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NIPPON ELECTRIC GLASS REPORT 91 年次報告書 200941日~2010331ハイテクガラスで未来をつくる

NIPPON ELECTRIC GLASS REPORT 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 973 358 37 (億円) (%) 売上高 営業利益 売上高営業利益率 09/3 10/3 売上高・営業利益・売上高営業利益率

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NIPPONELECTRICGLASSREPORT

第91期 年次報告書2009年4月1日~2010年3月31日

ハイテクガラスで未来をつくる

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Consolidated Financial Highlights

急成長する新興国マーケットにしっかり対応するとともに成長分野の育成に注力してまいります。

0

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01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3

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(億円) (%)売上高 営業利益 売上高営業利益率

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1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q

973973

358358

37(億円) (%)

売上高 営業利益 売上高営業利益率

09/3 10/3

四半期 売上高・営業利益・売上高営業利益率売上高・営業利益・売上高営業利益率

連結財務ハイライト

トップインタビュー

1

 09年度は、リーマンショック後の景気の大収縮の影響が色濃く残り、先行き不透明な

状況でスタートしました。このため当社は、売上が7割程度の回復に止まっても利益を確保することを目標に

2009年度の業績をどのように評価されますか。

社 長 有 岡 雅 行

定め諸課題に取り組みました。幸い各国が経済対策を講じる中、とりわけ中国景気の回復を背景に主力の薄型パネルディスプレイ(FPD)用ガラスの販売が急回復し、電子部品用ガラスやガラスファイバの販売も復調しました。加えて、08年末の需要急減時に複数の溶融炉の稼働を停止した機会をとらえ実施した設備改善

Q

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01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3

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(億円) (%)有利子負債 有利子負債率

01/3 02/3 04/303/3 05/3 06/3 07/3 09/308/3 10/3

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481481

(億円) 設備投資額 減価償却費

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設備投資額・減価償却費有利子負債・有利子負債率(有利子負債/売上高)

Top Interview

2

が、その後の販売回復や稼働の引き上げと相まって業績回復の原動力となり、お陰様で売上高は前期並みを確保し、利益も前期を上回ることができました。

 景気の大収縮を経て先進国中心の市場構造が変化し、中国など新興国の市場が飛躍し

てきました。需要のサイクルも変化しており、今後の動向を予想するのは困難ですが、当社としては、市場の要求に即応できる準備を整えてまいります。 まずFPD用ガラスでは、ブラウン管テレビからの置き換えに加え、新興国のFPD市場拡大による需要増が見込まれます。また、用途的にもFPDは小型の携帯ディスプレイから超大型のデジタルサイネージ(電子看板)まで幅広く、さらには3Dなど映像技術の進展により一層の市場成長が期待されます。一方で需要の拡がりと

価格下落は表裏一体であり、この対応にあたっては単純な設備拡大ではなく、設備の生産性をいかに高めるかが重要です。その意味で10年度は既存設備の生産性改善と品質向上の取り組みを強化します。 その他の分野では、ガラスファイバは自動車部品向けに販売が堅調に伸びており、マレーシア子会社を軸に生産性と品質の向上を図ります。ハイブリッド車や電気自動車の普及により部品の軽量化やモジュール化の要求はさらに強まり、当社へのニーズが高まるものと期待しています。電子部品用ガラスでは主戦場が中国に移ってきました。現地メーカーとの競争に勝ち抜くため、高品質・低コストのモノづくりとともに新製品の開発に注力します。耐熱ガラスは優れた製品特性を活かしつつ品質とコスト競争力を高め、拡販を図ります。建築用ガラスは海外市場の開拓に力を入れます。また医療用ガラスも世界的には有望な市場があり、薬事用や放射線遮へい窓用などの拡販に注力してまいります。

2010年度の課題を教えてください。Q

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トップインタビュー

33

 広範・多彩な基幹技術を活用し、「次世代ディスプレイ」「新照明」「エネルギー」など

の分野で、未来の成長のための種をまき、育てています。 「次世代ディスプレイ」では有機ELやフレキシブルディスプレイなどを中心に、「新照明」では有機EL照明用ガラスやLED用蛍光体ガラスの開発を進めています。また「エネルギー」は、ガラスと薄膜の技術が活かせる分野であり、太陽電池用基板ガラスの開発を進める一方、太陽熱発電用の太陽光反射ミラーの出荷を始めました。二次電池の分野では、超薄型のリチウムイオン二次電池の開発を進めています。 なお、新分野発展のカギとして期待する超薄板ガラスについては、薄さ数十マイクロメートルの超薄板ガラスをロール状に連続生産する技術の開発を進めています。樹脂フィルムのように「ロール to ロール」生産が可能になれば、生産性の向上に加え省資源や省エネにも大いに貢献できるものと期待しています。

