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議長随想 分権時代にふさわしい地方議会づくりに向けて ………………………………… 2 滋賀県議会議長 本会等の活動 臨時総会を開催し、欠員中の副会長を選任するとともに、 「地方議会議員の位置付けの明確化」に関する地方自治法の 実現に向け、一層の要請活動を展開していくことを決定 ……………………… 3 役員会を開催 ………………………………………………………………………… 3 議員共済会代議員会、平成19年度決算を認定 …………………………………… 4 議員の位置付けをめぐる動き ……………………………………………………… 4 地方分権改革をめぐる動き ………………………………………………………… 6 道路財源の確保に向けて …………………………………………………………… 9 第29次地方制度調査会第10回専門小委員会を開催 ……………………………… 9 資料等の説明 「地方自治法の一部を改正する法律」の成立について …………………………… 10 トピックス 地方分権改革推進委員会の第1次勧告と地方の覚悟 …………………………… 12 読売新聞政治部記者 お知らせ 人事異動 ……………………………………………………………………………… 13 行事予定(7月)……………………………………………………………………… 13 ………………………………………………………………………………… 14 資料1 国・地方の定期意見交換会(第3回)(平成20年5月21日)地方六団体 席上配付資料 資料2「地方分権改革推進委員会の第1次勧告に盛り込むべき事項」(平成20年 5月21日 地方六団体) 資料3 「地方分権改革推進委員会 第1次勧告の概要」(平成20年5月28日) 資料4「『経済財政改革の基本方針2008』に盛り込むべき事項」(平成20年6月 12日 地方六団体) 資料5 第29次地方制度調査会における「監査機能の充実・強化」に関する主な論 点(平成 20年6月6日 全国都道府県財政課長・市町村担当課長合同会 議配付資料) No. 387 平成20年6月13日 全国都道府県議会議長会 〒102-0093 東京都千代田区平河町 2-6-3 都道府県会館5階 電話03(5212)9158 http://www.gichokai.gr.jp/

387No.387 3 臨時総会を開催し、欠員中の副会長を選任するとともに、「地方議会 議員の位置付けの明確化」に関する地方自治法の実現に向け、一層

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  • 議長随想

    分権時代にふさわしい地方議会づくりに向けて………………………………… 2   上 野 幸 夫 滋賀県議会議長

    本会等の活動

    臨時総会を開催し、欠員中の副会長を選任するとともに、「地方議会議員の位置付けの明確化」に関する地方自治法の 実現に向け、一層の要請活動を展開していくことを決定……………………… 3役員会を開催………………………………………………………………………… 3議員共済会代議員会、平成19年度決算を認定…………………………………… 4議員の位置付けをめぐる動き……………………………………………………… 4地方分権改革をめぐる動き………………………………………………………… 6道路財源の確保に向けて…………………………………………………………… 9第29次地方制度調査会第10回専門小委員会を開催……………………………… 9

    資料等の説明

    「地方自治法の一部を改正する法律」の成立について…………………………… 10

    トピックス

    地方分権改革推進委員会の第1次勧告と地方の覚悟…………………………… 12     読売新聞政治部記者 山 田 真 也 氏

    お知らせ

    人事異動……………………………………………………………………………… 13行事予定(7月)……………………………………………………………………… 13

    ………………………………………………………………………………… 14資 料

    資料1 国・地方の定期意見交換会(第3回)(平成20年5月21日)地方六団体席上配付資料

    資料2 「地方分権改革推進委員会の第1次勧告に盛り込むべき事項」(平成20年5月21日 地方六団体)

    資料3 「地方分権改革推進委員会 第1次勧告の概要」(平成20年5月28日)資料4 「『経済財政改革の基本方針2008』に盛り込むべき事項」(平成20年6月

    12日 地方六団体)資料5 第29次地方制度調査会における「監査機能の充実・強化」に関する主な論

    点(平成 20年6月6日 全国都道府県財政課長・市町村担当課長合同会議配付資料)

