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Page(s): 1/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バック ボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより 動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。 Article ID: NVSI-050088JP_R1 Created: 2005/04/27 Revised: 2005/09/15 Microsoft Windows Server 2003 MSCS クラスタリング環境における NetVault ファイル・システム / Microsoft Exchange Server 2003 バックアップ動作検証 1. はじめに Fallback-address 設定機能を使用し、Microsoft Exchange Server 2003 MSCS によりクラスタリングとして構 築した環境において、MSCS が行うサービスのフェイルオーバ機能と連動して、NetVault クライアントによるファ イルシステムおよび MS Exchange APM/Exchange Mailbox プラグインを使用しての Microsoft Exchange Server 2003 のオンライン・バックアップを行う事ができます。本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてま とめられています。本ドキュメントに関する内容については、バックボーン・ソフトウエア株式会社が保証するもので はありません。 2. 検証環境 2.1 システム構成 下図のような環境にて検証を行いました。 2.2 ソフトウェア構成 (1) Exchange サーバ 2-1 ハードウェア構成(Exchange サーバ) [BKBEXC01:Node1] メーカー HP 機種 DL380G2 CPU Intel Pentium3 1.4GHz メモリ 1GB 内蔵ディスク容量 36GB(U160,10000rpm) FC Card LSI Logic FC929X 2-2 ハードウェア構成(Exchange サーバ) [BKBEXC02:Node2] ADTX Array MasStor L HP DL380G2 HP DL380G2 HP ML370G3 VTL

Microsoft Windows Server 2003 MSCS クラスタリ …...OS Windows Server 2003 Enterprise Edition Backup Software NetVault 7.1.1 R2004OCT27-CHIEF Test Software Microsoft Office 2003

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Page(s): 1/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

Article ID: NVSI-050088JP_R1 Created: 2005/04/27 Revised: 2005/09/15

Microsoft Windows Server 2003 MSCS クラスタリング環境における NetVault ファイル・システム / Microsoft Exchange Server 2003

バックアップ動作検証

1. はじめに

Fallback-address 設定機能を使用し、Microsoft Exchange Server 2003 を MSCS によりクラスタリングとして構

築した環境において、MSCS が行うサービスのフェイルオーバ機能と連動して、NetVault クライアントによるファ

イルシステムおよび MS Exchange APM/Exchange Mailbox プラグインを使用しての Microsoft Exchange Server 2003 のオンライン・バックアップを行う事ができます。本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてま

とめられています。本ドキュメントに関する内容については、バックボーン・ソフトウエア株式会社が保証するもので

はありません。 2. 検証環境

2.1 システム構成 下図のような環境にて検証を行いました。 2.2 ソフトウェア構成 (1) Exchange サーバ

表 2-1 ハードウェア構成(Exchange サーバ) [BKBEXC01:Node1] メーカー HP 機種 DL380G2 CPU Intel Pentium3 1.4GHz メモリ 1GB 内蔵ディスク容量 36GB(U160,10000rpm) FC Card LSI Logic FC929X 表 2-2 ハードウェア構成(Exchange サーバ) [BKBEXC02:Node2]

ADTX Array MasStor L

HP DL380G2 HP DL380G2

HP ML370G3

VTL

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Page(s): 2/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

メーカー HP 機種 DL380G2 CPU Intel Pentium3 1.4GHz メモリ 1GB 内蔵ディスク容量 36GB(U160,10000rpm) FC Card LSI Logic FC929X

(2) アクティブ・ディレクトリ/バックアップ・サーバ

表 2-3 ハードウェア構成(AD/バックアップ・サーバ) [BKBEXCAD] メーカー HP 機種 ML370G3 CPU Intel Xeon 3.06GHz メモリ 1GB 内蔵ディスク容量 72GB(U320,10000rpm) SCSI Card

(3) ディスク

表 2-4 ハードウェア構成(ディスク) [ADTX] メーカー ADTX 機種 AXRR-L I/F FC

2.3 ソフトウェア構成

表 2-5 ソフトウェア構成 [BKBEXC01] ホスト BKBEXC01 OS Windows Server 2003 Enterprise Edition App Software Microsoft Exchange Server 2003

