（8）2019年（令和元年）11月14日 木曜日【第３種郵便物認可】

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１３種目で親睦深める

伊 仙 町

ふれあい福祉スポーツ大会

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情情景景、、人人物物描描写写がが魅魅力力

奄 美 市

対談で作家の藤井氏（名瀬

出身

）指摘

島尾ミホ生誕１００年記念講演会

奄美市名瀬

野球少年、憧れの選手と食事会

横浜ＤｅＮＡベイスターズ

和泊町役場ロビー

首里城火災受け募金箱

ＮＨＫ経営

委員長退任へ

石原進氏、任期満了

島内外２４人がヨット楽しむ

瀬戸内町阿鉄

奄美瀬戸内ＲＣカップ

電飾世界一の

Ｘマスツリー

ＵＳＪ、光の演出盛り上げ

【徳之島総局】伊仙

町の第19回ふれあい福

祉スポーツ大会・社会

福祉大会（町社会福祉

協議会主催）が12日、

町総合体育館であっ

た。町内外の障がい者

や福祉団体など関係

者約420人が参加。

さまざまな種目を楽

しみ、親睦を深めた。

障がい者と健常者が

スポーツを通じて助け

合いの心を育み、明る

く住みやすい社会の実

現につなげようと毎年

実施している。開会式

に先立ち、ボランティ

ア功労者や小中学生の

福祉標語コンクールの

表彰があった。

開会式では幸多実町

社協会長らのあいさ

つに続き、サンファミ

リー友の会の幸野憲繁

さん�同町伊仙�がは

つらつと選手宣誓し

た。プ

ログラムは徒競走

を皮切りに、輪投げや

玉入れなど13種目。町

内の保育園児らもかけ

っこやマーチングなど

で参加して、大会を盛

り上げた。

被表彰者は次の通

り。（敬称略）

【功労表彰】▽一般

徳島博敏、徳島ムツ枝（以

上目手久）義憲和、義ヒ

ロエ（以上伊仙）伊東和

子（面縄）植田カズミ（木

之香）▽学校

伊仙中学

校生徒会

【福祉標語コンクール】

〈小学生の部〉▽最優秀

賞

原友香（犬田布小6

作家島尾敏雄（1917〜86年）の妻で作家のミホ（1919〜

2007年）�瀬戸内町出身�の生誕100年記念講演会が13日、

奄美市名瀬の集宴会施設であった。書評家の豊崎由美氏と奄美市出

身の作家藤井太洋氏が島尾ミホ文学をテーマに対談。地元の高校生

と一般約350人を前に「巧みな情景描写、人物描写が魅力。文豪

の妻や作品のモデルとしてだけではなく、一人の作家として再評価

されるべき」などと語った。

島尾ミホは1919

年、瀬戸内町加計呂麻

島出身。太平洋戦争中、

同島に第18震洋隊の隊

長として駐屯した島尾

と出会い、結婚した。

島尾の代表作である

とげ

「死の棘」をはじめ多

くの作品で登場人物と

して描かれた一方、自

身も小説「海辺の生と

死」や「愛の棘」、「祭

り裏」などを執筆した。

講演は豊崎、藤井両

氏の対談形式で進行。

豊崎氏はミホの小説か

ら当時の奄美の暮らし

などを推測し、「独特

の文化と自然環境を持

つ奄美で育ったことが

作家としての土台にな

った」と指摘。「眼前

に迫るような力強い描

写力とともに、方言と

標準語を織り交ぜるな

ど斬新な技法にも注目

したい」と高く評価し

た。藤

井氏は「ルーツに

異なる文化や言語を持

つことは作家としての

強み」と述べ、「地方

出身ということが武器

になる時代。東京育ち

の作家を悔しがらせる

ような作品を奄美から

生み出してほしい」と

来場者へ呼び掛けた。

藤井氏は奄美市名瀬

出身。2012年に電

子書籍「Ｇｅｎｅ

Ｍ

ａｐｐｅｒ」で作家デ

ビューし、13年に「オ

ービタル・クラウド」

で第35回日本ＳＦ大賞

と第47回星雲賞日本長

編部門を受賞。19年に

は作品集「ハロー・ワ

