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Mika Tashiro 12 様々な活躍の場がある社会福祉士、 誇らしい仕事で私の天職です

Mika Tashiro - 滋慶学園グループ”°代 みか さん Mika Tashiro 社会福祉士 横山高齢者支援センター (地域包括支援センター)勤務 大学受験で挫折し、そこで出会った社会福祉士

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田代

みか

さん

Mika T

ashiro

社会福祉士

横山高齢者支援センター

(地域包括支援センター)勤務

 

大学受験で挫折し、そこで出会った社会福祉士

 

化学や数学などの理系が好きだったので、薬剤師

を目指して大学の薬学部を8校ほど受験したのです

が、残念ながら全て不合格でした。そんなとき、視

能訓練士を目指す弟の部屋にあった東京医薬専門学

校のパンフレットを見てみると、白衣を着た病院の

クラークさんが載っていました。興味を持ってオー

プンキャンパスに行ったところ、そこで姉妹校の東

京福祉専門学校にソーシャルワーカーという仕事を

目指す学科があることを知りました。東京福祉のパ

ンフレットにも、白衣を着て病院で働く医療ソー

シャルワーカーさんが載っていて「白衣」それが最

初の夢だったんですよ。大学に行かなくても専門学

校で国家資格が取れることも励みになりました。受

験に失敗して人生で初めて挫折を味わい、そこでた

またまソーシャルワーカーという仕事に出会って、

やってみようかなと思えました。学校までは、片道

3時間弱の通学が大変だったので、学校についたら

すぐに寝てしまうような(笑)、ひどい学生だった

と思います。もちろん印象的な授業もありましたが、

今でも悩んだときや、アドバイスが欲しいときには

相談できる仲間と出会えたことが一番の財産です。

卒業後は念願だった医療ソーシャルワーカーとして

5年間、病院に勤めていました。白衣ではなく制服

の病院だったので残念に思いましたが、働く中で「制

服の方が白衣のような威圧感がなくて、相談者が話

しやすい。」そういうメリットに気づき考え方が変

わりました。

 

一つの支援を通して多くの協力者と

 

出会えることがこの仕事の醍醐味

 

現在は社会福祉士が必要とされる地域包括支援セ

ンターで働いています。対人援助の専門職として、

社会福祉士の専門性の発揮できる相談機関で働きた

いと思ったんです。さまざまな支援の場面において

チームアプローチが求められているので、チームで

仕事をしていると、その人の専門性やスキルが際立

ちます。社会福祉士資格を持って12年目。初心に戻

り、社会福祉士としての専門性は何なのかなと振り

返る時期なのかもしれません。自分の仕事だけでな

く、他に目を広げられるようになったときに、県の

社会福祉士会の勉強会に参加し、他機関で働く同じ

社会福祉士の仲間と交流を持とうと思ったことと、

次のステップとして精神保健福祉士の資格が欲しい

と思いました。そこからの視点が増えますし、勉強

したことが相談者に還元できる。一大決心をして、

今、勉強しているところです。

 

この職場には6人の職員がいます。チーム内の連

携も良く、お互いの専門性を理解した上で相談に来

られた方を支援できるところが、私のみんなに対す

る感謝でもあり、いい職場に入ったなと実感すると

ころです。私は社会福祉士として、地域のネットワー

ク作りや権利擁護、家族介護支援などを担当してい

ます。そのなかでこの仕事は一人ではできないと

常々実感しています。行政の方をはじめ、一つひと

つの支援をしていくなかで、たくさんの協力者と出

会え、横のつながりを得られることがこの仕事の醍

醐味だと思います。新しく地域や関係機関とのネッ

トワーク形成ができるところが本当に面白く、仕事

のやりがいを感じるところです。そのひとつが相模

原市で力を入れている「認知症カフェ」。私の地区

では地域名を取って「てるてカフェ」と名付け、地

域のコーヒー店のマスターに協力いただき、毎月一

回開催しています。対象者は認知症のご本人や介護

で苦労している家族の方、施設に入っている利用者

さんも来ます。新聞やタウンニュースに情報を掲載

してもらったり、チラシを市内に配布したりして告

知しています。認知症の方や家族は地域で支えない

とと思っています。そういうところを地域の方にご

理解いただけたこと、センターに相談するのは緊張

したり、敷居が高いと感じている人が、コーヒー店

だったら行ってみようと思ってくれる住民の方々が

いたことが本当に嬉しかったです。これが地域包括

支援センターの、地域を支える支援だと思います。

顔が見える関係作りができると、一つのアイデアを

いろんな方が支えてくださってよいものになってい

様々な活躍の場がある社会福祉士、誇らしい仕事で私の天職です

東京福祉専門学校

社会福祉科

2005年卒業

神奈川・県立海老名高等学校出身

プロフィール

卒業後、病院の医療ソーシャルワーカーとして5年間勤務。その後、相模原市の地域

包括支援センターに勤務して7年目となる。仕事の傍ら精神保健福祉士の資格取得を

目指して勉強中。

相談業務のほか、年金受給日には詐欺に注意

していただくように銀行などの前に立って呼

びかけたり、自転車でお年寄りの家を訪問す

ることも私の仕事です。今後は後輩の育成も

したいです。私を見て、この資格ってカッコ

イイなと思ってくれる後輩が出てきたらいい

なと待っています。

福祉

く。働き始めた頃の私にはで

きなかったことも、今の私だ

から出来上がったのかなと思

います。

 

私は病院と地域包括支援セ

ンターしか経験がありません

が、勉強会で障害分野や病院

のほか、保育所や刑務所、里

親をされている人とも出会い

ました。社会福祉士という1

つの国家資格でも様々な活躍

の場があって誇らしいです

ね。社会福祉士は本当にいい

資格で魅力的な仕事、天職だ

と思います。それを多くの方

に知ってもらいたいと思いま

す。