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在 宅 医 療 に 関 す る
アンケート調査結果
ー平成21年3月ー
北海道総合保健医療協議会
地域医療専門委員会
北海道における在宅医療
~その推進に向けて~
( 別 冊 )
目 次
1 調査の目的―――――――――――――――――――――― 1
2 調査の期間―――――――――――――――――――――― 1
3 調査対象及び回収率―――――――――――――――――― 1
4 調査項目――――――――――――――――――――――― 2
5 調査結果の概要等――――――――――――――――――― 3
(1)病院及び診療所…………………………………………… 3
(2)訪問看護ステーション…………………………………… 7
(3)市町村………………………………………………………10
(4)薬 局………………………………………………………14
6 調査の結果――――――――――――――――――――――19
(1)病 院………………………………………………………21
(2)診療所………………………………………………………31
(3)訪問看護ステーション……………………………………45
(4)市町村………………………………………………………55
(5)薬 局………………………………………………………63
7 アンケート調査票―――――――――――――――――――67
(1)病院・診療所用……………………………………………69
(2)訪問看護ステーション用…………………………………75
(3)市町村用……………………………………………………81
(4)薬 局………………………………………………………85
- 1 -
1 調査の目的
高齢化の急速な進行等により、長期にわたる療養や介護を必要とする患者の増加が見込まれ、患者
の生活(QOL)を重視する観点から、在宅医療の必要性が高まっている。
このため、在宅医療を担っている医療機関や訪問看護ステーション、薬局、在宅医療を推進してい
る市町村に対し、在宅医療の取組み状況や関係機関との連携の状況等に関し、アンケートによる実態
調査を実施し、在宅医療における現状や問題点等について把握し、今後の在宅医療の推進について検
討するために実施した。
2 調査の期間
平成20年3月~5月
平成20年3月末から各調査対象機関に照会し、平成20年4月1か月間の訪問診療を行った
患者の状況や5月10日現在の在宅診療終了者の状況などを照会し、今回取りまとめたもの。
3 調査対象及び回収率
、 、 、 、在宅医療に関するアンケート調査の対象機関については 医療機関 訪問看護ステーション 薬局
、 、 、 。市町村としたが 病院及び診療所については 対象数が多いことから 次のとおり抽出の上実施した
① アンケート対象の選定に当たっては、在宅医療の実施の有無などを考慮することとしたことか
ら、平成19年7月に実施した「医療機能調査」の報告のあった医療機関から選定。
② 都市部等の医療機関に調査が集中しないよう地域ごとの設置数を考慮することとし、医療圏ご
との事業所数(報告数)により按分し対象事業所数を決定。
調査対象機関ごとの回収数、回収率は次のとおりであり、全体の回収率は、54.0%でした。
調査対象機関 総 数 調査対象数 回収数 回収率 % 備 考( )
一 般 病 院 604 250 163 65.2
総数: 年 月 日現在一 般 診 療 所 3,468 250 146 58.4 19 10 1
在宅療養支援診療所 213 213 131 61.5
総数: 年 月 日現在訪問看護ステーション 279 266 204 76.7 20 2 29
調査対象は休止 廃止を除く・
各 市 町 村 180 180 135 75.0
総数: 年 月 日現在薬 局 2,230 2,230 1,050 47.1 20 4 1
計 6,974 3,389 1,829 54.0
- 2 -
4 調査項目
アンケート調査の調査項目については、病院・診療所、訪問看護ステーション、市町村及び薬局の
それぞれの機関ごとに次のとおり設定しました。
病院・診療所 訪問看護ステーション
① 在宅医療の実施の有無等 ① 運営組織
② 在宅医療を実施していない理由 ② 訪問看護体制
③ 訪問診療を行う対象範囲 ③ 利用者の状況
④ 訪問診療に対応する時間 ④ 医療機関との連携
⑤ 訪問診療の従事者数 ⑤ 医療機関以外の関係機関との連携
⑥ 訪問診療を行った患者の状況 ⑥ 薬局との連携により充実したい内容
⑦ 訪問患者数の増加 ⑦ 地域における訪問看護協議会等の組織
⑧ 訪問診療の開始の紹介者 ⑧ 経験のない医療技術や分野の看護への対応
⑨ 訪問診療終了者の状況 ⑨ 断る場合の対象者等
⑩ 入院後の状況 ⑩ 訪問看護師の研修受講
⑪ 在宅で看取った患者の状況 ⑪ 道路交通法の改正による駐車場の対応
⑫ 在宅における終末期医療の実施 ⑫ 訪問看護ステーションの運営やサービス提供上の課
⑬ 在宅で終末期医療を行う場合の考え方 題など
⑭ 在宅療養支援診療所の届出
市町村⑮ 在宅療養支援診療所の届出をしない理由
⑯ 連携している機関 ① 訪問診療、訪問歯科診療、訪問看護を活用している
⑰ 訪問看護ステーションとの連携で困ること 住民の状況
⑱ 薬局との連携で困ること ② 訪問看護の利用見込み
⑲ 薬局との連携により充実したいこと ③ 訪問診療の実施状況
⑳ アンケート、在宅医療に関する意見 ④ 訪問歯科診療の実施状況
(⑭、⑮については、診療所のみ) ⑤ 訪問看護の実施状況
薬 局
① 「在宅患者訪問薬剤管理指導料」の届出 ⑤ 在宅医療の実施状況
② 居宅療養管理指導料の指定を不要とする旨の届出 ⑥ 在宅医療実施困難な理由「 」
③ 「麻薬小売業」の免許の取得 ⑦ 連携している機関
④ 在宅医療の実施の有無 ⑧ 在宅医療に関し困っていること、今後の要望など
- 3 -
5 調査結果の概要等
(1)病院・診療所
調査結果の概要
(質問1・2)在宅医療実施の有無及び実施していない理由
○ 在宅医療の実施状況については、病院では、単独で実施している病院が他の医療機関との連携に
より実施している病院より圧倒的に多い(単独66か所(40.5% 、連携10か所(6.1% )が、診療所) )
では、連携により実施している割合も高い(単独114か所(41.2% 、連携71か所(25.6% 。) ))
○ また、在宅医療を実施していない医療機関の中で、取り組む意向はあるが実施は難しいと考えて
いる医療機関も少なくない(病院32か所(19.6% 、診療所35か所(12.6% 。) ))
○ 在宅医療を実施していない理由としては、実施するためのスタッフがいないとした医療機関が圧
倒的に多い(病院55か所(63.2% 、診療所60か所(65.2% 。) ))
(質問5)従事者数
○ 訪問診療の従事者数については、病院の平均では、常勤医師が1.6人、看護職員が1.9人、診療所
では、常勤医師が1.2人、看護職員が2.1人と、病院、診療所で大きな違いはなく、この中で、在宅
療養支援診療所だけでみても、常勤医師が1.3人、看護職員が2.4人となっている。
(質問6)患者の状況
、 、 、 、○ 訪問診療を行った患者数については 平成20年4月の1か月でみると 病院の平均では 19.6人
診療所の平均では、33.9人、在宅療養支援診療所でみると、42.8人となっており、スタッフの数的
には病院が多いが、診療所、中でも在宅療養支援診療所が訪問診療の中心となっている。なお、1
日平均で考えると在宅療養支援診療所においても1~2名という状況である。
○ また、この中で、75歳以上の患者が病院で976人(65.6% 、診療所で5,544人(88.3%)という状)
、 、 、 、況であり こうした高齢者が訪問診療の中心となっているが 病院については 高齢者以外の患者
特に20歳未満の患者も比較的多い(124人(8.3% 。))
○ がん患者については、病院、診療所は平均でそれぞれ0.8人、1.1人とごくわずかな対応となって
いる。
○ 往診している場所では、自宅が最も多く(病院822人(55.2% 、診療所2,390人(38.1% 、そ) ))
のほかはグループホームや老人ホーム等となっている。
- 4 -
(質問7)患者数増加の可能性
○ 現在の体制を維持した場合において患者数を増やすことができるかどうかについては、現状維持
、 ( ( )、や増やすことができないとした医療機関よりも 可能とした医療機関が多い 病院30か所 39.5%
診療所107か所(57.2% 。))
(質問9・10)訪問診療終了者の状況
○ 訪問診療終了者については、入院によるものが最も多く(病院26人、診療所147人 、入院後死亡)
というケースも少なくない(病院8人、診療所11人 。)
(質問11)在宅での看取り
○ 在宅での看取りについては、平成20年4月の1か月でみると、病院については、在宅医療を実施
している76の病院の中で4病院6人と少なく、185の診療所の中で26診療所43人、うち126の在宅療
養支援診療所の中で21診療所37人と在宅療養支援診療所が看取りの中心となっている。
(質問12・13)終末期医療の実施
○ 終末期医療の実施については、病院で24か所(31.6% 、診療所で118か所(63.8% 、うち在宅療) )
養支援診療所で95か所(75.4%)と上記と同様、在宅療養支援診療所が終末期医療の中心となって
いる。
○ また、終末期医療を行う場合の考え方としては 「可能な限り自宅で看取りまで行うべきである」、
と考えている医療機関が最も多い(病院20か所(26.3% 、診療所75か所(40.5% 、うち在宅療養) )
支援診療所60か所(47.6% )が 「死の直前は医療機関で行うべき (病院18か所(23.4% 、診療) 、 」 )
所35か所(18.4% 、うち在宅療養支援診療所18か所(13.7% 「自宅では困難 (病院11か所(1) ))、 」
4.5% 、診療所20か所(10.8% 、うち在宅療養支援診療所10か所(7.9% )と回答した医療機関) ) )
も少なくない。
(診療所質問14・15)在宅療養支援診療所の届出
○ 在宅医療を実施しているが、在宅療養支援診療所の届出をしていない診療所(63か所)の中で、
具体的に届出予定がある診療所が4か所、今年度中に届出したいとした診療所が2か所、2~3年
以内に届出したいとした診療所が1か所にとどまっている。
、「 」 。○ 届出をしない理由としては 24時間体制を確保できない とした診療所が41か所と圧倒的に多い
(病院質問14~17、診療所質問16~19)連携している機関
○ 在宅医療に関して連携している機関については、病院では、多い順で訪問看護ステーション(47
)、 ( )、 ( ) 、 、 ( )、か所 居宅介護支援事業所 44か所 病院 38か所 と続いており 診療所では 病院 142か所
訪問看護ステーション(111か所 、保険薬局(68か所)と続いている。)
○ また、こうした連携している機関の中で、訪問看護ステーションとの連携に際して困ることがあ
- 5 -
、 ( ( )、 ( ))、るとした医療機関については 多くはないものの 病院11か所 14.5% 診療所41か所 22.0%
困ることの理由としては 「どのような訪問介護が提供できるのか指示がしにくい」が最も多く(病、
院7か所、診療所19か所 、次いで「どこに訪問看護ステーションがあるのか情報がない (病院3か) 」
所、診療所4か所)などが続いている。
○ 薬局との連携に際して困ることがあるとした医療機関についても、多くはないものの(病院6か所
(7.9% 、診療所23か所(12.5% 、困ることの理由としては、訪問看護ステーションとほぼ同様) ))
の傾向となっている。
(病院質問18、診療所質問20)在宅医療やアンケート調査に関する主な意見
、 、 、○ 在宅医療のニーズは感じているが 時間もスタッフも不足している 在宅医療を充実させたいが
医師看護師不足は深刻で、患者・家族のニーズには応じられない、時間外対応などのため在宅医療
まで手が回らない、などといったスタッフ確保の問題に対する意見が多くみられた。
○ 在宅医療は地域連携を強化することにより安定する、在宅医療は他の病院、施設との連携により
成り立っている、地域の連携を進める取組みの強化を望む、などといった連携に関する意見も比較
的多くみられた。
○ また、他県に比べて住民意識の面で北海道においては病院志向は強いと感じる、制度上求められ
る条件が厳しい、医療費削減ありきの制度では在宅医療は推進されない、在宅医療は主たる介護者
、 、 、がいてはじめて成り立つものであり 介護まで手が回らない家族が多い 在宅医療を支える医療者
介護者の勤務も過酷になり、在宅医療は崩壊するなど様々な意見をいただいた。
調査結果の考察
<連携体制の確保・情報提供>
■ 在宅医療は、単独、あるいは他の医療機関との連携により実施されているが、特に診療所につい
ては、緊急入院を受け入れるための病床や訪問看護などの提供体制を確保するため、自らその体制
が確保できない場合については特に他の医療機関との連携が必要となることから、在宅医療を推進
する上で病診連携などが重要になっているものと考えられる。
■ また、在宅医療に関しては、病院など医療機関以外にも多くの関係機関との連携が必要となって
いるが、中でも訪問看護ステーションなどとの連携が重要となっているものと考えられる。
、 、 、■ 訪問看護ステーションにおいては どのようなサービスを提供できるかの情報 薬局においても
在宅医療提供の有無の情報など、在宅医療に関する情報提供の必要性もあると考えられる。
<マンパワーの確保>
■ 医療機関が在宅医療を実施しない、あるいは在宅療養支援診療所の届出を行わない理由として、
在宅医療を実施するスタッフの確保が課題となっている。
- 6 -
■ 一方、在宅医療を実施している医療機関でも、決して多くのスタッフにより多くの患者に対応し
ている状況にはなく、マンパワーの確保や連携体制の確保により在宅医療を実施する医療機関の増
加や在宅医療を希望する患者への対応の増加が図られるものと考えられる。
■ 特に、病院より多くの患者の訪問診療に対応している診療所への患者の増加が期待され、さらに
在宅療養支援診療所の届出数の増加にもつながるものと考えられる。
<終末期医療・看取り>
■ 看取りの実施については、看取りの実施がなかった医療機関に該当者がいたかどうかは把握でき
ないが、数字を見る限り看取りの実施には医療機関間において偏りもあると考えられる。
、 、■ 終末期医療を行う考え方については 可能な限り自宅で看取りまで行うべきとの考え方が多いが
死の直前は医療機関で行うべき、あるいは自宅では困難との考え方も少なくなく、在宅における看
取り率の低さや実施する医療機関の少なさの要因になっているものとも考えられる。
- 7 -
(2)訪問看護ステーション
調査結果の概要
(質問1、2)運営組織と体制
○ 運営組織は、医療法人が最も多く76か所(37.3%)で、その他多岐に渡っている。
○ 看護職員数は常勤換算で平均4.27人 「3人以上4人未満」のステーションが57か所(27.9%)で最、
も多い。このような少ない職員数で、全体の約8割のステーションが 「24時間連絡体制加算届出」、
「緊急時の訪問看護体制」をとっている。
○ 求人状況については 「現在求人している 「今後予定」を合わせると113か所(55.4% 、求人、 」、 )
条件はその約半数が非常勤となっている。また、職員を確保する上での課題については 「求人して、
も募集がない 「常勤を採用したいが経営面を考慮すると非常勤となってしまう」等となっている。」
○ 現体制で、今以上に利用者を受け入れる余裕については 「受け入れ困難」としたステーションは、
16か所(7.8%)であり 「1~4人」と回答したステーションが最も多く、107か所(52.5%)となってい、
る。
○ 訪問看護ステーションが介護保険制度における居宅介護支援事業所として指定を受け、訪問看護
師が、介護支援専門員として業務を担っている場合があるが (以下 「ケアマネ業務」という )、 、 。
ケアマネ業務を行っているステーションは88か所(43.1%)で、行っていないステーションは89カ所
(43.6%)と同じ割合となっている。
(質問3)利用者の状況
○ 利用者の年齢区分は 「75歳以上」が最も多く(6,798件(63.6%) 、保険区分でみると「介護保険、 )
のみ」が最も多くなっている(9,675件(76.5% 。))
○ 利用者の介護度区分は、要支援、要介護1~5までの各区分がほぼ同割合である。
○ 利用者の中で、近年増加又は対応が困難であろうと予測した5つの対象者(精神疾患、がん、終
、 、 ) 、「 」 、「 」末期ケア 在宅における看取り 小児 のうち がん 疾患の利用者数が最も多く(628件) 精神
については、依頼があっても断るというステーションがいくつかあるが、実績としては「がん」に
次ぐ件数(538件)となっている。また 「終末期ケア 「看取り 「小児」は100件前後と 「がん」、 」、 」、 、
「精神」と比較すると少ない状況にある。
○ 利用者宅までの距離は、片道15分以内が最も多く7,450件(69.0%)、最も遠い訪問先までの時間も
21~30分が最も多くなっている(69か所)。回答全体からみると低い割合(6か所(2.9%))ではある
が、最も遠い利用者宅まで1時間以上というステーションもある。
○ 近年の利用者の特徴については 末期癌・ターミナル 認知症 医療依存度の高い利用者 単、「 」「 」「 」「
身生活者 「老老介護」等となっている。」
- 8 -
(質問4)医療機関との連携
○ 在宅療養支援診療所から訪問指示をもらっているステーションは93か所(45.6%)であるが、ほとん
どが道央圏(特に札幌)となっている。
○ 主治医から訪問指示を受ける上で困ることがあるとしたステーションは、156か所(76.5%)であ
り、その理由は 「指示書をもらうのに時間がかかる」が114件で最も多くなっている。、
、 「 」 。○ 医療機関において 医師以外に直接連携する職種は 外来看護師 が183件で最も多くなっている
医療ソーシャルワーカーや地域連携室担当者だけでなく、看護師同士の連携がとられてている現
状であるが、医療機関との連携において困難と思うことについては、医療機関毎の連携体制に差が
大きいことや、窓口が定まっていない医療機関との連携に苦慮している等となっている。
○ 訪問指示以外に医療機関から情報を得る場合の対応については 「断られたことがある 「情報提、 」
供料を求められた」を合わせると70か所(34.3%)となっている。
○ 「地域包括支援センター 「居宅介護支援事業所 「訪問介護事業所」との連携については、8」、 」、
~9割がおおむね出来ると回答している 「特養・老人保健施設 「薬局 「市町村・行政機関」。 」、 」、
との連携について、概ね出来るとの回答が5~6割であり、前記3施設よりはやや下がっている。
○ 「情報公開、事例検討の場」については、162か所(79.4% 「困難事例相談の場」については、)、
155か所(76.0%)があるとしているが、それぞれ「ない」と回答したステーションも2割程度とな
っている。
(質問6)薬局との連携
○ 薬局との連携で、より充実したい内容は 「副作用・相互作用のチェック」が155件と最も多くな、
っている。
(質問7)協議会・連絡会について
