平成３０年１月２５日

区議会インターネット映像配信及び会議録検索システム更新

業務委託提案要求仕様書

区議会インターネット映像配信及び会議録検索システム更新業務委託提案要求仕様書

（目次）

第１章 全体概要

1.1 背景 1.2 整備方針 1.3 スケジュール 1.4 今回の業務委託範囲

第２章 現在のシステム構成

第３章 業務要件等

3.1 業務要件

第４章 システム機能要件

4.1 映像配信システム、会議録検索システム共通 4.2 映像配信システム 4.3 会議録検索システム

第５章 導入作業要件

5.1 導入作業 5.2 データ移行 5.3 ドキュメント整備 5.4 体制及び要員

第６章 システム運用・保守要件

6.1 システム運用 6.2 運用業務 6.3 保守業務

第７章 その他契約条項

7.1 著作権の譲渡等 7.2 事故等の報告 7.3 データ保護 7.4 その他

巻末 内部情報系仮想化基盤への業務システム構築について

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第１章 全体概要

本提案要求仕様書は、区議会インターネット映像配信及び会議録検索システムの更新に関し、

事業者が提案書作成に必要とされる要件について記述したものです。 また、システム全般に求める要件、保守支援における要件についても記載します。

1.1 背景 区議会では、本会議及び予算・決算特別委員会の映像をインターネットで配信する「映像配

信システム」の運用を、平成２１年６月に開始しました。 視聴は、ＯＳがマイクロソフト社製の Windows PC では視聴可能ですが、スマートフォン

やタブレット端末、アップル社製の Mac OS PC では視聴できないという状況です。 また、議会の議事録を検索する「会議録検索システム」は、平成１３年２月に運用を開始し

ましたが、こちらもＰＣでの閲覧・検索を主としたシステム構成となっており、スマートフォ

ンやタブレット端末等で閲覧した場合、正確に表示されません。 そこで、両システムの画面展開をＰＣ画面のみでなく、スマートフォン等で視聴や検索を可

能とし、区民や議員が使用するデバイスによる情報格差を解消するとともに、議会情報をデー

タベース化し、両システムと有機的に連携させ、多角的・多面的な検索を可能とすることで、

より区民等が議会活動を知る事ができ、また、区民にとって区議会が身近になることが期待さ

れます。 1.2 整備方針 ① 誰もが知りたい議会情報を、簡潔に検索できるシステムとすること。 ② 既存の区議会ホームページとの関連性を踏まえたシステム構築とすること。 ③ 港区情報安全対策指針を遵守したセキュリティ対策を講ずること。

1.3 スケジュール

整備スケジュールは次のとおりです。ただし、現時点での予定のため、契約締結時期等は変

更されることがあります。

No 日 程（予定） 内 容

1 平成３０年４月中旬～５月 契約締結

2 平成３０年５月～ 導入業務（構築、データ移行など）

3 平成３０年７月 映像配信システム運用開始

4 平成３１年１月 会議録検索システム運用開始

1.4 今回の業務委託範囲 ① インターネット映像配信システム更新・保守

現在使用しているカメラ、マイクから映像音声分配器、ホームゲートウエイを通し、ス

マートメディア専用画面への配信が可能であること。 ② 映像配信ケーブル等の配線工事 ③ 会議録検索システムの更新・保守

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区の用意した仮想化基盤上にもシステムを構築する。仮想化基盤、共通基盤の要件に適

合すること。

（巻末「内部情報系仮想化基盤への業務システム構築について」を参照してください。） ④ 議会情報のデータベース化 ⑤ 両システムのデータ移行及び運用

⑥ 業務に関するコンサルティング ⑦ 港区情報安全対策指針を遵守したセキュリティ対策の実施・報告

第２章 現在のシステム構成

本会議及び予算・決算特別委員会の映像をインターネットで配信する「映像配信システム」

及び、議会の議事録を検索する「会議録検索システム」が運用されています。 両システムともにＰＣでの閲覧・検索を主としたシステム構成となっており、スマートフォ

ンやタブレット端末等で閲覧した場合、表示されない、もしくは正確に表示されません。 また、映像配信システムと会議録検索システムは、別々のシステムとして構築されており、

