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次期総量削減計画 次期総量削減計画 次期総量削減計画 次期総量削減計画の策定 策定 策定 策定に向けて けて けて けて ― 目 次 ― Ⅰ 総量削減計画の進捗状況等 1 位置づけ ------------------------------------------ 1 2 総量削減計画の目標 -------------------------------- 1 3 目標達成に向けた施策 ------------------------------ 1 4 排出量の推移 -------------------------------------- 3 5 環境基準達成率の推移 ------------------------------ 5 Ⅱ 局地汚染対策について 1 経緯 --------------------------------------------- 7 2 局地汚染対策の対象地域 --------------------------- 7 3 対象地域の状況 ----------------------------------- 9 4 池上の局地汚染対策 ------------------------------- 14 5 遠藤町の局地汚染対策 ----------------------------- 17 Ⅲ 次期総量削減計画の策定について 1 経緯 --------------------------------------------- 19 2 変更の概要 -------------------------------------- 19 3 変更後総量削減基本方針の概要 --------------------- 20 4 次期総量削減計画策定に向けた検討 ----------------- 21 5 重点対策地区の指定の再検討 ----------------------- 24 6 策定までの流れ ----------------------------------- 25 Ⅳ 資料 ----------------------------------------------- 26 2011年5月13日 神奈川県 環境農政局環境部 交通環境課

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次期総量削減計画次期総量削減計画次期総量削減計画次期総量削減計画のののの策定策定策定策定にににに向向向向けてけてけてけて

神奈川県自動車排出窒素酸化物及び粒子状物質総量削減計画策定協議会専門委員会資料

― 目 次 ―

Ⅰ 総量削減計画の進捗状況等

1 位置づけ ------------------------------------------ 1

2 総量削減計画の目標 -------------------------------- 1

3 目標達成に向けた施策 ------------------------------ 1

4 排出量の推移 -------------------------------------- 3

5 環境基準達成率の推移 ------------------------------ 5

Ⅱ 局地汚染対策について

1 経緯 --------------------------------------------- 7

2 局地汚染対策の対象地域 --------------------------- 7

3 対象地域の状況 ----------------------------------- 9

4 池上の局地汚染対策 ------------------------------- 14

5 遠藤町の局地汚染対策 ----------------------------- 17

Ⅲ 次期総量削減計画の策定について

1 経緯 --------------------------------------------- 19

2 変更の概要 -------------------------------------- 19

3 変更後総量削減基本方針の概要 --------------------- 20

4 次期総量削減計画策定に向けた検討 ----------------- 21

5 重点対策地区の指定の再検討 ----------------------- 24

6 策定までの流れ ----------------------------------- 25

Ⅳ 資料 ----------------------------------------------- 26

2011年5月13日

神奈川県 環境農政局環境部 交通環境課

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Ⅰ 総量削減計画の進捗状況等 1 位置づけ 自動車NOX・PM法※1第7条・第9条に基づき、自動車から排出される窒素酸化物(NOX)や粒子状物質(PM)の総量を削減することを目的に、平成15年7月に総量削減計画※2を策定。 ※1 自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法 ※2 神奈川県自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質総量削減計画 2 総量削減計画の目標 (1)二酸化窒素(NO2) 平成22年度までに環境基準達成率を100%とします。 (目標達成に必要な自動車から排出されるNOX排出量は、基準年の平成9年度の23,400tから平成22年度に11,200tへと12,200t削減することを目途とする) (2)浮遊粒子状物質(SPM) 平成22年度までに環境基準達成率を100%とするよう努めます。 (目標達成に必要な自動車から排出されるPM排出量は、基準年の平成9年度の2,960tから平成22年度に510tへと2,450t削減することを目途とする) 3 目標達成に向けた施策 (1)自動車からの排ガス抑制の直接的な施策(主な施策) 施策 種類 開始 年度等 内容 想定される PM 削減効果 想定される NOX 削減効果 単体規制 H9~ ※1 大気汚染防止法により、基準に適合しない自動車は、新規登録できない 1,870t ※2 9,900t ※2 車種規制 H14.10 自動車NOx・PM法により、基準に適合しない自動車は、対策地域内で車検が更新できない 150t ※3 1,100t ※3 運行規制 H15.10 県条例により、基準に適合しない自動車は、県内を走行できない 380t ※4 300t ※4 低公害車の導入 H8~ ※5 低公害車の導入 50t ※2 900t ※2 削減効果の合計 2,450t 12,200t ※1 H9~長期規制(3.5t超のトラック等の規制値は4.5g/kWh)、H14~新短期規制(3.38 g/kWh)、H17~新長期規制(2.0 g/kWh)、H21~ポスト新長期規制(0.7 g/kWh) ※2 H9~H22までの削減効果 ※3 H14~H22までの削減効果 ※4 H15~H22までの削減効果(NOX規制値はないが、買換等による削減効果を推計) ※5 H8.3:八都県市で低公害車指定制度開始、H12.4:国で低公害車認定制度開始、H14:県等でトラック等への低公害車導入補助開始 H15.10:県条例で低公害車導入義務化 (2)自動車からの排ガス抑制の間接的な施策(主な施策) 施策種類 内容 交 通 需 要の調整 環境ロードプライシング※6、パークアンドライド※7、鉄道の整備※8、PTPS(公共車両優先システム)、高速バス路線の整備※9、貨物輸送の改善※10 等 交通流対策の推進 道路構造対策(横浜環状2号線の整備、首都高湾岸線(本牧ふ頭~幸浦)の整備、川崎縦貫道の整備、国道357号線(本牧ふ頭~大黒ふ頭)の開通 等)、適正な交通管理(道路交通情報通信システムやETCの整備、違法駐車取り締まりや駐車場の整備) ※6 首都高横羽線・産業道路を通過する自動車を湾岸線へ転換を図るため、料金格差を設ける ※7 自宅から最寄り駅まで自家用車を運転し、鉄道に乗り継ぎ目的地に移動 ※8 横浜高速鉄道みなとみらい21線(H16から) 等 ※9 東扇島~横浜駅間の通勤用高速バス ※10 H7より川崎市北部から臨海部への廃棄物輸送にJR貨物線を利用した鉄道輸送システムを導入 (3)局地汚染対策 県内全域の対策だけで環境基準達成が困難と見込まれる地域は、局地汚染対策を重点的に推進。

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総量削減計画の施策体系県内全域にわたる対策(1) 自動車からの排出ガス抑制のための直接的な施策自動車単体規制の 自動車排出ガス規制の強化等 強化等適正な自動車管理車種規制の実施 車種規制の適正かつ確実な実施新車代替に対する支援措置運行規制の適正かつ確実な実施運行規制等の実施 八都県市粒子状物質減少装置指定制度DPF等装着に対する支援措置規制適合車への代替に対する融資燃料の品質対策 燃料規制クリーン軽油の普及低公害車の普及促進 低公害車の導入義務づけ普及促進のための体制整備 八都県市低公害車指定制度の活用等各種協議会における検討環境情報の整備・提供公用車等への率先導入低公害車導入に対する支援措置燃料供給施設の整備拡充 整備拡充に対する支援措置等次世代低公害車の技術開発等(2) 自動車からの排出ガス抑制のための間接的な施策自動車交通需要の調 都市交通を適切に調整する 環境ロードプライシング整・低減 施策の推進 パークアンドライド等時差出勤等マイカー利用の抑制 公共交通機関の利便性の向上徒歩、自転車の利用促進貨物輸送の改善 鉄道・海運の積極的活用等貨物輸送の合理化推進交通流対策の推進 道路構造対策の推進 幹線道路ネットワークの整備ボトルネック対策の推進適正な交通管理 交通規制の効果的な実施情報提供システムの整備拡張等総合的な駐車対策 駐車場の整備等違法駐車の排除等排出濃度が高濃度な地域における対策(3) 局地汚染対策の推進 地域の実情に応じた効果的な施策の実施(1)~(3)の対策効果を高めるための施策(4) 各種対策の効果を高めるための施策自動車起因の大気汚染の低減のための施策研究、実用化普及啓発活動の推進 自動車使用管理計画に基づく指導等自動車使用方法の啓発 アイドリングストップ高濃度期における対策 自動車使用の自粛呼びかけその他の普及啓発活動地方公共団体間 八都県市による共同した取組み等の連携計画の進行管理 「神奈川県自動車排出窒素酸化物及び粒子状物質総量削減計画策定協議会」による進行管理等

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4 排出量の推移 (1)NOXの排出量の推移 平成21年度のNOXの排出量は11,300tとなっており、基準年である平成9年度の23,400tより12,100t削減された。平成20年度に目標値(11,200t)を達成していたが、再び目標値を超過している。これは走行量が増加したため(資料2)であり、景気の影響によるものと考えられる。 (2)PMの排出量の推移 平成21年度のPMの排出量は440tとなっており、基準年である平成9年度の2,960tより2,520t削減され、目標値を達成した状況を継続している。

24,70013,70014,30016,10018,80021,80023,10025,60023,400 12,40011,100 11,30005,00010,00015,00020,00025,00030,000

H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22

排出量(t)

年度図 NOX排出量の推移H22目標11,200

5706609501,4602,1002,4102,960500 440 44005001,0001,5002,0002,5003,0003,500

H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22

排出量(t)

年度図 PM排出量の推移H22目標510

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【参考1】 NOX及びPMの排出量の推計方法 (1)平成21年度の排出量の推計方法の概要 ① H21交通量 H17交通量(4車種別)を基礎資料として、平成17年度から平成21年度の交通量の伸び率、各道路別の8車種別の構成率より、H21交通量(道路別、8車種別)を算定。 ② H21NOX・PM排出係数 排ガス規制年別・旅行速度別の排出係数を基礎資料として、H21自動車登録台数、8車種別のH21走行割合より、H21排ガス規制年別の8車種別等の構成率を算定するとともに、H17旅行速度より、H21NOx・PM排出係数(道路別、8車種別)を算定。 ③ H20NOX・PM排出量 H21交通量、H21NOx・PM排出係数より、H21NOx・PM排出量を推計。

低公害車の構成率を含む

4車種別:乗用車、バス、小型貨物車、普通貨物車8車種別:軽乗用、乗用、バス、軽貨物、小型貨物、貨客、普通貨物、特種・殊

平成9年度道路交通センサス一般交通量調査結果(国土交通省) 平成17年度道路交通センサス混雑時旅行速度等(国土交通省)

(環境省提供資料 平成14年)平成17年度道路交通センサス一般交通量調査結果(国土交通省) 平成20年度末自動車保有車両数((財)自動車検査登録情報協会)平成21年度自動車交通環境影響総合調査ナンバープレート調査結果(環境省)平成17年度、平成21年度自動車交通量調査(神奈川県)H17 交通量(534地点 4車種別)

H17からH21の交通量伸び率H17、21の交通量(13地点 8車種別)

H9 道路別の8車種別の構成率H9の交通量(525地点 8車種別)

HHHH21212121    交通量交通量交通量交通量((((道路別道路別道路別道路別    8888車種別車種別車種別車種別)))) HHHH21 21 21 21 NOXNOXNOXNOX・・・・PMPMPMPM排出係数排出係数排出係数排出係数((((道路別道路別道路別道路別    8888車種別車種別車種別車種別))))H21排ガス規制年別の8車種別等の構成率H17の旅行速度(道路別等)

排ガス規制年別・旅行速度別 排出係数

HHHH21212121    NOXNOXNOXNOX・・・・PMPMPMPM排出量排出量排出量排出量

H21 自動車登録台数(登録年・排ガス規制年別等)H21の走行割合(34地点 8車種別)

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5 環境基準達成率の推移 (1)NO2の環境基準達成率の推移 平成21年度のNO2の環境基準達成率は95.7%(92局のうち88局が達成)であり、非達成の測定局は4局となっている。 (2)NO2測定局毎の状況 日平均値の年間98%値(ppm)H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H21幸区遠藤町交差点 川崎市 × × × × × × × × × × × × × 0.062川崎区池上新田公園前 川崎市 × × × × × × × × × × × × × 0.068高津区二子 川崎市 × × × × × × × × × × ○ × × 0.064相模原市上溝 相模原市 × × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × ○ ○ ○ 0.053川崎市役所前 川崎市 × × × × × × × ○ ○ × ○ ○ ○ 0.050相模原市淵野辺十字路 相模原市 × × × × × × × × × ○ ○ × × 0.061注)H18またはH20に非達成の6測定局を掲載環境基準の達成状況(○:達成、×:非達成)測定局 市町村

95.795.797.849.475.9 94.694.694.691.382.474.782.860.040.050.060.0

70.080.090.0100.0110.0

H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22

達成率(%)

年度図 NO2環境基準の達成率の推移

H22目標100

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(3)SPMの環境基準達成率の推移 平成21年度のSPMの環境基準達成率は、19年度、20年度に引き続き100%(92局全局が達成)である。 (4)SPM測定局毎の状況 日平均値の2%除外値(mg/m3)H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H21幸区遠藤町交差点 川崎市 - - - × × × × ○ ○ × ○ ○ ○ 0.049川崎区池上新田公園前 川崎市 × × × × × × × ○ ○ × ○ ○ ○ 0.063磯子区滝頭 横浜市 × × ○ ○ ○ × ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 0.058磯子区総合庁舎 横浜市 × × ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × ○ ○ ○ 0.061宮前平駅前 川崎市 - - - - × × × ○ ○ × ○ ○ ○ 0.044高津区二子 川崎市 × × × × × × × ○ ○ × ○ ○ ○ 0.054西区平沼小学校 横浜市 × × × × ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 0.060西区浅間下交差点 横浜市 × × × × × × × ○ ○ × ○ ○ ○ 0.065鎌倉市滑川(H20 岡本に移動) 鎌倉市 ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 0.052中区本牧 横浜市 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 0.055 注)H18に非達成の10測定局を掲載

測定局 市町村 環境基準の達成状況(○:達成、×:非達成)

【参考2】SPMの環境基準と長期的評価 SPMの環境基準は、「1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下であること」となっており、工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活しない地域又は場所には適用しない。(大気の汚染に係る環境基準について(環境庁告示)) 総量削減計画の環境基準達成状況は、「年間にわたる日平均値につき、測定値の高い方から2%の範囲内にあるものを除外した日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、年間を通じて日平均値が0.10mg/m3を超える日が2日以上連続しないこと。」という長期的評価で実施している。

100.0100.0100.0

26.884.5 89.398.997.8

65.245.647.163.231.620.030.040.050.060.070.080.090.0100.0110.0

H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22

達成率(%)

年度図 SPM環境基準の達成率の推移

H22目標100

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Ⅱ 局地汚染対策について 1 経緯 ◇ 平成15年7月に策定した総量削減計画では、県内全域で進める対策だけでは環境基準の達成が困難と見込まれる地域については、局地汚染対策を実施することとしている。 ◇ 平成16年度には、関係機関からなる局地汚染対策検討調整会議を設置し、環境基準未達成地域の現状把握と、国内の対策事例の収集を行った。 ◇ 平成17年度には、平成16年度まで環境基準を一度も達成していない地域(幸区遠藤町交差点、川崎区池上新田公園前、高津区二子等)に対する対策メニューを立案し、施策ごとの大気環境改善効果を試算した。 ◇ 平成18年度には、平成22年度の環境基準達成状況の予測調査を実施した。幸区遠藤町交差点、川崎区池上新田公園前の2地点が、追加施策がなく現状のまま推移した場合、NO2の環境基準未達成と想定された。 ◇ また、低公害車の使用拡大に向けた補助制度の拡充やエコドライブモデル事業の実施といった、局地汚染対策につながる対策の準備を進めるとともに、国に対して流入車対策や、抜本的な局地汚染対策を要望した。 ◇ 平成19年5月18日に自動車NOx・PM法が改正され、知事は大気汚染が特に著しく対策を計画的に実施する必要がある地区を重点対策地区に指定できることとなり、 川崎区池上新田公園前測定局を中心とした産業道路の環境基準達成に向けて、法改正に伴う重点対策地区の指定を視野にいれた追加施策を検討した。 ◇ 平成20年度には、産業道路を利用する自動車の実態調査、京浜臨海部の事業所調査、窒素酸化物削減効果の推計調査を実施した。 (p8→ 参考3) ◇ 平成21年2月の専門委員会で、環境基準未達成地域(川崎区池上新田公園前、幸区遠藤町交差点)における対策や自動車NOx・PM法改正に基づく重点対策地区の指定について検討した。 ◇ 池上測定局付近を中心とした産業道路に係る重点対策地区の指定は、川崎市臨海部全体など広範囲の指定ができないこと、重点対策計画が総量削減計画の目標年度(平成22年度)を超えることができず、対策期間の確保ができないことなどから、現行の枠組みでは指定困難と判断した。 ◇ 平成21年度には、国に「目標年度等を規定しているNOx・PMの総量の削減に関する基本方針の早期見直し、地域の実情に合った実効性ある局地汚染対策が行える仕組みの構築」を要望するとともに、局地汚染対策として、川崎市臨海部事業者向けガイドラインによる取組の要請や池上測定局二酸化窒素情報システムの運用などを実施した。 2 局地汚染対策の対象地域 本県の大気環境は大幅に改善し、SPMは平成19年度以降、すべての測定局で環境基準を達成したが、NO2は2ヶ所の測定局(川崎区池上新田公園前、幸区遠藤町交差点)が一度も環境基準を達成しておらず、この2局の環境基準達成に向けた対策が必要である。そこで、局地汚染対策の対象地域は、環境基準を今までに1度も達成していない川崎区池上新田公園前測定局付近(以下「池上」という。)と幸区遠藤町交差点測定局付近(以下「遠藤町」という。)の2ヶ所とする。