○ 各自のステーション地域に協議会・連絡会があるかとの問いに対しては、46か所(22.5%)がない
としている。
(質問8、9)経験のない医療技術・分野の看護を求められたときの対応
、 、○ 経験のない医療技術・分野の看護を求められたときの対応については 医療機関と連携した上で
「全てに対応」としたステーションが100か所(49.0%) 「断る場合がある」52か所(25.5%) 「その、 、
他」50か所(24.5%)となっている 「その他」の中には条件が整えば対応するとしたステーション。
もある。
○ 断る場合がある対象者については 「精神 「小児」が多くなっている。精神科や小児科経験のあ、 」
る看護師がいない場合は、対応が難しいと考えているステーションが多いようだが、その一方、患
者のかかりつけ医療機関で研修を積むなどし、出来るだけ対応する方向で検討しているステーショ
ンもある。
- 9 -
(質問10)訪問看護師講習会の受講について
○ 受講修了者については「1人」と回答したステーションが最も多く52か所(25.5% 「0人」が)、
44か所(21.6%)となっている。
(質問11)駐車場の対応について
○ 駐車場の対応については 「駐車禁止でない場所に駐車」が159件で最も多くなっている。地域に、
より、対応に差がある状況であったが、都市部では、切実な課題としているステーションが多くな
っている。
調査結果の考察
<医療機関との連携>
■ 主治医や医療機関との連携に苦慮しているステーションが多く、その要因として、医師の多忙、
、 、医療機関内の体制の問題や個人情報保護等が考えられるが 医療機関に理解を求めることと合わせ
ステーション側が工夫できる解決策も含めて検討が必要と考えられる。
<未経験分野の看護への取り組み>
■ 未経験分野の看護について依頼があった場合の対応については 「精神 「小児」分野について、 」、
断る傾向が強いことが明らかになった。未経験分野でも、出来るだけ受け入れる方向で検討や努力
をしているステーションがある一方、疾患や障害への理解自体が不足していると思われる自由記載
もあった。各々のステーションで得意分野を高めることと同時に、これまで困難とされてきた分野
の受け入れを広げる取り組みが必要と考えられる。
<研修会の受講状況>
、 、 、■ 研修については 必要性を感じながらも多忙な中 特に地方では受講が難しい状況となっており
研修内容、実施方法等の検討も必要と考えられる。
<その他>
■ ケアマネ業務を担っているステーションは約4割であったが、そのうち業務割合が1割以下のス
テーションが最も多かったものの、業務割合が5割を超えるステーションもあることから、ケアマ
ネ業務が、本来の訪問看護の活動にどのように影響しているかについては、今後検討していく必要
があると考えられる。
■ 近年の利用者の特徴として 末期癌・ターミナル患者 医療依存度の高い利用者 認知症 単、「 」「 」「 」「
身生活者 「老老介護」等の増加が認められるとの回答が多く、関係機関を含め地域全体で進めてい」
くべき内容や訪問看護の専門技術を高度化するべき内容など、今後のステーションの活動のあり方
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を検討していく必要がある。
■ 「情報公開、事例検討の場 「困難事例相談の場」については 「ない」と回答したステーション」、 、
が2割程度となっているが、地域には何らかの形で連携をとることが可能な関係機関はあることか
ら、地域の関係機関を知らない又は連携のきっかけがないことも考えられる。
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(2)市 町 村
調査結果の概要
(質問1)『訪問診療 『訪問歯科診療 『訪問看護』の利用者把握と担当部署』、 』、
○ 利用者について 「全数把握」又は「一部把握している市町村」は 『訪問看護利用者』113市町村、 、
(83.7% 『訪問診療利用者』74市町村(54.8%) 『訪問歯科診療利用者』52市町村(38.5%)の順)、 、
であり 『訪問看護』の利用者の把握は概ねできているが 『訪問診療 『訪問歯科診療』について、 、 』
は、把握できていない市町村が多かった。
○ 『訪問診療 『訪問歯科診療 『訪問看護』いずれも全数把握しているのは7市町村で、いずれ』、 』、
も把握していないのは9市町村であった。
○ 担当部署は 『訪問診療 『訪問歯科診療 『訪問看護』ともに、行政の保健福祉・住民相談窓、 』、 』、
口等が所管している市町村が多く、次に地域包括支援センター、医療機関の順になっている。
担当部署は、相談内容や利用者の年齢などによって、複数の窓口が担当しているという回答が多
かった。
(質問2)『訪問看護』の利用者数の見込みについて
○ 現在の訪問看護の利用者を把握している市町村は8割以上あるが、将来の必要数を見込んでいる
市町村は、約半数である。
○ 利用者数を見込んでいる市町村の平成20年4月の1ヶ月間の利用者見込み数合計は、介護保険延
べ14,271人(82,6% 、医療保険延べ3,001人(17.4%)であり、介護保険と医療保険利用者の割合)
は、おおよそ8:2である。
○「必要数を見込んでいない」市町村の理由としては 「把握の必要がないから」が17か所 「把握方、 、
法がないから」が12か所 「把握は必要であるが、サービス体制が見込めないから」が9か所となっ、
ている。
(質問3、4,5)『訪問診療 『訪問歯科診療 『訪問看護』の有無について』、 』、
○ 「市町村内に訪問診療をしてくれる医療機関がなく、かつ近隣市町村にもない又はわからない」市
町村は、12か所(8.9%)であり、このうち9か所は「今後必要 、3か所は「必要でない」と回答」
している。
○ 「市町村内に訪問歯科診療してくれる医療機関がない、かつ近隣市町村にもない又はわからない」
市町村は30か所(22.2%)であり、このうち、18か所は「今後必要 、4か所は「必要でない」と回」
答している。
○ 「市町村内に訪問看護をしてくれる機関がない,かつ近隣市町村にもない又はわからない」市町村
は8か所(5.9%)で、このうち5か所は「今後必要 、1か所は「必要でない」と回答している。」
- 12 -
(質問3,4,5)在宅医療の提供体制について
○ 現在の提供体制について 「どちらともいえない」が最も多く 「十分である」とした市町村は、、 、
訪問診療11カ所(13.2% 、訪問歯科診療28か所(26.7% 、訪問看護54か所(42.5%)である。) )
(質問6ー1,2)市町村からみた住民の在宅医療への関心
○ 「住民の関心は高い」と回答した市町村は35か所(25.9% 「関心は低い」34か所(25.2%)で)、
あり、66か所(48.9%)は「わからない」との回答であった。
○ 在宅医療の対象となった場合の意向については 「本人が希望しても、受け入れる家族がいない、
」 、 。「 、 」又は介護力がない が 135市町村中87か所(64.4%)で最も多かった 本人 家族ともに希望する
は、28か所(20.7%)で 「本人、家族とも希望しない」が13か所(9.6%)となっている。、
(質問6ー3,4,5)在宅医療推進上の課題
○ 7割以上の市町村が、在宅医療の推進施策は現在は「ない」と回答しており、進めたくても医師や
看護師などマンパワーが不足しており、対策が講じられないという意見が多かった。一方、施策を
講じている市町村では、以下のような施策が行われている。
① 一般住民向けの講演会の実施 関係職種の学習会の実施
② 保健、医療、福祉関係従事者による会議、サービス連携会議などの開催
③ 地域包括支援センターを中心に町国保病院、訪問看護事業者が連携を図る会議を開催
(退院前の関係機関との連携を綿密に行う)
④ 訪問看護ステーションの設置運営負担金支援や利用者助成制度
⑤ 医療機関に対して助成金を交付している。(夜間・休日診療、広域救急)
⑥ 国保の長期入院者の家庭復帰促進事業
⑦ シルバーハウジングの展開 民間介護付き有料老人ホーム開設
⑧ 各種在宅サービス(町独自の)配食、理容、移送、介護用品支給事業など
○ 在宅医療推進の今後の考えとしては 「今のところ推進していく予定はない」50か所(37%)で、、
「推進していく予定」34か所(25.2%)という結果である。
○ 在宅医療を推進するための取り組みとしては 「マンパワーの確保」が81か所で最も多く、次いで、
「医療サービスの構築」67か所 「保健医療福祉の連携推進」64か所となっている。、
調査結果の考察
<利用者の把握>
■ 在宅医療を受けながら生活している住民の情報は、市町村において把握できるしくみがなく、特
に人口規模の大きな都市部では、把握は困難な状況にある。
■ また介護保険利用者、医療保険利用者の区分による把握では、特に医療保険の利用者を見込みに
- 13 -
くいという意見が出されている。
■ 利用者の必要数やニーズを把握することは、対策を推進する上で重要であり、現状把握するしく
みの検討も必要である。
<在宅医療機関の整備状況>
■ 訪問診療と訪問歯科診療を行う医療機関は、8割程度の市町村にある状況がわかったが、提供体
制としては十分とはいえない状況にある。
■ 訪問看護ステーションは、9割以上の市町村又は近隣の市町村にあり、訪問診療や訪問歯科診療
よりも提供体制はあるものの 十分である と回答した市町村は 127市町村のうち54か所(42.5%)、「 」 、
であり、提供体制は地域によって十分とはいえない状況にある。
<在宅医療への住民の関心>
■ 市町村の立場からみた「在宅医療への住民の関心」については、住民相談などの状況を総合的に
勘案した上での回答となっているが 「本人が在宅を希望しても、受け入れる家族環境が整わない」、
が多くを占めている。主たる介護者の多くは、高齢で介護していく力が弱い。また家族のいない一
人暮らし高齢者も増加しているため、在宅が困難な状況になっている。
■ さらに道内は広く、地域によっては医療機関まで遠距離であり、公共交通機関も少ないため、通
院困難な環境にあることや、冬期間にはさらに外出が困難になるため、緊急時の医療の確保などを
考えると、在宅を選択しにくい状況にある。
■ こうしたことから、住民が在宅医療を受けながら生活するには、自宅以外にも在宅医療の可能な
グループホームやケア付き住宅の充実などについて、検討する必要性もあると考えられる。
<市町村の在宅医療推進の考え>
■ 道内は広域で人口規模も様々であり、医療機関や在宅サービスなど社会資源にも差があることか
ら、在宅医療の推進については、同じ方法で進めることは困難であり、比較的医療機関や人材が充
実し、どのように具体的に連携していけばよいかを話し合う必要のある地域と在宅医療を推進する
こと自体が可能なのかを検討する必要性のある地域など、その地域の実状に合った方法で取り組ん
で行く必要がある。
- 14 -
(4)薬 局
調査結果の概要
(質問1)在宅患者訪問薬剤管理指導料の届出について
○ 回答のあった薬局1,050か所のうち 「在宅患者訪問薬剤指導料」の届出をしている薬局は、694か、
所(66.1%)である一方、届出をしていない薬局が352か所(33.5%)となっている。
○ 届出をしていない薬局352か所のうち、今後(2~3年後)届出をしたいと回答している薬局は、
121か所(34.4%)となっている。
○ また、届出済の薬局と今後届出したい意向の薬局を併せると815か所となり、今後、全体(回答総
数1,050か所)の8割弱の薬局において「訪問薬剤管理指導料」の算定が可能となることが見込まれ
る。
(質問2)居宅療養管理指導料の指定を不要とする旨の申出について
「 」 、 、○ 介護保険制度の 居宅療養管理指導料 を算定するとして 指定不要の申出をしていない薬局は
840か所(80.0%)となっており、全体の8割の薬局が指定(みなし)居宅療養管理指導サービス事
業者となっている。
(質問3)麻薬小売業の免許取得状況について
、 、 ( )○ 回答があった薬局1,050か所のうち 麻薬小売業の免許を取得している薬局は 812か所 77.3%
となっている。
○ 免許を取得していない薬局233か所のうち 今後 麻薬免許を取得する意向のある薬局は87か所 3、 、 (
7.3%)となっている。
○ 既に免許を取得している薬局812か所と併せると、899か所となり、今後、全体の8割を超える薬
局で麻薬の取扱いが可能となると見込まれる。
(質問4)保険請求の有無に関わらず在宅医療(服薬説明等)の実施状況について
○ 「在宅医療を実施している」と回答のあった薬局は、212か所(20.2%)で 「以前に実施したこ、
とがある (在宅医療を実施できる体制はあるが、調査時点において対象となる患者がいないため実」
施していない場合。以下同じ)と回答した薬局は、65か所(6.2%)となっている。
○ また 「今後取り組む意向がある」と回答した薬局は、208か所(19.9%)となっている。、
(質問5)在宅医療の実施状況について
○ 質問4で 「在宅医療を実施している」又は「以前実施したことがある」と回答のあった薬局277、
か所について、4月の保険請求の実施状況を見ると 「請求している」と回答した薬局は、72か所で、
- 15 -
患者694人について請求を行っていた。また 「以前請求したことがある (調査時点において対象と、 」
なる患者がいないため請求していない場合。以下同じ)と回答した薬局44か所を含めると116か所に
おいて請求を行っていた。
○ 一方 「保険請求していない」と回答した薬局は、138か所で患者1,485人については、在宅医療を、
実施していながら請求は行っていなかった。
○ また、薬局の薬剤師の訪問場所については、自宅が一番多く、薬局212か所で1,202人の患者を訪
問している一方、グループホームと老人ホームを加えた施設については、薬局91か所で、自宅を上
回る1,424人の患者を訪問している。
(質問6)在宅医療の実施困難な理由について
○ 在宅医療を実施していない薬局773か所において、実施困難な理由として回答した内容を見ると、
「スタッフ不足」が541か所(70.0%)と一番多く、次いで「医師からの指示がない」が457か所(5
9.1% 「患者からのニーズがない」が396か所(51.2%)となっている。)、
、「 」 、 、○ また 実施困難な理由が解決されれば積極的に実施したい と回答した薬局は 355か所であり
「様子を見る」と回答した薬局は、ほぼ同数の321か所となっている。
○ 質問4で「在宅医療を実施している」または「以前に実施したことがある」と回答した薬局277か
所に 「困難理由が解決されれば積極的に実施したい」と回答した薬局355か所を加えると、全体の、
約6割にあたる632か所の薬局が在宅医療の実施に前向きな考えを示している。
(質問7)在宅医療に関して連携している機関について
○ 薬局が連携している機関としては、病院が268か所、一般診療所が278か所とほとんどを占めてい
る状況であり、その他には訪問看護ステーションが84か所、介護保険施設が54か所となっている。
(質問8)在宅医療に係わることで何か困っていること、また、今後の要望について
○ 在宅医療の実施が困難な理由については 「薬剤師不足で手が回らないなど人員的な問、
題(36件) 「業務の都合上、在宅訪問の時間が夜間になってしまう(6件) 「患者負担を」、 」、
いやがられる(3件) 「在宅での服薬指導はサービスでやっている(8件) 「今まで請求」、 」、
していないのに急に請求できない 「保険請求により、他の薬局との不均衡が生じる 、」、 」
「知識・技術の研修が必要(17件) 「薬剤師の取り組みが認知されていない 「医師か」、 」、
らの指示などに関する要望(12件)」などの意見があった。
○ 調剤報酬や保険請求については 「請求方法等がわからない(3件) 「グループホームや老人、 」、
ホームの入所者の訪問点数の設定が低い 、点数の増額をしてほしい(採算がとれない)(5」
件) 「作成すべき資料が多すぎる」などの意見があった。」、
○ 関係機関等との連携体制については 「連携が必要(11件)」の意見が最も多く 「在宅、 、
医療のチームメンバーに入れてほしい」や「グループホーム、老人ホームの制約で業務遂
行が出来ない」などの意見もあった。
- 16 -
、 、 」○ 都市部などにおいては 駐車許可の要望など(12件)が多く 地方では移動が困難(4件)
等の意見が多かった。
○ 在宅医療に関わっての感想などについては 「独居(認知)老人や身障、知的など契約、
が困難 耳が遠い 視力低下等こちら側の説明を理解してもらうのに困難がある 患」、「 、 」、「
者自身や家族が薬剤師が訪問する事の必要性を感じていない」などの意見があった。
調査結果の考察
<薬局への働きかけ>
■ 在宅患者訪問薬剤管理指導については 「今後届出をしたい」と回答している薬局に対し、研修の、
実施など積極的な働きかけにより、算定可能な薬局が8割弱となるものと考えられる。
■ また、麻薬小売業の免許については、免許取得の意向のある薬局に対し、研修会など機会を通じ
て、免許取得についての働きかけを行うことにより、8割を超える薬局で麻薬の取扱いが可能とな
ると考えられる。
<在宅医療の実施状況>
■ 「在宅医療を実施している」又は「以前実施したことがある (調査時点において実施していない」
が、また指示があれば実施できる薬局も含む )と回答した薬局は、277か所で全体の約25%の薬。
局が在宅医療を経験している薬局であり、そのうち、保険を「請求している」と回答した薬局は72
か所で、さらに 「以前請求したことがある (調査時点において実施していないが、また指示があ、 」
れば実施できる薬局も含む )と回答した薬局44か所を含めると116か所となり、全体の約10%の。
薬局において保険請求を行った実績があった。
■ また、訪問を実施していたが保険請求を行っていなかった薬局においては、質問8の自由回答の
記載から「請求方法等がわからない」など薬局としての問題もあると考えられるが 「患者負担をい、
やがられる 「今まで請求していないのに急に請求できない 「他の薬局との不均衡」など患者へ」、 」、
負担をかけたくない配慮などが大きな要因であると考えられる。
■ 薬剤師の訪問場所については、自宅を訪問している薬局が一番多いが、グループホームと老人ホ
ームを加えた施設を訪問をしている薬局数は、少ないにもかかわらず、患者数は自宅を訪問してい
る患者数を上回っており、今後とも施設への訪問の増加が予想されるとともに、在宅医療として重
要な対象施設になってくると考えられる。
■ また、グループホームについては、看護職が必置義務でないことから、今後、薬剤師による麻薬
、 、 。等の適正管理が求められる中 薬剤師の訪問場所として 特に注目される施設になると考えられる
<在宅医療が実施困難な理由>
■ 在宅医療が実施困難な理由としては 「スタッフ不足」が一番多く、在宅医療を実施していない薬、
- 17 -
局の約75%となっているが、単純な薬剤師の人員不足もあるが、訪問時間などの薬剤師の勤務体
制の調整とともに、地域によっては、駐車場の確保などの改善も必要と考えられる。
■ また 「患者からのニーズがない」という課題に対しては、患者が費用を負担することを嫌がるこ、
とやサービス(無償)として要求される現状があるため、医師、ケアマネージャーや訪問看護師など