データの互換性はありません。 会議録検索システムについては、庁内ネットワーク用に情報政策課が提供する内部情報系仮

想化基盤上にも会議録検索サーバを構築しており、更新後も同様に構築する必要があります。

第３章 業務要件等

3.1 業務要件 インターネット映像配信システムは、１つのアドレスでアクセス端末や通信環境を判断し、

最適な動画再生形式および画質でマルチデバイス配信を実現する。 生中継は 1,000 件以上同時アクセス可能とし、ＰＣ向けの他にスマートメディア端末専用サ

イトを自動的に生成可能とする。 録画映像は、編集作業を経て、直ちにシステムに更新する。 会議録検索システムは、行政用語を含む同異義語辞書と日本語曖昧表記を全文検索エンジン

により、検索漏れを防ぐとともに、議案、請願、意見書等議会文書をデータベース化し、Webアクセシビリティに配慮された表形式を自動生成し、閲覧、検索可能とする。 会議録は、調整後、その他の議会情報は、変更後速やかにシステムに更新する。 両システム及びデータベース化した議会情報を統合し、各ページを有機的に繋げることで、

視聴・閲覧者の知りたい情報を多方面から簡潔に検索できるシステムとする。 庁内向け会議録は、各種条件により一括で大量のデータを抽出でき、会議録検索や検索の利

便性が高まるため、データ加工後速やかに庁内システムのデータ更新をする。

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システム構成イメージ図

第４章 システム機能要件

本章では、新システムの導入に関するシステム機能要件（要求事項、提案事項）を記載します。

なお、【要求事項】は必須の要件として、これらの要件をすべて満たすものとし、その他の事項を

【提案事項】として提案を求めることとします。

4.1 映像配信システム、会議録検索システム共通

（１）基本機能【要求事項】 ① 会議録検索機能（議会情報含む）と映像配信機能を有し、区議会サイト全体も管理・

連携できるＡＳＰ型（ホスティング）の統合システムであること。また、スマートフォ

ン及びタブレット端末専用サイトも同時に自動で生成する、フレームを使用しない Webアクセシビリティに配慮したシステムであること。

② 各種情報をマスター登録・管理する画面を設け、登録された情報を引用することで別

のページを構築するなど同じ情報の手入力の無駄や入力ミスを防ぎ、相互リンクができ

る仕組みとすること。

（公開用） （公開用） （庁内用） （庁内用）

＜現行システム＞ ＜新システム＞

区議会ホームページ

区議会ホームページ

外部ﾘﾝｸ 同一ﾒﾆｭｰ、ﾃﾞｻﾞｲﾝ、操作性

・会議録検索システム ・議会情報

外部 ﾘﾝｸ

映像配信

システム

議会情報

Html、PDF

議会情報

Html、PDF

外部 ﾘﾝｸ

外部 ﾘﾝｸ

会議録検

索システム

ｆａｃｅbook

・ 映像配信システム

・ 会議録検索システム ・ 議会情報

・会議録検索システム

外部 ﾘﾝｸ

ｆａｃｅbook

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③ 議員名管理・委員会名管理・委員会構成管理・会派名管理・会派構成管理は、公開移

