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平成30年9月1日発行 59 東海大学医学部医学科同窓会会報

東海大学医学部医学科同窓会会報...星医会 第5 1 巻頭言 いつからなのか忘れましたがずっと以前に当時の9期生評議員だった 旧友、日原信彦君から評議員になってほしいと誘われ、以降ずっと星医

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平成30年9月1日発行 第59号

東海大学医学部医学科同窓会会報

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目  次

表紙の写真 第20回支部長連絡協議会(平成30年3月11日)

巻頭言…………………………… 副会長 継  淳 … 01事業報告………………………………………………02特集 新理事紹介……………………………………05特集 いせはら今昔ものがたり『寿し弘』………08卒業生の学内新教授紹介……………………………10卒業生の学内新准教授紹介…………………………17新任教授紹介…………………………………………21第38回星医会総会報告 ……………………………26第20回星医会支部長連絡協議会報告 ……………28第24回星医会賞決定 ………………………………30第25回星医会賞募集 ………………………………32第18回ホームカミングデー開催のお知らせ ……33

第112回医師国家試験結果報告 ……………………34評議委員会議事録……………………………………362017年度決算・2018年度予算 …………………412018年度評議員選挙のお知らせ …………………422017年度卒業生 ……………………………………432018年度新入生紹介 ………………………………442017年度学会助成金報告 …………………………45訃報……………………………………………………52在校生のページ………………………………………59会員からのお便り……………………………………61編集後記………………………………………………64

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星医会 第59号 1

巻頭言

 いつからなのか忘れましたがずっと以前に当時の9期生評議員だった旧友、日原信彦君から評議員になってほしいと誘われ、以降ずっと星医会にかかわることになりました。 正直そのころはまだ大学病院勤務で日々の診療に追われ、星医会活動にはほとんど参加していませんでした。恥ずかしながら星医会総会にも出席したことはありませんでした。そののち当時の金渕一雄会長から今度は理事にならないかと推薦されました。あまり真面目でない評議員の私をなぜ?という気持ちが強かったのですが、大先輩である金渕先生に誘われるということは一種命令に近いものと思いお受けしました。 ちょうどそのころからようやく星医会における仕事(本部の仕事)を意識するようになりました。理事になって早々の理事会で各理事の担当業務が決められます。私は当時会報担当理事であった末野利治先生(7期生)の指導の下、東海大学医学部医学科会報誌である「星医会」の編集に携わってまいりました。編集と申しましても1から10まで末野先生と当時事務局の鈴木さんが行っており、私は掲載写真の選択程度のお手伝いしかできませんでした。 その後末野先生が退職され編集作業が私の星医会における最大の仕事になりました。しかし多くは先の鈴木さんや後任の小島さんがほとんどをこなしていただきましたので、私は相変わらず原稿のチェックや企画立案などに携わるのみです。本当に本誌「星医会」は事務局の鈴木さんそして現在は小島さんあっての賜物と思い感謝です。 2年前会員の皆様に会報誌に関するアンケートをとり、多くの方が本誌を楽しみにしてくださっていることを知り本当にうれしく感じました。B5サイズであった本誌がA4サイズに大きくなり、さらにカラー版になるなど少しでも会員の皆様が読みやすいようにしたつもりです。また極力私たちの学び舎であった伊勢原界隈の変化を見て懐かしく思っていただきたいとの思いから、「いせはら今昔ものがたり」と題したリレー特集を企画しました。学び舎周辺も新東名高速道路の建設ラッシュで眺望もめまぐるしく変化しております。少しでもそれを皆様に見ていただきたく敢えて工事中の写真などを表・裏表紙に配してみたりしております。こうすることでしばらく本棚の片隅に本誌を取っておいて何度でも読み返してもらえるようにと願っています。 時代はIT主流でありアナログな会報誌はどうなの?という意見は甘んじてお受けしますが、やはり紙媒体であるからこその良さはあると信じております。そうは申しましてもタイムリーな会員相互のコミュニケーションツールとしてはネット環境には負けてしまいます。そのような中、鄭義弘会長の肝いりでいよいよ星医会ホームページがリニューアルされました。会報誌とホームページがうまく情報を融合・協調しながら、多くの会員の皆様に星医会に目を向けていただきたいと切に思っております。会報誌編集人としてこれからも少しでも良い誌面を作り上げていきたいと思います。みなさまからの投稿はもちろんですがご意見をお聞かせ願えればと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。

星医会における私の仕事星医会副会長 継  淳(9期生)

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星医会 第59号2

2017年度事業報告1.会員状況:正会員:3,810名、特別会員:106名、賛助会員:4名2.役員・評議員:会長1名、副会長5名、理事12名、監事2名、顧問2名、評議員:79名3.理事会開催:①2017/5/24 ②2017/7/13 ③2017/9/14 ④2017/11/15 ⑤2018/2/14.評議員会開催:①2017/7/6 ②2018/1/175.支部長連絡協議会開催:2018/3/116.慶弔  1)退職教授に記念品贈呈:2018/3/11    古賀泰裕先生(生体防御学教授)、川口 章先生(再生医療科学教授)、    高木敦司先生(総合内科学教授)、徳田 裕先生(乳腺内分泌外科学教授)、    田村悦代先生(耳鼻咽喉科学教授)  2)逝去された会員    特別会員:板倉 勝先生、井上宏司先生    正会員 :小嶋達也先生(16期生)、金井塚保博先生(7期生)、辻 誠先生(3期生)、         石田千恵子先生(10期生)、大芝 玄先生(10期生)、橘 英明先生(9期生)、         村松 親先生(8期生)、左近允徳啓先生(14期生)7.会報   第57号 2017年9月1日発行 3,600部    第58号 2018年3月1日発行 3,600部 8.第38回星医会総会:2018/3/11 京王プラザホテルにて開催。 9.支部会:2017年:6/3(土)秦野伊勢原支部会、6/24(土)静岡支部会、7/2(日)四国支部会、          7/22(土)湘南支部会、7/29(土)栃木支部会、9/9(土)長野支部会、          10/1(日)愛知岐阜三重合同支部会、11/4(土)県央支部会、          11/11(土)横浜川崎支部会、11/11(土)千葉支部会、      2018年:1/27(土)大分支部会、2/24(土)北海道支部会10.研究助成 (1)第24回星医会賞:横山 宗昴先生(30期生)、第24回星医会奨励賞:谷 良樹 先生(31期生) (2)学会助成金:

脳外 松前 光紀 第133回日本脳神経外科学会関東支部学術集会 2018/9/16消外 島田 英雄 第50回神奈川消化器病医学会総会 2017/12/16救急 猪口 貞樹 第12回日本病院前救急診療医学会総会・学術集会 2017/12/8産婦科 松山 毅彦 第13回レーザーリプロダクション学会 2018/3/10-11呼外 加賀 基知三 第27回日本呼吸器外科医会冬季学術集会 2018/2/10-11

    ・第133回日本脳神経外科学会関東支部学術集会 2018/9/16   松前 光紀(3期生)    ・第50回神奈川県消化器病医学会総会      2017/16/16   島田 英雄(3期生)    ・第12回日本病院前救急診療医学会総会     2017/12/8   猪口 貞樹(特)    ・第27回日本呼吸器外科医学会冬季学術集会   2018/2/10-11 加賀 基知三(6期生)     ・第13回日本レーザーリプロダクション学会   2018/3/10-11 松山 毅彦(5期生)    ・第26回一般社団法人日本神経内視鏡学会    2019/11/7-8 松前 光紀(3期生)

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星医会 第59号 3

11.学生への援助  ・課外活動奨励賞:総会にて表彰、奨励金授与  ・クラブ活動への資金援助  ・海外留学時の援助  ・医師国家試験対策支援  ・白衣授与  ・6年生に対するインフルエンザ予防接種の実施12.建学祭(ホームカミングデー:湘南校舎):2017/11/3学部デモとして参加 13.全国私立医科大学同窓会連絡会  2017/6/3 第49回全国私立医科大学同窓会連絡会 東部会 (当番校:東京女子医科大学)  2017/11/18 第28回全国私立医科大学同窓会連絡会 全国会(当会当番校)14.神奈川医意会  2017/9/30 第25回神奈川医意会(当会校:北里大学)15.年会費自動振替サービス:加入者数 約383名16.医師賠償責任保険加入手続き取りまとめ17.その他 ・39期卒業生(109名) ・卒業生子弟の入学状況(2017年4月現在):   卒業:24名、在校生:38名(6年5名、5年7名、4年8名、3年6名、2年4名、1年6名)

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星医会 第59号4

1.会員状況:正会員:3,921名、特別会員:106名、賛助会員:4名2.役員・評議員:会長1名、副会長5名、理事16名、監事2名、評議員:81名(39期生参加)3.理事会開催:5回/年4.評議員会開催:2回/年5.支部長連絡協議会開催:1回/年、総会日に開催6.慶弔 退職教授に記念品贈呈7.会報   第59号 2018年9月1日発行予定 3,700部  第60号 2019年3月1日発行予定 3,700部8.研究助成 (1)第25回星医会賞 (2)学会助成金 10.学生への援助 ・課外活動奨励賞 ・海外研修の補助 ・国試対策補助11.建学祭(ホームカミングデー:湘南校舎):2018/11/3 学部デモとして参加予定12.全国私立医科大学同窓会連絡会  2018/6/2 第50回全国私立医科大学同窓会連絡会東部会(当番校:岩手医科大学)  2018/11/10 第29回全国私立医科大学同窓会連絡会全国会(当番校:聖マリアンナ医科大学)13.神奈川医意会  2018/11/10 第26回神奈川医意会(当番校:当会)14.年会費自動振替サービス15.医師賠償責任保険加入手続き取りまとめ16.その他

2018年度事業計画

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星医会 第59号 5

特集 星医会新役員紹介

 今年1月に星医会役員選挙が行われ、会長、副会長、理事、監事が選任されました。 結果は第58号(2018年3月発行)でお知らせしておりますが、副会長は5名とも留任、理事は16名中4名が新任でした。

第10期星医会役員 (任期2018年4月~2021年3月) 会 長  鄭 義弘 副会長  白石 光一 ・ 継   淳 ・ 小川 吉明 ・ 本多ゆみえ ・ 長田 成彦 理 事  岡本 裕一 ・ 金渕 一雄 ・ 大谷 泰雄 ・ 今岡千栄美 ・ 島田 英雄 ・ 平川  均      五月女 昇 ・ 梅園 明也 ・ 豊田 雅夫 ・ 海老原明典 ・ 田中  彰 ・ 明神 和紀      金井 厳太 ・ 新田 正広 ・ 関口 達也 ・ 飯島 宏章 監 事  末野 利治 ・ 古屋 博行

新理事

 17期生の梅園朋也と申します。今回小川副会長からのご推薦を戴き、星医会の理事に就任させて頂くこととなりました。 私は1996年に東海大学医学部を卒業後、旧第7内科(現在の腎内分泌代謝内科)に入局し糖尿病、腎臓病を中心に臨床と研究に取り組みました。ちょうど私の入局の時代は、医局の名称や体制も変更となり、色々な意味で過渡期の真っ只中という感じでした。幸いにも同期の入局員も非常に多く、(その中には今回私と同時に理事に就任した豊田雅夫准教授も含まれています。)上司にも恵まれました。そんな中、腎臓病は腎生検から透析、シャント手術や腎移植まで、糖尿病も境界型から進行した合併症併発症例まで、他にも内分泌疾患まで含めて非常に数多くの症例を経験する事が出来た事は、私の医師としてのキャリアにおいて非常に有意義なものでした。大学病院で臨床、研究、教育に長く携わる事が出来て、非常にそれは幸せな時間でしたが、以前からの自分の夢であった開業を実現するために、2015年に医局を離れ本厚木にうめぞの内科クリニックを開院しました。開業する際には恩師であり、先輩でもある鈴木大輔先生や武田 浩先生に様々なアドバイスを頂き、また医局の深川教授や豊田先生にも背中を押して頂き、その事は今も感謝の念が絶えることはありません。 開業してからあっという間に3年経ち、まだまだクリニック運営も慣れない事ばかりです。しかし毎日大学病院に通わない生活になってからも医局や東海大学医学部には何らかの形で微力ながらでも恩返しできたらと考えておりました。

星医会理事に就任してうめぞの内科クリニック 梅園 朋也(17期生)

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星医会 第59号6

 この度、星医会理事を拝命いたしました豊田雅夫でございます。1996年に医学部を卒業してから20年以上が経ちました。まさか自分が伝統ある星医会の理事に?という思いですが、鄭 義弘会長をはじめとした先輩方にご指導いただけるのでなんとかやって行けそう(なんとかやっていかなくては)と前向きに抱負を書こうとペンを取りました。とはいっても、やはり先輩理事達のようにできるのかと、この重責に改めて身の引き締まる思いが致します。星医会の会員の皆さまには何卒ご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。 上述しましたように1996年に卒業した後、堺 秀人教授が率いる当時の第7内科(現在の腎内分泌代謝内科)へ入局し、途中2002年から2年間の米国留学を挟んで、現在も伊勢原校舎に勤務しています。専門分野としては糖尿病および糖尿病性腎症の診療や研究に従事しております。特に糖尿病は血糖値を見ているだけと誤解されることもありますが、実は「患者さんの人生そのものを深く知り、寄り添わないとHbA1cだけが下がっても、人生の質が落ちてしまう。」という思いで、後輩医師やメディカルスタッフと一緒に学ぶ機会を設け、チーム医療の充実に力を注いでおります。 現在、日本国内で糖尿病が強く疑われる人が1,000万人、予備軍を入れると2,000万人と言われる時代、医師一人で多くの糖尿病患者さんに寄り添うことは無理なので、チーム力を生かしたい。そしてどこでも同じレベルの良質な糖尿病治療を患者さんに提供するのが東海大学の特色の一つ、と言われるようにと日々頑張っております。 そのため、現在も伊勢原病院で毎週月曜、火曜、木曜の週3日の外来、そして火曜午後と金曜午後は隔週で大磯病院、毎週金曜午前は八王子病院に参上しております。外来を通じて各付属病院のスタッフとの交流を深め、目標である「チーム力を生かしてどこでも同じレベルの良質な糖尿病治療」ができるよう微力ながら参加させていただいております。初めは八王子病院の応援から始まり、このように各付属病院を回るようになって約10年、それぞれの病院で頑張っているスタッフと直接顔を合わせて話すことの大切さを身をもって感じてきました。そこにはそれぞれの現場の実情、現場の思い、現場の歴史があり、それぞれに素晴らしい持ち味があり、「良いところはみんなで真似しよう」の精神で宝物を持って帰りチームで共有、また、変えるべき部分があっても、これまた「良いところはみんなで真似しよう」の精神が大切、何処へでものフットワークが重要であると心から感じております。

星医会理事就任のごあいさつ内科学系・腎内分泌代謝内科学 豊田 雅夫(17期生)

 今回理事に就任させていただくこととなり、まずは先輩方を見本としながら少しずつでも星医会の円滑な運営に尽力できればと考えております。我々17期生もなかなか皆で集まるチャンスがまだまだ少ないのですが、同期の卒業生に少しでも星医会活動に参加してもらうよう、できるところから声をかけていこうと思います。 また厚木医師会には今岡先生をはじめ東海大出身の先生も多く、色々とアドバイスをいただけることは大変ありがたいですし、推薦いただいた小川先生も本厚木在住という事で、厚木を徘徊しているとバッタリお会いできるチャンスもあるので困った時には助けてもらおうと勝手に思っています。 みなさま今後とも何卒よろしくお願い致します。

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星医会 第59号 7

 本年度、星医会理事に就任いたしました新田正広と申します。今回、小川吉明先生より星医会理事に推挙頂き拝名することになりました。 平成16年(2003年)卒の25期生です。現在東海大学医学部付属病院外科学系泌尿器科学に所属しております。東海大学泌尿器科についてご紹介をしつつご挨拶申し上げます。 私が泌尿器科に入局した当時(2006年)は寺地敏郎教授の指導の下、皆腹腔鏡手術の習得に切磋琢磨していた時代でした。他大学からも腹腔鏡手術を東海大学に学びに来て東海大学卒以外の先生方とも交流しながら診療にあたり、私も泌尿器腹腔鏡手術技術認定医をとることができました。 それから10年以上経過し、現在は宮嶋哲教授の下、日々精進しております。近年泌尿器科領域ではロボット支援手術(2017年度において保険適応は前立腺全摘、腎部分切除術)が普及し、付属病院泌尿器科でも2017年度は147件のロボット支援手術を行いました。これは県内でも有数の手術件数を誇っております。これからも質を上げながら、安全にも重視した手術を心掛け、東海大学の実績を外に向けて発信していこうと泌尿器科医局員一同頑張っております。 若輩ではございますが、会員、在校生、卒業生にとってよりよい星医会となるよう、貢献していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

新理事に就任して外科学系・泌尿器科学 新田 正広(25期生)

 さて、今回は新理事に就任しての抱負でしたので、話を戻しますと、実はこの何処へでものフットワークが活かせればと考えております。5月に初めて理事会に参加させていただき、諸先輩方の同窓会への思いや、苦労しながら運営されていることを知りました。また、その中でも大事な活動行事として、各支部への支部会訪問があることを教えていただきました。そこで新理事になって一番初めに心に決めたことは、少しでも多く支部会に参加して日本各地で活躍する卒業生の先輩や後輩の先生方と交流したいということでした。北海道から沖縄まで卒業生が活躍しておられますから、それぞれの支部の実情や思い、そして現在までの歴史などをお伺いし、また、最新の東海大学情報を持参して、東海大学の今昔物語を先輩方に教えていただきながら、後輩へと伝えていきたいと考えております。(もちろん地元の料理や美味しいお酒にも期待してます!) 最後に、私を理事に推薦していただいた小川吉明教授、各病院への外来出張を長年にわたり暖かく応援いただいている深川雅史教授に感謝しつつ、星医会の先生方からの暖かいご指導ご鞭撻をお願いし、新理事就任の挨拶に代えさせて頂きます。引き続き、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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星医会 第59号8

 今回の「伊勢原今昔物語」は寿し弘を取り上げます。 私のクリニックは水曜日が休診日です。毎週水曜日は以前の勤務先であった伊勢原協同病院の生活習慣病外来を現在も手伝っている関係で、医局を離れた現在も毎週電車で伊勢原まで通っています。伊勢原協同病院は2014年に伊勢原市役所そばに移転しました。駅から協同病院までは東海大病院に行くのと全く同じ道のりで、伊勢原駅の北口を出てモスバーガーやとんかつ麻柚のある通りを歩いて行くので今でも時折通勤途中の東海大の職員さん達と再会できるのは楽しみにもなっています。 今から2年ほど前、いつもの様に伊勢原駅から病院に向かって歩いていると、高田屋酒造さんの手前、かつてカラオケスナックのあったお店が改築され“寿し弘”の看板がかかっていました。以前のコジマ電機近くのマンションの1階にあった寿し弘は数年前に閉店していたので、当初は違う店だと思っていましたが、話によると以前の寿し弘が復活したとの事。医局での薬の説明会などで用意される寿し弘の寿司折は伊勢原のお寿司の定番でもあり、馴染み深い先生も数多くいらっしゃると思い、今回取材に行くことになりました。

