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MWニュ-ハリシタピ-スロック
標 準 施 工 要 領 書
2018年11月度版
【MWニュ-ハリシタピ-スロック】を御使用頂くに当たっての御注意!
本施工要領書は、S造に於いてS梁に軽鉄間仕切壁の頂部を固定する際、ランナ-の受け材(以下ピ-ス材
ついて掲載しております。【MWニュ-ハリシタピ-スロック】を御使用して頂く際には、本要領書をよくお読みに
なり施工方法をよく御理解した上で、下記記載の事項に御注意頂き施工に当たって下さい。
!
とも呼ぶ)をS梁に固定する為の金物としてお使いいただきます【MWニュ-ハリシタピ-スロック】の施工要領に
1. 本製品はS梁へのピ-ス材取付を目的としております。それ以外の目的で御使用にならないで下さい。
尚、御不明な点等御座いましたら(株)サンユ- 技術部まで御連絡下さい。
★ 下記事項を必ず御守り頂き、御使用下さい。
2. 本製品は、ピ-ス材としてリップ付溝形鋼(C型鋼と呼ぶ)を使用する際に御使用頂けます。それ以外の形状
のピ-ス材には御使用は出来ませんので御注意下さい。
3. 本製品は、S梁のフランジの厚みにより3種類の製品を用意しております。各製品とも適用条件以外での使用
は御遠慮願います。
4. 本製品は、間仕切壁の頂部ランナ-を取付ける為の受け材を固定する金物として使用して頂く事を目的として
下記の様に特別な使用を要求される際は、必ず弊社技術部までお問い合わせ下さい。
・ 梁よりの跳ね出しが大きい場合
・ ピ-ス材に上部からの荷重がかかる場合
・ 間仕切壁に大きな荷重がかかる場合。(ガス消火等)
・ 階高の大きい間仕切壁。
・ 張り物の重量が重い間仕切壁。
(ただし、天井下地工事に於いて吊ボルトの吊元としてS梁間にC型鋼を渡す場合の固定にはお使い頂けます。)
・ その他
5. 本製品の保管は高温多湿を避け、本製品の梱包の上には物を載せないなど十分に気を付けて下さい。
商品に変形が生じたり、ボルトが曲がったりして、製品の能力が十分に発揮出来なくなる事があります。
6. 脱着を繰り返す等により、歪み等本製品に異変が見受けられた場合はその製品の使用を控えて下さい。
7. 納入された商品に関して何かお気付きになった事が御座いましたら、弊社技術部まで御連絡下さいます様
御願い致します。
2015年 10月作成2018年 11月改正
(株) サンユ-技術部
おります。
MWニュ-ハリシタピ-スロックが使用できる条件
1-1 こんな時に、MWニュ-ハリシタピ-スロックを使用する 1
1-2 MWニュ-ハリシタピ-スロックを使用出来る先行金物材 〃
1-3 間仕切壁の位置、種類による、先行ピ-ス取付の種類 〃
1-4 上記以外でのMWニュ-ハリシタピ-スロックの使用 〃
MWニュ-ハリシタピ-スロックの種類と各部の名称
2-1 MWニュ-ハリシタピ-スロックの種類 2
2-2 各部の名称 〃
MWニュ-ハリシタピ-スロックの取付方法 1
3-1 ピ-ス材(C型鋼)の切断及びプレカット 3
3-2 本体とピ-ス材の接合方法 〃
3-3 本体の仮留め 4
3-4 本体の本締め 〃
3-5 締付けトルクの確認 〃
3-6 緩み止めナットの締付け 5
MWニュ-ハリシタピ-スロックの取付方法 2
4-1 ピ-ス材(C型鋼)の切断及びプレカット 6
4-2 本体とピ-ス材の接合方法 〃
4-3 本体の仮留め 7
4-4 本体の本締め 〃
4-5 締付けトルクの確認 〃
4-6 緩み止めナットの締付け 〃
その他のMWニュ-ハリシタピ-スロックの取付方法
5-1 ピ-ス材(C型鋼)の切断及びプレカット 8
5-2 本体とピ-ス材の接合方法 〃
5-3 本体の仮留め 9
5-4 本体の本締め 〃
5-5 締付けトルクの確認 〃
5-6 緩み止めナットの締付け 10
4.
5.
目 次
1.
2.
3.