    No. 387 平成20年6月13日

    全国都道府県議会議長会

    〒102-0093 東京都千代田区平河町2-6-3  都道府県会館5階 電話03(5212)9158  http://www.gichokai.gr.jp/

    再生紙を使用しています

    http://www.gichokai.gr.jp/

  • �  No.387

    ~分権時代にふさわしい地方議会づくりに向けて~

     今日我が国は社会・経済のあらゆる分野で大きな変革期にあ

    り、これまで国の発展を支えてきた様々なシステムを再構築す

    る動きが急速に進んでいます。地方自治についても、現在、第

    二期地方分権改革の議論が本格化してきておりますが、地方自

    治の大きな転換期にあるこのような時期に議長の要職を担うこ

    とは、誠に光栄であると同時に、その職責の重さを痛感し、改

    めて身の引き締まる思いであります。

     変革期である現在は、地域のことは住民と自治体が自律と協

    働に基づき自ら決定、実行する本当の意味での自治を確立して

    いくための大きなチャンスであると考えられます。このような

    中で、住民から直接選挙された議員で構成される県議会の役

    割は、今後ますます重要になってくると思います。とりわけ、

    民意を集約し、それを政策として実現していくことの必要性

    が今まで以上に高まってくるでしょう。本県議会といたしま

    しても、執行機関の監視機能は言うに及ばず、県民の皆様方の声を真摯に受け止め、こ

    れまで以上に政策立案機能を強化していきたいと考えております。

     また、二元代表制の下では、ともに住民を代表する首長と議会とが、相互に牽制し合

    い、適度に緊張感のある関係を維持しつつ、協働して自治体運営に当たることが求めら

    れています。昨年度、本県議会にあっては、県政運営の基本方針である「滋賀県基本構

    想」や平成�0年度当初予算の審議にあたって当局と真摯な議論を行い、当初予算につい

    ては30年ぶりの修正の上、議決に至りました。このことは本県議会が、真の住民自治が

    求められている時代の要請に応えることができた一つの成果ではないかと思います。

     一方、議会を取り巻く状況が変化していく中にあっては、議会自身も変革を求められ

    ます。本県議会では昨年1�月に8名の議員で構成する議会改革検討委員会を設置し、検

    討を進めているところです。本年度も引き続き、この委員会において諸課題についての

    検討を行い、さらなる改革に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。ま

    た、議会審議において県民の皆様方が容易に論点を把握し、より理解を深めていただく

    ため、議会情報の公開と、議会広報の充実に努めますとともに、メリハリのある議論が

    展開されますよう多様な質問方

    式の採用や参考人制度の活用な

    ど、効率的・効果的な議会運営に

    努めていきたいと考えています。

     今後とも、住民を代表する議

    会として担うべき機能、役割を

    適切に果たしながら、改革すべ

    きは改革し、分権時代にふさわ

    しい議会づくりに取り組んでい

    きたいと考えております。

    議長随想

    ◇プロフィール

    生 年 月 日 昭和15年11月3日

    主な議員歴 昭和6�年4月 滋賀県議会議員に初当選

    現在6期目

    商工労働農林水産常任委員会委

    員長、監査委員、副議長、

    地方分権推進対策特別委員会委

    員長、予算特別委員会委員長、

    決算特別委員会委員長等を歴任

    平成�0年4月 第88代滋賀県議会議長に就任

    滋賀県議会議長

    上うえ

     野の

     幸ゆき

     夫お

  •   No.387 3

    臨時総会を開催し、欠員中の副会長を選任するとともに、「地方議会

    議員の位置付けの明確化」に関する地方自治法の実現に向け、一層

    の要請活動を展開していくことを決定

    5月�8日(水)、東京・都道府県会館において臨時総会を開催した。

    同総会では、家元会長(京都府議会議長)が挨拶、引き続き新

    任正副議長の紹介が行われたのち、議事に入り、欠員となってい

    た副会長2名の補欠選任を行った。また本会の最重要課題として

    取り組んできた「地方議会議員の位置付けの明確化に関する要望」

    について、①本会議、委員会以外の議会活動のうち一定のものを

    法律上の議会活動として明確化する、②地方自治法�03条から、議

    会の議員に関する規定を独立させ、あわせて現在の「報酬」につ

    いて固有の名称に改める-内容の「地方自治法の一部を改正する法律案」が議員立法に

    より今国会に提出されるはこびとなったことから、本会として同法案の実現に向け、一

    層の要請活動を展開していくことを決定した。

    最後に、事務局から、当面の

    課題として、①地方制度調査会

    における監査委員制度の見直し

    にかかる検討状況、②地方分権

    改革推進委員会の第一次勧告-

    について報告が行われた。

    なお、選任された副会長につ

    いては次のとおりである。

    ○ 岐阜県議会議長  玉 田 和 浩 氏

    ○ 徳島県議会議長  福 山   守 氏

     5月�8日(水)、役員会を開催し、①臨時総会の日程及び運営、②副会長2名の補欠

    選任の方法、③地方議会議員の位置付けの明確化に関する要望等-について協議した。

     また、事務局から、当面の課題として、①地方制度調査会における監査委員制度の見

    直しにかかる検討状況、②地方分権改革推進委員会の第一次勧告-について報告が行わ

    れた。

     なお、役員県の事務局長で構成する参与会を開催し、事前に協議した。

    役員会を開催役員会を開催役員会を開催

    本会等の活動

    家元会長(京都府議会議長)

    臨時総会の模様

  • 4  No.387

     都道府県議会議員共済会は、5月�8日(水)、都道府県会館において代議員会を開催

    し、平成19年度決算について審議した。

     平成19年度決算について、襲田事務総長(共済会事務局長)の概要説明に引き続き、

    代議員監事の仲里沖縄県議会議長が監査報告を行い、その後諮った結果、全員異議なく

    これを認定した。

     次に、6月3日をもって代議員監事及び学識経験者監事が任期を満了することから、

    あらかじめ後任監事として代議員監事に西森高知県議会議長並びに学識経験者監事に林

    昭氏(再任)を選任した。

     また、代議員会に先立ち議長会会議室において理事会を開き、代議員会の運営等につ

    いて事前協議を行った。

     なお、議長交代により欠員と

    なった理事に腰塚群馬県議会議長、

    玉田岐阜県議会議長、畠大阪府議

    会議長及び福山徳島県議会議長を

    会長指名により選任したことから、

    共済会の新役員は、右のとおりと

    なった。

    5月20日(火)

    ◇ 自由民主党総務部会の地方自治に関する検討プロジェクトチーム(座長:𠮷川貴盛)が、地方議会議員の位置付けに関する地方自治法の改正案について協議。同改

    正案を了承し、今通常国会での成立を期すため党内手続きに入ることを決定。

      

    5月23日(金)

    ◇ 三議長会会長連名により、民主党の直嶋正行 政策調査会長はじめ、衆・参両議

    院の総務委員会の理事等(自民、公明を除く)に対し、通常国会における法改正の

    実現を求める要望書を提出。

    議員共済会代議員会、平成19年度決算を認定議員共済会代議員会、平成19年度決算を認定議員共済会代議員会、平成19年度決算を認定

    議員の位置付けをめぐる動き議員の位置付けをめぐる動き議員の位置付けをめぐる動き

    都道府県議会議員共済会役員名簿(敬称略)

    会 長  京都府議会議長  家 元 丈 夫

    理 事  北海道議会議長  釣 部   勲

    理 事  宮城県議会議長  髙 橋 長 偉

    理 事  群馬県議会議長  腰 塚   誠

    理 事  岐阜県議会議長  玉 田 和 浩

    理 事  大阪府議会議長  畠   成 章

    理 事  鳥取県議会議長  鉄 永 幸 紀

    理 事  徳島県議会議長  福 山   守

    理 事  佐賀県議会議長  石 丸   博

    理 事  全国都道府県議会  襲 田 正 徳

     議長会 事務総長

    監 事  高知県議会議長  西 森 潮 三

    監 事  学 識 経 験 者  林     昭

  •   No.387 5

    5月28日(水)

    ◇ 本会の家元会長 ( 京都府議会議長 ) が、自由民主党総務部会に出席し、三議長

    会を代表して、是非通常国会で議員立法により

    地方自治法改正を実現していただきたい旨要請。

    その後、同改正案を検討してきた総務部会・地

    方自治に関する検討プロジェクトチームの𠮷川座長が説明を行い、質疑の後諮った結果、全員

    異議なく了解し、政調審議会、総務会に諮るこ

    とを決定。政調審議会は5月�9日、総務会は5

    月30日、地方自治法改正案を了承。

    6月2日(月)

    ◇ 本会の家元会長(京都府議会議長)が、民主党の直嶋正行 政策調査会長、原口

    一博 ネクスト総務大臣、黄川田徹 ネクスト総務副大臣、内藤正光 ネクスト総務

    副大臣、高嶋良充 参議院総務委員長及び那谷屋正義 参議院総務委員会理事と面談

    の上、地方自治法の改正を是非今通常国会で実現していただきたい旨要請。

    6月4日(水)、6日(金)

    ◇ 地方自治法改正案の今国会における取扱いをめぐって、衆議院総務委員会が、両

    日、実務者協議会(自民、公明、民主、共産、社民の理事等7名で構成)を開催し

    協議し、その起草案を取りまとめ。

    6月10日(火)

    ◇ 衆議院総務委員会で、全会一致で地方自治法改正案を委員長提出の法律案として

    決定。同日の衆議院本会議に緊急上程され全会一致で可決。なお、委員会で、「地

    方議会の活動の充実・強化とさらなる改革に関する件」を決議。

    さらに、同日の参議院総務委員会に付託され、採決の結果、全会一致で可決。な

    お、採決に先立って民主党から質疑。

    6月11日(水)

    ◇ 地方自治法改正案が、午前中に開催された参議院本会議において全会一致で可決、

    成立。6月18日に公布。なお、公布の日から3月を超えない範囲内において政令で

    定める日から施行(10頁参照)。

    家元本会会長

    中央左が直嶋政調会長、左が福山民主党政調会長代理、右端は北岡京都府議会副議長

    中央が原口ネクスト総務大臣、右に黄川田ネクスト総務副大臣、内藤ネクスト総務副大臣

  • 6  No.387

    5月21日(水)

