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平成23年度 岩手県生涯学習推進研究発表会資料 東日本大震災津波をふまえた公民館等の 役割と課題に関する調査研究(1 年次報告) 発表者 岩手県立生涯学習推進センター 社会教育主事

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平 成 2 3 年 度

岩 手 県 生 涯 学 習 推 進 研 究 発 表 会 資 料

東日本大震災津波をふまえた公民館等の

役割と課題に関する調査研究(1 年次報告)

発表者

岩手県立生涯学習推進センター

社会教育主事 冨 手 冬 樹

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目 次

Ⅰ 研究の概要

1 研究主題 ------------------------------------------------------------- 1

2 研究目的 ------------------------------------------------------------- 1

3 年次計画 ------------------------------------------------------------- 1

Ⅱ 研究の内容

1 東日本大震災津波の概要とこれまでの動き

(1)東日本大震災津波の被害の特徴とその影響--------------------------------- 2

(2)社会教育施設の被害と影響 ------------------------------------------------ 5

(3)発災からこれまでの被災地支援の動き ------------------------------------- 6

(4)復興に向けた取組の方向性 ------------------------------------------------ 8

2 東日本大震災津波と公民館

(1)災害時の公民館等の役割と機能-------------------------------------------- 9

(2)避難所となった公民館等 -------------------------------------------------- 10

(3)沿岸部の避難所となった公民館等の聞き取り調査結果---------------------- 12

3 東日本大震災津波をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査

(1)調査実施の概要 ----------------------------------------------------------- 14

(2)調査結果 ------------------------------------------------------------------ 14

(3)調査結果の分析 ----------------------------------------------------------- 14

ア 災害への備え ---------------------------------------------------------- 15

イ 被災者支援 ------------------------------------------------------------ 21

ウ 社会教育事業 ---------------------------------------------------------- 27

4 考察

(1)災害への備え -------------------------------------------------------------- 33

(2)被災者支援 ---------------------------------------------------------------- 34

(3)社会教育事業 -------------------------------------------------------------- 36

Ⅲ 研究のまとめ

1 研究の成果 ---------------------------------------------------------------- 38

2 今後の課題 ---------------------------------------------------------------- 38

主な参考文献 -------------------------------------------------------------------- 39

資料 ----------------------------------------------------------------------------- 40

○[巻末資料Ⅰ]発災からこれまでの被災者支援等の動き------------------------- 41

○[巻末資料Ⅱ]沿岸部の避難所となった公民館等の聞き取り調査結果 ----------- 44

○[巻末資料Ⅲ]

「東日本大震災津波をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査」

調査票A〔市町村生涯学習・社会教育担当課(係)用〕----------------------- 53

調査票B〔市町村立公民館・公民館類似施設用〕 --------------------------- 61

集計結果A〔市町村生涯学習・社会教育担当課(係)〕----------------------- 75

集計結果B〔市町村立公民館・公民館類似施設〕 --------------------------- 82

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1

Ⅰ 研究の概要

1 研究主題

「東日本大震災津波をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査研究」

2 研究目的

2011 年 3 月 11 日午後 2 時 46 分、マグニチュード 9.0 の東北地方太平洋沖地震が発生し、間

もなく沿岸部を襲った巨大津波が、東日本各地に未曾有の大災害をもたらした。

地震被害のあった県内陸部においては、直ちに対策本部を立ち上げ、地元消防団員が地域住

民の避難誘導を行うとともに、炊き出し等が行われた。市町村職員も各避難所に出向し、災害

対策本部員として、情報収集や避難所運営にあたった。一方、津波により甚大な被害を受けた

県沿岸部では、高台にあった学校や公民館・寺社・民間施設等に、避難所指定の有無にかかわ

らず被災住民が殺到した。多くの市町村職員も犠牲となったため、想定したマニュアルが機能

せず、混乱を極めた避難所も少なくなかった。

こうした中、自衛隊や全国の自治体職員・警察・技術者等がいち早く駆けつけ、人命救助や

治安維持・行政支援・ライフラインの復旧等に力を尽くした。また、内陸市町村が沿岸市町村

の支援先を重点化する「横の連携」による支援や、県内外の無数のボランティアの方々が被災

者に手を差し伸べるなど、総がかりの継続的支援活動が展開された。

県社会教育行政職員も、発災1週間後、沿岸被災地を訪れ、泊り込みで避難所運営に携わっ

た。生涯学習推進センターでは、予算執行が凍結され事業中止が相次いだ4月以降、報道機関

による情報だけでは知り得ない現状を把握するため、沿岸地区の社会教育施設の被災状況の確

認や公民館等における避難所運営の聞き取り調査を重ねた。それらの現地踏査を続ける中で、

将来、また全国どこでも起こり得る自然災害に備えるためにも、学校や自治公民館等を含む地

域全体での防災対策の見直しの必要性があることを感じるとともに、「災害に直面した県民の

対応を社会教育の側面から記録として残すこと」、これから長く続く被災者支援、或いは地域

コミュニティの形成のために「社会教育行政が果たすべき役割を提言すること」こそが、本県

生涯学習・社会教育推進の中核を担う生涯学習推進センターの責務であると考えた。

そこで、本研究では、地域住民が集い・学習する社会教育施設としての公民館に焦点を当て、

地震や津波に対する震災前後の住民への対応等を調査・記録し、東日本大震災津波で公民館等

がどのような役割を果たしたのかを明らかにするとともに、今回の教訓を踏まえ、これから公

民館等が果たすべき役割や課題を考察する。

3 年次計画

本研究は、2年次に亘って調査・研究を行うこととした。

1年次(平成 23 年度)は、現地での聞き取り調査及び質問紙調査を行い、県内公民館等の被

害状況と避難所運営の実態を明らかにする。また、資料文献等をもとに、これまでの震災対応

の概要をまとめる。

2年次(平成 24 年度)は、各市町村の復興期における社会教育行政・社会教育施設の役割を

整理し、実践的な支援を通しながら、「復興期において公民館等が果たすべき役割や課題」につ

いて考察するとともに、被災した宮城県・福島県などの公民館等の取組状況や全国の先進事例

の情報収集を行い、本県の社会教育機関の活動を支援する。

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Ⅱ 研究の内容

1 東日本大震災津波の概要とこれまでの動き

東北地方太平洋沖地震とそれに起因する津波により、東北から関東にかけての太平洋沿岸部

を中心とした東日本一帯は、甚大な被害を受けた。

ここでは、東日本大震災津波が、我々の生活や地域社会にどのような影響を与えたのかにつ

いて確認するため、その概要や発災からこれまでの被災者支援等の動きについてまとめる。

(1)東日本大震災津波の被害の特徴とその影響

ア 東日本大震災津波の被害の特徴

(ア)特徴1 過去最大規模の地震による広域災害

2011 年3月 11 日に発生した東北地方太平洋沖地震は、わが国観測史上最大となるモ

ーメントマグニチュード(Mw)*19.0 を記録した。世界的にみても、20 世紀以降にマグ

ニチュード9以上を記録した地震は、今回の地震を含め6回しかない。国内で明治以降

に発生した地震としては、死者・行方不明者数でみると、関東大震災、明治三陸地震に

続いて3番目である。[表1]

また、震源域は南北約 450 ㎞、東西約 200 ㎞と広大であったため、8県で震度6以上

が観測され、12 都道県という広範囲に渡る被害が発生した。

*1 モーメントマグニチュード(Mw)は、より正確に地震の規模を表す指標として考案され、地震学では広く使わ

れている。巨大地震の規模を物理的に評価するのに適しているとされる。

[表1 明治以降に発生した主な巨大地震]

災害名 発生月日 Mw 主な被災地死者・行方不明者数

(人)

東日本大震災津波 2011. 3.11 9.0 12 都道県(東北 5 県、関東 6 都県、北海道) 19,479

阪神・淡路大震災 1995. 1.17 6.9 3 府県(兵庫県、大阪府、京都府) 6,437

北海道南西沖地震 1993. 7.12 7.7 北海道 230

昭和三陸地震 1933. 3. 3 8.4 東北地方太平洋沿岸 3,064

関東大震災 1923. 9. 1 7.9 関東 約 105,000

明治三陸地震 1896. 6.15 8.0 東北地方太平洋沿岸 約 22,000

スマトラ島沖地震 2004.12.26 9.0 インドネシア スマトラ島 227,898

アラスカ地震 1964. 3.28 9.2 アラスカ 125

チリ地震 1960. 5.23 9.5 チリ(日本では太平洋沿岸に津波襲来) 約 5,700

アリューシャン地震 1957. 3. 9 9.1 アリューシャン列島 0

カムチャッカ地震 1952.11. 5 9.0 カムチャッカ半島 0

「理科年表」「消防庁資料」「日本被害地震総覧」「緊急災害地震本部資料」「米国地質調査所資料」より

(イ)特徴2 大津波による沿岸地域激甚災害

2つ目の特徴は、大津波が東日本の太平洋沿岸部に与えた被害が、壊滅的で広範囲で

あったことである。

また、約8割が住宅倒壊などによる窒息死・圧死だった阪神大震災と異なり、今回の

震災で被害の大きかった岩手、宮城、福島3県の死者のうち、9割以上が津波による水

死であることが分かった(平成 23 年4月 19 日 警察庁)。

岩手県では、津波被害を受けた陸前高田市・大船渡市・釜石市・大槌町・山田町・宮

古市・岩泉町・田野畑村・普代村・野田村・久慈市・洋野町の沿岸 12 市町村*2の被害が

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著しく、死者・行方不明者の 99.8%、家屋倒壊数の 94.7%を占めている。[表2]

また、大津波は、役所・学校・病院、道路・港湾・橋梁・鉄道、上下水道・電気・ガ

ス、電話などのインフラストラクチャー全般を破壊した。国土地理院によると建物用地

面積に占める津波の浸水率は、大槌町で県内最大の 52%、陸前高田市でも 43%と、被

害が広範囲であることが分かる。

[表2 岩手県内の沿岸・内陸別被災状況]

死者・行方不明者数(人)

死者・行方不明者の県

総計に占める割合家屋倒壊数(棟)

家屋倒壊数の県総計に

占める割合

沿岸 12 市町村 6,024 99.8% 23,419 94.7%

内陸 21 市町村 11 0.2% 1,317 5.3%

岩手県総計 6,035 100.0% 24,736 100.0%

「岩手県総務部総合防災室」より(平成 24 年1月 11 日現在)

*2 陸前高田市・大船渡市・釜石市・大槌町・山田町・宮古市・岩泉町・田野畑村・普代村・野田村・久慈市・洋野

町の沿岸 12 市町村を以後「沿岸市町村」と表記する。この 12 市町村以外の 21 市町村は「内陸市町村」と表記する。

(ウ)特徴3 地震・津波と原発事故の複合災害

3つ目の特徴は、地震・津波により、東京電力福島第一原子力発電所において、放射

能物質の漏洩拡散という重大な事故が起こったことである。巨大地震と大津波に、原発

事故が重なった今回の災害は、人類史上初の複合災害である。原発事故が招いた放射能

による健康被害の恐れ、大規模かつ長期に亘る移住避難生活、電力不足、風評被害等は、

東北の復旧・復興を妨げる大きな要因となっている。

イ 震災後に発生した問題

過去最大規模の地震・津波災害により、被災地では様々な問題が発生し、時間の経過と

ともに変化した。震災後に発生した問題を、生命・生活に直結する短期的問題と復旧・復

興に関係する中・長期的問題に分けてまとめる。

(ア)短期的(発災直後~数ヶ月)な問題

① 膨大な数の避難者と避難所

内閣府の発表によると、岩手・宮城・福島3県の避難者数は約 41 万人(平成 23 年

3月 14 日現在)であった。

津波被害を受けた沿岸部では、多くの住民が避難者となった。避難所指定の有無に

関わらず利用可能な建物は避難所として使用され、通信手段も途絶えた状況の中で、

避難者の把握は困難を極めた。震災当日の避難所では、度重なる余震に加え、津波・

火災、寒さ・食糧不足等の問題への対応も迫られる極限状況であった。

内陸部でも、余震への恐れ、建物被害やライフラインの途絶等により避難者が発生

した。

3月 19 日時点での県内の避難者数は 45,031 人(沿岸市町村計 44,354 人)、避難所

数は 399 箇所(沿岸市町村計 370 箇所)であり、県内の全ての避難所が閉鎖されたの

は 10 月7日である。

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② ライフラインの途絶

地震発生から間もなく、東北から関東の広範囲に渡って、停電、ガス供給停止、断

水状態になった。下水道も機能せず、水洗トイレが使用できないことも深刻な問題と

なった。

岩手県では、停電が全戸復旧したのは5月 28 日、断水の全戸復旧は7月 12 日であ

った。

③ 通信の途絶

通信インフラの損壊、停電、回線のダウンを防ぐための通信規制などにより、情報

伝達の要である固定電話・携帯電話とも利用不能となった。総務省によると、固定通

信は最大で約 190 万回線が不通となり、移動通信でも最大約2万9千局の基地局が停

止した。通信の途絶は、避難の遅れにつながるばかりでなく、指示系統の混乱や家族

等の安否確認、避難所の状況把握等を困難とした。

④ 交通の途絶

沿岸部では、地震・津波により、道路・橋・鉄道などが破壊されたり、大量の瓦礫

により通行が不可能となったりするなど、各地で交通が途絶した。内陸部では、被害

を受けた道路・鉄道などの安全確認や復旧整備に多くの時間を要した。また、福島第

一原子力発電所の事故も首都圏からの支援を遅らせる要因となった。

東北本線の全線運行再開は4月 21 日、東北新幹線は4月 29 日であった。

首都圏でも鉄道が全線停止し、一時、「帰宅難民」と呼ばれる帰宅困難者が大量に

生じた。

⑤ 生活物資の不足

停電、交通の途絶、生産・流通・商業施設の被害等により、食糧や燃料などの生活

物資の生産・流通が停止し、生活必需品が不足する状態が続いた。内陸の商業施設で

も、数量制限を設けて販売するなどの対策がとられた。特にもガソリン不足は深刻で、

支援活動等への影響も大きかった。

また、様々な支援品が避難所に集中し、自宅に居住を続けた「在宅避難者」への支

援が手薄になったという指摘もある。

(イ)中・長期的問題(数ヶ月~数年)

① 福島原発事故に関係する問題

6月 16 日衆議院総務委員会での経済産業省の答弁によると、原発事故で指定され

た区域外に避難した人は 113,000 人に上るという。

本県においても、拡散した放射性物質による健康被害が懸念され、農水産物などの

検査体制の整備や土地の除染等の対策が進められている。しかし、放射性物質の拡散

の実態や人体への影響等が明確ではないため、様々な風評被害が生じ、経済活動への

悪影響のほか、被災地の瓦礫の受入拒否などを招き、被災地の復興・復旧を遅らせる

大きな要因となっている。

また、原発停止による電力不足は、生産活動の停滞の原因となるばかりでなく、人々

の日常生活への影響も大きい。原子力発電所に対する「安全神話」の崩壊は、わが国

のみならず世界各国の電力・エネルギー政策に重大な影響を及ぼした。

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② 避難の長期化

国の東日本大震災復興対策本部によると、震災による避難・転居者は 337,819 人(1

月 12 日現在)で、その約 95%は民間や仮設などの住宅に移っている。本県の避難者

は 43,875 人となっている。県外への避難者は、福島県が最も多く 60,496 人である。

復興計画の遅れや放射性物質による汚染のため、避難先から震災前の居住地に戻る見

通しが立っていない地域も多い。地域コミュニティの崩壊や被災地からの人口の流出、

長期間の避難生活による「震災関連死」なども懸念される。

③ 行政の機能低下

津波被害の大きかった沿岸部では、行政施設ばかりでなく職員の人的被害も大きか

った。津波や火災によって、データや簿冊等を消失した自治体もあり、災害対応や復

旧・復興の中心的役割を果たすべき自治体の機能が大きく低下した。

また、復旧・復興を進める際に必要となる専門的技能を持った職員の不足、震災対

応と通常の業務とを同時に行うことによる業務量の増大など、自治体職員への負担が

大きくなっている。

公民館等の社会教育施設については、後述する。

④ 「まちづくり」に関する問題

津波による被害を受けた地域では、浸水地域を今後どのように活用するか、住宅を

どこに建てるか、産業と雇用をどのようにして創出させるか等々、行政と住民の合意

形成を必要とする「まちづくり」に関する課題が山積している。また、阪神・淡路大

震災で問題となった仮設住宅のコミュニティ構築も課題となっている。

⑤ 経済的影響

内閣府の試算によると、今回の大震災による直接被害額は約 16~25 兆円とされ、そ

の内訳は、9~16 兆円が民間企業設備、残りの7~9兆円が社会資本と民間住宅の合

計とされている。中・長期的にみても、被災地の工場の生産停止・減少による部品供

給の不足や電力供給の制約などによる生産活動の低下、風評被害や雇用不安による消

費者の購買意欲の減退など、日本経済への悪影響となる要因は多く、今後の復旧・復

興への足枷となることが懸念される。

(2)社会教育施設の被害と影響

ア 社会教育施設の被害

文部科学省の報道発表によると、東日本大震災津波による全壊・半壊・一部損壊等の物

的被害を受けた公立社会教育施設の数は、全国で 1,784 施設となっている。[表3]

[表3 全国の公立社会教育施設の物的被害](被害は全壊・半壊・一部損壊)

公民館 博物館 図書館生涯学習

センター青少年の家 その他 合 計

被害件数(件) 894 236 251 128 44 231 1,784

「文部科学省報道発表・東日本大震災による被害情報について(第 178 報)」より(平成 24 年1月 19 日現在)

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イ 震災による社会教育施設への影響

次に、震災の被害による社会教育施設への影響について、職員や利用者の視点からまと

める。

(ア)施設の閉鎖や事業の中止

施設の損壊や備品等の破損、度重なる余震、ライフラインの途絶等により、多くの施

設で閉鎖や利用制限、事業の中止などを余儀なくされた。また、電話等が使用できない

ため、事業の中止連絡も困難な状況であった。被害が大きかったところでは、施設の復

旧や事業再開の目処が全く立たない状況が長期間続いた。

(イ)災害救助・支援のための施設利用

震災後は、県や市町村の災害対策本部の指示のもと、あらゆる施設が災害救助や被災

者支援のために使用されることとなった。社会教育施設も避難所や支援拠点として使用

され、職員も最優先で支援業務にあたった。

(ウ)生涯学習の機会・場の喪失

社会教育施設で実施している様々な生涯学習講座、芸術文化活動、発表会・鑑賞会、

本の貸出等の事業が凍結・中止となり、多くの利用者が長期間に亘って学習の機会や場

を失った。また、被害の小さかったところでも、予算の縮小やイベントの自粛などによ

り、学習や文化活動の中止が相次いだ。

(3)発災からこれまでの被災地支援の動き

東日本大震災津波は、広域に渡る甚大な被害と数多くの問題や影響をもたらした。この大

災害に対し、政府・各省庁、全国の都道府県、市町村行政、民間企業・NPO等の民間団体、

全国各地からの個人ボランティア等が、様々な支援を行ってきた。これまでに行われた支援

についてまとめてみる。

ア 国・県による支援

(ア)災害応急活動

3月 11 日の発災後、政府はただちに緊急災害対策本部を設置し、災害対策基本法や災

害救助法の規定に基づいて、救援・救助活動や消火活動等の災害応急活動を開始した。

自衛隊・警察・消防の援助隊派遣、医療チーム派遣、物資輸送路の確保、食糧等生活必

需品の物資確保など、各省庁の動きも順次本格化した。

時を同じくして岩手県災害対策本部でも、被害状況の把握を開始した。防衛省に災害

派遣要請を行うとともに、救助隊派遣や物資支援の受け入れなども開始した。仮設住宅

の用地確保等、仮設住宅建設に向けても動き始めている。

また、世界各国や日本全国の都道府県からの人的・物的支援も次々に行われた。

(イ)復旧・復興支援

震災から1ヶ月後の4月 11 日、国は、「東日本大震災復興構想会議」の開催を閣議決

定し、4月 14 日には第 1 回会議を開催し、「東日本大震災による被災地域の復興に向け

た指針の策定を開始した。また、県は4月 11 日、「東日本大震災からの復興に向けた基

本方針」を決定した。同日、第 1 回復興委員会を開催し、復興計画の策定に向けて始動

した。その後、被災地を対象にした国の委託事業も開始されるなど、復旧・復興に向け

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た事業が徐々に本格化してきている。6月 25 日には、東日本大震災復興構想会議によ

る「復興への提言~悲惨のなかの希望~」が発表され、国の復興構想が示された。さら

に、8月 11 日には、県の「復興基本計画」「復興実施計画」が県議会で承認され、今後

8年に亘る復興事業のスケジュールが決定した。これらの計画に従い、被災市町村の復

興支援事業が開始されていく。

イ 市町村による支援

市町村も、国・県と同様に災害対策本部を設置した。地域防災計画に基づき、避難所開

設や被災者支援を始めたが、施設や職員が被災した自治体では機能が低下し、十分な被災

者支援ができなくなるなどの状況もあった。これに対し、盛岡市が宮古市を、一関市が陸

前高田市を継続支援するという、内陸部の市町村に支援先となる沿岸部の市町村を割り当

てる「横の連携」といわれる支援体制が構築された。また、全国各地の市町村からも職員

派遣をはじめ様々な支援が行われた。

沿岸部の市町村は、それぞれの復興計画の策定に努め、12 月 26 日には沿岸 12 市町村す

べてで復興計画が決定され、本格的な復興に向けてのスタートを切っている。

ウ ボランティア等による支援

震災直後は、情報不足等のためにNPO等のボランティア関係者による被災地への支援

は限定的であったが、2~3日後には物資を送ったり、被災地入りの準備を進めたりする

などの活動を始めた。しかし、あまりにも被害が広域かつ甚大であったため、被災地のニ

ーズを把握し、全国からの多数のボランティア希望者を受け入れる体制を整える必要があ

り、一時的に受け入れ制限をする自治体も多かった。

今回の震災では、発災 20 日後くらいから、NPO等によるボランティア拠点が各地に作

られ始め、支援のコーディネートが始まっている。「遠野まごころネット」のような社会福

祉協議会やNPO等の支援団体のネットワーク化による受け入れ体制の整備も始まり、ボ

ランティアによる被災者支援が本格化してきている。

また、岩手県立大学の学生ボランティアセンターによる「いわて GINGA-NET プロジェク

ト」など、県内外の大学生によるボランティア活動も活発に行われた。さらに、被災者支

援や復興まちづくりに向けた大学と市町村の連携による取組も開始されている。

エ 学校による支援

県小学校長会と県中学校長会は、内陸部の学校に沿岸被災地の学校を割り当てて「連携

校」として位置付け、文房具や義援金を贈ったり、部活動交流をしたりするなどの支援を

行った。被災校のニーズを聞きながら、長期的、継続的なサポートを進めている。

県高等学校文化連盟と同連盟文芸専門部は、県高等学校長協会や県高等学校教職員組合

の寄付をもとに、被災地とゆかりのある作家らの作品をまとめた東日本大震災復興支援文

集を1万部制作し、沿岸の県立高校と特別支援学校に配布した。

岩手大学・県立大学・岩手医科大学・富士大学・盛岡大学で構成する「いわて高等教育

コンソーシアム」は、文部科学省の復興支援事業に採択され、平成 23 年度から5ヶ年に亘

り「地域を担う中核的人材育成事業」に取り組むこととしている。

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オ 社会教育行政による支援

文部科学省は、震災で多くの被害を受けた社会教育施設の復旧のため、「公立社会教育施

設災害復旧事業」を実施し、平成 24 年1月時点で岩手県内 91 の施設がその対象となって

いる。

また、岩手県教育委員会事務局生涯学習文化課では以下のような支援に取り組んできた。

・県立陸中海岸青少年の家を被災した船越小学校、大槌小学校の校舎として転用

・他県より寄贈された移動図書館車の運行準備及び定期運行の補助

・内陸部の映写ボランティアによる被災地映写会の実施

・緊急雇用創出事業の活用による「被災地における放課後の児童生徒の安心サポート事

業」の実施

・「公立社会教育施設災害復旧費補助事業」による県内 11 文化施設の復旧

・文化財レスキューの実施、埋蔵文化財調査の実施等

なお、発災からこれまでの被災者支援等の動きについては、[巻末資料Ⅰ]として掲載し

た。

(4)復興に向けた取組の方向性

国や県によりこれまで策定されてきた「復興構想」や「復興基本計画」は、今後の復興ま

ちづくりの方向性を示すものであり、これからの復興支援の指針ともなるものである。その

中から、社会教育行政に関わりが深いものを抽出して、以下に整理した。

ア 復興構想7原則(平成 23 年5月 10 日 東日本大震災復興構想会議決定)

原則1では、「失われたおびただしい『いのち』への追悼と鎮魂」の観点から「大震災の

記録を永遠に残し、広く学術関係者により科学的に分析し、その教訓を次世代に伝承し、

国内外に発信する」とし、教訓としての記録の重要性を述べている。

原則2では、「被災地の広域性・多様性を踏まえつつ、地域・コミュニティ主体の復興を

基本とする」、原則4では「地域社会の強い絆を守りつつ、災害に強い安全・安心のまち、

自然エネルギー活用型地域の建設を進める」とし、地域住民主体の復興まちづくりを柱と

することとしている。

イ 岩手県東日本大震災津波復興計画 復興基本計画(平成 23 年8月)

