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第16007号 平成23年（2011年）4月6日（水曜日） 日 刊（月曜日休刊）(昭和31年2月4日第3種郵便物認可561号) （2）
亡くなられた方（々５日分）
大船渡、陸前高田両市が５日
までに確認した新たな犠牲者次
の通り（両市の発表で犠牲者名
が重複する場合があります）。
【大船渡市】
▽大船渡町＝山口明雄（57）
【陸前高田市】
▽米崎中学校
横石とみ子（53）
▽住田町生涯スポーツセンタ
ー菅野ヨシ子（65）村上ツネヨ
（67）宮崎由香里（35）佐々木京
子（89）佐々木竹雄（59）菅野
義次（77）村上政義（73）佐々
木キヨ子（71）髙橋桃子（21）
東日本大震災の発生
を受け、電気、通信各
社は、被災者に対する
料金の免除や支払期限
の延長などの特別措置
を講じる。主な内容は
次の通り。免除等の措
置を受けるには申し出
が必要。
◇電気（東北電力）①
電気料金（２～４月分）
の早収期間、支払い期
限の１カ月延長②被災
時から引き続き全く電
気を使用しない場合は
６カ月に限り基本料金
を半額免除③工事費負
担金、臨時工事費等を
免除（９月末までに申
し込んだ場合）④電気
施設の一部が使用不能
となった場合、９月末
まで基本料金を免除
──など。連絡先はコ
ールセンター（℡０１
２０・１７５・４６６）。
◇固定電話（ＮＴＴ
東日本）①被災して実
体的に電話等が利用で
きなかった期間の基本
料金等の免除②仮住居
への移転工事等が生じ
た場合の工事料金を免
除③電話料金の支払い
期限の延長（口座引き
落としの場合は対象
外）──など。連絡先
は料金お問い合わせ受
付センター（℡０１２
０・０３２・２７７）。
◇携帯電話▽ＮＴＴ
ドコモ①利用料金（３
月請求分）の支払期限
の１カ月延長（口座引
き落としの場合は対象
外）②携帯電話機の故
障修理代金の減額（４
月11日まで）③水濡れ
携帯のデータ復旧サー
ビスの無料化（同）④
携帯電話機購入時の特
別割引の実施（同）
──など。連絡先は問
い合わせ窓口（℡０１
２０・８００・００
０）。▽
ＫＤＤＩ（ａｕ）
①避難等により固定通
信サービスを全く利用
できなかった場合、そ
の期間（３～４月利用
分のうち、実際に避難
していた期間）の月額
基本料、付加サービス
利用料の減額②利用料
金（３月請求分）の支
払期限の１カ月延長
（口座引き落としの場
合は対象外）③携帯電
話機の修理費用の一部
軽減（３月12日～４月
30日の期間）──など。
連絡先は問い合わせ窓
口（℡００７７・７・
１１１）。
▽ソフトバンクモバ
イル①利用料金（２～
３月利用分）の支払期
限の１カ月延長（窓口
で支払いをしている場
合）②携帯電話機の交
換費用、修理費用の一
部減免──など。連絡
先はお客様センター
被災者に特別措置
公共料金の免除など
東日本
大震災で
（℡０８００・９１９・
０１５７）。
◇放送受信料（ＮＨ
Ｋ）①放送受信料の免
除（３～８月までの６
カ月間）※今後、ＮＨ
Ｋの調査等により、免
除の手続きが行われる
（申し出の必要なし）。
連絡先はふれあいセン
ター（℡０１２０・１
５１５１５）。
県は東日本大震災に
よる被災などで、資金
繰りに困っている県内
中小企業を対象に、各
種資金繰り支援策を実
施している。建物など
への直接被害のほか、
震災後の売り上げ減少
など間接的な影響にも
対応した支援策も創
設。金融の円滑化を図
る。県内金融機関で申
県が資金繰り対策
中小企業対象に実施
し込みができる。
今月から１年間にわ
たり実施するのは▽県
制度融資の返済期間延
長措置▽中小企業経営
安定資金の「災害対策
枠」創設─―の二つ。実
際の影響度や困窮度に
もよるが、最長で３年
間の返済期間延長が可
能になる。詳細は貸付
金融機関に相談を。
VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
大阪府から47箱
日常医薬品セットが合庁に
大阪府から２日、災
害救援物資として日常
医薬品セットが県大船
渡地区合同庁舎に届け
られた。
合庁２階の県沿岸広
域振興局大船渡保健福
祉環境センターに段ボ
ール箱47箱が運び込ま
れた。１箱に消毒剤、
湿布、かぜ薬、下痢止
め、目薬、傷テープ、体
温計、胃腸薬、うがい
大船渡署調べ 4日現在
23年22年増減
3236－4
22±0
4045－5
279300－21
1415－1
人身 死者 傷者 物損 県内死者
─大船渡市（４日）
【死亡】▽金野千代
子さん（83）…赤崎町
