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-1- 令和元年度 学校中期計画および学校評価 中期(平成 29 年~令和元年)の基本目標 ○校訓(稚心を去れ・自主自律)の精神の体現と、常に生徒の力を伸ばすことを意 識して教育活動に取り組む。 ○生徒・保護者・教職員の本校に対する満足度を高める。校訓(稚心を去れ・自主 自律)の精神を体現し、常に生徒の力を伸ばすことを意識して教育活動を行う。 ○京阪神5を含めて国公立大学35、関関同立100の合格数を実現する。 新教育方針について 本年度は、中期目標の最終年度であり、また来年の校地移転を控えて、前島校舎での 教育活動の最終年度でもある。 そのような節目の年を迎えるにあたり、これまで掲げてきた校訓や教育理念、また具 体的な教育目標を見直した。学校運営会議のメンバーで約1年間にわたる議論、職員会 議を経て、あらたな教育方針を以下のように定めた。 新教育方針 校訓 自主自律 教育理念 国際社会に生きる理想の人間像をめざし、個性の伸長に配慮しな がら、智・徳・体に調和のとれた「平和」を愛する人を、新しい 展望と理想をもって育成する。主体的な学校生活を通して心身の 発達を促し、自律性と判断力を身につけた人間を育成する。 教育目標 「ひとつ上の自分へ」 教育活動方針 生徒1人ひとりに寄り添う丁寧な学習指導を推進。学習姿勢・学習習慣を 整え、スモールステップでの成功体験で自信をつけさせ学習意欲の向上を 促す。 自身を正す自立に留まらず、他者に立脚した「自律」を目指す。挨拶をは じめ、個々の規範意識を向上させるとともに社会生活に不可欠な公共心を 養う。 基礎学力を基盤として、「探究・協働・発信」というプロセスの能動的学習 を創出する。この能動的学習を通して、自分の主張を他者へ的確に伝える 姿勢を養う。 ※この新たな教育方針を定めるにあたって留意した点は、以下の通りである。

令和元年度学校中期計画および学校評価 1中期(平 …- 1 - 令和元年度学校中期計画および学校評価 1中期(平成29 年~令和元年)の基本目標

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令和元年度 学校中期計画および学校評価

1 中期(平成 29年~令和元年)の基本目標

○校訓(稚心を去れ・自主自律)の精神の体現と、常に生徒の力を伸ばすことを意

識して教育活動に取り組む。

○生徒・保護者・教職員の本校に対する満足度を高める。校訓(稚心を去れ・自主

自律)の精神を体現し、常に生徒の力を伸ばすことを意識して教育活動を行う。

○京阪神5を含めて国公立大学35、関関同立100の合格数を実現する。

2 新教育方針について

本年度は、中期目標の最終年度であり、また来年の校地移転を控えて、前島校舎での

教育活動の最終年度でもある。

そのような節目の年を迎えるにあたり、これまで掲げてきた校訓や教育理念、また具

体的な教育目標を見直した。学校運営会議のメンバーで約1年間にわたる議論、職員会

議を経て、あらたな教育方針を以下のように定めた。

新教育方針

校訓 自主自律

教育理念 国際社会に生きる理想の人間像をめざし、個性の伸長に配慮しな

がら、智・徳・体に調和のとれた「平和」を愛する人を、新しい

展望と理想をもって育成する。主体的な学校生活を通して心身の

発達を促し、自律性と判断力を身につけた人間を育成する。

教育目標 「ひとつ上の自分へ」

教育活動方針

1 生徒1人ひとりに寄り添う丁寧な学習指導を推進。学習姿勢・学習習慣を

整え、スモールステップでの成功体験で自信をつけさせ学習意欲の向上を

促す。

2 自身を正す自立に留まらず、他者に立脚した「自律」を目指す。挨拶をは

じめ、個々の規範意識を向上させるとともに社会生活に不可欠な公共心を

養う。

3 基礎学力を基盤として、「探究・協働・発信」というプロセスの能動的学習

を創出する。この能動的学習を通して、自分の主張を他者へ的確に伝える

姿勢を養う。

※この新たな教育方針を定めるにあたって留意した点は、以下の通りである。

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・学校にとって校地移転という大きな節目を迎えるにあたり、あらためて教育方針を見

直しその中身を議論する過程を経て、教員が共通の教育方針を再認識する機会とする

こと。

・校訓や教育理念は軽々に変えるものではないという考えの下、時代に即した一定程度

の改変に留めるということ。

・2つの文言になっていた校訓を1つにまとめるということ。

・これまで本校が力を入れてきた生徒の「基礎学力の伸長」の重要性をあらためて確認

するとともに、生徒の能動的な学習態度を重視した「探究学習」の取り組みを新たに

教育方針に取りいれるということ。

A 本年度の教育活動について

①教育環境の整備

・ICT教育環境の整備(生徒 1人 1台のタブレット端末の実現)→本年度は、生徒1人1台の iPad導入をして2年目の年にあたる。iPad導入の目的は、昨年の学校評価でも挙げたとおり、生徒の自学自習のツールとしての使用、授業内

での効果的な学習、keynote 等を使った生徒のプレゼンテーションを実施することで生徒の自主性、探究心を養うこと等である。2年目ということで、高3および中3

をのぞく学年の生徒で1人1台の端末を所持するという状況になった。

今年度は、昨年度に比べて生徒が iPad を使用する頻度が飛躍的に高まり、校内でもiPadを使用して学習をする生徒の姿がよく目立つようになった。授業内での使用頻度については、担当者による差異はあるものの、教科別に見ると