「今回の大震災津波の経験を踏まえ、再び津波により人が亡くなることのない、より安

全で暮らしやすい地域を作り上げなければならない」とし、「『安全』の確保」「『暮らし』

の再建」「『なりわい』の再生」という3つの原則を掲げている。特にも、「『暮らし』の再

建」においては、「地域コミュニティ活動への支援などにより、地域の再建を図る」ことと

している。

これらの原則に基づいて、社会教育行政も復興のための事業に取り組んでいくことが求めら

れる。

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2 東日本大震災津波と公民館

今回の東日本大震災津波に限らず、地震・洪水・土砂崩れなどの災害は、全国各地で毎年の

ように起きている。そういう災害時に、公民館は、避難所としての役割を果たしてきた。

また、公民館は社会教育機関であり、防災・減災に役立つ学習活動や、復旧・復興に必要な

「人づくり」「地域づくり」を行う場としても重要である。

ここからは、社会教育施設の中でも住民を対象とした生涯学習・社会教育事業を実施してい

る市町村立公民館及び市町村立公民館と同様の事業を実施している地区センター等の施設(以

後「公民館等」と表記)に焦点を当て、公民館等が災害時に置かれた状況や果たした役割につ

いて検討する。

(1)災害時の公民館等の役割と機能

公民館の目的は、社会教育法第二十条にあるように「住民の教養の向上、健康の増進、情

操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与すること」である。また、この目

的を達成するために、公民館は、「公民館の設置及び運営に関する基準(平成 15 年6月6日・

文部科学省告示第 112 号)」によって、「地域の学習拠点としての機能の発揮」「奉仕活動・体

験活動の推進」「地域の家庭教育支援拠点としての機能の発揮」「学校、家庭及び地域社会と

の連携等」などに努めることとなっている。

しかし、今回の大震災直後は、趣味教養講座・文化芸術活動・サークル活動といった生涯

学習よりも、生きるために必要とされる衣食住の確保が優先課題であり、生涯学習・社会教

育機関としての公民館本来の役割を十分に果たすことが難しい状態にあった。

また、公民館は、調理室、和室、トイレなどを備え、一定の人数であれば生活の場として

十分に利用可能な公共施設であることから、災害時には「避難所」や「支援拠点」としての

役割を担ってきた。

災害時の公民館等の「避難所指定」に関しては、「災害対策基本法」で「市町村の責務」と

規定している。従って、避難所指定された場合の「災害の想定」「防災設備の整備」「避難所

の運営」などについても、市町村が策定する「地域防災計画」の中で規定されることになる。

また、災害時には、地方自治体に「災害対策本部」が設置され、本部の指示のもとに公民館

職員も災害対策業務を行うことになっている。

平成7年1月 17 日に発生した阪神・淡路大震災で果たした公民館(中央館・地区館・分

館)の役割の主なものは、「避難所」が 86.8%、「救援物資の保管・配給場所」が 69.1%、ボ

ランティアの活動の拠点」が 61.0%、「情報提供のためのセンター」が 48.3%(『明日を見つ

めて~社会教育と阪神・淡路大震災~』兵庫県教育委員会より ※複数回答)となっており、

公民館の「避難所」として役割が高いことが確認できる。

しかし、全国公民館連合会が平成8年に全国の公民館を対象として行った「公民館の災害

対策に関する調査」によると、「保管する災害用の備蓄」についての回答は「非常用食糧」が

4.4%、「非常用飲料水」が 2.4%、「毛布」が 9.5%となっており、公民館が避難所として十

分に整備されているとは言い難い。

このように、公民館等の施設は、その本来的な社会教育施設としての役割の他に、市町村

の防災計画によって「避難所」としての役割も併せ持っていることが分かる。

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(2)避難所となった公民館等

今回の震災で、公民館等は「避難所」としてどの程度利用されたのか。そのことについて、

3月 14 日県災害対策本部発表の避難所一覧表をもとに、施設別に避難所数の割合を表したも

のが図1である。

内陸市町村では「公立公民館等」が 38.5%と非常に高く、次いで「その他の公共施設」が

25.0%となっている。沿岸市町村では、「園・学校等」が 23.0%、次いで「自治公民館等」

が 22.2%、「その他の公共施設」が 15.4%となっている。

内陸市町村は「公立公民館等」や「その他の公共施設」に集中しているのに対し、沿岸市

町村は様々な施設に分散している傾向にある。内陸市町村は、災害対策本部の指揮・誘導の

下に指定した避難所に避難させることができたが、沿岸市町村は被害が著しく避難者数も多

かったため、避難可能な様々な施設に分散して避難したと考えられる。[図1]

[図1 岩手県内の施設別避難所数の割合(平成 23 年3月 14 日現在)]

出典「岩手県災害対策本部 避難所一覧」より

8.3%

25.0%

11.5%

0.0%

38.5%

0.0%

22.2%

15.4%

11.0%

7.8%

7.3%

7.3%

3.1%

2.9%

2.1%

2.1%

12.5%

23.0%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45%

園・学校等

自治公民館等

その他の公共施設

病院・保健福祉施設等

宗教施設

公立公民館等

個人・企業等

民間宿泊施設

その他

内陸部避難所数割合(%) 沿岸部避難所数割合(%)

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同様に、施設別に避難者数の割合を表したものが、図2である。内陸市町村は、「園・学校

等」の割合が低く、「その他の公共施設」が 33.8%、「公立公民館等」が 33.6%となっており、

避難者数をみてもこの2つに集中していることが分かる。一方、沿岸市町村では、「園・学校

等」が 44.7%と非常に高く、避難者が殺到したことが分かる。次いで「公立公民館等」が 12.4%、

「その他の公共施設」が 12.2%、「自治公民館等」が 10.5%となっている。[図2]

[図2 岩手県内の施設別避難者数(平成 23 年3月 14 日現在)]

出典「岩手県災害対策本部 避難所一覧」より

11.5%

12.5%

6.8%

0.0%

0.4%

1.4%

0.0%

44.7%

12.4%

12.2%

10.5%

8.2%

6.8%

2.5%

2.0%

0.7%

33.8%

33.6%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50%

園・学校等

公立公民館等

その他の公共施設

自治公民館等

病院・保健福祉施設等

宗教施設

個人・企業等

民間宿泊施設

その他

内陸部避難者数割合(%) 沿岸部避難者数割合(%)

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(3)沿岸部の避難所となった公民館等の聞き取り調査結果

当センターでは、平成 23 年4月~6月にかけて、震災後の公民館等の状況を把握するとと

もに、今後の支援方策を検討するため、聞き取り調査を行った。

ア 調査対象と調査箇所

調査対象は、沿岸部の市町村の生涯学習・社会教育担当課職員や避難所となった公民館・

学校の職員等であり、調査箇所は表4のとおりである。

[表4 聞き取り調査の調査箇所]

調査月日 調査箇所(担当課・避難所等)

4月 7日(木) ○陸前高田市生涯学習課

4月 26 日(火) ○大船渡地区公民館 ○大船渡中学校体育館 ○大槌町中央公民館

5月 25 日(水)○グリーンピア三陸みやこ ○宮古小学校体育館 ○宮古市立山口公民館

○宮古教育事務所

5月 27 日(金)○大船渡中学校体育館 ○大船渡市赤崎地区公民館

○大船渡地区公民館 ○沿岸南部教育事務所

5月 30 日(月)○久慈市中央公民館 ○野田村生涯学習センター ○野田村体育館

○県北教育事務所

6月 14 日(火) ○釜石小学校体育館

6月 15 日(水) ○陸前高田市生涯学習課 ○大船渡市生涯学習課

6月 16 日(木) ○山田町生涯学習課 ○大沢ふれあいセンター ○山田町立豊間根公民館

イ 聞き取り調査のまとめ

聞き取り調査の結果から、東日本大震災津波をふまえた公民館等の役割を「災害への備

え」「被災者支援」「社会教育事業」の3つにまとめた。[表5]

なお、聞き取り調査結果の詳細については、[巻末資料Ⅱ]として掲載した。

(ア)「災害への備え」について

調査結果から、「避難所指定されていたが多数の避難者で備蓄が不足した」「被害が大

きく、行動マニュアルどおりに動けなかった」「火災を想定した避難訓練では役に立た

なかった」などの問題点が明らかになった。これらを整理した結果、「避難所指定と備

蓄」「行動マニュアル」「避難訓練」の項目に分類し、「災害への備え」としてまとめた。

震災前後の「災害への備え」への対策や職員の意識の変化を調べることにより、公民館

等の「災害への備え」の今後の方向性を明らかにしたいと考える。

(イ)「被災者支援」について

調査結果から、「深刻な物資不足や情報不足など様々な問題が起こった」「支援する側、

受け入れ側で様々な問題が起こった」などが明らかになった。東日本大震災津波で、公

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民館等が「避難所」や「支援拠点」として、どのような機能を発揮し、どのような課題

が生じたのかを調査することにより、災害時に必要な公民館等の「被災者支援」の在り

方が明らかになると考える。

(ウ)「社会教育事業」について

調査結果から、「被災した施設を復旧しないと事業が再開できない」、「被災住民の心

のケア」「被災地域のコミュニティの再生」「復興を支える人材育成」などが必要であ

ることが明らかになった。このような「生涯学習の場の確保」や「復興期の課題解決」

の取組の現状や職員が取り組むべきと考える社会教育事業を調査することにより、今後

の事業の方向性が明らかになると考える。

[表5 避難所となった公民館等からの聞き取り調査のまとめ]

調査結果(要点 ○成果 ●課題) 項 目 役割

○ 震災前の防災設備や備蓄が役立った。

● 避難所指定されていたが多数の避難者で備蓄が不足した。

避難所指定

と備蓄

○ 震災後はマニュアルに従って行動できた。

● 被害が大きく、行動マニュアルどおりに動けなかった。

行動マニュ

アル

○ 震災前の避難(防災)訓練が活かされた。

● 火災を想定した避難訓練では役に立たなかった。避難訓練

災害への備え

○ 自治会役員や地域住民の協力により避難所の問題に対応した。

● 深刻な物資不足や情報不足など様々な問題が起こった。避難所

○ 国・地方自治体・民間団体・個人などから多様な支援があった。

● 支援する側、受け入れ側として様々な問題が起こった。支援拠点

被災者支援

● 事業再開のためには、被災した施設の復旧や代替施設の活用が

必要である。

生涯学習の

場の確保

● 被災住民の心のケアが必要である。

● 被災地域のコミュニティの再生が必要である。

● 復興を支える人材育成が急がれる。

復興期の

課題解決

社会教育事業

東日本大震災津波をふまえた公民館等の3つの役割

このような東日本大震災津波をふまえた公民館等の3つの役割や今後の課題などを明らか

にするために、質問紙による調査を実施することにした。

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3 東日本大震災津波をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査

本調査は、市町村生涯学習・社会教育担当課並びに市町村立公民館等の社会教育施設が東日

本大震災において直面した課題や果たした役割について調査を行い、回答を得たものである。

なお、震災後と比較するため、震災前の状況についても質問項目を設けて調査している。

(1)調査実施の概要

ア 調査対象

(ア)県内市町村生涯学習・社会教育担当課

(イ)県内市町村立公民館等

① 市町村立公民館:中央館及び地区館、地区館の役割を担っていると判断される分館

② 市町村立公民館に類似した施設:その他の社会教育施設(社会教育基本調査の分類

による)で住民を対象にした生涯学習・社会教育事業を実施している施設

イ 調査期間

平成 23 年 11 月7日(月)~11 月 25 日(金)

ウ 調査方法

質問紙調査

エ 回収率

(ア)県内市町村生涯学習・社会教育担当課 100.0%(33/33)

(イ)県内市町村立公民館等 91.5%(270/295)※平成 24 年 1 月 20 日現在

(2)調査結果

内陸市町村と沿岸市町村を比較してまとめたものが、[巻末資料Ⅲ]の集計結果A〔市町村

生涯学習・社会教育担当課(係)〕・集計結果B〔市町村立公民館・公民館類似施設〕である。

(3)調査結果の分析

市町村立公民館等の調査結果をもとに、東日本大震災津波をふまえた公民館等の3つの役

割(「災害への備え」「被災者支援」「社会教育事業」)について、データの分析を行う。なお、

生涯学習・社会教育担当課の調査結果については、公民館等に関係する部分のみを分析に使

用し、その他については巻末資料として提示する。

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ア 災害への備え

(ア)避難所指定と備蓄

公民館等で避難所に指定されていたのは、内陸市町村で 76.0%、沿岸市町村で 67.6%

であった。7割前後の公民館等が、震災前から避難所としての役割を担っていた。[図3]

[図3 避難所指定の有無] (内陸N=196 沿岸N=74)

避難所に指定されていた公民館等のうち、震災後に「避難所となった」公民館等は、

内陸市町村で 47.6%、沿岸市町村で 51.1%あった。避難所に指定された公民館等のう

ち、およそ2館に1館が避難所となった。[図4]

[図4 避難所に指定されていた公民館等の避難所利用割合] (内陸N=149 沿岸N=50)

避難所に指定されていた

67.6%

避難所に指定されていた

76.0%

避難所に指定されていなかった

24.0%

避難所に指定されていなかった

32.4%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

内陸市町村割合

沿岸市町村割合

避難所となった

47.6%

避難所となった

51.1%

避難所とならなかった

52.4%

避難所とならなかった

48.9%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

内陸市町村割合

沿岸市町村割合

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避難所に指定されていなかった公民館等のうち、震災後に「避難所となった」公民館

等は、内陸市町村で 21.3%、沿岸市町村で 20.8%あった。内陸・沿岸ともに、指定さ

れていなくても、避難所になったところが2割程度であった。[図5]

[図5 避難所に指定されていなかった公民館等の避難所利用割合] (内陸N=47 沿岸N=24)

避難所に指定されていた公民館等で、備蓄「なし」の公民館等は、内陸市町村で 79.6%、

沿岸市町村で 79.7%あった。避難所に指定されていても、備蓄がない公民館等が約8割

と多かった。また、備蓄の内容では、最も多いもので「毛布」が内陸市町村で 13.8%、

沿岸市町村で 21.6%であった。備蓄のある公民館等は、少なかった。[図6]

[図6 避難所に指定されていた公民館等の備蓄] (複数回答 内陸N=196 沿岸N=74)

避難所となった21.3%

避難所となった20.8%

避難所とならなかった78.7%

避難所とならなかった79.2%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

内陸市町村割合

沿岸市町村割合

13.8%

2.0%

1.5%

7.7%

79.6%

21.6%

5.4%

4.1%

12.2%

79.7%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

毛布

食料

飲料水

その他

なし

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:ラジオ、発電機、反射

式ストーブ、投光機など

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(イ)行動マニュアル

震災前に行動マニュアルがあったのは、内陸市町村で 83.7%、沿岸市町村で 74.3%だ

った。約8割の公民館等では行動マニュアルがあった。内陸市町村に比べ沿岸市町村で

は、行動マニュアルがあった割合が、1割程度低い。[図7]

[図7 行動マニュアルの有無] (内陸N=196 沿岸N=74)

行動マニュアルの種類では、「市町村の防災計画による行動マニュアル」が内陸市町村

で 93.3%、沿岸市町村で 85.5%、「施設独自の計画による行動マニュアル」が内陸市町

村で 14.6%、沿岸市町村で 43.6%となっている。約9割の公民館等では、「市町村の防

災計画による行動マニュアル」があった。また、「施設独自の計画による行動マニュア

ル」は、内陸市町村に比べ沿岸市町村が3割程度多い。[図8]

[図8 行動マニュアルの種類] (複数回答 内陸N=164 沿岸N=55)

あった74.3%

あった83.7%

なかった25.7%

なかった16.3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

内陸市町村割合

沿岸市町村割合

93.3%

14.6%

85.5%

43.6%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

市町村の防災計画による行動マニュアル

施設独自の計画による行動マニュアル

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

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発災から翌日までの組織体制では、「市町村の防災計画による災害時緊急体制」が、内

陸市町村で 74.5%、沿岸市町村で 64.9%と最も多く、「市町村担当課の災害時緊急体制」

「施設独自の災害時緊急体制」と続く。沿岸市町村は内陸市町村に比べ、「市町村の防

災計画による災害時緊急体制」が少なく、「市町村担当課」や「施設独自」の動きが多

い。さらに「組織として行動できなかった」も内陸部に比べ1割近くも多い。[図9]

[図9 初動時の組織体制] (複数回答 内陸N=196 沿岸N=74)

(ウ)避難(防災)訓練

震災前の避難(防災)訓練の想定では、「火事」が内陸市町村で 91.3%、沿岸市町村で

77.0%と最も多い。「地震」が内陸市町村で 15.8%、沿岸市町村で 36.5%と続き、沿岸市

町村では「津波」も 16.2%あった。内陸市町村・沿岸市町村ともに「火事」の想定が8~

9割と最も多くなっている。[図 10]

[図 10 震災前の避難(防災)訓練の想定] (複数回答 内陸N=196 沿岸N=74)

74.5%

28.1%

15.3%

4.6%

10.7%

11.2%

2.6%

64.9%

32.4%

24.3%

13.5%

10.8%

6.8%

18.9%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%

市町村の防災計画による災害時緊急体制

市町村担当課の災害時緊急体制

施設独自の災害時緊急体制

組織としての行動はできなかった

消防団員としての災害時緊急体制

平常どおりの勤務体制

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:利用者無し・職員無し、

津波被害につき使用不能など

91.3%

15.8%

0.0%

2.0%

2.0%

2.0%

36.5%

16.2%

2.7%

2.7%

4.1%

77.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

火事

地震

津波

大雨・洪水

土砂災害

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:油漏洩事故訓練、

炊き出し訓練など

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震災前の避難(防災)訓練で「自治会(自主防災会)」と連携したのは、内陸市町村で

18.4%、沿岸市町村で 33.8%、「学校」と連携したのは、内陸市町村で 2.6%、沿岸市

町村で 6.8%となっている。一方、「連携がなかった」については、内陸市町村で 60.7%、

沿岸市町村で 39.2%であった。沿岸市町村では内陸市町村に比べ、自治会と連携した避

難訓練が多かった。[図 11]

[図 11 震災前の避難(防災)訓練で連携した団体] (複数回答 内陸N=196 沿岸N=74)

(エ)震災後の災害への備え

震災後、災害対策で既に見直しを行った内容は、「物資の備蓄」が内陸市町村で 27.0%、

沿岸市町村で 25.7%と最も多く、「連絡網や連絡方法(行政間)」「施設・設備の安全対

策」「職員の初動体制」「避難場所や避難経路」と続く。各分野で見直しが始まっている

が、まだ「見直したものがない」公民館等も多い。また、沿岸市町村は内陸市町村に比

べ、見直しがあまり進んでいない。[図 12]

[図 12 災害対策で見直しを行った内容] (複数回答 内陸N=196 沿岸N=74)

18.4%

2.6%

20.9%

60.7%

33.8%

6.8%

25.7%

39.2%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

自治会(自主防災会)との連携

学校との連携

その他の団体との連携

連携はなかった

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他の団体:消防署、保育

園・児童クラブなど

27.0%

22.4%

22.4%

22.4%

10.7%

9.2%

38.8%

25.7%

17.6%

14.9%

13.5%

9.5%

9.5%

48.6%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

物資の備蓄

連絡網や連絡方法(行政間)

施設・設備の安全対策

職員の初動体制

避難場所や避難経路

その他

見直したものはない

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:防災計画、今後

検討する予定など

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震災後の災害への備えの必要性については、「強化する必要がある」が内陸市町村で

87.8%、沿岸市町村で 91.9%と高い。また、「今のままでよい」は内陸市町村が 8.2%、

沿岸市町村は 0%であった。災害への備えを「強化する必要がある」との考えがほとん

どである。[図 13]

[図 13 震災後の災害への備えの必要性] (内陸N=196 沿岸N=74)

強化すべき災害への備えは、「非常用電源の整備」が内陸市町村で 76.7%、沿岸市町村

で 86.8%、「備蓄の整備」が内陸市町村で 67.4%、沿岸市町村で 85.3%と、高い数値傾向

を示している。内陸市町村と沿岸市町村の違いをみると、沿岸市町村では、「非常用電源の

整備」「備蓄の整備」「避難経路・避難場所の整備」といったハード面の整備が内陸市町村

より高い。それに対し内陸市町村では、「避難訓練(防災訓練)の実施」「研修等による職

員の資質向上」といったソフト面の整備が高くなっている。また、その他として、沿岸市

町村から「通信手段の確保」「指定管理者の役割の明確化」などがあげられている。[図 14]

[図 14 強化すべき災害への備え] (複数回答 内陸N=172 沿岸N=68)

(複数回答 内陸N=172 沿岸N=68)

76.7%

67.4%

45.3%

39.5%

47.1%

41.3%

20.3%

5.2%

86.8%

85.3%

47.1%

42.6%

33.8%

33.8%

26.5%

25.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

非常用電源の整備

備蓄の整備

行動マニュアルの整備

施設(建物)・設備の強化(耐震化等)

避難訓練(防災訓練)の実施

研修等による職員の資質向上

避難経路・避難場所の整備

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

76.7%

67.4%

45.3%

39.5%

47.1%

41.3%

20.3%

5.2%

86.8%

85.3%

47.1%

42.6%

33.8%

33.8%

26.5%

25.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

非常用電源の整備

備蓄の整備

行動マニュアルの整備

施設(建物)・設備の強化(耐震化等)

避難訓練(防災訓練)の実施

研修等による職員の資質向上

避難経路・避難場所の整備

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:通信手段の確保、

指定管理者の役割の明確

化など

87.8%

8.2%

0.5%

3.6%

91.9%

0.0%

1.4%

6.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

強化する必要がある

今のままでよい

強化する必要がない

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:回答する立場に

ない、未定など

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21

イ 被災者支援

(ア)震災に関わる公民館等の利用状況

震災に関わる公民館等の利用状況では、「避難所」が内陸市町村で 41.3%、沿岸市町

村で 43.2%と最も多く、「支援物資の保管場所」が内陸市町村で 16.3%、沿岸市町村で

35.1%と続く。内陸・沿岸ともに「避難所」や「支援物資の保管場所」としての利用が

他の項目に比べ高い。沿岸市町村では内陸市町村に比べ、それぞれの用途での利用率が

高い。また、震災に関わって利用されなかった施設は、内陸市町村で 40.8%、沿岸市町

村で 47.3%と約半分程度の割合になっている。[図 15]

[図 15 震災に関わる公民館等の利用状況] (複数回答 内陸N=196 沿岸N=74)

(イ)避難所運営

避難所運営組織がつくられた避難所は、内陸市町村で 32.5%、沿岸市町村で 70.0%であ

った。沿岸市町村では、7割の避難所で運営組織がつくられた。[図 16]

[図 16 避難所運営組織の有無] (内陸N=80 沿岸N=30)

41.3%

16.3%

8.7%

10.7%

4.1%

0.0%

10.2%

40.8%

43.2%

35.1%

23.0%

18.9%

14.9%

5.4%

21.6%

47.3%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50%

避難所

支援物資の保管場所

災害対策地区本部

支援者の活動拠点

救助活動・救急医療の拠点

遺体安置所

その他

利用されなかった

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:給水所、物資の

配給所、使用不能など

つくられた70.0%

つくられた32.5%

つくられなかった

23.3%

つくられなかった67.5%

未回答6.7%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

内陸市町村割合

沿岸市町村割合

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22

避難所運営組織のリーダーについては、「施設長・施設職員」が内陸市町村で 46.2%、

沿岸市町村で 52.4%と最も多く、「自治会長・自治会役員」が内陸市町村で 42.3%、沿岸

市町村で 38.1%、「市町村職員」が内陸市町村で 42.3%、沿岸市町村で 33.3%と続く。避

難所の運営の中心となっていたのは、地域の自治会長・自治会役員と行政職員が多かった。

[図 17]

[図 17 避難所運営組織のリーダー] (複数回答 内陸N=26 沿岸N=21)

震災直後の避難所運営で困ったことでは、「電源・燃料・食糧・飲料水等の確保」が内陸

市町村で 47.1%、沿岸市町村で 60.7%と最も多い。内陸市町村では「連絡網の不通」「情

報入手不足」「ガソリン不足」や「自家発電がないこと」と続き、沿岸市町村では、「情報

入手不足」「連絡網が不通」や「ガソリン不足」と続いている。震災直後の避難所運営では、

燃料・食糧・飲料水やガソリンなどの生活物資不足の問題が特に多く、情報不足や連絡網

の不通なども問題になった。[図 18]

[図 18 震災直後の避難所運営で困ったこと] (自由記述 内陸N=80 沿岸N=30)

46.2%

42.3%

42.3%

3.8%

0.0%

0.0%

52.4%

38.1%

33.3%

0.0%

0.0%

23.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

施設長・施設職員

自治会長・自治会役員(自主防災会長及び役員)

市町村職員

青年会役員・女性団体役員・高齢者団体役員

NPO・民間団体役員

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:避難者、市町村

職員OBなど

47.1%

17.6%

20.6%

10.3%

2.9%

10.3%

1.5%

13.2%

60.7%

21.4%

14.3%

14.3%

3.6%

0.0%

0.0%

21.4%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

電源・燃料・食糧・飲料水等の確保

情報入手不足

連絡網の不通

ガソリン不足

医療関係者不足

自家発電がないこと

職員の不足

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:トイレの衛生面、避難所独自の

マニュアルがなかった、避難所指定され

ているが耐震不足など

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23

(ウ)支援拠点としての業務

公民館等で行った被災者支援業務の主な内容をまとめたものが表 7 である。共通する支

援内容としては、「支援物資収集・保管・送付・配布」が内陸市町村で 71.6%、沿岸市町

村で 47.8%と最も多く、「炊き出し」が内陸市町村で 10.8%、沿岸市町村で 30.4%と続く。

内陸市町村だけで行われた支援業務内容では、「義援金・チャリティ事業開催」が 41.9%

と最も多く、「被災者との交流事業」「激励する物等の作成」と続く。

沿岸市町村だけで行われた支援業務内容では、「仮設団地内への支援」が 13.0%と最も

多く、「孤立被災者への支援」「避難住民の要望対応」と続く。支援物資に関わる業務が

内陸・沿岸に共通して最も多いが、その他は内陸と沿岸の違いも見られる。[表 6]

[表6 被災者支援業務の主な内容(避難所運営を除く)] (自由記述 内陸N=74 沿岸N=23)

内陸市町村 割合 沿岸市町村 割合

支援物資収集・保管・送付・配布 71.6% 支援物資収集・保管・送付・配布 47.8%

義援金・チャリティ事業開催 41.9% 炊き出し 30.4%

炊き出し 10.8% 仮設団地内への支援 13.0%

給水 8.1% 孤立被災者への支援 8.7%

被災者との交流事業 6.8% 避難住民の要望対応 8.7%

激励する物等の作成 5.4% 行政との情報交換等 8.7%

本の寄贈、移動図書館等 4.1% 避難所への対応 8.7%

情報提供等 4.1% 被災地への慰問公演等 4.3%

ボランティア派遣 4.1% 給水 4.3%

被災地への慰問公演等 2.7% 医療支援 4.3%

職員派遣 2.7% 情報提供等 4.3%

避難所への対応 2.7% 遺留品の展示等 4.3%

その他 11.2%

※ :内陸市町村と沿岸市町村に共通する支援業務内容

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24

支援先を決めた理由では、「対策本部の指示」が内陸市町村で 40.5%、沿岸市町村で

47.8%と最も多く、内陸市町村では「過去の交流機会」や「個人的な情報収集」が続く。

支援先決定の理由の約半数は、「対策本部の指示」だった。内陸市町村では、震災前からの

つながりによる支援もあった。[図 19]

[図 19 支援先を決めた理由] (自由記述 内陸N=74 沿岸N=23)

支援する側で問題となったことでは、内陸市町村で「物資の収集・仕分け・保管・処分」

が 13.5%と最も多く、沿岸市町村では、「ニーズ把握」が 17.4%で最も多い。また、内陸・

沿岸ともに、「通信の途絶」「職員の不足(負担増)」「ライフラインの途絶」といった支援

業務を阻害する要因があげられている。[図 20]

[図 20 支援する側で問題となったこと] (自由記述 内陸N=74 沿岸N=23)

