NFC市場動向と広告への展開(PDF) - j-jafra.jp · PDF fileNFC（Near Field Communication）とは. HF[13.56MHz]帯域における非接触カードと. RFID、そしてFeliCaをカバーする規格です

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2012年2月27日

JAFRA技術開発委員会情報交換会資料

ＮＦＣ市場動向と広告への展開

情報コミュニケーション事業本部トッパンアイデアセンターセキュアソリューション本部



１．NFC概要



NFC（Near Field Communication）とは

HF[13.56MHz]帯域における非接触カードと

RFID、そしてFeliCaをカバーする規格です

NFCとは

NFCフォーラムはNFC技術の実装と標準化の促進を目的に、2004年3月にソニー、フィリップス（現NXPセミコンダクターズ）、ノキアの3社により設立。-2011年12月現在、167の企業／団体が参加-スポンサーメンバー：15社NXP Semiconductors, SONY, Microsoft, RENESAS, INSIDE Secure S.A., Intel, NOKIA, NEC, Broadcom, ST, NTT Docomo, VISA, Mastercard, SAMSUNG, barclaycard

NFCフォーラムについて


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カードエミュレーションモード

リーダライタモード

P to Pモード

定期券や社員証のようなカードとして利用するモード

＜Card Emulation Mode（カード・エミュレーション・モード）＞

携帯電話をカードとして利用するカードエミュレーションモードは、言葉の通りカードのエミュレーション（FelicaやMifareのような動作をする）を行うものです。近接型非接触カードとして利用することが出来ます。

カード端末として利用するモード

カード端末として利用するリーダー/ライターモードには、Smart Poster（スマート・ポスター）があります。スマートポスターは、ポスターにNFCチップを埋め込み、このチップにNFC R/W（携帯電話など）をかざすだけでその情報を読み取ることが出来るようにしたものです。交通広告などのスマートポスターを使って、クーポンや店舗情報、キャンペーン情報をデバイスに表示させるような、コミュニケーションに利用される機能です。

＜Reader/Writer Mode（リーダーライター・モード）＞

かざすとデバイス同士で情報受け渡しできるモード

P2Pモードは、機器間のデータ送受に使用されます。具体的には、携帯電話から画像などをPCやプリンターに送る際に、従来のSDカードなどを使わずに非接触通信（Blue ToothやWiFi）で、データを送る際にペアリング（通信設定）を行う為に利用されます。

＜Peer to Peer Mode（P2Pモード）＞

NFCの機能

NFCには以下の３つの機能があります。

交通広告で利用するモード



ISO/IEC 18092 (NFCIP-1)にて「ISO/IEC 14443 Type A」「FeliCa」をカバー

ISO/IEC 21481 (NFCIP-2)にて「ISO/IEC 14443 Type B」「ISO/IEC 15693」をカバー

NFC標準規格と範囲

NFC搭載機器ホスト

NFC規格

各ブロックを組み合わせ、NFCとしての機能を提供

ISO/IEC18092（ NFC IP‐1）各規格に対応した無線プロトコルで通信

ISO/IEC21481（NFC IP‐2)

