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学習ソフトウェア 「ラインズeライブラリアドバンス」 江戸川区実践事例集 江戸川区教育委員会

江戸川区実践事例集 · 2013-09-24 · オリジナル教材を作る・・・【ステープラ】 ドリルで学習する・・・【りれきドリル】 eライブラリで

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学習ソフトウェア「ラインズeライブラリアドバンス」

江戸川区実践事例集

江戸川区教育委員会

■江戸川区立新田小学校・・・・・・4 ■江戸川区立鹿骨東小学校・・・・・5

■江戸川区立二之江小学校・・・・・6 ■江戸川区立篠崎中学校・・・・・・7

■江戸川区立南葛西第二中学校・・・8 ■江戸川区立小岩第三中学校・・・・9

■江戸川区立小岩第五中学校・・・・10

もくじ

■ドリルを使った実践例

■江戸川区立東小松川小学校・・・・11 ■江戸川区立第二葛西小学校・・・・12

■江戸川区立小岩第四中学校・・・・13

■江戸川区立南小岩小学校・・・・・16 ■江戸川区立春江中学校・・・・・・17

■江戸川区立葛西第二中学校・・・・18

■江戸川区立二之江第三小学校・・・14 ■江戸川区立小松川第二中学校・・・15

■プリントを使った実践例

■ステープラを使った実践例

■家庭学習サービスを使った実践例

■連絡メールを使った実践例

パソコンが苦手な先生でも取り入れやすい、身近な実践事例集です。

江戸川区では、学校における教育の情報化のために、様々なICT機器を整備しています。本事例集では、確かな学力の定着と校務の情報化のためのソフトウェア「ラインズeライブラリアドバンス」を活用している本区での実践事例を紹介します。

ICTを効果的に活用した授業づくりは、「学ぶ意欲を高める指導」「個に応じた指導」の実現に役立ちます。また、校務を能率良く進めていく上でも、ICTの活用は欠かせません。

本事例集の内容は、いずれも日常的な活用場面におけるものばかりです。「明日から使えるICT活用のポイント」が満載の本事例集を参考に、各校でのICT活用を推進していただければ幸いです。

本事例集の発行にあたり、快く取材に応じてくださった先生方に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

江戸川区教育委員会 指導室指導主事 並木 昭

※先生の役職や所属は、取材時点のものです。2

■保護者に一斉メールを送る・・・【連絡メールサービス】

■プリントを印刷して学習する・・・【中学校プリントパック】

■自宅のパソコンで学習する・・・【家庭学習サービス】

■オリジナル教材を作る・・・【ステープラ】

■ドリルで学習する・・・【りれきドリル】

eライブラリでできること

印刷して使うプリント集です。単元別プリント

や高校入試の過去問題を収録しています。

全国10年分の過去問から、単元などで検索で

きる「過去問データベース」が人気です。

専用ツールやWordで編集もできます。

小1~中3までの5教科全単元を網羅した、

学習履歴の残るドリル問題集です。

一人一人の理解度に応じて問題が自動構成され

るため、自分の力に合った問題に取り組めます。

先生から保護者に一斉メールを配信する無料の

サービスです。

メールアドレスは学校からは見えないため、

個人情報を学校で管理する必要がありません。

クラスや部活など様々な単位で送信できます。

ご家庭のパソコンでも無料でeライブラリで

学習できるサービスです。

インストール不要のため、図書館など公共の

パソコンからも利用できます。

中学校は、高校入試問題も印刷できます。

簡単な操作でオリジナルの提示教材を

作ることができる、教材作成ツールです。

問題作成機能や、クリックするとはがせる

「めくりシール」などで、視覚効果の高い教材

を作ることができます。

*単元のまとめ

*放課後や夏休みの補習

*特別支援学級

*単元の導入、画像提示

*プレゼン、言語活動

*学級活動

*小テスト、朝学習

*宿題、補習

*入試対策

*家庭学習の習慣づけ

*自学習、入試対策

*不登校対策

*行事の連絡

*休校や学級閉鎖の連絡

*不審者情報

活用場面

活用場面

活用場面

活用場面

活用場面

江戸川区立新田小学校

ドリル問題を例題として電子黒板で提示したり、

定着・確認のためにパソコンでドリル学習を行っています。

■利用機能:ドリル

■利用場面:例題提示(普通教室)

