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未熱とバイナリー発電 平成26724 (株)ゼネシス エンジニアリングG 岡村盡 エネルギー加速器研究機構 殿 2014 技術セミナー

未熱とバイナリー発電 - KEK...C.F.般的な汽発電 汽発電プラント (発電所および原発電所) 燃 の燃焼熱 (500oC以上) 海・業等 (通常温 ) 温差エネルギーシステムの々

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  • 未利利⽤用熱利利⽤用とバイナリー発電

    平成26年年7⽉月24⽇日(株)ゼネシス  エンジニアリングG  岡村盡

    ⾼高エネルギー加速器研究機構  殿2014年年  技術セミナー

  • ⽬目  次

    1. 未利利⽤用熱の利利⽤用技術開発の背景

    2. ⾊色々な低温熱利利⽤用技術と、バイナリー発電の位置づけ

    3. バイナリー発電技術

    4.バイナリー発電の普及の現状

  • 未 利利 ⽤用 熱 の 利利 ⽤用 技 術 開 発 の 背 景

    6044233023

    440480

    275129

    125023

    6814039034

    21039 8632 8992

    55854

    0

    50,000

    100,000

    150,000

    200,000

    250,000

    300,000

    350,000

    400,000

    450,000

    排熱量量

     [テラジュール/年年]

    ~60℃

    60~100℃

    100~

    149℃

    150~

    199℃

    200~

    249℃

    250~

    299℃

    300~

    349℃

    350~

    399℃

    400~

    449℃

    450~

    499℃

    500℃~

    排熱の温度度  [℃]

    わが国における工場からの排熱量(温度別)[出典 (財)省エネルギーセンター 「平成12年度工場群の排熱実態調査」]

    300℃未満の排熱量量=約100万TJ=原油  2600万kL相当(⽇日本の原油輸⼊入量量:年年間約2億kLの13%相当)

    膨⼤大な量量が廃棄されている。

  • 【 補 ⾜足 】 未 利利 ⽤用 熱 の 量量 が 多 い 理理 由

    発電所負荷設備・  回転機械・  電灯・  等々

    冷冷却海⽔水排ガス 変換ロス

    (熱)

    各種の仕事

    摩擦や振動等→熱

    燃料料投⼊入

    エネルギー

    100

    排出されるエネルギー(ほぼ全て低温の熱)  100

    投⼊入されたエネルギーは、最終的には低温の熱として放出される。

    10050

    50 5

    45

    45

    ※表中の数値は⼀一例例です。

  • 5  

    (A)と(B)  の違いは・・・?

    90  oC10  oC50  oC 50  oC+ +熱湯冷冷⽔水ぬるま湯 ぬるま湯

    =エネルギーの量量は⽐比熱×温度度×質量量

    (A) (B)

    エネルギーの質は?

  •   【弟⼦子屈】釧路路管内弟⼦子屈町は29⽇日、同町の道の駅「摩周温泉」で、敷地内から湧く温泉と冷冷⽔水の温度度差を利利⽤用して発電し、イルミネーションを試験点灯した。町などによると温泉を利利⽤用した発電は国内で広がっているが、道内では珍しいという。    半導体を組み込み町職員がつくった温度度差発電装置を使い、発電能⼒力力は24ワット。装置を動かすと、シラカバに発光ダイオード(LED)600個を飾ったイルミネーションが輝いた。12⽉月から点灯する。天候に左右されず、24時間発電でき、徳永哲雄町⻑⾧長は「温泉資源が豊富な町内で活⽤用したい」と話した。  

    出典:北北海道新聞  ʻ‘12.11/30

    従来:63度度の温泉⽔水と12度度の冷冷⽔水を混合し、約50度度に調整した温⽔水を⾜足湯として供給  →  この温度度差を発電利利⽤用(熱電素⼦子)

    温泉の温度度差で発電…電飾ともった  弟⼦子屈の道の駅

    質的ロス

    エ ネ ル ギ ー の 質 の 差 利利 ⽤用 の 典 型 例例

  • ⾼高エクセルギーのエネルギーの特徴

    低エクセルギーのエネルギーの特徴

    ü  動⼒力力への変換が容易易ü  エネルギー密度度が⾼高い。  たとえば⾼高温であるなど。

    ü  ⾃自然界に絶対量量は少ない。ü  代表例例:  電⼒力力、化⽯石燃料料

    ü  動⼒力力への変換が困難ü  エネルギー密度度が低い。ü  ⾃自然界に広く浅く⼤大量量に分布している。ü  代表例例:  低温の熱など

    定義:  物質の持つエネルギーの中で、仕事に変換できる量量JIS  Z  9204  有効エネルギー評価⽅方法通則

    𝑊=∫𝑇↓0 ↑𝑇↓1 ▒(1− 𝑇↓0 /𝑇 )∙𝐶∙𝑑𝑇=   (𝑈↓1 − 𝑈↓0 )− 𝑇↓0 ∙( 𝑆↓1 − 𝑆↓0 )