1. MWニュ-ハリシタピ-スロックが使用できる条件
1-1. こんな時に、MWニュ-ハリシタピ-スロック(以降ハリピ-とも呼ぶ)を使用する
ハリピ-は、S造の現場に於いて、鉄骨梁直下又は梁両サイドの外側付近に軽鉄間仕切壁が立つ場合に、間仕切壁の
頂部を固定する為の受け材(以後ピ-ス材と呼ぶ)を鉄骨梁に取付ける際に使用できる。
ただし、上記の様な場合全てに使用される訳ではない。各現場の方針や条件によって違って来るので気を付ける。
◆ MWニュ-ハリシタピ-スロックを使用する条件(S造・SRC造限定)
・ 鉄骨梁への溶接作業が禁じられていて且つ鉄骨梁への打込み鋲が禁じられている現場に於いて
① 1次ピ-スが取付けられていない
② 1次ピ-スが取付けられているが、不足している
③ 追加・変更工事によって1次ピ-スが取付けられていない場所に間仕切壁位置が立つ事になっている
この様な場合に、ハリピ-を使用する。
1-2. MWニュ-ハリシタピ-スロックが使用できるピ-ス材
ハリピ-は、ピ-ス材としてリップ溝型鋼(C型鋼)を取付ける際に使用できる。
独特の形状をしているので、それ以外の形状の型鋼には使用できない。
1-3. 間仕切壁の位置、種類による、ピ-ス材取付の種類
ピ-ス材の種類は概ね次の3種類がある。
1) 梁直下にピ-ス材を取付ける場合
2) 梁際より跳ね出しにてピ-ス材を取付ける場合
3) 梁が躯体壁等の際にあり、片持ちにてピ-ス材を取付ける場合
1-4. 上記以外でのMWニュ-ハリシタピ-スロックの使用
天井下地工事での吊ボルトの吊元としてS梁間にリップ溝形鋼(C型鋼)を渡す場合の固定には使用できる。
1
③① ②
①
2. MWニュ-ハリシタピ-スロックの種類と各部の名称
MWニュ-ハリシタピ-スロックには、何に取付けるかによって表1の様に3種類選択できる様になっている。
表1
梁フランジ厚
適応鉄骨フランジ寸法 20㎜以内に適応
0~20㎜ 主として小梁部
梁フランジ厚
20㎜~40㎜に適応
適応鉄骨フランジ寸法 主として大梁部
20~40㎜ (一般的)
梁フランジ厚
40㎜~60㎜に適応
主として大梁部
適応鉄骨フランジ寸法
40~60㎜
各部の名称
2
2-1
2-2
MWニュ-ハリシタピ-スロック20
MWニュ-ハリシタピ-スロック40
MWニュ-ハリシタピ-スロック60
締付けボルト
緩み止めナット
溝A溝B
ビス穴
3. MWニュ-ハリシタピ-スロックの取付方法 1 <P.1 1-3 ①、②に適用>
3-1 ピ-ス材(C型鋼)の切断
・ ピ-ス材(C型鋼)の寸法
ハリピ-を使用してピ-ス材を取付る場合、原則として梁幅より両端30㎜以上ずつ長めのピ-ス材
を用意する。(図1)
3-2 MWニュ-ハリシタピ-スロックとピ-ス材の接合方法
ハリピ-にてピ-ス材を取付ける場合、左右で取付方法が違う。
一方は溝Aにピ-ス材のリップ部を通し、ピ-ス材と本体が平行になる様にセットする。(図2)
他方は溝Bにピ-ス材のリップ部を通し、ピ-ス材と本体が45°の傾きになる様にセットする。(図3)
3
図2
図1
梁幅30㎜以上30㎜以上
ピ-ス材と平行 ピ-ス材(梁流れ方向)に対し45°傾かせる梁際ライン
溝A
図3
ハリピ-45°取付
鉄骨梁
ハリピ-
ピ-ス材
(見下げ図)
45°
梁際ライン
溝B
ハリピ-取付角度
MWニュ-ハリシタピ-スロックの仮留め
ハリピ-とピ-ス材を 3-2の要領で梁にセットし、ハリピ-のボルト部分を指で仮締めする。
ボルトが動かなくなった時点で仮留め終了となる。この時、緩み止めのナットが先に効かない様に上へ上げておく。
MWニュ-ハリシタピ-スロックの本締め
仮留め終了後スパナ等で本締めを行う。本締めする際は、1回転~1.5回転を目安にして締付けを行う。
相当締付けトルクの数値は次による。
注) 締付け過ぎるとハリピ-本体及び締付
表2 ボルトに破損が生じる恐れがあるので
必ず回転数の範囲を守って締め付
ける。
締付トルクの確認(任意)
本締め終了後、トルクレンチを使用して締付トルクが規定内か確認を行う。トルクレンチを相当締付トルクの最小値に
