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z/OS MVS システム・コード SA88-8592-12 (英文原典:SA22-7626-17)

MVS システム・コード - TOK2IBM Graphics Access Method/System Product: Messages and Codes SC33-0143 z/Architecture 解説書 SA88-8773 Print Services Access Facility for MVS

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  • z/OS

    MVS システム・コード

    SA88-8592-12

    (英文原典:SA22-7626-17)

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  • z/OS

    MVS システム・コード

    SA88-8592-12

    (英文原典:SA22-7626-17)

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  • お願い本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 537ページの『特記事項』に記載されている情報をお読みください。

    本書は、SA88-8592-11 の改訂版です。

    本書は、z/OS (5694-A01) のバージョン 1 リリース 10、および新しい版で明記されていない限り、以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

    お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示されたりする場合があります。

     

    原典: SA22-7626-17z/OS

    MVS System Codes

    発行: 日本アイ・ビー・エム株式会社

    担当: ナショナル・ランゲージ・サポート

    第18版第1刷 2008.11

    © Copyright International Business Machines Corporation 1988, 2008.

  • 目次

    本書について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . v本書の対象読者 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . v本書の使用法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vコードの説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . v本書におけるシステム・コードの説明形式 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viユーザー完了コードが記載されている資料 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vii

    その他の情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viiWeb 上での情報更新 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vii

    LookAt を利用してメッセージの説明を検索する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vii

    変更の要約 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ix

    第 1 章 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1完了コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1タスクまたはアドレス・スペースの異常終了 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1システム・サービスの異常終了 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2フォーマット . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2コードの入手元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2サブタスクの異常終了 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2

    z/Architecture モードの待ち状態コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3作業なしの待ち . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3

    スタンドアロン・ダンプ・プログラムからの待ち状態コード . . . . . . . . . . . . . . . . . 3IPCS ユーザー完了コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3

    第 2 章 システム完了コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5

    第 3 章 待ち状態コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 425

    第 4 章 システム完了コードとモジュールの関連表 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 499

    第 5 章 待ち状態コードとモジュールの関連表 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 513

    第 6 章 スタンドアロン・ダンプ待ち状態コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 519

    第 7 章 IPCS ユーザー完了コード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 527

    付録. アクセシビリティー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 535支援機能の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 535ユーザー・インターフェースのキーボード・ナビゲーション . . . . . . . . . . . . . . . . 535z/OS 情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 535

    特記事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 537サポート対象外ハードウェアに関するポリシー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 538商標 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 538

    © Copyright IBM Corp. 1988, 2008 iii

  • iv z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • 本書について

    本書では、z/OS (5694-A01) のコンポーネント、製品、およびサブシステムから発行されるシステム完了コードと待ち状態コードについて説明しています。本書は、システム完了コードおよび待ち状態コードを解釈し、それらに対処するのに役立ちます。

    システム完了コードは、異常終了コード とも呼ばれます。

    本書の対象読者「z/OS MVS システム・コード」は、システムから異常終了コードおよび待ち状態コードを受け取るすべての方々を対象としています。通常、以下の作業を行うシステム・オペレーター、システム・プログラマー、およびアプリケーション・プログラマーが対象となります。v オペレーティング・システムおよびそのサブシステムを初期設定する。v システムの正常な稼働を維持する。v システムの問題を診断し、訂正する。v 問題プログラムのエラーを診断し、訂正する。

    本書の使用法「z/OS MVS システム・コード」の内容は、次のとおりです。

    v システム / ユーザー完了コードおよび待ち状態コードのフォーマットの概要v システムのコンポーネント、製品、およびサブシステムから出されるシステム完了コードの説明v システム作動時にロードされる待ち状態コードの説明v スタンドアロン・ダンプ・プログラムの作動時にロードされる待ち状態コードの説明

    コードの説明各章では、それぞれのタイプのコードが 16 進コード順に配列されています。各コードの説明には、以下の情報が含まれています。

    v コードが出された理由。v コードを出したコンポーネント、サブシステム、または製品。v システムによってとられた処置。v オペレーター、ユーザー、アプリケーション・プログラマー、またはシステム・プログラマーがそのコードに対処するために行うことのできる推奨処置 (該当する処置がある場合)。

    システム・プログラマー応答は、システム・プログラマーが「z/OS Problem Management」に記載されている所定の診断をすでに行ったことを前提としています。

    © Copyright IBM Corp. 1988, 2008 v

  • 本書におけるシステム・コードの説明形式以下に、本書においてシステム・コードがどのように記述されているかを、項目ごとに説明します。

    説明 異常終了の意味 (システムがその異常終了を出した理由を含む。)

    システムの処置

    v 異常終了により報告されたシステムの状態の結果としてシステムがとった処置。システムの状態には、ストレージの使い尽くし、ハードウェアまたはソフトウェアの障害、その他の状態があります。

    v ユーザー入力の結果としてシステムがとった処置。ユーザー入力には、システム・コマンド、システムで実行するジョブ、トランザクション、照会、あるいはその他のユーザーとシステム間の対話があります。

    オペレーターの応答システム・オペレーターに対する指示で、場合によっては、行うべき決定やとるべき処置が含まれます。

    システム・コンソールに出力される異常終了についてのみ示されます。

    ユーザーの処置エンド・ユーザーに対する指示。

    アプリケーション・プログラマーの応答アプリケーション・プログラマーに対する指示。

    システム・プログラマーの応答システム・プログラマーに対する指示。

    オペレーターの応答、ユーザーの処置、アプリケーション・プログラマーの応答のほかに追加の処置が必要な異常終了についてのみ示されます。

    ストレージ管理者の応答DFSMSdfp ストレージ管理者に対する指示。

    セキュリティー管理者の応答セキュリティー管理者に対する指示。

    セキュリティー関連の異常終了についてのみ示されます。

    問題判別問題の原因を判別し、問題データベースを検索し、必要であれば、IBM サポートに問題を報告するための追加の指示。これらの指示は、システム・プログラマーやシステム管理者、経験を積んだセキュリティー管理者、または経験を積んだストレージ管理者のような、問題のトラブルシューティングができるカスタマー・サポート担当者を対象にしています。

    問題判別手順を実行する際の追加情報については、「z/OS Problem Management」および以下のような、異常終了を出しているプロダクトまたはエレメントに関する適切な診断ガイドを参照してください。

    v DFSMS/MVS 診断ガイドおよび解説書v z/OS JES2 診断v z/OS JES3 診断

    発行元 異常終了を出したエレメント、プロダクト、またはコンポーネント。

    検出するモジュール異常終了が出される原因となった状態を検出したモジュール (複数の場合もある) の名前。

    vi z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • ユーザー完了コードが記載されている資料「z/OS MVS システム・コード」には、一部の IBM 提供のコンポーネント、サブシステム、または製品から発行される 4 桁の 10 進数のユーザー完了コードは記載されていません。これらのコードは、これらのコードを発行するコンポーネント、サブシステム、または製品の資料に記載されています。インストール先で作成したプログラムから発行されるコードは、IBM® の資料には記載されていません。

    その他の情報本書では、必要に応じて、他の資料に記載された情報を参照していますが、その際、その資料名を略称で示しています。z/OS を構成するすべての製品の資料の正式資料名と資料番号については、「z/OS 情報ロードマップ」を参照してください。

    次の表は、他の IBM 製品に関する資料の資料名および資料番号をリストしたものです。

    資料名 資料番号

    IBM Graphics Access Method/System Product: Messages and Codes SC33-0143

    z/Architecture 解説書 SA88-8773

    Print Services Access Facility for MVS User’s Guide and Reference S544-3100

    Web 上での情報更新PTF カバー・レターと資料 APAR で提供される、z/OS® の最新情報更新は、次の URL でオンライン資料をご覧ください。

    http://publibz.boulder.ibm.com/cgi-bin/bookmgr_OS390/Shelves/ZDOCAPAR

    この資料は毎週更新され、まだ z/OS の資料に組み込まれていない変更情報がリストされています。

    LookAt を利用してメッセージの説明を検索するLookAt は、表示された IBM メッセージの大部分と同時に、一部のシステム異常終了およびコードに関する説明を検索できる、オンライン機能です。 LookAt では、通常、該当メッセージの説明がただちに表示されるため、従来の方法よりも短時間で、必要な情報を検索することができます。

