏡手術

g 帝王切開 1 全例

h 頭頚部・咽喉頭 1 全例

k 胸壁・腹壁・会陰 1 全例

m 脊椎 1 全例

n 股関節・四肢 1 全例

(含:末梢血管)

p 検査 1 手術室内

2 手術室外

x その他 1 全例

【分類が困難な手術術式の分類上の取り決め】

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●重複手術→メインの手術を選ぶ.

●内視鏡手術→d 開胸+開腹,e 開腹(上腹部),f 開腹(下腹部)以外は

内視鏡を使用しないで同じ手術を行うとして処理.

b 開胸・縦隔

縦隔腫瘍手術

胸腺手術

心・大血管術後再開胸止血

胸骨手術

e 開腹(上腹部)

腎,副腎,尿管摘出術

腎瘻,尿管瘻造設術

TUL(経尿道的尿管切石術)

内視鏡的尿管拡張術

f 開腹(下腹部)

膀胱,前立腺摘出術

膀胱瘻造設術

腟式子宮全摘

h 頭頚部.咽喉頭蓋形成術

内頚動脈内膜剥離術

血管内手術(脳外科塞栓術)

ECT(電気痙攣療法)

k 胸壁・腹壁・会陰

腋窩リンパ節摘出

鎖骨、背部、腸骨、臀部

腹壁ヘルニア、鼠径ヘルニア

骨髄ドナーの骨盤手術

血管内手術(骨盤骨折のTAEなど)

V-P●● L-P●● S-Pシャント

内視鏡的膀胱切石術

内視鏡的DJカテ交換

TUR-P,TUR-Bt

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尿道切開

陰嚢水腫根治

子宮円錐切除

子宮内掻爬

経肛門的腫瘍切除

直腸カルチノイド

肛門腫瘍

n 股関節・四肢(含:末梢血管)

肩関節

股関節手術

鎖骨下-内頚動脈バイパス

腸骨動脈内血栓除去

F-Fバイパス

Axillo-femoral バイパス

7 体位 1 仰臥位

2 腹臥位

3 側臥位

4 載石位

5 坐位

6 その他

8 麻酔法 A 全身麻酔(吸入)

B 全身麻酔(TIVA)

C 全身麻酔(吸入)+硬・脊.伝麻

D 全身麻酔(TIVA)+硬・脊.伝麻

E 脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA)

F 硬膜外麻酔

G 脊髄くも膜下麻酔

H 伝達麻酔

X その他

注: 亜酸化窒素を併用した症例はTIVAに入れず,吸入麻酔のいずれかの項に入れる.

9 偶発症の種類(偶発症の種類1つを必ず2連の記号で選ぶこと.例:A-a)

A 危機的偶発症 a 心停止

b 高度低血圧

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c 高度低酸素血症

d 高度不整脈

x その他の危機的偶発症

B 神経系偶発症(中枢性)

a 脳血管障害

b 脳浮腫

c 脊髄損傷

x その他

C その他の神経系偶発症

注:複数にまたがる場合は最も傷害の強い神経を選択する

a 眼窩上神経

b 顔面神経

c 反回神経

d 頚神経根

e 胸神経根

f 腰神経根

g 仙骨神経根

h 馬尾神経

k 腕神経叢

m 橈骨神経

n 正中神経

q 尺骨神経

s 筋皮神経

t 坐骨神経

u 大腿神経

v 総腓骨神経

w 前脛骨神経

A.後脛骨神経

B.伏在神経

D.外側大腿皮神経

E.陰部神経

F.閉鎖神経

x その他

D その他 x その他

注: 「高度低血圧」,「高度低酸素血症」,「高度不整脈」とは「心停止を覚悟した」あるいは

「意識障害,心筋障害等の後遺症を覚悟した」,転帰予測のつかない低血圧,低酸素症,不整脈

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とする.「その他の危機的偶発症」はこれに準じた危機的偶発症とする.

10 偶発症発症の時期

1 手術開始前

2 手術中

3 手術終了後

11 防止の可能性

Y yes

N no

12 転帰 a 後遺症無し

b 術中死亡

c 術後7日以内死亡

d 30日以内死亡

e 植物状態移行

f 中枢神経障害残存

g 末梢神経障害残存

h その他の後遺症

x 記録不明

注:転帰は30日後に判定する.