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8   低公害車への代替 エコドライブの実施 他の道路への転換 公共交通機関の利用 合計19年度 - - - - - 6922年度単純将来 - - - - - 65.622年度対策将来 4.7 12.7 19.1 0.3 34.8* 62.5*各取組の重複分を除いた合計であり、各取組の削減量を足し合せたものとは一致しません。

NOx削減量と予測濃度NOX削減量 (t) NO2濃度(ppb)

【参考3】 京浜臨海部の環境改善に向けた調査結果 ※1 産業道路を利用する自動車の実態調査。平成20年7月23日に環境省、神奈川県及び川崎市が実施。 ※2 京浜臨海部の事業所調査。平成20年7月~8月実施。京浜臨海部の503事業所(工場・事業場)に調査を行い、408事業所より回答(回答率81%) ※3 エコドライブのキーとなる燃費目標を設定している事業所 【窒素酸化物削減効果の推計調査結果】 臨海部の道路沿道の大気環境は、産業道路の池上測定局(川崎区池上新田公園前測定局)で測定しています。池上測定局について、現状の取組を進めた場合(単純将来)と、産業道路を利用する全ての車が環境に配慮した自動車利用に取り組んだ場合(対策将来)についてNO2濃度を推計しました。 エコドライブの実施や他の道路への転換(利用道路を産業道路から首都高速道路湾岸線へ転換)などの取組が、NOXの削減に大きな効果があります。

産業道路産業道路産業道路産業道路 京浜臨海部京浜臨海部京浜臨海部京浜臨海部

大師 17,836 台

浅田 21,169 台 ◇ 低公害車の導入 45% ◇ エコドライブの実施※3 20% ◇ 出入り事業者への要請 ・ 低公害車の使用 8% ・ エコドライブの実施 15% 京浜臨海部の事業所調査※2結果概要

◇大師及び浅田から流入し 産業道路を利用した自動車 39,005 台 ◇走行実態が把握できた自動車 16,637 台 (臨海部への出入り実態) ・主要交差点から臨海部に 出入りした自動車 84%(13,915台) ・通過した自動車 16%( 2,722台) (車種の状況) ・大型車 61%(10,202台) ・乗用車等 39%( 6,435台) 産業道路を利用する自動車の実態調査※1結果概要

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池上新田公園6 54 川崎駅扇島線焼肉穂高至川崎駅 1110127 98至 東京都

至 水江町至 横浜市 東京大師横浜線

㈱関東機工美登利食堂 23 1川崎臨港警察署前交差点 至 横浜市

至 東京都 至 水江町至 川崎駅川崎臨港警察署前交差点池上新田公園前測定局池上新田公園前測定局付近の概況

道路・交通状況132号線H17:24,581台H11:24,273台

首都高速H17:50,882台H11:54,906台産業道路H17:38,105台H11:35,811台産業道路H17:24,560台H11:19,517台

池上新田公園前測定局排ガス採取口 高さ:地上3m 車道端からの距離:8m

H22のNO2濃度分布予測池上新田公園前測定局川崎臨港警察署前交差点

3 対象地域の状況 (1) 池上の概況 ◇ 川崎区池上新田公園前測定局は、東京大師横浜線(産業道路)(6車線道路)の池上新田公園の南側の場所で大気を採取。 ◇ 産業道路の交通量は、H11で19,517台、H17で24,560台(12時間データ)と25.8%増加している。また、H17の交通量のうち大型車の割合は45%。

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川崎信用金庫 至 浮島至 横浜市民家至 東京都国道1号線 国道409号線駐車場生活リハビリクラブ戸手至府中市 23 17 98 1110126 54至 横浜市至 東京都 至 浮島至 府中市遠藤町交差点遠藤町交差点

遠藤町交差点測定局遠藤町交差点測定局付近の概況

道路・交通状況409号線H17:20,193台H11:23,353台 1号線H17:35,430台H11:38,713台

遠藤町交差点測定局排ガス採取口 高さ:地上3m 車道端からの距離:2m

H22のNO2濃度分布予測遠藤町交差点測定局遠藤町交差点

(2) 遠藤町の概況 ◇ 遠藤町交差点測定局は、国道1号線(4車線道路)と国道409号線(4車線道路)の交わる「遠藤町交差点」の横浜市よりの場所で大気を採取。 ◇ 国道1号線の交通量は、H11で38,713台、H17で35,430台と8.5%減少している。また、H17の交通量のうち大型車の割合は15%。 ◇ 国道409号線の交通量は、H11で23,353台、H17で20,193台と13.5%減少している。また、H17の交通量のうち大型車の割合は17%。

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【参考4】 池上・遠藤町における車種別・登録地別のNOx排出量割合 H21年度環境省「自動車交通環境影響総合調査」における交通量調査結果及びナンバープレート調査結果をもとに、池上と遠藤町の2地点を走行する車両から排出されるNOxについて、車種別の割合及び、登録市区町村別の割合を推計した。 図 登録市区町村別のNOx排出量寄与率の算出方法 (1)車種別の走行台数及びNOx排出量の割合

【車種別】(普通貨物・バス・乗用・小型貨物・貨客・特種(殊))交通量 □台/12h 【車種別】(軽乗用・軽貨物)交通量 □台/12h【車種別】・【市区町村別】交通量 □台/12h【6車種計】【市区町村別】排出量 □g/km・12h 【8車種計】排出量 □g/km・12h 【2車種計】排出量 □g/km・12h【車種別】・【市区町村別】排出量 □g/km・12h

ナンバープレート調査結果(車両登録市区町村)【車種別】NOx排出係数□g/台・km 2車種(軽乗用・軽貨物)についてはデータ数が少なく、またNOx排出量も小さいことから市町村区への按分は行わなかった。交通量調査結果□台/12h

登録市区町村別登録市区町村別登録市区町村別登録市区町村別排出割合排出割合排出割合排出割合((((%))))車種別排出量車種別排出量車種別排出量車種別排出量割合割合割合割合((((%))))

【車種別】(普通貨物・バス・乗用・小型貨物・貨客・特種(殊))交通量 □台/12h 【車種別】(軽乗用・軽貨物)交通量 □台/12h【車種別】・【市区町村別】交通量 □台/12h【6車種計】【市区町村別】排出量 □g/km・12h 【8車種計】排出量 □g/km・12h 【2車種計】排出量 □g/km・12h【車種別】・【市区町村別】排出量 □g/km・12h

ナンバープレート調査結果(車両登録市区町村)【車種別】NOx排出係数□g/台・km 2車種(軽乗用・軽貨物)についてはデータ数が少なく、またNOx排出量も小さいことから市町村区への按分は行わなかった。交通量調査結果□台/12h

登録市区町村別登録市区町村別登録市区町村別登録市区町村別排出割合排出割合排出割合排出割合((((%))))車種別排出量車種別排出量車種別排出量車種別排出量割合割合割合割合((((%))))

遠藤町(台数:44,303台/12h、NOx排出量:28,480g/km・12h)0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%N0x排出量(g/km・12h)台数(台/12h)

池上(台数:25,471台/12h、NOx排出量:37,510g/km・12h)0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%N0x排出量(g/km・12h)台数(台/12h)

普通貨物 バス 小型貨物 貨客特種(殊) 乗用 軽乗用 軽貨物

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(2)車両登録地別のNOx排出量の割合 登録市区町村別の排出割合の上位5地域 ①川崎市川崎区 :37.2% ②横浜市鶴見区 :7.4% ③東京都大田区 :3.5% ④横浜市中区 :2.1% ⑤横浜市神奈川区 :1.9% 登録市区町村別の排出割合の上位5地域 ①川崎市川崎区 :17.0% ②川崎市中原区 :7.2% ③東京都大田区 :5.6% ④川崎市幸区 :4.9% ⑤横浜市鶴見区 :4.6%

◇ 池上を走行する車両においては、貨物車の割合が非常に多く、NOx排出量の割合では70%以上を占める。 ◇ 登録地別にみると、川崎区・鶴見区に登録している車両から排出されるNOxの割合が大きい。

◇ 遠藤町を走行する車両においては、乗用車の割合が50%と多いが、NOx排出量の寄与としては小さい。 ◇ 登録地別にみると、川崎市内の登録車両に次いで、東京都内に登録されている車両から排出されるNOxの割合が大きい。

池上(全排出量:37,510g/km・12h) 東京都川崎市 横浜市 県内他市町村 千葉県埼玉県他都道府県軽乗用軽貨物0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%N0x排出量割合(%)

川崎市 横浜市 県内他市町村 東京都 千葉県 埼玉県 他都道府県 軽乗用軽貨物

遠藤町(全排出量:28,480g/km・12h) 東京都川崎市 横浜市県内他市町村 千葉県埼玉県他都道府県軽乗用軽貨物0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%N0x排出量割合(%)

川崎市 横浜市 県内他市町村 東京都 千葉県 埼玉県 他都道府県 軽乗用軽貨物

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(3)NO2の濃度等の推移 池上及び遠藤町の二酸化窒素濃度の年平均値、日平均値の年間98%値の推移及び環境基準超過日数は次のとおりである。

図 NO2年平均値の推移0.0300.0350.0400.0450.0500.055H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 年度

濃度(ppm) 池上遠藤町

図 NO298%値の推移0.0500.0550.0600.0650.0700.0750.0800.0850.090

H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 年度

濃度(ppm) 池上遠藤町

図 NO2環境基準超過日数

42 329

33 24273210

42 33 40 2805101520253035404550

H16 H17 H18 H19 H20 H21 年度

超過日数 池上遠藤町

※ 幸区遠藤町交差点測定局は平成12年4月に採取口を道路端へ延長した。

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4 池上の局地汚染対策 (1)対策の考え方 池上の局地汚染対策は、産業道路を走行する多くが臨海部に出入りしている(→p8 参考3:H20年度実態調査結果では84%)ため、臨海部の事業者による「使用者」及び「荷主」としての自主的な取組みを促進するための施策が最も重要である。 (2)施策の実施状況 ア 池上測定局二酸化窒素情報システムの運用開始 ◇ 池上新田公園前測定局の二酸化窒素が高濃度(1時間値が0.075ppmを4回超過)となった場合に、予め登録しているメールアドレスに県から直接情報提供し、エコドライブの実施や不要不急の自動車利用の自粛などの取組の協力を依頼している。 (→p44 資料7) ◇ システムの運用状況 ※NO2欠測日を除く イ 産業道路の大気環境改善に関するラジオ放送による広報 ◇ 池上測定局二酸化窒素情報システムにより、二酸化窒素の高濃度情報が配信された場合に、産業道路から他の道路利用やエコドライブ運転などの取組をラジオ放送で呼びかけることにより、産業道路の二酸化窒素濃度の低減を図っている。 ◇ 財団法人日本道路交通情報センター((特殊)日本放送協会、(株)アール・エフ・ラジオ日本、横浜エフエム放送(株)において放送)及びかわさき市民放送株式会社が高濃度情報を受信し文章を放送している。(平成22年7月より開始)

平成21年度 (H21.12.24~H22.3.31) 平成22年度 (H22.4.1~H23.3.31) 発信日(※)に、 日平均値が超過した日数 15日中 9日(60%) 30日中 19日(66%) 日平均値が超過した日に、 発信した回数 15日中 9日(60%) 36日中 19日(53%)

【二酸化窒素高濃度情報の配信があった時には】 ○ 不要不急の自動車利用を避けてください。 ○ 自動車を利用する場合は、 ☆ エコドライブで運転してください。 ☆ 低公害車を利用してください。 ☆ う回できる場合は、産業道路以外の道路を利用してください。

【放送例】 「川崎区の産業道路周辺は二酸化窒素の濃度が高くなっています。このため、産業道路を通行する場合は、急発進、急停車の少ない運転、いわゆる「エコドライブ」を心がけてください。また、迂回できる場合は、産業道路以外の他の道路を利用してほしいと神奈川県では呼びかけています。」

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ウ 産業道路から他の道路への効果的なう回情報等表示の検討 ◇ 池上測定局二酸化窒素情報システムにより、二酸化窒素の高濃度情報が配信された場合に、高濃度情報を道路情報板に表示し、産業道路から他の道路利用やエコドライブ運転などの取組を効果的に促進し、産業道路の二酸化窒素濃度の低減を図っている。 ◇ 道路管理者が高濃度情報を受信し、管理している道路情報板に表示する。(平成23年5月より開始予定) エ 川崎市臨海部事業者向けガイドラインによる取組の要請 ◇ 川崎市臨海部の事業者の取組を促進するため、「川崎市臨海部の二酸化窒素環境基準達成に向けて~事業者向け自動車利用ガイドライン」(以下ガイドライン)を作成した。 ◇ 平成21年度に、川崎市川崎区の京浜臨海部の事業所を対象に、323事業所を個別訪問し、ガイドラインによる取組の協力を要請した。平成22年度は横浜市鶴見区の事業所も対象に加え、さらに71事業所を個別訪問し、要請した。 ◇ 川崎市臨海部二酸化窒素環境基準達成に向けた取組のホームページにおいて、ガイドラインを公表するとともに、ガイドラインによる取組に賛同する事業所の事業所名を公開した。これまでに、110事業所が賛同している。 (平成23年4月22日現在) オ 環境に配慮した運搬制度〔川崎市〕 ◇ 川崎市内の荷主や荷受人が主体となって、製品や貨物等の出荷、原材料の購入、廃棄物の運搬などの際、運送事業者や取引先事業者に対し、環境に配慮した運搬の実施(エコ運搬)を書面等で要請する「環境に配慮した運搬制度(エコ運搬制度)」を実施している。 ◇ 川崎市は、二酸化窒素に係る対策目標値の早期達成及び地球温暖化対策の推進のため、「川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例」を一部改正し、環境に配慮した運搬制度(エコ運搬制度)を施行した。(平成22年4月1日) ◇ エコ運搬とは、運搬の際に「エコドライブの実施及びエコドライブを行う旨の表示」「自動車NOx・PM法の車種規制不適合車の不使用」「低公害・低燃費車の積極的な使用」を実施することをいう。 ◇ 川崎市は、事業者に対して制度の円滑な運用に向けた訪問指導などのフォローアップを行うとともに、エコ運搬ポータルサイトを立ち上げ、エコ運搬にかかわる全事業者が必要とする情報を提供し、事業者及び運送事業者の取組を支援している。 (→p46 資料8)

【事業者向け自動車利用ガイドライン概要】 ・ 自ら自動車を使用する場合の取組 ① エコドライブの実施 ② 低公害車の利用 ③ 混雑時間帯の回避 ④ 他の道路へのう回 ⑤ 公共交通機関等の利用 ⑥ 輸送の効率化 ・ 荷主として貨物運搬を委託する場合等の取組 ① 出入り事業者への要請 ② 輸送の効率化

【表示例】 「産業道路の自動車排気ガス高濃度、他の道路利用にご協力ください。」

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カ 環境ロードプライシングの拡充の要請 ◇ 産業道路から他の道路にう回する場合、首都高速湾岸線が利用できるが、有料道路であることから、利用が進まない状況もある。 ◇ 神奈川県と川崎市は、国や首都高速道路㈱に対し、産業道路から首都高速湾岸線へ転換するような対策を講じるように要請している。 (→p50 資料9) キ その他の取組 ◇ 「かながわエコドライブ推進協議会」や「かわさきエコドライブ推進協議会」での「エコドライブ講習会」や「運行管理者向け講習会」などを拡充するとともに、荷主企業関連団体との連携も図り、荷主企業のエコドライブの意識を高めている。 ◇ エコドライブ活動の裾野を広げていくため、エコドライブフォーラムを開催し、取組が進んでいる事業者の事例発表などを実施している。 ◇ 総量削減計画策定協議会関係機関における局地汚染対策を具体化するため、対策の進捗状況を把握するとともに、関係機関の連携強化や対策推進の調整や、事業の進捗状況等をホームページに公開している。 ◇ 神奈川県・横浜市・川崎市で構成される「神奈川県公害防止推進協議会」において、産業道路から別の道路への迂回を促す横断幕を設置した。また、運送事業者向けのチラシ「臨海部の環境基準達成に向けて」を作成し、神奈川県トラック協会を通じて県内の全協会員に配布し、臨海部における環境に配慮した自動車利用を呼びかけた。(→p52 資料10) 川崎市内 産業道路四谷小学校歩道橋 横浜市内 D埠頭入口交差点の歩道橋 「川崎市へは湾岸線で」 「大型車は湾岸線のご利用を」 (3)今後の課題 池上の大気環境改善は、臨海部の事業者の取組を促進するほか、臨海部への出入り車両や通過車両といった産業道路に集中している交通量を分散することも効果が大きいと考えられる。しかし、産業道路に平行する道路は、一般道路が少なく、首都高速湾岸線など有料道路となっているため、他の道路の利用が進まない状況がある。さらに、羽田空港の再拡張・国際化、神奈川口構想、国際コンテナ戦略港湾、総合特区制度、物流拠点の進出など産業道路の交通量の増加も懸念されている。

【要請事項】 ・首都高速湾岸線や高速川崎縦貫線の環境ロードプライシングの拡充(社会実験等) ・首都高速湾岸線の料金体系の見直し

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5 遠藤町の局地汚染対策 (1) 対策の考え方 遠藤町は、首都圏からの通過車両の割合が大きいため、「使用者」「荷主」としての事業者が首都圏全体等に広範囲に分布することから、県全体の事業者の取組みを促進するための施策や、交通流の円滑化等が有効である。 (2)施策の実施状況 ア 交通流対策の検討 ◇ 遠藤町交差点では、交通量の多い国道1号線と国道409号線が交差するため、右折車両等による渋滞が生じている。そこで信号制御を最適化する等による交通流の改善を検討している。 ◇ 交差点における1台1台の車両の動きを再現する「交通流シミュレーション」を活用し、信号制御の最適化を検討するとともに、対策後における排出量の推計及び周辺のNO2濃度シミュレーションにより、対策の効果の定量的な把握を図った。 【交通流シミュレーションの概要】