    ◇ 本会など地方六団体の代表は、「国・地方の定期意見交換会」(第3回)に出席。

     地方税財政、地方分権改革、長寿医療制度(後期高齢者医療制度)、骨太方針(経

    済財政改革の基本方針�008)等について関係閣僚と意見交換。

     政府側からは、道路特定財源に関する基本方針(5月13日閣議決定)、平成�0年

    度道路関係予算の執行の経緯、長寿医療制度(後期高齢者医療制度)、地方分権改

    革推進委員会の第1次勧告取りまとめに向けた閣僚の意見交換の状況等ついて説明。

     本会を代表して出席した石丸副会長(佐賀県議会議長)からは、「地方分権改革

    推進委員会及び政府は、地方の意見を十分踏まえ、真の『地方政府』の実現に向け、

    一層尽力すること」、「国と地方の税源配分をまずは5:5にすることを目指した国

    から地方への税源移譲」、「地方消費税の充実などによ

    る偏在性が少なく、税収の安定性を備えた地方税体系

    の構築」、「地方交付税の充実確保、財源保障・財源調

    整の両機能堅持」、「地方において必要な道路整備を確

    実に行うための十分な税財源の確保」、「暫定税率の失

    効により発生した地方の減収に対する速やかな補てん

    措置」(地方六団体配付資料は14頁 資料1 参照)を要請。

     最後に、町村信孝 内閣官房長官により、「地域の声を国の政策形成に反映させ、

    また、国の政策の方向性について地方のご理解をいただきながら、国と地方の信頼

    関係がしっかりと築けるよう、国と地方団体がお互いに力をあわせていくことが必

    要。地方団体においても引き続きご協力をお願いしたい」旨の発言があり、閉会。

    ◇ 本会など地方六団体は、地方分権改革推進委員会の第1次勧告に盛り込むべき事

    項について、丹羽委員長に要請書を提出(14頁 資料2 参照)。

    5月22日(木)

    ◇ 地方分権改革推進委員会(委員長:丹羽宇一郎 伊藤忠商事㈱取締役会長)が第

    48回会合を開催。道路・河川関係について国土交通省から報告を受けた後、第1次

    勧告の原案について討議。

    地方分権改革をめぐる動き地方分権改革をめぐる動き地方分権改革をめぐる動き

    石丸本会副会長(佐賀県議会議長)

    意見交換会の模様(右列手前から4人目が石丸本会副会長)

  •   No.387 �

    5月28日(水)

    ◇ 地方分権改革推進委員会が第49回会合を開催。第1次勧告(1�頁 資料3 参照)

    を決定。30日(金)、丹羽委員長が福田康夫 内閣総理大臣に提出するとともに、自

    由民主党の地方分権改革推進特命委員会(委員長:山口俊一 衆議院議員)で説明。

    6月2日(月)

    ◇ 本会など地方六団体の代表(発起人)は、地方公営企業等金融機構法第9条の規

    定に基づき、増田寛也 総務大臣に対して地方公営企業等金融機構を設立すること

    の認可を申請。なお、発起人は、認可があったときは、その事務を理事長となるべ

    き者(渡邉雄司 公営企業金融公庫総裁)に引継。

    6月3日(火)

    ◇ 財政制度等審議会(会長:西室泰三 ㈱東京証券取引所グループ取締役会長兼代

    表執行役)が「平成�1年度予算編成の基本的考え方について」を額賀福志郎 財務

    大臣に提出。

    地方税財政制度については、地方団体等から①国と地方の税源配分を5:5にす

    べき、②税財源の配分による地域間格差の是正等の主張が存在するとして、これら

    の主張をすべて同時に満たしうるかについて、一定の仮定に基づき試算。同試算に

    よると、現在の住民税、事業税など、基本的に賦課・徴収した各団体の収入となる

    地方税及び「地方交付税」中心の体系を改め、地方消費税及び地方法人特別譲与税

    を始めとする地方譲与税のような客観的基準で各団体に配分される地方税を大幅に

    拡充することで、地方団体等からの主張を満たす仕組みを構築することが可能であ

    ると指摘。

    また、地方向け補助金・負担金に関しては、地方分権改革推進委員会における国

    と地方の役割分担に係る議論などを踏まえつつ、整理合理化に一層精力的に取り組

    むべきであり、その際には、現下の厳しい財政事情を踏まえた事務・事業の厳格な

    見直しを行い、不要な事業を廃止するなどの必要があると指摘。

    道路特定財源については、平成�1年度から一般財源化するなどとされた「道路特

    定財源等に関する基本方針」(平成�0年5月13日閣議決定)等に基づき、道路関連

    支出の無駄の徹底的な排除、費用対効果を踏まえた道路整備の更なる重点化・効率

    化等を図ると同時に、現下の危機的な国の財政状況を踏まえ、財政健全化に資する

    改革を確実に実現していくべきであると指摘。

    6月6日(金)

    ◇ 自由民主党が地方分権改革推進特命委員会を開催。増田寛也 地方分権改革担当

    大臣が出席し、地方分権改革推進委員会の第1次勧告に対する政府の対処方針「地

    方分権改革推進要綱(第1次)〔素案〕」について説明、意見交換。

  • 8  No.387

    6月11日(水)

    ◇ 自由民主党が地方分権改革推進特命委員会を開催。増田寛也 地方分権改革担当

    大臣が出席し、地方分権改革推進委員会の第1次勧告に対する政府の対処方針「地

    方分権改革推進要綱(第1次)(案)」について説明。同案については、谷垣禎一

    政務調査会長、山口俊一 委員長に一任。

    6月12日(木)

    ◇ 本会など地方六団体の代表は、「地方財政に関する総務大臣・地方六団体会合」(平

    成�0年度第1回)に出席。

     会合では、増田大臣から「税制抜本改革における偏在性の少ない安定的な地方税

    体系の構築」、「道路特定財源の一般財源化に当たっての地方財源の確保」、「地方分

    権改革推進委員会の第1次勧告を受けた政府の対処方針」、「定住自立圏構想」につ

    いて発言。

    地方六団体からは、「経済財政改革の基本方針�008」に盛り込むべき事項等につ

    いて要請。

    本会を代表して出席した福山副会長(徳島県議会議長)からは、6月11日に「地

    方議会議員の位置付けの明確化」のための地方自治法の一部改正法案が可決・成立

    したことについて御礼を述べるとともに、「『基本方針�008』において地方分権改革

    を政府の最重要課題と位置付け、地方六団体が求めている方向で取り組む方針を明

    記すること」、「地方消費税の充実などによる偏在性の少なく、税収の安定性を備え

    た地方税体系の構築」、「地方交付税の復元・増額」、「地方の道路整備財源の充実確

    保」を要請。

    なお、地方六団体代表は会合終了後、大田弘子 経済財政政策担当大臣と面談し、

    「経済財政改革の基本方針�008」に盛り込むべき事項について要請。

    福山本会副会長(徳島県議会議長)

    会合の模様(右列手前から2人目が福山本会副会長)

  •   No.387 9

    5月16日(金)

    ◇ 政府が「道路特定財源等に関する関係閣僚会議」の初会合を開催。

    福田康夫 内閣総理大臣から「道路特定財源等に関する基本方針の具体化に向け

    て、検討を加速しなければならない。このため、与党においても与党協議会を設け

    ることとされているが、これと併せて政府としても本年の税制抜本改革の中で国民

    の理解を得られる具体的成案を得るよう検討を深めていく必要があり、各大臣にお

    いて積極的に取り組まれたい」などと発言。

    5月28日(水)

