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P 1 「Embedded(組み込み)システム」は、 民生品のように数百万台規模の製品販 売は行われないものの、現場の目的に応 じてさまざまな OS やアプリケーション が用意され、一度導入されると長期運用 されていくという傾向があります。 しかし、こうした変化の少ない組み込 み機器の環境も最近では変わってきま した。インターネットの普及により、通 信環境の整備が進んできたことから、外 部サービスと連携させる能力を持つ通信 機能と、PC と同様の処理能力が求めら れてきているのです。外部サービスとの 連携例として、眼にする機会が多いのは、 コンビニなどで使用されている「POS システム」です。現在の POS はレジス ター機器としての利用方法だけでなく、 通信環境との連携により、電話料金から オンラインショッピングなどの支払い、 電子看板デジタル・サイネージといった ものにまで使用されています。 しかし、外部サービスとの連携を求め られるシステムは、これまでのような信 頼性の高いシステムを長く使い続ける、 という運用方法では対応が難しくなって います。また、故障時の修理交換費用が 高価なだけでなく、アプリケーションの 互換性やシステム開発を一からやり直す 必要性もあります。 そこで、新たなトレンドとなってきて いるのが、「高信頼で高価」なシステム から「安価なシステムを定期的に交換」 とするPCと同様の流れです。ハードウェ アの交換時期を明確化することで、デー タ連係を前提としたシステム性能の向上 とソフトウェアの定期メンテナンス・近 代化を行うことで、時代にあったサービ スの提供が可能となります。 Intel では「PC 機能が内蔵されている 組み込み機器を「PC Like Embedded」 と呼んでいます。PC Like Embedded の メリットは Intel アーキテクチャを使用 している点です。 Windows 系の豊富な 開発環境が利用できるため、外部サービ スやインターネット連携などが行いやす くなります。また、Windows は前述の 互換性を維持しつつ、システムアップ デートを行うのにも適しています。 インテルプロセッサ&SSD120%使いこなしテクニック PC の開発環境を流用できる PC Like Embedded VOL. 01 VOL. 01 PC Like Embedded であれば [ メリット] ・長期間の運用が可能 従来型組み込みシステム [ デメリット] ・専用開発されたシステムより 耐久性は劣る ・世代交代が早い PC Like Embedded 組み込みシステムも ネット連携の時代へ Intel ® Atom™ Processor N2600/N2800 × Intel ® SSD 313 最新AtomプロセッサとSSD313で作る PC Like Embedded Intel Atom プロセッサであれば、省エネかつ低コス トで PC の開発環境を流用可能です [ メリット] ・非常に安価 ・ネット連携がしやすい ・豊富な Windows 資産が利用可能 [ デメリット] ・故障時の交換コストが高すぎる ・故障時は再開発が必要 ・新機能の追加がしにくい

最新AtomプロセッサとSSD313で作る PC Like Embedded写真1のうち、 DN2800MT(プロセッ サ搭載済み) +Intel SSD 313 + メモリ1 枚が東京エレクトロンデバイスから提供

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Page 1: 最新AtomプロセッサとSSD313で作る PC Like Embedded写真1のうち、 DN2800MT(プロセッ サ搭載済み) +Intel SSD 313 + メモリ1 枚が東京エレクトロンデバイスから提供

