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今後のあるべき医療 健康体を活かす医療 たまご理論で病気のしくみを考える たまごビル院長 石垣 邦彦 〒 581-0061 大阪府八尾市春日町 1-4-4 電話072(991)3398 FAX 072(991)4498 ホームページアドレス http://www.tamagobl.com/ 60 60 調姿40 40 40 排泄 取り入れ 体液の移動 【図1】体液の移動に よる「取り入れ・排泄」 【表1】各体液区分の水分量 (体重%) 区分 成人男性 成人女性 乳児 全体液量 60 50 75 細胞内液量 40 35 45 細胞外液量 20 15 30 組織間液量 15 11 26 血漿量 5 (Edelman,I.S.,and Leibman,J.:Anatomy of body water andelectrolytes.Am.J.Med.,27:256,1959 を一部改変) 体重 70 ㎏男性の各体液区分の量 体重に対する百分率(カッコ内は全水分量に対す る百分率)(Edelman,I.S.,and Leibman,J.:Am.J.Med., 27:256,1959 を改変) 組織間液 12% (20%) 8.5ℓ 体腔液 1.5% (2.5%) 1ℓ 細胞内液 33% (55%) 23ℓ 結合 組織 4.5% (7.5%) 3血漿 4.5% (7.5%) 3ℓ 4.5% (7.5%) 3標準生理学 第5版より引用 鼻腔 Cavum nasi 口腔 Cavum oris 喉頭 Larynx 咽頭 Pharynx 食道 Esophagus 肝臓 Hepar 胆嚢 Vesica fellea 十二指腸 Duodenum 胃 Ventriculus 膵臓 Pancreas 横行結腸 Colon transversum 下行結腸 Colon descendens 上行結腸 Colon ascendens 虫垂 Appendix vermiformis S状結腸 Colon sigmoideum 空腸 Jejunum 肛門 Anus 直腸 Rectum 盲腸 Cecum 回腸 Ileum 肛門 無顎類 魚類 両棲類 爬虫類 哺乳類 幽門 【図3】脊椎動物の腸管の Phylogenese 三木成夫「生命形態の自然誌解剖学論集」 (うぶすな書院)より 姿姿姿 × 中心 ①上腹部がくぼみ ②体の中心に力がかかり 体の重心が安定する 【図5】 体の重心の安定と 上腹部・下腹部との関係 ~人間の生死は「上腹部の柔軟性」が指標となる~ ROB 療法で「上腹部の柔軟性」が正常化されると 「入り出」がスムーズとなる ・呼吸が深くなり ・循環が良くなり ・人体力学が安定し ・自律神経がととのい ・内臓全般の動きが活発になる ●生きる力がつく ⇒ 生き方が身につく ●総合的免疫力がつく ⇒ 予防ができる ●自然の治癒力がつく ⇒ 治療が的確になる ●体のバランスがとれる ⇒ 自然なケアー ●スムーズな死の流れへ ⇒ 大往生 ■人間の「からだ」の自然な「しくみ」を生かした ROB 療法とその生活処方で人生を統合する!! 人は楽しむために生まれてきた! 【表2】 ROB療法で上腹部の柔軟性が 正常化されると 入居相談・受付中 現地案内担当 八尾市老原1-44 小山 博 (河内新聞社長)090-8213-4712 居室数50大阪府八尾市老原4丁目98番地 有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など 関西にて、他21施設運営 【運営主体】 株式会社 日健マネジメント (2) 第1153号 (昭和56年10月19日・第3種郵便物認可) 河  内  新  聞 平成25年9月15日(日曜日) (購読料月850円)

健康体を活かす医療 · 2015-08-16 · 今後のあるべき医療 健康体を活かす医療 たまご理論で病気のしくみを考える たまごビル院長 石垣

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Page 1: 健康体を活かす医療 · 2015-08-16 · 今後のあるべき医療 健康体を活かす医療 たまご理論で病気のしくみを考える たまごビル院長 石垣

今後のあるべき医療

健康体を活かす医療たまご理論で病気のしくみを考える

たまごビル院長 石垣 邦彦 〒 581-0061 大阪府八尾市春日町 1-4-4電話 072(991)3398 FAX 072(991)4498ホームページアドレス http://www.tamagobl.com/