からの積極的な情報収集とともに、薬剤師からの積極的な情報提供等により改善が図られると考え
られる。今後、他の医療関係者に対し薬剤師の在宅医療への参画に関する理解を深める努力が必要
であると考えられる。
■ 「医師の指示がない」という課題に対しては 「薬剤師の取り組みが認知されていない」など医師、
から信頼される薬剤師として研修の実施等による知識の向上とともに医師に対し、薬剤師からの積
極的な情報提供等を行っていく必要があると考えられる。
■ 今回のアンケートから、在宅医療の実施困難な理由が解決されれば、積極的に実施したいと回答
した薬局も多いことから、今後の対策の充実により、全体の約6割の薬局で在宅医療を実施するこ
とが可能と考えられる。
<他の関係機関との連携体制について>
■ 関係機関との連携では、病院や一般診療所がほとんどであるが、日常的な関係機関との連携や医
療機関の集まる会議への積極的な参加など薬局側からも積極的なアプローチが必要であると考えら
れる。
、 「 」 「 」 、 、■ また 連携先に 在宅療養支援診療所 や 歯科診療所 が含まれており 少ない数ではあるが
これらの機関と薬局との積極的な連携が推進されているのではないかと考えられ、今後とも注目さ
れる。
- 18 -
- 19 -
6 調査の結果
(1)病 院………………………………………………………21
(2)診療所………………………………………………………31
(3)訪問看護ステーション……………………………………45
(4)市町村………………………………………………………55
(5)薬 局………………………………………………………63
- 20 -
- 21 -
在宅医療に関するアンケート調査の結果(病 院)
質問1 在宅医療を実施していますか。また、今後、在宅医療に取り組む意向はありますか。
在宅医療を実施している病院につ
いては 「単独で実施している」が6、
6か所(40.5% 「他の医療機関と)、
の連携により実施している」が10か
所(6.1%)と併せて、5割弱の病院
で実施しているとしている一方 取、「
り組む意向はない」が47か所(28.8
% 「取り組む意向はあるが実施は)、
難しい」が32か所(19.6%)となっ
ている。
質問2 在宅医療を実施していない理由は何ですか。
在宅医療を実施していない理由と
しては 「実施するためのスタッフ、
がいない が55か所と最も多く 必」 、「
要性を感じない (15か所 「患者」 )、
からのニーズが少ない (14か所)」
が続いている。
「その他」としては 「他の医療、
機関に依頼 「もっと医療の必要な」、
」、患者さんがいるため対応出来ない
「同法人内に訪問看護ステーション
・訪問診療を実施クリニックがある
ため」などがあった。
質問3 訪問診療を行う対象範囲を決めていますか。
訪問診療を行う対象範囲について
は、決めている病院が49か所(64.5
%)となっており、その内容として
、「 」 ( )、は 市町村内 が28か所 36.8%
「距離」が11か所(14.5% 、具体)
的には、1㎞から30㎞まで様々な設
定となっている。
「 」 、「 」、その他 としては 関連施設
「近郊市町村 「車で片道20~30分」、
程度」などがあった。
質問1 回答総数:163か所
単独で実施66
40.5%
意向はない47
28.8%
5年以内に実施
84.9%
意向はあるが、難しい
3219.6%
連携により実施10
6.1%
質問2 回答総数:87か所
55
1410
15 15
0
10
20
30
40
50
60
スタ
ッフが
いな
い
ニー
ズが少
な
い
採
算
がとれな
い
必
要性
を
感
じな
い
その他
質問3 回答総数:76か所
その他10
13.2%
距離11
14.5%
市町村内28
36.8%
決めている4964%
決めていない27
35.5%
- 22 -
質問4 訪問診療に対応する時間を決めていますか。
訪問診療に対応する時間について
は 「外来診療時間内のみ対応」が4、
0か所(49.4%)と約半数を占め、
次いで「時間を決めて対応」が18か
所(22.2%)となっており、具体的
「 」、「 」、には 8:30ー17:00 9:00-12:00
「14:00-15:00」など様々な設定と
なっている。
「 」 、24時間体制で対応 については
7か所(8.6%)となっている。
「その他」としては 「訪問診療、
計画に基づく 「対象者の状況と連」、
帯医療機関の体制により決めてい
る」などとなっている。
質問5 訪問診療の従事者数について
区 分 常 勤 非常勤
( )訪問診療の従事者数については、 常勤換算数
医 師 1.6 0.2在宅医療を実施している病院の平均
看 護 職 員 1.9 0.2でみると 「医師」が常勤1.6人、非、
歯 科 医 師 0.0 0.0常勤0.2人 「看護職員」が常勤1.9、
薬 剤 師 0.2 0.0人、非常勤0.2人など合計で常勤4.5
0.5 0.0人、非常勤0.4人となっている。 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士・ ・
そ の 他 0.3 0.0「その他」としては 「精神保健、
計福祉士 「運転手」があった。」、
4.5 0.4
質問6 訪問診療を行った患者の状況について
(平成20年4月1日~4月30日までの1か月間)
実患者数
(人) うち訪問診療を行った実患者数につい
がん患者数ては、多いところでは200人を超え
訪 問 診 療 を 行 っ た 実 患 者ているが、実施している病院の平均
(実施している病院の平均) 19.6 0.8では、19.6人となり、その中でがん
患者については、0.8人となってい
る。
また、利用者の年齢区分では 「7、
5歳以上」の方が976人(65.6%)と
最も多く、次いで「65~74歳」が24
6人(16.5%)となっており 「20歳、
未満」も124人(8.3%)となってい
る。
質問4 回答総数:76か所
外来診療時間内のみ対応
4052.6%
外来診療時間外のみ対応
11.3%
時間を決めて対応17
22.4%
その他11
14.5%
24時間体制で対応
79.2%
利用者の年齢区分 回答総数:76か所
20-40歳未満33
2.2%
40-65歳未満1097.3%
75歳以上976
65.6%
65-74歳未満246
16.5%
20歳未満1248.3%
- 23 -
、「 」往診している場所別では 自宅
が822人(55.2%)であり、次いで
「グループホーム」が396人(26.6
% 「老人ホーム」が196人(13.2)、
%)となっている。
「その他」としては 「高齢者下、
宿 「高齢者マンション 「知的障」、 」、
害者施設」などがあった。
質問7 今後、現在の体制を維持した場合、1か月あたり訪問患者数を何人程度増やすことができますか。
現在の体制を維持した場合 「患、
者数を増やすことが可能」とした病
院については、30か所(39.0%)と
なっており 「患者数を維持するこ、
とはできるが現状を維持するつも
」 ( )、り とした病院が23か所 29.9%
「患者数を増やすことはできない」
とした病院が7か所(9.1%)となっ
ている。
なお、増やすことができる患者数
については、少ないところで「2人
程度 、多いところで「30人程度」」
としている。
質問8 訪問診療の開始は、誰(どこ)からの紹介によるものですか。
(平成20年4月1日~4月30日までの1か月間)
訪問診療の開始については 「病、
院」からの紹介が264人(17.7%)
、 、「 」と最も多く 次いで 本人・家族
が164人(11.0% 「居宅介護支援)、
事業所」が36人(2.4%)などとな
っている。
「その他」としては 「老人ホー、
ム 「グループホーム」などがあっ」、
たが、未記載や新患のみの人数を報
告している病院が多く、その他に含
めているため、大半を占めている。
往診している患者の場所別 回答総数:76か所
自宅822
55.2%グループホーム396
26.6%
老人ホーム196
13.2%
その他74
5.0%
質問7 回答総数:76か所
患者を増やすことが可能
3039.5%
現状維持22
28.9%
わからない13
17.1%
その他4
5.3%
増やすことはできない
79.1%
質問8 回答総数:76か所
その他
1,019
68.5%
本人・家族
164
11.0%
病 院
264
17.7%
居宅介護支援
事業所
36
2.4%
一般診療所
1
0.1%地域包括
支援センター
4
0.3%
- 24 -
質問9 訪問診療終了患者の状況について記入してください。
(平成20年4月1日~4月30日までの1か月)
訪問診療修了者の状況について
は 「患者の入院(他医療機関への、
転院 」が26人と最も多く 「患者の) 、
死亡」が9人 「症状軽快」が5人と、
続いている。
その他としては 「該当者なし」、
などとなっている。
質問10 入院後の状況(質問9で入院とした患者)について
(平成20年5月10日現在の状況)
訪問診療修了者の中で入院となっ
た患者については 「入院継続中」、
が12人と最も多く 「入院1週間以、
上経過後死亡」が6人 「1週間未満、
で死亡」が2人となっている。
質問11 在宅で看取った患者の状況について
(平成20年4月1日~4月30日までの1か月)
実患者数
(人) うち在宅で看取った実患者数について
がん患者数は 4か所の病院で6人となっており、 、
看 取 っ た 実 患 者そのうちがん患者数は4人となって
6 4いる。
年齢区分でみると「75歳以上」が
4人(66.7% 「65歳~74歳」が2人)、
(33.3%)となっている。
質問9 回答総数:76か所
患者の死亡 9 患者の入院 26
施設等への入所5
病状軽快 5
その他 9
0% 20% 40% 60% 80% 100%
質問10 回答総数:76か所
入院継続中12
入院後死亡(1週間未満) 2
入院後死亡(1週間以上) 6
不明 6
0% 20% 40% 60% 80% 100%
年齢区分 回答総数:76か所
75歳以上4
66.7%
65ー74歳未満2
33.3%
- 25 -
看取った場所別でみると、すべて
「自宅」での看取りであり 「グル、
ープホーム」や「老人ホーム」等は
なかった。
質問12 在宅において終末期医療について実施していますか。
在宅における終末期医療の実施に
ついては 「実施していない」病院、
が45か所(59.2%)となっており、
実施している 病院が24か所 31.「 」 (
6%)となっている。
質問13 在宅で終末期医療を行う場合の限界について
在宅で終末期医療を行う場合の考
え方については 「可能な限り自宅、
で看取りまで行うべきである」との
考え方が20か所(26.0%)と最も多
いが 「可能な限り自宅で看取りま、
で行うが、死の直前は医療機関で行
うべきである」との考え方が18か所
(23.4%)と僅差であり 「終末期、
医療は自宅では困難である」との考
え方も11か所(14.3%)となってい
る。
「その他」としては 「可能な限、
り在宅で看取ることを支援したい
が、現在の体制では困難 「家族の」、
受け入れ方しだい 「苦痛の軽減が」、
可能なら在宅で良いと思う」などの
意見があった。
看取った場所 回答総数:76か所
自宅6
100%
質問12 回答総数:76か所
実施していない45
59.2%
今後実施したい7
9.2%
実施している24
31.6%
質問13 回答総数:76か所
可能な限り自宅20
26.3%
その他27
35.5%
死の直前は医療機関
1823.4%
自宅では困難11
14.5%
- 26 -
質問14 在宅医療に関して連携している機関について
在宅医療に関して連携している
機関については 「訪問看護ステー、
ション」が47か所と最も多く、次
いで「指定居宅介護支援事業所」
が44か所 「病院」が38か所 「訪、 、
問介護事業所」が29か所などとな
っている。
質問15 訪問看護ステーションとの連携で困ることはありますか。
訪問看護ステーションとの連携
で困ると答えた病院は、11か所(1
4.5%)となっている。
連携にあたって困る理由として
は 「どのような訪問看護が提供で、
きる機関なのか情報がないため指
」 、示がしにくい が7か所と最も多く
「どこに訪問看護ステーションが
あるのか情報がない」が3か所など
となっている。
「その他」としては「訪問看護
ステーションが多忙で無理に依頼
」、「 、している状況がある なかなか
意志が伝わらない時がある 「ケ」、
ースカンファレンスを行う期会が
なく、患者の情報交換がうまくい
かない 「制度が複雑すぎて、患」、
者が理解できない」などの意見が
あった。
質問14 回答総数:76か所
病院 38
一般診療所 13
歯科診療所 7
保険薬局 18
介護保険施設19
訪問看護ステーション 47
指定居宅介護支援事業所 44
訪問介護事業所29
0 10 20 30 40 50
質問15 回答総数:76か所
ある11
14.5%
ない65
85.5%
訪問看護ステーションとの連携で困ることの理由回答総数:11か所
3
7
1 1
5
0
1
2
3
4
5
6
7
8
情報
がな
い
指示
がしに
くい
応じて
もらえな
かった
担当
領域
外
その
他
- 27 -
質問16 薬局との連携で困ることはありますか。
薬局との連携で困ると答えた病
院は、6か所(7.9%)となってい
る。
連携で困る理由としては 「どの、
ような内容が提供できる機関なの
」か情報がないため指示がしにくい
が5か所と最も多く 「どこに在宅、
医療ができる薬局があるのか情報
」 。がない が3か所などとなっている
質問17 薬局との連携により充実したい内容は何ですか。
薬局との連携により充実したい
内容については 「服薬状況の管理、
(健康食品を含む 」が37か所と最)
も多く 「副作用・相互作用のチェ、
ックと服薬指導」が34か所 「薬の、
」保管管理及び保管取扱い上の指導
が22か所などとなっている。
その他としては 「輸液処方の対、
応ができ、混注や宅配サービスを
する薬局が必要 「何が対応出来」、
るのか情報が得にくい 「薬局で」、
患者にどのような説明をしている
のか不明」との意見があった。
質問16 回答総数:76か所
ない70
92.1%
ある6
7.9%
薬局との連携で困ることの理由 回答総数:6か所
3
5
1
2
0
1
2
3
4
5
6
情報
がな
い
指示
がしに
くい
応じて
もらえな
かった
その
他
質問17 回答総数:76か所
3734
22
913
3
0
5
10
15
20
25
30
35
40
服薬
状況
の管
理
副作
用・相
互作
用の
チェッ
ク
薬の
保管
管理
の指
導
麻薬
の服
薬管
理
医療
材料
の供
給
その
他
- 28 -
質問20 本アンケートに関する意見や在宅医療に関する意見について
■ 今回このような調査を行い北海道の現状を知る試みは良いことだと思います。
しかし、せっかく集めた情報を提供した側に伝えようとする意図が見えません。今回の調査をま
とめた上で、その結果と道の見解を各医療機関に示すべきだと思います。
インターネットでも何らかの講演会でもよいので、北海道としてどのように在宅医療を考えてい
くのかを是非とも情報提供されることを望みます。
■ 当院のような一次産業主体で高齢している町では、住宅医療そのものが物理的に困難であること
を述べておきます。できればアンケートをもとに政策グループの方々が地方を実際にまわって、現
実的な問題を目で確認することを行ってほしいと願っております。
■ 看取りを中心とした病院への期待が強く、体温上昇、感染、尿量のコントロールなど家族の方が
長年介護されていることが多く、自分たちの思いで、処方などの要求をされることあり、医療者と
して、そこはゆずれないと思うところも、なかなか伝えられずに、困惑してしまうことも多々あり
ます。
■ 患者や、地域の方の意見を反映し、在宅医療についても検討していきたいと思います。
■ 将来的には在宅医療も併設でなければならないと考えていますが、現状では資金面、人為的面で
実施できないでおります。人員に余裕がありません。
■ 退院を促進されている時でもありますので、在宅の医療はますます必要と思います。考え直す時
だと思います。
■ 在宅医療、訪問看護については、地域連携(病診連携)を強化することにより安定すると考えて
います。現在、当院では家庭医の取り組みを始めています。
。■ 地域での在宅療養支援診療所がどこなのか?後期高齢者医療を算定しているところがどこなのか
リアルタイムに確認できれば、連帯を進めていく上でより円滑になり、かつ地域の患者様の福祉向
上につながり安心を与えられるのではないかと性に考えます。
■ 当院では、以前はグループ施設に訪問看護ステーションがありましたが、利用者減により休止し
ています。往診の希望も聞かれますが、医師・看護師不足のため対応できない状況です。
■ 在宅医療は他の病院、施設との連携で成り立っている。地域の連帯を進める取り組みの強化を望
む。
■ 高齢者医療問題は、在宅問題であると思います。安い共同住宅を提供して社会的入院を減らし、
前方支援病院の役割を果たしながら地域のニーズに応えたいを思います。
■ 在宅医療を充実させたくても、地域における医師看護師不足は深刻で、患者・家族のニーズには
応じられない。スタッフを充実させる対策を望む。
■ 訪問看護のみ行っていますが、訪問診療するスタッフがおりません。本年4月に1名だけ自宅で
看取ったケースがありますが、病院の職員の親であったという特殊な例です。
■ 病院として、今後も在宅医療に取り組むつもりではあるが、具体的に動いてはいない。希望者が
いないことと、近くに24h対応してくれるクリニックや訪看があるため、そちらを希望する方が
多い。
■ 在宅の対象者は多数いるが、受け入れが難しく、長期入院となる。今後の課題と思います。高齢
者が在宅で生活できるよう援助してくれる所(ケアマネ・ケースワーカー・ボランティアなど)明
確になるとよい(私が知らないだけかな)個人病院での訪問には限界があります。
- 29 -
■ 国の医療政策は病院は入院医療中心で、診療所が在宅中心としていると思われるが、在宅療養支
援診療所について、都市部に集中し、十勝地域では、2診療所の届けしかないと思われる。在宅医
療を狙う診療所が非常に少なく、急性期から慢性期、慢性期から在宅の流れが、途絶えてしまう恐
れが強いと感じる。
■ 他の医療機関(訪問介護ステーションではない場合)での訪問看護、訪問診療がどの様な形態で
運営されているのか情報が欲しい。
■ 当院も医師不足で住宅医療に向けて手配がつかない。
■ 在宅医療を考える場合、対象となる疾患を高齢者の慢性疾患と、がんなどかなりの準備が必要な
疾患とを分けて考える必要がある。高齢者慢性疾患の在宅医療は特に困難を伴うことは少ないが、
がんの在宅医療を進めるには解決しなければならない大きな問題が阻害要因として立ちはだかって
いる。それらが克服されないことが、多くの地域で在宅医療が進まない要因の一つとなっている。
その阻害要因として常に問題となる点が、①介護が大変であること、②疼痛など辛い症状が出現
したときの対応、③急変時の対策、④その他(市民への広報、ネットワーク作り 、などである。)
これらの阻害要因をクリアできてはじめて患者やその家族にとって安心できる在宅医療と考えるこ
とが出来る。したがって「がんの在宅医療」を出来るようにすることが 「在宅医療」成功のモデル、
