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161 第 5 章 主ポンプの設計 〔参 考〕主ポンプ選定上の注意 主ポンプの選定表においては、低揚程領域(軸流:2.5m 以下、斜流:3.2m 以下)では揚程が低 くなるほど主ポンプ吐出し量が減少していく傾向にある。このような場合に、吐出し量のみで選定 される主ポンプの主要寸法で検討を進めると、必要吐出し量を確保できない上に、主要寸法が小さ くなる場合がある。このため、ポンプ適用線図において流量範囲を確認の上、使用する。以下に選 定例を示す。 (例)主ポンプ仕様:240 m 3 /min×2.5 m の斜流ポンプの場合 低揚程斜流標準ポンプ適用線図より ・240 m 3 /min φ1500:高揚程側吐出し量範囲:255 超~325 以下 m 3 /min (200 超~255 以下 m 3 /min ではない。) ・主ポンプ吸込水槽寸法、主ポンプ荷重、主ポンプ効率、ポンプ場寸法等の選定に当たっ ては、吐出し量範囲:255 超~325 m 3 /min 以下として選定を行う。 表-5.37 立軸軸流及び立軸斜流ポンプ (Ⅰ型ポンプ、一床式、標準流速オープン形吸込水槽)寸法 表-6.17 低揚程立軸斜流ポンプの効率 図-5.22 低揚程斜流ポンプ(Ⅰ型ポンプ)適用線図

m min m3 min m3 min 第5章 主ポンプの設計 〔参 考〕主ポンプ選定上の注意 主ポンプの選定表においては、低揚程領域(軸流:2.5m 以下、斜流:3.2m

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161

第 5章 主ポンプの設計

〔参 考〕主ポンプ選定上の注意

主ポンプの選定表においては、低揚程領域(軸流:2.5m 以下、斜流:3.2m 以下)では揚程が低

くなるほど主ポンプ吐出し量が減少していく傾向にある。このような場合に、吐出し量のみで選定

される主ポンプの主要寸法で検討を進めると、必要吐出し量を確保できない上に、主要寸法が小さ

くなる場合がある。このため、ポンプ適用線図において流量範囲を確認の上、使用する。以下に選

定例を示す。

(例)主ポンプ仕様:240 m3/min×2.5 m の斜流ポンプの場合 低揚程斜流標準ポンプ適用線図より ・240 m3/min → φ1500:高揚程側吐出し量範囲:255 超~325 以下 m3/min

(200 超~255 以下 m3/min ではない。) ↓

・主ポンプ吸込水槽寸法、主ポンプ荷重、主ポンプ効率、ポンプ場寸法等の選定に当たっ

ては、吐出し量範囲:255 超~325 m3/min 以下として選定を行う。

表-5.37 立軸軸流及び立軸斜流ポンプ

(Ⅰ型ポンプ、一床式、標準流速オープン形吸込水槽)寸法

表-6.17 低揚程立軸斜流ポンプの効率

図-5.22 低揚程斜流ポンプ(Ⅰ型ポンプ)適用線図

162

技 術 書・ポ ン プ 場

5.4.4.2 主ポンプの吐出し量と吸込水槽の組合せ

低揚程ポンプの吸込水槽形式には、オープン形(標準流速オープン形、高流速オープン形)とクロ

ーズ形(セミクローズ形、クローズピット形)の 4種類があるが、主ポンプの吐出し量に対する合理

的かつ経済的な吸込水槽の特徴を、表-5.23に示す。また、吐出し量が 600m3/min を超える大容量ポ

ンプの吸込水槽はクローズピット形となり、主ポンプ本体の一部である吸込ベルが吸込水槽に設置さ

れるため、実機による性能確認ができないことから模型試験によって確認する必要がある。

表-5.23 吸込水槽形式と吐出し量の関係

吸込水槽形式 オープン形 クローズ形

標準流速オープン形 (渦流防止板なし)