各規格準拠の無線通信

暗号領域の通信

ICチップ動作部分

R/WAir

Protocol

暗号化

メモリ

R/WAir

Protocol

R/WAir

Protocol

暗号化

メモリ

R/WAir

Protocol

暗号化

メモリ

P2PAir

Protocol

暗号化

メモリ

ICタグFeliCa 住基ｶｰﾄﾞMIFARE P2P代表的なICカード商品・サービス名称

【出展】トッパン・フォームズ㈱ＮＦＣ紹介資料より



NFCとおサイフケータイの違い-ビジネス観点

市場広告決済業務端末

NFC

・国際標準規格→

・日本人の海外渡航者向けビジネス市場

・海外からの訪日外国人向けビジネス市場

・NFC標準機能リーダライタモード活用→

・SmartPoster広告コンテンツ取得

・スタンプラリープロモーション

paypass/payWaveなどの、国際標準Contactless決済サービス

・NFC標準機能リーダライタモード活用→

・スマートフォンをPOS端末として利用

・機器、什器の保守点検用端末として利用

おサイフケータイ

・国内標準規格→

国内ビジネス市場限定

・交通乗車券

・電子マネー

・チケッティング

一部のICタグリーダ機能があるおサイフケータイのみ、上記サービス提供可能

Edy、iD、nanaco、WAONなど日本独自決済サービス

多目的業務用途の機能無い

NFCとおサイフケータイの違いを、ビジネス観点から、以下に整理します。



アンテナ

ＮＦＣチップ

ＳＥ

アンテナ

ＮＦＣチップ

microSDMMCなど

アンテナ

ＮＦＣチップ

ＳＥ

Ａ：携帯電話内蔵方式Ｃ：外部記録媒体方式Ｂ：ＵＳＩＭ方式

ＮＦＣチップを携帯に内蔵し、アプリやデータを保存し使用。 ※おサイフケータイの方式

ＵＳＩＭカードにアプリケーションやデータを保存し使用。

外部媒体にアプリケーションやデータを保存し使用。

ＵＳＩＭＵＳＩＭＵＳＩＭ

Application Processor



ＮＦＣモバイルの内部構造について

メリット

サービス事業者のメリットはとくになし

サービス事業者のメリットはとくになし。ＳＩＭロックフリーになれば、ユーザーにとっては、機種変更でのサービス継続が簡易になるメリットあり

microSDなどメディアはサービス事業者の所有のため、キャリアや携帯電話機種に依存することなく、決済アプリを格納してユーザーに配布できる

デメリット

ＮＦＣチップ上にアプリを格納するため、サービス事業者から、携帯端末メーカーへのロイヤリティが発生する可能性あり

USIMはモバイルキャリアの所有のため、USIMにアプリを格納する場合はサービス事業者から、キャリアへのロイヤリティが発生する可能性あり

メディアのコスト、およびアプリを格納してユーザーに送付するコストが、ダウンロード方式に比較して割高。ユーザーにとっても、microSDの紛失リスクなど発生し、利便性が落ちる

主流の方式

NFCモバイルの方式について、内部構造の簡易図から、以下に整理します。

アプリケーション、データを保存



２．NFC市場動向



海外のNFC実証実験事例

2012年以降の実用化に向けて、海外では具体性のある実証実験が目白押し

London

FrankfurtSingapore

Tokyo San Francisco

Coupons & Paymentsシンガポールでは、NFCクーポンはSingTelとNETSによって実行されました。マイクロペイメントアプリケーションは、顧客が参加している店舗でクーポンを受け取り、利用するためにNFC携帯電話を使いました。

Ticketing & PaymentロンドンでのNFCトライアルは、支払総額が最も大きいトライアルでした。そして、80%以上の消費者がNFC携帯電話の購入意欲を示しました。

交通チケット＆リテール業での利用サンフランシスコでは、NFC携帯電話を使い、海岸地域の鉄道乗換とファーストフード店での共同利用を実施し、スムーズな情報交換を実現しました。

スマートポスター日本では、ユーザが新作映画の予告やスクリーンショットをダウンロードするために、NFCを使用するデモを実施しました。

タグベースのチケット販売フランクフルトでは、NFC携帯電話を使用し、NFCタグに電話をかざすことで、チケットを購入を行うデモを実施しました。リーダライタ/タグを共存するチケット発行システムのために、これはユニークです。




