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NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/25754/...1 .巻頭言センターレポート第19号によせて 長崎大学総合情報処理センタ一長

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Title センターレポート 第19号

Author(s) 長崎大学 総合情報処理センター

Citation センターレポート, 19, pp.1-92; 2000

Issue Date 2000-03

URL http://hdl.handle.net/10069/25754

Right

NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE

http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp

I SSN 0915-7565

Nagasaki University Information Science Center

センターレポート第19号

特集・最近の情報システムの構築/活用事例

長崎大学

総合情報処理センター

2000

1 .巻頭言

センターレポート第 19号によせて

長崎大学総合情報処理センタ一長

黒田英夫

e-mail: [email protected]

皆様ご承知の通り,長崎大学では大学改革推進委員会での検討の基,長崎大学が 21世紀に目

指すものということで大幅な改革を進めているところであります.長崎大学の理念として"長

崎に根付く伝統的文化や思考を継承しつつ,地球の平和を支える文化を創造し,豊かな人間性を

育み,地域と国際社会の発展に貢献する"ことを理念として行動するとあります.地域と国際社

会の発展に貢献するためには,まず,地域や国際社会の情勢を知る必要があり,このためには情

報の受信システムを充実させておく必要があります.また,長崎大学がもっている知識・技術等

を外部に公表する必要があり,このためには情報の発信システムが重要であります.情報の発信

手段として, 最近ではホームページが盛んに利用されるようになりました.しかし,一方で政

府のホームページが第3者により書き変えられるといったような事件が大きな問題となっており

ます.

このような状況の下,総合情報処理センターとして,学内外にどのように貢献していくべきか,

それが取りも直さず,総合情報処理センターの自らの改革案となります.

総合情報処理センターは,昭和45年に全学共同利用の「電子計算機室」として工学部に設置

され,その後学内措置により「情報処理センターJとなり,昭和 63年に省令施設として現在の

「総合情報処理センターj へと発展してきました.総合情報処理センターは,計算機利用による

研究効率の向上を目的として,計算機利用の研究環境を全学共同利用として提供することが,長

年の主要業務でありました.その後,インターネット利用の爆発的な増大や,計算機の小型・低

廉化の進展による個人利用の急激な浸透,さらには,企業における採用活動のインターネット利

用の増大など,社会情勢は一気に情報化の方向を辿りました.総合情報処理センターも同様で,

平成6年には長崎大学キャンパス'情報ネットワーク肌別etが,また平成8年にはATMネットワー

クシステムが稼働するとともに,それまでの主要業務であった研究環境の提供の他に,ネットワ

ークの設計・維持管理及び教育環境の提供が業務として加わることになりました.また情報教育

に関しては,教育環境の提供だけでなく,総合情報処理センターとして4駒の情報関連科目の授

業も担当するようになりました.上述したような,これまで総合情報処理センターが行ってきた

業務はますますその重要度が増す一方であります.

それに加えて,郵政省が研究用の高速ネットワ}クを全国的に提供しているギガピットネット

ワークについて,その接続装置を長崎へ導入すべく,長崎大学の池田学長を始め県を上げての要

請活動の結果,長崎への導入が許可されることとなり,その接続装置が平成 12年度に総合情報

処理センターに設置されることになりました.この要請活動の一環として,研究テ}マをご提案

頂いた先生方にこの場を借りてお礼申し上げます.この接続装置が長崎に設置されることにより,

長崎県の産学官の関係者がギガピットネットワークを利用することができるようになり,長崎に

おける情報利活用技術の進展に多いに貢献できるものと確信致します.このギガピットネットワ

ーク利用の研究活動の拠点として,現在進められている大学改革の一環であるオープン実験室と

の関わりも大きくなるものと思われます.

総合情報処理センターでは,平成 12年度末リプレース予定の総合情報処理センター電子計算

機システムの仕様を現在策定中ですが,上述したような状況を踏まえて,これまでの研究用設備

と教育用設備の他に,情報利活用のためにどのような設備を導入すべきかを検討しております.

そのーっとして,現在横行しているハッカーに対して,ホームページのセキュリティ対策をより

強固なものにするために,各部局の阿Wサーバを総合情報処理センター電子計算機システムの仕

様に入れて欲しいというような要望も上がっております.

世の中が情報化の一途を辿っている中で,大学の情報化も遅れをとってはなりません.このた

め,学内情報化推進委員会の設置も必要だと考えております.このように考えてくると,これま

での総合情報処理センターの在り方では,学内外に対して十分な貢献を果たしていくことは不可

能であります.このため,大学改革の中で謡われている総合教育研究推進機構の中の一環として,

これまでの総合情報処理センターより母体の大きい組織として,情報メディアセンターの設置を

提案させて頂いております.この情報メディアセンターは,情報に関する多くの業務が個別に行

われることの非効率さを改善するために,大きな母体一箇所で行うことにより,全体としての効

率を高めようとするものです.

大学改革を行う重要な時期において,総合情報処理セジターとして十分に貢献できる組織であ

りたいと願っております.全学のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

長崎大学総合情報処理センター『センターレポート』第 19号

1.巻頭言

・センターレポート 19号によせて

2.投稿

(特集最近の情報システムの構築/活用事例)

、兵7ノ}

黒田英夫

・メディアステーションの運用について..........................................鈴木斉 1

・医学部の国際ヒパクシャ学術情報交換システム.....-,-.................高村昇,横田賢 4

・事務専用 LANの構築.......................................................松尾信次 8

・学内 LANの最近の進展........................................................鶴正人 12

(一般)

.MARCを使った熱、応力問題の解析事例.....................................香川明男 18

・GIS技術による細街路情報システム構築に向けた基礎的検討..........杉山和一う全畑徳 24

・英語教育のための電子環境........................................野崎剛ーヲ鈴木千鶴子 30

・データベース設計の初歩的落とし穴について.................................嶋田健司 42

3.センターから(よくある質問と回答)

• LANt妾キ売について..................................................................... 48

・自宅でインターネットが出来る......................................................... 50

・メールソフトエラーについて..................................................... 52

・メールの転送について.................................................................. 53

・FTPについて......................................................................... 55

・パスワード変更について............................................................... 56

4.センタ一利用統計........................................................................... 58

・稼働状況............................................................................... 58

・端末室利用状況........................................................................ 63

5.平成 11年度利用申詰........................................................................ 65

・研究用課題............................................................................ 65

・教育用課題............................................................................ 75

6.諸規則J...................................................................................... 77

7.名簿........................................................................................ 90

8.センターの広場............................................................................. 91

9.センターレポートに関するアンケー卜....................................................... 93

10.センタ一利用案内..........................................................................表紙裏

表紙の説明

表紙の写真は、今回のセンターレポートの特集にちなんで、経済学部と医学部の皆様にご協

力いただきました。

右上の写真は、経済学部のメディアステーションです。動画の同時配信のシステムを使って、

端末に映し出しているところです。

左下の写真は、医学部の国際ヒパクシャ学術交換システムです。チェルノブイリ原発事故被

災住民の甲状腺超音波画像が、毎週ベラルーシ共和国から衛星回線経由で日本に送られてい

ます。

2 .投稿

メディアステーションの運用について

経済学部鈴木斉

sigh@ne七.nagasaki-u.ac.jp

はじめに

経済学部では平成 11年度から総合メディア教室「メディアステーション」を運営しています。

このメディアステーションは従来、学科制で運営されてきた経済学部が「経済分析と政策コース」、

「経済・経営情報コース」など昼間 6コース、および、夜間主コース計 7コースから成るコース

制への改組を機に開設を要求した成果となっています。メディアステーションを含めた経済学部の

情報環境の整備や将来計画などは情報化推進委員会が担当しています。この委員会がメディアス

テーションの使用を策定するにあたって検討した事をもとに学部単位での情報処理関連教室運営に

関して経済学部の事例を簡単に紹介します。

現時点では経済学部が教育用に提供している情報処理関連教室としてはメディアステーションと

呼ばれる学生用端末を有する部屋が 1から 4までと教師用のブースが整備された 121教室との計

5部屋が存在し、平成 12年度からは大講堂も 121教室と同様にメディア関連機器が整備された空

間として生まれ変わるべく改修工事が進んでいます。学生用め端末数としてはメディアステ}ショ

ン (MS)1から 4まで各 39、28、20、23合計 110台が用意されています。現在の経済学部は一

学年約 400名となっており、全体で 1600名強の人数でこの台数を使うこととなります。この台数

では学生用の端末数が不足していることは確実です。しかし、経済学部は片淵地区に、大学本部は

文教地区にとキャンパスが分かれていることと、現在の時間割設定との絡みから 11年度の実質的

な必要台数はなんとか確保できていたと思います。なお、 MS1とMS2とは:可動式のパーティショ

ンで仕切る仕組みとなっているため 70名弱の学生数までは一斉に講義を行うことができます。

学生利用環境

学生が大学を卒業し会社などに所属することになる際、一昔前ならワープロに触ることが出来る

(キーボードなどに拒否反応を示さなし、)程度で最低限の要求を満たすことができたと思います。

しかし、近年で、は時代も変わってきたようで特定のアプリケーションソフトを利用したことが無い

というだ、けで困ったことに「大学で何を習ってきた」と、のたまう企業のトップが少なからず存在

していると聞いています。 1995年以前であれば「一太郎」や fLotus123Jが、現在では fWordJ

や fExcelJがそれらの特定ソフトウェアにあたるようです。最近は凄まじい勢いで情報関連機器

が一般家庭に普及してきています。それでも大学に入学してくる学生ら全員が入学以前から自宅に

それら関連機材を所有して使いこなしているような時代がくるまでには、もう少し時間がかかりそ

うです。大学が企業のために職業訓練を代理で行うべきかとか、特定企業の商品に依存する教育を

実施しても良いのかなどとさまざまな議論が起こりそうな話ですが、今しばらくは、社会に学生を

送り出した後に大学が不当な判断をされないためにも学生に提供する情報関連機器などは会社など

で一般に使用されている環境に近いものを選ぶ必要があると感じています。

経済学部ではこの前段を踏まえ現在は W泊dowsNT 4.0で学生が使用する環境を構築していま

す。 WindowsNTとWindows95などとの違いはユーザ認証やアクセス制御とし、った複数人で安

全に使用する際に必要となる最低限の仕組みが最初から存在しているのか、いないのかで、個人使

用を前提として作成された GUI環境という点には変わりがありません。他には標準添付されるツー

ル類にコマンドライン版やネットワーク関連ツールが少し増える程度です。 Windows95などを土

台としても今のところは会社などに存在する環境と同等なものを提供することは可能です。しかし、

-1-

ユーザ認証やアクセス制御といった機能無しには一般ユーザによる誤った操作程度の事故でシステ

ム全体が動かなくなるといった危険性は回避できません。大学のように使用するユーザが不特定多

数にほぼ準ずるような環境で稼働台数を維持するためにはシステムを少しでも安全側に設定する必

要があると考えて WindowsNTの使用を決定しました。 W泊dowsNTで環境を整備すると運用者

側には Windows95などで運用する際の負担に併せてアクセス制御の設定やその検証、ユーザに

対するパスワード管理などに関する教育、さらに、パスワードの再設定といった負担が確実に増加

します。それでも、ネットワークに繋がる環境を提供する以上ある程度の追加設定や動作検証は行

う義務が運用者側にあると考え、また、利用者に対するなんらかのモラル教育やセキュリティ教育

も近い将来には運用者側に要求される項目となると想定した結果、増加する負担はこれら発生する

義務の範囲内に収まるものとして考えることとしました。

最終的に決定したことは各ユーザにアカウントを発行し、共有アカウントは使用しない。システ

ムを利用するにはパスワード 9文字以上 45日毎に更新が必要とする。メール専用の同名の別アカ

ウントを別システム上に発行し、こちらのパスワードは 9文字以上 60日周期で更新を強制するよ

うにアプリケーションを変更して運用を行うことにしました。また、講習会に参加した時点で個別

のアカウントを発行しています。

コンビュータウイルス対策

コンヒ。ュータ上での話に特定されることでないのですがメジャーな運用環境というのは様々な意

味で攻撃対象となります。この 2月からの法整備が少しは抑止力として機能してくれるのかもし

れませんが、コンビュータウイルスと分類されるたぐいの攻撃型プログラムは既に相当数出回って

います。そして、これらは容易に変種の作成が可能なものですので日々新種が発生していると考え

るべきだと思っています。故意か偶然からかこのコンビュータウイルスが大学内部のネットワーク

に侵入してくることがあります。個人的に被害にあっても仕方が無い行為をしている人なら当然あ

きらめもつくでしょう。しかし、一度でも感染した際には被害者が一転して加害者となりえること

も忘れてはし、けません。一昔前のようにコンピュータウイルスが一般社会に認知される以前で、あれ

ば他所から感染を指摘されるまで対策を行ってこなかったとしてもかろうじて許されたかもしれま

せんが、社会的にコンビュータウイルスの被害が認知された現在ではあえてコンビュータウイル

スを防御する対策を行ってこなかったと判断されて制裁が加えられるといったことがおきるかもし

れません。こういった被害を未然に防ぐため経済学部管理下のパソコンは各教官の賛同もありほぼ

全台に防御用ソフトウェアがインストールされています。幸いなことに、この一年では学生の所を

含めメール添付型のものが数件確認された程度で、ウイルス感染にまで、進んだ、例は発見されていませ

ん。

システム復旧方法

先ほどのウイルス対策とも絡むのでしょうが物理的な故障からソフトウェア的なシステム崩壊ま

で様々な理由で障害対策を行う必要があります。セキュリティホールを突破された場合やコン

ヒ。ュータウイルスに汚染されてしまった場合も含めて復旧までの目処は付けておく必要があります。

経済学部では WindowsNTを含めデ、イスクの複製で配布が可能なライセンスの場合には個々のマ

シン内のハードディスクに、ネットワークサーバ上にインストール可能で、使用頻度の少ないものは

サーバ上に、個々のマシンに個別にインストールを強要するものは極力購入しないとしづ方針で使

用するアプリケーションを選定しています。現在のシステムはライセンス的に見てもディスクの複

製で全台にインストールすることが可能な構成となっています。

様々な実験の結果から現在の経済学部が使用しているシステム全体を CD-ROMなどからインス

2-

トールする際にはスクリプトなどを使用して極力手間を減らしてもおよそ 3時間強かかります。

この作業はウイルスに感染した後など以外では必要となることはありません。次に複製するための

マスタセットを用意します。このマスタセットには複製後のシステムが最初の起動時に個々のマシ

ン名に基づき諸設定を変更する仕組みが用意されています。複製するデ、イスクイメージを作成する

ためにシステム全体のパックアップを行います。この作業時聞が約 30分程度となっています。こ

のパックアップイメージは CD-Rで記録、および、保存用してあります。 CD作成を行うマシンへ

の転送には5分程度の時間を必要とします。システムイメージの転送、および、複製作業はDrive

Imageを使用して複数台同時に実行できます。 WindowsNTの場合複製後に少々特殊な作業が必

要となるのですがそれでも 1時間程度で全台設定が終了します。この手順が確立した後は全台復

旧する必要があっても半日で回復可能という目処があるので作業時間の見積もりが容易になってい

ます。

その他、一時的に全台に特定のソフトウェアをインストールする際にはネットワークドライブを

使用してソフトウェアの配布を行うことにしています。本来ならば学生個人のホームディレクトリ

を定期的にパックアップしておくべきなのでしょうが、本年度は予算上の都合から学生個人のホー

ムディレクトリの計画的なパックアップは実施できませんでした。

インターネットへの貢献

相互通信が可能なメディアとしてのインターネットを利用していると言っても情報発信を行うこ

とはなかなか難しいものがあります。学生個人の wwwページも問題となるものの一つです。実

際に学生による情報発信を開放したとしても問題となるような行為を行う人は一人もいないと信じ

たいのですが、経済学部として最後まで責任を持つこともできないため、基本的に各講義を担当さ

れる教官に講義内での最終的な運営方針を決定してもらっています。しかし、 wwwによる情報

発信だけではインターネットを利用していることで受けている恩恵の 100分の 1も返せていると

はいえません。そこで、経済学部では大学が持つ夜間のネットワーク未使用帯域を有効に利用して

いただこうとしづ考えのもと MuPADというフリーでも使用可能なパージョンを提供する数学(代

数) ソフトウェアのミラーF1'Pサイト、OpenBSDというサーバ利用に適した Unix互換のソフ

トウェアのAnonymousCVSサーバを用意しています。どちらのソフトウェアも非常に優秀なソ

フトウェアで、経済学部に様々な恩恵をもたらしてくれていますので、ソフトウェア普及の手助け

だけでもという気持ちからこのサービスを開始しました。

いつでも利用可能なネットワークを目指して

メディアステーションは現在、監視カメラによる常時録画という制限はあるものの朝の 8時半

から夜の 9時 50分まで開放されています。授業が設定されていない教室は自由に利用することが

できます。経済学部には夜間主コ}スの学生もいるため夜間の開放時間をもう少し長く設定してほ

しいとしづ要望も多いのですが管理上の都合で現在の時聞が精一杯の妥協点となっています。この

代替措置として個人のノートパソコンを持ち込める仕組みを提供しています。通常の NICによる

接続以外にも無線 LANによるアクセスポイントも現時点で 4箇所用意してあります。無線 LAN

のアクセスポイントのうち 2箇所は屋外での利用が可能な位置に設置されています。これらの利

用資格は経済学部の学生、および、教職員であり、かっ、経済学部主催の講習会を受講した者となっ

ています。時間の制約がきつい夜間主の学生などがよく利用していますが、おおむね好評なようで

す。なお、不正アクセスの手助けとならないように届け出後に利用可能となる設定となっています。

-3-

医学部の国際ヒバクシャ学術情報交換システム

1 .システム構築の背景と意義

医学部高村昇 ([email protected])

横田賢一 ([email protected])

1986年 4月 26日のチェルノブイリ原発事故では、旧ソ連邦のロシア、ウクライナ、

ベラルーシの 3ヶ国にまたがり、多くの一般住民が被曝した。当大学医学部は 1991年

より、外務省やチェルノブイリ笹川プロジェクトの一翼を担って、事故による健康影

響調査、特に甲状腺疾患に関する調査(スクリーニング)を行ってきたが、その結果

特に小児甲状腺がんが極めて高い頻度でみられることが明らかにされた。今後、甲状

腺がん患者のフォローアップや患者スクリーニング、早期診断(甲状腺エコーや生検

による細胞診)、さらには早期治療が必要となってくるが、ソ連邦の崩壊に伴う経済

の混乱を起因として、現在のチェルノブイリ周辺諸国の医療体制には様々な問題が山

積しており、自国のみで多岐にわたるフォローアップ体制を維持していくのは非常に

困難な状況である。

この状況の打開のーっとして、原爆後障害医療研究施設(原研)では笹川記念保健

協力財団と文部省の支援の下、 1999年 2月よりチェルノブイリ周辺でも最も甚大な被

害を受けたベラルーシ共和国のゴメリ地区にあるゴメリ診断センターと、長崎大学医

学部とを結ぶ遠隔医療支援システム、すなわちテレメディシンを導入し、現地の医療

支援を開始した。これは現地で患者情報とともにデータベース化された甲状腺超音波

画像や病理画像(顕微鏡画像)を、衛星回線経由で日本に送信するもので、受け手で

ある長崎大学側ではデータを保存したうえで、必要に応じてデータを取り出し、診断

のチェックや各患者のフォローアップを行うものである。これによって、日本から実

際に現地に頻繁に足を運ぶことなく、診断あるいは治療の支援が可能となった。現在

は週一回ずつ定期的にデータの送信及び返信が行われている。

また 1999年 8月からは、旧ソ連最大の核実験場が存在し、 450回以上にも及ぶ実験

が行われたカザフスタン共和国セミパラチンスクについても、外務省非核化技術支援

の枠組みの中で、長崎大学との姉妹校であるセミパラチンスク医科大学をカウンター

パートとした同様の遠隔医療診断支援システムを開始した。今後このシステムを用い

る事によって、より現地のヒパクシャに還元できる形の医療支援を行っていく予定で

ある。

ヒパクシャ国際医療支援の最終目標としては、やはり自国内におけるヒパクシャの

フォローアップ、早期診断、早期治療システムの確立に向けた支援が必要であると考

えられる。このモデルケース立ち上げの一助として、長崎大学医学部は、世界保健機

関 (WHO) と笹川記念保健協力財団の共同プロジェクトである rMedical Relief for Children Affected by the Chernobyl Accident through the Development and Implementation of

Health TelematicsJに WHO甲状腺協力センターの立場として参画している。このプロ

ジェクトは、現在長崎とゴメリに結ばれているシステムをさらに発展させる形で、ベ

ラルーシ園内における病理診断(細胞診)の診断支援システムを確立するものである。

さらにこのプロジェクトでは、 Tele噌 education(テレ・エデュケーション)、すなわち

教育ソフトに乏しい地区における医学教育のサポートを目的として、インターネット

技術を用いた医学教育支援を行なう。これによって医学生だけでなく、現在診療に当

たっている医師の卒後教育の支援も行なうものである。

-4

このように、現在国際ヒパクシャ医療支援は、遠隔医療による支援からさらに、ヒ

パク国の最終的な自立、自活への道のサポートへ向けて動き出している。

2 .システム構成

システムの概要は図 1のとおりである。ベラルーシ・ゴメリ診断センターで行われ

ている甲状腺の超音波診断や病理診断において センターでは判定することが難しい

症例については長崎に送り診断支援を受けることができる。長崎の医師は送られてき

た画像を見て判定を行い、コメントと共にセンターに返送する。センター側および長

崎大学側の検診データベースは画像や判定、コメントと共にデータの流れを管理して

いる。この一連のシステムをテレメディシン(Telemedicine)と呼んでいる。このシステ

ムの通信回線および長崎大学側の設備を「国際ヒバクシャ学術情報交換システム」と

呼び平成 10年度に調達した。長崎大学側の設備には世界的な放射線被曝に関する疫学

研究のためのデータベースシステムや公開用の wwwシステムおよび ISP接続などが

含まれる。ベラルーシと長崎聞のデータ伝送にはインマルサット(海事衛星)と国際

ISDN回線を使用している。ベラルーシの通信基礎は弱く、直接、安定した国際データ

通信を行うことはできない。衛星により主にドイツ、フランス オランダなどヨーロ

ツパ先進諸国の地球局を経由し、さらに国際 ISDN回線により地球局と日本との聞を

つないでいる。診断センターの可搬型地球局は室内に設置しており窓越しに衛星との

通信が行える。国際 ISDNの利用状況などに合わせて最も良い地球局を選択して利用

している。可搬型地球局はインマルサット B設備であり HSD(HighSpeed Data; 64kbps)

モードで接続できる。

lntemetへ

zE止oT可制置型地疎局

図 1システム構成

-5-

顕微鏡画像

ゴメグ,筋合シター

Telemedicine System

ネットワークとアプリケーション

長崎大学側のネットワーク構成は図 2 のとおりである。ベラルーシ側設備および長

崎大学側の検診データベースおよび疫学研究用データベースはプライベートネットワ

ークとして構成されている。ベラルーシと長崎大学問のデータ交換・管理には専用に

開発されたソフトを利用している。検診データベースのサーバには WindowsNT機、デ

ータベース管理システムには Oracleを使っている。データ伝送プロトコルは ftpを使

っている。画像 1枚は 40"-'80KB程度である。伝送は現在のところ週一回、ベラルー

シ側から長崎大学に対して衛星、 ISDN回線のダイヤルアップにより接続される。ベラ

ノレーシ側からデータが送信され長崎大学のデータベースに登録される。この際、長崎

で診断が完了したデータがあればそのデータがベラルーシ側に返送される。長崎大学

の医師はこのデータ伝送とは別の自分の空いた時間に診断を行う。長崎大学のデータ

ベースに登録された画像はパソコン上の診断用の画像解析ソフトにより画像処理を行

いながら診断される。画像と共に診断内容やコメントなどの情報がデータベースに登

録され、次に接続されたときにベラルーシ側に返送される。疫学研究用のデータベー

スのサーバは UNIX機であり、 IBMUDBによりデータベースが構築できる。長崎の原

爆被爆者と同様、チェルノプイリやセミパラチンスクなど世界のヒパクシャに関する

医学データを整理、保管することが可能である。

現在、インターネットを利用した情報交換のシステムも検討されており、近い将来、

実現される見通しがあることや世界の放射線被曝関連のホームページ参照、情報収集

を行う目的でインターネットへも接続している。今後増えるであろうインターネット

3.

ht"旬・proxy:

OCN

1.5Mb関

SlNET

インターネット

.学研費用データベース

S食"データベース(惨町田・~."')