高流速オープン形 (渦流防止板あり) セミクローズ形 クローズピット形

主な特徴

接近流速(V1)が遅い 吸込水路幅が広い 吸込水槽底が深い

接近流速(V1)が標準

より速い 吸込水路幅が狭い 吸込水槽底が浅い

接近流速(V1)がやや

速い 吸込水路幅が狭い 吸込水槽底が浅い

接近流速(V0)が も

速い 吸込水路幅が も狭

い 吸込水槽底が も浅

吐出し量 (m3/min)

12 超~600 以下 50 超~600 以下 50 以下では、機器が干

渉して設置が不可能

200 超~600 以下 200 以下では土木構造

物の施工が困難

600 超~1,150 以下

注) 立軸ポンプⅡ型を採用する場合で1台当たりの吐出し量が 600m3/min を超え、1,800m3/min 以下の場合は、「高 Ns・高流速ポ

ンプ設備計画設計技術指針」を参考とする。

163

第 5章 主ポンプの設計

(1) 各吸込水槽の概念図

a. 標準流速オープン形吸込水槽 b. 高流速オープン形吸込水槽 (吐出し量 12m3/min 超~600m3/min 以下) (吐出し量 50m3/min 超~600m3/min 以下)

c. セミクローズ形吸込水槽 d. クローズピット形吸込水槽 (吐出し量 200m3/min 超~600m3/min 以下) (吐出し量 600m3/min 超~1,150m3/min 以下)

図-5.24 吸込水槽概念図

(2) 高流速吸込水槽採用条件

高流速吸込水槽(高流速オープン形、セミクローズ形)は、主ポンプ吸込口への接近流速(図-5.24

の V1)を高めることによって、吸込水槽をコンパクト化しているため、標準流速オープン形吸込水

槽より渦が発生しやすくなっている。

高流速吸込水槽を採用する場合は、空気の混入などによる影響を十分に考慮することが必要であ

り、以下に採用の目安を示す。

① 吐出し水槽の位置は、ポンプ場と同一敷地内か隣接する敷地内等の近距離にあること。 ② 吸込形式は、いわゆる「吸込直管形(立吸込形)」であること。 ③ 吸込水槽形式の選定は、総合的な経済性の評価により選定すること。

E1

E1

V1 V0 F

E 1 LLWL E1

V0 V1

E 1

F V0≦0.5m/s V1≦0.3m/s

W W

V0≦0.5m/s V1≦0.4m/s

注)流速 V0 ,V1は、各部の平均流速を表す。

注) 斜線部はポンプ本体の一部である。

V0≦0.65m/s V1≦0.6 m/s V2≦1.2 m/s

V0≦0.65m/s V2≦1.1 m/s

164

技 術 書・ポ ン プ 場

5.4.4.3 主ポンプの概略寸法〔参考〕

主ポンプの配置計画に当たって必要な主ポンプ全体寸法、基礎寸法を以下に示す。 ・高揚程ポンプ (表-5.24~5.30)

① 横軸片吸込単段渦巻ポンプ (A ゾーン) (表-5.24) ② 横軸片吸込多段渦巻ポンプ (B、E ゾーン) (表-5.25、5.26) ③ 横軸両吸込単段渦巻ポンプ (C ゾーン) (表-5.27) ④ 立軸片吸込単段渦巻ポンプ (C ゾーン) (表-5.28) ⑤ 横軸両吸込多段渦巻ポンプ (D ゾーン) (表-5.29) ⑥ 高揚程・立軸斜流ポンプ (表-5.30)