特集 『いせはら今昔ものがたり』

第3回 「寿し弘」理 事 梅園 朋也(17期生)

 現在のお店はカウンターが6席ほど、また4人掛けのテーブル席が3つほどの大きさで、座敷はなく以前のお店の半分ぐらいの大きさだそうです。 店主の三浦弘行さんは現在72歳。お話によると数年前に体を壊し、また腱鞘炎などの影響で商売道具である手の状態が悪くなってしまい、治療に専念するために閉店を決断したそうです。幸いにも治療が奏功し、体調も回復され、手も寿司を握れる状態まで良くなったため、2年ほど前に現在の場所でお店を再開したそうです。

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 ここでしか飲めないという美味しい日本酒も用意されており、お手頃な値段で食べられるランチもやっています。同窓生の皆様も伊勢原に来た時は是非お店を訪れてみて下さい。

 現在のお店は3代目で、一番最初のお店は第2回のいせはら今昔ものがたりで登場したレストランドリームが入っている建物にあったそうです。三浦さんはもともと東京の渋谷の寿司店で修行されており、今から40年ほど前、独立するため物件探しをしていた時、知り合いの寿司職人から伊勢原を紹介されたそうです。「東京で働く寿司職人が、多摩川、荒川、江戸川を越えて働く事は“都落ち”と呼ばれるんですよ。伊勢原には縁もゆかりもなかったので、当初は出前もできず、数年でまた東京に戻るつもりでいたのが、いつの間にか40数年経ってしまいました。」 「開店して間もなく、当時の第2外科の三富教授や第1外科の井上教授などがお店に来ていただけるようになりました。三富教授は学生の卒業式の際に医局にウチの職人を呼んで卒業生や親御さんを招いて寿司を振舞い“三富寿司”と呼ばれていたんですよ。その後も数多くの東海大の先生達がお寿司を食べに来てくれました。」 「第1外科の井上先生と一緒に酉の市で新宿まで熊手を買いに行ったこともありました。どうしても井上先生が一度酉の市に行ってみたいからついて行かせてくれと頼まれてねー。一緒に熊手を買って井上先生はとても満足そうにしてましたよ。」三浦さんは料理を作りながら丁寧に先生達との思い出話を教えてくれました。

 お店の中には先代のお店で使われていたのれんやメニューの木札などもそのまま使われ、かつてのお店の雰囲気が残っています。以前のお店の時は多い時で15人ほどの職人さんを雇っていたそうで、東海大病院からの寿司の注文もかなり多かったそうです。現在は週に数回夜だけ一人の職人さんが手伝っているそうですが、基本的に三浦さん一人で仕込みから全ての準備を行っているそうで、ランチもやっているそうです。「いやーホントに仕込みで朝から一人で仕事するのはこの年で辛いです。」と笑う三浦さんですが、一度は閉めたお店を70歳になって再度開き、今なお現役で以前と変わらぬ美味しいお寿司を黙々と握っている姿を見る事が出来て、本当に感銘を受けました。

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卒業生の学内新教授紹介

 今年度は下記、6名の先生方が学内教授に就任されました。

 平川  均先生 (外科学系・小児外科学 6期生) 小澤 秀樹先生 (内科学系・総合内科学 7期生) 小田 真理先生 (外科学系・脳神経外科学 8期生) 中川 儀英先生 (外科学系・救命救急医学 8期生) 鈴木 育宏先生 (外科学系・乳腺・内分泌外科学 11期生) 新倉 直樹先生 (外科学系・乳腺・内分泌外科学 23期生)

 2018年4月をもって東海大学八王子病院小児外科臨床教授を拝命いたしました。医師になって各医療機関のみならず人生で私に関わってくれた皆様に対し、これまで格別のご支援とご厚情を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。 今日まで思い返せば卒後32年間、小児外科を中心に臨床に邁進してきた毎日でした。 研修医として初めて回った科もやはり小児外科でしたが、その時の故横山清七小児外科教授、外科チーフレジデントを終了し小児外科に入局したばかりの藤本隆夫先生、研修医2年目の泌尿器科田中元章先生と小児科金竜一先生方との良き出会いは、医師としての礎を築いてもらい、小児外科の面白さは下より、0から15歳の小児に特化した医療に対し格別の情熱を注いで治療に当たる背中を見せて頂きました。 3.4.5年目では“1年違えば虫けら同然”を合言葉に一般外科を回りチーフレジデント(外科手術を集中的に執刀できる立場。)までやらせて頂けましたが、自分には向いていないので辛いところもありましたが、小児外科をやるためのこれも修行だと“その日“を思い指折り数え、晴れて6年目からは小児外科スタッフとして働き始ることができました。入局当時、藤本先生は順天堂大へ移動され、横山先生からすると部下は入局1年目の私という心細い状況でした。2年目になると現教授の上野滋先生が赴任され1ヶ月の重なりを経て、私は2年間のアイルランド留学へと旅立ちました。帰国後は横山・上野・平川のスタッフ3人体制で横山先生が退官される2004年まで続き、以後は1名減の上野・平川そして研修医(多くの先生方が回ってくれて、皆さん各診療科の中心スタッフとして活躍中。ともすると他科との関わりが限定される小児外科にあって、引きこもりにならず院内を闊歩できる大きな要因となって今でもまだ助けられています。)とで切り盛りし、2009年(48歳)から、都立八王子小児病院が統廃合され八王子から小児外科医がいなくなる時期に合わせ、慣れ親しんだ伊勢原から八王子へと赴任、1年目は1人で黙々と働きましたが、2年目からは鄭英里先生が加入し、10年目で教授職を拝命し現在に到っております。

小児外科と歩んで早30余年外科学系・小児外科学領域 平川 均(6期生)

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 定年まで残り8年と短いですが、引き続き皆様からの御意見を賜りながら更なる成長を遂げたいと思っております。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

【略歴】神奈川県横浜市神奈川区斎藤分町出身1979年  東海大学付属相模高校卒業1985年  東海大学医学部卒業、東海大学病院研修医1987年  国立大蔵病院 一般外科研修1990年  東海大学医学部第2外科学教室入局(小児外科学助手)1992年  Children's Research Centre, Our Lady's Hospital for Sick Children     (アイルランド、ダブリン) 留学1994年  東海大学医学部第2外科学教室帰局2003年  東海大学医学部外科学系小児外科学講師2009年  東海大学医学部外科学系小児外科学准教授、東海大学八王子病院小児外科医長

【所属学会・資格】日本外科学会専門医日本小児外科学会専門医・指導医・評議員日本小児救急医学会評議員

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【職歴】神奈川県小田原市出身、医学博士1986年 東海大学医学部医学科卒業、同付属病院前期研修医1988年 東海大学医学部付属病院循環器内科後期研修医1991年 平塚市民病院循環器科勤務1995年 東海大学医学部付属大磯病院循環器内科助教2003年 東海大学医学部付属病院総合内科講師2005年 東海大学医学部付属病院総合内科准教授2018年 東海大学医学部付属病院総合内科教授

【所属学会、資格】日本内科学会 総合内科専門医・指導医、日本循環器学会 専門医

 現在総合内科は所属医員23名となるまでに発展し、病棟総合内科医(ホスピタリスト)、内科重症患者を携わる集中治療専門チーム、感染症専門チーム、家庭医・総合診療医と多岐にわたります。大学病院の中でもこれほど大きな総合内科、総合診療を展開しているのは東海大学だけであると自負しております。 ご存じの方もおられると思いますが、NHKの番組に「チコちゃんに叱られる」という番組があります。5歳の女の子に扮するキャラクターが、普段大人が暮らしの中で見ていること、行っていることについて問題を出し、答えられないと「ボーっと生きてんじゃねぇよ! Don't sleep through life !」と一喝されるクイズ番組です。この度、教授職に就きましたが、同窓会の皆様や同僚、後輩に「ボーっと生きてんじゃねぇよ! Don't sleep through life !」と一喝されないように切磋琢磨したいと思いますので、今後とも皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願いします。

 2018年4月1日付で東海大学医学部内科学系総合内科学教授を拝命いたしました。 私は、母校での前期研修後、循環器内科教室に入局し、五島雄一郎教授、半田俊之介教授、田邊晃久教授にご指導いただきました。循環器内科医局時代、主に研鑽させていただきました、東海大学大磯病院は300床の地域の病院で、循環器のスタッフもトップの本間康彦教授を含め3〜4名でありました。同期の坂根浩弥先生(現在愛媛県で開業)らと、日中は多くの患者さんを診療し、夜はラボで実験を行うという日々で、本間康彦教授の叱咤激励のもと、仲間で色々な学会に参加し、発表し夜は酒を飲みに行ったことは今でも良い思い出です。大磯病院での後半は診療科長も務めさせていただき、循環器疾患だけでなく、多くの内科疾患を診させていただけたことが今となっては大変貴重な経験となっております。 転機が訪れたのは2003年で、前任の高木敦司教授に呼ばれ、伊勢原の総合内科に赴任しました。総合内科は、臓器横断的に診られる医師の育成が急務との理念で当時設立されたと聞いております。しかしながら、大学病院という専門医の集団の中にジェネラリストが加わるわけでから、最初は専門各科との関係も微妙、スタッフの人数も少人数という状況でありました。それでも何年か続けていると、東海大学病院の仲間はふところが広いのか、専門各科から多くの協力、サポートを総合内科にして頂き、次々に若手医師も仲間に加わるようになりました。

総合内科教授に就任して内科学系・総合内科学 小澤 秀樹(7期生)

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 この度、救命救急医学教授ならびに臨床研修部長を拝命いたしました。私は東海大学医学部8期生として1987年に卒業、1990年に救急医学に入局しました。当時、救急医学教授は、私たち8期生の学年主任をしていただいた第一外科の正津晃教授が兼任でしておられました。正津先生の部屋へ伺い、入局書類にサインと印鑑を押していただき、「頑張りなさい」と笑顔で声をかけていただいたことが昨日のことのように思い出されます。 その頃は学生の講義でも「救急医学」は無く、救急救命士も存在していない時代で、『救急医学』は漸く黎明期を迎えようとしていました。1987年に2号館の救命救急センターが完成しましたが、診療体制は北米ER型で、救急のスタッフと各科医師が連携して運営されてきました。救急医療は決して救急のスタッフだけで行い得るものではなく、いわば病院全体の総合力がその病院の救急医療体制を大きく左右するものです。そういった意味では救命救急センターあるいは私自身、多くの方々にお世話になり、常に前を向きながら歩んできました。この場をお借りして御礼申し上げます。 東海大学病院救命救急センターは黎明期から確実に進歩してきたと思います。 1990年に伊勢原消防に救急医が当直し医師同乗型ドクターカー、1991年に交通科学評議会の委託研究でヘリコプターを利用した現場からの救急患者の搬送を行いました。その経験から1999年に救急医療用ヘリコプターを導入する効果について検討する「厚生省ドクターヘリ試行的事業」を東海大学が川崎医科大学とともに任されました。そして猪口貞樹教授の指導のもと行われた1年半の実績からその効果が認められ現在の日本のドクターヘリの礎になりました。

『救命救急センター』のこれまでとこれから外科学系・救命救急医学 中川 儀英(8期生)

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【略歴】1987年 東海大学医学部卒業、東海大学医学部付属病院臨床研修医1990年 東海大学医学部付属病院臨床助手1993年 東海大学医学部救命救急医学助教1996年 アメリカInstitute of Critical Care Medicineにてresearch fellow1997年 帰国1999年 東海大学医学部救命救急医学講師2005年 東海大学医学部救命救急医学准教授2018年 東海大学医学部救命救急医学教授

 災害医療においても、1995年阪神淡路大震災、2011年東日本大震災への災害支援、あるいは2015年小田原市内新幹線内放火事件ではドクターカーとドクターヘリが出動、2016年やまゆり園事件ではドクターカーが出動しました。 救急車のたらいまわしが社会的問題になっていた頃より、当救命救急センターは「現場からの救急車を断らない医療」を基軸にして常に地域の救急医療のneedsに応えてきました。2003年には高度救命センターに指定、厚労省が毎年行う全国救命救急センター評価でも常に上位3位以内にランキングされています。 現在、高齢化社会を迎え、救急搬送されてくる患者の背景も変化してきました。高齢者は治療後に安定しても元の環境へ退院することが困難です。こうなると地域のさまざまな関係機関との協働が不可欠です。今後はいわゆる出口問題に関して、関係機関との連携構築にも取り組まなくてはなりません。当救命救急センターはこれからも地域の救急医療needsに絶えずアンテナを向け、それに応える医療を展開していきたいと思います。 一方、今や救命救急センターは教育の場面でも重要な役割を担っています。学生、研修医、ともに救急医療は医師育成のために不可欠です。救急医療を行えると同時に、目まぐるしい時間の中で患者・家族と信頼関係を構築し、また院内のみならず地域の救急隊とも良好なチーム作りが出来なくてはなりません。 かつて初代医学部長の佐々木正五先生から「鬼手仏心」という言葉をいただきました。この言葉ほど、救急医療に携わる医師に求められる資質を端的に現しているものは無いと思います。臨床研修の目標には「医師としての人格を涵養し」とあります。まさに良医を育成する場として、これからも教育にも傾注して参りたいと思います。 今後とも宜しくお願い申し上げます。

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 この度、2018年4月1付けを持ちまして、東海大学医学部外科学系乳腺・内分泌外科教授を拝命致しました鈴木育宏(すずき やすひろ)と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。 教授選考の過程で、幕内博康先生、ご推薦頂いた徳田 裕先生、医学部長の坂部 貢先生、病院長の飯田政弘先生をはじめ、学内外の星医会の皆様から、多くのご指導、励ましのお言葉を頂戴致しました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。 1990年3月に東海大学を卒業し、当初は救急医療に興味があり、大阪大学の特殊救急部に行きかけましたが(笑)、当時の東海大学救急医学教室の澤田祐介先生から、何でもいい、スペシャリストになってからおいでよ、との助言を頂き、それならば一般外科と、5年間の外科チーフレジデント制度の下で一般消化器外科の修練を致しました。転機は、卒後6年目、東京病院で受け持った29歳の進行乳がんの患者さんです。術後、本院で大量化学療法を行いましたが、治療が一段落した時に、肝転移、脳転移で失い、乳がんは手術で治るものではないと認識し、ひとりでも多くの乳がん患者さんを救いたい思いで、田島知郎先生、徳田 裕先生のもと、25年近く乳がん診療に携わり、今回、この重職に任命されました。 乳がん診療において、乳腺外科医の役割は大きく、手術、化学療法、緩和ケアまでと多岐に及びます。当科は、以前より外科専門医、および内科専門医(新専門医制度からは総合内科専門医)を基盤と

「救え、ただ人を救え」外科学系・乳腺・内分泌外科学 鈴木 育宏(11期生)

【略歴】静岡県富士市出身、医学博士1990年3月 東海大学医学部医学科卒業1990年6月 東海大学医学部付属病院前期研修医1992年5月 国立東静病院      (現国立病院機構 静岡医療センター)1993年5月 東海大学医学部付属病院後期研修医1995年4月 東海大学医学部乳腺・内分泌外科助手1997年4月 東海大学医学部付属大磯病院1998年4月 恩賜財団済生会平塚病院2001年4月 東海大学医学部付属病院2005年4月 東海大学医学部乳腺・内分泌外科講師2010年4月 東海大学医学部乳腺・内分泌外科准教授2012年4月 東海大学医学部付属八王子病院       オンコロジーセンター長2015年10月 東海大学医学部付属病院2018年4月 東海大学医学部乳腺・内分泌外科教授       付属八王子病院勤務

【所属学会・資格】日本外科学会(専門医、指導医)、日本乳癌学会(専門医、指導医、評議員)日本臨床外科学会(評議員)、日本リンパ浮腫治療学会(評議員)、日本臨床腫瘍学会、日本癌治療学会、日本癌学会、日本緩和医療学会

した乳腺専門医を育成してきました。また、乳がんを中心に薬物療法を行うがん薬物療法専門医取得の推進にも努めて参りました。今後も、外科のみならず内科的なセンスを持ったBreast Oncologistの育成に力を注ぎ、患者さんの精神的支えとなり、心温まる人間性豊かな乳がん診療を提供すべく、日々努力をして参ります。 2018年4月から、本院は新倉直樹教授の新体制となりました。私は付属八王子病院での乳腺・内分泌外科のactivityとpresenceを示すよう、今後も強い向上心、探究心を持ち続け、東海大学の発展に力を注ぎ、私の背中を見て乳腺外科を志す後輩を育てたいと思います。 ブラックペアンの佐伯教授も仰っていました。

「そのままでいい、普通でいい、医者は患者のことだけを考えろ、救え、ただ人を救え」 今までにも増して、患者さんの目線に寄り添い、一人でも多くの乳がん患者を救いたいと思います。 引き続き、皆様からの貴重なご意見を頂ければ幸いです。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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 このたび乳腺・内分泌外科の教授に就任いたしました新倉直樹と申します。 私が教授というポジションを目指したきっかけは、留学中の上司であるNaoto Ueno先生から「研究を続けたければ教授になるしかない、研究をする以上は教授を目指しなさい」と言われ続け、5年ぐらい前から研究がうまくいくにつれて教授という職を目指すようになりました。 研究が続けられる環境を求めて京都大学の標的治療腫瘍学講座にも勤務しました。留学もそうですが、日本国内であっても外に出るだけで、東海大学の強みや弱みを認識することができました。 多くの先生方から、教授になったのだから、もう自分で手を動かして研究する時期は終わったことを認識して、今後は教室の責任者として方向性を示して後輩の先生を指導して研究を進めなければならないとご指導いただいております。 先日、ASCO(アメリカ臨床腫瘍学会)に参加した際、留学中に所属していた M.D, Anderson Cancer Center, Breast Medical Oncologyの責任者であり、乳癌薬物治療の権威でもあるDr Holtobagyiの受賞講演のタイトルがmentoring, empowering, open doorであり、チームを作り、環境を整え、適切なmentoringを行うことで多くのmenteeが育っていく重要性をお話しされ、講演の中で言われていた、Their success is your success.と言う言葉にとても感銘を受けました。 今後は学生の教育を充実させ、仲間を増やし東海大学から新しい研究、エビデンスを発信できるようにチームを作っていきたいと思います。星医会の皆様には今後ともご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

