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Copyright 2020 RIST 第10回材料系ワークショップ 2020年10月16日(金) Webex Events によるオンライワークショップ 「富岳」における材料系アプリケーション の利用について 高度情報科学技術研究機構(RIST吉澤香奈子

「富岳」における材料系アプリケーション の利用について...5 VASP 41 ↑7 4 Quantum ESPRESSO 32 4 5 LS-DYNA 14 5 6 FrontFlow/blue 40 ↓4 6 VASP 30 ↑9 6 FrontFlow/red

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  • Copyright 2020 RIST

    第10回材料系ワークショップ2020年10月16日(金) Webex Events によるオンライワークショップ

    「富岳」における材料系アプリケーションの利用について

    高度情報科学技術研究機構(RIST)吉澤香奈子

  • Copyright 2020 RIST

    目次

    n はじめに

    n 「富岳」を中核とするHPCIシステムにおける材料系アプリケーションの利用について(アプリケーションソフト利用環境整備の進捗報告)

    u 利用ソフトウェアランキング

    u 「富岳」を中核としたHPCIシステムで利用できるアプリケーション

    u 「富岳」でのアプリケーション(OSS)の利用

    l Quantum ESPRESSOにおける作業について

    u 今後の整備予定のアプリケーションについて(検討事項)

    l ニューラルネットワークで古典MDの力場を作成するアプリケーション(N2P2)の検討

    n 材料系アプリケーションの利用を始めるには (実験研究者など)

    n 「富岳」を中核としたHPCIシステムにおける利用支援

    n イベントや講習会の告知

    n おわりに1

  • Copyright 2020 RIST

    はじめに(1)

    n 材料開発における計算の利用

    u基礎と応用、計算と実験の連携à 良い成果を得るために計算を活用する

    n 材料系ワークショップの内容

    u計算で何ができるか?à 事例紹介

    u実際に使うには à ノウハウの紹介

    n これまでの材料系ワークショップ

    u今回で10回目

    u情報交換、コミュニティ形成のための、定期的なイベントへ

    n 材料系ワークショップのテーマ

    uより良い成果獲得のために、実際の材料系アプリの利用に向けて、研究・開発での計算の活用へ

    2

    年2回開催:材料系アプリケーションの紹介• 10月ごろ:分子動力学計算の紹介• 2月ごろ:第一原理計算の紹介

    分子動力学計算や第一原理計算だけではなく、今後はデータサイエンスとの融合もテーマに取り入れていく

  • Copyright 2020 RIST

    はじめに(2)

    n 今回

    u 「富岳」

    l 2020年6月にスーパーコンピュータの世界ランキング「TOP500」を含め4部門で一位

    l 今年度から試行的利用開始(の利用環境整備作業の進捗報告)

    l 来年度から共用開始(に向けた準備)

    u 材料系の「富岳」成果創出加速プログラム5課題の講演

    l 「富岳」の試行的利用

    l データとシミュレーションの融合

    l アカデミアと産業界の連携

    l 実験と計算の連携

    u 産業界の計算事例紹介

    u パネルディスカッション「マテリアル革新力強化に向けた計算データの戦略的な創出・保存・活用について」

    l 材料系分野の競争力強化のための、産官学や、計算と実験の枠を超えた連携推進を議論

    n 次回

    u 日時:2021年2月ごろ開催予定(詳細は後日公開)

    3

  • Copyright 2020 RIST4

    利用ソフトウェアラインキング(1)

    n RISTが整備対象としたソフトが総合順位20位までに10本含まれている。n 総合1位GROMACSと3位MODYLASは学術利⽤が多く、総合2位LAMMPSは産業で多い。n 産業利⽤では、CAE系のソフトと商⽤ソフトの利⽤が多い。n 上位の順位は変わらないが、それ以外では材料系ソフトの順位が上昇傾向。

    総合順位(学術課題+産業課題) 学術課題 産業課題順位 ソフトウェア名 ソフト名

    記載件数前回順位

    順位 ソフトウェア名 ソフト名記載件数

    前回順位

    順位 ソフトウェア名 ソフト名記載件数

    前回順位

    1 GROMACS 87 1 1 GROMACS 69 1 1 LAMMPS 33 12 LAMMPS 62 2 2 MODYLAS 45 2 2 OpenFOAM 30 23 MODYLAS 51 3 3 GENESIS 36 3 3 FrontFlow/blue 23 34 Quantum ESPRESSO 42 ↑5 4 NICAM 32 4 4 GROMACS 18 45 VASP 41 ↑7 4 Quantum ESPRESSO 32 4 5 LS-DYNA 14 56 FrontFlow/blue 40 ↓4 6 VASP 30 ↑9 6 FrontFlow/red 13 ↓56 OpenFOAM 40 ↓5 7 LAMMPS 29 ↑10 7 FrontISTR 11 78 GENESIS 36 8 7 OpenMX 29 7 7 VASP 11 ↑89 LANS3D 33 ↓8 7 SCALE 29 ↓6 9 AMBER 10 ↑129 OpenMX 33 ↑10 10 LANS3D 28 ↓7 9 Quantum ESPRESSO 10 ↑10

    11 NICAM 32 11 11 NTChem 25 ↑14 9 SeanFEM 10 ↓812 SCALE 30 ↓11 12 TOMBO 21 ↑13 12 CUBE 9 ↓1013 FrontFlow/red 28 13 13 ERmod 20 ↑17 13 CPMD 8 ↓1214 AMBER 25 14 14 QMAS 18 ↑15 13 NuFD/FrontFlowRed 8 ↓1214 NTChem 25 14 15 2D-DMRG 17 ↓14 15 ELSES 7 1516 CPMD 24 ↑17 15 ALPS 17 15 16 ABINIT-MP 6 ↑1916 ERmod 24 ↑17 15 FrontFlow/blue 17 15 16 BioStation Viewer 6 ↑1918 FrontISTR 23 ↓14 15 RSDFT 17 15 16 CST STUDIO 6 ↓1519 CUBE 22 19 19 CPMD 16 ↑21 16 J-OCTA 6 ↓1520 TOMBO 21 20 20 AMBER 15 ↓19 16 MODYLAS 6 ↓15