・低揚程ポンプ

① 軸流・斜流ポンプ(表-5.31~5.53) 吸込水槽

主ポンプ形式

標準流速オープン形 高流速オープン形 セミクローズ形 クローズピット形

一床式 二床式 一床式 二床式 一床式 二床式 一床式 二床式

軸 流 Ⅰ 型 表-5.31 - 表-5.32 - - - - -

Ⅱ 型 - - 表-5.33 - - - - -

斜 流 Ⅰ 型 表-5.32 - 表-5.35 - - - - -

Ⅱ 型 - - 表-5.36 - - - - -

軸流・

斜流

Ⅰ 型 表-5.37 表-5.38 表-5.39 表-5.41 表-5.43 表-5.45 - -

Ⅱ・Ⅲ型 - - 表-5.40 表-5.42 表-5.44 表-5.46 - -

減速機

搭載型

Ⅰ 型 表-5.47 - 表-5.48 - 表-5.50 - - -

Ⅱ・Ⅲ型 - - 表-5.49 - 表-5.51 - - -

大容量 軸流 - - - - - - - 表-5.52

大容量 斜流 - - - - - - - 表-5.53

注 1) 上表は標準的な主ポンプ形式と吸込水槽の組合せを示す。 2) 高流速オープン形吸込水槽において、主ポンプの吐出し量が 50m3/min 以下の主ポンプを据付ける時、吸込水槽の幅が狭いた

め、機器設置ができないので、標準流速オープン形吸込水槽を採用する。(表-5.33、5.36、5.43、5.44)

② 軸流・斜流チューブラポンプ(表-5.54~5.57)

165

第 5章 主ポンプの設計

(1) 高揚程ポンプ

① 横軸片吸込単段渦巻ポンプ( A ゾーン)

注) 主ポンプの吐出し口は、(イ) 図又は(ロ) 図とする。

表-5.24 横軸片吸込単段渦巻ポンプ(A ゾーン)寸法

吐出し量

(m3/min)

主 要 寸 法(mm) ベース寸法(mm) 全揚程範囲

φd1 A B C D W1 W2 H(mm)

0.20 超~0.35 以下

0.35 超~0.45 以下

(0.35 超~0.50 以下)

0.45 超~0.70 以下

0.70 超~1.20 以下

1.20 超~1.80 以下

1.80 超~3.00 以下

50

65

80

100

125

150

120

120

130

150

180

200

470

500

530

580

640

680

150

160

180

190

220

240

200

210

220

240

260

280

300

300

350

400

450

500

750

800

900

1,000

1,100

1,200

350

410

450

600

625

670 注) 吐出し量の(0.35 超~0.50m3/min 以下)は、φd1(吸込口径)がφ65mm における60Hz の場合を示す。

これ以外は、50、60Hz 共通である。

φd 1(

吸込

口径

(イ) (ロ)

C

D

BBBB

W1

M

W2W1

A

166

技 術 書・ポ ン プ 場

② 横軸片吸込多段渦巻ポンプ( B、E ゾーン)

表-5.25 横軸片吸込多段渦巻ポンプ(B、E ゾーン)寸法 (50Hz)

吐出し量 (m3/min)

主 要 寸 法(mm) ベース寸法(mm) 全揚程範囲

φd1 A B C D E W1 W2 H(mm)

