タッチパネルの基礎

NKKスイッチズ株式会社（旧社名：日本開閉器工業株式会社）

1タッチパネルの用途例

① 公共施設－銀行ATM、券売機、金融機関の無人受付システム、観光案内

② FA－機器の操作部、製造工程管理システム

③ ＯＡ－パソコン、ワープロ、コピー機

④ 車載－ナビゲーションシステム

⑤ 店舗－POS

⑥ 医療－在宅医療機、人工透析機、血液分析機

⑦ 新－携帯電話（スマートフォン） 、タブレットPC

2タッチパネルの特長

タッチパネルがない場合 タッチパネルがある場合

・操作するスペースが必要

・ミスインプットする可能性がある

・マウスになれていないと操作が大変

・操作するスペースが不要

・ミスインプットの減少

・簡単で直感的な操作

3

• 抵抗膜方式

– デジタル方式（マトリックス方式）

– アナログ方式

• 4線式

• 5線式

• 静電容量方式

– 表面型

– 投影型

• 光学式

• 超音波表面弾性方式

• 電磁誘導式

（ ： NKKのラインナップ｛製造・販売｝）

タッチパネルの種類

4抵抗膜方式、静電容量式、光学式の比較

タッチパネル全般の欠点：ストロークがないので、押したか押していないかがはっきりしない

→ストロークが必要な場合はISシリーズをご検討ください。

価格 厚み 分解能 耐久性検出回路設計の容易さ

手袋操作 ペン操作

良 良

1～2mm程

度文字書き可

良 普

1～2mm程

度文字書き不可

良 劣

1～2mm程

度文字書き不可

良 良

1～2mm程

度文字書き可

劣 劣 劣

20mm程度 文字書き不可検出回路とセットになる

抵抗膜方式、静電容量式、光学式の比較

方式

抵抗膜

アナログ 良 普 普 可

デジタル 良 普 良 可

静電容量

投影 普 普 劣 不可

表面容量 普 良 劣 不可

光学 劣 良 不可可

可

可

不可

不可

5抵抗膜方式の優位点

• 手袋をしたまま使用可能なので、FA用途などに向く。

• ペン入力にも対応している。

– 特にアナログタイプは文字入力も出来、分解能が良好。

• 上下の抵抗膜が通常のスイッチを形成していると考えられ、検出回路設計が容易。

– 特にデジタルタイプは、通常のスイッチをマトリックス状に配置したのと同じ。

• LCDなどのモニター上に貼り付けるだけで、簡単にタッチパネルを構成できる。

• 検出回路設計が容易なので初期投資を抑えることができ、小ロット多品種のものに向いている。

6抵抗膜方式の構造

向かい合ったITO膜（導電性があり、かつ透明）の間にドットスペーサーを配し、ペンまたは指で押されたところが接触して通電し、その位置のX、Yの座標を求めるもの。

7デジタル方式のタッチパネル

上部ITO膜にY座標用のパターン、下部ITO膜にX座標用のパターンをそれぞれが直交するように配置し、押されて互いに接触した上下のITO膜の位置から、押された場所のX、Y座標を求めるもの。（通常のスイッチをマトリックス状に配置したのと同じように扱える。）

8アナログ方式－4線式タッチパネル

上部ITO膜にX座標の位置決め用の配線2本、下部ITO膜にY座標の位置決め用の配線2本を配置する方式。（もっとも一般的な方式）

9アナログ方式－5線式タッチパネル

・下部電極周囲４辺に電圧印加用の電極を配置し、上部電極は検出専用としたもの。

・上部ITO膜（フイルム塗布）が劣化しても検出性能に影響がない。（下部ITO膜は硬質のガラスに塗布されているため耐久性が高い。）

・耐久性は1000万回以上と4線式に比べ一桁高い

10アナログ方式とデジタル方式の違い

汎用性 良

汎用性が高い。分解能が高く細かい検出ができる。キー位置が自由に選択できる。 普

キー位置はキー寸法及びキー配列によって限定される。

周囲の引出パターンが4～5本のため額

縁が小さくできる。 キー数に応じた引き出しパターンが必要。

（狭額縁） （額縁寸法が広い）

検出回路の容易性 普

検出回路、検出用ソフトがデジタルに比べ複雑になる。 良 検出回路、検出用ソフトが単純。

検出信頼性 普

ITO膜の均一性を利用しているため、材

料の劣化に弱い。 良 ON/OFF検出のため、材料の劣化に強い。

見た目 良 キーエリアの境がなく見栄えが良い。 普 キーエリアの境が見えるため見栄えが悪い。

2点押し 普 2点押しはできない。 良 2点押しができる。

アナログ方式 デジタル（マトリックス）方式

周囲寸法 良 普

11アナログタイプタッチパネルのシステム構成の例

RS-232C対応の場合

USB対応の場合

12コントロールボードの種類

型名 インターフェース タッチパネルタイプ

FT-CS04A/FT-CS04A2 RS-232C 4線式

FT-CS04B RS-232C 4線式

FT-CU04B USB 4線式

FT-CS05B RS-232C 5線式

FT-CU05B USB 5線式

これらのコントロールボードと、各OS別に用意されたデバイスドライバ（Vista対応）を使って、アナログタイプの抵抗膜方式タッチパネルを簡単に使用することができます。

13適応画面サイズ

• デジタルタイプ

– 5.7型

• アナログタイプ

– 4線式

– 5.7型、6.5型、8.4型、10.4型、12.1型、15型

– 5線式

– 10.4型、12.1型、15型

ワイド型など上記標準サイズ以外もカスタム対応可能

14カスタム対応可能（画面サイズ以外）

• 周辺機器への組み込みやLCDとの貼り合わせ

• 標準のフィルム＋ガラスではなくフィルム＋フィルムといった材質構成（4線式、デジタルタイプ）

• 各種フィルム対応（防指紋、高透過率品など）

• ペン入力、指入力まで入力方式の指定

• 金属テール

特注品にも積極的に対応しています！

15スイッチに関してのご質問先、関連ページ

• E-mail: nkk@nkkswitches.co.jp

• タッチパネル特設ページ

http://www.nkkswitches.co.jp/touchpanel/index.cfm

• ＮＫＫスイッチズＨＰ

http://www.nkkswitches.co.jp/

mailto:nkk@nkkswitches.co.jphttp://www.nkkswitches.co.jp/touchpanel/index.cfmhttp://www.nkkswitches.co.jp/