13 偶発症の主原因(主原因1つを必ず3連の記号で選択すること.例:A-1-a)

A 麻酔管理が原因 1 ヒューマンファクター

a 主麻酔薬過量投与

b 高位脊髄くも膜下麻酔

c 局所麻酔薬中毒

d 薬物投与(過量・選択不適切)

e アンプル・注射器の間違い

f ガス流量設定エラー

g 換気不適切

h 導入時気道確保操作不適切

k 維持中の気道管理不適切

m 誤嚥

n 不適合輸血

q 輸液・輸血管理の不適切

s 血管内カテーテル穿刺・挿入不適切

t 硬・脊麻穿刺不適切

u 体位・機械的圧迫

v その他の医原性

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x その他

2 接続の外れ・接続不適切

a 麻酔回路・呼吸回路

b ガス供給源

c 動静脈ライン

x その他

3 機器の整備・点検不備

a 麻酔器(本体)

b ベンチレータ(本体)

c 呼吸回路

d 気道確保用具(チューブ等)

e モニター

f レーザー光線傷害

g マクロ・ミクロショック

h その他

4 その他

a 局所麻酔薬神経毒性

x その他

B 術中発症の病態が原因

1 全例

a 急性冠症候群

b 心不全

c 重症不整脈

d 肺水腫・肺出血

e 気管支喘息

f 気胸

g 肺塞栓

h 中枢神経系障害

k アナフィラキシーショック

m 悪性高熱

n DIC

q 電解質異常

x その他

C 術前合併症が原因

1 出血性ショック

a 大動脈瘤破裂

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b 外傷

c 消化管出血

d 産科的出血

e 術後再出血

f 血液凝固障害

x その他

2 循環器系

a 心筋梗塞・冠虚血

b 弁疾患

c 心筋症

d 心不全

e先天性心疾患

x その他

3 呼吸器系

a 気管支喘息

b ARDS

c COLD

d 肺炎

e 胸水

f 気胸

g 気道狭窄

x その他

4 中枢神経系

a 頭蓋内出血

b 脳梗塞

c 脳浮腫

x その他

5 多臓器不全・敗血症

y 全例

6 代謝内分泌疾患

a 甲状腺疾患

b 副腎疾患

c 高度肥満

x その他

7 骨筋肉疾患

y 全例

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8 出血・凝固異常

y 全例

9 その他

y 全例

D 手術が原因

1 大出血

y 全例

2 手術手技

a 術野使用薬品(含:骨セメント)

b 器材の不備

c 内視鏡下手術操作(含:CO2が原因)

d 内視鏡以外の手術操作

x その他

3 人工心肺

a ポンプトラブル

b 離脱不能

x その他

9 その他

y 全例

E その他

9 その他

y 全例

14 偶発症の成因

(偶発症の主原因として「麻酔管理が原因」を選択した場合のみ,下記の各項の関与の度合いに

ついて1-5のいずれか1つを選択して下さい)

4 高度に関与,3 かなり関与,2 ある程度関与,1 わずかに関与,0 関与無し

a 術前評価不十分

b 知識不足

c 技術不足

d 状況判断の遅れ

e コミュニケーション不足

f 看視不十分

g 過重労働

h マンパワー不足

x その他

--------------------------------―――――――

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これ以下は、偶発症例関連調査のリスト分類ではなく、本データベースの資料です。