    ◇ 与野党が「道路政策・道路特定財源の一般財源化等に係る協議会」の第3回会合

    を開催。

    民主党が協議会に臨むに当たり、同党の抜本改革案を提示、法案化の上、次期国

    会へ提出するとの考えを表明するとともに、①揮発油税等の暫定税率の完全廃止と、

    本則税率部分の一般財源化、②特別会計の廃止と地方財源の手当て、③道路整備中

    期計画59兆円を白紙に戻す-等を内容とする「道路特定財源等の改革に関する基本

    方針(基本的な考え方)」を提示。

    第29次地方制度調査会第10回専門小委員会を開催

    第�9次地方制度調査会専門小委員会(小委員長:林 宜嗣 関西学院大学教授)は、

    5月��日(火)、第10回会合を開催し、前回に引き続き、「監査機能の充実・強化を図る

    ための具体的な方策にかかる論点」について、議員選出監査委員のあり方、監査委員事

    務局体制の強化及び外部監査制度について意見交換を行うとともに、地方議会制度につ

    いても行政課長の資料説明の後、意見交換を行った。

    (参 考)

    第10回専門小委員会までの監査機能の充実・強化に関する主な論点は、�0頁の

    資料5 を参照。

    道路財源の確保に向けて道路財源の確保に向けて道路財源の確保に向けて

  • 10  No.387

    資料等の説明

    「地方自治法の一部を改正する法律」の成立について

    1 改正法律の概要

     今回の地方自治法改正は、衆議院の総務委員長提出議案として平成�0年6月10日取り

    まとめられ、衆議院本会議は同日、参議院本会議は翌6月11日ともに全会一致により可

    決成立した。

     渡辺博道 衆議院総務委員長の起草案趣旨説明によると、今回の改正の趣旨は、地方

    分権改革の推進により地方議会の果たすべき役割と責任はますます重要なものとなって

    おり、地方議員に求められる活動領域も拡大しているなかで、これまで以上に積極的に

    議員活動を展開していくためには地方議員の位置付けの明確化が必要であることから、

    次の二点について改正を行うものである。

    ① 議会は、会議規則の定めるところにより、議案の審査又は議会の運営に関し協議

    又は調整を行うための場(各派代表者会議、全員協議会など)を設けることができ

    るものとすること

    ② 議員の報酬の支給方法等に関する規定を他の行政委員会の委員等の報酬の支給方

    法等に関する規定から分離するとともに、報酬の名称を議員報酬に改めること

    2 改正法律案提出の背景

     本会は、平成18年10月�4日開催の第1�8回定例総会において、山口武平 会長(茨城県

    議会議長:当時)のもとで「地方議会議員の位置付けの明確化に関する要望」を議決し、

    以降本会として要請活動を開始したが、引き続き、平成19年10月�3日開催の第130回定

    例総会において、「地方議会議員の位置付けの明確化に関する重点要望」を議決し、要

    望の実現を全国会議員に対し要請するとともに、家元丈夫 会長(京都府議会議長)及

    び役員を中心に、要望運動を重ねてきた。

     また、全都道府県議会において本会重点要望と同趣旨の意見書を議決するとともに、

    署名活動を始めとする各種要請活動を実施し、さらに、各都道府県議会から地元選出国

    会議員に対する地方自治法早期成立の要請を再三にわたって行った。

     本会の要望を受け、自由民主党総務部会に設置されている「地方自治に関する検討プ

    ロジェクトチーム」( 座長:𠮷川貴盛 衆議院議員 ) において、議員の位置付けの明確化について検討がなされ、5月8日の会議で、家元会長及び全国市議会議長会 藤田会

    長(広島市議会議長)、全国町村議会議長会 原会長(福岡県赤村議会議長)に対し、検討

    の方向が示された。

     家元会長からは、示された案は我々の要望を実現するため一歩前進したものとして評

    価する、としたうえで、「是非今国会で議員立法により法改正をしていただきたく、引

    き続きご尽力をお願いする」旨要請を行った。

     その後、各政党においては、上記の地方自治法改正案を基にその扱いをめぐって検討

    が行われた。

  •   No.387 11

    3 地方自治法改正案国会提出・成立に至るまでの経緯

     地方自治法改正案の今国会における取扱いをめぐって、衆議院総務委員会は、6月4

    日と6日の2回にわたり、各会派理事を中心メンバーとする実務者協議会(自民、公明、

    民主、共産、社民の理事等7名で構成)を開催し協議を行い、その結果、今国会で総務

    委員長提出議案とすることを決定し、その起草案を取りまとめた。

     6月10日の総務委員会では全会派一致で地方自治法改正案を委員長提出議案として決

    定し、同日の衆議院本会議に緊急上程、本会議でも全会一致で可決された。なお、委員

    会で、「地方議会の活動の充実・強化とさらなる改革に関する件」(下記参照)が決議さ

    れた。

     同日の参議院総務委員会に付託され、採決の結果、全会一致で可決された。なお、採

    決に先立って民主党から質疑がなされた。

     翌、11日午前中に開催された参議院本会議において全会一致で可決され、成立した。

     なお、6月18日に公布されたが、施行は、公布の日から3月を超えない範囲内におい

    て政令で定める日からとされている。

    地方議会の活動の充実・強化とさらなる改革に関する件

    (平成二十年六月十日 衆議院総務委員会)

    近年、地方分権が進展しつつある中にあって、地方議会の果たす役割は益々増大して

    おり、その活動の充実・強化と公開性・透明性の一層の向上が重要な課題となっている。

    このため、今回、先ず、議会活動の範囲の明確化と議員の報酬に関する規定の整備を行

    うべく、地方自治法の改正を行うこととしたものであるが、今後においても、引き続き、

    制度、運用の両面にわたり、国民の幅広い議論を喚起し、これを踏まえて、地方議会の

    活動が国民の負託に応えるものとなるよう、さらなる改革を進めるべきである。

    右決議する。

    政治活動

    議員活動各派代表者会議

    広報・図書運営委員会正副委員長会議全員協議会

    会派・議員による調査研究等

    議会活動議員派遣等

    本会議・常任委員会・特別委員会・議会運営委員会

    政治活動

    本会議・常任委員会・特別委員会・議会運営委員会

    議会活動議員派遣

    各派代表者会議広報・図書運営委員会

    正副委員長会議全員協議会等

    議員活動会派・議員による調査研究等

    ※ 議員活動と政治活動は重なり合っている。

    地方議員の諸活動

  • 1�  No.387

    トピックス

    地方分権改革推進委員会の第1次勧告と地方の覚悟            

    読売新聞政治部記者 山 田 真 也

    政府の地方分権改革推進委員会(委員長=丹羽宇一郎・伊藤忠商事会長)は5月30日、

    福田首相に第1次勧告を提出した。分権委が�00�年4月に発足して以来、初めての勧告

    権行使である。1次勧告は、国の直轄国道の整備・管理権限、一つの都道府県内で完結

    する一級河川の管理権限、4㌶超の農地転用許可権限などを国から都道府県に移譲する

    ことや、都道府県から市などへの権限移譲359件、補助対象財産の転用弾力化などを盛り

    込んだのが特徴だ。

    勧告には、一部で結論を先送りした項目も見られるが、分権委は自治立法権、自治行

    政権、自治財政権を備えた完全自治体である「地方政府」の確立に向けて第一歩を示し

    た。これを実現できるかどうかは一義的には政府にかかっている。政府は6月�0日、全閣

    僚で構成する地方分権改革推進本部(本部長・福田首相)を開き、1次勧告を踏まえた

    対処方針である分権改革推進要綱を決定した。「経済財政改革の基本方針(骨太の方針)