 08年度の第3四半期末から09年度の第2

四半期にかけて、経済環境の急変に備えて厚めの資金手当てを施すなど手元流動性に留意した運営を行った結果、有利子負債削減の取り組みは一時後退を余儀なくされました。幸い金融市場が安定してきたため、第3四半期以降は平時の対応に戻し、有利子

 以上の課題に取り組むにあたり、10年度の設備投資額については、既存設備の生産性改善投資を中心に年間1,000億円程度を計画しております。

 新興国の経済発展に伴い、あらゆる分野で需要の拡大が予想されます。これは先進国

と同じグレードの製品を求める人口が増えることを意味します。社会と経済のグローバル化は、人や物の移動、情報の伝達が頻繁になる中で、いよいよ加速していくものと思われます。当社は、それらに関連し拡大するマーケット― ディスプレイや光通信、自動車などの移動体、エネルギー関連、安全や医療の分野など―にしっかり関わっていきたいと思います。

Q 今後成長を期待する分野での研究開発の進捗はいかがですか?

Q 企業体質強化の取り組み状況を教えてください。

Q 中長期の事業戦略をお聞かせください。

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(注)2005年3月10日付にて株式分割(1:2)を、また2007年4月1日付にて株式分割(1:1.5)をそれぞれ実施しました。各期を比較しやすいよう、2007年4月1日の分割後の基準に基づき調整の上、記載しています。

01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 06/3 07/3 08/3 09/30

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期末 中間

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1株当たり配当額の推移

Top Interview

4

参画できる職場の開拓を図り、障害を持つ人たちと働く喜びを共有できる環境を整えていきたいと思います。

 株主の皆さまへの利益還元は経営の重要課題です。活発な設備投資や有利子負債削

減のための資金需要に対応し、また将来の事業展開に備えた内部留保に努めながら、長期的に安定した利益還元を続けていく所存です。09年度は、前年度に比べ1株につき1円の増配をさせていただいた結果、実質的に6期連続の増配となりました。今後も財務状況や業績を考慮しつつ、着実に利益還元を進めてまいりたいと存じますので、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

負債を削減しました。当社のような設備産業は、固定資産が技術と利益の源泉であり、総資産に占める割合も高くなります。市場の変化が激しい時代にあって、経営の安定化のためにも、今後とも有利子負債の削減をはじめ、投資効率の向上など、キャッシュ・フロー重視の経営を推進してまいります。

 当社のようにモノづくりを生業とする企業は、社会に役立つものを供給すると同時に、

社会の一員として世の中のルールを遵守し、共生していく責任があります。当社では「誠実な行動」を基本理念に企業行動規範を設け、実践しています。 当社はまた、「環境保全」「地元貢献」「障害者雇用」に重点を置いた取り組みを行っています。「環境保全」では、生産・コスト両面で理想的なモノづくりは結果として環境に優しいとの理念の下、エネルギー負荷を下げCO2を削減しながらガラスを溶かす「低温操業」やガラスのリサイクル、環境影響物質の使用削減などを推進しています。「地元貢献」では、将来を担う地元の人材の育成支援に重点を置いています。09年度は、滋賀県立大学との産学連携事業・寄附講座を延長するとともに、滋賀県が運営する小学生対象の学習船「うみのこ」の新船建造費用の一部を寄附しました。「障害者雇用」では、昨年度当社グループの障害者雇用率は法定(1.8%)を大きく上回る3.4%に達しましたが、数字だけを追求するのではなく、ガラスのモノづくりに

Q CSRの基本方針をお聞かせください。

Q 最後に株主の皆さまへのメッセージをお願いします。

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特 集

5

 当社は、液晶用基板ガラスの成形技術を

さらに発展させ、無研磨で薄さ数十μm(μm :

マイクロメートル、1μmは1,000分の1mm)

