13
1 資 料 2 1 基本構想の策定の促進 ・・資料2-(1) 2 公共交通機関のバリアフリー化 ① 旅客施設 ・・資料2-(2) -① ② 車両等 ・・資料2-(2) -② 3 歩行空間のバリアフリー化 ・・資料2-(3) 国土交通省におけるバリアフリー施策の概要 駅などの旅客施設や駅前広場、周辺の主な道路等の一体的・計画的な整備を図 るため、市町村は基本構想を策定することができることとされており、平成16年 9月末日現在で、全国で170 の基本構想(161 市町村)が策定されているところ 1日当たりの平均的な利用者数が 5,000 人以上である鉄道駅、バスターミナル 等の旅客施設について、エレベーターの設置等の段差解消、視覚障害者誘導用ブ ロックの整備、身体障害者対応型便所の設置等のバリアフリー化を、平成22年ま でに原則としてすべての施設について実施することを目標に、施設整備を促進。 鉄道車両については、平成22年までに約30 %をバリアフリー化すること、バス については、平成22年までにノンステップバスを20 ~25 %とすること等を目標と して、車両のバリアフリー化を推進。 道路の移動円滑化に関するガイドライン等に基づき、市街地の駅、商店街、病 院等を結ぶ主要ルートにおいて、障害者をはじめとする誰もが安心して通行でき るよう、幅の広い歩道の整備や歩道の段差、勾配の改善等のバリアフリー化を推 進する。 特に、主要な鉄道駅等を中心とする地区において、交通バリアフリー法に基づ き、歩行空間のバリアフリー化を積極的に推進する。

国土交通省におけるバリアフリー施策の概要4 資料2-(1) 1 基本構想の策定の促進 <施策・事業概要> Ø 交通バリアフリー法に基づき、市町村が基本構想を策定し、駅などの旅客施設を中心

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Page 1: 国土交通省におけるバリアフリー施策の概要4 資料2-(1) 1 基本構想の策定の促進 <施策・事業概要> Ø 交通バリアフリー法に基づき、市町村が基本構想を策定し、駅などの旅客施設を中心

1

資 料 2

1 基本構想の策定の促進 ・・資料2-(1)

2 公共交通機関のバリアフリー化

① 旅客施設 ・・資料2-(2)-①

② 車両等 ・・資料2-(2)-②

3 歩行空間のバリアフリー化 ・・資料2-(3)