東海大学から新しいエビデンスの創出を目指して外科学系・乳腺・内分泌外科 新倉 直樹(23期生)

【略歴】2002年5月~ 東海大学医学部付属病院 臨床研修医2004年4月~ 独立行政法人国立病院機構埼玉病院 外科2005年4月~ 東海大学医学部付属病院 外科 : 臨床助手2007年4月~ 富士重工業保険組合 総合太田病院 外科2009年9月~ University of Texas MD Anderson Cancer Center :         Department of Brest Medical Oncology Visiting assistant Professor2011年4月~ 東海大学医学部 外科学系 乳腺・内分泌外科 : 助教2014年7月~ 京都大学大学院 医学研究科 標的治療腫瘍学講座:特定助教2015年4月~ 東海大学医学部 外科学系 乳腺・内分泌外科 : 講師2017年4月~ 東海大学医学部 外科学系 乳腺・内分泌外科 : 准教授2018年4月~ 東海大学医学部 外科学系 乳腺・内分泌外科 : 教授

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卒業生の学内新准教授紹介

准教授に昇格して東海大学大磯病院 整形外科学 三谷 玄弥(14期生)

 今年度は下記、6名の先生方が准教授に昇格されました。

 小山 祐司先生 (専門診療学系・リハビリテーション科学 10期生) 大貫 陽一先生 (内科学系・神経内科学 12期生) 三谷 玄弥先生 (外科学系・整形外科学 14期生) 五十嵐宗喜先生 (内科学系・消化器内科学 16期生) 小嶋清一郎先生 (内科学系・消化器内科学 18期生) 隅山 香織先生 (基礎医学系・生体構造機能学 21期生)

 『ちゃんとスーツとネクタイ着用で出席してくださいね。』先日行われた整形外科学領域での昇進祝賀会の直前、心配した教授の命で医局長からの連絡が…。 そういえば僕がテニスのナショナルチームに携わりはじめたころ、皇族もいらっしゃるオフィシャル(と、後からわかった)パーティーにアロハで参加してしまい、大変恥ずかしい思いをしたことがありました。その後、帯同の度に、チームマネージャーから『先生、オフィシャルパーティーがありますよ、アロハは日本ではフォーマルウエアじゃありませんからね! ちゃんとスーツ持ってきてくださいよ!!』毎回念を押されるようになりました。いつもちゃんとしていない僕のことをよく理解し、なおも、見捨てずに使っていただける周りの皆様に感謝です。 真っ黒で小汚くて、はねっかえりの駆け出し時代「服装、髪型で注意されることはあたりまえ」「不器用なのに頑固」そんなめんどくさい後輩に、医師としてのイロハ、整形外科医としてのABCをあきれながらも叩き込んでいただいた野村 武先生はじめ、当時のオーベンの諸先輩方に感謝です。 膝関節外科医、スポーツDrを志してからは、領域内の膝・スポーツDrの先輩方はもちろんのこと、他大学の先生方からも多くを学ばせて頂きました。 新しい術式をstartするにあたり、体育学部から多くの選手を紹介し、背中を押していただいた中村 豊先生、テニスメディカルサポートの世界に導き、チャンスを与えていただいた聖マリアンナ医大整形名誉教授の別府諸兄先生をはじめ、技術のみならず多くのパッションを授けていただいた諸先輩方に感謝です。 卒後10年以上たってから、膝関節内組織の再生医療について研究させていただきました。 予備知識ほぼ皆無のポンコツ頭を根気よく指導していただいた佐藤正人教授、一緒に研究した大学院時代の後輩たち、研究員のみなさまにも感謝です。また、一緒に勉強して、盛り上げ、支えてくれる東海大 膝・スポーツチームの後輩たち、君たちのおかげで心折れそうなときにもがんばれます。大感謝です。 整形外科医、膝関節外科医を志すきっかけを頂いた今井 望名誉教授、経済的に苦しかったとき、医局を辞めないように諭し、ご配慮いただいた故福田宏明名誉教授、スポーツ整形以外にsubspecialtyを持つことの大切さをご指導いただいた持田讓治名誉教授、今回准教授へのご推薦を頂いた渡辺雅彦教授、4人の主任教授には本当に深く感謝しています。

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 能力的にも、人格的にも、かなり背伸びしなきゃ勤まりそうもない准教授の職ですが…、自分らしさも少々残しつつ、ボチボチがんばってみようと思います。 最後に同窓後輩のみなさんへ 頭があまりよいわけでもなく、問題児?だった僕でも、准教授になんとかなることができました。 “みんなならもっとできる!”どんどん僕を追い越していってください。

医師人生を振り返ってみて内科学系・消化器内科学 五十嵐 宗喜(16期生)

 平成30年4月より内科学系消化器内科学准教授を拝命しました、16期生の五十嵐宗喜と申します。 このたびの准教授の昇格に際してご推挙いただきました消化器内科学 峯 徹哉教授、内科学系学系長 瀧澤俊也教授に心より感謝申し上げます。 私は平成7年に東海大学医学部を卒業しました。現在の妻(同期)とともに研修医生活が始まりました。この研修生活がスタートした時にすでに消化器内科学教室への入局を決めていました。勉強ができなかった私が、唯一好きだったのが消化器だったからが一番の理由だったと思います。2年間の研修生活の間も消化器内科学教室への入局の意思は変わらず、研修修了後はそのまま故三輪 剛教授の教室へ入局しました。そして大学院の道にも入り、当時第6内科助教授 高木敦司先生(現東海大学医学部付属大磯病院 特任教授)、平成30年3月に定年退職された基礎医学系感染症研究室 古賀泰裕教授のご指導のもと「ヘリコバクター・ピロリ感染胃上皮におけるTNF-α誘導性のアポトーシスに対するアンモニアの作用」といった主にヘリコバクター・ピロリ感染症に関する研究をしました。この研究期間中も内視鏡を中心とした消化器内科学の臨床も平行して勉強しました。この間多くの医局の先輩方、当時の関連病院に出向されていた先輩方から多くのご指導を頂きました。 振り返るとここまで私がやってこられたのはこうした多くの諸先輩の存在があったからであり、非常に恵まれた環境だったと思うのと同時に感謝の気持ちしかありません。 私がよく後輩たちに話をするのですが、亡くなった祖父に子供の頃、「人間は一生の間に大きな分岐点が3〜4つある」と教えられました。私は現時点で2つあったと思います。1つ目は現在の妻と出会ったこと、2つ目はこの恵まれた環境で消化器内科学を勉強できたことと思っています。 今後は更に精進するとともに今まで私が指導を受けたことを後輩たち、学生にも伝えていくことが大事と考えております。微力ではありますが、今後も同窓生、東海大学医学部のため努力してまいりますのでご指導の程よろしくお願い致します。

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准教授就任のご挨拶内科学系・消化器内科学 小嶋 清一郎(18期生)

 このたび2018年4月1日付で東海大学医学部付属八王子病院消化器内科准教授に昇格させていただきました。これまで星医会の皆様から賜りましたご厚情に対し、心より感謝申し上げます。また、ご推挙いただきました渡辺勲史教授(八王子病院前病院長)には厚く御礼申し上げます。 私は当初、薬学の道を歩み、製薬会社に入社してからの学士入学ですので同期のみなさんからは13年遅れてのスタートでした。おじさんでしたが同期のみんなはよくしてくれて、楽しい第2の学生生活でした。 入局当時、消化器内科は肝胆膵を主に扱う内科学3と消化管を主として扱う内科学6に別れていました。峯徹哉教授が主催するようになってから2つの医局は一緒になりましたが、私の同期は3,6併せて18人もおり、野球ができるねと皆に言われたものです。同期がたくさんいるのはありがたいもので、さまざまな(理不尽な?)困難にもお互いにサポートしあってなんとか切り抜けることができました。当時は「ブラック企業」という言葉はもちろんありませんでしたが、ブラックすれすれのイベントは日常茶飯事でした。私たち同期の返事には「っ、わかりました」しかありません(この「っ」に、「わかりました」としかいえない、少しのあきらめと大いなる決意が感じられます(笑)。それでもみんな前向きに頑張っていたのは、教授、助教授をはじめ指導してくださる先輩医師の方々に医学・医療に対する熱意と、責任は取るからのびのびやりなさいという懐の大きさを感じていたからに違いありません。昨今医師の労働環境は大きく変わろうとしていますが、熱意を持って後進を育てるという流れは受け継いでいかねばなりません。 私はもう一度学生生活を送れるのであればどうしてもやりたいことがありました。それはオーケストラでチェロを弾くことでした。念願かなって当時の音楽部(現 東海大学医学部健康科学部管弦楽団)に入部し、33歳で初めて弓を持って舞台に立ちました。しかし、根が練習嫌いのためなかなか上達しません。実は今でも夏合宿に参加し、定期演奏会では学生さんに混じって弾いていますが、妻からは「あなたはおサイフなんだから、お金は出しても音は出さないで」といわれています(妻はヴァイオリン弾きです)。子供達は「パパはうまいよ。だって弓があってるもん」といいますが、「(それはエアチェロって言うんだよ)」とは口が裂けても言えません。 このような私ですが、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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就任のご挨拶生体構造機能学 隅山 香織(21期生)

 平成30年度より准教授を拝命しました。ご推薦頂きました先生方には厚く御礼を申し上げます。 実は、星医会からの原稿依頼が2か月程前に通知されたらしい、のですが、どう取り紛れてしまったのか諾否の返事をしていなかったようで、締め切り日より大分日が経ってから再度ご依頼を頂きましたため「星医会会員の皆様の励みになるような」文章からは程遠い内容で実に恐縮ですが書かせて頂くことにしました。 私は東海大学医学部を卒業後、東海大学医学部付属病院で研修して整形外科に入局し、さらにその10年後現在の生体構造機能学に異動しました。その後は研究と臨床(外来診療のみ)、学生教育の3つをこなしつつ現在に至ります。大学の三つの仕事の柱である臨床・研究・教育に、一つしかない身体と24時間しかない一日を各々如何程の割合で割り振るかは人それぞれですが、通常は主に臨床、研究、あるいは教育の一つの分野に時間と労力を集中して費やし研鑽を積み上げたものが己の専門分野となるでしょう。何れか一つの仕事で目覚ましい結果を成すには他の業務への労力の配分を削らざるを得ず、また、これら三つの仕事を足して1以上の成果を上げようとするならば、個人の工夫や努力もさることながら、仕事を分担する人手や費用等の物理的・経済的環境も大きく影響してくることとなります。しかし、私はこの数年間それぞれを見て、経験することにより、これら3つの仕事は完全に分断されているわけではなく互いに連動していると感じるようになりました。私は未だ一つの柱専門に特化するまでは至っておりませんが、それぞれの分野で得られた経験や知識を少ないながらも生かして、これらの有意義な繋がりに寄与できればと考えています。 最後になりましたが、これまで多くの方々の御指導やお力添えによりここまで細々ながらも仕事を続けることができました。皆様に心より感謝の言葉を申し上げます。

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星医会 第59号 21

 この度、2017年7月1日付けで専門診療学系小児科学教授を拝命いたしました山口公一と申します。 私は1980年に信州大学医学部を卒業後、同愛記念病院小児科で馬場 實先生の薫陶を受け、向山徳子先生、松井猛彦先生、岩崎栄作先生、小田嶋博先生をはじめとする多くの先生方に気管支喘息や食物アレルギーなどのアレルギー疾患はもちろん、総合診療医であるべき小児科医としての基礎と臨床について幅広くご指導いただきました。現在までその教えを守るべく微力ながら奮闘しているつもりです。

 現在も増加傾向を示すアレルギー疾患については馬場先生が提唱されたアレルギーマーチやゼロレベル作戦を念頭において、その進展防止やさらには発症予防を常に心がけ、アレルギー疾患の自然歴を改善しうる唯一の治療とされるアレルゲン免疫療法についても様々なかたちで積極的に取り組んでおります。私は微力ですが、病気で困っている、苦しんでいるお子さんをひとりでも減らすべく、小児医療に全力を傾けていきたいと存じます。幸いなことに東海大医学部付属八王子病院の小児科には各分野の非常に優秀なスタッフの先生方が揃っております。 今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

新任教授紹介

よろしくお願い申し上げます東海大学医学部付属八王子病院 専門診療学系・小児科学 山口 公一

【略歴】1980年、国立信州大学医学部卒業  同年、同愛記念病院小児科入局1993年、米国ハーバード大学・ボストン大学留学1999年、同愛記念病院小児科主任2009年、同愛記念病院小児科部長2016年、国際医療福祉大学熱海病院小児科教授2017年より現職

【専門領域】小児アレルギー

【所属学会・資格】日本アレルギー学会 代議員日本小児アレルギー学会 評議員日本小児科学会 認定専門医・指導医日本アレルギー学会 認定アレルギー専門医・指導医、日本アレルギー学会 喘息予防・管理ガイドライン2018作成委員日本感染症学会 インフェクションコントロールドクター東京都アレルギー疾患対策検討委員会委員

 下記、6名の先生方が新たに教授に就任されました。

 山口 公一先生 (専門診療学系・小児科学 2017/7/1着任) 権藤 洋一先生 (基礎医学系・分子生命科学 2018/1/1着任) 椎名  隆先生 (基礎医学系・分子生命科学 2018/4/1着任) 竹下  啓先生 (基盤診療学系・医療倫理学 2018/4/1着任) 張  漢秀先生 (外科学系・脳神経外科学 2018/4/1着任) 木村  至先生 (専門診療学系・眼科学 2018/4/1着任)

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星医会 第59号22

 キイロショウジョウバエの実験集団遺伝学を皮切りに、学生時代より一貫して突然変異の研究に携わり、広く遺伝学を専門としています。 ポストドック時代に、当時新しく始まったゲノム学を取り入れ、マウスの古典的眼毛色変異のひとつをクローニングしまして、1990年、東海大学医学部DNA生物学教室(当時)助手として採用いただき研究者としての第一歩を踏ませていただきました。以来、トランスジェニックマウスやノックアウトマウスの開発を通して、遺伝学・ゲノム学に基づく基礎研究に従事させていただきました。

 そういった実績をもとに、1999年新しく始まった大規模マウスミュータジェネシスプロジェクトに参画することとなり、理化学研究所チームリーダーとして着任しました。「任期制」という当時まだ耳慣れない職制でもあり、数年間の出向程度のつもりでゼロから立ち上げ、変異マウスライブラリーを構築、国内外に公開提供しているうちにあっという間に20年近く経ってしまいました。 今年1月ようやく東海大学に戻ってくることができまして深く感謝しております。生命科学は21世紀に入るや否や、iPS細胞、1000ドルゲノムシーケンシング、ゲノム編集などなど、立て続けに技術革命が起こり、臨床応用や実用化への期待が高まると同時に倫理面などの課題も山積しています。 学生時代にはFORTRANやBASIC、PASCALといった言語を駆使して統計遺伝学解析やDNA配列解析を、理研ではORACLEデータベース構築を、また、ここ数年は、リナックスサーバ群を並べて次世代シーケンサーが排出するビッグデータのインフォーマティクス解析にも従事しており、実験科学と情報科学の融合にも取り組みながら、この生命科学新時代の夜明けに向け、以前からお世話になっている先生方、また、若い学生さんたちともいっしょに研究・教育面のみならず、一般社会への情報発信も含めて、基礎医学のこれからを拓いていきたいとおもいます。

基礎医学のこれからに基礎医学系・分子生命科学 特任教授 権藤 洋一

【略歴】1987年 米国コロラド大学大学院博士課程修了Ph.D.取得1987年 米国ジャクソン研究所ポストドクトラル研究員1989年 米国フォックスチェイス癌センターポストドクトラル研究員1990年 東海大学医学部DNA生物学教室助手1993年 九州大学生体防御医学研究所講師1995年 東海大学総合医学研究所分子医学医療研究センター助教授1999年 理化学研究所ゲノム科学総合研究センターチームリーダー2008年 理化学研究所バイオリソースセンターチームリーダー2018年 東海大学医学部基礎医学系分子生命科学特任教授

【所属学会など】日本遺伝学会(全国区評議員3期)、国際ほ乳類ゲノム学会(評議員1期)、ゲノムテクノロジー第164委員会委員、米国遺伝学会、日本分子生物学会、日本人類遺伝学会、日本癌学会、日本進化学会、日本バイオインフォーマティクス学会、公益財団法人放射線影響研究所科学諮問委員

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星医会 第59号 23

【略歴】1993年3月 慶應義塾大学医学部卒業1993年4月 慶應義塾大学病院内科研修医1997年6月 慶應義塾大学医学部内科学教室助手(呼吸循環研究室)2001年7月 北里研究所 入所2010年4月 北里大学北里研究所病院総合内科部長2013年4月 北里大学北里研究所病院医療安全管理室長(兼任)2015年4月 青山学院大学教育人間科学部教授2018年4月 東海大学医学部基盤診療学系医療倫理学領域教授

 2018年4月1日付で新設された基盤診療学系医療倫理学の教授を拝命いたしました。遺伝子診療科の大貫優子講師、高橋千果助教にも加わっていただき、3人でスタートすることとなりました。かつて市川家國先生が主宰されていた「生命倫理学」の精神を受け継ぎながら、より臨床医学に踏み込んだ新たな領域として展開してまいります。星医会のみなさまにおかれましては、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 私は1993年に慶應義塾大学医学部を卒業後、慶應義塾大学病院およびその関連施設で内科研修を受けました。1995年度に伊勢原市のお隣の秦野市

にある国立療養所神奈川病院(現在の国立病院機構神奈川病院)に出向した際には、星医会の先生方にたいへんお世話になりました。1997年に慶應義塾大学医学部内科学教室呼吸循環研究室に入局し、呼吸器内科医としての修練を積みつつ、呼吸器内科学の基礎研究・臨床研究に従事しました。2001年に社団法人北里研究所(2008年から法人統合により学校法人北里研究所)に入所後は、診療の範囲を在宅医療や緩和医療に広げるとともに、医療倫理学の実践、教育、研究に従事してまいりました。特に臨床倫理コンサルテーション体制の構築、人生の最終段階における医療やケアの事前指示書の整備、患者教育について精力的に取り組み、全国の先駆けになる取り組みができたと自負しております。2015年に青山学院大学に異動し、医療の現場からは少し距離をおいて医療倫理の教育と研究に携わっていましたが、本学においてまた臨床倫理の活動の場をいただき、重責に身が引き締まる思いであると同時にたいへんワクワクしています。 医療倫理学は、まさに「科学とヒューマニズムの融和」を体現するための中核的な学問領域です。医療倫理学の教育・研究はもちろん、臨床倫理コンサルテーション等の倫理支援にも真摯に取り組み、日々の医療やケアの実践をサポートできる医療倫理学領域を目指します。あたたかいご支援をいただけますと幸いに存じます。

