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持続可能性ロードマップビジョン 2020第一回四半期進捗報告書
2012年9月5日
発表内容
2012年9月13日ウェブキャスト用PPT資料
アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ
2012年6月5日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は2020年とその先を見据えた持続可能性ロードマップを発表しました。この期間中、APPは持続可能な森林管理を事業戦略の中心に置くことを目指します。
⁻ APPは、2015年までにすべて植林地からの原材料に依存できる生産体制を構築します。
⁻ 2015年までに、現在APPと取引のあるすべての供給会社は保護価値の高い森林(HCVF)基準に沿った事業活動を実施し、生物多様性、希少な生態系そして地域社会の権利について、最も健全な保護を提供します。
⁻ 2020年までに、現在APPと取引のあるすべての供給会社は、この分野で世界の最善慣行に匹敵する、信頼性の高い持続可能な森林管理(SFM)認証を取得します。
背景
2012年9月1日以降、APPは独立系パルプ材供給会社と共に、HCVF評価が
完了するまでの期間、インドネシア、スマトラ島、ジャンビ州の自社サプライチェーン全体を対象にすべての自然林の伐採停止を課しています。
この新たな誓約は、インドネシアにあるAPPの独立系供給会社2社により、予定より3ヶ月早く導入されています。この誓約は、2012年4月初めに開始されたマルチ・ステークホルダーによる取り組みに続くものです。
主要な成果ジャンビ州での自然林伐採停止
1
ジャンビのサプライチェーンにおける
伐採停止
APP所有のコンセッション:WKS
独立系コンセッション:
リンバ・フタニ・マス
テボ・マルチ・アグロ
ブキット・ティガプルー
国立公園インドネシアスマトラ島ジャンビ州
またAPPは、責任ある持続可能な事業指針宣言を行いました。これは、当社の事業のあらゆる側面を対象に、責任ある持続可能な事業活動を行うという当社の誓約を支える主要指針を定めたものです。
指針:
• 環境管理指針
• 責任ある原料調達および加工に関する指針
• 企業の社会的責任に関する指針
• 従業員の福利厚生に関する指針
• 化学物質および物品に関する指針
主要な成果責任ある事業活動
2
当社のサプライチェーンの基盤は木材の合法性であり、以下の条件を満たす木材のみの受け入れを保証するプロセスを継続して行きます:
• 供給源と加工・流通過程管理の合法性が適切に確認および検証され ている木材
• 伝統的権利と人権を侵害することなく収穫された木材
• 森林管理活動により、高い保護価値が保護されている森林で収穫さ れた木材
• 政府規則により規定された廃材や残材で、IUCN(国際自然連合)の CR( 絶滅寸前種)リスト、および、CITES(ワシントン条約)付属書 Ⅰに記載されていない樹種。
• 最善慣行基準に基づく評価が実施されたものを除き、遺伝子組み換 え樹種を使用していない森林管理ユニットに由来する木材
• ILO(国際労働機関)のコア条約を順守して収穫された木材
責任ある原料調達方針
この誓約を実行すべく、我々は以下のことを約束します:
• 違法な供給源に由来する木材が工場に搬入される前に排除されることを合理的に保証する制度と手順を維持します。
• 森林の植林開発に先立ち、多段階の環境評価プロセスを確実に実行します。
• 木材供給会社に対し、上述した当社の誓約を順守するよう要求します。
• 関連する法的要求事項や当社指針の規定に対する違反が認められる木材供給会社には直ちに警告を与え、違反を繰り返す場合は契約解除に向けて契約を見直します。
責任ある原料方針
高保護価値に対する指針
APPは持続可能なパルプ材植林地への依存度を2015年までに100%とします。高炭素蓄積(HCS)調査の一環として、当社はすでに低炭素地を特定する際の基準値(単位:炭素トン/ヘクタール)を定めており、2015年以降もこうした“低炭素地”の植林地開発を継続して行きます。
、
インドネシアでAPPが所有する森林コンセッションについて:
•2012年6月1日から、APPはHCVF評価が行われている期間中、自然林の伐採と泥炭地の植林地への転換を停止します。
•HCV Resource Networkの最善慣行に従ってHCVF評価を実施するために、当社は信頼の高い専門家チームを起用しました。この評価は、複数のステークホルダーによる取り組みに基づくものです。
•高い保護価値を守り高めて行くために、当社はHCVF評価の結果を全面的に受け入れ、これに従います。
