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最先端の教育研究環境 「世代・分野・文化を超えた共創教育」を実践 扇が丘キャンパス 「共同と共創による教育研究の実現」を目指す やつかほリサーチキャンパス 学生が世代・分野・文化の異なる人達と共にプロジェクトを 組み、社会に役立つ新しい技術を生み出す挑戦の場です。夢 考房には金属 3Dプリンタや樹脂 3Dプリンタ、電子基板の製 作や金属加工、樹脂加工などのブースがあり、学部学科、専 攻に関わりなく、ものづくりに取り組むことができます。研 究に必要な実験装置を自作する学生も珍しくありません。 マサチューセッツ工科大学 MITのメディアラボをヒントに開 設されたチャレンジラボでは、社会性のある課題に研究室の 枠を超えて取り組むクラスター研究室や AIラボが活動してい ます。 1 夢考房 2 心理科学研究所/臨床心理センター(43号館)3 イノベー ション&デザインスタジオ(23 号館)4 チャレンジラボ 5 ライブラリー センター(6号館)6 光電相互変換デバイスシステム研究開発センター(40 号館)7 電気・光・エネルギー応用研究センター(17号館) 8 アントレプ レナーズラボ(12号館) 9 地域共創イノベーション研究所(15号館) 金沢工業大学の14 の研究所が集積した研究キャンパスで、基 礎研究や要素技術の研究開発が行われています。卒業研究や 修士研究で生み出した仮説や理論を高度な研究環境のもとで 具体化し、実験・検証することが可能です。 4 6 7 7 8 12 13 11 10 1 2 4 3 5 6 9 1 感動デザイン工学研究所(68号館)2 地域防災環境科学研究所(69号館)3 革新複合 材料研究開発センター(75号館)※文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム中 核拠点」に選出 4 FMT研究所/航空システム工学研究所(74号館)5 生体機構制御技術 研究所(73号館)6 情報技術 AI 研究所(67号館)78 10 高信頼理工学研究センター(61・ 62・64号館)8 生活環境研究所(62号館)9 先端材料創製技術研究所/医工融合技術研 究所(62号館) 11 材料システム研究所(61号館) 12 ゲノム生物工学研究所(63号館) 13 間情報システム研究所(60号館) 2 8 9 1 5 3 金沢工業大学では、社会に役立つ研究は研究室の中でのみ行うのではなく、生み出した研究成果は実社会の中に 組み込み、その中で新たな発見を得て研究を深めていく、社会実装型の教育研究を推進しています。 生み出した仮説や理論を具体化し、実証実験を行える充実した教育研究環境が整っています。 11

「世代・分野・文化を超えた共創教育」を実践 扇 …...次世代の情報社会を拓くために、人工知能応用、ビッグデータ解析、次世代ヒュー

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Page 1: 「世代・分野・文化を超えた共創教育」を実践 扇 …...次世代の情報社会を拓くために、人工知能応用、ビッグデータ解析、次世代ヒュー

最先端の教育研究環境

「世代・分野・文化を超えた共創教育」を実践

扇が丘キャンパス

「共同と共創による教育研究の実現」を目指す

やつかほリサーチキャンパス

学生が世代・分野・文化の異なる人達と共にプロジェクトを組み、社会に役立つ新しい技術を生み出す挑戦の場です。夢考房には金属 3Dプリンタや樹脂 3Dプリンタ、電子基板の製作や金属加工、樹脂加工などのブースがあり、学部学科、専攻に関わりなく、ものづくりに取り組むことができます。研究に必要な実験装置を自作する学生も珍しくありません。

マサチューセッツ工科大学 MITのメディアラボをヒントに開設されたチャレンジラボでは、社会性のある課題に研究室の枠を超えて取り組むクラスター研究室やAIラボが活動しています。

1 夢考房 2 心理科学研究所/臨床心理センター(43号館)3 イノベーション&デザインスタジオ(23 号館)4 チャレンジラボ 5 ライブラリーセンター(6号館)6 光電相互変換デバイスシステム研究開発センター(40号館)7 電気・光・エネルギー応用研究センター(17号館) 8 アントレプレナーズラボ(12号館) 9 地域共創イノベーション研究所(15号館)

金沢工業大学の14 の研究所が集積した研究キャンパスで、基礎研究や要素技術の研究開発が行われています。卒業研究や修士研究で生み出した仮説や理論を高度な研究環境のもとで具体化し、実験・検証することが可能です。