単元のまとめ(PC教室)

学習内容の定着のため、単元のまとめにはパソコン

教室で個別にドリルに取り組みます。

児童は各自のペースで納得がいくまで問題に取り組

みます。何度も間違えて、解説を読むうちに、理解し、

納得することも多いそうです。「一斉学習では解決し

きれない課題を、個別ドリルで解決したい」と先生も

個別指導に力が入ります。

主幹教諭 髙橋健一 先生

実践のポイント

■ ドリルで、楽しく個別指導

■ 電子黒板に映して、みんなで考える

髙橋先生は算数の少人数指導で、電子黒板でド

リルを例題として提示して使っています。

図の部分を拡大表示して、全員で答えを考えま

す。答えを選んで正解の大きな音が鳴ると「やっ

た!」「楽しい」と歓声があがります。児童の意

欲を高めるための髙橋先生の工夫が光ります。

■めもりを慎重に指で数えています

■「きちんと問題を読むことが大切だよ」とこまめに声をかけます

自分なりに目標を立てて、「 初4分かかった問題が、

2分でできるようになった!」と喜ぶ姿も見られました。

児童はドリル学習の時間をとても楽しみにしており、

「ドリルは時間が経つのが早い」という嬉しい声も。

「これもICTならではの効果ですね」と髙橋先生。

・ 電子黒板でドリル問題を大きく提示することで、児童の学習意欲が高まる。

・ 個別にドリルに取り組む際には、リトライ機能を使い、間違えた問題に絞って繰り返し取り組むよう指導する。

■図を拡大して表示しています

江戸川区立鹿骨東小学校算数の授業で、学期のまとめに

りれきドリルを使って復習を行いました。

■利用機能:りれきドリル

■利用場面:単元・学期のまとめ(PC教室)

5年担任の中村先生の授業では、1学期の算数

の復習にりれきドリルを使って学習を行いました。

初に一人一人に I Dカードを配布し、I Dとパ

スワードの大切さを伝えます。児童は、なくさな

いようにカードを名札の中に入れて保管しました。

この日は計算用紙を使いながら、小数のわり算

などの筆算の問題に取り組みました。根気よくリ

トライを繰り返して、100点になるまで学習しま

す。集中を切らさずに計算しきった児童たちは、

後に「楽しかった!」と晴れやかな表情を見せ

ていました。

中村優太先生

実践のポイント

「後で成績を確認できるのも、デジタルならで

はの良さです。」と話す中村先生。授業が終わる

と「eライブラリ先生」を開いてクラス全体の学

習履歴を印刷し、全員の学習結果を確認しました。

一人一人の教材ごとの取り組み時間や習熟度が、

学習履歴として詳細に残っています。

「勉強に苦手意識をもつ児童も、eライブラリ

のドリルなら楽しんで勉強できます。勉強が好き

になるきっかけになってくれればいいと思いま

す。」と中村先生。

■クラス全員の学習状況が一目で把握できます

・ ログインに必要な情報を I Dカードで配布し、ネットモラルの指導にもつなげる。

・ 終了後に学習履歴で一人一人の取り組んだ教材数や難易度を確認し、つまずきの把握や個別指導に役立てる。

■ I Dカード、筆記用具といったアナログツールとの併用が大切

■ 計算用紙を使って、根気よく筆算!

■ 学習履歴でふりかえる

江戸川区立二之江小学校

特別支援学級で、算数のドリル学習に取り組むことで

学ぶ楽しさを伝え、達成感を高めています。

■利用機能:ドリル

■利用場面:個別指導(PC教室)

判定ボタンを押して正解音とともに大きく○

がつくと、「やった!」とガッツポーズする姿

も。「前はできなかったけれど、今日は全部○

がついたよ!」と嬉しそうに先生に報告する児

童も見られました。

普段の学習ではあまり積極的ではない児童も、

今日は進んで楽しく取り組めたようです。鈴木

先生は、「意欲を高めたり、自信をつけさせる

のによかったです。」と授業を振り返りました。

全学年分の問題が単元ごとに分かれていること

も、個別指導に使いやすいポイントだそうです。

鈴木祥平 先生

実践のポイント

■ 「全部○がついたよ!」

■ 特別支援学級での個別指導に

1年生から6年生までの33名が所属するわか

くさ学級(特別支援学級)では、この日初めて

算数のドリルに取り組みました。6名の先生方が

一人一人の進度に合った単元を指示し、児童は各

自のペースで学習を進めました。

子どもたちはパソコンの時間が大好き。パソコ

ン教室での授業で、課題作成の後などのすきま時

間を有効に使える教材はないか探していたところ、

アシスタントの紹介でeライブラリのドリルを知

り、授業に取り入れました。

■大きく○がつくのが嬉しい!