行処理によりデータ更新が行える仕組みとし、それ以外は更新操作によりリアルタイム

にデータが更新される仕組みであること。

（２）サーバ機能【要求事項】

① サービス提供は原則として３６５日２４時間体制とすること。また、メンテナンス等

でサービスを一時停止する場合は、速やかに区議会事務局へ報告することとする。

② 当該サーバを保護するウイルス対策やアクセス制限等のセキュリティ対策が講じられ、

かつ迅速に最新の対策に更新されるものであること。

③ システム障害発生時に迅速に対応できるよう、両システムの動作確認及び設定変更等

を自ら行えるものであること。

（３）名簿等管理機能【要求事項】

① 議員名は、氏名（五十音順）で現職・元職を一覧表示させる画面を設けること。

② 委員会名は、委員会名・区分・並び順・備考を一覧表示させる画面を設けること。 ③ 議員名、委員会名、会派名の入力を必要とする項目はすべてプルダウンメニューによ

る選択を可能とすること。

（４）区議会ホームページ等との連携【要求事項】 ① 区議会ホームページからの外部リンク画面を設けるなど、映像配信システム、会議録

検索システムと連携するシステムであること。

② 映像配信システム、会議録検索システム（議会情報を含む）のメニュー、デザイン、

操作性を統一し、双方が連携するシステムとすること。

（５）提案事項【提案事項】

上記 4.1（１）～（４）について、提案をすること。

4.2 映像配信システム

（１）基本機能【要求事項】

① Windows、MacOS、スマートフォン、タブレット端末等、対応可能なオペレーティング

システム及びバージョンを明示すること。

② 映像の全画面表示は、サイズ指定ができ、録画中継時にはスクロールバーによる早送

り、巻き戻しができること。

③ 録画中継サイトは、内容等をキーワードで検索ができ、かつ議員名、会議名、発言者

名での検索ができること。

④ 録画中継用ファイルについては、配信サーバで自動録画した中継映像・音声データをもとに

受注者が編集を行い、区議会事務局が別途指定する箇所毎に頭出しを行えるようにすること。

⑤ 録画中継は、発言者から会議録検索システムの該当会議録本文へのリンクを可能とし、

会議名・会議日・日程・議員名・議員顔写真・通告内容などの情報を引用して録画映像

と合わせて表示できること。

⑥ 生中継時、同時アクセス数をリアルタイムにモニターでき、アクセスの集計は、ブラ

ウザで表示以外に、Excel 形式（ＣＳＶ）で出力可能であること。

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（２）サーバ機能【要求事項】

生中継及び録画中継は、同時アクセス数1,000件を可能とし、システム障害発生時には

迅速に対応できるよう、配信システムの動作確認及び設定変更等を行えるものであること。

（３）インターネット配信【要求事項】

① 映像・音声信号をインターネットに配信するため、適切なエンコードが行え、受注者の

配信サーバへ安定した送信能力を有するとともに、生中継と並行してＰＣ内への映像ファ

イルの保存等にも十分な能力を有すること。

② 開始ボタンを１回クリックするだけでファイル名生成、エンコード開始が行え、終了ボ

タンを１回クリックするだけで、エンコードが終了する簡易的な操作とすること。

③ 生中継及び録画中継は、PCの標準的なソフトで視聴を可能とし、スマートフォン及びタブ

レット端末での視聴は、新たに動画再生プレイヤやアプリ等をインストールすることなく

再生できること。

④ カメラ、マイク、アンプ等の音響設備は、既存設備を使用すること。

⑤ インターネット中継に必要なパソコン、キャプチャーボードは協議のうえ別途、区議会

事務局が用意する。

（４）ネットワーク機能【要求事項】

① データ送信に必要な、インターネット網までの回線工事費及びＬＡＮ、映像ケーブル線等材料

費は受注者が負担する。

② 映像・音声信号を、エンコード用ＰＣでエンコードし、光回線を通じて受注者側で契約するデー

タセンター内配信サーバに送信する。送信した中継映像・音声データをもとに、受注者は生中継

を行う。

（５）提案事項【提案事項】

上記 4.2（１）～（４）について提案をすること。

4.3 会議録検索システム

（１）基本機能【要求事項】

①システム

ア 日本語曖昧異表記に強い純国産の全文検索エンジンを搭載し、行政用語を含む同

義・類義語辞書を標準で搭載していること。また、差別用語・不適切用語を含まない

こと。

イ 同時アクセス数に制限がなく、会議録データベースは完全に暗号化され発言内容が

改竄される恐れがないこと。

② 検索エンジン機能

ア 全／半角同一視して、検索できること。

（入力されたキーワードは、全／半角を同じ用語として検索できること。）

イ 大／小文字同一視して検索できること。

（入力されたキーワードは、大／小文字を同じ用語として検索できること。）

ウ 論理演算（ＡＮＤ、ＯＲ）で検索できること。

（複数のキーワードに対し、ＡＮＤ、ＯＲを選択して検索できること。）

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エ 同義語・類義語辞書の展開の有無を指定して検索できること。