    エネルギーの形態変換の際に⾼高⇒低のジャンプを⼩小さくするこ

    とが有効利利⽤用のコツ

    エ ネ ル ギ ー の 質 の 指 標 と し て の エ ク セ ル ギ ー

    温度度の差のエクセルギー定義式

  • エネルギー変換機エネルギー効率率率

    (燃焼による熱エネルギーの何%を変換できるか)

    エクセルギー効率率率

    ⽕火⼒力力(蒸気タービン)発電所    ⽯石炭→電⼒力力

    家庭⽤用湯沸かし器(お⾵風呂呂給湯)

    都市ガス→お湯

    エクセルギー効率率率の例例(概算)

    約40% 約80%捨てるのは主に低温の温⽔水=質の低い熱エネルギー

    90%以上 10〜~20%⼊入⼒力力の温度度と出⼒力力の温度度

    とに⼤大きな差

    エ ク セ ル ギ ー 効 率率率 の 例例

    家庭⽤用燃料料電池による省省エネ(電⼒力力・熱供給)が成⽴立立する理理由

  • 未 利利 ⽤用 熱 の 利利 ⽤用 技 術 開 発 の 背 景

    6044233023

    440480

    275129

    125023

    6814039034

    21039 8632 8992

    55854

    0

    50,000

    100,000

    150,000

    200,000

    250,000

    300,000

    350,000

    400,000

    450,000

    排熱量量

     [テラジュール/年年]

    ~60℃

    60~100℃

    100~

    149℃

    150~

    199℃

    200~

    249℃

    250~

    299℃

    300~

    349℃

    350~

    399℃

    400~

    449℃

    450~

    499℃

    500℃~

    排熱の温度度  [℃]

    わが国における工場からの排熱量(温度別)[出典 (財)省エネルギーセンター 「平成12年度工場群の排熱実態調査」]

    未利利⽤用熱(低温)=低エクセルギー⻑⾧長所:量量が多い。短所:使いづらい。      無理理に使おうと      するとコスト⾼高に。

  • ⽬目  次

    1. 未利利⽤用熱の利利⽤用技術開発の背景

    2. ⾊色々な低温熱利利⽤用技術と、バイナリー発電の位置づけ

    3. バイナリー発電技術

    4.バイナリー発電の普及の現状

  • 低 温 未 利利 ⽤用 熱 か ら 何 を 作 る ? 〜~ 出 ⼒力力 種 類 別 分 類 〜~

    直接熱利利⽤用

    ・温⽔水供給(給湯、温⽔水プール、温室等)

    エネルギー形態変換冷冷熱(主に空調) 吸収式冷冷凍機

    より⾼高温の熱(蒸気) 吸収式ヒートプンプ

    真⽔水(淡⽔水化) 蒸発式海⽔水淡⽔水化装置

    電⼒力力熱電変換素⼦子を⽤用いる⽅方式

    発電機を⽤用いる⽅方式バイナリー発電

    ・他プロセスの加熱

  • 【 参 考 】 吸 収 式 冷冷 凍 機

    吸収式冷冷凍機の熱バランス例例(90℃程度度の熱を使う場合)

    排熱 吸収式冷冷凍機1

    冷冷熱負荷(空調等)

    IN: 90℃OUT:   80℃

    IN: 12℃OUT:      7℃

    IN: 30℃OUT: 40℃

    約1

    約2冷冷却塔

    【課題1】変換効率率率があまり良良くない

    【課題2】循環ポンプや冷冷却塔のファン⽤用の電⼒力力、補給⽔水のコストがかなり⼤大きい。

  • 低 温 未 利利 ⽤用 熱 か ら 何 を 作 る ? 〜~ 出 ⼒力力 種 類 別 分 類 〜~

    直接熱利利⽤用

    エネルギー形態変換

    ・温⽔水供給(給湯、温⽔水プール、温室等)