    �008」に要綱の内容を盛り込む考えだ。しかし、権限、財源を守りたい各省庁や、一部

    の自民党議員の抵抗を受け、要綱では、表現が勧告よりも後退した項目もある。このた

    め、第1次勧告を高く評価する「せんたく議員連合」の議員らや、地方の首長、議員が

    結束して分権改革のうねりを起こせるのかが注目される。

    直轄国道と一級河川の権限移譲は、1990年代の第1次分権改革で成し遂げられなかっ

    たテーマの一つだ。国土交通省は今後、個別の国道や河川の移譲を巡って、都道府県側

    と協議を始めることにしており、ボールは地方に投げられる。地方側が一致して受け入

    れ方針を示さなければ、国交省に「各個撃破」され、移譲がほとんど進まない事態も想

    定される。地方側には「財源と職員がセットでなければ移譲は受けられない」との声が

    根強い。だが、分権委は11月の第2次勧告で、国交省地方整備局と北海道開発局の財源、

    職員を一体で移譲する具体策を打ち出す方針だ。まずは、地方側が結束して権限移譲の

    受け入れ方針を明確にしなければ、国道、河川の移管は頓挫することになりかねず、知

    事や都道府県議会議員の覚悟が各地で焦点となるのは確実だ。

    分権委は来年春以降、国庫補助金、地方交付税、税源配分の見直しを一体的に検討す

    る税財政改革についての第3次勧告を出す方針だ。地方財政を疲弊させた三位一体改革

    の二の舞いにならないよう、地方の税財政を強化する勧告が必要となるのは言うまでも

    ない。分権委は政府が勧告を骨抜きにした場合、再勧告を行う意欲も示している。政府

    は勧告を受け、09年夏にも「地方分権改革推進計画」を閣議決定し、同年秋には「新地

    方分権一括法案」を国会に提出する意向だ。

    明治時代以来の中央集権体制は明らかに制度疲労を起こし、省庁の縦割り行政では地

    域の課題に対応できなくなっている。自治体に権限、財源、自由度を与えて分権型社会

    をつくり、総合行政を展開できる地方政府を構築しなければ、本質的な地方再生につな

    げることはもはや不可能だ。同時に権限や財源の移譲を受ける地方側の志も厳しく問わ

    れることになり、地方議会改革も急務となる。分権改革は「国と地方の権限の奪い合い」

    と矮小化されがちだが、統治構造を転換して住民の暮らしを改善するための大きな改革

    であるとの視点を忘れてはならない。

  •   No.387 13

    お知らせ

    人事異動(敬称略)

    ◇ 正副議長

      (新)            (旧)

    ・三 重 県( 5月16日)議 長 萩 野 虔 一(無 所 属)  岩 名 秀 樹(無 所 属)

    副議長 岩 田 隆 嘉(自由民主党)  桜 井 義 之(無 所 属)

    ・静 岡 県( 5月16日)議 長 天 野   一(自由民主党)  佐 野 康 輔(自由民主党)

    副議長 込 山 正 秀(自由民主党)  吉 川 雄 二(自由民主党)

    ・愛 知 県( 5月�1日)議 長 栗 田   宏(自由民主党)  青 山 秋 男(自由民主党)

    副議長 鈴 木   愿(自由民主党)  加 藤 精 重(自由民主党)

    ・神奈川県( 5月�3日)議 長 榎 本 与 助(自由民主党)  松 田 良 昭(自由民主党)

    副議長 川 上 賢 治(無 所 属)  此 村 善 人(公 明 党)

    ・福 岡 県( 5月�6日)副議長 吉 村 敏 男(民 主 党)  後 藤 元 秀(自由民主党)

    ・群 馬 県( 5月�9日)議 長 腰 塚   誠(自由民主党)  中 沢 丈 一(自由民主党)

    副議長 小野里 光 敏(自由民主党)  五十嵐 清 隆(自由民主党)

    ・大 阪 府( 5月�9日)議 長 畠   成 章(自由民主党)  岩 見 星 光(自由民主党)

    副議長 鈴 木 和 夫(公 明 党)  西 村 晴 天(公 明 党)

    ・兵 庫 県( 6月1�日)議 長 釜 谷 研 造(自由民主党)  山 口 信 行(自由民主党)

    副議長 梶 谷 忠 修(自由民主党)  小 林 喜 文(自由民主党)

    行事予定(7月)

    ⑴ 全国議長会関係

    �3日(水)各委員会(第131回定例総会に提出する議案の決定)

    �3日(水)参 与 会(第131回定例総会の議案等)

    �4日(木)役 員 会(   同     上   )

    31日(木)第131回定例総会(①役員等の選任、②平成�1年度政府予算編成に対す

    る要望決議)

    ⑵ 議員共済会関係

    31日(木)理 事 会(共済会副会長の選任等)

  • 14  No.387

    資 料

    資料一覧

    資料1 国・地方の定期意見交換会(第3回)(平成20年5月21日)地方

    六団体席上配付資料

    資料2 「地方分権改革推進委員会の第1次勧告に盛り込むべき事項」(平

    成 20 年5月 21 日 地方六団体)

    資料3 「地方分権改革推進委員会 第1次勧告の概要」(平成20年5月28

    日)

    資料4 「『経済財政改革の基本方針2008』に盛り込むべき事項」(平成20

    年6月12日 地方六団体)

    資料5 第 29 次地方制度調査会における「監査機能の充実・強化」に関

    する主な論点(平成 20 年6月6日 全国都道府県財政課長・市

    町村担当課長合同会議配付資料)

