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朝野 ペコ / ASANO PECO イラストレーター No.04 TAKE FREE アクリルガッシュでおなじみ、ターナー色彩のフリースタイルマガジン。 今回の 表紙絵 「家族」というテーマを頂き、自分の思うイメージを描きました。多様な形があっていい、というのが これからの家族の形ではないでしょうか。そんなわけで虹色の海を共に渡る人々を絵にしてみました。

No.04 TAKE FREE - TURNER...松本三兄弟 朝野 ペコ / ASANO PECO イラストレーター No.04 TAKE FREE アクリルガッシュでおなじみ、ターナー色彩のフリースタイルマガジン。ターナー色彩株式会社は1946年の創業以来、ポスターカラーやアクリルガッシュを始め、

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Page 1: No.04 TAKE FREE - TURNER...松本三兄弟 朝野 ペコ / ASANO PECO イラストレーター No.04 TAKE FREE アクリルガッシュでおなじみ、ターナー色彩のフリースタイルマガジン。ターナー色彩株式会社は1946年の創業以来、ポスターカラーやアクリルガッシュを始め、

松本三兄弟

朝野 ペコ / ASANO PECO イラストレーター

No.04 TAKE FREE

アクリルガッシュでおなじみ、ターナー色彩のフリースタイルマガジン。

ターナー色彩株式会社は1946年の創業以来、ポスターカラーやアクリルガッシュを始め、多彩なラインナップを揃える、絵具の総合メーカーとして様々な活動を展開しています。

https://www.turner.co.jp/ 今回の

表紙絵

発行元

@TurnerColour_jp

@turners_milkpaint_official

SPECIALTHANKS

朝野 ペコ 大阪在住のイラストレーター。書籍や雑誌、広告等のイラストレーションを手がける。音楽や映画、ファッションの要素を取り入れて絵を描いている。

「家族」というテーマを頂き、自分の思うイメージを描きました。多様な形があっていい、というのがこれからの家族の形ではないでしょうか。そんなわけで虹色の海を共に渡る人々を絵にしてみました。

「家族」をテーマにした冬号いかがだったでしょうか。最小の社会の形でもある家族。同じ時間を過ごし共有した人達の想いが、アートという形で表現されたら、どんな風に変化するのかとても興味がありました。季刊として春から始まり、春夏秋冬すべての号を発行できたことをとても嬉しく思います。多くのアーティストに支えられた1年でした。2年目のターナーカラーズは少し変わる予定。また春にお会いしましょう。