ールド」で第40回芳川

栄治文学新人賞を受賞

している。

講演会は奄美市の人

材育成等研修助成事業

を活用。同講演会実行

委員会（橋口耕太郎会

長）が主催し、大島高

校の1年生と教諭ら約

300人を招待した。

大島高校の進琉翔さん

（16）は「読書は話題

になった映画の原作を

読む程度。ミホさんや

藤井さんの本を読んで

みたくなった」と話し

た。

知名町正名の林池治さ

ん（80）方の庭に植えら

れたトックリキワタが鮮

やかなピンク色の花を咲

かせ、訪れた人たちの目

を引いている。

パンヤ科。原産地は南

米。国内では主に沖縄県

で植樹され、秋から冬に

かけてピンクと白のコン

トラストがきれいな花を

咲かせる。

林さんは「今年は例年

に増してきれいに咲いた

ので、自分たちだけで見

るのももったいない。近

くを立ち寄ったらどなた

でも眺めて行って」とほ

ほ笑んだ。

（沖永良部総局）

奄美大島で秋季キャ

ンプ中の横浜ＤｅＮＡ

ベイスターズの選手と

野球少年たちの食事交

流会が12日、奄美市の

ホテルであった。同市

内の野球スポーツ少年

団の児童21人が憧れの

プロ野球選手と食事を

楽しんだ。

交流会は野球少年

たちの食育を目的に毎

年開かれている。今

年は同球団の選手18人

が参加。選手らは児

童らと同じテーブル

について、バイキング

形式の夕食を共にし

た。最

初は緊張していた

児童たちも、選手から

「普段どれくらい練習

してるの」「ポジショ

ンはどこ」など質問を

受けるうちに緊張が解

け食事を終えるころに

はすっかり打ち解けて

いた。

約1時間、選手との

交流を楽しんだ児童

たちには選手らからサ

イン入りの色紙とボ

ールが贈られた。伊津

部オリオンズの中村

我久斗君は「宮本秀明

選手と仲良くなって

食事の順番や試合を楽

しむ大切さを教わっ

た。来年、宮本選手が

活躍できるよう応援

したい」と笑顔を見せ

た。

鮮やかなピンク色の花を

咲かせるトックリキワタ

�10日、知名町正名

……………………………

【沖永良部総局】和

泊町役場職員組合（永

野敏樹組合長）は13日、

先月末に火災で焼失し

た沖縄県那覇市の首里

城の再建を願い、役場

庁舎1階ロビーに募金

箱を設置した。同組合

は「少しでも首里城の

復旧、復興の助けにな

れば。町民の皆さんの

温かい支援を」と呼び

掛けている。

昨年から沖縄本土と

の飛行機の直行便就航

で移動の利便性が高ま

る中、和泊町では沖縄

県との交流促進に力を

入れており、同じ北山

文化圏である今帰仁村

との友好都市盟約締結

に向けた取り組みも進

んでいる。

永野組合長（42）は

「沖永良部島は文化的

にも、歴史的にも沖縄

とのつながりが深い。

町内の小学校の児童も

修学旅行で毎年、首里

城を訪れており、今回

の火災は和泊町民にと

っても大変悲しい出来

事。早期の復旧、復興

に少しでも役立てば」

と話した。

募金箱は少なくとも

年内まで設置。集まっ

た寄付は来年2月ご

ろ、沖縄県か、那覇市

宛てに届けるという。

…………………………

和泊町役場1階に設置

された首里城復旧・復

興のための募金箱�13

日、同町

ＮＨＫ経営委員会の

石原進委員長（74）�

ＪＲ九州相談役�が任

期満了で12月10日に退

任する見通しとなっ

た。政府が13日、衆参

両院の議院運営委員会

理事会に提示した人事

案で経営委員に再任さ

れていないため。

経営委は、ＮＨＫ執

行部の指導監督を行う

最高意思決定機関。石

原氏は2010年から

3期9年経営委員を務

め、16年に委員長に就

任した。

不祥事が相次いだＮ

ＨＫの信頼回復に力を

注ぎ、受信料の値下げ

に道筋を付けた。また

保険の不正販売を報じ