40.5%

6.8%

13.5%

17.6%

1.4%

1.4%

21.6%

47.8%

13.0%

4.3%

0.0%

0.0%

0.0%

39.1%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

対策本部の指示

行政の募集

個人的な情報収集

過去の交流機会

姉妹都市

報道機関等の情報収集

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:近隣だ

ったからなど

4.1%

9.5%

13.5%

8.1%

8.1%

4.1%

0.0%

0.0%

4.1%

4.1%

4.1%

17.4%

13.0%

8.7%

8.7%

8.7%

8.7%

8.7%

8.7%

4.3%

0.0%

8.7%

0% 5% 10% 15% 20%

ニーズ把握

通信の途絶

物資の収集・仕分け・保管・処分

職員の不足(負担増)

ライフラインの途絶

支援ルート・送付先不明

ガソリン不足

本部との連携

ことばがけ

機器等の不足

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:支援物資の配布基準不明確、

受け入れ側との連携

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25

支援を受ける側で問題となったことでは、沿岸市町村で、「ニーズに不適合」が 33.3%

と最も多く、「物資の保管・配分」が 28.6%と続く。内陸市町村では「ニーズ不適合」

「ライフラインの途絶」「情報不足」が 5.6%となっている。支援を受ける側では、「ニ

ーズに不適合」「物資の保管・配分」など、支援物資の管理や配布に関わる問題が多く

なっている。[図 21]

[図 21 支援を受ける側で問題となったこと] (自由記述 内陸N=71 沿岸N=21)

公民館等を活動拠点とした支援団体の有無については、「支援団体があった」が内陸市

町村で 35.2%、沿岸市町村で 45.9%となっている。沿岸市町村は内陸市町村に比べ、

公民館等を活動拠点にした支援団体の割合が高くなっている。[図 22]

[図 22 公民館等を活動拠点とした支援団体の有無] (内陸N=196 沿岸N=74)

支援団体があった35.2%

支援団体があった45.9%

支援団体がなかった

64.8%

支援団体がなかった

54.1%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

内陸市町村割合

沿岸市町村割合

その他:支援を受け続ける無

力感、交通の途絶など

5.6%

2.8%

5.6%

5.6%

0.0%

0.0%

2.8%

2.8%

33.3%

4.8%

28.6%

14.3%

9.5%

9.5%

9.5%

9.5%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35%

ニーズに不適合

物資の保管・配分

ライフラインの途絶

情報不足

人手不足

支援団体への対応

通信の途絶

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:支援が長期化すること

での無力感、交通の途絶など

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26

公民館等を活動拠点とした支援団体の種類では、内陸市町村で「自治会・自主防災会」

が 9.7%と最も多く、「NPO・民間団体」が 8.2%、「青年団体・女性団体・高齢者団

体」が 7.1%と続く。沿岸市町村では、「NPO・民間団体」が 13.5%と最も多く、「他

の都道府県・県外市町村の関係機関」が 12.2%、「青年団体・女性団体・高齢者団体」

が 9.5%、「警察・消防」や「自治会・自主防災会」が 8.1%となっている。沿岸市町村

では、「NPO・民間団体」をはじめ様々な団体が公民館等を拠点に活動した。また、「他

の都道府県・県外市町村の関係機関」との広域連携による支援も内陸市町村に比べ多か

った。[図 23]

[図 23 公民館等を活動拠点とした支援団体] (複数回答 内陸N=69 沿岸N=34)

7.1%

3.1%

1.0%

1.5%

0.5%

1.0%

0.5%

0.5%

13.5%

12.2%

8.1%

8.1%

5.4%

4.1%

2.7%

2.7%

0.0%

0.0%

6.8%9.7%

9.7%

2.6%

8.2%

9.5%

0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16%

NPO・民間団体

他の都道府県・県外市町村の関係機関

青年団体・女性団体・高齢者団体

自治会・自主防災会

警察・消防

高等学校・大学・その他の教育機関

自衛隊

岩手県(県庁・地方振興局・教育事務所)

県内他市町村

一般企業

小・中学校

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:スポーツ少年団、

ボランティアなど

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27

ウ 社会教育事業

(ア)生涯学習の場の確保

県内公民館等の被災状況については、「全壊」は沿岸市町村のみで、13.5%(10 館)、

「大規模半壊」は内陸市町村で 1.5%(3館)、沿岸市町村で 1.4%(1館)、「半壊」は

内陸市町村で 2.6%(5館)、沿岸市町村で 4.1%(3館)、「一部損壊」は内陸部で 49.5%

(97 館)、沿岸市町村で 23.0%(17 館)となっている。内陸と沿岸を比較すると、「全

壊・大規模半壊・半壊」の大きな建物被害は沿岸市町村に多く、「一部損壊」は内陸市

町村に多い。[図 24]

[図 24 県内公民館等の被災状況] (内陸N=196 沿岸N=74)

被災公民館等の復旧状況については、「施設は復旧した」が内陸市町村で 65.6%、沿

岸市町村で 25.9%となっている。「復旧する予定だが、工事の予定は決まっていない」

が内陸市町村で 4.2%、沿岸市町村で 25.9%であり、「復旧するかどうか決まっていな

い」も内陸市町村で 1.0%、沿岸市町村で 11.1%となっている。沿岸市町村で大きな被

害を受けた公民館等の施設は、まだ復旧の目処が立っていないところも多い。[図 25]

[図 25 被災公民館等の復旧状況(11 月調査時点)] (内陸N=96 沿岸N=27)

0.0%

1.5%

2.6%

49.5%

0.5%

45.9%

13.5%

1.4%

4.1%

23.0%

0.0%

58.1%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

全 壊

大規模半壊

半 壊

一部損壊

備品の破損のみ

被害なし

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

65.6%

12.5%

11.5%

4.2%

1.0%

5.2%

25.9%

7.4%

3.7%

25.9%

11.1%

18.5%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

施設は復旧した

現在復旧工事の途中である

復旧する予定だが、まだ工事は始まっていない

復旧する予定だが、工事の予定は決まっていない

復旧するかどうか決まっていない

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

その他:対応せずなど

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28

公民館等が全壊または半壊した地域の公民館等の住民サービスについて、担当課によ

ると、「地域内の他の施設の一部を借りて実施」が 85.7%、「別の地域にある他の施設の

一部を借りて実施」が 42.9%となっており、「実施しない」は 0%であった。公民館等

が被災した地域でも、他の施設を借りるなどして住民サービスを実施することとしてい

ることが分かる。[図 26]

[図 26 公民館等が全壊または半壊した地域の公民館等の住民サービスについて]

(複数回答 沿岸N=7)

(イ)復興期の課題

震災後の災害に関連した事業や被災者支援事業の実施状況については、「実施した」が

内陸市町村で 41.8%、沿岸市町村で 23.0%となっている。沿岸市町村が事業を実施し

た割合は低く、内陸市町村の約半分に留まっている。[図 27]

[図 27 災害に関連した事業や被災者支援事業の実施状況] (内陸N=196 沿岸N=74)

85.7%

42.9%

0.0%

0.0%

14.3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

その地域内にある他の施設の一部を借りて実施

別の地域にある他の施設の一部を借りて実施

実施するかどうかまだ決まっていない

実施しない

その他

担当課の回答

その他:仮設の集会

施設を建設

実施した23.0%

実施した41.8%

実施していない77.0%

実施していない58.2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

内陸市町村割合

沿岸市町村割合

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29

震災後に実施した災害に関わる事業や被災者支援事業の内容をまとめたものが表7で

ある。内陸市町村の事業内容では、「地震に学ぶ」が 37.8%で最も多く、「避難訓練や消

火訓練」が 19.5%、「募金活動」が 15.9%と続く。沿岸市町村の事業内容では、「被災

地激励のための物づくり」が 29.4%で最も多く、「避難所で講座や教室開催」と「仮設

住宅の建設や支援」が 23.5%、「被災者との交流会」が 17.6%と続く。震災後、防災や

被災者支援をテーマにした内容の事業が行われてきている。

[表7 震災後実施した災害に関わる事業や被災者支援事業の内容](複数回答 内陸N=82 沿岸N=17)

内陸市町村 割合 沿岸市町村 割合

地震に学ぶ(講演・講義、ビデオ上映等) 37.8% 被災地激励のための物づくり 29.4%

避難訓練や消火訓練 19.5% 避難所で講座や教室開催 23.5%

募金活動(他の事業実施に合わせても含

む)15.9% 仮設住宅の建設や支援 23.5%

応急手当や救命救急法 9.8% 被災者との交流会 17.6%

被災地の状況の報告会 8.5% 地震に学ぶ(講演・講義、ビデオ上映等) 11.8%

被災者との交流会 8.5% 会議等の開催 11.8%

被災地激励のための物づくり 6.1% 救援物資の配布 11.8%

被災地へのボランティア活動 4.9% 避難訓練や消火訓練 5.9%

節電対策 3.7% 応急手当や救命救急法 5.9%

放射能講演会 2.4% 健康相談 5.9%

PTSD、心のケア等 2.4% ボランティアの宿泊施設 5.9%

防災グッズ関係 2.4%

被災者の活動に対応 2.4%

避難所で講座や教室開催 1.2%

法要 1.2%

防災マップ作り 1.2%

サバイバル的講座 1.2%

被害状況調査 1.2%

※ :内陸市町村と沿岸市町村に共通する事業の内容

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30

(ウ)今後の方向性

被災者支援や復旧・復興、これからの地域づくりに向けて、公民館等の役割と取り組

むべき事業についてまとめたものが表8である。また、表8の上位 10 項目を[図 28]

に表す。

[表8 今後の公民館等の役割と取り組むべき事業](複数回答 内陸N=191,沿岸N=71)

内陸市町村 割合 沿岸市町村 割合

防災対策の講座 11.7% 住民の繋がりを深める取組や事業の実施 24.3%

住民の繋がりを深める取組や事業の実施 8.7% 趣味や教養講座(生きがいを取り戻すため) 10.8%

災害時の防災体制、マニュアル、職員訓練等の見直しや充実

7.1% 防災対策の講座 8.1%

被災地に対する支援や交流事業の実施 7.1% 地域における情報収集と発信 6.8%

地域(自主防災)、学校等との情報共有、連携

6.6% 仮設入居者への支援(交流を図る事業等) 6.8%

避難所としての機能(設備・備蓄)の充実 6.6%新しいまちづくりの計画策定とニーズの取りまとめ

6.8%

地域における情報収集と発信 4.6% 自主防災組織の強化や見直し 5.4%

自主防災組織の強化や見直し 3.6%災害時の防災体制、マニュアル、職員訓練等の見直しや充実

5.4%

人材育成(ボランティア)、組織作りの事業 3.1% 避難所としての機能(設備・備蓄)の充実 5.4%

災害時の対応に関する実習や訓練(避難訓練、炊き出し等)

3.1% 復旧復興に向けた支援事業 5.4%

避難所運営に関する行動マニュアル、職員体制整備

2.6%避難所運営に関する行動マニュアル、職員体制整備

4.1%

地域拠点としての公民館機能を充実させる 2.6% 地域拠点としての公民館機能を充実させる 4.1%

災害に備える意識の啓発 2.6% 体験談等を記録し後に残す事業 4.1%

施設の設備更新や改修等 2.0% 地域(自主防災)、学校等との情報共有、連携 2.7%

一次避難所として活用すべき 1.0% 避難所として適さない 2.7%

被災地の人に施設を利用してもらう 1.0% 施設の設備更新や改修等 2.7%

原子力発電やエネルギー問題等の課題解決の講座

1.0% 災害に備える意識の啓発 2.7%

避難所として適さない 0.5% 見通しが立っていない 2.7%

地域づくりのコーディネーターとしての資質を高める

0.5% 人材育成(ボランティア)、組織作りの事業 1.4%

被災者の心のケア等の講座 0.5%災害時の対応に関する実習や訓練(避難訓練、炊き出し等)

1.4%

社会的なテロ問題に対処する対策 0.5% 被災者の心のケア等の講座 1.4%

新しいまちづくりの計画策定とニーズの取りまとめ

0.5% 乳幼児家庭教育講座等の実施 1.4%

災害時の役割について検討 0.5% 被災地に対する支援や交流事業の実施 1.4%

自治公民館も一次時難所として整備 0.5%原子力発電やエネルギー問題等の課題解決の講座

1.4%

その他 2.0% 高台移転に伴う連絡調整 1.4%

災害時の役割について検討 1.4%※ :内陸市町村と沿岸市町村に共通する内容

その他 4.1%

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内陸市町村では、「防災対策の講座」が 11.7%と最も多く、「住民の繋がりを深める取組

や事業の実施」が 8.7%、「災害時の防災体制、マニュアル、職員訓練等の見直しや充実」

と「被災地に対する支援や交流事業の実施」が 7.1%と続く。沿岸市町村では、「住民の繋

がりを深める取組や事業の実施」が 24.3%と最も多く、「趣味や教養講座(生きがいを取

り戻すため)」が 10.8%、「防災対策の講座」が 8.1%と続く。

今後の公民館等が取り組むべき事業の内陸市町村・沿岸市町村の上位3つをまとめると、

「防災対策の講座」「災害時の防災体制、マニュアル、職員訓練等の見直しや充実」などの

『災害への備え』に関するもの、生きがいを取り戻すための「趣味や教養講座」や「被災

地に対する支援や交流事業」などの『被災者支援』に関するもの、「住民の繋がりを深める

取り組みや事業」の『今後の社会教育事業』に関するものとなる。[図 28]

[図 28 今後の公民館等の役割と取り組むべき事業]

(内陸N=196 沿岸N=74)

8.7%

0.0%

11.7%

4.6%

7.1%

6.6%

3.6%

2.6%

2.6%

6.6%

7.1%

24.3%

10.8%

8.1%

6.8%

5.4%

5.4%

5.4%

4.1%

4.1%

2.7%

1.4%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30%

住民の繋がりを深める取組や事業の実施

趣味や教養講座

防災対策の講座

地域における情報収集と発信

災害時の防災体制、マニュアル、職員訓練等の見直しや充実

避難所としての機能(設備・備蓄)の充実

自主防災組織の強化や見直し

避難所運営に関する行動マニュアル、職員体制整備

地域拠点としての公民館機能を充実させる

地域(自主防災)、学校等との情報共有、連携

被災地に対する支援や交流事業の実施

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

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復旧・復興やこれからの地域づくりに向けての役割や取り組むべき事業について、公民

館等を主管する担当課によると、内陸市町村では、「防災・減災をテーマにした講座、避難

訓練等」が 57.1%と最も多く、「地域コミュニティの形成」が 23.8%、「支援の長期的な継

続」が 14.3%であった。沿岸市町村では、「地域コミュニティの形成」が 33.3%と最も多

く、次いで「社会教育施設の早期復旧」が 25.0%、「防災・減災をテーマにした講座・避

難訓練等」が 16.7%であった。

今後の担当課の取り組むべき事業は、「防災・減災をテーマにした講座、避難訓練等」「地

域コミュニティの形成」「支援の長期的な継続」「社会教育施設の早期復旧」の割合が高く

なっている。[図 29]

[図 29 復旧・復興に向けた担当課の役割や取り組むべき事業]

(自由記述 内陸N=21 沿岸N=12)

23.8%

0.0%

57.1%

14.3%

0.0%

33.3%

25.0%

16.7%

8.3%

8.3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

地域コミュニティの形成

社会教育施設の早期復旧

防災・減災をテーマにした講座、避難訓練等

支援の長期的な継続

その他

内陸市町村割合 沿岸市町村割合

担当課の回答

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4 考察

東日本大震災津波をふまえた公民館等の3つの役割(「災害への備え」「被災者支援」「社会教

育事業」)に沿って考察する。

(1)災害への備え

ア 避難所指定と備蓄

(ア)避難所指定

今回の震災では、多くの学校や公民館等が避難所としての役割を果たした。沿岸市町

村では、甚大な津波被害により、多数の被災者が長期避難することになったため、避難

所指定の有無に関わらず避難所となり、様々な問題が発生した。こうした実態をふまえ、

沿岸市町村では、新たな復興計画や防災計画により、災害の想定や避難所指定の見直し

が進められている。避難所に指定された場合には、これらの計画に基づいて、防災設備

や備蓄について整備していくことが望ましい。

(イ)防災設備や備蓄の優先度

調査結果では、防災設備や備蓄などハード面の強化に対する要望が高い。しかし、あ

らゆる災害に備えることは現実的には難しい。今回の震災の教訓をもとに、優先度が高

いと考えられる内容から整備を検討する必要がある。避難所となった公民館等では、「非

常用電源の整備」や「食糧・飲料水・燃料等の備蓄」の割合が高くなっており、優先度

が高いと考えられる。

(ウ)防災設備や備蓄の総合的な整備

防災設備や備蓄を整備する方法としては、防災計画のもとに市町村が整備する方法、

施設独自に整備する方法、自治会などの自主防災組織と連携して整備する方法などが考

えられ、総合的に整備していくことが望まれる。避難所となった大船渡地区公民館では、

隣接した公園が防災公園として整備されていたため、ソーラー電池による外灯や簡易ト

イレが役だったなどの例もあり、今後の参考になると考える。

イ 行動マニュアル

(ア)地域・現場の実態に即した行動マニュアル

市町村の防災計画による行動マニュアルは、ほとんどの公民館等で整備されていたが、

施設独自の行動マニュアルは、それと比べて内陸2割弱、沿岸5割弱と低くなっていた。

発災から翌日までの組織体制では、沿岸市町村で「施設独自の災害緊急体制」「組織と

しての動きができなかった」が高くなっていた。災害の種類や規模、地理的要因などに

よって、段階別の行動マニュアルや施設独自の行動マニュアルを整備しておくことが必

要になると考えられる。さらに、これらの行動マニュアルが、現場の実態に即している

か見直すことも必要になるだろう。職員の勤務体制や施設における指定管理者制度など、

施設の運営形態を考慮する必要もある。

また、災害時は、行動マニュアル通り動けないこともある。状況によっては個人の判

断が必要とされるため、職員一人ひとりの判断力を高めることが求められる。職員の防

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災意識や判断力を高めるための訓練・研修のあり方等についても取り組むべき課題とな

る。

ウ 避難訓練

(ア)実践的な避難訓練

避難訓練の想定は「火事」が多かったが、今回の震災での教訓をもとに、その地域で

起こり得る、より実践的な避難訓練が必要であると考える。災害の種類や規模のほか、

災害によって起こる問題(停電・通信不通等)、地域住民の動きなどを想定した訓練を

実施している地域もある。大船渡市立赤崎公民館では、震災後の5月に、津波が来るま

での 15 分間で、高齢者が徒歩で避難所まで避難できるかを実証するための避難訓練を

実施している。

(イ)地域全体が連携した避難訓練

内陸市町村は沿岸市町村に比べ、自治会と連携した避難訓練が少なくなっている。地

震・津波による災害は、広域被害が想定されるので、学校・自治会・公民館等が連携し

て、地域全体で効果的に避難や防災対策を行うことが必要であると考える。釜石小学校

では、地域(自治会等)と連携し、放課後に地震・津波の避難訓練を行っていた。こう

した訓練の積み重ねが、学校管理下内犠牲者ゼロという「釜石の奇跡」を生んだものと

思われる。

(2)被災者支援

ア 避難所運営

(ア)職員の役割

避難所となった公民館等は、被災者支援に関わって、食糧・燃料・情報等の不足や通

信の途絶などの様々な問題に直面し、その対応に迫られながら、自治会等の地域のリー

ダー等と協力して、避難所を運営した。公民館等の職員は、避難所の最前線で様々な被

災者支援業務を行わなければならないことを再認識する必要がある。そのためには、避

難所で発生した問題とその対応について、可能な限りの記録を残し、今後の教訓として

活かしていくことが大切であろう。

(イ)地域住民との連携

内陸市町村、沿岸市町村ともに、避難所運営組織のリーダーとなったのは、公民館等

や市町村の職員、自治会役員等であった。聞き取り調査をした際も、自治会が避難所運

営の中心となっている避難所では、運営がスムーズで不満等が出にくいという事例があ

った。「地域のつながり」は、災害という重大な課題に直面した場合に、課題解決の大

きな力になり得ると考える。

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イ 支援拠点

(ア)支援業務の内容

内陸市町村の公民館等では、地域の住民や全国からの支援物資を収集、一時保管した

り、被災地に送ったりする業務の割合が高かった。また、被災地に近い沿岸市町村の公

民館等では、内陸や全国からの支援物資を受け取り、保管し、それを直接配布する業務

の割合が高くなっていた。沿岸市町村、内陸市町村のどちらにおいても、支援をする側

と支援を受ける側の両方の業務を行っていたと考えられる。

(イ)支援する側と支援を受ける側の問題点

支援をする側の問題点としては、内陸市町村では、物資の収集・仕分け等や通信の途

絶による被災地の情報不足などが挙げられている。支援のために一時的に集められた物

資を被災地に送るためには、被災地のニーズを把握し、必要なところに仕分けして送る

必要があった。しかし、通信の途絶により被災地の情報が不足したり、大量の物資を仕

分けるのに時間が掛かったりしたと考えられる。沿岸市町村では、ニーズ把握や通信の

途絶の割合が高く、被災者の状況把握が非常に困難であったと考えられる。さらに、職

員不足、ライフラインの途絶、燃料不足等も支援業務に影響を与えていたと推測される。

また、支援を受ける側としては、沿岸市町村では、ニーズとの不適合や支援物資の管

理・配布に関わる問題の割合が高くなっていた。大量の支援物資が届いた場合に、保管

するスペース、物資の仕分け・配布する人員が不足していたためと考えられる。

これらのことから、支援する側は、支援を受ける側を十分に配慮した支援を行うこと

が重要であると考える。

(ウ)支援団体の活動拠点としての役割

公民館等は、様々な支援団体の活動拠点ともなった。沿岸市町村では、NPO・民間

団体や県外からの支援団体の活動の割合が高く、内陸市町村では、自治会等の地域団体

の活動の割合が高くなっていた。特に、遠野市や住田町など沿岸と内陸をつなぐ地域の

公民館等では、支援物資や支援する人材のマッチング等を行う活動拠点として重要な役

割を果たしていた。今後、長期的な支援を行っていく上で、こうした活動拠点を整備す

ることは重要なポイントになっていくと考えられる。

また、副次的ではあるが、内陸市町村では、他県の支援団体と地域住民とが協力して

活動を行うなど、公民館等の場を通じて新たな交流も生まれた。今回の震災で生まれた、

様々な支援団体とのつながりを、これからの支援活動や日頃の公民館事業に活かしてい

くことが復興を加速する力になると考える。

(3)社会教育事業

ア 生涯学習の場の確保

(ア)被害の大きかった施設の復旧

内陸市町村では一部損壊、沿岸市町村では全壊の割合が高く、公民館等の施設は大き

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な被害を受けた。生涯学習の場である公民館等が復旧しなければ、事業の再開は難しい。

しかし、沿岸市町村では、まだ復旧の目処が立っていないところが多い。文部科学省で

は、「公立社会教育施設災害復旧事業」による施設の復旧支援を行っているが、早期復

旧に向けての支援が望まれる。

(イ)公民館等の施設以外での事業の実施

施設が復旧しなくても、別の場所を借りて住民サービスを開始した公民館等もある。

大船渡市三陸公民館では、仮設住宅団地の集会所を利用して絵手紙講座を実施している。

また、被災した沿岸市町村に内陸市町村が出向いて、生涯学習の場を確保する取組も

行われた。大槌町では、滝沢村生涯学習課の移動図書館車による図書サービス支援も行

われた。施設が復旧しない場合でも、様々な工夫や支援によって、生涯学習・社会教育

の場を確保することが必要とされている。

イ 復興期の課題解決

(ア)震災後の災害に関連した事業や被災者支援事業の実施状況

震災後の災害に関連した事業や被災者支援事業の実施状況は、内陸市町村で4割、沿

岸市町村で2割強に留まり、あまり実施されているとは言えない。今後、復旧や復興が

進み、必要とされる支援や解決すべき課題がより明らかになるにつれて、各市町村や公

民館等で実施が広まっていくと考えられる。

(イ)沿岸市町村の公民館等の役割と取り組むべき事業

沿岸市町村で取り組むべき事業としては、「住民の繋がりを深める取組や事業」「趣味

教養講座」の割合が上位になっている。地震・津波によって家族や知人と離れ離れにな

り、仮設住宅やアパート等への移転を余儀なくされた人々が、失われた人と人とのつな

がりやコミュニティの回復を求めていて、人が集う場やきっかけ作りを望んでいるから

であると考えられる。

また、沿岸市町村特有の事業としては、「仮設入居者への支援事業」「体験談等を記録

し後世に残す事業」等があがっている。仮設住宅の周辺で、仮設入居者を招いての事業

の実施等が求められる。

(ウ)県全域の公民館等における役割と取り組むべき事業

沿岸市町村、内陸市町村のどちらの公民館等においても、「防災対策の講座」の割合が

高くなっている。これまでの災害への認識を改め、備えを見直すための講義や実習、防

災訓練等を組み入れた事業を実施していくことが望まれる。また、「被災者の心のケア

等の講座」もあげられているが、心のケアは長期的な取組が必要とされるため、継続的

な講座の実施が望まれる。

(エ)新たにクローズアップされた学習課題

被災地である本県を含む東北だけではなく、全国的に新たにクローズアップされた学

習課題として、「原子力発電やエネルギー問題等の課題解決の講座」があげられている。

11 月現在、「放射能講演会」の実施が内陸市町村で2館、「節電対策」が3館と少ないが、

生命や健康安全に関わる課題であるだけに、今後、ニーズが高まってくるものと予想さ

れる。また、これらの課題に関連して、今までの生き方を見直す必要があるといった声

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も聞こえてきている。新たにクローズアップされた学習課題については、実践事例を収

集しながら、モデルとなる学習プログラムや講師等を情報共有していくことも必要であ

る。

東日本大震災津波をふまえた公民館等の3つの役割(「災害への備え」「被災者支援」「社

会教育事業」)について、今後の課題を考察してきた。これからは、課題の解決に向けた公

民館等や担当課の具体的な実践が大切になってくる。そのためには、資質向上を目的とし

た職員の研修なども求められる。

復興に向けて、あらゆる関係機関が連携し、地域住民の課題解決のため社会教育事業に

取り組んでいくことが重要である。

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Ⅲ 研究のまとめ

1 研究の成果

(1)東日本大震災津波の概要やこれまでの被災者支援等の動きについて整理するとともに、震

災前・震災後の状況について、現地聞き取り調査や質問紙調査により、本県における社会教

育関連の震災時の記録としてまとめることができた。

(2)東日本大震災津波で公民館等が果たした役割を「災害への備え」「被災者支援」「社会教育

事業」の3つに整理し、本県の復旧・復興に向けた今後の方向性を示すことができた。

2 今後の課題

(1)県内各市町村への事業支援をしつつ、今後公民館等が果たすべき役割や課題について考察

する。

(2)被災した宮城県・福島県などの公民館等の取組状況や全国の先進事例の情報収集を行い、

本県の社会教育機関の活動を支援する。

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主な参考文献

1 『東日本大震災における生涯学習関係の被害状況及び対応状況』(文部科学省 平成 23 年)