英語の使用頻度が高く、国語、社会がそれに続く頻度となっている。

また高校においては、長期休み(夏・冬)の課題は、そのすべてをスタディサプリ

を利用した配信形にした(1学年および2学年で実施)。

(※来年度の学習動画の利用については、classiに一本化する予定)日常の学校生活においては、毎朝の朝礼連絡を classi で配信することで、その内容の周知度が高まった。落とし物の連絡についても、写真とともに配信されることで

その返還率も高まった。

もう一つの目標でもあった iPadを使っての発信(プレゼンテーション)については、中高ともに以下にあげるように、年を通して機会を設けるようにした。

(中学のプレゼンテーション iPad活用例)5月 中1オリテン報告会 (keynoteアプリを使ったプレゼンテーション)9月 中2民泊報告会 (keynoteアプリを使ったプレゼンテーション)

10月 中3海外研修報告会 (keynoteアプリを使ったプレゼンテーション)11月 中1・2新聞プレゼン (keynoteアプリを使ったプレゼンテーション)2月 中1・2ディベート大会(keynoteアプリを使ったプレゼンテーション)

中学英語スピーチコンテスト

中2オーストラリア調べ学習

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(高校のプレゼンテーション iPad活用例)7月 高1 エナジード L1 クラス発表(各クラス代表による学年発表会)

11月 高1 エナジード L2 クラスごとの発表会

11月 高1 修学旅行方面別 調べ学習成果発表

2月 高1 保護者対象進路説明会にて探究活動報告

(※発表形式は keynoteアプリを使ったプレゼンテーション)

・高2についても、探究学習クエストに準じて企業から出された課題の発表を実施。(本

報告書の4ページ後半を参照)

※一方、使用頻度が増したことと呼応して、休み時間等にブラウザを通してゲームをす

るなどの問題点もあがってきている。

②人権教育

昨年度同様、以下の3つの重点目標をもって今年度の人権教育に取り組んだ。

①幅広い人権問題への視座をもつ

②自己理解・他者理解

③メディアリテラシー

a中学校での人権教育映画鑑賞・・・・「マイフレンドフォーエバー」(中1)

「スタンドバイミー」 (中1)

「ET」 (中2)

講演・・・・・・携帯電話講習会 (全学年)

→(株)LINE より講師をお招きし、SNS の危険性や正しい使い方についてお話を伺った。

音楽鑑賞会 (全学年)

→「歌う道徳講師」と呼ばれ、日本全国の学校で 1000回以上ライブを行っているシンガーソングライターをお招きし弾き語りや「夢」

についてのお話を伺った。

b高校での人権教育(1)高校1年生

中学から高校へとステップアップする中で、新しい人間関係が構築され、その

ためのレベルアップしたモラルや思慮が必要となってくる。さらに、本 校

で は 生 徒 全 員 が iPadを所持するため、SNSに関するスキルの向上が一層大

切となっている。

○5月16日(LHR)

(株)LINEより講師の方に来ていただき、SNSの危険性やその正しい使い

方について伺った。

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○1月29日

大阪弁護士会所属の弁護士の先生をお招きして「法」に関する理解と権利に

ついて考えるきっかけとした。各クラスでアンケートをとり、話をして

いただくテーマを決定した。

(2)高校2年生

人と人とのコミュニケーションの難しさや尊さを今一度考え直さないといけな

い時だと感じ、人間関係の構築やクラスの中でのチームワークなどを再確認さ

せる意味で「SNS」のプレゼンテーションや「映画」を使って各クラスでLHRを

行った。クラスによって課題となっているポイントは違うので、帰着点は固定

しなかった。

〇12月20日~21日

NHK「オトナノベル」の映像を編集し、LINEなどでおこる文字によるコミュニ

ケーションから生まれる誤解や伝え方をプレゼン・ツールを使って考えさせた。

「聲の形」映画鑑賞

・クラスが抱えている課題が描かれた作品だと思い選んだ。クラス全員が様々な

角度で刺さる内容だったようで、おのずとクラスの課題を考えることができて

いるようである。我々からの語りかけは日々大切であるが、映像作品が持つパ

ワーを実感した。

(3)高校3年生

○6月16日(水)

子どもの人権や教育を受ける権利とその問題について知る

➤セーブ・ザ・チルドレンジャパンより渡邊紗世さんをお招きしてお話をうかが

った。渡邊さんはウガンダ駐在員として、主に南スーダン難民の子どもたちの支援の

活動を行っておられる。この講演をきっかけに難民に関する話や SDGsなどの理解を通じてグローバルな観点を持ち様々な価値観の存在を認識することを目的とした。

③探究学習(高校2学年 クエストエデュケーション)

(株)教育と探求社より発行されている「コーポレートアクセス」をワークブックに

使用して、探究学習を行った。このワークブックは、副題に「企業探究コース」とある

ように、実在する企業にインターンとして参加することを疑似体験して、「働く」という

ことの意義や目的、グループ活動をする時に重要なものは何かを考え、活動を通して自

ら疑問を持ち、自発的に考える力を養おうとするものである。

学習のステップは全部で24。全ステップは、企業を知るためのオリエンテーション

(セクション1)から始まって、会社の仕事をする(セクション2)、ミッションに取り

組む(セクション3)、プレゼンテーションをする(セクション4)と4つのセクション

に大別することができる。今年度、高校2年の各クラスが取り組み、最終プレゼンとし

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て、各クラスから代表が選ばれ、学年集会でプレゼンを披露した。それぞれのグループ