図 信号制御の変更による、交差点近傍でのNOx排出量の削減率(例)

◇ 交通量データを基に、通行車両1台1台の挙動を再現。 ◇ NOx排出量を10m毎に積算。 ◇ 交差点の信号及び隣接する信号設定を変更した場合の排出量削減率を算出した。 1号線

409号線

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イ 環境に配慮した運搬制度〔川崎市〕 ◇ 川崎市内の荷主や荷受人が主体となって、製品や貨物等の出荷、原材料の購入、廃棄物の運搬などの際、運送事業者や取引先事業者に対し、環境に配慮した運搬の実施(エコ運搬)を書面等で要請する「環境に配慮した運搬制度(エコ運搬制度)」を実施している。 ◇ 川崎市は、二酸化窒素に係る対策目標値の早期達成及び地球温暖化対策の推進のため、「川崎市公害防止等生活環境の保全に関する条例」を一部改正し、環境に配慮した運搬制度(エコ運搬制度)を施行した。(平成22年4月1日) ◇ エコ運搬とは、運搬の際に「エコドライブの実施及びエコドライブを行う旨の表示」「自動車NOx・PM法の車種規制不適合車の不使用」「低公害・低燃費車の積極的な使用」を実施することをいう。 ◇ 川崎市は、事業者に対して制度の円滑な運用に向けた訪問指導などのフォローアップを行うとともに、エコ運搬ポータルサイトを立ち上げ、エコ運搬にかかわる全事業者が必要とする情報を提供し、事業者及び運送事業者の取組を支援している。 (→p46 資料8) ウ その他の取組 ◇ 「かながわエコドライブ推進協議会」や「かわさきエコドライブ推進協議会」での「エコドライブ講習会」や「運行管理者向け講習会」などを拡充するとともに、荷主企業関連団体との連携も図り、荷主企業のエコドライブの意識を高めている。 ◇ エコドライブ活動の裾野を広げていくため、エコドライブフォーラムを開催し、取組が進んでいる事業者の事例発表などを実施している。 ◇ 総量削減計画策定協議会関係機関における局地汚染対策を具体化するため、対策の進捗状況を把握するとともに、関係機関の連携強化や対策推進の調整や、事業の進捗状況等をホームページに公開している。 (3)今後の課題 遠藤町で環境基準を超えている範囲は、交差点近傍となっており、交通の円滑化を図るため、交通管理者や道路管理者と具体的な交通流対策を検討する必要があるとともに、交差点近傍におけるエコドライブの実施をさらに推進するためのPR手法の検討も必要である。

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Ⅲ 次期総量削減計画の策定について 前総量削減基本方針では目標年度を平成22年度としていることなどから、今般国は総量削減基本方針を見直し、総量の削減に関する新たな目標を定めるとともに、施策に関する基本的事項等について変更を行った。これを受け、本県でも次期総量削減計画の策定に向けた検討を開始する。 1 経緯 ◇ 平成22年7月26日: 環境大臣が「今後の自動車排出ガス総合対策の在り方について」諮問 ◇ 平成23年1月28日: 中央環境審議会大気環境部会自動車排出ガス総合対策小委員会にて、「今後の自動車排出ガス総合対策の在り方について(中間報告)」とりまとめ NO2:非達成局が引き続き存在しており、環境基準が継続的・安定的に達成しているとは言い難い状況にある。 SPM:環境基準の達成状況は年度ごとに変動があり、引き続き達成状況を監視することが必要な状況である →総量削減基本方針を見直し、平成23年度以降も自動車NOx・PM法に基づく削減対策を継続する必要がある。 ◇ 平成23年3月25日: 中間報告を踏まえた総量削減基本方針の閣議決定 (→p56 資料11) 2 変更の概要 総量削減基本方針の変更の概要 (平成23年3月25日環境省記者発表資料より抜粋) (1)総量の削減に関する目標について ◇ 平成32年度までに対策地域において二酸化窒素及び浮遊粒子状物質に係る大気環境基準を確保する。ただし、平成27年度までに監視測定局における環境基準を達成するよう最善を尽くす。 (2)局地汚染対策の推進について ◇ エコドライブの実施、高度道路交通システム(ITS)の活用を含む総合的な対策を関係者の連携の下で進める。 ◇ 重点対策地区は地域の状況や特性に応じた合理的な範囲を指定する。 (3)その他 ◇ ポスト新長期規制適合車の早期普及を図る。 ◇ 国及び地方公共団体等は、調達した物品等を輸送する際に低公害車の使用等に努める。 ◇ 広報活動等を通じた国民の理解の促進、ITSの活用等による効果的な情報の発信の研究を行う。 ◇ 国及び地方公共団体は、道路管理者、交通管理者、荷主・発注者及び貨物自動車運送事業者等と、局地汚染対策のために協力する体制の構築等の連携を図る。

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3 変更後総量削減基本方針の概要 平成23年3月25日に閣議決定した変更後の総量削減基本方針の体系は次のとおり。ほぼ、前総量削減計画の体系を引き継いでいる。 自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質の総量の削減に関する基本方針 第1 対策地域における自動車排出窒素酸化物等の総量の削減に関する目標 第2 総量の削減のための施策に関する基本的事項 1 総量削減計画の策定に関する基本的事項 2 対策地域における自動車排出窒素酸化物等の総量の削減のための施策に関する基本的事項 (1) 自動車単体対策の強化等 (2) 車種規制の実施及び流入車の排出基準の適合車への転換の促進 (3) 低公害車の普及促進 (4) エコドライブの普及促進 (5) 交通需要の調整・低減 (6) 交通流対策の推進 (7) 局地汚染対策の推進 (8) 普及啓発活動の推進 3 重点対策地区の指定に関する基本的事項 4 事業者の判断の基準となるべき事項の策定に関する基本的事項 第2 その他対策地域における自動車排出窒素酸化物等の総量の削減に関する重要事項 1 関係者間の連携(変更前:地方公共団体間の連携) 2 総量削減計画の進行管理 3 調査研究 4 地球温暖化対策との連携

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4 次期総量削減計画の策定に向けた検討 (1)目標の設定 基本方針の変更に伴い、次期総量削減計画においては、測定局における継続的・安定的な基準の達成に加え、対策地域全体として環境基準を達成することを目標に設定することとなった。今年度、環境省の委託業務において、濃度予測シミュレーションが行われ、目標達成に必要なNOx及びPMの排出量(4号総量)が算定される。 ◇ 基本方針における目標の変更 ◇ 「今後の自動車排出ガス総合対策の在り方について(中間報告)」 (H23.1.28 中央環境審議会大気環境部会自動車排出ガス総合対策小委員会とりまとめ) ・自動車NOx・PM法の目的は、これらの環境基準の確保を図ることであり、そのためには、測定局において、継続的・安定的に基準を達成していることに加えて、汚染の広がりも考慮して対策地域全体として環境基準が達成されていることが必要である。 ◇ 総量削減計画に係る自動車排出量等算定及び評価方法検討会 第1回:平成23年2月18日 第2回:平成23年3月29日 ◇ 第2回検討会における検討状況 「対策地域全体における環境基準の達成」のため、濃度予測シミュレーションにおいて、常時監視測定局に加え、幹線道路の道路沿道において濃度予測を行うこととする。 (例)本県における濃度予測地点 ① 測定局 92箇所(一般局61、自排局31) ② 交差点近傍 33,615箇所(交差点6,723×4+交差点間6,723) ※交差点近傍の予測地点数は作業量を勘案し、今後変更する可能性がある。

変更前 変更後 平成22年度までに大気環境基準をおおむね達成すること 平成32年度までに大気環境基準を確保すること。ただし、平成27年度までに、すべての監視測定局における大気環境基準を達成するよう最善を尽くす。

測定局5m5m交差点間の中間地点:濃度予測地点(予測高さは1.5m)交差近傍測定局5m5m交差点間の中間地点:濃度予測地点(予測高さは1.5m)交差近傍

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(2)目標達成のための施策の検討 次期総量削減計画の策定にあたっては、前総量削減計画に基づく県全体にわたる施策を強化・拡充するとともに、局地汚染対策の具体的な施策を盛り込むことにより、平成32年度までの環境基準の確保を目指す。ただし、平成27年度までに、すべての監視測定局において大気環境基準を達成するよう最善を尽くす。 今後、次のような新たな施策を中心に、関係機関と効果的な施策について検討・調整を進めていく。 ア.県全体にわたる施策 ◇ エコドライブの推進 ・運送事業者以外の事業者や一般ドライバーへの普及拡大 ◇ 荷主や荷受人からの要請 ・荷主や荷受人から、運送事業者等に対して低公害車の使用やエコドライブ等、環境に配慮した自動車使用を要請する取組の推進 ◇ 単体規制の強化等 ・ポスト新長期規制適合車の早期普及支援 ◇ 車種規制の適正履行 ・車庫飛ばし撲滅のための連携した対応 ◇ 低公害車の普及 ・電気自動車をはじめとした低公害車の導入に対する補助制度の拡充 ・電気自動車用充電施設等のインフラ整備、駐車場料金の減免制度等による普及促進 ◇ 地方公共団体等における率先実行 ・地方公共団体等による低公害車の計画的導入及びエコドライブの徹底 ・地方公共団体等から、物品の配送をする運送事業者等に対する、環境に配慮した自動車使用等の要請 イ.局地汚染対策 ◇ 産業道路の交通量削減 ・首都高湾岸線の「環境ロードプライシング」制度の拡充など、産業道路の交通量削減に向けた検討体制の構築 ◇ 交通流対策 ・交通流シミュレーション等を活用した、信号制御の適正化等の交通流改善 ◇ エコドライブ街道化 ・「産業道路をエコドライブ街道に」をスローガンにした、道路掲示等による啓発 ◇ 自動車使用者に対する情報発信 ・二酸化窒素高濃度情報システムにおける対象地域の追加及び、同システムと連動した迂回情報等の道路情報版表示やラジオ放送等の拡充 ・高度道路交通システム(ITS)を活用した、物流の効率化及び混雑道路の迂回等、環境に配慮した自動車使用の推進 ◇ 川崎市エコ運搬制度 ・川崎市で施行された同制度に基づく、荷主から運送業者への要請 ◇ 道路整備 ・国道357号線等、産業道路からの迂回に供する道路の計画的な整備

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ウ.対策効果を高めるための施策 ◇ 関係機関との連携強化 ・行政、道路管理者、交通管理者、荷主・発注者及び運送事業者等による、地域の実情に応じた実効性のある対策に取り組む体制の構築 ・交通需要を生じさせる施設を設置する事業者や、地域の自治体等も含めた協議体制の構築 ◇ 環境に配慮した自動車利用に係る普及啓発 ・「事業者向け自動車利用ガイドライン」等に基づく、環境に配慮した自動車使用の要請 ◇ 総量削減計画の取組状況等の情報発信 ・ホームページ等を活用した、総量削減計画に基づく取り組み状況や環境に配慮した自動車使用方法に関する情報の発信

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5 重点対策地区の指定の再検討 法第15条・17条に基づく重点対策地区の指定制度に関しては、平成21年度に、池上を中心とした産業道路に係る指定を検討した結果、川崎市臨海部全体など広範囲の指定ができないこと、重点対策計画が総量削減計画の目標年度(平成22年度)を超えることができず、対策期間の確保ができないことなどから指定困難と判断したが、基本方針変更に伴い、改めて指定について検討する必要がある。 (1)基本方針の変更内容と課題点 変更前 変更後 基本方針 指定する区域は、例えば交差点近傍のような合理的な範囲とし、必要以上に広範囲に指定されることのないように留意するものとする。 指定する区域は、地域の状況や特性に応じて合理的な範囲となるように留意するものとする。 課題点 (平成21年度検討結果) 実効性ある対策には京浜臨海部全体など広範囲の指定が必要として、指定は困難と判断 「合理的な範囲」の考え方について、今後国と調整するとともに、重点対策地区に指定した場合の効果を整理する必要がある。 (2) 重点対策地区制度の概要(H19年自動車NOx・PM法改正)

周辺地域内周辺地域内周辺地域内周辺地域内にににに使用使用使用使用のののの本拠本拠本拠本拠をををを有有有有するするするする自動車自動車自動車自動車をををを使用使用使用使用するするするする事業者事業者事業者事業者周辺地域内に使用の本拠を有する自動車を30台以上保有し、その自動車を指定地区において300回以上運行する場合

重点対策地区重点対策地区重点対策地区重点対策地区大気の汚染が特に著しい地区であって、実情に応じた局地汚染対策を計画的に実施することが特に必要である地区を、都道府県知事が指定(法第15条、17条)周辺地域周辺地域周辺地域周辺地域対策地域の周辺の地域であって、その地域内に使用の本拠の位置を有する自動車が指定地域内において相当程度流入している地域として、省令で指定(法第36条第2項)対策地域対策地域対策地域対策地域自動車の交通が集中している地域で、大気汚染防止法による措置のみによっては環境基準の確保が困難であると認められる地域として、政令で指定(法第7条、9条)重点対策地区内重点対策地区内重点対策地区内重点対策地区内にににに特定建物特定建物特定建物特定建物をををを設置設置設置設置するするするする者者者者重点対策地区内に新たな交通需要を生じさせる建物(特定建物:劇場、ホテル、事務所等で県条例で定める規模以上のもの)を新設する場合

指定地区指定地区指定地区指定地区重点対策地区のうち、流入車対策を推進することが必要である地区を、環境大臣が指定(法第36条第3項)

流入車流入車流入車流入車からからからから排出排出排出排出されるされるされるされるNOxNOxNOxNOx・・・・PMPMPMPMのののの排出抑制措置排出抑制措置排出抑制措置排出抑制措置のののの実施実施実施実施にににに関関関関するするするする計画提出計画提出計画提出計画提出・・・・定期報告定期報告定期報告定期報告のののの義務義務義務義務自動車排出自動車排出自動車排出自動車排出ガスガスガスガス抑制抑制抑制抑制のためののためののためののための配慮事項配慮事項配慮事項配慮事項をををを沿沿沿沿えてえてえてえて届届届届けけけけ出出出出てててて、、、、適正適正適正適正なななな配慮配慮配慮配慮をををを実施実施実施実施

重点対策計画重点対策計画重点対策計画重点対策計画のののの策定策定策定策定

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6 策定までの流れ 県 国 計画の検討開始 専門委員会①での協議 (関係機関との調整) 骨子素案 調査部会①での協議 専門委員会②での協議 議会報告 環境審議会での審議 総量削減計画骨子案の作成 骨子案のパブリックコメント実施 総量削減計画骨子 総量削減計画案の作成 調査部会②での協議 幹事会での協議 協議会での協議 総量削減計画案 環境大臣協議 総量削減計画策定 公示

排出量等算定及び評価方法の検討 排出量・目標削減量の算定開始 NOxの4号総量算定 PMの4号総量算定 公害対策会議

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Ⅳ 資料 1 県内の自動車保有台数の推移 (単位:台) 車種区分年度 軽乗用 乗用 バス 軽貨物 小型貨物 普通貨物 特種 計基準年度(9年度) 197,424 2,553,369 11,158 283,993 272,186 120,293 94,503 3,532,92611年度 243,253 2,587,759 11,065 271,474 254,711 111,688 102,856 3,582,80612年度 269,720 2,603,889 11,048 268,290 248,133 110,768 105,427 3,617,27513年度 295,775 2,614,867 11,143 266,739 242,374 109,285 104,448 3,644,63114年度 322,326 2,624,685 11,082 265,905 234,841 106,931 99,616 3,665,38615年度 349,694 2,627,775 10,891 268,814 222,035 101,688 93,045 3,673,94216年度 375,983 2,634,625 10,916 273,742 213,543 100,345 90,149 3,699,30317年度 403,903 2,628,976 10,890 276,407 207,797 98,936 87,959 3,714,86818年度 436,584 2,602,515 10,972 277,709 201,498 97,753 86,246 3,713,27719年度 464,500 2,568,582 10,900 277,624 198,252 98,180 85,489 3,703,52720年度 491,159 2,525,157 11,004 277,017 189,810 95,873 82,234 3,672,25421年度 510,098 2,497,411 10,975 275,154 183,430 93,767 81,200 3,652,035 ※ (社)自動車検査登録情報協会の情報を基に、県がとりまとめ。 2 県内の走行量の推移 (単位:千台Km/日)年度 軽乗用 乗用 バス 軽貨物 小型貨物 貨客 普通貨物 特種 計基準年度(9年度) 2,581 39,045 697 3,585 3,275 5,290 10,226 2,121 66,81611年度 2,793 40,740 1,122 3,303 3,939 5,978 10,902 2,253 71,03012年度 2,838 41,399 1,181 3,262 3,857 5,854 10,805 2,214 71,41013年度 2,880 42,047 1,243 3,222 3,781 5,723 10,710 2,183 71,78414年度 2,927 42,698 1,307 3,181 3,705 5,596 10,610 2,149 72,16115年度 3,412 41,189 1,096 3,418 3,942 6,318 10,756 2,337 72,46816年度 3,357 41,697 1,108 3,382 3,906 6,298 10,479 2,263 72,49017年度 2,477 43,920 955 2,531 2,596 3,739 7,825 1,839 65,88218年度 2,468 43,796 928 2,562 2,624 3,783 7,668 1,801 65,63019年度 2,415 42,941 913 2,619 2,668 3,856 7,777 1,839 65,03020年度 2,297 40,979 868 2,506 2,552 3,686 7,788 1,860 62,53721年度 2,356 41,951 902 2,573 2,626 3,798 7,988 1,911 64,104