・ 苦手な教科や単元でも、リトライ(再挑戦)することで100点が取れるため、繰り返し取り組む意欲や自信につながる。

・ 作品作りが終わった児童からドリルに取り組むなど、すきま時間を活用する。

■先生がこまめに声をかけ、指導を行います。

江戸川区立篠崎中学校テスト前の補習で、りれきドリルや解説教材を使って

生徒が自学習を行っています。

■利用機能:りれきドリル、ポイント教材ほか

■利用場面:補習(PC教室)

自学習(家庭)

篠崎中学校では、学習サプリ(放課後補習)

にeライブラリでの学習を取り入れています。

この日は、テスト前の放課後補習で希望者が学

習を行いました。

参加者は、PC教室でeライブラリのドリルや

プリントに取り組んだり、会議室で問題集に取

り組むなど、自分で内容を決めて学習します。

自ら学ぶ姿勢を育むための、大切な時間です。

実践のポイント

生徒は、テスト範囲を指定してりれきドリルを

解いたり、解説教材で要点を復習したり、苦手な

単元のプリントを印刷して学習するなど、自分の

目的に合わせて教材を探して取り組みました。

終了後に生徒に感想を聞くと、「解説がすぐに

出てきて分かりやすかった」「家でもやりたい」

と充実した時間を過ごせたようです。

「自分で調べながら学習できるeライブラリを

使えば、授業内ではわからなかったところがわか

るようになり、学習意欲の向上につながります」

と篠塚先生。家庭学習サービスを使った自宅での

学習も呼びかけています。

■解説教材やプリントなど、取り組む教材は様々です

・ 初に、解説教材や単語帳など自学習向きの教材の使い方を生徒に紹介する。

・ 各教科の先生が交代でPC教室を訪れ、困っている生徒を見つけたら積極的にコミュニケーションを取り、個別指導を行う。

■友達と一緒に考えながら取り組めるのも補習ならではの楽しみです

■ 補習で自ら学ぶ姿勢を育む

■ 自分にあった教材を探そう

教務主任 篠塚史哉 先生

江戸川区立小岩第三中学校

単元別プリントで単元のまとめの小テストを行ったり、

高校入試過去問題で教材研究をしています。

■利用機能:中学校プリントパック

■利用場面:単元のまとめ(普通教室)

テスト作成、問題研究(職員室)

理科の石黒先生は、学習内容の確認と定着のた

めに、単元別プリントを使って単元のまとめテス

トを行っています。

実験準備などで忙しく、なかなかプリントを自

作する時間がないという石黒先生。単元別プリン

トなら、豊富なプリントの中から用途に合わせて

選べるため、重宝しているそうです。

「実験器具の使い方など、ワークに載っていな

い問題も単元別プリントに載っていますので、と

ても使いやすいです」と石黒先生。

石黒啓佑 先生

実践のポイント

■ 単元別プリントで、まとめテスト!