    以下の場所から LookAt を使用すると、z/OS のエレメントとフィーチャー、z/VM®、VSE/ESA™、およびAIX® と Linux® のクラスターについての IBM メッセージの説明がご覧いただけます。

    v インターネット。www.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/lookat/ の LookAt Web サイトから、IBMメッセージの説明に直接アクセスできます。

    v ご使用の z/OS TSO/E ホスト・システム。ご使用の z/OS システムにコードをインストールすると、TSO/E コマンド行 (例えば、TSO/E プロンプト、ISPF、または z/OS UNIX® システム・サービス) から、LookAt を使用して IBM メッセージの説明にアクセスできます。

    v ご使用の Microsoft® Windows® ワークステーション。 z/OS Collection (SK3T-4269) または z/OS andSoftware Products DVD Collection (SK3T-4271) から直接 LookAt をインストールして、Windows のグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) から LookAt を使用することができます。 LookAt のWindows 版をインストールしたディレクトリーから、コマンド・プロンプト (DOS > コマンド行とも言う) バージョンを使用することもできます。

    本書について vii

    http://publibz.boulder.ibm.com/cgi-bin/bookmgr_OS390/Shelves/ZDOCAPARhttp://www.ibm.com/systems/z/os/zos/bkserv/lookat/

  • v ご使用のワイヤレス・ハンドヘルド・デバイス。無線アクセス機能とインターネット・ブラウザーを備えたハンドヘルド・デバイスを用いて、www.ibm.com/servers/eserver/zseries/zos/bkserv/lookat/lookatm.htmlにある LookAt モバイル版を使用できます。

    ご使用のホスト・システムまたは Microsoft Windows ワークステーションにインストールする LookAt のコードは、下記から入手できます。

    v z/OS Collection (SK3T-4269) の CDv z/OS and Software Products DVD Collection (SK3T-4271)v LookAt Web サイト (「Download」をクリックしてから、要件に合ったプラットフォーム、リリース、コレクション、および場所を選択します)。ダウンロード中に入手できる LOOKAT.ME ファイルに詳細が記載されています。

    viii z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

    http://www.ibm.com/systems/z/os/zos/bkserv/lookat/lookatm.html

  • 変更の要約

    変更の要約SA88-8592-12 (英文原典: SA22-7626-17)z/OS バージョン 1 リリース 10

    本書には、z/OS バージョン 1 リリース 9 をサポートする「z/OS MVS システム・コード」(SA88-8592-11)に記載されていた情報も含まれています。

    新しい情報

    以下のシステム完了コードが追加されました。

    v 2E0v 7B0v D24v DC4

    次の待ち状態コードが追加されました。

    v A2Cv 0B5

    変更された情報

    以下のシステム完了コードが変更されました。

    v 01Dv 02Av 05Cv 077v 09Av 0F7v 157v 1FBv 233v 438v 55Fv 5FCv 653v C0Dv DC2v E23

    次の待ち状態コードが変更されました。

    v 007v 05E

    © Copyright IBM Corp. 1988, 2008 ix

  • v 082v 087v 08Av 0A2v 0A3v 0B1v 202v 204v A22v A70v D0D

    本書には、用語、細かな修正、および編集上の変更が含まれています。本文または図表に対して技術的な変更または追加が行われている場合には、その個所の左側に縦線を引いて示してあります。

    変更の要約SA88-8592-11 (英文原典: SA22-7626-16)z/OS バージョン 1 リリース 9(2008 年 4 月の更新による)

    本書には、z/OS バージョン 1 リリース 9 をサポートする「z/OS MVS システム・コード」(SA88-8592-10)に記載されていた情報も含まれています。

    新しい情報

    次の待ち状態コードが追加されました。

    v 0B5

    変更された情報

    以下のシステム完了コードが変更されました。

    v 00Cv 05Cv 2E0v 35Fv 400v 422v 800v 922v EC6

    次の待ち状態コードが変更されました。

    v 0A2v 0A3v 0E1

    x z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • 本書には、整合性や検索の容易性を高めるための、用語、細かな修正、および編集上の変更が含まれています。

    変更の要約SA88-8592-10 (英文原典: SA22-7626-15)z/OS バージョン 1 リリース 9

    本書には、z/OS バージョン 1 リリース 8 をサポートする「z/OS MVS システム・コード」(SA88-8592-09)に記載されていた情報も含まれています。

    新しい情報

    以下のシステム完了コードが追加されました。

    v 050v 1D0v 1E0v 2E0

    変更された情報

    以下のシステム完了コードが変更されました。

    v 00Cv 02Av 05Cv 077v 09Av 0E0v 15Fv 18Fv 1C5v 1FBv 290v 2C3v 300v 378v 3C5v 422v 730v 738v C78v D22v D23

    次の待ち状態コードが変更されました。

    v 00A

    変更の要約 xi

  • v 05Ev 074v 0A2v 0A3v 0B5

    本書には、整合性や検索の容易性を高めるための、用語、細かな修正、および編集上の変更が含まれています。

    変更の要約SA88-8592-09 (英文原典: SA22-7626-14)z/OS バージョン 1 リリース 8 (2007 年 7 月の更新による)

    本書には、z/OS バージョン 1 リリース 8 をサポートする「z/OS MVS システム・コード」(SA88-8592-08)に記載されていた情報も含まれています。

    新規情報

    v システム完了コード 02A に、次の新規理由コードが記載されました。– 00000030

    – 00000034

    – 00000038

    – 0000003C

    – 00000040

    v システム完了コード 05C に、新規理由コード 200 が記載されました。v システム完了コード 422 に、TCP/IP 理由コードに関する新規情報が記載されました。v 待ち状態コード 007 に、2 つの新規理由コード 0000 と 0001 が記載されました。v 待ち状態コード 0A2 に、2 つの新規理由コード 158 と 15A が記載されました。

    変更情報

    v システム完了コード 02A で、次の理由コードに関する情報が変更されました。– 00000004

    – 00000008

    – 0000000C

    – 00000010

    – 0000001C

    – 00000020

    – 00000024

    – 00000028

    – 0000002C

    v システム完了コード 102 で、理由コード 00 に関する情報が変更されました。v システム完了コード 3C5 および 4C5 で、参照資料に関する情報が変更されました。

    削除情報

    v システム完了コード 02A の理由コード 00000014 が削除されました。

    xii z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • v システム完了コード 402 の理由コード 08 が削除されました。

    本書には、整合性や検索の容易性を高めるための、用語、細かな修正、および編集上の変更が含まれています。

    変更の要約SA88-8592-08 (英文原典: SA22-7626-13)z/OS バージョン 1 リリース 8

    本書には、z/OS バージョン 1 リリース 7 をサポートする「z/OS MVS システム・コード」(SA88-8592-07)に記載されていた情報も含まれています。

    新しい情報

    以下のシステム完了コードが追加されました。

    v 653

    変更された情報

    以下のシステム完了コードが変更されました。

    v 077v 0F7v 1FBv 2C3v 2F3v 3C4v 653v 800v 9C6v D23v EC6

    次の待ち状態コードが変更されました。

    v 087v 204

    削除情報

    以下のシステム完了コードが削除されました。

    v C50C

    本書には、整合性や検索の容易性を高めるための、用語、細かな修正、および編集上の変更が含まれています。

    変更の要約 xiii

  • xiv z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • 第 1 章 はじめに

    この章 トピックでは、システム完了コード、ユーザー完了コード、および待ち状態コードについて紹介します。

    完了コードシステムまたはアプリケーション・プログラムでは、タスク、アドレス・スペース、またはシステム・モジュールによる処理を異常終了させるときに、完了コードを出します。この完了コードは異常終了の理由を示します。完了コードは、以下のマクロで指定することができます。v ABEND マクロv CALLRTM マクロv SETRP マクロ

    タスクまたはアドレス・スペースの異常終了システムが問題を検出した場合

    システムは、タスクまたはアドレス・スペースが処理を継続して有効な結果を出すことができないと判断すると、そのタスクまたはアドレス・スペースを異常終了させます。

    例えば、あるタスクが、システム・サービスに対する要求を誤って指定しているとします。この場合、システムは、誤った入力を使用してサービスを実行することはできないので、サービスを要求しているタスクを異常終了させます。サービスを要求しているタスクは、呼び出し側 とも呼ばれます。

    ハードウェアが問題を検出した場合

    システムは、タスク内のエラーを示すハードウェア生成の割り込みの発生後に制御を受け取ったときも、そのタスクを異常終了させ、完了コードを出します。

    例えば、ストレージ・キー 7 で実行中のアプリケーション内の命令が低位の中央記憶装置 (これは常にストレージ・キー 0 にある) に分岐するとします。この場合、ストレージ・キーの違いが原因で記憶保護例外が発生します。システムは、このアプリケーションのタスクを異常終了 X'0C1' で終了させることによって、このハードウェア障害から回復します。アプリケーションにリカバリー・ルーチンがあれば、システムはそのルーチンに制御を与えます。リカバリー・ルーチンでは、アプリケーションで使用していたリソースを終結処理し、ダンプを要求することができます。