のタイトルは以下の通り。

2年6組 三菱地所(Apple)「育成ゲーム×ポイ捨て」2年7組 Panasonic(あまねく音)「電換作戦」2年1組 テレビ東京(チーム鈴木)「放送権を売ろう!買おう!」

2年8組 三菱地所(ばけっちゃ)「光合成パネル」

2年5組 H.I.S.(スカイイクリプス)「様々な人と交流し出会いがある旅」2年3組 Panasonic2(Panasonic2)「多機能パンツ」2年2組 大和ハウス(大和ハウス)「NO APPLICATION NO PROJECT」2年4組 Panasonic(パナソニック)「超小型ドローン」

(※プレゼン発表順)

※生徒のアンケートでは、「超小型ドローン」が第1位。また全国の企画の中で、「あま

ねく音」が佳作に選ばれた。(応募総数 3,420 優秀賞 162 佳作 75)※高校1年生については、エナジードを探究学習の教材として使用している。今年度で

は VOL1から VOL5まで実践。

○いじめ防止について

昨年同様の取り組みを今年度も実施した。

・学校生活アンケートの実施(4月、10月)

・HR担任によるクラス生徒全員との面談期間(5月、11月)・学校運営会議での学年およびクラス単位での報告(原則週1回)

※何よりもいじめの早期発見に努める。

○教育研究体制の整備

・新任教員研修を年度を通して実施する。(月1回の研修を義務づける)

→実施済。本年度は年間を通じて11回実施。各回のテーマは以下の通り。

4月 オリエンテーション(学校教育目標と経営方針)

(教員としての心構え、ビジネスマナー)

(教員の服務と勤務)

(普通救命講習)

(分掌ガイダンス)

第1回(5月) →授業づくり

第2回(6月) →「障がい」のある生徒の理解と支援

第3回(7月) →学習評価

第4回(8月) →1学期の振り返り

第5回(9月) →学校行事

第6回(10月)→生徒対応

第7回(11月)→いじめ問題

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第8回(12月)→2学期の振り返り

第9回(1月) →保護者対応

第10回(2月) →学級経営

第11回(3月) →1年間の振り返り

※以上の研修に合わせて、10回の授業見学を行っている。

○生徒への支援

・同窓会奨学金制度の運用

→今年度も、高校1年生・2年生を対象に、各学年の教員団による推薦で、適用生徒

を決定。1学期始業式にて表彰し、同窓会より副賞を贈呈する予定。

本年度の対象生徒は高校2年5名、高校3年5名。

・学園 100周年記念奨学生→高校3年生を対象に、返還義務のない奨学金を給付。学年から14名が選出された。

B 本年度の重点目標

本年度の重点目標は、以下の3つである。なお重点目標は3年間は固定し、年度ごと

にその目標への達成度をアンケートで確認する。本年は初年度にあたる。アンケート対

象者は生徒および保護者、教員である。

○重点目標1 ICT機器やソフトウェアの利用度を高める○重点目標2 生徒の自主性を育てる(ICT機器を使った学習活動を含む)○重点目標3 生徒・保護者・教職員の本校に対する満足度を高める

以下それぞれについてアンケート結果を検証する。

目標1 ICT機器やソフトウェアの利用度を高める

→今年度は生徒1人1台の iPad 導入から2年目の年にあたる。それゆえ中学生・高校生ともに第1学年および第2学年が iPad を所持している。classi やスタディサプリ等の学習に関するソフトウェアは全学年が利用可能な状態である。

P 評価指標

生徒対象 学校評価アンケート 設問番号⑤⑦

保護者対象 学校評価アンケート 設問番号⑤⑦

教職員対象 学校評価アンケート 設問番号⑤⑦

D 取組状況

授業においては、iPad を所持している高校生の学年では、ノートアプリを使って授業を受けることが普通になっている。そのほか英語科では、教科に関連するアプリを複

数インストールしている。夏休みの宿題は、ソフトウェアの機能を使って、前期後期

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に分けて配信された。

学習関連以外では、落とし物の連絡や朝礼連絡等も classi を通して毎日のように行われている。また e-ポートフォリオも行事が終わるタイミングで、生徒一人一人が作成している。

iPad 導入1年目に比べて、その利用度は随分高まったと思われるが生徒・保護者は現状をどのように見ているか。

※数値目標すべての項目で8割以上

C 達成状況

学校評価アンケートの結果は以下の通り。

※ただし数字は①「よくあてはまる」、②「ややあてはまる」、の2つを合わせたパーセ

ンテージである。

(生徒の結果)

⑤「classiなどの ICTツールは、学習へのモチベーションにつながっている」⑦「ホームページ・メール配信・classiなどで、学校の情報は適切に伝えられている」

中学 高1 高2 高3

項目05 64 54 46 34項目07 92 86 84 82

(単位:%)

(保護者の結果)

⑤「classi などの ICT ツールは、お子様の学習へのモチベーションにつながっている」⑦「ホームページ・メール配信・classiなどで、学校の情報は適切に伝えられている」

中学 高1 高2 高3

項目05 62 65 61 52項目07 96 96 92 94

(単位:%)

(教職員の結果)

項目05 77項目07 98 (単位:%)

項目⑦については、中学および高校全学年で 80%を超える肯定的評価が見られた。特に保護者対象の結果は、すべての学年で 90%を超えるものとなった。スマートフォンの普及率が高い現状で、ICTを使った連絡はもはや必須のものと言ってよいかも知れない。