石黒先生は、高校入試問題の過去問データ

ベースも活用しています。

全国10年分の過去問題の中から、単元に合っ

た問題を検索し、良い問題があれば、他県の過

去問題を定期テストなどに取り入れています。

また、過去問題は良問が多いため、「問題の

作り方の参考になる」と、問題作成の研究にも

利用しています。

■ 入試対策や問題研究に

■校務用パソコンから印刷しています

■解答解説のプリントもついています

・ ワークに載っていない問題を出題するなど、単元別プリントで演習の幅を広げる。

・ 過去問データベースで単元を絞って検索し、どのように出題されているかを調べ、入試問題を教材研究に活かす。

江戸川区立小岩第五中学校

全国の高校入試過去問題をたくさん印刷しておき、

生徒が自由に持ち帰って学習できるようにしています。

■利用機能:中学校プリントパック

■利用場面:入試対策(進路情報室)、自学習

3年生担任の鹿野先生は、生徒たちが自由に持

ち帰って学習できるよう、進路情報室の棚に高校

入試の過去問題を設置しています。

解答プリントも設置したり、様々な問題に挑戦

できるよう、神奈川県や埼玉県の過去問題や模擬

試験も用意するなど、生徒が気軽に手に取れるよ

うに工夫しています。

そこには、3年生の3学期に実施される「実力

テスト」に向けて、実際の入試問題に触れ、自分

の実力を試してほしいという先生の思いが込めら

れています。

鹿野天一朗 先生

実践のポイント

■ 入試問題を自由に持ち帰る

また、実力テストに向けたステップとして、

夏休みの補習で3年生が実際の入試問題にチャ

レンジする場を設けました。

森副校長先生から「eライブラリのプリント

が便利だよ」とすすめられたことがきっかけで、

プリントを使い始めたという鹿野先生。

「生徒たちが自分のペースで自由に学習を進め

られるところが気に入っています」と温かく生

徒を見守ります。

■ 補習で入試問題に挑戦!

■神奈川県や埼玉県の過去問題も設置

■進路情報室の前のプリント棚。棚の前には「何枚でも自由に持っていってかまいません」との張り紙が。

・ 生徒が自主的に学習できる環境を作り、自ら入試問題に挑戦する姿勢を育む。

・ 東京都以外の過去問題など、様々な問題に触れることで、入試対策力・応用力をつける。

江戸川区立南葛西第二中学校単元別プリントを、数学の問題演習や

自習用のプリントとして使っています。

■利用機能:中学校プリントパック

■利用場面:プリント作成(職員室)

単元のまとめ、自習(普通教室)

石井先生は、単元別プリントをそのまま印刷し

たり、自作プリントの素材として編集して使った

りしています。

急な出張やお休みの先生の代わりに、急遽授業

を担当するときも、職員室のパソコンで進度に

合ったプリントをすぐに作成して対応しています。

「短時間でプリントが作れるようになり、とて

も楽になりました」と石井先生。生徒と向き合う

時間を少しでも多く確保するための、先生の工夫

を感じます。

主幹教諭 石井秀生 先生(左)古田翔吾 先生(右)

実践のポイント

■ 自作プリントの素材として

数学科の古田先生は、単元の定着ための演習問

題として、単元別プリントを活用しています。

計算分野を中心に、教科書やワークだけでは演

習量が足りないと感じたときに、すぐに使える問

題集として重宝しているそうです。

昨年度まで他の自治体でも同じ中学校プリント

パックを使っていたそうで、「難易度別に分かれ

ているのが便利」と、目的に合わせて使い分けて

います。

■ 単元別プリントで、しっかり演習!

■編集ツールで手軽に編集できます

・ 教科書やワークでは演習量が足りないときに、補充教材として単元別プリントで演習問題に取り組む。

・ 編集ツールやWordで編集すると、学級の進度に合わせたプリントを作成できる。

■入試問題のWordでの編集など、便利だと思った機能は、積極的に先生方に広めているそうです

10

江戸川区立東小松川小学校

調べ学習で調べた内容をもとに児童がクイズを作成し、

電子黒板で発表を行いました。

■利用機能:ステープラ

■利用場面:クイズの作成(PC教室)

電子黒板で発表(普通教室)