0.20 超~0.35 以下

0.35 超~0.45 以下

0.45 超~0.70 以下

0.70 超~1.20 以下

1.20 超~1.80 以下

1.80 超~3.00 以下

3.00 超~5.00 以下

5.00 超~8.00 以下

50

65

80

100

125

150

200

250

200

220

240

270

320

350

420

480

5.0 H + 530

5.0 H + 550

5.0 H + 600

4.5 H + 650

4.5 H + 700

4.5 H + 750

4.3 H + 900

3.0 H +1,000

200

230

250

280

320

350

420

490

300

340

370

410

450

500

600

700

160

180

200

220

240

260

300

330

350

400

450

500

600

700

850

1,000

7.5 H + 680

7.5 H + 700

7.5 H + 800

7.5 H + 850

7.5 H + 950

7.5 H +1,050

5.5 H +1,350

5.5 H +1,700

20< H <100

22< H <105

24< H <110

35< H <110

55< H <110

45< H <200

80< H <200

80< H <300 注 1) 吐出し量 3.00 m3/min 超の主ポンプにおいては、横方向(吐出し口の方向は図示 線)へ吐出す場合もある。

2) 寸法表中、H は全揚程を示す。 3) W1、W2寸法は、防滴保護かご形電動機の場合を示す。巻線形その他特殊形電動機を使用する場合は、その都度検討する。 4) M 寸法は、図-13.21(a)~図-13.25(a)を参照。 5) 水平分割形ポンプ(φd1 = 200mm、250mm)を採用する場合は、表中 B、W2寸法にφd1 = 200mm の主ポンプに対しては400mm を、φd1 = 250mm の主ポンプに対しては 500mm を加算すること。

表-5.26 横軸片吸込多段渦巻ポンプ(B、E ゾーン)寸法 (60Hz)

吐出し量 (m3/min)

主 要 寸 法 (mm) ベース寸法(mm) 全揚程範囲

φd1 A B C D E W1 W2 H(mm)

0.20 超~0.35 以下

0.35 超~0.50 以下

0.50 超~0.80 以下

0.80 超~1.25 以下

1.25 超~2.00 以下

2.00 超~3.50 以下

3.50 超~5.00 以下

5.00 超~8.00 以下

50

65

80

100

125

150

200

250

200

220

240

270

320

350

420

480

3.7 H +500

3.7 H +520

3.7 H +550

3.6 H +600

3.6 H +680

3.6 H +700

3.0 H +850

2.5 H +950

200

230

250

280

320

350

420

490

260

380

410

450

490

540

630

730

160

180

200

220

240

260

300

330

350

400

450

500

600

700

850

1,000

6.5 H + 650

6.5 H + 680

6.5 H + 760

6.5 H + 800

6.5 H + 930

6.5 H +1,000

6.0 H +1,250

6.0 H +1,550

25< H <100

27< H <110

33< H <118

45< H <120

28< H <115

65< H <200

50< H <200

80< H <300 注 1) 吐出し量 3.00 m3/min 超の主ポンプにおいては、吐出し口の方向は図示 線の場合もある。

2) 寸法表中、H は全揚程を示す。 3) W1、W2寸法は防滴保護かご形電動機の場合を示す。巻線形その他特殊形電動機を使用する場合は、その都度検討する。 4) M 寸法は、図-13.21(a)~図-13.25(a)を参照。 5) 水平分割形ポンプ(φd1 = 200mm、250mm)を採用する場合は、表中 B、W2寸法にφd1 = 200mm の主ポンプに対しては400mm を、φd1 = 250mm の主ポンプに対しては 500mm を加算すること。

φd 1(

吸込

口径

W2

M B

E

A

D

C

W1

167

第 5章 主ポンプの設計

③ 横軸両吸込単段渦巻ポンプ(C ゾーン)

表-5.27 横軸両吸込単段渦巻ポンプ(C ゾーン)寸法

吐出し量

(m3/min)

主 要 寸 法 (mm) ベース寸法(mm)

φd1 A B 全揚程 50m 以上

の場合の補正係数 Hs H1 H2 H W1 W2 A 寸法 B 寸法

3 超~ 5 以下

(3.5超~ 5以下)