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一方で「学習へのモチベーション」の結果は、予想よりもかなり低く、保護者のアン

ケート結果はかろうじて過半数の肯定的評価が見られたものの、生徒の高2学年および

高3学年では過半数を割るパーセンテージになった。高3学年については、iPad を所持していない学年であることを考慮すべきではあるが、教職員結果との差もかなり大きい。

ソフトウェアの使用頻度やその効果なども含め、早急に使用方法の見直しが必要だと思

われる。

A 今後の改善方法

来年度はすべての学年で1人1台の iPad が現実のものとなる。高校1年生から肯定的な評価がまずは過半数となるよう、ソフトウェアの選定も含め効果的な使用方法を検討

していきたい。来年度の教育活動をすすめるにあたって、この重点目標については、質

問項目の追加も含めて検討をしたい。生徒からの意見のフィードバックも重要である。

また保護者と生徒との評価の差が出たことについては、分析をさらに進めたい。

目標2 生徒の自主性を育てる

→生徒の自主性を育てることについては、生徒会の活動に加え、今年度は青凌祭および

体育祭の運営委員を、従来のようにクラスで決められている委員を割り当てる方法で

はなく、生徒全体に対して運営主体になる委員への申し出を呼びかけ、イベントごと

に生徒主体の委員会を組織した。これらの具体的活動を通して、生徒たちが自分たち

の自主性の伸長をどう評価しているか、アンケートで検証する。

P 評価指標

生徒対象 学校評価アンケート 設問番号⑧⑭⑮⑯

保護者対象 学校評価アンケート 設問番号⑨⑬⑭

教職員対象 学校評価アンケート 設問番号⑧⑬⑭⑮

D 取組状況

(青凌祭)

目標の1つに「主体的に行動する生徒の育成」を掲げ、具体的には以下のような活動

に生徒が自主的に携わった。

・中心メンバーを有志で募り、主要メンバー5名が①1日目の幕間企画と運営②2日目

の特設ステージの企画検討を行った。また当日の楽屋回し、舞台袖の整理、司会進行

タイムキーパーを担当。

・実行委員の広報は、パンフレットとオープニングムービー作成を担当。

・厚生美化委員は、ゴミ箱の設置と回収、後片付けの補助を担当。

(体育祭)

「魅せる体育祭」となり2年目となった今年度は、体育祭の企画・運営を生徒の有志

で募った9名のメンバーで行い、運営する形を実践した。

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・審判や放送、用具等を生徒たちが運営管理した。

・新種目として「変形リレー」「玉入れ」「ヘビの皮むき」「キャベリーリレー」を導入。

※青凌祭、体育祭ともに生徒の自主的運営を大幅に導入することで、生徒たちの自主制

や満足度は上がったものと思われる。一方、運営の中心メンバーに負担が集中するこ

とに対しては来年度の課題となった。

(探究学習)

高校1年生および2年生で実施されている探究学習(4ページ参照)では、課題の設

定や調べ学習、発表などがグループ単位で行われているが、これらは生徒の自主性に少

なからず寄与したと思われる。

C 達成状況

学校評価アンケートの結果は以下の通り。

※ただし数字は①「よくあてはまる」、②「ややあてはまる」、の2つを合わせたパーセ

ンテージである。

(生徒の結果)

⑧「本校に入学して、礼儀やマナーの意識が高まったと感じる」

⑭「本校に入学して、自分の主張を他者へ的確に伝える姿勢が向上したと感じられる」

⑮「生徒会・委員会・ボランティア活動が活発である」

⑯「本校生は、クラブ活動に積極的に参加している」

中学 高1 高2 高3

項目08 92 66 70 79項目14 86 71 72 75項目15 92 84 79 78項目16 82 66 71 67

(単位:%)

(保護者の結果)

⑨「お子様の自主性が、生活のいくつかの面で向上したと感じられる」

⑬「お子様は、学校での教育活動を通じて将来の進路や生き方を考える機会が増えた」

⑭「本校は、生徒会・委員会・ボランティア活動に積極的に取り組んでいる」

中学 高1 高2 高3

項目09 85 65 71 82項目13 66 76 78 90項目14 74 74 73 71

(単位:%)

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(教職員の結果)

⑧「本校の教育活動を通じて、生徒の自主性が向上している」

⑬「生徒は、自分の主張を他者へ的確に伝える姿勢が向上している」

⑭「本校は、生徒会・委員会・ボランティア活動に積極的に取り組んでいる」

⑮「生徒は、クラブ活動に積極的に参加している」

項目08 79項目13 83項目14 94項目15 85 (単位:%)

まず生徒のアンケート結果については、中学生で総じて高い肯定的評価が認められた。

また高校生については、⑧および⑭のアンケート項目について、学年が進むにつれて肯

定的評価が増える傾向にあった。保護者のアンケート結果についても、⑨および⑬のア

ンケート項目については、同じ傾向がうかがえる。

A 今後の課題

青凌祭、体育祭については、前述したように、実行委員をこれまでと違う形で募集し

運営したことは、生徒の自主性を尊重し向上させるという面では、大きな効果があった

と思われる。ただ一方で、やるべき事が一部の実行委員に集中したという反省点はあり、

来年度の課題である。また、高校1年生および2年生で取り組んでいる探究学習につい

ては、全体の生徒の自主性向上に寄与していると推測できる。

目標3 生徒・保護者・教職員の本校に対する満足度を高める

P 評価指標

生徒対象 学校評価アンケート 設問番号㉑㉒

保護者対象 学校評価アンケート 設問番号⑲⑳

教職員対象 学校評価アンケート 設問番号⑳㉑

D 取組状況

学校全体の取り組みが、総合的にどのように評価されているのかを見る指標。昨年は

学校の「施設・設備・環境」の満足度も測定の項目に組み入れていた。しかし来年に校

地移転を控えており、今年度については、「施設・設備・環境」については、項目から外

している。

C 達成状況

学校評価アンケートの結果は以下の通り。

※ただし数字は①「よくあてはまる」、②「ややあてはまる」、の2つを合わせたパーセ

ンテージである。

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(生徒の結果)