設定し、ボルトを締め付け方向に動かし、クリック音が鳴った時点で相当締付トルクの規定内である事が確認出来る。
3-4
3-3
3-5
4
締付目安 相当締付トルク
MWニュ-ハリシタピ-スロック60
4~6N・m
〃
MWニュ-ハリシタピ-スロック20
MWニュ-ハリシタピ-スロック40
〃
1回転~1.5回転
〃
〃
図5
図6
指で締める
1~1.5回転させるスパナ等
クリック音が鳴る
トルクレンチ
最小値
(上図はプレセット型トルクレンチの場合)
図4
ハリピ-本体及び締付ボルトに大きな傾き、変形が無い事を目視にて確認する。(相当締付トルクを超えている恐れが
ある為)。もし、大きな変形等が見られる場合は、取り替える必要がある。
緩み止めナットの締付け
本締め終了後、緩み止めナットを必ず締める。指でナットを締めた後、スパナにて1/8~1/4回転程度で締める。
締付け過ぎると、本締め時のトルク強度が損なわれる恐れがあるので十分に気を付ける。
≪間仕切壁が梁下より外れて立つ場合≫
間仕切壁が梁からはずれて立つ場合は、ピ-ス材の長さを間仕切壁側に跳ね出し、ランナ-が取付可能な位置まで
の長さとする。取付方法は前述の要領3-2~3-6の通りとする。
注)
5
3-6
図 7
1/8~1/4回転させる
緩み止めナット
完成
4. MWニュ-ハリシタピ-スロックの取付方法 2 <P.1 1-3 ③に適用>
躯体及び先行壁際の鉄骨梁にピ-ス材を取付ける場合は、標準的な取付が困難の為、図8の様に先行ピ-ス取付金物を
ハリピ-2個と併用して取付を行う。
4-1 ピ-ス材(C形鋼)の切断
・ ピ-ス材(C形鋼)の寸法
図8の様に片持ちでピース材を取付ける場合、ピ-ス材の長さは壁A面から梁外側までの長さとする。(図9)
前述の3.MWニュ-ハリシタピ-スロックの取付方法では梁側より30㎜以上長い物を使用したが、本取付けでは、
ハリピ-の取付方法、ピ-ス材と先行ピ-ス取付金物をビス固定している事、ピ-ス材の片側は壁に密着し完結して
いる事から当寸法とする。
4-2 先行ピ-ス取付金物を併用したMWニュ-ハリシタピ-スロックとピ-ス材の接合方法
片側からの取付しか出来ないので、この場合はピ-ス材に先行ピ-ス取付金物を(図10)の様に取付けて、その両側に
ハリピ-2個を用いて梁とピ-ス材を固定する。
ピ-ス材と先行ピ-ス取付金物は、3箇所穿孔してあるビス打ち用穴のうち、1箇所を利用してビス留め固定を行う。
また、壁際のピ-ス材は、壁との間に隙間が生じないように押し当て確実に密着させる。
6
先行ピ-ス取付金物
図8
図9
梁幅
壁面よりの寸法
壁A
梁下に間仕切壁が立つ
図10
MWニュ-ハリシタピ-スロック
鉄骨梁確実に押し当て、壁に密着
ピ-ス材先行ピ-ス取付金物
MWニュ-ハリシタピ-スロック
(見上げ図)
MWニュ-ハリシタピ-スロックx2
ハリピ-の取付は、ピ-ス材に取付けた先行ピ-ス取付金物の両方の腕部それぞれに取付ける。
この時、両方のハリピ-は下部全体を先行ピ-ス取付金物の腕部の中へ入れ込む。(ハリピ-の溝は使用しない)
また、ハリピ-を梁フランジまで押し当てるが、ピ-ス材の長さ寸法によっては直角にならない事があるが問題はない。
4-3 MWニュ-ハリシタピ-スロックの仮留め
4-4 MWニュ-ハリシタピ-スロックの本締め
4-5 締付けトルクの確認
4-6 緩み止めナットの締付け
上記4-3~4-6は前述の3-3~3-6と同様に行う。
7
図11 取付図
先行ピ-ス取付金物
※ このうちの1箇所を利用してピ-ス材にビス固定
ビス打ち用穴
ビス打ち用穴 下方にも穴有り
腕部腕部
ハリピ-下部を腕部へ入れ込む
5. その他のMWニュ-ハリシタピ-スロックの取付方法 <P.1 1-4 ①に適用>
5-1 吊ボルト受け材(C型鋼と呼ぶ)の切断
強度計算等で選定されたC形鋼をそれぞれのS梁のウェブ部に概ねぶつかる程度の長さに切断する。(図12)
5-2 MWニュ-ハリシタピ-スロックとC型鋼の接合方法
ハリピ-にてC型鋼を取付ける場合、左右の梁で取付方法が違って来る。