P 1

「Embedded(組み込み)システム」は、

民生品のように数百万台規模の製品販

売は行われないものの、現場の目的に応

じてさまざまな OS やアプリケーション

が用意され、一度導入されると長期運用

されていくという傾向があります。

 しかし、こうした変化の少ない組み込

み機器の環境も最近では変わってきま

した。インターネットの普及により、通

信環境の整備が進んできたことから、外

部サービスと連携させる能力を持つ通信

機能と、PC と同様の処理能力が求めら

れてきているのです。外部サービスとの

連携例として、眼にする機会が多いのは、

コンビニなどで使用されている「POS

システム」です。現在の POS はレジス

ター機器としての利用方法だけでなく、

通信環境との連携により、電話料金から

オンラインショッピングなどの支払い、

電子看板デジタル・サイネージといった

ものにまで使用されています。

 しかし、外部サービスとの連携を求め

られるシステムは、これまでのような信

頼性の高いシステムを長く使い続ける、

という運用方法では対応が難しくなって

います。また、故障時の修理交換費用が

高価なだけでなく、アプリケーションの

互換性やシステム開発を一からやり直す

必要性もあります。

 そこで、新たなトレンドとなってきて

いるのが、「高信頼で高価」なシステム

から「安価なシステムを定期的に交換」

とするPCと同様の流れです。ハードウェ

アの交換時期を明確化することで、デー

タ連係を前提としたシステム性能の向上

とソフトウェアの定期メンテナンス・近

代化を行うことで、時代にあったサービ

スの提供が可能となります。

 Intel では「PC 機能が内蔵されている

組み込み機器を「PC Like Embedded」

と呼んでいます。PC Like Embedded の

メリットは Intel アーキテクチャを使用

している点です。 Windows 系の豊富な

開発環境が利用できるため、外部サービ

スやインターネット連携などが行いやす

くなります。また、Windows は前述の

互換性を維持しつつ、システムアップ

デートを行うのにも適しています。

インテルプロセッサ&SSD120%使いこなしテクニック

PC の開発環境を流用できるPC Like Embedded

VOL. 01

VOL. 01

PC Like Embedded であれば

[ メリット]

・長期間の運用が可能

従来型組み込みシステム

[デメリット]

・専用開発されたシステムより 耐久性は劣る・世代交代が早い

PC Like Embedded

組み込みシステムもネット連携の時代へ

Intel® Atom™ Processor N2600/N2800 × Intel® SSD 313

最新AtomプロセッサとSSD313で作るPC Like Embedded

Intel Atomプロセッサであれば、省エネかつ低コストで PC の開発環境を流用可能です

[ メリット]

・非常に安価・ネット連携がしやすい・豊富なWindows 資産が利用可能

[ デメリット]

・故障時の交換コストが高すぎる・故障時は再開発が必要・新機能の追加がしにくい

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VOL. 01

AtomプロセッサとIntel SSD 313が切り拓く新時代の組み込みシステム

SPEC

 これまで、1 万円前後の安価な組み込

みシステムというと、ARM 系の CPU を

使ったものを使用し、高い開発コストを

掛けてカスタマイズするしかありません

でした。しかし、Intel Atom プロセッサ

登場後は状況が変わりました。安価な

「PC Like Embedded」対応ボード

「DN2800MT」であれば、1 万円前後と

いう低価格で購入可能となったのです。

「DN2800MT」は、ボード上に最初から

CPU が搭載された状態で出荷されます。

搭載されている CPU は「Intel Atom

N2800」です。Atom プロセッサはデュ

アルコア対応で、1.86GHz という

Windows を動作させるのに十分な動作

クロック、モニター出力に必要な GPU

機能も CPU 内に内蔵しています。

 現在でも組み込み系システムの OS に

Windows XP を使用している方はいらっ

しゃるかと思います。Atom プロセッサ

は、Intel x86 系システムと互換性があ

るため、組み込み系で主流の Linux 系だ

けでなく Windows 系 OS を動作させる

ことのできるパワーを持ち、長期にわ

たって蓄積・運用されてきた豊富なソフ

トウェア資産の活用ができます。

x86アプリケーションが利用できる Atomプロセッサ

製品名 Intel SSD 313

容量 24GB

インターフェース SATA 3.0Gbps 対応

NAND Flash SLC

DRAM キャッシュ 1GB

シーケンシャル・リード 最大 160MB/s

シーケンシャル・ライト 最大 115MB/s

ランダム・リード (8GB スパン) 33,000 IOPS

ランダム・ライト (8GB スパン) 40,000 IOPS

ランダム最大書込 120,000 IOPS

消費電力 アイドル:1W、 アクティブ:1.5W

耐振動性 動作時:2.17 GRMS (5-700 Hz)、

非動作時:3.13 GRMS (5-800 Hz)

平均故障間隔 120 万時間

動作環境温度 0℃~70℃

保証期間 3 年

P 2 インテルプロセッサ&SSD120%使いこなしテクニック VOL. 01

組み込みシステムでは、トラブルの原因となりやすい機械的動作をする部品は減らしたいもの。PC Like Embeddedでは、最新 AtomプロセッサとSSD の組み合わせで問題を解消します。