NFCはMifare、FeliCa、TypeBと互換性がありますが、世界的にはMifareが最も普及しています。

→NFCモバイルによるサービスを提供できる環境が整っている

海外のICカード普及状況

※分布図は当社作成

51.5

４

7

0.4

3

１

3

0.3

MIFARE：18億枚 FeliCa：4億枚

ミネアポリス

シアトル

ボゴタ

アトランタ

リオ

サンパウロ

ブエノスアイレスサンチャゴ

3

2

0.3

0.5

0.3

0.4

0.3

3

4

0.1

6

オスロ

ロンドン

マドリッド

バレンシア

オランダ

ミューヘン

モスクワ

カザンカーニングラッド

サンペテルスブルグ

ミンスク

キエブ

イズミールアダナ

レオン

119

20

12

4

８

0.61

日本台北

ソウル

香港

ジャカルタ

デリバンコク

深浅

広州

4 南京

大連

6

天津

武漢

西安

北京

奏皇島

0.3

５

0.5

ノボシビルスク

シンガポール

0.3

0.5

ヨハネスブルグ

ドバイ

イスラエルテヘラン

シドニー

クライストチャーチ

5プサン

1.5クアランプール

5

ボンベイ

１ベルファスト１

ゴッセンブルグ

3

フランクフルト

20

10

3

１

交通系非接触IC導入主要都市（国）

欧州

アジア

5

1青島

単位:100万

0.2チェコ

2

11

2




■MNO

・AT&T Mobility、Verizon Wireless、T-Mobile USA

■クレジットカードブランド

・Discover

■銀行

・Barclays Bank

2010年10月、非接触モバイル決済の合弁会社「ISIS」を設立

NFCの海外動向① - アメリカ -

コンソーシアム（アメリカ）

参加企業

ユタ州ソルトレイクシティ、テキサス州オースティンで2012年上期より商用開始予定

2011年7月、VISA、MasterCard、American Expressが参加を発表



■MNO

・SKテレコム、KT、LG U+

■クレジットカード会社

・Hana SK Card、BC Card、Shinhan Card、MasterCard、KB Kookmin Card

■携帯端末メーカー

・Samsung、LG、Pantech、UbiVelox、KEBT、MtekVision、3A Logics

■課金サービスプロバイダ

・Danal、Mobilians、KCP、Galaxia

■政府機関及び関係団体

・KISA、ETRI、TTA、MOIBA、韓国インターネット協会を含む政府組織と協会

2011年6月、韓国の携帯キャリアや政府機関などは、NFCのインフラ構築、

アプリケーションサービスのモデル構築、技術支援などを目的として、

「Grand NFC Korea Alliance」の設立を発表。

NFCの海外動向② - 韓国 -

コンソーシアム（韓国）

参加企業・機関

KTは2010年11月、SKTは2011年2月よりNFC対応のSamsung端末をリリース。

同時にロッテマートなどでの決済、クーポン、会員サービスなどを提供中。



NFCの海外動向③ - イギリス -

コンソーシアム（イギリス）

2011年6月、英国で携帯通信事業を展開するボーダフォン（Vodafone）、テレフォニカ

（Telefonica）、エブリシング・エブリウェア（Everything Everywhere）の3社は

モバイル決済システム関連の共通プラットフォーム構築を目的とした合弁会社（JV）を設立。

この合弁会社では、NFCを活用した決済サービスのほか、ディスカウントクーポン配布

などの事業展開も計画しており、2011年度末までにサービスを開始する予定。

ロンドンオリンピック

スポンサーであるLloyds TSB、VISA、Samsungが、選手にNFCモバイルを無償提供。

また市民にも販売し、ロンドン市内でpayWave取扱店を6万店増やすと発表。



NFCの海外動向④ - 中国 -

中国銀聯

■接触IC

2015年以降に新規発行するカードは接触ICを必須とする。

2011年12月時点では1800万枚発行済。

2012年までに全ての加盟店で接触IC対応を実施予定。

2011年12月時点では270万店330万台が対応済み（90％）

■非接触IC

カードと同じくNFCモバイルでも、クレジットカード、デビットカードのサービス提供

主体は銀行。

プリペイドカードのみ銀行以外の事業者でも発行可能。

MNOの意向とは異なり、外部記憶媒体(SDカード)のSecure Elementを使用する方針。

Nokia、HTC、Lenovo、TLC Communication Technologyは、2011年下期以降に銀聯対応

NFCモバイル端末を提供予定。



Android 2.3「Gingerbread」より、

近距離無線通信技術「NFC」がサポートされた

NFCの海外動向⑤ - Google・Android -

Googleは2010年11月15日、Android 2.3にNFCのサポートを表明し、NFC端末を利用したNFCタグの読み取りのデモが行われた。

また2011年10月19日、NFCをさらに拡張しP2PモードもサポートしたAndroid 4.0「Ice Cream Sandwich」が発表され、端末もリリースされた。