るからです。また、人

生はその都度、その都

度がわたしたち一人ひ

とりにとっては、はじ

めての体験だからで

す。頭でわかっていて

も「からだ」で分から

ないと、生活に本当に

生かせないからです。

原始の生命から受けつ

がれた「からだ」の「し

くみ」の中心である「入

り出」を生活に生かす

ことが、元気に長生き

できる健康の基本とな

ります。

その発想と展開

 

人体力学について今

年5月号から4回にわ

たって述べてきまし

た。

 

今回は、そのしめく

くりとして原始の単細

胞の生命から、われわ

れ60兆の細胞よりなる

人体にいたるまでの共

通の「しくみ」をお話

しし、その共通性から

人体に備わっている

「人体力学」を生かす

方法を述べてみたいと

思います。

 

次のことは、非常に

大事なことなのでくり

かえします。

 

原始の生命からつづ

く「からだ」の「しく

み」の最たるものは、

『生命体をつつむ膜か

ら物質を取り入れ、そ

れを加工・消化し必要

なものを吸収し、不要

なものを排泄する』と

いう生命体そのものの

「はたらき」=「入り

出」です。「取り入れ

・排泄」がないと死ん

でしまいます。膜内の

内部環境を維持し、「い

のち」をつなぐ「はた

らき」の出発点はここ

にあります。動物であ

ろうと、植物であろう

と、わたしたちを形づ

くる60兆分の一つひと

つのそれぞれの細胞で

あろうと、膜を通して

の「取り入れ・排泄」

=「入り出」の「はた

らき」はおなじことで

す。 た

まご理論の「人体力学」 

★★★★★★★★

★★★★★★★

★★★★★★★

【Ⅰ 「「からだ」の「しくみ」の 

中心である「入り出」】

【Ⅳ 「入り出」の「はたらき」の進化し

たものが、消化器・循環器・呼吸

器・自律神経などの臓器や器官

を備える人体】【

Ⅴ 「入り出」の原動力=「体液の移

動」による「体腔圧の変動」と人

体の「正常機能・構造・形態」と

の関係】

「つくり」と「かたち」

の複雑さゆえに、私た

ち現代人はその原始か

らの原理である『「体

液の移動」による「取

り入れ・排泄」』を感

覚的に受け取れなくな

っているのです。原始

の生命からわれわれ一

人ひとりの人体につな

がっている「入り出」

の「はたらき」を感覚

的に感じとれること

が、元気で長生きでき

る基本となります。

原始の単細胞の生命から人体力学に至るまで

 

医学的なことは、む

つかしいものだと、み

なさんは考えがちで

す。しかし、むつかし

い理論を知っているか

ら、元気で人生を楽し

めるかというとそうで

はありません。むし

ろ、何も知らず、ご自

分の「からだ」の「こ

こちよさ」のままに生

活することのほうが、

よりよく生きるには確

かなことです。

 

いつから、わたした

ちは、自分の「から

だ」の感覚よりも、自

分が「からだ」で確か

めたこともない科学的

といわれるデータを生

きるための基準にする

ようになったのでしょ

うか。

 

科学的というあいま

いな基準が、自分の「か

らだ」の感覚で確かめ

ようもない基準が、ど

うして自分が生きる基

準になってしまってい

★★★★★★★

★★★★★★★

【Ⅲ 「入り出」の「はたらき」は 

「体液の移動」と一体 

【Ⅱ 「「からだ」の「しくみ」の 

中心である「入り出」を生かす】

 