術前特記事項

a.呼吸器系

01.%VC低下

02.一秒率低下

03.上気道炎、感冒様症状

04.肺気腫

05.慢性気管支炎

06.喫煙

07.H-J分類 2度以上

08.喘息

09.気道閉塞、気管内異物

10.陳旧性結核

11.肺手術後

12.塵肺症

13.慢性呼吸不全

14.いびき、睡眠時無呼吸

15.挿管困難

b.循環器系

01.虚血性心疾患

02.先天性心血管奇形

03.後天性弁疾患

04.胸腹部大動脈瘤

05.高血圧

06.低血圧

07.心電図異常

08.NYHA分類 2度以上

09.ペースメーカー

10.深部静脈血栓、肺塞栓

11.ASO

12.心筋症

13.心不全

14.CABG術後、PTCA後

c.消化器系

01.肝硬変

02.肝炎、肝機能異常

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03.膵炎

04.通過障害、幽門狭窄、イレウス

05.フルストマック

06.胃・十二指腸潰瘍

07.腹水、腹部巨大腫瘍

d.腎・尿路系

01.検査異常

02.慢性腎不全、透析

03.水腎症

04.急性腎不全

e.代謝・内分泌系

01.甲状腺機能亢進

02.甲状腺機能低下

03.褐色細胞腫

04.糖尿病、糖代謝異常

05.電解質異常

06.肥満(+30%)

07.低体重(-20%)、低栄養

f.精神・神経系

01.意識レベル低下

02.頭蓋内圧亢進

03.脳梗塞

04.脳出血

05.くも膜下出血

06.片麻痺

07.もやもや病

08.けいれん

09.眼圧異常

10.神経症

11.うつ病、うつ状態

12.統合失調症

13.パーキンソン症候群

14.痴呆

15.アルコール依存症

16.脊髄損傷

g.血液・免疫系

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01.貧血

02.血小板減少、凝固系異常

03.抗血小板薬、抗凝固薬

04.DIC

05.免疫異常,膠原病

06.関節リウマチ

07.重症筋無力症

08.敗血症

09.アレルギー

h.その他

01.高熱(37.5℃以上)、CRP上昇

02.思想的問題(輸血拒否など)

03.麻酔申し込みトラブル

04.妊娠初期

05.妊娠中毒症

06.長期臥床

07.ショック状態

08.ステロイド長期連用

09.化学療法、放射線療法後

10.未熟児

11.筋疾患

術中特記事項

01 PCA使用

02 PCEA使用

03 術後硬膜外鎮痛

04 挿管困難

05 覚醒不良

06 術後人工呼吸

07 術前ヘパリン

08 術後ヘパリン

09 再挿管

10 大量出血

11 問題症例

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著作権、配布条件、動作環境

☆ソフト名 JSA麻酔台帳

☆登録名 JSA麻酔台帳 3.25

☆著作権者 讃岐美智義

☆動作環境

【ハードウエア】

MacOS8.6以上(MacOSX10.1以上)またはWindows98以上を搭載したコンピュータ1台とXGA

(1024×768ドット)以上のモニター画面が必要である。

【ソフトウエア】

データベースアプリケーションは不要である。

☆開発環境

開発マシン: PowerMacintosh G4,Pentium4 2.4GHz自作機

開発システム:MacOS9.2J,MacOSX 10.3.1,Windows2000,WindowsXP

開発言語:ファイルメーカーDevelopper+α

☆作動確認環境

テストマシン:PowerMacintosh G4,Pentium4 1.7GHz自作機

テストシステム:MacOS9.2J,MacOSX 10.3.1,Windows2000,WindowsXP

☆掲載月日

2003.12.20

☆インストール方法

マニュアル本文に記載

☆汚染対策

Norton AntiVirus

☆配布条件

本プログラムはフリーウェアであり商用利用でない限り,配布、譲渡は自由に行うことが出来ます。

その際には圧縮ファイルに含まれるすべてのファイルを変更することなく、必ずすべてを配布して

下さい。ただし、印刷物に掲載する場合やホームページにリンクする場合は、作者にご一報くださ

い。WEBへの掲載やBBSへの転載は禁止します。商用利用と見なされるもの(機器,薬品などの

販売促進を含む)は,作者に許可申請を行ってください.

☆責任

本プログラムを使用することによって発生した問題に対する責任は、一切取れません。各々の責

任において使用して下さい。本プログラムの著作権は讃岐美智義にあり、作者の許可なく販売又

は営利目的で、使用することを禁止します。

著者連絡先(バグの報告、要望)

バグや、感想、意見、質問などがございましたら日本麻酔科学会ホームページ

http://www.anesth.or.jp/のお問い合わせより,ご報告ください。 2003 年 12 月 20日

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