    温⽔水余る…

    冷冷熱(主に空調) 吸収式冷冷凍機

    より⾼高温の熱(蒸気) 吸収式ヒートプンプ

    真⽔水(淡⽔水化) 蒸発式海⽔水淡⽔水化装置

    電⼒力力熱電変換素⼦子を⽤用いる⽅方式

    発電機を⽤用いる⽅方式バイナリー発電

  • 排熱により温められた海⽔水

    冷冷却⽔水

    1.排熱により温められた海⽔水は、あらかじめ低圧に保たれた蒸発器に導かれます。

    2.  低圧下で沸点の下がった海⽔水は、蒸発器内で⾃自⼰己蒸発します(フラッシュ蒸発)

    3.  凝縮器内で、蒸気は冷冷却⽔水により冷冷却されて凝縮し、蒸留留⽔水が製造されます。

    【 参 考 】 蒸 発 法 に よ る 海 ⽔水 淡 ⽔水 化

  • 15  

    ⾃自⼰己蒸発

    温度度

    温海⽔水の温度度変化

    冷冷海⽔水の温度度変化

    蒸気/淡⽔水温度度

    この温度度差はエクセルギーロス

    60℃

    40℃

    35℃

    15℃

    凝縮

    圧⼒力力調整された容器

    温海⽔水

    60℃

    温海⽔水

    40℃

    冷冷海⽔水

    15℃

    冷冷海⽔水

    35℃

    淡⽔水

    ①圧⼒力力調整された容器に温海⽔水を供給②容器内の圧⼒力力が低いため沸点が下がった  温海⽔水は⾃自⼰己蒸発して⼀一部が蒸気に。  蒸発熱を奪われて冷冷えた温海⽔水は排出する。③蒸気は冷冷海⽔水により冷冷やされて凝縮し、    淡⽔水に。冷冷海⽔水は凝縮熱を吸収して    温度度が上がる

    蒸発法による淡⽔水化の原理理

    【 参 考 】 蒸 発 法 に よ る 海 ⽔水 淡 ⽔水 化

  • 16  

    温度度

    温海⽔水の温度度変化

    この温度度差が効率率率ロス

    60℃

    40℃

    冷冷海⽔水の温度度変化

    35℃

    15℃

    温度度

    15℃

    温海⽔水の温度度変化

    冷冷海⽔水の温度度変化

    ロスの縮⼩小

    多段化による効率率率向上

    60℃

    温海⽔水

    冷冷海⽔水

    【 参 考 】 海 ⽔水 淡 ⽔水 化 の 効 率率率 向 上

  • 17  

    海水排出ポンプ

    海水循環ポンプ

    蒸発器循環海水(温海水)

    蒸気

    テンパリングポンプ

    生産水(淡水)

    生産水ポンプ

    冷却水(取水海水)

    加熱用蒸気

    凝縮器

    テンパリング海水

    補給海水

    海水加熱器

    脱気器

    実際の淡水化プラントの模式図

    110℃ 105℃ … 50℃ 45℃ 40℃

    40℃…105℃ 100℃

    30℃

    30℃35℃

    【 参 考 】 海 ⽔水 淡 ⽔水 化 の 効 率率率 向 上

  • 18  

    例えば中東の実際の海水淡水化プラントでは・・・

    海水排出ポンプ

    海水循環ポンプ

    蒸発器循環海水(温海水)

    蒸気

    テンパリングポンプ

    生産水(淡水)

    生産水ポンプ

    冷却水(取水海水)

    加熱用蒸気

    凝縮器

    テンパリング海水

    補給海水

    海水加熱器

    脱気器

    海水の温度は120℃以上にしてはならない。

    化石燃料の燃焼温度は1000℃以上

    このままでは大きなロス

    【 参 考 】 海 ⽔水 淡 ⽔水 化 の 排 熱 利利 ⽤用

  • 19  

    ガスタービン発電機

    排ガスボイラー

    蒸気

    多段フラッシュ式
淡水化設備

    淡水

    冷却海水

    循環海水

    海水加熱器

    燃料

    G

    ガスタービン排熱を利用

    【 参 考 】 海 ⽔水 淡 ⽔水 化 の 排 熱 利利 ⽤用

  • 20  

    蒸気

    G

    G

    復水器/海水加熱器

    ガスタービン発電機

    蒸気タービン発電機 循環海水

    排ガスボイラー

    多段フラッシュ式
淡水化設備

    淡水

    冷却海水

    燃料

    さらに蒸気タービンを利用して効率向上

    【 参 考 】 海 ⽔水 淡 ⽔水 化 の 低 温 排 熱 利利 ⽤用

  • ⽬目  次

    1. 未利利⽤用熱の利利⽤用技術開発の背景

    2. ⾊色々な低温熱利利⽤用技術と、バイナリー発電の位置づけ

    3. バイナリー発電技術

    4.バイナリー発電の普及の現状

  • この低沸点媒体は熱源(排熱や温泉⽔水)によって暖められ蒸発する.