渡辺 萌 高校の美術科を卒業後、オリジナルグッズ製作や、ワークショップなどをしながらフリーランスのイラストレーターとして活動中。静岡県産。

編集後記

ASANO PECO

Watanabe Megumi

「兄も弟も何を描かせても形にできるから、誰よりも安心して全てを

任せられる。まるで自分の分身と仕事をしているみたい。」と語るの

は次男の美漸(びぜん)さん。

東京を中心に「松本三兄弟」という屋号でデザインやウォールアート

を手がけている。特に20〜30代の若い世代に人気があり、幅広い

世代にも知られるようになった。

長男のU

-KING

さんはグラフィックデザイナー、次男の美漸さんは

タトゥーアーティスト。三男のH

iroshi

さんはイラストレーターとし

て活躍している。

これまで三人で受けてきた依頼は数多くあるが、共同制作する時に

は自然と役割が決まっていく。もっぱらU

-KING

さんが全体のデザ

インを考え、それを美漸さんとH

iroshi

さんが仕上げていく。

ペインターとして現場に立つことを信条にしている三人だが、そこ

はアーティスト同士。普段活動するジャンルの違いから、意見がぶつ

かることもあるだろうと期待して聞いてみたのだが、見事に裏切ら

れた答えが返ってきた。

次男の美漸さんに兄弟の存在に

ついて聞いてみた。「兄弟三人同

じレベルで描くことができる。そ

れぞれに違うセンスや発想を

持っていて、組み合わせることで

新たな作品が生まれます。2人の

存在は僕にとってプラスでしか

ない。」三兄弟の真ん中で、どちら

にも近い位置にいる美漸さんが

兄弟の橋渡し役になっていると

いうことかもしれない。「自分の

力だけでは松本三兄弟の仕事は

できません。二人には常に感謝し

ている。」時には互いの存在がラ

イバルになることもあるだろう。

けれど、チームとしての力を大切

にし、それを信じる力強い言葉を

美漸さんから聞くことができた。

「ぶつかることはないです。それぞれの意見を尊重し合って制作に取

り組んでいます。こうしたらもっと良くなるよ!という風にプラス

に働くようなやり取りがほとんどです。」とH

iroshi

さん。

「全然ないですね、『ここをこうしたらどう?』みたいな意見が出る場

合が多く、素直に『それいい!』っていう感じになりますね。」と

U-KING

さんも語る。

三人が絵を描くきっかけとなったのは、長男であるU

-KING

さんの

影響が大きい。折り込みチラシの裏面にひたすら絵を描いていた

U-KING

さんを真似て、次男・三男も描き始めたのだそうだ。

共同制作で心がけていることは何か尋ねてみると、兄二人は「三男を

引っ張っていくこと」、三男のH

iroshi

さんは「その二人から教わった

ことを忘れない」と答えが返ってきた。

その雰囲気は多様なコンビネーションで一つのゴールを狙うサッ

カー選手のようでもある。それぞれの分野での活躍が、ジャンルを超

えたアートを生み出し、さらに創作力を加速させてゆく。

また、兄弟それぞれの人脈をつなげることで、仕事の幅を広げること

も忘れない。この先の「松本三兄弟」のビジョンを問いかけると、三人

での「ビジネスの拡大」を目標として答えた。

個々の成果が三人の成果につながり、その共有が化学反応という

アートを発生させ、そして拡大してゆく。「松本三兄弟」というゴール

デントリオの活躍は止まらない。

兄弟で新店の外壁にウォールアートを制作 出し合ったアイデアを自ら手作業で完成させていく

家族と、アート。

それぞれの想いをアートで共有する

A

R

T

仕事ではチームで制作にとりかかることもしばしば。多くのメンバーが参加している。

長男・U-KING、次男・美漸、三男・Hiroshiからなる男三兄弟のアーティストトリオ。それぞれがアーティストとして活動しながら、松本三兄弟としても活動。グラフィックデザインやウォールアートなど幅広く活動している。 U-KING

グラフィックデザイナーペインター

松本三兄弟兄弟アーティスト

@uking_original

長男 美漸

タトゥーアーティストペインター

@bizentattoo

次男 Hiroshi

イラストレーターペインター

@hiroshi___art

三男

11㎖ ・ 12色セット

2020.1.10新発売

277x400mm_裁ち落とし ターナーカラーズ冬号 _表面 2019.11.29

Page 2: No.04 TAKE FREE - TURNER...松本三兄弟 朝野 ペコ / ASANO PECO イラストレーター No.04 TAKE FREE アクリルガッシュでおなじみ、ターナー色彩のフリースタイルマガジン。ターナー色彩株式会社は1946年の創業以来、ポスターカラーやアクリルガッシュを始め、

松本三兄弟

朝野 ペコ / ASANO PECO イラストレーター

No.04TAKE FREE

アクリルガッシュでおなじみ、ターナー色彩のフリースタイルマガジン。

ターナー色彩株式会社は1946年の創業以来、ポスターカラーやアクリルガッシュを始め、多彩なラインナップを揃える、絵具の総合メーカーとして様々な活動を展開しています。

https://www.turner.co.jp/今回の

表紙絵

発行元

@TurnerColour_jp

@turners_milkpaint_official

SPECIALTHANKS

朝野 ペコ大阪在住のイラストレーター。書籍や雑誌、広告等のイラストレーションを手がける。音楽や映画、ファッションの要素を取り入れて絵を描いている。

「家族」というテーマを頂き、自分の思うイメージを描きました。多様な形があっていい、というのがこれからの家族の形ではないでしょうか。そんなわけで虹色の海を共に渡る人々を絵にしてみました。

「家族」をテーマにした冬号いかがだったでしょうか。最小の社会の形でもある家族。同じ時間を過ごし共有した人達の想いが、アートという形で表現されたら、どんな風に変化するのかとても興味がありました。季刊として春から始まり、春夏秋冬すべての号を発行できたことをとても嬉しく思います。多くのアーティストに支えられた1年でした。2年目のターナーカラーズは少し変わる予定。また春にお会いしましょう。