モーターレスで高い環境耐性を持つ SSD は HDDより安全

NAND チップメモリに SLCタイプを使用。容量少ないが書き換え回数の上限が高く組み込み環境向きだ

x86 の豊富な資産が利用可能なIntel Atomプロセッサ

「PC Like Embedded」は安価なだけでな

く、組み込みシステムに求められる運用

環境への耐性を十分に備えています。

PC パーツで故障原因となりやすいのが

HDD に使用されるモーターです。モー

ターは、環境温度などに寿命が左右され

やすい欠点が存在します。この解決策と

して提案したいのが、「DN2800MT」と

SSD「Intel SSD 313」の組み合わせです。

SSD は USB メモリと同様にデータの記

録に NAND フラッシュメモリを使用し

た記録媒体です。HDDのようなモーター

やヘッドの移動といった機械的駆動部分

がないため、外部からの衝撃に強いとい

うメリットがあります。また 0 ~ 70℃

という高温でも動作します。

 ただし、SSD にも弱点はあります。

SSDに使用されているNANDフラッシュ

メモリには書き込み可能な回数があらか

じめ決まっていることです。このため、

Intel SSD 313 シリーズでは、現在コン

シュマー向けに販売されている耐久性の

低い MLC 型でなく、より耐久性の高い

SLC 型を採用しました。市販の MLC 型

の 10 倍以上の書き込み耐性があり、信

頼性には定評があります。

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VOL. 01

SPEC

製品名 Intel Desktop Board DN2800MT

CPU intelR Atomプロセッサー N2800 (1.86GHz)

チップセット インテル NM10 Express Chipset

メモリ DDR3 SO-DIMM 204pin スロット×2 (最大 4GB)

ディスプレイモニター VGA(最大1920×1200ドット)、( 解像度 ) HDMI(1920×1200ドット)、 eDP (1366×768) or LVDS (1366×768 )

拡張スロット PCI Expressx1×1、 PCIe mini card ×2(mSATA、Wi-Fi)

SirialATA コネクタ 3.0Gb/s×2

イーサネットポート 10/100/1000Mb/s×1

拡張コネクタ USB 2.0×4 ポート(拡張時最大 8)、 シリアル×2(内蔵ピンヘッダ)、 パラレル×1(内蔵ピンヘッダ)、 AUDIO line-out (line-in、mic-in)

使用時周囲温度 0℃~50℃

対応 OS Windows XP、Vista、Windows 7

インテル純正ボード「DN2800MT」とSSDでコンパクト&高性能を実現する

「DN2800MT」は 32nm プロセスで製造

された CPU「Atom N2800 プロセッサ」

をオンボードで搭載したコンパクトなマ

ザーボードです。Atom N2800 は、

IA-32 対応の x86 系アプリケーションと

完全な互換性があり、さらにネットブッ

クなどの省エネ PC 用に開発された CPU

であるため、TDP6.5W という高い省エ

ネ性能を持っています。この優れた省電

力構造により、CPU 専用の放熱ファン

を必要としないため、ファンモーターな

どの寿命を気にせずに運用できます。

 また、動作クロック 1.86GHz の CPU

コアを 2 個搭載したデュアルコア仕様

に加え、Intel 独自の Hyper-Threading

技術を採用しているため、最大四つのア

プリケーションを同時実行が可能です。

MPEG2、WMV、H.264 などの動画を再

生支援することができる GPU 内蔵のた

め動画を使ったデモなどにも最適です。

「DN2800MT」は、ボード上に Serial

ATA 3.0Gbps コネクタを 2 個備えてい

ます。一つは PCI Express Mini Card コ

ネクタと同形状をした Serial ATA コネク

タ「mSATA」としても使えるため、前ペー

ジで紹介した「Intel SSD 313」を基板上

に取り付けられます。このほか、PCI

Express x1×1、USB2.0×4、Mini PCI

Express( ハーフサイズ )×1、DDR3

SO-DIMM×2 という基板のサイズから

は考え慣れない拡張性を持っています。

 ネットワークは 10/100/1000Base-T

LAN に対応、通常のアナログ RGB 出力

だけでなく、ハイビジョン映像の出力が

可能な HDMI 端子、4 チャンネル・オー

ディオの再生が可能なオーディオチップ

が搭載されています。

 省エネシステムのため、SSD やメモ

リを組み込んだ状態にあっても、AC ア

ダプタのみで駆動可能な完全ファンレス

システムを構築可能なのが特徴です。

基板上にスッキリパーツが収まる

P 3 インテルプロセッサ&SSD120%使いこなしテクニック VOL. 01

DN2800MT は、miniITX 規格のコンパクトなサイズながら、Atom N2800プロセッサ搭載、mSATAコネクタ部に intel SSD 313 を基板上にマウント可能と多機能なマザーボードです。