㉑「本校に入学して、内面的に成長したと実感している」

㉒「本校に入学してよかった」

中学 高1 高2 高3

項目21 92 70 77 86項目22 94 71 75 85

(単位:%)

(保護者の結果)

⑲「本校の教育活動を通じて、お子様が全体的に成長したと感じられる」

⑳「お子様を、本校に入学させてよかったと思っている」

中学 高1 高2 高3

項目19 87 70 79 84項目20 94 87 88 93

(単位:%)

(教職員の結果)

⑳「本校は、生徒の内面的成長につながる教育活動をおこなっている」

㉑「教員間の人間関係は良好で、働きやすい職場である」

項目20 92項目21 96 (単位:%)

ほぼ7割から9割を超える肯定的な評価をいただいた。また高校については、生徒・

保護者ともに、学年の進行につれて肯定的評価が高まっている傾向が認められる。この

結果は、学校からの指導が評価されているものと受け止めてよいのではないだろうか。

A 今後の改善方法

引き続き高い評価を得られるよう努力していきたい。また「施設・設備・環境」につ

いては、新校地での初めての学校評価となる来年度については、項目を復活する検討を

する予定である。

以上

付 学校評価アンケート結果

※ 別紙参照

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1 本校の教育目標・教育方針に共感できる 1 本校の教育目標・教育方針に共感できる 1 本校は、教育目標・教育方針を具現化することができている

2 本校は、他の学校にはない特色ある教育活動を展開している 2 本校は、他の学校にはない特色ある教育活動を展開している 2 本校は、他の学校にはない特色ある教育活動を展開している

3 教員は、生徒に対する学習指導を熱心に取り組んでくれている 3 学力が向上するように、熱心に指導してくれる教員が多い 3 本校は、生徒の学力向上のために組織的な取り組みをおこなっている

4 お子様は、家庭学習に積極的に取り組んでいる 4 自分自身は、家庭学習に積極的に取り組んでいる 4 教員は、生徒に対する学習指導を熱心に取り組んでいる

5 classiなどのICTツールは、お子様の学習へのモチベーションにつながっている 5 classiなどのICTツールは、学習へのモチベーションにつながっている 5 classiなどのICTツールは、生徒の学習へのモチベーションにつながっている

6 教員は、お子様のことについて、よく相談に応じてくれている 6 先生は、生徒が相談したとき親身にかつ適切に応じている 6 教員は、生徒との面談や保護者との情報交換を、よくおこなっている

7 ホームページ・メール配信・通信などで、学校の情報は適切に伝えられている 7 ホームページ・メール配信・classiなどで、学校の情報は適切に伝えられている 7 ホームページ・メール配信・classiなどで、学校の情報は適切に伝えられている

8 本校は、授業参観など保護者が来校する機会をよく設けている 8 本校に入学して、自主性が向上したと感じられる 8 本校の教育活動を通じて、生徒の自主性が向上している

9 お子様の自主性が、生活のいくつかの面で向上したと感じられる 9 本校に入学して、礼儀やマナーなどの社会性が向上したと感じられる 9 本校の教育活動を通して、生徒の礼儀やマナーなどの社会性が向上している

10 お子様の礼儀やマナーなどの社会性が、生活のいくつかめの面で向上したと感じられる 10 いのちの大切さや人権について学ぶ機会が多い 10 体罰やセクシャルハラスメント防止を意識した生徒指導をおこなっている

11 本校は、進路に関する情報をきめ細かく提供している 11 本校では、将来の進路や生き方について考える機会が多い 11 本校は、生徒に進路に関する情報をきめ細かく提供している

12 お子様は、自分の主張を他者へ的確に伝える姿勢が向上したと感じられる 12 本校は、進路に関する情報をきめ細かく提供している 12 本校は、生徒に将来の進路や生き方を考えさせる機会をよく設けてる

13 お子様は、学校での教育活動を通じて将来の進路や生き方を考える機会が増えた 13 本校は、志望進路実現に向けて、生徒のチャレンジ精神を育てている 13 生徒は、自分の主張を他者へ的確に伝える姿勢が向上している

14 本校は、生徒会・委員会・ボランティア活動に積極的に取り組んでいる 14 本校に入学して、自分の主張を他者へ的確に伝える姿勢が向上したと感じられる 14 本校は、生徒会・委員会・ボランティア活動に積極的に取り組んでいる

15 お子様は、体育祭・青凌祭などの学校行事に満足している 15 生徒会・委員会・ボランティア活動が活発である 15 生徒は、クラブ活動に積極的に参加している

16 お子様は、読書をする機会が増えた 16 本校生は、クラブ活動に積極的に参加している 16 生徒は、体育祭・青凌祭・体育祭などの学校行事に満足している

17 本校は、いじめや暴力のない学校づくりに取り組んでいる 17 体育祭・青凌祭などの学校行事に満足している 17 本校は、生徒の読書への興味や意欲を高める活動を推進している