新領域・医療倫理学教授に就任して基盤診療学系・医療倫理学 竹下 啓

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【略歴】1983年 東京大学医学部医学科卒業1983年 東京大学医学部脳神経外科学教室入局1984年 三井記念病院脳神経外科1987年 米国ヴァージニア大学脳神経外科レジデント1994年 日赤医療センター脳神経外科1998年 愛知医科大学脳神経外科助手1998年 愛知医科大学脳神経外科講師2001年 愛知医科大学脳神経外科助教授2007年 埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科准教授2011年 同教授2018年 東海大学医学部外科学系脳神経外科領域教授

 2018年4月1日付にて、東海大学医学部外科学系脳神経外科領域の教授を拝命いたしました、張 漢秀と申します。 脳神経外科も、いくつかの専門領域に分かれますが、私はこれまで、脊椎・脊髄疾患を専門として、研鑽を積んでまいりました。脳神経外科での脊椎手術は、一般にはあまりなじみがないかもしれませんが、世界的には、脳神経外科の重要な柱として位置づけられています。本邦では、従来、脳神経外科が脳に特化するきらいがあったのは事実ですが、最近では、脳神経外科学会でも、脊椎疾患の手術を重要な専門領域と認識してきており、脳

神経外科医専門医には必須の領域として、卒後教育が行われつつあります。 脊椎疾患、特に頚椎症や腰部脊柱管狭窄症などの変性疾患は、高齢者に非常に多い病気であり、今後の人口の高齢化を考えても、この疾患を扱うことのできる医師の育成は、社会的にも強く求められていることと思います。従来、整形外科で扱われることが多かった疾患ではありますが、脳神経外科としても、その特性を生かして、多くの貢献ができる領域です。脳神経外科の特性は、顕微鏡を用いた精細な手術にあり、この技術を、いかに脊椎疾患の手術に応用するかという点が、我々の課題であります。幸い私は、いままで多くの優れた師からの指導に恵まれ、また、多くの先生からの支援を受けて、数多くの症例を経験することができました。しかしながら、まだまだ道半ばであることは言うを待ちません。 東海大学においては、これまでの経験をさらに発展させて、Neurospine surgeryの発展に寄与していきたいと思います。また、同時に、一人でも多くの脊椎外科専門医を育て、これからの社会のニーズにも答えられるような体制の礎を築いていくことができれば、大変幸いであると考えています。今後とも、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

教授就任にあたって外科学系・脳神経外科学 張 漢秀

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【略歴】1995年3月 慶應義塾大学医学部卒業1995年5月 慶應義塾大学医学部眼科学講座入局1998年4月 大和市立病院 眼科医員1999年7月  慶應義塾大学医学部眼科学講座 助手(緑内障班

フェロー)2000年11月 埼玉社会保険病院 眼科医員2003年1月 東京電力病院 眼科科長2004年1月  慶應義塾大学医学部眼科学講座 助手(緑内障班

サブチーフ、2006年より緑内障班チーフ)2006年4月 東京大学大学院医学系研究科客員研究員併任2006年10月  国立病院機構東京医療センター感覚器センター研

究員       慶應義塾大学医学部眼科学講座 非常勤講師併任2009年1月  順天堂大学大学院医学研究科眼科学および医学部

眼科学教室 准教授(浦安病院勤務)2015年1月 埼玉医科大学医学部眼科学教室 准教授2018年4月  東海大学医学部専門診療学系眼科学 教授(八王

子病院勤務)

【受賞・研究助成採択】2005年 第1回Alcon Japan Clinical Award受賞2009年度今井記念緑内障研究助成採択2009年度日本失明予防協会研究助成金採択2013年度須田賞(須田記念緑内障治療研究奨励基金)受賞

 2018年4月1日付けで東海大学医学部専門診療学系眼科学教授を拝命致しました。 私は1995年に慶應義塾大学医学部を卒業後、眼科学教室にて小口芳久教授をはじめとする多くの素晴らしい先生方の下で研修をさせていただきました。大和市立病院に出向後、専門領域を緑内障と定めて大学に帰室、緑内障班フェローとなり、その後は大学での緑内障外来を継続しながら、関連病院を経て再び大学へ帰室し、緑内障班サブチーフ、そしてチーフを務めさせていただきました。臨床では多数の難治症例を経験し、研究面では

主として網膜や視神経の眼循環動態を解析し、緑内障や種々の眼疾患の病態解明に取り組み、また眞島行彦先生のご指導の下、緑内障の遺伝子型と表現型についての研究に携わらせていただきました。 その後、国立病院機構東京医療センター感覚器センター研究員となり、三宅養三感覚器センター長の下、慶大血液内科との共同研究にて池田康夫教授のご指導を仰ぎ、同級の座間猛先生と緑内障患者のSNP(一塩基多型)解析を行い、プロスタサイクリン受容体異常と緑内障発症との関連について新たな知見を得ることができ、後に須田賞を受賞することができました。その後は分子細胞生物学研究部の岩田岳先生ご指導の下、緑内障の基礎研究に携わり、2009年に順天堂大学医学部眼科学教室准教授(浦安病院勤務)に着任し、2015年から埼玉医科大学医学部眼科学教室准教授として大学での教育・臨床・研

真摯な医療を実践し、医学への貢献を目指す東海大学医学部付属八王子病院 専門診療学系・眼科学 木村 至

究に携わってまいりました。 この度は東海大学の坂部貢医学部長、眼科学領域主任の鈴木康之教授、八王子病院前病院長の渡辺勲史教授をはじめ、東海大学の先生方には格別のご支援を賜り、東海大学医学部付属八王子病院にて勤務させていただくことになりました。 私は慶應義塾大学医学部在学中、三四会馬術部に所属し、そのつながりで故樋田哲夫先生に多大なる薫陶を受け、眼科医としての道を歩んで参りました。その教えを胸に、改めて眼科診療の初心に立ち返り、地道に真摯な医療を実践して参りたいと存じます。 関係各医療機関の先生方、星医会の先生方には今まで多大なるご指導・ご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。今後なお一層のご指導ご鞭撻を賜ることができれば幸甚と存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

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第38回星医会総会報告

 2018年3月11日に第38回星医会総会が例年通り東京新宿の京王プラザホテルで行われました。 東海大学医学部も年々卒業生を送り出し、正会員数も増えていることから、今回は全体で過去最多149名の参加がありました。卒業生は1期生から38期生(19、24、26、27、29、31、32、33、34、35、37期生は今年は参加がありませんでした)と在校生合わせて128名の参加でした。

高木敦司先生後藤俊郎先生

ゲスト期 8期生

ゲスト期 28期生ゲスト期 18期生

星医会副会長 本多 ゆみえ(10期生)

 会費無料のゲスト期は8期、18期、28期、38期でそれぞれ近況報告をして頂きました。

 来賓の東海大学常務理事・東海大学学園校友会会長補佐・東海大学同窓会副会長の後藤俊郎先生や退官される教授の代表として高木敦司先生にご挨拶をいただきました。

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柔道部

2018年4月からの新役員紹介

 今回初出展で、東海教育産業の協力を得て東海グッズの販売を行いました。お土産としてネクタイ、ジャムや草加煎餅などの売れ行きが良く、来年も出店する予定です。 次回第39回星医会総会は2019年3月10日です。来年も是非ご参加下さい。

 1月に役員選挙が行われた結果の2018年4月からスタートする第9期星医会会長、副会長、理事の紹介がありました。

 表彰式は第24回星医会賞を受賞した30期生の横山宗昴先生(整形外科学, 助教)、同じく星医会奨励賞の谷 良樹先生(31期生, 整形外科)が表彰されました。 在校生のクラブ活動表彰では柔道部男子、剣道部、卓球部、バレーボール部が表彰されました。

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 今回は全37支部中22の支部会より出席していただきました。第20回という節目の会になりましたが、昨年の本会で一部の支部長よりこの「星医会支部長連絡協議会」の在り方につきもう少し建設的な会であるべきとのご指摘がありました。そこで今回は例年行われている各支部会からの活動報告を行う代わりに、事前に各支部長あてに行ったアンケート結果をもとにしてテーマをしぼり集中した意見交換を行うこととしました。

星医会副会長 継  淳(9期生)

第20回星医会支部長連絡協議会報告

 当然のことながら私たち星医会会員は全国に散らばっております。そのため日程の都合や遠距離ということで、ごく一部の会員の方々しか年に1回の星医会総会には参加できません。そこで全国各地域での支部会開催は会員同士の親睦を深めるという意味では非常に重要であると思います。そこで今回の事前アンケートは「星医会支部会開催に関するアンケート」を行いました。これにより支部会開催におけるノウハウや問題点を抽出しようとしました。

 アンケート結果の詳細は誌面の都合上控えますが、37支部中21支部からご回答をいただき、うち18支部はこれまで1度でも支部会を開催されたことがあるとのことでした。回答いただけなかった支部もありますが、少なくとも半数近くの支部では支部会を開催したことがあるとのことです。そこで支部会を開催するに当たり何が問題となったのかを抽出しますと、以下の4点が主な問題点でした。 ①会員の動向把握が困難 ②若手の参加者や新規参加者が少ない ③開催場所(日時)の選定 ④協賛を集めること、の4点です。 ①に関しては待望の会員名簿を発刊しましたが、それでも誤りや漏れがみられておりまだまだ不十分です。②の問題とも関連しますが若い会員の方々は勤務医であることも多く、比較的短期間に職場を移動してしまうことも多く把握しづらいということが挙げられます。星医会HPを利用しての各支部会員の方々への連絡・周知する方法も現在検討中です。②に関しては地道に口コミで参加を呼び掛けるなど

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各支部長、事務局長の努力がうかがえます。③の問題も神奈川県内や都内といったエリアとは異なり、北海道や四国、福島県といったエリアでは会員が広域にわたって居住しており、なかなか場所の選定や場合により宿泊も必要になるとのことですぐには克服できない問題もあるようです。④に関しては諸般の事情でなかなかうまくいっておりません。1回の支部会開催につきまして星医会本部からは少額ですが援助金をお出ししておりますが、やはり参加された会員のみなさまからの会費を徴収せざるを得ないのが現状です。

 以上のように支部会開催には問題点はあるものの、実際にまずは開催してみるべき、というのが開催したことのある支部長の本音であるようです。実際開催してみると何かしらの満足感は得られるからです。本連絡協議会ののちに早速支部会開催に手を挙げていただいた支部もあります。このことからも今回「第20回星医会支部長連絡協議会」は多少なりとも意味のある会であったのではと感じます。

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第24回星医会賞決定

〔背景〕 我々は血液成分分離キットであるCELLAID®を用い、高濃度細胞増殖因子を含む血小板活性化血清を閉鎖的、清潔操作下に採取し、保存した血清を膝関節内投与し、膝関節軟骨の組織修復効果を検討した。

〔方法〕 日本白色家兎12週齢、体重約2.5㎏、5羽からCELLAID®を用いて血小板活性化血清(以下PAS)を回収し-80℃で凍結保存した。 さらに日本白色家兎12週齢、体重約2.5㎏、2羽から得られたPAS、多血小板血漿(以下PRP)、通常血清(以下Serum)のELISA法によるVascular endothelial growth factor (以下VEGF)、Platelet-drived growth factor-BB (以下PDGF-BB)、Transforming growth factor-β (以下TGF-β)のタンパク定量分析を行った。 また日本白色家兎12週齢、体重約2.5㎏、2羽2膝を使用し、吸入麻酔下に右膝に膝前十字靭帯切離(以下ACL-T)モデルを作製して術後1週で両膝関節内に生理食塩水1mlを関節注射した後、健側とACL-T側の膝関節内液を採取し、ELISA法によるVEGFのタンパク定量分析を行った。 次いで日本白色家兎12週齢、体重約2.5㎏24羽24膝を使用し右膝にACL-Tモデルを作製しコントロール(C)群、PAS注射(S)群、アバスチン注射(A)群、PAS+アバスチン注射(S+A)群の各群6羽6膝、合計24膝を用いた。術後1〜7週で各週膝関節注射施行し、術後1〜12週の患肢重量配分比、術後12週でのModified Mankin's histological score(以下Mankinスコア)による組織学的評価を行った。

〔結果〕 タンパク定量分析ではPASはPRP、Serumと比較し有意なVEGF、PDGF、TGF-β濃度上昇を認め

星医会賞

Platelet-activated serum might have a therapeutic effecton damaged articular cartilage

外科学系 整形外科学 横山 宗昂(30期生)

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星医会奨励賞

The Effects of using vitrified chondrocyte sheets on pain alleviation and articular cartilage repair

医療法人社団 整形外科 進藤病院 谷 良樹(31期生)

た(P<0.05)。ACL-T術後1週で採取した関節液中におけるVEGF濃度は健側と比較しACL-T側で有意な増加を認めた(P<0.05)。ACL-T術後経過で患肢重量配分比は、治療群(S群、A群、S+A群)で有意に改善を認めた(P<0.05)。またMankinスコアは、大腿骨内側、脛骨内側、脛骨外側でC群に対し治療群で有意差を認めた(P<0.05)。患肢重量配分比、Mankinスコアともに治療群間での有意差は認めなかった。

〔結語〕 今回の検討で、PASの関節内投与により関節軟骨組織修復と疼痛改善において有意な治療効果を認めた。しかしPASとアバスチンの相互作用は有意な結果を得なかった。PASの作用機序に関してはさらなる検討を要するが、PASの関節内投与はヒト変形性膝関節症患者に対しても有効な関節軟骨組織修復効果を促進することが期待される。

Introduction:これまで我々はラット、ウサギ、ミニブタにおける関節軟骨損傷に対する積層化軟骨細胞シート(以下細胞シート)移植による治療効果を確認してきた。厚生労働省の承認を得て、ヒトにおける自己細胞シート移植をヒト幹細胞臨床研究として本学で現在実施中であり経過は良好である。今回の研究では細胞シートを作製後、ガラス化凍結法により保存した細胞シートの治療効果について検討した。

Methods:日本白色家兎6羽12膝から得られた膝関節軟骨細胞と滑膜細胞を酵素的に単離後、2週間共培養し3層に積層化後さらに1週間培養して細胞シートを作製した。18羽の片側膝関節に骨軟骨欠損を作製し、以下のように群わけした。A:非治療群、B:細胞シート移植群、C:ガラス化凍結細胞シート移植群。術後疼痛評価はIncapacitance Testerを用いて患肢重量配分比の推移を指標とし12週まで計測し犠牲死させた。組織切片を作製し、Safranin O染色とICRS grading systemによる組織学的評価を行った。

Results:患肢重量配分比は術後1週から12週でA群で36.3±2.3%から41.3±0.4%、B群で35.6±1.1%から49.3±0.1%、C群で37.7±1.2%から48.9±0.1%に改善した。B・C群は欠損部でSafranin Oの染色性を認め、ICRS grading systemではA群は15.2±0.2、B群は 40.0±0.6、C群は39.0±0.4であった。いずれの評価法においてもB、C群はA群と比べ有意に(p<0.05)高値であった。B、C群間に有意差は認めなかった。

Conclusions:今回の検討ではガラス化凍結保存細胞シート移植により疼痛軽減効果を認め、組織学的にも有意な修復効果を認めた。ガラス化凍結保存された細胞シートも関節軟骨修復効果を有することが確認された。

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第25回星医会賞募集

◦応募方法

 1.自薦・他薦は問わない 2.英語あるいは日本語による学術論文とし、本会会員が筆頭著者であるもの 3.資格は本会入会後10年以内の者とする(本年の場合は、30期生以降) 4.締切は毎年11月30日(前年12月1日から当年11月30日までに掲載された学術論文(ひとり1論文)) 5.別刷またはコピーを5部を申請用紙と共に提出する

◦問合せ及び応募書類送付先

 〒259-1143 神奈川県伊勢原市下糟屋143 東海大学星医会事務局 TEL:0463-93-1121(内線4104) FAX:0463-91-5913

第25回星医会賞申請用紙

別刷(コピー可)も5部提出して下さい。

フ リ ガ ナ氏  名 第   期生

現  職(勤務先所属) 連絡先TEL:

e-mail:

受賞候補業績

題   名

掲 載 誌巻、   号、 P   〜P    ,     年

著   者(共著も含む)

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第18回ホームカミングデー開催のお知らせ

 第18回東海大学ホームカミングデーに集ってみませんかホームカミングデー実行委員長星医会副会長 白石 光一(5期生)

 東海大学同窓会のホームカミングデーが今年も開催されます。全学部が集まる大きな会ですが毎年医学部からの参加は少ない状況です。同日建学祭も行われていますのでよりおもしろい時間が過ごせます。家族で来ると楽しさ倍増です。

 大きな体育館全体を使って各学部のテーブルが設置されます。いつも12時ごろ開催されます。そこでのステージで応援団、チアリーディング、講演など毎回内容を変えて行われます。普段会うことの少ない大学の理事長、理事の方々にも会えるかもしれません。皆さん少々アルコールが入って話しやすいかもしれません。

 これまで医学部関係で海外旅行が当たった人もいます。確立高そうです。わたしは当たったことはありませんが。

 最近は、お孫さんを連れてくる同窓生が増えています。壮大な東海大学のメインキャンパス、学生の多さに圧倒されたあとに縁日のようなお祭り広場で子供たちが楽しんでいます。毎年、好評で係りの同窓生もがんばっています。大人も遊べますR100。

 わたしたちも学生時代に見たことのない貴重な図書や資料、新しく作られた校舎、最新の研究施設など東海大学の奥深さを知ることのできる湘南校舎のキャンパスツアーです。事前申し込みが必要かもしれません。同窓会ホームページに出てたかな?係りがなければ自分も参加したいツアーです。

 全学部参加で単なる展示ではなく最近は観に来る方の参加型デモが増えています。医学部は医療、医学に関連する学部とコ

日  程 2018年 11月3日 土曜日/祝日開催時間 10時から16時

会  場 東海大学湘南校舎 体育館 他

懇親会

大抽選会

お祭り広場

キャンパスツアー

学部デモンストレーション

内 容

ロニーを作って、生活習慣病を中心に、血糖チェック、身体計測、ロコモチェック、サルコペニアチェック、救急蘇生講習会を行っています。今年もわたしが責任者になりましたので協力者を募集中です。当日突然来ても大丈夫です。各学部のデモを見ているとあっという間に時間が過ぎます。

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第112回医師国家試験のご報告東海大学医学部医師国家試験対策委員長外科学系・呼吸器外科学 増田 良太(20期生)