の板ガラスを成形する技術を開発していま

す。超薄板ガラスは、ガラスを極限まで薄

く平滑にすることでフィルムのようにしなや

かな柔軟性と軽量性を実現した、画期的な

高機能材料です。

 ガスバリア性(空気や水分の侵入を防ぐ

性能)や耐熱性、透明性など、樹脂では得

られないガラスならではの優れた特性を有

することから、有機EL素子、電子ペーパー、

固体二次電池、太陽電池などへの活用が考

えられ、将来的に次世代ディスプレイや新

照明、エネルギーといった新たな市場への

参入を目指しています。また、その薄さ・

軽量性から、省エネ・省資源性を併せ持つ

環境にやさしい素材です。

 一方、超薄板ガラスの「ロー

ル巻き連続生産」の技術開発

に取り組み、長さ100m以上

の超薄板ガラスをロール状に

巻き取ることに成功しました。

これにより「ロール to ロー

ル」による生産性の大幅な向

上の可能性も開け、注目を浴

びています。今後も超薄板ガ

ラスの開発を推進し、新たな

市場の開拓に挑戦してまいり

ます。 ロール状に巻いた薄さ100μmの超薄板ガラス

しなやかな超薄板ガラス

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6

有機EL照明

 有機EL照明は水銀を含まない、環境にやさしい次世代照明です。薄型、軽量、省電力、かつ面光源という優れたメリットがあり、幅広い用途が期待されています。当社は、このたびガラスを用いたものとしては世界最薄(約100μm)の有機EL照明の試作に成功しました(薄さ50μmの超薄板ガラスを使用)。超薄板ガラスは、有機EL照明のメリットを最大限に引き出すことができる素材であり、今後の事業展開に大いに期待しています。 基板ガラス

(50μm厚)

基板ガラス(50μm厚)

充填剤

接着剤ITO(陽極)

ITO(陰極)有機膜(発光層)

▲ 有機EL照明

複合電池パネル

 当社は、岩手大学、㈱アルバック、産業技術総合研究所と共同で、超薄板ガラス基板を使用した複合電池パネルの試作に成功しました。これは、岩手大学と共同開発している超薄板ガラス基板リチウムイオン二次電池と太陽電池を一体化させたもので、太陽電池で発電した電気をリチウムイオン二次電池に蓄電する機能を持っています。複合電池パネルとしては世界最薄(約100μm)で、モバイル電子機器や次世代ICカードなどへの活用が期待されます。

リチウムイオン二次電池

電極膜

絶縁膜アモルファスシリコン太陽電池

基板ガラス(100μm厚)

太陽光

▲ リチウムイオン二次電池側

アモルファスシリコン太陽電池側

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電子部品用ガラス

7

ディスプレイ用ガラス

▽ 情報・通信関連部門

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10/309/3

2,720

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150(億円)

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09/3

主要製品

売上高構成比

部門別売上高

売上高構成比

部門別売上高

FPD用ガラスの販売が回復しました。

光通信関連やイメージセンサ用カバーガラスを中心に、販売が回復基調をたどりました。

薄型パネルディスプレイ(FPD)用ガラス 液晶ディスプレイ(LCD)用ガラス ○ 基板ガラス ○ バックライト用ガラス プラズマディスプレイ(PDP)用ガラス ○ 基板ガラス ○ ガラスペーストブラウン管(CRT)用ガラス

光関連ガラス○ 光ファイバ接続用キャピラリ・フェルール○ 球レンズ部品○ 非球面レンズ用硝材<マイクロ・プリフォーム>

電子デバイス用ガラス○ 粉末ガラス ○ 板ガラス○ 管ガラス

主要製品 81.9%

3.5%

液晶用基板ガラス

粉末ガラスとその加工品

Review of Operations部門別の概況

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8

建築・耐熱・照明薬事用その他

ガラスファイバ

▽ その他部門

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300(億円)

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226

09/3

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400(億円)

10/309/3

248

主要製品

主要製品

売上高構成比

部門別売上高

売上高構成比

部門別売上高

前期に比べ減収となりましたが、主力の自動車部品向けの販売が順調に回復してきました。

国内外の住宅・建築需要の低迷の影響を受け、販売が減少しました。

ガラスファイバ○ 機能樹脂用チョップドストランド○ プリント配線板用ヤーン○ 強化プラスチック用ロービング○ 耐アルカリ性ガラスファイバ

建築用ガラス○ ガラスブロック ○ 結晶化ガラス建材<ネオパリエ>・<ラピエ>○ 防火設備用ガラス<ファイアライト> ○ 放射線遮へい用ガラス○ インテリア/エクステリア用ガラス耐熱ガラス○ 超耐熱結晶化ガラス<ネオセラム> ○ 耐熱ガラス<ネオレックス>照明用ガラス 医薬・理化学用ガラス魔法びん用ガラス ガラス製造機械