Enterprise Edition Cluster Software Microsoft Cluster Service Backup Software NetVault 7.1.1 R2004OCT27-CHIEF Exchange APM v2.4 Exchange Mailbox Plugin v1.805

表 2-6 ソフトウェア構成 [BKBEXC02] ホスト BKBEXC02 OS Windows Server 2003 Enterprise Edition App Software Microsoft Exchange Server 2003

Enterprise Edition Cluster Software Microsoft Cluster Service Backup Software NetVault 7.1.1 R2004OCT27-CHIEF Exchange APM v2.4 Exchange Mailbox Plugin v1.805

表 2-7 ソフトウェア構成 [BKBEXCAD] ホスト BKBEXCAD OS Windows Server 2003 Enterprise Edition Backup Software NetVault 7.1.1 R2004OCT27-CHIEF Test Software Microsoft Office 2003 Professional

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Page(s): 3/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

2.4 ディスク構成

表 2-8 パーティション構成 [BKBEXC01] パーティション Type 容量 C:(内蔵ディスク) NTFS 15GB Q:(ADTX 外付け RAID) NTFS 10GB R:(ADTX 外付け RAID) NTFS 20GB

表 2-9 パーティション構成 [BKBEXC02] パーティション Type 容量 C:(内蔵ディスク) NTFS 15GB Q:(ADTX 外付け RAID) NTFS 10GB R:(ADTX 外付け RAID) NTFS 20GB

表 2-10 パーティション構成 [BKBEXCAD] パーティション Type 容量 C: (内蔵ディスク) NTFS 20GB

2.5 ネットワーク設定

表 2-11 ネットワーク構成 ホスト IP Netmask BKBEXCAD 192.168.1.183 255.255.255.0 BKBEXC01 :Public 192.168.1.182 255.255.255.0 BKBEXC01 :Private 10.1.1.2 255.0.0.0 BKBEXC02 :Public 192.168.1.183 255.255.255.0 BKBEXC01 :Private 10.1.1.3 255.0.0.0 MSCS(クラスタ名) 192.168.1.211

- クラスタ管理用 IP 255.255.255.0

EXCLUSTER(共有名) 192.168.1.212 - Exchange 共有 IP

255.255.255.0

3. アプリケーションの MSCS 対応方法

Microsoft 製品では、同社のアプリケーションが MSCS で動作するように、あらかじめクラスタ用の導入方法が提

示されています。アプリケーションとの組み合わせによるクラスタリング環境の構築はあらかじめすべて完了して

いるものとします。 アクティブ・ディレクトリ・ドメイン名:EXCAD

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Page(s): 4/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

4. NetVault Server のインストール

NetVault Server へのインストールにつきましては、別途 NetVault アドミニストレーターズ・ガイド等をご参照くだ

さい。なお、本検証ではバックアップ・デバイスとして、NetVault のハード・ディスクを仮想的なテープ・ライブラリと

して作成および登録することで、実践的な大規模データベース・バックアップ環境と同様の構成を実現しています。

5. NetVault Client の MSCS 用セットアップ方法

MSCS 制御下で Active-Standby 方式の登録を行い、NetVault Server からは 1 台の NetVault Client として稼

動させるためには下記のような方法でインストールを行う必要があります。NetVault の各種ドキュメントをご参照く

ださい。 手順 1 NetVault/MSCS 事前確認 [Node1] [Node2] 手順 2 NetVault インストール [Node1] 手順 3 NetVault Exchange APM インストール [Node1] 手順 4 NetVault サービス自動起動削除 [Node1] 手順 5 NetVault モジュール・ディレクトリのリネーム [Node1] 手順 6 クラスタ・アドミニストレータによるクラスタ・グループの移動 [Node1] 手順 7 NetVault インストール [Node2] 手順 8 NetVault Exchange APM インストール [Node2] 手順 9 NetVault サービス自動起動削除 [Node2] 手順 10 NetVault Exchange APM ライセンス・ファイルのコピー [Node2] 手順 11 NetVault リネームされたモジュール・ディレクトリの削除 [Node2] 手順 12 NetVault によるクラスタ用ネットワーク設定 [Node1] [Node2] 手順 13 クラスタ・アドミニストレータによる NetVault リソース登録 [Node1] または [Node2] 手順 14 クラスタ・グループのフェイルオーバ手動確認 [Node1] または [Node2] 手順 15 NetVault Server のインストール設定 手順 16 NetVault Client 登録 [NetVault Server]