 車種区分

※ 11年度、17年度については道路交通センサスデータを用いた。 ※ 12年度から16年度については、9年度と11年度の伸び率等から設定した。 ※ 18年度以降については、17年度センサスを基に、本県が毎年実施している交通量調査での伸び率等から設定した。

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3 NOx・PM排出量の推移 (1)NOx排出量 (単位:t/年) 車種区分年度 軽乗用 乗用 バス 軽貨物 小型貨物 貨客 普通貨物 特種 計基準年度(9年度) 194 2,658 1,101 653 1,541 1,282 13,846 2,187 23,46113年度 193 2,706 1,879 410 1,592 1,249 13,576 1,580 23,18414年度 140 2,509 1,897 301 1,421 1,068 12,896 1,643 21,87515年度 147 2,240 1,431 298 1,307 983 10,797 1,615 18,82016年度 112 1,886 1,319 264 971 743 9,412 1,442 16,14917年度 103 1,615 1,480 147 611 309 8,339 1,674 14,27818年度 98 1,511 1,348 99 632 358 8,002 1,611 13,65919年度 87 1,356 1,214 88 594 332 7,220 1,475 12,36620年度 73 1,156 1,090 71 532 279 6,520 1,334 11,05321年度 68 1,061 1,066 118 523 272 6,838 1,399 11,345 (2)PM排出量 (単位:t/年) 車種区分年度 軽乗用 乗用 バス 軽貨物 小型貨物 貨客 普通貨物 特種 計基準年度(9年度) 2 177 140 1 178 111 2,057 296 2,96113年度 2 118 209 1 136 64 1,715 164 2,40914年度 2 94 204 1 101 44 1,496 164 2,10615年度 2 67 130 1 75 32 1,023 133 1,46416年度 2 37 87 1 37 29 670 88 95017年度 1 20 68 1 30 12 440 84 65618年度 1 18 57 1 29 13 381 74 57419年度 1 17 50 1 26 13 330 66 50320年度 1 15 43 1 23 10 287 57 43721年度 1 14 41 1 22 11 295 58 442

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4 NO2の年平均値の経年推移 0.0290.033 0.0280.0310.039 0.037 0.034 0.0330.0360.0380.0370.0400.040

0.024 0.024 0.0210.023 0.020 0.0190.0250.0260.0280.027 0.0270.0300.029

0.0000.0100.0200.0300.0400.050

H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21自動車排ガス測定局一般環境大気測定局

平均濃度(ppm)

年度 5 SPMの年平均値の経年推移

0.029 0.0250.0310.0340.0340.0360.0390.0440.0460.0430.0520.0540.034

0.0230.030 0.0300.0310.0350.0320.040 0.039 0.034 0.029 0.028 0.0250.0260.0000.0100.0200.0300.0400.0500.060

H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21自動車排出ガス測定局一般環境大気測定局

平均濃度(mg/m3)

年度

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6 平成21年度の総量削減計画各施策の取り組み状況について (1)自動車からの排出ガス抑制のための直接的な施策 個々の自動車からの排出ガス量を抑制するため、法令規制をはじめとする施策を実施している。 ア 自動車単体規制の強化等 ディーゼル自動車をはじめとして単体規制(注1)を順次開始しているほか、適正な自動車管理のための点検・整備に係る指導、取締り等を実施している。 (注1)単体規制 新しく製造される自動車に対する大気汚染防止法によって定められた排出ガス規制 主な取組み 【自動車排出ガス規制の強化等(ポスト新長期規制(注2)の施行)】 ○ 関東運輸局: ディーゼルトラック・バスの排出ガスを強化するポスト新長期規制を平成21年10月から順次施行する。 【適正な自動車管理】 ○ 関東運輸局: 「自動車点検整備推進運動強化月間」において自動車点検フェスティバル、マイカー点検教室等を開催し、点検整備の実施を徹底するとともに、不正改造車両、整備不良車両等を排除するため街頭検査を実施した(実施回数;23回、検査車両数;1,928台)。また、神奈川県と合同で不正軽油排除のための街頭検査を実施した(実施回数;15回、検査車両数;260台)。 ○ 警察本部 : 街頭検査・指導取締りを19回実施し、整備不良5,530件及び過積載303件を指導した。 ○ 川崎市 : 自動車整備業者に対する自動車排出ガス浄化装置の点検義務付けに関する市条例の規定をホームページ等により周知した。

(注2)ポスト新長期規制 中央環境審議会の第8次答申に基づき設定され、平成21年10月から施行された大気汚染防止法に基づく排出ガス規制 イ 車種規制の実施 自動車NOx・PM法に基づいて車種規制(注3)の適正かつ確実な実施を図るとともに、規制適合車への早期転換を促進するための支援を行っている。 (注3)車種規制 自動車NOx・PM法によって定められた対策地域内に登録される貨物自動車やバス等に対し、同法の排出基準に適合しない車両の使用を制限する規制 主な取組み ○ 関東運輸局: 使用過程車については、平成15年9月30日以降、登録年の古い自動車などから、順次車種規制を実施している。(新車については、平成14年10月1日から実施。)

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ウ 運行規制等の実施 神奈川県生活環境の保全等に関する条例(以下「県条例」という。)に基づき、粒子状物質の排出基準に適合しないディーゼル自動車の県内の運行を禁止するとともに、この規制に適合させるために事業者が行う改善措置に対して支援を行っている。 また、県条例に基づき、粒子状物質の排出量を増加させる重油混和燃料等の使用・販売を禁止するため、路上取締り等を実施している。 主な取組み 【運行規制の適正かつ確実な実施】 ○ 神奈川県、横浜市、川崎市: 県内事業所や路上での指導・取締りを実施した。(神奈川県;23箇所、762台/横浜市;13箇所、238台/川崎市;50箇所、2,759台) 【運行規制の実施及び粒子状物質減少装置指定制度の運営】 ○ 八都県市 : 平成15年10月1日から、1都3県が連携してディーゼル自動車の運行規制を開始しており、本年度には、共同した取り組みとして、首都圏一斉の取締りや啓発活動を2回実施した。 また、八都県市粒子状物質減少装置指定制度に基づき、これまでにDPF21社35型式、酸化触媒13社33型式を指定している。 【装置装着補助及び規制適合車への買換え融資】 ○ 神奈川県、横浜市、川崎市: 粒子状物質減少装置の装着補助及び最新規制適合車への買換え融資認定を行っている。本年度は、1,171台分の補助を実施した(平成14年度から、これまでに48,809台分の補助・融資認定を実施)。 【燃料規制の実施】 ○ 神奈川県 : 県条例に基づき、粒子状物質の排出量を増加させる重油混和燃料等の使用・販売を禁止するため、路上取締り等を12箇所実施した。

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エ 低公害車の普及促進 県条例による低公害車の導入義務づけをはじめ、各種協議会による普及促進策の検討や公用車への率先導入を図るとともに、燃料供給施設の整備拡充等に対する支援を行っている。 主な取組み 【低公害車の導入義務づけ】 ○ 神奈川県、横浜市、川崎市: 県・市条例に基づく低公害車の導入義務について、リーフレット等による周知及び指導を行った。また、調査等による進行管理を行うとともに条例に適合しない事業者に対する指導等を実施した。 【八都県市低公害車指定制度の活用等】 ○ 八都県市 : 八都県市低公害車指定制度に基づき、本年度は3回にわたり低公害車を指定した(これまでに1,313型式を指定)。 【低排出ガス車認定制度の実施】 ○ 関東運輸局: 排出ガス基準値より一定割合以上低減させた自動車を認定するとともにホームページ等に公表し、普及・促進を図った。 【協議会における検討】 ○ 神奈川県、横浜市、川崎市: 電気自動車の普及に向け、自動車等のメーカー、ユーザー、電気事業者、大学、自治体によって構成される、かながわ電気自動車普及推進協議会において、充電インフラの整備や普及啓発等について検討した。 ○ 小田原市 : 小田原市低公害車普及促進会議により、事業者、市民と協働して低公害車の普及啓発イベント実施内容の検討等を行った。 【環境情報の整備・提供】 ○ 川崎市 : 自動車販売業者に対する自動車環境情報の配置・説明の義務付けに関する市条例の規定をホームページ等により周知した。 【公用車等への率先導入】 ○ 神奈川県 : 公用車3,281台中、低公害車2,161台(導入率65.9%)内、電気自動車14台 ○ 横浜市 : 公用車3,722台中、低公害車2,629台(導入率約70%)内、燃料電池自動車1台、ハイブリッドバス10台、CNGバス1台、ハイブリッドごみ収集車26台、電気自動車4台、プラグインハイブリッド車2台 ○ 川崎市 : 低公害車46台導入 ○ 相模原市 : 低公害車26台導入。 公用車597台中、低公害車334台(導入率55.9%) ○ 横須賀市 : 低公害車12台導入 ○ 平塚市 : 低公害車12台導入 ○ 鎌倉市 : 低公害車20台導入 ○ 藤沢市 : 電気自動車2台、ハイブリッド自動車2台、ハイブリッド普通車1台導入。公用車434台中、低公害車243台。 ○ 小田原市 : 低公害車6台導入

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○ 茅ヶ崎市 : 公用車に低公害車を4台導入(乗用車1台、電気自動車3台)、ごみ収集車に低公害車を6台導入(ディーゼル車2台、ハイブリッド車4台) ○ 厚木市 : 電気自動車1台、ハイブリッド車4台導入 ○ 大和市 : 電気自動車1台導入 ○ 伊勢原市 : 低公害車導入率60.6%。 ○ 海老名市 : 公用車160台中、低公害車65台(導入率40.6%) ○ 座間市 : 低公害車20台導入。 ○ 綾瀬市 : 低公害車8台導入(うちごみ収集車1台) ○ 葉山町 : 公用車72台中、低公害車34台(導入率47.2%、うちハイブリッド2台、CNG8台) ○ 寒川町 : 電気自動車導入 ○ 大磯町 : ハイブリッド車と電気自動車の導入 ○ 二宮町 : 公用車43台中、低公害車26台 ○ 中井町 : 電気自動車導入 ○ 山北町 : ハイブリッド車2台導入 ○ 箱根町 : 電気自動車3台、その他低公害車6台導入 ○ 愛川町 : 電気自動車の導入 ○ 関東農政局: 低排出ガス75%低減レベル低公害車3台導入 ○ 関東経済産業局: ハイブリッド車4台、CNG車1台導入 ○ 東日本高速道路: 電気自動車2台導入 【低公害車導入に対する支援措置】 ○ 関東経済産業局、関東運輸局、神奈川県、横浜市、川崎市、相模原市、藤沢市、小田原市、海老名市、大磯町、箱根町: 低公害車の普及促進対策として、天然ガス自動車、ハイブリッド車、電気自動車、メタノール自動車、LPガス車や新長期規制適合車等の低公害車の導入に対して補助事業等をそれぞれ実施した。 ○ 相模原市、小田原市: 低公害車に対する市営駐車場の利用料減免を実施した。 【自動車税等のグリーン化】 ○ 関東運輸局: 排ガス性能及び燃費性能が一定基準以上の低公害車について、自動車取得税、自動車税及び重量税を軽減する特例措置を図った。 【燃料供給施設の整備拡充】 ○ 関東経済産業局: LPガス自動車用燃料供給施設の設置費に対し1/2の補助を実施した。 ○ 関東経済産業局、神奈川県: 電気自動車用充電設備の設置者に対して補助事業を実施した。 ○ 横浜市 : 電気自動車及びプラグインハイブリッド車用の倍速充電スタンドの設置者に対して補助事業を実施した。 ○ 神奈川県、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、厚木市、大和市、座間市、寒川町、 大磯町、中井町、箱根町、愛川町: 公共施設に電気自動車用急速充電器を設置した。(県施設6基、市町村施設12基)

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○横浜市 : 区役所等の一般駐車場に電気自動車及びプラグインハイブリッド車用の倍速充電スタンドを設置した。 【次世代低公害車の技術開発等】 ○ 関東運輸局: 大型ディーゼル車に代替する「次世代低公害車」の実用化に向け技術基準等の整備を行うため、公道走行試験等を実施したほか、新たな「次世代低公害車」(水素自動車、LNG自動車等)についても公道走行試験等を実施した。 (2)自動車からの排出ガス抑制のための間接的な施策 自動車交通需要の調整・低減を図るとともに、交通の流れの改善を通して、自動車からの排出ガス量の抑制及び環境濃度の低減対策を実施している。 ア 自動車交通需要の調整・低減 (ア) 都市交通を適切に調整する施策の推進 環境ロードプライシング(注4)、パークアンドライド(注5)などの施策推進や交通需要マネジメント(TDM(注6))に関する実証実験等を推進している。 (注4)環境ロードプライシング 並行する道路の料金格差を利用して、住宅地域に集中した交通を湾岸部等に転換し、住宅地域の沿道環境を改善する手法 (注5)パークアンドライド 交通混雑を緩和するため、自宅から最寄りの駅まで自分で自家用車を運転し、鉄道駅周辺に駐車して鉄道に乗り継ぎ、目的地まで移動する方式 (注6)TDM (交通需要管理: Transportation Demand Management) 自動車利用者の交通行動の変更を促す手法で、時間や経路の変更で交通量の平準化、交通手段の変更や自動車の効率的利用を行うことで自動車交通量の減少や抑制等を図るもの 主な取組み 【環境ロードプライシングの推進】 ○ 首都高速道路株式会社: 湾岸線及び川崎縦貫線への交通転換を図る環境ロードプライシングの試行を継続実施している。 【パークアンドライド等の実施】 ○ 神奈川県 : 箱根において「箱根パーク&サイクル2009キャンペーン」(H21.7.23~11.30)を4拠点5箇所(うち通年3箇所)で実施した。 ○ 神奈川県道路公社、鎌倉市: 「七里ガ浜パーク&レールライド」(利用実績:5,163台)「由比ガ浜パーク&ライド」(同:2,921台)「江ノ島パーク&レールライド」(同:3,009台)「稲村ガ崎パーク&レールライド」(同:1,985台)を実施した。 【TDMの実施】 ○ 相模原市 : 愛川線TDM推進会議を開催し、実施計画の進捗状況を確認した。また、橋本地区におけるTDM施策を推進するため、ワークショップ及び推進委員会等において検討を行った。

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○ 秦野市 : 秦野市TDM実施計画に基づき、TDM教育、ノーマイカーデー、時差出勤、イベント時にはバス停の最寄りに駐車場を確保する、パーク&バスライド等を実施した。 【交通需要管理の推進】 ○ 川崎市 : 事業者及び関係機関・団体で構成する「川崎市交通環境改善連絡協議会」を継続して開催している。また「川崎市交通環境配慮行動メニュー」を改訂し、更なる普及拡大を進めた。 (イ) マイカー利用の抑制 マイカーの利用を抑制するために、鉄道の整備など利便性の高い鉄道網を形成し、バス優先信号制御等を行う公共車両優先システム(PTPS(注7))などの整備により、バスの利便性の向上を図るとともに駅周辺の乗り継ぎの改善など結節点の強化を図っている。 (注7)PTPS (公共車両優先システム: Public Transportation Priority Systems) バスなどの公共交通車両が信号機で停車することなくスムーズに走行できるようにするシステム

主な取組み 【鉄道ネットワークの充実・強化】 ○ 関東運輸局: 東急田園都市線の複々線化として、二子玉川~溝の口間で延伸工事を実施した。(平成21年7月11日供用開始) 【公共交通機関の利便性向上】 ○ 警察本部 : 県道横須賀三崎(衣笠十字路~本町1丁目)にPTPSを整備した。 ○ 川崎市 : TDMの一つとして、川崎駅~東扇島間において、PTPSを用いた特急バスの運行を継続実施するとともに、民間バス事業者による東扇島~横浜駅間を結ぶ通勤用高速バスを継続運行している。 ○ 横須賀市 : 路線バス事業者が行うノンステップバス導入に対する補助(9台)を実施した。 ○ 藤沢市 : バス事業者に対してバスロケーションシステム車載器の導入に対する補助を実施した(補助台数104台)。 ○ 鎌倉市 : 鎌倉地域内の主な観光スポットへ向かう5つの路線バスと電車の特定区間が一日自由に乗降できる「鎌倉フリー環境手形」を発行した。(発行枚数:A切符 13,160枚、B切符 1,093枚)。 ○ 茅ヶ崎市 : コミュニティバスを運行している。また、茅ヶ崎市北口周辺道路の電線地中化を進めた。 ○ 大和市 : 南北ルートでコミュニティバスを運行している。また、駅施設の設備整備等を鉄道事業者に要望した。

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○ 座間市 : コミュニティバス3台の試行運行を実施した。 ○ 寒川町 : コミュニティバスの本格運行を実施した。 ○ 愛川町 : 町内循環バスを運行している。 【徒歩、自転車の利用促進】 ○ 警察本部 : 4区間、19kmにわたり自転車歩道通行可規制を設定し、自転車利用の促進を図った。 ○ 関東地方整備局: 国道357号の金沢地区において、自転車道の整備を進めた。 (ウ) 貨物輸送の改善 自動車交通量の緩和を図るため、鉄道・海運の積極的活用(モーダルシフト(注8))を促進している。 (注8)モーダルシフト 都市部の輸送需要を様々な交通手段(モード)の特性を活かして組み合わせ、最適な配分を行うことをモーダル・ミックスといい、そのうち、自動車から鉄道や船舶、バスなどの公共輸送機関に移行させることをモーダルシフトという。 主な取組み 【物流対策】 ○ 関東運輸局、関東経済産業局: 荷主と物流事業者が協働してCO2削減を行うパートナーシップ計画の策定支援として、グリーン物流パートナーシップ会議において普及事業の推進決定を行っている。 【鉄道・海運の積極的活用等】 ○ 川崎市 : 平成7年度より、市北部(内陸部)から臨海部への廃棄物輸送にJR貨物線を利用した鉄道輸送システムを導入・実施している。 ○ 横須賀市 : モーダルシフトの推進のため、長距離フェリーの誘致活動を進めている。