2011年9月19日、「Google Wallet」を米国Sprint向けに開始

開始当初の対応サービスは、Citiの「Citi MasterCard」、Googleの「Google Prepaid Card」となる。利用にあたっては暗証番号（PINコード）の入力が必要。クレジットカード情報や店舗などの会員証を格納して、店頭のリーダライタにかざして決済などが利用できる。

また、Visa、Discover、American ExpressのNFC向け決済サービスも、Google Walletの将来のバージョンに対応する予定。

Android 2.3「Gingerbread」

Android 4.0

「 Ice Cream Sandwich 」

2010

2011



PayPalのリアル決済市場への進出

NFCの海外動向⑥ - PayPal／Apple -

2012年、eBay傘下のPayPalは、米国Home Depotの店舗にてモバイル決済の実験を開始。

店頭のPOSで携帯電話番号の入力するか、PayPalのクレジットカードを使い、

PayPalのアカウントにより支払いを行う。

引き落としはPayPalアカウントから行われる。

実施する店舗も2000店に拡大予定。

Appleは表面上の動きは無し

上記のキーワードから、Apple独自のWallet、Appleユーザーの囲い込み、

iTunesカードやApple IDを絡めたリアル決済などが想定(？)

◆NFC関連技術者の採用

◆NFC関連特許

◆Apple IDを用いたiTunes上での決済

キーワード



日本のNFC市場動向①

KDDIが2012年1月、携帯電話向けNFCサービスを開始（国内初）

NFC端末で

（1）電子マネーやクレジットなどの決済サービスやクーポン、会員証、各種チケットとして利用できる「カード機能」

（2）NFCタグを内蔵したポスターに端末をかざすことで情報を取得できる「リーダー機能」

（3）NFC携帯同士やNFC対応機器にかざすことで情報交換を行う「Peer to Peer機能」----を利用

【対応機種】

「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」で対応、機種は順次拡大

【参加企業】

JAL→事前に座席指定まで済ませておき、搭乗手続きなしにNFC端末だけで飛行機に乗れるサービス

セブン・カードサービス→電子マネー決済

CCC（カルチャコンビニエンスクラブ）→動画配信の実証実験、「Tポイント」会員向けサービス

任天堂、新型据え置きゲーム機「Wii U」を2012年の年末商戦向けに日米欧豪で発売。タブレット型コントローラーにNFCを採用

・カードやフィギュアからデータを読み取るゲームなどが可能になるほか、少額決済の手段としても活用

・製品化に向けた終形は今年6月に米国で開かれる「E3」で披露する。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/27/news042.html#l_sk_nintendo_02.jpg



携帯3社、NFC普及に向け「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を設立－2012年12月

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社が、国内におけるNFCの普及をにらみ、環境整備などを協議する

「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を設立。

日本ではFeliCa規格によるモバイル非接触ICサービスが普及しているが、海外ではTypeA、Bと呼ばれる別規格に

対応したサービスやデバイスが主流。

こうした環境の中で

（1）国内外の規格の違いを意識することなくサービスが利用できる環境の整備運用

（2）サービスの低コスト化・迅速化を目的とした、国内向けモバイル非接触ICサービスの共通仕様策定および運用

の統一化――に取り組んでいく

NFCを利用したmixiチェックおよびmixiチェックイン

NFCを利用したmixiチェックおよびmixiチェックインは、NFCを活用したAndroid向け情報共有サービス「taglet（タグレット）」に対応NFC付きPOP広告などを店頭に置いておくことで、来訪者は「taglet」をインストールしたAndroid端末をかざすだけで、mixiチェックやmixiチェックインを利用することが可能となります。