-6-

ネットワーク構成

www回同町

世界の放tt.・・に闘するホームページ

図 2

によるデータ伝送に対応し、学術ネットワーク SINETの補完として、 NTTOCNによ

る ISP接続を行っている。当該システムおよび学内ネットワークのセキュリティに配

慮、し接続点には専用のサブネットとファイアウオールを設置し、アクセスを制限して

いる。 OCNと学内 LAN との接続については総合情報処理センターと協議し、現在の

ところ HTTP-Proxyとして利用している。この HTTP-Proxy(proxy-hibakusha.med.nagasaki-

u.ac.j p: 8080)は医学部および医学部病院の LANからは自由に利用できる。 SINET障害

時や OCNから近いネットワークにある WWWサーバへのアクセスには特に効果的で

ある。

現在、前述のとおり WHOプロジェクトによるインターネット利用の医学教育、医

療支援のシステムの稼動が間近に迫っている。これらのシステムでは費用のかかる衛

星、国際 ISDN回線を使わず VPN(VirtualPrivate Network)などの技術を利用しインター

ネット網を専用線的に利用することが考えられている。今後、インターネット網の回

線容量の増強と確実なデータ伝送が期待される。

一 7-

事務専用 LANの構築

経理部経理課情報処理係

松尾信次 ([email protected])

はじめに

まず、この度念願の事務専用 LANが完成の運びとなりましたことについて、借越ながら情

報処理係を代表して関係者の方々にお礼を述べさせていただきます。

また、今回こうして「事務専用 LANの構築j と題して投稿させていただいているわけです

が、私の知識が絶対的に不足していること及び事務専用LANはセキュリティを重視したもの

であることの理由により、技術的な詳細を記述するにはおぼつかず、センターレポートに相応

しい高度に洗練された論理的構成には程遠い駄文となってしまったことを最初にお詫びしてお

きます。

1 . 事務専用 LANとの関わり

本学における各種事務業務をコンビュータネットワークを利用したリアルタイムなオンライ

ンシステムに発展させるためには、ネットワークセキュリティの確保が絶対条件であり、それ

を目的として学内LANとは一線を画した事務専用のLANを構築する。

この構想が産声をあげたのはそれほど最近のことではありません。思い起こせば平成 7年、

学内LANのATM化が本決まりとなった当時、私はたまたま総合情報処理センターの事務室

に席を置いていたのですが、 IATM化に併せて既存のFDDI系統のLANを事務専用にする

ことは出来ないだろうか」としづ意見を経理課情報処理係の方からさんざん聞かされたもので

す。口にこそ出さなかったものの正直「うわあ、何か面倒臭そう!Jという気持ちでしたので、

幸か不幸か諸般の都合によりその案が実現しないと判った時には内心ホッとしました。その後、

月日が流れ平成 10年に経理課情報処理係に異動となった私ですが、そこで、待っていたのは、

皮肉にも「事務専用LAN構築を実現させるために頑張れJとの命だ、ったのです。

2. 事務専用 LANの必要性と基本構想

そう言われても、最初私には事務専用 LANが何故必要なのかよくわかりませんでした。事

務業務にコンピュータネットワークが必要なら学内LANを使えば良いではなし、かと考えてい

たのです。しかし、コンビュータネットワークの危険性及び脆弱性について教えられるにつれ、

事務専用LANの必要を認識するに至りました。まずはそれに関して述べましょう。

現在、経理課情報処理係で管理している主要な業務システムには、人事システム、給与シス

テム、予算執行管理システム、国有財産管理システム、共済システム、授業料債権管理システ

ムといったものがあります。これらは全て汎用機上で動く COBOLプログラムであり、基本

的には文部省が元締めとなって全国の国立大学及び高専が同じシステムを使うようになってい

ます。しかし、世の中の情勢に流されたのか文部省はこれらのシステムをWindowsNTとOracle

-8-

をベースとしたクライアントサーバ方式へ発展させることを数年前に決定しました。また、学

生の成績管理や学籍管理についてもクライアントサーバ方式によるシステムが検討されていま

す。そこでにわかに問題となってきたのがネットワークのセキュリティです。ご承知のとおり

クライアントサーバ方式はコンビュータネットワークが大前提ですので、関係者以外には触れ

させられない個人情報や機密情報の類を扱う以上、管理者としてネットワークを通じた情報の

漏洩や改ざん、さらにはシステムの破壊を免れるための策を講じなければなりません。文部省

からの資料にはセキュリティ確保の一例としてサーバをファイアーウオール経由でネットワー

クに接続させるという方法も提示してあり、これなら学内LANで充分やれそうな気もしまし

たが、通信データ盗聴の問題、ネットワーク経由でのウイルス感染の問題、管理スタッフがネ

ットワーク管理の経験・知識に乏しいという問題等を考慮すると、やはり排他的な専用のLA

Nを持つのが最善であるとの結論に達したのです。

そして、セキュリティの確保を最重要目的とし費用対効果及び管理の容易さといった側面か

らも検討を重ねた結果まとめられたのが以下の基本設計です。

スイッチングハブを主要部局に配置しそれらを既存の光ケープル (ATMネットワー

クシステム導入の際に敷設された予備芯)で接続したファーストイーサネット

キャンパス聞の接続には学内LAN用の専用回線.を利用。 PVCによって論理的に区

分された専用帯域を設けることによってデータの排他性を確保

TCP/IPをプロトコルとする

3. 具体的な歩み

基本設計は作ってみたものの、まだまだ構想実現までの道のりは遠く果てしないものでした。

解決しなければならない課題もいくつかありましたが、あせらずひとつひとつ取り組んでいっ

たことが功を奏したのか、現在に至るまで割と順調に展開しています。

① 予算を確保する

情報処理係長が中心となり陳情、説明、根回しを根気良く続けた結果、学内措置による予算

を確保することが出来ました。

② 学内(主に事務系組織)の了解を得る

情報処理係長が中心となり事務情報化推進専門委員会をはじめとした各種委員会での了解を

取り付けることに成功しました。

③ キャンパス間専用回線容量のアップを図る

平成 10年度当初キャンパス間の専用回線容量は1.5Mbyteしかなく、とても事務専用LAN

のために専用帯域を設けてもらう余裕はありませんでしたが、幸運にも総合情報処理センタ

ーにおいてATMメガリンクサービスの導入が実現したことにより解決となりました。

④ 総合情報処理センターへの協力を仰ぐ

この時点で既に総合情報処理センターには一方ならぬ協力をいただいていたのですが、 A T

Mネットワークシステム導入の際に敷設された予備芯及びキャンパス聞の専用回線に専用帯

域を設けて利用させていただく件を総合情報処理センター運営委員会で了承いただきました。

⑤ 基本設計を煮詰める

-9-

専門のワーキンググループを組織し、おぼろげな基本設計をより具体なものへと固めるため

討議を重ねました。ここで最大の検討課題となったのが、事務専用 LANをファイアーウオ

ール経由で学内LANに接続するか、あるいは学内LANに接続させず閉じたLANとする

かの選択についてでしたが、最終的にはセキュリティ及び運用の観点から後者が選択されま

した。

⑥ 仕様を固める

業者と契約するための仕様書を作成するために仕様策定委員会を設けました。また、各学部

を見回ってケープ、ルの経路やスイッチングハプを設置する個所の確認等の地道な調査を行い

ました。

⑦ 業者と契約する

一般競争入札のための公示が行われたのが平成 11年 12月 13日、入札締め切りは年も押

し追った 12月27日でした。その頃はご多分に漏れず2000年問題対応に躍起になって

いたのが懐かしいです。結局、入札に応じた業者は3社で、年が明けて 2月 1日の改札の結

果、落札したのは富士通でした。

⑧ 工事及び機器設置に取り掛かる

この原稿を書いている 2月中旬はまだ工事及び機器設置作業の準備段階です。業者、部局及

び総合情報処理センターとの詳細な詰めを行っているところです。

4. 事務専用 LANの将来

LANのような通信インフラは、日常的にまともに機能していることが求められると同時に、

乗っかっているシステムの変遷に伴って拡張を要望する声が上がってくることが往々にしてあ

ります。どちらも予算の乏しい事務部門にとっては大変な負担となりますが、我々情報処理係

ー聞は事務専用 LANが本学の事務運営に不可欠な存在であると確信しており、 LANの完成

に満足すること無く、将来に渡ってより良い発展を遂げられるよう努力を続ける決意を新たに

している次第です。

-10-

ト~

ト4

附属図書館

薬学部

E歪~

事務専用 LA N概念図

総合情報処理

センター

文教地区

経済学部

(0)

ATM交換機〈既存〉

j 片淵地区

キャンパス間専用回線〈既設)

キャンパス間専用回線〈既設)

医学部附属病院

坂本地区

(A) (8) (C) (D) (E)はスイッチングハフ、の種類

歯学部/歯病

医学部

学内 LANの最近の進展

総合情報処理センター

鶴正人

[email protected]

1992年から全学の協力を得て整備の始った長崎大学の学内 LANは、 1993年度と 1995年度の補正

予算の追い風を受け、「長崎大学キャンパス情報ネットワークJ↑1 として、大学全体の情報伝達基盤

に発展した↑2。そして、その後も、利用者や通信量の増大に対応するために、日々成長している。

特に近年は、 wwwや電子メール等の利用が日常の研究教育事務活動を支えており、大部分の職

員学生が電子メールアドレスを持ち、パソコンのほとんどは学内 LANに接続されている。その結果、

学内 LAN及びインターネットとの接続の安定運用のための計画的な整備が不可欠になっている。本

稿では、主にこの一年のハードウェア面での進展と、今後の課題について簡単に報告する。

1 キャンパス間接続の高速化/可用性向上

(ATM専用線による高速化)

文教/坂本間及び文教/片淵間の専用回線の通信速度は、 1995年以降、 1.5Mbpsのままであった

が、総合情報処理センター(以下、センター)のサーバやインターネットとの接続点は文教地区にあ

るので、ネットワーク利用の増大に伴い、地区間接続の高速化が望まれていた。

そこで、通信業者の新しいサービス (ATM専用線)の開始を機に、 1999年4月からその方式に切り

替え、通信速度 45Mbpsというおよそ 30倍の高速化を実現した(図 1)。しかも、回線経費は従来の

1.5Mbps専用線より安いのである↑30

この速度はここ数年の需要には十分なものであり、さらに、ある程度の回線経費の増額(センター

の予算だけでは足りないが)でシームレスに 135Mbpsまで増速が可能な方式なので、一安心である。

ただしこの新サービスの採用にあたっては機器の調達が必要であり、センターの通常予算では困難

であったが、本部事務局に全学的な必要性をご理解いただくことができ、その協力によって実現する

日:工Pルータ

図 1:キャンパス間接続形態

tl NUNet(Nagasaki University campus information Network)

わこの歩みに関しては、 http://www.nagasaki-u.ac.jp/nunet/kanri/history.ps参照o

hこの差額は、 2章や 5章での回線経費に有効活用されている。

-12

この場を借りてお礼を申し上げたい。ことカfできた。

(ISDN回線によるパックアップ経路)

ATM専用線による地区間の接続には複数の装置が介在する。元長な接続構成は取っているものの、

やはりアキレス臆となる装置が存在し 、そこが故障すると不通になってしまう。しかも現実にそのよ

うな事故が何度か発生したため、経済学部及び医学部病院のご協力を得て、 ISDN回線を用いたパッ

クアップ経路を準備しておくことになった。

ATM専用線による接続が不通になった時に、自動的にセンターとの聞を ISDN回線で接続し、一

時的パックアップ経路を確立するものである(図 1)。ただし、通信速度は 128Kbpsで通常時の接続

の 360分の 1(!)なので、メールの利用等を優先し、いくつかの通信制限を設けてある↑4。

インターネ ット接続の高速化/可用性向上2

(SINETの高速化)

以前から学外との接続には、文部省学術情報センターが運用する SINETtsを利用してきた。セン

ターは SINET長崎地域ノードとなっており、下流には、長崎総科大や佐世保高専等の 11組織がつな

がり、直接の上流は九大になっている。

10.0円

7.5円

5.0円

coub帥

'Lω且

ωぺ軒

2.5円

0.0 M Mar feb Mar feb 向pr円a¥jJun Jul 向ugSep Oct Nov Oec Jan

図 2:学外通信量の推移 (bps値の 10分平均)

この本学と九州大学との聞の接続は、 1999年 1月からlOMbpsであったが、その後の利用増で実

質パンクが予想される状態になり(図 2)、この 3月から、 18Mbpsに増速予定である。

アプリケーションゲートウェイ (APGW

(商用 ISP後続によるパックアップ経路)

SINETは国内最大級のインターネットパックボーンであり、毎年膨大な予算をつぎ込んで増強さ

れてきているが、接続大学数や通信量の増大とのイタチゴッコになっている。また、種々の理由で、

一部のプロパイダーに接続している企業や大学との通信は依然低速なままである。

さらに、商用 ISP(有料のインターネット接続プロパイダ)が提供しているネ yトワークに比べる

と、 SINETの各ノードは各大学の一般設備を間借していることもあり、しばしば部分的に不安定に

なり、障害からの復旧にも時聞がかかる。特に本学のように上流が一系統しかない場合、上流ノード

の停電だけで完全にインターネットと孤立していた。

そこで、 1999年 6月から商用 ISP(QCN↑6)と契約し、

↑7 )方式による代替経路を実現した(図 3)。

↑4例えば、この経路では学外から地区内の WWWサーバへアクセスできない。

↑5 http://www.sinet.ad.jp/

↑6 http://、円.vw.qtnet.co.jp / qcn /index.html

t7 APGW上では、代替メール中継サーバ、代替ネームサーバ、代替 proxyサーバが動作する。

-13-

PC利用者パソコン

R: IP)レータ

LocalDirector負荷分散装置

APGW:Application gateway

図 3:SINET及び QCNを用いたインターネットとの二重接続

SINET障害時は、学外とのメール転送(送信、受信)が APGW上のメール中継サーバやネームサー

バの機能を用いて行われる。また、学外の WWWサーバ乍のアクセスについても、 proxyサーバの

設定↑8 をしておけば、 SINET障害時には APGW上の proxyサーバ経由でアクセスでき、さらに、

一部の SINET経由で特に遅いサイトに関しては普段からこちらを通るようになっている。

ただし、通信速度は 128Kbpsx 2回線なので、すべてのアクセスがこちらを経由すると回線がパ

ンクする。そのため、優先度制御を行い、 WWWアクセスがメール転送に悪影響を及ぼさないよう

にしている。

3 総合情報処理センター内の LANの強化

センター内の LANは、過去からの経緯もあり、いくつかのサーバは ATMに直結されたものの、

メインの経路は FDDIであった。しかし、 FDDIは共有型 100Mbpsの通信方式であり、そこに、複

数のサーバがぶら下り、かつインターネットとの通信も経由していたので、ネックになってきた。ま

た、 FDDIは結局値段が下がらなかったので、 FDDI機器の維持には高いコストがかかる。

そこで、まず、 1998年に学外境界ルータに ATMのインターフェースを買い足し、学部等とイン

ターネットとの通信が ATM直結でセンター内 FDDIを通らないようにした。

さらに、 1999年には ATMインターフェースを 2個、 100baseTXを12個持つ高速ルータ(レイヤ

3スイ ッチ)を購入し、電子メールや WWWのサーバを FDDIではなくそれ経由でアクセスできるよ

うにした(図 4)。これでセンター内 LANもFDDIをパックアップの位置に追いやることができた。

図 4:センター内 LANの構成 (2000年3月時点)

↑8 http://www.nagasaki-u.ac.jp/nunet/usage/proxy-jis.html

-14-

田①一

4 事務専用 LANの構築

業務の効率改善のためのネットワーク活用は、今までセキュリティの不安もあって、差し障りのな

いメールの通知以上のものは進んでいなかったようであるが、ネットワーク機器の大幅な価格低下も

あって、ょうやく、既設光ファイパを使った事務専用 LANの構築が経理課を中心に進められ、無事

この 3月に基本型の完成が予定されている。

詳しくは本特集の松尾氏の記事にあるのでそちらにお任せするが、個々の利用者のセキュリティに

関する認識やスキルがまだ十分でない状態においては、このような閉じた LANによって安全性を確

保する方式は、妥当な選択であると考える。

特に、ネットワーク犯罪の多発や、パソコン上のソフトで圧倒的なシェアを誇るマイクロソフト

社製品に次から次へセキュリテイ上の問題が発覚している現状↑9 を考えると、いわゆる“ファイア

ウオール"を使って事務専用 LANと学内 LANを接続し、事務専用 LAN上のパソコンから外部の

wwwを見たり、外部から受取ったメールが読んだりできる環境は、非常に危険である。その種の

使い方で発生する危険は、ファイアウオールは救ってくれないのである。一般の学内 LANと事務専

用LANとをうまく使い分けることが、今後の活用のポ千ントだと思われる。

5 低速接続の解消

(養護学校と海洋資源教育研究センター)

坂本地区、片淵地区以外にも実は離れたキャンパスがある。柳谷にある教育学部附属養護学校と、

三重にある水産学部附属海洋資源教育研究センターである。

従来は、学部の ISDN回線を使って、通信を行う時のみ dialup方式でセンターと接続していたが、

速度は 64Kbpsと低速であり、また、利用と比例して通話料が増え、学部会計を圧迫していた。

そこで、 1999年 8月から、他の離れたキャンパス同様、基幹 LANの一部として専用回線でセン

ターと接続した。ただし、現行の通信速度は 128Kbpsで十分なものとは言えない。養護学校は文教

地区への統合構想もあるようであるが、海洋教育研究センターは現地での規模拡大が予定されてお

り、いずれにせよ、今後、教育研究活動を回害しないよう必要に応じて増速しなければならない。

(環境保全センター廃液処理施設)

文教地区内にも、実は、光ファイパでの接続に膨大なコストがかかるため、構内電話回線で接続さ

れている建物がある。環境保全センター廃液処理施設がそうであり、従来は、 64Kbpsの速度の専用

線方式でセンターと接続し、いわば陸の孤島状態であった。

しかし、技術が進展し、同じ回線を用いて、非対称ではあるが、1.5Mbps以上の通信が可能な方式

が普及してきた。 xDSLと総称される技術である。例えば、 ADSLtlOは、従来の 2芯式の電話回線

を使って、下り1.5~9.2Mbps、上り 16~640Kbps の通信速度が実現できる。

そこで、 ADSLブリッジモデムと呼ばれる製品を購入し、 1999年10月から、センターと環境保全セ

ンター廃液処理施設との接続にそれを用い、下り 2.5Mbps、上り 544Kbpsでの通信が可能になった。

この機器はそれほど高価でなく(一対向で 30万円)、また今後値段が下がると期待できるので、学

内の小さな建物で、光ファイパの敷設のコストが見合わないような場所でも、既設の構内電話回線を

用いて、それなりの LAN接続が可能になったと言える。

↑杓9ht凶tt旬p:ゴjjwww.nagaおsaki-u.凶.a抗c.jかpjμclos旬e-n凶aga剖sak恒i-ujms仔-secur討ityji凶n凶dex.h恥1此tm↑10 httゆp:jυjwww.ad也sl.co∞omj

-15-

6 各部局 LANの増強

ネットワーク利用者が増えると、各学部内の LAN(部局 LAN)の整備増強も必然的に求められてく

る。典型的には、接続パソコンの台数が増え、 IPアドレスや接続ポートが足りなくなり、多くの学部

でサブネットの増設が行われてきた。あるいは、教育用パソコン教室等の予算が付き、多量のパソコ

ンが導入されてサブネットを増設したケースもある。また、サブネット数は変らないが大幅の接続構

成の変更が行われる場合もある。

1998年度には、医擦短期大学部、医学部、医学部附属病院、工学部情報システム工学科、環境科学

部で、 1999年度には、経済学部、医学部、歯学部附属病院、水産学部、工学部情報システム工学科、

工学部電気電子工学科、工学部材料工学科、工学部社会開発工学科、教育学部で、各々、サブネット

の増設や大幅な構成変更が実施された。これらは、本特集の他の記事で紹介される学部での大規模な

システム導入とも関係している。

これらの部局 LANの増強が、適切かつタイムリーに行われるためには、計画立案から、学部内の

意見調整や予算取りまで、部局 LAN運用担当者の先生方↑11 の苦労は大変なものである。ほとんど

の方の専門分野はネットワーク技術とは無関係なので、配線工事やスイッチングハブ等の機器購入に

至るまで何度もセンターに足を運んで相談に来られたケースもある。このような見えない苦労があっ

てはじめて学部の LANが快適に使えていることを、学部内の他の(ネットワークを使うだけの)人

は是非知ってもらいたい。また、特定の人にだけ苦労が集中しないように、学部内での体制を作って

欲しいと願うものである↑12。

なお、サブネット番号に関していえば、論理的なものなので、残りが僅少になってきている。長崎

大学のネットワークアドレス (133.45)においては、 24ピットサブネットマスクの現行方式ではサブ

ネット番号は、最大 254個取れる。しかし、今までは、大学全体の大規模な構成変更(例えば、移転

もそのーっとして想定していたが、、、)や方式移行の時に備えて、通常のユーザをつなぐためのサブ

ネットに割当てる番号はその半分の 127個にし、 IPアドレス上の特定の 1ピットをリザーブしてき

た。その利用可能な 127個に対して、現在未使用は、 17個しかない。しかも、 2個単位で部局に割当

てているので、 2個連続して余ってる実質の未割当てサブネットは、 4個 (2単位)しかない。

ネットワーク技術の変遷は激しく、また次期 IPプロトコル (IPv6)の普及も始まりつつあるが、当

面もしこのサブネット割当て方式でしのぐとしたら、以下のような努力が必要である。

・既存のサブネット内のアドレスの実使用状況を調べ、幽霊アドレスは回収、再利用する 0

・サブネット内のアドレスの有効利用のために、 DHCPを使ってアドレスの共有を行う。

・サブネットを新設する場合、 IPマスカレードを使ったプライベートアドレス方式を採用し、サ

ブネット番号を消費しない。

・学部全体のサブネットの再編を行う。以前は、性能面でのーサブネット内の端末やサーバ数の限

度からサブネット分割を行うことがあったが、スイッチング HUBの大幅な価格低下やルータの

高速化により、そのような問題は解消されている。また、ハイエンドのスイッチング HUBを用

いればバーチャル LAN技術を用いて、地理的な制約なしにサブネットを構築できる。

7 今後の課題

今後の課題はいろいろあると思われるが、ここでは短期的なものを 4点指摘したい。

tl1 http:j jwww.nagasaki-u.ac担jnunetjka町 ijmember-jis.l山nl

fJ2一部の学部では外注化の検討も始ってると聞いている。

-16-

なお、学内 LANやインターネットは今後ますます急速に変化していくと予想されている。ここ数

年よく開くキーワードに、“IPon everything"と“Everythingon IP"があり、前者は、あらゆる物

理的情報伝達媒体の上で IPプロトコルを使おう、後者は、あらゆる情報伝達サービスを IPプロトコ

ルの上で実現しよう、という意味である。この 2つを合わせると、 Everythingon everythingとなる

が、実際、有線無線に拘わらずあらゆる通信媒体と、その上で実現される音声電話系や監視/警報系

を含めたあらゆる通信(サービス)機能が、 IPプロトコルをベースに統合される可能性があり、そう

なると、学内 LANの役目や規模、そして要求される信頼性は格段に大きなものになるだろう。

(ネットワークセキュリティ対策)

ご、承知のようにネットワークセキュリテイへの関心は世間でも高くなってきたが、実際に自分を守

るための知識やスキルを身につけている人は少ない。さらに、国内の大学がしばしば不正侵入の踏台

(侵入中継点)になっていることから、大学のセキュリテイ管理の甘さが問題視されている。

本学でも、センターを中心に、学外との通信に関する制限やウイルス対策ソフト導入に関する呼び

掛け等を行ってきたが、今後はよりきちんとした形で、しっかりお金も人もかけた包括的な対応が、

大学に対して求められてくると思われる。

(基幹LAN機器やネットワークサーバの更新)

はじめに述べたように、現在の基幹LANの機器や共同利用のネットワークサーバ (net/net2IDの

メールや大学のwww等)は、 1993年度と 1995年度の補正予算で購入されたものがほとんどであ

り、かなり老朽化している。また、その維持改善のための“特殊装置維持費"の予算も 10年で打切り

になるという話なので、準備を今からはじめなければならない。

幸いネットワークサーバの重要な部分に関しては、センターの次期研究教育用レンタルシステム

(2001年3月開始)の仕様の中に含めることができる見通しである。しかし、全学を結ぶ基幹LANに

関しては、とてもセンターのレンタルシステムには入らない。古くて製造中止になっている某社の

AT1I交換機中心の現在の基幹 LANを今後どのように置き換えていくかは、大きな課題である。単

年度で一気に更新するような予算は見込めないとすれば、段階的な移行/更新の計画が必要になる。

また、その際、通信容量(パイプの太さ)だけでなく、利用者や利用端末の増大に伴う、接続口の確

保をどうするかも重要である。 6章で述べたアドレス枯渇の問題もその一部であるが、構内での無線

系の導入や、自宅からの接続のためのダイアルアップ回娘の増強等、いろいろな検討課題がある。

(インターネット接続)

インターネット接続の重要性は今後ますます増大する。現状、 SINETノード校として SINETとは

高速に接続されており、そのパックアップとして最低限の商用 ISP接続を併用しているが、今後の情

勢の変化を見ながら、最適な選択肢を常に検討していく必要がある。

SINET自体、省庁統廃合に伴い、現科技庁の“省際ネットワーク"と統合されたりして拡大するの

か、それとも、官制事業の見直しにより縮小/民間移転の道を辿るのか、まだわからない。

(運用管理体制)

こうした学内 LANの規模の拡大や安定運用の重要性の増大に、今のセンターのような組織体制で

対応できるのかという不安がある。単に人を増やせばできるというものではなく、専門的な技術者

(研究者でも教育者でもなく)が必要になる。

さらに、各大学が個別にそのような対応のできる専門家集団を組織することが本当に得策かという

根本的問題がある。今後の日本全体の大学改革の中で、最適な答えを見つける努力が必要である。

-17

MARCを使った熱、応力問題の解析事例

工学部材料工学科香川明男

1.はじめに

一般に、金属材料は素材の溶解と鋳型内での凝固を通して製造され、材料の性質はその内部組織

に大きく依存する。そのような材料の組織は凝固過程において形成されるが、内部で起こる種々の

凝固現象は非常に複雑で、また目に見えないので、計算機シミュレーションの応用が重要になる。

以下においては、凝固に関連した熱、応力問題の解析例を紹介する。

2.レーザ表面硬化処理における割れ発生の解析

金属とセラミックスとの接合、複合やコーティングにおいては両者の熱膨張係数の違し、から生ず

る熱応力により割れや界面剥離などの欠陥が発生し、界面強度低下の一因となっている。図1は鉄

基桓上に原料粉末を塗布し、表層を溶解することにより基板表面上に M7CS型クロム炭化物単体を

形成させた試料の断面組織を示したもので、炭化物層中にレーザ走査方向に平行で基板に対して垂

直な縦割れが発生している。このようなレーザ表面硬化処理における応力解析を MARCを用いて

行った。図2は、 20mmx 20mm x 5mmの鉄

基板上に厚さ lmmのクロム炭化物を形成させ

た試料の表面の中央をレーザビームが奥から

手前に向かつてクロム炭化物を溶解しながら

移動する様子を示している。このような表面入

熱の移動問題は境界条件の入力において以下

に示すusersubroutine 仏政fを用いて行った。

subroutine flux(f, temflu,mibody, time)

implicit real女8(a-h,o・z)

dimension mibody(l), temflu(l) c************台**含** *合合** * *安

c user subroutユneあrnon-uniform flux input.

c

c f flux value

c temflu(l) estimated temperature

c temflu(2) previous volumetric flux

c temflu(3) temperature at beginning

of increment

c temflu(4,5,6) integration point coordinates

c mibody(l) element number

c mibody(2) flux type

c mib ody (3) integration point number

c time tl1lle

c c**************安安**********

L一一」1∞μm

国1 レーザ表面硬化処理院料の断面組織

園2 MARCによるレーザ処理時の温度解折結果

-18-

7開刷、;)

2000

15個

11却

@剖

240

-200

clist=time/ A

氾nin=clist-B

xmax=clist+ B

if(temf1u(4).le.xmax.and.temf1u(4).

ge.xmin) f=4000.

return

end

ここで、 A:10mm移動に要する時間(sec)

B:移動方向の Meshサイズ

f :入熱量

図3はレーザビームが試料表面の中央に来た

ときのレーザ定査方向に垂直な断面における応

力分布を示したものである。これより、レーザ処

理によって生じた液相部の両脇に引張応力が発

主E N

b

b 3h

的制舗網. 』

TO"可5(・}

σ 'Z

370 210

2岨 ~ 80

30. ....