第112回医師国家試験結果報告

 医師国家試験対策委員長を拝命し2年目となりました増田良太(外科学系呼吸器外科学)です。星医会会員の皆様におかれましては、平素より国試対策にご協力賜りまして誠にありがとうございます。インフルエンザワクチン接種の際には、21期生の田中彰理事がご協力くださいました。さらに、会員である先生方が、ご多忙のなか受験者の宿泊先に駆けつけて下さり、応援のお言葉とともに学生達を送り出して下さいました。重ねて御礼申し上げる次第です。 まずは、第112回医師国家試験のご報告になります。今回より2日間の実施に変更され、2月10日、11日に施行されました。今回の合格基準は、①必修問題は、一般問題を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、総得点が160点以上/200点(80.0%)、②必修問題を除いた一般問題及び臨床実地問題については、各々1問1点とし、総得点が208点以上/299点(69.6%)、③禁忌肢問題選択数が3問以下、これら①〜③を満たすことが条件となりました。一般問題と臨床実地問題の難易度は、この2年ほどは横ばいであると思われます。一方、昨年は難問が多く4問の採点除外が出た必修問題でしたが、今年は1問(問題としては適切であるが必修問題としては妥当でないため)に留まり、難化は一時的であったと考えます。共用試験CBT(Computer Based Testing)の実施に伴い、問題レベルの重複を避けるために簡単な問題は減少しましたが、逆に専門医レベルの難問も減った印象です。昨年までは3日間の実施であり単純な比較はできませんが、昨年の合格基準は一般問題で64.6%、臨床実地問題で63.5%でした。一方、今回は一般・臨床実地問題の合計で69.6%の正答が必要であったことからも難問は減ったと考えることが可能です。このように合格基準は正答率にして5%くらいの上下は起こりうるため、何割取れれば大丈夫ということはなく、また、難しいからといってあきらめる必要もないわけです。毎年言っていることですが、「国家試験は結局のところ相対評価で合否が決まる」のです。従いまして、受験生にはどんな時でも決して諦めない姿勢が、自分を信じ1点でも多くとる姿勢が必要になってきます。全国の合格者数は、毎年90%程度に調節されております。昨年は88.7%とやや減少しておりましたが、今年はやや回復いたしました(受験者数10,010人、合格者数9,024人、合格率90.1%)。受験者数は増加の一途をたどり、ついに10,000人を超える時代がやってきました。しかし、医師臨床研修費補助事業の予算が同じように増えてこなければ、いずれ合格者数は頭打ちとなり、合格率が徐々に下がってくる可能性があるため今後も注意が必要です。 さて、東海大学医学部卒業の受験生の結果についてご説明いたします。新卒の合格率は92/109 (84.5%) で全国平均は93.3% でした。同様に、本学の既卒は18/21(85.7%)で全国平均は63.9%、新卒と既卒を合わせますと、110/130 (84.6%) で全国平均は90.1%でした。新卒や総数の数字も全国平均に比べてやや低くなっておりますが、既卒の頑張りは目を見張るものがあり、特に卒後3年目まで関しては18/18

(100%)という合格率となりました。自己採点の結果からは、一般・臨床実地問題で僅か1、2問足りなかった受験生が多かったようで、正答率の高い問題を落とさないようにする努力が必要です。 卒業試験の合格基準は、本試験で75%以上とし、70%以上75%未満は仮合格、70%未満は再試験となっております。卒業試験の結果は医師国家試験を推測するに大いに役立っております。本試験合格者は77名中73名(94.8%)、仮合格者は27名中16名(59.3%)、再試験合格者は5名中3名(60.0%)が国家試験を合

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格しております。昨年度も6年生の頑張りにより111名中109名(98.2%)が卒業し、国家試験に挑戦していたわけであります。国家試験の合格率を高めることだけに主眼を置けば、卒業の基準を厳しくすることで達成が可能であります。しかし、仮合格・再試験合格者のおよそ6割は国家試験に合格できる学生であり、その可能性を摘んでしまうことはできるだけ避けたいと考えております。そのためには、仮合格・再試験合格者に早い時期から国家試験を意識させる必要があると考えます。 これらの背景もあり、国家試験対策の一環として予備校MECの講師陣による補講を行っております。今年度は、講義内容と時期について学生と相談し、7月に産婦人科の補講を行い、9月には模擬試験とその解説講座を開設します。さらに、10月から12月にかけて7日間の講義と、それらの確認テストを実施します。卒業試験にも役立たせることと国家試験への意識付けを早めることを目的に時期を2〜3か月早めることといたしました。 先日、会員の先生から受験生への差し入れをしたいという申し出がありました。大変うれしく思います。私のほうで責任をもって学年代表に届けるようにいたします。他の会員様でも同じようなことがございましたら、私宛てにお送りくださりますようお願い申し上げます。何かしらの形式でご報告・御礼の場をもうけさせていただければと思っております。 国家試験対策委員長として、常に学生に寄り添い、本学の卒業が国家試験の合格に直結する教育を提供していく所存です。 星医会会員の皆様におかれましては、引き続き私を含め学生やご子息ご令嬢への叱咤激励を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

受験者数 合格者数 合格率新 卒 109 92 84.4%既 卒 21 18 85.7%合 計 130 110 84.6%

総受験者数 総合格者数 総合格率 新卒合格率 既卒合格率国立大学平均 5,300 4,835 91.2% 94.4% 60.0%公立大学平均 878 819 93.3% 95.4% 71.1%私立大学平均 3,653 3,295 90.2% 92.8% 72.2%

総計平均 10,010 9,024 90.1% 93.3% 63.9%

回(年度) 受験者数 合格者数 本学合格率 受験者数 合格者数 全国合格率第107回(2012) 129 117 90.7% 8,569 7,696 89.8%第108回(2013) 114 102 89.5% 8,632 7,820 90.6%第109回(2014) 110 95 86.4% 9,057 8,258 91.2%第110回(2015) 131 117 89.3% 9,434 8,630 91.5%第111回(2016) 107 98 91.6% 9,618 8,533 88.7%

◇第112回(2017)医師国家試験結果本学卒業生

全国平均

◇回数別合格状況(本学・全国)

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星医会 第59号36

評議委員会議事録

2017年度第2回評議委員会議事録[2017年1月17日(水)開催]

Ⅰ.議長の選出:秋山 克徳 評議委員を議長とする。[議長の開会宣言] 本日の評議員出席者は10名、委任状41名で星医会評議員82名中3分の1である28名以上の参加があり、平成30年1月17日の評議委員会は成立し、議決権を持っている事を宣言する。この他に、理事7名、副会長4名、会長が出席

Ⅱ.報 告1.会員の訃報(鄭)  ・小嶋 達也 (16期)  ・金井塚 保博(7期)  ・辻  誠  (3期)  ・石田 千恵子(10期)  ・大芝 玄  (10期)2.支部会、 他連絡会報告(鄭)  ・秦野伊勢原支部会         6/3(土) 講演/小川吉明先生  ・私立医科大学連絡会東部会     6/3(土) 東京女子医科大学主催                           講演/岡野光夫先生(女子医名誉教授)  ・静岡支部会            6/24(土) 講演/豊田雅夫先生  ・四国支部会            7/2(日) 講演/平川 均先生  ・湘南支部会            7/22(土) 講演/酒井 大輔先生  ・栃木支部会            7/29(土) 講演/菅井 順一先生  ・長野支部会            9/9(土) 講演/小池 潤先生  ・神奈川県医意会          9/30(土) 北里大学幹事校                          講演/吉村 博邦先生(北里大学名誉教授)  ・愛知岐阜三重支部会        10/1(土) 講演/松原 徹夫先生  ・九州合同支部会          10/14(土) 講演/坂部 貢先生  ・ホームカミングディ        11/3(祝)  ・県央支部会            11/4(土) 講演/小川 吉明先生  ・横浜川崎支部会          11/11(土) 講演/北田 守先生  ・千葉支部会            11/11(土)  ・全国私立医科大学連絡会      11/18(土) 当会幹事校  ・6年生インフルエンザ予防接種実施 11/27(月)  ・自見はなこ講演会         12/4(月) 校友会館3.評議委員選挙結果(本多)  9・14・19・24・29・34期が改選  新評議委員 9期  角田 隆俊  ・ 継  淳  ・ 松山 孝        14期  斎藤 雄紀  ・ 佐藤 温洋 ・新三谷 玄弥        19期  伊藤 美保  ・新松村 明        24期  岡田まゆみ  ・ 花井 一也 ・ 原 仁司

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星医会 第59号 37

        29期  小野寺梨眞子 ・ 横山美由希 ・ 清水 勇樹        34期  上畠  篤  ・ 鷹取 直希 ・ 坂本奈緒子

4.その他  ・ホームページのリニューアルについて(同窓会専用紹介状含む)   今年度予算に計上してあるので3月を目標に始動している。  ・奨学金残金の今後の用途について   使用用途や対象者に制限がある為検討中。継続審議  ・第28回全国私立医科大学同窓会連絡会報告(2017/11/18)   会長より報告。詳細は会報にも掲載する。

Ⅲ. 議 題1.予算案(担当不在につき会長)  ・2018年度予算案                     ・・・資料   予算案についての説明。質疑応答後 全員の挙手で承認。2.その他  岩崎正之評議委員:5期より質問

 平成30年度から健康科学部看護学科が医学部看護学科となる。星医会は、本学同窓会傘下の「医学部同窓会、星医会」であり、このままでは看護学科卒業生も(あるいは学生も)星医会 正会員資格を有することとなるが、どうするのか。→次回理事会で検討。

Ⅳ.連絡事項 ・第38回総会   2018年3月11日(日)新宿京王プラザホテル  総  会 12:00〜   支部長会 10:30〜   3/10(土)同期会予定 1-4合同、6期、7期、8期、9期、10期

Ⅴ.役員選挙 ・20:00〜21:00閉室 *閉室時は会議室への出入りは出来ません。  □会長選挙  □理事選挙  □監事選挙  □副会長の指名→次回理事会で指名

  星医会第10期役員選挙結果   会 長  鄭 義弘   理 事  岡本 裕一・金渕 一雄・大谷 泰雄・今岡千栄美・島田 英雄・白石 光一        平川 均・継 淳・小川 吉明 ・本多ゆみえ・長田 成彦・五月女 昇         梅園 明也・豊田 雅夫・海老原明典・田中 彰・明神 和紀・金井 厳太        新田 正広・関口 達也・飯島 宏章   監 事  末野 利治・古屋 博行   選挙管理委員長 秋山 克徳(7期生)

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星医会 第59号38

2017年度臨時評議員会議事録[2018年2月21日(水)開催]

[役員出席者] 10名 鄭 義弘・白石 光一・継  淳・小川 吉明・大谷 泰雄・ 谷亀 光則・今岡 千栄美・島田 英雄・平川 均・田中 彰[評議委員出席者]3名 古屋 博行(16)・豊田 雅夫(17)・飯島 宏章(36)

Ⅰ.議長の選出:古屋 博行 評議員を議長とする。[議長の開会宣言]

 本日の評議員出席者は3名、委任状44名で星医会評議員82名中3分の1である28名以上の参加があり、2018年2月21日の評議員会は成立し、議決権を持っている事を宣言する。この他に、理事6名、副会長3名、会長が出席

Ⅱ.議 題1.会則の一部改正

 平成30年2月1日開催の定時理事会において、東海大学医学部同窓会「星医会」を改め、東海大学医学部医学科同窓会「星医会」とするものと承認された件が、会長より臨時評議員会へ付議された。 4月から医学部には看護学科も編成されるが、それぞれの同窓会の今までの活動内容や歴史を考慮すると、合流して同窓会を運営していくのは困難だと思われる為、医学部医学科の同窓会として星医会は引き続き運営活動していく。坂部医学部長、現在の糠信健康科学部看護学科同窓会長には了承を得ていると会長より説明がされ、参加評議員全員、挙手を持って議決された。

  改正された条文   第1条、第2条、第4条、第6条の一部が改正された。   (添付資料:改正された会則)2.その他3.連絡事項 ・第38回星医会総会   2018年3月11日(日) 12:00〜 新宿京王プラザホテル   支部長会 10:30〜

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星医会 第59号 39

2018年度第1回評議委員会議事録[2018年7月12日(木)開催]

Ⅰ.議長の選出:古屋博行評議委員を議長とする。[議長の開会宣言]

 本日の評議員出席者は7名、委任状33名で星医会評議員103名中3分の1である35名以上の参加があり、2018年7月12日の評議委員会は成立し、議決権を持っている事を宣言する。この他に、理事6名、副会長3名、会長が出席

Ⅱ.報 告1.新評議員紹介(鄭)

 39期生3名 杉山 大岳、田部 洪輔、山口 俊大 会長より3名の紹介。田部洪輔君、杉山大岳君が自己紹介、拍手をもって歓迎される。

2.名称変更について(鄭) 医学部医学科同窓会に名称変更(前回臨時評議委員会で承認済み)と前回質問があった医学部看護学科との区別について 学部編成後も従来通り、看護学科とは別の同窓会運営をしていく方針を会長より医療短大の同窓会会長、東海大学、大学同窓会に連絡済。それぞれの承認を得ている。

3.第38回総会収支報告(長田)・・・資料・149名参加(過去最多) 前日同期会開催は9期 * 補助を受ける同期会は総会前日開催のみ、総会に5名以上出席の事会計担当理事より総会の会計

報告。質疑応答特無し。4.理事会報告

1)リニューアルしたホームページについて(鄭)  ・同窓会専用紹介状がダウンロード可能になった   懸案だった星医のホームページが4月にリニューアルした。   今後も順番に改良を重ねていくので事務局に意見等をお寄せいだきたい。   かわら版の掲載も準備中。   他の付属病院の院内報も掲載してはどうか。との意見があったので検討する。2)奨学金、学生補助の今後について(五月女/鄭)  ・支援規程など   前星医会奨学金は返済未納者が1名。   残金の使用方法については理事会で検討後次回報告。3)評議委員選挙  1.2.3.4.5.10.15.20.25.30.35が来年度改選。選挙管理委員長は平川理事。  5年に1度改選する。昨年は評議委員交代の嘆願書が出た期があった。  先の理事会で平川理事が決定している該当期の評議委員は宜しくお願いします。4)ホームカミングデーについて(白石)

 担当理事欠席の為、会長より説明。今年も11/3に湘南校舎で開催。多数の参加をお願いします。5.その他

 西日本の大雨災害について会長より愛媛や中国地方の会員何名かに連絡してみたが特に被害情報

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星医会 第59号40

はなかった。

Ⅲ.議 題1.決算報告(長田)

・2017年度決算報告  ・・・資料 担当理事より決算報告。質疑応答特になく承認された。

Ⅳ.連絡事項1.支部会、医意会、私立医科大学同窓会連絡会開催予定

下記行事日程について会長より説明□6/2(土) 東部会      メトロポリタン盛岡     17時 鄭/白石/小川/平川/                                 海老原□6/9(土) 新潟       新潟グランドホテル     18時 白石/継/豊田    □6/16(土) 秦野・伊勢原   レンブラント本厚木     17時 鄭/白石/小川/本多/                                 平川/豊田/田中□6/23(土) 静岡       ホテルアソシア静岡     18時 金渕     □7/1(日) 四国       JRホテルクレメント高松  12時 鄭/平川     □7/21(土) 福島       ダイワロイヤルネットホテル 18時 鄭/白石/豊田□7/21(土) 横浜・川崎                  18時          □7/28(土) 湘南                        本多    □7/28(土) 沖縄       那覇市内             鄭/平川/豊田    □9/8(土) 長野(しなの)   ホテルブエノビスタ        鄭    □9/30(日) 愛知・岐阜・三重 まとば              鄭/豊田    □10/13(土) 九州合同     宮崎               鄭/平川      □10/20(土) 医意会(主幹)   松前記念講堂        17時 全員        講演予定:自見はなこ/亀谷雄一郎       □11/10(土) 千葉       東天紅           18時 金渕/梅園/五月女□11/10(土) 県央                        岡本    □11/10(土) 私大連絡会    京王プラザホテル      17時 全員  2.その他   特に無し     

 次回評議委員会 2018.12月頃

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星医会 第59号42

 星医会会則第16条5により評議員の任期は5年となっており、 第16条2及び3に関わる評議員選挙を下記要領にて行います。

 ①告  示:会報9月号に掲載 ②立候補・推薦届出期間:2019年1月1日〜1月31日正午 までの到着分 ③挙期間:2019年2月10日〜3月10日 ④結果報告:会報に掲載

1.届出方法  1)立候補:立候補者本人名記入  2)推 薦:被推薦人名を記入。(推薦人名必要)  3)届出日時の記載、 卒業年次または期生の記載。 但し、 他期生からの推薦は認めない。  4)上記の3)および1)と2)のどちらかが揃っていれば用紙、 書式は定めない。2.提出方法  次の方法で、 星医会事務局へ届出期間内に到着するよう送付のこと。  1)郵送:葉書或いは封書    〒259-1143 伊勢原市下糟屋143 東海大学医学部星医会事務局  2)FAX:0463-91-5913 事務局直通  3)院内メールボックス  4)事務局持参:医学部1F    *1)〜4)いずれも文書での受付とし、 電話での受付は行わない。3.選挙方法  1)定員に満たない場合と定員の場合    候補者一覧を各期毎に送付し、 葉書による不信任投票を行う。  2)候補者がいない場合:     次年度まで欠員とし次年度再選挙を行うが、 任期は当該評議員の当初の任期である5年間の残

有期間とする。  3)定員を超えた場合:    返信葉書に候補者を記載し、 返信のあった当該期生会員の上位3名以内を選挙で決定する。4.選挙結果報告  ・事務局は選挙結果を選挙管理委員長に提出し、 該当評議委員に文書で通知。  ・該当期生及び会員への報告は、 会報冬号に掲載。                                           以上                               星医会選挙管理委員会                                  委員長 平川 均

今年度は1~5期生,�10期生,�15期生,�20期生,�25期生,�30期生,�35期生が改選です!