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1 感動デザイン工学研究所(68号館)2 地域防災環境科学研究所(69号館)3 革新複合材料研究開発センター(75号館)※文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム中核拠点」に選出 4 FMT研究所/航空システム工学研究所(74号館)5 生体機構制御技術研究所(73号館)6 情報技術AI 研究所(67号館)78 10 高信頼理工学研究センター(61・62・64号館)8 生活環境研究所(62号館)9 先端材料創製技術研究所/医工融合技術研究所(62号館)11 材料システム研究所(61号館)12 ゲノム生物工学研究所(63号館)13 人間情報システム研究所(60号館)

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金沢工業大学では、社会に役立つ研究は研究室の中でのみ行うのではなく、生み出した研究成果は実社会の中に組み込み、その中で新たな発見を得て研究を深めていく、社会実装型の教育研究を推進しています。生み出した仮説や理論を具体化し、実証実験を行える充実した教育研究環境が整っています。

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最先端の教育研究環境

「誰一人取り残さない」世界の実現に向けてイノベーションの創出に挑む実証実験キャンパス

白山麓キャンパス金沢工業大学の実証実験キャンパスとして 2018 年春に開設されました。KIT Innovation Hub を拠点に、全学横断型の地方創生研究所が AI、IoT、ビッグデータ、ロボット技術、エネルギーマネジメントなどの先端技術を駆使して地方創生に取り組みます。研究成果は社会実装し、実証実験を行うことで、国連全加盟国が合意した SDGs の理念、「誰一人取り残さない」世界へと変革するイノベーションの創出に挑みます。(※ SDGsの概要は P1 をご覧ください)

白山麓キャンパスではSDGsの達成に向けてさまざまな社会実装型研究が行われる

白山麓キャンパスでは企業との共同開発のための環境設備として、IoT 向けの通信ネットワークであるLoRa 基地局が設置されています。写真(下)は、金沢工業大学が研究代表となり開発を進めている、e- テキスタイル技術と IoT を用いたスマートシューズのプロトタイプです。織物の圧縮特性を利用して歩行時の圧力を電気信号として検知するテキスタイルセンサーを靴の中敷に装着し、歩行の特徴から高齢者の老化度や疲労度、歩行年齢などを測定できます。総務省平成30 年度「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」重点領域型研究開発 ICT 重点研究開発分野推進型 3年枠に選定されていて、白山麓キャンパスでの実証実験も予定されています。高齢化や過疎化が進む山間部の高齢者の健康寿命の延伸と、 外 出 機 会の増加に伴う認知症予防や骨粗鬆症予防が期待されています。

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産学連携による教育研究を推進

研究所ピックアップ

高信頼理工学研究センターは、「材料創製」、「生産技術創製」、「センサー技術創製」、「デバイス創製」などを研究テーマとして分野横断的イノベーティブな研究活動を推進します。また、持続可能な社会の実現を目標におきながら、国際交流、他分野交流、社会人教育を視野に入れた文化、分野、世代を越えた共創教育の実現を支える研究所として、学際的な研究開発活動をおこないます。

1 8 つの制御軸を持つ複合加工機 2 複合材料の耐性評価を行うひっぱり測定機

「サーボパルサー」

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221 世紀の “ものづくり” において重要視されている、人に感動をもたらす製品の開発を行います。脳波計や光トポロジー、脳磁場計測システム(MEG)、筋電計などを用いて数値を測定し、感動の評価システムの確立を目指します。この成果を基盤に、感動共有技術開発による新たな “ ものづくり” の提案をし、この技術の応用と支援手法の研究を推し進めます。

文部科学省 「私立大学学術研究高度化推進事業」選定

文部科学省 「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」選定

感動デザイン工学研究所 1 嗅覚・体性感覚情報も提示可能なスタジオ 2 眼球の動きを捉える視線計測解析装置

1 やつかほリサーチキャンパスに立地

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高信頼理工学研究センター

高機能素材や、樹木や竹、草木などのバイオマス由来の素材などの「革新複合材料」を開発し、大量生産を可能にする生産・形成システムを実現します。開発した「革新複合材料」を、大型風力発電や橋梁、住宅部材、モビリティ、医療・福祉器具など様々な用途へ産学協同で展開していくとともに、リサイクル技術・システムを確立していきます。

