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Liberal Arts and Sciences
概念の語彙化と統語構造の関わり
統語論、語彙論およびそれらの複合領域
言語情報の語彙化と文の統語的派生過程において主要部と補部がどのように関連してして述語を形成するか研究しています。
主要部と補部の関係は非対格動詞 や他動詞といった動詞のタイプにとどまらず、軽動詞構文 、不定詞構文、複合動詞 構文の形成といった分野にも広く関連しています。これらは言語の持つ構造的制約がヒトの認知特性とその言語化にどのようにかかわり合っているのかを知る上で貴重な情報を提供してくれます。
准教授 中嶌 崇
リポート
研究分野
研究内容
私の研究のポイント
文は構造を持っています。基本はバイナリーで、 このように非常に単純なものです。これが作り出すいろいろな形が、語から文章までを作り出していると考えられています。例えば、動詞の作る形には以下のようなものが一般的に認められます。
(1)a. b. c.
他動詞 非対格動詞 非能格動詞 「書く」 「溶ける」 「走る」
日本語は膠着語と呼ばれ、語根にいろいろな機能辞が接尾することで述語を作っています。しかし何がどのようにして複雑な述語の形成を可能にしているかは、まだよく分かっていません。その複雑さも、構造から見てみれば非常に単純なもの繰り返しと変化である可能性があります。例えばb.とc.は鏡像関係にあり、それら両方を持っているのがa.です。人間の脳が言語情報を扱う場合、このような形を持たないと処理できないのかもしれません。私は現在動詞のイベント情報の表出と、他の脳の機能とのインターフェースから、言語における構造の役割を明らかにしようと考えています。
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文は構造造を持っています。基本はバイナリ非常に単単純なものです。これが作り出す文章ま章までを作り出していると考えられて作る形には以には以下のよようなもう のが一般的に
(1))a. bb.
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日本語は膠着語と呼ばれ、語根にいろいろで述語を作っています。しかし何がどのようを可能にしているかは、まだよく分かってい構造から見 みれば非常に単純なもの繰り返
80 Liberal Arts and Sciences
乳児の反応から乳児の理解までReacting to Understanding
准教授
バデュ-チ ドミニクBerducci Domenic
相互行為とその認知
私の研究方法論は「qualitative」(質的分析)です。この研究方法論はWittgenstein(オーストリアの哲学者)派と現象論的哲学の影響を受けています。質的分析では次の2つの理由のため、統計分析を行いません。一つは、統計的解析は抽象概念を創造します。質的分析では、抽象概念ではなく、実際のsocial interaction(相互行為)を分析します。2つ目の理由は、統計分析をするには、何を統計分析するかを認識する必要があります。ある社会的現象を統計的に分析する必要があることを認識した場合、彼はその社会的現象が何かを既に知っているということです。それ故、社会的現象は統計的に分析される必要はありません。
私の現在のプロジェクトでは、大人と幼児の間に起こる相互作用を解析しています。幼児がどのように社会に適応し、言語を学んでいくかということを観察します。ここで私が強調したいのは、純粋な言語学習というものは存在しないということです。言語と社会/文化を分離することはできません。最終的に、どのように幼児の心がsocial interaction で造られるか(出生前「心」は存在しない)を解明したいと思います。この研究は、Wittgenstein 派の哲学に触発されました。Wittgenstein は、言語学習は、幼児の自然な反応(Natural Reaction,NR)(例:泣く、見つめる、おしゃぶりなど)から始まると言います。
リポート
研究分野
研究内容
私の研究のポイント
Ludwig Wittgenstein Konrad Lorenz
53
教養教育
工
学
部
79 Liberal Arts and Sciences
話し言葉における韻律的特徴に関する研究
音声言語科学、音声学
音声の韻律的特徴(イントネーション、リズムなど)に関する研究の一環として、特に「ポーズ」(話すことばに挿入する「休止」)に焦点をあてた研究を行っています。具体的には、ポーズ挿入に伴う発声・調音の時間的変化の音響的解析や、ポーズ時の喉頭調節の運動解析などを行っています。
教授 垣田 邦子
ポーズ挿入に伴う発話の調節の様子(左)発話速度は局所的な調節 ( 1拍分)
(右)イントネーションは広範囲な調節(数拍分)
リポート
研究分野
研究内容
私の研究のポイント
ポーズ挿入に伴う発話調節の諸相を解明することにより、その背後にある「発話の規則」を明らかにしたいと思っています。そのために、サウンドスペクトログラフによる音響的な分析、ファイバースコープによる喉頭調節の動的観察、舌解剖の知見に基づく調音運動の分析など、様々な手法による多面的な研究に取り組んでいます。(研究成果の一部を右に紹介します。)このような研究を通じて、言語教育、言語治療、音声工学など、多様な分野に基礎的な知見を提供することができます。
ポーズ時の喉頭:2つの特徴的な構え(左)声門開大 (右)声門閉鎖+喉頭の締めつけ
78 Liberal Arts and Sciences
生物学 (菌類分類学 )および植物病理学
自然が豊かな富山県における生物(植物、微生物)の多様性に注目し、生物間相互作用あるいは植物性廃棄物の活用、有用微生物や有用物質の探索およびその活用に関する研究
植物の主要な病原菌の1種、うどんこ病菌の分類や系統、生態などから、生物多様性および植物と微生物の相互作用を研究しています。最近は環境に優しい植物病害の防除法として、コンポストティー や植物性廃棄物の活用を進めています。
リポート
研究分野
研究内容
私の研究のポイント
うどんこ病菌とその宿主植物の調査・植物の内生微生物に関する研究
生薬残渣による赤カブ根こぶ病の発病軽減効果バーク堆肥と生薬残渣の割合 a 3:1,b 2:1,c 1:1,d 1:2, e ,0:3 f 抵抗性品種
教授 佐藤 幸生
a ac
c
d
d
b
e
e
f
(*)
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教養教育
工
学
部