となりうると考える。
当地区においては2004年4月から在宅ホスピス・ネットワークを立ち上げ、先に挙げた「が
ん患者の在宅ケアの阻害要因」を克服すべく、年3回の例会と、年数回の幹事会を開催し、取り組
みを進めている。この対象患者がその恩恵を受けられることを目指している。既に先に挙げた阻害
要因の内「③急変時の対応」については全ての基幹病院が対応を表明しており、診療所医師、看護
ステーション、患者にとっても最も大きな安心材料となるものと考える 「④その他」の内、市民啓。
。「 」蒙・教育のためのパンフレットの作成は印刷を待つだけとなっている ②疼痛などの辛い症状対応
のためには、教育・研修が必要で、スキルアップを目指すワーキンググループが作業を進めようと
している。
在宅ホスピス・ネットワークを推進するに当たり、これまで室蘭保健所からも多くの助言を頂い
ていて、感謝している。今後とも一層の道の支援を期待している。
- 30 -
- 31 -
在宅医療に関するアンケート調査の結果(診療所)
質問1 在宅医療を実施していますか。また、今後、在宅医療に取り組む意向はありますか。
在宅医療を実施している診療所に
ついては 「単独で実施している」、
が66か所(41.2% 「他の医療機関)、
との連携により実施している」が71
か所(25.6%)と併せて、6割強の
診療所で実施しているとしている一
方 「取り組む意向はない」が50か、
所(18.1% 「取り組む意向はある)、
」 ( )が実施は難しい が35か所 12.6%
となっている。
質問2 在宅医療を実施していない理由は何ですか。
在宅医療を実施していない理由と
しては 「実施するためのスタッフ、
がいない が60か所と最も多く 患」 、「
」( )者からのニーズが少ない 21か所
「採算がとれない (10か所 、が続」 )
いている。
「その他」としては 「実施する、
ための時間がない 「詳細を把握し」、
ていない 「在宅医療を行っていま」、
したが、在宅支援診療所の基準が高
く、必要性を感じていますが、能力
的に無理」などがあった。
質問3 訪問診療を行う対象範囲を決めていますか。
訪問診療を行う対象範囲について
は、決めている診療所が105か所(5
8.0%)となっており、その内容と
しては 「市町村内」が43か所(23.、
8% 「距離」が42か所(23.2% 、)、 )
具体的には、2㎞から30㎞まで様々
な設定となっている。
「その他」としては 「付属の高、
齢者下宿のみに限る 「グループホ」、
ームのみ 「隣接する町内まで」な」、
どがあった。
質問1 回答総数:277か所
単独で実施114
41.2%
連携により実施71
25.6%
5年以内に取り組む意向あり
72.5%
意向はあるが、難しい
3512.6%
意向はない50
18.1%
質問2 回答総数:92か所
60
21
105
21
0
10
20
30
40
50
60
70
スタ
ッフが
いな
い
ニー
ズが少
な
い
採算
がとれな
い
必要性
を
感
じな
い
その他
質問3 回答総数:185か所
その他26
14.1%
市町村内43
23.2%
距離40
21.6%
決めている109
58.9%
決めていない76
41.1%
- 32 -
質問4 訪問診療に対応する時間を決めていますか。
訪問診療に対応する時間について
は 「24時間体制で対応」が102か所、
(55.1%)と最も多く、次いで「外
来診療時間内のみ対応 が37か所 2」 (
)、「 」0.0% 外来診療時間外のみ対応
が15か所(8.1% 「時間を決めて)、
対応」が13か所(7.0%)となって
おり、具体的には「月・火14:00-17
:00 「10:30-11:45 「14:00-16:0」、 」、
0」など様々な設定となっている。
「その他」としては 「ケースバ、
イケースで、その都度対応 「基本」、
的に診察時間内ですが、時間外、休
日でも可能であれば対応」などとな
っている。
質問5 訪問診療の従事者数について
区 分 常 勤 非常勤
( )訪問診療の従事者数については、 常勤換算数
医 師 1.2(1.3) 0.1(0.1)在宅医療を実施している診療所の平
看 護 職 員 2.1(2.4) 0.4(0.4)均でみると、医師が常勤1.2人、非
歯 科 医 師 0.0(0.0) 0.0(0.0)常勤0.1人、看護職員が常勤2.1人、
薬 剤 師 0.0(0.0) 0.0(0.0)非常勤0.4人など合計で常勤3.9人、
0.1(0.1) 0.0(0.1)非常勤0.5人となっている。 理 学 療 法 士 作 業 療 法 士 言 語 聴 覚 士・ ・
そ の 他 0.4(0.4) 0.0(0.1)
計「その他」としては 「PSW」、
3.9(4.2) 0.6(0.6)などがあった。
( )内の数値は、在宅療養支援診療所のみの数値
質問6 訪問診療を行った患者の状況について
(平成20年4月1日~4月30日までの1か月間)
実患者数
(人) うち訪問診療を行った実患者数につい
がん患者数ては、多いところでは300人を超え
訪 問 診 療 を 行 っ た 実 患 者ているが、実施している診療所の平
<実施している診療所の平均> 33.9 1.1均では、33.9人となり、その中でが
. ( . )ん患者については、1.1人となって ( )42 8 1 4
( )内の数値は、在宅療養支援診療所のみの数値いる。
また、利用者の年齢区分では、75
歳以上の方が5,544人(88.3%)と
なっており、次いで65~74歳が559
人(8.9%)となっている。
質問4 回答総数:185か所
外来診療時間内のみ対応
3720.0%
外来診療時間外のみ対応
158.1%
その他18
9.7%時間を決めて
対応13
7.0%
24時間体制で対応102
55.1%
利用者の年齢区分 回答総数:185か所
75歳以上5,54488.3%
20-40歳未満19
0.3%20歳未満
40.1%
40-65歳未満1532.4%
65-74歳未満5598.9%
- 33 -
、「 」往診している場所別では 自宅
が2,390人(38.1%)であり、次い
で「グループホーム」が2,262人(3
6.0% 老人ホーム が932人 14.)、「 」 (
8%)となっている。
「 」 、「 」、その他 としては 老人下宿
「障害者施設 「ケアハウス」など」、
があった。
質問7 今後、現在の体制を維持した場合、1か月あたり訪問患者数を何人程度増やすことができますか。
現在の体制を維持した場合 「患、
者数を増やすことが可能」とした病
院については、107か所(57.8%)
となっており 「患者数を維持する、
ことはできるが現状を維持するつも
」 ( )、り とした診療所が45か所 24.3%
「患者数を増やすことはできない」
とした診療所が14か所(7.5%)と
なっている。
なお、増やすことができる患者数
については、少ないところで2人程
、 。度 多いところで100人としている
質問8 訪問診療の開始は、誰(どこ)からの紹介によるものですか。
(平成20年4月1日~4月30日までの1か月間)
訪問診療の開始については 「本、
人・家族」が420人(6.8%)と最も
多く、次いで 「病院」が272人(4.、
4% 「居宅介護支援事業所」が71)、
(1.4%)などとなっている。
「その他」としては 「老人ホー、
ム 「グループホーム」などがあっ」、
たが、未記載や新患のみの報告して
いる病院が多く、その他に含めてい
るため、大半を占めている。
往診している患者の場所別 回答総数:185か所
自宅2,39038.1%
グループホーム2,26236.0%
老人ホーム932
14.8%
その他694
11.1%
質問7 回答総数:185か所
患者を増やすことが可能
10757.8%
現状維持45
24.3%
わからない12
6.5%
その他7
3.8%増やすことは
できない14
7.5%
質問8 回答総数:185か所
その他5,16283.7%
地域包括支援センター
40.3%
一般診療所2373.8%
居宅介護支援事業所
362.4%
病 院2724.4%
本人・家族4206.8%
- 34 -
質問9 訪問診療終了患者の状況について記入してください。
(平成20年4月1日~4月30日までの1か月)
訪問診療修了者の状況について
は 「患者の入院(他医療機関への、
転院 」が121人と最も多く 「施設) 、
」 、「 」等への入所 が46人 患者の死亡
が44人と続いている。
、「 」、「 」その他としては 転医 転居
などとなっている。
質問10 入院後の状況(質問9で入院とした患者)について
(平成20年5月10日現在の状況)
訪問診療修了者の中で入院となっ
た患者については 「入院継続中」、
が101人と最も多く 「入院1週間以、
上経過後死亡」が7人 「1週間未満、
で死亡」が4人となっている。
質問11 在宅で看取った患者の状況について
(平成20年4月1日~4月30日までの1か月)
実患者数
(人) うち在宅で看取った実患者数について
がん患者数は、26か所の診療所で43人となって
看 取 っ た 実 患 者 43 15おり、そのうちがん患者数は15人と
うち在宅療養支援診療所 37 10なっている。
年齢区分でみると「75歳以上」が
33人(76.7%「65歳~74歳 「40歳」、
~65歳」がそれぞれ5人(11.6%)
となっている。
質問9 回答総数:185か所
患者の死亡 44 患者の入院 147
施設等への入所46
病状軽快 46
その他 9
0% 20% 40% 60% 80% 100%
質問10 回答総数:185か所
入院継続中101
不明35
入院後死亡(1週間未満)
4
入院後死亡(1週間以上)
7
0% 20% 40% 60% 80% 100%
年齢区分 回答総数:185か所
20歳未満0
0.0%
40ー65歳未満5
11.6%
65ー74歳未満5
11.6%
75歳以上33
76.7%
20ー40歳未満0
0.0%
- 35 -
、「 」看取った場所別でみると 自宅
が22人 51.2% と半数を占め グ( ) 、「
ループホーム が6人 14.0% 老」 ( )、「
人ホーム」が3人(7.0%)となって
いる。
質問12 在宅において終末期医療について実施していますか。
在宅における終末期医療の実施に
ついては 「実施している」診療所、
( ) 、が118か所 63.8% となっており
「実施していない」診療所が58か所
(31.4%)となっている。
在宅療養支援診療所だけでみる
と 「実施している」診療所が95か、
所(75.4%)となっており 「実施、
していない」診療所が25か所(19.8
%)となっている。
看取った場所 回答総数:185か所
自宅22
51.2%
グループホーム6
14.0%
老人ホーム3
7.0%
その他12
27.9%
質問12 回答総数:185か所
実施していない58
31.4%実施している
11863.8%
今後実施したい
46.7%
質問12(在宅療養支援診療所)
回答総数:126か所
今後実施したい
46.7%
実施している95
75.4%
実施していない25
19.8%
- 36 -
質問13 在宅で終末期医療を行う場合の限界について
在宅で終末期医療を行う場合の考
え方については 「可能な限り自宅、
で看取りまで行うべきである」との
考え方が75か所(40.5%)と最も多
いが 「可能な限り自宅で看取りま、
で行うが、死の直前は医療機関で行
うべきである」との考え方が35か所
(18.4%)と続いており 「終末期、
医療は自宅では困難である」との考
え方も20か所(10.8%)となってい
る。
在宅療養支援診療所だけでみて
も 「可能な限り自宅で看取りまで、
行うべきである」との考え方が60か
所(47.6%)とより比率が増加し
ているが 「可能な限り自宅で看取、
りまで行うが、死の直前は医療機関
で行うべきである」との考え方が18
か所(13.7%)と続いており 「終、
末期医療は自宅では困難である」と
の考え方も10か所(7.9%)となっ
ている。
「その他」としては 「家族のサ、
ポート体制等により個別に判断する
べきと思う 「ナースにより全く異」、
なる 「患者や家族の状況、考え方」、
、 」、により違うので 一概に言えない
「本人・家族の希望、介護状態によ
る」などの意見があった。
質問13 回答総数:185か所
可能な限り自宅75
40.5%
その他56
30.3% 死の直前は医療機関
3518.4%
自宅では困難20
10.8%
質問13(在宅療養支援診療所)
回答総数:126か所
可能な限り自宅60
47.6%
その他39
31.0%
死の直前は医療機関
1813.7%
自宅では困難10
7.9%
- 37 -
質問14 在宅療養支援診療所の届出について
在宅医療支援診療所の届出につい
、「 」 ( )ては 届出済 が126か所 66.7%
となっているが 「届出予定」が4か、
所(2.1% 「平成20年度中に届出)、
したい」が2か所(1.1% 「2~3)、
年以内に届出したい」が1か所(0.
5%)にとどまっている。
質問15 在宅療養支援診療所の届出をしていない理由
在宅療養支援診療所の届出をして
いない理由としては 「24時間対応、
可能な体制を確保できない」が41か
所と最も多く 「終末期医療まで考、
えると責任が持てない が8か所 在」 、「
宅療養患者の緊急入院を受け入れる
体制を確保できない」が7か所と続
いている。
質問14 回答総数:185か所
届出済126
66.7%
届出予定4
2.1%
していない40
21.2%
平成20年度中に届出したい
21.1%
2~3年以内に届出したい
10.5%
届出は考えていない
168.5%
質問15 回答総数:63か所
41
3 48 7
25
05
1015202530354045
24時
間体制
を確保
できな
い
訪問看
護
と
の連携
が
確保
できな
い
診療内容上必
要性
が
な
い
終末期
医療
ま
で考
え
ると責任
が持
てな
い
緊急入院
を受
け入
れ
る体制
を確保
できな
い
ケア
マネジ
ャーと
の
連携
が難
し
い
その他
- 38 -
質問16 在宅医療に関して連携している機関について
在宅医療に関して連携している
機関については 「病院」が142か、
所と最も多く、続いて「訪問看護
ステーション」が111か所 「保険、
薬局」が68か所 「一般診療所」が、
63か所などとなっている。
質問17 訪問看護ステーションとの連携で困ることはありますか。
訪問看護ステーションとの連携
で困ると答えた診療所は、40か所
(21.6%)となっている。
連携にあたって困る理由として
は 「どのような訪問看護が提供で、
きる機関なのか情報がないため指
示がしにくい」が19か所と最も多
く 「指示をしたが応じてもらえな、
」 。かった が9か所などとなっている
「その他」としては「訪問ステ
ーションのスタッフ体制に限界が
ある 「日・祭日・夜間は出勤し」、
ないところが多い 「訪問看護師」、
の質の低下、認識の問題」などの
意見があった。
質問16 回答総数:185か所
病院142
一般診療所63
歯科診療所21
保険薬局68
介護保険施設35 訪問看護
ステーション111
指定居宅介護支援事業所
58
訪問介護事業所
48
0 20 40 60 80 100 120 140 160
質問17 回答総数:185か所
ある40
21.6%
ない145
78.4%
訪問看護ステーションとの連携で困ることの理由 回答総数:41か所
4
19
9
5
16
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
情報
がな
い
指示
がしに
くい
応じて
もらえな
かった
担当
領域
外
その
他
- 39 -
質問18 薬局との連携で困ることはありますか。
薬局との連携で困ると答えた病
院は、23か所(12.5%)となって
いる。
連携で困る理由としては 「どこ、
に在宅医療ができる薬局があるの
」 、か情報がない が9か所と最も多く
「どのような内容が提供できる機
関なのか情報がないため指示がし
」 。にくい が6か所などとなっている
質問19 薬局との連携により充実したい内容は何ですか。
薬局との連携により充実したい
内容については 「服薬状況の管理、
(健康食品を含む 」が94か所と最)
も多く 「副作用・相互作用のチェ、
ックと服薬指導」が80か所 「薬の、
」保管管理及び保管取扱い上の指導
が56か所などとなっている。
その他としては 「休日の処方が、
できない 「薬局で24時間対応」、
してもらえない」などのとの意見
があった。
質問18 回答総数:185か所
ない161
87.5%
ある23
12.5%
薬局との連携で困ることの理由 回答総数:23か所
9
6
3
9
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
情報
がな
い
指示
がしに
くい
応じて
もらえな
かった
その
他
質問19 回答総数:185か所
94
80
56
20 2212
0102030405060708090
100
服薬
状況
の管
理
副作
用・相
互作
用の
チェッ
ク
薬の
保管
管理
の指
導
麻薬
の服
薬管
理
医療
材料
の供
給
その
他
- 40 -
質問20 本アンケートに関する意見や在宅医療に関する意見について
■ 癌患者以外の終末期の定義が難しい。そのため「消極的な医療」をどうするかが難しい。医者同
士でグループをつくったとしても、1人の患者に対する終末期医療への考え方も違うので急変時に
代理の医者として呼ばれた時の対応などが難しくなる。
■ 介護と医療が混在しているためかえって複雑でわかりにくいシステムになっている。
■ 以前に勤務した新潟県や静岡県などに比べても、住民意識の面で病院志向が強いと感じる。北海
道は100数十年しか歴史がなく、在宅で治療をうけて看取るという文化が育ってないのか、病院
が多く作られて、在宅より充実した医療が受けられるため、そちらを選ぶのは当然となったのか、
医療側の意識として病院の方が経営面で有利なのか。
とにかく、なるべく患者さんの希望に沿うように、亡くなる場所を選べるように、不十分な体制
ながら住宅の終末期医療に取り組みたいと考えている。
■ 脳神経外科専門クリニックであるため(医師一人 、今後他医療機関と連携をとって行っていきた)
いが、現在の時点では不可能である。
■ 自宅での治療には限度がある。困難である。病状の変化、急変の対応ができない。ただ顔を見に
行くだけでは、充分な治療ができない。いずれ入院治療が必要になると思うが、認知症の患者を病
院側がすぐに受け入れてくれるのでしょうか?。拒否されることがある。
■ できる部分で協力したいと考えていますが、なるべく近い居宅であまり難しい技術を要しない方
なら、小院でも可能ではないかと思います。
■ 訪問診療した際、留守にしている診療所で何かあった場合、点滴している患者さんの変化、投薬
などに対し、対応できない。
■ 在宅診療とはどんなものなのか。どこまでニーズに応えられるのか。 社会のコンセンサスが出
来ていないと思います。例えば、高熱の出た患者に、点滴加療を求めたり(2h必要 、便秘の患者)
に浣腸を求めたり、病院と同じ治療レベルを在宅でも要求されることになると思います。患者の要
求レベルが高すぎてとても答えられないと考えます。
■ 主治医意見提出後、介護度についての決定については、希望を記入すると通知があるが、どこの