    アプリケーションが問題を検出した場合

    アプリケーション・プログラムは、処理を継続して有効な結果を出すことができないと判断すると、自身を異常終了させます。

    例えば、連続した加算を実行して合計を計算するアプリケーションがあるとします。このアプリケーションでは、それぞれの加算が終わるごとに、新しい合計を限界値に照らして検査するものとします。合計が限界値を超えていると、アプリケーションは ABEND マクロを出して異常終了し、かつ ABEND ダンプを要求することもあります。 ABEND マクロではユーザー完了コードを指定します。

    © Copyright IBM Corp. 1988, 2008 1

  • システム・サービスの異常終了サービス要求ブロック (SRB) で表されるシステム・サービスで問題が発生すると、システムは、そのサービスのリカバリー・ルーチンに制御を与えます。リカバリー・ルーチンでは、SETRP マクロを出して、システム診断作業域 (SDWA) にシステム完了コードを入れることができます。この場合、システム・サービスは処理を停止します。システム・サービスがタスクからの要求を処理していた場合、システムは、上記と同じシステム完了コードを出してタスクを異常終了させます。

    別のタスクはこのシステム・サービスを要求して処理を実行できることに注意してください。

    フォーマット完了コードのフォーマットは以下のとおりです。v システム完了コード (または異常終了コード) : 3 桁の 16 進数字v ユーザー完了コード : 4 桁の 10 進数字

    注: 本書 に記載されているのはシステム完了コードだけであり、ユーザー完了コードは記載されていません。ユーザー完了コードについては、ユーザー完了コードを出す IBM 提供のコンポーネント、サブシステム、または製品の資料 に記載されています。 IPCS ユーザー完了コードは 527ページの『第 7 章IPCS ユーザー完了コード』に記載されています。インストール先で作成したプログラムから出されるコードは、IBM の資料 には記載されていません。

    コードの入手元コードは、以下のものから入手できます。v 異常終了時に出されたメッセージ。v 異常終了時に出された ABEND ダンプ (出された場合) のヘッダー。v 検索引数、および場合によっては異常終了時に出された SVC ダンプ (出された場合) のタイトル。v 異常終了について書き込まれた LOGREC データ・セット・エラー・レコード内の検索引数。v システム診断作業域 (SDWA)。v CMC キーワードを指定した EXTRACT マクロを使用して、終了したタスクの完了コードを調べる。

    サブタスクの異常終了ジョブ・ステップ内の最上位レベルのタスクが異常終了すると、そのジョブ・ステップは異常終了します。

    サブタスクが異常終了すると、そのサブタスク自身と、そのサブタスクのすべてのサブタスクが終了します。サブタスクの異常終了を示す異常終了コードは、以下の方法で入手できます。v そのサブタスクを生成したタスクで指定されたイベント制御ブロック (ECB) を調べる。v CMC キーワードを指定した EXTRACT マクロを出す。

    下位レベルのサブタスクが異常終了した場合に、ジョブ・ステップ全体を異常終了させるには、以下の 2つの方法があります。

    v ジョブ・ステップのタスク・チェーン内の各タスク (ジョブ・ステップ・タスクも含めて) は、自身のいずれかのサブタスクからの異常終了コードを検出した場合は、自身を異常終了させなければなりません。元のエラーの異常終了コードをジョブ・ステップの終了に反映させるために、各タスクは、自身のサブタスクからの異常終了コードを自身の異常終了コードとして使用する必要があります。

    v サブタスクで ABEND マクロに STEP パラメーターを指定すれば、そのサブタスクがジョブ・ステップ全体を異常終了させることができます。

    2 z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • z/Architecture モードの待ち状態コード待ち状態コードは、オペレーティング・システムが待ち状態に入ったときのプログラム状況ワード (PSW)に入っています。 z/Architecture® モードのコード化された待ち状態を示す有効な PSW の一般フォーマットは、次のいずれかです。

    v 00020000 x0000000 00000000 0rrrrwwwv 00020000 x0000000 00000000 0rr00wwwv 00020000 x0000000 00000000 00rrrwwwv 00020000 x0000000 00000000 0rrr0www

    2 ビット 12 ~ 15 (CMWP ビット - 'W' ビットがオンです)。

    x ビット 32 ~ 35。待ち状態情報の一部ではありません。

    rrrr、rr00、0rrr、rrr0ビット 100 ~ 115。r は 8/12/16 ビットの理由コードで、0 はゼロです。

    待ち状態コードと一緒に出される補足コードです。

    補足コードのサイズと位置は、待ち状態によって決まります。

    通常、補足コードは理由コードです。待ち状態コードによっては、PSW 内に補足コードがないものもあります。詳しくは、それぞれの待ち状態コードの説明を参照してください。

    wwwビット 116 ~ 127。

    待ち状態コード。本書 には、IBM 提供の待ち状態コードが示されています。インストール先で作成したプログラムでは、待ち状態コード X'FF0' ~ X'FFE' を使用することができます。これらのコードについては、インストール先で用意した情報を参照してください。

    作業なしの待ち作業がリソース待ちであるか、またはシステム・キューに作業が残っていないかのいずれかの理由で、ディスパッチされるのを待っている作業がシステムに存在せず、それが原因でシステムが停止している場合、PSW には以下の値が入っています。

    X'07060000 00000000 00000000 00000000'

    作業なしの待ちは、エラーを反映していない場合があります。停止または待ちの診断については、「z/OSProblem Management」を参照してください。

    スタンドアロン・ダンプ・プログラムからの待ち状態コードスタンドアロン・ダンプの待ち状態コードの読み方については、 519ページの『第 6 章 スタンドアロン・ダンプ待ち状態コード』を参照してください。

    IPCS ユーザー完了コードIPCS は、IBM 提供の IPCS コードまたはインストール・システム出口ルーチンのいずれかでエラーを検出すると、4 桁の 10 進数のユーザー・コードを出します。詳しくは、 527ページの『第 7 章 IPCS ユーザー完了コード』を参照してください。

    第 1 章 はじめに 3

  • 4 z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • 第 2 章 システム完了コード

    001

    説明: BDAM、BISAM、BPAM、BSAM、QISAM、または QSAM の処理中に、入出力エラー条件が検出されました。

    この完了コードが出される可能性があるのは、CLOSE処理でボリュームの終わり (EOV) を呼び出し、EOV 処理でスペース不足条件を検出した場合です。終了したタスクについては、z/OS MVS システム・メッセージ 第 7巻 (IEB-IEE)にあるメッセージ IEC020I の説明を参照してください。

    アプリケーション・プログラマーの応答: メッセージIEC020I の指示に従って応答してください。

    システム・プログラマーの応答: エラーが繰り返し発生し、プログラムにはエラーがない場合には、ジョブ・ログ中のメッセージを調べて詳細な情報を入手してください。問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBM サポートに連絡してください。JCL、およびジョブのプログラム・リストを用意します。

    発行元: DFSMSdfp™

    002

    説明: 戻りコードが 2C 以外の場合は、制御プログラムが BSAM または QSAM を使用して順次データ・セットを処理しているとき、または直接編成データ・セットを作成しているときに、エラーが発生しました。このシステム完了コードと一緒に、メッセージ IEC036I が出されます。終了したタスクに関する詳しい情報、およびレジスター 15 に入っている戻りコードの説明については、メッセージ IEC036I の説明を参照してください。

    戻りコードが 2C の場合は、制御プログラムが QISAMロード・モードで ISAM データ・セットをオープンしているときに、エラーが発生しました。シリンダー・オーバーフロー用に指定したトラックが多すぎたか、DCBBLKSIZE が DCB LRECL の倍数になっていなかったか、DCB BLKSIZE がトラック・サイズより大きかったことが原因と考えられます。

    システムの処置: 戻りコードが 2C 以外の場合は、関連する制御ブロックが GTF トレース・データ・セットに書き込まれ、ユーザーの DCB ABEND 出口 (用意されている場合) が実行され、メッセージ IEC036I が出されます。

    オペレーターの応答: 汎用トレース機能 (GTF) による

    トレースを開始して、問題を再現します。メッセージAHL100A に以下のように応答してください。

    TRACE=SYS,USR,SLIP

    誤りのあるデータ・セットの DD ステートメントに、以下のように指定してください。

    DCB=DIAGNS=TRACE

    アプリケーション・プログラマーの応答: 戻りコードが2C 以外の場合の適切な処置については、メッセージIEC036I を参照してください。戻りコードが 2C の場合は、DCB マクロ命令の CYLOFL オペランドを正しいトラック数に変更するか、または DCB BLKSIZE を訂正してください。