文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム」中核拠点

革新複合材料研究開発センター

地方都市・地域社会が内包する建築・土木に関係した「防災問題」「建築環境問題」を基礎研究ならびに応用研究の両面から戦略的に解決することを目指して、最新の大型研究装置を設置し、 次のプロジェクトを実施します。・建築構造物の安全性の評価と向上に関する研究・地球環境を考慮した次世代建築・住宅に関する研究・地方都市の建築・文化の保存と継承に関する研究・地域における広域防災環境システムの構築とその活用に関する研究

地域防災環境科学研究所

1 日光模擬照射装置を備えた日射人工気象室 2 環境音計測室

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最先端の教育研究環境

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1 有機ELで世界最高レベルの発光効率を実現 2 モーター回転時に発生する磁場をシミュレート 3超短パルスチタンサファイアレーザー 4 世界最大感度レベルの磁気センサを開発

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次世代の情報社会を拓くために、人工知能応用、ビッグデータ解析、次世代ヒューマンインターフェース、次世代情報システムの研究に取り組んでいます。これら研究テーマのもとに産学連携を推進し、さらなる新しい活用分野を開拓するとともに、研究プロジェクトを通じて情報関連企業が求める高度専門職業人の育成を支援することで、産業界や地域社会に幅広く貢献していきます。

情報技術AI研究所

1 脳波を用いた車いすロボット制御システム。人工知能技術「ディープラーニング」が用いられている

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「酸化物半導体の価電子制御と高伝導率化、及びデバイスへの応用」と「次世代電子ディスプレイシステムの開発」、この 2 つのプロジェクトを推進することによって、新しいタイプの情報通信システム(情報技術:IT)のシーズを創出・発信します。

光電相互変換デバイスシステム研究開発センター

1 アークプラズマ成膜システム 2新しい方法による3Dディスプレイを研究

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最先端の教育研究環境

電気・電子工学、材料物性工学、光・電子デバイス工学の分野を中心とした広範囲な研究領域を統合したオープンリサーチセンターです。産学連携を積極的に推進し、強電磁界から弱電磁界に至る広範囲な環境適合型エネルギー変換技術の「インテリジェントシーズ」を創出します。

文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム」中核拠点

電気・光・エネルギー応用研究センター 1

研究所一覧  http://www.kanazawa-it.ac.jp/kenkyu/kosei.html

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最先端の教育研究環境

麹菌を中心とした微生物の機能ゲノム・タンパク質解析とバイオプロセスへの応用、および創傷治癒、再生医療に必須の人工骨格基材や人工細胞外マトリックスの設計とナノ加工技術の開発を中心にした研究を展開し、生物機能を利用した新しい技術を育て、医療産業、食品産業、環境産業などに役立てていきます。

情報システムとしての人間の特性をあきらかにし、それに見合ったテクノロジーや社会環境のあり方を積極的に提言します。ユーザーである人間の意図にかなった機能を自ら創り出すことのできる機械システムの設計原理を明らかにし、人間の感覚、運動機能及び脳の情報システムとしての特性及び微小脳システム(昆虫など)の行動原理の研究などを通して、人間と共創できる機械システムの設計にあたります。

ゲノム生物工学研究所

1 カビ・放射菌由来の医薬原料を探索 2 バイオエタノールを高生産する研究にも取り組む 3 遺伝子の働きの強弱を識別するリアルタイムPCRシステム

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機械工学、制御工学、航空工学の革新的基礎技術の創出に 向 け て、“ ふ せ ぐ (Fusegu)、 ま も る (Mamoru)、 た す ける (Tasukeru)” た め の 未 来 機 械 (FutureMachine) の 技 術(Technology) 開発を行う研究所で、危機対応システム機器開発、環境・エネルギー問題対応機器開発、福祉、医療支援機器開発を行います。

FMT研究所

人間情報システム研究所

1 微量な脳内神経作用物質を測定する精密機器 2 KITが開発した脳磁計も使用

1ロボット制御技術を進化させた身体の動きの制御方法を研究 2 超精密加工技術を可視化し、メカニズムを解明

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安心・快適な生活空間を創出するための、水資源循環型環境システムの開発を目的として、環境汚染重金属イオン除去システムの開発にあたっています。

生活環境研究所

1.2 水浄化技術を確立するため、水溶液中の汚染物質の分析やゼオライトを使った浄化技術の研究に取り組む

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