-130 .ー180ゆ曲.-310

400

200

o

.200

4∞

-600 .10

ー-StS4E

/ 「↑1 ¥ |弐 1¥ ¥l乙

¥11 11 ,!j

o

D胸、叫y).附判

.) Stress Uy 、-、1fWIa.・,be創明

生していることが知られた。図 lのレーザ処理クi注竺

ロム炭化物コーティングにおいてみられた縦ク 1-.4101_己防山内

10

ラックは液相部の両脇に発生した図のような引 図3 レーザ表面硬化処理鼠料の中央縦断面における

張応力により生じたものと推察される。 応力分布

3.傾斜機能化処理による応力分散効果の解析

上述のように鉄基材表面にク ロム炭化物を直

接レーザコーテインクやした場合には、界面に対し

て垂直なクラックが発生し、このようなクラック

はレーザ処理のような局所溶解においては避け

られないことが知られた。そこで、工具鋼の表面

に耐摩耗性に優れた炭化物を形成させると同時

に内部に向かつてなだらかに減少する炭化物分

布を持つ傾斜組成を材料表面近傍に形成させる

表面処理法(複合拡散法)の適用について検討し、

傾斜機能化処理のクラック抑制効果について検

討した。

厚さ 150μmの鉄箔の片面に 90μmのク ロ

ムメッキを施した試料に、あらかじめ 1273Kで

3.6ksのクロム拡散処理を施した(第 l段拡散処

理)。次に第 1段拡散処理後の純鉄箔のクロムメッ

キを施していない表面を厚さ約 4mmの工具鋼

の円板に重ね、 1273Kで 3.6ks保持して拡散接合

したのち炉冷した(第 2段拡散処理)。また、 2段

拡散処理試料と比較するために、ク ロムメッキし

た純鉄箔の裏面を厚さ約 4mmの工具鋼の円板

- 19ー

lron inten・v・rD

ご立」

図4 i) 2段鉱散処理.ii)同時鉱散処理及びiii)直雛鉱散処理鼠料の断面組織

に重ね、 1273Kで 7.2ks保持してクロムと基材中

の炭素を同時に拡散させた試料(同時拡散処理試

料)と、厚さ 4mmの工具鋼に直接クロムメッキを

施し、1273Kで7.2ksの拡散処理を施した試料(直

接拡散処理試料)を作製した。これら 3種類の試料

の断面組織を図4に示した。 2段拡散処理試料に

は表層のクロム炭化物(B)と基材側の鉄中間層(D)

の聞に約 50μm厚さの傾斜組成層(C: FG layer) が形成されている。同時拡散処理試料では傾斜組

成層の厚さは約 15μm、直接拡散処理試料では

傾斜組成層は形成されず、クロム炭化物但)と基材

の工具鋼の:この場合は鉄中間層は使っていない

が同一記号を用いた)は凹凸を持った明瞭な界面

で接合されている。 3種類の試料を 1273Kに

0.6ks間保持後、氷水中に落下させて急冷するこ

とによって熱衝撃試験を行った。図5に直接拡散

処理試料の熱衝撃試験後の炭化物表面組織を示

した。直接拡散処理試料には多数の同心円状のク

ラックと放射状のクラックがみられた。他方、傾

斜組成層をもっ2段拡散処理試料と同時拡散処理

試料には、クラックはほとんど認められず、その

ようなクラック発生の抑制効果は、表層から内部

に向かつて炭化物分布がなだらかに減少する幅

広い遷移層を有する 2段拡散処理試料においてよ

り顕著に見られた。図 6に熱衝撃試験後の直接拡

散処理試料の炭化物層表面 (挿入図のハッチング

円)における円周部の応力の経時変化を示した。

これより、厚さ方向の引張応力σzは、半径方向、

および円周方向の応力、それぞれar、σ8に比べ

て小さく、図 5にみられたクラックの発生は後2

者の応力によると推察される。すなわち、同心円

状のクラックは半径方向の応力σrによって生じ

たものであり、放射状のクラックは円周方向の応

力σ8によって生じたものと考えられる。図7に

2段拡散処理試料と直接拡散処理試料の厚さ方向

の応力分布の計算結果を示した。ここでの応力計

算は弾性変形を仮定しており、基材の工具鋼の塑

性変形は考慮されていないので応力値は過大に

200

》EE 1∞ ."

b N b ι

b 0 4司

位里堅

問、

ー1∞

観察軍

・・切 勿 必姐・ 重獲量主散t --・園田園--)処理鼠料

図5 終衝撃鼠儀後の直後鉱散処理鉱料における炭化物表面組織

。 2

時間 (sec)

3

図6!)t化物層表面におけるヨ|張応力 Ur・uz・0"0の経

時変化

評価されていると考えられるが、傾斜組成を有する 2段拡散処理試料と傾斜組成層の無い直接拡散

処理試料で炭化物中の引張応力に大きな差が見られないことから、直接拡散処理試料は、 2段拡散

処理試料、同時拡散処理試料と比べて、炭化物/工具鋼 (SK3)の界面が明確で凸凹を持っており、

応力集中が起こりやすいためにクラックの発生が助長されたものと考えられる。

-20

4.溶融堆積法により作製した丸棒試料の凝固解析 ca巾idelayer

通常の鋳物は溶湯を鋳型に鋳込むことにより製 丘出丘FGlay.r.- SK3

造されるが、薄肉の鋳物におし、ては肉厚方向に藤田 幽 FG陥yer I!I…ーー SK3

I I 組織が配向するため、それに垂直な方向の強度が低

いという異方性を示す。他方、溶融堆積法 (FSD

[fused spinning deposition]法)は鋳型を用いな

いで溶湯を基板上に積層させながら鋳造する方法

で、薄い液層の凝固と再溶解の繰り返しにより組織

が形成されるので、巣やガス欠陥の無い微細な等軸

組織を有する。そのため、高強度でニアネットシエ

ープの鋳物が得られるとともに鋳造汗程の簡略化、

。w

》E制

トー

性し

¥

省力化が期待できる。

FSD試料の表面は積層数に対応した凹凸をもつも

のと当初予想されたが、得られた試料は非常に平滑

な表面をもっていた。このような平滑な表面のひと

つの応用として、 FSD法により丸棒試料の外殻を形

成させ、その内部を充填することにより表面無欠陥

の棒状試料を連続的に作製する鋳造プロセス (FSD

b"

。_1M

e∞ 戸二

F》-E E 制

'" b

的b 的E2∞

。1∞ 。

凶 t十

rli

i¥ L司

¥

wit トU

九ヒ、A‘、ー、 with FG lay, ,r

.n, ¥ IlaYE h

50D,stance{μm) 1EK

--ドithFG lay‘r

l¥ '-i¥

out ¥ aYE¥r ¥

5 1∞ o Dist8nce (μm)

トー

トー

15

150

CCプロセス)が考えられる。FSD丸棒試料の作製条

件を検討するために、 FSD円筒試料と内部充填試料

の界面における溶着状態を MARCを使った凝固シミ

ュレーションにより検討した。また、図8に示した

実験装置を用いて、温度を 850-10500Cの範囲で変

化させた溶湯を円筒試料の内部に種々の充填速度

で注湯し、シミュレーション結果との比較検討を行

った。FSD円筒試料の内部にアルミニウム合金溶湯

を充填し、界面での漆着を図るためには充填溶湯か

らの熱により円筒試料の内面の温度を液層を生じ

る共品温度以上に上昇させる必要がある。 一方、円

筒試料の外面は溶断を起こさせないために共晶温

度以下のできるだけ低い温度に保つ必要がある。こ

のような条件を検討するために、 Fig.9に示す要素

分割を用いて 200CのAl-12出Cu合金円筒試料 (肉厚

5 rnrn、内径 50問、高さ 100rnrn)に種々の温度の Al4児Cu合金溶湯を短時間の内に注湯したときの界面

での溶着条件を解析した。解析においては内部充填

溶湯の深さは時々刻々連続的に変化するが、本解析

においては溶湯の深さは充填速度に対応して間歌

的に増加するとして解析した。 Fig.9において、

溶湯充填速度が 6rnrn/sの場合は、まず lrnrn厚さの

溶湯要素の 1/6秒間での温度変化を計算する。次い

で、その時の全要素の温度をファイルに書き出し、

図7 2段拡散処理及び直篠鉱散処理院料における厚さ方向の応力

-21

)>and •

国8FSD-CCプロセスにおける溶湯充填実験装置

新たな 1mm厚さの溶湯要素を付け加えた後、新たな

要素以外の要素の接点に先に書き出した温度デー

タを読み込み、次の計算の初期条件として与える必

要がある。このようなデータファイルの入出力は以

下に示す usersubroutine impd. fを用いて行った。

<impd. f>

subroutine impd(n,dd, td,xord, f, v,a, ndeg,ncrd)

implici t real本8(a-h,o-z)

dimension dd(1), td(1),xord(1), f(1), v(1),a(1)

write(85, 600) dd(1)

write(85, 610) n

return 令 15尚 一25阻

l圃 .1一争l • Ts c聞は

位由K)

1 5 1 1...1

100

600 format(1pe10. 3)

610 format(i5)

end

図9 FSD一ccプロセスにおける溶湯先場実厳の

凝固解析に用いた要素分割(右半分)

まず、 Mentatでメッシュ生成、境界条件、初期条件、材料定数などの入力を終えた後、ジョブを

実行すると以下に示すような〈材料一jobl.dat>が生成される。(i)最初の 1層目の溶湯要素をもっ

モデルでは 116秒後の温度の計算結果をファイル<fort.85>に書き出す。この操作は

く材料_jobl.dat>ファイルの noprintの次行に岨盟Eとviなど、のエディタで書き込むだけでよ

い。 (ii)2層目の計算では、 〈料林一jobl.dat>ファイル作成時に、初期条件としてくfort.85>のデ

ータを読み込ませる節点には初期条件は入力しない。次に初期条件としてくfort.85>のデータを

読み込ませるために下記のく料料一jobl.dat>ファイルの initial tempの次行に」主と書き込む。

ただし、 1回目の計算で作成された<fort.85>には節点温度データが複数セット書き込まれてい

るので、読み込み用のくfort.85>には最後の節点温度データのみを残す必要がある。このような

処理は本研究のように 50-100ケの要素モデルを用いる必要がある場合は非常に煩雑になる。一

連の操作をパッチファイル形式でできることが望ましい。

〈料料一jobl.dat>ファイjレ

title job1

$. . . . MARC input file prαluced by Mentat 3. 3. Or2

sizing 1000000 252 326 326

elements 40

initial temp

→ (ii) .85.

initial temp

9. 50000 +2

-22-

no print

→(i) udump

continue

$. . . . end of loadcase lcasel

7蹴!I同問|同01就|… | … !I同19蹴|

図10FSD一ccプロセスにおける溶渇充繍跨の縦断面温度分布の解析結果(円筒鼠料予勲温度 200"C.溶湯温度 950"C.充犠速度 h=6mm/sl

6伺℃

594

528

462

396

330

264

198

132

66

Fig. 10に2000CIこ予熱したアルミニウム円筒試料の内部に 6mrn/sの充填速度で Al-4%Cu合金溶湯

を注湯したときの解析結果の一例を示した。この条件では界面温度の最大値は円筒試料のアルミニ

ウムの融点には達していない。 Fig.8の装置を使った実験においても界面溶着はみられなかった。

円筒試料の肉厚が5mrnの場合には、溶湯温度を高くし、空気スプレー冷却を併用しでも表面だけで

はなく界面温度も低下するため、円筒試料の内外面の温度差は高々数 lOOCであった。これより円筒

試料の溶断を起こさせず、界面近傍のみを溶着させるためには、厚肉化など、肉厚方向の温度勾配

を大きくする工夫が必要であり、その場合にも高精度の温度制御が要求されることが示唆された。

まとめ

現在、組織物性学研究室で‘行っている研究の中で、有限要素解析プログラム MARCを熱、応力

問題に適用した 3つの例を紹介したが、それ以外に、凝固時に体積膨張を起こす球状黒鉛鋳鉄にお

ける引け巣 (凝固収縮孔)の予測法の検討、金属材料がデンドライト形状 (雪や氷の結晶で良く知

られている樹枝状の結晶形態)で凝固するときの固相率とミクロ偏析 (溶質元素の不均一分布)を

評価・予測するための 3次元モデルを使った濃度分布の解析などにも MARCを活用している。

MARCを活用するに当たっては色々な問題点に突き当たるが、できれば学内にプログラム相談の

窓口ができることが望まれる。

-23一

GIS技術による細街樹輔システム構築に向けた基礎的検討

1 .はじめに

環境科学部杉山和一,工学部全嫡徳

sugiyama@netnag部 aki-u.ac.jp,戸l@ci吋lnag部 aki-u.ac.jp

近年,地理情報システムが格段とその利用範囲を広げている.長崎大学の環境科学部には情報教育シス

テムとしての「地狸情報システム(以下GISと柄でする)Jが導入されている1)このGIS技術は情報化時代

の環境政策キ設計において重要なツールのーっとなっている.このような GIS利用範囲の拡充に伴い,長崎

大学の環境科学部内に事務局を置く「晶崎GIS研究会2JJが,産・学・官・民の幅広い会員により結成され,

活動を始めている.活動の内容は多岐に渡っているが,現在,主な活動の内容を喰}面都市昆崎における GIS

のぜ術開発」に絞っている.

長崎市は多くの斜面市接地を抱えている.著者らは特に, G.I S技術を用いて「斜面市街地jの定義 3)

方法を提索するとともに,斜面市街弛の中でも階段や私道の存在を,斜面市御世における様々な現実問題を

引き起こしている一原因と見て研究対象としている.今まで,階段や私道が引き起こす現実巴暗には消防活

動や防災面のものが多かった.しかしっし、動丘は,関心が高まってしする福祉関係、のサービス分野にまで広が

っている.少守イヒやモータリゼーション,都市のスプローノレ化などにより,斜面市街地を思避する傾向はあ

るものの,長く根付いていた斜面市街地の様々な問題は依然と続いており,問題解決に至るまでにはほど遠

い課題が散在している.そこで,著者らは斜面都市の特徴を数値地図として表現した車醗販制育報システム構

築を主なテーマとする, GIS研究開発をスタートしている.本論ではその中でも,ごく一部分にすぎない情

報表現に関する一案を紹介する.

2.システム構築の目的斜面市働世を主な研究対象としている「晶崎GIS研究会」や「晶l耐ヰ面研究会」では, fノーマライゼイ

ションの精神にのっとり,人々がたとえどのような障害を持っても,住み慣れた場所で安心して担会生活が

できるような地域づくりを目指すJと会の目的を訴えている.斜面市街地をまちづくりや地域振興策のーテ

ーマとしてとらえ,有効lこ手l脂用しようとするねらいがある.そのためには,斜面地の防災面キ樹止面及び

生活の面におけるバリアフリー化が進んでし、かなければならない.このような「斜面Jとし、うバリアをなく

すには,斜面地をある程度平地に開発する物甜句な手段.J;01-1こ,情報によるバリアフリ→ヒが提案できる.

斜面というバリアを情報システムにより補っていこうとするのが基本的な考え方である.その情報システム

の一手段が fG1 SJであり,斜面地におけるバリアフリ}情報発信源になる可能性が非常に高い.

本論文で、具体的なテーマとして取り上げ提案する fGIS技術による斜面地の車醗昭告情報システム」は,

斜面市桂弛のバリアフリー化をテーマとしたー案である.また,これらのバリアフリーのための情報謝言に

より, f:斜面市街地jにおける防災・樹止・生活のバリアフリー化料足進されることを期待している.

1) 中村剛外4名,環境科学部における情報教育システム,長崎大学総合情報処週センター「センタ

一レポート」第 18号 pp.件 47,1卯93.2)h!句ゴ'lWWWIl噂s.env.nagasaki-u.acJp3全嫡 徳 杉 山和一外3名, GIS技術による斜面都市の比較櫛サ,長崎大学公開講座叢書, 2 f地

域環境の創造J,大蔵省印刷局, pp. 39 -48,20003.

-24-

3.システム構築

3.1システムの全体構成

GIS So白ware

細街路情報システム

写真測量

So自wa四

3次元動画像

So伽 ra問

GIS統合システム

図1 GISによる細街劇育報システムの概念

自作

So貴wa問

現在, GIS関車ソフトの中には普通のブラウザを使いながら Web上で地図のデータ検索が可能なものが少な

く,特殊のブラウザを経由して使用するアプリケーションソフトが一般化されている.日本では瑚L

(eXtensible Makeup Lan即時e)を応用した GIS分野の肌(G-肌)標準化が進められており, GIS応用分

野の新しし。萱を切り開こうとしている.しかし,世界に通用できる標準化に至るまでは,ある程度の期聞が

要するであろう.

本システムは,今のところインターネットやイントラネットに通用できるGISアプリケーションソフト(特

殊ブラウサ主利用)を基幹とし,斜面市街地の鮒蹄割育報を抽出するための写蔚則量3次元計測技術をパッケ

ージ化したアプリケーションソフトを乗せている.また,インターネットの上で流用されている 3次元画像

圧縮技術の一般的なフォーマットである VRML及び,既存のGISソフトに機能を追加した自作ソフト等により

構成されている(図1参照).

図1を見れば分かるように,車問寄跨情報システムはGIS総合システムの一部分となっている.GIS総合シス

テムの上には道踏情報だけでなく,道のネットワーク機能付ヰ面市街地に有効な3次瑚斬機能を追加する

ことにより,様々なa情報システムの構築が可能となっている.本研究では,その中でも特に,高岡報告情報シ

ステムの概念についてのみを説明する.

3.2システムの構成内容

本システムはGISソフトの上に,基本ディジタル地図として日本地図センター発行の数値地図 10000(総合)

を乗せている.本システムの狙し、からすれば,使用するデ、ィジタル地図は大縮尺地図1/2,5∞以上の精度を

持たなければならない.そこで,本研究の対象域だけを1/2,5∞以上の精度にアップさせる追加作業を行っ

ている.なお,このディジタル地図の上には細苛路情報の第1次情報となる「繊綿一次情報」の属性デー

タが付け加えられている.この第1次系醗昭吾情報は数値地図 1∞00(総合)の上に加えられており,ディジ

タルカメラにより作成された詳細な「第2次車岡事割育報Jにリンクさせている.この「第2次細街踏情報J

は写真測量の3次元計測技術を応用したもので,現場情報を1/500程度の精度にまで抽出し,結果として VR岨

-25-

情報及び日D用の DXFフォーマットとして出力している.第2次細街路情報は2次元平面図だけでなく,縦

断図や3次元CADフォーマットが作成可能となっている.このような出力結果は斜面市穫弛における1/5∞

精度の道路台帳と匹敵するもので, rディジタノレ3次元空間地図Jとして命名できるものである.本論では

細街路情報の中でも階尉育報の部分だけを取り上げるものとする.

→細街路第2次情報の精度:11:蜘

3次元写真湧l量ソフト

σ民帰M江副ぽ)

の基本ソフト(Arc羽 ew) ...数値地図 1剛 o(総合)事

図2 システム構成内容の概略図

4.システム構築の実験対象域

直山曹キE

片謝

尾上町

。 700 m

図3 研究対象域(立山地区)の位置図

本システムの実験対象域としては副崎市の立山地区を選んでいる.この立山地区は長崎市の中での有数の

斜面地であり,斜面蛸虫特の問題を抱えている地峻でもある.また,ほぽ平地に当たるところから,斜面頃

斜角度が20度を量打蹴まで含んでいる.図3がその位置図である.

なお,この地区の町掛脊報の上に数値地図 l∞∞総合)を重ね合わせて,拡大した画面が図4である.

重ね合わせた町境の境界情報は1/2,5∞の精度で,道路情報は1/10,0∞の精度を持っている.図を貝れば分

かるように,ところところ精度が落ちているものの,町境は道路の真ん中を走るような形で設定されている

ことが見て取れる.重ね合わせの精度を落としている原因は,数値地図 l氏削(総合)の道路情報の精度が

-26-

町境情報よりも不正確であるものと抱則される.また,道踏↑静匝から見れば分かるように,数値地図 10000

(総合)には,市道までは入力されているものの,私道などは入力情報の中に含まれてないことが確認でき

る.図4の情報が本論での第1次細街路情報となる.この中で階段情報として表示している地域を現地調査

し,写真測量により 3次元詳車醐リ量を行った上,第2次系醗節措情報を作投ずることになる.

第2~大鮒融合↑静院の精度は1/500 までアップさせている.この第2次繊招針育報は,最終的にベクターデ

ータとして抽出するのが狙いである.しかし本論ではベクターデータを抽出する前の段階の3次元画像情報

抽出までの内容に止めておく. 3次元画像情報とは,刊ML画像であり, 3DのCADデータである DXFフォー

マットの結果である.

w来E

。 200 m

図4 立山地区の町境と数値地図 10000(総合)を重ね合わせた画像

5.結果

上述したように,写真測量の3次元計測技術による第2次系附路情報の結果として抽出できるものを,図

5に示す.この中で(a),(b), (c)の写真は現場調査により得られたもので, (d)が3次元計測技術により得ら

れた結果図である.この図のフォーマットは刊MLで,インターネットを通じても視線を変えながら階段情報

をあらゆるところから観諜することが可能となっている.また, VRMLフォーマットは画像の3次元情報を含

んでいることから 3次元計調腕果をV胤フォーマットに変換することにより,必要な箇所の3次元情報を

画面上で簡単に表示することが可能となっている.また, CADフォーマットの DXFファイルも同様の3次元

情報を持っていることから,階段の平面図はもちろん,縦断図や鳥取図の結果としても出力することが可能

である.

図6は DXFファイルの想定図として, VRML画像から抽出した結果である.この結果からも伺えるように,

第2次鮒協告情報は非常に高精度でかつ,わかりやすい3次元結果図として出力することが可能である.こ

れらの結果は画像の属性情報としてリンクすることにより,必要なときに結果を取り出すことが可能である.

-27

(a)階段の左側からの撮影画像 (b)階段の中央からの撮影画像

(c)階段の右側からの撮影画像 (d) 3次元計測技術による結果図

図 5 写真測量技術により抽出できた元の画像((a),(b), (c))と結果画像(d)

図 6 CADの DXFフォーマットカ、ら得られる予想図(この結果は VRML情報からのものである)

-28-

6.おわりに

本論で述べた fGIS技術による細繍情報システム」は, 3次元地形情報と道路のネットワーク機能を付

け加えることにより,斜面市街地におけるバリアフリー化のための情報発信源として利用することが可能で

ある.また,斜面地における高精度の道路地図千特製にも応用することが可能である.将来的には,これらの

結果を発展させた「斜面都市におけるバリアフリ』化のためのGIS総創育報システム構築jを目指している.

本実験結果をまとめるに当たり, (有)ベルエンタープライズ社の井上哲朗氏牝は貴重刻育報0漉供と,

現場写真撮影を担当していただいた.ここに記し,感謝の意を現す次第である.

の (有)ベルエンタープライズ牝 ft表取締役(Tel:腕-8幻剖11,F砿 :ω15-828-65“)

-29-

英語教育のための電子薦寛

一全学教育英語授業におけるコンビュータネットワーク利用の効果-

1. はじめに

野崎剛一(総合情報処理センター)

E-mai1: noza恒@net.nagasa恒・u.ac.jp

鈴木千鶴子(全学教育非常勤講師)

E-mai1: suz也旭町田lShin.ac.jp

ミレニアム、西暦2∞0年を迎え、年頭に提言された首相の私的懇談会 121世紀日本の構想Jによる"

英語の第二公用目前ピ, (正確にはその可能性)論が話題を呼んでいる。その是非を問うことはさておき、

その懇談会報告書を受けて小湖恵三首相が施政方針演説で示した「教育立国」の目標として 121世紀を

担う人々はすべて、・・・国際共通語である英語で意思疎通ができ、インターネットを通じて国際社会の

中に自在に入っていけるようにすることだJ1)との訴えに異論を唱えることは難しい。少なくとも日本の

高等教育を担う大学人にとって「教育立国」を目指すと言う政府の考えは心強くもあり、正に 21世紀を

担う人々を教育している側としてむしろ責任を再認識させられる。筆者らはこの「英語jと「インターネ

ットJの統合的教育について、 1995年度?1997年度の間文部省科学研究費補助金(国際学術研究)列こ

より実関冴究を行い、その結果を『センターレポート第 17号』で報告した03材高では、それ以降の研究

成果と教育実践 (1998年度、 1999年度)について報告し、特に標題のテーマに対して「英語教育jとF情報教育Jの観点から具備句提案を試みる。

2. 教育実践の方法

1998年度、 1999年度ともに以下の 1999年度の例で紹介する方法で実施した。

2.1. 対象クラス

全学教育の外国語科目「総合英語mJ(前期)I総合英語町J(後期)を原則として連続し通年で受講の

工学部2年生、 1クラス約60名。全学生とも教育用のユーザー個別IDアカウントの発行を受けて受講。

2.2. 授業形態・内容

授業では、例えば地域且暖化、環境ホルモン、クローン生物、遺伝子診断・治療やゴミ処理問題等、現

在の地球環境・社会において人類が直面しているさまざまな諜題を科学的視点から紹介・解説した英文テ

キストを用い、問題の本質を理解した上で、各テーマに対する各学生自身の考え、感情、体験、嬬哉等を、

提供された電子環境の中(次項 2.3のインターネット機能に加えオンライン辞書、文法書利用を含む)で

作成した英文で、主としてメーリング・リスト上に発表・交換するクラス・ワークを軸とした。さらにホ

ーム・ワークとして、他の発言に対する感想・意見の返信、および Webによる関連事項の調査・情報収

集と英語によるその報告を、それぞれ次項のインターネットの機能を活用して行った。

その目的は、 0グローバル化と情報化が急速に進行する社会環境の中で、国際共通語としての英語で、

グローバルに情報を入手し、表明し、共同作業する能力を養成すること、並びにゆ未来の社会を形成・

創造する個人として、将来起こりうる共通課題に適切に対応できる態度と見識を構築する能力を養成する

こと、である。

2.3. 利用インターネット機能

それぞれの機能と活用方法は以下の通りである。。メーリング・リスト

30-

名称クラス・エル (cls_l)のメーリング・リスト (cls:胞ml.nag.槌 aki-u.ac.jp)を昂崎大学総合情報処

理センターサーバーに Majordomo、筆者により設定。その環境上で、科目担当者(筆者)とクラス全

受講生間で、連絡事項を含め、メーリング・リストに適した共通の話題・テーマについての情報交換・

デイスカッション。(授業時間中およ的受業後のクラス内での発言・会話用)

u) E-メーjレ

cls_lで公にされた話題を個別に発展させ、随意に個人間で自由に質問等英語で会話のやり取れこの

E・メール交信には、ゲストとして授業参加してもらったネーテイヴ・スビーカーの英語教師にも参加

してもらった。(授業後の教室の外での個人的なお話し用)

ili) ニュース・グループ

長崎大学内に設定したローカルのニューズ・グループ、 EnglishSuzuを含む)