（キーワードごとに同義語展開の有無が指定できること。）

オ 登録されている辞書内用語を表示できること。また登録されている辞書内用語から必

要な用語を選択して検索できること。

カ 空白を無視して検索ができること。

キ カタカナ語尾長音を無視して検索できること。

ク カナ異表記同一視して検索できること。

ケ 中黒点（・）を無視して検索できること。

コ 数字の位取り「，」を無視して検索できること。

サ 英字は同一視せずに区別して検索できること。

シ カレンダーの祝日が簡単に管理・設定できること。

③ 絞込み検索機能

ア 検索語の入力中に検索候補が自動的に表示される機能があること。

イ 発言種別（議長 質問者 答弁者 目次）で検索できること。

ウ 会議種別（定例会 臨時会 委員会）で検索できること。

エ 会議期間（年月日から年月日まで）で検索できること。

オ 会議の開催年が一覧表示されること。

カ 会議の開催年をクリックすると、登録された会議名ごとに情報が自動で一覧表示され

ること。

キ 一覧表示される情報は、会議名・会期・会期日程・議案一覧・議決一覧・議決結果一

覧・代表及び一般質問・意見書・決議・請願・陳情・会議録・区議会だより・画像放映

へのリンクとする。

ク 会議名はフリーワードを入力して検索できること。

ケ 発言者を表示されているリストから選択して検索できること。

コ 発言者はフリーワードを入力して検索できること。

サ 発言者を複数指定して検索できること。

シ 役職を表示されているリストから選択して検索できること。

ス 役職をフリーワードで入力して検索できること。

セ 議決結果は、「件名検索」「種別」「会議名」「議決日」「議決結果」「表示順」「表示件

数」で絞り込み検索ができること。

ソ 議案名をクリックすることで、議案データ（ＰＤＦ）を表示すること。

タ 意見書・決議については、「内容検索」「会議名」「決議日」「決議結果」「表示順」「表

示件数」で絞り込み検索ができること。

チ 請願・陳情については、「詳細検索」「会議名」「付託日」「議決日」「議決結果」「付託

委員会」「表示順」「表示件数」で絞り込み検索ができること。

ツ 一般質問から会議録本文と録画放映ページへリンクできること。

テ 会議日程を日程表（カレンダー）に一覧表示させ、会議名と各会議の議事録とをリン

クさせること。

④ その他

ア 会議種別により会議録の公開範囲を設定することが可能であること。

イ 特定の語句を含む会議のみ非公開（閲覧不可）にする機能を有すること。

ウ 使用する文字は、ＪＩＳ第１水準漢字・非漢字及びＪＩＳ第２水準漢字とする。（デ

ータ中に含まれる外字については、受注者と協議のうえで対応を決定する。尚、それ以

外の文字や記号、外字等を使用する必要がある場合も同様とする。）

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（２）表示機能

① 検索結果の表示順は新しい会議順、古い会議順の選択ができること。

② 会議日単位で、全発言連結表示、発言者ごとの一発言表示が切替え可能であること。

③ 発言者横には該当の会議録ページ数を表示すること。

④ 検索結果は、年ごとに表示できること。

⑤ 検索結果にはヒット日程件数、会議名、開催日の情報が表示されること。

⑥ 検索結果の日程をクリックすることで職氏名、会議録ページ情報と検索語のヒット語句

を含む前後の発言部分を表示すること。

⑦ 検索ヒット語句にはキーワード別に色付け表示されていること。

⑧ 次ヒット、前ヒットボタンによりヒット箇所へ本文がジャンプして表示されること。

⑨ ２画面表示に設定することも可能で、質疑に対して答弁がセットで表示可能なこと。

⑩ 日程ごとの発言者リストには色付け表示等ヒット発言者を区別されること。

⑪ ヒット発言者のみ表示させる機能があること。

（３）庁内サーバ機能等【要求事項】

区の用意した内部情報系仮想化基盤にも会議録検索システムを構築するため、仮想化基

盤の要件に適合すること。仮想化基盤の機能については、巻末の「内部情報系仮想化基盤

への業務システム構築について」を参照のこと。

庁内に既設の文書作成用パソコン及びプリンタを利用する。環境はWindows７

Professional SP1(32bit)、 Internet Explorer11、Office2010で構成されており、この

環境で稼働するブラウザ、Webシステムとする。パソコンの台数は約2,500台。全台数が同

時接続可能なこと。

なお、庁内サーバに設置する会議録検索システム（議会情報含む）の基本機能はクライ

アント版と同等もしくは同等以上とする。

① 印刷機能

ア 発言全て又は、ある部分を指定しての印刷ができること。