2 『平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について』

(緊急災害対策本部 平成 23 年)

3 『防災白書』-第Ⅰ部東日本大震災について- (内閣府 平成 23 年)

4 『文部科学省白書-防災対策の充実-』 (文部科学省 平成 21 年)

5 『急げ、被災地の復興-東日本大震災3ヶ月の現状と今後の課題-』

((財)建設経済研究所 平成 23 年)

6 『明日をみつめて~社会教育と阪神・淡路大震災~』 (兵庫県教育委員会 平成8年)

7 『震災・学校支援チーム EARTHハンドブック』 (兵庫県教育委員会 平成8年)

8 『阪神・淡路大震災 神戸の教育の再生と創造への歩み』(神戸市教育委員会 平成8年)

9 『-阪神・淡路大震災から学ぶ社会教育施設- 地震対応マニュアル作成のために』

(社会教育施設防災研究会 平成 17 年)

10 『蘇る夢の島!北海道南西沖地震災害と復興の概要』 (奥尻町 平成 21 年)

11 『公民館における災害対策ハンドブック』 ((社)全国公民館連合会 平成 18 年)

12 『(防災ボランティア活動の多様な支援活動を受け入れる)地域の「受援力」を高めるために』

(内閣府 平成 15 年)

13 『社教情報 No.65』-「大震災と教育」- ((社)全国社会教育委員連合 平成 23 年)

14 『岩手県社会教育基本調査』 (岩手県教育委員会 平成 22 年)

15 『月刊公民館5月号』-災害と公民館- ((社)全国公民館連合会 平成8年)

16 『月刊公民館6月号』-災害対策と公民館- ((社)全国公民館連合会 平成9年)

17 『月刊公民館7月号』-災害を考える- ((社)全国公民館連合会 平成 17 年)

18 『月刊公民館9月号』-災害に備える公民館- ((社)全国公民館連合会 平成 18 年)

19 『月刊公民館6月号』-「災害と公民館(前編)-((社)全国公民館連合会 平成 23 年)

20 『月刊公民館7月号』-「災害と公民館(後編)-((社)全国公民館連合会 平成 23 年)

21 『週刊教育資料 No.1171』-学校施設の整備緊急提言(上)- (日本教育新聞社 平成 23 年)

研究者

社会教育主事 冨 手 冬 樹(主)

社会教育主事 白 濱 洋 一(副)

社会教育主事 菅 原 真 司(副)

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資料

[巻末資料Ⅰ] 発災からこれまでの被災者支援等の動き

[巻末資料Ⅱ] 沿岸部の避難所となった公民館等の聞き取り調査結果

[巻末資料Ⅲ]

「東日本大震災津波をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査」

調査票A 〔市町村生涯学習・社会教育担当課(係)用〕

調査票B 〔市町村立公民館・公民館類似施設用〕

集計結果A 〔市町村生涯学習・社会教育担当課(係)〕

集計結果B 〔市町村立公民館・公民館類似施設〕

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[巻末資料Ⅰ] 発災からこれまでの被災者支援等の動き

平成 23 年

3.11 14 時 46 分、三陸沖を震源とするM9.0 の大地震が発生

3.11 【国】緊急災害対策本部設置。原子力緊急事態宣言発令

3.11 【県】岩手県災害対策本部設置

3.12 福島第一原発が水素爆発

3.13 宮古市社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを設置

3.14 大原地区自治公民館等連絡協議会が陸前高田市へ炊き出し開始

3.14 一関市が沿岸3市へ向けて支援物資搬送

3.17 NPO 法人「いわて子育てネット」、被災地の新生児と母親を盛岡に受け入れ開始

3.19 【県】陸前高田市などの被災地で仮設住宅の建設を開始

3.22 釜石市の災害ボランティアセンターで県立大学生が活動開始

3.24 東北自動車道の一般車両の通行止めが解除され全線通行可能に

3.27 遠野市社会福祉協議会と NPO 法人、遠野青年会議所、ボランティア団体等が協力し「遠

野被災地支援ボランティアネットワーク(遠野まごころネット)」設立

4. 3 花巻市東和町浮田地区住民が大船渡市三陸町崎浜公民館で炊き出し

4. 6 県内の小中学校 307 校で始業式

4. 6 沿岸 12 市町村に住田町が加わり復興期成同盟会結成

4. 7 宮城県沖でM7.1 の余震発生

4. 8 この頃から県外ボランティアの受入を開始

4.13 臨床心理士らで結成された県教委「こころのサポートチーム」始動

4.14 西和賀町で一時避難者向けに図書の貸し出し開始

4.21 東北本線全線運行再開

4.24 大船渡市の赤崎地区公民館が独自に避難訓練を実施

4.25 【県】復興本部の下に復興局を設置し業務を開始

4.24 船越小学校、大槌小学校が「陸中海岸青少年の家」で授業開始

4.27 被災地に先駆け、住田町で仮設住宅が完成

4.29 東北新幹線全線運行再開

5. 3 高田高校が仮校舎で始業式。県内全ての公立小中学校・県立学校が再開

5.21 県立美術館が沿岸地域でワークショップの巡回開始

5.28 県内全戸停電復旧

6. 4 大船渡市立図書館再開

6. 8 【県】震災孤児・遺児支援の「いわての学び希望基金」設置

6.11 「復興釜石新聞」が全戸配布で創刊

6.20 【国】東北の高速道で被災者の無料化開始

6.30 文科省の専門家会議が国主導で学校を防災拠点にすべきとする緊急提言をまとめる

7. 5 【国】平野達男氏(参院岩手選挙区)が復興相に就任

7. 6 被災地ボランティアの活動拠点として「かわいキャンプ」開所

7.11 盛岡市が市内に避難する被災者の支援拠点として「もりおか復興支援センター」を開所

7.12 県内全戸断水復旧

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7.20 県南部の稲わらから基準値を超える放射性セシウム検出と県が発表

7.25 自衛隊各部隊撤収完了

7.26 陸前高田市コミュニティ推進協議会連合会がコミュニティ組織の再構築などを協議

7.27 県教育委員会が陸前高田市での移動図書館車運行支援

7.29 「遠野まごころネット」が NPO 法人として認証される

8. 4 県立大の学生ボランティアセンターによる「いわて GINGA-NET プロジェクト」始動

8. 5 久慈市で「まちなか水族館」オープン

8.10 「3・11 絵本プロジェクトいわて」が大槌町教委へ巡回絵本カーを贈る

8.11 【県】岩手県災害対策本部廃止。「岩手県東日本大震災津波復興計画」策定

8.11 【県】県内の仮設住宅の必要戸数完成(13,983 戸)。5 日までの入居率 86.6%

8.20 大槌町図書館が移動図書館車で仮設住宅の集会所を巡り業務再開

8.21 県内公共図書館の復興支援策を探る学習会を東和図書館で開催

8.22 震災後、三陸地方で初のサンマ水揚げ

8.25 釜石市に県内初の仮設店舗「復興天神 15 商店街」完成

8.29 陸前高田市立博物館が米崎小学校で出前博物館を開催

8.31 【県】県内の公共施設の避難所は全て閉鎖

9. 1 情報交換の拠点「きたかみ復興支援ステーション」開所

9. 4 大船渡市の地ノ森仮設住宅の住民が自主防災組織結成

9. 8 陸前高田市がシンガポール赤十字からの寄付金で公共の多目的ホールを建設すると発表

9.10 【県】「仮設住宅入居者等支援連絡会議」発足

9.14 釜石市が仮設住宅に関する相談を受け付ける仮設住宅運営センターを設立

9.15 大槌の五つの小中学校が入る合同仮設校舎が完成。県内初の仮設校舎となる

9.26 【県】被災海岸 10 カ所の新防潮堤の高さを発表

9.28 【国】中央防災会議専門調査会が政府に最終報告を提出。M8級の地震想定を求める

10. 5 大槌町は、震災で発行を中断していた『広報おおつち』を 10 月 5 日号から再開

10. 6 大船渡市の後ノ入地区で県内初の自主防犯組織が発足

10. 7 【国】政府対策本部は復興特区法案、復興交付金制度、復興庁設置法案の概要を了承

10. 7 【県】県内のすべての避難所が閉鎖

10.19 陸前高田市は、震災発生以降、臨時号だけ発行していた広報の正規版を復活させた

10.20 一関市は市内小中学校などで実施した放射線量測定結果公表。7割で国の基準値以上

10.20 山田魚市場業務再開

10.22 陸前高田市で合同慰霊祭。遺族ら 1,500 人が参列

10.30 岩手大学が「三陸復興推進本部釜石サテライト」開所。大学の技術を支援に活かす

11. 1 山田町立図書館が業務再開

11. 2 宮古市の災害廃棄物(がれき)を東京都に搬出する作業を開始

11. 6 陸前高田市の青年団体を中心とした「桜ライン311」実行委員会が植樹を開始

11.12 民間団体が陸前高田市に子ども図書館「にじのライブラリー」開館

11.16 全国に先駆けて県教委が放射線学習の補助教材製作。高校教員を対象に研修会実施

11.18 北上市が地域防災計画を見直す方針を決め、素案を発表

11.18 総務省、全国から岩手県への一般職派遣は 10 月1日までに 18,136 人と発表

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43

11.21 【県】震災復興へ 1,326 億円の一般会計補正予算案を公表

11.23 学生ボランティアの受入態勢整備や人材育成を目指し「いわて GINGA-NET」設立

11.25 盛岡市が宮古市の災害廃棄物の受け入れを開始。県内自治体で初

11.26 盛岡市の NPO が開設した陸前高田こども図書館「ちいさいおうち」開館

11.30 陸前高田市の復興計画案まとまる

11.30 きたかみ震災復興ステーションで同郷避難者が集う「ふるさとカフェ」開催

12. 1 【国】東北の高速道で全車無料化始まる

12. 1 大船渡で最大規模の仮設商店街「おおふなと夢商店街」オープン

12. 1 矢巾町で 36 の自治公民館などに発電機を配備

12. 1 「みちのく未来基金」公益法人化、震災孤児・遺児へ奨学金給付開始

12. 5 NPO 法人、市民団体など 18 団体が「もりおか復興支援ネットワーク」設立

12. 5 中央共同募金会が集めるボランティア団体等への「支援金」が 30 億円を突破

12. 5 花巻市は、震災を受けて見直した市職員の『災害時行動マニュアル』の運用を開始

12. 6 【県】達増知事が 2016 年岩手国体の開催表明

12. 9 4市民団体が教育現場などでの放射線対策の強化を求める要望書を知事に提出

12.22 県教委、アンケート結果公表。小中高生約 13 万5千人の 14.6%にストレス反応

12.26 【国】復興特別区域(特区)法施行

12.26 【県】部局横断組織「復興特区プロジェクト・チーム」設置。8部局計 14 人で構成

12.26 【県】釜石市内に災害復興公営住宅を 160 戸整備すると発表。2013 年の完成目指す

12.26 大槌町で復興基本計画が議決されたことにより、沿岸 12 市町村の計画が出そろう

平成 24 年

1. 1 【国】放射性物質汚染対処特別措置法施行。本県では奥州市・一関市・平泉町が対象

1. 8 兵庫県などが主催する「1.17 防災未来賞『ぼうさい甲子園』」で、釜石小学校と釜石東中

学校が防災大賞、鍬ヶ崎小学校と宮古工業高校が優秀賞、「いわて GINGA-NET プロジェク

ト」が東日本大震災支援特別賞を受賞

1.24 花巻市教育委員会が学校給食の放射性物質測定を実施

1.25 県教委、東日本大震災の教訓を踏まえ、新たな学校防災・災害対応指針(案)と教育委

員会危機管理マニュアル改訂版(案)を公表

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[巻末資料Ⅱ] 沿岸部の避難所となった公民館等の聞き取り調査結果

平成 23 年4月7日(木)

視察先

<沿岸南部教育事務所管内>

○陸前高田市教育委員会

○陸前高田市の被災地

現状報告

・4月1日より沿岸南部教育事務所より新課長着任。学校再開に向けて県教委等の助けを借りて

頑張っているが、依然として、被災者・食料・住宅をどうするか、その対応に日々追われてい

る現状。

・生涯学習課の職員は、31 名中 21 名が死亡・行方不明。再建に向けて何をどうしていくか分か

らない状態。現状を見てゼロから創っていく、かじ取り役が必要。特色、柱になるものを創っ

ていく手助けをしてほしい。

・主な社会教育施設の被災状況説明(被害が大きく使用不能の施設)。

被災公民館:中央公民館、今泉公民館、高田公民館、小友公民館、広田コミセン

その他:市立図書館、市立体育館、市立博物館、海と貝のミュージアム等

・情報伝達機能:携帯電話、FAX、パソコンは3台あるが1台のみEメールが可能。

・避難所市内 80カ所(民家含め)7,000 人程度が避難。4 月 20 日頃の学校再開を目指している。

・マンパワーの不足、様々なデータの流出により、生涯学習課の事業が全く見えない状態。例え

ば、これまで奨学金貸付事業を実施してきたが資料が流出したため、貸付・返還事務が滞って

いる。流出したデータを復元する資料も無く、担当もいないなど、大変な状況にある。

平成 23 年4月 26 日(火)

調査先

<沿岸南部教育事務所管内>

○大船渡市立大船渡地区公民館

○大船渡中学校体育館 ※避難所になった学校等の情報も比較のため調査

○大槌町中央公民館

○大船渡地区公民館(市職員2人が常勤→現在は交代で市職員が応援にきている)

・ここは第1避難所に指定され備蓄はあったが、避難者数が想定を遙かに超えていた。

・保健師2名(岡山県久米郡美咲町役場 健康増進課)が生活のルールづくりを支援。支援された

おやつを子どもが食べ放題だった。歯磨き習慣の指導で改善してきた。子どもの学習スペース

を作ってみたが、照明が無い、夜は避難者が増えるため使えない等の問題がある。誰にどう伝

えたら改善できるのか。

・ここは比較的避難住民のコミュニティができており、発達障がいの子どもがいても、理解して

対応できている。そうでない避難所もある。そのような様々な子どもや大人へのきめ細かな支

援をどうやっていくかが課題。外部から入るだけでなく、内部の人どうしで解決できる仕組み

づくりの支援も必要。

○大船渡中学校体育館

・体育館に入ると、家族毎に避難住民が休んでいる区画と、通路を挟んでテントがマス目状に並

んでいる区画があることに驚いた。ここでは、家族単位でテントに入るか、それとも隣近所が

見える状態で過ごすかを、部落ごとに決定し実施しているとのことであった。

・避難所運営は、住民の代表と行政職員で行っている。

調査報告

○大槌町中央公民館

・大槌町の被災地は、赤黒い瓦礫や焼け焦げた黒い建物が残っており、津波後の火災被害の凄ま

じさを感じさせるものであった。大槌中央公民館がある高台の登り口に仮設庁舎があり、沢山

の車が出入りしていた。

・子どもがボランティアといっしょにフリースペースで遊んでいたが、放課後児童の心のケア事

業としてこのような場への人的支援もあり得るのかもしれない。

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平成 23 年5月 25 日(水)

調査先

<宮古教育事務所管内>

○宮古教育事務所

○グリーンピア三陸みやこ

○宮古小学校体育館 ※避難所になった学校等の情報も比較のため調査

○宮古市立山口公民館

○宮古教育事務所

・市町村立公民館等は宮古市内 17カ所。全壊2、半壊1、浸水2。仮設住宅地は宮古市の場合、

公園・私有地等が多い。

・避難所・仮設住宅運営は市の対策本部で実施。教育委員会を通さないで進む部分もある。

・避難所の状態は場所によって様々。束ねる人の問題、住民のまとまりの問題、仮設住宅も入る

前、入ってからといろいろある。変化も激しい。

・市町村教育委員会とのやりとりも、復興計画が決まらないと何も進まないので、待っている状

態が続いている。支援の難しさを感じている。

・現在の事務所の社会教育主事の主な業務としては、支援物資の調整、支援イベントの調整、ス

クールバス運行コースの調整などのコーディネートとなっている。

○グリーンピア三陸みやこ

・避難民は体育館とホテルを合わせて約 700 人。

・体育館は段ボールで家族ごとに仕切り。地区ごとにまとまっている。学習スペース・遊びスペ

ース・本のスペース・着替えスペース等々、きれいに整備。

・行政職員1名が 24 時間交代。自治連より支援人員7名が協力。警備員も夜 20 時~朝8時まで

入っており、治安も安定。下関市より保健師等3名も。

・仮設住宅入居は、地区毎に順番に入っている。コミュニティに配慮。

○宮古小学校体育館

・体育館に避難者約 50 名。行政職員1名、自治連より支援員数名。保健師等が週に2回程度訪問。

物資・食事等も問題ない。在宅避難者で食事をもらいに来る方もいる。

・校庭にも津波が入ったので、表面のヘドロを除去して使用。10 月に運動会を予定。

・震災後の対応を副校長より聴くことができた。最初は教職員が食事等も含めてすべて対応。徐々

に地域のリーダーに移行。

調査報告

○宮古市立山口公民館(地区館)

・地震後、余震の恐れや停電のため避難してきた住民が約 100 名。館長、主事、非常勤の3名で

対応。3月 29日まで数名の避難民がいた。

・停電後自家発電で2時間電気はついたが、昼だったので意味が無かった。

・避難所指定されており、防災倉庫から毛布等を出して夜をしのいだ。食事等の備蓄はなかった

ので、地域の方のご協力で米・野菜・お菓子などをいただいて対応した。地域住民が主体とな

り調理、わき水の汲み上げ等を行った。

・畑の学校という事業の他は事業中止。貸館のみ。9月頃再開の見通し。

平成 23 年5月 27 日(金)

調査先

<沿岸南部教育事務所管内>

○大船渡中学校体育館 ※避難所になった学校等の情報も比較のため調査

○大船渡市立赤崎地区公民館

○大船渡地区公民館

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○大船渡中学校体育館

・当初、避難してきた人たちは、避難してきた順にまとまっていたが、翌日には地区ごとになり、

衣料・食料・トイレ・清掃・手伝い等を割り当てた方が良いとなった。

・避難所運営の中心となった方が、学校に迷惑をかけないように配慮してくださった。

・自治組織の中で、いろいろな声を聴きながら対応(障がい者、高齢者等)。

・5月中には体育館を返したいというが、目処はまだ立っていない。8月には仮設住宅ができる。

○大船渡市立赤崎地区公民館

・震度4以上のとき市職員は災害対策各地区本部へ直行するが、当日は行ける状況ではなかった。

・地域の職員3人、避難者、館長が中心になって動いた。避難者は当日 360 名。現在 90名。

・運営は地区館長と9つの地区の代表とで行う。毎朝7時に朝会を行い、避難者へ口頭で伝えた。

前日に、代表者と職員が集まって伝達内容を事前に協議した。

・支援物資・食糧・飲料の支援が滞りがちで、調達が大変だった。

・以前から自主防災会で毛布、だるま式ストーブを購入し備蓄。(宝くじの援助で入れたもの)

・大変だったのは、食料の分配。均等に分配するように配慮した。

・以前からやっていたが、チリ地震以降、積極的に防災訓練してきた。日本海溝で地震が起きた

場合、津波が来るまで 15分はかかる。15 分で避難できることを実証する訓練を震災後の先日行

った。防災無線、ラジオ、カーラジオ等の情報を聞いて、乳幼児、高齢者含めて高台、山に登

るまでどれくらいかかるかを実証するための避難訓練だった。

・阪神大震災当時(平成7~)防災担当だった。防災マニュアルは見なかったが、当時の経験が

役立ったと思う。一番は地域の人との協力である。マニュアル本があったのは記憶しているが、

実際には見ることは無かったし、その場で見て対応できるものではないと思っている。

・地域防災計画は、想定外の地震と津波だと役に立たない。何段階かに細分化して考えなくては

ならない。

調査報告

○大船渡地区公民館

・当日の避難者は、館内・館外(車の中)合わせて 600 人程度。元々避難所に指定されていた。

・避難所の運営は、災害対策本部より派遣された地区本部員が行う。10人くらいで初期対応。

・業務内容は、ここに来た順に避難民のニーズに対応した。館長は、災害対策本部とは別に被災

者対応を行っていた。

・食糧等は、市の本部が集約して分配する。牛乳、パンの配給もある。おにぎりは1ヶ月くらい

続いた。自宅に避難して、ライフラインが不便な人等にも配布している。

・避難者は高齢者が多い。状況に慣れてきた方もいる。自治会組織として不満は出ていない。個

人的にはあったようだ。(衣類が足りない等)

・避難当日は、講堂が全部人で埋まり通路にも人。横になるのも窮屈。毛布は 100 枚程度。連絡

は防災無線を使う。ストーブ、灯油、毛布等をまわりの家からかき集め、発電機を稼働して明

かりをつけた。

・食べ物は、当日は市と取引している業者がおにぎりを持ってきた。家族でおにぎり半分、チョ

コ少し。お年寄り、小学生以下を中心に。

・水は自衛隊の方が、バルブを開いて給水。3~4日間はこの渡し方。袋のようなものに水を入

れたり、それを小分けにして、ペットボトル、やかんに入れたりして、使用した。

・館内の水洗トイレは、すぐにつまって使えなくなった。たまたま、都市計画で整備していた公

民館前の防災公園の地面に便漕を入れていたので、テントをかぶせて非常用トイレとして5基

使うことができた。ソーラー電池による投光機もついていたので、停電中、夜でもここは明る

かった。その他、かまども使えた。

平成 23 年5月 30 日(月)

調査先

<県北教育事務所管内>

○久慈市中央公民館

○野田村立生涯学習センター

○野田村立体育館等

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○久慈市中央公民館

・震災当日、中央公民館と図書館で合わせて 15名程の職員で対応。100 名ほどの利用者。

・大津波警報発令で3Fに避難。この間、自主的に自宅に帰った人もいた。大津波の遡上。館内

には住民 30 名ほど。前に川があるので避難所に指定されている施設ではないが、自主的に避難

してきた人たちもいた。18 名ほどが2晩を過ごした。

・ガス、水道、電気のライフラインが使えない。だるまストーブで暖を取る。井戸から水を汲み

ペットボトルを使ってトイレを流す。

・帰宅中の中高校生が河川敷を歩いていたので、中央公民館に避難させた。夜の 10時頃に保護者

に引き渡した。(津波の遡上で川がかなり危険な状態。あふれそうになっていた。)

・本来の避難所は、社福協の施設「福祉の村」だが、車等が渋滞し、入れない。人を動かすのは

危険と感じ、こちらで2晩過ごしてもらった。

・職員の対応は、避難所ではなかったので避難者がいるということを発信することから。役場や

消防等へ。電話連絡ができなかったので、危険はあったが、職員が橋を渡って知らせに行った。

夜、食料を取りに役所に行ったり、防災センターに毛布を取りにいったりもした。

・防災グッズは、昭和 53年の大火もあり、防災センターで一括管理している。集中的に運搬する

のが容易なため。

・防災無線で「第2波、第3波の方が大きいこともある」と流していた。これだけ広い範囲で被

災が広がっていると知ったのは、電気が復旧し、テレビを見てから。

・今までの避難訓練は主に火災を想定。津波が川を遡上してここまでくるのは想定外。

・同じような地震、津波がきたらどう対処するかを考えている。せまい路地(ブロック塀)を避

けなるべく大きな道路を通り、いざというとき高い建物に逃げ込めるような避難経路を考えて

いる。しかし、幼児等(子ども教室等)もいるし、山手に向かって 30 分逃げるというのは現実

的に難しい要素が多い。

・今後の事業計画としては、現段階では通常の事業ができると考えている。復興計画と連動して、

予算の凍結、減額等があるのではないかとも考えられる。

・放課後子ども教室の実施日等に避難訓練を考えている。ボランティアの方々にも共通意識を持

ってもらうため。整然と点呼した方がいいのか、バラバラで避難して後から確認が取れない等、

課題が浮かんでいる。

○野田生涯学習センター ※聞き取り無し。視察のみ。

・海側の壁に大きな穴が数箇所空いていた。館内も1Fの半分以上まで水が上がった。

・施設は、改修して使用する予定でいる。

・1Fのホールの壁等は、被災地から見つけ出した写真の展示場所になっていた。身元がわかる

写真には名前が書かれた付箋が張ってあったりした。

調査報告

○野田体育館 ※聞き取り無し。視察のみ。

・体育館のアリーナ等が支援物資の置き場になっている。物資の種類毎に置き場が決められてい

た。

・一時は、現在の3倍程度の物資が集まり、浸水で床が濡れたこともあってか、体育館の床が凹

んでしまった。

・本の支援もたくさん集まるが、大半はニーズに合わないような本が多い。図書館でいらない本、

書込みがあるような本もある。本の仕分け(対象別等)は難しいので、ボランティアが欲しい。

平成 23 年6月 14 日(火)