ケアマネジャーが対応し、いかなる介護をしているのか連絡がなく、次回主治医意見書を書くまで
クライアントの状態が不明で、時には七夕様で年に一度クライアントを診察する様な事があり、主
治医とはとてもいえない状態である。
■ 当法人は札幌市にクリニックがあるが、入院施設の確保が困難であり、早急時に断られる事も多
い。在宅医療の性質上、寝たきりの老人も多く、病院では入院期間が表期になりそうな例では、な
。 、 、かなか入院を受け入れてもらえない また 本来通院が困難な事から在宅医療が始まることが多く
何らかの検査が必要と判断されても、家族は病院に行くことができないと断られてしまう事もしば
しばある。時々、このような在宅医療を続ける事でいいのかと考える事がある。
■ ニーズは感じているが、時間もスタッフも不足。加算も見合ってない。
■ 在宅医療を行うことの病院経営上のメリット・デメリットが不明であり、今のところ行っていま
せん (聞く話では重複した医療機関でのトラブルもあるようで・・・)。
■ 病床削減、入院期間の短縮等で、患者さんが死ゆく場所が少なくなっています。当院でも 「在宅、
医療」をシステムとして取り入れてはいないが、自宅で死にたいという患者希望には、その都度応
えるようにしています。年に1~2人は在宅で看取ってます。在宅も大事ですが 「死ねる場所」の、
確保にも、取り組んで頂きたいと思います。
■ 在宅医療には「地域社会」の変化、見直しが併せて必要。以前の診療所ではいろいろやっていた
が、訪問、体力、経済的に大変。今も直接的にいろいろと(訪問看護の指示を交わして)連携して
- 41 -
いるが(特に問16の5と7=看護ステーションとケアマネージャー 、年々これからもビジネス化)
して中身が薄くなっている。
■ 保険医療が細分化、点数化ばかりに走り、併せて医療機関もビジネス化して、昔の在宅医療の姿
から遠くなってきている。例え病人であっても地域社会、家族とともに生きその中で死ぬのが理想
だが。
■ 急性期の治療が終わると即住宅での生活が余儀なくされます。高齢者は特に入院中のADLが低下し
在宅での介護が必要となる場合が多いです。しかし、在宅での介護力の有無に関わらず退院となる
場合が多く、独居や介護力のない在宅での生活は非常に厳しいです。介護サービスを利用するにも
経済的な問題も発生し利用回数も検討しなければなりません。高齢者が経済的負担なく安心して介
護が受けられるような制度ができることに期待します。
■ 時点では、在宅医療のニーズは少ないが、今後増加すると考えられるので、対応できる様にして
いきたい。
■ 在宅医療の拡大を阻むもの。
・家族が精神的な力不足(特に看取りの場合)在宅で最後までみとるということを、正しく理解し
ている家族は少ない。状態が少しでも悪くなると、不安になり在宅維持困難になる。
・24時間対応を求める制度 当院のような1人診療所では、現在困難。制度がなくても終末期医
療を行ってきた (その際、医師の私生活や家族の犠牲の上で行う事ができた)24時間対応がで。
きなくても、連携医療機関が24時間対応ならよいと思う (疲れているのは、勤務医だけではな。
い)
■ 終末期医療で連日の点滴を要する時、訪問看護ステーションの看護師に依頼すると負担金額が莫
大になる。看護師が点滴を入れに行き、終わるとまた抜きに行くという方法で、時間的には短時間
のカウントのみとする方法があればよい。そのかわり、連日で訪問するような方法があれば良いと
思う。
■ 在宅療養診療所の届け出を行い、訪問診療を行っていたが、在宅療養診療所の届け出の規定に合
わず、それ以来は必要に応じた往診という形では対応しています。地域におけるニーズは充分にあ
ると思いますが、外来診療だけでも負担が増えており、診療所の数も限られており、連携がとれた
としても24時間対応と終末期の対応は不可能な状態です。今後時間外や休日診療、健診等が求め
られる様な状況で、中~小地方都市の医師数は減少し、在宅医療の充実を求められても対応しかね
ます。
、 。 、 。■ 回往診は 依頼があれば対応している 回定期的な 訪問診療はニーズないので実施していない
ある程度まとまった人数のニーズがあれば検討するつもり。
■ 質問2にもかきましたが 以前は積極的に行っていましたが 制度上求められる条件が厳しく 現、 、 (
実的には行っていましたが)ついに行けませんでした。守るべき決まり、決まりにより身動きがと
れなくなりました。残念です。
■ スタッフを集めるにも大変であり、在宅医療を行うのは難しい。
■ 町内唯一の医療機関であり、かつ公立病院のため、通常業務の中で地域住民の医療を全て担って
いる状況である。かつ、町営老人ホーム、へき地診療所、各種診療、予防接種を行っている。
この様な状況の中で、更に在宅医療まで幅を広げて行うことは、時間的、体力的に困難!地域実
情を国なりが深く把握すると同時に、医療制度、公的資金、援助等の施策を手厚くした中で、在宅
医療に取り組んで欲しい。
■ 医師1人の体制で、24時間対応が無理です。
■ 在宅医療をしようと思ってもスタッフがいず、採算がとれないのが現状です。癌患者の末期で、
。 。 。当院では善意で看護師を中心にしたことはあります 年に2回程あります 皆へとへとになります
採算がとれること、スタッフが充実出来ることを大前提と思います。ニーズはあると思っていま
す。
- 42 -
■ 現在は、主に急性期の往診のみであり、在宅は将来ないは取り組みたいが、職員の確保(特に夜
間)が難しく、予定のみである。
急性期の往診も日中のみであり、当院定期通院中の方のみとしている状況である。
、 ( ) 。特に地域では 住宅 時間外・休日 に理解を示してくれる看護師の確保が難しいのが現状です
自分1人でもと考える事もあるが、やはり現実には難しい。
■ 在宅医療のためには、スタッフが必要ですが、医師不足の地域では実施が難し面があります。ス
タッフの充実が急務だと思います。
■ 以前、訪問診療も行っていたが、当診療所には入院設備がなく、これまで入院が必要となった時
に連携していた開放型病院も医師の減員により、即入院可能かどうか不安である。また24時間対
応可能な体制を確保できない。
■ 本来在宅診療を行う際には、外来機能は不要と思われ、診療所の特性を配慮した設備基準があっ
た方が良いかと思います。
■ 支援診療所許可のハードルを低くして、数を増やし、各診療所が近くの5~10人の在宅を診る
ようにすると、診療所的に負担が少なく、患者もかかりつけ医師に診てもらえるので安心と思われ
ます。
支援診療所と非支援診療所の点数差を小さくした方がよい。同一内容の診療を受けるのに支払い
が大きく変わるのは気の毒である。
■ 個人のクリニックとしては、スタッフの確保が困難です。
■ 夜間の看護体制、諸君の体間対制に厳しいものがあります。充実したいと思いますが、経営的に
難しいと思っています。
■ 病診・診診連帯で情報共有できるスキルがほしい。
■ 現実ケースバイケースでアンケートで一括はできない。
■ 定期訪問診療は時間内だが、24時間コール体制です (臨時訪問のみ)癌患者のTerminl Care。
は急変が多く、または本人及び家族とのContactがうまく取れないままで、最後のを迎える事が多い
ため、ここ2年程受け入れておりません。紹介病院のBackupがよければ受け入れてあげたいと思い
ます(ほとんど患者の最後に病院を望むことが多いため(及び普段接していない家族)受け入れな
い病院がないと大変難しい事態となるため)
■ 今の医療制度では、在宅医療は推進されないと考える。主たる介護者が存在しないケースがほと
んどで事業者が代行するにも限界があるからである。
最初に医療費削減ありきの制度では意味がない。また、生活保護行政も在宅医療に理解がなく、
在宅医療を打ち切る方向にあるのも問題である。
、 、 。 、 、■ 在宅医療は 主たる介護者がいて はじめて成り立ちます しかし 現代は核家族も崩壊寸前で
共働きが多くなかなか介護までに手がまわらない家族が多いと思います。国は、在宅医療へ誘導し
ようとしていますが、こういった前提が抜け落ちているのではないでしょうか。
入院・入所施設が縮小される状況で行き場を失い、仕方なく在宅療養を選ばなくてはならない方
々が増える事が予想され、結果、生活のQOLや、医療が受けられなくなるなどの状況になりかね
ません。これを防ぐには手厚い介護サービスと在宅医療へのアクセスが必要になります。しかし、
介護報酬は削減され、訪問介護事業は不採算部門ですし、在宅医療を支える我々医療者・介護者の
勤務も過酷になり、在宅医療は崩壊し、医療難民・介護難民が多く発生するのではないかと危惧し
ております。
■ 机上論だけで、医療費抑制のために、在宅へ移行させようとしても、実際に在宅医療を行う医師
の絶対数が限られており、経験のない医師がどうやってら対応するのか、患者・家族も心配でしょ
う。プライマリーケア医を増やさないと現状は混乱するばかりで何も良いことはないでしょう。
- 43 -
■ スタッフ不足や、連携先の受け入れ状況等も考えると、現在は難しい。なるべく近年中には、在
宅医療ができる状況が整えばと思う。
■ 特養の医療報酬について診療報酬は検査代と薬代しか算定できず、施設として、医師委託料はご
くわずかである。保険点数として、患者1人分でいくらとか全体でいくらとか、定まった金額があ
ればよいと考えます。配置医師の報酬が低すぎると思う。
■ 現在、財団から助成していただいて「在宅医療のロジステックス(物質 」について研究していま)
す。
■ 厚労省は後期高齢者の医院在宅指導をしているが、実際地域により(特に北海道)共働きで在宅
介護困難。現在ただでさえ破綻しているQQ医院が、ただでさえ急変するリスクのある高齢者を自宅
に戻して在宅医を呼ばれても、対応できず、ますますQQ医院崩壊する。在宅でみるには、担当の家
族の覚悟が必要と思われる。癌の終末期は所詮短期だが、高齢者は数10年元気なケースもあり、
老老介護が大変だと思う。
■ 数値の集計結果は、全て公表望みます。
・回答数が少ないと、信頼度が下がります。行政の「たてわり業務」にとらわれず、社会保険事務
所と協働で、信頼度の高い結果がもたされるような調査を望みます。
3月28日付けで配送されて、5月10日現在の状況を問うような内容であると回答行動が先送
りされて、回答数が下がります。
とにかく、この種調査は、その結果がどのように行政にいかされたかが、不明であるから回答が
低いのです 「行政上の役に立つ」と実感されることはごく稀です。。
■ いくつかの問題(8・9・13)は在宅医療の施設の感覚と行政の方の感覚がかなりずれている
ことを申し上げます。
具体的には、例えば私たちにとっては、照会相手が病院か一般診療所ではなく、そこの医師なの
か、MSWなのか、それ以外のところなのか重要です。
■ 在宅療養支援診療所が全く機能していないとのクレームが訪問看護ステーションのスタッフから
。 、 、 、寄せられている 担当者として はずかしい限りであるが 個人診療所毎にもう少し行政に対して
自分の施設の在宅患者受け入れ体制の情報公開をすすめるべきではないだろうか。
私的な意見ではあるが、診療所毎に1~2名の在宅患者を受け入れてくれれば、札幌だけでも数
百名の患者の在宅医療が可能と思う。
■ 大学病院や総合病院では、在宅療養支援診療所や訪問看護ステーションの内容を詳しく御存知な
い方が多く、患者様が自宅に帰りたいとご希望されても、適切なアドバイスがされていない現状を
感じます。
私達もその啓蒙に努めてはおりますが、行政の皆様にもその広報をお願いできれば幸いです。
先の質問にも答えましたが、小さな診療所としては 、高価な医薬品や医療材料を多量にかかえ込、
む事は難しいため、一個、1本から提供そてくれる薬局があれば理想的です。
■ 外来診療に比べて、時間を取るので、あまり増やす事はできないが、在宅患者の要望にはできる
だけ応じることにしている。
現在の対象者は高齢者とくに後期高齢者が多く、そのため入院医療が必要な状態になることも多
い。そのとき、有床診療所として便利に感じる事が多い。しかし、有床診療所は病院に比べて入院
料が安すぎて、経営が非常に苦しい。いつまでやって行けるのか不安な毎日である。
■ 在宅医療、在宅療養は本来あるべき姿と考えるが、後方支援病院との連携が必須である。地域中
核病院が追いつめられている現状では、いくら制度だけ作っても現場が混乱するだけである。
とにかく最近の厚労省は、自分たちの都合がいいように制度を変えていく。特定検診など、この
ままにしておくと、道内ほとんどすべての市町村国保が破綻すると思うが、どう思います?
■ 制度をこれ以上複雑にしないで欲しいと思います。保険点数の現状維持を希望します。
「在宅患者緊急時等のカンファレンス加算について」保険点数算定上は緊急時に患家に於いて、
という前提条件があるが、家庭環境等により、患家にて多数がカンファレンスを行うということが
無理なことが多く絶対条件とすることが理解できない。
- 44 -
在宅患者の多くが、介護保険等の適用者であること等から、居宅事情所のケア・マネージャー及
び、訪問看護ステーション事業者との連携が重要であり、緊急時のみならず、常態時に於いても必
要なことから開催場所を限定せず、当該施設等にて開催しても認めるべきである。
■ 在宅医療は自分の無理なくやれる範囲で患者との信頼関係のもとにやれば、医師1人でも難しく
はありませんし、もともと地域のかかりつけ医は自然にやっていたものです。
それを、在宅支援診療所だのターミナル加算だの難しい縛りや高点数を国指導で行うことによっ
て、連帯機関が組めなかったり、高い患者負担がネックになってかえって往診・訪問診療をやめて
しまった小規模の医院がある現実を知ってほしいです。
在宅医療チーム連携が重視されていますが、寄せ集めのチームで理念がそろわないとかえってや
りにくいものです。職場も異なる忙しい現場で、かつ刻々状況が変わる末期の患者さんなどでは、
定期的なケアカンファレンスなども非現実的です。
重症で末期であるほど、結局は主治医と家族ないし本人の間での、現場での判断で、ことは決ま
っていきます。夜間に緊急対応してくれるケアマネや訪問ステーション、調剤薬局などは田舎には
ありません。地域で困ったときに24時間対応してくれるバックベット病院の存在です。これさえ
保証されれば、多くの医院がもっと気軽に在宅医療に取り組むと思います。
■ 当院では本人の意志・家族の協力、介護力に応じて、自宅での治療を遂行している。
在宅が成立する条件として、
・本人が自宅で最後をむかえたいという希望
・家族も本人の意志を尊重し、協力してくれること (例えば老人の2人暮らしでは、困難、2世帯。
住宅であることが望ましい )。
・訪問看護ステーションとの提携
これら3つの条件は必須であると考える。
■ 似たようなアンケートが多く大変である。情報を共有して一度に済ませて欲しい。
■ 一件一件、特殊なケースである事が多い事と、実態として、老夫婦の場合、2人でワンセットと
して、診療投薬にあたる事が多いため、数字以上の負担となる事が多い印象があります。終末期の
場合最終的には1日何回も足を運ぶ事が多く、自宅では(お互いが)困難なケースが多いと感じる
事が多い様です。
。 、■ 終末期とはどのような概念で考えるのか意味が不明 当院では介護Ⅴの患者さん入院しているが
長い方は数年~10年以上及ぶ(植物状態で)それたらの方が肺炎などの合併症できなくなるが、
終示とどの時点で認定するかは難しい。
■ 北見市から40キロ以上離れているため、本来より(4月)在宅医療の充実のため終末期までみ
る医療介護付高齢者賃貸住宅、居託介護支援センター、訪問看護ステーションを設立予定。医師も
複数体制として看護師、介護福祉士も大幅増員してもらう予定です。
■ 点数が年々少なくなっていく可能性があるので今回の方針が打ち出せないでいる。
■ 在宅総合で10年前後で続いていたが、介護する家族が高齢となり、月に1週間くらいホームス
ティを繰り返している間に入所希望で在宅患者が減少。外来通院がこんなんな患者に往診しますよ
と云っても、費用が高くなるので断られることが多く、中にはタクシー通院しているが、生活が苦
しいので受診を辞退する人もいます。数十年来の患者ですので往診料免除で外来扱いとする患者が
増えてきました。
■ ①独立老人が多く、独居では在宅でみる事は事実上不可能。②高齢者のみの世帯が多く、老老介
護下での在宅看取りもまた困難。③若年の同居世代がいる世帯では、子育てと重複しているケース
が多く、子育てと介護の両立は至難ということで、在宅で看取りまでに耐えうる世帯は少数にとど
まる。
質問1 運営組織の種類について、お聞きします。
質問2 訪問看護体制について、お聞きします。 平成20年 4月 1日現在の状況について、御記入願います。
1) 従事者数(常勤換算)
1) 従事者数(PT・OTの配置)
在宅医療に関する調査の結果(訪問看護ステーション)
質問1
医療法人76
37.3%
社会福祉法人11
5.4%
社団・財団(事業団)
5024.5%
NPO法人1
0.5%
地方公共団体6
2.9%
その他12
5.9%株式会社・有
限会社34
16.7%
社団・財団(その他)
146.9%
運営組織の種類については、「医療法人」が最も多く、76か所(37.3%)、次いで、「社団・財団(在宅ケア事業団)」50か所(24.5%)、株式・有限会社34か所(16.7%)と続き、これら3組織で全体の約8割を占める。
看護職員数(常勤換算)は「3人以上4人未満」が最も多く57か所(27.9%)であり、平均は4.27人であった。
81か所(39.7%)で、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)の配置があり、約1割の施設ではPT、OT両方が配置されていた。
質問2-1)(看護職員常勤換算)
2
34
57
40
2216
8 5 2
18
0
10
20
30
40
50
60
~2.5 3~ 5~ 7~ 9~
平均:4.27人
回答総数:204
回答総数:204
質問2-1)(PT・OT配置)
なし123
60.3%
PTのみ34
16.7%
OTのみ25
12.3%
PT・OT両方22
10.8%
回答総数:204
- 45 -
2) 勤務形態1 24時間連絡体制加算届け出
2 定期夜間訪問看護体制
3 緊急時の訪問看護体制
4 日・祝日時の訪問看護体制
質問2-2)-1
未記入1
0.5%なし40
19.6%
あり163
79.9%
回答総数:204
質問2-2)-2
あり36
17.6%
未記入21
10.3%
なし147
72.1%
回答総数:204
質問2-2)-3
あり164
80.4%
なし34
16.7%
未記入6
2.9%
回答総数:204
質問2-2)-4
あり121
59.3%
なし74
36.3%
未記入9
4.4%
回答総数:204
163か所(79.9%)で届け出がされていた。(一部24時間連絡対応加算の施設も含まれる。)
「定期夜間訪問看護体制あり」としたステーションは、36
か所(17.6%)であった。
「緊急時の訪問看護体制あり」としたステーションは、164か所(80.4%)であった。
「日祝日の訪問看護体制あり」としたステーションは121か所(59.3%)でがあった。
- 46 -
3) 訪問地域
4) 看護職員の確保状況1 現在、求人をしていますか。
2 求人者の条件はいずれですか。
5) 現在の看護職員数で、今以上に利用者を受け入れる余裕は、どの程度ありますか。
