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Copyright © 2012 SAS Institute Inc. All rights reserved.
医療情報、疫学領域におけるSASソリューションの適用2012年8月2日SAS Institute Japan株式会社ビジネス開発本部 ビジネスソリューショングループ角田 亮
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アジェンダ
1. SAS事例
2. SAS活用の利点(仮説)
3. 利点①:再利用可能な分析手法
4. 利点②:分析に必要なインテリジェンス基盤
5. EBI(SAS® Enterprise BI Server)概要
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1. SAS事例:国立循環器病研究センター(1/3)
国立循環器病研究センターとSASは、臨床研究情報基盤の構築に向けた研究プロジェクトを開始致しました。
出典:2011年4月14日付けSAS Institute Japanニュースリリース
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2. SAS活用の利点(仮説)
SASをご活用頂く利点として、①「分析エンジン」としての利用実績、②「分析に必須なインテリジェンス基盤」の提供を挙げさせて頂きます。
• 各国規制当局、ナショナルセンター、製薬企業、国立大学など、官民学における豊富な利用実績に基づく、分析結果への信頼性
• SASによる治験の経験者など、分析担当者の確保が容易なことに加え、オープンソースなど、再利用可能な分析手法も豊富
①大規模コホート研究などにおける「分析エンジン」としての多数の利用実績
• 分析に必要なプロセスである、データセット作成やレポート共有機能
• プライバシー保護などに対する高度なセキュリティ機能の実装
• 分析成果物の信頼性を担保する為のレビュー、承認プロセスの管理機能
②大規模コホート研究などにおける「分析に必要なインテリジェンス基盤」の提供
「再利用可能なSAS分析手法」参照
「分析に必要なインテリジェンス基盤」参照
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3. 利点①:再利用可能な分析手法
FDAやNIHは、大規模コホート研究などの為に開発した分析資産をオープンソースとして公開しており、第三者による活用が可能です。
FDA 「Mini-sentinel」• 医薬安全性情報の積極的なモニタリングを目的とした、米国FDAのパイロットプロジェクト。
• 本プロジェクトでは分散DBモデルを採用。多数のHMOなどより構成されるデータパートナー
は、共通データモデルを採用しており、本部より配布される分析メソッド(SASプログラム)などを自己のDBに適用し、結果を本部に報告。
FNIH 「Observational Medical Outcomes Partnership (OMOP)」
• 医薬安全性情報のモニタリングを改善する為の、行政と民間のパートナーシッププログラム。
• 医薬安全性や、医薬のリスク・ベネフィットを明らかにする為の、電子カルテや保険支払請求DB上のデータなどの分析手法を開発、公開。
* FNIH: Foundation for the National Institutes of Health (NIH) 出典:FDA及びFNIH HP
OMOPが公開するSASプログラムの一例
Mini-Sentinelが公開するSASプログラムの一例
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4. 利点②:分析に必要なインテリジェンス基盤(1/4)
大規模研究においては、当該研究に特有な課題へのアクションを支援するシステム機能を備えるインテリジェンス基盤が必要と考えます。
【課題】 検体やアンケートなど、利用可能なデータの拡大
【アクション】 探索型の分析【システム機能】 データマイニング
【課題】 分析の妥当性の担保【アクション】 実施の承認や結果の
レビューの徹底【システム機能】 ワークフロー管理
【課題】 遺伝子情報など、センシティブな情報の活用
【アクション】 プライバシーの保護(生産性を極力阻害しないことも重要)
【システム機能】 セキュリティ
【課題】 研究者、統計家、プログラマーなど、分業の進展
【アクション】 分析アセットの有効活用【システム機能】 アセットの共有/再利用
・・・
大規模研究において必要な課題など(仮説)
インテリジェンス基盤
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4. 利点②:分析に必要なインテリジェンス基盤(2/4)
現在のSASは、データ統合/標準化やデータマイニング、セキュリティなど、分析に必要な機能(前述)の網羅と機能間の連携を実現しております。
大規模研究に必要な機能(仮説)とSASのカバー範囲(青の矢羽根)
従来
現在
機能の網羅と機能間の連携
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4. 利点②:分析に必要なインテリジェンス基盤(3/4)
米国National Cancer Institute(NCI)は、SASのインテリジェンス基盤を用いて、提携医療機関との連携により巨大なDBを構築し、患者のプライバシー保護を徹底しながら、腫瘍学者などがコホート研究やデータマイニングなどの高度な分析を行えるような基盤構築に取り組んでおります。データの流れとユーザのアクセスの概要