利用回数は少なかったが、授業で取り上げた関連テーマについて、各自メーリング・リスト外の人々

との英語による交信の試み。デイベートの見学、備食に相当する活動。(教室内または教室外での詩命

を目的とした系統立った話し合い用)

iv) WWW

授業で学習した関連テーマについて、各自インターネット上の各種サーチ・エンジンを使い適切な

Web ・ページを検索、そこから得た情報・調査結果を、メーリング・リスト上のクラスメートへ英語

により報告、情報交換。(教室外での個別の調査・研究と教室内でのその結果発表)

v) チャッ卜

WWW上で利用可能な英文によるチャット・サイト(例えばhtゆ://chat.yah∞.∞m 等)を各自検索、

登録し、随時リアルタイムでライヴ・トーク。(ヴアーチャルなi酬での個人による会話実践・他流試

合用)

以上の機能を活用した種々のアクテイヴイティーを、総合情報処理センター第 1・第 2端末室での授業

時間中のクラス・ワークとして、または大学内の図書館等の学習者用パソコンの端末を利用したホーム・

ワークとして、適宜振り分けて課し、各自衛星2回の発信を目標とした。

3. 結果・考察

3.1. 英語コニュニケーションカ

づ主の本実関冴究で、インターネット活用による英語力あるいはコミュニケーション能力の伸長につい

ては、以下の方法を用いて検討したoi)事前・事後 WI蜘 gTask 'Ies旬並)学期末謁鯨吉果 ili)メーリ

ング・リスト上の全交信吉田込その結果明らかとなった事柄について、既に他の紀要等に英文で発表済み

(材高末の文献参照)であるが、材高の意図に沿って、特にデータの一貫性と対照群設定の点から 1997

年度分の結果をもって以下に例証する。

3.1.1 挑戦Jと「詳述・推敵J年度初めの 4月と年度末の 2月に実施した事前・事後WritingTask 'Ies胞の解答用紙を、各学生につ

いて事前と事後の}I関亨を無作為に並べ、 2名のネーテイヴ・スビーカー英語教師に、事前か事後かの判定

を依頼した。さらに、判定の根拠を次の 5項目(英語コミュニケーション能力構成要素)5)の中から選ん

でもらった。その結果、正しく判定された学生の解答について、インターネット利用のクラスと対象クラ

ス別に、判定の樹処とされた項目の割合で見てみると図 1の結果料尋られた。

英語コミュニケーション能力構成要素:

SぬolinguisticCompetence 1: 最小限度の解答に止めず、文を練って詳しく述べる能力

Sociolinguistic Competence 2: 現実的、具備守な表現力

Dis∞urse∞mpeten田: 談話構成能力

-31

Gramma包calCompetena 1:

Grammati伺 1Competena 2:

多少の間違いはあるが、より洗練された精巧な表現にお織する能力

間違いが予、なく、正確な表現力

Components of Development

Exp. Class

Cont. Class

0% 20% 40% 60%

ratio (%)

80% 100%

図1 構成要素別英語コミュニケーション力発達比較

園 Socio.Comp. 1 I ・soci0.Comp.21口Discrs.Comp. I

!日Gr.Comp. 1

1・Gr.Comp. 2

要約すると、インターネットを利用したクラスの学生においては、英語コミュニケーション力の中でも

特に正確さや完成度ではなく、「最小限度の解答に止めることなく、文を推離してより詳しく述べようと

する能力jと「多少の間違いはあっても、より説練された精巧な表現に挑戦しようとする能力」の面で伸

長がみられたと言える。これは、母語を含めた潜在的な寸支的言語能力を外国語としての英語にも無限に

発展させていく可官触を示唆するものであろう。言苦を単に覚えた表現を知識として限られた範囲で再現

すること、とする態度から脱却した本来の望ましい自律的言語発達への移行と見ることができる。

3

前期末に実施した試験の採点結果カか、ら、問題の種類別にインターネット利用のクラスと対照クラスの平

均得点を比較し、図2の結果を得た。

25

20

215 0

CX 10

5

O

Final Exam Results

Comprehensiton

Questions

Type of Q

Essay Writing

図2 読解力 ・作文力男Ij:f,尋点比較

要するに、インターネットを利用したクラスの学生は、教科書(同ーのものを使用)の内容理解におい

-32-

ては対照クラスに及ばない一方、任意の関連テーマに対するリアクション、意見、コメント表明の自由英

作文 (essaywn也19)においてはより優れた成果を発揮した。

3.1.3 ネーティヴスビーカーに近づく文接続構造パターン

メーリング・リスト上の全交信言母校 UNIXのgrepを用いて、特定の単語(接続詞等)をソートアウ

トし、学生の使い方(文中における位置等)を、交信相手のハワイ大学カビオラニ・コミュニティー・カ

レッジの 15?20名の学生と 3名の英語教師との使い方と比較・解析した。特に接続詞"when"と"民伺U館"

について文頭、文中の使い方の頻度を、 5月交信開始時期から 2月の終了時期までを3区間に区切り、変

化の過程として比較・分析し、以下の2組の結果を得た。(図3と図4、ならびに図5と図6)

ω

0.6

0.5

E 04 ~

~ 0.3 。g o2

渓 0.1

ω0.8 可3』

g06 何+-' .s 0.4 H目。渓 0.2

Frequency of "When" in Initial Position

May-、July Aug.-Nov.

Period

Dec.ーFeb.

戸認fi一一一← 」

図3 文頭に接続詞'When"を使用する頻度の変イh比較

F…cyof when i-h-5………n[

May-July Aug.-Nov. Dec.-Feb.

Period

|一一 HawaiiSs &1 teachers

|一一 leamers

←一一 一一一」図4 文中に接続可'when"を使用する頻度の変イヒ比較

-33-

ω

0.3

0.25

~ 0.2 ~

iii 0.15 ..... o

go1 渓 0.05

1.2

(/)

E08 ~

] 0.6 。..... ち 0.4

渓 0.2

Frequency of "Because" in Initial Position

May-July Aug.-Nov. Dec.-Feb.

Period

戸:::-Ha~~i-i Ss -&1 teachers

同一一learners

L一一一一…一一一」

図5 文頭に接続可'Because"を使用する頻度の変他七較

Frequency of "because" in Seconda"rv Position

May-July Aug.-Nov.

Period

Dec.-Feb.

:--Hawaiiふ卒|teachers 1.

r!…?i

図6 文中に接続可'be則前"を使用する頻度の到じ比較

以上の結果より、学習者においてはインターネットを介したメーリング・リスト上でネーテイヴ・スピ

ーカーとの交信を重ねる過程で、図 4および函 6で察られるように、接続詞"when"と"b配 au関"を文中で

使う構文の割合が無意識のうちにネーティヴ・スビーカーの割合に近づいてきたと言える。

この接続調を文中に使う構文は、主節を前に従節を後ろに配置することであり、日本語の構文もしくは

語順と相反するパターンである。従って、日本人英語学習者には、特に"B回 au節"を文頭とした単独の節

だけで文を終了する誤用も多くみられる。この問題行動は、ネーテイヴ・スビーカーの英語教師によると、

通常の英語授業の中で再三注意を繰り返しているが、殆と?改善が見られない現象の一つであると言う。一

方、英語での主節が前で従節料麦ろの(つまり"when"や"because"が文中にくる)パターンは、特に日本

の英語教育の中ではあまり注目されていないようである(おそらくそこまでの時間的余裕がないためと思

われる)が、ネーティヴ・スビーカーの英語使用のコーパスに基づく調査によると、明らかにこのバター

-34-

ンの害雌同清いと言うことである。町

また、本研究の学習者について"be伺 use"の使用頻度を 3区間ごとに合計してみると、次の図 7に示す

ように、誤用も含め全側切こ使用回数が雨明を追っに従って増えていること伴品。このことから、イン

ターネットでの英語による交信、デイスカッション、コミュニケーション演習の過程で、複文作成が増加

したこと、さらに英語の語用論的特徴とされる理由づけ (re槌 oning)を多く用いるようになったと推測す

ることが出来る。

450 400

~ 350 g 300 2250 ~ 200 万 150+"' .s 100

50 0

Learners' Use of "because"

May-July Aug.-Nov. Dec.-Feb.

Period

口second.position ・initialposition

indepndnt clause

図7 学生の"民団use"使用の増力目由呈

3.2 授業評価コメント

以上の英語コミュニケーシヨン力発達効果が観察 ・確認されたコンビュータネットワーク利用の授業に

対して、受講学生自身はどのように評価しているのであろうか。毎学期末に提出が課題の一部として謀せ

られているジャーナル(日誌)およひ湖末試験時に行われる授業評価の自由記主缶主部分により調査検討し

た。その結果として、最新の 1的9年度生のコメントを、良かった点と悪かった点に大別して以下に列挙

する。特に悪かった点についてはカリキュラム企画編成倶IJにとって今後の改善点として課題となると思わ

れる項目別に分類している。それぞれのコメントの最後の[]内の記述は筆者による解説である。

3.2.1 良かった点

一 最近は、パソコンを使う機会が増えてきているので、今回の英語の講義でさらにパソコンを身近か

なものに感じることができた。(ege∞11)

人のメールなど見たり、いろんな情報なども手に入ったりするので、良い。(e缶∞12)

一 感想、や宿題を出す時に文章を作る力がつく。[3.1のデータで示した,点を自覚できている]

インターネットによって他の人、例えばクラスメートやホームページ等によって色々な人の考え方

がわかる。(egeOO14)

コンピュータネットワークを使うことでいろいろな情報が手に入札ただ教科書(今回は科学的な

生活上の問題について)を読むだけではわからないような遺伝子やゴミ問題についてなど具体的な

例などがあり、理解を深める上ではととも良いと思った。(ege∞15)

いままで学んできたなかでパソコンを使った英語の授業はなかったのでおもしろかった。英語の勉

強だけでなくパソコンの使い方まで、分かつてよかった。(ege∞1η

- 35ー

自分は授業が楽しかった。 (ege∞18)

一 今回 1年間インターネットを使いながらの講義の中で、色々なサイトをのぞいたり、時にはNASA

のホームページをのぞくなど、たいへんきちょうな体験ができてとても良かったと思う。又、クラ

スワークなとでクラスみんなの意見を見ることができるというのは自分とはちがったかんがえを吸

収できる良いチャンスであると思う。 (ege∞20)

一 今まで中学高校大学と英語の授業をうけてきたが、この授業はいままでになしヰ受業で英語があまり

好きではない僕にはただ単に粉ヰ書の訳をしていくという授業とは→未違って楽しかった。また教

科書の内容も興味がある事について書いてある事が多かったのでやりやすかった。 (e飴∞21)

一 僕はこの授業は好きでした。なぜなら英語とパソコンの使い方が同時に学べたからです。僕は英語

がとても苦手です0 ・・・でもこのJ受業はやってよかったと思います。 (ege∞23)

一 英語学習とコンピュータの学習が同時にできる点。 (e侮∞24)

インターネットにはさまざまな情報がたくさん飛び、かっているなぁと思った。インターネットをす

る手順が分かつてよかった。また、人に手紙を送るにはどうずればよいかなどには慣れることがで

きたと思う。 (ege∞25)

一 普通に日々をくらしていくなかで、感想を英語で考えて書くことはなかったが、メールを送る時英

語で書いて送らないといけないでの、いい経験になりました。 (eお∞30)

一 授業にコンピュータを取り入れたことで授業中に教科書の内容をより深く理解することができたと

思う。オンラインでホットな情報(たまに古いのがある)を入手することで、"今"、その問題がど

のように発展して、どのように取り組まれているか、又、実生活とはどんな関係があるのか、最先

端ではどういう見解をもっているか等、様々な情報があってとても 90分では把握しきれる量では

なかったが、それでもそういうものに触れることはいい刺激になったと思う。 (ege∞31)

ー いろいろなサイトでいろいろな英語で書いてある情報を見れてわかりやすかった。また、人の意見、

感想を見れる所も良かった。 (ege∞32)

コンピュータネットワークを使う授業は大変良かったと思います。 (ege∞36)

コンピュータネットワークを使えたということで瞬時にインターネットでいろいろな事例を静てる

ことができて大変良かった。また他の人の考えていることも良く分かり参考になった。 (ege∞37)

一 毎回のクラスワークがタイピングの練習にもなった。 (ege∞37)

一 海外の人の意見等も参考にできる点でネットワークを使うことはとてもいいことだと思う。

(egeOO38)

コンピュータによる授業はなかなかコンピュータを使う機会のない私にはよかった。他の人の考え

などが見ることもでき、インターネットで調べることもできた。それに返送もすぐにできたので、

それもよかった。 (e侮∞39)

コンピュータを使うことによって、様々な情報を得ることが出来たと思う。またそれまでインター

ネットのことや Eメールのことなんて知らなかった自分がこの授業で出来るようになった。

(egeOO42)

ネットワークで他の人との英語でのやり取りができ、普通ではあんまりできない事が可能になる。

更に言うと、ネットワークを使えば、世界中の誰とでも英語で会話ができ、とても勉強になる事も

増えると思う。 (ege∞44)

一 英語の授業をパソコンで行うことで、パソコンの使い方をだいぶおぼえたので自分にはすごくプラ

スになったと,思う。 (egeOO47)

コンピュータの使い方、メールの送り方や調べたいものがすぐわかること。 (ege∞49)

コンピュータを使うということによって、ほかの講義よりもおもしろかったと,思う。 e飴∞50)

-36-

コンピュータネットワークで、教科書についての意見や感想をメールで見ることができるのは大変

良い点だ、と,思った。また、パソコンの辞書で、英単語を調べられるので、良かった。 (ege∞52)

普通に授業を受けるより新鮮で楽しかった。色々な情報が世界から入ってくるので本場の英語に触

れることができ、これも大変貴重な体験だと思う。 (ege∞53)

ー パソコンを目の前にしているとねむくならないのがいし'0(egeOO58)

コンビュータの事が少しでも[この学生は半期のみ履修1扱いやすくなったし、他の人の意見を見れ

たのは良かった。 (egeOO59)

コンピュータをひんぱんに使ったことがなかった自分には、インターネットなどをするきっかけに

なり、ととも面白かった。 (ege∞62)

- P.c.を使ってする英語の授業は初めてだったので、とても来勝手でした。 pcを使うといつでも先生

にメールが送れるし便利だと思います。[教育学部4年生.](ege∞66)

このような授業は英語で、は初めてだ、ったので、とてもおもしろかったで、す。学生の自主性を尊重す

る授業だ、ったと思います。教科書の内容だけにとどまらずコンピュータを使えば、さらに広い内容

も知れてとてもよいと思います。[教育学部4年生、授業の趣旨をよく理解している](e飴α渇7)

いろいろな事がインターネットで検索できるのでとても良い方法だと思います。 (egeα>(8)

以上は、全般的に授業の趣旨をある手自支理解し一応高い評価を.しているコメントである。しかし内容的

には、インターネットによる情報収集面に強い関心が示されているものが多く、利用態度は受け身的な段

階に止まっていたと想像される。今後、より能動的な使い方を養成していく必要があろう。

3.2.2 悪かった点

3.2.2.1 時間害~上、自習時聞が~予にない

ー メーリングリストでクラスから上がったメールを見たり返信したりするには大学のメインコンピュ

ータに接続されたシステムでしか行えないので、情報処理センターや図書館にわざわさ守子かなけれ

ばならないので、どうもなまけがちになってしまった。家のパソコンでメーリングリストを見るこ

とができればどれほどいいかと何鹿思ったことか、、、、 (ege∞31)

ー しかし宿題を提出するのに eメールを使うので、コンピューターがある図書館などに行かなければ

ならなかった。図書館など使用時聞がきめられているので送れないことがある。 (ege∞50)

3.2.2.2利用可能な陀が村訓こない

一 家にパソコンを持っていないので、少し不便なところもあった。 (ege∞53)

ー コンピュータをもっていないと、あまり興味がわかないというのと、使い方がよくわからないとい

うことがあります。 (egeOOI6)

(egeOO31) [3.2.2.1参問

(ege∞50) [3.2.2.1参問

3.2.2.3自発院洋習が困難である

一 インターネットとかして授業を聞かない生徒もふえるかもしれない。 (ege∞12)

オンラインで授業するのだから窓の聞いた自由に出入りできる教室で授業するのと同じようなこと

なので、授業の聞をぬって部屋から出ていく人がいた。そのため 1つの課題に対して内容の薄いリア

クションが数多く見られた。ある程度学生の自主性が必要であると思った。 (ege∞31)

一 他のページを開いてしまうことがあった。 (egeOOll)

一 授業中つい他のゲームやインターネットをしている人もいたので、あまり集中できないというのが

悪いと思いました。 (ege0059)[教師側で介入のデバイスを上手に使うべきで、あった。]

一 37

ー パソコン室でやるので、授業は先生と一部の学生だけでやっているように思えます。パソコンゲー

ムをしたりして授業を聞いていない人がいたと思います。 (egeOO30)

ー しかし、授業以外の内容のこともインターネットで見ることができるのでつい、それをしてしまう

(遊んでしまう)ということがあり、これに関しては自覚を持つ必要もあるのだが、自分は自覚を

持てない部分があったようだ、った。 (egeOO39)

一 授業とは関係ないものをインターネットでみたりすることができること。 (ege∞49)

一 授業中にネットワークやゲームで、遊んでいた人が多かったこと。 (egeOO32)

[学生カ守受業中他の所謂内職やほかの事を考えている現象は、例えば対照群のクラス等この授業に限

らず観られることである。手(頭)を休ませない演習の樹才の持ち込みも検討されるべきことであ

ろう。一方、手や頭を休みなく使うことだけが学習であるとは限らないことを教師と学生が議哉す

ることも重要である。その上で授業時間の有効な使い方を工夫する必要がある。]

3.2.2.4情報リテラシーが不十分である

(ege∞16) [3.2.2.2参問

一 けれど自分の場合、特に後期は始めの3、4回送り先をあやまったせいか届かなく、やる気がなく

なってしまった。 (egeOO36)

でも最初のうちは、キーボードを素早く打つことが出来ないため、自分が書こうとしていることを

なかなか表わすことが出来なかった。 (egeOO38)

ー コンピュータネットワークを使った授業は、パソコンを使いこなせない僕にはとてもたいくつでし

た。衛星メールを送るなんて考えられません。僕にはもっとふつうの授業がよかったです。唯一よ

かった点は教室があたたかかったことです。[後期のみ履修学生](ege∞65)

ー ただ、私はコンピュータが苦手なので当初はコンピュータを使いこなせなくて苦労した。 (e飴∞37)

ー ただ、悪い点を挙げるとするならばメールアドレスをまちがえた場合に先生にメールがとどかない

ことだと思う。 (ege0042)

3.2.2.5その他・授業形昆坊法に改善の余地がある

ー メールを使うのが主だったので、もっといろいろ使えるような気がする。 (ege∞55)

甘受業で紹介した他大学の英語学習用インターラクテイヴ・ウエヴ等4)のことを示唆していると思

われる。]

一 パソコンの中に翻訳ソフトが入っていれば完ベキだった。 (ege∞58)

ー パソコンの中の辞書はボキャブラリーがすくない気がした。 (ege0058)

一 教師との関係が希薄になるので、質問などをする機会があまりなかったのは、少し残念だった。

(ege∞4η

一 授業でパソコンを使っているのはメールを書くときなど、少しの時間で、パソコンをあまり効率良く

f吏っていないのではと思った。 (egeOO52)

ー しかし英語の講義という点で考えるとインターネットを読むなどという目だけの作業とキーボード

を通して英文を書くなどで、えんぴつを持って英文を書くという作業がない分だけ効率はわるいの

ではないかと思う。インターネットの講義とそれとは別にペーパーの宿題を出してもらえると良い

のではないかと思う。 (egeOO20) [英文を書くと言うことを鉛筆で書いてきた習慣に縛られて認識

している。]

- 今回の講義で使用した教室が広すぎる事。各人カ1思い思いのことをしていて、いま一つ、講義の内

容がったわっていなかたように思う。 (ege0024)

一 教師とじかに対面することは少ないので[机の配列が演習用]、コミュニケーションの面で希薄のよ

うに思った[半期のみ履修の字企.]0(egeOO62)

-38

ー しかし、授業では教科書を用いているので、直接は PCカヰ受業には関わっておらず、ついつい遊び

に使ってしまうこともありました。せっかく PCが使えるのならインターネットを使った教科書の

内容に関する記事を紹介したり、生の英語に触れたりできると、もっと PCを利用した授業になる

のかもしれないと思いました。[教育学部4年生](ege∞66)

一 自分は絶対にしなかったが、他人のメールを見てそれをまねてメールを送る人がいるかもしれない。

(ege∞14)

ー インターネットで感想を送ればいいみたいな感じになっていて、ちゃんとした授業という感じでは

なかったと思う。(僕らにとっては良い事なんですけれども)挙げるとすればこういう事になります。

(ege∞44)

一 授業はパソコンが中心だったが、そのためか分からないが、 chap飴rの内容をよくつかむことがで

きなかった。もっと教科書をじっくり見てみてもいUんじゃないかと思れでも、普通うけている

授業とは違う感じがしたし、それなりによい勉強ができと思う。 (ege∞25)

ー ただ、先生と生徒が顔と顔を合わせて意見を交換するという点においては、少し物足りない点があ

ると感じた。人と人とが言葉を交すことで生まれた言葉を学習するということはやはり話しをする

ということも大事ではないでしょうか?(ege∞15)

以上を概観すると、担当教員による授業形態や方法にまだまだ工夫が必要であることが判る、と同時に

学習環境上の課題として、自習・演習時間の確保ならびに利用可能な PC端末の確保が望まれる。また、

全体的なカリキュラムの課題として、基礎的な情報リテラシーおよび情報コミュニケーション力の不足を

どこでどのように補い教育するかを検討する必要があろう。このようなカリキュラムを含めた学習環境の

ハード面が整摘されてはじめて、自発的学習が可能となり、コンビュータネットワークの本領の一つであ

る自律・自立的学習が促進されると言えよう。

また、学生の評価コメントを観察すると、「英文を作る」と言うこと、ならびに「コミュニケーション」

は何かと言うことについて、従来取られてきた方法によって定義・認識している傾向がみられる。この点

については、言語教育者の中にも誤解が在るということが最丘指摘され、色白・fa田・∞mm山首伺tionとは

何かについて議論を呼んでいる。カ

4 結論・提言

4.1 英語コミュニケーション力強化の観点から

以上の考察より、インターネット環境における詐芋教育効果として、次の点を結論づけることが出来る。

(1)相方向通話の増進

(2)自律・自立的学習の促進

(3)言謝吏用における謝子錯誤または持臓と推哉の機会の樹共

(4)文構造に対する認知的理解の強化

4.2 環境整備の観点から

本コンビュータネットワーク活用の英語コミュニケーション教育実践を、より効果的に実施するために、

電子環境構築に関して次の点を指摘することが出来る。

(1)オンライン辞書、参考書(それらとのリンクを含め)の充実とアクセスの容易化

(2)パーソナルデータベース作成の簡便化とその指導の導入(作成した英文の消去を防ぎ、後に自身の

発展的学習の材料として役立て、より自立的学習をサポートするため)

(3)多くの学生が自由に利用できる PCの増設

-39-

このことは、可能であれば多い方がよいが、学生の授業カリキュラムが過密であること、設置スペ

ース、最近のPCの高機能・低価格化、インターネットの家庭への普及等を考慮すると、学生個人

個人が自宅に文房具のーっとして、インターネット接続できる PCを持つことあ必須とすることの

方が、よりよい解決策であろう。

4.3 カリキュラム改革の観点から

今後ますます進む情報化社会の中で、学生にはパソコンやインターネットを十分に活用する能力が求め

られている。それに対して所謂 F情報活用能力Jを育成するための演習が十分に行われているとは言えな

い。また、現在、大学で行われている一般情報処理科目の情報処理演習は、小中学校や高等学校で行われ

ている情鴇礎科目の演習内容と変わりがないものも多いと観られる。大学における情報処理寅習ではも

う少し、情報処理槻1の基本原理と応用に関わる演習を、こ礼治ものグローバルに国際化された社会で実

際に使える情報コミュニケーション能力育成として、きちんと行うべきである。特に電子メールならびに

メーリングリストや電子ニュースの演習は不可欠で、あるが、その内容は単なる道具の利用説明会のような

ものではなく、中味が意思蹴亘や意見交換、デイスカッションといった真のコミュニケーション教育とし

て行われるべきである。これを語学教育の側から考えると、 Web、メール、ニュース等を使ったコミュニ

ケーションプラクテイスを積極的に取り入れた授業ということになろう。従って、英語によるコミュニケ

ーションプラクティスを通して、コンビュータとネットワークの活用が図れるように、全学教育カリキユ

ラムの中に情報リテラシー教育と英語教育とを融合させた科目の設定を検討すべきではないかと思う。

5 おわりに

最後に、 3.2.2の末尾で記した点に繋いで、コンピュータネットワークによるコミュニケーション教育

に対する批判に対して、朝尾幸次郎氏が英語教育のメーリングリスト上で次のように府命している発言を

ヲ聞して結びとしたい。

「・・・同じように本物の fa田-to-fa田コミュニケーションはどこにあるのかと

考えてみますと、これは単に距離的、物理的に顔を合わせているということではな

いということがわかりますo ・・つまり、単にたがいに目と目を合わせることの

できる距離にいるということがそのまま、 品田-to-faceコミュニケーションを保

証することにはならないのです。ネットワークは色白-to-fa田コミュニケーション

がないというのは震小化した見方で、ありましょう。J8)

謝辞

本実E競売究の遂行にあたりご協力いただいた長崎大学総合情報処理センターのスタッフの方々、ならび

に熱心に授業に参加してくれた学生の皆さんに謝意を表します。

1) I日本人『パイリンガル改i室長命』急浮上ーホントにやるの?英語の公用語化Jr朝日新聞.1 (平成

12年2月25日)西部本初坂7ページ

2) Iインターネットによる国際コミュニケーションおよび異文化理解教育に関する共同研究J(課

題番号07044044)

3) 野崎剛一、鈴木千鶴子 (1998) Iインターネット利用による全学教育 『総合英剖鶏鯛究報

告」長崎大学総合情報処理センター『センターレポート第 17号J

-40

4) 例えばJunshinOn-line Academia (htゆプ伽ww.n-junshin.ac.jp厄ACSI)

5) Canale, M & M. Swainの説を土台として、筆者とネーテイヴ・スビーカーの判定者とで蹴義し

分類したもの。

6) シンポジウム[電子環境と語学教育J(1電子環境と語学教育」研究会主催、於:福岡大学セミナ

一ハウス、 2∞o年1月15日)での佐良木昌氏の発言。

7)、8)朝尾幸次郎「恥: 小学校の瑚犬はこんなもの」等、英語教育者間のメーリングリスト:

参考文献

e均価19lishas a Foreign Language in Japan)に2側年2月20日より掲載のづ車の樹高記事

(e:tl掲clc.hyper.chubu.ac.jp)

[ 1] 野崎剛一(1995)1ネットワークの運用・管理にっし?てj長崎大学総合情報処理センター『センタ

ーレポートj第14号 pp.117-121

[2] 野崎剛一(1996)rコンピュータとネットワーク(インターネット活用)j

[ 3 ] Suzuki, C., M.Oji, J. Kea加n-R前d, J. Baldridge, K Nozaki, F. Noji, Y Ishigami, J.αx>k, & S.