5年生の社会の授業で、稲作についての調べ

学習を行い、模造紙にまとめた内容の中から

一人一人がステープラでクイズを作成しました。

米の歴史や種類など、テーマは様々。どうす

れば面白く発表できるかを考えながら、めくり

シールや4択問題を組み合わせて作ります。

児童には写真を使ったクイズが人気のようで、

取り込んだ写真にめくりシールを貼って後から

見せるなど、工夫を凝らしていました。

長澤誠 先生

実践のポイント

■ めざせ!お米博士

クイズが完成したら、いよいよ発表の時間です。

発表者はクイズを電子黒板に大きく映して、皆に

出題します。聞いている児童は、クイズの答えを

ワークシートに書き込み、他の児童が調べた内容

を共有します。

めくりシールを少しずつ剥がしたり、収穫量を

ランキング形式で紹介したりと楽しいクイズの

数々に、次々と手が挙がり、授業は大いに盛り上

がりました。

クイズ形式にしたり、電子黒板と組み合わせた

りすることで、「知識の定着を図るとともに、発

表の楽しさを伝えたい」と長澤先生。

■ クイズを作って、みんなに発表

■今回は1時間で作成しました。「短時間で発表向きの資料が作成できるのも、ステープラの魅力」と長澤先生

■発表の後は先生が解説します

・ クイズ形式で発表することで、グループごとに調べた内容を全員で共有する。

・ めくりシールや選択問題など、発表しやすいツールを使うことで、児童が発表の楽しさを実感できるようにする。

11

江戸川区立第二葛西小学校

アシスタントと協力して、オリジナルの計算カードを

作成し、電子黒板で提示して使いました。

■利用機能:ステープラ

■利用場面:計算練習(普通教室)

様々な学習進度の児童が所属するおおぞら学

級(特別支援学級)では、幅広い学年の学習内

容をカバーできる教材が求められています。

そこで、ステープラを使って電子黒板で提示

する計算カードを作りたいという花田先生のご

要望に合わせて、アシスタントがオリジナルの

計算カードを作成しました。

花田啓子 先生

実践のポイント

■ 手作りの計算カード

「複数学年の内容を混ぜたい」「文字は大き

く」と花田先生に指示をいただきながら、アシス

タントがその場で編集していきます。

翌日の授業で早速使ったところ、児童は大喜び。

めくりシールがはがれて正解が現れると、歓声が

あがりました。児童の反応を見て、「次はヒント

カードに使いたい」と花田先生には次の教材作り

のプランが浮かんだようです。

このほか、2年生では単元のまとめにドリルを

利用するなど、様々な場面で活用が広がっていま

す。

■ アシスタントと協力して作成

■児童の目をひくしかけがあります

・ 自作教材なら、複数学年の内容を混ぜるなど学級の進度に合わせた指導ができる。

・ パソコンでの教材作成に慣れていない場合は、アシスタントにイメージを伝えて一緒に作成してみる。

■足し算や引き算など様々な問題を出題

12

江戸川区立小岩第四中学校

ステープラで作成したオリジナルの提示教材を

作業学習の前に提示し、作業時の注意事項を確認させています。

■利用機能:ステープラ

■利用場面:作業学習における注意事項の提示

(木工室)

技術科の清水先生は、2年生のはんだづけ作業を

行う授業の冒頭で、ステープラで作成したオリジナ

ル教材をプロジェクタで提示して使いました。

作業学習に入る前に、生徒が「はんだごてを使う

際にはどんな点に気をつけるか」を班ごとに話し合

い、発表しました。先生は生徒が答えた項目のめく

りシール(ピンク色の目隠しシール)を開き、正解

を順に表示していきます。

清水正充 先生

実践のポイント

■ オリジナル教材で注目度アップ!

少しずつ見えてくる正解に、生徒は「正解しな

いと開かないの?」とシールの下が気になる様子。

視覚効果で生徒の関心を高めます。

普段はパワーポイントで提示資料を作る清水先

生ですが、今回は「生徒が答えた順に自由に開き

たい」とステープラのめくりシールに着目。

めくりシールなら、あらかじめ指定した順で動く

パワーポイントのアニメーションと異なり、好き

な順で見せることができます。

「提示資料を事前に作っておくことで、板書の

時間が短縮でき、作業学習により多くの時間を当

てられるのもICT活用の魅力の一つです」と清水

先生。

■ めくってはがす、視覚効果が楽しい

■生徒が答えた順に正解を見せます

■ピンク色のシールをクリックすると、シールがはがれて正解が現れます

・ めくりシールなどで視覚効果を高め、重要事項を生徒に注目させる。

・ プロジェクタで提示するときは、生徒が見やすいように背景は黒や紺、文字は白や黄色を使って作成する。

13

江戸川区立二之江第三小学校

家庭学習サービスを使って、自宅などでの

パソコンを使った自主学習を児童に薦めています。

■利用機能:家庭学習サービス

■利用場面:自由課題(家庭)

夏休みの補習(PC教室)

学力向上プランとして家庭学習や自主学習に力

を入れている二之江第三小学校では、家庭学習

サービスを全児童に案内しています。

そこには、パソコンで楽しく学習できる家庭学

習サービスをきっかけに、宿題以外の学習にも自

主的に取り組めるようになってほしいとのねらい

があります。

磯部校長先生自作の説明プリントで保護者に使

い方を広めたり、家庭用のログインIDカードを配

布するなど、周知に工夫をしています。

磯部豊 前 校長先生(現・南葛西小学校 校長)