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イ 交通流対策の推進 (ア) 道路構造対策の推進 交通の分散や道路機能の分化を図るため、環状道路・バイパス等幹線道路ネットワークの整備を進めるとともに、交差点での交通渋滞の解消を図るため、立体交差化、右折専用レーンの設置等のボトルネック対策を推進している。 主な取組み 【幹線道路ネットワーク整備】 ○ 関東地方整備局: さがみ縦貫道路、高速横浜環状南線、小田原箱根道路等の幹線道路について、調査設計、用地買収、工事を推進した。

○ 東日本高速道路株式会社: 横浜環状南線の建設を推進した。 ○ 首都高速道路株式会社: 首都圏の分散型ネットワークを実現し、業務核都市の育成・機能強化等、首都圏の均衡ある発展に資する川崎縦貫線及び横浜環状北線について整備を推進した。 ○ 神奈川県 : (都)河原口中新田線などのインターチェンジ接続道路をはじめとする幹線道路ネットワークの整備を推進した。 ○ 横浜市 : 国道1号線などの幹線道路や地区幹線道路を約6km整備した。 ○ 川崎市 : 世田谷町田線、東京丸子横浜線、丸子中山茅ヶ崎線の整備のため、用地取得及び工事を進めた。また、京浜急行大師線の東門前駅付近~小島新田駅付近の連続立体交差化仮設工事を推進した。 ○ 相模原市 : 相模大野線、相原大沢線及び相原宮下線の整備を行った。 ○ 横須賀市 : 佐島の丘関連道路や長浦臨港線の整備を推進した。 ○ 藤沢市 : 自動車交通の円滑化を図るため、用地取得及び街路築造工事を実施した。 ○ 茅ヶ崎市 : 新国道線の街路整備のため用地取得を推進した。 ○ 大和市 : 福田相模原線及び南大和相模線の歩道整備のため用地取得を推進した。 【ボトルネック対策推進】 ○ 関東地方整備局: 交差点の交通渋滞の解消を図るため、原宿交差点等の整備を推進した。 ○ 関東運輸局: 地域分断・交通渋滞を解消するため、小田急小田原線海老名~厚木間の高架工事(平成21年度末完成)、京急大師線連続立体交差化第1期工事(川崎大師~小島新田間)(平成27年度末完成予定)、相模鉄道本線連続立体交差化(星川~天王町間)(平成24年度末完成予定)を推進した。

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○ 警察本部 : 交差点での交通渋滞を解消するため、進行方向別通行区分の規制を140カ所で実施した。 ○ 神奈川県 : 湘南大橋(国道134号)などの橋りょう整備や、鉄道との立体交差化を推進した。 ○ 厚木市 : 交差点2カ所の改良を実施した。 ○ 海老名市 : 小田急小田原線の海老名~厚木間の鉄道高架工事を推進した。(21年度完成)

(イ) 適正な交通管理 道路交通情報通信システム(VICS(注9))やノンストップ自動料金支払いシステム(ETC(注 10))等の整備を推進し、情報通信を活用して自動車交通流の整序化、円滑化を図っている。 (注9)VICS (道路交通情報通信システム: Vehicle Information and Communication System) FM多重放送及び電波・光ビーコンを用いて、渋滞状況、所要時間、工事・交通規制等に関する道路交通情報をナビゲーションシステム等の車載機を通じてドライバーへリアルタイムに提供し、渋滞の解消・緩和等を図るためのシステム (注 10)ETC (ノンストップ自動料金支払いシステム: Electronic Toll Collection System) 有料道路における料金所渋滞の解消、キャッシュレス化による利便性の向上、管理コストの節減等を図るため、有料道路の料金所で一旦停止することなく無線通信を用いて自動的に料金の支払いを行うシステム 主な取組み 【情報提供システムの整備拡充、交通規制の効果的な実施】 ○ 警察本部 : 最高速度規制や駐車禁止規制等250件の見直しを図った。 【ETCの導入、利用促進】 ○ 首都高速道路株式会社: 平成20年度に引き続き、ETC特定料金区間の設定や曜日別時間帯別割引社会実験、お得意様割引、環境ロードプライシング、湾岸線(横浜地区)割引社会実験、会社間連続利用割引、大口・多頻度割引の実施により、ETC利用を促進した。また、ETC宅配サービス等によるETC普及促進活動を行った。 【交通量に配慮した工事日設定等】 ○ 首都高速道路株式会社: 道路維持管理工事について、毎週金曜日、連休、お盆期間や年末年始などの「ノー工事デー」などを設定し、工事抑制をした。また、複数の工事を1つの規制帯の中で集約して行い、規制回数及び時間の削減に努め、ホームページ上で工事情報の提供を行った。 ○ 東日本高速道路株式会社: 年末年始・GW等の連休時の工事を抑制した。また、横浜新道等における

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昼間の工事を禁止した。 ○ 中日本高速道路株式会社: 東名高速道路において平成21年10月5~16日に集中工事を行った。 ○ 神奈川県道路公社: 真鶴道路において、夜間通行止集中工事を行った。 (ウ) 総合的な駐車対策 道路整備の状況を踏まえながら、駐車場の整備、違法駐車の効果的な排除等の総合的な駐停車対策を推進している。 主な取組み 【違法駐車の排除等】 ○ 警察本部 : 幹線道路や繁華街等を中心として悪質性・危険性・迷惑性の高い違法駐車を重点に取り締まりを強化するとともに、パーキング・メーター24基、パーキングチケット4基を更新した。 【駐車場の整備等】 ○ 神奈川県道路公社: 満空情報提供による効率的な車両誘導を実施している。(吉浜橋駐車場、関内・伊勢佐木地区駐車場案内システム、横浜駐車場案内システム) ○ 大和市 : 駐車場整備計画の推進及び附置義務条例による駐車場整備について、条例届出の指導を実施している。

(3)局地汚染対策の推進 県内全域で進める対策だけでは環境基準の達成が困難と見込まれる地域については、総合的な局地汚染対策を重点的に推進している。 主な取組み 【地域の実情に応じた効果的な施策実施】 ○ 警察本部、川崎市: 平成14年度から警察本部の交通量情報等と川崎市の大気汚染データとを相互に提供し合い、市内の交通公害の低減を図っている。 【川崎市南部地域における局地汚染対策】 ○ 神奈川県 : 「川崎市臨海部の二酸化窒素環境基準達成に向けて~事業者向け自動車利用ガイドライン」を策定し、臨海部の323事業所を訪問してガイドラインによる取組の協力を依頼した。また、ガイドラインに賛同する事業所を募集し事業所名をホームページで公開した。 池上測定局の二酸化窒素が高濃度になった時に、携帯電話等にその情報を配信する「池上測定局二酸化窒素情報システム」の運用を開始し、環境に配慮した自動車利用の取組を呼びかけた。 ○ 川崎市 : 平成10年度から、川崎市南部地域において、土壌により大気浄化を行うモ

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デル施設の設置など局地汚染対策の取組みを継続して実施している。 (4)各種対策の効果を高めるための施策 ア 自動車起因の大気汚染の低減のための施策研究、実用化 大気汚染状況を的確に把握するため、大気汚染常時監視測定局の適正配置や浮遊粒子状物質総合対策等の調査・検討を推進している。 主な取組み 【自動車排出ガスによる大気汚染低減のための調査実施】 ○ 神奈川県 : 自動車排出ガスによる窒素酸化物等の排出量を抑制する新たな手段として、エコドライブを推進している。本年度は、関東運輸局及び県トラック協会の協力を得て、約1万8千台を対象とした調査を実施し、エコドライブによる大気環境の改善効果等を検証した。 【局地汚染の改善に関する調査研究等】 ○ 川崎市 : (財)石油産業活性化センターと池上周辺における局地汚染の改善施策の評価等に関する共同研究を実施した。また、(独)環境再生保全機構が実施する局地汚染地域における排ガス抑制対策効果評価手法に関する研究に参画した。 【窒素酸化物等の濃度測定】 ○ 鎌倉市 : 市内主要交差点または主要幹線沿道において、自動車排出ガスによる大気汚染状況を把握するため、窒素酸化物等の分析調査を実施している(市内7地点で24時間測定を年4回実施)。 ○ 藤沢市 : 市内22箇所で簡易測定法(PTIO法)による1ヶ月測定を年間を通じて実施した。 ○ 小田原市 : 市内25地点及び市内の国道(1号線、255線)の交差点付近15地点で年2回、簡易測定法(PTIO法)によるNOx濃度の測定と市内3地点で移動式測定機によるSPM濃度測定を実施した。 ○ 大和市 : NOx濃度について、市内31地点で年4回、簡易測定法(PTIO法)による測定を実施した。 ○ 座間市 : NO2濃度について、トリエタノールアミン・プレート法による簡易測定を毎月市内15地点で実施した。

イ 普及啓発活動の推進 低公害車の導入、適正運転の実施、アイドリングストップなど、県条例や自動車NOx・PM法に規定された事業者及び県民の責務等についての理解を促進している。

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主な取組み 【自動車使用管理計画に基づく指導等】 ○ 関東運輸局、神奈川県: 自動車NOx・PM法に基づき、自動車使用管理計画の定期報告の集計を行った。 【普及啓発活動】 ○ 関東運輸局: 6月及び10月を重点実施期間とした「ディーゼルクリーン・キャンペーン」を展開し、関係団体等の協力を得て街頭検査の実施や適切な点検・整備によるディーゼル黒煙の低減効果等について啓発を行った。 ○ 関東経済産業局: 11月のエコドライブ推進月間をはじめとして、各種イベント等でエコドライブの普及・促進を実施した。 ○ 神奈川県 : ステッカーの配布等によりエコドライブの普及啓発を行った。また、かながわエコドライブ推進協議会による「かながわエコドライブフォーラム2010」やエコドライブ講習会を開催するとともに、エコドライブを象徴するスローガン及びキャラクターを募集した。 さらに、電気自動車(EV)の普及を推進するため、「2014年度までに県内3,000台のEV普及」を目指し、EV購入時の優遇策や充電インフラの整備等からなる「EVイニシアティブかながわ」の取組を強化した。 ○ 横浜市 : アイドリングストップの普及啓発のため、リーフレットを配布した。また、エコドライブ普及活動として講習会の実施や、市役所エコドライブ実践事業として、公用車にエコドライブ支援機能を持つカーナビを設置し率先的に取組んだ。また、環境教育の一環として、燃料電池自動車を用いた小学校での出前教室を実施した。さらに、ホームページによる環境関連情報の提供を行った。 ○ 川崎市 : 市民、事業者、関係団体から構成される「かわさきエコドライブ推進協議会」を運営し、同協議会においてエコドライブの普及・啓発を推進した。また、かわさきエコドライブ宣言登録制度によりエコドライブ普及活動を実施した。さらに、事業者、市民等を対象としたエコドライブ講習会を実施した。 エコドライブ推進月間及び環境月間においては、キャンペーンや、エコカーワールド2009等のイベントにおいてエコドライブの啓発を実施した。 大型トラックを対象にエコドライブ支援装置導入の補助を行うとともに、エコドライブ支援車載機の貸出を行った。 ○ 相模原市 : 毎週水曜日・給料日をマイカー通勤自粛日として職員に呼びかけを行った。 ○ 横須賀市 : アイドリングストップ啓発ポスター・ステッカーを作成し配付した。また、違法駐車等防止重点地域において啓発活動を実施した。 ○ 平塚市 : 塵芥車への天然ガス自動車、アイドリングストップ車の導入による低公害

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車の普及啓発、小学生を対象とした「ごみ学級」の体験学習において普及啓発を行った。また、公用車を運転する職員へアイドリングストップを呼びかけた。 ○ 鎌倉市 : 「広報かまくら」や横断幕によりアイドリングストップを啓発した。 ○ 藤沢市 : 広報やホームページを通して、アイドリングストップの普及啓発を行うとともに、電気自動車の展示等で普及啓発を行った。 ○ 小田原市 : 市内ショッピングセンター内での低公害車体験試乗会、駅頭でチラシを配付してのエコドライブ推進キャンペーン、電気自動車学校キャラバンなどの出前講座を実施した。また、毎月第1水曜日を「ノーカーデー」とし、マイカー通勤を自粛、さらに、公用車使用を控え、意識啓発を行った。 ○ 茅ヶ崎市 : 茅ヶ崎市民の美しく健康的な生活環境を守る条例により、普及啓発を実施した。 ○ 三浦市 : 事業場・集合住宅等の開発協議において、事業主に対して市条例に基づき、アイドリングストップの励行および駐車施設等にアイドリングストップについて周知するための措置を講じるよう求めた。 ○ 秦野市 : 9月22日~10月1日にノーマイカーデーを実施した。また、12~2月の週2日に職員のノーカーデーを実施している。 ○ 大和市 : トラックステーションにおいて、アイドリングストップキャンペーンを実施した。また、大和市役所環境マネジメントシステムにより目標を設定し、13部署で公用車利用の合理化、走行量の抑制、エコドライブの徹底などを推進した。 ○ 座間市 : 「緑化まつり、環境講演会」で電気自動車の普及啓発を実施した。また、グッズを配付し、エコドライブ、アイドリングストップの周知を図った。 ○ 綾瀬市 : 環境展などにおいて電気自動車の試乗会を実施し低公害車の普及啓発及びエコドライブの実施を啓発した。 ○ 寒川町 : 町民団体「寒川エコネット」と共に街頭でチラシを配付しアイドリングストップの啓発を実施した。また、「エコドライブ10のすすめ」を広報に掲載し啓発した。 ○ 大磯町 : 5月11日~15日、9月22日~10月1日の期間で、ノーマイカー通勤デーを実施した。 ○ 二宮町 : 町内のイベント会場にてチラシを配付した。また、広報やHPによる普及啓発を実施した。

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○ 箱根町 : 各種イベント等で電気自動車の展示・試乗会を実施した。また、町内の公的機関に依頼し、各事業所でノーマイカー通勤デーを実施した。 ○ 湯河原町 : 毎月、湯河原駅前においてチラシやポケットティッシュを配付しアイドリングストップの啓発を実施している。 【違法駐車対策の実施】 ○ 横須賀市 : 違法駐車等防止重点地域において啓発活動を実施した。 ○ 藤沢市 : 安全で住みよい交通環境を保持するため、市条例で指定する重点地域において違法駐車防止の啓発を実施している。 【高濃度期における対策】 ○ 厚木市 : 冬期自動車交通量対策として、啓発ポスターを作製し市内296事業所に送付した。 ウ 地方公共団体間の連携 県、横浜市、川崎市が連携して条例の施行、事業者等に対する協調した支援を行うとともに、八都県市による共同した取組みを推進している。 主な取組み 【八都県市及び神奈川県公害防止推進協議会による共同した取組み】 ○ 神奈川県、横浜市、川崎市: ディーゼル自動車の運行規制及びエコドライブを広報するため、普及啓発品を共同作成した。また、八都県市として、6月の環境月間及び11月のエコドライブ推進月間に講習会を開催するなどエコドライブの普及啓発を図った。

エ 計画の進行管理 「神奈川県自動車排出窒素酸化物及び粒子状物質総量削減計画策定協議会」(注11)において、施策の進捗状況の把握を行う。 (注 11)神奈川県自動車排出窒素酸化物及び粒子状物質総量削減計画策定協議会 「自動車NOx・PM法」に基づき、総量削減計画について調査審議するために設置される機関。知事を会長とし、国、公安委員会、市町村、道路管理者、関係事業者、住民代表により組織される。また、協議会には、下部組織として幹事会、調査部会及び専門委員会があり、必要事項を調査・審議する。 主な取組み 【施策の進捗状況把握】 ○ 神奈川県 : 施策の進捗状況の的確かつ継続的な把握のため、大気汚染の状況等を調査し、神奈川県自動車排出窒素酸化物及び粒子状物質総量削減計画策定協議会専門委員会に推進計画の進捗状況を諮った。 【自動車公害防止計画の推進】 ○ 横浜市、川崎市: 市公害防止計画において、総合的な対策を推進している。

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産業道路産業道路産業道路産業道路((((東京大師横浜線東京大師横浜線東京大師横浜線東京大師横浜線))))のののの二酸化窒素情報二酸化窒素情報二酸化窒素情報二酸化窒素情報をををを