一方は溝AにC型鋼のリブ部を通し、C型鋼と本体が平行になる様にセットする。(図14)
他方は溝BにC型鋼のリブ部を通し、C型鋼と本体が45°の傾きになる様にセットする。(図15)
8
ウェブ間の寸法
図12
図14 図15
図13鉄骨梁
MWニュ-ハリシタピ-スロック
吊ボルト受け用C型鋼
鉄骨梁
C型鋼と平行 C型鋼(梁流れ方向)と45°傾かせる
45°
MWニュ-ハリシタピ-スロック45°取付
5-3 MWニュ-ハリシタピ-スロックの仮留め
ハリピ-とC型鋼を5-2の要領で梁にセットし、ハリピ-のボルト部分を指で仮締めする。
ボルトが動かなくなった時点で仮留め終了となる。この時、緩み止めのナットが先に効かない様に上へ上げておく。
5-4 MWニュ-ハリシタピ-スロックの本締め
仮留め終了後スパナ等で本締めを行う。本締めする際は、1回転~1.5回転を目安にして締付けを行う。
相当締付けトルクの数値はP.4・3-4の表2による。
5-5 締付けトルクの確認
本締め終了後、トルクレンチを使用して締付トルクが規定内か確認を行う。トルクレンチを相当締付トルクの最小値に
設定し、ボルトを締め付け方向に動かし、クリック音が鳴った時点で相当締付トルクの規定内である事が確認出来る。
9
吊ボルト受け用C型鋼
トルクレンチ
クリック音が鳴る
最小値
1~1.5回転させる
スパナ等
吊ボルト受け用C型鋼
5-6 緩み止めナットの締付け
本締め終了後、緩み止めナットを必ず締める。指でナットを締めた後、スパナにて1/8~1/4回転程度で締める。
締付け過ぎると、本締め時のトルク強度が損なわれる恐れがあるので十分に気を付ける。
5-7 完了
10
1/8~1/4回転させる
緩み止めナット
印
階
先行ピースの状態
・ 先行ピースの材料は適切か 材料 使用 /
・ 先行ピースの取付間隔は適切か ㎜ 程度 /
MWニュ-ハリシタピ-スロックの取付
・ 先行ピースの長さは梁幅より長いか 梁両端部より 30 ㎜ 以上づつ長めにする /
・ MWニュ-ハリシタピ-スロックの選定は適切か 梁フランジ厚 ㎜ にて /
を使用
・ ピ-ス材の左右に対するMWニュ-ハリシタ C型鋼に対し一方は直向き、他方は45°に /
ピ-スロックの使用状態は適切か 取付ける
・ 締付けボルトは適切な強度で締め付 仮止め状態から 1.0~1.5回転(4~6N・m) /
けいているか? トルクレンチを4N・mに設定して確認
・ 緩み止めナットは適切な強度で締め付 仮止め状態から 1/8~1/4回転 /
けいているか? マ-カ-をチェックし、適正回転の確認
・ 本体に歪み等が生じてないか 目視にて確認 /
・ 総体の使用状態はどうか 目視にて確認 /
11
適 ・否
適 ・否 ⑤
適 ・否
適 ・否 ④
MWニュ-ハリシタピ-スロック
適 ・否 ③
適 ・否 ①
適 ・否 ②
②
B →
先行ピース A →
適 ・否 ①
適 ・否
検 査 項 目 検 査 基 準 判定 確認日 手直し記録 備 考
先行ピ-ス取付固定金物 MWニュ-ハリシタピ-スロック + MWニュ-ハリシタピ-スロック
工 事 名 称 施 工 業 者 名
施 工 階 検査エリア 工 事 担 当 者
自 主 検 査 表
施 工 業 者 検 査 者 名 最 終 確 認 日
① 先行ピ-スの材料 ② 先行ピ-スの間隔
㎜
① 先行ピ-スとMWニュ-ハリシタピ-スロック ③ 先行ピ-スと両側のMWニュ-ハリシタピ-スロック
② 鉄骨フランジ寸法
0~20㎜ MWニュ-ハリシタピ-スロック20
20~40㎜ MWニュ-ハリシタピ-スロック40
40~60㎜ MWニュ-ハリシタピ-スロック60
④ 締付けボルトの確認
⑤ 緩み止めナットの確認
12
A. 先行ピース
30㎜以上跳ね出す30㎜以上跳ね出す
45°斜め固定45°
B. MWニュ-ハリシタピ-スロックの取付
ハリピ-45°取付
鉄骨梁
ハリピ-
ピ-ス材
(見下げ図)
クリック音が鳴る
最小値
トルクレンチ
ハリピ-緩み留め
1/8~1/4回転マ-カ-
クリック音が鳴るトルクレンチ
最小値
先行ピ-ス鉄骨梁