18 災害時の対応について、どのように行動すればよいかを知らされている 18 本校では、生徒の読書への興味や意欲を高める活動を推進している 18 本校は、いじめや暴力のない学校づくりに取り組んでいる

19 本校の教育活動を通じて、お子様が内面的に成長したと感じられる 19 本校は、いじめや暴力のない学校づくりに取り組んでいる 19 本校は、災害発生時の対応について、どのような行動をとればよいかを知らせている

20 お子様を、本校に入学させてよかったと思っている 20 災害発生時の対応について、どのような行動をとればよいかを知らされている 20 本校は、生徒の内面的成長につながる教育活動をおこなっている

21 本校に入学して、内面的に成長したと実感している 21 教員間の人間関係は良好で、働きやすい職場である

《 2019年度の重点目標 》 22 本校に入学してよかった 22 全体的に、分掌・学年部長職は各部署をよくまとめ、指導的役割を果たしている

…ICT機器やソフトウェアの利用度を高める 23 管理職は、現場教員の声に耳を傾けようと努力している

…生徒の自主性を育てる(ICT機器を使った学習活動含む) 24 管理職は、学校目標達成に向け、リーダーシップを発揮している

…本校に対する満足度の向上 25 管理職は、外部情勢や社会の動向など、学校運営に必要な情報を伝えている

26 教職員は、学校運営に支障がないよう自己責任を意識して行動している

領域1:教育目標および学習指導  領域2:生徒・保護者対応   領域3:生活指導   領域4:進路指導

領域5:学校行事および諸活動   領域6:安全管理・生活環境  領域7:学校満足度

44

4

55

5

6

6

7 6

7

7

22 2

3 33

2019年度 学校教育診断アンケート 質問項目

保護者用 生徒用 教職員用

1 1 1

Page 13: 令和元年度学校中期計画および学校評価 1中期(平 …- 1 - 令和元年度学校中期計画および学校評価 1中期(平成29 年~令和元年)の基本目標

 

プラス マイナス プラス マイナス プラス マイナス プラス マイナス プラス マイナス

1 本校の教育目標・教育方針に共感できる 96% 4% 96% 4% 95% 5% 97% 3% 96% 4%

2 本校は、他の学校にはない特色ある教育活動を展開している 87% 13% 81% 19% 82% 18% 76% 24% 80% 20%

3 教員は、生徒に対する学習指導を熱心に取り組んでくれている 91% 9% 88% 13% 85% 15% 94% 6% 88% 12%

4 お子様は、家庭学習に積極的に取り組んでいる 60% 40% 51% 49% 62% 38% 68% 32% 58% 42%

5 classiなどのICTツールは、お子様の学習へのモチベーションにつながっている 62% 38% 65% 35% 61% 39% 52% 48% 60% 40%

6 教員は、お子様のことについて、よく相談に応じてくれている 89% 11% 87% 13% 80% 20% 92% 8% 86% 14%

7 ホームページ・メール配信・通信などで、学校の情報は適切に伝えられている 96% 4% 96% 4% 92% 8% 94% 6% 94% 6%

8 本校は、授業参観など保護者が来校する機会をよく設けている 96% 4% 93% 7% 91% 9% 93% 7% 92% 8%

9 お子様の自主性が、生活のいくつかの面で向上したと感じられる 85% 15% 65% 35% 71% 29% 82% 18% 71% 29%

10 お子様の礼儀やマナーなどの社会性が、生活のいくつかめの面で向上したと感じられる 91% 9% 69% 31% 76% 24% 84% 16% 75% 25%

11 本校は、進路に関する情報をきめ細かく提供している 81% 19% 86% 14% 83% 17% 91% 9% 86% 14%

12 お子様は、自分の主張を他者へ的確に伝える姿勢が向上したと感じられる 72% 28% 61% 39% 62% 38% 78% 22% 65% 35%

13 お子様は、学校での教育活動を通じて将来の進路や生き方を考える機会が増えた 66% 34% 76% 24% 78% 22% 90% 10% 80% 20%

14 本校は、生徒会・委員会・ボランティア活動に積極的に取り組んでいる 74% 26% 74% 26% 73% 27% 71% 29% 73% 27%

15 お子様は、体育祭・青凌祭などの学校行事に満足している 94% 6% 79% 21% 77% 23% 86% 14% 80% 20%

16 お子様は、読書をする機会が増えた 60% 40% 25% 75% 28% 72% 29% 71% 27% 73%

17 本校は、いじめや暴力のない学校づくりに取り組んでいる 91% 9% 79% 21% 83% 17% 89% 11% 83% 17%

18 災害時の対応について、どのように行動すればよいかを知らされている 77% 23% 60% 40% 73% 27% 71% 29% 67% 33%

19 本校の教育活動を通じて、お子様が内面的に成長したと感じられる 87% 13% 70% 30% 79% 21% 84% 16% 76% 24%

20 お子様を、本校に入学させてよかったと思っている 94% 6% 87% 13% 88% 12% 93% 7% 88% 12%

高3 高校

2019年度 学校教育診断(保護者用) アンケート結果(学年別)

設問番号

①よくあてはまる  ②ややあてはまる  ③あまりあてはまらない  ④まったくあてはまらない高1 高2中学

Page 14: 令和元年度学校中期計画および学校評価 1中期(平 …- 1 - 令和元年度学校中期計画および学校評価 1中期(平成29 年~令和元年)の基本目標