国土交通省におけるバリアフリー施策の概要

駅などの旅客施設や駅前広場、周辺の主な道路等の一体的・計画的な整備を図

るため、市町村は基本構想を策定することができることとされており、平成 16 年

9 月末日現在で、全国で 170 の基本構想(161 市町村)が策定されているところ

1日当たりの平均的な利用者数が 5,000 人以上である鉄道駅、バスターミナル

等の旅客施設について、エレベーターの設置等の段差解消、視覚障害者誘導用ブ

ロックの整備、身体障害者対応型便所の設置等のバリアフリー化を、平成 22 年ま

でに原則としてすべての施設について実施することを目標に、施設整備を促進。

鉄道車両については、平成 22 年までに約 30%をバリアフリー化すること、バス

については、平成 22 年までにノンステップバスを 20~25%とすること等を目標と

して、車両のバリアフリー化を推進。

道路の移動円滑化に関するガイドライン等に基づき、市街地の駅、商店街、病

院等を結ぶ主要ルートにおいて、障害者をはじめとする誰もが安心して通行でき

るよう、幅の広い歩道の整備や歩道の段差、勾配の改善等のバリアフリー化を推

進する。

特に、主要な鉄道駅等を中心とする地区において、交通バリアフリー法に基づ

き、歩行空間のバリアフリー化を積極的に推進する。

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4 住宅・建築物のバリアフリー化

① 住宅 ・・資料2-(4)-①

② 建築物 ・・資料2-(4)-②

③ 官庁施設 ・・資料2-(4)-③

5 その他公共空間のバリアフリー化

① 都市公園 ・・資料2-(5)-①

② 水辺・海辺空間 ・・資料2-(5)-②

高齢者、障害者等がいきいきとした住生活を営むことができるよう、高齢者、

障害者等のニーズの多様性に的確に対応し、加齢等による身体機能の低下や障害

が生じた場合にも、基本的にそのまま住み続けることができるよう手すりの設

置、広い廊下幅の確保、段差の解消等がなされたバリアフリー化された住宅の供

給及び普及を推進する。

不特定多数の者が利用する建築物を高齢者、障害者等が円滑に利用できるよう

にするため、ハートビル法に基づくバリアフリー対応の義務付け、設計者等向け

のガイドラインの作成・周知等により、建築物のバリアフリー化を推進する。

高齢者、障害者等を含む全ての人が円滑かつ快適に施設を利用できるよう、窓

口業務を行う官署が入居する官庁施設等の整備に当たり、多機能トイレの設置、

窓口業務を行う事務室出入口の自動ドア化等による高度なバリアフリー化を推

進。また、既存施設については、計画的なバリアフリー化を推進。

高齢者、障害者等全ての人々が、緑豊かで安全、快適な生活環境の中で様々な

体験活動を行うことができるよう、園路や主要施設等のバリアフリー化を進める

とともに、健康づくりや機能回復等の活動ができる公園の整備を推進する。

近隣に病院や老人ホーム、福祉施設などが立地している河川・海岸において、

水辺にアプローチしやすいスロープや手摺りの整備等を実施し、高齢者、障害者、

子ども等を含む全ての人々が安心して河川・海岸を訪れ、憩い、親しめる河川・

海岸空間を創出する。

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6 「心のバリアフリー」の推進等の取り組み

① らくらくおでかけネット(駅等のバリアフリー化情報の提供)・・資料2-(6)-①

② 交通バリアフリー教室の開催等「心のバリアフリー」の推進 ・・資料2-(6)-②

<参考> 関係法律の概要

1 ハートビル法 ・・参考資料-1

2 交通バリアフリー法 ・・参考資料-2

鉄道駅等のターミナル施設のバリアフリー化情報を提供するため、「らくらくお

でかけネット(http://www.ecomo-rakuraku.jp/rakuraku/index/)」を運用してい

るところ。

「心のバリアフリー」社会実現に向け、高齢者・身体障害者の疑似体験等を内

容とする交通バリアフリー教室を開催。また、鉄道駅バリアフリーボランティア

などの取り組みを推進。

「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法

律(平成 6年法律第 44 号)」に基づき、不特定多数の者が利用する建築物等で一定

規模以上のものを建築する場合におけるバリアフリー化の義務付けや、所定の基準

に適合した認定建築物に対する様々な支援措置により建築物のバリアフリー化を

推進。

「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する

法律(平成 12 年法律第 68 号)」に基づき、旅客施設・車両の新設等の場合におけ

るバリアフリー化の義務付けや、市町村によるバリアフリー化計画(基本構想)の

策定等の取り組みを推進。また、国が定める基本方針において、平成 22 年までの

バリアフリー化の目標を設定。

また、法施行後5年(H17.11)以降、施行状況について検討を加え、必要な措

置を実施。

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資料2-(1)

1 基本構想の策定の促進

<施策・事業概要>

Ø 交通バリアフリー法に基づき、市町村が基本構想を策定し、駅などの旅客施設を中心

とした地区について、旅客施設、駅前広場、周辺の主な道路等のバリアフリー化を重

点的・一体的に推進している。

Ø 国としては、基本構想策定促進セミナーの開催やバリアフリープロモーターの派遣等

により、基本構想の策定の促進に努めている。

交通バリアフリー法基本構想の例(堺市:JR 鳳駅周辺地区)

Ø また、基本構想を策定する際、官公庁施設や福祉施設等についてハートビル法との連

携を図る観点から、基本方針(基本構想の指針となるべき事項を定めている)を変更

したところ。(平成 16 年 10 月 14 日告示)

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<主な支援措置の概要>

(単位;百万円)

平成15 年度当初 平成16 年度当初 平成17年度要求

交通バリアフリー基本構想策定

促進のための環境整備の推進 24 22 33

<目標・実績>

Ø これまでに 170 の基本構想が策定されており、その策定数は着実に増加している。

○ 移動円滑化の促進に関する基本方針(平成12 年国家公安委員会、運輸省、建設省、自治省)告示第1号(抜粋)