インテル製 SSD、mSATA SLC 20GBSSD313

基板サイズは幅170mm×奥行170mmと非常にコンパクトながら十分な拡張性を持つ

DDR3-SDRAM SO-DIMM 2GB、FD10N-02GN(HG810H0

Intel DN2800MT

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Atom N2800を搭載したDN2800MTボードのセットアップをする

 写真 1 のうち、 DN2800MT( プロセッ

サ搭載済み ) +Intel SSD 313 + メモリ 1

枚が東京エレクトロンデバイスから提供

可能となります。ACアダプタおよびケー

スについては別途ご用意ください。

 まず最初に DN2800MT のメモリス

ロットにメモリを取り付けます。メモリ

スロットの位置は前ページのマザーボー

ドレイアウトを参照にしてください。メ

モリの切り欠きの位置を確認、裏表を確

認してからメモリスロット部分に斜めに

差し込みます。端子の金色の部分が見え

なくなるまで押し込んでからメモリを倒

し、かちっとロックがはまれば OK です。

 次に SSD を PCIe mini card(mSATA)

に取り付けます。スロット部分への差し

込み方法はメモリの場合とほぼ同じです

が、ロック機能はありませんので、マザー

ボードへの固定は付属のネジで行いま

す。次にケースの電源スイッチや LED

ランプをマザーボードのピンヘッダ部分

に取り付けます。LED ランプには「+」

と「-」の極性があります。コネクタの

▼がついている方が「+」となります。

 最後にマザーボードをケースに取り付

け、裏側からネジ止めして固定すれば組

み立て終了です。

ごく短時間で組み立て可能

P 4 インテルプロセッサ&SSD120%使いこなしテクニック VOL. 01

ここからは DN2800MT のハードウェア組み立て工程を紹介します。あらかじめ CPU は取り付けられているため、メモリとSSDを基板上に取り付けて筐体に組み込めばすぐに使用可能です。

動作させるために必要となる部材です。マザーボード、SSD、メモリをワンセットでご提供いたします

スロットとメモリ側の切り書きをあわせ、メモリをメモリスロット部分に斜めに差し込む。ロックされれば OK

メモリと同様にスロット部分に斜めに差し込んだ後、ネジで固定する。先の細いドライバーがあると便利

ケース接続の電源スイッチや LED ランプなどをマザーボードにあるピンに接続する

取り付けはマザーボード付属のマニュアル通りに行う。コネクタは「+」と「-」の極性があるので注意

マザーボードをケース本体に取り付け、ケースの裏側から固定すれば組み立ては終了する

②メモリの取り付け①PC Like Embedded システム

③Intel SSD 313 を固定 ④スイッチ類を取り付け

⑤ピン配置はマニュアルを参考に ⑥マザーボードをケースに取り付ける

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VOL. 01

組み立て後のシステムにWindows 7 Ultimateをセットアップ

 まず、光学ドライブから Windows の

システムディスクを読み込むように設定

変更します。電源投入直後にキーボード

の「F2 キー」を押し続けると設定画面

に入ることができます。キーボードの左

右矢印キーで「Boot」という項目を選

んだら、上下矢印キーで「Boot Device

Priority」を選び「Enter」キーを押します。

「+」「-」キーで「Optical Drives」を

選び決定。次に「Exit」メニューの

「Saving Changes」を選べば OK です。

あとは通常の Windows インストールで

す。なお、グラフィックスドライバは手

動でのインストールが必要となります。

インテルのダウンロードセンター

(http://downloadcenter.intel.com/Defa

ult.aspx?lang=jpn)にアクセスし、製品

ファミリー「デスクトップボード」、製

品ライン「NM10 チップセット~」、製

品名を「N2800MT」と選択すると別画

面に変わります。ここで「Windows 7

(32-bit)」を選ぶとダウンロード可能な

ドライバ一覧が表示されます。この中か

ら「Graphics: Intel Graphics Media

Accelerator Driver for Windows 7」をダ

ウンロードしてインストールすれば完了

となります。

一部ドライバは手動インストール

P 5 インテルプロセッサ&SSD120%使いこなしテクニック VOL. 01

前ページで組み立てたシステムにWindows 7 Ultimate をインストールするまでの工程を紹介します。インストールはスムーズに行えますが、一部ドライバのインストールが必要となります。