2018年度評議員選挙のお知らせ

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星医会 第59号 43

◇2017年度卒業生

赤 井 俊 介 加 藤   駿 白 石 結 香 仲 川 裕 喜 溝 口 幸 佑

朝 香 隆 明 加 藤 士 卓 白 水   翔 中 嶋   悟 宮 川 滝 彦

天 笠 愛 子 亀 田 貞 徳 城 田 真唯子 中 野   圭 宮 澤 由 佳

安 藤 絵里菜 川 口   玄 杉 﨑   豪 中 野 洋 二 三 好 由希子

石 川 裕 和 木 川 忠 之 杉 山 大 岳 中 原 瑠 衣 百 瀬 菜 奈

石 塚 一 裕 菊 地 萌 未 鈴 木 雄 大 梨子田 康 佑 矢 島 優 希

梅 本 耕 平 黒河内 奈 々 住 田 衣 美 成 田 昌 彦 矢 野 英 俊

大 川 真 代 計 良 麻友紗 関 野 恵里子 鳴 瀬   郁 山 鹿 友里絵

大久保 文 子 小 倉 龍 樹 高 野 憲 征 西 村 拓 人 山 口   徹

大久保 達 明 小 柴 光 央 髙 橋 幸 江 橋 本 健 之 山 口 俊 大

大 滝 将 人 小 林 茉 保 髙 原 あ い 花 輪 球 太 山 崎 雅 久

大 友 智 史 小 林 由 奈 竹 中 恭一郎 原 川 翔 太 山 﨑   大

大和田 裕 介 小牟田 清 英 竹之内 明 菜 板 東 央 矩 山 田 悠 輔

小笠原 頌 太 近 藤 友 也 竹 村 麻 理 平 川 歌 倫 山 中 悠 里

小 川 真梨奈 最 上   毅 田 中 健 太 廣 田 恵 璃 山 本 有 記

小 川 祐 貴 佐 々 木 る り 香 棚 谷 みずき 福 島 絢 奈 由 井 瑞 絵

大 佛 健 介 貞 廣 弘三郎 田 部 洪 輔 藤 井 良 将 湯 川 奈緒子

小野澤 真 弓 佐 藤 駿 介 田 村 有 彩 藤 田 耕 己 雪 平 奈緒子

小野寺 文一郎 佐 野   誠 樽 見 知奈美 藤 本 里 咲 渡 邉 晶 子

海 賀 翔 太 宍 倉 美 佑 寺 田 絵里花 古 澤   眞 渡 部 英 浩

片 平 絵美子 嶋 村 美 穂 戸 瀨 颯 斗 牧 野 田 佳 王   浚 昊

加 藤 裟 織 首 藤 絢 香 戸 矢 智 之 水 原 駿 介

109名

2017年度卒業生

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星医会 第59号44

◇2018年度新入生

2018年度新入生紹介

青 田 歩宇人 大 庭 雄 一 小 林   快 多 門 佑 馬 松 原 弘 卓

青 柳 光 香 大 村 真 理 三 枝 虎 徹 千 葉 崚太郎 松 本 綾 乃

青 柳 和 子 岡 本 周 朔 榊 原 柚 乃 土 井 裕美子 眞 鍋 るみ子

赤 澤   天 岡 本 真之介 櫻 井   駿 徳 竹 真 奈 三 木 星 斗

厚 見 沙 樹 岡 本 大 輝 霜 村 美寿穂 中 川 佳 恵 水 野 梨沙子

阿 部   渉 長 田   薫 白 方 亜令士 中 村 栄 樹 溝 渕   星

新 井 理 子 小 田 馨 月 杉 村 英理佳 成 田 憲 吾 水 口 曙 子

有 賀 真梨絵 掛 札 太 陽 鈴 木 孝 煕 新 川 誠 人 箕 輪 亮 祐

飯 島   樂 金 沢 克 哉 鈴 木 比奈子 西 井 比 呂 宮 澤 真 理

池 谷 優理佳 金 森 真 穂 鈴 木 諒太郎 仁 平 高士郎 山 口 敬 久

石 井 花 霞 神 川 雄 太 須 田 直 紀 根 岸 鴻 太 山 中 太一郎

石 黒 龍太郎 上 向 幸 平 須 藤 聖 隆 野 田 翔 平 山 本 理佳子

石 津   楽 神 山 若 奈 高 岡 祥 子 乗 松 里 奈 好 井 隆 眞

磯 野 有梨花 川 並   響 髙 橋 圭 太 長谷川 直 叶 吉 田 雅 紀

市 田   匠 河 村 和 輝 高 橋 由 佳 原   海 斗 吉 田 真 弓

伊 藤 真由子 菊 池 しおり 髙 山 裕 夢 樋 口 大 和 吉 田 敬 彦

井 上 真 穂 國 信 萌 々 滝   藍 花 日 野 悠 輝 若 林 健 治

井 上 雄 介 久 保 好 花 澤 岻 安 修 平 山 武 弘 和 田 菜々子

岩 倉   愛 倉 知 拓 弥 武 田 真 歩 広 瀬 悠 理 渡 会 千 晶

潮 田 昌 季 栗 崎   諒 舘 林 俊太朗 藤 本 拓 也

大久保 豪 大 小瀬谷 泰 貴 田 中 一 央 古 田   至

大 谷 美 樹 小早川 詩 奈 田 中 陽南子 松 崎   静

107名

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星医会 第59号 45

期 所属 会 長 学 会 名 会 期 / 会 場

3 脳神経外科学 松前 光紀 第133回一般社団法人日本脳神経外科学会関東支部学術集会

2016/9/16TKP神田ビジネスセンターANNEX

特 救急医学 猪口 貞樹 第12回日本病院前救急診療医学会総会・学術集会

2017/12/8品川シーズンテラスカンファレンス

4 消化器外科 島田 英雄 第50回神奈川消化器病医学会総会 2017/12/16新横浜プリンスホテル

6 呼吸器外科 加賀 基知三 第27回日本呼吸器外科医会冬季学術集会 2018/2/10-11キロロトリビュートポートホテル北海道

5 産婦人科 松山 毅彦 第13回レーザーリプロダクション学会 2018/3/10-11JRクレメントホテル高松

◇2017年度学会助成金報告

2017年度学会助成金報告

 2017年12月16日(土)に第50回神奈川県消化器病医学会総会を新横浜プリンスにて開催させていただきました。 本学会は昭和37年5月に実地医家を中心に始められた学会で、神奈川医学会の分科会です。また平成20年より消化器内科教授の峯 哲哉先生が本学会の会長をされております。毎年、研究会と総会が交互に開催されており、研究会は県内5地区の先生方、総会は大学・付属病院が担当しており、今回の当番世話人をさせていただきました。 特別講演は埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科の熊谷洋一先生に『超拡大内視鏡Endocytoscopy system開発』のタイトルで、内視鏡検査で細胞レベルの観察を行い生検診断に近づく近未来の内視鏡診断の可能性につき講演いただきました。 ワークショップ『消化器発がんにおけるリスク因子の現況と対策』では、食道は『咽頭食道癌のリスク因子の現況と対策』。胃は『H.pylori除菌後発見胃癌の特徴とその発生因子の検討』。大腸は『大腸癌の予防の現況と問題点』。肝臓は『肝がんにおけるリスク因子』のタイトルで、第一線の先生方に発表いただきました。また特別発言では、幕内博康先生に“癌は多発が原則”を要旨としてまとめていただきました。 当日、JR京浜東北線の架線事故のため、長時間にわたり東海道線、横須賀線も運転見合わせとなり、発表いただけなかった先生もおられ残念でした。 最後に本会に運営にあたり、星医会からは寄附をいただき、また先生方の多大なるご協力により無事、盛会で終えることができました。心より感謝申しあげます。

『第50回神奈川県消化器病医学会総会』を終えて東海大学 大磯病院 外科 島田 英雄(4期生)

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星医会 第59号46

 平成28年9月16日(土)、脳神経外科学会関東支部学術集会を、TKP神田ビジネスセンターANNEXにて、開催いたしました。 脳神経外科学会関東支部学術集会

(関東地方会)は、年3回開催され、症例報告を中心に、脳神経外科が扱う様々な疾患に関して網羅的に発表がなされ、研修医、専攻医、専門医を問わず、活発なディスカッション

第133回一般社団法人日本脳神経外科学会関東支部学術集会報告外科学系・脳神経外科学 教授  松前 光紀(3期生)

外科学系・脳神経外科学 准教授 厚見 秀樹(13期生)

がなされる会です。特に、若手の医師にとっては、学会発表の登竜門的位置づけで、それぞれの施設のフレッシュな顔ぶれを迎え、補助するベテランも交えての学術集会となることが特徴です。 今回は、74題の一般演題発表の他に、理事会および支部総会が行われました。関東支部学術集会では初めて使用するビジネス街に位置する会場にて、参加者の集まりが心配されましたが、合計260名を超える参加者を迎える事ができ、盛会となりました。 脳神経外科教室員一同の他に、同門から篠田正樹先生(3期生)が会の運営の援軍としてお越しいただき、小規模でかつ華美ではありませんが、定期開催の学会として、準備・運営を全うすることができました。 開催にあたり、星医会から貴重な学会補助助成をいただきました。ここに深く感謝、御礼申し上げます。

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星医会 第59号 47

 日本病院前救急診療医学会は、ドクターカーやドクターヘリなどの病院前における医療を対象にした比較的新しい学会です。2017年12月8日(金)、品川シーズンテラスカンファレンスにて第12回日本病院前救急診療医学会総会・学術集会を行い、全国から265名が参加して盛況のうちに終了いたしました。助成をいただいた星医会に感謝申し上げます。 本学付属病院は、本邦で最初にドクターヘリを運用した医療機関ですが、現在では全国42道府県に52機のヘリが設置され、2018年度の全出動件数は25,115件に達しています。これまで全国配備を目指して拡大してきましたが、一昨年にヘリが落着事故を起こしたこともあり、安全で安定的な運用に方向を転換する時期になっています。そこで本総会では、数理モデルを用いた「ドクターヘリの適正配置」に関する特別講演を行いました。また我々は厚生労働科学研究にてドクターヘリの安全管理基準を作成中であるため、その内容を中心に、各職種によるシンポジウム「ドクターヘリの安全管理」を行いました。 ドクターカーも全国多くの地域で運用されており、今後は高齢化によって増加する在宅患者に対する需要増が見込まれていますが、その運用形態や活動度には大きな地域差があって、これまで全容が明らかになっていませんでした。このためシンポジウム「ドクターカー連絡協議会の発足に向けて」を行い、厚生労働省からもコメンテーターが参加して、情報を共有化するための全国協議会を設置することになりました。さらに、ドクターヘリやドクターカーに搭乗し、医師とともに病院前で活動する看護師の育成を目指して、看護関連のシンポジウム、パネルディスカッションを行い、今後は学会に看護部門を設置する方向になりました。 学会は2会場で開催しましたが、上記のほかにも多くの演題が集まり、いずれもほぼ満席で終日活発な議論が行われ、大変有意義なものになったと考えております。

第12回日本病院前救急診療医学会総会を終えて外科学系・救命救急医学 猪口 貞樹(特)

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星医会 第59号48

 第23回北海道内視鏡外科研究会を平成29年8月5日(土)に北海道大学医学部臨床大講堂におきまして開催させていただきました。星医会の皆様方のご支援をいただきまして、盛会に終了しましたことをご報告申し上げるとともに、厚く御礼を申し上げます。学生のころ舞台企画(コンサート、演劇)が好だった私にとってはやっと来た仕事という気持ちでした。 本研究会は北海道内のすべての外科系分野の内視鏡手術に関する研究、教育に努める任意学術団体で、各分野の医師のみならず看護師ならびに臨床工学士も対象とした横断的、総合的な研究会です。10年前に私が赴任するずっと前から開催されており、北海道における内視鏡手術の普及と発展に貢献してきました。

 実は、個人的にも若い頃から常にご支援をいただいて、今回の会長の任を推薦して下さった本研究会代表世話人の近藤啓史先生(独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター病院長)が、開催準備中の平成29年6月24日(土)に突然ご逝去されました。北海道の内視鏡外科の普及、本研究会への永年に亘るご貢献は多大であり大きな支えを失った想いでした。心からの感謝の気持ちとご冥福をお祈りして追悼講演を企画しました。 特別企画は、『ここまでできる!内視鏡手術』といたしました。内視鏡手術における安全性、根治性、低侵襲性の三つの必須条件のバランスを保ちながら、次の一手を披露していただくことを期待したもので、さまざまな工夫や難易度の高い技術などが発表され、領域を超えて大変勉強になりました。 特別講演として、いずれもその領域では日本における第一人者であります食道領域から東海大学医学部消化器外科学の小澤壮冶先生、呼吸器領域から同じく東海大学医学部呼吸器外科学の岩﨑正之先生を招請し、ご多忙の中、遠方にもかかわらず応援に駆け付けて下さいました。 この北海道の地で母校を自慢できることは大変快かったですし、同窓の方々にご支援いただけることはそこを離れて仕事をする者にとって本当に有り難い気持ちでいっぱいです。 これからも星医会の皆様に忘れられないように、たくさんの声を届けられるように頑張ります。今後ともご支援のほどを宜しくお願い申し上げます。

第23回北海道内視鏡外科研究会のご報告北海道大学循環器・呼吸器外科 診療教授 加賀 基知三(6期生)

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 この度、第27回日本呼吸器外科医会冬季学術集会の会長を拝命し、2018年2月10・11日に北海道キロロトリビュートフォリオホテルにおきまして学術集会を開催させていただきました。星医会の皆様方のご支援を賜りまして盛会に終了いたしましたことをご報告申し上げるとともに、厚く御礼を申し上げます。 当学術集会は会員数約3,500名を擁する日本呼吸器外科学会のいわば冬季に開催される学術研究の発表の場としての性格を有する会として位置づけられ、四半世紀以上の歴史を持つ学術集会です。第24回には東海大学医学部呼吸器外科の岩﨑正之教授が会長をお努めになっております。比較的若い世代の呼吸器外科医のための学術研究の発表の場として毎年開催してまいりました。

 テーマは『Jump!』として、さまざまな意味で「飛んでる」発表に注目することにしました。プログラム表紙は、このテーマを象徴するように野沢温泉の友人に飛んでもらいました。一演題ごとに十分な時間をかけて討論し、明日からの臨床につながる討論ができました。特別講演は、日本人初の国際山岳医の資格取得し、三浦雄一郎先生のエベレスト登頂プロジェクトのチーフドクターとしても活躍された大城和恵先生に『雪山遭難と山の医療』、筑波大学呼吸器外科の佐藤幸夫先生には『気管・気管分岐部切除のPitfall』のご講演を賜り、合間のアクティビティーも含めて充実した集会となりました。 また、東海大学呼吸器外科の星医会員の皆様のご参加もいただき集会を盛り上げていただきました。今後ともご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

「第27回日本呼吸器外科医会冬季学術集会」を終えて北海道大学循環器・呼吸器外科 診療教授 加賀 基知三(6期生)

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 東海大学医学部6期生の加賀基知三と申します。東海大学医学部呼吸器外科から北海道大学に移りまして12年が経過しました。この度2018年1月27日・28日の二日間に渡りロイトン札幌において、第32回札幌冬季がんセミナー「いまがんを考える2018」の代表世話人として開催させていただきましたのでご報告いたします。 この催事は北海道大学名誉教授である小林 博先生が理事とする(公益財団)札幌がんセミナーと大鵬薬品工業株式会社の主催で、1987年から継続する歴史を有して、過去には歴代の北海道大学外科学教室教授(加藤紘之教授、近藤 哲教授、平野 聡教授)が代表世話人を務めています。 今回の第32回は「癌治戦略の最前線とがん対策」をテーマとしました。高齢化に伴う癌の罹患率、死亡率の増加に対して、分子標的薬やがんワクチンの新規開発、癌治療としての緩和医療などに関する、日本を代表する演者を招請いたしました。 特別講演として東海大学元学部長、国立がん研究センター名誉総長の堀田知光先生にご依頼しましたところご快諾をいただきました。私を記憶にとどめていただけただけでも嬉しかったのですが、「日本におけるがん対策」について「加賀先生の命令で」とご講演を始められ、会に花を添えて下さいました。 星医会北海道支部(道人会)会員を含め、延べ500人以上の参加があり、盛会の内に終了しました。

第32回札幌冬季がんセミナーを主催して北海道大学循環器・呼吸器外科 診療教授 加賀 基知三(6期生)

左から西尾正道北海道がんセンター名誉院長、武冨紹信次期代表世話人(北海道大学教授)、堀田知光国立がん研究センター名誉総長(元東海大学医学部長)、小林 博札幌がんセミナー理事、高橋隆司北洋銀行常務取締役、加賀基知三第32回代表世話人

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 第13回日本レーザーリプロダクション学会が2018年3月11日(星医会総会当日)に香川県高松市で開催され、その大会長を務めさせていただきましたのでご報告いたします。 会場は参加者の交通の便などを考慮し、高松駅前のJRクレメントホテル高松にいたしました。 2〜3の産婦人科系の学会の開催が重なったにもかかわらず、総計で169名もの方々に参加していただきました。大会前日の夜に行われた、サテライト講演会、総懇親会にも多数の参加をいただき、盛会のうちに大会を終了することができました。 今大会のキーワードは生殖補助医療(ART)に対してレーザーを使うと何が良いのか、何に気をつけなければいけないのかなども考慮して、「レーザーでARTを極める」とさせていただきました。レーザーを利用した胚(胚盤胞)生検に関する話題として、着床前スクリーニングに関わるご講演と実践をその方面のエキスパートの先生方にお願いし、いずれも満席の状態でした。 また、統合医療の面からみた低反応性レーザー治療(LLLT)や不妊鍼灸などの話題についてのシンポジウムを企画でき、LLLTはその理論と実践もハンズオンの形で開催でき、好評でした。産科領域では、レーザーを利用した双胎間輸血症候群の管理についてのご講演をいただくこともでき、各セッションとも盛況でありました。 各講演の間には意図的に休憩時間を挟み、タイムスケジュールの微調整をしやすくしました。時間に余裕を持たせることにより、休憩時間には参加者が企業展示コーナーにも足を運んでもらいやすくなり、企業さんの出展メリットもあったと聞いております。 大会の運営費は参加者の参加費と協賛企業の企業展示、共催セミナーの開催、広告及び、星医会、東海大学産婦人科同窓会からの助成金などで賄うことができ、赤字にはならずに済みました。参加していただいた方々のみならず、星医会などの各団体、企業の皆様にも深く感謝しております。 全国規模の学会をほぼ滞ることなく、会場費の高いホテル開催という暴挙に出たにも関わらず、赤字にもならずに終了することができたことは、皆様のご支援の賜物であり、私や当院のスタッフにとっては何事にも変えがたい貴重な経験になったと思っております。

第13回日本レーザーリプロダクション学会を開催して大会長 / 医療法人社団厚仁会 厚仁病院 理事長 松山 毅彦(5期生)