6) 24時間体制を行う場合、あと何人の看護職員が必要ですか。
オンコールの場合 当直制の場合0人 49 0人 161人 38 1人 71~2人 6 1~2人 32人 39 2人 202~3人 1 2~3人 23人 9 3人 245人 1 3~4人 26人 2 4人 8現在実施中 2 5人 12未記入 57 6人 2総計 204 9人 1
現在実施中 1当直制は困難 2? 1未記入 103総計 204
質問2-4)-1
している93
45.6%
今後予定20
9.8%
していない90
44.1%
未記入1
0.5%
回答総数:204
質問2-4)-2
常勤24
21.2%両方32
28.3%
未記入1
0.9%
非常勤56
49.6%
回答総数:113
質問2-5)
19
58
107
16
2
2
0 20 40 60 80 100 120
10人以上
5~9人
1~4人
受入困難
未記入
その他(人数より内容)
回答総数:204
「現在求人をしている」としたステーションは93か所(45.6%)、「今後予定」としたのは20か所(9.8%)であった。
4)-1で「求人している」又は「今後予定」としたステーションの求人条件については、「非常勤」が56か所(49.6%)、次いで「常勤非常勤両方」32か所(28.3%)、「常勤」24か所(21.2%)であった。
107か所(52.5%)の施設が、「1~4人」と回答、受け入れ困難とした施設は16か所(7.8%)であった。
- 47 -
7)
質問3 利用者の状況について、お聞きします。 平成 20年 4月1日~4月30日までの1ヶ月間について、御記入願います。
1) 利用者総数 実 10,936 延 48,207
2) 利用者の年齢区分
3) 保険区分
ケアマネージャー業務(認定調査、アセスメント、ケアプラン作成、モニタリング、サービス調整など)は、貴ステーションでは、おおよそ、全体の業務のどのくらいの割合になりますか。
質問2-7)
0 20 40 60 80 100
なし
0~10
~20
~30
~40
~50
~60
~70
~80
未記入
回答総数:204
質問3-2)
65~75才未満216520.3%75才以上
679863.6%
20~40才未満2192.1%
20才未満1471.4%
40~65才未満135212.7%
回答総数:200
質問3-3)
併用1751.5%
その他19
0.2% 医療保険のみ247321.8%
介護保険のみ867576.5%
回答総数:202
ケアマネ業務を行っていない施設は89か所(43.6%)であった。 ケアマネ業務を行っている施設の中では、その割合が1割以下の施設が31か所(15.2%)と一番多かった。ケアマネ業務割合が5割を越える施
設も8か所あった。
利用者の年齢区分は、「75歳以上」が全体の6798件(63.6%)、更に「65歳以上」でみると8963件(83.9%)と8割を越えている。
「20歳未満」「20~40歳未満」の者は合わせても全体の366件(3.5%)と少ない。
利用者の保険区分は、「介護保険のみ」の者が全体の8675件(76.5%)
で最も多い。
- 48 -
4) 介護度区分
5) 疾病別等 (重複回答可)
6) 利用者の住宅までの時間と距離
質問3-4)
要支援133213.0%
要介護1172616.8%
要介護2212720.7%
要介護3171516.7%
要介護4120511.7%
要介護5140513.7%
なし7737.5%
回答総数:203
質問3-5)
536
628
155
69
115
0 100 200 300 400 500 600 700
1 精神
2 がん
3 終末期ケア
4 看取り
5 小児
回答総数:198
質問3-6)
片道15分以内745069.0%
片道30分以内269725.0%
片道60分以上57
0.5%
片道30~60分以内5955.5%
回答総数:201
質問3-6)
338
6936
156
2121
31
0 20 40 60 80
~10
~20
~30
~40
~50
~60
~70
~80
~90
~120
未記入
回答総数:204
利用者の介護度区分は、各区分10~20%でほぼ同割合であった。
疾病別の訪問件数については、「精神」「がん」の件数に比べると「終末期ケア」「小児」は取り組んでいる件数が少ない状況であった。
利用者宅までの時間は、「片道15分以内」が7450件(69.0%)で最も多
かった。
一番遠い訪問先までの時間は「21~30分」が69か所で、最も多かった。
- 49 -
7) 利用者の特徴として、近年感じている傾向がある場合は、お書きください。※別記
8) 訪問看護サービスの開始は、誰(どこ)からの紹介によるものかお聞きします。平成 20年 4月 1日~4月30日までの1ヶ月間の利用者について御記入願います。
質問4 医療機関との連携について、お聞きします。
1) 貴ステーションには、何カ所の医療機関からの訪問指示がありますか。在宅療養支援診療所から指示の出ているST数:93か所(45.6%)※医療機関数を聞く内容であったが、事例延べ数を記載したと思われるステーションが
いくつかあったため、在宅支援診療所から指示が出ているステーション数を計上した。
2) 貴ステーションから、最も遠い主治医のいる医療機関はどこの市区町村ですか。※個々のステーションの課題を捉える参考情報としている回答を求めたものなので、
今回は集計対象外とした。
3) 主治医からの訪問指示を受ける上で困ることはありますか。
4) 3)で、「ある」と回答した方は、その理由をお聞かせください。(複数回答可)
質問3-8
2768
1251
421
345
255
239
193
103
40
0 500 1000 1500 2000 2500 3000
居宅介護支援事業所
病院
本人・家族
地域包括支援センター
その他
市町村・行政機関
一般診療所
在宅療養支援診療所
訪問介護事業所
回答総数:188
質問4-3)
あり156
76.5%
なし47
23.0%
未記入1
0.5%
回答総数:204
質問4-4)
114
72
46
36
30
48
0 20 40 60 80 100 120
指示書時間かかる
複数の主治医
訪問看護の必要性感じない
主治医が遠い
主治医なし時の調整
その他
回答総数:156
「居宅介護支援事業所」からの紹介が2768件と最も多く、次いで「病
院」1251件であった。
主治医から訪問指示を受ける上の困ることについては、156か所(76.5%)のステーションが、「あり」と
回答した。
4-3)で困ることがあるとしたステーションの、その理由としては「指示書をもらうのに時間がかかる」が114件と最も多く、次いで「複数の主治医がいる場合どの医師に指示を得るのかの判断が難しい。」72件で
あった。
- 50 -
5) 医療機関において、医師以外に直接連携する職種をお答えください。(複数回答可)
6) 医療機関との連携において、困難と思うことについてお書きください。※別紙
7)
質問5 医療機関以外の関係機関との連携について、お聞きします。質問5 医療機関以外との連携
1 地域包括支援センター
2 居宅介護支援事業所
訪問指示以外に医療機関等から情報を得る場合、個人情報保護法などを理由に断られた、あるいは、情報提供料を請求されたことなどがありますか。
質問4-5)
183
180
173
149
29
45
0 50 100 150 200
外来看護師
MSW
地域連携室担当者
病棟看護師
歯科医師
その他
回答総数:203
質問4-7)
1特にない130
63.7%
2断られることがある58
28.4%
2+34
2.0%3情報提供を求
められた8
3.9%
未記入4
2.0%
回答総数:204
地域包括支援センター
131762
121
050100150200
未記入1234
回答総数:204
できる 全く出来ない
居宅介護支援事業所
31346
151
050100150200
未記入1234
回答総数:204
できる 全く出来ない
医療機関において、医師以外に連携する職種については、「外来看護師」が183か所で最も多かったが、「MSW」、「地域連携室担当者」と3職種がほぼ横並び。 その他は「事務担当者」「OTPT等のリハビリスタッフ」などであった。
訪問指示以外に医療機関等から情報を得るにあたりが「断られたことがある」が、58か所(28.4%)、「情報提供料を求められた」が8か所(3.9%)、その両方としたのが、4か所(2.0%)であったが、約6割の施設は「特にな
い」との回答した。
地域包括支援センターとの連携について、4段階で聞いたところ、4と3(4段階の「できる」側)と回答したステー
ションが183件(89.7%)であった。
居宅介護支援事業所との連携について、4段階で聞いたところ、4と3(4段階の「できる」側)と回答したステー
ションが197件(96.6%)であった。
- 51 -
3 訪問介護事業所
4 特養・老人保健施設
5 薬局
6 市町村・行政機関
2) 関係職種が定期的に、情報交換や事例検討をする場がありますか。
訪問介護事業所
2111
89101
0
50
100
150
200
未記入1234
回答総数:204
できる 全く出来ない
特養・老人保健施設
91054
8150
0
50
100
150
200
未記入1234
回答総数:204
できる 全く出来ない
市町村・行政機関
56
6082
51
050100150200
未記入1234
回答総数:204
できる 全く出来ない
質問5-2)
ある162
79.4%
なし39
19.1%
未記入3
1.5%
回答総数:204
情報交換、事例検討の場については、162か所(79.4%)が「ある」と回答、具体的にはケア担当者会議等をあげている。
訪問介護事業所との連携について、4段階で聞いたところ、4と3(4段階の「できる」側)と回答したステーション
が190件(93.1%)であった。
特養・老人保健施設との連携について、4段階で聞いたところ、4と3(4段階の「できる」側)と回答したステー
ションが131件(64.2%)であった。
薬局との連携について、4段階で聞いたところ、4と3(4段階の「できる」側)と回答したステーションが122件
(59.8%)であった。
市町村・行政機関との連携について、4段階で聞いたところ、4と3(4段階の「できる」側)と回答したステーショ
ンが133件(65.2%)であった。
薬局
612
647448
050100150200
未記入1234
回答総数:204
できる 全く出来ない
- 52 -
3) 困難事例などについて、相談する場が貴ステーション以外にありますか。
4) 関係機関との連携で、困難と思うことについてお書きください。
質問6 薬局との連携により充実したい内容は、何ですか。(複数回答可)
質問7 貴ステーション地域に、訪問看護協議会又は連絡会のような組織はありますか。
質問8
利用者又は主治医から、貴ステーションで経験のない医療技術や分野の看護を求められたとき、どのように対応していますか。
質問5-3)
ある155
76.0%
ない40
19.6%
未記入9
4.4%
回答総数:204
質問6
155
118
95
82
62
7
0 50 100 150 200
副作用・相互作用のチェック
服薬状況の管理
医療材料の供給
薬の保管管理
麻薬の服薬管理
その他
質問7
ある156
76.5%
ない46
22.5%
未記入2
1.0%
質問8
全てに対応100
49.0%
その他50
24.5%
未記入2
1.0%
断る場合がある52
25.5%
「全てに対応」が100か所(49.0%)、「断る場合がある」が52か所(25.5%)と回答しているが、「その他」50か所(24.5%)の中にも、条件が整えば対応したいとするステーションもあった。
各々の地域に協議会・連絡会があるかとの問については、156か所(76.5%)のステーションが「ある」
と回答した。
薬局との連携により充実したい内容については、「副作用・相互作用のチェック」が155件と最も多く、次いで「服薬状況の管理」「医療材
料供給」と続く。
困難事例相談の場については、155か所(76.0%)が「ある」と回答、具体的には地域包括支援センターや訪問看護ステー
ション等をあげている。
回答総数:190
回答総数:204
回答総数:204
- 53 -
質問9 質問8で、「2 断る場合がある」と回答されたステーションにお聞きします。1) どのような対象者ですか。(複数回答可)
精神 24終末期 4小児 27人工呼吸器 11その他 7
732) どのような医療技術ですか。
※別紙
質問10 貴ステーションにおける訪問看護師の研修受講について、お聞きします。1) 訪問看護師養成講習会(準ずる研修会)受講修了者
2) 現任教育体制について
3) 研修についての御要望をお書きください。※別紙
質問11 道路交通法の改正による駐車場の対応について、貴ステーションではどのように対応していますか。(複数回答可)
質問10
44
52
38
2216
81 1 1 1
20
0
10
20
30
40
50
60
01234567810
未記入
回答総数:204
質問10-2)
あり146
71.6%
なし53
26.0%
未記入5
2.5%
回答総数:204
質問11
159
81
41
27
10
0 50 100 150 200
駐禁でない場所に駐車
その他
訪問毎申請
公共機関の駐車場
有料(利用者負担)
回答総数:199
駐車場については、「駐車禁止でない場所に駐車」が159件で最も多かった。
現任教育体制については、「あり」としたところが146か所(71.6%)であった。
訪問看護師養成講習会受講修了者については、「1人」と回答したステーションが52か所(25.5%)と一番多かったが、次いで多かったのが、「0人」としたステーションで44か所(21.6%)であった。
質問8で「断る場合がある」としたステーションでその対象者については、「精神」、「小児科」がほぼ
同数で最も多かった。
- 54 -
在宅医療に関するアンケート調査の結果(市町村)
質問1
1) 『訪問診療』、『訪問歯科診療』、『訪問看護』の利用者数を把握していますか。(1)訪問診療
(2)訪問歯科診療
(3)訪問看護
貴市町村の『訪問診療』、『訪問歯科診療』、『訪問看護』を活用している住民の状況について、お聞きします。
質問1-1)-(1)訪問診療の利用者数を把握していますか
一部把握している61
45.2%
全数把握している13
9.6%
把握していない55
40.7%
未記入6
4.4%
質問1-1)-(2)訪問歯科診療の利用者を把握していますか
全数把握している107%
未把握118%
一部把握している4231%
把握していない7254%
回答総数=135
質問1-1)-(3)訪問看護の利用者数を把握していますか
一部把握している
7253.3%
未記入5
3.7%
全数把握している
4130.4%
実施体制なし3
2.2%
把握していない14
10.4%
回答総数=135
「全数把握している」市町村は,13か所(9.6%)であったが、「一部把握」と合わせると74か所(57.8%)で半数を超える。一方「把握していない」市町村は、55か所(40.7%)あった。
「全数把握している」、「一部把握している」市町村は52か所(40%)で「把握していない」市町村が72か所(54%)と半数を越えた。
「全数把握している」「一部把握している」市町村を合わせると113か所(83.3%)、「把握していない」市町村は14か所(10.4%)であった。
回答総数=135
- 55 -
2)
区分 行政窓口地域包括支援センター
医療機関 相談件数
訪問診療 78 29 19 741訪問歯科診療
86 27 2 173訪問看護 87 33 12 659
質問2 『訪問看護』の利用者数の見込みについてお聞きします。
1) 利用者数を見込んでいますか。
2) 平成20年4月1日~4月30日までの1か月の利用者見込み数をお聞きします。
(実延べ両方に記載のあった市町村の数値を集計)
区分
実
延
回答数
住民からの『訪問診療』、『訪問歯科診療』、『訪問看護』に関する相談の担当部署はどこですか。また、その部署での相談件数は、何件ですか。
医療保険 介護保険
回答総数 = 126
2,662(89.7%)
14,271(82.6%)
57市町村 80市町村
306(10.3%)
3,001(17.4%)
質問2-1)訪問看護の利用者数を見込んでいますか
未記入1
0.7%
いいえ59
43.7%
はい75
55.6%
回答総数=135 「見込んでいる」市町村が75箇所(55.6%)と「見込んでいない」市町村は59か所(43.7%)であった。
『訪問診療』、『訪問歯科診療』、『訪問看護』ともに、行政の保健福祉、住民相談窓口等が所管している市町村が多く、次に地域包括支援センター、医療機関の順になっている。担当部署は、相談内容や利用者の年齢などによって複数の窓口が所管となるという回答が多い。
1ヶ月の利用者の見込み数について回答があったのは、医療保険57市町村、介護保険80市町村であり、延べ数では、医療保険利用者が3,001人(17.4%)、介護保険利用者14,271人(82.6%)であった。
- 56 -
3) 必要数を見込んでいない理由をお聞きします。
質問3 『訪問診療』についてお聞きします。
1) 貴市町村内に『訪問診療』をしてくれる医療機関はありますか。
2) 近隣の市町村に『訪問診療』をしてくれる医療機関はありますか。
質問2-3)必要数を見込んでいない理由
0 5 10 15 20
把握の必要がないから
把握は必要であるが、把握方法がないから
把握は必要であるが、サービス体制が見込めないから
今後把握する予定
その他
未記入
回答総数=59
複数回答
質問3-1)貴市町村内に訪問診療をしてくれる医療機関はありますか。
未記入1
0.7%
ない19
14.1%
わからない5
3.7%
ある110
81.5%
回答総数=135
質問3-2)近隣の市町村に訪問診療をしてくれる医療機関はありますか
ある11
45.8%
わからない10
41.7%
ない2
8.3%
未記入1
4.2%回答総数=24
必要数を見込んでいない59の市町村の理由としては、「把握の必要がないから」が17か所、「把握方法がないから」が12か所 「把握は必要であるが、サービス体制が見込めないから」が9か所という結果であった。
訪問診療をしてくれる医療機関がある市町村は、110か所(81.5%)という結果であった。
自市町村内に訪問診療をしてくれる医療機関がない、わからないと回答した24か所のうち11 市町村は、近隣の市町村で対応してくれる医療機関があると回答した。
- 57 -
3) 今後、『訪問診療』をしてくれる医療機関は必要ですか。
4) 現在の提供体制で十分だと思いますか。
質問4 『訪問歯科診療』についてお聞きします。
1) 貴市町村内に『訪問歯科診療』をしてくれる医療機関はありますか。
質問3-3)今後、訪問診療をしてくれる医療機関は必要ですか
3
9
0 3 6 9 12
必要
必要ではない
回答総数=
質問3-4)現在の体制で十分だと思いますか
十分である16
13.2%
不十分である42
34.7%
どちらとも言えない
6251.2%
未記入1
0.8%
質問4-1)貴市町村内に訪問歯科診療をしてくれる医療機関はありますか
わからない10
7.4%
ない26
19.3%
ある99
73.3%
回答総数=135
市町村内にも、近隣にも訪問診療してくれる医療機関がない12市町村のうち、9か所は「今後必要」、3か所は「必要でない」と回答した。