本体背面。インストール作業にはモニター、USB キーボード、USB マウス、USB 接続の光学ドライブが必要

「F2 キー」で設定画面に入り、「Boot」の項目から起動ドライブを変更。設定を変更したら保存して再起動

光学ドライブにシステムディスクを入れて起動。先の設定がうまく言っていればインストールが行われる

デバイスマネージャーを見ると「ディスプレイアダプタ」の項目が標準 VGA になっている

ダウンロードセンターで DN2800MTとOS 名を入力すると一覧がでる。グラフィックスドライバを入手する

入手したドライバーを画面の指示に従ってインストールする。インストール終了後に一度細動が必要だ

①光学ドライブなどを準備 ②ドライブの起動順を変更

③Windows をインストール ④デバイスマネージャーを確認

⑤ドライバを入手する ⑥ドライバをインストール

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VOL. 01

AC アダプタには DC プラグの形状や電圧の区

分・電源容量などの違いがありますので、購入

時には仕様を確認の上お買い求めください。

N2800MT 用の AC アダプタは、DC プラグ仕様

「内径 2.5mm/ 外径 5.5mm センタープラス」、

電源仕様「+8 ~ 19V DC ±10%」です。仕様

を把握していれば、秋葉原等で同等品がお求め

頂けます。

PC Like Embedded 運用TIPS!

TIPS 01

P 6 インテルプロセッサ&SSD120%使いこなしテクニック VOL. 01

どんなに完璧に構築したつもりのシステムでも、使い続けると多少のトラブルは起こるものです。ここでは、「PC Like Embedded」を続けていく上で、知っておくと便利なことを紹介します。

DN2800MTのACアダプタ入手のポイントは?

AC アダプタを入手する場合、プラグの形状に気を付ける。AC アダプタは、DC プラグ仕様「内径 2.5mm/ 外径 5.5mm センタープラス」となる

仕様は AC アダプタのラベル部分に記載されている。必要な電源仕様は「+8 ~19V DC ±10%」で定格出力は 50W 以上が目安

「DN2800MT」の Windows XP ライバは、イン

テルのダウンロードセンターから入手可能で

す。OS 選択画面で「Windows XP Professional」

を選ぶという点だけです。なお、現在提供され

ているグラフィックスドライバはβ版のため、

ハードウェア・アクセラレーションが有効では

ありません。これに対応した正式版は9月リリー

スの予定となっております。

TIPS 02 DN2800MTをWindows XPで使用したい

ダウンロードセンター(http://downloadcenter.intel.com/Default.aspx?lang=jpn)から入手可能

現在 Windows XP 用に提供されているグラフィックスドライバはβ版のため、一部機能制限がある

Windows 7 では SSD のために「Trim コマンド」機能が用意されています。Trim コマンド

は OS 側から SSD に対して、Windows のゴミ箱から削除されたデータなど完全に不必要に

なったデータ領域を伝えるという役割を持っています。これを参考にして SSD は性能低下

の防止や寿命の延長などを行います。しかし、Windows XP では OS 側に Trim コマンドは

用意されていないため SSD の運用には不向きです。そこでインテルの提供する「SSD

Toolbox」は、これらの OS でも Trim コマンドを出せるようになる「Intel SSD Optimizer」

があります。スケジュール機能を用いれば、Trim コマンド発行時期を任意のタイミングで

発行することが可能です。

TIPS 03 Windows XPでTRIMコマンドを利用するには?

http://www.teldevice.co.jp/product/intel

インテリジェントシステム カンパニー IAソリューション部〒163-1034 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー S34階TEL.03-5908-2677 FAX.03-3344-1812

E-mail:[email protected]

SSD Toolbox はインテルダウンロードセンターから入手可能。Intel SSD Optimizer の項目かTrimコマンドが発行可能となっている

形状を確認 ACアダプタの仕様をチェック

Windows XPで検索 現在はβ版ドライバ

Intel SSD Toolbox を導入