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振動計測パックシリーズ
高速 3 チャンネル小型無線振動記録計
~ 2.初めにお読みください、計測編 ~
MVP-RF3-BC, HC ,J(レコーダ本体)
MVP-RF3-S(解析ソフトウェア)
取扱説明書
Rev. 1.3.1
本説明書に記載されている方法は、使い方を知っていただくための簡単な一例です。
実際に計測するときの方法として、取扱説明書「~3.実際に計測する編~」も合わせ
てご参照ください。
株式会社トラスト
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目次
1.設定 …………………… 3
2.測定 …………………… 5
測定準備 …………………… 5
測定開始 …………………… 7
※ 軸の意味 …………………… 7
※ 手で振る …………………… 8
※ 本体を傾ける …………………… 10
解析する …………………… 12
※ ファイルを読み込む …………………… 12
※ カーソル値 …………………… 13
※ 範囲選択・FFT …………………… 13
※ 周波数とは …………………… 14
※ グラフ拡大 …………………… 14
※ リサージュ再生 …………………… 15
閾値機能 …………………… 16
3.複数台での測定 …………………… 17
測定準備 …………………… 17
測定開始(各本体を振動) …………………… 19
測定停止・保存・グラフ拡大 …………………… 20
複数台で保存されるファイルについて …………………… 21
複数台で保存したデータの解析 …………………… 21
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1. 設定
取扱説明書「~1.初めにお読みください・設定編~」も合わせてご覧ください。
① 本体の電源を ON します (2~3秒長押し) 。本体 LED が赤・点滅します。
② 解析ソフト「MVP-RF3-S」を起動します。
③ 【接続(未)】をクリックし、接続します。
解析ソフトのボタン:【接続(未)】赤 →【接続(済)】青
本体 LED:赤・点滅 → 青・点灯
④ 【設定】をクリックし、『設定』画面を開きます。
⑤ センサタイプを設定します。
今回は、ch1,2,3 を【内蔵】【Inside-2G】に設定します。
【設定】を忘れずにクリックします。
③クリック
ダブルクリック
内蔵
内蔵加速度
センサ 2G
最後に
クリック
選択
④クリック
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⑥ キャリブレーションします。
今回は、上向きの軸を【Z 軸】、初期値を【+1G】に設定します。
本体は、ラベルがある方を上に向け、水平な場所(机の上など)においてください。
【実行】をクリックし、実行します。
本体は動かさないでください。
数秒後、【メッセージ】欄に「完了(キャリブレーション)」と表示されます。
選択 選択
クリック
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2. 測定
※注意 測定中にエラーが発生する場合
本機能は、リアルタイムで加速度とリサージュを 6 画面表示します。
測定条件によっては、グラフ描画とデータ取得処理の負荷により、エラーが発生する場合があります(測
定画面を移動させた場合等)。Windows の設定を変更することで、症状が改善する場合があります。
A)【Windows7】「スタート」-「コントロールパネル」-「システムとセキュリティ」-「システム」を開
きます。
【WindowsXP】「スタート」-「コントロールパネル」-「パフォーマンスとメンテナンス」-「システ
ム」を開きます。
B) 「システムの詳細設定」あるいは「詳細設定」を選択します。
C) 「パフォーマンス」の「設定」をクリックします。
【Windows7】 【WindowsXP】
D) 「ドラッグ中にウィンドウの内容を表示する」の項目のチェックを外します。
E) 「OK」をクリックし、画面を閉じます。
【OS 共通】
クリック
クリック
クリック
クリック
クリック クリック
クリック
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① 【測定】をクリックし、『定周期測定』画面を開きます。
② 『定周期測定』画面が開きます。
測定タブの【ファイル自動保存】にチェックが入っています。これは、データを確実に保存して
いただくためです。
データを保存する場合は【参照…】ボタンをクリックしてファイル名を指定してください。
保存が不要の場合は、【ファイル自動保存】のチェックを外してください。
③ 計測条件を設定します。
計測回数→【繰り返し】 ※グラフの右端までいったらクリアして左端から再開
サンプリング周期→【0.25ms】 ※0.0025 秒ごとにデータを取ります。
データ数→【60,000】 ※1 度に表示できるデータ数です。
リサージュを使う→【使う】 ※2 次元のグラフを表示できます。
ファイル自動保存→【する】 ※計測回数が【繰り返し】なので、グラフが右端までいったら
グラフ・データがクリアされてしまいます。
クリアされる前のデータを保存するための設定です。
自動保存ファイル名の設定 ※保存するファイル名を設定します。
次ページの場合、「My Documents」フォルダに
「test_00001.csv」「test_00002.csv」・・・と順に作成します。
ファイル名の頭に、自動的に日時が追加されます。
計測条件
設定
自動保存
ファイル名設定
クリック
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④ 計測を開始します。