NCIと提携医療機関の間で、データの公開範囲、
匿名化などを細かく制御。例えば、参加医療機関は、自機関の患者データの詳細は確認できるが、他医療機関のデータ閲覧はサマリーレベルに限定される。
統計家だけでなく、腫瘍学者や臨床の医師も、コホート分析やデータマイニングなど、適切な分析を行えるよう、グラフィカルなインターフェースを開発。
データの流れとユーザのアクセスの概要
出典: 2010年10月25日開催の米国政府主催カンファレンスにおけるSASプレゼン資料
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4. 利点②:分析に必要なインテリジェンス基盤(4/4)
米国CDC(疾病対策センター)は、SASインテリジェンス基盤活用により、性感染症や致命傷関連情報などの公開プロセスを効率化してます。
国民の健康に関する意思決定を適切にするための信頼のできる情報の提供、また、健康と安全に関する適切な情報について、それを日々必要とするコミュニティや人々によるアクセスが可能なことを担保すること。
“SASは、日々のデータ管理や利用プロセスの段取りを減らす、素晴らしいツールだ。SASの知識を持たない人を含めて、人々は、STDNet (性感染症の危険性を訴えたり、政策判
断への材料を提供する為のシステム)のデータにアクセスできる”
-CDC developer Sharon Clanton氏
パブリックヘルスデータへの迅速、かつ容易なアクセスを可能にするSAS Business Intelligenceソリューション
WISQARS(Web-based Injury Statistics Query and Reporting System)
の2000年3月の稼働から、アナリストへのレポート作成依頼が激減し、サイトでのユーザー自身によるレポート作成が、月間8000レポート程度に増加した。これはアナリストが処理できる数年分の量である。
課題 ソリューション 効果
出典: http://www.sas.com/success/cdc.html
WISQARS画面例(http://wisqars.cdc.gov:8080/cdcMapFramework/)
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5. EBI(SAS® Enterprise BI Server)概要:概要
EBIは、コーディング(Procedureの記述)、GUI操作の双方でのSASプログラミングが可能なクライアント・サーバ型レポート作成ソリューションです。
【EBIの特徴①】利用目的に応じた、多様なユーザー・インターフェイス
【EBIの特徴②】プログラムの共有を可能にする、ストアド・プロセス機能
【EBIの特徴③】データ/メタデータ(例:アクセス権限)の集中管理機能
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5. EBI(SAS® Enterprise BI Server)概要:多様なインターフェース
ユーザ・インターフェース
SAS Enterprise Guide (EG) SAS Web Report Studio (WRS)
SAS Add-In for Microsoft Office (AMO)コードの記述 GUI操作
概要
SASコードの記述によるプログラミングツール
GUI上でのプロセス・フロー・ダイアグラム作成によるプログラミングツール
検索やレポート作成・閲覧を、直感的かつ効率的に実現できるWebベースのクエリ&レポーティングツール
ExcelやWordからサーバ上のSASデータセットやプログラムを呼び出し、実行できるMS Officeへのアドイン
想定ユーザ
情報作成者
プログラミング経験者
○ ○ △ △
プログラミング未経験者
○ △ ○
情報活用者 ○ ○
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5. EBI(SAS® Enterprise BI Server)概要:ストアド・プロセス機能
ストアド・プロセス機能により、分析プロセスをサーバに登録し、組織内で共有することが可能となります。
エキスパートユーザ(情報作成者) ライトユーザ
(情報活用者)
2. 分析プロセスの登録
1. 分析プロセスの作成依頼
3. 分析プロセスの実行(結果の入手)
分析プロセスの
共有
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5. EBI(SAS® Enterprise BI Server)概要:ストアド・プロセス機能
各ユーザのデータ(データセット、プログラム等)やメタデータ(アクセス権限、実行ログ等)を集中管理し、異なるSAS製品間でも共有可能となります。
Data Integration(データ統合)
Analytics(分析)
Reporting(レポーティング)
情報活用フロー
SASソリューション(一例)
Clinical Data Integration(CDI)
Enterprise Miner Enterprise BI Server
データ/メタデータレポジトリ
SASManagementConsole
• ユーザのデータ、メタデータの集中管理
• SAS製品間でのデータ、メタデータの共有
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