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Page(s): 5/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

手順 1 NetVault/MSCS 事前確認 [Node1][Node2] MSCS にて NetVault を管理するには事前にいくつかの事柄を確認しておく必要があります。今回は以下のよう

な設定内容であると想定します。

表 1. NetVault インストール条件 項目 設定内容 概要 NetVault インストール先 R:\NetVault 対象のファイルシステムはクラスタ・アドミニストレータ管理下

の共有ディスク領域を指定。APM を導入する場合には、アプ

リケーションがインストールされているドライブ。 Node1 ホスト名 BKBEXC01 Node1 のホスト名、クラスタ・アドミニストレータにて表示 Node2 ホスト名 BKBEXC02 Node2 のホスト名、クラスタ・アドミニストレータにて表示 NetVault Server マシン名

BKBEXCAD NetVault Server のマシン名はそのまま、NetVault Server の

NetVault マシン名。今回は、AD サーバと同じです。 共用 NetVault Client マシン名

NVEXCLU NetVault サーバから参照した際の MSCS によって構成され

た 2 つのノードの共通 NetVault クライアント名 手順 2 NetVault インストール [Node1] まず、クラスタ・アドミニストレータを使用し、[Node1:BKBEXC01]が共有ディスク領域を参照できる状態にします。

ここではすでに[Exchange クラスタ・グループ]としてクラスタ・グループが作成されています。

BKBEXC01 から CD-ROM(またはダウンロード後解凍したモジュール)が認識できる状態にします。 対象の OS のディレクトリ内にある、Setup.exe をダブルクリックし、インストーラを起動します。インストールタイプ

としては、NetVault クライアントを指定します。

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Page(s): 6/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

NetVault マシン名には、2 つのノードで共通して使用する NetVault クライアント名を入力します。また、パスワー

ドの入力については、後からインストールを行ったノードのものが使用されますが、念のため同一にして設定して

おきます。

言語の設定では、「いいえ」を選択し、本環境では日本語を選択しています。次に、インストール・フォルダを選択

します。通常は、” C:\Program Files\BakBone Software\NetVault”がデフォルトでは指定されていますが、クラス

タ環境では共有ディスク上に NetVault のモジュールをインストールします。そのため、”R:\NetVault”を指定して

います。ドライブレターは環境によって異なるため事前に確認してください。

すべてのインストールが正常に終了することを確認します。

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手順 3 NetVault Exchange APM インストール [Node1] Windows 用 MS Exchange APM v2.4 を使用します。ファイルとしては”etk248g.npk”になります。また、

Windows 用 MS Exchange Mailbox Plugin については、v1.805 でファイル名は”exm1s58g.npk”を使用します。

本検証では、両方のオプションについて確認を行うため、同時にインストールを行っていますが Mailbox Pluginについては、導入は必須ではありません。 [Node1]上で NetVault Configurator を起動し、「パッケージ」タブから「ソフトウェア・インストール」を選択すること

で、指定の APM を導入が可能です。

手順 4 NetVault サービス自動起動削除とログオンアカウントの変更 [Node1] NetVault はシステム起動時にサービスを起動するように OS 上で設定されていますが、サービスの起動/停止は

すべて MSCS 側で制御を行う必要があるため設定を解除します。管理ツールのサービス設定から、NetVault Process Manager に関するプロパティを開き、スタートアップの種類を「手動」に変更します。また、同時にサービ

スを停止し、[Node2]側でのインストール作業に備えます。

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手順 5 NetVault モジュール・ディレクトリのリネーム [Node1] [Node1]側でインストール後、[Node2]からも同一ディレクトリにインストールを行います。そのためにリネームをし

ます。削除を行わないのは、後でライセンス・ファイルをコピーするためです。ここでは、”NetVault”ディレクトリ

を”NetVault.bkbexc01”とホスト名を追記した形でリネームしています。

手順 6 クラスタアドミニストレータによるクラスタグループの移動 [Node1] クラスタ・アドミニストレータを使用し、[Node1:BKBEXC01]から[Node2:BKBEXC02]へ”Exchange”クラスタ・グル