6.8%

7.5%

各種ガラスファイバ製品

医薬・理化学用ガラス

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9

連結貸借対照表

科 目 09/3末 10/3末

負債の部流動負債 1,656 1,538 支払手形及び買掛金 300 379 短期借入金 648 395 1年内償還予定の社債 200 -未払法人税等 13 341 その他の引当金 2 1 その他 491 420

固定負債 700 862 社債 - 200 長期借入金 449 372 特別修繕引当金 231 268 その他の引当金 17 18 その他 1 2

負債合計 2,356 2,401 純資産の部株主資本 3,563 4,063 資本金 321 321 資本剰余金 343 343 利益剰余金 2,900 3,400 自己株式 △ 1 △ 2

評価・換算差額等 △ 73 △ 39 その他有価証券評価差額金 14 38 繰延ヘッジ損益 0 △ 0 為替換算調整勘定 △ 87 △ 78

少数株主持分 37 39 純資産合計 3,527 4,063 負債純資産合計 5,884 6,464

科 目 09/3末 10/3末

資産の部

流動資産 2,000 2,286

現金及び預金 966 980

受取手形及び売掛金 471 800

商品及び製品 255 211

仕掛品 13 18

原材料及び貯蔵品 153 139

繰延税金資産 62 105

その他 83 37

貸倒引当金 △ 6 △ 6

固定資産 3,883 4,178

有形固定資産 3,628 3,851

建物及び構築物 511 563

機械装置及び運搬具 2,645 2,855

土地 141 140

建設仮勘定 302 265

その他 27 26

無形固定資産 9 7

投資その他の資産 245 319

投資有価証券 141 179

繰延税金資産 90 128

その他 17 13

貸倒引当金 △ 3 △ 2

資産合計 5,884 6,464

Consolidated Financial Statements連結財務諸表

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10

各表の記載金額の単位:億円(億円未満切り捨て)

連結損益計算書 連結キャッシュ・フロー計算書

科 目 09/3期 10/3期

売上高 3,356 3,323 売上原価 2,345 2,133 売上総利益 1,010 1,190 販売費及び一般管理費 246 206 営業利益 764 984 営業外収益 27 21 受取利息及び受取配当金 15 13 その他 11 7

営業外費用 148 91 支払利息 17 15 為替差損 37 4 固定資産除却損 31 20 休止固定資産減価償却費 20 27 その他 41 23

経常利益 643 914 特別利益 6 4 前期損益修正益 6 1 その他 0 2

特別損失 243 52 固定資産除却損 33 27 固定資産売却損 159 -減損損失 24 9 その他 26 15

税金等調整前当期純利益 405 865 法人税、住民税及び事業税 154 408 法人税等調整額 32 △ 95 少数株主利益又は少数株主損失(△) △ 0 2 当期純利益 218 549

科 目 09/3期 10/3期

営業活動によるキャッシュ・フロ- 898 1,187

税金等調整前当期純利益 405 865

減価償却費 461 481

固定資産売却損 158 -

減損損失 24 9

売上債権の増減額(△は増加) 363 △ 322

たな卸資産の増減額(△は増加) △ 45 56

仕入債務の増減額(△は減少) △ 128 55

法人税等の支払額 △ 482 △ 41

その他 140 82

投資活動によるキャッシュ・フロ- △ 1,219 △ 868

固定資産の取得による支出 △ 1,296 △ 839

その他 76 △ 28

財務活動によるキャッシュ・フロ- 274 △ 351

長短借入金の純増減額(△は減少) 333 △ 331

社債の発行による収入 - 200

社債の償還による支出 - △ 200

配当金の支払額 △ 49 △ 49

その他 △ 9 29

現金及び現金同等物に係る換算差額 △ 17 3

現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △ 64 △ 29

現金及び現金同等物の期首残高 1,010 946

現金及び現金同等物の期末残高 946 916

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11

Consolidated Financial Statements

連結株主資本等変動計算書

表の記載金額の単位:億円(億円未満切り捨て)

科 目 10/3期

株主資本資本金前期末残高 321 当期変動額当期変動額合計 -

当期末残高 321 資本剰余金前期末残高 343 当期変動額自己株式の処分 △ 0 当期変動額合計 △ 0

当期末残高 343 利益剰余金前期末残高 2,900 当期変動額剰余金の配当 △ 49 当期純利益 549 当期変動額合計 499

当期末残高 3,400 自己株式前期末残高 △ 1 当期変動額自己株式の取得及び処分 △ 0 当期変動額合計 △ 0

当期末残高 △ 2 株主資本合計前期末残高 3,563 当期変動額剰余金の配当 △ 49 当期純利益 549 自己株式の取得及び処分 △ 0 当期変動額合計 499