現在の訪問診療提供体制については、「十分」16か所(13.2%)、「不十分」42か所(34.7%)「どちらとも言えない」62か所(51.2%)であった。
自市町村内で訪問歯科診療をしてくれるところがあるのは、99か所(73.3%)で、ないのは26か所(19.3%)という回答となった。
回答総数=121
- 58 -
2) 近隣の市町村に『訪問歯科診療』をしてくれる医療機関はありますか。
3) 今後、『訪問歯科診療』をしてくれる医療機関は必要ですか。
4) 現在の提供体制で十分だと思いますか。
質問4-2)近隣の市町村に訪問歯科診療をしてくれる医療機関はありますか
ない11
30.6%
わからない19
52.8%
ある6
16.7%
回答総数=36
質問4-3)今後訪問歯科診療をしてくれる医療機関は必要ですか
必要1860%
必要ではない4
13%
わからない6
20%
未記入27%
回答総数=30
質問4-4)現在の提供体制で十分ですか
十分である28
26.7%
どちらとも言えない54
51.4%
未記入1
1.0%
不十分である22
21.0%
回答総数=105
自市町村内に訪問歯科診療をしてくれる医療機関がない、わからないと回答した市町村36市町村のうち、6か所には近隣市町村に訪問歯科診療を行う医療機関がある。
現在の訪問歯科診療提供体制については、「十分」28か所(26.7%)、「不十分」22か所(21.0%)で、「どちらとも言えない」54か所(51.1%)であった。
自市町村内にも、近隣にも訪問歯科診療してくれる医療機関がない市町村30か所のうち、18か所は「今後必要」、4か所は「必要でない」と回答した。
- 59 -
質問5 『訪問看護』についてお聞きします。(※本調査で『訪問看護ステーション』とは、医療機関の訪問看護実施部門も含みます。)
1) 貴市町村内に、『訪問看護ステーション』はありますか。
2) 近隣の市町村に『訪問看護』をしてくれる『訪問看護ステーション』はありますか。
3) 今後、『訪問看護ステーション』は必要ですか。
質問5-1)貴市町村内に訪問看護ステーションはありますか
ある93
68.9%
ない42
31.1%
回答総数=135
質問5-2)近隣の市町村に訪問看護をしてくれる訪問看護ステーションはありますか。
わからない25%
ある3481%
ない6
14%
回答総数=42
質問5-3)今後訪問看護ステーションは必要ですか
5
1
2
0 1 2 3 4 5 6
必要
必要ではない
わからない
回答総数=
8
訪問看護ステーションのある市町村は、93か所(68.9%)でない市町村は42か所(31.1%)であった。
自市町村内にも、近隣にも訪問看護をしてくれる機関がない8か所のうち、5か所は「今後必要」、1か所は「必要でない」と回答した。
自市町村内に訪問看護ステーションがない市町村のうち、34か所(81%)は近隣の市町村で対応してくれると回答した。
- 60 -
4) 現在の提供体制で十分だと思いますか。
質問6 貴市町村における在宅医療推進上の課題について、お聞きします。
1) 一般住民の在宅医療への関心について、お聞きします。
2) 在宅医療の対象となった場合、どのような意向が多いと思いますか。
質問5-4現在の提供体制で十分だと思いますか
不十分である30
23.6%
どちらともいえない43
33.9%
十分である54
42.5%
回答総数=127
質問6-1)一般住民の在宅医療への関心
わからない66
48.9%
関心は高い35
25.9%
関心は低い34
25.2%
回答総数=135
質問6-2)在宅医療の対象となった場合どのような意向が多いと思いますか
0 20 40 60 80 100
1 本人・家族とも希望する。
2 本人が希望しない。
3 本人は希望しても、受け入れる家族がいない。又は、介護力がない。
4 本人も家族も希望しない。
5 その他
複数回答
現在の訪問看護の提供体制については、「十分である」とした市町村は、54か所(42.5%)、「不十分である」30か所(23.6%)であった。
「関心は高い」35か所(25.9%)、「関心は低い」34か所(25.2%)であり、66か所(48.9%)は「わからない」との回答であった。
「本人が希望しても、受け入れる家族がいない。又は介護力がない。」が最も多かった。
- 61 -
3) 貴市町村では、在宅医療推進のために実施している施策がありますか。「ある」または、「今後実施予定」の場合はその内容をお聞かせ下さい。
4) 今後の在宅医療推進についてのお考えを、お聞かせ下さい。
5) 在宅医療を推進するために、今後取り組むべき課題についてどのようにお考えですか。
質問6-3)在宅医療推進のために実施している施策がありますか
ある30
22.2%
未記入2
1.5%
ない99
73.3%
今後実施予定4
3.0%
回答総数=135
質問6-4)今後の在宅医療推進の考え
その他32
23.7%
未記入19
14.1%
今のところ推進して行く予
定はない50
37.0%
推進していく予定34
25.2%
回答総数=135
質問6-5)在宅医療を推進するために今後取り組むべき課題
0 20 40 60 80 100
1 住民への情報提供・啓発活動
3 マンパワーの確保
5 福祉サービスの構築
7 保健医療福祉の連携推進
9 その他
複数回答
「施策がある」30か所(22%)、「施策はない」99か所(74%)であった。「ある」と回答した市町村の中には、在宅療養全般に係る施策を記載した市町村も含まれている。
「今のところ推進していく予定はない」とした市町村が、50か所(37%)で、「推進していく予定」34か所(25.2%)という結果であった。
在宅医療を推進するための取り組みとしては、「マンパワーの確保」が最も多く、次いで「医療サービスの構築」「保健医療福祉の連携推進」であり、環境整備の未整備な状況が把握できた。
- 62 -
質問1 「在宅患者訪問薬剤管理指導料」の届出をしていますか。
質問1-2 届出をしていない薬局の今後(2~3年以内)の届出の意向について。
質問2 「居宅療養管理指導料の指定を不要とする旨の申出」をしていますか。
在宅医療に関するアンケート調査の結果(薬局)
回答のあった薬局1,050か所のうち、「在宅患者訪問薬剤指導料」の届出をしている薬局は、694か所(66.1%)である一方、届出をしていない薬局が352か所(33.5%)となっている。
介護保険制度の「居宅療養管理指導料」を算定するとして、指定不要の申出をしていない薬局は、840か所(80.0%)となっており、全体の8割の薬局が指定(みなし)居宅療養管理指導サービス事業者となっている。
届出をしていない薬局352か所のうち、今後(2~3年後)届出をしたいと回答している薬局は、121か所(34.4%)となっている。 また、届出済の薬局と今後届出したい意向の薬局を併せると815か所となり、今後、全体(回答総数1,050か所)の8割弱の薬局において「訪問薬剤管理指導料」の算定が可能となることが見込まれる。
質問1-2
今後届出したい12134.4%
届出は考えていない
23165.6%
回答総数=352か所
質問2
未記入676.4%
申出をしている14313.6%
申出をしていない84080%
回答総数=1,050か所
質問1 未記入4
0.4%届出してい
ない35233.5%
届出している69466.1%
回答総数=1,050か所
- 63 -
質問3 「麻薬小売業」の免許を取得していますか。
回答があった薬局1,050か所のうち、麻薬小売業の免許を取得している薬局は、812か所(77.3%)となっている。
質問3-2 取得をしていない薬局の今後(2~3年以内)の麻薬免許の取得意向について。
質問4 保険請求の有無に関わらず在宅医療(在宅患者を訪問し、服薬説明等)を 実施していますか。
「在宅医療を実施している」と回答のあった薬局は、212か所(20.2%)で、「以前に実施したことがある」と回答した薬局65か所(6.2%)となっている。 また、「今後取り組む意向がある」と回答した薬局は、208か所(19.8%)となっている。
免許を取得していない薬局233か所のうち、今後、麻薬免許を取得する意向のある薬局は87か所(37.3%)となっている。 既に免許を取得している薬局812か所と併せると、899か所となり、今後、全体の8割を超える薬局で麻薬の取扱いが可能となると見込まれる。
質問3
取得している81277.3%
未記入5
0.5%取得していない23322.2%
回答総数=1,050か所
質問3-2
今後取得したい87
37.3%
取得は考えていない
14662.7%
回答総数=233か所
質問4
意向はない12111.5%
実施は難しい44442.3%
実施している21220.2%
以前に実施656.2%
今後取り組む意向があ
る20819.8%
回答総数=1,050か所
- 64 -
1 請求状況について〈4月1カ月間〉薬局数 患者数72(26.6%) 694138(51.1%) 1,48544(16.3%) 15016( 6.0%) -270( 100%) 2,329
2 訪問場所について〈複数回答〉薬局数 患者数
212 1,20259 1,01232 41213 61316 2,687
1 実施していない理由について
2 困難な理由が解決されれば実施したいか
在宅医療を実施していない薬局773施設において、実施困難な理由として回答した内容を見ると、「スタッフ不足」が541か所(70.0%)と一番多く、次いで「医師からの指示がない」が457か所(59.1%)、「患者からのニーズがない」が396か所(51.2%)となっている。 また、「実施困難な理由が解決されれば積極的に実施したい」と回答した薬局は、355か所であり、「様子を見る」と回答した薬局は、ほぼ同数の321か所となっている。 質問4で「在宅医療を実施している」または「以前に実施したことがある」と回答した薬局277か所に、「困難理由が解決されれば積極的に実施したい」と回答した薬局355か所を加えると、全体の6割にあたる632か所の薬局が在宅医療の実施に前向きな考えを示している。
合 計
老人ホームその他合 計
自宅
質問5 在宅医療の実施状況について(質問4で「1実施している」「2以前実施した ことがある」と回答した薬局に伺います。) (平成20年4月1日~4月30日の1カ月間)
請求している
質問4で、「在宅医療を実施している」又は「以前実施したことがある」と回答のあった薬局277か所について、4月の保険請求の実施状況を見ると、「請求している」と回答した薬局は、72か所で患者694人について請求を行っていた。また、「以前請求したことがある」と回答した薬局44か所を含めると、116か所において請求を行っていた。 一方、「請求していない」と回答した薬局は、138か所で患者1,485人については、在宅医療を実施していながら請求は行っていなかった。 また、薬局の薬剤師の訪問場所については、自宅が一番多く、薬局212か所で患者1,202人を訪問している一方、グループホームと老人ホームを加えた施設を訪問をしている薬局は91か所であるが、自宅を上回る患者1,424人に対し行っていた。
グループホーム
質問6 在宅医療の実施が困難な理由について(質問4で「3現在実施していないが、 今後取り組む意向がある」「4取り組む意向はあるが実施は難しい」「5取り組 む意向はない」と回答した薬局に伺います。)
以前請求したことがある
未回答
請求していない
質問6-1541
396457
9145
0100200300400500600
スタッフが足りない
患者からのニーズがない
医師の指示がない
採算がとれない
その他
質問6-2
355 321
85
0
100
200
300
400
積極的に実施したい
しばらく様
子をみたい
在宅への訪問は考えていない
- 65 -
薬局数2682782898454343561その他
一般診療所在宅療養支援診療所
・地方のため移動が困難(4件) ・駐車場の問題(駐車許可)(12件)
・独居(認知)老人や身障、知的など契約が困難
・請求方法等がわからない(3件) ・グループホームや老人ホームの入所者の訪問点数の設定が低い
B 調剤報酬や介護保険請求について ・医師からの指示などに関する要望について(12件) ・薬剤師の取り組みが認知されていない
・患者負担をいやがられる(3件)
・今まで請求していないのに急に請求できない ・在宅での服薬指導はサービスでやっている(8件)
③「医師の指示がない」等に関すること
・薬剤師不足で手が回らないなど人員的な問題(36件)
介護保険施設訪問居宅介護支援事業所
質問8 在宅患者等への訪問など在宅医療に係わることで何か困っていることはありますか。
ま 今後 望 あ ます
訪問介護サービス事業所
①「スタッフ不足」等に関することA 在宅医療の実施が困難な理由について
C 関係機関等の連携体制について
・点数の増額をしてほしい(採算がとれない)(5件)
・知識・技術の研修が必要など(17件)
・会社としての認識不足 ・業務の都合上、在宅訪問の時間が夜間になってしまう(6件)
・患者自身や家族が薬剤師が訪問する事の必要性を感じていない ・看護師による業務の囲い込みがあるのでと思われる
・作成すべき資料が多すぎる
・関係機関との連携が必要(11件) ・在宅医療のチームメンバーに入れてほしい ・グループホーム、老人ホームの制約で業務遂行が出来ない
・耳が遠い、視力低下等こちら側の説明を理解してもらうのに困難がある ・Drからの情報提供により患者宅での指導は現在割合スムーズにいっている。
D 駐車許可の要望などについて
E 在宅医療に関わっての感想などについて
②「患者からのニーズがない」等に関すること
・保険請求により他の薬局との不均衡が生じる
薬局が連携している機関としては、病院が268か所、一般診療所が278か所とほとんどを占めている状況であり、その他には訪問看護ステーションが84か所、介護保険施設が54か所となっている。
質問7 在宅医療に関して連携している機関はどこですか。(複数回答)
病院連 携 機 関
歯科診療所
( )内は同様意見の件数
訪問看護ステーション
- 66 -
- 67 -
7 アンケート調査票
(1)病院・診療所用……………………………………………69
(2)訪問看護ステーション用…………………………………75
(3)市町村用……………………………………………………81
(4)薬 局………………………………………………………85
- 68 -
- 69 -
在宅医療に関する調査票(病院・診療所用)
施 設 名 病 床 数
住 所
記入者職氏名 電 話 番 号
各質問の該当する項目に○印を付けるか、又は記入してください。
質問1 在宅医療を実施していますか。また、今後、在宅医療に取り組む意向はありますか。
。1 単独で実施している
質問3へ進んでください2 他の医療機関との連携により実施している
3 現在は実施していないが、5年以内に取り組む意向がある
。4 取り組む意向はあるが実施は難しい 質問2へ進んでください
5 取り組む意向はない
質問2 在宅医療を実施していない理由は何ですか。
1 実施するためのスタッフがいないため
2 患者からのニーズが少ないため
。3 採算が取れないため 質問20へ進んでください
4 必要性を感じないため
5 その他( )
質問3 訪問診療を行う対象範囲を決めていますか。
1 決めている(約( )㎞以内・市町村内・その他( ))
2 決めていない
質問4 訪問診療に対応する時間を決めていますか。
1 24時間体制で対応〔 平日のみ・平日以外も含む・その他( ) 〕
2 外来診療時間内のみ対応
3 外来診療時間外のみ対応
4 時間を決めて対応 〔 ( )時( )分~( )時( )分 〕
5 その他( )
質問5 訪問診療の従事者数について
( )区 分 常 勤 非常勤 常勤換算数
医 師
看 護 職 員
歯 科 医 師
薬 剤 師
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
そ の 他
計
- 70 -
質問6 訪問診療を行った患者の状況について記入してください。
*平成20年4月1日~4月30日までの1か月間についてお聞きします。
1 実患者数 ( )人・延べ患者数 ( )人
うち、がん患者数 ( )人
2 利用者の年齢区分(実患者数)
① 20歳未満 ( )人
② 20歳~40歳未満 ( )人
③ 40歳~65歳未満 ( )人
④ 65歳~74歳未満 ( )人
⑤ 75歳以上
3 往診している患者の場所別(実患者数)
① 自宅 ( )人
② グループホーム ( )人
③ 老人ホーム ( )人
④ その他( ( )人)
質問7 今後、現在の体制を維持した場合、1ヶ月当たりの訪問患者数を何人程度増やすことが可能
ですか。
1 患者数を増やすことが可能( 人程度)
2 患者数を増やすことはできるが現状を維持するつもり
3 患者数を増やすことはできない
4 わからない
5 その他( )
質問8 訪問診療の開始は、誰(どこ)からの紹介によるものか記入してください。
*平成20年4月1日~4月30日までの1か月間についてお聞きします (実患者数)。
① 病院 ( )人
② 一般診療所 ( )人
③ 在宅療養支援診療所 ( )人
④ 地域包括支援センター ( )人
⑤ 市町村・行政機関 ( )人
⑥ 居宅介護支援事業所 ( )人
⑦ 訪問介護サービス事業所( )人
⑧ 本人・家族 ( )人
⑨ その他( ( )人)
質問9 訪問診療終了患者の状況について記入してください。
*平成20年4月1日~4月30日までの1か月間についてお聞きします (実患者数)。
① 患者の死亡 ( )人
② 患者の入院(他医療機関への転院)
( )人
③ 施設等への入所 ( )人
④ 病状軽快 ( )人
⑤ その他( ( )人)
- 71 -
質問10 入院後の状況(質問9で②の入院(他医療機関への転院)とした患者)について
*平成20年5月10日現在の状況についてお聞きします (実患者数)。
① 入院継続中 ( )人
② 入院後死亡(1週間未満 ( )人)
③ 入院後死亡(1週間以上 ( )人)
質問11 在宅で看取った患者の状況について記入してください。
*平成20年4月1日~4月30日までの1か月間についてお聞きします (実患者数)。
1 実患者数 ( )人
うち、がん患者数 ( )人
2 利用者の年齢区分(実患者数)
① 20歳未満 ( )人
② 20歳~40歳未満 ( )人
③ 40歳~65歳未満 ( )人
④ 65歳~74歳未満 ( )人
⑤ 75歳以上
3 看取った場所別(実患者数)
① 自宅 ( )人
② グループホーム ( )人
③ 老人ホーム ( )人
④ その他( ) ( )人
質問12 在宅において終末期医療について実施していますか。
1 実施している( がん患者・ がん患者以外 )
2 実施していない
3 今後実施したい
質問13 在宅で終末期医療を行う場合の限界について、どのようにお考えですか。
1 終末期医療は、自宅では困難と考えている。
2 可能な限り自宅で行うが、死の直前は医療機関で行うべきである。
3 可能な限り自宅で看取りまで行うべきである。
4 その他( )
(※診療所のみ)質問14 在宅療養支援診療所の届出についてお聞きします。
1 届出済 ( 平成 年 月 )
2 届出予定あり( 平成 年 月 )
3 していない
4 平成20年中に届出したい
5 2~3年以内に届出したい
6 届出は考えていない
- 72 -