    資料1

    <国・地方の定期意見交換会(第3回)(平成�0年5月�1日)地方六団体席上配付資料>

    今般の暫定税率失効に係る地方の減収に対する補てんについて

     今般の暫定税率の失効により、地方では、現時点で自動車取得税及び軽油引取税並びに

    地方道路譲与税に係る減収額が約 600 億円、揮発油税の減収に係る地方道路整備臨時交付

    金の減が約 300 億円と見込まれている。

     このため、政府においては、5月13日の閣議決定に沿い、速やかに、下記の措置を講じ

    られたい。

    1 自動車取得税及び軽油引取税並びに地方道路譲与税に係る減収分については、全額を

    地方特例交付金により補てんすること。

    2 地方道路整備に係る国庫補助事業費、地方道路整備臨時交付金、まちづくり交付金、

    地方への無利子貸付金等については、揮発油税の減収によって減額することなく、当初

    の予算額全額に相当する額を措置すること。

    資料2

    地方分権改革推進委員会の第一次勧告に盛り込むべき事項

    地方分権改革推進委員会におかれては、丹羽委員長のリーダーシップのもと、精力的な

    審議を重ねられ、昨年の「地方分権改革推進にあたっての基本的な考え方」の取りまとめ

    や「中間的な取りまとめ」を経て、順次勧告がなされる運びとなっている。

    第一次勧告は、第二期地方分権改革の今後の帰趨を決める大変重要なものであり、地方

  •   No.387 15

    分権改革推進委員会におかれては、地方の意見を十分に踏まえ、以下のとおり、地方分権

    改革推進法の趣旨を踏まえた具体的な勧告を行うよう強く求める。

    1 基本的な考え方

    地方分権改革推進法においては、「地方分権改革の推進は、(略)地方公共団体の自主

    性及び自立性を高めることによって、地方公共団体が自らの判断と責任において行政を

    運営することを促進し、もって個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現を図ることを基

    本として行われる」こととされている。この地方分権改革推進法は、与野党の大多数の

    賛成をもって成立した法律であり、国民の総意として今、地方分権の推進が求められて

    いる。

    しかしながら、各府省は、「中間的な取りまとめ」などに掲げた事項に対し、専門性や

    統一性の確保、広域調整の必要性といった抽象論や論理のすり替えに終始し、事実上の

    ゼロ回答を続けている。

    こうした対応は、地方分権改革推進法の理念、ひいては国民の思いを踏みにじる対応

    と言わざるを得ず、極めて遺憾である。

    地方分権改革推進委員会におかれては、「中間的な取りまとめ」に示した理念や検討の

    方向性に沿って、「地方政府」の実現に向け、着実に取組が進むよう、第一次勧告の取り

    まとめに当たり、毅然として臨まれることを強く求める。

    2 第一次勧告に盛り込むべき具体的な事項

    以下の事項について、第一次勧告に盛り込むことを求める。

    (1)地方分権で二重行政の解消等を

    地方六団体が求めてきた国の義務付け・枠付け、関与の廃止・縮小、権限移譲、法

    定受託事務の自治事務化、二重行政の解消等について、個別具体的な事項を盛り込む

    こと。

    (2)積極的な国の出先機関の見直しを

    国の出先機関の見直しについては、地方分権改革推進委員会からの要請に基づき、

    地方六団体として意見を申し述べてきたところである。

    地方分権改革推進委員会においても、引き続き、更に踏み込んだ検討が進められる

    ものと考えるが、第一次勧告においても、今後着実に改革が進むよう、できる限り具

    体的な内容とスケジュールを盛り込むこと。

    なお、権限移譲や国の出先機関の見直しは、当然のことながら、財源の問題と併せ

    て一体的に進めなければ地方分権の推進とは到底言えないものであることから、税源

    移譲等により確実な財源措置を講じることが絶対条件であり、その具体的内容を明記

    すること。

    (3)国から地方、都道府県から市町村への権限移譲の推進を

    国・都道府県・市町村それぞれが担うべき役割を適切に果たし、行政の重複が解消

    できるよう、国から地方、都道府県から市町村への権限移譲に取り組むとともに、地

    域の実情に応じて画一的でなく自由度の高い行政運営が可能となるような推進方策を

    示すこと。

    なお、権限移譲を行うに当たっては、国・都道府県・市町村の役割分担を踏まえ、

    地方自治体に包括的に移譲すること。

    また、都道府県から市町村への権限移譲に当たっては、税源移譲等による適切かつ

  • 16  No.387

    確実な財政措置とともに、専門の人材育成研修等が前提となり不可欠なものであるの

    で、その具体的内容を明記すること。

    さらに、特に医療・福祉制度などの国の制度改正に当たっては、その企画・立案段

    階から地方との協議を実施し、その意見を反映させる仕組みの構築についても盛り込

    むこと。

    (4)義務付け・枠付け、関与の見直しと条例制定権の拡大を

    義務付け・枠付け、関与の見直しと条例による法令の上書き権を含めた条例制定権

    の拡大については、「中間的な取りまとめ」で示されているとおり、地方自治体の自主

    性を強化し、政策や制度の問題を含めて自由度を拡大する姿勢に立ち、「全国的に統一

    して定めることが必要な場合」等を極力限定的にとらえて見直しを行うことを明確に

    打ち出すこと。

    (5)国と地方の税源配分をまずは5:5に

    自立した地域をつくるためには、地方の財政基盤を確立するとともに、受益と負担

    の関係を明確にしていくことが不可欠である。

    こうした観点から、国と地方の最終支出の比率に税源の配分を近づけるよう、地域

    偏在性の少ない地方税体系の構築を図りつつ、国と地方の税源配分をまずは5:5と

    することを目指し、国から地方への積極的税源移譲について盛り込むこと。

    (6)道路特定財源の一般財源化について

    道路特定財源の一般財源化については、地方の道路整備の状況、地方では道路予算

    の約6割を一般財源と借入金によって賄っている実態等に鑑み、地方税財源を拡充す

    る方向を示すこと。

    (7)地方共有税の導入、(仮)地方行財政会議の設置等を

    今後の改革の実現につながる勧告内容とするため、これまで、地方が主張してきた

    地方共有税の導入、(仮)地方行財政会議の法律による設置などについても方向性を示

    すこと。

     平成 �0 年5月 �1 日

                    地 方 六 団 体

    全 国 知 事 会 会 長  麻 生   渡

    全国都道府県議会議長会会長  家 元 丈 夫

    全 国 市 長 会 会 長  佐 竹 敬 久

    全 国 市 議 会 議 長 会 会 長  藤 田   之

    全 国 町 村 会 会 長  山 本 文 男

    全国町村議会議長会会長  原   伸 一

  •   No.387 1�

    資料3

    地方分権改革推進委員会 第1次勧告(概要)

    (1)道路特定財源の一般財源化

    ・一般財源化の検討にあたっては、税源移譲を含め地方税財源の充実強化と地方の道

    路整備の自由度の拡大方策について検討すべき

    (2)消費者行政の一元化

    ・消費生活センターの法的位置づけを明確化、地方自治体の取組に思い切った支援措置

    ・事故発生時の報告徴収、立入検査、改善命令を幅広く都道府県に権限移譲すべき

    (1)国の出先機関の改革の基本方向

    ・二重行政の解消に向け、国と地方の役割分担の類型に沿って、個別の事務・権

    限を地方移譲、本府省移管等に仕分けし、国の出先機関の廃止・縮小を検討

    ・本年夏の中間報告後、第2次勧告へ

    (2)法制的な仕組みの横断的な見直し(義務付け・枠付け等)

    ・国の法令による義務付け・枠付けの廃止縮小に向け、各府省に対し網羅的な調

    査を実施。第2次勧告に向けて見直し作業を進める。

    ・広域連携の促進を含め、地方自治関係法制を見直し

    (1)基礎自治体への権限移譲の推進・64法律、359の事務権限を都道府県から市町村へ移譲

    まちづくり分野:宅地開発や商業施設等の開発行為の許可等(市へ)

    福祉分野:特別養護老人ホーム、保育所等の設置認可・指導監督等(市へ)

    産業安全分野:高圧ガスの製造・貯蔵・販売の許可等(市町村へ) など

    (2)補助対象財産の財産処分(転用、譲渡等)の弾力化・原則、10年経過後の財産処分は、国庫納付不要かつ届出・報告制へ

    ・10年経過前でも、災害や市町村合併等に伴う財産処分には十分配慮

    ⇒勧告後、速やかに実施(約300以上の国庫補助金等が対象)