三 基本方針の指針となるべき事項

市町村は、法第6条第1項の移動円滑化に係る事業の重点的かつ一体的な推進に関する基本的な構想(以下「基本構想」という。)を作成する場合には、以下の事項に基づいて作成する必要があり、公共交通事業者等、道路管理者、都道府県公安委員会等の関係者は、以下の事項に留意する必要がある。 1 重点整備地区における移動円滑化の意義に関する事項

(1)・(2) 略 (3) 基本構想作成にあたっての留意事項

①~⑤ 略 ⑥ 施設の利用円滑化との調整

法第2条第7項第1号の施設において、高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(平成6年法律第 44 号)による利用円滑化に係る事業(以下「利用円滑化に係る事業」という。)が行われる場合には、当該事業と移動円滑化に係る各種の事業とが連携して、連続的な移動経路の確保が行われるように、関係者間で必要に応じて十分な調整を図って整合性を確保することが重要である。利用円滑化に係る事業が既に行われている場合には、当該事業との連携に十分配慮することが重要である。

基本構想受理件数推移

0 1

10

14

2 1

29

81113

11

15

28

14 13

170

3 415

28

3647

62

90

104117

156127

0

5

10

15

20

25

30

35

40

~平成13年3月 4月

~7月

~10月

平成14年1月

~ 4月~

7月~

10月~

平成15年1月

~ 4月~

7月~

10月~

平成16年1月

~ 4月~

7月~9月

末日

受理件数(四半期推移)

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

200

受理件数(累積)

四半期推移 累積注) 1日平均利用者数が5000人以上の旅客施設を持たない市町村が作成した基本構想(10)を含む。

平成13年年度計 15基本構想

平成14年度計 47基本構想

平成15年度計 65基本構想

平成16年(9ヶ月)計 53基本構想

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Ø 平成 16 年 9 月末現在の基本構想の策定状況は、170 基本構想(161 市町村)

(受理順、複数作成の場合( )内に提出回数記載)

※ 北海道室蘭市、遠軽町、北見市、富良野市、釧路市、山口県菊川町、島根県多岐町、山形県南

陽市、新潟県糸魚川市、柏崎市は 5000 人以上の旅客施設なし

市町村名 受理日 市町村名 受理日 市町村名 受理日

1 福岡県福間町 H13.4.12 76 滋賀県今津町 5.8 150 茨城県西茨城郡友部町 6.72 北海道室蘭市 7.4 76 島根県多岐町 5.8 150 茨城県水戸市 6.73 広島県呉市 8.31 78 千葉県八千代市 5.9 153 熊本県熊本市 6.114 千葉県千葉市 12.4 79 滋賀県大津市 5.14 153 神奈川県大和市 6.115 山梨県石和町 H14.1.24 80 岐阜県岐阜市 5.15 155 広島県廿日市市 6.226 大阪府守口市 1.31 80 香川県高松市 5.15 156 東京都墨田区 6.307 鳥取県鳥取市 2.13 82 大阪府大阪市 5.16 157 滋賀県野洲郡野洲町 7.068 新潟県亀田町 3.8 82 大阪府泉南市 5.16 158 岐阜県瑞浪市 7.079 大阪府交野市 3.12 84 高知県高知市 5.30 159 大阪府箕面市 7.0810 大阪府八尾市 3.14 85 新潟県新潟市 6.2 160 滋賀県滋賀郡志賀町 7.1311 大阪府堺市 3.20 86 埼玉県東松山市 6.9 161 栃木県那須郡西那須野町 7.2711 北海道千歳市 3.20 87 愛媛県松山市 6.10 162 神奈川県横浜市 8.0613 東京都荒川区 3.25 88 滋賀県彦根市 6.11 163 東京都台東区 8.0914 福岡県大牟田市 3.28 89 山形県南陽市 6.18 163 東京都練馬区 8.0915 千葉県船橋市 3.29 90 岩手県盛岡市 6.19 165 滋賀県甲賀郡水口町 8.1016 富山県小杉町 4.4 91 広島県東広島市 7.1 166 京都府亀岡市 8.1117 福岡県福岡市 4.5 92 茨城県取手市 7.2 167 兵庫県川西市 8.23