Singer (1使焔;). "Cro錦・c叫tural∞mmunication'and Understanding through Intβrnet, "

Programme Abs位actsof 11th World∞ngress ofApplied Linguistilω. p.197.

[ 4 ] Suzuki, C., J. Kea飴n-Reed& K Nozaki (1997). Inc四(lSingopportunitiesあIrintβraction and

facilitating learner autonomy by the use of the Internet. 官leJACET Kyushu-O恒nawa

Chapter Annual Review ofEnglish Learning & 1込aching 2: 37-51

[5] 野崎剛一、制ミ千鶴子 (1的8)1インターネット利用による全学教育 『総合英語』実関冴究報告」

長崎大学総創育報処理センター『センターレポート』第 17号 pp. 31-45

[6] SUZl出, C., J. Keaten-Reed, M. Oji, J. Baldridge, & K Nozaki (1998). Internet u艶 andthe

development of∞mmunicative∞mpeten田 inJapane田 EFLlearners. Junshin Jy.ωhiTanki

Daig北uKiyo (Journal of Junshin Women's Junior College ) 35: 117・124

[7] SUZ1.凪 C.,J. Keaten-R伺d, & K Nozaki (l999a). Networked vs. non-networked EFL cl部舵S

of university in Japan. Junshin Jyoshi 11出企iD坦g北uKiyo (Journal of Junshin Women's

Junior College ) 36: 89-98.

[8] SUZ1.出, C., J. Keaten-Reed, & K Nozaki (1999b). Developmental process of intβ,ractional

strategies and dis∞urse production through the Internet∞Imm山首cationpractia. The JACET

Kyushu-Okinawa Chapter Annual Review ofEnglish Le町ning& Thaching 4: 39・50.

41-

データベース設計の初歩的落とし穴について

1 はじめに

総合情報処理センター

嶋田健司

ken-sim~net.nagasaki-u.ac.jp

今年の一月より総合情報処理センターに勤務することになりました嶋田と申します.以前仕事でた

づさわっていましたデータベース関連の話で、苦しめられた落とし穴の話を少しご紹介しようと思い

ます。

最近、「電子化jという言葉とともに今まで書類ベースで記録されてきた情報を電子媒体に保存し、

有効に活用しようとする動きが企業だけでなく、そういったものに今まで縁のなかった個人や商店な

どでも行われるようになってきました。データベースという言葉も、一部のエンジニアや企業だけの

ものではなくなってきました。

しかし、そのデータベース自体の設計に目を向けると、意外にお粗末なものがまかり通っている

ことがあります。今回、個人レベル(住所録、趣味のコレクション管理など)の物から、企業レベル

(顧客管理や社員の給与管理)の物まで、データベース設計の落とし穴のいくつかを紹介します。

2 データベースの基礎

最初はデータベース自体の基礎について少しお話します。言葉の説明なので、皆さんがご存知の

データベースである「電話帳Jを例にします。まず、データの塊(今回の例では電話帳)自体を“テー

ブル"と呼ぴます。次に、電話帳に載っている各行(データ)を“レコード"と呼び、各列 (1電話

番号J1氏名J1住所jなど)を“フィールド"と呼びます。

そして、「ある条件(値)で検索することで、検索対象のレコードを一意に特定できるフィールドJを特に“キーフィールド"または“主キー"と言います。(電話帳の場合、主キーは電話番号です)一

般にテーブルは主キーさえ重ならなければ同じような値がいくら存在しても、複数レコード持つこと

ができます。(電話帳で言えば、同じ家で 2回線引いていればそれぞれの番号がレコードとして登録

されます)主キー以外に検索条件を与えても、必ずしも lレコードを特定できるとは限りません。ま

た、キーフィールドは複数フィールドあってもかまいません。その場合は、一意のレコードを検索す

るために、(原則として)すべての主キーに検索条件を与えてやる必要があります。複数の主キーのう

ち一つでも重複しないものがあればそのレコードは存在できるからです。例えばプロ野球選手の名鑑

を作った場合、お気に入りの球団だけのテーブルなら背番号のみで管理できます。しかし、全球団の

選手を登録するようなテープ、ルの拡張を行った場合、主キーとして所属球団と背番号を用意します。

当然、ある選手(レコード)を特定するには背番号、所属球団のどちらかだけの指定では特定できま

せんので、前出の 2フィールドの両方を主キーとし、どちらにも検索条件を与えてやる必要がありま

す。(最近の例では、巨人に入団した江藤選手と長島監督の背番号が重なり、どちらかが背番号の変

更を余儀なくされました。データベース的に言えば“キ一重複が発生した"と言う表現をします。)た

だし、意図的に複数の主キーを独立させる手法もあります。その場合は無視しても良い主キーがある

場合もあります。

最後に、複数のテーブルを「関係付けるJ(今のところイメージは湧きにくいと思いますが)事を

-42-

‘リレーションを張る"もしくは“リンクを張る"と言います。これは、複数のテーブル間で情報を

共有できるように配慮する手法です。非常に簡単ではありますが、これから出てくる話の理解にはこ

のくらいで十分なのです。逆に言うと、これら基礎中の基礎の言葉しか知らなくても理解できる程度

の問題が、データベース設計の落とし穴として存在します。

3 落とし穴の実例

用語を理解していただいた上で、一般的なデータベース管理ソフトなどを使った時に発生する落と

し穴を挙げていきます。

3.1 主キーの設定ミス

これはほとんど説明が必要ないと思います。誰でも直感的に理解できるでしょう。ある人が友人の

住所録(テーブル)を作成したとします。その時、主キーとして「氏名」を設定してしまうと、同姓

同名の友人がいた場合に困ります。一意に個人(レコード)を特定できなくなってしまいます。他の

フィールド(例えば住所やプロフィールなど)で判断すれば自分の友人なので今回の検索対象がどち

らかわかるでしょうが、当然そのような判断方法では「電子化J1データベース化」と言う言葉はあ

てはまりません。テーブル作成者以外には使用できないからです。

この場合、判断に追加して使用するフィールドも主キーにしなければなりません。例えば、住所録

に「判別コード」などの名称のフィールドを用意し、 11:学生時代の友人J12 :仕事場の友人Jな

どコードを設定しておけば大丈夫です。「判別コード :2 & 氏名:山田 太郎」と表現すればレ

コードを一意に判別できます。

それでもレコードを特定できない場合、判別コードを細分化してやるか更にもう一つ主キーを増や

します。どこまで増やすかの見極めは、そのデータベースの利用目的などを吟味してせっていする必

要があります。この辺りは設計の基礎であり、重要なところです。

3.2 データの履歴・有効期間について

ある会社での社員名簿を例に取りましょう。その会社の名簿には、「社員コードJ1氏名J1所属部

署」しかなかったとして、主キーを「社員コードjとしておきます。(当然、モデル化しています。説

明に必要なものしかありません)ここで、四月の異動の時期にこの名簿は書き直されたとします。す

ると後になって、今年 1月時点での営業部の名簿がほしいと要求された場合、用意されているフィー

ルドだけではすでに書き換えられ、過去の履歴には対応できません。

このような問題を避けるため、各レコードの有効期間を明確にさせる方法があります。「所属開始

日J1所属終了日」という 2つのフィールドを用意し、「所属開始日jを主キーに追加設定してやりま

す。(注 1)社員の所属の変更があった場合、その社員の社員コードで現在「所属終了日」が空白に

なっているレコードを検索し、「所属終了日jを埋めると同時に新たなレコードを作製し、新所属部

署のデータがテーブルに反映できました。(この場合、あるレコードの特定方法に主キーを一つしか

f吏っていません。厳密に言うと、一方の「所属開始日Jの検索条件を設定してやらなければなりませ

んが、「範囲指定Jしか方法がありませんし、イメージ的にもこちらのほうが理にかなっていると思

います)

また別の方法で、フィールドをおもいっきり増やすという方法があります。 lレコードに「部署 1J 「開始 1J 1終了 1Jなど、 3フィールドを lセットにして 10セットぐらい用意してやる方法です。

-43-

異動によるデータ更新は、「終了nJの一番後ろと、「所属jitn + 1 J I開始n+ 1 Jを埋めてやる方

法です。

データの登録の際、でデータの不整合(開始一終了の入力ミスで、ある社員の 2重所属や所属なし

などの)が生じないような運用を考える必要は両者に等しくありますし、一長一短がありますが、通

常前者のほうが有効です。(注2)

3.3 関係付けの見極め

続いて、複数テープルの関係付けの説明をします。引き続き、会社を例に挙げてみます。社員名簿、

給与、営業成績のそれぞれの情報をテーブルに収めます。テープルの名前とそれぞれのフィールドを

挙げています。フィールド名に IJが付いているものを主キーとします。(上記と同様、モデル化し

たシンプルなものです)

・社員テーブル「社員番号j、氏名、生年月日、性別、所属部署、職級

・給与テーブル「支給年j、「支給月J、「社員番号J、氏名、給与、控除、総支給額

・営業成績テーブル「年」、「月J、「社員番号」、氏名、営業売上

この場合、社員番号、氏名はすべてのテープルに共通です。ここでデータ的に無駄なのが氏名で

す。それは、メモリーの資源という意味と効率という意味との両方でです。ある日、社員が改名した

とします。その時にはこのすべてのテープルの該当社員の氏名を書き換える必要があります。変更の

漏れがあったりすると面倒です。そこで、社員テーブル以外の氏名のフィールドを削り、社員テープ

ルの社員番号と給与テーブルおよび営業成績テーブルの社員番号と「リレーションを張り」ます。先

ほど削られてしまった氏名の情報は、給与テーブルおよび営業成績テーブルの情報を引き出す際、社

員テープルを社員番号を元に検索し、取得するようにすればいいのです。先ほどのように社員の改名

があった場合、社員テーブルに変更を加えるだけで給与テープル、営業成績テーブルには変更後の氏

名が反映されます。一般的なDB管理ソフトでは、この様な機能は標準的に備わっています。

以上が簡単な「関係付けjの説明です。しかし、一見良い事尽くめのような関係付けですが、デー

タベースやシステムの規模によっては逆効果になってしまうことがあります。例えば、社員テーブル

の更新(書き換え)をする際に排他処理をする必要があります。その聞は他のテーブルから社員テー

ブルを検索することができません。社員テーブルの更新作業が氏名の書き換えなら我慢もできますが、

所属部署や職級の書き換えなど他のテーブルには直接関係のない情報の書き換えで、社員テーブルへ

の検索に排他をかけられてはたまりません。同時に、関係付けの説明の際には一切触れていませんで

したが、やはり氏名を取得する際の社員テープル検索に、ほんのわずかですが時聞がかかります。取

るに足らない時間ですが、検索する側・される側の双方が巨大なテーブルとなった場合、その時間は

無視できないものとなります。更に、例にあげたテーブルをそれぞれ人事部、経理部、営業部と管轄

している部署が別々で、他部署に公開することを前提としていないデータだった場合、他の部署から

データを検索できないようにする必要もあります。

この様な事を総合的に考えると、関係付けを採用するか、最初に説明した形でのテーブル構成で運

用を採用するかをシステム設計や規模見積もりの段階で見極める必要があります。(後者のように各

テーブルにそれぞれ「氏名Jを持つ場合、社員データの(氏名の)変更が発生した時は、人の手に頼

らずパッチ処理なと守ので他のテーフゃルへの更新を自動化する方法をシステムに組み込む必要があります)

44-

3.4 フィールド名、形式の不統一

最後にほとんど笑い話のような例ですが、データベース内で共通的に使われなければならないデー

タの名称やデータの形式がテーブルによってバラバラだったりすることから発生する問題がありま

す。言うまでもなくこのミスはデータベース設計の初期の段階から明確な仕様ができていれば気にす

ることはありませんが、テーブルの追加が頻繁に行われたり、十分なコミュニケーションが取れてい

ない複数組織で一つのデータベースを作成した場合、よく発生します。

例えば、前述の 3つのテーブルのうち、給与テーブルの「氏名」というフィールドが「名前jとなっ

ていて、営業成績テーブルが「名字Jr名前」となっていたとします。社員テープルの氏名の変更内

容を他のテーブルに反映させる場合、給与テーブルのフィールドに「氏名Jを探しても見つかりませ

ん。営業成績テープルにいたっては、反映させるデータをわざわざ分解して反映させなければなりま

せん。

日本語のわかる人間には特に引っかかるような問題ではないでしょうが、これが以下に挙げるよう

な「仕入コードjというデータだった場合、仕様を理解して人でなければ何をどう検索し、反映させ

なければならないか判りません。

例)

・仕入情報コード(1 0桁 XXXXYYYYYYYYZZ

.XXXX:仕入先コード(4桁:仕入先庖舗を特定)

.yyyyyyyy:仕入日(西暦4桁・月日各2桁:仕入日を特定)

• ZZ:仕入担当者コード(2桁:仕入を担当した社員を特定)

あるテーブルで「仕入情報コード」と呼んでいたデータを別テーブルに反映させようとした時、反

映先のテーブルには「仕入先コード」を始めとする 3フィールドしかなかったら、仕様を知らない限

り手も足も出ません。(何桁目で分解するか、分解後のデータをどこに格納するのが妥当かなど)

前にも書きましたが、データベース設計の初期段階での明確な仕様の確立が、この様なミスの最大

の対策です。しかし、仕様変更・追加などの発生も避けられない場合もあります。テープル聞の不整

合などは、どちらかのテーブルのフィールドの名称や形式の変更を行い、一貫性を持たせることによ

り、いつまでも仕様のわかる人にしかわからないという状況を脱する必要があります。また、新たな

テーブルの追加の場合もその必要性や妥当性を十分検討して行う必要があります。

4 まとめ

今回、簡単な事例を 4つ挙げましたが、実際のデータベース設計で発生する障害はこれらのパター

ンの組み合わせがかなりの部分を占めます。誰にでも理解できる程度の内容ですが、データベース設

計や構築で煮詰まってくると、嫌になるほどこれらの問題に振り回されてくるでしょう。同時に、す

でにある程度出来上がったデータベースに何らかの理由で、テーブルの追加を行う必要が発生した場

合にも、同様の問題発生が想定できます。

何らかの記録・情報をデータベース化しようと考えた場合、「データベース化することでどのよう

なメリットがあるかJr今後どのように使いたいかJをイメージし、必要な設定(フィールドの数や

名称、型、主キーなど)を吟味してやる必要があるでしょう。

-45-

(注 1)例にあげたようなテーブルに、一人の社員のデータを複数レコード持たせるためには、主

キ}も複数必要です。そのために今回「所属開始日」というフィールドを設定しましたが、これに「所

属終了日Jまで加えると、データの不整合が起きやすくなります。本文中にも書いてある通り、デー

タの不整合(この場合、兼任などの特別な場合を除く)が発生しないように運用面で気をつければ、

「所属終了日Jまで主キーにしてもまったく心配ないことですが、不要な主キーは設定しない方が良

いという観点から、「所属開始日Jのみとしました。

(注 2)ここで「複数レコードでの対応J(本文中、前者)と「複数フィールドでの対応J(本文中

後者)の長所・短所を比較します。

-複数レコードでの対応

長所一人の社員が入社から退職するまでの問、何度所属が変わっても問題がない。

短所異動が発生するたびに、「社員番号J,氏名jの共通のデータも毎回新たに発生するレコー

ドに保持してやる必要があり、データベース資源を無駄に使うことになる。

-複数フィールドでの対応

長所一人の社員が複数回異動しても、変更に必要なデータ(,所属 nJ ,終了 nJ ,開始n+ 1 J の3フィールド)の書き込みだけですむ。

短所一人の社員が入社から退職するまで、何回異動が発生するかわからないため、フィールド

の設定が出来ない。

データベースの設計上、異動の少ない社員が多数を占めていても、フィールドの数が異動

の多い社員を基準に nの値を設定しなければならない。

-46

センターには日々、パソコンに関す

る質問が多数寄せられます。

その中でも、非常に多かった質問に

関して、今固まとめてみました。

今後のご利用にお役立て下さい。

-47ー

LAN接続について

Windows編

LAN接続するには…

①各学部の部局 LAN管理運用担当者に連絡して登録手続きを行います。

部局LAN管理運用担当者は

httn://www.nagasaki-u.ac.in/nunetJkanrilmember-iis.html

に記載されています。

②担当者から rIPア ドレス」を受け取ります。

③パソコンを起動させ、[スタート]→ [設定]→[コ ントローノレパネル]

→[ネットワーク]→ [TCPIIP]の順に開いていき各種設定を行います。

④ IPアドレス の設定

rIPアドレスを指定」にマークをつけます。

rIPアドレス」…………… 部局 LAN管理運用担当者から発行しでも

らった IPr:,とどスを入力してください。

「サブネットアドレスJ 「郡6.2Q6.255.0Jを入力してください。

⑤ゲートウェイ の設定

IPアドレス の最下位を 1に変えたものを入力します。

*例えば、 IPアドレスが r133.45.17脅」の人は

r133.45.17.lJJということになります。

⑥ DNS設定

rDNSを使うJにマークをつけます。

「ホストJ.・…………………・好きなホスト名をつけてください。

「ドメインJ………ー………部局 LAN管理運用担当者にお尋ねください。

rDNSサーバの検索順」…下記の該当する番号を入力してください。

⑦ WINS設定

文教ー r 133.46.8.13 J

坂本

片淵

rWINSの解決をしなし、」にマークをつけます。

⑧右下の rOKJボタンをクリックしてください。これで設定完了です。

-48ー

Macintosh編

*IPアドレスは、 Windows利用者と閉 じく、各学部の部局 LANで管理しています。

①担当者から rIPアドレス」を受け取ります。

②パソコンを起動させ、[アップルメニュー]→[コントロールパネル]→ [TCP/lP]

の)1慣に開いていき各種設定を行います。

③経由先を rEthernetJに設定し、設定方法を「手入力Jにします。

④ IPアドレス の設定

rIPアドレス」…………一 部局 LAN管理運用担当者から発行しでも

を入力してください。

「サブネットアドレス」 r 255.255:255.0Jを入力してください。

⑤ルータアドレス の設定

IPアドレス の最下位を 1に変えたものを入力します。

*例えば、 IPアドレスが r133必 .17.醤」の人は

r133.45.17.~J ということになります。

⑤ DNS設定

「ドメイン」・……...・ H ・-……部局 LAN管理運用担当者にお尋ねください。

「ネームサーバアドレスJ…下記の該当する番号を入力してください。

安委主塞主汗浦

⑦ これで設定完了です。

- 49ー

l 自宅でインターネットが出来るcoQ.家からインターネットに接続したり、メールの送受信をすることはできますか

A.下記の要領で、設定をして下さい接続後90分経過すると、強制的に切断します。ご了承下さい。

①接続の形態→PPP接続 TTY接続

• PPP接続・・・自宅で電話回線を使って大学につなげ、メーノレやインターネットができます・TTY接続…telnetを使ってメールの読み書きが出来ます

②利用資格

M別巴t共同システムのユーザ (netまたはnet2のID争取得している方)PPP接続、 TTY接続と も無条件で利用可能です

研究用IDのユーザ (fOOOOのIDを取得している方)PPP接続はメールによる利用希望申請によって利用可能です

↓ メールアドレス…p即日request伽1.nagasaki -u. aε. jp TTY接続は無条件で利用可能です

学生用ID及び教育用IDのユーザ (sOOOO. eOOOOIDを取得している方)PPP接続は利用できませんTTY接続は無条件で利用可能です

③ PPP接続方法

必要なハード…パソコンとモデム(またはTAまたはISDNノレータ)必要なソフト "'Dialup PPP+TCP/IP 電話番号 …095-843-1048 IPアドレス …すべてサーバ側の要求に従うPAP …使用CHAP …未使用DNS .. '133.45.8. 13

Lデスクトップ上にあるマイコンピュータをあける2.ダイアルアップネットワークをダブルクリック3.新しい接続をダ、ブ、ルクリック

4.接続名 自由に入力可5.モデムを選択する…電話回線と繋がっているものを選択6.プロパイダ(大学)となる電話番号を入力7.国名を日本にあわせる8.完了9.作成されたアイコンをダブ、ルク リック10.プロパティでトーンとパルスを選ぶ(トーン…プッシュ回線 パルス…ダイヤル回線)11.右ボタ ンをクリックし、プロパティを開く

/12サーパの種類を選び 則 P慨設杭定卸(σ悦Pl日3.ネ一ムサ-パのアドレスを指定する (M附)にチエツクを入れる

, 可二1、B州1 す1'1ち?rtつt.ro Jγ干, ';;f--,-

-50一

14.プライマリDNS(N)のところを設定する →ホぃfwvT主 γ川う

11. IDとパスワードを入力12.発信元は標準13.接続

*さらに詳しく知りたい方は、下記アドレスにてEをご覧ください。

htto: / /www.nagasaki-u.ac.io/nunet/usage/ dialuo-iis. html

51

メールソフトエラーについて

Q メールを読み込んでいる途中に上記エラーが発生し、その後届いたファイノレが開けないの

ですが、どうすればいいですか

エラ}の内容: ファイルが読み込めません。

A 一般的には メールソフトを変えてメールを読み、問題のメールを削除します。

Onet/net2利用者の場合

長崎大学ホームページ → 長崎大学キャンパス情報ネットワーク

→ ネットワークに関するお知らせ → ネットワークトラブル自動診断

(httn://133.45.65.10/netch田 k) のページで解決できます。

ネットワークトラブ、ル自動診断

①ネットワークトラブ、ル自動診断を開く

②電子メールサービスの診断及び復旧 (net、net2に対応する所をクリック)

③ Username、Passwordを入力し、Acceptをクリック

④エラーメッセージが現れる

⑤ Recover または Deleteを行う

Recover ・H ・.. メールを読んでいる途中で、パソコンをリセットした場合など、再度メー

ルを読みに行けないので、セッションを強制終了

Delete ……… メールを読み込むときにメールが原因で、メールソフトやパソコン全体

が止まってしまう場合、そのトラブノレメールの削除

※正常な場合は④でエラーメッセージはでません。

-52一

メールの転送について

Q 携帯電話のメーノレアドレスと自分自身のメールアドレスにメールを転送したいのですが、

設定の方法や、設定に必要なソフトを教えてください。

A 接続に必要なソフト TeraTerm (フリー、ダウンロード可)等

Lhasa等の解凍ソフト :TeraTermの解凍に使う(フ リー、ダウンロード可)

Oソフトをお持ちでない場合下記のホームベ4 ジよりダウンロードができます。

Tera Term Pro 2.3

httn://www.v凹 tor.co.in/目。免/win95/netJ目e067018.html

Lhasa

hUn://www.v回 tor.co.in/自oftJwin95/util/se026842.html

ダウンロード後、 TeraTermを解凍し、

下記の方法で rnugate.nagasaki-u.ac.jpJに接続します。

① Tera Termを聞きます。

② TCPIIPにチェックをし、

Hostを nugate.nag田 aki-u.ac.jpにして OKをクリック

③ login:と表示がでるので nunetを入力

④ メニューが出てくる

⑤ 自分のログイン名に対応する番号を入力

1: net利用者

2: net2利用者

3: 教育用利用者

4: 研究用利用者

5: 学生用利用者

6: 終了

⑥ ログイ ン名、パスワードを入力

⑦ ホームディレクトリに .forward(ピリオドで始まることに注意)ファイルを作成

(1)(2)を入力

*自分自身のメールアドレスに残す必要がない場合は(1)のみ

一53-

③ cat .forwardを入力

.forw町 dファイルの中身が表示されるのでアドレスが間違っていないか確認

間違っていた場合、rm..forwardを入力して間違ったファイルを削除し、

7 からやり直します

⑨ l否認を入力

⑩ 再びメニューが表示されるので O(終了)を入力

これで、 .forwardファイルができ、メールが転送されます。

* ¥ は パックスラッ、ンュです。

* 自分自身のメールアドレスの前に¥をつけるのは一度届いたメールが

ぐるぐる回るのを防ぐためです。

* 7 (2) >> は 「すでにあるファイルへの追力日」を意味します。

-54ー

FTPについて 」一一一 一 、 白 川 、 品 川段、ペホ叩"

Q LANから外部のftpサーバにアクセスすることはできないのでしょうか?IEなどでftpによるダウンロードを試みましたが、失敗しました。何かアクセス制限をかけているのでしょうか?

