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News Release 報道関係者各位 公益社団法人 日本看護協会 広報部
2018年 1月 31日
＜リリースのお問合せ先＞ 公益社団法人日本看護協会 広報部
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-8-2 電話：03－5778－8547 FAX：03-5778-8478
E メール [email protected] ホームページ http://www.nurse.or.jp/
1
公益社団法人日本看護協会（会長・福井トシ子、会員 73万人）は、このたび看護職の求
職・求人に関する報告として、都道府県ナースセンターの登録データの集計・分析結果を
まとめました。
都道府県看護協会は、都道府県から委託を受けナースセンター（全国 84 カ所、うちサテ
ライト･支所 37 カ所）を運営し、看護職の無料職業紹介事業や潜在看護職の復職支援事業
（研修など）を実施しています。今回の集計・分析では、ナースセンターに登録している
求職・求人データに関して、2016年度の求人倍率、求人、求職者の状況や応募・就職の状
況、給与などを報告しています。結果を収載した「平成 28 年度ナースセンター登録データ
に基づく看護職の求職・求人に関する分析報告書」は、本会公式ホームページ
（http://www.nurse.or.jp/）で全文をご覧いただけます。
報道関係者の皆さまには、このたびの報告の趣旨にご理解をいただき、さまざまな機会
にご紹介いただきますよう、よろしくお願いいたします。
求職者の 1割が 60歳以上
訪問看護ステーションの求人倍率、大幅に上昇 2016年度 「ナースセンター登録データに基づく
看護職の求職・求人に関する分析」
＜ ポ イ ン ト ＞
■ 2016年度のナースセンターの求人倍率は 2.41倍、求人数はおよそ 16万人
施設種類別では訪問看護ステーションが最も高く 3.69倍、前年から大きく増加 …P2
■ 求人施設は、診療所（無床）が 17.2%、病院が 16.9%を占める。全国の病院の
6割以上がナースセンターに求人登録 …P４
■ 求職者は 30～40歳代が多く、60歳以上も約 1割 …P６
■ 退職理由の上位は、「結婚」「転居」「妊娠・出産」。20歳代は「健康（精神的理由）」、
30～40歳代は「子育て」、50歳代は「健康（身体的理由）」「親族の健康・介護」
も上位に …P８
■ 求人数の 13%に応募、そのうち 57.6%が採用に至る …P11
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2018年 1月 31日
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■ナースセンター登録データ
「ナースセンター登録データ」は、都道府県ナースセンターが運用している求職・求人システム（NCCS : Nurse Center Computer System）に登録された求職者や求人施設・求人等に関するデータであり、都道府県ナースセンターを通じた看護職の求職・求人の状況などを集計・分析している。
■集計・分析結果
１．求人倍率、求人数、求職者数の状況
１）求人倍率、求人数、求職者数
2016 年度の求人倍率は 2.41 倍。施設からの求人数が横ばいなのに対し、求職者数は
66,485 人と 10.2%増となっている【図 1】。
雇用形態別では「常勤」を希望する求職者は 2.71 倍、「非常勤（期間に定めのある 1ヵ
月以上の雇用）」は 2.21倍で、「常勤」「非常勤」とも前年から低下している【図 2】。
厚生労働省「一般職業紹介状況（職業安定業務統計）」においても、常用（含パート）の
保健師・助産師・看護師の求人倍率は 2.43倍とほぼ同水準にある。
図１ 求人倍率、求人数、求職者数の推移
159,731150,626 154,773
189,808
203,278 199,283
171,057
155,058161,009
171,156
183,588 185,578
161,913 159,999
103,044 103,105
80,561 79,98385,627 85,954
79,67568,199
62,844 63,309 66,311 66,47760,314