実践のポイント

■ 自主的に学ぶ姿勢を育む

2012年度の夏休みには、eライブラリのドリ

ルを使った夏季自習教室(自習型補習)をパソコ

ン教室で開催しました。パソコンを使った学習へ

の児童の関心は高く、1年生から6年生まで毎日

20名ほどが参加したそうです。

また、夏休みの自由課題として、保護者向けの

課題リーフレットにeライブラリのおすすめの単

元を記載し、自主学習を呼びかけました。

学期ごとの家庭学習週間に使う家庭学習カード

では、宿題以外の学習として家庭学習サービスを

すすめています。

■ 夏休みの補習や自由課題に

■夏休みの自習型補習の案内

■家庭学習週間に使う家庭学習カード

・ 保護者にも関心をもってもらえるよう、プリントなどで周知を図る。

・ 自主性に任せきるのではなく、自由課題や補習など児童が家庭学習に関心をもつ機会を定期的に設ける。

14

江戸川区立小松川第二中学校 夜間学級

家庭学習サービスを使って、自宅などでの

パソコンを使った自主学習を生徒に薦めています。

■利用機能:家庭学習サービス

■利用場面:自主学習(家庭)

小松川第二中学校の夜間学級には、15才から

70才まで幅広い年齢層の生徒が通っています。

ここでは、希望する生徒に家庭学習サービスを

使った自主学習を案内しています。家庭学習希望

者には加藤副校長先生が I Dを渡し、職員室で学

習方法を説明します。

働いている生徒が多いという夜間学級の生徒た

ち。仕事に忙しい中でも自ら時間を作って勉強に

来ている分、学習意欲が高く、自主学習への意識

も高いのだそうです。

加藤孝幸 副校長先生

実践のポイント

■ 夜間学級での個別指導に

日本語の習得が課題の外国籍の生徒や、特定教

科の習得を目指す生徒など、求める学習内容は一

人一人異なります。入学の時期も学校に通う時間

も様々なため、個々に合わせた教材を準備するこ

とが先生方の課題となっています。

家庭学習サービスでは小学1年生の教材から利

用できるため、「個に応じた指導に適している」

と思い、夜間学級での案内を始めたそうです。

高校進学を希望する生徒もいるため、「高校入

試問題があるのも嬉しいですね」と、加藤副校長

先生は優しく生徒を見守ります。

■ 学習の機会を増やす

■様々な教材が並ぶ本棚。個々の課題に合わせて指導を行っています

■家庭学習の教材内容を確認する情報担当の斉藤雄二先生

・ 学習の機会を増やし、希望者制にすることで、意欲を高める。

・ I D配布時には職員室で実際の画面を使って説明を行い、生徒に具体的な活用のイメージを持たせる。

15

江戸川区立南小岩小学校

行事や天候などの連絡を、保護者の携帯電話に

メールで一斉に配信しています。

■利用機能:連絡メールサービス

■利用場面:行事の連絡、不審者情報

職員間の連絡

南小岩小学校では、行事・天候の連絡や不審者

情報などで連絡メールサービスを利用しています。

中でも、修学旅行や林間学校など、宿泊を伴う

行事での利用が多く、現地での情報をリアルタイ

ムで保護者に送信しています。

「2日目は無事終了しました」といった安否情

報や、「学校到着予定時刻は○○時です」といっ

た送迎用の情報は、メールサービス導入前には分

からなかった情報として保護者に評判なのだそう

です。

国分靖 副校長先生

実践のポイント

■ 宿泊行事で、メールが活躍!