日本のNFC市場動向②



日本のNFC市場動向③

スマホもガラケもNFC対応機種とワンタッチでアドレス交換『オリジナルNFCシール』発売

-2012年2月

エスキュービズムは、スマートフォンに貼るだけでワンタッチでの

アドレス交換を可能にするNFC対応の次世代型通信シール

『オリジナルNFCシール』を発売

スマートフォン本体やケースの内側に貼るだけで、NFC対応のAndroidフォンとワンタッチでアドレス交換できる次世代

型の通信シール。これまでの煩わしい送受信の操作をすることなく、『オリジナルNFCシール』を貼ったスマートフォン

にNFC対応端末をかざすだけで、一瞬で連絡先を取得。取得した情報（名前、画像、メールアドレス、誕生日、twitterID

、FacebookIDなど）は、そのままワンタッチで電話帳に登録可能。

トッパンフォームズ、NFC技術を活用した決済プラットフォームサービス事業で新会社「TFペイメントサービス」を設立～ NFC技術とFeliCa技術を融合し、利用者に身近なサービスの提供を開始～

-2011年12月

新会社設立は、世界中のNFC技術・サービス事業の目覚ましい発展を背景としたもので、まずは国内で普及している電子マネーによる決済サービスを対象に、NFC技術を活用したプラットフォームを提供する事業を行う。

トッパンフォームズでは現在、日本ヒューレット・パッカードとの協業に基づき、NFC技術を活用したプラットフォームを構築中で、今年度末に完成を予定。このプラットフォームを利用したサービスの第一弾として、決済プラットフォームサービスを2012年4月より、今回設立する新会社から提供する予定。



日本の市場動向④

タクシー車内設置型NFC内蔵サイネージ

タクシー車内の広告配信「タクシーちゃんねる」というメディアの小型サイネージ端末に、トッパンフォームズ製NFC

リーダー・ライターを内蔵。配信者側と視聴者側の双方向コミュニケーションを実現。

【特徴】

１．その端末におサイフケータイをかざすと、流れているコンテンツに連動したモバイルサイトのURLを受信。

２．料金メーターと連動し、賃走時のみコンテンツが流れる仕様。

３．タッチパネルを搭載しており、画面上で音量調整や、番組選択を行うことが可能。

【効果】

１．これまでのタクシー車内での広告、ステッカーやパンフレット等紙媒体の補充作業や貼り替え作業から開放される

２．デジタルサイネージの、電車内や店舗での広告は、配信者側から視聴者側への一方通行の情報伝達となっており効果の確認や、マーケティング情報の収集など、双方向のコミュニケーションが不可能

→NFCリーダー・ライターを搭載することにより、放送内容に応じて番組URL情報やクーポン情報などの配信が可能

となり、配信者側と視聴者側の双方向コミュニケーションが実現。



2015年度のスマートフォン出荷台数は3,000万台規模と予測

日本国内におけるスマートフォンの出荷予測

2010年度のスマートフォン出荷台数は前年比3.7倍の855 万台で総出荷台数に対するスマートフォン出荷台数比率は22.7％。

2011年度は前年比2.3倍の1,986万台で総出荷台数の49.0％を占める。

2012年度は2,367万台で総出荷の60.1％となり、単年度の出荷台数では初めてスマートフォンが過半数を超えると予測。

その後も2013年度：2,706万台（66.7％）、2014年度：2,896万台（69.9％）、2015年度：3,056万台（74.0％）と拡大傾向が続く。

MM総研：スマートフォン市場規模の推移・予測



2011年末にNFCモバイル商用化、搭載比率は2015年に世界56％、日本70％へ

日本におけるNFCモバイルの出荷予測

日本では「おサイフケータイ」が一般化しているが、海外では韓国など一部の地域を除き、非接触インターフェースを搭載したモバイルフォンは実用化されていない。また、すでにFeliCaが普及している日本でも、2011年末からNFC搭載モバイルフォンの商用化が始まり、2015年には全モバイルフォンの出荷台数の70％に搭載されると予測している。