66,485
1.551.46
1.92
2.37 2.37 2.32
2.152.27
2.56
2.702.77 2.79
2.68
2.41
1.37 1.46
1.65
2.04
2.30
2.42 2.36
2.54
2.76 2.78 2.69
2.60 2.54 2.43
-1.00倍
-0.50倍
0.00倍
0.50倍
1.00倍
1.50倍
2.00倍
2.50倍
3.00倍
0人
50,000人
100,000人
150,000人
200,000人
250,000人
300,000人
求人数 求職者数 求人倍率 （参考）保健師・助産師・看護師（一般職業紹介状況）
◆ 求人倍率は 2.41 倍、求人数はおよそ 16 万人、求職者はおよそ 6.7 万人に上る
◆ 前年と比べて、求職者数は 10.2％増
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図２ 求人倍率の推移（雇用形態別）
施設種類別の求人倍率は「訪問看護ステーション」が 3.69 倍で最も高く、前年の 2.22
倍から大きく増加している。さらに「病院」はいずれの規模も 2.00 倍以上であり、その他
は「介護老人福祉施設（特養）」「介護老人保健施設」など介護施設や「その他社会福祉施
設」「診療所（無床）」の求人倍率が 1.00 倍を超えている【図 3】。
図３ 求人倍率、求人数、求職者数（施設種類別）（求人倍率 1.00以上の施設種類のみ）
1.57 1.44
1.86
2.34
2.42 2.43 2.39
2.56
2.95
3.163.23 3.22
3.05
2.71
1.58 1.52
2.09
2.50
2.32
2.17 1.86
2.02
2.312.42
2.50 2.552.46
2.21
1.08
1.40
1.78
2.00 2.12
1.90
1.581.49
1.27 1.29 1.24 1.20
1.391.33
0.00倍
0.50倍
1.00倍
1.50倍
2.00倍
2.50倍
3.00倍
3.50倍常勤
非常勤（期間に定めのある1カ月以上の雇用）
臨時雇用（期間が1カ月未満の雇用）
14,112
32,219
24,911
15,042
3,685
7,2825,199
6,4837,796
14,521
3,2213,826
12,82511,246
6,899
2,1814,363 3,571
4,6206,635
13,211
2,999
3.69
2.51
2.22 2.18
1.69 1.671.46 1.40
1.17 1.10 1.07
-1.50倍
-1.00倍
-0.50倍
0.00倍
0.50倍
1.00倍
1.50倍
2.00倍
2.50倍
3.00倍
3.50倍
4.00倍
0人
5,000人
10,000人
15,000人
20,000人
25,000人
30,000人
35,000人
40,000人
45,000人
50,000人求人数 求職者数 求人倍率
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２）求人施設数と求人数
2016 年度にナースセンターに登録した求人施設数は 32,813 施設。「診療所（無床）」が
5,655 施設（17.2%）で最も多く、次いで「病院（20～199 床）」3,392 病院（10.3%）、「訪
問看護ステーション」3,264 事業所（9.9%）の順。「病院」はすべての規模を合計すると 5,561
病院（16.9%）となる【図 4】。
なお、登録施設数が、全国の総数（※）に占める割合をみると、「病院」は 8,446 病院の
65.8%、6割以上が登録していることになる。※総数は平成 28 年「病院報告」
登録求人数では 159,999人の内訳をみると、「病院」が上位を占めており、すべての規模
の病院の求人数を合計した 72,172 人は全体の 45.1%を占める。病院に次いで、求人数の多
い施設種類は「診療所（無床）」「訪問看護ステーション」がそれぞれ 14,521 人（9.1%）、
14,112 人（8.8%）の順で、ともに 9%前後である。
前年と比較すると、「病院（200～499床）」「デイサービス・デイケアセンター」「診療所
（有床）」「会社・事業所」「その他居宅介護事業所」「在宅介護支援センター」の求人数が
減少しているが、特に「会社・事業所」は減少が大きい【図 4】。