調査先

<沿岸南部教育事務所管内>

○釜石小学校体育館

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調査報告

○釜石小学校体育館

・自治会長は町内会長8年目。自主防災会の組織は前からあったので、混乱無くやってこられた。

・自主防災組織の倉庫を国から 200 万円の補助をもらい 300 万円かけて作った。毛布 100 枚、発

電機もあった。震災当日から女性部が炊き出しもした。発電機で電気もつけた。当日避難は、700

人くらいいた。

・当日避難してきて、津波がきた。自主防災の倉庫を開けて、道具等あるものをもってこいと言

った。担架もあったのでけが人を運ぶことにしたら、ご遺体を運んできた。

・当日地震発生時は、たまたま早く帰ってきていて自宅にいた。地震後、津波がくると確信した

ので、大事な物をまとめて、車で避難しようとしたら、妻に、「避難訓練のとき車できて駄目だ

って、あなたいつも言ってるでしょう」と言われて、歩いて避難した。後から考えると、それが

正解だった。

・自治会長さんは1人暮らしの人へ津波くるから逃げるぞと声をかけて避難した。町内の自主防

災会で、1人暮らしの人に声をかけることになっていた。

・避難するとき、車が渋滞して、クラクションを鳴らしていた。車で避難した人の多くが津波に

やられた。

・避難所では、消防、役所、自主防、先生方が集まって会議を開いた。

・学校内の避難場所ごとに、班長・副班長を決めた。体育館は3班に分けた。班長を通して連絡

等を行った。班長は町内会の役員が多かった。町内会以外の人もたくさんいたので、教室や体育

館に適当に入っていたが、学校が一つの町と考えて運営するようにした。

・校庭にテント2張を建てた。いろいろなもの、食料、ガス、なべ・・・を近所の被災しなかっ

た家から集めて炊き出しした。みな協力的で、いろいろ出してくれた。

・具合の悪い人は、保健センターの保健師がいたので、その人がみて、駄目なら病院へ。学校の

保健室にも多少の薬があったし、町内会の薬箱の薬も2月に取り替えたばかりだったので、それ

も使えた。

・3月3日は毎年、市の防災訓練を行っている。今年は 100 人くらい釜石小に集まった。避難し

たら最初に水を1杯飲んで(落ち着いてから)行動するという話をいつもしている。

・学校はグラウンドがあってヘリコプターも降りられるし、自主防の道具も備蓄もあるので、何

かあったら学校に集まると家族で決めている。

・行政から来ている社会教育主事は、本部(行政)と連絡をとる仕事。情報をもってきたり、支

援で欲しい物を伝えたりする役目。町内会は避難所の運営。学校は施設面でサポート。

・町内会長さんと社会教育主事は、お互い気をつかわず言うこと。ルールを守るということ。社

会教育主事は正確な情報提供を意識した。それが信頼関係となった。

・班長会議を毎日夜に行った。ルールは例えば夜9時には寝る。ゴミをまとめる。酒、たばこは

外で。

・朝は6時 15 分スタッフ会議。ラジオ体操6時 45 分。その後トイレの水を校舎3階まで上げる

バケツリレーをみんなでやった。1週間でプールの水が半分無くなったので、裏山の沢水を引く

ことも考えたが、その後は大丈夫だった。教員もしばらく帰れなかった。

・今振り返ってみてどんなときが特に大変だったというのはない。明るくやるようにした。人よ

り我慢がきくので。1週間が過ぎて、自衛隊の炊き出し米や毛布がくるまでがつらかった。

・最初の3日をどう乗り切るかが大事。初動。役割分担を決めて、組織だった動きができたのが

良かった。

・避難者の移動があり、新しくここの避難所に入ってきた人もいたが、ここに入ってきた人はこ

このルールに従うというルールを徹底できた。

・ここは避難所に1つの町内会だけだった。会長も1人。スタッフも同級生など知り合いばかり。

・市職員は、勤務中に地震が起こった場合、自分の職場で対応するのが基本。避難所を開けたり、

被災状況を調べたりする。勤務時間外に地震が起こった場合は、自分の家の近くの公共施設に行

くことになっている。

・2年くらい前から、児童の帰宅中の避難訓練が行われている。町内会と連携した避難訓練。そ

の場合、どこにいても地域の人といっしょに避難し、避難所に来る練習をしている。今回も訓練

のおかげで、下校していた児童はみな無事だった。

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平成 23 年6月 15 日(水)

調査先

<沿岸南部教育事務所管内>

○陸前高田市生涯学習・社会教育担当課

○大船渡市生涯学習・社会教育担当課

調査報告

○陸前高田市教育委員会生涯学習課

・地震後、災害対策地区本部の無線中継をする無線従事者(地区の状況をまとめて災害対策本部

に伝える仕事)になっていたので、地区本部であるコミセン(地区公民館)に自家用車で向か

った。途中津波のため行けないことが分かり、箱根山で津波が引くまで待機。

・無線が総務課に通じなかった。地区本部になるコミセンに向かったが、そこにも津波がきてい

たので駄目だった。途中、別の無線従事者に会い、地区本部が立ち上げられないことを相談し

た。その後、自治公民館へ。自治公民館では、小友の小学校・中学校・保育園の児童、生徒等

が避難していた。

・災害が起こった場合、災害対策地区本部や消防団に所属している市職員は、その役割に従って

出動する。それ以外の人は、職場での対応となる。多くは市役所前の公園に一時避難し、その

後津波に備えて建物の上階に登っていて津波にやられた。

・途中であった地域の方に、モビリア(オートキャンプ場施設)にみんな避難していると聞き、

そこに向かった。モビリアには、部落の人たちが集まっていた。避難所となったモビリアの倉

庫に 80 人くらいの人がいて、そこで夜を迎えた。夜中に、いくつかあった毛布、寝袋を用意し

てもらい、センターハウスの中へ移動した。

・当初の運営は、市から委託を受けている支配人が中心になって行った。

・その後地区本部を自治公民館に置いて、避難所の把握を行った。避難所の代表者会議を、朝・

昼・夕方の3回行った。モビリアの代表を議会議員で元消防団長だった方にお願いすることに

なり、副代表をモビリア支配人にした。

・避難所運営の役割分担が必要になり、まかない班は女性部が、その他物資担当等あった。各役

割の分担は、代表に一任した。掃除はみんなで行った。

・配給は市の本部から地区本部へきて、それが避難所へと回った。津波被害の無かった部落の自

主防災組織から炊き出しをしてもらった。(何日間か)

・普段の避難所は公民館(=地域公民館=自治公民館)。コミセン(地区館)は、災害対策地区本

部になる。地域公民館は避難所になっていたが、備蓄は無かった。

・モビリアには灯油はあったが、ストーブが無かった。近くの建設業の方がもってきてくれた。

停電期間中の電灯として、モビリアにあったランタンを使った。

・地震発生から2日後の 13 日、地区本部で必要なもののリストを作った。

・3月 16日の教育委員会立ち上げまで、モビリアにいた。(モビリア勤務)

・トラブル、困ったことは? 被災していない地区の公民館を借りた人たちのところで、支援物

資が○○地区にはきたが、□□□地区にはきていないというようなことがあった。

・トラブルにならないように、その都度ルールを決めていった。

・お年寄りの薬が足りなかった。医療のお手伝いも初期に行った。無線で、病院に患者を運ぶた

めのヘリを頼んだりした。地区に1台しか防災無線がなく、モビリアでばかり使っていられな

かったので、後から別の場所に移動した。

・健康状態を確保するのが大変だった。

・コミュニティに配慮して、モビリアの人たちはまとまって仮設住宅に入った。モビリアの避難

所に居て、モビリアの仮設住宅を希望しているが、まだ入れない人もいる。高田からモビリア

の仮設住宅にきている人もいる。

・1人暮らしのお年寄りもいる。抽選に当たっても、仮設住宅に入ると、すべて自分でやらなけ

ればならないから、かえって大変な人もいる。期間は限られているが、モビリア内にイオンが

出店している。

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50

調査報告

○大船渡市教育委員会生涯学習課

・3月 11 日当日は沿岸南部教育事務所で会議があったため、地震発生時は沿岸南部教育事務所内

に居た。すぐさま、三陸公民館に行こうと考え、渋滞の中、三陸道に乗った。三陸道には乗れ

たが、道路がうねっていた。ひび割れもあった。

・午後3時 15 分、三陸公民館に着いて、避難した。隣の三陸支所が少し高台にあるので、そこに

避難した。ほとんどの人が避難し、3~7メートルくらいの津波予想が出たので、支所の3階

まで上って海を見た。

・最初は津波と言っても、水がしみ出してきている感じ。これはまずいということになり、支所

の3階から降りて逃げた。「にげろ、にげろ」、とさけびながら逃げた。今思い出しても逃げる

途中の記憶がない。気付いたら中区公民館(地域公民館)の隣に上がっていた。

・避難場所がどこかは、毎年3月下旬に訓練を実施していたので分かっていたと思うが、意識し

て逃げたというよりは、みんなで必死に逃げるうちにそこに着いていた。

・越喜来小の児童は南公民館が避難所で、そこに避難した。綾里小などは、登下校の途中も想定

して避難訓練を行っている。2日前の地震のときも、きちんと避難したと聞いたので、訓練は

しっかりできていた。

・午後4時 30分、避難所から少し町の方に下りてみて、初めてこれは大変なことになったと分か

った。

・その後避難場所で最初にやったことは、避難場所へ避難した人、子どものために物資を確保す

ること。

・市で練習していたとおりの動き。三陸地区対策本部に担当者がきて、訓練通りに動いていった。

給食センターの倉庫から、毛布、ストーブを出した。そうしているうちに、越喜来地区災害対

策本部の場所が決まった。指定避難場所でも津波や土砂崩れの危険から、使えないところもあ

った。

・どこの避難所に何人いるか確認するのに時間がかかった。

・夜 18 時 30 分、寒かったので中区公民館の外でたき火をした。中区公民館は石垣が崩れる危険

から、公民館内は使用できなかった。その夜、女性はそれぞれ近くの家で、男性は外でたき火

をしながら一夜を過ごした。

・食料は、被災していない地域から米など沢山集まった。発電機やガスなどを運んでみんなで炊

き出しをした。

・地域公民館の力、地域の力が集まっていてすごいと思った。避難所運営についても、区長や公

民館長が仕切り、スムーズにやっている。区長や公民館長のリーダーシップが素晴らしい。そ

れを支えている7~8人の実行部隊も、黙って動いている。

・「なぜこんなにまとまって運営できるのか」と聞いたところ、「何も特別な訓練などはやってい

ない」とのこと。「ただ、川掃除・草刈り・運動会・祭の準備等、みんなでやっていることかな・・・」

という回答。漁業組合の組織がある漁師が多く集まっているというわけでもなかった。

・2~3日は中区が炊き出しの拠点になった。水・ガス・食事の確保に動いた。支援物資を本部

が割り出した数だけ避難所に持って行ったりした。

・地区の代表者と地区本部の連絡会をいち早くもった。情報を区長や公民館長におろして、意見

を聞いて運営していくやり方で進めた。「市の本部→地区本部→区長・地域公民館長→住民」と

いう情報の流れができた。

・北里大学の先生が、携行缶にガソリンを入れて持ってきてくれた。それを車に入れて公用車と

して使い、様々な連絡のやりとりをした。本当にありがたく素晴らしい行動であった。

・2~3日後、物資の不足が起こってきた。ミルク、おむつ、ストーブの灯油、毛布がなく限界。

1日パン1個。限られた食材しかないので、女性部も瓦礫の中から必死になって探してきた。

その中で公正・公平にやらなければならない。ミルクが最後の1缶になってしまい、もらって

いいかと言われ、みんなで分けて使うようお願いした等々。避難所に 80人以上がいた。

・1週間以上経つと、支援物資がどんどん入ってくるようになった。灯油やガソリン不足は続い

ていた。今度は糞尿の処理が深刻になってきた。自衛隊の活躍で、道路の瓦礫がどんどん取り

除かれていった。毎朝、自衛隊・行政・消防・警察などが集まり、連絡会をもった。連絡会は

5月まで続いた。

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調査報告

・1週間以上経つと、おにぎり1個・味噌汁・おかず1品がつくようになった。入浴支援も始ま

った。夏虫の温泉を市で委託して貸し切りにし、バスで送迎して使用した。地区限定でチケッ

トを渡して入ってもらった。他地区から入浴に来る人もあったが、心を鬼にして断った。この

ころが疲労のピークだったように思う。

・このころからだんだんに支援物資がやまびこ効果で届くようになった。欲しいと言う声があが

ると、何日か後に大量に届き、余ったりした。下着は最後まで足りなかった。ガソリン不足は

なかなか解消されなかった。

・5月に地区公民館館長会議を開いた。事業費0でも、講師を呼んできてできるものがあれば、

検討したい。0予算でもできる事業、講師があればやりたいので、そういうことが可能かどう

か、可能なら支援してもらいたい。例えば、避難所生活に役立つ講座、こういうときの子育て

講座等々。お母さん達が集まれる機会や場所があればとも思う。

平成 23 年6月 16 日(木)

調査先

<宮古教育事務所管内>

○山田町教育委員会生涯学習課

○大沢ふるさとセンター

○山田町立豊間根公民館

調査報告

○山田町教育委員会生涯学習課

・所管している社会教育施設は7箇所。コミュニティセンター4箇所が全壊。どこに再建するか

が問題。

・地震直後は、町の防災計画に基づき、大沢ふるさとセンター、織笠コミュニティセンター、豊

間根支所へ担当者が向かった。若い職員は消防団にも所属し、そちらで活動した。

・防災対策本部は本庁の4F総務課に置かれ、その指示で動いた。職員は避難誘導へ。しかし、

そこまでたどり着いた職員もいれば、そうでない職員もいた。本部とも連絡がとれず、職員不

足もあり、たどりついた場所で対応する職員もいた。そこでの対応に追われた。

・停電で信号が点かず、車で移動が困難になっていた。

・避難所になっている公民館。(豊間根地区、船越地区、織笠地区=職員がいる)

・所管施設の把握方法は、職員が実際に行って確認してくる。(3月一杯くらい)

・鯨と海の科学館(半壊)、船越漁村センター(津波、火災で焼失)、コミセン4箇所流出、22箇

所のうち 15 箇所は無事。

・震災前の防災訓練は、昨年9月に津波を想定した避難訓練。

・困ったことは、地域の住民からのニーズ・要望を聴取する機会・場がないこと。単発のイベン

トは来ているが、住民自らが活動をして元気になる場がない。

・9月まで当面の事業は凍結。生きていくための復旧が最優先。貸館業務も見通しが立っていな

い。町、公民館は、事業費を持っているが、凍結され、今後の補正でどうなるか。復旧に必要

な事業であればできるのではないか。

・緊急雇用を使った放課後の子どもの居場所作り事業を7月から実施予定。現在は学校の先生た

ちが放課後の子どもの面倒を見てくれているが、その負担を減らす意味もある。従来の場所は

1箇所、場所を移動1箇所、避難所1箇所、新設2箇所で実施する。従来の放課後子どもプラ

ンは中止。空き教室は使わないで学校本来の機能が回復するのを優先したい。2学期からでも

可能と考えている。

・仮設住宅は 40 箇所に設置。7月末には 7 割くらいの入居になるのではないか。

・仮設の広場にテント等を設置して、仮設の避難者と周辺住民の交流事業ができないか。交流す

ることで、コミュニティとしてのつながりが深まり元気になるような事業をやりたい。

・陸中海岸青少年の家の物品等を使用して、工作教室、映画会、お茶飲み会等をできないか。

・阪神淡路大震災のとき、コミュニティ再生によい事業プログラムがあれば推進センターに紹介

していただきたい。

・出前的な事業を実施したい。保健センター前で民謡ショーを実施する予定でいる。

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52

○大沢ふるさとセンター

・初動については、職員は1人で、近くの保育園の評議員会へ出席していた。保育園園児の避難

誘導をしながら、センターへ駆けつける。センターでは、社福協の方が指導して健康体操をや

っていた。天井から物が落下、積み上げていた机が崩れる等。館内に避難してくる人を落ち着

かせるように対応していた。

・津波が見える。誰かが「津波が来たよ」と。オランダ島の海底が見えるように潮が引いた。防

災無線は、津波警報から大津波警報へと変わった。防潮堤を越えて、東側の方から津波に覆わ

れていった。センターに上がる坂の途中まで波が来た。

・避難所設営(防災計画では大沢支部)については、車で逃げてきた人が公園等に駐車。夜は 200

人程度に。(小学校は 300 人程度か)。

・当初、食べ物はカンパンのみ。備蓄センターだったので小学校の分もあり。裏手の林道は安全

だったので分けて小学校にもカンパン、毛布、ストーブ等も運ぶ。

・防災無線で本部と連絡。本部から担当の役場職員1人が来る。もう一人の担当者は保育園の評

議員会のため現場にいた。

・けが人への対応は、健康体操でセンターにいた保健士が行った。

・避難所の運営は、会長さん(町議会議長)が中心になって上手に運営をしてくれた。

・出血が止まらない方一人。(腕を挟まれて引き抜くように助けた方)瓦礫で国道方面の道路が覆

われていた。車で運べるところまで運び、即席の担架で瓦礫を乗り越え、国道で救急車に引き

渡す。屋根の上で助けを待っていた方。水が引いたので逃げてくる。

・翌日には、ご遺体が見えるというので、カーテンを使ってご遺体を回収した。

・会長ともう1人が周辺の住宅へ食糧の調達に行った。民宿等から多く分けてもらい炊き出しを

行う。夕食は今後のことも考えて少しばかりの量となった。

・2日目から自衛隊が入って、瓦礫の撤去等を行った。道路の瓦礫撤収まで1週間ほどかかった。

・消防団が入ってきたので、2F に詰め所を設置。避難場所が1Fと公園になったので手狭になっ

た。

・食料が保たなかったので、みんなで知っている人に電話をして食料調達をした。玄米 300kg を

調達したが、精米するために豊間根、花輪橋まで車で行って来た。

・現在の避難者は 50 人くらい。4班にわけ、代表者を決めて運営している。

・電気の復旧は1ヶ月くらいかかった。

・事前の防災対策については、避難訓練は年に定期で2回。火災の想定。津波の避難訓練は年2

回の防災の日に町全体で実施。

・津波の経験がなかったため、地震発生から津波が来るまでの 20~30 分の間に、自宅などに戻っ

て犠牲になった人もいた。

○山田町立豊間根公民館

・初動については、職員体制は2人。1人は午後から不在だったので支所長一人で対応。

・ここは豊間根地区の防災の拠点である。大沢地区、山田、大槌の方等が戻れないために避難し

にきた。駅、バス停から最寄りの避難所であった。

・避難所からの連絡は、防災無線等でやりとりした。たまたま休みだった役場職員5~6人等が

かけつけてくれ、自分たちの判断で対応した。

・次第にグループ分けを行い、当番等を決めて、自治的な運営になってきている。

・避難者は、11 日時点では 20~30 人前後、多いときで 70~80 人。現在は 36 人になっている。

・食料、毛布、ストーブ等の備蓄があり、当面は足りていた。

・その晩から炊き出しを行った。これまで、おにぎりで 10,000 食、つけもの等を婦人協会等が中

心になって作り運んでいった。

・3 月 16 日に通電。水道は大丈夫だった。

・保育所、小中学校の避難所は先に解消され、公民館は最後になるのではないか。

・仮設住宅は、少し離れたところに 50棟ほど建設。入居している。生活していくお金がなく、不

安に思っている入居者があるようだ。

・子ども対象、一般対象の事業を行っていたが、事業実施の見通しは立っていない。

・岩手町から2人、雫石町から2人、支援のため職員が3泊4日で派遣されていた。

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「東日本大震災をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査」のお願い

岩手県内各地に甚大な被害をもたらした東日本大震災から、8ヶ月が過ぎようとしています。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、被災者支援・復旧復興に向け、

日々ご尽力されている皆様に心から敬意を表します。さて、あの巨大地震と大津波が発生してから、家庭・学校・職場・地域社会での日常生活が

奪われ、多くの被災者が避難所生活を余儀なくされました。被害の少なかった学校や公民館等の多くは、避難所となり、職員は被災者支援に奔走しました。内陸の公民館等においても、避難所としての対応や沿岸支援のための支援拠点としての役割を担うなど、住民に身近な公民館が多くの役割を果たしました。しかし、その一方で、災害対策や地域の絆づくり等、改めて見直していかなければならない課題も出てきました。そこで、「震災にあたって、公民館等やその担当課はどのような課題に直面し、どのような

役割を果たしてきたのか」という貴重な記録資料をもとに、「復興期に公民館等が果たすべき役割や将来の災害に備える公民館等のあり方」を考察したいと考え、本調査を実施することにいたしました。ご多用のところ誠に恐縮ですが、震災の教訓を今後に活かすためにも、ご協力くださいます

よう、よろしくお願い申し上げます。岩手県立生涯学習推進センター

1 調査対象と調査内容【調査要項】

4 提出期限 平成23年11月25日(金)

調査内容Ⅰ 震災前の状況Ⅱ 震災後の状況

FAX 0198-27-4564 電話 0198-27-4555 担当者 冨手 冬樹

5 提出先

メールアドレス [email protected]岩手県立生涯学習推進センター 〒025-0301 花巻市北湯口2-82-13

3 提出方法

2 調査期間 平成23年11月7日(月)~11月25日(金)

回答する調査票調査票A-1調査票A-2

調査対象

Ⅲ 東日本大震災津波をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査

調査票A〔市町村 生涯学習・社会教育担当課(係)用〕

調査票A-1~A-3(電子データExcel様式)の回答記入欄に記入(入力)して、可能な限りメールで提出いただくようお願いします。(※FAXも可)

【調査趣旨】

調査票A-3

県内各市町村の生涯学習・社会教育担当課(係) 事務局

Ⅲ 復旧・復興と今後の方向性

53

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電話番号

FAX番号

メールアドレス

1

45

【問1】

回答記入欄

【問2】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

職 名

市町村名

所属部署名

調査票A-1

郵便番号

(生涯学習・社会教育担当課(係)用)

「東日本大震災をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査」

(回答責任者) ※枠の中だけが記入できます

調査票はA-1~A-3まで7ページあります。回答は、すべて添付の調査票(Excelファイル)の回答記入欄に記入(入力)してください。集計の都合上、できるだけ電子データへの入力をお願いします。この調査は、岩手県内の市町村生涯学習・社会教育担当課(係)事務局(※以下「担当課」と表記)を対象にした調査です。この調査でいう「公民館等」とは、岩手県内の市町村立公民館(中央館・地区館)及び公民館類似施設(別紙公民館類似施設一覧表参照)とします。回答者が複数にわたる場合は、代表1名を回答者としてご記入ください。回答の「その他」に○をつけた場合は、回答記入欄に具体的内容をご記入ください。

氏 名

住 所

記入に関わる留意点

常勤職員

行動マニュアルが決まっていなかった

市町村の防災計画により行動マニュアルが決まっていた

震災前(平成23年2月末時点)の担当課事務局(※以下「担当課)の職員数をお書きください。

Ⅰ.震災前の状況についてお答えください。

震災前、災害時の担当課の行動マニュアルは決まっていましたか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

非常勤職員

担当課独自の計画により行動マニュアルが決まっていた

54

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【問3】

回答記入欄

ア ア

イ イ

回答記入欄

記入例

【問4】

回答記入欄

ア 実施していた ア

イ 実施していなかった イ

震災前(過去数年程度)に、貴担当課として貴市町村内または他市町村の被災者を支援する業務をおこなったことはありましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、おこなった場合は、支援業務の内容をお書きください。

おこなったことがある

昨年度に、貴担当課で「災害に関連した事業」を実施していましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、実施していた場合は、主な内容、主な対象者をお書きください。

主な内容 主な対象者

おこなったことはない

岩手宮城内陸地震の際の××市に義援金と物資を送った、△△地区の避難所の運営をおこなった

支援業務の内容

(自由記述)

記入例:災害に強いまちづくりをテーマにした講演会 地域住民等

55

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【問5】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

その他記入欄

【問6】

回答記入欄

ア ア

イ イ

記入例

【問7】

回答記入欄

ア ア

イ イ

回答記入欄

記入例

避難所運営に関わる業務の内容(自由記述)

支援物資の受け入れ、物資の仕分け・配布、夜間の宿直

【問6】で回答した業務以外に、担当課として貴市町村内でおこなった支援業務はありましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、業務があった場合は、「支援する業務」と「支援を受ける業務」に分けて、回答記入欄にお書きください。(自由記述)

あった

なかった

支援する業務(自由記述)

在宅避難者への物資の配布、炊き出し、社会教育施設の清掃

担当課独自の災害時の緊急体制

組織としての行動はできなかった

その他

おこなわなかった

おこなった

震災後、貴担当課の職員は貴市町村内の避難所運営に関わる業務をおこないましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、おこなった場合は、避難所運営に関わる主な業務の内容をいくつかお書きください。

(生涯学習・社会教育担当課(係)用)

「東日本大震災をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査」

調査票A-2

Ⅱ.震災後の状況についてお答えください。

消防団員としての災害時の緊急体制

震災発生から翌日までの間、貴担当課の職員は、どのような体制下で行動しましたか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

市町村の防災計画による災害時の緊急体制

平常どおりの勤務体制

56

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回答記入欄

記入例

【問8】

回答記入欄

ア ア

イ イ

回答記入欄

実施時期

5月~6月

【問9】

回答記入欄

記入例

【問10】

回答記入欄

送られてきた本の仕分け作業、ボランティアの宿泊場所の準備、支援先や支援イベントのコーディネート

【問8】でア「おこなった」に○をつけた担当課にお聞きします。支援先は、どのようにして決めましたか。支援先が決まった経緯や理由について回答記入欄にお書きください。(自由記述)

おこなった

おこなわなかった

震災後、担当課として他市町村への支援業務をおこないましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、支援業務をおこなった場合は、主な内容、支援先、実施時期をお書きください。

主な内容 支援先

記入例:人員の派遣、支援物資の輸送 ○○市教育委員会

○○市と□□市が姉妹都市だったから

支援する側で問題となったこと(自由記述)

支援先決定の経緯や理由(自由記述)

支援業務に関わって問題となったことがありましたら、支援する側、支援を受ける側に分けて回答記入欄にお書きください(自由記述)。ない場合には「なし」とお書きください。

支援を受ける業務(自由記述)

57

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回答記入欄

【問11】

回答記入欄

ア 実施した ア

イ 実施していない イ

回答記入欄

実施時期

9月1日

9月~10月

8月~

【問12】

回答記入欄

主な対象者

支援を受ける側で問題となったこと(自由記述)

地域住民等

震災後、貴担当課主催の「災害に関連した事業」や「被災者支援に関連した事業」を実施しましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、実施した場合は、主な内容、主な対象者、実施時期をお書きください。

主な内容

地域住民

公民館職員

記入例:防災・減災をテーマにした講演会

記入例:心のケアをテーマにした研修会

記入例:住民による復興支援会議

震災発生からこれまでの貴担当課の業務を振り返って、大変だったことは何でしたか。担当課または担当者個人として感じたことを、回答記入欄にお書きください。(自由記述)

大変だったこと(自由記述)

58

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【問13】

回答記入欄

月 日

【問14】

回答記入欄

未定

【問15】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

記入例

【問16】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

今のままでよい

回答できない

必要がないと思う

見直しの内容(自由記述)

火災だけでなく地震のマニュアルも入れた、災害時の連絡方法を見直す予定

Ⅲ.復旧・復興と今後の方向性についてお答えください。

非常勤職員

マニュアルがなかったので作る予定

マニュアルを作る予定はない

平成23年度スタート時期

震災前に予定していた担当課の平成23年度事業の総数と、震災後に中止された事業の数をお書きください。まだ事業が確定していない場合は「未定」の回答記入欄に○をつけてください。

震災後、災害時の行動マニュアルの見直し等をおこないましたか。あてはまるもの1つに○をつけてください。ア、イのどちらかに○をつけた場合は、見直しの内容をお書きください。(自由記述)

マニュアルを見直した

(生涯学習・社会教育担当課(係)用)

「東日本大震災をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査」

調査票A-3

常勤職員

平成23年度事業の総数

中止された事業の数

マニュアルを見直す予定

マニュアルがなかったので作った

マニュアルを見直す予定はない

平成23年度新職員体制がスタートしたのは、いつからでしたか。また、その時の担当課事務局の職員数をお書きください。

貴市町村の公民館等において、今後、災害への備えを強化していく必要があると思いますか。あてはまるもの1つに○をつけてください。また、イ、ウ、エのどれかに○をつけた場合は、その理由を回答記入欄にお書きください。(自由記述)