質問15 在宅療養支援診療所の届出をしていない理由についてお聞きします (複数回答可)。
(※診療所のみ)
1 24時間対応可能な体制を確保できない
2 訪問看護との連携が確保できない
3 診療内容上必要性がない
4 終末期医療まで考えると責任が持てない
5 在宅療養患者の緊急入院を受け入れる体制を確保できない
6 ケアマネジャーとの連携が難しい
7 その他( )
質問16 在宅医療に関して連携している機関について○印を付けてください。
1 病院
2 一般診療所
3 歯科診療所
4 保険薬局
5 訪問看護ステーション
6 介護保険施設
7 指定居宅介護支援事業者
8 訪問介護事業所
質問17 訪問看護ステーションとの連携で困ることはありますか。
1 ある
2 ない
ある場合の理由は何ですか (複数回答可)。
1 どこに訪問看護ステーションがあるのか情報がない。
2 どのような訪問看護が提供できる機関なのか情報がないため指示がしにくい。
3 指示をしたが、その内容に応じてもらえなかった。
4 自分の担当領域以外の指示の依頼があり、出せないことがある。
5 その他( )
質問18 薬局との連携で困ることはありますか。
1 ある
2 ない
ある場合の理由は何ですか (複数回答可)。
1 どこに在宅医療ができる薬局があるのか情報がない。
2 どのような内容を提供できる薬局なのか情報がないため指示がしにくい。
3 指示したが、その内容に応じてもらえなかった。
4 その他( )
質問19 薬局との連携により充実したい内容は何ですか?(複数回答可)
1 服薬状況の管理( 健康食品を」含む)「
2 副作用・相互作用のチェックと服薬指導
3 薬の保管管理の指導
4 麻薬の服薬管理及び保管取扱上の指導
5 医療材料の供給について
6 その他( )
- 73 -
質問20 本アンケートに対する意見等、在宅医療に関するご意見についてお書きください。
御協力ありがとうございました。北海道保健福祉部保健医療局医療政策課地域医療グループ
連絡先 011-231-4111(内線25-367 (担当 笹谷))
FAX 011-232-4108
- 74 -
在宅医療に関する調査票 (訪問看護ステーション用)
電話番号 ( ) -
次の質問に、該当する番号に○又は記入をお願いします。
質問1 運営組織の種類について、お聞きします。
1 医療法人2 社会福祉法人3 社団・財団法人(ア 在宅ケア事業団 イ その他 )4 公的・社会保険団体5 地方公共団体6 株式会社・有限会社7 NPO法人8 その他( )
質問2 訪問看護体制について、お聞きします。 平成20年 4月 1日現在の状況について、御記入願います。
1) 従事者数区分 常勤 非常勤
保健師 人 人看護師 人 人
准看護師 人 人PT 人 人 区分 常勤 非常勤OT 人 人 事務職 人 人
その他の技術職 人 人 その他 人 人計 人 人 計 人 人
2) 勤務形態
1 24時間連絡体制加算届け出 (1.あり 2.なし )2 定期夜間訪問看護体制 (1.あり(ア.オンコール イ.当直制) 2.なし )3 緊急時の訪問看護体制 (1.あり(ア.オンコール イ.当直制) 2.なし )4 日・祝日時の訪問看護体制 (1.あり 2.なし )
3) 訪問地域
1 訪問している市区町村数 ( 市区町村) 2 市区町村名( )
4) 看護職員の確保状況
1 現在、求人をしていますか。 (1.している 2.今後予定 3.していない)2 求人者の条件はいずれですか。(1.常勤 2.非常勤 3.両方 )3 確保する上での課題は何ですか。
5) 現在の看護職員数で、今以上に利用者を受け入れる余裕は、どの程度ありますか。
1 10人以上 2 5人~9人 3 1人~4人 4 受入れ困難
看護職員常勤換算人
施 設 名
住 所
記 入 者 職 氏 名
- 75 -
6) 24時間体制を行う場合、あと何人の看護職員が必要ですか。
1 オンコール体制では ( 人)2 当直制では ( 人)
7)
( %)
質問3 利用者の状況について、お聞きします。 平成 20年 4月1日~4月30日までの1ヶ月間について、御記入願います。
1) 利用者総数
1 実数 ( 人)2 延数 ( 人)
2) 利用者の年齢区分
1 20歳未満 (実 人)2 20歳~40歳未満 (実 人)3 40歳~65歳未満 (実 人)4 65歳~74歳未満 (実 人)5 75歳以上 (実 人)
3) 保険区分
1 医療保険のみ (実 人)2 介護保険のみ (実 人)3 医療保険・介護保険併用 (実 人)4 その他 (実 人)
4) 介護度区分
1 要支援 (実 人)2 要介護 1 (実 人)3 要介護 2 (実 人)4 要介護 3 (実 人)5 要介護 4 (実 人)6 要介護 5 (実 人)7 なし (実 人)
5) 疾病別等 (重複回答可)
1 精神疾患(認知症を除く) (実 人)2 がん (実 人)3 終末期ケア (実 人)4 在宅における看取り (実 人)5 小児(0才~15歳未満) (実 人)
6) 利用者の住宅までの時間と距離
1 片道 15分以内 ( 件)2 片道 30分以内 ( 件)3 片道 30分以上1時間以内 ( 件)4 片道 1時間以上 ( 件)5 最も遠い利用者宅まで ・時間(片道車 分)・距離(約 km)
ケアマネージャー業務(認定調査、アセスメント、ケアプラン作成、モニタリング、サービス調整など)は、貴ステーションでは、おおよそ、全体の業務のどのくらいの割合になりますか。
- 76 -
7) 利用者の特徴として、近年感じている傾向がある場合は、お書きください。 例) 医療依存度の高い利用者が増えている。など
8) 訪問看護サービスの開始は、誰(どこ)からの紹介によるものかお聞きします。平成 20年 4月 1日~4月30日までの1ヶ月間の利用者について御記入願います。
区 分 件数 病院 件 一般診療所 件 在宅療養支援診療所 件 地域包括支援センター 件 市町村・行政機関 件 居宅介護支援事業所 件 訪問介護サービス事業所 件 本人・家族 件 その他 件 合 計 件
質問4 医療機関との連携について、お聞きします。
1) 貴ステーションには、何カ所の医療機関からの訪問指示がありますか。
1 病院 ( ケ所)2 一般診療所 ( ケ所)3 在宅療養支援診療所 ( ケ所)
2) 貴ステーションから、最も遠い主治医のいる医療機関はどこの市区町村ですか。
市区町村名
3) 主治医からの訪問指示を受ける上で困ることはありますか。
1 ある2 ない
4) 3)で、「ある」と回答した方は、その理由をお聞かせください。(複数回答可)
1 主治医がいない場合、その調整に時間がかかる。2 主治医は、訪問看護の必要性を感じていない。3 複数の主治医がいる場合、どの医師に指示を得るかの判断が難しい。4 主治医のいる病院が距離的に遠いため、連絡しにくい。5 指示書を書いてもらうまでに時間がかかる。6 その他
5) 医療機関において、医師以外に直接連携する職種をお答えください。(複数回答可)
1 病院地域連携室担当者2 病棟看護師3 外来看護師4 医療ソーシャルワーカー5 歯科医師6 その他の職種
- 77 -
6) 医療機関との連携において、困難と思うことについてお書きください。
7)
1 特にない。2 断られることがある。3 情報提供料を求められた。
質問5 医療機関以外の関係機関との連携について、お聞きします。
1) 関係機関との必要な連携はできていますか。できる4 3 2 1 全く出来ない
1 地域包括支援センターできる4 3 2 1 全く出来ない
2 居宅介護支援事業所できる4 3 2 1 全く出来ない
3 訪問介護事業所できる4 3 2 1 全く出来ない
4 特養・老人保健施設できる4 3 2 1 全く出来ない
5 薬局できる4 3 2 1 全く出来ない
6 市町村・行政機関できる4 3 2 1 全く出来ない
7 その他( )
2) 関係職種が定期的に、情報交換や事例検討をする場がありますか。
1 ある 名称( )2 ない
3) 困難事例などについて、相談する場が貴ステーション以外にありますか。
1 ある 名称( )2 ない
4) 関係機関との連携で、困難と思うことについてお書きください。
質問6 薬局との連携により充実したい内容は、何ですか。(複数回答可)
1 服薬状況の管理(「健康食品」を含む)2 副作用・相互作用のチェックと服薬指導3 薬の保管管理の指導4 麻薬の服薬管理及び保管取り扱い上の指導5 医療材料の供給について6 その他( )
質問7 貴ステーション地域に、訪問看護協議会又は連絡会のような組織はありますか。
1 ある2 ない
訪問指示以外に医療機関等から情報を得る場合、個人情報保護法などを理由に断られた、あるいは、情報提供料を請求されたことなどがありますか。
名称( )
- 78 -
質問8
12 断る場合がある。 3 その他 ( )
質問9 質問8で、「2 断る場合がある」と回答されたステーションにお聞きします。
1) どのような対象者ですか。(複数回答可)
1 精神疾患2 終末期のケア3 小児4 人工呼吸器使用者5 その他 ( )
2) どのような医療技術ですか。
質問10 貴ステーションにおける訪問看護師の研修受講について、お聞きします。
1) 訪問看護師養成講習会(準ずる研修会)受講修了者 ( 人)
2) 現任教育体制について
1 あり2 なし
3) 研修についての御要望をお書きください。
質問11
1 訪問毎に申請し、駐車許可をもらっている。2 有料駐車場を使用し、利用者から料金をもらっている。3 公共機関の駐車場を利用している。4 駐車禁止でない場所に駐車している。5 その他( )
質問12
御協力ありがとうございました。
北海道保健福祉部保健医療局医療政策課看護対策グループ
連絡先
電 話011-231-4111(25-389)(担当 神野、高橋)
FAX011-232-4108
訪問看護ステーションの運営や、サービス提供上の課題、今後取り組みたい看護内容などについて、お書き下さい。
利用者又は主治医から、貴ステーションで経験のない医療技術や分野の看護を求められたとき、どのように対応していますか。
道路交通法の改正による駐車場の対応について、貴ステーションではどのように対応していますか。(複数回答可)
全てについて対応している。
- 79 -
- 80 -
電話番号
貴市町村における在宅医療の推進に係る現状と課題について、お聞きかせ下さい。 各質問の該当する項目に○印を付けるか、または記入して下さい。
質問1
1) 『訪問診療』、『訪問歯科診療』、『訪問看護』の利用者数を把握していますか。
(1)訪問診療 ( 1 全数把握している 2 一部把握している 3 把握していない )
(2)訪問歯科診療 ( 1 全数把握している 2 一部把握している 3 把握していない )
(3)訪問看護 ( 1 全数把握している 2 一部把握している 3 把握していない )
2)
相談担当部署名
(1)訪問診療
(3)訪問看護
質問2 『訪問看護』の利用者数の見込みについてお聞きします。
1) 利用者数を見込んでいますか。
1 はい → 質問2の2)へ進んで下さい。2 いいえ → 質問2の3)へ進んで下さい。
2) 平成20年4月1日~4月30日までの1か月の利用者見込み数をお聞きします。
実件数
延件数
実件数
延件数
3) 必要数を見込んでいない理由をお聞きします。
1 把握の必要性がないから2 把握は必要であるが、把握方法がないから3 把握は必要であるが、サービス体制が見込めないから4 今後把握する予定5 その他
質問3 『訪問診療』の実施状況についてお聞きします。
1) 貴市町村内に『訪問診療』をしてくれる医療機関はありますか。
1 ある → 質問3の4)へ進んで下さい。2 ない3 わからない
貴市町村の『訪問診療』、『訪問歯科診療』、『訪問看護』を活用している住民の状況について、お聞きします。
(2)訪問歯科診療
平成19年度相談件数
延 件
区分
住民からの『訪問診療』、『訪問歯科診療』、『訪問看護』に関する相談の担当部署はどこですか。また、その部署での相談件数は、何件ですか。
介護保険
医療保険
延 件
延 件
在宅医療に関する調査票 (市町村用)
市町村名
回答者職・氏名
部署名
→ 質問3の2)へ進んで下さい。
- 81 -
2) 近隣の市町村に『訪問診療』をしてくれる医療機関はありますか。
1 ある → 質問3の4)へ進んで下さい。2 ない3 わからない
3) 今後、『訪問診療』をしてくれる医療機関は必要ですか。
1 必要2 必要ではない3 わからない
4) 現在の提供体制で十分だと思いますか。
1 十分である 2 不十分である
3 どちらとも言えない
質問4 『訪問歯科診療』の実施状況についてお聞きします。
1) 貴市町村内に『訪問歯科診療』をしてくれる医療機関はありますか。
1 ある → 質問4の4)へ進んで下さい。2 ない3 わからない
2) 近隣の市町村に『訪問歯科診療』をしてくれる医療機関はありますか。
1 ある → 質問4の4)へ進んで下さい。2 ない3 わからない
3) 今後、『訪問歯科診療』をしてくれる医療機関は必要ですか。
1 必要2 必要ではない3 わからない
4) 現在の提供体制で十分だと思いますか。
1 十分である 2 不十分である
3 どちらとも言えない
質問5 『訪問看護』の実施状況についてお聞きします。(※本調査で『訪問看護ステーション』とは、医療機関の訪問看護実施部門も含みます。)
1) 貴市町村内に、『訪問看護ステーション』はありますか。
1 ある → 質問4の4)へ進んで下さい。2 ない3 わからない
2) 近隣の市町村に『訪問看護』をしてくれる『訪問看護ステーション』はありますか。
1 ある → 質問4の4)へ進んで下さい。2 ない3 わからない
→ 質問3の3)へ進んで下さい。
→ 質問4の2)へ進んで下さい。
→ 質問4の3)へ進んで下さい。
→ 質問4の2)へ進んで下さい。
→ 質問4の3)へ進んで下さい。
- 82 -
3) 今後、『訪問看護ステーション』は必要ですか。
1 必要2 必要ではない3 わからない
4) 現在の提供体制で十分だと思いますか。
1 十分である 2 不十分である
3 どちらとも言えない
質問6 貴市町村における在宅医療推進上の課題について、お聞きします。
1) 一般住民の在宅医療への関心について、お聞きします。
1 関心は高い2 関心は低い3 わからない
2) 在宅医療の対象となった場合、どのような意向が多いと思いますか。
1 本人・家族とも希望する。2 本人が在宅医療を希望しない。3 本人は在宅医療希望しても、受け入れる家族がいない。または、介護力がない。4 本人も家族も在宅医療を希望しない。5 その他( )
3) 貴市町村では、在宅医療推進のために実施している施策がありますか。「ある」または、「今後実施予定」の場合はその内容をお聞かせ下さい。
1 ある 内容:
質問5の5)へ進んで下さい。
2 今後実施予定 内容:
質問5の5)へ進んで下さい。
3 ない → 質問5の4)へ進んで下さい。
4) 今後の在宅医療推進についてのお考えを、お聞かせ下さい。
1 推進していく予定2 今のところ推進していく予定はない3 その他(
- 83 -
5) 在宅医療を推進するために、今後取り組むべき課題についてどのようにお考えですか。
1 一般住民への情報提供や啓発活動2 関係者の理解の促進3 在宅医療を支えるマンパワーの確保4 在宅医療を支える地域の保健サービスの構築5 在宅医療を支える地域の福祉サービスの構築6 在宅医療を支える地域の医療サービスの構築7 地域の保健医療福祉の連携の推進8 地域住民の支え合い活動の推進9 その他(
御協力ありがとうございました。
北海道保健福祉部保険医療局医療政策課看護対策グループ連絡先
電 話 011-231-4111(25-389)(担当 神野、高橋)
FAX 011-232-4108
- 84 -
- 85 -
在宅医療に関するアンケート調査票(薬局用)
薬 局 名
住 所
記入者職氏名 電 話 番 号
各質問の該当する項目に○印を付けるか、又は記入をお願いします。
調査基準日は平成20年4月1日現在とします。
質問1 「在宅患者訪問薬剤管理指導料」の届出をしていますか。
1 届出している
2 届出していない (1)今後(2~3年以内に)届出したい
(2)届出は考えていない
質問2 「居宅療養管理指導料の指定を不要とする旨の申出」をしていますか。
1 申出をしている(介護保険による指導料の算定ができない)
2 申出をしていない(介護保険による指導料の算定ができる)
質問3 「麻薬小売業」の免許を取得していますか。
1 取得している
2 取得していない (1)今後(2~3年以内に)取得したい
(2)免許の取得は考えていない
。質問4 保険請求の有無に関わらず在宅医療(在宅患者を訪問し、服薬説明等)を実施していますか
また、今後、在宅医療に取り組む意向はありますか。
質問5へ1 実施している
2 以前に実施したことがある
3 現在実施していないが、今後(2~3年以内に)取り組む意向がある
4 取り組む意向はあるが実施は難しい 質問6へ
5 取り組む意向はない
質問5 在宅医療の実施状況について(質問4で「1実施している 「2以前実施したことがある」と」
回答した薬局に伺います)
※平成20年4月1日~4月30日までの1カ月間についてお聞きします (実患者数)。
1 請求状況について
① 請求している(請求患者数 人)
② 請求していない(実患者数 人)
③ 以前、請求したことがある( 人/月平均)
2 患者の訪問場所について(実患者数)
① 自宅 ( 人)
② グループホーム( 人)
③ 老人ホーム ( 人)
④ その他 ( 人)
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質問6 在宅医療の実施困難な理由について 質問4で 3現在実施していないが 今後取り組む意向( 「 、
がある 4取り組む意向はあるが実施は難しい 5取り組む意向はない と回答した薬局に伺」「 」「 」
います)
1 実施していない理由について(複数回答可)
① スタッフが足りないため
② 患者からのニーズがないため
③ 医師の指示がないため
④ 採算がとれないため
⑤ その他( )
2 上記1の理由が解決されれば積極的に実施したいか
① 積極的に実施したい
② しばらく様子をみたい
③ 在宅への訪問は考えていない
質問7 在宅医療に関して連携している機関はどこですか (複数回答可)。
1 病院
2 一般診療所※3 在宅療養支援診療所
4 歯科診療所
5 訪問看護ステーション
6 介護保険施設
7 訪問定居宅介護支援事業所
8 訪問介護サービス事業所
9 その他( )
※在宅療養支援診療所とは、24時間体制で往診や訪問看護を実施する診療所のことで、自宅でのターミナルケア
(終末期ケア)や慢性疾患の療養等を行い、社会保険事務局に届出をしている。
質問8 在宅患者等への訪問など在宅医療に係わることで何か困っていることはありますか。
また、今後の要望はありますか。
。ご協力有り難うございました。ご記入いただきました用紙は同封の返信用封筒でご返送ください
北海道保健福祉部保健医療局医務薬務課薬務グループ
連絡先:札幌市中央区北3条西6丁目
: ( )(担当 吉野・吉田)TEL 011-231-4111 25-568
北海道総合保健医療協議会地域医療専門委員会
事務局:北海道保健福祉部保健医療局
医療政策課地域医療グループ
〒060-8588 札幌市中央区北3条西6丁目
電 話:011-231-4111(内線)25-367
FAX:011-232-4108