◆ 登録の求人施設は約 3.3 万施設、診療所（無床）が 17.2%、病院は 16.9%を占める
◆ 全国の病院の 65.8%がナースセンターに登録している
◆ 登録の求人数は約 16 万件、そのうち病院は 45.1%を占める
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図４ 左:求人施設数（施設種類別）、右:求人数（施設種類別）
（上段:2016 年度、下段:2015 年度）（100施設以上の施設、100人以上の求人のみ）
３）求職者数
（１）求職者の年齢別割合
求職者の年齢構成は「40～44歳」が 17.2%で最も高く、次いで「45～49 歳」16.2%、「35
～39 歳」14.7%と続く。この年代で出産や育児により離職した者や、現在の職場での就業
継続が難しくなった者の登録が多いことが推測される。
また、定年後のセカンドキャリアとなる「60歳以上」の求職者をみると、合わせて 9.0%
と 1 割近くになっており、2015 年度の 7.7%から 1.3 ポイント増加している（2014 年度は
6.6%）【図 5】。
5,655
3,392
3,264
2,862
1,923
1,787
1,557
1,527
1,213
1,167
1,138
1,085
1,062
932
849
698
642
630
505
364
314
166
5,515
3,400
3,292
3,023
1,995
1,701
1,570
1,684
1,239
1,320
1,090
1,167
1,096
886
852
618
732
574
481
378
336
248
診療所(無床)
病院(20～199床)
訪問看護ｽﾃｰｼｮﾝ
ﾃﾞｲｻｰﾋﾞｽ･ﾃﾞｲｹｱｾﾝﾀｰ
介護老人福祉施設(特養)
救護(ｲﾍﾞﾝﾄ等)
ｹｱﾊｳｽ･ｸﾞﾙｰﾌﾟﾎｰﾑ･有料老人ﾎｰﾑ
病院(200～499床)
介護老人保健施設
会社・事業所
その他社会福祉施設
その他
診療所(有床)
市区町村・保健ｾﾝﾀｰ
学校・養成所等
健診ｾﾝﾀｰ・労働衛生機関
病院(500床以上)
保育所・幼稚園
都道府県・保健所
地域包括支援ｾﾝﾀｰ
小学校・中学校・高等学校
その他居宅介護支援事業所
2016年度
（n=32,813）2015年度
（n=33,257）
32,219
24,911
15,042
14,521
14,112
7,796
7,282
6,483
5,199
4,676
4,019
3,867
3,685
3,221
3,105
2,659
2,365
1,250
1,077
802
777
649
220
31,760
27,064
13,536
14,088
13,739
8,359
7,108
6,461
5,097
4,774
3,769
7,529
3,595
3,144
2,782
2,353
1,974
1,249
965
740
678
877
247
病院（20～199床）
病院（200～499床）
病院500床以上)
診療所(無床)
訪問看護ｽﾃｰｼｮﾝ
ﾃﾞｲｻｰﾋﾞｽ･ﾃﾞｲｹｱｾﾝﾀｰ
介護老人福祉施設(特養)
介護老人保健施設
ｹｱﾊｳｽ･ｸﾞﾙｰﾌﾟﾎｰﾑ･有料老人ﾎｰﾑ
診療所（有床）
救護(ｲﾍﾞﾝﾄ等)
会社・事業所
その他
その他社会福祉施設
学校・養成所等
市区町村・保健ｾﾝﾀｰ
健診ｾﾝﾀｰ・労働衛生機関
都道府県・保健所
保育所・幼稚園
小学校・中学校・高等学校
地域包括支援ｾﾝﾀｰ
その他居宅介護支援事業所
在宅介護支援ｾﾝﾀｰ
2016年度
（n=159,999）2015年度
（n=161,913）
◆ 求職者は 40 歳代前半（17.2%）、40 歳代後半（16.2%）、30 歳代後半（14.7%）に多い
◆ 60 歳以上の求職者はおよそ 1 割に上り、増加の傾向
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図５ 求職者数（年齢階級別）（60歳以上の「再掲」は2016年度のみ）
（２）求職者の希望する雇用形態
求職者の希望する雇用形態別の割合は「常勤」57.3%、「非常勤（期間の定めのある 1 カ
月以上の雇用）」32.9%、「臨時雇用（期間が 1 カ月未満の雇用）」9.7%。「常勤」を希望する
割合は、入職後の「24 歳以下」をピークとして「35～39 歳」まで減少、その後「40 歳以
