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れんけい だより 横須賀共済病院 広報誌 国家公務員 共済組合連合会 地域医療支援病院 救命救急センター 周産期母子医療センター 臨床研修指定病院 地域がん診療連携拠点病院 神奈川 DMAT 指定病院 神奈川県災害医療拠点病院 DPC Ⅱ群指定病院 病院機能評価(Ver.6.0)認定 新年のごあいさつ 2 0 18 winter Vol. 56 CONTENTS 新年のごあいさつ ………………………………………… P 2 診療科部長に聞く ……………………………………… P 3 市民公開講座 横須賀がんフォーラム P 4 TOPICS 市民公開講座 脳卒中 …………………………… P 5 Action 報告だより …………………………………… P 6 がん診療の取り組み …………………………………… P 9 地域医療研修 ………………………………………………… P 10 News …………………………………………………………………… P 11

地域医療支援病院 れんけい だより · 地域連携パスをテーマに「当院の転院実績の実際について」や昨年稼動した前立腺がんの地域連携パスの開始から現

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Page 1: 地域医療支援病院 れんけい だより · 地域連携パスをテーマに「当院の転院実績の実際について」や昨年稼動した前立腺がんの地域連携パスの開始から現

れんけいだより

横須賀共済病院 広報誌国 家 公 務 員共済組合連合会

地域医療支援病院

救命救急センター

周産期母子医療センター

臨床研修指定病院

地域がん診療連携拠点病院

神奈川 DMAT 指定病院

神奈川県災害医療拠点病院

DPC Ⅱ群指定病院

病院機能評価(Ver.6.0)認定

新年のごあいさつ

2 0 1 8w i n t e r

Vo l.56

CONTENTS

新年のごあいさつ …………………………………………P 2

診療科部長に聞く ………………………………………P 3

市民公開講座 横須賀がんフォーラム … P 4

TOPICS

市民公開講座 脳卒中……………………………P 5

Action 報告だより ……………………………………P 6

がん診療の取り組み ……………………………………P 9

地域医療研修 …………………………………………………P 10

News …………………………………………………………………… P 11

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 “40 過ぎて、なんの利害関係もなく心から

楽しい人”“無防備で、子供のように純粋な人”

と巡り合えたものの永久の別れとなったので

すが、ここまで気のおけない相手と友となる

ことは人生のかけがえのない財産かもしれま

せん。

 連携の先生方とはぜひ、より強い信頼関

係を築いていけるよう、病院機能の整備と質

の向上に努めてまいります。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 新年明けましておめでとうございます。連

携いただく医療機関のみなさまには、常日ご

ろからご協力いただき深く感謝いたしており

ます。

 さて、近ごろベストセラーになっている

「友情」ですが、ご存じの山中伸弥教授と

故平尾誠二氏、奥さんの惠子さんの共著です。

 あまりに分野が異なるスーパースターの組

み合わせですが、初めからお互いに天啓を受

けられたようです。もともとラガーマンだった

山中先生にとっては、ドラマ「スクールウォーズ」

にもなった伏見工業高校での日本一、そして

同志社大学・神戸製鋼でも選手権の連覇を

果たした平尾さんは憧れの存在でした。

 しかし、52 歳にして平尾さんが末期の肝内

胆管がんによる食道静脈瘤からの出血で発症

し、余命わずかとの宣告に、山中先生は最

新の治験薬を探して治療に供せるように尽力

します。最後まで人前で冷静さを保つ平尾さ

んの姿は、卓越した司令塔であった現役時代

そのままであったようです。

横須賀共済病院 病院長 長堀 薫

友 情新年のごあいさつ

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連日地域の先生方や近隣の病院から多数の患者さんをご紹介頂き慢性疾患から急性疾患まで、幅広く加療させて頂いています。年々入院患者数は増加していますが、特に緊急入院患者の増加が目立ちます。これも地域の先生方からの多数の紹介のおかげと感じています。

消化器内科のウリについてお聞かせください。

特別意識していた訳ではないですが、最近 10kg 以上の減量に成功しました。方法は、食事と運動療法です。特別な所に通ったりダイエット食品を購入した訳ではないですが何故か順調にいきました。やはり、基本は大切なんですね(笑)最近は、運動の方が疎かになっており、どこかのタイミングで再開したいと考えています。