必要があると思う

59

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回答記入欄

【問17】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

キ キ

ク ク

その他記入欄

【問18】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

その他記入欄

【問19】

回答記入欄

実施するかどうかまだ決まっていない

実施しない

その他

別の地域にある他の施設の一部を借りて実施する

【問16】でアに○をつけた担当課にお聞きします。貴市町村の公民館等で強化すべき災害への備えは何だと思いますか。担当課または担当者個人として考えていることで、あてはまるものすべてに○をつけてください。

施設(建物)・設備の強化(耐震化等)

研修等による職員の資質向上

備蓄の整備

その他

貴市町村の公民館等の社会教育施設が「全壊」または「半壊」の被害を受けた担当課にお聞きします。被害を受けた施設が復旧するまでの間、その地域の公民館等の住民サービスをどのようにして実施するつもりですか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

イ・ウ・エに○をつけた場合の理由(自由記述)

避難経路・避難場所の整備

ご協力ありがとうございました

その地域内にある他の施設の一部を借りて実施する

担当課の役割や取り組むべき事業(自由記述)

被災者支援や復旧・復興、これからの地域づくりに向けて、貴担当課の果たすべき役割や取り組むべき事業等について、どのようにお考えですか。担当課または担当者個人として考えていることを、回答記入欄にお書きください。(自由記述)

避難訓練(防災訓練)の実施

非常用電源の整備

行動マニュアルの整備

60

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【調査要項】

岩手県立生涯学習推進センター 〒025-0301 花巻市北湯口2-82-13

調査票B〔市町村立公民館・公民館類似施設用〕

Ⅰ 震災前の状況Ⅱ 震災後の状況

回答する調査票

調査票B-3基本的に回答できる常勤職員がいる施設を調査対象としますが、兼務や非常勤職員でも状況が分かり調査が可能な場合には、ご協力をお願いします。公民館類似施設は、別紙一覧表にある社会教育施設とします。

県内各市町村立公民館(中央館・地区館)および公民館類似施設

調査票B-1~B-3(電子データExcel様式)の回答記入欄に記入(入力)して、可能な限りメールで提出いただくようお願いします。(※FAXも可)

Ⅲ 復旧・復興と今後の方向性

2 調査期間 平成23年11月7日(月)~11月25日(金)

4 提出期限 平成23年11月25日(金)

岩手県内各地に甚大な被害をもたらした東日本大震災から、8ヶ月が過ぎようとしています。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、被災者支援・復旧復興に向け、

日々ご尽力されている皆様に心から敬意を表します。さて、あの巨大地震と大津波が発生してから、家庭・学校・職場・地域社会での日常生活が

奪われ、多くの被災者が避難所生活を余儀なくされました。被害の少なかった学校や公民館等の多くは、避難所となり、職員は被災者支援に奔走しました。内陸の公民館等においても、避難所としての対応や沿岸支援のための支援拠点としての役割を担うなど、住民に身近な公民館が多くの役割を果たしました。しかし、その一方で、災害対策や地域の絆づくり等、改めて見直していかなければならない課題も出てきました。そこで、「震災にあたって、公民館等やその担当課はどのような課題に直面し、どのような

役割を果たしてきたのか」という貴重な記録資料をもとに、「復興期に公民館等が果たすべき役割や将来の災害に備える公民館等のあり方」を考察したいと考え、本調査を実施することにいたしました。ご多用のところ誠に恐縮ですが、震災の教訓を今後に活かすためにも、ご協力くださいます

よう、よろしくお願い申し上げます。岩手県立生涯学習推進センター

1 調査対象と調査内容

FAX 0198-27-4564 電話 0198-27-4555 担当者 冨手 冬樹

調査票B-1調査票B-2

5 提出先

メールアドレス [email protected]

3 提出方法

「震災後における公民館等の社会教育施設のあり方に関する調査」のお願い

【調査趣旨】

調査対象 調査内容

61

Page 64: 東日本大震災津波をふまえた公民館等の 役割と課題に関する …hp1595/mamabinohondana/pdf/h23shinsai.pdf「東日本大震災津波をふまえた公民館等の役割と課題に関する調査研究」

電話番号

FAX番号

メールアドレス

施設建物延床面積 ㎡

34

【問1】

回答記入欄

【問2】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

非常勤職員数

【1】公民館等の災害対応について(震災前)

行動マニュアルが決まっていなかった

震災前、災害時の貴施設の行動マニュアルが決まっていましたか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

施設名

調査票はB-1~B-3まで、13ページあります。回答は、すべて添付の調査票(Excelファイル)の回答記入欄に記入(入力)してください。集計の都合上、できるだけ電子データへの入力をお願いします。この調査は、岩手県内の市町村立公民館(中央館・地区館)及び公民館類似施設(※以下「公民館等」と表記)を対象にした調査です。中央館と担当課事務局が同一の場合も、恐れ入りますがそれぞれの立場で回答していただくようお願いします。回答者が複数にわたる場合は、代表1名を回答者としてご記入ください。回答の「その他」に○をつけた場合は、回答記入欄に具体的内容をご記入ください。

記入に関わる留意点

常勤職員数

住 所

震災前(平成23年2月末時点)の貴施設の職員数を回答欄にお書きください。

Ⅰ.震災前の状況についてお答えください。

職 名

氏 名

郵便番号

調査票B-1

所属部署名

指定管理による運営の場合の委託団体名

(市町村立公民館・公民館類似施設用)

「震災後における公民館等の社会教育施設のあり方に関する調査」

市町村名

(回答責任者) ※枠の中だけが記入できます

市町村の防災計画により行動マニュアルが決まっていた

貴施設独自の計画により行動マニュアルが決まっていた

62

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【問3】

回答記入欄

ア ア

イ イ

回答記入欄

記入例

【問4】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

その他記入欄

オ オ

【問5】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

その他記入欄

【問6】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

その他記入欄

エ エ

その他の品目

その他

なかった

飲料水

災害状況の想定(自由記述)

避難所に指定されていた

連携はなかった

昨年度に貴施設で実施した避難訓練(または防災訓練)は、どのような災害を想定したものでしたか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

食料

昨年度に貴施設で実施した避難訓練(または防災訓練)では、自治会(自主防災会)や学校等との連携はありましたか。あてはまるものすべてに○をつけ、訓練の内容について回答記入欄にお書きください。

津波

地震

大雨・洪水

土砂災害

火事

その他の団体と連携

自治会(または自主防災会)との連携

学校との連携

毛布

避難所に指定されていなかった

震災前、貴施設は災害の際の避難所に指定されていましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、避難所に指定されていた場合は、どのような災害の状況を想定したものだったかお書きください。

震災前、貴施設には災害用の備蓄がありましたか。あった場合は、あてはまるものすべてに○をつけ、備蓄がなかった場合は、オ「なかった」に○をつけてください。

洪水の際の第2避難所

63

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回答記入欄

記入例

【問7】

回答記入欄

ア ア

イ イ

回答記入欄

記入例

【問8】

回答記入欄

ア 自治会・自主防災会 ア

イ 青年団体・女性団体・高齢者団体 イ

ウ NPO・民間団体 ウ

エ 一般企業 エ

オ オ

カ 警察・消防 カ

キ 岩手県(県庁・地方振興局内の関係機関・教育事務所) キ

ク 県内他市町村 ク

ケ 小・中学校 ケ

コ 高等学校、大学、その他の教育機関 コ

サ サ

シ シ

その他記入欄

支援業務の内容(自由記述)

【2】災害支援ついて(震災前)

他の都道府県・県外市町村の関係機関

その他

なかった

あった

自衛隊

昨年度、貴施設を利用した団体や事業で関わりがあった団体について、あてはまるものすべてに○をつけてください。

中越地震の際に○○市に義援金と物資を送った、洪水の際□□地区の避難所として被災者を2日間受け入れた

【3】自治会・団体等との連携について(震災前)

震災前(過去数年程度)に、貴施設として貴市町村内または他市町村の被災者を支援する業務をおこなったことはありましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、ある場合は、支援業務の内容をお書きください。

訓練の内容(自由記述)

住民と児童がいっしょに避難・救助・炊き出し訓練をおこなった

64

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【問9】

回答記入欄

ア 実施した ア

イ 実施しなかった イ

回答記入欄

昨年度、「災害に関連した事業」を実施しましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、実施した場合は、主な内容、主な対象者をお書きください。

地域住民等

主な対象者

【4】公民館事業について(震災前)

記入例:防災・減災をテーマにした講演会

主な内容

65

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【問10】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

【問11】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

その他記入欄

【問12】

回答記入欄

ア ア

イ イ

記入例

その他

判断・指示した人の職名等(自由記述)

いなかった

地震発生直後(発生~15分)の職員の行動について、判断・指示した人はいましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、判断・指示した人がいた場合には、その人の職名等をお書きください。(自由記述)

公民館長、消防団分団長

いた

津波

地震

被害はなかった

備品の破損のみ

(市町村立公民館・公民館類似施設用)

「震災後における公民館等の社会教育施設のあり方に関する調査」

Ⅱ.震災後の状況についてお答えください。

大規模半壊(主要部分の補修を含む大規模補修が必要・損害割合40~50%)

調査票B-2

【5】公民館の災害対応について(震災後)

東日本大震災の地震・津波により、貴施設に被害はありましたか。被害状況について、あてはまるもの1つに○をつけてください。(本震・余震含む)

地震・津波による被害があった施設にお聞きします。その被害は何によるものでしたか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

半壊(補修すれば元通りに再使用できる程度・損害割合20~50%)

全壊(損害割合50%以上)

一部損壊(全壊及び半壊にいたらない程度の破損)

66

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【問13】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

キ キ

その他記入欄

【問14】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

キ キ

その他記入欄

ク ク

【問15】

回答記入欄

月 日

月 日

【問16】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

その他記入欄

その他

開設月日

閉鎖月日

組織としての行動はできなかった

貴施設独自の災害時の緊急体制

平常どおりの勤務体制

震災発生から翌日までの間、貴施設は、どのような体制下で行動しましたか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

その他

市町村担当課の災害時の緊急体制

市町村の防災計画による災害時の緊急体制

救助活動・救急医療の拠点

遺体安置所

支援物資の保管場所

支援者の活動拠点

貴施設長(または担当課)の指示による震災関連業務

災害対策本部の指示による震災関連業務

【問14】でア「避難所」に○をつけた施設にお聞きします。避難所の開設月日、避難所の閉鎖月日、開設から閉鎖までの間で、最も多かった時の避難者数をお書きください。

【問14】でイ「災害対策地区本部」に○をつけた施設にお聞きします。災害対策地区本部が置かれていた間の職員の主な業務について、あてはまるものすべてに○をつけてください。

最多避難者数(約)

震災に関わっては利用されなかった

避難所

災害対策地区本部

貴施設長(または担当課)の指示による通常業務

その他

震災に関わって貴施設はどのようなことに利用されましたか、あてはまるものすべてに○をつけてください。

消防団員としての災害時の緊急体制

67

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【問17】

回答記入欄

【問18】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

その他記入欄

【問19】

回答記入欄

ア ア

イ イ

【問20】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

その他記入欄

【問21】

回答記入欄

避難所の運営組織(リーダー・係分担等の組織)は、つくられましたか。あてはまるもの1つに○をつけてください。

つくられた

つくられなかった

【問19】でア「つくられた」に○をつけた施設にお聞きします。避難所の運営組織のリーダーはどなたでしたか。あてはまるものに○をつけてください。(途中でリーダーが変わったなど、複数のリーダーがいた場合は、複数回答可)

自治会長・自治会役員(自主防災会長・自主防災会役員)

青年会役員・女性団体役員・高齢者団体役員

NPO・民間団体役員

貴施設長・貴施設職員

市町村職員

その他

震災直後(震災発生から3日間程度)の避難所運営で困ったことは、どのようなことでしたか。その内容を回答記入欄にお書きください。(自由記述)

自治会長・自治会役員(自主防災会長・自主防災会役員)

震災当日、避難所の運営(食事面・衛生面・健康面等)について、中心になって進めた方はどなたでしたか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

【6】避難所運営ついて(震災後)

貴施設職員の避難所運営に関わる主な業務内容をお書きください。(自由記述)

避難所運営に関わる主な業務内容(自由記述)

※【問17】~【問21】までは、避難所になった施設のみご回答ください。

貴施設長・貴施設職員

青年会役員・女性団体役員・高齢者団体役員

NPO・民間団体役員

市町村職員

その他

68

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【問22】

回答記入欄

ア あった ア

イ なかった イ

回答記入欄

実施時期

5月~6月

【問23】

回答記入欄

記入例

【問24】

回答記入欄

回答記入欄

【問22】でア「あった」に○をつけた施設にお聞きします。支援先は、どのようにして決めましたか。支援先が決まった経緯や理由について回答記入欄にお書きください。(自由記述)

支援する側で問題となったこと(自由記述)

支援を受ける側で問題となったこと(自由記述)

震災後の支援業務で問題となったことがありましたら、支援する側、支援を受ける側に分けて回答記入欄にお書きください(自由記述)。ない場合には「なし」とお書きください。

支援先決定の経緯や理由(自由記述)

○○公民館とは以前に事業で交流があったから

記入例:住民から支援物資を集めて送った ○○市△△公民館

避難所運営以外で、貴施設が関わっておこなわれた被災者(被災地)支援の業務はありましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、業務があった場合は、主な内容、支援先、実施時期をお書きください。

主な内容 支援先

【7】災害支援ついて(震災後)

69

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【問25】

回答記入欄

ア 自治会・自主防災会 ア

イ 青年団体・女性団体・高齢者団体 イ

ウ NPO・民間団体 ウ

エ 一般企業 エ

オ オ

カ 警察・消防 カ

キ 岩手県(県庁・地方振興局内の関係機関・教育事務所) キ

ク 県内他市町村 ク

ケ 小・中学校 ケ

コ 高等学校、大学、その他の教育機関 コ

サ サ

シ シ

ス ス

その他記入欄

【問26】

回答記入欄

ア 自治会・自主防災会 ア

イ 青年団体・女性団体・高齢者団体 イ

ウ NPO・民間団体 ウ

エ 一般企業 エ

オ オ

カ 警察・消防 カ

キ 岩手県(県庁・地方振興局内の関係機関・教育事務所) キ

ク 県内他市町村 ク

ケ 小・中学校 ケ

コ 高等学校、大学、その他の教育機関 コ

サ サ

シ シ

ス ス

その他記入欄

他の都道府県・県外市町村の関係機関

その他

他の都道府県・県外市町村の関係機関

その他

支援した団体はなかった

自衛隊

震災後、貴施設の業務を支援した団体はありましたか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

支援した団体はなかった

自衛隊

震災後、貴施設を拠点として、支援活動をおこなった団体はありましたか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

70

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【問27】

回答記入欄

ア 実施した ア

イ 実施していない イ

回答記入欄

実施時期

6月12日

6月~8月

震災後、「災害に関連した事業」や「被災者支援に関連した事業」を実施しましたか。あてはまるもの1つに○をつけ、実施した場合は、主な内容、主な対象者、実施時期もお書きください。

記入例:傾聴ボランティア育成のための研修 地域住民等

主な内容 主な対象者

記入例:救急救命の講義・実技 地域住民等

71

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【問28】

回答記入欄 回答記入欄

ア ア 開始時期 月 日

イ イ

【問29】

回答記入欄

月 日

【問30】

回答記入欄

未定

【問31】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

その他記入欄

調査票B-3

その他

(市町村立公民館・公民館類似施設用)

「震災後における公民館等の社会教育施設のあり方に関する調査」

【8】公民館等の災害対応と復旧について(震災後)

Ⅲ.復旧・復興と今後の方向性についてお答えください。

非常勤職員

震災前に予定していた貴施設の平成23年度事業の総数と、震災後に中止された事業の数をお書きください。まだ事業が確定していない場合は「未定」の回答記入欄に○をつけてください。

平成23年度事業の総数

震災後、住民による通常の施設利用は始まっていますか。あてはまるもの1つに○をつけ、始まっている場合は、その開始時期を回答記入欄にお書きください。

平成23年度の新職員体制がスタートしたのは、いつからでしたか。また、その時の職員数をお書きください。

始まっている

始まっていない

常勤職員

平成23年度スタート時期

中止された事業の数

地震・津波により建物被害があった施設にお聞きします。10月末時点での貴施設の復旧状況について、あてはまるもの1つに○をつけてください。

施設は復旧した

復旧する予定だが、まだ工事は始まっていない

現在復旧工事の途中である

復旧する予定だが、工事の予定は決まっていない

復旧するかどうか決まっていない

72

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【問32】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

その他記入欄

キ キ

【問33】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

回答記入欄

【問34】

回答記入欄

ア ア

イ イ

ウ ウ

エ エ

オ オ

カ カ

キ キ

ク ク

その他記入欄

貴施設において、今後、災害への備えを強化していく必要があると思いますか。あてはまるもの1つに○をつけてください。また、イ、ウ、エのどれかに○をつけた場合は、その理由を回答記入欄にお書きください。(自由記述)

必要があると思う

今のままでよい

必要がないと思う

回答できない

【問33】でア「必要があると思う」に○をつけた施設にお聞きします。貴施設で強化すべき災害への備えは何だと思いますか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

施設(建物)・設備の強化(耐震化等)

避難経路・避難場所の整備

施設・設備の安全対策

避難場所や避難経路

非常用電源の整備

避難訓練(防災訓練)の実施

研修等による職員の資質向上

その他

備蓄の整備

行動マニュアルの整備

物資の備蓄

その他

見直したものはない

イ・ウ・エに○をつけた場合の理由(自由記述)

連絡網や連絡方法(行政間)

【9】今後の方向性について

震災後、貴施設の災害対策について見直ししたものはありますか。あてはまるものすべてに○をつけてください。

職員の初動体制

73

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【問35】

回答記入欄

ご協力ありがとうございました

今後の事業(自由記述)

被災者支援や復旧・復興、これからの地域づくりに向けて、貴施設の役割や取り組むべき事業について、どのようにお考えですか。貴施設または担当者個人として考えていることを、回答記入欄にお書きください。(自由記述)

74

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内陸市町村数N= 21 沿岸市町村 N=

Ⅰ.震災前の状況

【問1】震災前(H23.2末)の担当課の職員数(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合常勤職員数 0人 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

1人 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%2~5人 4 19.0% 0 0.0% 4 12.1%6~9人 10 47.6% 5 41.7% 15 45.5%10人~ 7 33.3% 7 58.3% 14 42.4%

非常勤職員数 0人 4 19.0% 4 33.3% 8 24.2%1人 5 23.8% 3 25.0% 8 24.2%2~5人 9 42.9% 3 25.0% 12 36.4%6~9人 3 14.3% 2 16.7% 5 15.2%

21 21 12 12【問2】震災前の災害時の行動マニュアル ※複数回答 41

(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合市町村の防災計画による行動マニュアル 19 90.5% 12 100.0% 31 93.9%施設独自の計画による行動マニュアル 3 14.3% 2 16.7% 5 15.2%行動マニュアルは決まっていなかった。 2 9.5% 0 0.0% 2 6.1%

38【問3】震災前、担当課が被災者支援(市町村内及び他市町村)の支援業務を行ったか

(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合あった 2 9.5% 2 16.7% 4 12.1%なかった 19 90.5% 10 83.3% 29 87.9%(支援業務内容を記述) 3 14.3% 3 25.0% 6 18.2%

支援業務内容 ※自由記述による複数回答 (N= 3) (N= 3 ) (N=6)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合避難所運営(水害) 1 33.3% 0 0.0% 1 16.7%避難所運営(地震) 1 33.3% 1 33.3% 2 33.3%義援金 1 33.3% 1 33.3% 2 33.3%物資を送った 1 33.3% 0 0.0% 1 16.7%ボランティア派遣 1 33.3% 1 33.3% 2 33.3%その他 1 33.3% 0 0.0% 1 16.7%

(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合実施した 3 14.3% 3 25.0% 6 18.2%実施しなかった 18 85.7% 9 75.0% 27 81.8%(主な事業内容・対象者の記述) 4 19.0% 3 25.0% 7 21.2%

40

集計結果A 〔市町村生涯学習・社会教育担当課(係)〕

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

内陸市町村 沿岸市町村 全体

【問4】昨年度、担当課で災害に関連した事業を実施したか

回答

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

75

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主な事業内容 ※自由記述による複数回答 (N= 4) (N= 3 ) (N=7)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合防災講話 3 75.0% 3 100.0% 6 85.7%研修会の実施 1 25.0% 0 0.0% 1 14.3%

対象者 ※自由記述による複数回答 (N= 4) (N= 3 ) (N=7)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合地域住民 2 50.0% 3 100.0% 5 71.4%高齢者(老人クラブ等) 1 25.0% 0 0.0% 1 14.3%女性(婦人団体等) 1 25.0% 0 0.0% 1 14.3%

Ⅱ.震災後の状況

【問5】発生から翌日までの担当課の体制 ※複数回答(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合市町村の防災計画による災害時緊急体制 21 100.0% 10 83.3% 31 93.9%市町村担当課の災害時緊急体制 6 28.6% 5 41.7% 11 33.3%施設独自の災害時緊急体制 5 23.8% 3 25.0% 8 24.2%消防団員としての災害時緊急体制 2 9.5% 0 0.0% 2 6.1%平常どおりの勤務体制 0 0.0% 1 8.3% 1 3.0%組織としての行動はできなかった 0 0.0% 1 8.3% 1 3.0%その他 0 0.0% 1 8.3% 1 3.0%

その他 (N= 0) (N= 1 ) (N=1)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合職員の多くが死亡。残った者が本部体制下で従事 0 0 1 100.0% 1 100.0%

【問6】担当課職員の避難所運営の主な業務内容(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合おこなった 15 71.4% 12 100.0% 27 81.8%おこなわなかった 6 28.6% 0 0.0% 6 18.2%(主な業務内容記述) 16 76.2% 12 100.0% 28 84.8%

主な業務内容 ※自由記述による複数回答 (N= 15) (N= 12 ) (N=27)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合避難者支援業務(物資配布、避難者対応、宿直、連絡調整)

14 66.7% 12 100.0% 26 96.3%

本部との連絡調整業務 1 4.8% 1 8.3% 2 7.4%施設の管理 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%ボランティアの呼びかけ・手配 1 4.8% 0 0.0% 1 3.7%情報収集・情報提供 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%避難者支援における連絡調整 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

全体

全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村

回答内陸市町村 沿岸市町村

76

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16 13 3【問7】担当課として市町村内で行った支援業務

(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合あった 6 28.6% 9 75.0% 15 45.5%なかった 15 71.4% 3 25.0% 18 54.5%(支援する業務の記述) 4 19.0% 8 66.7%(支援を受ける業務の記述) 3 14.3% 6 50.0% 9 27.3%

支援する業務 ※自由記述による複数回答 (N= 4) (N= 8 ) (N=12)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合町内避難者等への支援物資の配布(炊き出し) 2 50.0% 3 37.5% 5 41.7%警察救助隊の宿泊所提供 1 25.0% 0 0.0% 1 8.3%避難所の訪問 1 25.0% 0 0.0% 1 8.3%避難所開設及び支援 2 50.0% 0 0.0% 2 16.7%避難者との交流事業等の開催 1 25.0% 0 0.0% 1 8.3%被災地の清掃・片付け等 0 0.0% 2 25.0% 2 16.7%

支援を受ける業務 ※自由記述による複数回答 (N= 3) (N= 6 ) (N=9)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合支援物資の仕分け等 1 33.3% 2 33.3% 3 33.3%慰問となる物の送付 1 33.3% 0 0.0% 1 11.1%義援金等の送付 1 33.3% 0 0.0% 1 11.1%イベントのコーディネート 0 0.0% 3 50.0% 3 33.3%ボランティアの受け入れ 0 0.0% 2 33.3% 2 22.2%支援団体との連絡調整 0 0.0% 2 33.3% 2 22.2%宿泊場所の準備 0 0.0% 1 16.7% 1 11.1%

【問8】担当課として他市町村に対して行った支援業務(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合おこなった 8 38.1% 2 16.7% 10 30.3%おこなわなかった 13 61.9% 10 83.3% 23 69.7%

行った支援業務の内容 ※自由記述による複数回答 (N= 8) (N= 2 ) (N=10)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合本の寄贈、移動図書館等 1 12.5% 1 50.0% 2 20.0%支援物資収集・保管・送付・配布 2 25.0% 0 0.0% 2 20.0%炊き出し 2 25.0% 0 0.0% 2 20.0%職員派遣 7 87.5% 1 50.0% 8 80.0%情報提供等 0 0.0% 1 50.0% 1 10.0%ボランティア派遣 1 12.5% 0 0.0% 1 10.0%行政との情報交換等 1 12.5% 0 0.0% 1 10.0%施設の提供等 1 12.5% 0 0.0% 1 10.0%

(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合県(振興局)や町村会の割り振り 3 14.3% 0 0.0% 3 9.1%派遣可能な市町村 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%沿岸部の後方支援基地だから 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%市の計画や指示 3 14.3% 0 0.0% 3 9.1%隣接地域 0 0.0% 2 16.7% 2 6.1%

内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

【問9】【問8】で行った市町村で、支援先を決めた経緯や理由 ※自由記述による複数回答

回答内陸市町村 沿岸市町村

回答

77

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【問10】支援業務で問題となったこと ※自由記述による複数回答

支援する側で問題となったこと (N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合被災地のニーズの把握が難しい 1 4.8% 2 16.7% 3 9.1%予算的な問題 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%通常業務の停滞を招いた 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%なし 9 42.9% 2 16.7% 11 33.3%その他 1 4.8% 2 16.7% 3 9.1%

支援を受ける側で問題となったこと (N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合組織としての受入体制が不十分 0 0.0% 5 41.7% 5 15.2%支援物資の置き場がない 0 0.0% 4 33.3% 4 12.1%支援者と被支援者のマッチングが難しい 0 0.0% 2 16.7% 2 6.1%なし 9 42.9% 0 0.0% 9 27.3%その他 0 0.0% 2 16.7% 2 6.1%

【問11】震災後、「災害に関連した事業」や「被災者支援に関連した事業」を実施したか。(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合実施した 10 47.6% 3 25.0% 13 39.4%実施しなかった 11 52.4% 9 75.0% 20 60.6%

実施した主な内容 ※自由記述による複数回答 (N= 10) (N= 3 ) (N=13)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合地震に学ぶ(講演・講義、ビデオ上映等) 4 40.0% 2 66.7% 6 46.2%避難訓練や消火訓練 1 10.0% 1 33.3% 2 15.4%募金活動(他の事業実施に合わせても含む) 1 10.0% 0 0.0% 1 7.7%被災地激励のため物づくりや送付 2 20.0% 0 0.0% 2 15.4%被災地の状況の報告会 2 20.0% 0 0.0% 2 15.4%被災者を招いての交流事業 3 30.0% 4 133.3% 7 53.8%放射能講演会 4 40.0% 0 0.0% 4 30.8%PTSD、心のケア等 1 10.0% 0 0.0% 1 7.7%情報提供 0 0.0% 1 33.3% 1 7.7%