上」からわずかに高くなる。
定年退職後のセカンドキャリアとなる 60 歳以上の求職者をみると、「60～64 歳」では
「常勤」33.4%、「非常勤」45.9%で、合わせて 8割近くおり、勤務意欲の高いセカンドキャ
リア求職者を活用する仕組みの整備が課題と言える【図 6】。
2.8
8.9
11.0
14.7
17.2
16.2
12.1
8.09.0
5.5
2.9
0.6
2.4
7.8
11.6
15.6
18.4
16.8
12.2
7.4 7.7
0%
2%
4%
6%
8%
10%
12%
14%
16%
18%
20%
24歳以下25～29歳30～34歳35～39歳40～44歳45～49歳50～54歳55～59歳60歳以上60～64歳
再掲
65～69歳
再掲
70歳以上
再掲
2016年度
（n=66,485）
2015年度
（n=60,314）
◆ 常勤を希望する求職者の割合は 30 代後半まで減少し、その後わずかに上昇
◆ 60 歳代前半の求職者の 8 割が臨時的な働き方ではなく、常勤あるいは非常勤での
就職を希望
を希望している
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図６ 求職者が希望する雇用形態（年齢階級別）
（３）求職者の希望する施設種類
求職者の希望する施設種類（複数回答）について、希望する勤務形態別にみると、「常勤」
を希望する求職者では、「病院（20～199 床）」「病院（200～499床）」「診療所（無床）」の
順、一方、「非常勤」を希望する求職者では、「診療所（無床）」「病院（20～199床）」「健診
センター・労働衛生機関」の順となる【図 7】。
57.3
88.3
78.3
63.7
54.7
56.0
60.1
59.2
50.6
24.5
33.4
10.7
9.4
32.9
10.6
19.1
32.1
38.9
36.4
32.2
28.5
31.3
46.5
45.9
48.2
43.5
9.7
1.12.5
4.2
6.3
7.6
7.7
12.2
18.1
29.0
20.6
41.1
47.1
全体
24歳以下
25～29歳
30～34歳
35～39歳
40～44歳
45～49歳
50～54歳
55～59歳
60歳以上
（再掲）60～64歳
（再掲）65～69歳
（再掲）70歳以上
常勤 非常勤（期間の定めがある1ヵ月以上の雇用） 臨時雇用（期間が1ヵ月未満の雇用） 不明
◆ 求職者の希望する施設種類は、勤務形態にかかわらず、「診療所（無床）」や中小
規模の「病院」が多い
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図７ 左:希望する施設種類（常勤を希望する求職者）、右:希望する施設種類（非常勤を希望する
求職者）（5%以上の施設のみ）
４）退職理由
「未就業または看護職以外で就業中」の求職者について、前の職場を退職した理由（退
職理由）は「結婚」「転居」「妊娠・出産」の順。年代別にみると、いずれの年代でも「結
婚」「転居」は上位である。
また、20歳代は「妊娠・出産」「自分の健康（主に精神的理由）」、30～40 歳代は「妊娠・
出産」「子育て」、50歳代は「親族の健康・介護」「自分の健康（主に身体的利用）」が多く
なる【表 1】。
21.3%
19.4%
18.2%
13.3%
12.8%
12.0%
10.2%
9.9%
8.0%
7.6%
6.8%
6.5%
6.2%
5.7%
5.0%
5.0%
病院（20～199床）
病院（200～499床）
診療所（無床）
健診ｾﾝﾀｰ・労働衛生機関
会社・事業所
病院(500床以上)
診療所（有床）
市区町村・保健ｾﾝﾀｰ
都道府県・保健所
ﾃﾞｲｻｰﾋﾞｽ・ﾃﾞｲｹｱｾﾝﾀｰ
介護老人保健施設
介護老人福祉施設（特養）
学校・養成所等
訪問看護ｽﾃｰｼｮﾝ
保育所・幼稚園
小学校・中学校・高等学校
26.3%
19.8%
16.7%
16.3%
15.3%
12.0%
11.0%
10.8%
9.6%
8.8%
8.7%
8.3%
8.0%
7.1%
6.7%
6.1%
5.7%
5.4%
診療所（無床）
病院（20～199床）
健診ｾﾝﾀｰ・労働衛生機関
病院（200～499床）
ﾃﾞｲｻｰﾋﾞｽ・ﾃﾞｲｹｱｾﾝﾀｰ
市区町村・保健ｾﾝﾀｰ
会社・事業所
診療所（有床）
病院(500床以上)
都道府県・保健所
介護老人保健施設
救護（ｲﾍﾞﾝﾄ等）