(再開を前提してスポーツクラブの会員は続けています。)

最近のプライベートの楽しみを教えて下さい。

緊急入院にも迅速に対応、慢性疾患から急性疾患まで幅広く加療しています

第4弾

相談したい消化器患者さんがいらっしゃいましたらぜひご紹介ください。連日、日中から当直時間帯でも対応できる体制をとっております。早期の予定入院も可能になってきており、できるだけ速やかな検査・加療を行っています。また、最近は、終末期医療も含め、地域の先生方に在宅加療をお願いすることも多くなりました。今後もより地域の先生方との連携を進めていきたいと思いますので是非よろしくお願い致します。

地域の先生方にメッセージをお願いします。

Profile認定資格

◇日本消化器病学会 関東地方会評議員・専門医・指導医◇日本内科学会 総合内科専門医・認定内科指導医◇日本肝臓学会 東部会評議員・専門医・指導医◇日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医

出 身 校

東京医科歯科大学(平成6年度)卒業

消化器病副センター長消化器内科部長

渡辺 秀樹

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 本年は、「からだにやさしいがんの手術」と題して、内視鏡手術委員長(呼吸器外科部長)の諸星先生を座長に、泌尿器科部長の小林先生が「前立腺と腎のロボット手術」について、産婦人科医長の古野先生からは「子宮がんに対する低侵襲治療-腹腔鏡下手術-」について講義いただきました。 私のほうからは、「からだにやさしい大腸癌手術」と題し、大腸癌に対する腹腔鏡下手術を中心にお話しさせていただきました。全国的にも大腸癌に対する腹腔鏡下手術は普及してきており、現在では開腹手術を上回るようになってきていますが、当院では早期より積極的に導入し、現在では 95%以上の症例を腹腔鏡下手術で施行しております。腹腔鏡下手術の利点として、傷が小さい = 腹壁破壊が少なく低侵襲である、術後の創痛の軽減、腸管運動の早期回復、癒着が少なく腸閉塞が少ないことなどが挙げられます。また、拡大視効果により繊細な手術が可能で、根治性の向上、機能温存に寄与することが期待されます。 大腸癌と診断されたときに安心して治療が受けられるよう、疾患の概略、診断から治療にいたるまでの流れ、そして腹腔鏡手術とはどういうものか、実際の手術映像を一部交えながらお話しさせていただきました。本講演が地域のみなさま方の大腸癌治療に対する不安を少しでも解消する一助になることを期待しております。

市 民 公 開 講 座

横須賀がんフォーラム

からだにやさしいがんの手術theme

左より座長の諸星呼吸器外科部長、産婦人科古野医長、外科諏訪医長、泌尿器科小林部長

会場の様子

外科 医長 諏訪 宏和

Profile出 身 校

信州大学医学部(平成 15 年)卒業

認定資格

◇日本外科学会 外科専門医◇日本消化器外科学会 消化器外科専門医◇日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医◇日本内視鏡外科学会 消化器・一般外科領域 技術認定所得者◇日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

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T O P I C S

市民公開講座 脳卒中~急性期治療とリハビリテーション~

リハビリテーション科 部長

 野々垣 学Profile

認定資格

◇日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医・指導医

講演をする脳神経外科 三島医師

基調講演を行う脳神経外科 田中良英部長

 台風 21 号の影響で秋雨前線が活発化し朝から雨だったにもかかわらず、75名の参加者を迎え開催されました。 当院脳神経外科の田中良英部長が、脳卒中に関わる医療情勢として、脳卒中は病院にかかるまでの救急疾患であり、かつリハビリテーションを終えても医療・介護に多大な費用が掛かる重要疾患であるとの基調講演がありました。 その後脳神経外科の三島弘之医師から、「脳卒中の急性期治療について~脳外科の立場から~」の講演があり、発症に関する意識付けから、最新治療、生活上の注意点にかけての、幅広い講義がありました。続いて、リハビリテーション科のわたくし野々垣学から、脳卒中の一般的な治療・リハビリテーション経過を急性期・回復期・生活期に分けての話を、地域連携センターの医療ソーシャルワーカーの中澤美江さんからは、「医療ソーシャルワーカーの仕事~脳卒中の相談支援について~」の演題で、急性期病院から回復期病院への連携について、利用できる社会保障の内容などについての説明がありました。 受講者からは、脳卒中になったらすぐに駆け付ける必要があるのは解ったが、土日祝日でも受け付けてくれるのか?救急隊の対応に任せていいのか?他院との救急連携は出来ているのか?などの質問も寄せられ、救急隊との勉強会や、受け入れ態勢などについて、報告させていただきました。 脳卒中が、一刻を争う救急疾患であることの啓発と、地域連携が進んでいることの認識ができた市民公開講座になったと思います。