イ 会議名、職氏名、会議録ページ情報をヘッダにつけて印刷できること。

② ユーザ管理機能

ア 職員（ユーザー）ごとに使用できるシステム及び権限等を設定できること。

イ 特定の職員にユーザＩＤ、パスワードを持たせ、各種議会記録の閲覧権限を持たせる

こと。

ウ システムを使用する際は、職員ごとにあらかじめ設定したＩＤ、パスワードでログイン管

理し、データが第三者から閲覧されないよう対策を講じること。

③ アクセスログ取得機能

パソコンからサーバ側へのアクセスログ（ＩＤ、端末情報等）を記録すること。

④ ウイルス対策

サーバ及びパソコンには、ウイルス対策ソフトをインストールすること。

（４）提案事項【提案事項】

上記4.3（１）～（３）について提案をすること。

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第５章 導入作業要件

新システムの導入作業に関する要件（要求事項、提案事項）を記載します。

なお、【要求事項】は必須の要件として、これらの要件をすべて満たすものとし、その他の事項を

【提案事項】として提案を求めることとします。

5.1 導入作業【要求事項】 （１）インターネット・データセンター（ＩＤＣ）

会議録検索システム、公開サイト、管理サイト、ライブ配信サーバ、録画中継サーバ等、

本事業に関わる全てをＩＤＣへの設置すること。（一般オフィスビル等への設置は不可） なお、システム運用については、「6.1 システム運用」に記載。

（２）会議録検索システム ① 港区議会年報に掲載されている議会資料のうち、委員会構成、定例会の開会状況、委員

会等の開会状況、本会議の概要、議案、請願、陳情、意見書・要望書等、歴代議長等につ

いて、データベース化を行い、会議録検索と連携させること。

② 会議録検索データ更新対象は本会議及び各種委員会等とし、別途区議会事務局が指示す

る。

（３） 映像配信システム

① データ送信に必要なインターネット網までの回線工事

② エンコードシステムの調達、設置（ＰＣ及びキャプチャーボードの購入は別途協議）

（４） 実施作業

① 提案する機器、システム、サービスに必要なすべての導入・セットアップ作業を行うこ

と（本番稼働支援を含む）。

② 本事業は比較的短期間にシステムの構築、導入を実現させる必要があることから、具体

的な作業スケジュール（週次ベースの中日程）及び作業タスクを提示すること。

③ 以下の観点を踏まえた運用設計を実施すること。

・運用種別の分類

業務運用：他システムからの連携データ登録、利用者ＩＤの権限付与など

システム運用：システム起動／停止、ジョブの定期実行など

・港区の運用体制の把握

運用体制を事前に確認すること

・運用設計タスクの明確化

運用設計書で想定する目次レベルの粒度でタスクを明確化すること

④ データ移行を実施する前提として、システムに問題がないかを、移行テストとして確

認すること。

5.2 データ移行【要求事項】 受注者は、次のデータ移行及びデータベース化等を行うこと。

① 映像配信システムは現在公開済み（平成26年５月以降の本会議及び予算・決算特別委員

会の映像）のデータを移行する。表示項目については、区議会事務局が示す内容とする。

【参考データ量：１年間約16ＧＢ】

② 会議録検索システムは現在公開済み（平成10年第２回以降の定例会及び平成５年以降の

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委員会等）のデータを移行する。

【参考データ量：約２ＧＢ（Ａ４判約 150,000ページ）】

③ 議会情報は平成５年以降の歴代議長、副議長、監査委員、議会構成（会派構成、議員

数、委員会構成）、一般質問、議案、発案、請願、意見書、要望などの議会年報のデータ

ベース化を行うこと。

【参考：歴代議長、副議長、監査委員及び、議会構成の一部についての電子データは不

存在です】

④ 議会年報２５年分をＰＤＦ化すること。

【参考データ量：約２ＧＢ（Ａ４判約 3,800 ページ）】

5.3 ドキュメント整備【要求事項】 受注者は、本業務の履行にあたり作成した成果物を、業務の完了時に下記の仕様により納入

すること。

成果物

磁気媒体

（MS-office及び

pdf）

Ａ４サイズで印刷し、

ファイリングしたもの

1 プロジェクト計画書 １式 １式

2 システム構成・設計書 １式 １式

3 テスト結果報告書

（セキュリティ含む） １式 １式

4 システム操作書 １式 ３式

5.4 体制及び要員【要求事項】 ① 本業務に関するプロジェクト実施体制を敷くこと。 ② 本事業のスケジュール等に十分配慮し、区議会事務局との打ち合せ・報告等を原則、