    システム・プログラマーの応答: エラーが繰り返し発生し、プログラムにはエラーがない場合には、ジョブ・ログ中のメッセージを調べて詳細な情報を入手してください。問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBM サポートに連絡してください。JCL、およびジョブのプログラム・リストを用意します。

    発行元: DFSMSdfp

    003

    説明: BSAM または QSAM のいずれかを使用してブロックの終了処理を行っているときに、エラーが発生しました。このエラーは、3525 関連のデータ・セットに対する入出力マクロ命令が正しいシーケンスで実行されなかったことが原因で発生しました。

    レジスター 15 に、エラーの性質を示す 16 進数の理由コードが入っています。

    コード 説明

    01 READ シーケンス・エラー

    02 PUNCH シーケンス・エラー

    03 PRINT シーケンス・エラー

    システムの処置: システムはタスクを終了させます。

    アプリケーション・プログラマーの応答: 入出力マクロ命令を正しいシーケンスで指定した上で、ジョブを再実行してください。

    システム・プログラマーの応答: エラーが繰り返し発生し、プログラムにはエラーがない場合には、ジョブ・ログ中のメッセージを調べて詳細な情報を入手してください。問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBM サポー

    © Copyright IBM Corp. 1988, 2008 5

  • トに連絡してください。その際には、ジョブのプログラム・リストを提示してください。

    発行元: DFSMSdfp

    004

    説明: BSAM または QSAM のいずれかを使用してOPEN 処理を行っているときに、エラーが発生しました。DCB のパラメーター (FUNC または関連するパラメーター) の指定が矛盾しているか、誤っていることが原因です。レジスター 15 に、エラーの性質を示す 16進数の理由コードが入っています。

    コード 説明

    01 誤った DCB FUNC パラメーターが指定されています。

    02 DCB FUNC パラメーターと CNTRL マクロが誤った組み合わせで指定されています。

    03 矛盾したアクセス方式が指定されています。

    04 3505 または 3525 について DCB の指定が誤っています。

    05 光学式マーク読取機構 (OMR) で誤った書式カードまたは装置が指定されています。

    06 SYS1.IMAGELIB データ・セット内にデータ保護イメージが見付からないか、SYS1.IMAGELIB が入っているボリュームがマウントされていないか、SYS1.IMAGELIB データ・セットがカタログされていないかのいずれかです。

    システムの処置: いずれの場合も、システムはタスクを終了させます。

    アプリケーション・プログラマーの応答: いずれの場合も、DCB マクロ命令の誤ったフィールドを訂正した上で、ジョブを再実行してください。

    システム・プログラマーの応答: エラーが繰り返し発生し、プログラムにはエラーがない場合には、ジョブ・ログ中のメッセージを調べて詳細な情報を入手してください。問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBM サポートに連絡してください。その際には、ジョブのプログラム・リストを提示してください。

    発行元: DFSMSdfp

    005

    説明: このエラーは、BSAM を使用した READ 処理で、DECB が誤っていることが原因で発生しました。このシステム完了コードと一緒に、メッセージ IEC041Iが出されます。終了したタスクに関する詳しい情報、お

    よび戻りコードの説明については、メッセージ IEC041Iの説明を参照してください。

    システムの処置: タスクは終了します。

    アプリケーション・プログラマーの応答: 必ず RBL タイプの読み取りを使用するとともに、DECB が有効になるように区域アドレスとヘッダー・アドレスのパラメーターを指定してください。

    システム・プログラマーの応答: エラーが繰り返し発生し、プログラムにはエラーがない場合には、ジョブ・ログ中のメッセージを調べて詳細な情報を入手してください。問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBM サポートに連絡してください。その際には、ジョブのプログラム・リストを提示してください。

    発行元: DFSMSdfp

    008

    説明: このエラーは、SYNAD ルーチンの処理中に発生しました。SYNAD ルーチンには、BSAM CHECK マクロ命令の処理後に制御が与えられました。

    SYNAD ルーチンは、この CHECK マクロ命令のために制御プログラムに制御を返しました。

    アプリケーション・プログラマーの応答: 制御プログラム保管域が破壊されないように、SYNAD ルーチンを訂正してください。その後で、ジョブ・ステップを再実行してください。

    システム・プログラマーの応答: エラーが繰り返し発生し、プログラムにはエラーがない場合には、ジョブ・ログ中のメッセージを調べて詳細な情報を入手してください。問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBM サポートに連絡してください。JCL、およびジョブのプログラム・リストを用意します。

    発行元: DFSMSdfp

    00A

    説明: プログラムが、ステージ 2 出口エフェクターにブランチで進入することによって、非同期出口またはインストール・システム出口をスケジュールしようとしました。ステージ 2 出口作動機能で問題が検出されました。

    レジスター 15 に、エラーを説明する 16 進数の理由コードが入っています。

    コード 説明

    0004 IQETCB が有効な TCB を指していません。プログラムでは、TCB のアドレスを IQETCB フ

    004

    6 z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • ィールドに入れることによって IQE をセットアップします。次に、プログラムは非同期出口またはインストール・システム出口をスケジュールするためにステージ 2 出口作動機能にブランチで進入し、IQE のアドレスを渡します。

    0008 RQETCB が有効な TCB を指していません。プログラムでは、TCB のアドレスを RQETCBフィールドに入れることによって RQE をセットアップします。次に、プログラムは非同期出口またはインストール・システム出口をスケジュールするためにステージ 2 出口作動機能にブランチで進入し、RQE のアドレスを渡します。

    000C ステージ 2 出口作動機能にブランチで進入するプログラムが、ホーム・アドレス・スペースのローカル・ロックを保持していませんでした。

    0010 ステージ 2 出口作動機能にブランチで進入するプログラムには、非同期出口またはインストール・システム出口がディスパッチされるアドレス・スペースへのアドレス可能度がありませんでした。

    0014 ステージ 2 出口作動機能にブランチで進入するプログラムが、1 次または 2 次アドレス・スペース制御 (ASC) モードにありませんでした。

    システムの処置: システムは、ステージ 2 出口作動機能にブランチで進入したプログラムを異常終了させます。システムは、Logrec データ・セット・エラー・レコードおよび SVC ダンプを書き込むこともあります。

    オペレーターの応答: システム・プログラマーからSVC ダンプを求められた場合は、以下の SLIP トラップを設定してください。

    SLIP SET,COMP=00A,ACTION=SVCD,END

    システム・プログラマーの応答: 次のようにしてください。

    v 異常終了時に SVC ダンプおよび Logrec データ・セット・エラー・レコードが書き込まれなかった場合は、SLIP トラップを設定して SVC ダンプを入手するようにオペレーターに依頼してください。

    v エラー発生時にレジスター 14 に入っていたアドレスを使用して、ステージ 2 出口作動機能にブランチで進入したプログラムを識別してください。

    – インストール先で用意したモジュールの場合は、そのモジュールに関して診断を継続してください。

    – IBM 提供のモジュールの場合は、問題報告データベースを検索して、問題の修正方法を見付けてください。修正方法が存在しない場合は、IBM サポー

    トで該当するモジュールを担当している構成グループに連絡してください。入手可能であれば、SVCダンプおよび Logrec データ・セット・エラー・レコードを提示してください。

    発行元: 監視プログラム制御

    00B

    説明: チェックポイントを設けたジョブの再始動時に、システムがエラーを検出しました。システム診断作業域(SDWA) の SDWACRC フィールドに理由コードが入る場合は、異常終了します。エラーを説明します。

    コード 説明

    001 システムが、事前割り振りストレージ域から十分なストレージを取得するのに失敗しました。

    002 ストレージ・ポインターが、事前割り当てストレージ域の外部を指しています。

    1F4 パラメーター・リストにエラーがあります。

    1F5 スケジューラー再始動を初期設定しているときにエラーが検出されました。

    1F6 FIND 要求を処理しているときにエラーが発生しました。

    1F7 GET 要求を処理しているときにエラーが発生しました。

    1F8 スケジューラー作業域 (SWA) の DD 名テーブル (DDNT) 用に DDNT レコードを構築しているときに、エラーが発生しました。

    1F9 未割り当てのステップ入出力テーブル (SIOT)用に DD 名テーブル (DDNT) レコードを構築しているときに、エラーが発生しました。

    1FA ステップ入出力テーブル / ジョブ・ファイル制御ブロック (SIOT/JFCB) 用にタイプ 1 のデータ・セット記述子レコード (DSDR) を構築しているときに、エラーが発生しました。

    1FB ジョブ・ファイル制御ブロック拡張部分(JFCBX) 用にタイプ 2 のデータ・セット記述子レコード (DSDR) を構築しているときに、エラーが発生しました。