ープを移動します。

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手順 7 NetVault インストール [Node2] [Node2]上で共有ディスク領域である R ドライブのマウントを確認後、手順 2 とまったく同様に NetVault のインス

トールを行います。 手順 8 NetVault MS Exchange APM インストール [Node2] [Node2]上で手順 3 と同様に、MS Exchange APM を導入します。 手順 9 NetVault サービス自動起動削除とログオンアカウントの変更 [Node2] NetVault はシステム起動時にサービスを起動するように OS 上で設定されていますが、サービスの起動/停止は

すべて MSCS 側で制御を行う必要があるため設定を解除します。 手順 10 NetVault MS Exchange APM ライセンスファイルのコピー [Node2] APM を使用する場合には、個々のクライアント毎にライセンスが必要になるため、ライセンス・ファイルをコピーし

ます。リネームにより退避しておいたディレクトリから、コピーします。ここでは”R:\NetVault.bkbexm01\db\bkl”ディ

レクトリ以下にある、拡張子が bkl のライセンス・ファイルを”R:\NetVault\db\bkl”以下にコピーしています。2 種類

の APM を 2 ノード分のライセンス・ファイルとして保存してあるため、4 つのライセンス・ファイルになっていますが、

APM が 1 種類の場合には合計 2 つとなります。

※正規のライセンスを適用する場合は、[Node1]で対象のアプリケーションを稼動させた状態で[Node1]用のライ

センスキーを適用し、さらにフェイルオーバさせ、[Node2]側で[Node2]用のライセンスキーを適応してください。 手順 11 NetVault リネームされたモジュール・ディレクトリの削除 [Node2] ライセンス・ファイルをコピー後、不要となった[Node1]の退避ディレクトリを削除します。ディレクトリ以下をすべて

削除するため、十分に確認した上で実行してください。 手順 12 NetVault によるクラスタ用ネットワーク設定 [Node2] [Node2]上で NetVault Configurator を起動し、クラスタ用の IP アドレス設定を行います。 終的には、共有ディ

レクトリ上に反映されるため、現在稼動している[Node2]側のみで実行すれば問題ありません。 Network Manager タブ > Connections タブ内のいくつかの項目を設定する必要があります。

表 2. Network Manager の設定 項目 設定 概要 Comma separated list of barred address(es)

192.168.1.212 10.1.1.2 10.1.1.3

接続を行わない IP アドレスを指定します。通常クラス

タサービス用のアドレスやアプリケーション用のアドレ

スを指定します Comma separated list of fallback address(es)

192.168.1.182 192.168.1.183

フェイルオーバした際に、NetVault サーバが代行す

るホストの IP アドレスを指定します 複数指定する場合にはカンマ「,」で区切って入力可能です

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NetVault のフォールバック・アドレス項目に「Node1,Node2」指定した場合は下記のような動きをします。 手順 13 クラスタアドミニストレータによる NetVault のリソース登録 [管理コンソール] NetVault のサービスをクラスタ・アドミニストレータへ使用して、リソースとして登録します。 まず、リソースの項目で右クリックメニューの”新規作成”サブメニューから、リソースを選択します。

NetVault Node 1

NetVault サーバ NetVault Node2

障害発生

NetVault サーバが対象の

クライアントにアクセスでき

ない場合に別のアドレスに

接続します

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次に新しいリソースの指定画面で、名前として”NetVault Process Manager”と入力し、リソースの種類は”汎用サ

ービス”および登録グループは、”Exchange クラスタ・グループ”とします。実行可能な所有者欄に、MS Exchange Cluster が導入されたホスト名が含まれているのを確認します。

依存関係の設定に関して、この例では”Exchange System Attendant”を指定しています。それぞれのリソースに

は依存関係があり、NetVault Process Manager の起動が一番 初であることが望まれます。しかし、Exchange System Attendant は、Exchange 関連のリソースをまとめる働きもあり、その他のリソースがどれが一番 後に

起動するかはわかりません。その後、サービス名で”NetVault Process Manager”とサービス名を指定します。こ

の名称に間違いがあると正しく動作しません。可能な限り、サービスの設定項目から名前をコピー・ペーストする

ことをお勧めいたします。

レジストリ関連の設定はありませんので、完了を押すと設定は終了です。

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登録したリソースはそのままでは、オフラインになっているので、オンラインに切り替えます。