今までに送ったメールはExcelで作った一覧表

に貼り付け、過去のメールをまとめて閲覧でき

るようにしています。

「不審者情報」や「台風情報」といった送信

テーマを設定しておけば、似た内容のメールを

作成する際に定型フォーマットとして利用でき

ます。

国分副校長先生は、「ブログでの情報発信よ

りも手軽で、すぐに作成・送信できるのがよい

と思います」と場面に合わせて情報伝達手段を

うまく使い分けています。

■ 定型フォーマットでより便利に

■過去のメールの一覧表。メール作成時に重宝しています

・ 宿泊先の様子や学校到着時間など、保護者が知りたい情報に絞って送信する。

・ 過去に送信したメールをExcelの一覧表に保存し、メール作成時にフォーマットとして活用する。

■学校内外のPCからすぐにメールを作成。携帯電話やスマートフォンでも送信できます

16

江戸川区立春江中学校

行事や学級閉鎖などの連絡を、保護者の携帯電話に

メールで一斉に配信しています。

■利用機能:連絡メールサービス

■利用場面:行事連絡、時程変更・確認

個人情報保護の観点から、電話連絡網に代わる

連絡手段を探していたところ、eライブラリの連

絡メールを知り、使い始めました。

行事・登下校・不審者などの情報をメールで配

信しており、「簡単な操作で送信できるので、負

担は感じません」と清水副校長先生たち。正確に

伝わる伝達手段として重宝しているそうです。

現在は電話連絡網を廃止し、メールを活用して

いますが、登録していない保護者には、重要度に

応じてプリントや電話での連絡を併用し、漏れの

ないようにしています。

清水寿之 副校長先生

実践のポイント

■ メールが一番正確に伝わる

メールのもたらす便利さと安心感は保護者に好評

で、「メールが来て助かった」と声を掛けられるこ

ともあるそうです。

現在は8割の保護者が登録しています。登録率を

上げるため、学校だよりでこまめに紹介したり、未

登録者にのみ登録プリントを再配布するなど、登録

できる機会を多く設けるよう工夫しています。

メール1から2への切り替えもスムーズに終わり、

「2の方が保護者の操作が簡単なのでおすすめです。

メールは便利だと実感していれば、保護者もきちん

と再登録してくれます」とのお話でした。

■ 「メール2」への切替がおすすめ!

■学校だよりに登録用QRコードを毎月記載し、登録を呼びかけます

* 行事の有無

* 不審者などの事件

* 休校・学級閉鎖

* 登下校の時間

* 校外学習・修学旅行

* 部活(試合結果・遠征関連)

* PTA間の連絡

* 職員間の連絡

主な連絡内容

・ 保護者が必要とする情報を適宜配信することで、保護者が便利さを実感し、登録への意識が高まる。

・ 学年だよりでの呼びかけなど、登録の機会をできるだけ多く設ける。

17

江戸川区立葛西第二中学校

夏休み明けから連絡メール配信を開始できるよう、

運用方針を作成し、準備を行っています。

■利用機能:連絡メールサービス

■利用場面:行事連絡、部活動連絡、

配布物の通知

これまで電話連絡網を中心に情報伝達を行って

きた葛西第二中学校で、新しい連絡手段として連

絡メールサービスを始めることになりました。

きっかけは、校長会で「やはりメールサービス

は便利。緊急時にも使える」と評判を聞いたこと。

eライブラリなら学校や保護者の費用負担もない

こともあり、開始を決定しました。

7月に校内での運用方針を決め、8月に保護者

に案内文書を配布しました。後は9月からのメー

ル配信を待つばかりです。

栗生忠義 副校長先生

実践のポイント

■ 連絡メールを始めよう

行事や不審者などの情報の他に、部活動単位で

の利用も想定し、卓球部や野球部などの部活動の

グループも作成しました。

また、各種お知らせのプリントが保護者の手元

に渡らないことが多いため、プリント配布時に保

護者にも配布した旨をメールで知らせる予定です。

そこには、学校側の思いや取り組みが記載され

た学校だより等を保護者が読む機会を増やし、保

護者に学校への理解を深めてほしいという栗生副

校長先生のねらいがあります。

■ プリントの到達率を高める

・ プリント類を見るようメールで呼びかけることで、学校だより等の役割を高め、保護者の学校への理解を深める。

・ 登録済の保護者に、未登録者への声がけを呼びかける。

■学校だよりを見て「いじめへの取り組みの理解や家庭での会話のきっかけにつながれば」

■保護者への案内文書。9月に再配布し、未登録者への登録を呼びかけます

18

2013年9月1日発行

■ フリーコール・・0120-937-930<平日8:30-17:30>

■ FAX・・・・・・03-6861-6006

■ E-mail・・・・[email protected]

eサポート ヘルプデスク

ラインズのeサポートスクールアシスタントが毎月ご訪問させて頂いております。

お気軽にeサポートヘルプデスクまでお問い合わせください。