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報告だよりAction

 平成 29 年 11 月 29 日に医療機関関係者を対象にした内視鏡手術講演会を開催致しました。年に1回開催され、今回は第5回となりました。 今年度運用を開始した「前立腺に対するロボット支援手術(da Vinci)」を泌尿器科小林部長、「婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術」を産婦人科古野医長が講演いたしました。 その後 da Vinci の見学・体験会を行い実際に連携医の先生方にも写真のように体験していただきました。

第5回内視鏡手術講演会~da Vinci 見学・体験会 同時開催~

産婦人科古野医長

うみかぜレディースクリニック蛯原院長 ふくおか泌尿器科クリニック 福岡院長

座長の内視鏡手術委員長(呼吸器外科)諸星部長

質問に答える泌尿器科小林部長

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報告だよりAction

 地域連携パスをテーマに「当院の転院実績の実際について」や昨年稼動した前立腺がんの地域連携パスの開始から現在の実施状況さらに、「地域連携パスの受け手側からのメッセージ」として済生会若草病院 医事課兼地域連携室 太田課長補佐様からメッセージをいただきました。 また、特別講演として地域医療連携分野において高名な宮崎県立日南病院 医療管理部・医療連携科部長の木佐貫 篤先生に「地域連携パスの現状と今後について」をご講演頂きました。

第11回 歯科口腔外科研修会

第 9 回 院内クリニカルパス大会 開催これからの三浦半島の地域連携 ~地域連携パスを作ってみよう・使ってみよう~

歯科口腔外科 部長 宮 直利

地域連携センター CP 管理室 師長 曽宮 はるみ

 横須賀共済病院地域連携登録医の先生方には平素より大変お世話になっております。去る平成 29 年11 月16 日(木)横須賀共済病院5 階講堂において「第11 回横須賀共済病院歯科口腔外科研修会」を開催させていただきました。研修会でははじめに歯科口腔外科の宮より平成 28 年度の当院における周術期口腔機能管理の取り組みと今後の連携について説明を行いました。今回メインテーマは歯科インプラント治療の骨造成における新技術や医療材料に焦点を当て、当院(李先生)と開業医の外部講師(齋藤先生)から症例を中心とした講演を行い、座長に笹倉先生

(前神奈川歯科大学インプラント科長)をお願いしディスカッションが行われました。参加の先生方からも活発な質疑があり、関心の深さが感じられました。今後も連携医の先生方の日常臨床に直結したテーマを選び継続してまいりますので宜しくお願いします

歯科口腔外科 宮部長

斉藤歯科医院 齋藤院長

当院 長堀病院長 木佐貫 篤先生よる講演

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 今まで肺癌の治療は、手術、化学療法、放射線治療が三つの柱として行われてきました。しかし、2016 年より新たに免疫療法が標準治療として認められる様になりました。日本肺癌学会による「EBM の手法による肺癌診療ガイドライン」で手術不能の非小細胞肺癌に対する二次治療として推奨されています。 免疫チェックポイント阻害剤、ニボルマブ(商品名:オプジーボ)が非小細胞肺癌の治療として承認されてから、約 2 年が経過しました。効果、副作用、社会的な問題点など様々な事が浮き彫りになってきました。 2017 年になって、2 種類目となるペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)も発売されました。そのほかの免疫チェックポイント阻害剤も承認間近となっております。 さらに、多数の臨床試験が現在進行形で行われており、数年後には劇的に変化している可能性があります。我々も日々変化していく診療にしっかりと対応していきたいと考えております。