渡辺萌高校の美術科を卒業後、オリジナルグッズ製作や、ワークショップなどをしながらフリーランスのイラストレーターとして活動中。静岡県産。

編集後記

ASANO PECO

Watanabe Megumi

「兄も弟も何を描かせても形にできるから、誰よりも安心して全てを

任せられる。まるで自分の分身と仕事をしているみたい。」と語るの

は次男の美漸(びぜん)さん。

東京を中心に「松本三兄弟」という屋号でデザインやウォールアート

を手がけている。特に20〜30代の若い世代に人気があり、幅広い

世代にも知られるようになった。

長男のU

-KING

さんはグラフィックデザイナー、次男の美漸さんは

タトゥーアーティスト。三男のH

iroshi

さんはイラストレーターとし

て活躍している。

これまで三人で受けてきた依頼は数多くあるが、共同制作する時に

は自然と役割が決まっていく。もっぱらU

-KING

さんが全体のデザ

インを考え、それを美漸さんとH

iroshi

さんが仕上げていく。

ペインターとして現場に立つことを信条にしている三人だが、そこ

はアーティスト同士。普段活動するジャンルの違いから、意見がぶつ

かることもあるだろうと期待して聞いてみたのだが、見事に裏切ら

れた答えが返ってきた。

次男の美漸さんに兄弟の存在に

ついて聞いてみた。「兄弟三人同

じレベルで描くことができる。そ

れぞれに違うセンスや発想を

持っていて、組み合わせることで

新たな作品が生まれます。2人の

存在は僕にとってプラスでしか

ない。」三兄弟の真ん中で、どちら

にも近い位置にいる美漸さんが

兄弟の橋渡し役になっていると

いうことかもしれない。「自分の

力だけでは松本三兄弟の仕事は

できません。二人には常に感謝し

ている。」時には互いの存在がラ

イバルになることもあるだろう。

けれど、チームとしての力を大切

にし、それを信じる力強い言葉を

美漸さんから聞くことができた。

「ぶつかることはないです。それぞれの意見を尊重し合って制作に取

り組んでいます。こうしたらもっと良くなるよ!という風にプラス

に働くようなやり取りがほとんどです。」とH

iroshi

さん。

「全然ないですね、『ここをこうしたらどう?』みたいな意見が出る場

合が多く、素直に『それいい!』っていう感じになりますね。」と

U-KIN

G

さんも語る。

三人が絵を描くきっかけとなったのは、長男であるU

-KING

さんの

影響が大きい。折り込みチラシの裏面にひたすら絵を描いていた

U-KIN

G

さんを真似て、次男・三男も描き始めたのだそうだ。

共同制作で心がけていることは何か尋ねてみると、兄二人は「三男を

引っ張っていくこと」、三男のH

iroshi

さんは「その二人から教わった

ことを忘れない」と答えが返ってきた。

その雰囲気は多様なコンビネーションで一つのゴールを狙うサッ

カー選手のようでもある。それぞれの分野での活躍が、ジャンルを超

えたアートを生み出し、さらに創作力を加速させてゆく。

また、兄弟それぞれの人脈をつなげることで、仕事の幅を広げること

も忘れない。この先の「松本三兄弟」のビジョンを問いかけると、三人

での「ビジネスの拡大」を目標として答えた。

個々の成果が三人の成果につながり、その共有が化学反応という

アートを発生させ、そして拡大してゆく。「松本三兄弟」というゴール

デントリオの活躍は止まらない。

兄弟で新店の外壁にウォールアートを制作出し合ったアイデアを自ら手作業で完成させていく

家族と、アート。

それぞれの想いをアートで共有する

A

R

T

仕事ではチームで制作にとりかかることもしばしば。多くのメンバーが参加している。

長男・U-KING、次男・美漸、三男・Hiroshiからなる男三兄弟のアーティストトリオ。それぞれがアーティストとして活動しながら、松本三兄弟としても活動。グラフィックデザインやウォールアートなど幅広く活動している。U-KING

グラフィックデザイナーペインター

松本三兄弟兄弟アーティスト

@uking_original

長男美漸

タトゥーアーティストペインター

@bizentattoo

次男Hiroshi

イラストレーターペインター

@hiroshi___art

三男

11㎖ ・ 12色セット

2020.1.10新発売

277x400mm_裁ち落としターナーカラーズ冬号_表面2019.11.29

Page 3: No.04 TAKE FREE - TURNER...松本三兄弟 朝野 ペコ / ASANO PECO イラストレーター No.04 TAKE FREE アクリルガッシュでおなじみ、ターナー色彩のフリースタイルマガジン。ターナー色彩株式会社は1946年の創業以来、ポスターカラーやアクリルガッシュを始め、

2019年ももうすぐ終わっちゃいますね!みなさん今年はどんな一年でしたか?