※business network.jp掲載記事から抜粋

NFC搭載モバイルフォン市場規模予測（出典：シード・プランニング）



３．凸版印刷の取り組み



凸版印刷のNFCビジネス

発行

サービス

プロモーション

決済、ポイントなどTSM事業を中心とする発行(パーソナライズ)サービス

スマートポスター、クーポン配信を始めとしたR/Wモードを利用した販促サービス

ICカード製造

プロダクト

ICタグ販売

FeliCa以外にも、Type A／Type Bを含むNFCに対応したICカードの製造を実施

様々なニーズに対応可能な特殊形状のNFC対応ICタグをご用意

実証実験～商用化に向けてサービス展開中



TSM(Trusted Service Manager)とは

TSM

SIMなどのモバイルICチップに格納されるアプレット、鍵等を管理し、セキュアな方法でNFCアプリケーションを登録、削除、ライフサイクル管理を行う事業者

モバイルキャリアA

モバイルキャリアB

モバイルキャリアC

サービスプロバイダA

サービスプロバイダB

サービスプロバイダC

TSM

セキュアエレメント管理

NFCアプリケーション発行及び管理

paypass/payWaveなど決済アプリ、パーソナライズデータ配信



2010年度、KDDI社主催のNFC実証実験に参加

KDDI実証実験①

2010年5月～2011年2月までKDDI社によるNFC実証実験が行われ、凸版印刷はNFCモバイルを活用した情報配信や、NFCモバイルに対するパーソナライズサーバ活用の実証実験に参加しました。

※出展ＫＤＤＩ社プレス発表より



KDDI実証実験②

出展：ＮＲＩ社ＩＴフロンティアより出展：凸版印刷ニュースリリースより

次世代電子マネー実証実験文化施設での情報配信実証実験

グローバル仕様のNFC携帯電話を使い、日本の文化施設の情報を訪日客に発信するサービスを想定した実証実験を実施。

①最寄り駅の広告にNFC携帯をかざすことで、駅から

印刷博物館までのルート情報を配信

②印刷博物館内のポスターから、博物館情報や展示物案内を

多言語(日、英、台、韓)で配信

①携帯搭載のSIMカードへ電子マネーアプリのパーソナライズ発行

②携帯のSIMカードへチャージ

③携帯アプリで決済し、SIMカードの残高の書き換え



KDDI、SBMによる日韓共同での実証実験に参加

2010年度、2011年度東京ユビキタス計画銀座実験に参加

日韓共同実証実験、東京ユビキタス計画銀座実験

■東京ユビキタス計画銀座実験

2010年、銀座に設置したシールタグは凸版印刷より提供し、NFCタグも組み込まれている（Mifare-UL)