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 先日、亡くなった親友の大芝玄先生(以下玄さん)の追悼文の依頼が有り、思い出を書いてみようと思います。玄さんとは大学時代は週に何度も同級生の横山晋也君と三人で集まっては、夜遅くまでコーヒー屋で四方山話をして過ごした仲でした。 あの頃、玄さんはランサーターボに乗っていてヤビツ峠や湘南や箱根などにも良くドライブしました。部活もウインドサーフィン部で一緒でした。学内では顔が広く人気者で、情報通な面も有り、学内の人間関係や先生たちの情報をいち早くキャッチしては教えてくれました。また、音楽も好きで、学生時代からお互い山下達郎のファンでしたので、ライブには一緒に出かけていました。卒業後、玄さんは東海大に残り、私は他学に出たため、卒業後暫くは交流が一時途切れていましたが、多忙な研修医も終わり、少し余裕が出始めた頃から交流が再開しました。 きっかけはやはり、山下達郎でした。ある日山下達郎ライブのお誘いの電話が掛かってきて一緒にライブに行ったのがきっかけでした。その後は毎年のように一緒にライブを聴きに行っていました。 同窓会やライブで年に数回会うと昔話に花が咲き、とても楽しい時間でした。銀座のシェリーのお店がお気に入りで、ライブの後には、日本に何本もない幻のシェリーを御馳走になった事も有りました。 また、忙しい合間にお茶会などで京都にも定期的に通っていて、フェイスブックにアップしていた着物姿は目に焼き付いています。 あまりにも早い、突然の旅立ちにあの時は涙が何日も止まりませんでした。 葬儀の際の溢れんばかりの花の数が玄さんの人気者ぶりを象徴していました。 楽しい思い出を有難う。 これからも空の上から見守っていて下さい。

大芝 玄 先生との思い出 篠原 隆雄(10期生)

訃報

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星医会 第59号 53

 その知らせは突然やってきた。 平成30年1月10日、いつものように手術を終え、患者を集中治療室に収容し、一息つこうとしていると携帯電話が鳴った。妻「玄さん、亡くなった…」、私「………」。一瞬なんのことが分からなかったが、気を取り直して、私「何があった!」、妻「いま、裕子ちゃん(奥様)から電話があって、朝起きたら隣で冷たくなっていて…(泣)」大芝君とは日頃から家族ぐるみのお付き合いをさせていただいていたので、奥様が‘いの一番’で知らせてくれたらしい。 翌日朝、急いで甲府に向かった。折からの寒気で近畿は前日から積雪であったが、少しでも早く会いたくて車行を強行した。なんとか南アルプスの大芝医院にたどり着くと既に篠原君が到着しており、顔を見合わせると「よこやま…」と涙目で絶句されていた。奥様は気丈に振る舞われ、「顔を見てあげてください」と。ご尊顔を拝すると、とても安らかな顔でお眠りになっていた。涙があふれて止まらず、しばらく呆然と亡骸を見つめていた。

大芝 玄 先生 〜追悼〜奈良県立医科大学 先天性心疾患センター 横山 晋也(10期生)

 大芝君との出会いは、昭和58年4月に東海大学医学部入学の時であった。彼とは同じゼミで、当時の印象は小柄で、目が大きくて、人なつこい感じの紅顔の美少年であった。人当たりが良く、誰とでもすぐに仲良くなり、一躍クラスの人気者になっていた。人見知りの私からするととてもうらやましく、眩しくみえた。その後クラブやポリクリグループは別々になったが、国家試験勉強の合間を見ては厚木にある国道沿いの喫茶店に行って、将来のことなどを夜中まで語り合った。いまも目を閉じると昨日のことのように思い出す。

 玄ちゃん…、まだ早いよ。寂しいじゃないかぁ。 でも、君と出会えて本当に良かった。たくさんの楽しい思い出をありがとう。 ゆっくりお休みください。 合掌。

 ご実家を継がれてからは持ち前の勉強熱心さ(好奇心?)を発揮し、専門はもとより専門外の分野まで学会、研究会に熱心に参加して見識を高めておられた。また、地域医療に尽力されていた姿は、医療人として並々ならぬ志の高さを示されていたと思うし、専門バカな私にとっては憧れの存在であった。

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 2017年7月20日 金井塚 保博 君 死去(享年57歳) 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

大学時代の金井塚君

 1980年東海大学医学部に入学(七期生)し、お互い勝沼恒彦教授懇話会に属していた。入学した頃は懇話会が最強のコミュニティーであり、何をするにもこの集団で動いていた。懇話会では絶対的リーダーは存在していなかったが、どうも留学経験や浪人経験など様々な要素が重なり、金井塚氏がプチリーダーになっていたような気がする。 私にとって金井塚氏は、2級先輩でもあり親戚のお兄さん的な存在であった。 愛車(スバルレオーネ)を運転し、授業が終わりボーリング、ビリヤード、パチンコ、ディスコ、スキーなど大抵遊ぶ時は一緒だった。勉強はお互い得意でなく、一緒に山を掛け徹夜で試験に挑んでいた。 (井上貴雄) 金井塚保博君(以下、金井塚)と初めてゆっくり話したのは湘南校舎でのドイツ語の授業の時だったと思う。金井塚はあの人懐っこい笑顔で「森君、どこに住んでいるの?」と僕に話かけてくれた。大分から出てきて、一人も友達のいない僕にとって、こんなにやさしい言葉はなかった。すぐに仲良くなった。そのせいではないが、もう一年一緒にドイツ語の授業を受けることになった(笑)。 大学3年になり、同級生の永井一毅君が、「ラグビー部をつくったんだけど、一緒にやらない?」と僕に声をかけてくれた。金井塚に相談すると「僕は高校の時ニュージーランドに留学してラグビーをやっていた、楽しいよ、一緒にやろうよ」と言ってくれた。 金井塚は勇敢な素晴らしいラガーマンだった。 僕はその頃相模大野に住んでいて金井塚も相模原に住んでいたので毎日一緒に登校した。 大学6年の国家試験直前の夏休みも毎日一緒に一生懸命勉強した。 卒業式の朝、僕にネクタイの結び方を教えてくれた。今でもその結び方で毎日ネクタイを結んでいる。 卒業後、金井塚は東海大学の形成外科に入局し僕は大分に帰っていたので、しばらく会わなかった。 (森 哲)

形成外科医・産業医の金井塚君

 学生時代を乗り切り医師になった金井塚氏は、形成外科教室に入局。数年後東京恵比寿で突如形成外科クリニックを開院した。どちらかというとおおざっぱで収支計算や損益などはお構いなしのところがあったので、開業はいささか驚きであった。 だが、クリニックは数年で閉院(詳しい理由は明かさなかった)したらしい。 その後、複数の産業医を兼務し忙しく働き、その合間にアルバイト(外来診療や当直)をしていた。 2016年4月、産業医の会社に提出する健診を、山陰(島根県益田市)で整形外科を開業している私にお願いしたいと来益された。雇入時健診などの健診項目とPSAを行った。 その日は、津和野見物をした後に三瓶山に上がり宿泊、翌朝は世界遺産石見銀山見物、出雲大社参拝をすませ出雲空港から東京に戻った。 2日後検査結果が出て、PSA高値! 直ぐに金井塚氏に結果を伝えた。 某病院で詳しい検査を受け、東海大学本院に転院しダビンチを使った前立腺癌摘出術を夏に受けた。

金井塚 保博 君を偲んで 井上 貴雄(7期生)/ 森  哲(7期生)

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術後状態は良く、元気な姿を見せに、その年の12月23日に再び益田に来てくれた。幕末維新の舞台の萩、山口の絶景ポイントである角島大橋、長門の元乃隅稲荷神社(日本一入れることが難しい賽銭箱で有名)、青海島など心に残るスポットを巡った。以前逢った時に比べると少し体が引き締まった感じだが、るい痩などなく、食欲も旺盛で顔色も良かったことを覚えている。

 この時はまだ、偶然行ったPSA検査で金井塚氏の命が救えたと自己満足しながら、病気の全快を祈っていた。今となってはこの4月の時点で、人間ドッグを勧めていたら…と、自責の念で一杯である。 (井上貴雄) 4年位前だっただろうか、突然金井塚から電話が入った。「今、産業医をしているんだけどさぁ、今度仕事で福岡に行くんだよ。大分まで行くから会わない?」と。それから毎年1-2回大分で食事をして、いろんな楽しい話をしてくれた。金井塚は有名な会社の産業医を数多くしていた。僕も小さな会社の産業医をすることになったので、わからないことがあると幾度も質問した。金井塚はその都度資料を送ってくれて詳しく教えてくれた。 3.11の東日本大震災の時はどうだった?と聞くと「産業医の仕事で新宿の高層ビルの上層階のトイレの中に居て、大変だったよ(笑)。揺れが収まって戻ったら、職場の人がすごく心配してくれたよ(笑)」と話していた。2016年4月の熊本地震の時は、金井塚は大分に居て僕と食事をしていた。 最後の食事は2016年12月だった。とても元気で、体調は問題ない。全く飲めなかったお酒が、最近は少しだけ飲めるようになったと、大分の日本酒を2時間かけてお猪口2杯くらい飲んでくれた。 (森 哲)

最期の金井塚君

 2017年6月29日(木)夜10時過ぎ、自宅の電話が鳴った。受話器の向こうで小刻みに声を震わせて話す相手は、金井塚由里子(奥様)さんであった。 「井上君、実は金井塚が余命2週間と宣告されて、親しかった数名に連絡をしているところなの。」と言われ、半年前の元気な姿からは想像すらできない話であり、耳を疑った。 「末期の胃癌で全身に転移があり、今日1回目の抗癌剤治療が終わった。」と話された。 居ても立っても居られない気持ちで7月1日(土)の夜8時過ぎ、金井塚氏を見舞った。二人部屋であったので、あまり長く話すことが出来なかったが、奥様と愛娘さんにお目にかかれた。 金井塚氏は、「おれ、やっちまったよー」と一言声を発した。そしてこれまでの経過を、少し聞くことが出来た。6月初旬までほとんど自覚症状がなく、長野の北野病院に当直に行った時に動けなくなり、検査を受け癌であることが判明。急遽長野から新幹線で看護師さんに付き添われ、築地の癌センターに緊急入院になったこと。今は手の施しようがなく、余命2週間と宣告されたことなどであった。 にわかに信じることが出来ない状況の中、言葉を失い「じゃあ 明日また来る!」と一言残し病室を去った。 (井上貴雄)

角島大橋にて

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最期の写真

 2016年6月29日夜10時過ぎ、金井塚の奥様から大分へも電話が来た。 10日くらい前、金井塚は突然調子が悪くなり、胃癌Stage-IVで余命2週間と言われた。「森に会いたい」と言っているという内容であった。 7月1日(土)の夜、すべての予定をキャンセルし東京に向かった。 (森 哲)。 翌朝、病院に向かい休日窓口で手続きをしている時に、同期の森君に声をかけられ一緒に見舞った。われわれは、何とか金井塚氏を笑わそうと必死で会話をつなげていた。 化学療法の後なのでしんどかったであろうが、我々の会話に小さいながらも言葉を返してくれ、「僕は大丈夫だ、何とか頑張るから」と言っているような気がした。 7月6日未明、金井塚氏から「でももう長くないかも…ごめんなさい。」とメールが届いたが、その後の文章は意識がもうろうとした中での入力だったのか、意味不明であった。 でも、これまでありがとうのメールであったことは間違いない。 その後、7月13日朝に金井塚氏から最後のメールが届いた。 「今日から、やはり個部屋に移動になりました。 10:30から経皮的胆管ステント挿入予定です。僕的にも、これが体力的にも、気力的な最後の処置かと思います。皆様 色々ありがとうございました!感謝の気持ちで一杯です。」(金井塚氏からのメールを転写) (井上貴雄) たまらず、7月16日に日帰りでお見舞いに行った。僕が「何かしてほしいことがあるか?」と聞くと「この苦しさを取ってほしい」と言った。何もしてあげることは出来なかった。約一時間半、部屋を暗くして、目を閉じた金井塚の顔をただ見つめていた。 しばらくすると金井塚は少しだけ元気になっていたので、二人で写真を撮った。それが彼との最後の写真になった。 (森 哲)

 その後の状態は察するに余る物であり二回目の抗癌剤治療は本人が断り、最後のメールから1週間、金井塚氏は失いかけた意識の中、これまで支えて下さったご家族、知人、医療関係者に感謝の気持ちを彼なりに伝えながら7月20日に57年の生涯に終止符をうつこととなった。 (井上貴雄)

 私たちは奥様にお願いして葬儀に参列せていただいた。 棺の中の金井塚君の顔は、友人として、そして医師としての、いつものやさしい顔だった。 金井塚君、ありがとう。 安らかにお眠りください。 じゃあ、またね。

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 本学医学部客員教授、元東京病院長、東海医学会特別会員の板倉 勝先生は、2017年5月22日、膵臓ガンにより68年の人生を閉じられました。ここに心より先生のご冥福をお祈り致しますとともに、生前先生に頂きました数々のご恩に感謝申し上げつつ、謹んでご寄稿させて頂きます。 板倉 勝先生は、慶應義塾高校より同大医学部に進学され、1973年に卒業後1975年に当時岩村健一郎先生が主宰されました本学医学部消化器内科(内科学3)の教員と成られました。以後2005年3月にご退職されるまでの31年間、まさに東海大学医学部(伊勢原)の黎明期から、東京病院の立ち上げ、そして八王子病院の立ち上げと、それぞれの地における最も大変な時代に関わられ、本学医学部が現在に至る基礎を築かれた先生のおひとりでした。 なかでも先生が最も長くご勤務されたのは東京病院で、1984年12月の開設時より上司の松崎松平副院長とともに、当時において斬新な発想に基づく「消化器肝臓センター」を設立されました。さらに30歳代で検査科長、教育研究科長をお務めになり、1991年4月には42歳で助教授、1993年4月に松崎教授が岩村教授の後任として伊勢原に戻られた後に44歳で副院長に就任されています。  一方私は、1994年4月に慶応義塾大学での研修医、大学院、米国留学を終え、松崎教授が主宰されていた母校内科学3に戻りました。卒後どちらかと云えば研究に軸足を置いた生活を送っていたため、GastroenterologyやHepatologyに複数の論文を持ちながら、8年目にして認定医や専門医資格を全く持たず、さらに上部消化管内視鏡も出来ない、少々歪

いびつ

な消化器内科医でした。そのため松崎教授より、毎週半日東京病院に赴き、板倉先生に内視鏡等の指導を受けるよう命じられた事が先生との出会いとなりました。その後の私は、臨床技能はそれなりに向上し、認定医なども取得して内科学3の講師や教室幹事など責任ある立場を任されましたが、自分が目標とする臨床レベルに達しないままに、臨床以外の仕事で疲労困憊する毎日に「これで良いのか?」と考えるようになりました。そして1997年4月より東京病院の板倉先生の元で働かせて頂くことになりました。先生は、臨床技能のみならず毎朝の症例カンファレンスで診断のアルゴリズムから医師としての姿勢、そして放課後は美味しいお店やお酒の飲み方など、医師としての全てを教えて下さいました。常に患者様中心の臨床医として、患者さんとご家族はもとより、近隣医療機関の先生方からの信頼も厚く、何事にも前向きで、笑顔を絶やさない先生でした。数々の消化器領域における先端的診断・治療技術を他所に先駆けて導入され、東海大学東京病院消化器肝臓センターの存在を内外に知らしめるとともに、門阪利雄先生、白石光一先生、渡辺光行先生、岡崎有博先生、永川千晶先生、柴山泰久先生、村松親先生、中村浩之先生、稙田充先生、加持順一郎先生、塩澤宏和先生、茂出木成幸先生、小山礼先生そして西崎など、本学卒業生に高い臨床技能を授けて下さいました。 1997年からは東京病院長(代行含む)をお務めになられましたが、2004年4月、当時開院2年目だった八王子病院に健診センターを設立するためにご異動となられました。そして翌2005年3月に本学を退職され、4月よりお茶の水の駿河台診療所の院長・理事長にご就任されました。 先生は同所から沢山の患者様を東京病院にご紹介下さり、また私たちも先生を慕い親交を暖め、毎年板倉先生を囲んでの忘年会を行っていました。いつも大変盛り上がり「次から夏冬年2回にしよう!」と決めた2014年夏、開催直前に「黄疸が出た」と先生よりご連絡頂き、ご病気が発覚しました。しかし翌年冬の忘年会にはご出席下さり、以後も治療しながらご診療を続けられ、私たちはそれを支えました。2017年4月から教え子である消化器内科講師の塩澤宏和先生に診療所と医療法人を託され、同5月に他界されました。

板倉 勝 先生を偲んで東海大学東京病院 健康管理学 西崎 泰弘(6期生)

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星医会 第59号58

 先生は最期、痛み止めの持続点滴が始まる直前に「それじゃあね」と言われ、その後旅立たれたそうです。最後までダンディで優しく、頭脳明晰かつ前向きだった板倉先生。私は今でも困った時に「板倉先生ならどう考えるだろう」と思考して解決策を探ることがあります。板倉先生どうかこれからも我々を見守って下さい。本当にありがとうございました。

2005年3月東京病院での最後の外来を終えて

2015年12月 闘病を越えて忘年会へ。

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 「PR3-ANCAとIGRA陽性の患者で肺の空洞性病変があっても、常に結核や肉芽腫性多発血管炎とは限らない:右心系感染性心内膜炎の症例報告」というテーマで発表させていただきました。学生部門の第一回黒川賞という記念すべき賞をいただき、大変光栄に思います。 私は、臨床推論・診断学に興味があり、症例検討会があれば足しげく通うような学生でした。そのさなか、大学の先輩で、かつ昨年度のDoctor's Dilemma Championとして米国内科学会に日本代表として参加された練馬光が丘病院総合内科の松本 朋弘先生より、アブストラクトを出してみてはどうかとのお誘いいただきました。当時は4年生で臨床実習をしていなかったので、症例をいただく作業から始まりました。もともと感染症と膠原病が大好きだったので、この症例をいただいた時は大変興奮したのを覚えております。 今症例ですが、検査結果に惑わされて誤診し、医原性に患者の状態を悪化させ、診断が遅れてしまったという大変残念なケースでした。現病歴とバイタルサインから、しっかり血流感染や右心系の心内膜炎を想起し、血液培養を取り陽性ならば、心エコーをやる。侵襲性が低く、たったこれだけの作業でこの患者のQOLが全く異なるものになっていたのは言うまでもありません。 私の尊敬する感染症専門医でご高名な青木 眞先生は、内科医の神髄は“鑑別診断”であるとおっしゃいます。鑑別ができなければ、問診、身体診察、検査、治療はできません。つまり、今回の症例でも、早い段階で除外すべき疾患として、頭の隅に感染性心内膜炎が鑑別に上がっていただけで、培養とエコーのオーダーをして、このような事態は防げたかもしれません。 無駄な検査が過剰にオーダーされているといわれている日本で、「検査のオーダーボタンをクリックすることは医師の誤診することに対する不安への処方箋ではない」などと揶揄される現代ですが、検査の性質や特徴を知らずにオーダーすれば、逆に検査オーダーが医師を不安にさせることもあるということも今回の教訓となりました。