この「はたらき」の

発展・進化したもの

が、われわれに備わっ

ている「取り入れ・消

化・吸収・排泄」の

「はたらき」をおこな

う消化器であり循環器

です。この根源的な

「はたらき」は、どん

な生物にも共通してい

ます。動物にも植物に

も現象は少し変わった

ように映っても、その

原理は同じです。動物

にとっては、発生学的

に原腸形成という現象

がほとんどすべてにみ

られます(注2)。「取

り入れ・消化・吸収・

排泄」というと、わた

したちは唇から肛門ま

での複雑な形の消化器

(図2)が頭に浮かび

ます。しかし、その「は

たらき」は原始の生命

からの「はたらき」と

原理的には同じです。

 「取り入れる」とい

うことは「いのち」を

つなぐには、なくては

ならないことです。し

かしながら、原始ので

きごととしては、最初

のうちは自然に、偶然

に入ってきたことでし

ょう。数多くの偶然を

重ねるうちに、段々と

その要領を得た膜は、

「取り入れ」やすいよ

★★★★★★★

【Ⅵ 「上腹部の柔軟性」が、「体腔圧

の変動」を調節し、人類の姿・形

をつくる】

よく動かす目安は、具

体的には、「上腹部の

柔軟性」をいつも維持

することです。さらに

具体的には、絶えず

「深く、長く、ここち

ちよい呼気」ができる

ようにしておくことで

す。そうすると、必ず

図5の現象があらわれ

重心が安定します。あ

とは、40億年にわたり

つちかわれ、生まれ、

育まれた「からだ」の

「しくみ」におまかせ

です。

 

板橋興宗元曹洞宗管

長(注3)が

  

私の修業は「からだ

がわかっている。あり

がとさん、ありがとさ

ん」とくちずさむこと

です。

 

からだが実感してい

る。これ以外に仏教も

宗教もない。

 

と言われることに通

じてきます。

  

みなさんご自身が

「深く、長く、ここち

よい呼気」をつみ重ね

ることで、

○日々の生活を意義あ

るものに

○病気の予防に

○過不足のない適確な

治療に

○自然で無理のないケ

アーに

○穏やかな死に

つながることを、みな

さんご自身が、ご自身

の「からだ」で納得さ

れることになります

(表2)。

 

次回は、人体の「体

腔圧の変動」を主体に

して、呼吸と循環を「深

く、長く、ここちよい

呼気」で統合してゆき

ます。ご期待下さい。

のです。

 

そのような環境の変

化に対応した上で、段

々と進化し哺乳類がで

き類人猿につながり、

二足歩行をおこなう人

類が出現してきまし

た。

 

それぞれの「生きも

の」が、主に「取り入

れ・排泄」の「はたら

き」を通して、「いの

ち」をつないできまし

た。それぞれの「生き

もの」が殺されないた

めの工夫をしてきまし

た。それぞれの「生き

もの」が地球環境に適

応してきました(図

4)。その結果が今あ

る人体です。「からだ」

の「はたらき」と「つ

くり」と「かたち」な

のです。人体の「正常

機能・構造・形態」な

のです。

るのでしょうか。わず

かに約200年の科学

的といわれる知識を、

どうして、40億年の「か

らだ」の「しくみ」以

上に頼ってしまうので

しょうか。

 

わたしたちは、自分

の「からだ」を通して、

一人ひとりが40億年の

「からだ」の「しくみ」

の動きを感じとり、そ

の「しくみ」がうまく

「はたらく」術を身に

つけてゆかねばならな

い存在です。なぜなら

ば、わたしたちは「生

まれ・生きぬき・死に

ゆく」という「からだ」

に備わっている「しく

み」の中で一生を終え

排泄 取り入れ

体液の移動

【図1】体液の移動による「取り入れ・排泄」

 

その「しくみ」の概

略は、図1の『「体液

の移動」による「取り

入れ・排泄」』です。

 

生命は太古の海で生

まれました。太古の海

に溶けてただよってい

た有機物が、薄い膜で

外界とのしきりをつく

って自己を確立したの

【表1】各体液区分の水分量(体重%)区分 成人男性成人女性 乳児

全体液量 60 50 75

{細胞内液量 40 35 45 細胞外液量 20 15 30

{組織間液量 15 11 26 血漿量 5 4 4

(Edelman,I.S.,and�Leibman,J.:Anatomy�of� body�water�and�electrolytes.�Am.J.Med.,27:256,1959 を一部改変)

体重 70 ㎏男性の各体液区分の量体重に対する百分率(カッコ内は全水分量に対する百分率)(Edelman,I.S.,and Leibman,J.:Am.J.Med.,27:256,1959 を改変)

組織間液 12%(20%) 8.5ℓ

体腔液 1.5%(2.5%) 1ℓ

細胞内液 33%(55%) 23ℓ

結合組織4.5%

(7.5%)3ℓ

血漿 4.5%(7.5%) 3ℓ

骨4.5%

(7.5%)3ℓ

標準生理学 第5版より引用

ます。取り入れたもの

をたえず化学反応をお

こなうことによってさ

らに必要なものをつく

りだして、内部環境を

保持しながら生きてき

たのです。

 