18 兵庫県明石市 4.8 93 広島県三原市 7.7 168 秋田県秋田市 8.3019 香川県丸亀市 4.9 93 北海道北見市 7.7 169 神奈川県逗子市 9.0620 石川県金沢市 4.10 95 福島県会津若松市 7.8 170 北海道釧路市 9.1721 北海道恵庭市 4.25 96 大阪府高槻市 7.921 埼玉県熊谷市 4.25 97 滋賀県米原町 7.1823 神奈川県相模原市 5.9 98 京都府福知山市 8.1124 滋賀県守山市 5.29 99 神奈川県津久井郡藤野町 8.1225 大阪府河内長野市 6.3 100 神奈川県小田原市 9.325 広島県広島市 6.3 101 新潟県糸魚川市 9.1727 神奈川県秦野市 6.19 102 兵庫県西宮市 9.1828 福岡県北九州市 6.27 103 青森県青森市 9.2429 大阪府豊中市 7.1 104 神奈川県厚木市 9.2630 長崎県佐世保市 7.22 105 茨城県日立市 10.131 京都府長岡京市 8.1 106 神奈川県鎌倉市 10.732 長崎県長崎市 8.22 107 京都府京都市 10.1033 長野県諏訪市 8.30 108 福島県いわき市 10.1634 岐阜県各務原市 9.17 109 千葉県市川市 10.2735 岐阜県可児市 9.27 110 岡山県笠岡市 10.30

36 神奈川県藤沢市 9.30 111 兵庫県加古川市 11.537 千葉県柏市 10.1 112 栃木県宇都宮市 11.2138 福岡県古賀市 10.3 113 東京都三鷹市 12.139 静岡県静岡市 10.15 113 福井県福井市 12.140 富山県魚津市 10.17 115 大阪府豊中市(2) 12.341 大阪府東大阪市 10.18 116 長野県塩尻市 12.942 千葉県袖ヶ浦市 10.21 117 愛知県名古屋市(2) 12.1243 大阪府阪南市 11.11 118 東京都杉並区 H16.1.3144 兵庫県宝塚市 11.14 119 宮崎県宮崎市 2.545 兵庫県神戸市 12.11 120 京都府相楽郡木津町 2.1246 東京都羽村市 12.12 121 新潟県柏崎市 3.847 東京都北区 12.24 121 三重県松坂市 3.848 新潟県新発田市 H15.1.7 123 大阪府守口市(2) 3.1048 愛知県春日井市 1.7 124 島根県松江市 3.1150 静岡県焼津市 1.10 125 大阪府堺市(3) 3.2351 大阪府柏原市 1.16 126 東京都府中市 3.2452 大阪府大阪狭山市 2.3 127 宮城県仙台市(2) 3.31

53 大阪府茨木市 2.6 128 千葉県浦安市 4.154 新潟県長岡市 2.10 129 大分県大分市 4.255 愛知県名古屋市 2.14 130 大阪府四条畷市 4.656 大阪府藤井寺市 2.24 131 愛媛県今治市 4.856 北海道遠軽町 2.24 132 大阪府松原市 4.1458 東京都千代田区 3.12 133 栃木県下都賀郡国分寺町 4.1559 三重県津市 3.20 133 埼玉県鳩ケ谷市 4.1560 宮城県仙台市 3.24 135 滋賀県近江八幡市 4.1961 大阪府堺市(2) 3.26 135 岩手県一関市 4.1962 鹿児島県鹿児島市 3.28 137 埼玉県大里郡寄居町 4.2063 大阪府八尾市(2) 4.1 138 埼玉県所沢市 4.2164 東京都武蔵野市 4.2 139 東京都目黒区 4.2365 岐阜県穂積町(現 瑞穂市) 4.3 140 新潟県上越市 4.2766 埼玉県深谷市 4.4 141 新潟県南魚沼郡湯沢町 4.2866 大阪府吹田市 4.4 142 岐阜県土岐市 5.1068 東京都八王子市 4.8 143 大阪府貝塚市 5.1269 大阪府柏原市(2) 4.11 144 北海道富良野市 5.2170 北海道札幌市 4.16 144 大阪府大阪市(2) 5.21