 

プラス マイナス プラス マイナス プラス マイナス プラス マイナス プラス マイナス

1 本校の教育目標・教育方針に共感できる 96% 4% 81% 19% 75% 25% 84% 16% 80% 20%

2 本校は、他の学校にはない特色ある教育活動を展開している 96% 4% 80% 20% 83% 17% 75% 25% 80% 20%

3 学力が向上するように、熱心に指導してくれる教員が多い 96% 4% 84% 16% 88% 12% 94% 6% 88% 12%

4 自分自身は、家庭学習に積極的に取り組んでいる 71% 29% 45% 55% 57% 43% 74% 26% 57% 43%

5 classiなどのICTツールは、学習へのモチベーションにつながっている 64% 36% 54% 46% 46% 54% 34% 66% 46% 54%

6 先生は、生徒が相談したとき親身にかつ適切に応じている 94% 6% 86% 14% 89% 11% 92% 8% 89% 11%

7 ホームページ・メール配信・classiなどで、学校の情報は適切に伝えられている 92% 8% 86% 14% 84% 16% 82% 18% 84% 16%

8 本校に入学して、自主性が向上したと感じられる 92% 8% 66% 34% 70% 30% 79% 21% 71% 29%

9 本校に入学して、礼儀やマナーなどの社会性が向上したと感じられる 90% 10% 74% 26% 78% 22% 82% 18% 77% 23%

10 いのちの大切さや人権について学ぶ機会が多い 92% 8% 48% 52% 57% 43% 55% 45% 53% 47%

11 本校では、将来の進路や生き方について考える機会が多い 88% 12% 94% 6% 92% 8% 92% 8% 93% 7%

12 本校は、進路に関する情報をきめ細かく提供している 82% 18% 86% 14% 86% 14% 90% 10% 87% 13%

13 本校は、志望進路実現に向けて、生徒のチャレンジ精神を育てている 82% 18% 77% 23% 79% 21% 89% 11% 81% 19%

14 本校に入学して、自分の主張を他者へ的確に伝える姿勢が向上したと感じられる 86% 14% 71% 29% 72% 28% 75% 25% 72% 28%

15 生徒会・委員会・ボランティア活動が活発である 92% 8% 84% 16% 79% 21% 78% 22% 81% 19%

16 本校生は、クラブ活動に積極的に参加している 82% 18% 66% 34% 71% 29% 67% 33% 68% 32%

17 体育祭・青凌祭などの学校行事に満足している 94% 6% 59% 41% 69% 31% 75% 25% 67% 33%

18 本校では、生徒の読書への興味や意欲を高める活動を推進している 90% 10% 56% 44% 38% 62% 52% 48% 49% 51%

19 本校は、いじめや暴力のない学校づくりに取り組んでいる 86% 14% 72% 28% 74% 26% 80% 20% 75% 25%

20 災害発生時の対応について、どのような行動をとればよいかを知らされている 96% 4% 81% 19% 89% 11% 89% 11% 86% 14%

21 本校に入学して、内面的に成長したと実感している 92% 8% 70% 30% 77% 23% 86% 14% 76% 24%

22 本校に入学してよかった 94% 6% 71% 29% 75% 25% 85% 15% 76% 24%

高校

2019年度 学校教育診断(生徒用) アンケート結果(学年別)

設問番号

①よくあてはまる  ②ややあてはまる  ③あまりあてはまらない  ④まったくあてはまらない中学 高1 高2 高3

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1 本校は、教育目標・教育方針を具現化することができている 88% 12%

2 本校は、他の学校にはない特色ある教育活動を展開している 81% 19%

3 本校は、生徒の学力向上のために組織的な取り組みをおこなっている 88% 12%

4 教員は、生徒に対する学習指導を熱心に取り組んでいる 98% 2%

5 classiなどのICTツールは、生徒の学習へのモチベーションにつながっている 77% 23%

6 教員は、生徒との面談や保護者との情報交換を、よくおこなっている 100% 0%

7 ホームページ・メール配信・classiなどで、学校の情報は適切に伝えられている 98% 2%

8 本校の教育活動を通じて、生徒の自主性が向上している 79% 21%

9 本校の教育活動を通して、生徒の礼儀やマナーなどの社会性が向上している 69% 31%

10 体罰やセクシャルハラスメント防止を意識した生徒指導をおこなっている 92% 8%

11 本校は、生徒に進路に関する情報をきめ細かく提供している 96% 4%

12 本校は、生徒に将来の進路や生き方を考えさせる機会をよく設けてる 100% 0%

13 生徒は、自分の主張を他者へ的確に伝える姿勢が向上している 83% 17%

14 本校は、生徒会・委員会・ボランティア活動に積極的に取り組んでいる 94% 6%

15 生徒は、クラブ活動に積極的に参加している 85% 15%

16 生徒は、体育祭・青凌祭・体育祭などの学校行事に満足している 96% 4%

17 本校は、生徒の読書への興味や意欲を高める活動を推進している 48% 52%

18 本校は、いじめや暴力のない学校づくりに取り組んでいる 98% 2%

19 本校は、災害発生時の対応について、どのような行動をとればよいかを知らせている 96% 4%

20 本校は、生徒の内面的成長につながる教育活動をおこなっている 92% 8%

21 教員間の人間関係は良好で、働きやすい職場である 96% 4%

22 全体的に、分掌・学年部長職は各部署をよくまとめ、指導的役割を果たしている 98% 2%

23 管理職は、現場教員の声に耳を傾けようと努力している 87% 13%

24 管理職は、学校目標達成に向け、リーダーシップを発揮している 88% 12%

25 管理職は、外部情勢や社会の動向など、学校運営に必要な情報を伝えている 87% 13%

26 教職員は、学校運営に支障がないよう自己責任を意識して行動している 94% 6%

2019年度 学校教育診断(教職員用) アンケート結果

設問番号

①よくあてはまる  ②ややあてはまる  ③あまりあてはまらない  ④まったくあてはまらない プラス マイナス

Page 16: 令和元年度学校中期計画および学校評価 1中期(平 …- 1 - 令和元年度学校中期計画および学校評価 1中期(平成29 年~令和元年)の基本目標