    1FC ジョブ・ファイル制御ブロック拡張部分(JFCBE) 用にタイプ 2 のデータ・セット記述子レコード (DSDR) を構築しているときに、エラーが発生しました。

    1FD 世代別データ・グループ名テーブル (GDGNT)用にタイプ 3 のデータ・セット記述子レコード (DSDR) を構築しているときに、エラーが発生しました。

    00B

    第 2 章 システム完了コード 7

  • 1FE 更新したステップ入出力テーブル (SIOT) をスケジューラー作業域 (SWA) に書き込んでいるときに、エラーが発生しました。

    1FF システムがスケジューラー JCL 機能 (SJF) を終了させようとしたときに、エラーが発生しました。

    200 プログラムが DELETE マクロを出したときに、エラーが発生しました。

    201 プログラムが WTO マクロを出したときに、エラーが発生しました。

    202 システムが、データ・セットからの読み取りおよび書き込みを行うルーチンから渡されたパラメーター・リストにエラーがあることを検出しました。

    システムの処置: システムは、Logrec データ・セットにエラー・レコードを書き込み、SVC ダンプを書き込みます。

    オペレーターの応答: 異常終了が繰り返し発生する場合は、システム・プログラマーに連絡してください。

    システム・プログラマーの応答: エラーが繰り返し発生する場合は、問題報告データベースを検索して、問題の修正を見付けてください。一時修正がない場合は、IBMサポートに連絡してください。

    発行元: スケジューラー再始動

    00C

    説明: システム間カップリング・ファシリティー(XCF) がエラーを検出しました。シスプレックスの問題の診断について詳しくは、「z/OS MVS 診断: 解説書 」を参照してください。

    レジスター 15 に、以下の理由コードが入っています。

    コード 説明

    00000004 あるグループ・メンバーが、IXCTERM マクロを使用して、別のグループ・メンバーを異常終了させました。

    0000004C データ・スペース IXCDSCBE を作成またはアクセスできません。

    00000040 あるグループ・メンバーが、IXCTERM マクロを使用して、別のグループ・メンバーを異常終了させました。

    00000044 データ・スペース IXCDSMEM を作成またはアクセスできません。

    00000048 データ・スペース IXCDSCBD を作成またはアクセスできません。

    0000005C システムが XCF モジュールをロードするときにエラーを検出したか、または中核から XCF モジュールが欠落しています。

    00000100 データ・スペース IXCDSLO1 を作成またはアクセスできません。

    00000104 データ・スペース IXCDSLK1 を作成またはアクセスできません。

    00000108 データ・スペース IXCAP1DS を作成またはアクセスできません。

    00000160 XCF グループのメンバーが信号送信で共通症状を引き起こしているように見えるため、終了されました。どのメンバーの終了が選択されたかを示すために、メッセージ IXC615I が発行されました。

    02070000 再試行不能エラーが発生しました。機能は完了したと見なされます。

    v メッセージ出口が呼び出されなかった場合は、シグナルは保存されて、あとで表示されます。

    v メッセージ出口が呼び出された場合は、エラーが発生する前に出口が制御を戻したので、シグナルは正常に送達されました。

    XCF は、メンバーに関連付けられたタスクにパーコレートします。そのタスクは、そのタスクのリカバリー・ルーチンで再試行することができます。システムは、Logrec データ・セット・エラー・レコードおよび SVC ダンプを出します。XCF に制御があるときに異常終了が発生した場合、システムは SVC ダンプを出します。

    02070001 再試行不能エラーが発生しました。シグナル・データはメンバーのメッセージ出口に送達されなかった可能性があります。

    v メッセージ出口ルーチンが呼び出された場合は、出口が制御を正常にXCF に戻す前にエラーが発生しました。

    v メッセージ出口が呼び出されなかった場合は、XCF はメッセージを廃棄し、この場合、シグナルは失われます。

    00C

    8 z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • XCF は、メンバーに関連付けられたタスクにパーコレートします。そのタスクは、そのタスクのリカバリー・ルーチンで再試行することができます。システムは LOGREC データ・セット・エラー・レコードを出します。XCF に制御があるときに異常終了が発生した場合、システムは SVC ダンプを出します。

    020F0006 XCF グループのメンバーが停止されました。 XCF は定期的に XCF グループの各アクティブ・メンバーをモニターし、そのメンバーが自身の XCF作業をタイムリーに処理しているかを判定します。このモニターは、以下の状態の 1 つでも満足されていないとメンバーが停止していると判断します。

    v ユーザー・グループ出口ルーチンがタイムリーに XCF へ制御を戻しませんでした。

    v ユーザー・メッセージ出口ルーチンがタイムリーに XCF へ制御を戻しませんでした。

    v ユーザー・メッセージ通知出口ルーチンがタイムリーに XCF へ制御を戻しませんでした。

    v XCF の内部的処理を実行するのに、メンバーのアドレス・スペースにスケジュールされた SRB がタイムリーに制御を戻しませんでした。

    v ユーザー・グループ出口ルーチンが処理するのにキューされたイベントがタイムリーに処理されませんでした。

    v ユーザー・メッセージ出口ルーチンが処理するのにキューされたシグナルがタイムリーに処理されませんでした。

    v ユーザー・メッセージ通知出口ルーチンが処理するのにキューされたシグナルがタイムリーに処理されませんでした。

    v メンバーのアドレス・スペースで処理するのにキューされた XCF 作業項目がタイムリーに処理されませんでした。

    上記の「タイムリーに」とは、一般には 30 秒です。上記の状態の 1 つで

    も満足していると、メンバーは停止していると判断されます。このことは、たとえそのメンバーが別の XCF 作業をタイムリーに処理していても停止していると判断されます。

    DISPLAY XCF,GROUP コマンドを実行すると、停止グループとメンバーにアスタリスクが付いて表示されます(表示された停止メンバーは、このコマンドが実行されているシステム上でアクティブです)。メッセージ IXC431Iが出力されて、180 秒を超えて続いている停止状態を表示します。195 秒を超えて停止状態が続くと、アベンド・コード 00C、理由コード 020F0006 が出力されます。このアベンドは、XCFアドレス・スペースで分離された作業単位のもとで実行中にモニターが発行しているため、停止されたメンバーの処理に影響を与えません。300 秒を超えて停止状態が続くと、メッセージIXC430E が出力されます。

    この停止は、ユーザー・エラー、XCFの内部エラー、システム・エラー (例えば、ストレージ・オーバーレイまたは SRB の消失) によるものか、あるいはこの停止がシステムによりリカバリーされるような正常な動きである場合もあります。システムはこのアベンドを発行して、リカバリー・アクションの開始、問題の記録、および XCF内部制御ブロックの検査 / 修復を行います。シグナル関連の停止の場合、シグナルの送達が再開できるようにメンバーのメッセージ送達セルの置換を行います。シグナルの送達が再開しない場合は、シグナルのリソース (例えば、MMDC または SIOCB) がメンバーの寿命に対して使い果たされたか、消失してしまった可能性があります。このシグナル・リソースの消費は多くの形態で現れます。例えば、共通ストレージの増大、シグナル送達の低下(多分、シグナルが送達できない点にまで)、受け入れられないメッセージ・アウトの要求、または繰り返されるパスのリスタートなどです。

    020F000C XCF グループのメンバーが信号送信で共通症状を引き起こしているように見えます。

    00C

    第 2 章 システム完了コード 9

  • 信号送信で共通症状を引き起こして停止されたグループおよびメンバーを、DISPLAY XCF,GROUP コマンドが(信号送信で共通症状を引き起こしたどのメンバーも停止される必要があるのでアスタリスクを付けますが、さらに)感嘆符を付けて識別しています。

    020F000D XCF グループのメンバーが信号送信で共通症状を引き起こしているように見えるため、終了されようとしています。MEMSTALLTIME インターバルが終了すると、XCF はどのメンバーが問題の原因に最も責任があるかを判断し、SVC ダンプを開始します。メッセージ IXC615I はどのメンバーの終了が選択されたかを示しています。

    05070000 XCF で状況出口を処理しているときに、エラーが発生しました。XCFは、状況出口の処理を継続します。

    XCF は、状況出口を所有しているタスクを終了させようとします。システムは Logrec データ・セット・エラー・レコードを書き込みます。XCFに制御があるときに異常終了が発生した場合、システムは SVC ダンプを出します。

    05070000 XCF で状況出口を処理しているときに、エラーが発生しました。XCFは、状況出口の処理を継続します。

    XCF は、状況出口を所有しているタスクを終了させようとします。システムは Logrec データ・セット・エラー・レコードを書き込みます。XCFに制御があるときに異常終了が発生した場合、システムは SVC ダンプを出します。