た番組を巡り、日本郵

政グループから抗議を

受けたＮＨＫ経営委員

会が昨年、上田良一会

長（70）を厳重注意し

た問題では、ＮＨＫの

自主自律が揺らぐ事態

を招いた。

一方、経営委員とし

て新たに、九州リース

サービス（福岡市）社

長の礒山誠二氏（68）

と、名城大（名古屋市）

人間学部教授の水尾衣

里�本名・水野節子�

氏（60）の2人が就任

する。任期は12月11日

から3年。

第5回奄美瀬戸内ロ

ータリーカップハンザ

クラスヨットレースは

10日、瀬戸内町阿鉄の

湾内であった。レース

には障がいのある人も

安全に乗ることができ

る小型ヨット「ハンザ」

（全長2・3㍍）を使

用。島内外から小学生

―一般24人が参加し、

ダブルス戦でレースを

楽しんだ。

大会は障がいの有無

や年齢に関係なく、安

全にセーリングを学

び、楽しむ活動を広め

ているＮＰＯ法人セイ

ラビリティ奄美（同町）

が主催。レースは予選

で上位6艇の決勝進出

を決めた後、敗者復活

戦により1チームを加

えた7チームで決勝戦

を行った。

この日の天候は晴

れ。午前は北東からの

弱い風だったが、午後

から南西に変わったた

め、スタートの方向も

180度移動してレー

スを続行した。予選よ

り距離を延長した決勝

戦は、風の変化をうま

く利用した艇が上位に

入った。

優勝チームの春田政

徳さん（神奈川・川崎

市）は「途中で諦めかけ

たが、選んだコースに

いい風が入り、先行艇

をごぼう抜きすること

ができた。来年も必ず

参加したい」と喜んだ。

今回は同法人の上部

団体である日本ハンザ

クラス協会の年間日程

に組み込まれた最初の

大会となったため、島

外から筋ジストロフィ

ー患者も含めた9人の

参加があった。

同法人の高野洋志理

事長は「天候に恵まれ、

参加者にレースを楽し

んでいただけた」と大

会の成功に安堵（あん

ど）する一方、「こち

らから呼び掛ければ島

外からの参加希望者は

年々増えると予想され

るが、地域にバリアフ

リーの宿泊施設が限ら

れているので、それが

かなわない可能性もあ

る」と課題も語った。

順位は次の通り。（敬

称略）

①春田政徳・岡野早美

（瀬戸内町）②山本栄明

（岡山・岡山市）・伊佐

治敏（鳥取・境港市）③

森一治（瀬戸内町）・大

村裕（奄美市）

ユニバーサル・スタ

ジオ・ジャパン（ＵＳ

Ｊ、大阪市）は13日、開

幕を14日に控える令和

初のクリスマスイベン

トを報道陣らに公開し

た。電飾数が世界最多

の巨大ツリーが目玉

で、優雅な光の演出で

来場者のムードを盛り

上げる。イベントは2

020年1月13日まで。

30㍍を超えるツリー

は昨年より約1万個多

い約59万個の電飾をあ

しらいギネス世界記録

を更新。ツリーの先端

に配した約3㍍の雪の

結晶形オーナメントも

世界最大と認定され

た。来場客はツリーを

背景にミニオンと記念

撮影もできる。

特別招待客らを集め

たセレモニーでは人気

アイドルグループ「関

ジャニ∞」の5人が登

場。村上信五さんは「ダ

ブルギネスのツリーは

ここに来ないと体験で

きない」とアピール。

イベントの魅力を「カ

ップルと家族の皆さん

に楽しんでいただきた

いと思います」と呼び

掛けた。

社 会

児童らとともにおかずを選ぶ嶺井博希

捕手＝12日、奄美市名瀬

13種目で競い親睦を深めた伊仙町ふれあい福祉スポーツ大会�12

日、伊仙町総合体育館

24人がレースを楽しんだ奄美瀬戸内ＲＣカップヨットレース�10

日、瀬戸内町阿鉄（森直弘さん撮影）

「復旧・復興の助けに」

トックリキワタが開花ピンクと白のコントラスト鮮やか

高校生らを前に島尾ミホの作品について対

談した（右から）豊崎氏、藤井氏�13日、

奄美市名瀬

知名町正名