中学 高校 全体回答数 50 867 917在籍数 52 907 959割合 96% 96% 96%

中学 高校 全体回答数 47 648 695在籍数 52 907 959割合 90% 71% 72%

回答数在籍数割合

5693%

2019年度 学校教育診断アンケート 回答率

生   徒

保 護 者

教 職 員

全体52

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令和元年度 大阪青凌中学校・高等学校 第1回 学校評価委員会 議事録

日 時 令和 2年 3月 10日(火)12:00~

場 所 大阪青凌中学校・高等学校 校長室

1.校長挨拶

2.配布資料の説明(学校教育自己診断結果報告)

目標1 ICT機器やソフトウェアの利用度を高める

昨年度の目標を変更。今年度で導入2年目となる。ホームページ・メール配信・Classi などで、

学校の情報を伝える事については、全ての学年において高い評価が得られたが、学習へのモチベ

ーションの結果は予想よりかなり低い結果であった。高校3年生がipadを所持していない学

年であることは考慮できるが、教員結果との差が大きい。

ソフトウェアの使用頻度や効果を含め、早急に使用方法の見直しが必要である。

目標2 生徒の自主性を育てる

昨年同様に概ね高い評価をいただいた。生徒会で有志を募り、体育祭や青凌祭の企画・運営をお

こなうようになったこと。探求学習の導入により、各々が課題を見つけ、解決方法を検討し、プ

レゼンにまとめ、発表する意義は大きい。探求学習については生徒全体の自主性向上に寄与して

いると推測できる。

目標3 生徒・保護者の本校に対する満足度を高める

来年に移転を控えているので、施設・設備等についての項目から外した。7 から 9 割を超える肯

定的な意見をいただいた。また、学年の進行につれて肯定的評価が高まっている傾向が認められ

る。来年は、施設・設備等について復活する検討を行なう予定。

3.頂いたご意見

○ICTをつかった連絡は、今までのプリント配布と違い、、Web上で何度も見返せるので便利であ

る。ただし保護者の意見としては、兄弟がいる場合、いちいちログアウトしないと他の学年の情

報が見られないと聞いている。改善をお願いしたい。

〇多くの生徒が先生への相談を頻繁に行い、先生と生徒の距離が大変近いと分かった。

今後もこのような頻度で生徒と接して欲しい。

○中学のクラブの種類が少ない。今後、中学のクラス数を増加する計画はあるか。

〇人権教育について、近年の問題となっている「児童虐待」について、生徒たちにもその状況を知

ってもらえる機会が欲しい。

〇子供の課題について、先生に聞きにいけない子がいるので、フォローして欲しいと感じている親

もいる。先生としては課題が溜まってくるとストレスとなる子もいるので上手くフォローしてほ

しい。

以上の意見があった。

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2019年度 大阪青凌中学校・高等学校 第2回 学校評価委員会 議事録

日 時:2020年3月 16日(月)10:30~ 11:30

場 所:本校校長室

1.校長挨拶

2.本年度の本校教育方針と教育活動についての評価

・中期目標最終年度にあたり、また、次年度の校地移転を控え、校訓をひとつに絞り、教育方

針(教育目標)の見直しを図ったとの報告を受けた。自分の中での成長を促し、規範意識の

向上とともに、探究学習を通じ他者との協調や自己発信の姿勢を養うという内容。わかりや

すく、端的に表現されている。

・ICT 教育環境の整備として、生徒ひとり1台の iPad を導入して2年が終了。セルラーモデルであること、classiを活用しての日々の指導や、授業中の活用(課題の配信)について、細かに説明を受けた。公立学校においても導入が検討されているが、先行している私立学校で

の活用事例は参考になる。準備期間3年と合わせて5年経過しても、まだまだ完成形ではな

く、新たな検討事項が続くことがよく理解できた。

・高校2年生は、企業の協力を得ながら探究学習を進めているという報告を受けた。先生が教

室で教材を使用して指導するのではなく、生徒たちは企業から具体的な課題を与えられ、

より興味関心を持ち、主体的に取り組むであろう。これからのキャリア教育は、地域や企業

との連携は欠かせない。普段は積極的でない生徒がイキイキとプレゼンをしているという、

うれしい報告を聞いた。

3.本年度の本校重点目標についての評価

・目標3「生徒・保護者・教職員の本校に対する満足度を高める」について、学校教育診断ア

ンケート結果から喜ばしい報告を受けた。生徒保護者ともに、「入学して(させて)よかった」

と回答している割合が、学年が上がるにつれて向上している。これは、教育活動に対する学

校の、日頃からの努力の表れであると言える。

・学校施設に対する生徒保護者の期待は大きい。次年度、大阪青凌が島本町の新校地へ移転

する。新校地での教育活動に期待する。

以上