介護老人福祉施設（特養）
ｹｱﾊｳｽ･ｸﾞﾙｰﾌﾟﾎｰﾑ・有料老人ﾎｰﾑ
訪問看護ｽﾃｰｼｮﾝ
保育所・幼稚園
学校・養成所等
その他社会福祉施設
◆ 職場を退職した理由は、「結婚」「転居」「妊娠・出産」の順
◆ 20 歳代は「妊娠・出産」「自分の健康（主に精神的理由）」、30～40 歳代は「妊娠・
出産」「子育て」、50 歳代は「親族の健康・介護」「自分の健康（主に身体的理由）」
も多くなる
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表１ 退職理由（未就業または看護職以外で就業中の求職者）（年齢階層別にみた上位 10項目）
他方、就業している求職者が、現在の職場を退職したいと考えている理由（退職したい
理由）を年代別にみると、いずれの年代でも「看護職の他の職場への興味」「勤務時間が長
い・超過勤務が多い」「結婚」「転居」が上位となる。
また、20 歳代は「夜勤の負担が大きい」、30 歳代は「子育て」、30～50 歳代は「昇進・
昇給・給与に不満」、50 歳代は「親族の健康・介護」が多いことなどが特徴である。
看護職の就業継続の仕組みとして、年齢ごとにさまざまな観点から職場環境の改善の必
要性が示唆される【表 2】。
表２ 退職したい理由（年齢階層別にみた上位 10項目）
全体 % 20歳代 % 30歳代 % 40歳代 % 50歳代 %
第1位 結婚 10.2 結婚 12.6 結婚 13.4 結婚 11.3 親族の健康・介護 9.2
第2位 転居 6.7 転居 9.6 妊娠・出産 11.8 転居 6.5自分の健康（主に身体的理由）
8.1
第3位 妊娠・出産 6.1 妊娠・出産 6.2 子育て 8.8 子育て 6.3 結婚 6.8
第4位自分の健康（主に身体的理由）
5.4自分の健康（主に精神的理由）
6.1 転居 8.5 妊娠・出産 5.6 転居 5.2
第5位 子育て 5.3看護職の他の職場への興味
5.7 配偶者の転勤 6.0自分の健康（主に身体的理由）
5.4勤務時間が長い・超過勤務が多い
4.8
第6位勤務時間が長い・超過勤務が多い
4.5自分の健康（主に身体的理由）
5.3勤務時間が長い・超過勤務が多い
4.3 配偶者の転勤 5.3看護職の他の職場への興味
4.1
第7位 配偶者の転勤 4.5勤務時間が長い・超過勤務が多い
5.2看護職の他の職場への興味
4.2勤務時間が長い・超過勤務が多い
4.9 休暇がとれない 3.6
第8位 親族の健康・介護 4.2自分の適性・能力への不安
4.4自分の健康（主に身体的理由）
3.8 親族の健康・介護 3.6 配偶者の転勤 3.4
第9位看護職の他の職場への興味
3.9夜勤の負担が大きい
3.7 家事と両立しない 3.4看護職の他の職場への興味
3.6自分の適性・能力への不安
3.1
第10位自分の健康（主に精神的理由）
2.8上司（看護管理者等）との関係
3.6夜勤の負担が大きい
2.8 休暇がとれない 3.0自分の健康（主に精神的理由）
2.8
全体 % 20歳代 % 30歳代 % 40歳代 % 50歳代 %
第1位看護職の他の職場への興味
10.3看護職の他の職場への興味
16.2看護職の他の職場への興味
13.3看護職の他の職場への興味
10.4 親族の健康・介護 7.4
第2位勤務時間が長い・超過勤務が多い
7.6勤務時間が長い・超過勤務が多い
14.2勤務時間が長い・超過勤務が多い
7.9 結婚 7.2勤務時間が長い・超過勤務が多い
7.0
第3位 結婚 6.8夜勤の負担が大きい
11.1 転居 7.4勤務時間が長い・超過勤務が多い
6.9看護職の他の職場への興味
6.9
第4位 転居 6.3 結婚 10.9 子育て 7.3昇進・昇給・給与に不満
6.0 結婚 6.4
第5位昇進・昇給・給与に不満
5.7 転居 9.2昇進・昇給・給与に不満
6.5 転居 5.5 転居 6.4
第6位 休暇がとれない 4.7自分の適性・能力への不安
9.0 結婚 6.3 家事と両立しない 5.0昇進・昇給・給与に不満
5.6
第7位自分の適性・能力への不安
4.6上司（看護管理者等）との関係
8.3 家事と両立しない 5.7 子育て 4.8 休暇がとれない 5.1
第8位自分の健康（主に身体的理由）
4.4責任の重さ・医療事故への不安
7.0夜勤の負担が大きい
5.3 休暇がとれない 4.7自分の健康（主に身体的理由）
4.9