2010年12月、銀座4丁目の街頭にスマートポスターを設置し、印刷博物館の観光施設案内とアクセス情報を多言語で提供。

実用化に向けたビジネスモデルの課題抽出、有効性の検証を実施した。

2012年1月、 SHISEIDO THE GINZAにて一般顧客向けの情報配信実証実験を実施。

※出展凸版印刷ニュースリリースより

SHISEIDO THE GINZAにて設置された

NFCタグ搭載店頭ディスプレイ／読み取り風景

※出展ＫＤＤＩ社プレス発表より

■日韓共同実証実験

KDDI、SBMは、SK Telecomと2010年7月7日に締結した覚書にもとづき、モバイルNFC技術を活用した日本と韓国の

両国での相互利用に関する共同実証実験を2011年2月より開始



NFC対応ICタグの販売

NFC対応ICタグ

【特長】

・ISO14443-TypeA、FeliCa、ISO15693に対応した高感度、高い耐久性を持つ小型アンテナを開発。小型アンテナにより、

携帯電話クリーナーなどへの一体加工を可能にしています。

・企業や生活者の用途にあわせた様々な形状、印刷などのカスタマイズ対応が可能です。

・キーホルダー型、携帯クリーナー型、ラベルタグ型、携帯ストラップ型、リストバンド型などのNFC対応ICタグを製品化

しました。

【利用例】

・コンサートやプロスポーツ観戦のチケッティング機能が付いたファンクラブ会員証タグ・アミューズメント施設や入浴施設

などのポイント管理、入館管理用タグ、年間パスポートタグ

・ガソリンスタンドの支払い時にリーダーにかざし、クレジットカードと紐付けるID証タグ

・企業のショーケース、展示会、就職説明会などイベントの入館管理、会場内回遊把握ID証タグ

・学校や塾の登下校時にリーダーにかざすことで、子供の所在を親の携帯電話に知らせるID証タグ

【参考価格】

1万個製造した場合に1個あたり350円～（携帯クリーナータイプで）

（価格は使用するICチップ、ロット、形状により異なります）



ＮＦＣ対応液晶表示付カード

【特長】・フルカラー液晶を搭載。見やすい画面で数字だけでなく、クーポン、キャラクター画像など、より高精細な情報も表示可能。・操作キーを券面に設置。画面切り替えなどの操作が簡単に。・電子決済機能をはじめ、残高や使用履歴、ポイント、電子マネー、入場券、広告表示など、様々なアプリが搭載可能。・ICカードに高級感やプレミアムな印象を与えることができ、差別化を図ることができます。

【詳細機能】・サイズ：縦54.0㎜×横86.0㎜×厚さ3.9㎜・重さ：約25g・搭載ディスプレイ：2.2インチフルカラー液晶ディスプレイ（解像度 320×240ドット）・通信方式：NFC対応（TypeA、TypeB、FeliCaに対応可能）・駆動電源：内蔵一次電池（交換可能）

【想定販売先】交通事業者、スーパー、百貨店、アミューズメント、ゲーム業界など

高精細・フルカラー液晶ディスプレイを搭載したNFC対応の高機能非接触ICカードを開発～カラフルなクーポンの表示など、これまでのICカードにはなかった表現が可能に！～



NFC、スマートフォン、ソーシャルメディアを活用した次世代プロモーションシステム

「リアルいいね！」サービスリリース

イベントのプロモーションなどでFacebook上にイベント用ページを開設し、会場で来場者にICタグを内蔵したリストバンドを配布するとともに、各ブースでNFCスマートフォンをリーダーとして設置します。来場者が気に入ったブースでリストバンドをかざすと、Facebookのイベントページに「いいね！」がカウントされます。