字跡浜75の14
岩手県警調べ、３、４
日追加分。【 】内は検
視場所、丸印の数字は
受付番号。心当たりの
ある方は直接遺体安置
場所に訪ね、警察の遺
族担当者に検視場所お
よび受付番号を告げて
確認を。遺体の安置場
所は大船渡市が市民体
育館、陸前高田市が米
崎中、矢作小、住田町生
涯スポーツセンター。
【大船渡一中】
○13360～80代女性＝広
田湾内海上で発見。身
長１５２㌢、黒髪、下腹
部に手術痕、下歯欠損
【矢作小学校】
○17170～90代女性＝高
田町・高田小学校南方
３００㍍で発見。身長
１５３㌢、白セータ
ー、ベージュエプロ
ン、灰チョッキ、黒ハ
イネック２枚、ベージ
ュワンピース、灰スカ
ート、茶タイツ、面長、
白髪パーマ、上歯入れ
歯、金色・銀色指輪（左
環指）２個、腕時計
○17360～80代女性＝高
田町・酔仙酒造敷地内
で発見。身長１６６㌢、
丸顔、白髪黒染長髪、
携帯電話（ドコモ、ら
くらくホン、金色）
○17470～90代男性＝高
田町栃ヶ沢11の６小友
寺秀吉方敷地内で発
見。身長１６８㌢、ジ
ャンパー、フリース、ト
レーナー、ポロシャツ、
軍手、面長、白髪交じ
り短髪、車鍵（ＢＭＷ）
【米崎中学校】
○35140～60代女性＝小
友町矢の浦23付近の熊
野神社先海上で発見。
身長１５５㌢、紺エプ
ロン、茶長袖Ｔシャ
身元不明遺体情報
水稲苗の注文変更も
きょうも被災地６会場で
ＪＡ営農
相談会
ＪＡおおふなとは、５、６の２日間、地震津波で被災した大船渡、陸前高田の両市で営
農相談会を開催し、農家に供給する水稲苗の変更などを受け付けている。末崎町の会場に
は、水田が被害を受け苗の購入をキャンセルする人や、作付けしようかどうか迷っている
人が相談に訪れた。田植えシーズンが間近に迫り、農家は逡巡と苦悩を深めている。
ＪＡの調査による
と、被災した水田は、
陸前高田市内で２７４
㌶に上り、昨年の作付
け面積３７０㌶のうち
73％が被害を受けた。
大船渡市内は56㌶の
水田が被災し、同１６
０㌶のうち35％が被災
した。
ＪＡではこのため、
各農家に供給する水稲
苗の変更や営農全般に
関する相談を受けてい
る。５
日は、午前９時と
午後２時から６会場で
相談会が開かれ、ＪＡ
や県大船渡農業改良普
及センター、農業共済
の職員が対応した。
このうち避難所にな
っている末崎町ふるさ
とセンターでは、水稲
苗をキャンセルする農
家もあった。
同町内には、津波に
襲われた陸前高田市小
友町内に水田を持って
いる農家が15人おり、
そのうちの１人は水田
が被災したことを理由
に購入予定だった１２
０箱分の苗の供給中止
を申し入れた。
水田が被災しなかっ
た農家も、「苗を注文
していたが、もう年だ
から。作るか作らない
か迷っている」と会場
を訪れた。職員は、今
月８日までは変更を受
け付けていることを説
明していた。
このほか、当初うる
ち米の苗を注文してい
た農家が、もち米に変
えて８箱分を申し込む
例もあった。
相談を受けた職員
は、「被災農家の意欲
が営農に向かうまでに
は、まだ気持ちに余裕
が生まれていないよう
です」と話し、トイレ
のくみ取りなど被災生
活全般の相談にも応じ
ていた。
ＪＡの育苗センター
も廻館サブセンターと
三陸育苗センターが被
災したが、被災を免れ
た施設で水稲苗を育て
供給する体制。11日に
播種作業を開始し、来
月７日から配布する予
定にしている。
営農相談会は、６日
は午前９時から米崎町
のＪＡ東部農業センタ
ー、小友小、越喜来の
龍昌寺、午後２時から
気仙町長部の漁村セン
ター、広田小、綾里コ
ミュニティセンターで
…………………………
末崎町ふるさとセンタ
ーで開かれた営農相談
会＝大船渡市
田植え田植え迫迫りり 逡巡する農家 逡巡する農家田植え田植え迫迫りり 逡巡する農家 逡巡する農家田植え迫り 逡巡する農家
営農相談会を開催す
る。─
────────
農林水産被害額
が１千億円超す
■３日現在
東日本大震災津波の
本県農林水産業の被害
は３日現在で、１１０
４億６４００万円とな
った。水産業・漁港関
係だけで１０３７億６
８００万円になってい
る。農
業は23億５７００
万円。６日に県、関係
機関・団体で農業復
旧・復興支援連絡会議
を開き、情報の共有化
と今後の対応について
検討する。
営農再開に向け、農
業改良普及センター
等による農業者の意
向把握を１日から始め
た。林
業は43億３９００
万円。県産丸太の大口
需要者である大船渡の
合板工場などが被災
し、出荷停止の状態。
仮設住宅建設への資材
供給に県内業者も努め
ているが、県では合板