まず、本体を PC の近くに、かつラベルを上向きに置き、【開始】をクリックします。
グラフが表示されます。同時に、本体 LED が青・点滅になります。
静止している状態であれば、0 の位置にグラフが表示されるはずです。
ただし、ch3(加速度センサ:Inside-2G の Z 軸)は、+10 付近に表示されます。
これは、キャリブレーションをしたときに、上向きの軸を【Z 軸】、初期値を【+1G】に設定した
ためです。
Z 軸の方向に地面に向かって重力が働いているので、約 1G(9.8m/sec2)となります。
※モノの動きのみを計測したい場合は、上向きの軸初期値を【0G】に設定してください。
軸の意味は以下の通りです。
(本体の軸の対応は取扱説明書「1.~初めにお読みください・設定編~」の P.19 をご覧ください)
Ax:ch1(赤) :加速度センサの X 軸
Ay:ch2(緑) :加速度センサの Y 軸
Az:ch3(青) :加速度センサの Z 軸
リサージュ画面の軸の意味は以下の通りです。
(詳細は取扱説明書「4.~解析編~」の P.14 をご覧ください)
「X-Y」…横軸:Ax、縦軸:Ay 黄色い○:現在の値の位置
「X-Z」…横軸:Ax、縦軸:Az ピンクの○:現在の値の位置
「Y-Z」…横軸:Ay、縦軸:Az 水色の○:現在の値の位置
X,Y は 0 なので中央に、Az は+10 付近の位置に現在の値の位置があります。
ラベルが上に
なるように置く
クリック
リサージュ視点
左側面:スイッチ、
充電コネクタ
右側面:
外部入力コネクタ
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⑤ グラフが折り返しました。
グラフが右端まで行くと、それまでのグラフはクリアされて、また左端から表示されます。
しかし、自動保存を【する】に設定しているので、データはファイルに保存され、後で読み込ん
で確認することができます。
⑥ 次に、本体を手で数回程度振ってみましょう。
各軸と平行に手で振ると、加速度のグラフが波として表示されます。
クリアされる直前データの最大値
X 軸を振ったときのグラフ
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Y 軸を振ったときのグラフ
Z 軸を振ったときのグラフ
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⑦ 次に、本体を傾けてみましょう。
本体の Y 軸+側を上に向けて立ててみます。
(サンプリング周期を遅く、データ数を多くしても結構です)
本体を上記のように立てると、上に向けた側が約 1G(9.8m/sec2)となり、代わりに Z 軸が 0 とな
ります。
逆に Y 軸+側を下に向けると、Y 軸が約-1G となります。
これが内蔵加速度センサの特徴です。これを踏まえて実際の計測を行ってください。
Y 軸:0→+1G
Z 軸:+1G→0
Y 軸
0→+1G
Z 軸
+1G→0
Y 軸:0→+1G
Z 軸:+1G→0
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⑧ 計測を停止します。
右上の【停止】をクリックして計測を停止してください。
本体 LED が青・点灯に変わります。
↓
クリック
解析メニュー
・カーソル値
・グラフ拡大(縦・横)
・FFT(周波数分布)
・リサージュ再生
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⑨ 簡単に解析します。
<計測したデータの読み込み>
ソフト左上の【ファイル開く】をクリックします。
『ファイルを開く』画面が表示されますので、手で振ったときのデータを読み込みます。
読み込みファイル情報 読み込んだファイルに対
するリサージュ動き
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<カーソルの表示>
グラフの中で、値を見たい場所を左クリックします。
<範囲選択し、FFT 解析する>
グラフの中で、解析したい場所の両端をそれぞれ右クリックして選択します。
そのあと、【FFT 解析】をクリックしますと、FFT 画面が表示されます。
左クリックすると
カーソルが表示
各 ch のデータ
・計測開始日時からの測定時間
・測定値
・
右クリックすると
カーソルが表示
周波数ごとの振幅(加速度)の分布
ピーク周波数・最大値
【FFT 解析】をクリックすると
FFT 画面が表示
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※ 周波数(Hz)とは
グラフの波形が 0 から始まって+側、-側を経て 0 に戻るまでの、1 秒間あたりの数です。
ピーク周波数が 1Hz の場合、主に波形が 1 秒間に 1 往復していることになります。
<グラフを拡大する>
『定周期測定』画面の青いバーをクリックして手前に出します。
【横軸拡大】をクリックしますと、範囲選択した部分がグラフ横軸にフル拡大して表示します。
【元に戻す】をクリックしますと、最初の表示に戻ります。
【縦軸拡大】のレバーを上下させると、グラフの縦軸が拡大・縮小します。
ここをクリックして手前に表示
クリックして横軸拡大
クリックして
最初に戻る
レバーの上下で
縦軸拡大
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⑩ リサージュ「再生」機能を使います。
グラフ範囲選択(P.13 参照)をしますと、範囲選択部分のみのリサージュが再描画されます。
「再生速度」を指定(+側:速い、-側:遅い)し、「再生」をクリックしますと、範囲選択部分の
リサージュが再生されます。
現在の再生位置
再生範囲
再生速度指定
再生
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⑪ 「閾値」(しきい値)機能を使います。
