医療施設計画におけるCOVID-19対策 Preventive …01-02 Preventive Measures against COVID-19 for Medical Facilities by AZS HEALTHCARE DOMAIN 2020 2. 建物出入口院内での感染を防

医療施設計画におけるCOVID-19対策Preventive Measures against COVID-19 for Medical Facilities

2020.08.

Preventive Measures against COVID-19 for Medical Facilities by AZS HEALTHCARE DOMAIN 2020

はじめに

新型コロナウィルスの影響を受け、治療や働く場として、新たなライフスタイルへの転換を踏まえ、医療福祉建築のあり方も変化していく事が必要です。私共は医療福祉建築設計の経験を活かし、これ

からの社会のニーズに応える「新たなヘルスケアデザイン」を提案してまいります。

株式会社梓設計ヘルスケアドメイン


CONTENTS

01 新たな感染対策

02 外来環境

03 入院環境

04 換気設備

05 その他


CONTENTS


02 外来環境

03 入院環境

04 換気設備

05 その他

新たな感染対策 01-01Preventive Measures against COVID-19 for Medical Facilities by AZS HEALTHCARE DOMAIN 2020

空気感染空気中を浮遊している5㎛以下の微小飛沫核を吸入することによって感染

飛沫感染感染している患者の咳やくしゃみ、会話などでの飛沫粒子(5㎛以上)により感染

接触感染直接接触(握手･ハグなど)と間接接触(ドアノブ･手摺など)による感染

1. 感染経路の確認

主要な感染経路は飛沫感染・接触感染と言われていますが、エアロゾル粒子など、空気感染も視野に入れた対策が必要と考えます。

01-02Preventive Measures against COVID-19 for Medical Facilities by AZS HEALTHCARE DOMAIN 2020

2. 建物出入口

院内での感染を防ぐため、感染源を建物内部に持ち込まない出入口空間を計画します。

ア) 風除室の大型化・入館者チェックゾーンとして、検温･手指消毒など多目的な運用に対応

イ) 出入口近傍の手洗スペース・入館者のためのまとまった手洗いスペースを設け、感染源を建物各所に拡散するのを防止

ウ) 自動扉の採用・「ドアセンサー」「非接触型ハンドセンサー」など、手指が扉に触れるのを防止

風除室モデルプラン

新たな感染対策


ア) 大便器・小便器

蓋付き便座・感染源となり得る洗浄時の飛沫を防止・従来主流の蓋なし仕様は飛沫防止重視に

壁掛便器・便器下を清掃しやすい壁掛便器の採用

非接触スイッチ洗浄・押釦による接触防止

消毒液・便座等の消毒の徹底

3. 水廻り

手で触れる箇所をできるだけ少なく、かつ清潔状態の維持が求められます。患者・スタッフとも配慮が必要な場所です。

大便器廻りの対策イメージ



ア) 洗面台（一般部）・「ハンドドライヤーなし」乾燥時の水滴飛沫防止

(ペーパータオル対応)・「自動水栓」による接触防止・「オーバーフローなし」による感染源抑制・「泡沫水栓」による飛沫防止・表面の水のたまりをなくす（素材・拭き取り）・手洗および手指消毒の励行

イ) 手洗い・流し台（スタッフ）・フットスイッチ、肘で使えるレバーハンドル・「鏡なし」顔まわりを不用意に触らない設え

3. 水廻り

感染源となるウィルスの飛沫や付着を抑制する設備や材質を採用し、手指の清潔を保つ計画とします。



ア) ワンウェイ・レイアウト・入口から出口へ向かって「汚」から「清」の機能をワンウェイで行う

・流し台は不潔用と清潔用を別々に設ける

イ) 非接触の徹底・手が汚れた状態でも非接触で開閉可能なフットスイッチ式オートドア

3. 水廻り

医療施設に不可欠な汚物処理の機能は閉じた空間とし、確実な換気と動線整理で感染制御する計画とします。

汚物処理室モデルプラン



4. 執務スペース

飛沫感染の防止を目的とした、距離や仕切りなどに配慮するほか、院内のカンファレンスや会議においても感染防止に配慮した設えやツールを検討します。

ア) ユーティリティゾーンの確保・手洗いや白衣ハンガーなどを設置するスペースを確保・出入口は２箇所設け、ワンウェイ動線の運用にも配慮

イ) デスクレイアウト・2m程度の距離を確保、デスク間間仕切り設置、など

医局モデルプラン



5. 更衣スペース

他人の物に極力触れない配慮を基本に、更衣前後でのワンウェイ動線を確保するなどの工夫が必要です。

ア) 清潔／不潔ユニフォーム置場の確保・スタッフと業者の出入口は分け、ワンウェイ動線確保

イ) ユーティリティゾーンの確保・更衣待ちなど、密集密接を防止するスペースを確保・更衣室内もワンウェイ動線に配慮

更衣室モデルプラン



6. メンテナンス性

ホコリや汚れが溜まりにくく、清掃し易い形状・材料を基本とします。また、ウィルスの繁殖を抑制する建材・塗料・皮膜や、消毒にも耐えうる建材を採用します。

ア) ホコリ・汚れの溜り難い形状・材料・床材巻上巾木、ビニル床材などの採用

イ) 消毒に耐えうる建材・次亜塩素酸をはじめ、消毒による劣化を防止

ウ) 抗菌・抗ウィルス性の建材・繁殖抑制（塗料、塗膜、銅など）



CONTENTS


02 外来環境

03 入院環境

04 換気設備

05 その他

02 外来環境

出入口・移動空間の分離が可能なゾーニング・プランニングにより、感染リスクを抑制。新型コロナウィルスの流行時にも施設運営への影響を最小限に抑える施設計画が求められます。


CONTENTS

01 病院建築感染対策について

02 外来環境

03 入院環境

04 換気設備

05 その他

03 入院環境

感染症の種類･入院患者の重症度･受入人数など、様々なシチュエーションをあらかじめ想定し、平常時･非常時とも十全の機能を発揮する施設を提案します。


CONTENTS


02 外来環境

03 入院環境

04 換気設備

05 その他

04 換気設備

新型コロナウイルスは空気感染を引き起こす可能性も否定できません。汚染空気を拡散することのない気流の検討や適切な換気量の確保により、少しでも感染リスクを減らす設計を提案します。


CONTENTS


02 外来環境

03 入院環境

04 換気設備

05 その他

05 その他

手術や透析など、中央診療を継続するための施設計画を行います。一時的な機能強化が可能な設え、先進技術の導入により通常時の運用とバランスを鑑みたCOVID-19対策を提案します。

2020.08.

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医療施設計画におけるCOVID-19対策 Preventive …01-02 Preventive Measures against COVID-19 for Medical Facilities by AZS HEALTHCARE DOMAIN 2020 2. 建物出入口 院内での感染を防

医療施設計画におけるCOVID-19対策 Preventive …01-02 Preventive Measures against COVID-19 for Medical Facilities by AZS HEALTHCARE DOMAIN 2020 2. 建物出入口院内での感染を防