A インターネットからの攻撃(侵入)に対する防御のために、学外から学内への通信(アクセス)に関する制限を強化しています。主な影響として、お使いのFTPソフト(の設定)によってはFTP(ファイル転送)がうまくし、かなくなることがあります。その場合は、ソフトの設定の変更が必要です。学内で「サーバ計算機」を運用されている方は、至急申請が必要になる場合があります。特に、 SSHを使って、学外から研究室のマシンへのログインやメール利用をされてる場合申請をお願い致します。

申請書は、下記アドレスの最後にある'学外公開telnetサーバ等運用申請書"です

http:/ /www.nagasaki-u.ac.;p/nunet/todoke-;is. html

学外からの不正アクセスに対する防御の副作用として、学内のftpソフト(クライアント)から学外のftpdサ}パにアクセスする場合に、 PASVモムドというオプションを使うように設定することが必要になります。詳細は下記アドレスにて、ご確認下さい。

http:/ /www.nagasaki-u.ac.;p/inf0/others1999-iis. html持99-04-26

http: / /www.nagasaki-u.ac. ip/inf%thers1999-iis. html詳99-05-07

パソコン利用者は影響ないか、または簡単な設定変更で済む場合がほとんどです。設定方法は、下記アドレス(学外からの通信制限の強化について 影響/副作用)をご覧下さい。

http://www.nagasaki-u.ac. ;p/close-nagasaki-u/fromInternet-iis.html

UNIX利用者の場合、混乱も予想されるため、詳しい説明を下記のアドレスに掲載していますのでご覧下さい。

http: / /www.nagasaki-u.ac.;p/close-nagasaki-u/pasvftp-unix-iis.html

-55-

l-バネ7竺ド諒!?り j

0電子メールリーダ、からパスワードの変更

パスワードの変更ができるソフトは Eudoraと winYATです

その他のソフト(netscape,outlookexpress,al-mailなど)では変更できません。

パソコンに Eudora/winYATがインストールされていない場合インストールするか、

インストールされているパソコンを貸してもらってください。

① Eudoraの場合

Eudoraを起動して、[特]311]→[パスワード変更]の順にクリックする。

② winYATの場合

[スタート]→[プログラム]→ [w泊YAT]→[パスワードの変更]の順にクリックする。

対話的に指示が出るので、それに従って入力してください。

基本的に、現在のパスワードと新しいパスワードを入力することになります。

新しいパスワードが使えるのは、変更後 1""2時間後になります。

Otelnetを利用してのパスワード変更

telnetでNUNet共同システムに接続する

接続先は IDで異なります。

telnet各接続先↓

net利用者

net2利用者

学生用

教育用

研究用

usr.net.nagasaki-u.ac.jp

usr.net2.nagasaki-u.ac.jp

unixhost.stcc.nagasaki-u.ac.jp

eduhost.cc.nagasaki-u.ac.jp

aphost.cc.nagasaki-u.ac.jp

ログイン名とパスワードを入力します。

-56-

ログインメッセージが表示された後、

passwd と入力します。

対話的に指示が出るのでそれに従って入力してください。

基本的に、現在のパスワードと新しいパスワードを入力することになります。

新しいパスワードが有効になるのは、変更後 1.-..,., 2時間後になります。

* パスワードを変更した後、 logoutを忘れないで下さい。

-57-

平成11年稼働状況

-58-

端末接続件数(利用目的別)

端末接続件数(目的利用別)

5:1¥

49:1¥

l出 口 教育・研究瓦ムム1

12月

端末接続件数(学部別)

12:1¥

4望唾電量FFF::-ヲ司司哩

23:1¥

-工学部 口全学教育・経済学部圃情セ

・水産学部ロ教育学部目その他

-59-

端末接続時間(利用目的別)

端末接続時間(利用目的別) 端末接続時間(学部別)

8" 9"

20軍

30% 30%

圃情セ ・工学部 ロ全学教育

ロ経済学部 ・水産学部 目その他

-60一

CPU時間(利用目的別)

CPU時間(利用目的別) CPU時間(学部別)

12% 9%

48% 13% 46%

|・研究 ロ運用開発 口教育ーその他 | 戸一一口全学教育口鶴目その他|

-61-

ファイル使用量(利用目的別)

ファイル使用量(目的利用別)

8"

邸主三司.41軍

司司28"

l-研究ロ学生ロ運用・開発口その他 |

ファイル使用量(学部別)

13"

26"

圃工学部 圃情セ ・水産学部・経済学錦

ロ全学教育ロ教育学部白その他

-62ー

端末室利用予定表平成 11年度前期第一端末室の利用

8:50'"'"'10:20 10:30'"'"'12:00 12:50'"'"'14:20 14:30'"'"'16:00 16: 10'"'"' 17 :40

火ソフトウェア演習

工・機械(下本)

力学B情報処理演習

ソフトウェア演習水 全学(黒)11)

全学(山口) (7/14補講)工・機械(下本)

木総合英語皿

全学(鈴木千鶴子) 教育とコンビュータ教育(畑)

教育とコンピュータ 情報処理演習 7/2 金 教育(梶本) 全学(コ根) 情報処理演習

7/2 (7/16補講〉 全学(本田)(7/16補講)

平成 11年度 前期 第二端末室の利用8: 50'"'"'10: 20 10:30'"'"'12:00 12:50'"'"'14:20 14: 30'"'"' 16: 00 16: 10'"'"'17:40

月環境情報処理 環境情報処理 情報処理演習

環境(中村) 環境(中村) 全学(菅原)

7'ログラミンクe演習 ソフトウェア工学.

力学B火

工・電気(金井) 工・材料(修行) 全学(金丸)

情報処理演習 情報処理演習7'ログラミンク'演習

水 全学(黒川) 全学(辻)工・電気(金井)

(7/14補講) (7/14補講)

木情報処理演習 教育方法技術演習 教育方法技術演習 情報科学概論 情報処理演習

全学(高尾) 教育(野崎) 教育(野崎) 全学(野崎) 全学(鈴木弘之)

金教育とコンピュータ 情報処理演習 情報処理演習

教育(福田) 全学(三根) 全学(本田)

平成 11年度前期全学教育棟及び他の施設等の利用8:50'"'"'10:20 10:30'"'"'12:00 12:50'"'"'14:20 14:30'"'"'16:00 16:10'"'"'17:40

入門科目 工・機械(山口)

月 第 3端末室

14:30~17:00, 4/26~7/5

情報処理演習 情報処理演習

火 全学(鈴木斉) 全学(山内)

207 207

情報処理演習 情報処理演習

水 全学(池永) 全学(藤村)

207 207,208

情報処理演習

金 全学(森山)

207 」

1999年 7月 1日現在

最新情報は http://www.nagasaki-u.ac.jp/isc/ccservice-jis.html#newccinfo-l0をご覧ください.

63-

端末室利用予定表平成 11年度後期第一端末室の利用

8:50~10:20 10:30~12:00 12:50~14:20 14: 30~16: 00 16: 1O~17:40

水教育方法技術演習

教育(野崎)

機械情報処理演習 --金

工・機械(木須)

平成 11年度 後期 第二端末室の利用8:50~10:20 10:30~12:00 12:50~14:20 14:30~16:00 16: 1O~17:40

月情報処理演習

全学(藤木)

火情報科学概論 情報処理演習 情報処理演習

全学(修行) 全学(八木沢) 全学(高瀬)

水情報科学概論 情報処理演習 コンピュータ情報処理

全学(野崎) 全学(中村武弘) 工(岡林)

木総合英語N

全学(鈴木千鶴子)

金インターネット入門 情報処理演習 インターネット入門

教育(野崎) 全学(下町) 教育(藤木)

平成 11年度後期全学教育棟及び他の施設等の利用8:50~10:20 10:30~12:00 12:50~14:20 14:30~16:00 16:10~17:40

情報処理演習

水 全学(鈴木斉)

207

熱物質移動論

木 工・機械(金丸)

207,208

情報処理演習

金 全学(鶴)

207

1999年 6月 14日現在

最新情報は http://www.nagasaki-u.ac.jp/isc/ccservice-jis.html#newccinfo-l0をご覧ください.

-64-

研究用課題

部局 学科 身分 氏名 課 題

教育学部 国語教育 助教授勝俣隆 学国位語論国文文字、各関大係学のの緋所究蔵成図呆書、各等大の検学索の緋究者の

助教授 中原豊 国文学研究のための文献検索社会科教育

教 授 早 島理 インド哲学におけるコンピュータ利用の研究(哲学・倫理学)数学教育 教 授 菅原 民 生 マンデ、ルプ、ロー集合

教 授 菅原 民 生 ジュリア集合教 授 鷲尾忠司 代数関数論教 授 鷲尾忠司 整数論教 授 北村右ー ネパールデータの統計処理助教授梶本ひろし Mathematicaを用いた研究教育

助教授梶本ひろしMathematica,C言語を用いた組み合わせの教育・研究

助教授 平岡賢治 数学教育理科教育(物理学) 教 授 福山豊 物理教育に関する数値計算と統計処理

教 授 古賀 雅 夫 電子メール、電子ニュース利用

教助教授授計算機物理学の試み

理科教育(地学) 海長底堆積物中の粒度および脂質組成の研究助教授近藤寛 崎の自然環境に関する情報収集

理科教育助教授 山路裕昭 科学カリキュラム改善のための基礎的研究

(理科教育)

講 師 富山哲之結品欠陥の動的挙動についての計算機シミュレーション

保健体育 教 授 田原靖昭 ヒトの身体組成と体力の関係について教 授 管原 正 志 体温調節能に関する研究および文献検索教 授 西 津昭 脳一側優位性からみた運動調節機構の研究

助教授 山 内 正 毅運動中の'情報処理能力とhemisphericspecializationとの関係

助教授畑 孝幸 スポーツ情報の組織化講 師 中 山 雅 雄 スポーツの効果的コーチングに関する研究

技術教育 教 授 竹 野 下 寛 電子線超音波顕微鏡の画像助教授藤木卓 コンビュータネットワークの教育利用

家政教育 教 授 鈴 木淳 繊維の物理的性質に関する研究教 授 玉利正人 c-p化合物の栄養生化学的研究助教授 堤 伸子 家庭経済に関する計量分析院 生 井 上 雅 子 繊維の物理的性質に関する研究院 生 北違 勝 久 時津町、長与町の保育に関する調査、研究学部学生 原崎 友 見 家庭経済に関する計量分析学部学生 金田ともえ 家庭経済に関する計量分析学部学生 青木 大 祐 食料経済に関する計量分析

瀬育学研究科学部学生 山 下 省 吾 食料経済に関する計量分析

院 生 吉岡由紀子 現代美術におけるマルチメディアの可能性教科教育専攻

研究生チェンスマイ

日本の生物学教育キィティマパスー

経済学部 理論・計量経済 教 授 ディパック 計量経済学ラグ

灰学磯首主に関する国際比較研究地域・経済政策 教 授 高 島忠教 授 藤田渉 情報処理を取入れた授業のための準備教 授 藤田渉 計量経済分析助教授赤 石 孝 次 1980年代の連邦租税政策の分析

国企益融業シ行ス動テ・意ム思決定教授内田滋 金非藤融構形可造の組織分析教授村田 嘉 弘 積分系の構造について

65-

|助教授 丸山幸宏 数理計画法における数値計算経営管理・企業会計 教 授 山下正喜 会計システムの研究

アーメドK.S.A critical review of the financial system of

院 生 Mサロワロウッデ、ン bangladesh and some lessons宜omJapan.

院 生 Mグ、ェンチ

銀行及び金融管理と経営管理フンアン

研究生ファンミンノック アジア経済・金融危機について医学部 |解剖学第二 研究生植田睦美 免疫組織化学の手法による脳内HDSIの

生理学第一 講 師 中山享 1.蛋白質の分子進化2.蛋白質の立体構造予測薬理学第一

研究員ユーフイ

文献検索コパチェック

衛生学 教 授 斎藤寛 対馬における脳卒中登録の解析助教授有津孝吉 HTLV-lの長期健康影響に関する研究技 官 横尾美智代 噴火災害被災校児童の日常生活に対する認識

公衆衛生学 教 授 竹本泰一郎 島暁生態における健康問題教 授 竹本泰一郎 慢性疾患の疫学教 授 竹本泰一郎 地域医療システム教 授 竹本泰一郎 国際保健教 授 竹本泰一郎 難病のホームケア教 授 竹本泰一郎 熱帯における高度順応教 授 竹本泰一郎 島唄における疫学的調査医 員 木村博典 自己免疫性甲状腺疾患の病因の解明医 員 井石圭子 肝癌細胞におけるHGFの作用の検討医 員 富永丹 自己‘免疫性甲状腺疾患の病因の解明医 員 近藤英明 勝。細胞におけるRedoxregulationの役割研究生世羅康徳 I型糖尿病発症予知と成因、予防に関する研究院 生 古川孝明 医療経済学に関する研究院 生 森 田 正 治 思春期精神衛生保健の研究院 生 吉見逸郎 地域医療と保健、医療、福祉政策外国人エドワード客 員 セイド エイズ健康教室の効果に関する研究研究員 マスワンヤ学部学生 平野勝治 脳卒中の疫学データの解析

医動物学 研究生 山野武寿熱ショック蛋白 (nsp)による抗原提示の役割の検討

内科学第一 助 手 芦津潔人 放射線と甲状腺研究生 阿比留正剛 肝癌の増殖機構について研究生 中川祐一 肝癌について研究生 宮副誠司 B型慢性肝炎について 夫友否両1

内科学第三 研究生河 野 浩 章アンジオテンシンE受容体措抗薬の心肥血圧等による心不全に対する有用性 |

精神神経学 教 授 中根允文 精神疾患の疫学的研究 | 教 授 岡崎祐士 精神疾患双生児の臨床遺伝学的研究医 員 松尾勝久 精神分裂病の脳画像研究医 員 前村謙司 感情障害の脳画像研究

眼科学 教 授 雨宮次生 目と栄養

教 授 大平明弘虚血網膜におけるスーパーオキサイドシステムターゼの研究

麻酔学 研究生 張 士平 麻酔薬のJL'血管作用放射線障害解析部門

研究生セリク

放射線誘発腫蕩の研究(原研病理) メイアマノフ分子医療部門

教 授 新 川 詔 夫 遺伝子情報の検索(原研遺伝)

院 生 黒滝直弘 精神疾患の遺伝的研究

院 生 山崎健太郎ヒト染色体7932におけるインプリンティング遺伝子の単離

助 手 富田博秋 遺伝子情報の検索、連鎖解析技 官 森祥子 遺伝子情報の検索

-66

研究員タチアナ

ゲノム情報の収集ヤーコプス

資料調査部技 官 横 田 賢 一 原爆被爆者の医療データシステムに関する研究

(原研情報室)医学研究科

院 生 安部幸弘 糖尿病における情報伝達系機構の解明内科系専攻

院 生 今 村明 精神疾患における表現促進研究院 生 尾崎 方 子 インスリン依存性糖尿病(IDDM)の成因解明院 生 浜田旭 自閉症の小脳形態院 生 矢野 公 士 肝肥満細胞の機能解析

医学研究科院 生

ウインデ、ル 赤痢アメーパー病原性株のフィリピンにおける外科系専攻 リベラ 分布

院 生加藤美枝Trypanosomacruziトランスシアリダーゼ、遺伝子ファミリーの発現調節解析

院 生 近藤新二 ヒト疾患遺伝子のポジショナルクローニング、院 生 篠原 克 典 ?ラリアの研究院 生 パノレケットマリア HGV/GBU

医学部 院 生 藤井 仁 人CYBB遺伝子発現調節因子群の精製、クローニング、およびその作用機序の解析

院 生 ニ浦清徳 新たなゲノム刷り込み遺伝子の単離院 生 山田浩喜 遺伝子情報の検索院 生 ラミャモン マラリアに関する研究

医学研究科 非常勤 アリポフ胃癌におけるP百fγPの発現

病理系専攻 講 師 カイモウィ院 生 田野浦潔 マラリア患者における抗phospholipid抗体の算生

フィリップ院 生 アイアン 細菌感染における毒素の役割

パディリア院 生 ニ好修 遺伝子情報の研究と解析

院 生楊丹CYBB遺伝子発現調節因子群の精製、クローニング、およびその作用機序の解析

医学研究科研究生 田川宜昌 地域老人保健に関する疫学的研究

社会医学系専攻院 生 林田惣一郎 遺伝子情報の研究と解析特 別

蓮池 史 画 メールの利用・文献検索研究員助 手 江 島 英 理 カルシューム、骨代謝研究生 大久保和昭 肝疾患(肝炎、肝癌)研究生加治屋勇二 肝疾患研究生川崎 英 二 インスリン依存型糖尿病の成因解明研究生官秀慶 神経伝達物質の遊離機構の解析研究生瀧野 博 文 インスリン依存型糖尿病の成因研究生武田 宣 士 肝疾患の研究研究生浜崎圭輔 B型肝炎ウィルスの変異と病態について研究生東虞 一 郎 肝疾患研究研究生松鵜 睦 美 急性放射線障害と自律神経研究生本 村 政 勝 Lambert-Eaton症候群の発症機序について研究生 山崎浩則 糖尿病の成因解明

医学部眼科 助教授 北岡隆 網膜におけるサイトカイン、成長因子の研究

附属病院

助 手 津田 恭 央網膜におけるエンドセリンの働きに関する分子生物学的研究

放射線科 講 師伊東 昌 子 骨微細構造とその力学特性について歯学部 口腔解剖学第一 教 授 高 野 邦 雄 細胞・生物学分野におけ:計る処学理術情報の収集

~雇生化学助教授真鍋 義 孝 形質人類学における統助 手 小野 俊 雄 文献情報検索助 手 馬場 友 巳 文献・情報検索技 官 小 早 川 健 文献・情報検索

-67-

口腔病理学究生

荒博範 骨眼細胞の分子発生学的研究

口腔細菌学 助教授大原 直 也抗酸菌抗原蛋白質の同定及び生物学的活性の研究

助 手 内藤真理子抗酸菌・抗原蛋白質の精製及び、免疫、生化学的活性の研究

助 手 松 本 壮 吉組み換えBCGワクチン(マラリア、エイズをターゲ、ットにした)

歯歯科科薬理学 助教授坂 井 英 昭 蛋白質分解酵素の構造と機能に関する研究理工学 助 手 田中康弘 歯科用合金の物性研究

歯科矯正学 教 授 小林 和 英 歯の移動に伴う顎顔面頭蓋への影響助教授鈴 木 弘 之 頚骨のリモデリングと応用力の関係について助教授鈴 木 弘 之 外科矯正手術シミュレーション助 手 田中隆一 下顎骨の応力解析

歯科保存学第一 助 手 川口政贋 日i性歯周疾患の機序に関す研究医 員 横田春日 歯漂白後の歯髄に対する影響について医 員 仲 佐 理 紀 活動性と唾液との関連性について

口腔外科学第一助教

手 上谷猛 ネットワーク上での遺伝子のホモロジーサーチ歯科放射線学 授 中村卓 分子生物学に関する情報検索歯学研究科歯学専攻 院 生 ヴィロリア 歯髄の創傷治癒

歯学部 院 生 岡地雅代 歯の移動に関する細胞生物学的研究院 生 木 村 博 幸 ニューロコンピュータの生理学的応用

医 員 白石直之ストレスが脳内神経伝達物質に及ぼす影響に

ついて細院 生 吉田憲弘 破骨胞に関する情報収集研究生コタポライメンドラ 晴乳類味細胞の味覚刺激情報変換機構の研究研究生湯浅崇仁 骨芽細胞の分化調節機構の解析

歯学部予防歯科 講 師 川崎 浩 二 歯牙硬組織の脱灰と再石灰化

附属病院

l矯第正科 講 師 丸山 陽 市 MEM法による生体信号処理一保存科 講 自市 久保 至 誠 歯科材料の研究

第一口腔外科 講 師 松 尾 長 光 B歯C科G麻菌東京株が最大歯科麻酔科 教 授 大井久美子 酔学

助 手 松尾信 抗不安薬と神経伝達物質薬学部 分子病態学 学振研究

渡辺健 インフルエンザウィルス粒子形成機構の解析員

研究生牛亜梅 サイトカインレセプターのシグナル伝達ラフィディナリプ、

研究生エリズファピエン

分子薬理学 研究生叶 迅 受容体の情報伝達研究生 叶迅 受容体の情報伝達

医薬品設計学助 手 真 木 俊 英 新規合成手法の開拓と展開

(医薬品合成化学)医薬品設計学

教 授 藤田佳平衛 ネットワークの利用(機能性分子化)

助教授八木沢暗記 酸素の作用機構の研究保健衛生薬学

教 授 中島憲一郎 ネットワークの利用(衛生化学)

教 授 黒田 直 敬 化学発光速度の解析保健衛生薬学

教 授 渡遁正己 放射線発がんに関する研究(放射線生命科)

助教授児玉靖司 放射線発がんに関する研究

研究員 中山由紀子ヒト細胞のゲノム安定保持機構におけるテロメア機能の役割

院 生 菓子野元郎 細胞老化のメカニズムに関する研究

院 生パルカ 放射線による遺伝的不安定性の誘発に関するウンダルマ 研究

-68-

医(生薬薬品学資)源学 教 授 河 野功 天然有機化合物のX線構造解析

問者教授 田中隆 天然有機化合物の生理機能解明医薬品資源学

教 授 芳本忠 蛋白質及び核酸の情報解析(薬品生物工学)

教 授 芳本忠 データベースの利用助教授伊藤潔 データベースの利用助 手 椛 島力 ネットワークの利用

ニックアズミ研究生 ピンニック 情報処理

マハムド薬学研究科

院 生 黄華山 ネットワークの利用医療薬科学専攻

院 生 コーシュ Molecularbiology, Cancer Resennch

研究生コンパニッヒアウラス

研究生スンボラボン 医薬品の適正使用に関する基礎的およびスリサック 臨床薬学的研究

工学部・機械エネルギーシスァム学

教 授 金丸 邦 康 物質ガス化の伝熱学的研究(混相エネルギー工学)

教 授 金丸邦 康 混相媒体による伝熱流動の数値解析設計シスァム学

助教授真谷捷郎 有限要素法計算、データ処理プログラム作り(材料システム学)

助教授 高瀬徹 有限要素法による切り欠き部の弾塑性応力解析設計シスァム学

教 授 浦最 摩耗機構解析計算機(設計システム学)

助教授川添強 トライボ機構の解析

恒産ジスアム学技 r回"'" 森高秀四郎 玉軸受の運動解析

工学部・機械 教 授 西田 知 照 CAD/CAMに関する研究(加工システム学)

助教授扇谷保彦 自由曲面加工アルゴリズムの開発技 r目=-小 島 龍 広 CAMシステムに関する研究

マシニングセンタによる二次元曲面加工に関する院 生 中 島 和 信 研究(五軸制御加工時の干渉回避アルゴリズムの

検討)動力伝達用プラスチック歯車の振動・騒音に

院 生 富 田 車 嗣 関する研究プラスチック歯車のかみ合い状態シュミレーションに関する研究

生産シスァム学教 授 石松 隆 和 サーボモータの最適制御

(機械制御学)助教授 下本陽一 H∞制御理論に関する研究助教授 下 本 陽 一 非線形制御に関する研究技 官 今井 清 利 人体の3次元形状計測

生産シスァム学教 授 木須博行 一般逆行列による接触問題の解析

(機械情報処理学)教 授 木須博行 ナピエーストークス方程式の境界要素解析教 授 木須 博 行 非定常熱応力の計算教 授 木須 博 行 衝撃問題の数値解析教 授 木須 博 行 電子メールの利用教 授 木須 博 行 境界要素法についての研究技 ,回"'" 豊福重吉 境界要素法についての研究

エネルギーシスァム学教 授 児玉好 雄 ジェットファンの研究

(流体エネルギー工学)助教授林秀 千 人 翼まわり流れの数値解析

エネルギーシステム学教授石田 正 弘 ディーゼル燃焼モデルの研究

(エネルギーシステム学)助教授植木弘 信 ディーゼル機関に関する研究

匡手7じ手-y;云ァム学助手|一坂口一大一作 出主企送風f堅巳闇Tる型空

(熱エネルギー工学) 教 授 茂地徹 外部流動沸騰熱伝達の研究

69

|教 授 |茂地徹|膜熱沸物騰性熱値伝プロ達グのラ解ム析・パッケージPROPATHの

教 授 茂地徹開発

教 授 茂地徹 冷媒熱物4性値のプログ、ラムパッケージの作成

助教授桃木悟 冷媒の管内蒸発熱伝達に関する研究助 手 山田たかし 臨界領域を含む水蒸気の熱力学的性質の研究助 手 山田たかし 伝熱促進に関する研究

実習工場係 技 r国A略 前田政繕 CAMに関する研究技 r局=-野中明人 機械工作実習、 CAM演習への活用技

r回」田,久田 英 樹 工作実習、 CAM演習への活用

技 ,回=-辻下栄 工作実習、 CAM演習への活用工学部・電気 電気エネルギー基礎学 助教授松田 良 信 プフズマ中の原子・分子過程解析

制御システム学 教 授 山田英二 パワーサイリスタの応用に関する研究教 授 小山純 ACサーボモータに関する研究助教授辻峰男

申出リ制lニ御御ア系理モ論のー設のタ計応の用に最関に適す関設する計研るに研究関究する研究助教授辻峰男助教授樋口剛助教授樋口剛 半波整流ブラシなし同期電動機の解析助教授樋口剛 有限要素法による永久磁石モータの解析助 手 泉勝弘 計算技 t:!旨『 筒井宣雄 戸相サイクロコンバータの高調波解析

技 官 岩永 雅 洋 交流励磁併用方式ステッヒ。ングモータの解析電子デバイス学 教 授 福 永 博 俊 強磁'性体の磁化過程の計算機シミュレーション通信工学 教 授 田中 和 雅

電レー磁ザ波通散信乱にに関関すするる研研究究教 授 竹中隆助教授 田口光雄 線状アンテナの解析助教授 田中俊幸 電磁破放射に関する理論的研究技 官 岩崎昌 平 レーザ通信に関する研究

技助教授官レーザ通信に関する研究

工学部・情報 計算機工学 丸弘昭 日本語の機械処理に関する基礎的研究

精通百卒新学講 師 中村千秋 同|補事ッ岡トワークの応用に関する研究

工学部・構造 教 授 崎山毅 リアーチの複合非線形挙動に関する研究教 授 崎山毅 補剛アーチの動的挙動に関する研究教 授 崎山毅 アーチの耐荷力解析教 授 崎山毅 斜板の曲げ解析法に関する研究教 授 崎山毅 直線および曲線梁構造物の振動応答解析教 授 崎山毅 矩形板および斜板の動的応答解析教 授 崎山毅 変断面柱の耐荷力解析教 授 崎山毅 G阻 EN関数を用いた、リブアーチの固有振動解析

教 授 崎山毅種々の境界条件を有する変厚矩形板の固有振動解析

教 授 崎山毅 地震力を受ける曲線橋の移動特性教 授 修行稔 鋼構造物の非線形挙動教 授 吉武裕 摩擦をともなう振動系の解析教 授 吉武裕 構造物の非線形振動の解析助教授松田浩 鉄筋コンクリート構造の2次元弾塑性FEM解析助教授松田浩 スペースストラクチャーのFEM解析助教授森田千尋 偏平シェルの耐荷力解析助教授森田千尋 変厚板の面内耐荷力に関する研究

助 手李剣平コンクリート充填鋼管を部材に持つ複合構造物の弾塑性大変形解析法に関する基礎的研究

助 手 阪上直美 FORTRANプログラムによる数値計算について技 官 白漬敏行 コンクリートの非線形解析法に関する研究

官 末自演岡 敏行 開筋口付コンきク耐リ震ー壁ト耐を震有壁する構造物の研究構造システム学 授 禎佑 鉄 の非線形解析

助教授勝田 順 一疲労き裂先端の弾塑性挙動を考慮した伝搬解析。・鋼板加熱時の二次元熱応力解析

技 官 山下務 レイレ・リッツ法による構造物の解析

-70

工学部・社会 社会基盤工学 教 授 後藤憲之輔 研リモ究ートセンシングの土木工学への適用に関する

教 授 後藤恵之輔 舗装構造の最適設計教 授 棚橋 由 彦 個別要素法に基づく地下空洞の安定解析教 授 棚橋 由 彦 土構造物の応力・変形・安定解析教 授 棚橋 由 彦 土木材料の構成則とその応用に関する研究教 授 棚橋 由 彦 ジオシンセティックスを用いた敷設材工法の設計