生命は水溶液の状態

を保ち、活発な化学反

応を起こし続けていま

す。そのため、水が断

たれれば化学反応はお

きません。必要なもの

をつくれなくなるので

す。細胞の内部環境は

破綻します。生命は死

んでしまうのです。水

は命の泉なのです。

 

このように細胞の

「いのち」をつなぐた

めに水が必要なので

す。それが、体液(表

1)なのです。取り入

れたものが、体液によ

って化学反応をおこし

必要なものをつくりだ

します。また、体液に

よって必要・不要なも

のを移動し、外にも排

出するのです。

 

このように「体液の

移動」は、「取り入れ

・消化・吸収・排泄」

=「入り出」にもかか

わっているのです。

鼻腔 Cavum nasi

口腔 Cavum oris

喉頭 Larynx

咽頭 Pharynx

食道 Esophagus

肝臓 Hepar

胆嚢 Vesica fellea

十二指腸 Duodenum

胃 Ventriculus

膵臓 Pancreas

横行結腸 Colon transversum

下行結腸 Colon descendens

上行結腸 Colon ascendens

虫垂 Appendix vermiformis S状結腸 Colon sigmoideum

空腸 Jejunum

肛門 Anus

直腸 Rectum

盲腸 Cecum

回腸 Ileum

肛門

【図2】消化器の全景

そうです。『「体液の移

動」による「取り入れ

・排泄」』です。進化

の過程で地球環境の変

化とあいまって、その

現象が複雑な「はたら

き」と「つくり」と「か

たち」になってきたの

です。その現代の内臓

臓器の「はたらき」と

応が、たえず起ってい

が生命のはじまりだと

考えられています。

 

この膜につつまれた

小さな水溶液こそ細胞

です。細胞は、今でも

私たちの体を構成する

基本単位となっていま

す。それではなぜ生命

は海で生まれたのでし

ょうか。

 

水はいろいろなもの

を溶かします。そして

水に溶けると、ものは

よく化学反応をおこし

ます(注1)。生命の

内部では活発な化学反

うにその「はたらき」

と「つくり」と「かた

ち」を進化させてきま

した。

 

進化してきたのは膜

だけではありません。

最初の間は温度・気圧

・潮の満ち引きなどの

外力による影響のみを

うけ、体液は移動して

いたのでしょう。しか

し、そのうち原始の生

命はその流れをつかみ

状況に応じてその流れ

を、「体液の移動」を

コントロールできるよ

うになってきました。

 「体液の移動」によ

って流れをつくり吸

引力を生み、膜の凹

凸をつくり、膜その

ものの「はたらき」

と連携し、より適確

に効率よく「取り入

無顎類 魚類 両棲類 爬虫類 哺乳類

鰓腸(呼吸部)

小腸(消化吸収部)

胃袋

糞袋

耳管

咽頭

幽門

【図4】生命と地球の共進化

【図3】脊椎動物の腸管の Phylogenese三木成夫「生命形態の自然誌解剖学論集」(うぶすな書院)より

 

イネはイネで、「取

もとにある「体腔圧の

変動」をコントロール

するために消化器系・

循環器系・末梢神経系・

自律神経系・中枢神経

系などが発達してきた

のです。そのため、人体

にあらわれる現象には

「体腔圧の変動」と循環

器・呼吸器・自律神経・

中枢神経・運動器系=

人体力学などとの目に

見えない、しかし強固

な関係を観察すること

ができます。

 

その後上陸してから

は、海中のような安定

した環境ではないため

に、あらゆる部分で、

さらに「からだ」を変

化させなければなりま

せんでした。ひれを手

・足に、浮き袋を肺に

(図3)、また、あら

たに排泄のための腎臓

などをつくっていった

生命と地球はともに影響し合いながら

進化してきた

 

注1 

本川達雄(も

とかわ 

たつお)

東京工業大学大学院生

命理工学研究科教授著

『生物学的文明論』 

新潮新書参照 

他の著

書に『ゾウの時間 

ズミの時間』など

 

注2 

発生の過程で

原口とよばれる三日月

状の切れこみから細胞

群が内側へ入りこんで

いく。これを「陥入」と

いう。それは少しふく

らませた風船を指でつ

ついて、内側の二か所

がくっつくようにする

ことと似ている。この

細胞の移動によってで

きるくぼみは消化管と

なる。この段階の胚は

「原腸胚」とよばれる。

 