当期末残高 4,063

科 目 10/3期評価・換算差額等その他有価証券評価差額金前期末残高 14 当期変動額株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 24 当期変動額合計 24

当期末残高 38 繰延ヘッジ損益前期末残高 0 当期変動額株主資本以外の項目の当期変動額(純額) △ 0 当期変動額合計 △ 0

当期末残高 △ 0 為替換算調整勘定前期末残高 △ 87 当期変動額株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 9 当期変動額合計 9

当期末残高 △ 78 評価・換算差額等合計前期末残高 △ 73 当期変動額株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 33 当期変動額合計 33

当期末残高 △ 39 少数株主持分前期末残高 37 当期変動額株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 2 当期変動額合計 2

当期末残高 39 純資産合計前期末残高 3,527 当期変動額剰余金の配当 △ 49 当期純利益 549 自己株式の取得及び処分 △ 0 株主資本以外の項目の当期変動額(純額) 36 当期変動額合計 535

当期末残高 4,063

連結財務諸表

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12

Stock Information

2,200

1,800

1,400

600

200

1,000

0

200

100

300

04

20085 6 7 8 9 10 11 12 1

20092 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1

20102 3(月)

(年)

株価(円)

株式売買高(百万株)

終値始値

始値終値

高値

安値

陽線 陰線 ※陰線の長さは下降幅、 陽線の長さは上昇幅 を表します。

1,200,000,000株497,616,234株

1,000株14,039名

発行可能株式総数発行済株式総数単元株式数株主数大株主

所有者別

株価・株式売買高の推移

(注)※日本電気株式会社が保有する当社株式を退職給付信託に拠出したものであり、議決権については同社が指図権を有しています。

(注)株価および株式売買高は、東京証券取引所におけるものです。

金融機関39.2%

外国法人等44.4%

その他の法人6.9%

個人その他8.4%

証券会社1.1%

100万株以上74.4%

10万株以上15.5%

1,000株以上5.1%

10,000株以上4.9%

1,000株未満0.1%

所有株数別

(注)「金融機関」には、その他の法人が退職給付信託に拠出した株式が含まれています。

株式に関する事項 株式分布状況

株主名 持株数(千株)

持株比率(%)

日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(住友信託銀行再信託分・日本電気株式会社退職給付信託口)※ 55,780 11.2

日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 34,678 7.0 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 25,341 5.1 JP MORGAN CHASE BANK 380055 22,231 4.5 ニプロ株式会社 17,824 3.6 CHASE MANHATTAN BANK GTS CLIENTS ACCOUNT ESCROW 9,913 2.0

STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 9,460 1.9 THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON SECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT 9,224 1.9

株式会社滋賀銀行 8,089 1.6 日本生命保険相互会社 7,312 1.5

株式の状況(2010年3月31日現在)

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◇ 日電硝子加工株式会社◇ エスジーエスエンジニアリング株式会社◇ 電気硝子ビジネスサポート株式会社◇ 電気硝子運輸サービス株式会社◇ 電気硝子ファイバー加工株式会社◇ 電気硝子ユニバーサポート株式会社◇ ニューマンパワーサービス株式会社◇ 株式会社電気硝子物流サービス◇ 電気硝子貿易株式会社◇ 株式会社電気硝子技術情報センター◇ 電気硝子建材株式会社◇ 滋賀日万株式会社

◆ 国 内

取締役会長(代表取締役)井 筒 雄 三

社 長(代表取締役)有 岡 雅 行

取 締 役 稲 田 勝 美阿 閉 正 美伊 藤 修 二山 本   茂稲 増 耕 一横 田 雅 則

常勤監査役 安 田   斎宮 元 信 廣

監 査 役 竹 内 卓 郎伊 藤 一 博

設 立 1944年(昭和19年)10月31日

商 号 日本電気硝子株式会社

本 社 滋賀県大津市晴嵐二丁目7番1号TEL 077(537)1700(代表)FAX 077(534)4967

資 本 金 32,155百万円

従業員数 1,866名

営 業 所 大阪・東京

事 業 場 大津・藤沢・滋賀高月・能登川・若狭上中・精密ガラス加工センター

主要事業内容 特殊ガラス製品の製造・販売

会 社 概 要 取締役および監査役/執行役員(2010年3月31日現在) (2010年6月29日現在)

◆ 海 外 主 要 拠 点

日本電気硝子(韓国)株式会社

◇ 坡州電気硝子株式会社坡州電気硝子株式会社

電気硝子(上海)広電有限公司電気硝子(上海)広電有限公司Techneglas, Inc.Techneglas, Inc.