    06010001 内部エラー

    060B0001 XCF でグループ出口を処理しているときに、エラーが発生しました。グループ・イベント情報の一部が失われている可能性があります。

    XCF は、グループ出口を所有しているタスクを終了させようとします。グループ・イベント情報の一部が失われている可能性があります。システムはLogrec データ・セット・エラー・レコードを書き込みます。XCF に制御があるときに異常終了が発生した場合、システムは SVC ダンプを出します。

    060C0000 このイベントのユーザー・グループ出口の最初の呼び出し時に、再試行不能エラーが発生しました。出口はスケジュール変更され、同じイベントが渡されます。

    060C0001 XCF で回復不能エラーが発生したか、またはユーザー・グループ出口が2 度続けて異常終了したために、グループ情報が消失した可能性があります。このコードが示された場合は、ユーザーは IXCQUERY マクロを出して、何が消失したのかを確認することができます。

    081C0001 シグナル・パスを停止していたSETXCF STOP コマンドの処理は、XCF によって強制的に終了させられました。これは、オペレーターがSETXCF STOP コマンドにUNCOND=YES を指定した場合に起こります。

    この異常終了の結果、XCF シグナル・サービスでメッセージの一部が失われている可能性があります。メッセージが失われた XCF グループについては、予期しない結果が生じる恐れがあります。

    081CFF01 シグナル・パス START、STOP、または RESTART 要求を現在処理しているタスクが、無条件停止処理によって終了されようとしています。

    08960002 内部エラー

    0A1x0001 (x=4,5,6)結合データ・セットが、別のシスプレックスによって引き継がれました。このデータ・セットは、発行したシステムがメンバーであるシスプレックスのサービスから除去されます。システムはダンプをとりませんが、エラーをLOGREC に記録します。

    0A1x0070 (x=4,5,6)無効な CCW アドレスで入出力割り込みが発生しました。

    0A1x0074 (x=4,5,6)XCF が、結合データ・セットの読み取りまたは書き込み中に入出力エラーを検出しました。ハードウェア・エラーの可能性があります。

    00C

    10 z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • XCF は、入出力エラーから回復できない場合、結合データ・セットを使用している 1 つまたは複数のグループまたはメンバーを終了させるか、または結合データ・セットの使用を停止します。XCF は、Logrec データ・セット・エラー・レコードを書き込みます。

    0A1x0078 (x=4,5,6)直前の結合データ・セットへの書き込みが失敗したことが検出されました。

    11050040 データ・スペース IXCDSMEX を作成またはアクセスできません。

    11050041 データ・スペース IXCDSMEX を作成またはアクセスできません。

    13C00851 System REXX™ ライブラリーからSystem REXX exec IXCL2XPU が欠落しています。

    13C008xx システムが、System REXX execIXCL2XPU 実行中にエラーを検出しました。

    16140003 内部エラー

    17090001 システムが、System REXX execIXCRXCDS 実行中にエラーを検出しました。または System REXX ライブラリーから System REXX execIXCRXCDS が欠落しています。

    システムの処置: XCF は、シスプレックスにあるグループのメンバーを終了させようとします。システムは、Logrec データ・セット・エラー・レコードまたは SVCダンプを出すことがあります。この異常終了の前に、エラーを説明するメッセージが出されることがあります。理由コードに応じて、システムは以下の処置もとります。

    コード 説明

    00000004 XCF はグループ・メンバーを終了させます。

    08960002 システムは、2 つの MVS™ ダンプを開始します。

    その他 XCF は、シスプレックスにあるグループのメンバーを終了させようとします。システムは、Logrec データ・セット・エラー・レコードまたは SVC ダンプを出すことがあります。この異常終了の前に、エラーを説明するメッセージが出されることがあります。

    オペレーターの応答: 理由コードに応じて、以下の処置をとってください。

    コード 説明

    08960002 システム・プログラマーに連絡してください。

    0A1x0074 (x=4,5,6)入出力エラーの原因を判別してください。ハードウェア障害によるエラーであれば、ハードウェア・サポートに連絡してください。

    その他 以前のメッセージに対するオペレーター応答を調べてください。Logrec データ・セットおよび SVC ダンプ (出されている場合) を入手してください。システム・プログラマーに通知してください。

    以下の理由コードは、XCF コンポーネントの内部エラーを表しています。これらのエラーの場合は、IBM サポートに連絡して援助を受けてください。Logrec データ・セットおよび SVC ダンプ (出されている場合) を提示してください。

    理由コード:

    00000050 00000054 00000058 00000060 00000064

    00000068 0000006C 00000070 00000080 0000008C

    00000120 00000124 00000134 02030001 02030002

    02030003 02070002 020F0001 020F0002 020F0003

    020F0005 020F0007 020F0008 020F0009 020F000A

    02130001 02140001 02140002 02140003 02140005

    02160001 02160002 02160003 02160005 02170001

    02170002 02170003 02170004 02170006 02170007

    02170008 021A0001 02220001 02220002 02220003

    02220004 02220005 02220006 022D0002 02330001

    02330002 02380002 02430001 05010084 05030088

    05050090 08030001 08030002 08040001 08060002

    08080001 08080002 080A0001 080C0001 08201002

    08201003 0820100C 08221001 08221007 08240001

    08300001 08300002 08321001 08340001 085A1006

    08600001 08600002 08690001 08691001 086B0001

    08750001 08750002 08750003 08780001 08780002

    08781001 087A1001 087E1002 08801004 08891001

    088E0001 08960001 08960002 08FB0100 08FD0001

    08FF0001 08FF0224 09030001 09031001 09080001

    09080002 09080003 09080004 090A0001 090A0002

    090E0001 09110001 091C0001 0F01008C 0F07006E

    0F080060 0F08006C 0F0F008C 12B10001 12B10002

    16030001 16050010 16090010 16090030 16090050

    16090070 160B0010 160B0030 160D0001 160F0001

    160F0002 160F0003 160F0004 160F0005 16100001

    16120001 16140001 16140002 16160001 16160002

    16160003 16160004 16160005 16160006 161E0002

    161E0003 161E0004 161E0005 161E0006 161E0007

    00C

    第 2 章 システム完了コード 11

  • 161E0008 16200001 16200002 16240030 16280001

    16280002 16280003 162A0001 162A0002 162A0003

    162A0004 162A0005 162A0006 162A0007 162A0008

    162A0009 162A000A 162A000B 162A000C 162A000D

    162A000E 162C0010 162C0030 16320001 16320002

    163C0001 163C0002 163E0001 163E0002 16400010

    16400020 16400030 16420001 16440010 16440030

    16440050 16440070 16440090 164400B0 164E0001

    164E0002 164E0003 164E0004 164E0005 16500001

    16500003 16500004 16500005 16500006 16560001

    16560002 16560003 16560004 165B0001 xxxx1008

    xxxx100C

    注:

    理由コード 08960002 の場合、システムは、2 つのMVS ダンプを開始します。この場合、IBM サポート・センターに連絡する前に、両方のダンプを集めておく必要があります。

    アプリケーション・プログラマーの応答: 理由コードに応じて、以下の処置をとってください。

    コード 説明

    02070001 メッセージ出口を所有しているプログラムでは、メッセージの欠落に備えて、必ずリカバリー方法を確立しておいてください。リカバリー・ルーチンでは、以下の処理のいずれかを実行します。

    v 他のアクティブ・グループ・メンバーからメッセージが再送されるように、それらのメンバーに要求を送信する。

    v プログラム内のバックアップ点まで戻り、そこから処理を継続する。

    v メッセージの欠落が許されない機能であれば、タスクを終了させる。

    060B0001 グループ出口を所有しているプログラムを判別してください。グループ出口を所有しているプログラムでは、グループ・イベント情報の欠落に備えて、必ずリカバリー方法を確立しておいてください。リカバリー・ルーチンでは、以下のいずれかを実行してください。

    v IXCQUERY マクロを出して、グループ・イベント情報が失われたかどうかを判別する。

    v プログラム内のバックアップ点まで戻り、そこから処理を継続する。

    v 情報の欠落が許されない機能であれば、タスクを終了させる。

    08960002 システム・プログラマーに連絡してください。

    システム・プログラマーの応答: 理由コードに応じて、以下の処置をとってください。

    コード 説明

    08960002 これらのエラーの場合は、IBM サポートに連絡して援助を受けてください。システムが発行した両方の MVSダンプを用意してください。

    その他の内部理由コードこれらのエラーの場合は、IBM サポートに連絡して援助を受けてください。Logrec データ・セットおよびSVC ダンプ (出されている場合) を提示してください。