原腸形成の段階で、

体づくりの基本的なプ

ランが展開される。ま

ず頭から尾へ、背から

腹へ、右から左へとい

う三本の主な軸が確

立され、胚は最終的に

形成される動物の形に

近づきはじめるのであ

る。最終的には、外肺葉

の細胞からは表皮(皮

膚)や神経系が生じ、中

胚葉からは骨格、筋肉、

血管、および心臓、腎臓

や生殖器のような数種

類の器官が生じる。内

胚葉からは、消化系の

器官が生じる。

 

この現象の重要性に

触発されて、有名な発

生学者で著述家でもあ

るルイス・ウオルパー

トは、「人間の一生でほ

んとうに最も重要な時

期は、誕生でも結婚で

も死でもない。それは

原腸形成である」との

べています。―『発生

と生命の進化』ニュー

トンプレスより引用

 

注3 

板橋興宗(い

たばし 

こうしゅう)

元總持寺貫首・曹洞宗

管長 

現御誕生寺住

職。文中の板橋師の言

葉は、『息身佛』 

板橋

興宗著 

角川SSC新

書より引用

り入れ・排泄」に、天

敵に、環境に適応して

きました。特に重力へ

の適応として、今のイ

ネの姿・形がありま

す。牛は牛で、「取り

入れ・排泄」に、天敵

に、環境に適応してき

ました。特に重力への

適応として、今の牛の

姿・形があります。人

類も、「取り入れ・排

泄」に、天敵に、環境

に適応してきました。

特に重力への適応とし

て、今の人類の姿・形

があります。

 

特に人類の重力への

適応のシステムの大き

な要素が、『体の重心

の安定と上腹部・下腹

部との関係』(図5)

なのです。

 

そのシステムをより

れ」を進化させてきた

のです。

 

また、求める物質を

膜が積極的に感知する

ようになりました。そ

の物質を「取り入れ」

ようとして、膜内の自

発的な「体液の移動」

がおこりました。そし

て「体腔圧の変動」が

おこります。その結

果、細胞の「かたち」

が上下・左右・前後に

変形し、気圧・重力に

も対応できるようにな

りました。

 

さらに進化して、狙

いを定めた物を求めて

「体液の移動」による

「体腔圧の変動」によ

って意図的に細胞その

ものが移動

できるよう

にもなって

きたので

す。もちろ

ん「体腔圧

の変動」に

よって「取

り入れ」と

は逆の「は

たらき」である「排泄」

にも膜と連携して大き

な力を発揮することに

なります。これは、ま

さに消化管の「はたら

き」そのものです。そ

して海中の餌を求めて

自由自在に動き回る多

細胞生物に進化してき

ました。魚類のように

背びれ・胸びれ・尾び

れも発達してきまし

た。また、さらに動き

をよくするために�

化管から浮き袋もでき

ました。

 

このように「体液の

移動」による「体腔圧の

変動」は、いろいろな

「はたらき」と一体にな

っています。このおお

×

②臍

中心

①上腹部がくぼみ②体の中心に力がかかり体の重心が安定する

【図5】�体の重心の安定と�上腹部・下腹部との関係

~人間の生死は「上腹部の柔軟性」が指標となる~

ROB 療法で「上腹部の柔軟性」が正常化されると

「入り出」がスムーズとなる

・呼吸が深くなり

・循環が良くなり

・人体力学が安定し

・自律神経がととのい

・内臓全般の動きが活発になる

●生きる力がつく ⇒ 生き方が身につく

●総合的免疫力がつく ⇒ 予防ができる

●自然の治癒力がつく ⇒ 治療が的確になる

●体のバランスがとれる ⇒ 自然なケアー

●スムーズな死の流れへ ⇒ 大往生

■人間の「からだ」の自然な「しくみ」を生かした

ROB 療法とその生活処方で人生を統合する!!

人は楽しむために生まれてきた!

【表2】�ROB療法で上腹部の柔軟性が正常化されると

入居相談・受付中

現地案内担当 八尾市老原1-44 小山 博(河内新聞社長) 090-8213-4712

居室数50戸 大阪府八尾市老原4丁目98番地有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など

関西にて、他21施設運営【運営主体】株式会社 日健マネジメント

(2)第1153号 (昭和56年10月19日・第3種郵便物認可) 河  内  新  聞 平成25年9月15日(日曜日)(購読料月850円)