携帯電話等携帯電話等携帯電話等携帯電話等ののののメールアドレスメールアドレスメールアドレスメールアドレスにににに配信配信配信配信しますしますしますします

~~~~池上測定局二酸化窒素情報池上測定局二酸化窒素情報池上測定局二酸化窒素情報池上測定局二酸化窒素情報システムシステムシステムシステム 運用開始運用開始運用開始運用開始~~~~

神奈川県の大気環境の現状 ◇ディーゼル車の運行規制などへのご協力により、神奈川県下の大気環境は大きく改善され、浮遊粒子状物質は平成19年度以降、全ての測定局で環境基準を達成しています。 ◇二酸化窒素についても、県内全域においてかなり改善が進んでいます。しかしながら、池上新田公園前測定局(池上測定局)のある産業道路(東京大師横浜線)沿道など一部の地域では、依然として環境基準を超過している状況が続いています。 二酸化窒素環境基準達成のために ~高濃度情報配信の開始~ ◇池上測定局の二酸化窒素環境基準達成のためには、臨海部の事業所の方や臨海部で自動車を利用する方々に、エコドライブの実施、マイカー通勤の自粛等、環境に配慮した自動車利用の取組※について協力していただくことが必要です。 ※具体的な取組は「川崎市臨海部の二酸化窒素環境基準達成に向けて~事業者向け自動車利用ガイドライン~」をご覧ください。http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/taikisuisitu/car/07kyokuti.html ◇そこで、県では、皆様にこれらの取組を効果的に進めていただくため、池上測定局の二酸化窒素が高濃度になった時に、携帯電話等にその情報を配信するシステムを運用しています。 二酸化窒素の高濃度情報を受信した時は ◇不要不急の自動車利用を避けてください。 ◇自動車を利用する場合は、 ☆エコドライブで運転してください。 ☆低公害車を利用してください。 ☆う回できる場合は、産業道路以外の道路を 利用してください。 池上測定局

資料7

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システムの概要 ◇予め、配信を受けるメールアドレスを登録していただきます。 ◇池上測定局の二酸化窒素濃度が高濃度になると、登録アドレスにメールにより情報が配信されます。 システムへの登録方法 <携帯電話の場合> ①次のホームページにアクセスしてください [http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/i/]>[メールサービス]>[二酸化窒素情報メール] ②[登録]を選択するとメール作成画面が起動します。そのままメールを送信してください。 ③完了メール(表題: subscribe message)が届いたら登録完了です。 <パソコンの場合> ①次のホームページにアクセスしてください [http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/haturei/tourokuhouhou.htm] ②[二酸化窒素情報メール]の内容に従ってメールを送信してください。 宛先 [email protected] 表題 なし 本文 subscribe no2-1 00 ③完了メール(表題: subscribe message)が届いたら登録完了です。 測定局 携帯電話やパソコン 県環境科学センター 二酸化窒素濃度 NO2

高濃度情報を配信

問い合わせは 神奈川県環境農政局環境部交通環境課 〒231-8588 横浜市中区日本大通1 電話:045-210-4115(直通)/FAX:045-210-8846

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Welcome Guest  ホーム  >  エコ運搬とは  >  エコ運搬制度 エコ運搬制度とは、川崎市内の事業者(荷主や荷受人※)が、自己の主たる事業に係る貨物や廃棄物(以下「貨物等」といいます。)の運搬等の際、運送事業者や取引先事業者に対し、エコ運搬の実施を書面等で要請する制度です。 エコ運搬とは、具体的には以下の3つの取組のことをいいます。要請を受けた運送事業者等は、これらの取組を実施してください。   ※ エコ運搬制度では、「荷主」は貨物等を搬出する事業者、「荷受人」は貨物等を搬入する事業者をいいます。そのため、例えば倉庫業者なども入庫の際は「荷受人」となり、出庫の際は「荷主」となります。(荷主=貨物等の所有者とは限りません。)   エコエコエコエコ運搬運搬運搬運搬とはとはとはとは①①①① エコドライブエコドライブエコドライブエコドライブ及及及及びびびび貨物等貨物等貨物等貨物等のののの運搬車運搬車運搬車運搬車両両両両へのへのへのへのエコドライブエコドライブエコドライブエコドライブをををを行行行行うううう旨旨旨旨のののの表示表示表示表示②②②② 自動車自動車自動車自動車NONONONOxxxx・・・・PMPMPMPM法法法法のののの車種規制不適合車車種規制不適合車車種規制不適合車車種規制不適合車のののの不使用不使用不使用不使用③③③③ 低公害低公害低公害低公害・・・・低燃費車低燃費車低燃費車低燃費車のののの積極的積極的積極的積極的なななな使用使用使用使用     

 ※ 赤い矢印に示す要請を実施してください

荷主荷主荷主荷主となるとなるとなるとなる事業者事業者事業者事業者のののの取組取組取組取組 下記に荷主、荷受人それぞれの立場における具体的な取組事例を御紹介します。 荷主は、貨物等を川崎市内の自己の事業所等から、以下の者に運搬させようとするときは、その者に対し、エコ運搬の実施を書面等にて要請するよう努めてください。 � 荷主が委託した貨物運送事業者等 (例1参照) � その貨物等の荷受人(または荷受人が委託した貨物運送事業者等) (例2参照)    例1: 販売した製品の出荷など、貨物等を自己の事業所等から、自らが委託した貨物運送事業者等に運搬させる場合

http://eri-kawasaki.jp/ecounpan/modules/pico/index.php?content_id=12

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資料8
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メニュー ホーム 行政ニュース エコ運搬とは エコドライブについて 車種規制不適合車について 低公害・低燃費車について 指定荷主・指定荷受人の方へ 要請を受けた方へ 優良事業所リスト 荷主・荷受人関係 運送事業者関係 よくある質問と回答 関連サイト一覧

   

  ※ 赤い矢印に示す要請を実施してください。          

  ※ 赤い矢印に示す要請を実施してください。  

例2: 製品等の販売などの際、その貨物等を荷受人(または荷受人が委託した貨物運送事業者等)に運搬させる場合

荷受人荷受人荷受人荷受人となるとなるとなるとなる事業者事業者事業者事業者のののの取組取組取組取組 荷受人は、貨物等を川崎市内の自己の事業所等に、以下の者に運搬させようとするときは、その者に対し、エコ運搬の実施を書面等にて要請するよう努めてください。 � 荷受人が委託した貨物運送事業者等 (例1参照) � その貨物等の荷主(または荷主が委託した貨物運送事業者等) (例2参照)    例1: 製品の購入や保管する貨物の受入などの際、その貨物等を自己の事業所等に、自らが委託した貨物運送事業者等に運搬させる場合

例2: 製品の購入、保管する貨物の受入、廃棄物の受入などの際、その貨物等を自己の事業所等に、その貨物等の荷主(または荷主が委託した貨物運送事業者等)に運搬させる場合http://eri-kawasaki.jp/ecounpan/modules/pico/index.php?content_id=12

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問い合わせ先 川崎市環境局環境対策部交通環境対策課 電話:044-200-2530,2531 © 2011 川崎市環境局環境対策部交通環境対策課. All rights Reserved.

 

     ※ 赤い矢印に示す要請を実施してください。   指定荷主・指定荷受人となる事業者については、①①①①エコエコエコエコ運搬運搬運搬運搬のののの実実実実施要請施要請施要請施要請、②②②②要請書面等要請書面等要請書面等要請書面等のののの保存保存保存保存、③③③③要請要請要請要請のののの実実実実施施施施状状状状況況況況のののの報告報告報告報告が義務付けられています。 ⇒詳細はこちら(指定荷主・指定荷受人の該当要件など) 指定荷主指定荷主指定荷主指定荷主・・・・指定荷受人指定荷受人指定荷受人指定荷受人のののの取組取組取組取組

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〔平成23年度 国への施策・制度・予算に関する提案 抜粋〕 73737373 自動車交通環境対策自動車交通環境対策自動車交通環境対策自動車交通環境対策のののの推進推進推進推進

提出先提出先提出先提出先 国土交通省国土交通省国土交通省国土交通省、、、、環境省環境省環境省環境省

【【【【提案項目提案項目提案項目提案項目】】】】

自動車交通環境対策を一層推進するため、次の措置を講じられたい。

1 大気汚染に係る環境基準未達成地域の局地汚染対策を推進するため、自動車NO

x・PM法に基づく「自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質の総量の

削減に関する基本方針」の見直しを早期に行うとともに、自動車の交通量削減に

有効と考えられるロードプライシングなどの社会実験に取り組むこと。

【【【【提案提案提案提案のののの理由等理由等理由等理由等】】】】 本県では、自動車排出ガスによる深刻な大気汚染に対し、自動車NOx・PM法に基づき「総量削減計画」を策定し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量削減に取り組んでいるが、川崎市内の一部の地域では、依然として二酸化窒素(NO2)の環境基準を達成していない。 しかしながら、現行の総量削減計画の目標年度は「自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質の総量の削減に関する基本方針」に基づき平成22年度となっており、平成23年度以降継続的に地域の実情に合った実効性ある局地汚染対策ができるように、早期の基本方針の見直しが必要である。 また、実効性ある対策を進めるため、ロードプライシング制度の導入などの社会実験が必要である。 (神奈川県担当課:環境農政局環境部交通環境課)

資料9

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51

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臨海部臨海部臨海部臨海部のののの二酸化窒素二酸化窒素二酸化窒素二酸化窒素臨海部臨海部臨海部臨海部のののの二酸化窒素二酸化窒素二酸化窒素二酸化窒素

環境基準達成環境基準達成環境基準達成環境基準達成にににに向向向向けてけてけてけて!!!!環境基準達成環境基準達成環境基準達成環境基準達成にににに向向向向けてけてけてけて!!!!

臨海部の道路沿道の大気環境は、産業道路(東京大師横浜線)の川崎市川崎区

池上新田公園前測定局(池上新田公園の南側)において代表して測定していますが、

二酸化窒素二酸化窒素二酸化窒素二酸化窒素((((NONONONO2222))))のののの環境基準環境基準環境基準環境基準をををを今今今今だだだだにににに達成達成達成達成できていできていできていできていませんませんませんません。。。。

神奈川県公害防止推進協議会神奈川県公害防止推進協議会神奈川県公害防止推進協議会神奈川県公害防止推進協議会((((神奈川県神奈川県神奈川県神奈川県・・・・横浜市横浜市横浜市横浜市・・・・川崎市川崎市川崎市川崎市))))

環境基準達成環境基準達成環境基準達成環境基準達成のためのためのためのため、、、、臨海部臨海部臨海部臨海部でででで自動車自動車自動車自動車をををを利用利用利用利用するするするする方方方方々々々々にににに

おかれましてはおかれましてはおかれましてはおかれましては、、、、次次次次のののの取組取組取組取組にごにごにごにご協力協力協力協力をおをおをおをお願願願願いいたしますいいたしますいいたしますいいたします!!!!

神奈川県では、平成22年度になっても上の図のように、産業道路は帯状に環境基準を超えると予想しております。(ピンク・赤・エンジの部分が環境基準を超える濃度の所です。)池上新田公園前

測定局

川崎臨海警察署

前交差点

平成22年度のNO2濃度予測 (H20年度、神奈川県調査) 池上新田公園前池上新田公園前池上新田公園前池上新田公園前

産業道路

19502170
資料10
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エコドライブエコドライブエコドライブエコドライブをををを実践実践実践実践しましょうしましょうしましょうしましょう

詳しくは「チャレンジ25キャンペーン」のホームページへhttp://www.team-6.jp/ecodrive/10recommendation/index.html

■■■■エコドライブエコドライブエコドライブエコドライブののののポイントポイントポイントポイント

エコドライブは、大気汚染物質の削減や二酸化炭素(CO2)の削減になり、燃費向上や

交通安全にもつながるなど、すぐれた自動車の運転方法です。ぜひ実践しましょう!

1111

「「「「車間距離車間距離車間距離車間距離はははは余裕余裕余裕余裕をもってをもってをもってをもって、、、、交通状況交通状況交通状況交通状況にににに応応応応じたじたじたじた安全安全安全安全なななな定速走行定速走行定速走行定速走行にににに努努努努めましょうめましょうめましょうめましょう。」。」。」。」車間距離に余裕をもつことが大切です。車間距離を詰めたり、速度にムラのある走り方をすると、加減速の機会も多くなり、その分燃費が悪化します。また、同じ速度であれば、高めのギアで走行する方が燃費がよくなります。交通の状況に応じ、できるだけ速度変化の少ない安全な運転をしましょう。加減速の少ない運転加減速の少ない運転

「「「「エンジンブレーキエンジンブレーキエンジンブレーキエンジンブレーキをををを積極的積極的積極的積極的にににに使使使使いましょういましょういましょういましょう。」。」。」。」エンジンブレーキを使うと、燃料の供給が停止される(燃料カット)ので、燃費が改善されます。停止位置が分かったら、早めにアクセルから足を離して、エンジンブレーキで減速しましょう。また減速したり、坂道を下る時にはエンジンブレーキを活用しましょう。早めのアクセルオフ早めのアクセルオフ

「「「「無用無用無用無用ななななアイドリングアイドリングアイドリングアイドリングをやめましょうをやめましょうをやめましょうをやめましょう。」。」。」。」アイドリング中には燃料を浪費するばかりか、排気ガスや騒音により近隣への迷惑にも繋がります。待ち合わせや荷物の積み下ろしのための駐停車の際にはアイドリングを止めましょう。アイドリングストップアイドリングストップ

「「「「やさしいやさしいやさしいやさしい発進発進発進発進をををを心心心心がけましょうがけましょうがけましょうがけましょう。」。」。」。」普通の発進より少し緩やかに発進するだけで燃費が改善します。やさしいアクセル操作は安全運転にもつながります。時間に余裕を持って、ゆったりした気分で運転しましょう。ふんわりアクセル「eスタート」ふんわりアクセル「eスタート」

「「「「エコドライブエコドライブエコドライブエコドライブをををを進進進進めるためにめるためにめるためにめるために目標設定目標設定目標設定目標設定はははは不可欠不可欠不可欠不可欠ですですですです。。。。」」」」目標達成のために取り組むべき方向性がみえてくるとともに、ドライバーのやる気の向上にもつながります。まずは5~10%UPを目安とし、会社全体で取り組みましょう。燃費目標の設定燃費目標の設定

■■■■エコドライブエコドライブエコドライブエコドライブをををを推進推進推進推進するためにするためにするためにするために

「「「「タイヤタイヤタイヤタイヤのののの空気圧空気圧空気圧空気圧をををを適正適正適正適正にににに保保保保つなどつなどつなどつなど、、、、確実確実確実確実なななな点検点検点検点検・・・・整備整備整備整備をををを実施実施実施実施しましょうしましょうしましょうしましょう。」。」。」。」タイヤの空気圧が不足すると燃費が悪化します。また、安全運転のためにも定期的な点検は必要です。確かな保守点検確かな保守点検

「「「「不要不要不要不要なななな荷物荷物荷物荷物をををを積積積積まないようにしましょうまないようにしましょうまないようにしましょうまないようにしましょう。」。」。」。」車の燃費は荷物の重さに敏感です。運ぶ必要のない荷物は、車から下ろしましょう。

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首都高湾岸線首都高湾岸線首都高湾岸線首都高湾岸線をををを利用利用利用利用しましょうしましょうしましょうしましょう

NONONONO2222

情報情報情報情報システムシステムシステムシステムにににに登録登録登録登録しましょうしましょうしましょうしましょう

2222

3333

詳しくは首都高速道路(株)のホームページへhttp://www.shutoko.jp/service/discount/roadpricing.html

詳しくは神奈川県 交通環境課のホームページへhttp://www.pref.kanagawa.jp/osirase/taikisuisitu/car/07kyokuti.html

車の台数を削減するために、産業道路以外の他の道路を利用することが効果的です。特に、産業

道路に比べ渋滞の少ない湾岸の道路を走行することで、環境への負担を減らすことができます。

神奈川県では、臨海部の事業所の方

や臨海部で自動車を利用する方々に、

エコドライブの実施、マイカー通勤

の自粛等、環境に配慮した自動車利

用の取組を効果的に進めていただく

ため、池上測定局の二酸化窒素二酸化窒素二酸化窒素二酸化窒素がががが高高高高

濃度濃度濃度濃度になったになったになったになった時時時時にににに、、、、携帯電話等携帯電話等携帯電話等携帯電話等にそにそにそにそ

のののの情報情報情報情報をををを配信配信配信配信しています。

システムシステムシステムシステムへのへのへのへの登録方法登録方法登録方法登録方法システムシステムシステムシステムへのへのへのへの登録方法登録方法登録方法登録方法1.次のホームページ(神奈川県環境科学センター) にアクセスしてください。■パソコンの場合http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/haturei/tourokuhouhou.htm#no2■携帯電話の場合[http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/i/] > [メールサービス] > [二酸化窒素情報メール] 2.[登録]を選択するとメール作成画面が起動します。そのままメールを送信してください。3.完了メール(表題:subscribe message)が届いたら登録完了です。

携帯電話用アドレス測定局

携帯電話やパソコン県環境科学センター二酸化窒素濃度高濃度情報を配信環境に配慮した運転を指示