5 超~ 8 以下

8 超~ 12 以下

12 超~ 18 以下

18 超~ 23 以下

23 超~ 28 以下

28 超~ 36 以下

36 超~ 50 以下

50 超~ 70 以下

70 超~ 90 以下

90 超~115 以下

115 超~150 以下

150 超~200 以下

200

250

300

350

400

450

500

600

700

800

900

1,000

1,200

800

850

900

1,050

1,100

1,200

1,300

1,700

1,900

2,200

2,400

2,600

3,100

1,000

1,050

1,300

1,400

1,500

1,600

1,650

2,200

2,600

3,000

3,500

3,600

3,800

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

1.20

300

400

425

475

505

570

635

750

900

1,000

1,000

1,000

1,000

400

500

580

640

700

750

820

940

1,050

1,200

1,300

1,430

1,600

650

700

850

900

1,000

1,050

1,200

1,400

1,500

1,650

1,800

1,900

2,000

1,050

1,200

1,430

1,540

1,700

1,800

2,020

2,340

2,550

2,850

3,100

3,330

3,600

750

800

850

900

950

1,100

1,150

1,500

1,700

2,000

2,200

2,400

2,800

1,600

1,700

1,800

2,300

2,600

2,700

-

-

-

-

-

-

-

注 1) 吐出し量の(3.5 超~5m3/min 以下)は、φd1(吸込口径)がφ200mm における 60Hz の場合を示す。これ以外は、50、60Hz共通である。

2) H2 は、φd1(吸込口径 )が500mm まで共通ベットを含む高さを示す。500mm 超では、単独ベットとなる場合がある。 3) 両吸込単段上下二つ割型ポンプ全揚程 15~50m に対する主ポンプの概略寸法を示す。 4) 全揚程 50m 以上の主ポンプ概略寸法は、表中の「全揚程 50m 以上の場合の補正係数」を乗じて求める。 (例)φd1(吸込口径 )が 1,000mm、全揚程 50m 以上の場合の A 及び B の寸法は、

A 寸法 2,600×1.2 = 3,120mm B 寸法 3,600×1.2 = 4,320mm 5) φd1(吸込口径 )が 500mm 以上の W2 の求め方は、次による。

80×+2

+2

= 12 .MWBW

M:図-13.21(a)~図-13.25(a)の M 寸法とする。 6) 仕上り床面はシンダーコンクリート打設の場合、打設後の床面を示す。

なお、適宜基礎高さを決定する。(計画:仕上り床面から(φd1が 450mm まで) 200mm 以上、(φd1が 450mm 超)300mm 以上)

7) H1寸法には、満水検知器は含まない。満水検知器を取り付ける場合の寸法は、右図参照。

8) Hd は、Hsと同一寸法と仮定して考慮する。ただし、H2、Hs、Hd は、メーカによって異なるため、

吸込及び吐出しレベルは、基礎高さや偏心片落管等を用いて調整する。

9) 吸吐出配管の敷設(レベル調整)に関しては、吸込及び吐出し管の設計上の留意点(8.5 及び 8.6)を参照のこと。

満水検知器

計画吸込水位(始動水位)

ポンプケーシング頂部

168

技 術 書・ポ ン プ 場

④ 立軸片吸込単段渦巻ポンプ

表-5.28 立軸片吸込単段渦巻ポンプ(C ゾーン)寸法

吐出し量

(m3/min) 主 要 寸 法(mm)

φd1 A B C D E

8 超~ 12 以下

12 超~ 18 以下

18 超~ 23 以下

23 超~ 28 以下

28 超~ 36 以下

36 超~ 50 以下

50 超~ 70 以下

70 超~ 90 以下

90 超~115 以下

115 超~150 以下

150 超~200 以下

300

350

400

450

500

600

700

800

900

1,000

1,200

950

1,000

1,050

1,150

1,250

1,450

1,650

1,850

2,050

2,300

2,750

380

420

460

510

560

660

780

900

1,100

1,250

1,600

400

400

450

500

550

650

750

850

950

1,100

1,300

1,100

1,200

1,200

1,300

1,500

1,700

1,900

2,200

2,400

2,700

3,000

500

500

500

500

500

700

700

700

700

800

800 注 1) 各吐出し量とも全揚程 15~50m に対する主ポンプの概略寸法を示す。

2) LWL は、 低吸込水位を示す。 3) 全揚程 50m 以上の A 及び B 寸法は、下記の補正係数を乗じて求める。

( i ) A 寸法は各吐出し量とも表記寸法の 1.2 倍とする。 (ii)B 寸法の補正係数は下の図による。

LWL

φd 1(

吸込

口径

BB E

A

D

C

169

第 5章 主ポンプの設計

⑤ 横軸両吸込多段渦巻ポンプ( D ゾーン)