週１回行うこと。 ③ 本事業遂行にあたり、十分な要員を確保すること。

5.5 提案事項 上記５章 5.1～5.4 について提案をすること。

第６章 システム運用・保守要件

新システムの運用・保守業務に関する要件（要求事項、提案事項）を記載します。

なお、【要求事項】は必須の要件として、これらの要件をすべて満たすものとし、その他の事項を

【提案事項】として提案を求めることとします。

6.1 システム運用 （１）インターネット・データセンター（ＩＤＣ）【要求事項】 ① ＩＤＣにサーバを設置し、２４時間・３６５日休みなく安全に配信すること。 なお、サーバは国内に設置すること。 ② 震度６強の地震に耐える施設であること。

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③ 二要素認証、２４時間監視カメラ・常駐運用員による入退室管理を行うこと。 ④ 無停電装置、自家発電機による無停電連続運用を行えること。 ⑤ 常時サーバ運用に最適な温度、湿度の確保を行うこと。 ⑥ 延焼防止を考慮した館内および消火設備を有すること。 ⑦ キャビネットラックの施錠管理を行うこと。 ⑧ ネットワーク、電源の二重化を行うこと。 ⑨ ベストエフォート型1Gbps以上であること。【参考データ：現行通信速度50～300Kbps】 6.2 運用業務 （１）映像配信システム【要求事項】