ACP Japan Chapter Annual Meeting 2018 Kurokawa Prize Student Section受賞

後藤 寿郎(医学部5年)

在校生のページ

 今回のプレゼンテーションの際に意識したことは、口頭発表6分+質疑応答2分、計8分という時間制限の中でいかに聴衆にわかりやすく伝えるかにつきます。非ネイティブスピーカーであり、症例プレゼンテーションの経験の浅い私にできることは、ネイティブの様にペラペラ話すことでも、奇をてらうような発表スタイルでもなく、相手の聞きやすいスピードで、聞き取りやすい発音を意識することだけでした。

星医会 第59号 59

発表風景。黒川先生の頭が見えます。

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 最後になりますが、ポスター作製と発表にあたり手厚くご指導くださった柳 秀高先生(総合内科)、今症例をくださった沖 将行先生(総合内科)、今回のきっかけをくださった松本 朋弘先生(総合内科)、支援くださった星医会の鄭 義弘会長に深く感謝申し上げます。 2019年にPhiladelphiaで開催されます米国内科学会総会での発表という次なる目標もできましたので、邁進してまいります。

星医会 第59号60

受賞時の記念撮影右から黒川清先生、私、Dr. Jack Ende(米国内科学会会長)、

Dr. B. A. Muruganathan(米国内科学会インド支部長)、柳秀高先生(恩師)

レセプションにて。総合内科の先生方と。

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会員からのお便り

星医会 第59号 61

2号館(健診センター)と松前記念講堂

 東海大学医学部付属病院健診センターは、1975年6月に病院併設型健診センターとして開業し今年で43年が経ちました。当初は週3日、一日当たり7人の定員でスタートしたそうですが、昨年は年間約1万3000名の受診がありました。

東海大学付属病院健診センターの近況報告基盤診療学系・健康管理学准教授 仁科 良(12期生)

 健診で重要なことは、安全かつ正確な検査を行い、その結果を確実に受診者に伝え、単に病気や問題点の指摘だけではなく、健康増進への指導または疾患が疑われる場合は確実な診断や治療に結び付けるための安心を提供することだと考えます。このような健診は、検査・専門診察は付属病院の各専門診療科(消化器内科、婦人科、眼科、乳腺・内分泌外科、放射線診断科)のご協力、また面談では内科学系の医師と外部からの卒業生の応援を得て維持されています。 今年度は大きな人事異動があり、2016年から着任している筆者を除き、全員が異動することになりました。まず、2016年度からセンター長を務められていた西崎泰弘教授(7期生)が東京病院の病院長に就任されることで、2年ぶりに椎名豊教授(3期生)が東京病院から伊勢原の健診センター長に戻られ、やはり2016年から着任の岸本憲明講師(17期生)が西崎先生とともに東京病院へ戻ることになり、さらにその他2名の減少でしたが、消化器内科から羽田野敦子先生(25期生)が加わっていただくことで、何とか3人体制を維持することができました。 現在、非常勤教授の本間康彦元健診センター長をはじめ松田百玉先生(5期生)、五十嵐美穂子先生

(16期生)、陰山泰成先生(22期生)、行松伸成先生(34期生)がご自身のお仕事でお忙しい中、週1、2回面談のため応援に来て頂いています。このような状況で何とか切盛りしております。 卒業生の先生方へ、健診センターでは面談医師を募集中です。様々な勤務形態が可能ですので興味のある方はお気軽にご連絡ください。

健診センター医師 募集中

連絡先: 健康管理学 事務 石亀 洋子    TEL.0463-93-1121(内線2616) E-mail: [email protected]

東海大学病院・健診センターでは面談医師を募集しています。もう一度母校で同窓生と共に働いてみませんか?いろいろな勤務形態が可能なので一度ご連絡ください。

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星医会 第59号62

 還暦を迎え、後どのくらい生きられるのかなとふと考える歳になってきました。今までの趣味と言おうか特技と言おうか、自分のゴルフ人生の中で面白いエピソードを書こうとペンを持ちました。

 まずは私の事を知らない先生も多いと思いますので、少々自己紹介を。 当院(岡宮産婦人科医院)は昭和34年に父が神奈川県小田原市栄町で開業し、父が昭和62に他界した為、平成元年に私が跡を継ぎました。 小田原産婦人科医会は勤務医を含め約30名の産婦人科医が連携を取り合い、小田原市立病院、東海大学医学部付属病院に助けて頂き、地域医療を行っております。 学生時代は解剖学の清木勘治教授に監督をして頂いていたバレーボール部に所属しておりました。東海大学医学部を卒業し、そのまま横浜市大産婦人科教室に研修入局してしまい、母校には何も貢献出来ませんでした。 49歳のころ、3期生の灰田宗孝先生から電話を頂き、生理学のPBLのチューターをやってほしいと言われ、母校への恩返しと思い引き受け、10年ほど勤めさせて頂きました。症例問題を学生達が説いていくのですが、産婦人科症例は1例もなく、また男性患者症例が多く、とても困ったような、勉強になったような10年でした。福島先生、辻先生、大変お世話になりました。 51歳の時には、なんと私は悪性リンパ腫を患い、母校血液内科小川吉明教授をはじめ医局員の先生方に助けて頂き、現在はとても元気です。感謝しております。

 ここからが今回のお話です。 私は高校1年から父の勧めでゴルフを始めました。それまではバレーボールに明け暮れ、毎日の帰宅が夜10時を過ぎることを父は心配し、ゴルフに転向させられました。その後はゴルフにのめり込み高校2年にはシングルプレーヤーとなり、東日本ジュニアゴルフ選手権で40位。優勝者は倉本昌弘氏(現在プロゴルファー)で、50位ぐらいにはあの尾崎直道氏(現在プロゴルファー)も出場しておりました。この大きな選手権に出場するには、原則高校のゴルフ部に所属していないと出場できません。我が母校

(神奈川県立小田原高校)には当然、ゴルフ部などはなく、急遽一人でゴルフ部を作り、腕は悪いがゴルフ好きな古文の教師を監督にして出場したエピソードがありました。監督のお言葉はいつも「気合いだ!気合いだ!」「頭使え!」だけだったと記憶しております。 この頃はだいぶゴルフに対し有頂天になっていたので、プロゴルファーになるか医者になるか悩んでいるくらいでした。 医者になりクラブチャンピオンになってしまったくらいゴルフをやっていましたが、晩年腰痛であまりラウンド数も減ってきたところ、私の姪(岡宮路子)が小学校6年生からゴルフを始め、めきめき腕を上げ、埼玉栄高校時代には静岡国体で優勝するまでに成長してしまいました。(同期生には有名な宮里藍さんや横峯さくらさんがいます)。その頃から私は、姪のマネージャー兼キャディーが趣味となってしまいました。 ゴルフ競技はいろいろとあるのですが、最高峰の競技と言えば日本ゴルフ協会が主催する日本ゴルフ選手権ではないだろうかと思っています。 日本ゴルフ協会(JGA)主催のゴルフ競技で、日本のメジャー大会(日本女子オープン選手権、日本女子アマチュア選手権)となると、帯同キャディーと言って、私のような医者でもキャディーが出来

還暦を過ぎて、ゴルフの思い出 岡宮 保彦(4期生)

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るのです。6試合ほど姪の帯同キャディーを経験しました。キャディーの仕事はいろいろとあり、これが大変難しいけど嬉しいのです。 女子ゴルフの試合でもメジャー大会は木曜日から日曜日まで4日間競技です。プレーヤーもキャディーもだいたい火曜日にコース入りして、2日間練習ラウンドをし、木曜日の初日を迎えます。キャディーは練習ラウンドの2日間でコースの距離を計測し(練習ラウンドではレーダー式計測器が使えます)、ラフの深さやバンカー、バザードの位置を調べます。一番難しいのはグリーンの傾斜と芝目です。私が普段プレーしているコースのグリーンとは違い、ボールの転がりの速さもグリーン面の硬さも尋常ではありません。18ホールのグリーン全てで四方八方からボールを転がし、速さ、曲がり具合をメモ帳に書き込むのですが、試合のピンポジションは試合当日の朝に発表されるので、調べていないラインにカップを切られることもしばしばあります(苦笑)。(自分のホームコースならセカンドショットして、ボールがグリーンに乗った時点で、遠くからパターのラインや速さが分かるのに)。

 キャディーの仕事がちょっと似ているなと感じたのは、手術室の機械出しのナースです。術者はプレーヤー。手を出せば無言でクラブを差し出すって訳にはいきませんが、なかなか似ている。さすがに私の姪の汗をガーゼで拭く事はありませんが、無言でタオルを渡したり、手袋を渡したりします。姪が落ち込んだり、心配したりイライラしていれば、声を掛けて褒めておだてまくり元気をださせる(私の指導は褒めて育てるタイプなので、決してしからない)。手術が上手く進まずナーバスになっている術者に勇気を与えてくれるナースのようにキャディーしなくてはならないのです。 プレーヤーは18ホールの競技終了後、クラブハウスに戻りますが、グリーンからクラブハウスまでガードマンが3名で取り囲みます。驚くのは私のようなキャディーにもガードマンが付きます。なにせギャラリーが1万人以上クラブハウス周辺に集まってお祭り騒ぎ。多くの声援を受けながらプレーヤーはサイン攻めに合うのです。当然私にはサインを求めるギャラリーはいませんが(笑)、姪のボールや手袋は求められれば気前よく渡してしまいます。

姪(岡宮路子)と岡宮

姪(岡宮路子)と岡宮

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編集後記

ここ1〜2年は天災続きである。地震災害はもちろんだが昨年の九州豪雨災害に続き今度は西日本豪雨災害と豪雨による水害もみられてきた。さらに昨今の猛暑から命の危険にさらされるような暑さと連日報道され、ついに気象庁からもいわゆる熱暑による災害に匹敵するとの注意喚起まで出されている。世界的な異常気象なのだろうが、地球温暖化がもたらすある種の人災でもあることにそろそろ気づかないといけないのだろう。(希)

今回初めて同窓会誌の記事の執筆をさせて頂きました。慣れないながらも取材をし、自分なりにまとめてみました。拙い文章で恥ずかしいですが、御一読いただければ幸いです。今後も同窓生の皆さんにとって懐かしのお店を紹介出来ればと思います。(梅)

戸張 捷 氏と岡宮

 いつもビクビクしながらキャディーをしていますが、周りから、こいつ何者?って顔されたことがあります。 ゴルフ解説者の戸張捷氏をご存知でしょうか。私と懇意にして頂いているので、試合会場でお会いした時に「先生!何してるの?」と声を掛けられた時の事です。姪のキャディーと言うと、

「先生も元気だなー。ギャラリーよりフェアウェーを歩けるキャディーのほうが楽か」などと冗談をいいながら立ち話していた時に、他のプロキャディーからこいつ何者?先生って何って顔されます。

 クラブハウスではプレーヤーと一緒に食事したり休憩したりも出来ます。この時は産婦人科医キャディーが本領発揮。いろいろな女子プレーヤーから産婦人科的な質問責めに合うこともしばしば。素人キャディーでご迷惑をお掛けしているので、このような場面では恩返ししなくてはの心境です。 日本のゴルフ界は女子ゴルフに人気を持っていかれ、男子ゴルフが少々低迷しています。松山英樹プロや石川遼プロに続くスーパースターが出てきてくれることを期待しています。

 最後に、私の姪は現在ゴルフを休み、准看護師となり当院で働いております。日本一ゴルフが上手い准看護師を目指しています(笑)。 少し驚かせることがあります。この姪の妹(岡宮稜子 東海大学医学部平成28年卒、ゴルフ部)が今年母校の産婦人科に入局させて頂きました。院内で出会ったりしたら、お声を掛けてあげてください。もちろんゴルフの相談も受けるはずです(笑)。 私の変わった趣味を書かせて頂きました。こんな変わった同窓生がいるんだなと、酒のつまみに使っていただければ光栄です。

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星医会 第59号68

■病床数 170 床 

- 総合病院 -・日本病院機能評価認定病院・日本外科学会 教育施設・日本泌尿器科学会 専門医基幹施設・日本アレルギー学会 教育施設・日本救急医学会 救急科専門医指定施設

■病床数 628 床内科 整形外科 リハビリテーション科精神科 歯科・歯科口腔外科・日本リハビリテーション医学会研修施設・日本整形外科学会専門医制度研修施設・日本神経学会准教育施設・脳卒中学会認定研修教育施設・日本病院機能評価認定病院

地域の皆さまが安心して過ごせる街づくりのために、永生会では医療・介護の各分野にわたるサービスを提供しています。

●永生病院 療養病棟●永生病院 療養病棟

●永生病院 看護部●永生病院 看護部

●永生病院 関節センター●永生病院 関節センター ●南多摩病院 看護部●南多摩病院 看護部

●南多摩病院 手術室●南多摩病院 手術室

●クリニック0(ゼロ) 訪問診療●クリニック0(ゼロ) 訪問診療 ●永生クリニック 外来(理事長 安藤)●永生クリニック 外来(理事長 安藤)●介護老人保健施設●介護老人保健施設

永生会では東海大学医学部出身の優秀な医師の方々にご活躍いただいております。八王子地域の中核病院である東海大学医学部付属八王子病院と緊密な連携を取らせていただきながら、地域住民の方々に信頼される医療・介護サービスの提供を目指してまいります。これからも東海大学医学部と星医会のさらなる発展をお祈り申し上げます。

連携を通じて地域に信頼されるサービスを。 医療法人社団 永生会

医療法人社団 明生会

http://central-hospital.or.jp

セントラル病院 渋谷区 松濤

南多摩病院 永 生 病 院東京都指定二次救急医療機関 地域に根付いた慢性期医療

京王線めじろ台駅

JR中央線 西八王子駅

http://www.eisei.or.jp

高齢者医療・人間ドックを中心に優しい医療・看護・介護を

在宅統括センター 介護老人保健施設 訪問看護ステーション 通所リハビリテーション グループホーム寿限無 居宅介護支援事業所 高齢者あんしん相談センター 

永生クリニック内科 神経内科 整形外科 訪問診療 リハビリテーション科 各種検診

クリニック0(ゼロ)内科診療・往診・訪問診療 通所・訪問リハビリテーション

 村立東海病院は、茨城県水戸市から北東約15キロに位置する救急指定病院です。病院のキーワードは、地域医療と総合診療です。 総合医はもちろん、専門性を生かした医師たちが地域住民の健康を守るために、日々診療に従事しています。看護師・コメディカルの職員とも連携及びコミュニケーションがとてもよく取れていて、とても働きやすい環境です。研修医だけでなく、臨床経験のない医師の再研修、総合医への転科目的の医師も勤務しています。また人間ドック・健康診断にも力を入れています。 医療機器や充実した病室など療養環境も自慢のひとつです。老若男女、常勤、非常勤問わず、医師を募集しています。 共に働きましょう。

        病院長 海老根 廣行(内科 東海大学医学部12期生)             mail [email protected]

診療科  内科・小児科・外科・整形外科・耳鼻咽喉科・     婦人科・リハビリテーション科・歯科・小児歯科・     歯科口腔外科

病床数  80床     (・一般病床40床 ・療養(地域包括)病床40床)

・日本外科学会外科専門医制度関連施設・整形外科専門医制度による研修施設

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星医会 第59号 69

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星医会 第59号70

会費(20年会費・年会費)の納入について

・20年会費:卒後5年以内に納入  5万円       (住所ラベル氏名右下に*のついている会員は20年会費が未納です)・年 会 費:卒後21年目より納入  1万円・振 込 先:星医会 代表 鄭 義弘             三菱UFJ銀行:本厚木支店(普)1505814 ☆ 便利な年会費の口座振替サービスを開始しました。申込用紙希望者は事務局までメール又は電話で

ご連絡下さい。申込み用紙をお送りします。

お願い

◦ 年会費等を振り込みされる時、法人名で振込をされる方がいらっしゃいますが、期と個人名でお願いします。(法人名ですと振込人名が不明になってしまいます)

お詫びと訂正

現住所、勤務先等�変更届のお願い

現住所、勤務先、氏名等の変更の際には本誌綴込の異動連絡票または e-mail にて事務局宛ご連絡下さるようお願いいたします。なお、ホームページからの変更も可能です。

お問い合わせ先�

東海大学医学部医学科同窓会 〒259-1143 神奈川県伊勢原市下糟屋143 TEL 0463-93-1121(内線4104) FAX 0463-91-5913http://seiikai.med.u-tokai.ac.jp/  email・[email protected]

 星医会では東京海上日動火災保険会社と提携し医師賠償責任保険、所得補償保険、団体長期障害所得補償保険、がん保険、医療保険などを会員が団体割引で加入できます。現在 1400名程が加入しています。見積もり希望の方は下記にメール又は電話連絡お願いします。

      〈お問い合わせ先〉: 有限会社 マツオホケンサービス                 〒103-0013 中央区日本橋人形町1-13-9-201                 TEL:03-5642-7511 FAX:03-5642-7512                 mail:[email protected]

「星医会 医師総合補償制度」のご案内

事務局からのお知らせ事務局からのお知らせ

62頁「岡宮路子」さんと、64頁「岡宮稜子」さんの、お名前表記に誤りがございましたので、ここに訂正し、お詫び申し上げます。

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星医会(東海大学医学部医学科同窓会)FAX:0463-91-5913

異動連絡票平成  年  月  日

卒業年度 東海大学

(旧姓・旧名)

西暦 年 ( 期生) 他学: 年

氏 名

生年月日 西暦 年

開業医・勤務医・産業医・研修医・その他( )

*お願い 名簿への記載不可項目は○で囲んでください。

TEL:

TEL:

FAX:

FAX:

性別 男 女月 日( 歳)

現 住 所

勤 務 先

名 称

職 名

所 在 地

連絡事項

E-mail

フ リ ガ ナ

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星医会 第59号72

星医会(東海大学医学部医学科同窓会)FAX:0463-91-5913

星医会へのおたより◇ 近況報告

◇ 何に関して知りたい(読みたい)ですか?

◇ どんな記事を書いて欲しいですか?

(学会活動・役員など、研究、職場や地域での活動など、受賞・学位取得など、著作・出版など、結婚・留学など、その他同窓会員としての近況)

また、同窓会関係者(現・旧教職員、同窓会員)の誰に

(今後の同窓会誌への提案)

氏 名: (  期生)

現住所:〒

勤務先:

TEL:

e-mail:

FAX:

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第38回 星医会 総会 懇親会風景

第59号 平成30年9月1日発行  発行人・鄭 義弘  編集人・継 淳・梅園朋也発行・東海大学医学部医学科同窓会 〒259-1143 神奈川県伊勢原市下糟屋143 TEL 0463-93-1121(内線4104) 印刷・カサハラ印刷㈱http://seiikai.med.u-tokai.ac.jp/ e-mail・[email protected]