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地域コミュニケーションツールとして活用を目指す防災情報ステーション
長野県 辰野町
まちづくり政策課 情報通信係長 加藤恒男
地域ICT強靭化事業取組事例報告
• 人口 20,569人 7,779世帯
• 日本の地理的中心に位置するホタルの町
(北緯36度と東経138度が0分00秒で交わる場所)
長野県 辰野町
• 総面積 169.02k㎡(山林原野が9割)
• 自然豊かで風光明媚な地
長野県 辰野町
幾度か災害に見舞われました
• 地震防災対策強化地域
• 豪雨災害(H18)
H26.2月 豪雪も新たな脅威に!
辰野町地域防災計画
~町民一人ひとりの自覚及び努力を促すことによって、できるだけその被害を軽減していくことを目指す~ (第1章第1節)
(第3章)
災害情報の伝達(第2節)
災害情報の収集・連絡(第3節)
通信手段の確保(第4節)
課題① 通信手段の確保
• 避難所個々に利用できる通信手段がなく、家族間の安否確認等の連絡や各人の状況に合わせた情報伝達手段も用意できていなかった
• 公共施設のWiFi環境住民要望もあり、防災・観光上の必要性も認識していたが、財政上の理由から、整備は2施設のみ
↓
☆避難先での利用を想定すると
携帯端末でも利用しやすい仕組みが必要
課題② 災害情報の伝達・収集
• 山間部にあり各地区の地理的・気象条件が異なる (東・南部は気象観測施設もない)
• 避難誘導の際は、道路・避難所の状況把握が必要
↓☆避難所やその周辺の映像を提供できれば
より多くの情報を正確・迅速に伝えられる
★通信連絡手段を確保し、緊急情報や最新の
映像が確認できる仕組みを!
事業概要
平成25年度地域公共ネットワーク等強じん化事業
<補助対象事業>
• 防災情報ステーションの整備 11箇所
• 配信アプリ(ポータルサイト)の構築
<町単事業>
• 公民館等に屋内向けWifi‐APの設置
(日常管理する地元区の意向が優先される施設は町単対応で屋内用機器を設置。H26:16箇所整備)
防災情報ステーション
○公衆無線LAN(WiFiアクセスポイント)
蓄電池24H稼動
鋼管柱(新設5 既設利用2)壁面取付 4
○屋外カメラ(5分間隔の静止画)
○気象観測装置(荒神山公園・南小のみ)
<設置場所>
役場、辰野病院、小野介護予防センター、かたくりの里中学校、川島小、東小、南小辰野公園、荒神山公園、ほたる童謡公園(平出側)
Internet
辰野町役場
辰野公園
センター設備
25GHz無線
アクセス
南小、荒神山公園
気象観測装置
地域イントラ光回線
中学校、東小、川島小、童謡公園、たのめの里
かたくりの里
<各家庭・民間施設等>
屋内WiFi
災害拠点病院・辰野病院
屋内WiFi
1F待合/3Fラウンジ
地区公民館等H26 16箇所整備
通信事業者
補助対象分
町単事業
WiFi
WiFi WiFi
WiFiWiFi
カメラカメラ
カメラカメラ カメラ
システム概要
1 辰野町役場
2 辰野病院
3 川島小学校
4 辰野南小学校
5 辰野公園
6 荒神山公園
7 辰野中学校
8 辰野東小学校
9 ほたる童謡公園
10 たのめの里
11 かたくりの里
防災情報ステーション整備箇所
配信アプリ(ポータルサイト)
<お知らせ>防災行政無線や告知システムで放送された緊急情報・行政情報を確認可
<ライブカメラ>防災情報ステーション11箇所のカメラで道路・河川など避難所周辺の最新状況を確認可※5秒毎に撮影の静止画荒神山公園と南小は、5分更新の気象観測値(気温、雨量、風速・風向)も掲載
防災情報ステーション WiFi接続時は初期表示インターネット切断時も情報提供、町への連絡は可
配信アプリ(ポータルサイト)
<辰野町への連絡>利用者から役場へ、災害現場や危険箇所などの状況、交通渋滞や迷い犬、不審者情報等を写真添付で簡単に連絡可(撮影場所の位置情報も添付可)
<グループメール>家族や友人、職場の仲間などあらかじめ登録したグループのメンバーに簡単操作で一斉にメールを送信可複数のグループが登録可会合のお知らせ、グループでの回覧版代わりに、緊急時は安否確認用に(発信者の位置情報も添付可)
<辰野町の情報/観光情報>町ホームページの注目記事へリンク
辰野町のホームページから
https://bousai‐jst.town.tatsuno.nagano.jp/
事業経過
• H25.6~ 情報収集・構想立案着手
• H25.10 「ICT街づくり推進事業」に提案応募(不採択)
• H26.1~ 「地域ICT強靱化事業」の公募
• H26.3 申請→交付決定→補正予算計上→事業繰越
• H26.5 業者選定→仮契約
• H26.6 議会承認→本契約・着手
• H26.9 事業完了(竣工→竣工検査)
• H26.10‐11 仮稼動・調整期間
(情報の蓄積、関係者説明、規則改正、広報準備等)
• H26.11.25 本稼動(一般公開)
工夫した点①
• 既存システム等の活用
地域イントラネット(H12~)として光回線を全町に整備済(芯線長1,771km 公共施設41箇所)
→ 足回り回線に利用
(敷設困難な辰野公園は25GHz無線リピータ対応)
電気通信事業者としてインターネット接続サービスを提供(H16~ 非営利信第19号)
→ 上位回線に利用 (新たな通信費用は発生せず)
工夫した点②
• Wifiは、幅広い利用者に配慮
(学校・地元区など施設管理者へ説明)
メールアドレス認証(避難所開設時は解放)
利用時間 一般ユーザは最長60分(接続3回まで)
メールアドレスとMACアドレスでログ管理
(フィルター、強制切断も可。町単分も統一管理)
辰野町公衆インターネット接続利用規則の改正
工夫した点③
日常での利用が定着することが一番の目標(日常的に利用されるものが緊急時に最大限効果を発揮する)
<配信アプリ>
• すぐに使える仕組み
インストール不要のポータルサイト方式に
スマートフォン、タブレットのみならずPCでも使える
直感的に操作できるページ構成
※観光客も必要なとき即座に使える(13カ国語対応)
周知の取り組み
• 広報たつの12月号
• 行政チャンネル
• ホームページ
• メールマガジン
• 区長会、除雪会議、消防団
• 職員出前講座
※消防団からグループメール活用のアイデアが・・・
※観光イベント・防災訓練など定期的に情報発信したい
本稼動後の状況<平成26年12月の月間集計>
• WiFi接続件数
230件
• メニュー画面への
アクセス件数
4,542件
※現在はオフシーズン (6月のほたる祭り、夏の行楽、秋の紅葉シーズンの利用に期待
※今後、利用者ニーズや地元要望を把握するなかで機能の充実、設置箇所の補充を!