    内部以外の理由コード

    この異常終了の前に出されたメッセージに対するシステム・プログラマー応答を調べてください。

    問題が解決されない場合は、以下の処置をとってください。

    v IPCS COUPLE サブコマンドを使用して SVC ダンプをフォーマットします。SVC ダンプにすべての報告書を入れるとともに、報告書ごとに要約、明細、および例外レベルを入れておきます。

    v IPCS CTRACE COMP(SYSXCF) サブコマンドを使用して SVC ダンプをフォーマットし、XCF コンポーネント・トレース・データを入手します。

    v 問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBM サポートに連絡してください。その際には、フォーマット済み SVC ダンプを提示してください。

    発行元: システム間カップリング・ファシリティー(XCF)

    00D

    説明: CTRACE または CTRACEWR マクロを処理しているときに、エラーが発生しました。レジスター 15

    00D

    12 z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • に、エラーを詳しく説明する理由コードが入っています。

    コード 説明

    00000101 CTRACE DEFINE マクロで、パラメーター・リストのバージョン番号が誤っています。

    00000102 CTRACE DEFINE マクロで、コンポーネント名の最初の文字が英字でも国別文字でもありません。または、コンポーネント名に英数字でも国別文字でもない文字が 1 つまたは複数含まれています。

    00000301 CTRACE DEFINE マクロのパラメーター・リスト内の要求されたサービスに関する予約フィールドまたは未使用フィールドに、ゼロ以外の値が見付かりました。

    00000302 CTRACE DELETE マクロのパラメーター・リスト内の要求されたサービスに関する予約フィールドまたは未使用フィールドに、ゼロ以外の値が見付かりました。

    00000401 CTRACE マクロで、誤ったサービス要求コードが指定されています。有効なサービスは、DEFINE およびDELETE です。

    00000501 CTRACE DEFINE マクロで、最小オプション・ストリングの長さが 256バイトを超えています。

    00010100 CTRACEWR マクロで、パラメーター・リストのバージョン番号が誤っています。

    00010200 CTRACEWR マクロのパラメーター・リスト内の要求されたサービスに関する予約フィールドまたは未使用フィールドに、ゼロ以外の値が見付かりました。

    00010300 CTRACEWR マクロで、渡されたバッファー長の値がゼロ以下でした。

    システムの処置: コンポーネント・トレース・サービスが異常終了します。

    アプリケーション・プログラマーの応答: CTRACE または CTRACEWR マクロの入力を訂正してください。CTRACE および CTRACEWR マクロについては、「z/OS MVS Programming: Authorized Assembler ServicesReference ALE-DYN」を参照してください。

    システム・プログラマーの応答: 問題が繰り返し発生す

    る場合には、問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBMサポートに連絡してください。

    発行元: コンポーネント・トレース

    00F

    説明: システムが、ハードウェア構成定義 (HCD) モジュール内でロジック・エラーを検出しました。

    システムの処置: システムはメッセージ CBDA099I を出します。システムは現行タスクを異常終了させます。

    オペレーターの応答: システム・プログラマーに通知してください。

    システム・プログラマーの応答: 異常終了 X'00F' の診断については、「z/OS HCD ユーザーズ・ガイド」を参照してください。

    発行元: ハードウェア構成定義 (HCD)

    012

    説明: プログラムが TIMEUSED マクロを誤って出しました。レジスター 15 に、エラーを説明する理由コードが入っています。

    コード 説明

    4 プログラムが、タスク制御ブロック (TCB) モードにないのに、LINKAGE=SYSTEM を指定して TIMEUSED を出しました。

    8 プログラムが、1 つまたは複数のロックを保持しているのに、LINKAGE=SYSTEM を指定して TIMEUSED を出しました。

    C 使用可能ロック解除タスク (EUT) のリカバリー・ルーチンが実行されているときに、プログラムが LINKAGE=SYSTEM を指定してTIMEUSED を出しました。

    システムの処置: システムは、TIMEUSED マクロを出したプログラムを異常終了させます。

    アプリケーション・プログラマーの応答: 正しい環境でTIMEUSED が出されるように、コードを修正してください。プログラムを再実行してください。

    発行元: タイマー監視

    013

    説明: OPEN マクロ命令の処理中に、エラーが発生しました。このシステム完了コードと一緒に、メッセージIEC141I が出されます。終了したタスクに関する詳しい情報、およびレジスター 15 にある戻りコード (IEC141Iメッセージ・テキストに示されている) の説明について

    00F

    第 2 章 システム完了コード 13

  • は、メッセージ IEC141I の説明を参照してください。

    アプリケーション・プログラマーの応答: メッセージIEC141I の指示に従って応答してください。

    システム・プログラマーの応答: エラーが繰り返し発生し、プログラムにはエラーがない場合には、ジョブ・ログ中のメッセージを調べて詳細な情報を入手してください。問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBM サポートに連絡してください。JCL、およびジョブのプログラム・リストを用意します。

    発行元: DFSMSdfp

    014

    説明: 基本直接アクセス方式 (BDAM) データ・セットに対する CLOSE マクロ命令を処理しているときに、エラーが発生しました。この完了コードと一緒に、メッセージ IEC208I が出されます。終了したタスクに関する詳しい情報、およびレジスター 15 にある戻りコード(IEC208I メッセージ・テキストに示されている) の説明については、メッセージ IEC208I の説明を参照してください。

    アプリケーション・プログラマーの応答: メッセージIEC208I の指示に従って応答してください。

    システム・プログラマーの応答: エラーが繰り返し発生し、プログラムにはエラーがない場合には、ジョブ・ログ中のメッセージを調べて詳細な情報を入手してください。問題に対する修正方法を問題報告データベースで検索してください。一時修正がない場合は、IBM サポートに連絡してください。JCL、およびジョブのプログラム・リストを用意します。

    発行元: DFSMSdfp

    015

    説明: 印刷サービス・アクセス機能 (PSAF) がエラー状態を検出しました。エラー状態は、この異常終了で一緒に出される固有の理由コードで識別されます。

    オペレーターの応答: システム処置、プログラマー応答、および理由コードの説明については、「PrintServices Access Facility for MVS User’s Guide and

    Reference」を参照してください。

    発行元: DFSMSdfp

    016

    説明: 順次アクセス方式 (SAM) の SIO/PAGE FIX または直接アクセス記憶装置 (DASD) のブロックの終了モジュールで、エラーが発生しました。エラーを説明する理由コード (16 進数) は、次のとおりです。

    コード 説明

    04 DASD のブロックの終了モジュールが、ユーザー要求のために EXCPVR SVC 要求を出しましたが、直前の EXCPVR SVC 要求が完了していません。以下のいずれかが発生しました。

    v データ・イベント制御ブロック (DECB) が2 度使用された。

    v 複数の READ や WRITE が出されたが、それらの要求に対して CHECK マクロが同じ順序で出されなかった。

    SAM の SIO/PAGE FIX 付加ルーチンが、この異常終了を出しました。

    08 ユーザー要求のために EXCPVR SVC 要求を出し、RACF® EXECUTE アクセス保護付きのデータ・セットを読み取ろうとしましたが、このユーザーは監視プログラム状態ではありません。SAM の SIO 付加ルーチンが、この異常終了を出しました。

    システムの処置: システムはタスクを異常終了させます。

    システム・プログラマーの応答: 最初の要求が完了する前に EXCPVR SVC 要求が出された場合は、READ/WRITE 操作のために作成された DECB をテストし、正常に完了していることを確認してから、それを再使用するようにしてください。さらに、CHECK マクロが、関連する READ または WRITE マクロと同じ順序で出されるようにしてください。

    それ以外の場合は、タスクが監視プログラム状態である場合を除いて、RACF EXECUTE アクセス権限で保護されているデータ・セットを読み取ろうとしてはなりません。

    発行元: DFSMSdfp

    017

    説明: プログラムが、SPTOKEN マクロと一緒にSUSPEND または RESUME マクロを誤って出しました。レジスター 15 に、エラーを説明する 16 進数の理由コードが入っています。

    コード 説明

    0100 SPTOKEN を指定した SUSPEND マクロを出したプログラムが、ローカル・ロックまたはCML ロック以外のロックを保持していました。

    0104 SPTOKEN を指定した SUSPEND マクロ用に渡されたアクセス・レジスター 1 の内容が無効です。

    014

    14 z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • 0108 SPTOKEN のアドレッシングに使用され、SPTOKEN を指定した SUSPEND マクロ用に渡されたアクセス・リスト入り口トークン(ALET) が無効です。