    低沸点媒体  (蒸気)

    タービン

    発電機

    凝縮器蒸発器

    ポンプを使って低沸点媒体の液体を蒸発器に送り込む.

    低沸点媒体蒸気の⼒力力でタービン発電機を回して発電する.低沸点媒体蒸気は冷冷却⽔水に冷冷やされて再び液体に.

    低沸点媒体を利利⽤用したバイナリー発電のしくみ

    ポンプ

    低沸点媒体  (液)

    バ イ ナ リ ー 発 電 ( 温 度度 差 発 電 ) の し く み

  • Method 温熱源   冷冷熱源温度度差エネルギー利利⽤用システム

    海洋温度度差発電Ocean  Thermal  Energy  Conversion

    表層海⽔水(28-‐‑‒30  oC)

    深層海⽔水(5-‐‑‒7  oC)

    地熱バイナリー発電(温泉発電、温泉⽔水温度度差発電)

    温泉⽔水・蒸気(70-‐‑‒150  oC)

    河川⽔水・海⽔水・井⽔水・⼯工業⽤用⽔水等(通常温度度)

    低位排熱発電(バイナリー発電、排熱温度度差発電)

    ⼯工場排熱(70-‐‑‒200  oC)

    河川⽔水・海⽔水・井⽔水・⼯工業⽤用⽔水等(通常温度度)

    C.F.  ⼀一般的な汽⼒力力発電

    汽⼒力力発電プラント(⽕火⼒力力発電所および原⼦子⼒力力発電所)

    燃料料の燃焼熱(500  oC以上)

    海⽔水・⼯工業⽤用⽔水等(通常温度度)

    -‐‑‒  温度度差エネルギー利利⽤用システムの⾊色々  -‐‑‒バ イ ナ リ ー 発 電 ( 温 度度 差 発 電 ) 技 術 の 俯 瞰

  • 24  

    G

    P

    温熱源

    冷冷熱源

    蒸発器

    凝縮器

    タービン

    発電機

    作動流流体(液相)

    作動流流体(気相)

    等エントロピ変化

    等エントロピ変化

    等圧変化(凝縮中は等温)

    等圧変化(蒸発中は等温)

    基 本 サ イ ク ル : ラ ン キ ン サ イ ク ル

    ※本紙は理理想状態の熱サイクルを⽰示します。

  • 25  

    G

    P

    温熱源

    冷冷熱源

    蒸発器

    凝縮器

    タービン

    発電機

    作動流流体(液相)

    作動流流体(気相)

    等エントロピ変化

    等エントロピ変化

    等圧変化(凝縮中等温)

    等圧変化(蒸発中等温)

    ポンプ出⼝口/蒸発器⼊入⼝口

    凝縮器出⼝口/ポンプ⼊入⼝口 タービン出⼝口/凝縮器⼊入⼝口

    蒸発器出⼝口/タービン⼊入⼝口

    凝縮温度度=冷冷却⽔水出⼝口温度度+3〜~5℃蒸発温度度=熱源出⼝口温度度-3〜~5℃

    基 本 サ イ ク ル : ラ ン キ ン サ イ ク ル

  • 26  

    ⾼高 効 率率率 化 サ イ ク ル : カ リ ー ナ サ イ ク ル

    蒸発 気相

    液相

    一定温度

    熱量

    温度純媒体

    熱量

    蒸発温度上昇

    気相

    液相

    温度アンモニア-水混合媒体

    カリーナサイクルとは:アンモニア-⽔水混合媒体が、蒸発中にも温度度が上昇する性質を利利⽤用した熱サイクル

  • Entropy

    Temperature

    蒸発器

    凝縮器

    タービン

    熱源

    冷却源

    タービン出力

    純媒体

    Entropy

    Temperature

    蒸発器

    凝縮器

    タービン

    熱源

    冷却源

    タービン出力

    アンモニア-水混合媒体

    Evaporator

    Condenser

    Turbine

    Pump

    ⾼高 効 率率率 化 サ イ ク ル :カ リ ー ナ サ イ ク ル

    アンモニア-⽔水混合媒体が蒸発中にも温度度が上昇することを利利⽤用し、顕熱熱源および冷冷却源と、作動媒体相変化(蒸発および凝縮)との間のエクセルギーロスを減らし、⾼高効率率率化する。