第9位 家事と両立しない 4.3 休暇がとれない 6.7自分の適性・能力への不安
5.1自分の適性・能力への不安
4.2 家事と両立しない 3.8
第10位 親族の健康・介護 4.2自分の健康（主に身体的理由）
6.3上司（看護管理者等）との関係
4.6 親族の健康・介護 4.2自分の適性・能力への不安
3.8
News Release 報道関係者各位 公益社団法人 日本看護協会 広報部
2018年 1月 31日
＜リリースのお問合せ先＞ 公益社団法人日本看護協会 広報部
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-8-2 電話：03－5778－8547 FAX：03-5778-8478
E メール [email protected] ホームページ http://www.nurse.or.jp/
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５）求職者が就職の際に重視する条件
求職者が就職の際に重視する条件は「勤務時間」が 26.3%で最も高く、次いで「給与」
18.9%、「通勤時間」17.4%、「看護内容」16.4%、「休暇」13.1%の順。求職者は職場選択の際
に「通勤時間」も含めて、「どれくらいの時間を家庭との両立のために割けるか」を重視し
ていることがわかる。
希望する施設は複数回答であるため、それぞれ「病院」「介護老人福祉施設（特養）もし
くは介護老人保健施設」「訪問看護ステーション」のみを希望する求職者ごとに限定してみ
ると、「病院」を希望している求職者は「給与」を最も重視し、次いで「勤務時間」「看護
内容」の順。「介護施設等」を希望している求職者は「通勤時間」「勤務時間」と「給与」
を重視する傾向がみられる。「訪問看護ステーション」を希望している求職者は「勤務時間」
に次いで「看護内容」を重視する割合が高く、また、図には略しているが、「キャリアアッ
プ支援」を重視する傾向も他施設と比べて高い点は特徴的である【図 8】。
図８ 求職者が就職の際に重視する条件（求職者の希望している施設種類別）
また、これとは別に、就業状況別および希望する雇用形態別では、「就業中（看護職）」
の求職者は「勤務時間」と「給与」が高く、「常勤」を希望する求職者は「給与」「勤務
時間」、「非常勤」を希望する求職者は「勤務時間」「通勤時間」が高い特徴がみられた。
26.3
18.9
17.4
16.4
13.1
34.9
38.0
25.4
34.4
24.8
34.1
32.4
34.6
25.8
21.4
36.4
31.5
25.3
32.9
19.1
勤務時間
給 与
通勤時間
看護内容
休 暇
全体 病院のみを希望している求職者
介護老人福祉施設（特養）もしくは
介護老人保健施設のみを希望している求職者
訪問看護ステーションのみを希望している求職者
◆ 求職者が就職の際に重視する条件は「勤務時間」が最も多い
◆ 病院を希望している求職者は「給与」「勤務時間」「看護内容」の割合が高い
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２．応募、就職の状況
１）求人・求職者の応募、就職の状況
求人数 159,999 人のうち 13.1%に応募があり、最終的に 7.6%が採用となっている。これ
を求職者側からみると、求職者 66,485人のうち 20,995 人、31.6%で約 3 割が応募し、就職
に至った者は 12,085人で 18.2%、約 2 割が就職したことになる。
また、応募者を基準とすると 57.6%が就職しており、6割弱が採用（就職）まで至ってい
る。
今後は、より多くを就職にまで結び付けることが求められる。なお、図 9 は求職者数、
求人数、応募者数、就職者数をそれらの人数に比例させた面積の正方形で示している。
また、これとは別に、就職に至った求職者の割合（求職就職率）を希望する雇用形態別
にみると、「常勤」を希望する求職者は 8.8%、「非常勤」を希望する求職者は 14.4%であり、
就職率に 2 倍近くの差がある。
図９ 求人・求職者の応募、就職の状況
３．給与の状況
１）求人施設が提示する看護師の総給与額
「常勤」かつ「非管理職」の看護師の求人に対して求人施設が提示する給与（各種手当
を含めた総支給額）の平均を施設種別にみると、下限値では「病院（500床以上）」が最も