工場等への支援を商工
労働観光部と連携して
対応していく。
水産業関係は県内１
１１漁港のうち１０５
漁港で防波堤の倒壊な
どの被害が出ている。
被害状況の把握と漁船
の安全航行のための航
路、泊地の確保も課題
となっている。
薬、ハサミなど救急箱
の中身が一式揃って入
っている。
公民館などが避難所
「あきらめないで、涙をふいて」
盛岡白百合学園高等学校吹
奏楽部（高橋瑠可部長、部員
24人）は４日、大船渡市内２
カ所で被災者支援ミニコンサ
ートを催し、避難所生活を送
る人たちを元気づけた。
同校の卒業生で元教員の同
市大船渡町字鷹頭の藤畑富子
さんを介して開催され、部員
たちが楽器を携えて駆けつけ
た。避難所の大船渡北小で
は、高橋部長が「皆さんが笑
顔になってくだされば」と被
災者に言葉を掛け、子ども向
けに『アンパンマンのマー
チ』、演歌ファンに『北国の
春』などをメドレーで演奏
し、全国大会出場経験のある
息の合った演奏とパフォーマ
ンスを披露した。
演奏曲の『空より高く』で
は、合唱と手話を交えて「も
うだめだなんてあきらめない
で、涙をふいて」と歌いかけ、
演奏する高校生も、聞く被災
者たちも涙。
被災者の代表が「心のこも
った演奏で勇気と元気をいた
だきました。音楽って素晴ら
しいですね」と御礼の言葉を
述べ、大きな拍手で部員たち
に感謝の気持ちを伝えた。コ
ンサートは大船渡中でも行わ
れた。
になっている場所に
は、救急箱が備わって
いないところもある。
「避難所に置いておけ
るので、助かります」
…………………………………
大船渡北小の避難所で演奏を
披露する盛岡白百合高校吹奏
楽部＝大船渡北小
盛岡白百合がコンサート
YHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH
JJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJと職員たちも感謝して
いた。
────────
震災による住宅
相談の受け付け
県建築士会など
県建築士会と県建築
士事務所協会は、東日
本大震災で被災した住
宅の補強や修繕方法に
関する相談窓口を開設
している。
受付相談例は▽建物
が傾いているようだが
倒れる心配はないか▽
壁などにひび割れがで
きたが深刻な被害では
ないか▽修繕にはどれ
くらいの費用がかかる
か─―など。相談費用
は県が負担するため無
料。受
け付けは土、日、
祝日を除く午前９時
から午後５時まで。相
談窓口は建築士会（℡
０１９・６５４・５７
７７）、県建築士事務
所協会（℡０１９・６
５１・０７８１）ま
で。─
────────
企業存続のた
め情報交換
◆同友会例会
県中小企業家同友会
気仙支部は６日、陸前
高田市竹駒町の高田ド
ライビングスクールで
緊急例会を開く。企業
と雇用を守るために情
報交換しようという狙
い。同支部企業全体の
新入社員入社式も同時
開催する。
この日は午後２時か
ら合同入社式を実施。
新入社員の決意表明
や記念写真撮影を行
う。同
２時30分からは例
会を開催。緊急金融
策・雇用助成金につい
てや、「今すぐやるべ
きこと、我が社ではこ
うやった」といった各
社の対応について知識
を共有する。
─────────
風呂無料開
放９日まで
遊林ランド種山
住田町の遊林ランド
種山は、９日（土）ま
で風呂の無料開放を続
ける。10日からは実費
となるが、週３回、陸
前高田方面からの送迎
バス運行を行う。
10日からの料金は昼
食と入浴セットが１１
００円、入浴のみは５
００円。営業時間は午
前10時から午後５時。
これまで毎日運行し
ていた陸前高田方面か
らの送迎バスは、11日
（月）から月、水、金の
週３便となる。停留場
所と到着時間は次の通
り。▽
鳴石団地（９時30
分）▽竹駒駅（９時35
分）▽横田小（９時40
分）▽火石交差点（９
時50分）▽中沢公民館
（９時55分）▽パチン
コビーハウス（10時）
紛失した障害者
手帳を再発行
被災により紛失した
障害者手帳の再発行
は、居住する市町村役
場のほか、避難先の市
町村の福祉窓口でも受
け付ける。
地震が発生した３月
11日から８月30日まで
の間に有効期間が満
了する障害者手帳に
ついては、８月31日ま
で有効期間が延長され
た。
…………………………
大阪府から届いた救援
物資の日常医薬品セッ
ト＝大船渡地区合庁
ツ、紺ジーンズ、丸顔、
茶髪、ゴムで後髪を留
める○353
40～60代女性＝広
田町長船崎１１８の吉
崎先鳥巣崎海岸で発
見。身長１６０㌢、白
髪交じり、髪を球状に
結う