教 授 棚橋 由 彦地下施設の防災およびデザインアンケート調査の統計処理

教 授 棚橋 由 彦 二次元浸透流解析とその応用

教 授 棚橋 由 彦火山灰質粘性土の縫合不織布による補強盛土工法の設計

院 生 前間英一郎衛生画像処理、リモートセンシング技術を使用することによる海深度の推定・土地利用分類等の研究

環境開発工学 教 授 岡林 隆 敏講 師 西田渉 子内拓事業に伴う水環境変化予測

院 生 大塚秀徳面分布曲げ荷重を受ける片持ち長方形板の振

動、座屈および動的安定に関する研究院 生 有田 幸 子 箱型断面を有する部材の振動および座屈解析

院 生 藤田高英神戸市の応急仮設住宅の解消期における住環境管理の課題

工学部・材料 電子物性学 教 授 羽坂 雅 之 金属間化合物における拡散と相変態助教授 近藤慎一郎 鉄圭化物の物性研究助 手 森村 隆 夫 規則合金における原子配列の統計熱力学的解析技 官 中島弘道 材料め物性研究研究生 中宰英 。-Fesizの熱電的性質におよぼすAg添加効果

材料物性・機能工学助教授 香 川 明 男 凝固解析システムの開発

(組織物性学)修 士 今泉拓郎 溶融推積法により作製した試料の凝固解析

材料物性・機能工学教 授 江頭誠 機能性セラミックスの開発

(機能材料化学)研究生加藤孝幸 アルミナ中空粒子の製造研究

材料開発工学(高次構造材料学)

教 授 古川|睦久 ポリウレタンの綱目形成過程の研究

助教授椎葉哲朗 高機能性エラストマーの開発材料開発工学

教 授 内山休男有限要素法を用いた構造用セフミックスの破壊

(極限材料学) シミュレーション解析

隔草寺開発工学助 手 佐野秀明 Marksによる構造解析

助教授 田遁秀二 Pd-Y触媒のEXAFSによる構造解析(材料界面設計学)

工学部・応用機能分子工学

教 授 寺岡靖剛 酸化物触媒および吸着剤に関する研究α工芯学用研物究理科化学)

院 生 安積二郎 低荷重下の軟材の摩擦・磨耗の研究機械システム工学専攻

院 生 芝上玄志郎デ、ルタ機構を利用した協調型ロボ、ットの制御に

関する研究院 生 白藤啓吾 高真空中のころがり摩擦に関する研究院 生 ミアンジャマノレ 車椅子の自律的な運動制御に関する研究

院 生 山添応尚動力伝達用プラスチック歯車の振動、騒音に関する研究

院 生 リーキムリヨン ノ¥イドロプレーニング現象の数値解析

院 生 山 口 大 樹ACサーボ、モータドライバのインテリジェント化に関する研究

院 生 佐竹順 模型ヘリコプタの自律飛行に関する研究院 生 高原 弘 康 成形研削砥石の輪郭設計用ソフトの開発

学部学生 松永 崇 志デ、ルタ機構を利用した協調型ロボットの制御に関する研究

工学研究科院 生 清成 竜 太 生態系モデルによる閉鎖性内湾の水質解析

社会開発工学専攻

71-

|院 生 宮崎慎邑晴|斜棄張振橋動の支の持実ケ時ー町プ遠、ル隔のモ局ニ部タリ振ン動グ発に生関にす及る研ぼす究

院 生 ウキンションパラメーターの影響

院 生 二堂聡 ライズを持つ非線形振動挙動に関する研究院 生 ニ堂聡 ライズを持つ非線形振動挙動に関する研究

工学研究科助 手 水本将之 合金凝固時の応力解析

材料工学専攻

直 官 高尾 慶 蔵 レーザ処理クラッド材の応力解析工学研究科

院 生 桑 原 大 幹 溶血性レクチンCEL-3の会合体形成機構応用化学専攻

水産学部 海洋生産シスァム学 教 授 矢田 殖 朗 船舶の流軽体年力変学化のにともなう不明重量の推定教 授 塩 谷 茂 明 数値 計算教

授授塩 谷 茂 明 数一日一値流体力学の研究

教 石 坂 丞 ー 本近海における植物プランクトンの動態助教授 高山久明 漁船船型の運動性能に関する研究

トー助教授 高山 久 明 漁船船型の航海実績評価に関する研究

海洋システム学講座客員

金 大永東シナ海・黄海における多国間の資源利用と

研究員 漁業経営に関する研究院 生 片山 健 一 東シナ海陸棚縁辺部における植物プランクトンの

動態原粟菅理学講座

教 授 松野健 陸棚縁辺部における海水混合(海洋学)

外国人A study on the Development of simulation for

客 員 金尚賢Rotiqnal Management and Realtime Monitoring of

研究員Marine Environment and Fisheries Respirces in the Eas t Chima Sea.

院 生 神尾光一郎 東シナ海流動モデルの数値実験研究生 角留華 東シナ海陸棚縁辺部における海洋構造

海洋生物資源学講座(資源生物学)

教授夏苅豊 頭足類の形態についての多変量解析

幅存生物資源学講座教授夏苅豊 資源解析に関する研究

助教授 玉置昭夫 底生動物幼生の分散・回帰の数値シミュレーション

川幅海再洋亙動砺物資学源)学講座教授松岡 敷 充 植物性微化石の古生態学的研究

(沿岸環境学)海洋生物生産学講座(水産増殖学)

教授多部田修 東シナ海黄海における海洋科学研究

研究員 厳興洪スサピノリの耐病性変異株の誘導及び分離に関する研究

海洋生物生産学講座ト

世墜生理学)助教授金井欣也 魚類病原菌の分類

恒至三孟ド李景玉 ~ウ魚ニ類幼タ生に対する海藻分泌液の変態促進効果ほ]霊査高三手講雇-

教 授野崎征宣ンパク質の変性と水の存在状態とに関する

~水水産産食利品用学学講)座 研究

教授野口 玉 雄 マリントキシンに関する研究ド丞塵金品衛生塑

研究生 ヤヒアムッマッド|←|マ海一リ事ン衛ト一キ星シをン利一に一用一関一しすてる研究

I練水習産船学研長崎究科丸 講師匝妻」睡 のTSS処理

水産学専攻院 生アッサパアリー 餌料生物、ワムシの貯蔵方法について

院 生アドリアナ

餌料ブランクトンの培養診断技術の開発ベレン

海産ツボワムシの個体群増殖と両性生殖誘導およ院 生 ウェンレスティ び被甲サイズに対する無脊椎動物ホルモンの投与

効果院 生 小谷 知 也 海産ツボワムシ類の生殖隔離機構院 生 小 松 誠 和 種々の毒蛋白質の細胞毒性発現機構に関する研

究@院 生 サルウォノ 魚類ペプシンに関する研究

-72-

院生生|柴曹田敏大傑音 魚養類殖魚プロ類テのア消ー化ゼ器に系関のす病る理研学究的研究

院院 生 タンザエルランパン 魚類の細菌病に関する研究院 生 野上 真 子 生態系モデ、ルの計算・電子メール

院 生 野 上 真 子 生態系モデルの数値計算院 生 ボイロターナ 東シナ海産コウライマナガツオの年齢と成長院 生 ミシュラジャヤント 研究のための情報交換院 生 李京善 赤潮ブランクトンによる魚類艶死機構研究生 今村かおり サメの磁場刺激に対する反応について研究生オメロカーラー C02が魚類に与える影響

研究生シティアクマル

ウニ類幼生の変態に関する研究アブルラヒム

院 生パンパンスマ

頭足類の資源生物学的研究ノレトウノ

環境科学部 5環E厄境東政要策講請座雇 教 授 姫 野 順 一 情報検索及びE-mail教 授 福島邦夫 学術情報センター、電子メール

環境設計講座 教 授 上江田一雄 分子聞の相互作用について教 授 中村剛 臨床試験データの統計解析法の開発教 授 松 田 芳 郎 分子軌道法の研究教 授 中村武弘 極内性湾の海水交換に関する研究

助教教授授|見平岡教子 及びイオン性高分子の構造と物性自然環境保全講座 生公雄 太陽放射の気象および気候学的作用

教 授 荒 生 公 雄 長崎市の気象環境教 授 荒 生 公 雄 気象統計解析教 授 荒 生 公 雄 気象17ーダーの解析教 授 後藤信行 非線形現象とカオス教 授 後藤信行 大気運動に内圧するカオス性について教 授 田井村明博 水環境における生体反応の解析助教授 宮西 隆 幸 ミオシンATPaseの立体構造解析助教授 宮西 隆 幸 蛋白質の構造と機能助教授武 藤 鉄 司 地層の数理的解析研究生伊藤 秀格 汚泥コンポスト化の為の統計的実験計画

熱帯医学 病原体解析部門教授五 十 嵐 章 国際保健医療学

研究所病(分原子体構解造析解部析門) 卜一

(感染細胞修飾機構)教授神原慶二 マラリアおよびトリパノソーマ症の研究

講 師 上村春樹 トランス・シアリダーゼの研究

講 師 上村春樹アフリカトリパノソーマのトランスシアソダーゼに関する研究

講 師 上 村 春 樹 アメリカトリパノソーマの研究助 手柳哲雄 トリパノソーマ症の研究助 手 中 津 秀 介 マラリアの研究技能

木下美紀 文献情報システムの利用補佐員

病原体解析部門教 授 青木克己 ケニアに於ける住血吸虫症の疫学的研究

(寄生行動制御)

宿主病態解析部門講 師摩巻康教 ケニアにおける糸状虫症の疫学

助 手 金田英子インド・ネパールにおけるエスーツク・スポーツにつ

(暑熱順化機構) いて宿主病態解析部門

トー

(病変発現機序)医 員 川上洋一 染色法などの研究のため

研究員アハメド プランハメラ・カタラーリスの咽頭上皮細胞におけるカムルディン 付着実験

附属熱帯病資料研究生医三O/'竺立竺-{区ラ空竺点空研一空教 授 嶋田 雅 暁 熱帯病の生態疫学

情報センター海洋生産 海洋環境建設学

教 授 高 橋 和 雄 偏平ケーブルに現れるカオスの研究科学研究科 (海洋構造物安定工学)

-73-

(海洋環境童工設学学) 教 授 富樫宏由 湾水振動解析

教 授 富樫宏由 下端放流ゲートの流れ解析教 授 富樫宏由 大村湾の潮流解析

海洋生産科学研究科院生 D谷山茂人 アオブダイ中毒に関する研究

海海洋洋物質科学専攻生産科学研究科

院生内田篤志生体系に配慮した土構造物の計画・調査・設計施

海洋生産開発学専攻 工・維持管理及び評価に関する研究

院 生 高木茂イルカの送受渡および物体認識メカニズムに関する研究

院 生 前田英雅 鯨類の音響生態に関する基礎的研究

モヒイウディンTwoDimensionalWave-

院 生モハマド

currentModelByU singExtendedBoussinesqEquation s

海洋生産科学研究科院 生 韓仁盛

日本海の海流等についての計算と、海洋データの海洋資源学専攻 検索

院 生グェンティン 魚病細菌Streptococcusiniaeの生態に関するヒュー 研究

院 生パンケイ

魚類カテプシンに関する研究へンネケ

院 生 モピン SMA Histopathology of fish 研究生アパラパティ アマノリの分子生物学に関する研究

海洋生産科学研究科研究生小 松 真 治 ダイヤモンド電極を用いたフラーレンの電気化学

海洋有機化学専攻

院 生 中西 尚 志フラーレン及びジアリールエテンを素材とする分子超薄膜の新しい電子機能設計

短商期業大学 商経学科 助教授 吉田 省 ニ 競デ争ータ政ベ策ー、独ス検禁索法研究に関する法令

短医期療技大術学部 一般教育等 助教授折口智樹 シグナル情報伝達機構の解明

看護学科 助教授宮下 弘 子 小児看護学講 師 宮 原 春 美 母性看護学・小児看護学・思春期学

理学療法学科 教 授 穐山富太郎 脳性麻症のリハビリァーション教 授 加藤克知 ヒト形態の計量的解析助教授 千住 秀 明 胸部理学療泡呼吸リハビリテーション助 手 鶴崎俊哉 小児・胎児発達の経時的研究

作業療法学科 助教授長尾哲男 作業療法における治療作業の分析

助教授 土 田 玲 子学習障害及び自閉症にみられる感覚障害について

助 手 伊藤斉子 地域保健に貢献する作業療法のあり方保健管理

教 授 石井伸子 健康診断データの統計処理センター

助教授湯川 幸 一 長崎県民健康タづのくり検の索ための食生活調査技 官 大坪 敬 子 健康診断デー

一 74-

教育用課題部 局 学科 身分 教官名 講義名(利用D数)

商(通科年短)大助教授 楠田康之 経営情報処理(37)

教(前育期学)部助教授 福 田 正 弘 教育とコンピュータ(44)助教授 梶本ひろし 教育とコンピュータ(81)

助教授 畑孝幸 教育とコンピュータ(58)

助教授 藤木卓 教育とコンピュータ(63)助教授 藤木卓 ワークショップ99(34) 講師 野崎剛一 教育方法技術演習(63)講師 野崎剛一 教育方法技術演習 (69)講師 野崎剛一 教育方法技術演習 (70)講師 野崎剛一 教育方法技術演習 (66)

工学部 機械システム工学科 教授 金丸邦康 力学B(52)

機械システム工学科 助教授 下 本 陽 一 ソフトウェア演習 (67)

機械システム工学科 助教授 下 本 陽 一 ソフトウェア演習 (63)機械システム工学科 講師 山口朝彦 力学B(54)

電気電子工学科 講師 金 井 泰 永 プログラミング演習 (60)電気電子工学科 講師 金 井 泰 久 プログラミング演習 (61)構造工学科 教授 修行稔 ソフトウェア工学(52)

環境科学部 教授 中村剛 環境情報処理(140)全学教育 教授 菅原民生 情報処理演習 (63)

助教授 堤伸子 教育とコンピュータ(28)助教授 ニ根真理子 情報処理演習 (50)助教授 鈴 木 弘 之 情報処理演習 (45)助教授 辻峰男 情報処理演習 (59)助教授 黒川不二雄 情報処理演習 (60)助教授 森山雅雄 情報処理演習助教授 山内淳 情報処理演習 (54)講師 藤村誠 情報処理演習 (56)

非常勤講師 鈴木千鶴子 総合英語皿 (61)助手 鈴木斉 情報処理演習 (3)助手 本田純久 情報処理演習 (51)助手 池永全志 情報処理演習 (58)

事務部 事務官 松尾信次 平成11年度長崎県下国立学校等事務情報化研修(4)

講習会 講師 野崎剛一 公開講座(58)

工(後学期部) 機械システム工学科 教授 金丸邦康 熱物質移動論(30)社会開発工学科 教授 岡林隆敏 コンピュータ情報処理(62)

全学教育 教授 修行稔 情報科学概論(89)教授 中村武弘 情報処理演習 (62)助教授 八木沢暗記 情報処理演習 (83)

助教授 高瀬徹 情報処理演習 (69)助教授 藤木卓 情報処理演習 (22)

非常勤講師 鈴木千鶴子 総合英語IV(66) 助手 鈴木斉 情報処理演習 (3)助手 鶴正人 情報処理演習 (26)

用一EEEE」圃

1

4京E

一室一部

差別学

講繭桝 助教授 | 畑孝幸 |教育とコンピュータ

講師 |野崎剛一|コンピュータ概論 I外国人講師|ジャイルズパーヵー!英作文E

-75-

外国人講師 ジャイルズパーカー 英作文 I全学教育 助教授 高尾雄二 情報処理演習

外国人講師 ジャイルズパーカー 英語コミュニケーションE講習会 講師 丸山陽市 歯科におけるインターネット活用法工学部 機械システム工学科 講師 山口朝彦 入門科目環境科学部 環境学科 教授 中村武弘 入門科目

助教授 高尾雄二 入門科目助教授 下町多住志 情報科学概論

事務部 事務官 松尾信次 平成11年度長崎県下国立学校等事務情報化研修

(後期)教育学部 教授 菅原民生 プログラミング、 I

教授 菅原民生 解析幾何学E助教授 福 田 正 弘 インターネット入門講師 野崎剛一 コンピュータ概論E

工学部 機械システム工学科 教授 木須博行 機械情報処理全学教育 助教授 下町多佳志 情報処理演習

講師 野崎剛一 情報科学概論

-76

諸規則

(1 )長崎大学情報処理委員会規則

(昭和六十三年四月八日規則第六号)

(趣旨)

第一条 長崎大学(以下「本学Jという。)に、長崎大学情報処理委員会(以下「委員会Jという。)を置く。

(審議事項)

第二条 委員会は、次の各号に掲げる事項を審議する。

一一一四

情報処理計画及び情報処理教育の基本方針に関すること。

長崎大学キャンパス情報ネットワークシステムの管理運営の基本方針に関すること。

総合情報処理センターの管理運営の基本方針に関すること。

総合'情報処理センター長及び総合情報処理センターの教官の選考に関すること。

五その他情報処理に関すること。

(組織)

第三条 委員会は、委員長及び次の各号に掲げる委員をもって組織する。

2

一一一一一四

五ー..L圃./、、

各学部長

熱帯医学研究所長

附属図書館長

医学部附属病院長及び歯学部附属病院長

海洋生産科学研究科長

商科短期大学部部長及び医療技術短期大学部部長

総合情報処理センター長

学生部長

九事務局長

前項第九号の委員は、前条第三号の審議には加わらなしものとする。

3 委員は、学長が任命する。

(委員長)

第四条 委員会の委員長は、学長をもって充てる。

2 委員長は、委員会を招集し、その議長となる。

3 委員長に事故があるときは、委員長の指名する者がその職務を代行する。

(会議)

第五条 委員会は、構成員の過半数の出席により成立し、議事は出席者の過半数の同意をもって決

する。ただし、可否同数のときは、議長の決するところによる。

(意見の聴取)

第六条 委員長が必要と認めたときは、委員会に委員以外の者を出席させ、意見を聴取することが

できる。

(事務)

第七条 委員会の事務は、総合情報処理センター事務室において処理する。

-77-

(補則)

第八条 委員会の運営に関し必要な事項は、委員会が別に定める。

附則

この規則は、昭和六十三年四月八日から施行する。

附則(平成元年五月二十九日規則第二十二号)

この規則は、平成元年五月二十九日から施行する。

附則(平成八年四月二十六日規則第十号)

この規則は、平成八年四月二十六日から施行する。

附則(平成九年十月一日規則第二十号)抄

この規則は、平成九年十月一日から施行する。

(2)長崎大学総合情報処理センタ一規則

(趣旨)

(昭和六十三年四月八日規則第五号)

第一条 この規則は、長崎大学学則第九条の三第二項の規産に基づき、長崎大学総合情報処理

センター(以下「総合情報処理センター」としづ。)の組織及び運営に関し、必要な事項を定める

ものとする。

(目的)

第二条 総合情報処理センターは、総合情報処理センターの計算機システムを整備運用し、長崎

大学(以下「本学jという。)における研究、教育及び事務処理のための共同利用に供するととも

に、学術情報システム等の開発を行い、それらに関する情報処理を効率的に行うことを目的とする。

(業務)

第三条 総合情報処理センターにおいては、次の各号に掲げる業務を行う。

一一四

研究のための科学技術計算及びデータ処理に関すること

情報処理教育における計算機システムの利用に関すること。

学術情報の処理及び提供における計算機システムの利用に関すること。

事務処理のための計算機システムの利用に関すること。

計算機システム及びネットワークシステムに関する研究、開発等及び利用者に対する技術の

指導に関すること。

六その他情報処理に関すること。

(組織)

第四条 総合情報処理センターに、次の各号に掲げる職員を置く。

総合情報処理センター長

二助教授

三その他必要な職員

2 前項第二号及び第三号の職員は、総合情報処理センター長の命を受け、総合情報処理センタ

ーの業務に従事する。

-78-

(総合情報処理センター長)

第五条 総合情報処理センター長は、本学の教授をもって充てる。

2

3

4

総合情報処理センター長は、長崎大学情報処理委員会の推薦により学長が選考する。

総合情報処理センター長の任期は二年とし、再任を妨げない。

総合情報処理センター長は、総合情報処理センターの業務を掌握し、所属職員を監督する。

(運営委員会)

第六条 総合情報処理センターに、総合情報処理センターの運営の具体的な事項を審議するため、

長崎大学総合情報処理センター運営委員会(以下「運営委員会という。)を置く。

(運営委員会の組織)

第七条 運営委員会は、委員長及び次の各号に掲げる委員をもって組織する。

2

3

一一一一一四

五....L..

各学部、熱帯医学研究所、医学部附属病院、歯学部附属病院、海洋生物化学研究科及び

医療技術短期大学部の教授、助教授及び講師のうちから選出された者各一人

全学教育実施委員会一般情報処理科目専門委員会委員長

総合情報処理センターの教官

庶務部長

経理部長

施設部長

学生部次長

八附属図書館事務部長

前項第一号の委員の任期は二年とし、再任を妨げない。

第一項第一号の委員に欠員が生じた場合の補欠委員の任期は、前任者の任期の残余の期間

とする。

4 委員は、学長が任命する。

(委員長)

第八条 運営委員会の委員長は、総合情報処理センター長をもって充てる。

2 委員長は運営委員を招集し、その議長となる。

3 委員長に事故があるときは、委員長の指名する委員がその職務を代行する。

(会議)

第九条 運営委員会は、構成員の過半数の出席により成立し、議事は出席者の過半数の同意によ

り決する。ただし、可否同数のときは、議長の決するところによる。

(専門委員会)

第十条 運営委員会に、必要に応じて専門委員会を置くことができる。

2 専門委員会に関し必要な事項は、運営委員会の議を経て、総合情報処理センター長が別に定

める。

(意見の聴取)

第十一条委員長が必要と認めたときは、運営委員会に委員以外の者を出席させ、意見を聴取する

ことができる。

(事務)

-79-

第十二条運営委員会の事務は、第十四条第一項に定める総合情報処理センター事務室(以下

「事務室」という。)において処理する。

(研究開発室)

第十三条総合情報処理センターに、研究開発室、情報処理教育研究室及びネットワーク研究室

を置く。

2 前項の室に、それぞれ室長を置くことができる。

3 室長は、総合情報処理センター長の命を受け、室務を処理する。

第十四条総合情報処理センターに、事務室を置く。

2 事務室に関し必要な事項は、別に定める。

(利用等)

第十五条総合情報処理センターの利用その他に関し必要な事項は、別に定める。

附則

1 この規則は、昭和六十三年四月八日から施行する。

2 この規則施行後最初に任命される総合情報処理センター長及び最初に選出される運営委員会

委員の任期は、第五条第三項及び第七条第二項の規程にかかわらず、昭和六十五年三月三

十一日までとする。

3 長崎大学情報処理センター規則(昭和五十四年四月二十七日規則第九号)は、廃止する。

附 則(平成八年四月二十六日規則第十一号)

この規則は、平成八年四月二十六日から施行する。

附 則(平成九年四月二十八日規則第十六号)

この規則は、平成九年四月二十八日から施行し、改正後の長崎大学総合情報処理センター

規則の規程は、平成九年四月一日から適用する。

附 則(平成九年十月一日規則第二十号)抄

この規則は、平成九年十月一日から施行する。

4 第三十八条の規程による改正後の長崎大学総合情報処理センター規則第七条第一項第一号

の規程により環境科学部から最初に選出される長崎大学総合情報処理センター運営委員会委

員の任期は、同規則第七条第二項の規程にかかわらず、平成十年三月三十一日までとする。

(3)長崎大学総合情報処理センタ一利用規程

(昭和六十三年四月八日規則第五号)

(趣旨)

第一条 この規則は、長崎大学情報処理センター規則(昭和六十三年規則第五号)第十五条の規

程に基づき、長崎大学総合情報処理センター(以下「総合情報処理センター」品、う。)の利用に

ついて必要な事項を定めるものとする。

(利用の原則)

第二条 総合情報処理センターは、学術研究、教育及び長崎大学(以下「本学Jという。)の運営上

必要な業務のためにのみ利用するものとする。

80

(利用資格)

第三条 総合情報処理センターを利用することができる者は、次の各号に掲げる者とする。

本学の職員

一本学の学生

一本学の研究生

四 その他総合情報処理センター長が必要と認めた者

(利用区分等)

第四条 総合情報処理センターの利用区分等は、次のとおりとする。

利用区分

情報処理

教育利用

ネットワ

ーク利用

学生利用

研究利用

業務利用

利用目的

本学が開講する授業、講習

会等の実施

ネットワークを利用した情

報通信

学生の修学及び修学に必要

な情報の収集

研究及び研究に必要な情報

の収集

本学の運営に必要と認めら

れる業務の実施

利用対象者

一授業、講習会の担当教官等

二授業、講習会等の受講者

一本学の職員

二授業、講習会等受講者

本学の学生

一本学の職員

二本学の学生及び研究生で指導教

官が研究利用を必要と認めた者

一総合情報処理センター長が利用

を認めた者

一本学の職員で所属長が業務利用

を必要と認めた者

二総合情報処理センター長が利用

を認めた者

利用経費

無料

無料

無料

有料

無料

2 前項の規定にかかわらず、前条各号に掲げる者は、学術研究、教育及び本学の運営上必要な

業務を行うため、パーソナルコンピュータ及びその周辺機器を、利用経費を負担することなく一

時的に利用することができる。

(利用手続き)

第五条 前条第一項の利用をしようとする者は、総合情報処理センター長に申請し、その承認を受

けなければならない。この場合において、研究利用にあっては、利用経費を負担する者(以下

「支払責任者」という。承認を事前に得ておかなければならない。

2 総合情報処理センター長は、前項の承認をしたときは、利用者番号及びその有効期限を付して

申請者に通知するものとする。

3 前二項の規程にかかわらず、情報処理教育利用に係る利用手続きは、総合情報処理センター

長が別に定める。

(利用経費の負担)

第六条 支払責任者は、研究利用に係る利用経費の一部を別表第一のとおり負担しなければなら

ない。

2 前項の規程にかかわらず、総合情報処理センター長が特に必要があると認めたときは、利用経

-81一

費を負担させないことができる。

(高機能カラー印刷装置の利用)

第七条 第三条各号に掲げる者は、総合情報処理センターの高機能カラー印刷装置を利用するこ

2

3

とができる。

高機能カラー印刷装置の利用をしようとする者は、その都度総合情報処理センター長に申請し、

その承認を受けなければならない。この場合において、支払責任者の承認を事前に得ておかな

ければならない。

支払責任者は、高機能カラー印刷装置の利用に係る経費の一部を別表第二のとおり負担しな

ければならない。

(利用者の遵守事項)

第八条 総合情報処理センターの利用を承認された者(以下「利用者」品、う。)は、次に掲げる事

一一一一四

項を遵守しなければならない。

利用者番号を当該利用目的以外のために使用し、又は他人に使用させないこと。

パスワードを他人に知られなし、ょう留意すること。

総合情報処理センターの機器及びソフトウェアに障害をきたすような利用をしなし、こと。

他の利用者に支障をきたすような利用をしないこと。

その他利用に際しては、総合情報処理センターの職員の指示に従うこと。

(利用の制限)