71 兵庫県姫路市 4.17 146 大阪府大東市 5.2772 山口県菊川町 4.24 147 福岡県久留米市 6.173 愛知県岡崎市 5.1 148 静岡県藤枝市 6.274 福岡県大野城市 5.2 148 三重県一志郡嬉野町 6.275 大阪府寝屋川市 5.7 150 大阪府岸和田市 6.7

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資料2-(2)-①

2 公共交通機関のバリアフリー化 ① 旅客施設

<施策・事業概要>

旅客施設におけるバリアフリー施設の整備(鉄道駅の例)

Ø 高齢者・障害者等が公共交通機関を安全かつ円滑に利用できるよう、交通バリアフリ

ー法及びガイドライン等により、鉄道駅等の旅客施設において、エレベーター等の整

備、身体障害者誘導用ブロックの設置、障害者対応トイレの整備等を推進している。

エレベーターの設置 案内誘導用ブロック・幅の広い改札口

授乳室の併設された多機能トイレ

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<目標・実績>

【段差解消】

平成12 年度末 平成15年度末

社会資本整備

重点計画

(平成19 年度)

基本方針での

目標

(平成22 年)

鉄軌道駅 28.6% 43.9%

バスターミナル 59.5% 72.1%

旅客船ターミナル 33.3% 75.0%

航空旅客ターミナル 0.0% 5.0%

7割強 原則として

100%

【視覚障害者誘導用ブロックの設置】

平成12 年度末 平成15年度末

社会資本整備

重点計画

(平成19 年度)

基本方針での

目標

(平成22 年)

鉄軌道駅 57.7% 74.9%

バスターミナル 47.6% 60.5%

旅客船ターミナル 33.3% 50.0%

航空旅客ターミナル 22.7% 45.0%

8割強 原則として

100%

<主な支援措置の概要>

(単位:百万円)

事業名 平成15 年初度当初 平成16 年度当初 平成17 年度要求

鉄道駅におけるバリアフリー化の推進 7,165 7,882 13,326

バスターミナルのバリアフリー化(注1) 1,448 の内数 1,552 の内数 2,160 の内数

旅客船ターミナル等のバリアフリー化(注2) 294,440 の内数 277,087 の内数 303,269 の内数

空港のバリアフリー化の推進(注3) 210 14,841 の内数 20,291 の内数

(注1)バスターミナルのバリアフリー化の予算額は、公共交通移動円滑化設備整備費補助に係

る予算の内数となる。

(注2)旅客船ターミナル等におけるバリアフリー化の予算額は、港湾整備事業の全体額の内数

となる。

(注3)「空港のバリアフリー化の推進」の 16 年度予算額・17 年度要求は、空港アクセス等航

空サービス高度化推進事業費の予算の内数となる。

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資料2-(2)-②

2 公共交通機関のバリアフリー化 ② 車両等

<施策・事業概要>

Ø 交通バリアフリー法及びガイドライン等により、鉄軌道車両やバス、旅客船、航空機

のバリアフリー化を推進している。

車両等のバリアフリー化の主な基準 <鉄道車両> ² 旅客用乗降口の床面とプラットホームとは、できる限り平らであること ² 客室には、1列車ごとに1以上の車いすスペースを設けること ² 客室には、運行に関する情報を文字等により表示するための設備及び音声により提供するための設備を設けること

<バス車両> ² 床面の地上面からの高さは65cm 以下であること ² 車いすスペース(原則として車いすを固定することができる設備があること)を1以上設けること ² 車内には、運行に関する情報を文字等により表示するための設備及び音声により提供するための設備を設けること

車両内の車いすスペース 新幹線内の多機能トイレ

ノンステップバス

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<目標・実績>

平成 12 年度末 平成 15 年度末

基本方針での目標

(平成 22 年)