首都高速道路では、産業道路を通行する大型車を湾岸線に誘導することを目的として、大型車の通行料金割引制度、「環境ロードプライシング」を実施しています。川崎浮島~大黒を経由するETC利用の大型車の料金が割引されます。首都高速道路(株)の通行料金割引制度「「「「環境環境環境環境ロードプライシングロードプライシングロードプライシングロードプライシング」」」」

走行時間の短縮にもつながります!

NO2

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エコエコエコエコ運搬運搬運搬運搬のののの実施実施実施実施にごにごにごにご協力協力協力協力をおをおをおをお願願願願いしますいしますいしますいします4444

詳しくは川崎市 交通環境対策課のホームページへhttp://www.city.kawasaki.jp/30/30zidou/home/eco-transport/eco-transport-top.htm

川崎市では、荷主や荷受人が主体となって製品や貨物の出荷、

原材料の購入、廃棄物の運搬などの際、運送事業者や取引先事

業者に対し、より低公害・低燃費の車の利用やエコドライブの

実施など環境に配慮した運搬=「エコ運搬」の実施を書面等で

要請する「「「「環境環境環境環境にににに配慮配慮配慮配慮したしたしたした運搬制度運搬制度運搬制度運搬制度((((エコエコエコエコ運搬制度運搬制度運搬制度運搬制度)」)」)」)」を条例

で定め、平成22年4月1日から施行しています。

エコエコエコエコ運搬運搬運搬運搬とはとはとはとは

エコドライブの実施及びエコドライブを行う旨の表示

自動車NOx・PM法の車種規制不適合車の不使用

低公害・低燃費車の積極的な使用

川崎市では、「かわさきエコドライブ宣言」に登録していただいた事業者に、ステッカーを配布しています。川崎市発着川崎市発着川崎市発着川崎市発着のののの運搬運搬運搬運搬についてについてについてについて、、、、荷主荷主荷主荷主・・・・荷受人荷受人荷受人荷受人からからからから「「「「エコエコエコエコ運搬運搬運搬運搬」」」」実施実施実施実施のののの要請要請要請要請がありましたらがありましたらがありましたらがありましたら

御協力御協力御協力御協力をおをおをおをお願願願願いいたしますいいたしますいいたしますいいたします。。。。

神奈川県では、臨海部で自動車を利用する

事業者の方々に取り組んでいただきたい、

環境環境環境環境にににに配慮配慮配慮配慮したしたしたした自動車利用自動車利用自動車利用自動車利用についてまとめについてまとめについてまとめについてまとめ

たたたたガイドラインガイドラインガイドラインガイドラインを作成しました。

今回お願いした取組みを含む8つの項目に

ついて、より具体的な方法を紹介していま

す。また、すでにすでにすでにすでに取組取組取組取組みをみをみをみを進進進進めているめているめているめている先進先進先進先進

的的的的なななな事業所事業所事業所事業所のののの事例事例事例事例も紹介していますので、

ぜひご活用下さい。

川崎市臨海部の二酸化窒素環境基準達成に向けて~事業者向け自動車利用ガイドライン~平成21年7月神奈川県平成22年9月改定神奈川県 交通環境課のホームページからダウンロードできますhttp://www.pref.kanagawa.jp/osirase/taikisuisitu/car/07kyokuti.html

ガイドラインにご賛同いただけた事業所名を、県のホームページに掲載しています。【賛同事業所募集中】~~~~事業者向事業者向事業者向事業者向けけけけ自動車利用自動車利用自動車利用自動車利用ガイドラインガイドラインガイドラインガイドラインについてについてについてについて~~~~トピックストピックストピックストピックス

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自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質の総量の削減に

関する基本方針

第1 対策地域における自動車排出窒素酸化物等の総量の削減に関する目標

窒素酸化物対策地域及び粒子状物質対策地域(以下「対策地域」という。)

においては、自動車交通の集中、増大等に伴って、二酸化窒素及び浮遊粒子状

物質に係る大気汚染が厳しい状況にあることに鑑み、対策地域における自動車

排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質(以下「自動車排出窒素酸化物等」

という。)の削減に係る各種の対策を、国、地方公共団体、事業者及び国民の

緊密な協力の下で本基本方針等にのっとり総合的かつ強力に推進していくこと

等により、対策地域において、二酸化窒素については平成 32 年度までに二酸化

窒素に係る大気環境基準(昭和 53 年環境庁告示第 38 号)を確保すること、浮

遊粒子状物質については平成 32 年度までに自動車排出粒子状物質の総量が相

当程度削減されることにより、浮遊粒子状物質に係る大気環境基準(昭和 48 年

環境庁告示第 25 号)を確保することを目標とする。

ただし、平成 27 年度までに、すべての監視測定局における二酸化窒素及び浮

遊粒子状物質に係る大気環境基準を達成するよう最善を尽くす。

第2 総量削減計画の策定その他対策地域における自動車排出窒素酸化物等の総

量の削減のための施策に関する基本的事項

1 総量削減計画の策定に関する基本的事項

自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量

の削減等に関する特別措置法(平成4年法律第 70 号。以下「特別法」という。)

第7条に基づく窒素酸化物総量削減計画及び第9条に基づく粒子状物質総量

削減計画(以下「総量削減計画」という。)は、対策地域の実情を踏まえ、

「2 対策地域における自動車排出窒素酸化物等の総量の削減のための施策

に関する基本的事項」に掲げる各種施策等の推進により、対策地域において、

平成 32 年度までに、二酸化窒素については二酸化窒素に係る大気環境基準を

確保し、浮遊粒子状物質については自動車排出粒子状物質の総量が相当程度

削減されるように自動車排出窒素酸化物等の総量を削減し、浮遊粒子状物質

に係る大気環境基準を確保することを目途とし、一の計画として策定するも

のとする。その際、平成 27 年度までにすべての監視測定局における二酸化窒

素及び浮遊粒子状物質に係る大気環境基準を達成するため、平成 27 年度まで

に達成すべき自動車排出窒素酸化物等の総量についての削減目標量について

も定めるものとする。この場合、当該地域における自動車排出窒素酸化物等

資料11

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及び自動車以外の窒素酸化物発生源における窒素酸化物等の排出の状況並び

にこれらの見通しについて評価分析を行い、自動車以外の窒素酸化物発生源

等に係る大気汚染防止法等に基づく対策にも考慮を払いつつ、併せて特別法

に基づく車種規制等の措置を前提としながら、今後講ずべき施策を総合的に

検討し、実効ある計画を策定するものとする。

また、特別法第 16 条に基づく窒素酸化物重点対策計画及び第 18 条に基づ

く粒子状物質重点対策計画(以下「重点対策計画」という。)は、重点対策

地区の実情を踏まえ、「第2の2(7)局地汚染対策の推進」に基づき、対策地

域における自動車排出窒素酸化物等の総量の削減に資するため、一の計画と

して総量削減計画において定めるものとする。

なお、都市部局等との連携により総量削減計画(重点対策計画を含む。以

下同じ。)と対策地域の開発に係る諸計画との整合が図られるよう配慮し、

全体として調和のとれたものとすること。

2 対策地域における自動車排出窒素酸化物等の総量の削減のための施策に関す

る基本的事項

(1) 自動車単体対策の強化等

平成 22 年7月の中央環境審議会答申「今後の自動車排出ガス低減対策の

あり方について(第十次答申)」に基づき、ディーゼル平成 28 年目標値に

沿った排出ガスの低減を図り、ポスト新長期規制適合車については早期の

普及を支援する等の自動車排出ガス低減対策を着実に推進するとともに、

点検・整備の確実な実施等を図るため、指導・監視の徹底及び効果的な取

締りの実施を図るものとする。

また、自動車排出窒素酸化物等の低減技術の研究開発を推進し、適切な

ものについては、その普及を図るものとする。

さらに、不正軽油の使用については、関係省庁及び地方公共団体が連携

して取締りを行うものとする。

(2) 車種規制の実施及び流入車の排出基準の適合車への転換の促進

特別法に基づく車種規制の適正かつ確実な実施を図るとともに、窒素酸

化物排出基準及び粒子状物質排出基準(以下「排出基準」という。)の適

合車への早期の転換の促進のための所要の支援措置を講ずるものとする。

また、関係省庁及び地方公共団体が連携して、対策地域内に営業所があ

るにもかかわらず、対策地域外に営業所があるかのように偽装して車庫証

明の提出又は自動車の登録を行うこと、いわゆる「車庫飛ばし」への対策

を進めるものとする。

さらに、車種規制の対象外である対策地域外から対策地域内への流入車

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についても、できるだけ排出基準の適合車とするとともに、排出基準の適

合車であることを外形的にわかりやすく表示(排出基準の適合車に貼付さ

れるステッカーや低排出ガス車認定実施要領に基づき認定を受けた低排出

ガス車に貼付されるステッカーの利用等)するよう、自動車の使用者に促

すものとする。国、地方公共団体等は公共事業や物品の調達等において物

品等を輸送する際に、これらの対策が率先して行われるよう努めるも

のとする。

(3) 低公害車の普及促進

低燃費かつ低排出ガス認定車を含め、低公害車の一層の普及を支援する

とともに、燃料供給施設の整備拡充のための所要の支援措置を講じるもの

とする。また、普及のための広報等を積極的に推進するものとする。これ

らの施策を通じ、低公害車の大量普及を促進するものとする。

また、燃料電池自動車の実用化や次世代低公害車の技術開発を早急に進

め、その普及を図るものとする。

さらに、国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(平成 12 年

法律第 100 号)に基づき、国及び独立行政法人においては低公害車への切

替えを着実に進めるとともに、地方公共団体においては率先して低公害車

の導入に努めるものとする。また、国、地方公共団体等は公共事業

や物品の調達等において物品等を輸送する際に、低公害車によ

る納入や納入量に応じた適切な大きさの自動車の使用を貨物自

動車運送事業者等に求めること等により、物品等の輸送に伴い

発生する自動車排出窒素酸化物等を可能な限り低減するよう努

めるものとする。

(4) エコドライブの普及促進

適正運転(以下「エコドライブ」という。)の普及のため、関係省庁及

び地方公共団体が関係業界の自主的な取組を支援するほか、関係省庁、地

方公共団体及び関係業界が連携し、シンポジウムやコンテスト等イベント

の開催や自動車の運転者への教育等の普及啓発活動並びにエコドライブ支

援装置、外部電源用冷暖房装置及びエコドライブ評価支援システムの普及

促進を行うものとする。

また、関係省庁及び関係団体においてエコドライブの普及・推進に必要

な調査を実施し、今後の施策に反映させるものとする。

(5) 交通需要の調整・低減

効率的な物流システムを構築し、輸送効率の向上を図るため、営業用ト

ラックの積極的活用、共同輸配送の推進、帰り荷の確保等について理解と

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協力を促すとともに、自動車からの情報(プローブ情報)の収集及び活用

システム、運行管理システム等高度道路交通システム(ITS)による物

流の情報化を推進するものとする。なお、発注方法の改善等についても事

業者に対し理解と協力を促すものとする。

また、対策地域内の自動車交通量の軽減を図るため、規制の見直しや新

技術の導入等を通じた海運・鉄道の競争力強化、中長距離の物流拠点間の

幹線輸送を中心として、輸送力を増強するための船舶、港湾、鉄道等の整

備及び物流拠点への連携を強化するためのアクセス道路等の整備による海

運・鉄道の積極的活用(モーダルシフト)を通じて適切な輸送機関の選択

を促進するものとする。

さらに、トラックターミナル等の物流施設の複合化及び高度化を推進す

るとともに、機能、立地等を考慮したより効率の良い物流システムの構築

のため、再配置及び集約立地を含めた物流拠点の計画的な整備を行うもの

とする。

公共交通機関の利用促進を図り、自家用乗用車利用の抑制に資するため、

公共交通機関のサービス・利便性の向上を進めるほか、鉄道等の整備、バ

スロケーションシステムやバス優先信号制御等を行う公共車両優先システ

ム(PTPS)の整備をはじめとする高度道路交通システム(ITS)の

推進等を図るとともに、駅周辺の乗り継ぎの改善のため、駅前広場、歩道、

パークアンドライド駐車場、自転車駐車場など交通結節点の整備を推進す

るものとする。

さらに、パークアンドライド、時差出勤など都市内交通を適切に調整す

る施策を推進する。

また、徒歩や自転車の利用促進のための自転車道等の施設整備を進める

とともに、不要不急の自家用乗用車使用の自粛やカーシェアリングの取組

を呼びかけるものとする。

(6) 交通流対策の推進

交通の分散や道路機能の分化を図るため、環状道路、バイパス等幹線道

路ネットワークの整備を進めるとともに、交差点や踏切での交通渋滞の解

消を図るため、立体交差化、右折専用レーンの設置等交差点の改良及び道

路と鉄道との連続立体交差化等のボトルネック対策を進めるものとする。

また、道路整備の状況をも踏まえつつ、中央線変移等の交通規制の効果

的な実施を図るとともに、駐車場の整備、違法駐車の効果的な排除等の総

合的な駐停車対策を推進するものとする。さらに、交通管制システム、信

号機その他の交通安全施設の整備、交通渋滞や駐車場等に係る情報の収集

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及び的確な提供を行う道路交通情報通信システム(VICS)等の整備拡

充並びにノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)の整備等高度道

路交通システム(ITS)の活用、路上工事の縮減、情報通信を活用した

交通代替の推進等を通じて、自動車交通流の円滑化を図るものとする。ま

た、国等においては、ETC車載器及び3メディア対応型VICS車載機

の率先導入、普及・広報等に努めるものとする。さらに、交通流の円滑化

に資するため、正確かつ適切な道路交通情報を提供する民間の取組を促進

する。

交通流と大気汚染の相関を分析し、都府県境を越える信号制御の連動、

う回誘導等により自動車起因の大気汚染を低減する施策を研究し、その実

用化を図るものとする。

(7) 局地汚染対策の推進

① 局地汚染対策の進め方

二酸化窒素濃度や浮遊粒子状物質濃度の高い地区の汚染メカニズムに

ついて解析調査等を行うとともに、交差点の改良等及びそれらに併せた

道路緑化・環境施設帯の整備、エコドライブの実施や不要不急の自動車

利用の自粛等自動車排出窒素酸化物等の排出量の低減に効果のある自動

車使用の協力の促進、高度道路交通システム(ITS)の活用方法及び

効果的な交通需要マネジメントの調査研究等を含む地域の実情に応じた

総合的な局地汚染の緩和に資する対策を関係機関の連携の下で進めるも

のとする。その際、汚染の広がりや原因を十分考慮して、局所的な改善

効果を求める対策に加え、同様の地域特性を持つ他の地域に対しても効

果が及ぶ対策を検討するものとする。

なお、局地汚染対策の推進に当たっては、国、地方公共団体、道路管

理者、交通管理者、荷主・発注者及び貨物自動車運送事業者等が連携を

図り、施策目標及び事業内容を検討し、高濃度の二酸化窒素や浮遊粒子

状物質が観測される時間帯、地形、沿道の状況等地域の実情に応じた効

果的な施策を進めるものとする。

② 建物設置者による配慮の促進

二酸化窒素濃度や浮遊粒子状物質濃度の高い地区に集客施設等自動車

の交通需要を生じさせる程度の大きい用途に供する建物を設置する者に

対しては、当該建物における事業活動に伴う自動車排出窒素酸化物等の

排出の抑制を図るため、別紙の第3及び第4に掲げる措置を建物の用途

や自動車の使用形態に応じて講ずるほか、当該建物の利用者に対するア

イドリングストップや公共交通利用の呼びかけ、駐車施設内の経路案内

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の充実、直通バスの運行等自家用車以外の交通手段の確保等の措置を講

ずるよう促すものとする。

また、このような建物を現に設置している者に対しても、同様の措置

を講ずるよう促すものとする。

③ 重点対策計画制度及び流入車対策に係る制度の着実な施行

都道府県知事は、特に、局地汚染対策の実施を推進することが必要で

あると認めるときは、対策地域内に重点対策地区を指定し、重点対策計

画に基づき、対策の重点的、集中的な実施を図るものとする。その場合、

国は関係者間の連携を図りつつ、これに協力するものとする。

また、重点対策地区のうち、流入車対策を講ずることが特に必要であ

ると認められる地区として都道府県知事の申出に基づき環境大臣が指定

する地区については、関係機関は特別法第 36 条第1項に基づく計画の作

成、提出や第 37 条に基づく定期報告等の事業者の義務が確実に履行され

るよう、事業者に対して当該義務の内容の適切な周知を図ることにより、

流入車対策に係る制度の着実な施行を図るものとする。

(8) 普及啓発活動の推進

自動車排出窒素酸化物等の問題は、事業者及び国民の活動と非常に深く

係わっていることから、事業者及び国民が、特別法第4条及び第5条に規

定された責務について十分理解を深め、自動車排出窒素酸化物等による大

気汚染の防止について努力するように、事業者に対しては特別法第 31 条第

1項の規定による判断の基準となるべき事項について周知徹底等を行い、

国民に対しては広報活動等を通じて大気汚染及び対策の現況、自動車排出

窒素酸化物等の排出量の低減に効果のある自動車使用方法等についての理

解を求め、協力を促すなどの普及啓発活動を積極的に展開するものとする。

そのため、高度道路交通システム(ITS)の活用等による効果的な情報

発信方法を研究するものとする。

また、国及び地方公共団体は、低公害車の普及拡大や二酸化窒素及び浮

遊粒子状物質の高濃度期における対策の推進のため、各種の普及啓発活動

を実施するものとする。

3 重点対策地区の指定に関する基本的事項

重点対策地区としては、対策地域内で、長期にわたり二酸化窒素又は浮遊

粒子状物質に係る大気環境基準が達成されていない地区又はこれに準じる地

区であって、当該地区の交通の状況等を勘案し、窒素酸化物重点対策又は粒

子状物質重点対策を実施することが特に必要である地区を指定するものとす

る。また、指定に当たっては、大気汚染の状況及び大気汚染に対する発生源

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別の寄与の状況の把握、大気環境基準との比較等により、著しい大気汚染の

継続が定量的に予測される地区を指定するものとする。

なお、指定する区域は、地域の状況や特性に応じて合理的な範囲となるよ