    第3章 基礎自治体への権限移譲と自由度の拡大

    第4章 現下の重要二課題について

    第5章 第2次勧告に向けた検討課題

    (1)「地方が主役の国づくり」に向けた今次分権改革の理念と課題

    ・地方政府の確立のための権限移譲 ・完全自治体の実現

    ・行政の総合性の確保 ・地方活性化 ・自治を担う能力の向上

    (2)国と地方の役割分担の見直し

    ・住民に身近な行政は地方で担い、「国と地方の二重行政」を排除する観点か

    ら、現状の役割分担の類型(重複型・分担型・重層型・関与型・国専担型)に

    応じて国と地方の役割分担の区分けを見直し

    (3)広域自治体と基礎自治体の役割分担(基礎自治体優先の原則)・市町村合併の進展等を踏まえ、都道府県から市町村へ権限移譲を推進

    第1章 国と地方の役割分担の基本的な考え方

    ○ くらしづくり分野関係

    ・・・幼保一元化、教育、医療、生活保護、福祉 等

    ○ まちづくり分野関係

    ・・・土地利用(都市計画、農地等)、道路、河川 等

    第2章 重点行政分野の抜本的見直し

    ~生活者の視点に立つ「地方政府」の確立~

    〔別紙参照〕

    平成19年度 20年度

    4月 5月末 11月

    委員会発足

    基本的な考え方

    第1次勧告

    3月末

    委員会設置期限

    国会提出

    新分権一括法案

    閣議決定

    分権推進計画

    5月

    <地方分権改革のスケジュール>

    第2次勧告

    第3次勧告

    中間的な取りまとめ

    中間報告

    出先機関見直し

    平成20年5月28日

    21年度

    委員会

    (49回)

    重点行政分野の抜本的見直し(主なもの)

    ① 幼保一元化・子ども

    ・認定こども園制度の一本化に向けた制度改革 ・・・・・(20年度中に結論)

    ・保育所入所要件「保育に欠ける」を見直し等・・・・・・・・・・(20年中に結論)

    ・放課後児童対策事業の改善 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(21年度から実施)

    ② 教育

    ・教職員人事権の中核市への移譲、人事権者と給与負担者の一致

    の方向で検討 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(20年度中に結論)

    ③ 医療

    ・基準病床数の算定方法の見直し・国の同意の廃止 (23年度までに結論)

    ・国民健康保険の運営に関し、都道府県単位による広域化等を推進

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(21年度中に結論)

    ④ 生活保護

    ・国と地方の協議の場を設け、制度全般について総合的な検討に

    着手 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(20年度中を目途に制度改正の方向性)

    ⑤ 福祉・公営住宅

    ・福祉施設の施設設備基準及び公営住宅の整備基準について、国は

    標準を示し、条例による決定を可能に

    ⑥ 保健所

    ・所長の資格要件の緩和・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(20年度中に結論)

    ⑦ 労働

    ・離職者訓練事業の民間委託訓練に関し、雇用・能力開発機構と都道

    府県の役割分担を明確にした上で都道府県への移譲を検討

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(20年中に結論)

    くらしづくり分野関係 まちづくり分野関係

    (別紙)

    ① 土地利用(都市計画、農地等)

    ・都市計画に係る国・都道府県の関与の廃止・縮小等・・・(21年度を目途に抜本見直し)

    ・平成20年度の農地制度の改革にあたって、農地の総量を確保する新たな仕組みを構築したうえで、農地転用に係る国の許可権限の移譲、協議の廃止

    ・地球温暖化や森林の荒廃に対処しつつ、保安林の指定・解除に係る国の権

    限の移譲、協議の廃止

    ② 道路

    ・一般国道の直轄区間の要件を見直し、主に地域内交通を分担する道路(同一都府県内に起終点がある区間等)を都道府県に移管

    ③ 河川

    ・都道府県内完結一級河川を原則として都道府県に移管

    ④ 防災

    ・地域防災計画の作成・修正に係る国との協議の廃止

    ⑤ 交通・観光

    ・港湾計画・公有水面埋立に係る国の関与の縮小・・・・・・・・・・・・・・(20年度中に結論)

    ・外客来訪促進計画に係る国との協議・同意の廃止

    ⑥ 商工業

    ・国の中小・ベンチャー企業育成施策は、全国的視点に立った事業に限定

    ・商工団体の一元化を含め地域の商工団体のあり方 ・・・・・・・・・・(20年度中に結論)