表-5.29 横軸両吸込多段渦巻ポンプ(D ゾーン)寸法

吐出し量

(m3/min)

主要寸法 (mm) 全揚程 200m 以上

の補正係数 ベース寸法

W1 (mm) φd1 A B Hs H1 H2 H A 寸法 B 寸法

8超~12以下

12超~18以下

18超~23以下

23超~28以下

28超~36以下

36超~50以下

50超~70以下

300

350

400

450

500

600

700

1,400

1,400

1,600

1,900

2,000

2,500

2,700

2,400

2,500

2,800

3,200

3,500

4,200

4,800

500

550

600

650

750

850

950

700

800

900

950

1,000

1,200

1,300

1,000

1,100

1,200

1,300

1,400

1,600

1,700

1,700

1,900

2,100

2,250

2,400

2,800

3,000

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1.2

1,200

1,300

1,400

1,500

1,800

2,000

2,300

注 1) 本寸法は、全揚程 80~200m の範囲に適用する。

2) 全揚程 200m 以上の主ポンプ概略寸法は、本表の「全揚程 200m 以上の補正係数」を乗じて求める。

3) M 寸法は、図 13.21(a)~図 13.25(a)参照。

4) 仕上り床面はシンダーコンクリート打設の場合、打設後の床面を示す。なお、適宜基礎高さを決定する。

(計画:仕上り床面から(φd1が 450mm まで)200mm 以上、(φd1が 450mm 超)300mm 以上)

5) H2寸法には、出力アップによる電動機寸法を考慮している。

6) H1寸法には、満水検知器は含まない。満水検知器を取り付ける場合の寸法は、下図参照。

7) Hd は、Hsと同一寸法と仮定して考慮する。ただし、H、H1、H2、Hs、Hd は、段数やメーカによって異なるため、

メーカ調査をする等で確認する。また、吸込及び吐出レベルは、基礎高さや偏芯片落管等を用いて適宜調整する。

8) 吸吐出配管の敷設(レベル調整)に関しては、吸吐出管の設計上の留意点(8.5 及び 8.6)を参照のこと。

満水検知器

計画吸込水位(始動水位)

ポンプケーシング頂部

170

技 術 書・ポ ン プ 場

⑥ 高揚程・立軸斜流ポンプ

表-5.30 高揚程・立軸斜流ポンプ寸法

吐出し量 (m3/min)

主 要 寸 法 (mm)

φd φC D E F G H

I スラスト 支持

スラスト

支持無

8 超~ 12 以下

12 超~ 18 以下

18 超~ 23 以下

23 超~ 28 以下

28 超~ 36 以下

36 超~ 50 以下

50 超~ 70 以下

70 超~ 90 以下

90 超~115 以下

300

350

400

450

500

600

700

800

900

700

750

800

900

1,050

1,100

1,250

1,400

1,550

500

500

550

600

650

700

800

900

1,000

600 以上

700 以上

750 以上

850 以上

900 以上

1,100 以上

1,300 以上

1,400 以上

1,600以上

300

350

400

450

500

600

700

800

900

400

450

450

550

600

700

800

900

1,000

1,600

1,700

1,800

1,900

2,000

2,100

2,300

2,500

2,850

1,200

1,400

1,500

1,550

1,650

1,750

1,900

2,050

2,450

500

550

600

650

700

800

900

950

1,000 注 1) LWL は、 低吸込水位を示す。

2) 仕上がり床面は、シンダーコンクリート打設の場合、打設後の床面を示す。

φd

LWL

仕上り床面

φC

171

第 5章 主ポンプの設計

(2) 低揚程ポンプ

① 横軸軸流ポンプ(Ⅰ型ポンプ、標準流速オープン形吸込水槽)