本機能は、長時間連続で測定した際に閾値(しきい値)を超えると、音とグラフ表示でお知らせし
ます。 ※音はお使いのパソコンの音量に依存します。適宜調整して下さい。
まず、計測前に閾値を設定します。【閾値】タブをクリックし、ch ごとに閾値を以下のように入
力します。そして【測定】タブをクリックし、【開始】をクリックします。
以下のように、加速度 X 軸が閾値を超えるとグラフの背景が赤に変わり、警告音が鳴ります。
一度閾値を超えると、グラフ背景はそのまま、音もそのまま鳴り続けます。
他の軸も手で振るなどして、閾値を超えて警告状態になるのを確認して下さい。
【停止】、再計測すると元に戻ります。
⑫ 『定周期測定』画面を閉じます。
右上の×ボタンをクリックしますと、画面が閉じます。
その際に、「定周期計測のデータを保存しますか?」という確認メッセージが表示されますが、す
でに自動保存機能でデータは保存されているので、【いいえ】をクリックしてください。
クリック
クリック
クリック 入力
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3. 複数台での測定
※ 本機能は、本体を 2 台以上ご購入の方のみ使用できます。
測定したい個所が複数個ある場合、それぞれの場所に本体を取り付け、ほぼ同時にスタートさせるこ
とで各本体のデータが 1 画面でわかる機能です。
① 使用する本体の電源をすべて ON にします。
② 【接続(済)】あるいは【接続(未)】をクリックし、接続します。
『COM ポート番号選択』画面で、使用するすべての本体の COM ポート番号を選択してくださ
い。
③ 【設定】をクリックし、『設定』画面を開きます。
④ センサタイプを設定します。
今回は複数台設定をします。
まず、1 台目の本体のセンサタイプを選択したら、【設定】を忘れずにクリックし、
次に【本体 ID】で別の本体を選択し、同じように設定を行います。
今回はすべての本体で ch1,2,3 を【内蔵】【Inside-2G】に設定します。
⑤ キャリブレーションします。
今回は、すべての本体で上向きの軸を【Z 軸】、初期値を【+1G】に設定します。
【実行】をクリックし、実行します。
【設定】をクリックした後、別の本体の設定を行う
ため、別の本体 ID を選択します。
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⑥ 【複数台リアルタイム測定】をクリックし、『複数台リアルタイム計測』画面を開きます。
⑦ 計測条件を設定します。
計測回数→【1 回】 ※グラフの右端までいったら自動的に計測停止します。
サンプリング周期→【1ms】 ※1000 分の 1 秒ごとにデータを取ります。
データ数→【30,000】
ファイル自動保存→【しない】 ※計測後にファイルを保存できます。
※注意 4 台で実行される場合
サンプリング周期は 2ms から設定可能です。1ms は設定できません。
3 台以下であれば、1ms 設定可能です。
クリック
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⑧ 計測を開始します。
【開始】をクリックします。
⑨ 本体 No.1 を X,Y,Z 軸の順で振ってみます。
X(赤)、Y(緑)、Z(青)の振動波形が表示されます。
※グラフ縦軸の初期状態は、各本体で選択したセンサタイプのフルスケールレンジです。
⑩ 本体 No.2 も同じように振動させてみます。
最大 4 台同時に計測できる
1 台目のグラフ
2 台目のグラフ
計測可能
本体 ID
計測条件
設定
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⑪ 計測を途中でやめたい場合、画面右上の【停止】をクリックして計測を停止してください。
(グラフが右端まで到達した場合、自動的に計測を停止します。)
⑫ 『定周期測定』と同じように、グラフ拡大することができます。
画面右上の【Menu】ボタンで操作メニューを表示して下さい。
⑬ 計測データをファイルに保存します。
画面左上の【ファイル保存】をクリックします。
『名前を付けて保存』画面が表示されますので、フォルダを選択し、ファイル名を入力、
【保存】をクリックしますとファイルに保存されます。
クリック
クリック
右クリックで範囲選択 クリックで
横軸拡大
縦軸拡大
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※ 保存されるファイルについて
⑬で保存しますと、以下のファイルが作成されます。
(「マイ ドキュメント」フォルダに「test_n_save」ファイル名で保存した場合)
・「test_n_save.csv」・・・計測した台数すべてのデータが入っています。
・「test_n_save_No?.csv」・・・計測した本体を 1 台ずつ分けて 1 つのファイルに保存してい
ます。
「test_n_save_No?.csv」ファイルは、『計測』機能で読み込み、解析することができます。
(P.12 参照)
※注意 自動保存の場合は、『計測』機能で読み込むことができるファイルは作成されません。
⑭ 複数台計測で保存したデータの解析
『計測』機能で行います。(複数台の同時解析はできません)
【ファイル保存】ボタンで保存したファイルのうち、上記の例で「test_n_save_No?.csv」を用いま
す。
『計測』機能を開き、【ファイル開く】ボタンからファイルを読み込み、解析を行ってください。
詳細は P.12 を参照してください。
⑮ 『複数台リアルタイム計測』画面を閉じます。
右上の×ボタンをクリックしますと、画面が閉じます。
.1
株式会社トラスト
01_初めにお読みください(設定編)1.3.102_初めにお読みください(計測編)1.3.103_計測編 1.3.104_解析編 1.3.105_お困りのとき、仕様編 1.3.1