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東日本大震災からの復旧・復興に向けた取り組み国立環境研究所 東日本大震災復旧・復興貢献本部
平成23年(2011年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、東北及び関東地方では未曾有の大災害にみまわれました。 被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。 国立環境研究所は東日本大震災復旧・復興貢献本部を設置し① 災害廃棄物対策、② 地元の環境研究所等との協働、③ 適時適切な情報提供を活動の三本柱として大震災からの復旧・復興に貢献して参ります。 特に、災害廃棄物に関しては、災害廃棄物に関する知見を結集し技術的側面から支援するため、研究者・専門家ネットワークを立ち上げ、研究者の現地への派遣を随時行い、災害廃棄物処理に携わる関係者(環境省及び関係自治体等)による活用を想定し、現場状況や関係者のニーズを踏まえた 技術情報の提供を進めています。さらに、関係機関と連携し、被災地における災害廃棄物処理に関する技術的支援を行っています。 また、震災直後の3月15日より、高エネルギー加速器研究機構と協力して、つくば市における環境大気中の放射性物質の種類と濃度を測定し、その結果をホームページから情報提供しています。
研究所が研究者ネットワークと協力してとりまとめた技術情報の例(津波堆積物への対応) 災害現場で活用できるよう工夫
つくば市内における大気中の放射性物質濃度の測定(高エネルギー加速器研究機構と協力して実施)
災害廃棄物対策関連の取り組みの例
(1) 災害廃棄物等に関する技術情報の提供・震災対応ネットワークの活用による災害廃棄物処理等に関する技術情報のとりまとめ、提供(水産廃棄物、塩分を含んだ廃棄物、PCB含有廃棄物、アスベスト、仮置場、津波堆積物への対応 等)(2) 被災地での現地活動・廃棄物資源循環学会その他関係機関との連携・被災地への研究者随時派遣(岩手県、宮城県、福島県、茨城県の各地)・災害廃棄物・津波堆積物・仮置場等の状況調査等の実施 等(3) 災害廃棄物処理に関する調査研究・津波堆積物の性状把握・処理方法等の検討・災害廃棄物(海水を被った廃木材等)の焼却実験の実施(研究所内熱処理プラントでの実験) 等(4) 被災地における災害廃棄物処理に関する技術的助言・環境省が編成する被災地自治体支援チームへの参加協力 等
様々な廃棄物が仕分けられず混合されたまま積まれている現地の仮置場
津波堆積物(ヘドロ) 所内の大気サンプリングポイントとHVエアサンプラー(左)大気中の放射性物質を捕集するためのフィルター(右)
国立環境研究所東日本大震災関連ホームページhttp://www.nies.go.jp/shinsai/
研究所内での廃棄物燃焼試験
ここで紹介している技術情報やつくば市内の大気中放射性物質濃度の観測結果は、上記HPから閲覧することが可能です。
測定の意義についての解説
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