表-5.31 横軸軸流ポンプ(Ⅰ型ポンプ、標準流速オープン形吸込水槽)寸法

注 1) 全揚程が 2.5m 以下の場合は、「5.4.4.1〔参考〕主ポンプ選定上の注意」を参照の上、適用する。 2) LWL は 低吸込水位、LLWL は非常停止吸込水位を示す。 3) 仕上り床面はシンダーコンクリート打設の場合、打設後の床面を示す。

172

技 術 書・ポ ン プ 場

② 横軸軸流ポンプ(Ⅰ型・Ⅱ型ポンプ、高流速オープン形吸込水槽)

注1) 主ポンプ上流の渦流防止板が主ポンプ床版下面に接する場合は、空気抜き孔を設けるものとする。

2) LWLは 低吸込水位、LLWLは非常停止吸込水位を示す。

3) 仕上り床面はシンダーコンクリート打設の場合、打設後の床面を示す。

173

第 5章 主ポンプの設計

注1)

吐出

し量

12

m3/

min

超~

50m

3/

min

以下の

主ポン

プの寸

法は、

標準

流速

オープ

ン形吸

込水槽

を採

用す

る。

2)

全揚

程が

2.5

m以

下の

場合は

、「

5.4.4.1

〔参

考〕主

ポンプ

選定

上の

注意

」を参

照の上

、適用

する

表-5.3

2

横軸

軸流

ポン

プ(

Ⅰ型

ポン

プ、

高流

速オ

ープ

ン形

吸込

水槽

)寸

174

技 術 書・ポ ン プ 場

注1)

吐出

し量

12

m3/

min

超~

50m

3/

min

以下の

主ポン

プの寸

法は、

標準

流速

オープ

ン形吸

込水槽

を採

用す

る。

2)

全揚

程が

2.5m

以下

の場

合は

、「5.

4.4.1

〔参

考〕主

ポンプ

選定上

の注

意」

を参照

の上、

適用す

る。

表-5.3

3

横軸

軸流

ポン

プ(

Ⅱ型

ポン

プ、

高流

速オ

ープ

ン形

吸込

水槽

)寸

175

第 5章 主ポンプの設計

③ 横軸斜流ポンプ(Ⅰ型ポンプ、標準流速オープン形吸込水槽)

表-5.34 横軸斜流ポンプ(Ⅰ型ポンプ、標準流速オープン形吸込水槽)寸法

注 1) 全揚程が 3.2m 以下の場合は、「5.4.4.1〔参考〕主ポンプ選定上の注意」を参照の上、適用する。 2) LWL は 低吸込水位、LLWL は非常停止吸込水位を示す。 3) 仕上り床面はシンダーコンクリート打設の場合、打設後の床面を示す。

176

技 術 書・ポ ン プ 場

④ 横軸斜流ポンプ(Ⅰ型・Ⅱ型ポンプ、高流速オープン形吸込水槽)

注 1) 主ポンプ上流の渦流防止板が主ポンプ床版下面に接する場合は、空気抜き孔を設けるものとする。

2) LWL は 低吸込水位、LLWL は非常停止吸込水位を示す。 3) 仕上り床面はシンダーコンクリート打設の場合、打設後の床面を示す。

177

第 5章 主ポンプの設計

注1)

吐出

し量

12

m3/

min

超~

50m

3/

min

以下の

主ポン

プの寸

法は、

標準

流速

オープ

ン形吸

込水槽

を採

用す

る。

2)

全揚

程が

3.2m

以下

の場

合は

、「5.

4.4.1

〔参

考〕

主ポ

ンプ

選定上

の注

意」

を参照

の上、

適用す

る。

表-5.3

5

軸斜

流ポ

ンプ

(Ⅰ

型ポ

ンプ

、高

流速

オー

プン

形吸

込水

槽)

寸法