  • ⽬目  次

    1. 未利利⽤用熱の利利⽤用技術開発の背景

    2. ⾊色々な低温熱利利⽤用技術と、バイナリー発電の位置づけ

    3. バイナリー発電技術

    4.バイナリー発電の普及の現状

  • ①アンモニア-‐‑‒⽔水媒体系媒体利利⽤用

    住友⾦金金属⿅鹿鹿島製鉄所/  (1999〜~)(出典:住友⾦金金属WEB  SITE) (出典:富⼠士⽯石油  Web  Site  )

    富⼠士⽯石油袖ヶ浦製油所(2005〜~)

    98oC  の⾼高温循環冷冷却⽔水を利利⽤用した発電

    116oC  の⽯石油ガスを利利⽤用した発電

    3,450kW

    4,000kW

    低 温 排 熱 や 温 泉 ⽔水 を 利利 ⽤用 し た 発 電 プ ラ ン ト

    地熱技術開発  50kW  (2011年年12⽉月16⽇日開所式@新潟県松之⼭山温泉)

    (写真出典:  松之⼭山温泉  ひなの⾥里里  Web  Site  )(他、海外で実績数件)

  • ②炭化⽔水素系媒体(ペンタン)利利⽤用

    2,000kW143oC  の地熱蒸気/熱⽔水を利利⽤用した発電

    ⼋八丁原地熱発電所/  (2004年年〜~)(出典:九州電⼒力力  WEB  SITE)

    135oC  の地熱蒸気/熱⽔水を利利⽤用した発電 220kW

    霧島国際ホテル/(2006〜~2009年年  実証)

    (出典:資源エネルギー庁)

    (ペンタン媒体は海外では実績多数)

    低 温 排 熱 や 温 泉 ⽔水 を 利利 ⽤用 し た 発 電 プ ラ ン ト

  • ⼩小 型 バ イ ナ リ ー 発 電 市 場 活 性 化 の 理理 由

    ①規制緩和(2012年年4⽉月  資源エネルギー庁)  ⼀一定の条件(下記)を満たす⼩小型バイナリー発電について、資格者の常駐や各種届出、第三者機関による検査等の要件を免除する。

    ②地熱発電を対象としたFIT(固定価格買取制度度)の適⽤用・温泉⽔水等を熱源としたバイナリー発電は、地熱発電に分類され、FITが適⽤用される。買取価格は出⼒力力15MW以下の場合、税抜40円/kWh  (15年年間)

    ・排熱は対象外だが、バイナリー発電市場の活性化によるユニット価格低減により、経済性が向上している。

    (a)  発電出⼒力力が300kW未満(b)  最⾼高使⽤用圧⼒力力が2MPa未満(c)  最⾼高使⽤用温度度が250℃未満(d)  その他、構造等に関する条件

  • 沖縄県  海洋深層⽔水研究所(久⽶米島  真謝地区)

    沖縄県  海洋温度度差発電実証設備(沖縄県海洋深層⽔水研究所内)

    写真提供:沖縄県 32  

    現在、世界唯⼀一稼動中。[*1]⽇日本では30年年ぶり3基⽬目。[*2][*1]  ハワイでも100kW発電計画中[*2]  海⽔水を⽤用いていない実験設備を除く

    バ イ ナ リ ー 発 電 の 変 わ り 種 : 海 洋 温 度度 差 発 電

  • 深層海⽔水

    表層海⽔水

    表層海⽔水•  流流量量:  最⼤大  13,000  t/d  (540t/h)  …既存取⽔水設備と共⽤用

    •  ⽔水温:        年年平均  25.8  oC,          夏季  29oC,        冬季  23oC

    •  流流量量:  最⼤大  13,000  t/d  (540t/h)  …既存取⽔水設備と共⽤用

    •  取⽔水深度度:612m•  ⽔水温:    年年間平均  9oC  (ほぼ⼀一定)

    深層海⽔水

    写真提供:沖縄県 33  

    バ イ ナ リ ー 発 電 の 変 わ り 種 : 海 洋 温 度度 差 発 電

  • ご清聴ありがとうございました。