① 生中継

生中継の実施日等については、区議会事務局が指定する。（年４回の定例会及び臨時会

の本会議全日程及び予算・決算特別委員会）なお、生中継を行う時間は原則として会議開

会予定時刻の１５分前から会議終了時後までとする。

生中継中の障害発生時には、システムエンジニアが２時間以内で来庁し対応すること。

② 録画中継

ア 録画中継期間は、以下イからカによる公開開始日から契約期間終了日までとする。

ただし、区議会事務局の指示により期間を短縮する場合、この限りではない。

イ 本会議の録画中継開始は、議会開催日の翌日から起算し１営業日後とし、確認用

の管理サイト上で視聴できるものとする。

ウ 上記の管理サイトは一般公開をする前の確認画面を作成し、必ず区議会事務局の

検査・確認を受けるものとする。

エ 上記の検査の結果、区議会事務局の指示により配信を遅延せざるを得ない場合、

受注者の責は問わない。

オ 区議会事務局の指示により配信を遅延する場合は、その指示に従うこと。

カ 生中継及び録画中継の日ごと、時間ごとのアクセスログ集計表を提出すること。

③ 開催予定日の通知

本会議及び予算・決算特別委員会の開催予定日については、原則として、会期日程が

決定次第速やかに区議会事務局から受注者に通知する。

④ 配信サーバの障害監視及び障害回避業務

サーバ障害等が発生した場合は、区議会事務局に直ちに報告すること。

（２）会議録検索システム【要求事項】

① 更新データは原則Word文書とし、受注者あてにメールにて年間60回程度送付する。

② データのサーバへの反映は、原則、受注者が更新データを受け付けた日の翌営業日とし、

緊急対応の場合は、その都度協議すること。

③ 庁内向け会議録システムの更新は、区議会事務局の指定した日に行うこと。

（３）提案事項【提案事項】 上記 6.1及び 6.2について提案すること。

6.3 保守業務 （１）映像配信システム【要求事項】

① 障害等により、録画中継ファイルの作成に支障が生じた場合には、録画機から再エン

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コードを行い、録画中継用ファイルとする。

② 発言取り消し部分のカットや静止画の追加など録画中継用ファイルの編集にも対応

すること。

③ システム変更は区議会事務局と調整のうえ、原則毎月１回行うこと。

（２）会議録検索システム【要求事項】

① 会議録及び委員会記録に修正が発生した場合は再データ加工を行うこと。

② システム変更・修正は区議会事務局と調整のうえ行うこと。

（３）ホスティングサービス（ＡＳＰ）【要求事項】 受注者は、映像配信システム及び会議録検索システムがインターネット上で、日常正

常に動作するよう次に掲げる業務を行うこと。 ① ＯＳのパッチ当てウイルス対策及びバージョンアップ・リビジョンアップ作業を行う

こと。 ② データベースシステム(検索エンジン、シソーラス辞書、検索アプリケーション)のバ

ージョンアップ作業を行うこと。 ③ 区議会事務局が要求するユーザシソーラスの登録及び更新作業を行うこと。 （４）セキュリティ対策【要求事項】 映像配信システム及び会議録検索システムにおけるセキュリティ対策について、港区

情報安全対策指針に準拠し、セキュリティ対策を行い、必要に応じて報告書を提出する

こと。 （５）システム障害発生時等の支援体制【提案事項】

予期せぬシステム障害発生時や緊急な会議の映像配信など、緊急対応体制や支援内容に

ついて提案すること。

第７章 その他契約条項 7.1 著作権の譲渡等 本業務により作成された成果物は、すでに受注者及び第三者に帰属するものを除き、全て港

区に帰属するものとする。

7.2 事故等の報告 ① 障害の発生については、区議会事務局又は受注者が発見し次第、相手に通知し、速やか

に原因の究明と対応策を行うものとする。

② 受注者は、障害の発生の経緯と処理について、区議会事務局に詳細報告を行うこと。

③ 受注者は、障害の発生に繋がり得る事例について、速やかに通知する等、障害を未然に

防ぐ対応を行うものとする。

7.3 データ保護 ① 障害が発生した場合に、迅速なデータ復旧を可能とすること。

② 会議録データはシステムに登録したフルデータを暗号化して CD-R 等で区議会事務局に

納品すること。

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③ 編集済み映像データをＤＶＤ等で区議会事務局に納品すること。

④ 生中継・録画中継の映像・音声は、区議会事務局の許可なく本委託業務以外で使用、複

写、譲渡してはならない。

⑤ インターネット上に配信する期間（データの保存期間）は、配信開始翌年度から４年間

とする。また、データの削除は年度を単位として行うものとする。

7.4 その他 ① 支払方法

契約代金は、全ての履行を確認後、受注者の請求に基づき一括で支払うこととする。

② 受注者の責務

ア 受注者の責務において、本区民、業務関係者等に対する安全対策に万全を期し、事

故防止に関する必要な措置を講じること。 イ 受注者は、常に善良なる管理者の注意をもって業務を遂行し、業務の進捗状況につ

いて確認の上適宜報告すること。 ウ 受注者は、関係法令等を遵守し、その適用及び運用は、受注者の責任において適切

に行うこと。 エ 受注者は、業務上知り得た秘密を第三者に漏らしてはならない。契約の解除及び期

間満了後においても同様とする。 オ 受注者は、業務の遂行に際して、港区情報安全対策指針を遵守しなければならない。

また、本区が実施する、港区情報安全対策指針の遵守状況に関する点検作業に対応す

るものとする。点検作業には、情報セキュリティにおいて問題が発生した場合の検査、

あるいはセキュリティ監査等が該当する。

カ 本区のコンピュータルームその他の作業場所の入退出については、本区の指示に従

うこと。 キ 受注者は、本契約の履行に当たり、「港区職員の障害を理由とする差別の解消の推

進に関する要綱」の趣旨を踏まえ、適切な対応を図ること。 ク 受注者は、「港区職員のハラスメントの防止等に関する要綱」を遵守すること。ま

た、ハラスメントが発生した場合は、発注者と連携して適切に対応すること。 ケ この仕様書に定めがない事項については、受注者は、本区と協議の上、本区の指示

に従うこと。 コ 受注者は本業務の全てを第三者に委託してはならない。

③ 秘密の保持

受注者は、システム構築時等に得た情報や、作成する成果物及びそれらに係る資料並

びに提供を受けた関連資料等の情報を当該業務に携わる者以外に漏らしてはならない。

なお、業務の履行にあたって別記「個人情報等取扱いに関する特記事項」を遵守するこ

と。

問合せ先 港区議会事務局 議会広報担当 電話番号 ３５７８－２９２０

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