    ⑦ 農業

    ・農業委員会の選挙区等、組織運営の弾力化

    ⑧ 環境

    ・循環型社会形成推進交付金における協議会設置の義務付けの廃止

    (注)・勧告事項は速やかに実施。時期を書いていない事項は、遅くとも地方分権改革推進計画で実施時期を明確化して実施。

    ・委員会は、平成20年度中に各府省の検討結果又は検討状況と結論の方向性の報告を求め、必要に応じ追加の勧告等を行う。

  • 18  No.387

    資料4

    「経済財政改革の基本方針2008」に盛り込むべき事項

    平成�0年6月1�日

    地 方 六 団 体

     地方は、住民の暮らしに必要な公共サービスを効率的、効果的に提供し、住民から信頼

    され、活力ある地域づくりを目指し日々努力を重ねている。

     こうした中にあって、先日、政府の地方分権改革推進委員会から、第二期地方分権改革

    の第一歩として、地方への事務・権限の移譲や、地方の自由度の拡大等を内容とする第一

    次勧告が示された。

     我々自身は、今後とも地方分権改革の実現に全力で取り組む覚悟であり、政府においても、

    この勧告を尊重し、強い政治的リーダーシップの下、早急に取り組まれることが求められ

    ている。

     こうした状況の下、当面の経済財政運営の指針となる「基本方針�008」の策定に当たっ

    ては、地方の実情を踏まえ、次の事項を盛り込まれるよう求める。

    1 第二期地方分権改革について

     地方分権改革の推進は、地方自治体の自主性及び自立性を高めることによって、個性

    豊かで活力に満ちた地域社会の実現を図るものである。ゆえに、国民の活力を引き出し、

    活力ある国民が活躍する舞台を用意するという福田内閣の使命を果たしていく上で、地

    方分権の推進は極めて重要な政策課題である。

     したがって、「基本方針�008」においては、「地方分権改革」を最重要政策課題として

    位置づけた上で、地方六団体が求めてきた権限移譲、義務付け・枠付け、関与の廃止・

    縮小や、税源移譲、地方共有税の導入、(仮)地方行財政会議の設置が速やかに実現でき

    るよう分権推進の方針を明記すること。

     また、「国の地方支分部局」(出先機関)の見直しに当たっては、昨年9月に地方六団

    体が提出した「地方支分部局の整理について」の考え方等に基づき、今後確実に実施さ

    れるよう基本的な考え方を明記すること。

     なお、権限移譲に当たっては、税源移譲等による適切かつ確実な財政措置とともに、

    専門の人材育成等についても適切な措置を講じることとし、その具体的内容を明記する

    こと。

    2 道路特定財源の一般財源化に伴う「地方枠」の確保について

     政府の閣議決定を受け、道路特定財源の一般財源化が喫緊の課題となっている。平成

    �0年度当初予算においては、国と地方を通じた道路特定財源関係の税収5.4兆円のうち、

    地方には、税だけでなく、譲与税や交付金、補助金なども含めて、3.4兆円余の額が財源

    として確保されている。一般財源化に当たっては、極めて厳しい地方財政の状況、地方

    の道路整備の必要性、地方では道路予算の約6割を一般財源と借入金によって賄ってい

    る実態等に鑑み、さらなる地方財源の充実強化が図られるよう、これまで以上の額を都

    道府県及び市町村の「地方枠」として確保すること。

     また、一般財源化の制度設計に当たっては、都道府県及び市町村による道路整備等の

  •   No.387 19

    自由度を最大限拡大するとともに、地方の意見に十分配慮すること。

     さらに、新たな道路整備計画には地方にとって真に必要な道路整備を確実に盛り込む

    とともに、計画策定、実施等に当たっては、その意思決定に地方の意見が十分反映でき

    る分権型の仕組みを取り入れること。

    3 地方税源の強化と地方消費税の充実について

    (1)地方税源の強化と偏在性の少ない地方税体系の構築

     地方自治体は、少子・高齢化社会を支える福祉・医療・教育といった行政サービスの

    大半を担っており、これらの役割、責任に見合うよう、国と地方の税源配分について、

    まずは5:5を目指した、地方税源の充実強化が必要である。

     その際には、税源の偏在性が少なく、税収の安定性を備えた地方税体系を構築してい

    くことを基本方向とすること。

    (2)地方消費税の充実

     地方消費税は、地方自治体固有の重要な財源であり、今後増大が避けられない地方の

    社会保障、教育など様々な事業を支えていく基幹税である。

     また同時に、地方の地域経済活性化努力が税収に反映されやすい税であり、地域振興

    のためのインセンティブをもたらす効果も期待できる。

     地方消費税は、税収の偏在性が少なく安定的な基幹税目の一つとして、地方の財源に

    ふさわしい税であり、大きく充実させていく必要がある。平成�0年度税制改正大綱でも、

    消費税を含む税体系の抜本的改革において地方消費税の充実が盛り込まれており、地方

    消費税の充実を行うことを明記すること。

     なお、一部に地方固有の財源である地方消費税と地方交付税の重要な原資でもある消

    費税とあわせて全額を、年金財源として活用しようとする議論があるが、これは、現行

    の地方税財政制度による自治財政権を根底から否定するものであり、地方分権改革に逆

    行し容認することはできない。

    4 地方交付税の復元・増額について

    (1)地方交付税総額の復元・増額

     三位一体の改革により 5.1 兆円もの地方交付税が削減され、その総額が抑制される中

    で、福祉・医療など社会保障関係経費等が増加していることから、地方独自の財源が不

    足し、地方の実情に即した行財政運営を行うことが極めて困難になっている。

     このため、地方自治体の安定的財政運営に必要な地方交付税の復元・増額を明記する

    こと。

    (2)地方の財政需要の適切な積み上げと格差是正

     「基本方針�006」により固定化された地方歳出の水準に固執することなくこれを見直し、

    地方財政計画に地方の財政需要を適切に積み上げること。

     また、税源の偏在が少なく、税収の安定性を備えた地方税体系を再構築したとしても、

    地域間格差は依然として解消しないことから、地域振興のための対策を強化するなどに

    より、地方交付税が有する財源調整・財源保障の両機能の復元・充実を明記すること。

  • �0  No.387

    5 国庫補助負担金改革等について

     国庫補助負担金については、単なる国庫補助率の引き下げ等ではなく、事務の執行に

    必要な財源を移譲した上で、廃止を含めた大幅な見直しによる整理合理化を行い、国庫

    補助負担金改革を推進すること。

     また、直轄事業負担金については、事業主体が負担すべきであり、責任の明確化のた

    めにも廃止することを明記すること。

     さらに、新たに地方負担を伴う医療・福祉など国の制度改正に当たっては、その企画・

    立案段階から必ず地方との協議を行い、実質的な財源保障措置など必要な措置を講じる

    こと。

    6 行政改革の推進について

     地方自治体はこれまで、行政組織の再編統合や国に先んじて大幅な定数削減や給与カッ

    トなど、懸命に行財政改革に取り組み、国を上回るペースで歳出削減努力を行ってきた。

     しかしながら、国においては、こうした地方の実態にもかかわらず、さらに厳しい歳

    出削減を地方に課す一方で、自らが実施すべき地方支分部局(出先機関)の廃止・縮小

    などは進められていない。

     我々地方は、今後も引き続き行財政改革に取り組み、一層効率的な行財政運営に努め、

    住民サービスの向上を図るとともに財政基盤の強化に取り組む決意である。国は、遅れ

    ている国自身の行財政改革を断行すること。

    資料5

    <平成�0年6月6日 全国都道府県財政課長・市町村担当課長合同会議配付資料>

    12

  •   No.387 �1

    TelFaxmail [email protected]

    1

    mailto:[email protected]

  • 議長随想

    分権時代にふさわしい地方議会づくりに向けて………………………………… 2   上 野 幸 夫 滋賀県議会議長

    本会等の活動

    臨時総会を開催し、欠員中の副会長を選任するとともに、「地方議会議員の位置付けの明確化」に関する地方自治法の 実現に向け、一層の要請活動を展開していくことを決定……………………… 3役員会を開催………………………………………………………………………… 3議員共済会代議員会、平成19年度決算を認定…………………………………… 4議員の位置付けをめぐる動き……………………………………………………… 4地方分権改革をめぐる動き………………………………………………………… 6道路財源の確保に向けて…………………………………………………………… 9第29次地方制度調査会第10回専門小委員会を開催……………………………… 9

    資料等の説明

    「地方自治法の一部を改正する法律」の成立について…………………………… 10

    トピックス

    地方分権改革推進委員会の第1次勧告と地方の覚悟…………………………… 12     読売新聞政治部記者 山 田 真 也 氏

    お知らせ

    人事異動……………………………………………………………………………… 13行事予定(7月)……………………………………………………………………… 13

    ………………………………………………………………………………… 14資 料

    資料1 国・地方の定期意見交換会(第3回)(平成20年5月21日)地方六団体席上配付資料

    資料2 「地方分権改革推進委員会の第1次勧告に盛り込むべき事項」(平成20年5月21日 地方六団体)

    資料3 「地方分権改革推進委員会 第1次勧告の概要」(平成20年5月28日)資料4 「『経済財政改革の基本方針2008』に盛り込むべき事項」(平成20年6月

    12日 地方六団体)資料5 第29次地方制度調査会における「監査機能の充実・強化」に関する主な論

    点(平成 20年6月6日 全国都道府県財政課長・市町村担当課長合同会議配付資料)

    No. 387 平成20年6月13日

    全国都道府県議会議長会

    〒102-0093 東京都千代田区平河町2-6-3  都道府県会館5階 電話03(5212)9158  http://www.gichokai.gr.jp/

    再生紙を使用しています

    議長随想 ~分権時代にふさわしい地方議会づくりに向けて~本会等の活動臨時総会を開催し、欠員中の副会長を選任するとともに、「地方議会議員の位置付けの明確化」に関する地方自治法の実現に向け、一層の要請活動を展開していくことを決定役員会を開催議員共済会代議員会、平成19年度決算を認定議員の位置付けをめぐる動き地方分権改革をめぐる動き道路財源の確保に向けて第29次地方制度調査会第10回専門小委員会を開催

    資料等の説明 「地方自治法の一部を改正する法律」の成立についてトピックス 地方分権改革推進委員会の第1次勧告と地方の覚悟お知らせ人事異動(敬称略)行事予定(7月)

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