手順 14 クラスタグループのフェイルオーバ手動確認 [管理コンソール] 手順 3 と同様にクラスタ・アドミニストレータを使用し、[Node2:BKBEXC02]から[Node1:BKBEXC01]へ”Exchange”クラスタ・グループを移動します。起動・停止スクリプト内に NetVault の記述を行ったことで、各種

ディスク・リソース、Exchange 関連のサービスに合わせて、NetVault のサービスもフェイルオーバ時に自動起動

することを確認します。

d 手順 15 NetVault Server のインストール設定 NetVault Server へのインストールおよび各種デバイス設定を行います。詳細については、弊社アドミニストレー

ターズ・ガイド等を確認してください。

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手順 16 NetVault Client 登録 [NetVault Server] NetVault GUI の Client Management より、クラスタリング環境となっている 2 台の共通 NetVault マシン名が確

認できます。この例では[NVEXCLU]となっています。クライアント追加を行います。 その際には、インストール時

に設定したパスワード認証を求められますので、入力します。

クライアント追加後、[NVEXCLU]の詳細表示を確認して見ると NetVault マシン名が同一で、IP アドレスやネット

ワーク名が異なっていることが、クラスタ・グループを変更した場合に確認できます。 [Node1:BKBEXC01 が Active] [Node2:BKBEXC02 が Active]

6. MS Exchange APM 設定方法 MS Exchange APM を使用するにあたって、事前に必要な設定は特にありません。 手順 1 MS Exchange APM によるストレージグループ選択の表示確認 特に何も設定しなくても、アイコン以下をドリルダウンして行くことで、選択が可能です。バックアップを希望するス

トレージ・グループおよび各ストアが表示されるか確認します。

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Page(s): 14/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

手順 2 MS Exchange Mailbox APM へのアカウントの登録とストア表示の確認 事前にマニュアルに従って正しい権限設定を行ったバックアップ専用のユーザを”Active Directory ユーザとコン

ピュータ”から作成し、各ノードのローカル・セキュリティ・ポリシーに作成したユーザを追加します。

MS Exchange Mailbox プラグインの右クリックメニューから Set user/profile を選択し、必要な項目を入力してい

きます。正しく設定が行えると、”Information Store”が選択できるようになります。

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Page(s): 15/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

7. NetVault によるバックアップ検証

MSCS にて NetVault を使用してバックアップする際の動作検証結果について記載します。 検証 1. MSCS での基本検証

表 3. MSCS 基本検証 項目 結果 趣旨 NetVault サービスを含むクラスタ・グ

ループの起動 正常稼動 クラスタ・アドミニストレータを使用して NetVault サー

ビスを含むクラスタ・グループの起動 NetVault サービスを含むクラスタ・グ

ループの移動 正常稼動 クラスタ・アドミニストレータを使用して NetVault サー

ビスを含むクラスタ・グループの移動 NetVault サービスを含むクラスタ・グ

ループの停止 正常稼動 クラスタ・アドミニストレータを使用して NetVault サー

ビスを含むクラスタ・グループの停止 検証 2. ファイルシステムプラグイン動作検証

表 4. ファイルシステムプラグイン基本検証 項目 結果 趣旨 基本バックアップ 正常稼動 各ノードでフェイルオーバを実施しバックアップ実施 基本リストア 正常稼動 各ノードでフェイルオーバを実施しリストア実施。ま

た、[Node1]で取得したバックアップを[Node2]でサー

ビスを起動させたリストア バックアップ中のフェイルオーバ 正常稼動 バックアップ中にフェイルオーバ処理が実施された場

合に次回バックアップ処理の検証(*) リストア中のフェイルオーバ 正常稼動 リストア中にフェイルオーバ処理が実施された場合に

次回リストア処理の検証(*) (*) 但し、バックアップ/リストア中のジョブはフェイルオーバ時には強制終了します。ジョブリトライの機能により、

自動的な再実行を行うことも可能です。詳細は、項目 8 の検証方法についてを参照してください。 検証 3. MS Exchange APM 動作検証

表 9. MSCS MS Exchange APM 検証 項目 結果 趣旨 MS Exchange バックアップ検証 1 正常稼動 “ 初のストレージ・グループ”全体を指定した場合の