日々バタバタのお父さんお母さんも年末年始くらいは家族でゆっくり過ごせるといい

ですね。お散歩がてら、家族でDIY材料探しに出かけるのもいいかもしれません。

「自然の中をパトロールしてみると、意外にもインテリアのヒントが多く見つかるもの。

子どもたちと一緒に探し、収集するのはとても楽しく幸せな時間です。」と柳さん。

DIYと子育てをしていてよかったと思うひとときだそう。

この連載でお馴染みのターナー

DIYアンバサダー柳美菜子さ

んもご家族でアウトドアをしな

がら、見つけたものをヒントに

DIYを楽しんでいるそうです。

こちらはフレームに秋色の落ち

葉を閉じ込めて作った「落ち葉標

本」。公園に遊びに行ったとき、お

子さんがリュックいっぱいに集

めた落ち葉が秋のアートに変身

しました。

柳さんの手にかかれば、河原の小石だってステキ

なインテリアオブジェに。セリアの転写シートで

グラフィックを加えると、おしゃれなペーパー

ウェイトになります。

ピンクやブルーの大人カラーでアンティーク雑

貨とも相性よし。自然の色を活かしても、ミルク

ペイントでペイントしてもかわいいですね。

No.04

@wtnbmotimoti

過去にデッサンのモデルをやらせて頂きましたが、動けないし眠いし緊張するしで、もう2度とやりたくありませんね!ハハ!と言いながらその後3回もやりました。理由はまんざらでもなかったからです。

渡辺萌 / Watanabe Megumi イラストレーター

ターナーDIYアンバサダー

大阪市在住の主婦。夫、長女、長男の家族4人で暮らしています。家具から雑貨まで全てを手作りし、自分スタイルのナチュラル賃貸マンションライフを楽しんでいます。

やなぎ み な こ

柳 美菜子さん

http://pinkpinko.exblog.jppink pinko life

第 4回

19歳の時に大学を中退し、その後1年間資金を貯めて、LAの語学学校に2年通いました。無料の州立学校だったのでとても厳しく、人生の中で一番勉強しました。

ジュンジロウさんはどんな学生時代を過ごしていたのでしょうか。

海外の生活では、どんなことを考えて過ごしていたのでしょうか。

貧乏だったので、スイス人のルームメイトとほぼ毎日自炊をして生活していました。料理の腕は自然と上がりましたね。今と違ってスマホどころかPCもない時代、暇があれば安酒を飲みながら絵を描いていました。世界中から来ているクラスメイト達とお互いつたない英語で過ごした経験は僕に新しい価値観を与えてくれました。

恋。これを読んでくださっている方に限らず、世界中の人々に向けて。今も当時と変わらず続けていることはありますか。

兵庫県西宮市にある甲風画苑さん。ここは、絵を楽しむ人のための専門店です。

一階は画材のフロア、ターナーの製品もたくさん並んでいます。最近話題の刺繍の

ようにペイントできる「ステッチカラー」や、小物作りに使える「ミルクペイントミ

ニ」も豊富に揃えています。

「絵を描くことが好きな若い人たちを増やしていきたい。そのために

は子どものころに作品を褒められた経験や楽しかった経験をするこ

とが大切。」と小野社長。これから絵を描いてみたい人ももっとうまく

なりたい人も、制作意欲が湧いてくる、そんなお店です。

二階はギャラリー、三階には額装の工

房があり、別注のフレームや人気のオ

リジナルパネルを作成しています。そ

して四階には絵画教室。子供から大人

まで、もちろん美大受験を目指す学生

向けの講座もあり、100人ほどの生

徒さんがいらっしゃいます。

定期的にワークショップを開催してお

り、これから始めたい人向けて、楽しん

で絵具や塗料を使っていただけます。

ターナーも時々ワークショップを開催

しています。

無限の可能性と将来への不安に悶々としていた学生時代。今、各所で活躍中の先輩たちはどんなことをして、どんなことを考えていたのだろうか。第四回は「アーティスト」と「グラフィックデザイナー」二つの顔を持ち、両方の世界で活躍するハヤシ ジュンジロウさんにお話を聞いてみました。

「fingers」

レトロ印刷JAMが開発したシルクスクリーンキット。専門的な技術や設備は不要です。SURIMACCAは誰でも簡単にシルクスクリーンが楽しめる商品です。

〒531-0072 大阪市北区豊崎6-6-23 レトロ印刷JAM TEL:06-6485-7350/FAX:06-6485-2603

詳細・お問合せは https://surimacca.com/

SURIMACCA って?