【問12】震災発生からこれまでで担当課の業務で大変だったこと ※自由記述による複数回答(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合業務量の増加 4 19.0% 7 58.3% 11 33.3%事業の中止や遅れ 6 28.6% 1 8.3% 7 21.2%停電、断水、燃料の不足など 4 19.0% 0 0.0% 4 12.1%通信手段の確保 3 14.3% 0 0.0% 3 9.1%担当外の業務への対応 0 0.0% 2 16.7% 2 6.1%その他 3 14.3% 0 0.0% 3 9.1%

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

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Ⅲ.復旧・復興と今後の方向性について

【問13】平成23年度の新職員体制の開始時期と職員数

開始時期 (N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合4月1日 19 90.5% 7 58.3% 26 78.8%4月2日~4月中 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%5月中 2 9.5% 0 0.0% 2 6.1%6月中 0 0.0% 2 16.7% 2 6.1%7月中 0 0.0% 2 16.7% 2 6.1%8月中 0 0.0% 1 8.3% 1 3.0%9月中 0.0% 0.0% 0 0.0%

職員数 (N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合常勤職員数 0人 0 0.0% 4 33.3% 4 12.1%

1人 0 0.0% 5 41.7% 5 15.2%2~5人 4 19.0% 9 75.0% 13 39.4%6~9人 14 66.7% 3 25.0% 17 51.5%10人~ 3 14.3% 0 0.0% 3 9.1%

非常勤職員数 0人 0 0.0% 5 41.7% 5 15.2%1人 0 0.0% 2 16.7% 2 6.1%2~5人 1 4.8% 2 16.7% 3 9.1%6~9人 6 28.6% 3 25.0% 9 27.3%10人~ 5 23.8% 0 0.0% 5 15.2%

職員の増減(震災前と震災後) ※【問1】と【問13】の差異

常勤職員 (N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合4人減 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%3人減 0 0.0% 2 16.7% 2 6.1%2人減 2 9.5% 4 33.3% 6 18.2%1人減 5 23.8% 0 0.0% 5 15.2%変わらない 12 57.1% 5 41.7% 17 51.5%1人増 1 4.8% 1 8.3% 2 6.1%2人増 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%3人増 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%4人増 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%5人増 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

21 12非常勤職員 (N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合4人減 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%3人減 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%2人減 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%1人減 0 0.0% 2 16.7% 2 6.1%変わらない 18 85.7% 9 75.0% 27 81.8%1人増 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%2人増 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%3人増 0 0.0% 1 8.3% 1 3.0%4人増 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%5人増 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

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【問14】震災前に予定していた平成23年度事業の総数のうち、震災後に中止した事業数の割合(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合100% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%80~99% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%60~79% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%40~59% 0 0.0% 1 8.3% 1 3.0%20~39% 0 0.0% 1 8.3% 1 3.0%1~19% 7 33.3% 4 33.3% 11 33.3%0% 6 28.6% 1 8.3% 7 21.2%未定 8 38.1% 5 41.7% 13 39.4%

21

(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合マニュアルを見直した 4 19.0% 2 16.7% 6 18.2%マニュアルを見直した見直す予定 7 33.3% 6 50.0% 13 39.4%マニュアルを見直す予定はない 6 28.6% 3 25.0% 9 27.3%マニュアルがなかったので作った 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%マニュアルがなかったので作る予定 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%マニュアルを作る予定はない 3 14.3% 1 8.3% 4 12.1%(見直し内容) 9 42.9% 7 58.3% 16 48.5%

見直し内容 ※自由記述による複数回答 (N= 9) (N= 7 ) (N=16)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合市町村の防災計画と一体で見直す 5 55.6% 5 71.4% 10 62.5%連絡方法 1 11.1% 0 0.0% 1 6.3%避難経路 1 11.1% 1 14.3% 2 12.5%その他 3 33.3% 1 14.3% 4 25.0%

【問16】公民館等において、今後、災害への備えを強化する必要があるか(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合必要があると思う 20 95.2% 10 83.3% 30 90.9%今のままでよい 1 4.8% 0 0.0% 1 3.0%必要がないと思う 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%回答できない 0 0.0% 1 8.3% 1 3.0%その他 2 9.5% 1 8.3% 3 9.1%

その他 (N= 2) (N= 1 ) (N=3)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合防災計画に基づき強化していくべき 1 50.0% 0 0.0% 1 33.3%防災計画に基づき行動できたため 1 50.0% 0 0.0% 1 33.3%公民館を所管していない 0 0.0% 1 100.0% 1 33.3%

全体

全体

内陸市町村 沿岸市町村 全体

全体

沿岸市町村

沿岸市町村

沿岸市町村

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目

【問15】震災後、災害時の行動マニュアルの見直し等を行ったか

回答内陸市町村

回答内陸市町村

項目内陸市町村

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【問17】【問16】で、「必要がある」の施設で強化すべき災害への備え ※複数回答(N= 20) (N= 11 ) (N=31)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合施設(建物)・設備の強化(耐震化等) 13 65.0% 11 100.0% 24 77.4%非常用電源の整備 16 80.0% 11 100.0% 27 87.1%避難経路・避難場所の整備 8 40.0% 5 45.5% 13 41.9%備蓄の整備 11 55.0% 10 90.9% 21 67.7%行動マニュアルの整備 9 45.0% 8 72.7% 17 54.8%避難訓練(防災訓練)の実施 11 55.0% 7 63.6% 18 58.1%研修等による職員の資質向上 11 55.0% 6 54.5% 17 54.8%その他 1 5.0% 1 9.1% 2 6.5%

その他 (N= 1) (N= 1 ) (N=2)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合発電用燃料の備蓄 1 100.0% 0 0.0% 1 50.0%防災に関する講座 0 0.0% 1 100.0% 1 50.0%支援のためのボランティア講座 0 0.0% 1 100.0% 1 50.0%

【問18】被害を受けた施設が復旧するまで、公民館等の住民サービスをどのように実施するか ※複数回答※市町村の公民館等の社会教育施設が「全壊」「半壊」の被害を受けた担当課のみ記入

(N= 0) (N= 7 ) (N=7)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合その地域内にある他の施設の一部を借りて実施 0 0.0% 6 85.7% 6 18.2%別の地域にある他の施設の一部を借りて実施 0 0.0% 3 42.9% 3 9.1%実施するかどうかまだ決まっていない 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%実施しない 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%その他 0 0.0% 1 14.3% 1 3.0%

その他 (N= 0) (N= 1 ) (N=1)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合全壊施設が復旧するまでの期間、仮設の集会施設を建設

0 0.0% 1 100.0% 1 100.0%

【問19】被災地支援や復旧・復興、地域づくりに向けて担当課の役割や取り組むべき事業についての担当課または担当者の考え ※自由記述による複数回答

(N= 21) (N= 12 ) (N=33)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合防災・減災をテーマにした講座、避難訓練等 12 57.1% 2 16.7% 14 42.4%地域コミュニティの形成 5 23.8% 4 33.3% 9 27.3%社会教育施設の早期復旧 0 0.0% 3 25.0% 3 9.1%支援の長期的な継続 3 14.3% 1 8.3% 4 12.1%その他 0 0.0% 1 8.3% 1 3.0%

内陸市町村 沿岸市町村 全体

全体項目

内陸市町村 沿岸市町村

全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

全体

回答

項目内陸市町村 沿岸市町村

項目内陸市町村 沿岸市町村

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集計結果B 〔市町村立公民館・公民館類似施設〕 内陸 N= 196 沿岸 N=(※ 平成24年1月20日現在の集計結果)Ⅰ.震災前の状況

【1】公民館等の災害対応について(震災前)

【問1】震災前(H23.2末)の施設の職員数(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合常勤職員数 0人 37 18.9% 36 48.6% 73 27.0%

1人 54 27.6% 16 21.6% 70 25.9%2~5人 99 50.5% 18 24.3% 117 43.3%6人~ 6 3.1% 4 5.4% 10 3.7%

非常勤職員数 0人 52 26.5% 15 20.3% 67 24.8%1人 54 27.6% 25 33.8% 79 29.3%2~5人 80 40.8% 30 40.5% 110 40.7%6人~ 10 5.1% 4 5.4% 14 5.2%

【問2】震災前の災害時の行動マニュアル ※複数回答 337(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合市町村の防災計画による行動マニュアル 153 78.1% 47 63.5% 200 74.1%施設独自の計画による行動マニュアル 24 12.2% 24 32.4% 48 17.8%行動マニュアルは決まっていなかった。 32 16.3% 19 25.7% 51 18.9%

90 299【問3】震災前に施設が避難所に指定されていたか。

(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合避難所に指定されていた 149 76.0% 50 67.6% 199 73.7%避難所に指定されていなかった 47 24.0% 24 32.4% 71 26.3%(災害状況の想定を記述) 104 53.1% 35 47.3% 139 51.5%

74災害状況の想定 ※複数回答 (N= 104) (N= 35) (N=139)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合災害が起こったときの避難所 60 57.7% 6 17.1% 66 47.5%洪水や土砂災害 21 20.2% 10 28.6% 31 22.3%大きな地震が発生したとき 9 8.7% 0 0.0% 9 6.5%地震や水害 4 3.8% 1 2.9% 5 3.6%火山災害 2 1.9% 0 0.0% 2 1.4%火災・地震 2 1.9% 0 0.0% 2 1.4%火災・水害 0 0.0% 2 5.7% 2 1.4%火山・水害 1 1.0% 0 0.0% 1 0.7%津波・高潮 0 0.0% 8 22.9% 8 5.8%水害以外の避難場所 0 0.0% 1 2.9% 1 0.7%中長期の避難場所 0 0.0% 2 5.7% 2 1.4%災害弱者 4 3.8% 0 0.0% 4 2.9%外国人の避難所 1 1.0% 0 0.0% 1 0.7%避難場所にならなかった 0 0.0% 1 2.9% 1 0.7%

104 31 135270

【問4】震災前の施設の災害用の備蓄 ※複数回答(N= 196) (N= 74) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合食料 4 2.0% 4 5.4% 8 3.0%飲料水 3 1.5% 3 4.1% 6 2.2%毛布 27 13.8% 16 21.6% 43 15.9%その他 15 7.7% 9 12.2% 24 8.9%なし 156 79.6% 59 79.7% 215 79.6%

205 91

項目

項目

項目

内陸市町村

内陸市町村

沿岸市町村 全体

内陸市町村 沿岸市町村 全体

沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

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その他 ※複数回答 (N= 15) (N= 9) (N=24)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合紙おむつ 4 26.7% 0 0.0% 4 16.7%水(湧水) 1 6.7% 1 11.1% 2 8.3%ラジオ 10 66.7% 0 0.0% 10 41.7%懐中電灯 2 13.3% 0 0.0% 2 8.3%乾電池 2 13.3% 0 0.0% 2 8.3%反射式ストーブ 2 13.3% 5 55.6% 7 29.2%発電機 7 46.7% 1 11.1% 8 33.3%投光機 6 40.0% 0 0.0% 6 25.0%ヘルメット 2 13.3% 0 0.0% 2 8.3%担架 3 20.0% 0 0.0% 3 12.5%救急セット 2 13.3% 2 22.2% 4 16.7%ガソリン携行缶 1 6.7% 0 0.0% 1 4.2%ドラムコード 1 6.7% 0 0.0% 1 4.2%テント 4 26.7% 0 0.0% 4 16.7%ハロゲン 1 6.7% 0 0.0% 1 4.2%ブルーシート 1 6.7% 1 11.1% 2 8.3%ライフジャケット 1 6.7% 0 0.0% 1 4.2%水防用砂 1 6.7% 0 0.0% 1 4.2%炊き出し用釜類 1 6.7% 2 22.2% 3 12.5%防災無線 0 0.0% 1 11.1% 1 4.2%毛布・布団類 0 0.0% 2 22.2% 2 8.3%食料 0 0.0% 1 11.1% 1 4.2%土のう袋 0 0.0% 1 11.1% 1 4.2%ローソク 0 0.0% 2 22.2% 2 8.3%工具 0 0.0% 2 22.2% 2 8.3%

52 21 73【問5】昨年度、施設で実施した避難訓練の想定 ※複数回答

(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合地震 31 15.8% 27 36.5% 58 21.5%津波 0 0.0% 12 16.2% 12 4.4%火事 179 91.3% 57 77.0% 236 87.4%大雨・洪水 4 2.0% 2 2.7% 6 2.2%土砂災害 4 2.0% 2 2.7% 6 2.2%その他 4 2.0% 3 4.1% 7 2.6%

222 103その他 (N= 4) (N= 3 ) (N=7)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合油漏洩事故防止 1 25.0% 0 0.0% 1 14.3%炊き出し訓練 1 25.0% 0 0.0% 1 14.3%闇防災体験(暗闇、煙、地震) 1 25.0% 0 0.0% 1 14.3%公民館としてではなく、市民センターとして実施 1 25.0% 0 0.0% 1 14.3%消防署への通報訓練 0 0.0% 1 33.3% 1 14.3%火災訓練 1 25.0% 1 33.3% 2 28.6%震災により中止 0 0.0% 1 33.3% 1 14.3%

【問6】昨年度、施設で実施した避難訓練(防災訓練)での連携 ※複数回答(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合自治会(自主防災会)との連携 36 18.4% 25 33.8% 61 22.6%学校との連携 5 2.6% 5 6.8% 10 3.7%その他の団体との連携 41 20.9% 19 25.7% 60 22.2%(具体的な団体を記述) 37 18.9% 23 31.1% 60 22.2%連携はなかった 119 60.7% 29 39.2% 148 54.8%(訓練内容を記述) 55 28.1% 36 48.6% 91 33.7%

連携したその他の団体 ※複数回答 (N= 41) (N= 19 ) (N=60)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合公民館等利用者 9 22.0% 13 68.4% 22 36.7%消防署、消防団等 8 19.5% 3 15.8% 11 18.3%市町村 1 2.4% 4 21.1% 5 8.3%保育園、児童クラブ等 7 17.1% 1 5.3% 8 13.3%老人クラブ、高齢者団体 8 19.5% 0 0.0% 8 13.3%女性団体 2 4.9% 1 5.3% 3 5.0%各種団体 5 12.2% 1 5.3% 6 10.0%

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

83

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訓練内容 ※複数回答 (N= 55) (N= 36 ) (N=91)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合避難訓練 55 100.0% 31 86.1% 86 94.5%消火訓練 22 40.0% 6 16.7% 28 30.8%通報訓練 4 7.3% 2 5.6% 6 6.6%炊き出し訓練 4 7.3% 3 8.3% 7 7.7%学習会及び訓練 7 12.7% 2 5.6% 9 9.9%その他(津波訓練、図上訓練) 2 3.6% 1 2.8% 3 3.3%

【2】災害支援について(震災前)339

【問7】震災前、施設が被災者支援(市町村内及び他市町村)の業務を行ったか(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合あった 14 7.1% 4 5.4% 18 6.7%なかった 182 92.9% 67 90.5% 249 92.2%(支援業務内容を記述) 14 7.1% 4 5.4% 18 6.7%

196 71支援業務内容 ※複数回答 (N= 14) (N= 4 ) (N=18)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合大雨・洪水よる避難所開設 6 42.9% 1 25.0% 7 38.9%地震による避難所開設 2 14.3% 0 0.0% 2 11.1%大雪・停電による避難所開設 1 7.1% 0 0.0% 1 5.6%義援金の募集と送金 3 21.4% 1 25.0% 4 22.2%炊き出し用具・ストーブの提供 1 7.1% 1 25.0% 2 11.1%炊き出しの実施 0 0.0% 2 50.0% 2 11.1%災害対策本部から支給された食料の配布 1 7.1% 0 0.0% 1 5.6%

【3】自治会・団体等との連携について(震災前)267 0

【問8】昨年度、施設を利用した団体、事業で関わりがあった団体 ※複数回答(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合自治会・自主防災会 177 90.3% 60 81.1% 237 87.8%青年団体・女性団体・高齢者団体 178 90.8% 70 94.6% 248 91.9%NPO・民間団体 100 51.0% 33 44.6% 133 49.3%

一般企業 88 44.9% 28 37.8% 116 43.0%自衛隊 14 7.1% 0 0.0% 14 5.2%警察・消防 104 53.1% 32 43.2% 136 50.4%岩手県(県庁・地方振興局・教育事務所) 61 31.1% 26 35.1% 87 32.2%県内他市町村 36 18.4% 11 14.9% 47 17.4%小・中学校 159 81.1% 52 70.3% 211 78.1%高等学校・大学・その他の教育機関 67 34.2% 19 25.7% 86 31.9%他の都道府県・県外市町村の関係機関 24 12.2% 2 2.7% 26 9.6%その他 16 8.2% 7 9.5% 23 8.5%

1024 340その他 ※複数回答 (N= 16) (N= 7 ) (N=23)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合自主サークル・団体 8 50.0% 3 42.9% 11 47.8%PTA・子ども会 4 25.0% 2 28.6% 6 26.1%スポ少・体協等 4 25.0% 2 28.6% 6 26.1%民生児童委員・障害福祉関係 3 18.8% 0 0.0% 3 13.0%保育園・幼稚園 2 12.5% 1 14.3% 3 13.0%自治公民館組織 1 6.3% 0 0.0% 1 4.3%農業・交通安全・消防等関係団体 1 6.3% 0 0.0% 1 4.3%国土交通省 1 6.3% 0 0.0% 1 4.3%財団法人 予防医学協会 1 6.3% 0 0.0% 1 4.3%

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

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【4】公民館事業について(震災前) 971

【問9】昨年度、災害に関連した事業を実施したか(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合実施した 69 35.2% 17 23.0% 86 31.9%実施しなかった 127 64.8% 57 77.0% 184 68.1%(主な事業内容・対象者の記述) 59 30.1% 16 21.6% 75 27.8%

主な事業内容 ※複数回答 (N= 59) (N= 16 ) (N=75)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合防災講話 19 32.2% 9 56.3% 28 37.3%避難(防災)訓練・体験 14 23.7% 4 25.0% 18 24.0%避難(防災)訓練と講話 11 18.6% 0 0.0% 11 14.7%先進地(被災地)視察研修 6 10.2% 0 0.0% 6 8.0%救命救急講習会 4 6.8% 1 6.3% 5 6.7%自主防組織結成促進 2 3.4% 3 18.8% 5 6.7%マップ作り研修会・地域点検 2 3.4% 3 18.8% 5 6.7%記録映画・ビデオ鑑賞会 3 5.1% 0 0.0% 3 4.0%図上訓練 2 3.4% 0 0.0% 2 2.7%防災に関するワークショップ 1 1.7% 2 12.5% 3 4.0%公民館祭りで防災コーナー設置 1 1.7% 0 0.0% 1 1.3%防災活動支援品交付 1 1.7% 0 0.0% 1 1.3%寸劇による学習 1 1.7% 0 0.0% 1 1.3%災害対応カードゲーム「クロスロード」体験会 1 1.7% 0 0.0% 1 1.3%避難誘導標識の設置 0 0.0% 1 6.3% 1 1.3%

対象者 ※複数回答 (N= 59) (N= 16 ) (N=75)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合地域住民 34 57.6% 13 81.3% 47 62.7%高齢者(老人クラブ等) 8 13.6% 2 12.5% 10 13.3%小学生・中学生 3 5.1% 5 31.3% 8 10.7%女性(婦人団体等) 7 11.9% 0 0.0% 7 9.3%行政区長・自治公民館長等 6 10.2% 1 6.3% 7 9.3%自主防災会 5 8.5% 1 6.3% 6 8.0%職員、施設利用者 3 5.1% 0 0.0% 3 4.0%乳幼児を持つ若い父母 1 1.7% 0 0.0% 1 1.3%自主活動グループ 0 0.0% 1 6.3% 1 1.3%県内外市町村 0 0.0% 1 6.3% 1 1.3%

345Ⅱ.震災後の状況

【5】公民館の災害対応について(震災後)

【問10】地震・津波による施設の被害状況(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合全壊(損害割合50%以上) 0 0.0% 10 13.5% 10 3.7%大規模半壊(大規模補修が必要、損害割合40~50%) 3 1.5% 1 1.4% 4 1.5%半壊(補修すれば再使用できる・損害割合20~50%) 5 2.6% 3 4.1% 8 3.0%一部損壊(全壊及び半壊に至らない程度の損壊) 97 49.5% 17 23.0% 114 42.2%備品の破損のみ 1 0.5% 0 0.0% 1 0.4%被害なし 90 45.9% 43 58.1% 133 49.3%

196 74 270【問11】被害は何によるものか ※複数回答

(N= 107) (N= 31 ) (N=138)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合地震 107 100.0% 21 67.7% 128 92.8%津波 0 0.0% 15 48.4% 15 10.9%その他 0 0.0% 2 6.5% 2 1.4%

107 38 145その他 ※自由記述 (N= 0) (N= 2 ) (N=2)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合側溝にひび割れが発生 0 0.0% 1 50.0% 1 50.0%瓦礫の外壁への衝突と館内への流入 0 0.0% 1 50.0% 1 50.0%

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

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【問12】地震発生後(発生~15分)の職員の行動を判断・指示した人(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合いた 149 76.0% 35 47.3% 184 68.1%いなかった 47 24.0% 39 52.7% 86 31.9%(職名等の記述) 141 71.9% 33 44.6% 174 64.4%

196 74職名等 ※複数回答 (N= 141) (N= 33 ) (N=174)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合公民館長(それに相当する管理職) 88 62.4% 25 75.8% 113 64.9%副公民館長(及び館長代理等) 20 14.2% 0 0.0% 20 11.5%教育長や教育次長 2 1.4% 1 3.0% 3 1.7%他の公民館職員(教育委員会職員) 33 23.4% 6 18.2% 39 22.4%市町村の職員 0 0.0% 2 6.1% 2 1.1%消防団 10 7.1% 0 0.0% 10 5.7%(自主)防災組織 1 0.7% 2 6.1% 3 1.7%その他 5 3.5% 2 6.1% 7 4.0%判断できるものがいなかった 1 0.7% 0 0.0% 1 0.6%不明 0 0.0% 1 3.0% 1 0.6%

160 39 444【問13】発生から翌日までの施設の体制 ※複数回答

(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合市町村の防災計画による災害時緊急体制 146 74.5% 48 64.9% 194 71.9%市町村担当課の災害時緊急体制 55 28.1% 24 32.4% 79 29.3%施設独自の災害時緊急体制 30 15.3% 18 24.3% 48 17.8%消防団員としての災害時緊急体制 21 10.7% 8 10.8% 29 10.7%平常どおりの勤務体制 22 11.2% 5 6.8% 27 10.0%組織としての行動はできなかった 9 4.6% 10 13.5% 19 7.0%その他 5 2.6% 14 18.9% 19 7.0%

288 127 415その他 ※複数回答 (N= 5) (N= 14 ) (N=19)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合本庁指示により避難所となったが、近くの施設へ避難所変更

1 20.0% 0 0.0% 1 5.3%

本庁指示による行動 1 20.0% 0 0.0% 1 5.3%職員一人が待機 1 20.0% 0 0.0% 1 5.3%利用者無し、職員無し 0.0% 9 64.3% 9 47.4%自主防災や消防団の協力をもとに避難所として利用 2 40.0% 1 7.1% 3 15.8%津波等の被害につき使用不能 0 0.0% 3 21.4% 3 15.8%義援金の集金場所 1 20.0% 0.0% 1 5.3%民生委員なので地区の避難誘導にあたった

0 0.0% 1 7.1% 1 5.3%

【問14】震災に関わって施設の利用のされ方 ※複数回答(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合避難所 81 41.3% 32 43.2% 113 41.9%災害対策地区本部 17 8.7% 17 23.0% 34 12.6%救助活動・救急医療の拠点 8 4.1% 11 14.9% 19 7.0%遺体安置所 0 0.0% 4 5.4% 4 1.5%支援物資の保管場所 32 16.3% 26 35.1% 58 21.5%支援者の活動拠点 21 10.7% 14 18.9% 35 13.0%その他 20 10.2% 16 21.6% 36 13.3%利用されなかった 80 40.8% 35 47.3% 115 42.6%

259 155その他 ※複数回答 (N= 20) (N= 16 ) (N=36)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合トイレの利用 1 5.0% 0 0.0% 1 2.8%給水所 11 55.0% 0 0.0% 11 30.6%炊き出し 3 15.0% 0 0.0% 3 8.3%支援物資の保管・配布場所 4 20.0% 2 12.5% 6 16.7%避難所支援の拠点 3 15.0% 1 6.3% 4 11.1%消防団や自主防災の拠点 2 10.0% 1 6.3% 3 8.3%予備的な避難所候補 2 10.0% 0 0.0% 2 5.6%他の施設の代替 0 0.0% 1 6.3% 1 2.8%使用不能 0 0.0% 5 31.3% 5 13.9%

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目

全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村

回答内陸市町村 沿岸市町村

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【問15】避難所の開設月日、閉鎖月日、最多避難者数(N= 80) (N= 30 ) (N=110)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合開設月日 3月11日 75 93.8% 26 86.7% 101 91.8%

3月12日 4 5.0% 0 0.0% 4 3.6%3月13日~ 1 1.3% 1 3.3% 2 1.8%記載無し 0 0.0% 3 10.0% 3 2.7%

閉鎖月日 3月11日~3月15日 52 65.0% 7 23.3% 59 53.6%3月16日~3月中 24 30.0% 3 10.0% 27 24.5%4月中 3 3.8% 1 3.3% 4 3.6%5月中 1 1.3% 1 3.3% 2 1.8%6月中 0 0.0% 2 6.7% 2 1.8%7月中 0 0.0% 4 13.3% 4 3.6%8月~ 0 0.0% 9 30.0% 9 8.2%記載無し 0 0.0% 3 10.0% 3 2.7%

80 80 30 217【問16】災害対策地区本部が置かれていた間の職員の主な業務 ※複数回答

(N= 22) (N= 20 ) (N=42)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合災害対策本部の指示による震災関連業務 18 81.8% 17 85.0% 35 83.3%施設長(担当課)の指示による震災関連業務 12 54.5% 12 60.0% 24 57.1%施設長(担当課)の指示による通常業務 3 13.6% 5 25.0% 8 19.0%その他 1 4.5% 2 10.0% 3 7.1%

34 36その他 (N= 1) (N= 2 ) (N=3)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合避難所業務及び消防団関連業務 1 100.0% 0 0.0% 1 33.3%被災世帯に対する仮設住宅等調査対応 0 0.0% 1 50.0% 1 33.3%災害対策本部へ炊き出し 0 0.0% 1 50.0% 1 33.3%