うに留意するものとする。

4 事業者の判断の基準となるべき事項の策定に関する基本的事項

特別法第 31 条第1項の判断の基準となるべき事項については、製造業、運

輸業その他の事業を所管する大臣が、別紙の第1及び第2の事項を盛り込む

とともに、別紙の第3、第4及び第5の事項を事業の実態に応じて盛り込ん

で、策定するものとする。

第3 その他対策地域における自動車排出窒素酸化物等の総量の削減に関する重

要事項

1 関係者間の連携

国及び地方公共団体は、地域の実情に応じて、道路管理者、交通管理者、

荷主・発注者及び貨物自動車運送事業者等と、局地汚染対策のために協力す

る体制の構築等の連携を図るものとする。

また、荷主・発注者及び貨物自動車運送事業者等の関係事業者は、事業活

動に伴う自動車排出窒素酸化物等の排出を抑制するために連携を図るものと

する。

さらに、自動車起因の窒素酸化物汚染及び粒子状物質汚染の広域性、類似

性に鑑み、地方公共団体は対策地域間における連携を確保し、相互に十分な

調整を図り、また経験を共有し効果的な施策の拡大のため協力するものとす

る。

2 総量削減計画の進行管理

自動車排出窒素酸化物等の削減施策は広範囲な分野に及ぶため、関係機関

の協力の下に総合的に推進していく必要があること、また、目標の着実な達

成のためには施策の進捗状況を的確に把握・評価し、必要に応じその後の施

策の在り方を見直す必要があることに鑑み、総量削減計画策定後においても

関係者と密接に連携を図りつつ、施策の進捗状況の的確かつ継続的な把握と

評価に努め、総量削減計画の進行管理を着実に実施するものとする。なお、

総量削減計画の進行管理のため、施策の進捗状況の的確な把握及び評価を可

能とする手法を早期に整備するとともに、必要なデータの収集を行うものと

する。また、国及び地方公共団体は情報の交換に努めるものとする。

3 調査研究

対策地域において自動車排出窒素酸化物等による大気汚染状況の的確な監

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視・測定を行うため、監視測定局の新設や適正配置を進めることなどにより、

監視測定体制の整備充実等を図るとともに、自動車排出窒素酸化物等の全体

の動向の継続的な把握に努めるものとする。

特に、浮遊粒子状物質については、自動車排出粒子状物質の総量の削減に

よる大気汚染の改善効果の検証に資するため、成分別の浮遊粒子状物質濃度

の経年変化を把握できるよう調査研究を進めるものとする。

また、対策地域における自動車排出窒素酸化物等の総量の一層の削減を図

るための諸施策に関する調査検討を進めるものとする。

4 地球温暖化対策との連携

低公害車の普及促進やエコドライブの普及促進、交通需要の調整・低減な

どの施策は、これらの施策が自動車排出窒素酸化物等による大気汚染を防止

するための施策であると同時に、地球温暖化対策(地球温暖化対策の推進に

関する法律(平成 10 年法律第 117 号)第2条第2項に規定する地球温暖化対

策をいう。)の推進にも資するものであるという視点を持ち、推進するもの

とする。

(別紙)

第1 趣旨

大都市地域における自動車交通に起因する窒素酸化物及び粒子状物質による

大気汚染は、自動車単体対策の強化、特別法に基づく車種規制の実施等、各種

の対策を推進してきた結果、低減する傾向にある。しかしながら、大都市地域

の一部の地区においては、自動車交通の集中、道路の構造上の問題等により、

大気環境の改善が阻害されており、長期間にわたり二酸化窒素及び浮遊粒子状

物質に係る大気環境基準が達成されていない状況にある。また、車種規制の対

象外である対策地域外から対策地域内への流入車が、対策地域における大気環

境に悪影響を与えており、長期間にわたり大気環境基準が達成されていない地

区における大気汚染の一因となっている。

こうした状況を踏まえ、従来の対策に加え、大気環境基準が達成されていな

い地区における大気環境の改善を図るための重点的な対策を講ずるとともに、

流入車を使用する事業者による自動車排出窒素酸化物等の排出の抑制のための

措置を創設することにより、このような地区について、可能な限り早期に大気

環境基準を達成するとともに、既に大気環境基準が達成されている地域につい

ては、その状況を維持するため、特別法が改正されたところである。

この事業を行う者の判断の基準となるべき事項は、特別法第 31 条第1項の規

定に基づき、対策地域における自動車排出窒素酸化物等による大気の汚染の防

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止を図るため、事業活動に伴う自動車排出窒素酸化物等の排出の抑制のために

必要な計画的に取り組むべき措置その他の措置に関し定めるものである。

第2 取組方針の作成とその効果等の把握

事業者は、事業活動に伴う自動車排出窒素酸化物等の排出の抑制のための措

置を計画的かつ効果的に行うよう、以下のように取り組むこととする。

① 自らの事業活動に伴う自動車排出窒素酸化物等の排出の実態について把

握した上で排出の抑制のための自主的な排出量に関する目標及びその達成

に向けて講ずべき措置の方針を作成する。

② ①に基づき具体的な措置を講ずる。

③ ②の措置の実施状況及びその効果を把握する。

④ ③を踏まえた上で当初作成した目標及び措置の方針を再検討し、更に効

果的な取組を行う。

また、以上のような措置を行うために必要な自動車の使用状況等について記

録化を行うこととする。

なお、実際に講じた措置については、環境報告書に記載するなどにより、積

極的に公表するよう努めることとする。

第3 自動車を使用する事業者による排出量の抑制のための措置

自動車を使用する事業者は次のような措置の中から個々の事業活動の規模、

種類等の事情、事業活動を行う地域の環境の状況及び技術的可能性を踏まえて

適切に選択した措置を講ずることにより、事業活動に伴う自動車排出窒素酸化

物等の排出の抑制を図ることとする。特に、重点対策地区内において自動車を

運行する場合にあっては、重点対策地区に関して積極的に措置を講ずることに

より、重点対策地区における自動車排出窒素酸化物等の排出の抑制を図ること

とする。

1 車両1台当たりの自動車排出窒素酸化物等の排出量の削減

(1) 自動車排出窒素酸化物等の排出量がより少ない車両への転換

現に使用する車両の自動車排出窒素酸化物等の排出量の把握を行い、使用

実態を考慮しつつ、排出基準の適合車への転換を早期に推進する。

また、流入車を運行する際には、排出基準の適合車を優先的に配車する取

組を積極的に進める。

さらに、排出基準に適合する流入車を運行する際には、排出基準の適合車

であることを外形的に分かりやすく表示する取組(排出基準の適合車に貼付

されるステッカーや低排出ガス車認定実施要領に基づき認定を受けた低排

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出ガス車に貼付されるステッカーの利用等)を積極的に進める。

貨物自動車運送事業者等は、輸送物品の重量、形状その他の特性を把握し

て、輸送用機械器具を効率的に活用するための輸送単位の決定、配車割り等

を行う。

(2) 低公害車の積極的導入

自動車排出窒素酸化物等の排出量が少ないCNG(圧縮天然ガス)自動車、

ハイブリッド自動車、低燃費かつ低排出ガス認定車等の低公害車やDPF

(ディーゼル微粒子除去装置)等排出ガスを低減する装置等の開発状況等の

十分な把握に努め、その導入を積極的に進める。

(3) エコドライブの実施等

① エコドライブの実施

自動車の使用に際しては、運転方法により燃料消費量、ひいては、窒

素酸化物等の排出量も大きく異なることから、以下のような事項につき

マニュアルの作成、従業員の教育等を通じ、実施の徹底を図る。また、

デジタル式運行記録計等の活用により、エコドライブの実施の担保を図

る。

ア)おだやかな発進と加速(急発進・急加速の排除)

イ)早めに一段上のギアにシフトアップ

ウ)定速走行・経済速度の励行

エ)エンジンブレーキの多用

オ)予知運転による停止・発進回数の抑制

カ)空ぶかしの排除

キ)アイドリングストップ

ク)不要な積荷の抑制

ケ)エアコンの使用の抑制

コ)不要な暖機運転の抑制

サ)道路交通情報の活用

シ)適法・適切な駐停車の実施

② 車両の維持管理

日常の点検・整備の良し悪しにより燃料消費量、ひいては、窒素酸化

物等の排出量も大きく異なることから、以下のような事項につきマニュ

アルの作成、従業員の教育等を通じ、実施の徹底を図る。

ア)エアクリーナーの清掃・交換

イ)エンジンオイルの適正な選択・定期的な交換

ウ)適正なタイヤ空気圧の維持

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2 車両走行量の削減等

(1) 車両の有効利用の促進

① 共同輸配送の促進

自社内努力により、あるいは他の事業者や地方公共団体等と連携しつ

つ、複数の事業者が個別に処理していた物資の集荷、仕分け、配送等の

業務を共同で行い、若しくは車両及び貨物を相互融通すること等により、

積載効率、輸送効率の向上及び輸送距離、使用車両の削減を促進する。

② 帰り荷の確保

輸送需要の的確な把握や求貨求車システムの活用により、帰り荷の確

保を行う。

③ 輸送頻度、納品回数の削減

輸送効率の向上を図るため、他の事業者との協議を十分に行い、貨物

の輸送頻度及び納品回数の削減を実施する。特に、行き過ぎた多頻度少

量輸送、ジャスト・イン・タイムサービスの見直し、改善を行う。

④ 受注時間と配送時間のルール化

貨物の配送の受注時間と貨物の配送時間のルール化を図り、緊急配送

をできるだけ回避するよう計画的な貨物の配送を行う。

⑤ 貨物の輸送距離の短縮

貨物の輸送先及び輸送量に応じて拠点経由方式と直送方式を使い分け

ることにより、貨物の輸送距離の全体を削減する。車両の大型化、トレ

ーラー化その他の手段により、貨物の輸送の便数を削減する。

⑥ 検品・荷役の簡略化

検品・荷役に時間を要することによる輸送効率の低下を避けるため、

検品・荷役の簡略化を図る。

⑦ 道路混雑時の輸配送の見直し等

道路混雑時の輸配送の見直しによる輸配送の円滑化や積載効率が比較

的低い土曜日、日曜日における車両使用の削減といった対策を講ずる。

また、一般道路の交通量削減のため、高速道路の効果的な利用に努める。

⑧ 商品の標準化等

商品の標準化、商品荷姿の標準化並びに製品及びその包装資材の軽量

化・小型化により、輸送効率の向上を図る。

(2) 自営転換の推進

自家用貨物自動車から輸送効率のよい事業用貨物自動車への輸送手段の

転換(自営転換)を推進する。

(3) モーダルシフトの推進

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自動車輸送と比較してより環境に対する負荷が少ない大量輸送機関であ

る鉄道及び海運の活用(モーダルシフト)を推進する。

(4) 公共交通機関の利用の促進

移動を行う場合にあっては、自ら自動車を使用することと比較して、より

環境に対する負荷が少ない鉄道、バス等の公共交通機関、自転車、徒歩によ

る移動をできるだけ行う。

(5) 情報化の推進

輸送効率の向上を図る上で、情報ネットワーク化の推進が必要であること

から、他の事業者や地方公共団体等と連携をとり、VICS(道路交通情報

通信システム)やGPS(全地球測位システム)等のシステムも活用しなが

ら、効率的な輸送経路の選択を通じた円滑な貨物の輸送や積載効率の向上等

に資する情報システムの積極的な開発・導入を行う。

(6) 物流施設の高度化、物流拠点の整備等

既存施設について、機械化・自動化及び流通加工、保管等の機能の付加に

よる高度化・複合化を推進するとともに、共同輸配送、新輸送商品の開発に

対応するため、施設間の適正配置・集約化や荷受け、仕分けといった業務の

効率化に配慮しつつ、物流拠点の整備を図る。

また、交通渋滞をもたらし、自動車排出窒素酸化物等の排出量の増大の原

因となる路上駐停車を防止し、交通流の円滑化に資するため、荷捌き場、駐

停車場所、運転手控え室及び進入出路についても他の事業者や地方公共団体

等と協力するなどして整備を図る。

(7) サードパーティーロジスティクスの活用

サードパーティーロジスティクス(事業者に代わって、最も効率的な貨物

の輸送に係る戦略の企画立案、貨物の輸送に係るシステムの構築の提案等を

行い、高度な貨物の輸送に係るサービスを提供することをいう。)の活用に

より、貨物の輸送効率の向上を図る。

第4 荷主及び発注者による排出量の抑制のための措置

貨物自動車運送事業者等に貨物の運送を継続して行わせる事業者、及び貨物

の納入を受ける事業者は、次のような措置の中から個々の事業活動の規模、種

類等の事情、事業活動を行う地域の環境の状況及び技術的可能性を踏まえて適

切に選択した措置を講ずることにより、事業活動に伴う自動車排出窒素酸化物

等の排出の抑制を図ることとする。

1 車両1台当たりの自動車排出窒素酸化物等の排出量の削減

(1) 自動車排出窒素酸化物等の排出量がより少ない車両への転換の促進

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貨物自動車運送事業者等が貨物の運送に使用する貨物自動車について、排

出基準の適合車に貼付されるステッカーや低排出ガス車認定実施要領に基

づき認定を受けた低排出ガス車に貼付されるステッカーを利用し、排出基準

の適合車であることを確認するなど、貨物自動車運送事業者等に対し排出基

準の適合車を使用することを要請する取組を積極的に進める。

貨物自動車運送事業者等に対し、貨物の輸送量に応じた適正車種により貨

物の輸送を行うよう発注する。

(2) 低公害車等の積極的導入への協力

貨物自動車運送事業者等が行う、自動車排出窒素酸化物等の排出量が少な

いCNG(圧縮天然ガス)自動車、ハイブリッド自動車、低燃費かつ低排出

ガス認定車等の低公害車やDPF(ディーゼル微粒子除去装置)等排出ガス

を低減する装置等の導入に協力する。

(3) エコドライブの実施への協力等

① エコドライブの実施への協力

貨物自動車運送事業者等の従業員に対する教育、研修等の実施に協力

して、エコドライブを推進する。また、貨物自動車運送事業者等が行う

エコドライブ支援装置(デジタル式運行記録計等をいう。)の導入に協

力する。

② 車両の維持管理の要請

貨物自動車運送事業者等によるマニュアルの作成及びその従業員に対

する教育、研修等の実施を通じた車両の整備及び点検(第3の1(3)

②に掲げる事項をいう。)の徹底を要請する。

2 車両走行量の削減等

(1) 車両の有効利用の促進

① 共同輸配送の促進等

他の事業者と連携しつつ、複数の事業者が個別に処理していた貨物の

輸送の委託等の業務を共同で行うこと等により、貨物自動車運送事業者

等が使用する貨物自動車の積載効率、輸送効率の向上及び輸送距離、使

用車両の削減を促進する。また、貨物の輸送単位が小さい場合には、貨

物自動車運送事業者等に対し積み合わせ輸送を実施するよう発注し、又

は混載便を利用する。

② 帰り荷の確保への協力

納品車の帰り便で納入先からの回収物を回収するよう発注すること

や、求貨求車システムを活用すること等により、貨物自動車運送事業者

等の帰り荷の確保に協力する。

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③ 輸送頻度、納品回数の削減

輸送効率の向上を図るため、他の事業者との協議を十分に行い、取引

単位の大規模化等により、貨物の輸送頻度、納品回数の削減及びリード

タイムの見直しを実施する。特に、行き過ぎた多頻度少量輸送、ジャス

ト・イン・タイムの貨物の輸送の見直し、改善を行う。

④ 発注時間と輸送時間のルール化

貨物の輸送の発注時間と貨物の輸送時間のルール化を図り、緊急な貨

物の輸送を回避するよう計画的な貨物の輸送を行う。

⑤ 貨物の輸送量の平準化

輸送効率の向上を図るため、他の事業者との協議を十分に行い、貨物

の輸送量のピーク期間を移動させてその平準化を図る。

⑥ 貨物の輸送距離の短縮

貨物の輸送先及び輸送量に応じて拠点経由方式と直送方式を使い分け

ることにより、貨物自動車運送事業者等に対し、貨物の輸送距離の全体

を削減するよう発注する。

車両の大型化及びトレーラー化その他の手段により、貨物自動車運送

事業者等に対し、貨物の輸送の便数を削減するよう発注する。

⑦ 返品に係る貨物の輸送の削減

返品に関わる条件(返品に係る貨物の輸送費等をいう。)の書面によ

る透明化等の工夫を行うことにより、返品に係る貨物の輸送を削減する。

⑧ 検品・荷役の簡略化

検品・荷役に時間を要することによる輸送効率の低下を避けるため、

検品・荷役の簡略化を図る。

⑨ 道路混雑時の貨物の輸送の見直し

道路混雑時の貨物の輸送の見直しにより、貨物の輸送の円滑化を図る。

⑩ 商品の標準化等

商品の標準化、商品荷姿の標準化並びに製品及びその包装資材の軽量

化・小型化により、輸送効率の向上を図る。

(2) 自営転換の推進

自営転換を推進する。

(3) モーダルシフトの推進

モーダルシフトを推進する。

(4) 公共交通機関の利用の促進

移動を行う場合にあっては、自ら自動車を使用することと比較して、より

環境に対する負荷が少ない鉄道、バス等の公共交通機関、自転車、徒歩によ

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る移動をできるだけ行う。

(5) 情報化の推進

輸送効率の向上を図る上においては、情報ネットワーク化の推進が必要で

あることから、他の事業者や地方公共団体等と連携をとり、VICS(道路

交通情報通信システム)やGPS(全地球測位システム)等のシステムも活

用しながら、効率的な輸送経路の選択を通じた円滑な貨物の輸送や積載効率

の向上等に資する情報システムの積極的な開発・導入を行う。

(6) 物流施設の高度化、物流拠点の整備等

既存施設について、機械化・自動化及び流通加工、保管等の機能の付加に

よる高度化・複合化を推進するとともに、施設間の適正配置・集約化や荷受

け、仕分けといった業務の効率化に配慮しつつ、物流拠点の整備を図る。

また、交通渋滞をもたらし、自動車排出窒素酸化物等の排出量の増大の原

因となる路上駐停車を防止し、交通流の円滑化に資するため、荷捌き場、駐

停車場所、運転手控え室及び進入出路についても他の事業者や地方公共団体

等との協力を行うなどして整備を図る。

(7) サードパーティーロジスティクスの活用

サードパーティーロジスティクスの活用により、貨物の輸送効率の向上を

図る。

第5 関係事業者の連携

事業者が事業活動に伴う自動車排出窒素酸化物等の排出を抑制するために前

記の措置を講ずるに当たっては、貨物自動車運送事業者等、荷主、発注者など

の関係事業者が、相互の取組に対し理解、協力するとともに、相互に連携する

ことが不可欠である。

したがって、事業者は、事業活動に伴う自動車排出窒素酸化物等の排出を抑

制するための措置について、関係事業者の連携を深めるための定例的な懇談会

の設置、事業活動に伴う自動車排出窒素酸化物等の排出の抑制のための検討会

の設置、情報交換の実施等により、関係事業者の連携及び協議体制の構築を図

る。また、これらの機会が設けられた場合には積極的に参画する。

事業者団体を中心として、関連業界としての相互理解、啓発等に自主的に取

り組む。