呼吸器内科部長 夏目 一郎

第 7 回がん化学療法研修会「免疫チェックポイント阻害療法 最近の動向」

報告だよりAction

Profile認定資格

◇日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医・指導医◇日本呼吸器学会 呼吸器専門医◇日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医、気管支鏡指導医◇日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

 興味深い病理結果を得たニボルマブを投与した腎癌の一例を泌尿器科の福田医師と紹介致しました。腎癌において病理学的に pseadoprogression を捉えた症例報告はこれまでないので非常に貴重な症例でありました。詳細については、学会などに発表予定ですのでまた報告させていただきたいと思います。

臨床・病理の観点から

病理診断科 部長 津浦 幸夫

(左から3番目)小磯診療所 磯崎院長、(右)病理診断科 津浦部長座長の外科 茂垣雅俊部長

泌尿器科 福田哲央医師

小磯診療所 磯崎院長の質問に答える夏目部長

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 当院の患者サロンは、がん患者さんやご家族ががんに関する情報を得たり、自由に語り合える場です。また、毎月『がんと食事』や『術後のリンパ浮腫』などテーマを決めて茶話会を開催しています。参加者からは『同じ悩みが共有できてよかった』などの声も多く聞かれます。茶話会のテーマや日時は院内の HP にも掲載されており、どなたでも参加出来ます。がん患者さんのニーズに応えられるよう工夫してきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

がん看護専門看護師 坂本 理恵

患者サロン

がん診療の取り組み

院内がん登録について(2015年)

がんの発生部位別登録数年間の院内がん登録を部位別に見ますと、結腸がんが最も多く、次いで肺がん、前立腺がん、胃がん、乳がん、直腸がんの順に多い

登録件数  2,162 件*男女の内訳は、男性が 1,277 件、女性が 885 件。

がんの発生部位別登録数(男性)前立腺がんが最も多く、次いで、肺がん、結腸がん、胃がん、直腸がん、膀胱がんの順に多い。

がんの発生部位別登録数(女性)乳がんが最も多く、次いで、結腸がん、子宮頸がん、肺がん、胃がん、子宮体部がんの順に多い。

 院内がん登録とは、がんの診断・治療を受けた患者さんについて、がんの部位や種類、病期、治療内容(手術、坑がん剤、放射線など)、受診経緯、予後(生存確認)に関する情報を集める仕組みで、がん診療の質の向上と、がん患者さんの支援に役立てることを目的としています。地域がん診療連携拠点病院である当院は、この院内がん登録を積極的に進めるとともに、神奈川県(地域)や国(全国集計)へ登録情報を提供し、がん対策に協力しています。

部位別 登録数(上皮内癌を含む)頭頚部

食道

結腸

直腸

肝臓

胆のう・肝外胆管

膵臓

気管・肺

皮膚(悪性黒色腫含む)

乳房

子宮頸部

子宮体部

卵巣

前立腺

腎・他の尿路

膀胱

脳・中枢神経系

甲状腺

悪性リンパ腫

多発性骨髄腫

白血病

他の造血器腫瘍

その他0 50 100 150 200 250 300

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20

65

14

26

36

55

部位別・性別 登録数(上皮内癌を含む)    # 10 件未満は未記載です

頭頚部

食道

結腸

直腸

肝臓

胆のう・肝外胆管

膵臓

気管・肺

骨・軟部組織

皮膚(悪性黒色腫含む)

乳房

子宮頸部

子宮体部

卵巣

前立腺

腎・他の尿路

膀胱

脳・中枢神経系

甲状腺

悪性リンパ腫

多発性骨髄腫

白血病

他の造血器腫瘍

その他300 250 200 150 100 50 0 0 50 100 150 200 250 300

47 13

47

141 65

157 100

84 40

46 21

17

30 29

165 68

44 44

1870

810

550

160

218 0

44 13

79 13

24 38

13

34 31

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17

26 10

38 17 男性

女性

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 2017 年 8 月に地域医療研修をさせて頂きました。 印象に残っているのが開業医のマールクリニック横須賀での研修です。小児から高齢者まで多く来院し、診療内容は感冒・胃腸炎などの診断治療や、外傷の処置、生活習慣病の管理、健診結果の説明、予防接種、内視鏡検査など多岐に渡ります。一人あたりの診療時間が短い中で、水野先生は患者さんに丁寧に病状説明し良好な関係を築いておられ、大変勉強になりました。また、診察と限られた検査から心筋梗塞を疑い大病院へ紹介したこともあり、専門性にとらわれず総合的な診療能力が求められることを実感しました。 研修で学んだことを今後の診療に生かしていきたいです。ご協力頂きました先生方やスタッフの皆様方に心より御礼申し上げます。