第九条 総合情報処理センターの機能が著しく低下するおそれがある場合など管理運営に必要が

ある場合は、利用を制限することがある。

(利用の報告)

第十条 総合情報処理センター長は、必要に応じて利用者に対し、総合情報処理センターの利用

に関して報告を求めることができる。

(利用の取消等)

第十一条利用者がこの規程に違反し、又は総合情報処理センターの運営に重大な支障を生じさせ

たときは、総合情報処理センター長は、その利用の承認を取消し、又はその利用を停止させ

ることができる。

(補則)

第十二条この規程に定めるもののほか、総合情報処理センターの利用に関し必要な事項は、総合

情報処理センター長が別に定める。

2

3

附則

この規則は、昭和六十三年四月八日から施行する。

この規則施行後最初に任命される総合情報処理センター長及び最初に選出される運営委員会

委員の任期は、第五条第三項及び第七条第二項の規程にかかわらず、昭和六十五年三月三

十一日までとする。

長崎大学情報処理センター規則(昭和五十四年四月二十七日規則第九号)は、廃止する。

附則

この規程は、昭和六十三年四月八日から施行する。

-82-

2 長崎大学情報処理センター利用規程(昭和五十四年四月二十七日規程第七号)は、廃止する。

附 則(平成元年六月二十六日規程第三十二号)

この規程は、平成元年七月一日から施行する。

附 則(平成五年八月九日規程第十六号)

この規程は、平成五年八月九日から施行し、改正後の長崎大学総合情報処理センター利用規

程の規定は、平成五年四月一日から適用する。

附 則(平成七年六月三十日規程第十一号)

この規程は、平成七年七月一日から施行する。

附 則(平成八年四月二十六日規程第十三号)

この規程は、平成八年四月二十六日から施行する品

附 則(平成九年三月二十一日規程第八号)

この規程は、平成九年四月一日から施行する。

別表第l

総合情報処理センタ一計算機システム利用料金

区分 | 負担金の額

演算負担金 |演算処理時間1秒につき

端末接続負担金 |接続時間3分につき

ファイル使用負担金 I 1日あたり 2胞につき

備考 1日ごとの利用料金額に1円未満の端数が生じる場合は、これを切り捨てる

ものとする。

開一同一山

口U

別表第 2

総合情報処理センター高機能カラー印刷装置利用料金

区分 負担金の額

1ページにつき

カラーコピー 普通紙 100円OHP用紙 200円

カフーハードコピー 1ページにつき 300円

(4)長崎大学総合情報処理センター利用規程情報処理教育利用細則

(平成九年三月二十一日総合情報処理センター細則第一号)

(趣旨)

第一条 この規則は、長崎大学情報処理センター利用規程(以下「規程Jという。)第五条第三項の

規定に基づき、長崎大学総合情報処理センター(以下「総合情報処理センター」という。)の計算

機システムを利用して行う授業、講習会等(以下「情報処理教育Jという。)の利用手続きに関し、

必要な事項を定めるものとする。

(申請)

-83-

第二条 情報処理教育を実施しようとする担当教官等は、所定の利用申請書を長崎大学総合情報

処理センター長(以下「総合情報処理センター長」という。)に提出し、利用の承認を受けなければ

ならない。

2 前項の申請は、次の各号に掲げる期限までに行わなければならない。

一授業に利用する場合 当該授業科目が開講される学期の最初の月の一月前

二講習会等に利用する場合利用開始予定日の二週間前

(承認)

第三条 総合情報処理センター長は、前条第一項の申請があったときは、総合情報処理センターの

利用状況等を考慮、の上、承認の可否を決定し、担当教官等に通知するものとする。

2 総合情報処理センター長は、前項の規定により利用を承認する場合には、利用者番号及びその

有効期間を併せて通知するものとする。

(利用者名簿の提出)

第四条 前条により承認の通知を受けた担当教官等は、受講者(情報処理教育の補助者を含む。)

の氏名及び利用者番号を記載した名簿を受講者決定後速やかに総合情報処理センター長に提

出しなければならない。

(利用手続き)

第五条 前条第一項の利用をしようとする者は、総合情報処理センター長に申請し、その承認を受

けなければならない。この場合において、研究利用にあっては、利用経費を負担する者(以下「支

払責任者」という。承認を事前に得ておかなければならない。

2 総合情報処理センター長は、前項の承認をしたときは、利用者番号及びその有効期限を付して申

請者に通知するものとする。

3 前二項の規程にかかわらず、情報処理教育利用に係る利用手続きは、総合情報処理センター長

が別に定める。

(変更承認)

第六条 担当教官等は、承認を受けた利用について変更が生じたときは、速やかに総合情報処理

センター長の承認を受けなければならない。

附則

この細則は、平成九年四月一日から施行する。

(5)長崎大学キャンパス情報ネットワークシステム管理規則

(平成八年四月二十六日規則第九号)

(目的)

第一条 この規則は、長崎大学における研究、教育及び事務に関する情報処理の円滑化を図るた

めに構成された長崎大学キャンパス情報ネットワークシステム(以下rNUNETJという。)の全学的

な管理体制を明確にすることにより、その適正かっ円滑な管理を行うことを目的とする。

(定義)

第二条 この規則において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

-84-

部局本部(事務局及び学生部をしづ。)各学部、熱帯医学研究所、附属図書館、医学部附属

病院、歯学部附属病院、海洋生産科学研究科、商科短期大学部、医療技術短期大学部、保

健管理センター、アイソトープ総合センター、総合情報処理センター、地域共同研究センター、

生涯学習教育研究センター、留学生センター、機器分析センター及び環境保全センターをいう。

部局LAN管理者前号に定める各部局の長(本部にあっては事務局長、商科短期大学部及

び医療技術短期大学部にあっては部長)をいう。

ネットワークコンピュータ、端末装置等の機器を相互に接続するための通信ケーブル及び接

続用機器をいう。

部局LAN部局のネットワークのうち、基幹LANと接続している当該部局のネットワークから構

成するものをいう。

基幹LANすべての部局LANを接続するための中継機器及び通信ケーブル並びに総合'情

報処理センターに設置された学外ネットワークに接続するための中継機器、サーバ機器、監視

装置等の機器及びこれらの機器を接続する通信ケープノレから構成するものをしづ。

六 NUNET各部局LAN及び基幹LANで構成される総体をいう。

(NUNETの管理)

第三条 基幹LANは、総合情報処理センター長(以下「センター長Jという。)が管理し、各部局LA

2

Nは、各部局LAN管理者が管理する。ただし、複数部局で一体として運用するネットワークで基

幹LANと接続しているネットワークの管理については、関係部局の部局LAN管理者の協議によ

るものとする。

基幹LANと部局LANの接続その他のNUNETに係る事項の総括は、部局LAN管理者の協力

を得て、センター長が行う。

(NUNETの運営に関する審議等)

第四条 NUNETの運営に関する次の各号に掲げる事項については、長崎大学総合情報処理セン

2

一一一四

ター運営委員会(以下「運営委員会」という。)において審議する。

NUNETの整備運営に関すること。

基幹LANと部局LANその他機器等の接続に関すること。

NUNETと学外のネットワークとの接続に関すること。

NUNETによるネットワークサービスに関すること。

基幹LANの運用、保守等の経費に関すること。

六その他NUNETの運営に関する事項

運営委員会に、 NUNETの運用等に関する専門的事項を検討させるため、長崎大学キャンパス

情報ネットワークシステム運用専門委員会(以下「専門委員会」という。)を置く。

3 専門委員会に関し必要な事項は、別に定める。

(基幹LANの構成の変更)

第五条 センター長は、基幹LANに機器又は通信ケープ、ノレを接続しようとするとき、基幹LANを構

成する機器又は通信ケーブルを更新しようとするとき等基幹LANの構成を変更しようとするとき

は、運営委員会の議を経て行うものとする。

(部局ネットワーク又は部局管理の機器の接続等)

-85

第六条 部局LAN管理者は、基幹LANに部局のネットワークを接続しようとするとき、部局LANの

接続を取り止めようとするとき又は部局LANの接続を変更しようとするときは、センター長の承認を

受けなければならない。

2 部局LAN管理者は、部局の管理する機器を基幹LANに接続しようとするとき若しくは接続を取り

止めようとするとき又は当該機器の機種等を変更しようとするときは、センター長の承認を受けなけ

ればならない。

3 センター長は、前二項に規定する接続又は変更の内容がNUNETの管理運用上支障がないと認

めたときは、運営委員会の議を経て承認するものとする。

(管理運用担当者)

第七条 部局に、当該部局における部局LANの管理に関して部局LAN管理者を補佐し、その運

用を行わせるため、管理運用担当者を置く。

2 前項の管理運用担当者は、当該部局の職員のうちから、部局LAN管理者指名する者をもって充

てる。

3 第一項の規定にかかわらず、部局LANの管理及び運用上の必要がある場合には、関係部局の

部局LAN管理者の協議により、共通の管理運用担当者を置くことができる。

(補則)

第八条 この規定に定めるもののほか、 NUNETの運用、利用等に関し必要な事項は、別に定める。

附則

この規則は、平成八年四月二十六日から施行する。

附則(平成八年五月十一日規則第十七号)

この規則は、平成八年五月十一日から施行する。

附則(平成九年十月一日規則第二十号)抄

この規則は、平成九年十月一日から施行する。

附則(平成十年四月九日規則第七号)

この規則は、平成十年四月九日から施行する。

(6)長崎大学キャンパス情報ネットワークシステム運用規程

(平成八年四月二十六日規程第十一号)

(趣旨)

第一条 この規程は、長崎大学キャンパス情報ネットワークシステム管理規則(平成八年規則第九

号)(以下「規則」という。)第八条の規定に基づき、 NUNETの運用、利用に関し、必要な事項を

定めるものとする。

(用語)

第二条 この規程において使用する用語は、規則において使用する用語の例による。

(運用)

第三条 基幹LANの運用は、センター長が行う。

2 部局LANの運用は、センター長の総括のもとに部局LAN管理者が行う。

-86-

(ネットワーク層プロトコルの指定)

第四条 基幹LANを利用して通信する場合のネットワーク層プロトコルは、 IPとする。ただし、センタ

一長が認めた場合は、この限りでない。

(Ipアドレスの管理及び割当て)

第五条 NUNETのIPアドレスは、センター長が管理し、部局LAN管理者に割当てる。

2 前項の規定によりIPアドレスの割当てを受けた部局LAN管理者は、部局LANに接続するコンピ

ュー夕、端末装置等の機器(以下「コンピュータ等」という。)にIPアドレスを割当てる。

3 前二項の規程にかかわらず、基幹LANに直接接続する機器については、センター長がIPアドレ

スを割当てる。

(コンビュータ等の接続資格)

第六条 NUNETにコンピュータ等を接続することのできる者は、次の各号のーに該当する者とする。

一長崎大学(以下「本学」という。)の職員

二その他部局LAN管理者が適当と認めた者

(コンビュータ等の接続手続)

第七条 部局LANにコンピュータ等を接続しようとする者は、接続しようとする部局LAN管理者にコ

ンヒ。ュータ等接続申請書を提出し、許可を受けなければならない。

2 部局LAN管理者は、部局LANの運用等に支障がないと認めたときは、前項の申請を行った者に

コンビュータ等接続許可書を交付する。

3 コンピュータ等の接続を許可された者(以下「端末設置責任者」という。)は、コンピュータ等の接続

を取り止めるときは、部局LAN管理者に届け出なければならない。

(NUNETの利用資格)

第八条 前条第二項の規程により接続を許可されたコンピュータ等を利用できる者は、次の各号の

ーに該当する者で、端末責設置任者の許可を受けたものでなければならない。

本学の職員

二本学の学生

三その他部局LAN管理者が適当と認めた者

(端末設置責任者及び利用者の遵守事項)

第九条 端末設置責任者及びNUNETを利用する者(以下「利用者」としづ。)は、規則及びこの規

程を遵守するとともに、通信の妨害、傍受等NUNETの円滑な運用を阻害する行為をしてはなら

ない。

2 端末設置責任者文は利用者は、 NUNETの接続文は利用に関し、部局LAN管理者又は管理運

用担当者の指示に従わなければならない。

(接続又は利用の制限)

第十条 部局LAN管理者は、端末設置責任者又は利用者が前条に規定する順守事項に明らかに

違反したと判断したときは、コンピュータ等の接続の許可を取り消し、又はNUNETの利用を制限

することができる。

(経費の負担)

第十一条基幹L必 Jの運用、保守等に要する経費の負担は、運営委員会の議により定めるものとする。

-87-

2 部局LANの運用、保守等に要する経費は、当該部局が負担するものとする。

3 NUNETに接続するコンピュータ等の接続等に要する経費は、端末設置責任者が負担するものと

する。

(事務)

第十二条基幹LANに係る事務は総合情報処理センターにおいて、部局LANに係る事務は当該部

局において処理する。

2 NUNETの事務の総括は、部局の協力を得て、総合情報処理センターが行う。

(補則)

第十三条この規程に定めるもののほか、 NUNETの運用、利用等の細部に関し必要な事項は、別に

定めることができる。

附則

この規程は、平成八年四月二十六日から施行する。

(η長崎大学キャンパス情報ネットワークシステム運用専門委員会規程

(平成八年四月二十六日規程第十二号)

(趣旨)

第一条 この規程は、長崎大学キャンパス情報ネットワークシステム管理規則(平成八年規則第九

号)第四条第三項の規程に基づき、長崎大学キャンパス情報ネットワークシステム運用専門委員

会(以下「専門委員会J品、う。)の組織及び運営に関し必要な事項を定めるものとする。

(組織)

第二条 専門委員会は、次の各号に掲げる委員をもって組織する。

総合情報処理センター長

一 規則第七条に規定する管理運用担当者

一 総合情報処理センターの教官

四 その他総合情報処理センター長が必要と認めた者

2 委員は、学長が任命する。

(委員長)

第三条 専門委員会に委員長を置き、総合情報処理センター長をもって充てる。

2 委員長は、専門委員会を招集し、その議長となる。

3 委員長に事故があるときは、委員長の指名する委員が、その職務を代行する。

(定足数)

第四条 専門委員会は、委員の過半数の出席がなければ開くことができない。

(意見の聴取)

第五条 委員長が必要と認めたときは、委員以外の者を専門委員会に出席させ、意見を聴取するこ

とができる。

(報告)

-88-

第六条 委員長は、検討の結果を総合情報処理センター運営委員会に報告するものとする。

(事務)

第七条 専門委員会の事務は、総合情報処理センター事務室において処理する。

(補則)

第八条 この規程に定めるもののほか、専門委員会の運営に関して必要な事項は、専門委員会が

別に定めることができる。

附則

この規程は、平成八年四月二十六日から施行する。

-89-

名簿

(1)総合情報処理センター運営委員会名簿 (H12.3. 1現在)

黒田英夫

藤木卓

村田嘉弘

柴田義貞

久恒邦博

八木沢暗記

木須博行

田井村明博

塩谷茂明

嶋田雅暁

上平憲

中村卓

修行稔

長尾哲男

小山純

野崎剛一

鶴正人

嶋田健司

黒田英雄-

長谷川正文

裏宏彦

杉尾紀文

大浪由紀夫

総合情報処理センター長

教 育学部

経 済学部

医学部

歯学部

薬学部

工学部

環境科学部

水産学部

熱帯医学研究所

医学部附属病院

歯学部附属病院

海洋生産科学研究科

医療技術短期大学部

一般情報処理科目専門委員会委員長

総合情報処理センター

総合情報処理センター

総合情報処理センター

総務部長

経理部長

施設部長

学務部長

附属図書館事務部長

委員長

委員

センター長(併任) 教授 黒田英夫

研究開発室長 講師 野崎剛一

(情報処理教育研究室長、ネットワーク研究室長兼任)

助手 鶴正人

助手 嶋田健司

経理課長 上杉久勝

事務官 林田俊一

技官 山口正道

技官 森内義己

事務補佐員 演里麗子

事務補佐員 池上麗

事務補佐員 若杉久美

(2)総合情報処理センター職員名簿

-90-

事務室長(兼任)

事務室主任

未知の世界

パソコンに興味を持っていた私が、ここを受けたのは、 7月の夏真っ盛りの頃でした。

その頃、センターでは「お母さんの為のパソコン講座」という講習会を開催していました。

私も、勉強の為ということで、その講習会に参加させてもらいました。しかし、お母さん

方に私が、新人ということが分かるはずもなく、いろいろ質問されてしまうので、結局、

頭に入らず、再度先生に同じ事を聞く羽田になってしまいました。

そんな講習会も最終回を迎える頃、長崎では当たり前になっている台風の為に、センター

が停電になってしまい、参加者全員に電話を掛けたことが、私の初めての仕事らしい仕事

となりました。「ここは、停電になると、何の仕事も出来なくなるJと言われ、本当にす

ることもなく、復旧を待つしかないということで、電気のありがたさを、あらためて実感

していました。

講習会も終わり、自分の住事に携わりはじめ、仕事内容を教えてもらい始めたのですが、

さっぱりと言っていいほど、何を言っているのかわからない日々が続きました。「メール

ソフトは何がいいと思う ?J rやはり、 Eudoraでしょう Jrいやいや、 WmYATですよj

といったようなことでしたが、その当時の私の頭の中は、 r#xO@* ! Jといった状態で、

まるで、宇宙語を聞いているようでした。

こんな風で、やっていけるのだろうか・-と不安を抱く私に、仕事を伝授してくれた先輩

は、「まあ、ぼちぼちでいいから、そんなに心配しないで」と、とても寛容な態度で接し

てくれました。自分の住事も忙しいというときに、私のように物覚えの悪い後輩に

引継をしなくてはならなかった先輩は、とても大変だ、ったろうと思います。

先輩のコマンドを打つ手の早さを見て、早く私も仕事をこなせるようになりたいなぁと

思い、何度となく先輩の脳味噌を切り取って、自分にくつつけられたらいいのになあ、な

どと、とんでもないことを考えていました。

いまだに、学生からの質問や、早口で専門的な事をまくしたてられる電話におびえたり

と、なさけない状態ではあるけれど、そのうちきっと、諸先輩方のように、すらすらと、

質問に答えられるようになってやる!と思っています。

最後に、忙しいにもかかわらず、よく分からない用語や単語が日々出てきて、あたふた

して質問をしにいく私に、とても分かりやすく解説をしてくれる先生方や、事務室の方に

は、とても感謝しています。

これからも、探求心をもって、いろいろな事を吸収できるように、努力し、成長してい

きたいと,思っています。

R.1.

-91-

編集後記

情報通信の質と量の社会における役割と意義が認識される一方で、官公庁のホームペー

ジがハッカーに侵入されるなど、そのセキュリティの重要性がさらに問われています。昨

年の 18号でのセキュリティ特集は学内の読者に適切な情報提供を行って対策の実行への

注意喚起に役立つたようです。

センターレポート第 19号では、情報システム構築の最近の流れと活用について特集を

組みました。学内における情報アクセスの自由化と安定運用の両立をめざした経済学部の

メディアステーションの紹介には、「計算機室」や「情報処理教室Jの従来のイメージを

払拭させるものを感じられます。医学部の国際ヒパクシャ学術情報交換システムの紹介は

ネットワークの利用による遠隔支援でまず現地の医療を支援し技術移転を行っていくこと

で将来的には情報の蓄積と共同利用による被爆者支援の協働を可能とする未来を見せてく

れています。各部が分散配置されている地理的環境から円滑に一体化して動きにくい長崎

大学も事務専用 LANや学内 LANの充実の経過からネットワークを使うことで改善でき

ることが見えてきます。

より多くの方に利用していただけるように、実際の利用にあたってよくある疑問にセン

ターからまとめて具体的に答えていただきました。ご活用ください。

なお、より良いセンターレポートにしていくため、アンケート用紙を入れております。

次号の編集会議が 12月頃に開かれる予定ですのでそれまでにいただいたものは編集に生

かせると思います。発送・ FAX・メール等のご利用しやすい方法で結構ですのでご意見

をいただけますようお願いします。

最後に、短い執筆期間のなかで御投稿くださった執筆者の方々、編集委員の方々、編集

作業から写真撮影まで多大なご苦労をいただいた総合情報処理センターの教職員の方々に

心よりお礼申し上げます。

(長尾哲男)

【編集委員]

総合情報処理センター長

教育学部

歯学部

工学部

水産学部

医学部附属病院

医療技術短期大学部

工学部

員委ロ叶J

理処報情般

(

合ムロムロ

-92-

アンケートのお願い

総合情報処理センター

センターレポート 19号をご購読いただきまして、ありがとうございます。

今回、初の試みと致しまして、アンケートをとることになりました。より多くの方々のご意見

をいただくことで、ますます充実した内容のセンターレポートにしていきたいと思っております。

お忙しいところ恐れ入りますが、今後のセンターレポートの一助となる今回のアンケートにご協

力をお願いいたします。

1.本号で面白いと思われた記事、関心を持たれた記事がございましたら、その記事名と理由を

お書きください。

2. レポートに載せてほしい内容などがございましたらお書きください。

3. その他、ご意見、ご感想がございましたらお書きください。

ご協力ありがとうございました。

*なお、ご記入後、本用紙を切り取りセンターへご送付いただくか、メールでご回答ください。

長崎県長崎市文教町ト14

840-0534

[email protected]

長崎大学総合情報処理センターレポート 第19号

発行 2000年3月

編集

発行

干852-8521

電話

FAX

長崎大学総合情報処理センタ一広報部会

長崎大学総合情報処理センター

長崎市文教町1番14号

095-847晴 1111(内線 2242)

095・840-0534

センタ一利用案内

[学内共同計算機サービス]

項目 利用対象 利用時間等

研究用サーバシスァム 本学教官,学生等

(研究用 IDつ 原則的に通年 24時間運用サ 教育用サーバシスァム 受講生及び指導教官 2. センターの端末室から利用する場合

ノ『 (教育用 IDつ は下欄参照.

学生用サーバシスァム 本学学生 3. ホの ID取得には申請が必要

(学生用 IDつ

端第 l研究端末室

末 (X端末,パソコン,ワー

〆'旬、 クステーション)

セ 第 1端末室(パソコン) 原則的には平日の 8:30"-' 17: 00 ン 第 2端末室(パソコン)

本学職員,学生等2. 第2端末室は授業以外での利用不可

タ第 3端末室 (X端末)

内 演習室(パソコン)、、.-'

オープン利用室(パソコン)

業全学教育棟 . 207,208番教室

そ (X端末) 本学職員,学生等 各建物の開館時間に従うの 図書館端末コーナー也

(パソコン, X端末)

wwwページによる情報提供 http://w3.cc.nagasaki-u.ac.jp

[学内ネットワーク (NUNet)基幹/共同利用サービス]

項目 利用対象 利用時間等

本学職員,学生等 原則的に通年 24時間運用

学内基幹ネットワーク (端末設置責任者は本学 2. 学外(インターネット)接続

職員) を含む

ネ NUNet共同シスァム 本学職員 原則的に通年 24時間運用ツ (netIDでのメール利用等) (netIDつ 2. *の ID取得には申請が必要

ネームサーバシスァム 無制限(憎陪鍋土本判哉即) 3. ホ2の申請は各学部のネットワ

Dialup PPPシスァム 本学職員*3 ーク運用専門委員のみ

Dialup TTYシスァム 本学職員,学生等 4. *3の利用は netIDまたは研究

メーリングリストシスァム 無制限(主宰は本学職員叫) 用 ID取得者のみ

その他各種サーバシステム 無制限 5. 叫の申請は netID取得者のみ

wwwページによる情報提供 http://www.nagasaki-u.ac.jp/nunet/

[問い合わせ,事務手続き等]

項目 | 利用対象 利用時間等

事務室受付 !教官,学生等1. 原則的に平日の 8:30"-'17:002. 12:00"-'13:00除く

電子メール [email protected]

電話 095-847-1111内線 2242, FAX:095-840-0534

長崎大学総合情報処理センタ-rセンターレポート j第四号

目、mノl

1巻頭言

・センターレポート 19号によせて

2投稿

(特集最近の情報システムの構築/活用事例)

・メディアステーションの運用について .... .. . .. •. . . ..•.... •......... •. . . ...... .鈴木斉 1

・医学部の国際ヒパクシャ学術情報交換システム........................高村昇,横田賢一 4

・事務専用 LANの構築.... ー ・ーー ー ......... .・..............・.........松尾信次 8

黒田英夫

-学内 LANの最近の進展....・ a・・・・ ・・・・ ・・・・ 目.....................................鶴正人 12

(一般)

.MARCを使った熱、応力問題の解析事例ー ーー ー ......•..... . .•.... . . .. . .香川明男 18

・GIS技術による細街路情報システム構築に向けた基礎的検討 ..........杉山和一,全;柄徳 24

・英語教育のための電子環境..・・・ e ・・ ・・ ・・ ー ー ー・ー ー・・ .. . 野崎剛一,鈴木千鶴子 30

・データベース設計の初歩的落とし穴について ..••... . ... •• .ーー...............嶋田健司 42

3センターから (よくある質問と回答)

• LAN 接f売について . ー . • . . .• . .・ ・・0 ・・・ ・・ 0 ・・ ・・ ・0 ・・・.................... ........ 48

・自宅でインターネットが出来る .ー・ー・・ ー・....・ ー・ー ・・ ・・・・ ・・・・・ー ・ ・・ ・・・・・・ 50

・メールソフトエラーについて.• . . . . . .・・・・・・・ ・・・・・・ー ー・・ ・・ ・ ・ ・・ ・・ ・・・・・ 52

-メールの転送について. の《U

hunxu

にd

u

phu

• FTPについて

.パスワード変更について

4.センタ 利用統計 ..

-稼働状況.....・・・・・・・ e・・・ ー・ーー ー・ ー・ー ー・ ー・ー ... .• .・- ・・・・・・ ー・・・ー・ 58

・端末室利用状況......・ e ・・ー ー・.....・ .. . ・ -・・... ・ー ・ ー・・ー・・・・・・・・・・・・・・ 63

5.平成 11年度利用申請

・研究用課題

65

-教育用課題

65

75

6諸規則:J ..................... ・e ・・・ ・・・・ ・・・..・・・・・・ 0 ・・・・ 0 ・e ・・・・・ー・ ー・ ーーー ・・・・ ・・ 77

7名簿ー ー ー ー ー・ ーー・・・・・ ・・・ ・・ ・・・・・ ・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・ー .. ... .•. .....•..••... . 90 8センターの広場 ...•...•..... •. •.... • . .・ ・・ ー・ー ・・ ーー.............................. 91

9 センターレポートに関するアンケー卜 .. • . ••• .・・ ・0 ・・・ ・白目 ・・ ・・・ ・・・・・ ・・目 ....................... 93

10センタ一利用案内. ・・・・ ・ ー・・・ー ー・ ー ・ー ーー ・ー・ ・・ ・・.• . . . . . • • . . . • . • . .表紙裏