インドネシアにおけるAPPの独立系パルプ材供給会社について:
•国際的なNGOパートナーと共に、独立系供給会社がHCVF評価を直ちに採用し、2014年末までに完了させるように働きかけて行きます。
•HCVF評価が実施されない場合、原料供給契約を見直し、再検討します。
高保護価値に対する指針
さらにAPPは、保護価値の高い地域を保護および保全する取り組みを支える下記の活動を実施して行きます:
多様なステークホルダー戦略の強化
高炭素蓄積調査の先導
泥炭地の保護 地域社会参加型プログラムの拡充
トレーサビリティシステムの強化
高保護価値に対する指針
植林木利用:目標と実績
植林木依存度の進捗状況
80%82%84%86%88%90%92%94%96%98%
100%
2011年 2012年6月 2013年 2014年 2015年
ロードマップ目標
実績目標を4%上回っている
APPインドネシア:行動計画進捗状況
独立系供給会社に対するHCVFの通達:
100%
HCVFコミットメントの加速
2015年
(2020年までに達成)
木材の合法性木材の合法性
2012年
LEI森林認証LEI森林認証
APP所有供給会社のHCVFアセスメントの順守
APP所有供給会社のHCVFアセスメントの順守
目標:独立系供給会社の50%がHCVFアセスメントを実施
目標:独立系供給会社の50%がHCVFアセスメントを実施
目標:独立系供給会社の75%がHCVFアセスメントを実施
目標:独立系供給会社の75%がHCVFアセスメントを実施
2014年第2四半期
独立した合法性検証独立した合法性検証
目標:独立系供給会社の100%がHCVFアセスメントを実施
目標:独立系供給会社の100%がHCVFアセスメントを実施
法定森林認証法定森林認証
混交熱帯広葉樹材(MTH)の残材及び廃材を最大で5%許容する、植林木供給能力100%
混交熱帯広葉樹材(MTH)の残材及び廃材を最大で5%許容する、植林木供給能力100%
2013年第2四半期
HCV事前評価の進捗状況
デスクトップ生態系分析 デスクトップ社会分析 現地視察 社会面 報告書草案作成 最終報告書作成
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
東カリマンタン
西カリマンタン
ジャンビ
リアウ
APPが所有するコンセッション
独立系供給会社の評価
行動計画 2012/7 2012/8 2012/9 2012/10 2012/11 2012/122013年
第1四半期
HCV順守HCVF順守状況スコアカードの作成
スコアカードによる独立系供給会社の評価
順守戦略の策定
戦略の通達
戦略の通達実施
モニタリングと報告
社会面での順守状況社会問題分析と現地調査
既存の紛争解決法の見直し
方法の改善:実験プロジェクト
紛争解決ロードマップの作成
ロードマップの実行
高炭素蓄積(HCS)調査
HCS基準値を計測する実験プロジェクト
ジャンビの伐採中止:目標をはるかに上回る
森林認証
0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%
2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
PHPL法定森林認証
LEI森林認証
実績
インドネシアにある、すべてのAPP所有および独立系パルプ材供給会社を対象
APP中国:行動計画進捗状況
APP中国のスコーピング
APP中国と独立したNGOパートナーは、インドネシアの展開モデルに沿った初の業務検討を終了しました。この検討結果を基に、高度な総合的行動計画が作成および通達されました。APPは現在、社内の実務者を育成しているところであり、中国国内の独立系供給会社や主要な市場供給者との交渉を始めています。
APP中国が管理する植林地やパルプ工場の事業、独立系供給会社を対象にした現地視察が開始されています。
国内産・海外産双方の丸太、チップそれぞれについて、独立系供給会社の調査が進行中です。APPが作成したスコアカードを活用し、責任ある原料調達および加工指針の順守を徹底するための具体的施策の策定・実施に向けて、複数のチームが独立供給会社の調査に着手しています。
行動計画 2012/7 2012/8 2012/9 2012/10 2012/11 2012/122013年
第1四半期
事業の見直し
行動計画の徹底的通達
実務者の育成
工場および自社所有のコンセッションの現地視察
独立系供給会社の現地視察
スコアカードの作成モニタリングと報告
アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ
2012年9月5日
発表内容
2012年9月13日ウェブキャスト用PPT資料