    010C SPTOKEN を指定した SUSPEND マクロを出したプログラムが、サービス要求ブロック(SRB) のもとで実行されていませんでした。

    0110 SUSPEND EXIT (SUSPEND マクロの EXIT キーワードで指定) がシステムに誤った戻りコードを返しました。

    0114 SPTOKEN を指定した SUSPEND マクロを処理しているときに、再帰的エラーが発生しました。

    0200 RESUME SPTOKEN= サービスを呼び出したプログラムが、ロック階層で DISP ロックより上位またはそれと等位にあるロックを保持していました。

    0204 RESUME マクロ用に渡されたアクセス・レジスター 1 の内容が無効です。

    0208 SPTOKEN のアドレッシングに使用され、RESUME マクロ用に渡された ALET が無効です。

    020C RESUME マクロ用に渡された SPTOKEN が無効です。

    0300 SPTOKEN および PURGE=YES を指定したRESUME マクロを出したプログラムが、SRBを除去するように要求しました。このRESUME マクロを出したプログラムが、DISPロックより上位またはそれと等位にあるロックを保持していました。マクロを出す側でそのようなロックを保持してはなりません。

    0304 PURGE=YES を指定した RESUME マクロ用に渡されたアクセス・レジスター 1 の内容が無効です。

    0308 SPTOKEN のアドレッシングに使用され、SPTOKEN および PURGE=YES を指定したRESUME マクロ用に渡された ALET が無効です。

    030C SPTOKEN および PURGE=YES を指定したRESUME マクロ用に渡された SPTOKEN が無効です。

    システムの処置: どの理由コードの場合も、システムは、SUSPEND または RESUME マクロを出したプログラムを異常終了させます。

    理由コード X'0114' の場合にのみ、システムは、Logrecデータ・セット・エラー・レコードと SVC ダンプを書き込みます。

    オペレーターの応答: システム・プログラマーからSVC ダンプを求められた場合は、以下の SLIP トラップを設定してください。

    SLIP SET,COMP=017,ACTION=SVCD,END

    システム・プログラマーの応答: 次のようにしてください。

    1. 異常終了時に SVC ダンプが作成されなかった場合は、SLIP トラップを設定して SVC ダンプを入手するようにオペレーターに依頼してください。

    2. 理由コードが X'0110' の場合は、エラー発生時のレジスターを見て、以下のものを調べてください。

    v レジスター 2 に、SUSPEND マクロ処理からの戻りコードが入っています。

    v レジスター 3 および 4 に、SPTOKEN が入っています。

    3. リンケージ・スタック内の現行項目のプログラム状況ワード (PSW) を使用して、SUSPEND またはRESUME マクロを出したモジュールを識別してください。

    v インストール先で用意したモジュールの場合は、そのモジュールに関して診断を継続してください。

    v IBM 提供のモジュールの場合は、問題報告データベースを検索して、問題の修正方法を見付けてください。修正が存在しない場合は、IBM サポートで該当するモジュールを担当している構成グループに連絡してください。入手可能であれば、SVCダンプおよび Logrec データ・セット・エラー・レコードを提示してください。理由コードがX'0110' の場合は、ステップ 2 で収集した問題データを提示してください。

    発行元: 監視プログラム制御

    019

    説明: 理由コード 00000000 を除き、次のいずれかでウィンドウ・サービス要求が行われました。v 無効な入力パラメーター値が指定されている。v 必要な入力パラメーター値が指定されていない。

    理由コード 00000000 は、すべての呼び出し可能サービスに適用できます。

    エラーを詳しく説明する 16 進数の理由コードは、次のとおりです。

    コード 説明

    00000000 要求が失敗しました。下位レベルのシステムのルーチンです。

    019

    第 2 章 システム完了コード 15

  • 00000110 識別およびアクセス要求が失敗しました。操作タイプが無効です。

    00000111 識別およびアクセス要求が失敗しました。オブジェクト・タイプが無効です。

    00000112 識別およびアクセス要求が失敗しました。スクロール移動域の値が無効です。

    00000113 識別およびアクセス要求が失敗しました。オブジェクト状態が無効です。

    00000114 識別およびアクセス要求が失敗しました。アクセス・モードが無効です。

    00000115 識別およびアクセス要求が失敗しました。オブジェクト・サイズが無効です。

    00000116 識別およびアクセス要求が失敗しました。オブジェクト ID が無効です。

    00000120 表示要求が失敗しました。操作タイプが無効です。

    00000121 表示要求が失敗しました。オブジェクト ID が無効です。

    00000122 表示要求が失敗しました。使用タイプが無効です。

    00000123 表示要求が失敗しました。ポストプロセスが無効です。

    00000124 表示要求が失敗しました。指定されたオフセットが、オブジェクトの最大サイズを超えています。

    00000126 表示要求が失敗しました。スパンが、オブジェクトの最大サイズを超えて拡張されました。

    00000130 スクロールアウト要求が失敗しました。オブジェクト ID が無効です。

    00000131 スクロールアウト要求が失敗しました。指定されたオフセットが、オブジェクトの最大サイズを超えています。

    00000132 スクロールアウト要求が失敗しました。データ・オブジェクトにスクロール移動域がないため、SCROLLOUTサービスを実行できません。

    00000140 保管要求が失敗しました。オブジェクト ID が無効です。

    00000141 保管要求が失敗しました。指定されたオフセットが、オブジェクトの最大サイズを超えています。

    00000142 保管要求が失敗しました。データ・オブジェクトが READ ONLY モードで識別およびアクセスされているため、SAVE サービスは使用できません。

    00000150 最新表示要求が失敗しました。オブジェクト ID が無効です。

    00000151 最新表示要求が失敗しました。指定されたオフセットが、オブジェクトの最大サイズを超えています。

    00000160 EVW 要求が失敗しました。操作タイプは 『BEGIN』 または 『END』 でなければなりません。

    00000161 EVW 要求が失敗しました。指定されたオブジェクト ID が無効です。

    00000162 EVW 要求が失敗しました。使用タイプは 『SEQ』 でなければなりません。

    00000163 EVW 要求が失敗しました。ポストプロセスの入力値は 『REPLACE』 または 『RETAIN』 でなければなりません。

    00000164 EVW 要求が失敗しました。指定されたオフセットが、オブジェクトの最大サイズを超えています。

    00000166 EVW 要求が失敗しました。スパンが、オブジェクトの最大サイズを超えて拡張されました。

    システムの処置: システムはタスクを異常終了させます。

    アプリケーション・プログラマーの応答: パラメーターとして有効な値を指定していることを確認した上で、ジョブを再実行してください。

    システム・プログラマーの応答: パラメーターが正しいのに問題が解決されない場合は、問題報告データベースを検索して、問題の修正を見付けてください。一時修正がない場合は、IBM サポートに連絡してください。

    発行元: 呼び出し可能サービス (SCCSR)

    01A

    説明: TSO/E LOGON 処理中にシステムが問題を検出しました。エラーを詳しく説明する 16 進数の理由コードは、次のとおりです。

    コード 説明

    04 LOGON RACF インターフェース・ルーチンが、誤った機能タイプを受け取りました。

    01A

    16 z/OS V1R10.0 MVS システム・コード

  • 08 RACF データベースにログオン情報を保管する際に、RACROUTE マクロが誤ったパラメーターを受け取りました。

    10 RACF データベースからログオン情報を取得する際に、RACROUTE マクロが誤ったパラメーターを受け取りました。

    18 RACROUTE マクロが、誤ったセグメント長を返しました。

    1C LOGON パネルのロード・モジュールIKJLPxxx (xxx はパネルを記述している言語を示す 3 文字のコード) に誤りがあります。可変記録域 (VRA) に、LOGON パネルのアドレスおよびパネル内でアクセスされるオフセットが入っています。

    20 LOGON コマンドが、インストール・システム出口 IKJEFLN1 またはインストール・システム出口 IKJEFLN2 のいずれかから与えられたデータ内でエラーを検出しました。VRA に、誤りのあるパラメーター番号およびパラメーター項目が入っています。

    24 LOGON コマンドが、妥当性検査済みのデータ内でエラーを検出しました。次のいずれかに該当します。

    v インストール・システム出口 IKJEFLN1 またはインストール・システム出口 IKJEFLN2が、キーを X‘04’ に設定して、あるフィールドを妥当性検査しました。LOGON プロセッサーで、そのフィールドの値が無効であることが検出されました。例えば、どちらかの出口で新しいパスワード・フィールドを妥当性検査したことが考えられます。この場合には、LOGON で実行された RACROUTEREQUEST=VERIFY によって、RACF は新しいパスワードを拒否することがあります。

    v インストール・システム出口 IKJEFLN1 またはインストール・システム出口 IKJEFLN2のいずれかで、すでに妥当性検査されたフィールド (キーが X‘04’) のキーを変更しました。

    v インストール・システム出口 IKJEFLN1 またはインストール・システム出口 IKJEFLN2のいずれかで、LOGON プロセッサーから