高く 258,483円、「介護老人福祉施設（特養）」が最も低く 214,021 円である。
求人件数159,999人
応募者数20,995人
就職者数12,085人
応募就職率57.6%
求職者数66,485人
求職応募率31.6%
求人充足率7.6%
求職就職率18.2%
求人応募率13.1%
◆ 求人数の 13.1%に応募があり、その 57.6%が就職に至っており、求人の採用率は 7.6%
◆ 60 歳以上でも常勤、非常勤にかかわらず、10%前後の求職者が就職している
◆ 看護師の求人について、施設が提示する給与総額の下限値は介護老人福祉施設（特
養）が最も低く、上限値は訪問看護ステーションが最も高い
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一方、上限値では「訪問看護ステーション」が最も高く 331,098円、「在宅介護支援セン
ター」が最も低く 256,335 円である。
また、「病院（500 床以上）」「診療所（無床）」「訪問看護ステーション」「デイサービス・
デイケアセンター」「在宅介護支援センター」「ケアハウス・グループホーム・有料老人ホ
ーム」で下限値、上限値ともに前年より高く、「介護老人福祉施設（特養）」「その他居宅介
護支援事業所」は前年より低くなっている【図 10】。
図 10 求人施設が提示する総給与額（下限値、上限値）（施設種類別）（看護師）
258,483円
249,394円
241,516円
230,277円
234,047円
230,206円
214,021円
256,074円
220,101円
237,534円
248,288円
228,996円
233,533円
242,768円
256,803円
251,045円
243,101円
230,837円
232,278円
232,814円
214,598円
254,834円
219,996円
237,304円
247,086円
230,378円
246,043円
240,042円
303,243円
318,095円
318,821円
310,372円
300,457円
309,523円
278,281円
331,098円
262,363円
256,335円
308,622円
290,419円
259,290円
311,733円
300,983円
316,253円
318,789円
308,415円
298,328円
308,683円
279,327円
328,604円
261,904円
255,410円
302,448円
282,005円
275,066円
310,043円
病院(500床以上) (n=6,334)
(n=7,443)
(n=6,315)
(n=7,400)
病院(200～499床) (n=14,124)
(n=17,145)
(n=13,971)
(n=16,965)
病院(20～199床) (n=17,438)
(n=19,348)
(n=17,326)
(n=19,216)
診療所(有床) (n=1,549)
(n=1,881)
(n=1,524)
(n=1,849)
診療所(無床) (n=3,273)
(n=3,922)
(n=3,232)
(n=3,858)
介護老人保健施設 (n=2,589)
(n=3,056)
(n=2,570)
(n=3,041)
介護老人福祉施設(特養) (n=2,835)
(n=3,434)
(n=2,706)
(n=3,285)
訪問看護ｽﾃｰｼｮﾝ (n=5,194)
(n=5,937)
(n=5,160)
(n=5,900)
ﾃﾞｲｻｰﾋﾞｽ・ﾃﾞｲｹｱｾﾝﾀｰ (n=1,351)
(n=1,813)
(n=1,290)
(n=1,723)
在宅介護支援ｾﾝﾀｰ (n=71)
(n=100)
(n=69)
(n=99)
ｹｱﾊｳｽ・ｸﾞﾙｰﾌﾟﾎｰﾑ・有料老人ﾎｰﾑ (n=1,585)
(n=2,046)
(n=1,569)
(n=1,999)
地域包括支援ｾﾝﾀｰ (n=57)
(n=72)
(n=52)
(n=68)
その他居宅介護支援事業所 (n=196)
(n=243)
(n=191)
(n=237)
全 体 (n=59,575)
(n=73,047)
(n=58,673)
(n=69,026)
求人施設が提示する総給与額（下限）（2016年度） 求人施設が提示する総給与額（下限）（2015年度）
求人施設が提示する総給与額（上限）（2016年度） 求人施設が提示する総給与額（上限）（2015年度）