NFC搭載スマートデバイスに、ICタグやFeliCaカードをタッチすることで、

(Webではなく)リアルでFacebookの「いいね！」を実現するシステム。

NFC リストバンド

Facebook-ID

登録イベント会場でタッチ口コミの拡散

友達のFacebook

Server

いいね！

NFCスマートフォン

紐づけ

自分のFacebook



「リアルいいね！」プロモーション展開事例

REVLONの期間限定カフェ『REVLON Beauty& Love Museum』で「リアルいいね！」

プロモーションを展開【期間】2012年2月～

【システム】凸版印刷が提供

【サービス概要】

カフェで来場者が、気に入った展示物の脇に設置されたNFC搭載スマートフォンに、会場で配布されたICタグを内蔵

したリストバンドをかざすことで、Facebook上のREVLONのページに「いいね！」がカウントされ、個人のページにも

コメントが投稿されるサービス

【プロモーションの狙い】

カウントされた「いいね！」、来場者のページに投稿されたコメントが、

来場者の友達のページにまで共有・伝播されることによる高い宣伝効果

【次世代プロモーションシステムの特長】

①NFCリーダを搭載したスマートフォンやタブレット端末を利用すること

で、リーダ設置に伴うPCやネットワーク敷設が不要、手軽な導入を実現

②リーダにタッチするだけの簡単アクション。スマートフォンやパソコンで

Facebookにアクセスしなくても「いいね！」を簡単に行える

③リアルタイムで、Facebookページの記事に「いいね！」がカウントされる

と共に、展示物などに対応づけられたコメントが来場者のページに投稿



NFCを活用したフィールドサービス業務支援システム

NFC搭載スマートフォンとSalesforceを活用したフィールドサービス業務支援システム【サービス開始】2012年2月

【サービス提供先】各種機器メーカー、メンテナンス会社など機器・什器を設置場所で保守や点検、管理する企業

【システム概要】

管理対象物に取り付けたICタグをNFC搭載スマートフォンで読み取り、Salesforce上でメンテナンス情報や活動データなど

を一元管理し、メンテナンス業務の負荷を軽減。

あらかじめ管理対象物にユニークIDを持つICタグを取り付け、フィールドサービススタッフが、NFC搭載のスマートフォンで

ICタグのユニークIDを読み取り。そのIDを個体の識別や、管理番号、設置店舗、設置年月日などのメンテナンス内容に紐

付けて情報を登録。これらの情報は顧客管理・営業支援クラウドサービスのSalesforceで一元管理。

さらにSalesforceのプラットフォームやアプリケーションを活用することで、管理対象物のある場所への訪問計画や、作業

履歴などのほか、日報作成やメンテナンス活動データを集計・分析、プロセス改善など様々な業務プロセス支援が行える

ため、業務負荷を軽減。専用リーダではなくNFC搭載のスマートフォンを活用するため、導入コストを低減。



４．NFCを活用した交通広告の可能性



駅構内、電車内での情報発信

［消費者メリット］［企業メリット］

［展開できる企業イメージ］

●生活動線上で商品やキャンペーンの告知ができる●女性専用車両を活用すると、ターゲットをしぼった発信や

認知促進に●GPSを活用し地域に密着した広告展開

●通勤時間を情報収集の場にでき、楽しみの時間に●QRと違い音が静かなので安心●お得情報を知人とやりとりできるので、コミュニケーション

ツールに活用できる

・食品/飲料メーカー・出版社・化粧品メーカー・金融業他

情報速取り機能クーポンデジタルコンテンツ

駅構内や車内広告、つり革広告などから、新商品情報やデジタルコンテンツをGETできます。ダウンロードしたコンテンツは、知人同士で交換できます。

交通メディアでお得情報GET!

情報・クーポン交換

ex.駅構内

ex.車内


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韓国事例－地下鉄駅構内広告

ソウル地下鉄ソンヌン駅の構内がまるごとスーパーマーケットに

韓国のスーパー「HpmePlus」が2011年9月から実施。スクリーンドアや壁全面に商品写真と価格、QRコードを掲示。

ユーザーが電車の待ち時間に、商品下のQRコードを読み取り、ショッピング。

注文した商品は自宅に配送されるので、スーパーに足を運ぶ手間がなくなり、売上が30％増加。

将来、QRコードからNFCモバイルによるタグ読取りになることで、

さらにユーザビリティが向上し、売上増が見込まれる



ＮＦＣ

生活者

Ｂ２ＣＢ２ＢＢ（インナー）公共機関行政

ＮＦＣ機能により、生活者・企業・公共機関・行政等さまざまなシーンにおける情報（リッチコンテンツ、インセンティヴ、決済、安心・安全等）授受の迅速化・リッチ化・共有化でより豊かな暮らし、効果・効率的な業務が実現

ＮＦＣ機能で拡がるコミュニケーションヴィジョン

エンターテイメント

教育

カードエミュ

ポイントクーポン

トレサビリティ

防災

広告

コンシェルジュ

セルフセレクション

観光海外展開海外部署

リッチコンテンツ

地域活性

安心・安全

グローバル

インセンティブ

決済

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NFC市場動向と広告への展開(PDF) - j-jafra.jp · PDF fileNFC（Near Field Communication）とは. HF[13.56MHz]帯域における非接触カードと. RFID、そしてFeliCaをカバーする規格です