を授業に取り入れてみませんか?「      」ス リ マ ッ カ

全26色 100ml ¥648~ターナー色彩 × レトロ印刷JAM 共同開発

シルクスクリーンの作業がもっと簡単に、もっと楽しくなるインクです。はじめてシルクスクリーンに挑戦する方にも刷りやすく、水性のインクなので、水道で掃除ができます。絵の具の様に混色してオリジナルカラーを作ることもできます。

SURIMACCA インク

ターナーカラーズ連載

とD I Y 子 育 て

2階にギャラリーが併設。3階に工房、4階は絵画教室と制作に必要なことは一式揃っている。

ターナー製品も充実した1階画材フロア。使いたくなる絵具にきっと出会えるはず。

森永乳業のミルク原料を使用した天然由来ペイント。クリーミーな質感で、伸びがよく塗りやすい。

全16色/200ml ¥800(本体価格)

ミルクペイントターナー

海外から帰ってきて、アルバイトをしていた時代に描きました。今でも指の絵をたくさん描いています。続けている理由は、きっとペンを持つ手に一番近いところにあるからでしょうね。

転機になった作品「fingers」についてお話を聞かせてください。

最後になってしまいましたが、学生のみなさんにメッセージをお願いします。

今過ごしている時間は、あなたが思っている以上に、あなたのこれからの人生を左右します。今でも僕は、その時間を過ごしています。

1966年生まれ。1993年にフリーランスデザイナーとなり、神戸を中心に活動。店舗のロゴやディスプレイ用アクリル画などを手がける。近年ではグランフロント大阪北館6階ウメキタフロアの50mにおよぶ壁画デザインを担当。Instagram_@junjiro0728

ハヤシ ジュンジロウ  アーティスト・グラフィックデザイナー

人物の練習したいから

明日のデッサンのモデル

やってくれない?

モデルできるの

うれしくて

気合い入れて

来ちゃいました

おはよう

ございます

次の日

えっ!

私なんかでよければ…

!

!!!

第四回 甲風画苑さん兵庫県

今日は、ここで待ちあわせ。連載企画

こうふう が え ん

好評連載中 さよならスクールデイズ 第四回

秋色の落ち葉で作った標本ボックス。飾ると木の葉の香りがしてきそう。

落ち葉をたっぷりリュックに詰め込んで

私も子どもの頃、海で

拾った貝殻を使って母

とフォトフレームを

作ったことを覚えてい

ます。五感を使って遊んだこ

と、感じたことって大人に

なっても覚えているもので

す。みなさんも、家族で過ごし

た楽しい思い出がよみがえ

る、そんな作品を作ってみて

はいかがでしょうか。

柴犬のミミちゃんもスタンバイ。運が良ければ会えるかも!?

甲風画苑〒662-0832 兵庫県西宮市甲風園1丁目7-8Tel: 0798-67-9174

ターナーカラーズ冬号 _裏面 2019.11.29

Page 4: No.04 TAKE FREE - TURNER...松本三兄弟 朝野 ペコ / ASANO PECO イラストレーター No.04 TAKE FREE アクリルガッシュでおなじみ、ターナー色彩のフリースタイルマガジン。ターナー色彩株式会社は1946年の創業以来、ポスターカラーやアクリルガッシュを始め、

松本三兄弟

朝野 ペコ / ASANO PECO イラストレーター

No.04 TAKE FREE

アクリルガッシュでおなじみ、ターナー色彩のフリースタイルマガジン。

ターナー色彩株式会社は1946年の創業以来、ポスターカラーやアクリルガッシュを始め、多彩なラインナップを揃える、絵具の総合メーカーとして様々な活動を展開しています。

https://www.turner.co.jp/ 今回の

表紙絵

発行元

@TurnerColour_jp

@turners_milkpaint_official

SPECIALTHANKS

朝野 ペコ 大阪在住のイラストレーター。書籍や雑誌、広告等のイラストレーションを手がける。音楽や映画、ファッションの要素を取り入れて絵を描いている。

「家族」というテーマを頂き、自分の思うイメージを描きました。多様な形があっていい、というのがこれからの家族の形ではないでしょうか。そんなわけで虹色の海を共に渡る人々を絵にしてみました。

「家族」をテーマにした冬号いかがだったでしょうか。最小の社会の形でもある家族。同じ時間を過ごし共有した人達の想いが、アートという形で表現されたら、どんな風に変化するのかとても興味がありました。季刊として春から始まり、春夏秋冬すべての号を発行できたことをとても嬉しく思います。多くのアーティストに支えられた1年でした。2年目のターナーカラーズは少し変わる予定。また春にお会いしましょう。