フルバックアップ検証 MS Exchange バックアップ検証 1 正常稼動 “ 初のストレージ・グループ”全体を指定した場合の

差分バックアップ検証 MS Exchange リストア検証 1 正常稼動 “ 初のストレージ・グループ”全体を指定した場合の

リストア検証 MS Exchange リストア検証 2 正常稼動 バックアップ時とは異なるノードへフェイルオーバさせ

てからのリストア検証 MS Exchange リストア検証 3 正常稼動 差分バックアップを使用してのリストア検証

検証 4. MS Exchange Mailbox プラグイン動作検証

表 10. MSCS MS Exchange Mailbox プラグイン検証 項目 結果 趣旨 MS Exchange Mailbox バックアップ検証 1

正常稼動 “Information Store”全体を指定した場合のフルバッ

クアップ検証 MS Exchange Mailbox バックアップ検証 2

正常稼動 “Information Store”全体を指定した場合の差分バッ

クアップ検証 MS Exchange Mailbox リストア検証 1

正常稼動 “Information Store”全体を指定した場合のリストア検

証 MS Exchange Mailbox リストア検証 2

正常稼動 バックアップ時とは異なるノードへフェイルオーバさせ

てからのリストア検証 MS Exchange Mailbox リストア検証 3

正常稼動 差分バックアップを使用してのリストア検証

Page 16: Microsoft Windows Server 2003 MSCS クラスタリ …...OS Windows Server 2003 Enterprise Edition Backup Software NetVault 7.1.1 R2004OCT27-CHIEF Test Software Microsoft Office 2003

Page(s): 16/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

本検証で全てのテスト項目で正常稼動することを確認することができました。テスト方法については、項目 8 の

「検証方法について」を参照してください。 8. 検証方法について

検証方法 1. フェイルオーバ時のジョブ・リトライについて ジョブ作成時に、スケジュール・タブのジョブ・オプションにて、NetVault7.1.0 よりの新機能であるジョブ・リトライの

機能を有効にすることで、フェイルオーバによりジョブが途中で失敗しても、あらかじめ指定した時間の間隔をあけ

て再実行することが可能となります。再実行のタイミングはジョブが失敗した時間からリトライ間隔の時間を足した

時が新たにスケジュールされます。 なお、フェイルオーバ時には NetVault サーバからクラスタ化された NetVault クライアントが再認識されるまでに

5~10 分程度時間がかかる場合もあるため、あらかじめ簡単な検証を行った上で、リトライ間隔を設定するように

してください。

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Page(s): 17/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

検証方法 2. MS Exchange のテスト方法について MS Exchange APM および MS Exchange Mailbox プラグインを利用したバックアップ/リストアを実施する際に

は以下のような方法で実施しております。 1. テストデータの作成とリストアの確認

電子メールのアカウント設定において、Exchange キャッシュモードを使用しない状態にします。こうすること

で、Outlook 側からの操作が直ぐに、Exchange Server 側へ反映されます。

2. 実際のデータの作成および、リストア確認に必要なデータの破壊については、Outlook2003 よりテスト用の

データ・フォルダを用意し実行しました。

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Page(s): 18/18 ________________________________________________ 本ドキュメントは、検証作業や検証結果についてまとめられている ものであり、本ドキュメントに関する内容について、 バックボーン・ソフトウエア株式会社が動作を保証するものでは ありません。 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより動作しない 場合も想定されますので、導入の際には事前に検証をされることを 推奨いたします。 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。

9. まとめ

以上で、Windows 環境の Microsoft Exchange Server2003 が MSCS により Active-Standby のクラスタリング

となっている環境にて、NetVault を使用して、別途設置したバックアップ・サーバにより、バックアップ・ジョブを変

更することなく 1 台のマシンとして認識しバックアップ/リストアが行えることが確認できました。それぞれの製品に

関する技術的な詳細につきましては、各種ドキュメントをご参照ください。また、NetVault の基本的な操作方法等

に付きましても NetVault アドミニストレーターズ・ガイドをご覧ください。