【6】避難所運営について(震災後)70 35

【問17】施設職員の避難所運営の主な業務内容(N= 80) (N= 30 ) (N=110)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合避難者支援業務 46 57.5% 20 66.7% 66 60.0%本部との連絡調整業務 10 12.5% 4 13.3% 14 12.7%施設の管理 13 16.3% 2 6.7% 15 13.6%ボランティアの呼びかけ 1 1.3% 2 6.7% 3 2.7%情報収集・情報提供 11 13.8% 8 26.7% 19 17.3%避難者支援における連絡調整 2 2.5% 2 6.7% 4 3.6%未回答 5 6.3% 1 3.3% 6 5.5%その他 7 8.8% 4 13.3% 11 10.0%

95 43 72【問18】震災当日、避難所運営を中心になって進めた人 ※複数回答

(N= 80) (N= 30 ) (N=110)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合自治会長・自治会役員(自主防災会長及び役員) 18 22.5% 7 23.3% 25 22.7%青年会役員・女性団体役員・高齢者団体役員 10 12.5% 5 16.7% 15 13.6%NPO・民間団体役員 3 3.8% 1 3.3% 4 3.6%施設長・施設職員 54 67.5% 22 73.3% 76 69.1%市町村職員 50 62.5% 21 70.0% 71 64.5%その他 10 12.5% 5 16.7% 15 13.6%

145 61 206その他 (N= 10) (N= 5 ) (N=15)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合消防団等 4 40.0% 0 0.0% 4 26.7%地元有志 4 40.0% 1 20.0% 5 33.3%ボランティア 2 20.0% 0 0.0% 2 13.3%被災者 1 10.0% 4 80.0% 5 33.3%旅館従業員 1 10.0% 0 0.0% 1 6.7%小中学校職員 1 10.0% 0 0.0% 1 6.7%食生活改善委員 1 10.0% 0 0.0% 1 6.7%保健師 0 0.0% 1 20.0% 1 6.7%

内陸市町村 沿岸市町村 全体回答

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

87

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【問19】避難所の運営組織(リーダー・係分担の組織)はつくられたか ※複数回答(N= 80) (N= 30 ) (N=110)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合つくられた 26 32.5% 21 70.0% 47 42.7%つくられなかった 54 67.5% 7 23.3% 61 55.5%未回答 0 0.0% 2 6.7% 2 1.8%

80 28 108【問20】避難所の運営組織のリーダーはだれだったか ※複数回答

(N= 26) (N= 21 ) (N=47)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合自治会長・自治会役員(自主防災会長及び役員) 11 42.3% 8 38.1% 19 40.4%青年会役員・女性団体役員・高齢者団体役員 1 3.8% 0 0.0% 1 2.1%NPO・民間団体役員 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%施設長・施設職員 12 46.2% 11 52.4% 23 48.9%市町村職員 11 42.3% 7 33.3% 18 38.3%その他 0 0.0% 5 23.8% 5 10.6%

35 31その他 (N= 0) (N= 5 ) (N=5)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合避難者 0 0.0% 4 80.0% 4 80.0%市町村職員OB 0 0.0% 1 20.0% 1 20.0%

【問21】震災直後(震災発生から3日間程度)の避難所運営で困ったこと ※自由記述による複数回答(N= 80) (N= 30 ) (N=110)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合電源・燃料・食糧・飲料水等の確保 32 47.1% 17 60.7% 49 51.0%自家発電がないこと 7 10.3% 0 0.0% 7 7.3%連絡網の不通 14 20.6% 4 14.3% 18 18.8%ガソリン不足 7 10.3% 4 14.3% 11 11.5%職員の不足 1 1.5% 0 0.0% 1 1.0%情報入手不足 12 17.6% 6 21.4% 18 18.8%医療関係者不足 2 2.9% 1 3.6% 3 3.1%その他 9 13.2% 6 21.4% 15 15.6%

その他 (N= 9)

回答数 割合避難所独自のマニュアルがなかった 1 11.1%消防用具がなかった 1 11.1%県職員が何しに来たのかわからなかった 1 11.1%自主防災組織との協議が必要 1 11.1%短期間の為なし 1 11.1%北上市災害対策本部から突然避難所指定された 1 11.1%避難者の確認及び把握 1 11.1%入院患者が非難してきたためその家族からの薬等の問い合わせ 1 11.1%トイレが不便 1 11.1%

その他 (N= 6) #REF!

回答数 割合運営に関わらなかったので記述不能 1 16.7%2次災害を想定しての避難場所の確保のための情報交換手段 1

16.7%

避難所が狭くて寝ることができない 1 16.7%トイレの衛生面 1 16.7%避難場所に指定されているが耐震不足であった 1 16.7%身体障がい者を受け入れたことによる介護への対応 1 16.7%

【6】避難所運営について(震災後)

【問22】避難所運営以外で、施設が関わって行われた被災者(被災地)支援業務(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合あった 74 37.8% 23 31.1% 97 35.9%なかった 122 62.2% 51 68.9% 173 64.1%

内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目

回答内陸市町村 沿岸市町村

回答

回答

内陸市町村

沿岸市町村

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支援業務の内容 (N= 74) (N= 23 ) (N=97)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合本の寄贈、移動図書館等 3 4.1% 0 0.0% 3 3.1%義援金・チャリティ事業開催 31 41.9% 0 0.0% 31 32.0%被災地への慰問公演等 2 2.7% 1 4.3% 3 3.1%給水 6 8.1% 1 4.3% 7 7.2%避難所や避難者状況の周知 1 1.4% 0 0.0% 1 1.0%支援物資収集・保管・送付・配布 53 71.6% 11 47.8% 64 66.0%被災者との交流事業 5 6.8% 0 0.0% 5 5.2%炊き出し 8 10.8% 7 30.4% 15 15.5%医療支援 1 1.4% 1 4.3% 2 2.1%職員派遣 2 2.7% 0 0.0% 2 2.1%激励する物等の作成 4 5.4% 0 0.0% 4 4.1%情報提供等 3 4.1% 1 4.3% 4 4.1%ボランティアセンター 1 1.4% 0 0.0% 1 1.0%ボランティア派遣 3 4.1% 0 0.0% 3 3.1%ボランティア受け入れ 1 1.4% 0 0.0% 1 1.0%安否確認 1 1.4% 0 0.0% 1 1.0%遠野市からの指示 1 1.4% 0 0.0% 1 1.0%避難所への対応 2 2.7% 2 8.7% 4 4.1%避難者の送迎 1 1.4% 0 0.0% 1 1.0%入浴サービス 1 1.4% 0 0.0% 1 1.0%孤立被災者への支援 0 0.0% 2 8.7% 2 2.1%遺留品の展示等 0 0.0% 1 4.3% 1 1.0%避難住民の要望対応 0 0.0% 2 8.7% 2 2.1%仮設団地内への支援 0 0.0% 3 13.0% 3 3.1%行政との情報交換等 0 0.0% 2 8.7% 2 2.1%

130 34【問23】被災者(被災地)支援業務で支援先を決めた経緯や理由 ※自由記述による複数回答

(N= 74) (N= 23 ) (N=97)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合姉妹都市だから 1 1.4% 0 0.0% 1 1.0%交流機会があったから 13 17.6% 0 0.0% 13 13.4%報道機関等の情報収集より 1 1.4% 0 0.0% 1 1.0%対策本部で決定 30 40.5% 11 47.8% 41 42.3%行政の募集により 5 6.8% 3 13.0% 8 8.2%個人的な情報収集により 10 13.5% 1 4.3% 11 11.3%その他 16 21.6% 9 39.1% 25 25.8%

76 24【問24】震災後の支援業務で問題となったこと ※自由記述による複数回答

支援する側で問題となったこと (N= 74) (N= 23 ) (N=97)回答

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合ニーズ把握 3 4.1% 4 17.4% 7 7.2%通信の途絶 7 9.5% 3 13.0% 10 10.3%物資の収集・仕分け・保管・処分 10 13.5% 2 8.7% 12 12.4%職員の不足(負担増) 6 8.1% 2 8.7% 8 8.2%ライフラインの途絶 6 8.1% 2 8.7% 8 8.2%支援ルート・送付先不明 3 4.1% 2 8.7% 5 5.2%ガソリン不足 0 0.0% 2 8.7% 2 2.1%本部との連携 0 0.0% 2 8.7% 2 2.1%ことばがけ 3 4.1% 1 4.3% 4 4.1%機器等の不足 3 4.1% 0 0.0% 3 3.1%その他 3 4.1% 2 8.7% 5 5.2%

44 22 66その他 (N= 3) (N= 2 ) (N=5)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合支援物資の配布基準不明確 0 0.0% 1 50.0% 1 20.0%支援方法などの知識不足 0 0.0% 1 50.0% 1 20.0%経費の捻出 1 33.3% 0 0.0% 1 20.0%受け入れ側との連携 1 33.3% 0 0.0% 1 20.0%準備に時間が掛かったこと 1 33.3% 0 0.0% 1 20.0%

全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村

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支援を受ける側で問題となったこと (N= 71) (N= 21 ) (N=92)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合ニーズに不適合 4 5.6% 7 33.3% 11 12.0%物資の保管・配分 2 2.8% 6 28.6% 8 8.7%ライフラインの途絶 4 5.6% 3 14.3% 7 7.6%情報不足 4 5.6% 2 9.5% 6 6.5%人手不足 0 0.0% 2 9.5% 2 2.2%支援団体への対応 0 0.0% 2 9.5% 2 2.2%通信の途絶 2 2.8% 1 4.8% 3 3.3%その他 2 2.8% 2 9.5% 4 4.3%

その他 (N= 2) (N= 2 ) (N=4)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合交通の途絶 0 0.0% 1 50.0% 1 25.0%支援が長期化することでの無力感 1 50.0% 1 50.0% 2 50.0%外国人への対応 1 50.0% 0 0.0% 1 25.0%

【問25】震災後、施設の業務を支援した団体 ※複数回答(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合自治会・自主防災会 36 18.4% 20 27.0% 56 20.7%青年団体・女性団体・高齢者団体 18 9.2% 13 17.6% 31 11.5%NPO・民間団体 10 5.1% 18 24.3% 28 10.4%一般企業 10 5.1% 9 12.2% 19 7.0%自衛隊 1 0.5% 15 20.3% 16 5.9%警察・消防 11 5.6% 17 23.0% 28 10.4%岩手県(県庁・地方振興局・教育事務所) 2 1.0% 11 14.9% 13 4.8%県内他市町村 2 1.0% 13 17.6% 15 5.6%小・中学校 6 3.1% 4 5.4% 10 3.7%高等学校・大学・その他の教育機関 1 0.5% 5 6.8% 6 2.2%他の都道府県・県外市町村の関係機関 1 0.5% 12 16.2% 13 4.8%支援した団体はなかった 136 69.4% 36 48.6% 172 63.7%その他 10 5.1% 5 6.8% 15 5.6%

244 178その他 ※複数回答 (N= 10) (N= 5 ) (N=15)回答

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合地元有志 5 50.0% 2 40.0% 7 46.7%公民館利用団体等 1 10.0% 1 20.0% 2 13.3%マスコミ 0 0.0% 1 20.0% 1 6.7%職員家族 0 0.0% 1 20.0% 1 6.7%農林事務所 0 0.0% 1 20.0% 1 6.7%図書館支援団体 0 0.0% 1 20.0% 1 6.7%全壊のため使用不可能 0 0.0% 1 20.0% 1 6.7%各種ボランティア 3 30.0% 0 0.0% 3 20.0%民生委員・児童委員 2 20.0% 0 0.0% 2 13.3%市職員OB 1 10.0% 0 0.0% 1 6.7%関連会社 1 10.0% 0 0.0% 1 6.7%

【問26】震災後、施設を拠点として支援活動を行った団体は ※複数回答(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合自治会・自主防災会 19 9.7% 6 8.1% 25 9.3%青年団体・女性団体・高齢者団体 14 7.1% 7 9.5% 21 7.8%NPO・民間団体 16 8.2% 10 13.5% 26 9.6%一般企業 1 0.5% 0 0.0% 1 0.4%自衛隊 3 1.5% 3 4.1% 6 2.2%警察・消防 6 3.1% 6 8.1% 12 4.4%岩手県(県庁・地方振興局・教育事務所) 1 0.5% 2 2.7% 3 1.1%県内他市町村 2 1.0% 2 2.7% 4 1.5%小・中学校 1 0.5% 0 0.0% 1 0.4%高等学校・大学・その他の教育機関 2 1.0% 4 5.4% 6 2.2%他の都道府県・県外市町村の関係機関 5 2.6% 9 12.2% 14 5.2%支援した団体はなかった 127 64.8% 40 54.1% 167 61.9%その他 20 10.2% 3 4.1% 23 8.5%

217 92

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

内陸市町村 沿岸市町村 全体

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その他 ※複数回答 (N= 20) (N= 3 ) (N=23)回答

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合ボランティア 3 15.0% 2 66.7% 5 21.7%医療機関 1 5.0% 1 33.3% 2 8.7%スポーツ少年団 4 20.0% 0 0.0% 4 17.4%地域の自治会 3 15.0% 0 0.0% 3 13.0%水道関係機関 3 15.0% 0 0.0% 3 13.0%社会福祉協議会 2 10.0% 0 0.0% 2 8.7%小中学校(OB会) 2 10.0% 0 0.0% 2 8.7%絵本プロジェクトいわて 1 5.0% 0 0.0% 1 4.3%山友会 1 5.0% 0 0.0% 1 4.3%

【問27】震災後、「災害に関連した事業」や「被災地支援に関連した事業」を実施したか。(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合実施した 82 41.8% 17 23.0% 99 36.7%実施していない 114 58.2% 57 77.0% 171 63.3%

196 74 270実施した内容 (N= 82) (N= 17 ) (N=99)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合地震に学ぶ(講演・講義、ビデオ上映等) 31 37.8% 2 11.8% 33 33.3%避難訓練や消火訓練 16 19.5% 1 5.9% 17 17.2%応急手当や救命救急法 8 9.8% 1 5.9% 9 9.1%募金活動(他の事業実施に合わせても含む) 13 15.9% 0 0.0% 13 13.1%避難所で講座や教室開催 1 1.2% 4 23.5% 5 5.1%被災地激励のため物づくりや送付 5 6.1% 5 29.4% 10 10.1%被災地の状況の報告会 7 8.5% 0 0.0% 7 7.1%節電対策 3 3.7% 0 0.0% 3 3.0%法要 1 1.2% 0 0.0% 1 1.0%被災者との交流会 7 8.5% 3 17.6% 10 10.1%被災地へのボランティア活動 4 4.9% 0 0.0% 4 4.0%放射能講演会 2 2.4% 0 0.0% 2 2.0%PTSD、心のケア等 2 2.4% 0 0.0% 2 2.0%防災グッズ関係 2 2.4% 0 0.0% 2 2.0%被災者の活動に対応 2 2.4% 0 0.0% 2 2.0%防災マップ作り 1 1.2% 0 0.0% 1 1.0%サバイバル的講座 1 1.2% 0 0.0% 1 1.0%被害状況調査 1 1.2% 0 0.0% 1 1.0%会議等の開催 0 0.0% 2 11.8% 2 2.0%健康相談 0 0.0% 1 5.9% 1 1.0%仮設住宅の建設や支援 0 0.0% 4 23.5% 4 4.0%ボランティアの宿泊施設 0 0.0% 1 5.9% 1 1.0%救援物資の配布 0 0.0% 2 11.8% 2 2.0%

107 26Ⅲ.復旧・復興と今後の方向性について

【8】公民館等の災害対策と復旧について(震災後)

【問28】震災後、住民による通常の施設利用は始まっているか(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合始まっている 189 96.4% 63 85.1% 252 93.3%始まっていない 6 3.1% 11 14.9% 17 6.3%回答不能 1 0.5% 0 0.0% 1 0.4%

開始時期 (N= 189) (N= 63 ) (N=252)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合3月11日 3 1.6% 1 1.6% 4 1.6%3月12日~3月15日 43 22.8% 13 20.6% 56 22.2%3月16日~3月末 29 15.3% 3 4.8% 32 12.7%4月中 85 45.0% 16 25.4% 101 40.1%5月中 16 8.5% 1 1.6% 17 6.7%6月中 3 1.6% 4 6.3% 7 2.8%7月中 0 0.0% 5 7.9% 5 2.0%8月中 1 0.5% 8 12.7% 9 3.6%9月中 1 0.5% 8 12.7% 9 3.6%10月中 2 1.1% 3 4.8% 5 2.0%11月~ 2 1.1% 1 1.6% 3 1.2%回答無し 4 2.1% 0 0.0% 4 1.6%

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

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【問29】平成23年度の新職員体制の開始時期と職員数

開始時期 (N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合4月1日 159 81.1% 36 48.6% 195 72.2%4月2日~4月中 2 1.0% 2 2.7% 4 1.5%5月中 33 16.8% 0 0.0% 33 12.2%6月中 0 0.0% 13 17.6% 13 4.8%7月中 0 0.0% 10 13.5% 10 3.7%8月中 1 0.5% 2 2.7% 3 1.1%9月中 0 0.0% 3 4.1% 3 1.1%回答不能・回答無し 1 0.5% 8 10.8% 9 3.3%

職員数 (N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合常勤職員数 0人 42 21.4% 39 52.7% 81 30.0%

1人 74 37.8% 15 20.3% 89 33.0%2~5人 74 37.8% 16 21.6% 90 33.3%6人~ 6 3.1% 4 5.4% 10 3.7%

非常勤職員数 0人 46 23.5% 21 28.4% 67 24.8%1人 58 29.6% 24 32.4% 82 30.4%2~5人 84 42.9% 26 35.1% 110 40.7%6人~ 8 4.1% 3 4.1% 11 4.1%

職員の増減(震災前と震災後) ※【問1】と【問29】の差異

常勤職員 (N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合4人減 1 0.5% 3 4.1% 4 1.5%3人減 2 1.0% 0 0.0% 2 0.7%2人減 1 0.5% 3 4.1% 4 1.5%1人減 31 15.8% 4 5.4% 35 13.0%変わらない 156 79.6% 58 78.4% 214 79.3%1人増 5 2.6% 3 4.1% 8 3.0%2人増 0 0.0% 2 2.7% 2 0.7%3人増 0 0.0% 1 1.4% 1 0.4%4人増 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%5人増 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

74非常勤職員 (N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合4人減 2 1.0% 3 4.1% 5 1.9%3人減 1 0.5% 1 1.4% 2 0.7%2人減 4 2.0% 4 5.4% 8 3.0%1人減 5 2.6% 1 1.4% 6 2.2%変わらない 167 85.2% 59 79.7% 226 83.7%1人増 10 5.1% 6 8.1% 16 5.9%2人増 6 3.1% 0 0.0% 6 2.2%3人増 1 0.5% 0 0.0% 1 0.4%4人増 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%5人増 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

196 74【問30】震災前に予定していた平成23年度事業の総数のうち、震災後に中止した事業数の割合

(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合100% 0 0.0% 5 6.8% 5 1.9%80~99% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%60~79% 0 0.0% 5 6.8% 5 1.9%40~59% 0 0.0% 7 9.5% 7 2.6%20~39% 4 2.0% 6 8.1% 10 3.7%1~19% 31 15.8% 2 2.7% 33 12.2%0% 82 41.8% 13 17.6% 95 35.2%未定 58 29.6% 21 28.4% 79 29.3%回答無し・回答不能 21 10.7% 15 20.3% 36 13.3%

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

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【問31】地震・津波により建物に被害があった施設の復旧状況(10月末時点) ※被害があった施設のみ回答(N= 96) (N= 27 ) (N=123)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合施設は復旧した 63 65.6% 7 25.9% 70 56.9%現在復旧工事の途中である 12 12.5% 2 7.4% 14 11.4%復旧する予定だが、まだ工事は始まっていない 11 11.5% 1 3.7% 12 9.8%復旧する予定だが、工事の予定は決まっていない 4 4.2% 7 25.9% 11 8.9%復旧するかどうか決まっていない 1 1.0% 3 11.1% 4 3.3%その他 5 5.2% 5 18.5% 10 8.1%

96 25その他 (N= 5) (N= 5 ) (N=10)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合修繕完了 1 20.0% 0 0.0% 1 10.0%見直しを予定 2 40.0% 0 0.0% 2 20.0%検討中 0 0.0% 1 20.0% 1 10.0%対応せず 1 20.0% 1 20.0% 2 20.0%今後の方向が決定 1 20.0% 1 20.0% 2 20.0%小学校校舎を利用 0 0.0% 1 20.0% 1 10.0%地区体育館を利用 0 0.0% 1 20.0% 1 10.0%

【9】今後の方向性について

【問32】震災後、施設の災害対策について見直したもの ※複数回答(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合職員の初動体制 44 22.4% 10 13.5% 54 20.0%避難場所や避難経路 21 10.7% 7 9.5% 28 10.4%連絡網や連絡方法(行政間) 44 22.4% 13 17.6% 57 21.1%施設・設備の安全対策 44 22.4% 11 14.9% 55 20.4%物資の備蓄 53 27.0% 19 25.7% 72 26.7%その他 19 9.7% 6 8.1% 25 9.3%見直したものはない 76 38.8% 36 48.6% 112 41.5%

301 102その他 (N= 19) (N= 6 ) (N=25)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合総合的な対策 2 10.5% 1 16.7% 3 12.0%防災計画 5 26.3% 2 33.3% 7 28.0%今後、検討する予定 5 26.3% 2 33.3% 7 28.0%まだ、未定 0 0.0% 1 16.7% 1 4.0%防災関連物資に関すること 5 26.3% 0 0.0% 5 20.0%緊急告知ラジオ 1 5.3% 0 0.0% 1 4.0%早めのガソリン補給 1 5.3% 0 0.0% 1 4.0%

【問33】施設において、今後、災害への備えを強化する必要があるか(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合必要があると思う 172 87.8% 68 91.9% 240 88.9%今のままでよい 16 8.2% 0 0.0% 16 5.9%必要がないと思う 1 0.5% 1 1.4% 2 0.7%回答できない 7 3.6% 5 6.8% 12 4.4%(自由記述あり) 14 7.1% 3 4.1% 17 6.3%

自由記述 (N= 14) (N= 3 ) (N=17)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合現状で十分であるため 9 64.3% 0 0.0% 9 52.9%回答する立場にないため 3 21.4% 0 0.0% 3 17.6%今後どうするか未定のため 2 14.3% 3 100.0% 5 29.4%

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

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【問34】【問33】で、「必要がある」の施設で強化すべき災害への備え ※自由記述による複数回答(N= 172) (N= 68 ) (N=240)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合施設(建物)・設備の強化(耐震化等) 68 39.5% 29 42.6% 97 40.4%非常用電源の整備 132 76.7% 59 86.8% 191 79.6%避難経路・避難場所の整備 35 20.3% 18 26.5% 53 22.1%備蓄の整備 116 67.4% 58 85.3% 174 72.5%行動マニュアルの整備 78 45.3% 32 47.1% 110 45.8%避難訓練(防災訓練)の実施 81 47.1% 23 33.8% 104 43.3%研修等による職員の資質向上 71 41.3% 23 33.8% 94 39.2%その他 7 4.1% 17 25.0% 24 10.0%

588 259その他 ※複数回答 (N= 7) (N= 16 ) (N=23)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合すべて 0 0.0% 2 12.5% 2 8.7%高台への移転 0 0.0% 4 25.0% 4 17.4%通信手段の確保 3 42.9% 10 62.5% 13 56.5%職員の増員 1 14.3% 0 0.0% 1 4.3%他施設からの応援体制 1 14.3% 0 0.0% 1 4.3%地域との連携方法 1 14.3% 0 0.0% 1 4.3%指定管理者の役割の明確化 0 0.0% 9 56.3% 9 39.1%市の方針により 1 14.3% 0 0.0% 1 4.3%

考え ※自由記述による複数回答(N= 196) (N= 74 ) (N=270)

回答数 割合 回答数 割合 回答数 割合自主防災組織の強化や見直し 7 3.6% 4 5.4% 11 4.1%災害時の防災体制、マニュアル、職員訓練等の見直しや充実

14 7.1% 4 5.4% 18 6.7%

地域(自主防災)、学校等との情報共有、連携 13 6.6% 2 2.7% 15 5.6%避難所運営に関する行動マニュアル、職員体制整備 5 2.6% 3 4.1% 8 3.0%避難所としての機能(設備・備蓄)の充実 13 6.6% 4 5.4% 17 6.3%一次避難所として活用すべき 2 1.0% 0 0.0% 2 0.7%避難所として適さない 1 0.5% 2 2.7% 3 1.1%施設の設備更新や改修等 4 2.0% 2 2.7% 6 2.2%人材育成(ボランティア)、組織作りの事業 6 3.1% 1 1.4% 7 2.6%地域拠点としての公民館機能を充実させる 5 2.6% 3 4.1% 8 3.0%地域における情報収集と発信 9 4.6% 5 6.8% 14 5.2%地域づくりのコーディネーターとしての資質を高める 1 0.5% 0 0.0% 1 0.4%災害に備える意識の啓発 5 2.6% 2 2.7% 7 2.6%防災対策の講座 23 11.7% 6 8.1% 29 10.7%避難訓練・炊き出し等の実習や訓練 6 3.1% 1 1.4% 7 2.6%体験談等を記録し後に残す事業 0 0.0% 3 4.1% 3 1.1%住民の繋がりを深める取組や事業の実施 17 8.7% 18 24.3% 35 13.0%趣味や教養講座(生きがいを取り戻すため) 0 0.0% 8 10.8% 8 3.0%被災者の心のケア等の講座 1 0.5% 1 1.4% 2 0.7%乳幼児家庭教育講座等の実施 0 0.0% 1 1.4% 1 0.4%被災地に対する支援や交流事業の実施 14 7.1% 1 1.4% 15 5.6%仮設入居者への支援(交流を図る事業等) 0 0.0% 5 6.8% 5 1.9%被災地の人に施設を利用してもらう 2 1.0% 0 0.0% 2 0.7%原子力発電やエネルギー問題等の課題解決の講座 2 1.0% 1 1.4% 3 1.1%社会的なテロ問題に対処する対策 1 0.5% 0 0.0% 1 0.4%新しいまちづくりの計画策定とニーズの取りまとめ 1 0.5% 5 6.8% 6 2.2%復旧復興に向けた支援事業 0 0.0% 4 5.4% 4 1.5%高台移転に伴う連絡調整 0 0.0% 1 1.4% 1 0.4%災害時の役割について検討 1 0.5% 1 1.4% 2 0.7%見通しが立っていない 0 0.0% 2 2.7% 2 0.7%自治公民館も一次時難所として整備 1 0.5% 0 0.0% 1 0.4%その他 4 2.0% 3 4.1% 7 2.6%

【問35】被災地支援や復旧・復興、地域づくりに向けて施設の役割や取り組むべき事業についての施設または担当者の

項目内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

回答内陸市町村 沿岸市町村 全体

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