鉄軌道車両 10.1% 23.7% 約 30%

低床バス 4.9% 18.0% 平成 27 年までに 100% バ

ス ノンステップバス 2.2% 9.3% 20~25%

旅客船 0.0% 4.4% 約 50%

航空機 0.7% 32.1% 約 40%

<主な支援措置の概要>

(単位;百万円)

平成15 年度当初 平成16 年度当初 平成17 年度要求

公共交通移動円滑化設備整備費補助金(ノンス

テップバスの導入に対する補助)(注1) 1,448 の内数 1,552 の内数 2,160 の内数

離島航路整備費補助(離島補助航路に就航する船舶

のバリアフリー化に係る補助) 74 76 76

(注1)ノンステップバスの導入に対する補助の予算額は、公共交通移動円滑化設備整備費補助

に係る予算の内数となる。

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資料2-(3)

歩行空間のバリアフリー化

<施策・事業概要>

市街地の駅、商店街、病院等の主要ルートにおいて、高齢者、障害者をはじめとする

誰もが安心して通行できるよう、幅の広い歩道の整備や歩道の段差・勾配等の改善、エ

レベータ等が設置された歩道橋の整備等を推進する。

特に、主要な鉄道駅等を中心とする地区において、交通バリアフリー法に基づき、歩

行空間のバリアフリー化を推進する。

幅の広い歩道

歩道の段差、傾斜、勾配の改善

ベンチ等休憩施設

視覚障害者誘導用ブロック

歩行者案内標識

幅の広い歩道

歩道の段差、傾斜、勾配の改善

ベンチ等休憩施設

視覚障害者誘導用ブロック

歩行者案内標識

<目標・実績>

平成 14 年度末 平成 15 年度末

社会資本整備重点計画

(平成19 年度)

平均利用者数が 5,000 人/日以上の旅客

施設の周辺等の主な道路のうち、バリア

フリー化された道路の割合

17% 25% 約 5 割

<主な支援措置の概要>

交通安全施設等整備事業等により歩行空間のバリアフリー化を推進する。

(単位:百万円)

平成15年度当初 平成 16 年度当初 平成 17 年度要求

歩行空間のバリアフリー化 314,062 331,249 350,621

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資料2-(4)-①

4.住宅・建築物のバリアフリー化

① 住宅

<施策・事業概要>

・住宅のバリアフリー化

高齢者、障害者等がいきいきとした住生活を営むことができるよう、高齢者、障害

者等のニーズの多様性に的確に対応し、加齢等による身体機能の低下や障害が生じた

場合にも、基本的にそのまま住み続けることができるよう手すりの設置、広い廊下幅

の確保、段差の解消等がなされたバリアフリー化された住宅の供給及び普及を推進す

る。

手すりの設置 広い廊下 段差の解消

障害者向けの公共賃貸住宅のイメージ

車いすでも利用しやすい流し台 腰掛けのある浴室

Page 13: 国土交通省におけるバリアフリー施策の概要4 資料2-(1) 1 基本構想の策定の促進 <施策・事業概要> Ø 交通バリアフリー法に基づき、市町村が基本構想を策定し、駅などの旅客施設を中心

13

<目標・実績>

平成 15 年度末 社会資本重点整備計画

(平成 19 年度)

平成 27 年度

全住宅ストックにお

けるバリアフリー化

の割合

3.4%

約 1 割

約 2 割

※バリアフリー化:手すりの設置(2ヶ所以上)、段差のない室内、車いすで通行可能な幅

の廊下の3点を備える。

<主な予算の推移>

(単位:百万円)

事業名 平成 15 年度当初 平成 16 年度当初 平成 17 年度要求

公共賃貸住宅のバリアフリー化 345,872 の内数 301,658 の内数 294,158 の内数

高齢者向け優良賃貸住宅の供給 345,872 の内数 301,658 の内数 294,158 の内数

市街地再開発事業における民間住宅等

の共用部分のバリアフリー化 24,073 の内数 24,608 の内数 38,519 の内数

住宅市街地総合整備事業における民間

住宅等の共用部分のバリアフリー化 67,300 の内数 57,442 の内数 68,357 の内数

21世紀都市居住緊急促進事業(高齢

社会への対応に資する整備等に対する

補助)

413,172 の内数

492,100 の内数

565,515 の内数