専門性にとらわれず総合的な診療能力が求められると実感

横須賀共済病院 初期研修医2年

原 果里奈

 横須賀共済病院には平素よりご 高 配をいただきありがとうございます。さて、当院 でも毎年、研修医に地域医療研修を行ってもらっています。これまで、複 数名の研修医を受け入れてきましたが、医 療に取り組む姿 勢は皆さん非常に前向きです。この医 療に対する意 欲に応えるにはどうすればよいのかいつも悩みますが、結局はありのままの診療を見てもらっています。クリニックは病院に比べて患者さんの日常に近く、日々の生活に溶け込むような医療が行われています。今すぐ地域医療を進路として選択する研修医はいないかもしれませんが、医師として成長していく過程で、当院で見たこと聞いたことが、少しでも何かの役に立てば嬉しいなと思っています。

患者さんの日常や生活に溶け込む医療

水野 靖大 院長

マールクリニック横須賀

地域の先生方には、毎年当院研修医師に対しての地域医療研修を行って頂きありがとうございます。今回、当院研修医のコメントと研修先の先生からコメントを頂きましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

地域医療研修

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 当院では年に 1 回、院内外の医療者に対し、「幸せを育む」をコンセプトに講演会を開催しています。今年は、自然写真家であり、当院理念の背景写真の撮影をお願いした西村 豊先生をお招きし、先のテーマで講演会を開催しました。院内外より約 150名の方々にご参加いただき、厳しい自然と対峙し野生動物と心を通わせ撮影された作品を基に興味深いお話しをいただきました。参加者からは「自然の中の小動物の写真に癒された。」「可愛い写真の撮影背景には、厳しい自然との対峙があるんだと感じた。」

「自分の日々の生活の中で、自然との対話を楽しもうと感じた。」などの感想が寄せられました。

 今年も米海軍第7艦隊、湘南ブラスクインテットの皆さんによるクリスマスコンサートを開催しました。院内外より 120 名近い方々にご参加いただきました。参加者からは「昨年も参加し今年も楽しみにしていました。」や「病院は苦しいときだけに来るところではなく、スタッフも明るく前向きに仕事をされている様が見られ感心しました。」などの声をいただきました。湘南ブラスクインテットの皆さん、参加いただいた皆様ありがとうございました。

News

ブランド推進室長 千葉 由美

院内での講演

あゆみ保育園での講演

2017クリスマスコンサート

自然から教わる癒しと厳しさ~身近な自然に癒され幸せを育む~

開催報告

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発行日:平成 30 年 1 月 20 日編 集:地域連携センター地域連携室

れんけいだよりVol.56〒238-8558 神奈川県横須賀市米が浜通 1-16

TEL 046-822-2710(代表) FAX 046-825-2103(代表)

地域連携センター地域連携室TEL 046-827-1117(直通) FAX 046-823-5020(直通)

国家公 務員 共 済 組合 連合 会

横須賀共済病院

理 念

患者さん・家族・職員

すべての人が安心できる

病院をめざします

よかった。この病院で

新年あけましておめでとうございます。れんけいだよりの担当が変更になり 2 年たちましたが内容はいかがでしょうか。本 年も院内にしっかりとアンテナを張り、より広く当院の情報発信を目指したいと考えております。本年も横須賀共済病院をよろしくお願い申し上げます。

* 12月に毎年当院前庭で写真のようにイルミネーションを実施してます♪

地域連携室 山田・小松

編集後記

新しい専門医制度の開始に当たって

日本医師会常任理事の羽鳥先生より新専門医制度のご講演をいただきました。今回改正されるまでの経過や今後の方向性をお示しいただきました。専門医制度については、様々な議論があり、我々医師だけでなく患者さんにとっても分かりやすいのが大切だと改めて感じました。羽鳥先生ありがとうございました。

診療部長 豊田 茂雄

日本医師会常任理事 日本専門医機構理事 羽鳥 裕 先生