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御堂山 顯正寺 題字:物部浩子 入海一味(第 36号) 平成 29年 10 月 第1回 正信偈を学ぶ しょう しん って何でしょう? 『帰 みょう りょう 寿 じゅ にょ らい 』で始まるこ のお勤めが何なのか今一度見てみましょう。 正信偈、正しくは 『正 しょう しん ねん ぶつ 』は親 しん らん しょう にん がお書きになられた『 教 きょう ぎょう 信証 しんしょう 』という書物の中、『行の巻』の巻末に書かれた七 しち ごん ぜっ 形式の漢詩です。その前文には次の一文があります。 「森にまなぶ」 平成 29 年 9 月 23 日(土) わかりやすく言うならば、『私は大聖(お釈迦 様)の真実のお言葉(無 りょう 寿 じゅ きょう )を拠 り所と し、大祖(七人の高僧達)の解釈を手掛かりにし た上で、仏さまの恩徳が誠に深く、遠くまで及ぶ ことにうなづかされたのでこの正信念仏偈を作 りました』といったところでしょうか。ここで押 さえておきたい事は、親鸞聖人の教えはあくま でも仏 ぶっ せつ りょう 寿 じゅ きょう を拠り所とした教えであ り、親鸞聖人独自の教えではないという事です。 更にもう一点、『お経』とはお釈迦様の教えの 内容であり言わば教科書ともいえるものです。 正信偈などは『偈 もん 』と呼ばれ、仏や菩薩を褒 め称え、わかりやすく書かれた詩文です。言わば 参考書のようなものです。 上記二点をはっきりと心にとめて次回に進み ましょう。 しかれば大 だい しょう の真 しん ごん に帰し、 だい の解釈に閲して、 仏恩の深遠なるを信 しん して、 正信念仏偈を作りて曰く、

「森にまなぶ」 - FC2kenshouji.web.fc2.com/jihou/36sekiryoukan.pdf亡き父母の恩を知る日でもあります。 *お盆は、飛鳥時代斎明天皇(657年)に飛鳥寺で

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Page 1: 「森にまなぶ」 - FC2kenshouji.web.fc2.com/jihou/36sekiryoukan.pdf亡き父母の恩を知る日でもあります。 *お盆は、飛鳥時代斎明天皇(657年)に飛鳥寺で

御堂山 顯正寺

題字:物部浩子

入海一味(第 36号)

平成 29年 10月

第 1回 正信偈を学ぶ 正

しょう

信しん

偈げ

って何でしょう? 『帰き

命みょう

無む

量りょう

寿じゅ

如にょ

来らい

』で始まるこ

のお勤めが何なのか今一度見てみましょう。 正信偈、正しくは

『 正しょう

信しん

念ねん

仏ぶつ

偈げ

』は親しん

鸞らん

聖しょう

人にん

がお書きになられた『 教きょう

行ぎょう

信 証しんしょう

』という書物の中、『行の巻』の巻末に書かれた七しち

言ごん

絶ぜっ

句く

形式の漢詩です。その前文には次の一文があります。

「森にまなぶ」 平成 29年 9月 23日(土)

わかりやすく言うならば、『私は大聖(お釈迦

様)の真実のお言葉(無む

量りょう

寿じゅ

経きょう

)を拠よ

り所と

し、大祖(七人の高僧達)の解釈を手掛かりにし

た上で、仏さまの恩徳が誠に深く、遠くまで及ぶ

ことにうなづかされたのでこの正信念仏偈を作

りました』といったところでしょうか。ここで押

さえておきたい事は、親鸞聖人の教えはあくま

でも仏ぶっ

説せつ

無む

量りょう

寿じゅ

経きょう

を拠り所とした教えであ

り、親鸞聖人独自の教えではないという事です。

更にもう一点、『お経』とはお釈迦様の教えの

内容であり言わば教科書ともいえるものです。

正信偈などは『偈げ

文もん

』と呼ばれ、仏や菩薩を褒

め称え、わかりやすく書かれた詩文です。言わば

参考書のようなものです。

上記二点をはっきりと心にとめて次回に進み

ましょう。

しかれば大だい

聖しょう

の真しん

言ごん

に帰し、

大だい

祖そ

の解釈に閲して、

仏恩の深遠なるを信しん

知ち

して、

正信念仏偈を作りて曰く、

読み方

爾者帰大聖真言閲

大祖解釈信知

仏恩深遠作

正信念仏偈曰

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顯正寺のお盆行事 8 月 13 日(日)

*お盆は、自分の先祖に対する感謝であり、

亡き父母の恩を知る日でもあります。

*お盆は、飛鳥時代斎明天皇(657年)に飛鳥寺で

「孟蘭盆会」が営まれたのが始まりです。

*お盆は、7月 13日~16日の新暦のお盆の事です。

8月 13日~16日は「月遅れ盆」です。

顯正寺のお彼岸 “秋の永代経” 9 月 24 日(日)

*彼岸とは*

春 3 月の春分を挟んだ 7 日間。

秋 9 月の秋分を挟んだ 7 日間がお彼岸です。

彼岸とは、読んで字のごとく彼の岸、向こう側の岸と言う意味です。

迷いや苦しみのない浄らかな世界すなわち浄土です。

(それに対してこちら側を此岸(しがん)と言います。煩悩の渦巻く悩

みの世界です。)

彼岸とは、この時期太陽が真東からのぼり真西に沈み、昼と夜の長さ

が同じです。

仏教の教え中道の教えにかない、彼岸の先祖に感謝し此岸の私たちは

彼岸の浄土を偲びます。

顯正寺 秋の永代経

上原房枝氏の講演

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毎月 2 回

シルバー向け健康体操

老化防止に役立てましょう!

アマチュア音楽家が勢ぞろい!!(入場無料)

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純白の芙容の花に陽が射せば

酔うがに紅く色深めゆく

台風の去りたる御船湿原に

白鬚草はおどけて咲きおり

秋あかね繰り返しくる

庭の杭

二の鳥居入ればひらひら

散るもみじ

秋の歌

喜舟(近藤喜代子)

九十一歳の句路

竹内美津子

顯正寺 11 月~新年度の行事予定

11月

18日(土) 10時~11時半 境内整備

25日(土) 10時~11時 「森にまなぶ」

第 2回(正信偈を学ぼう!)

12月

2 日(土) 9時~10時

3 日(日) 13時~15時

お磨き、報恩講準備

“報恩講”

29日(金) 9時~

31日(日) 23時~0時

餅つき大会(申し込み 10 軒様まで)

“梵鐘会(除夜の鐘)”

平成 30年 1 日(月) 0時~ 新正会(年始のお勤め) お寺通信(37号)発行 1 月

発行・顯正寺広報部

〒444-2225

豊田市岩倉町西脇 71 電話 0565-58-0089

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