台湾電気硝子股份有限公司台湾電気硝子股份有限公司

Nippon Electric Glass America, Inc.Nippon Electric Glass America, Inc.

◇ Nippon Electric Glass(Malaysia)Sdn. Bhd.Nippon Electric Glass(Malaysia)Sdn. Bhd.Nippon Electric Glass(Malaysia)Sdn. Bhd.

Corporate Profile

NEG Network

会社概要

ネットワーク

社長執行役員 有 岡 雅 行専務執行役員 稲 田 勝 美

阿 閉 正 美伊 藤 修 二

常務執行役員 山 本   茂稲 増 耕 一横 田 雅 則

執 行 役 員 三 宅 雅 博北 川   保阿 久 根 孝 男石 谷 健 二大 下 純 夫松 本 元 春下 村   淳笘 本 雅 博大 浴 成 一青 木 重 明後 藤   茂竹 内 宏 和金 井 敏 正

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 このたび、当社が開発した太陽光反射ミラーが「日本セラミッ

クス協会賞 技術賞」* を受賞しました。太陽光のほとんどの波長を

高い効率で反射することができ、耐熱性にも優れたセラミックス膜

を、大型サイズ(約1m角)のガラスに施す技術が高く評価され

たものです。

 同ミラーは、砂漠など日射量の多い地域で、太陽光を集光し発

電を行う太陽熱発電設備に用いられます。太陽光を効率よく反射

し蓄熱媒体に集光させるため、ガラスの表面に100層もの薄いセ

ラミックス膜(1層は約0.2μm)が積層されています。セラミック

ス膜が施された1枚のミラーとしては世界最大級の大きさです。

膜の耐熱性は300℃以上あり、砂漠などの過酷な環境下でも膜の

劣化がなく反射率が低下することはほとんどありません。可視光

線だけでなく熱を感じる赤外線も反射します。

 同ミラーは、液晶用基板ガラスの開発で培った板ガラスの成形

技術と高精度の薄膜技術が融合した製品であり、当社が持つ基幹

技術が複合し、事業に結びついた好例と言えます。

*「日本セラミックス協会賞 技術賞」は、(社)日本セラミックス協会よりセラミックスの科学・技術に関し、  製品の開発や工業化等に顕著な業績のあった方に贈られる賞です。

太陽光反射ミラーの開発が「日本セラミックス協会賞 技術賞」を受賞

TOPICS

基板ガラス

可視・近赤外光反射膜(約80層)

赤外光反射膜(約20層)

可視・近赤外光

赤外光

ガラス基板

可視・近赤外光反射膜(約80層)

赤外光反射膜(約20層)

可視・近赤外光

赤外光

ガラス基板

可視・近赤外光反射膜(約80層)

赤外光反射膜(約20層)

可視・近赤外光

赤外光

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ハイテクガラスで未来をつくる

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単元未満株式(1,000株未満の株式)は、市場での売買ができないため、単元未満株式を時価にて当社が買取ることができます。また、1単元(1,000株)に不足する数の株式を当社から買増すこともできます。いずれも手数料は無料(※)です。お手続きは上記 株式事務の取扱い の各照会先にお申出ください。※お取引の証券会社等で別途手数料がかかる場合があります。

毎年4月1日から翌年3月31日まで毎年6月定時株主総会関係  毎年3月31日期末配当金支払関係 毎年3月31日中間配当金支払関係 毎年9月30日東京および大阪(いずれも市場第一部)大阪市中央区北浜四丁目5番33号住友信託銀行株式会社大阪市中央区北浜四丁目5番33号住友信託銀行株式会社証券代行部(郵便物送付先および電話照会先)東京都府中市日鋼町1番10(〒183-8701)住友信託銀行株式会社証券代行部7®0120-176-417(インターネットホームページURL)

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事 業 年 度定 時 株 主 総 会基 準 日

上 場 証 券 取 引 所株主名簿管理人および特別口座の口座管理機関株 主 名 簿 管 理 人事 務 取 扱 場 所

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