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地域包括ケア病棟において 効果的な退院支援につながる情報

地域包括ケア病棟において 効果的な退院支援につな …...Ⅱ研究方法 1期間 H26年6月~同年11月 2対象 地域包括ケア病棟に勤務する看護師16名

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Page 1: 地域包括ケア病棟において 効果的な退院支援につな …...Ⅱ研究方法 1期間 H26年6月~同年11月 2対象 地域包括ケア病棟に勤務する看護師16名

地域包括ケア病棟において効果的な退院支援につながる情報

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Ⅰ 研究目的

本研究は、地域包括ケア病棟用の

アナムネ用紙改訂のため、質問紙調査を実施し

退院支援に必要な情報内容を明らかにすること

を目的とした

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Ⅱ 研究方法1 期間

H26年6月~同年11月2 対象

地域包括ケア病棟に勤務する看護師16名3 データ収集方法

対象者に1回の質問紙調査を行った

不足している項目の内容は、全国国民健康保険活動の中のアセスメントシートを使用した

4 データ分析方法単純集計

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A病棟看護研究アンケート(一部抜粋)1.勤続年数を教えて下さい ①10年未満 ②10年以上

2.患者ニーズに合わせた退院調整を可能にする退院支援計画書作成のために必要な情報は、現在のアナムネ聴取内容で十分と考えますか? どちらかに○をお願いします①十分である ②十分でない

3.2.で十分でないと答えた方に質問です患者情報で何が不足していると思いますか? (複数回答可)

① 病状確認・治療状況・今後の予測② 本人家族の理解・受け入れ状況③ 医療処置内容・セルフケア能力の有無④ 収入や資産などの金銭的背景⑤ 介護認定の有無・現在受けている福祉サービスの具体的な内容

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Ⅲ 倫理的配慮

対象者には、研究の主旨と目的を文章で説明し、質問紙の回答をもって研究協力が得られたこととした調査は無記名とし、個人が特定できないようにした

この研究は、A病院の倫理委員会の承諾を得て実施した

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Ⅳ結果

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Q2 現在のアナムネ聴取状況は十分であるか?

6%

94%

アナムネ聴取状況

十分

不十分

Ⅳ結果

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Q3 患者情報で何が不足していると思いますか?(アンケートでの回答の多かった順に記載)

A3

① 介護者の有無・介護者の生活社会的状況・・・14名(93%)

② 本人・家族の理解、受け入れ状況・・・・・・・・・・13名(86%)

③ 入院前の介護・管理状況・・・・・・・・・・・・・・・・・13名(86%)

④ 患者と家族それぞれの希望する退院先・・・・・13名(86%)

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⑤ 病状確認・治療確認・今後の予測・・・・・・・12名(80%)

⑥ 介護認定の有無・現在受け入れている福祉サービスの具体的内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12名(80%)

⑦ 玄関や室内の段差・浴槽・トイレ・居室の有無などの家屋状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12名(80%)

Q3 患者情報で何が不足していると思いますか?(アンケートでの回答の多かった順に記載)

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⑧ 医療処置内容・セルフケア能力の有無 ・・・・・・・10名(66%)

⑨ 収入や資産などの金銭的背景・・・・・・ ・・・・ ・・・・9名(60%)

⑩ 食事・入浴・更衣・排泄・移動に対する身体的状況・ 9名(60%)

⑪ 意思疎通障害の程度 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ 7名(46%)

Q3 患者情報で何が不足していると思いますか?(アンケートでの回答の多かった順に記載)

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地域包括ケアの概念の基礎

③生活支援、福祉サービス

②本人、家族の選択と心構え

①住まいと住まい方

「現在使用している福祉サービスや利用が予想される福祉サービス」など

「介護を想定したスペースを

確保できるか」など

「患者や家族の意思決定に関わること」「必要な指導を把握すること」など

Ⅴ 考察

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①住まいと住まい方

介護者の有無・介護者の生活社会的状況・・・・93%

同じ病状でも介護にあたる人がどのくらいの時間と労力をあてられるかにより在宅か施設か決まってしまうため

入院前の介護・管理状況・・・・86%

入院前と現在の状況の違いを早めに知ることでより早く対応することができるため

玄関や室内の段差・浴槽・トイレ・居室の有無などの家屋状況・・・80%

退院後に受けるサービスの内容に合わせたカンファレンスを他業種のスタッフと行なうと共に在宅での生活の目標設定のため

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②本人・家族の選択と心構え

本人・家族の理解、受け入れ状況・・・・86%

現在の患者を取り巻く状況の認識のずれによりスムーズに退院できなくなるため

患者と家族それぞれの希望する退院先・・・86%

両者の希望を調整し納得のいく退院先を決めるため

病状確認・治療確認・今後の予測・・・・80%

病状の把握と今後の予測を確認し、継続的な看護が必要となる場合、訪問看護などのサービスの導入を検討するため

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③生活支援、福祉サービス

介護認定の有無・現在受け入れている福祉サービスの具体的な内容・・・80%

必要な福祉サービスを受けられるのか、検討しなければならないため

玄関や室内の段差・浴槽・トイレ・居室の有無などの家屋状況・・・80%退院後に受けるサービスの内容に合わせたカンファレンスを他業種のスタッフと行なうため

また、在宅での生活の目標設定のため

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地域包括ケア病棟に必要な情報は①介護者の有無・介護者の生活社会的状況②本人・家族の理解、受け入れ状況③入院前の介護・管理状況④患者と家族それぞれの希望する退院先⑤病状確認・治療確認・今後の予測⑥介護認定の有無・現在受け入れている福祉サービスの具体的内容

⑦玄関や室内の段差・浴槽・トイレ・居室の有無等の家屋状況

Ⅵ 結論

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Ⅶ おわりに

今回の研究を参考に地域包括ケア病棟に

必要な情報収集に生かしていきたい