渡辺 萌 高校の美術科を卒業後、オリジナルグッズ製作や、ワークショップなどをしながらフリーランスのイラストレーターとして活動中。静岡県産。

編集後記

ASANO PECO

Watanabe Megumi

「兄も弟も何を描かせても形にできるから、誰よりも安心して全てを

任せられる。まるで自分の分身と仕事をしているみたい。」と語るの

は次男の美漸(びぜん)さん。

東京を中心に「松本三兄弟」という屋号でデザインやウォールアート

を手がけている。特に20〜30代の若い世代に人気があり、幅広い

世代にも知られるようになった。

長男のU

-KING

さんはグラフィックデザイナー、次男の美漸さんは

タトゥーアーティスト。三男のH

iroshi

さんはイラストレーターとし

て活躍している。

これまで三人で受けてきた依頼は数多くあるが、共同制作する時に

は自然と役割が決まっていく。もっぱらU

-KING

さんが全体のデザ

インを考え、それを美漸さんとH

iroshi

さんが仕上げていく。

ペインターとして現場に立つことを信条にしている三人だが、そこ

はアーティスト同士。普段活動するジャンルの違いから、意見がぶつ

かることもあるだろうと期待して聞いてみたのだが、見事に裏切ら

れた答えが返ってきた。

次男の美漸さんに兄弟の存在に

ついて聞いてみた。「兄弟三人同

じレベルで描くことができる。そ

れぞれに違うセンスや発想を

持っていて、組み合わせることで

新たな作品が生まれます。2人の

存在は僕にとってプラスでしか

ない。」三兄弟の真ん中で、どちら

にも近い位置にいる美漸さんが

兄弟の橋渡し役になっていると

いうことかもしれない。「自分の

力だけでは松本三兄弟の仕事は

できません。二人には常に感謝し

ている。」時には互いの存在がラ

イバルになることもあるだろう。

けれど、チームとしての力を大切

にし、それを信じる力強い言葉を

美漸さんから聞くことができた。

「ぶつかることはないです。それぞれの意見を尊重し合って制作に取

り組んでいます。こうしたらもっと良くなるよ!という風にプラス

に働くようなやり取りがほとんどです。」とH

iroshi

さん。

「全然ないですね、『ここをこうしたらどう?』みたいな意見が出る場

合が多く、素直に『それいい!』っていう感じになりますね。」と

U-KING

さんも語る。

三人が絵を描くきっかけとなったのは、長男であるU

-KING

さんの

影響が大きい。折り込みチラシの裏面にひたすら絵を描いていた

U-KING

さんを真似て、次男・三男も描き始めたのだそうだ。

共同制作で心がけていることは何か尋ねてみると、兄二人は「三男を

引っ張っていくこと」、三男のH

iroshi

さんは「その二人から教わった

ことを忘れない」と答えが返ってきた。

その雰囲気は多様なコンビネーションで一つのゴールを狙うサッ

カー選手のようでもある。それぞれの分野での活躍が、ジャンルを超

えたアートを生み出し、さらに創作力を加速させてゆく。

また、兄弟それぞれの人脈をつなげることで、仕事の幅を広げること

も忘れない。この先の「松本三兄弟」のビジョンを問いかけると、三人

での「ビジネスの拡大」を目標として答えた。

個々の成果が三人の成果につながり、その共有が化学反応という

アートを発生させ、そして拡大してゆく。「松本三兄弟」というゴール

デントリオの活躍は止まらない。

兄弟で新店の外壁にウォールアートを制作 出し合ったアイデアを自ら手作業で完成させていく

家族と、アート。

それぞれの想いをアートで共有する

A

R

T

仕事ではチームで制作にとりかかることもしばしば。多くのメンバーが参加している。

長男・U-KING、次男・美漸、三男・Hiroshiからなる男三兄弟のアーティストトリオ。それぞれがアーティストとして活動しながら、松本三兄弟としても活動。グラフィックデザインやウォールアートなど幅広く活動している。 U-KING

グラフィックデザイナーペインター

松本三兄弟兄弟アーティスト

@uking_original

長男 美漸

タトゥーアーティストペインター

@bizentattoo

次男 Hiroshi

イラストレーターペインター

@hiroshi___art

三男

11㎖ ・ 12色セット

2020.1.10新発売

277x400mm_裁ち落とし ターナーカラーズ冬号 _表面 2019.11.29