    20位以内のソフト名記載件数合計 719 20 FrontFlow/red 15 ↓19 20位以内のソフト名記載件数合計 245集計課題全体のソフト名記載件数 2,671 20 GKV 15 ↑21 集計課題全体のソフト名記載件数 444網羅率 27% 20 LETKF 15 ↑23 網羅率 55%

    20位以内のソフト名記載件数合計 587集計課題全体のソフト名記載件数 2,227網羅率 26%

    「京」及び互換機※への整備対象HPCI資源(「京」及び互換機※以外)への整備対象商⽤ソフトウェア

  • Copyright 2020 RIST5

    利用ソフトウェアラインキング(2)

    主に「京」を利⽤した課題 HPCIを利⽤した課題(「京」⼀般利⽤、若⼿、「京」産業利⽤、戦略利⽤、 (HPCI⼀般利⽤、HPCI産業利⽤)ポスト「京」、重点化促進、共⽤法12条)順位 ソフトウェア名 ソフト名

    記載件数前回順位

    順位 ソフトウェア名 ソフト名記載件数

    前回順位

    1 GROMACS 49 1 1 GROMACS 38 12 MODYLAS 45 2 2 Quantum ESPRESSO 21 23 LAMMPS 44 3 2 VASP 21 ↑34 FrontFlow/blue 38 4 4 TOMBO 20 ↓35 NICAM 32 5 5 LAMMPS 18 56 OpenMX 31 ↑8 6 AMBER 17 67 LANS3D 30 ↓5 7 ERmod 15 77 OpenFOAM 30 ↓5 8 GAUSSIAN 13 89 SCALE 27 9 9 NAMD 11 9

    10 FrontFlow/red 26 ↓9 10 OpenFOAM 10 1010 GENESIS 26 ↑11 11 GENESIS 9 ↑1212 NTChem 23 12 12 CReSS 8 ↓1113 CPMD 21 13 13 hybridQMCL 7 1313 CUBE 21 13 13 myPresto 7 1315 Quantum ESPRESSO 20 15 15 CST STUDIO 6 ↓1315 VASP 20 ↑16 15 DC-RGDFT 6 ↑1817 QMAS 18 ↑18 15 FrontISTR 6 ↓1318 FrontISTR 17 ↓17 15 IroIro++ 6 ↑2218 RSDFT 17 18 15 MODYLAS 6 ↓1320 2D-DMRG 16 ↓18 15 μ2lib 6 ↑18

    20位以内のソフト名記載件数合計 551 20位以内のソフト名記載件数合計 251集計課題全体のソフト名記載件数 1,890 集計課題全体のソフト名記載件数 773網羅率 29% 網羅率 32%

    n 主に「京」を利⽤した課題u 3位までが分⼦動⼒学のアプリu 4位と5位には、流体系のアプリ

    (NICAMは気象)が⼊っている。u 商⽤は15位のVASPのみ。u RIST整備対象の10本がランク

    インしているが、「京」にはOSSの4本のみ整備。

    n HPCIを利⽤した課題u 1位はGROMACSu VASPの利⽤がQEと並び2位に

    上昇u 商⽤ソフトが多い(VASP,

    AMBER, GAUSSIAN, CST STUDIO(電磁界解析))。

    u 国産ではTOMBO、ERmod、CReSSなど(背景が⽩⾊)が良く利⽤されている。

    u RIST整備対象ソフトは7本がランクイン。

    n 「京」とHPCIを⽐較u GROMACSは両者で1位u MODYLASは「京」で良く使わ

    れている。u Quantum ESPRESSOは

    HPCIで良く使われている。u 「京」では代表的なOSSと共に

    ⾼並列に対応した国プロが良く利⽤された。「京」及び互換機※への整備対象

    HPCI資源(「京」及び互換機※以外)への整備対象商⽤ソフトウェア

    ※「京」の互換機は名⼤FX100。※網羅率は、上位20位までのソフト記載件数が、対象課題の記載件数に対してどの程度の割合を占めるかを⽰した。

  • Copyright 2020 RIST6

    「富岳」を中核としたHPCIシステムで利用できる材料系アプリケーション(1)

    ◎RISTで整備

    RISTでは、「京」及び「富岳」ではOSSを中心に、第二階層のHPCIでは国プロを中心に整備してきた。

    シミュレーション ソフトウェア名 理研

    「富岳

    」北

    ⼤G

    rand

    Cha

    riot

    北⼤

    Pola

    ire

    東北

    ⼤A

    OB

    A-A

    (SX

    )東

    北⼤

    AO

    BA-

    B (

    LX)

    筑波

    ⼤Cy

    gnus

    JCAH

    PCO

    akfo

    rest

    -PA

    CS東

    ⼤R

    eedb

    ush-

    H東

    ⼤R

    eedb

    ush-

    L東

    ⼤O

    akbr

    idge

    -CX

    東⼯

    ⼤TS

    UBA

    ME3

    .0名

    ⼤FX

    1000

    名⼤

    CX25

    70京

    ⼤CR

    AY

    XC40

    阪⼤

    OCT

    OPU

    S九

    ⼤IT

    O A

    九⼤

    ITO

    B

    分⼦動⼒学 AMBER ○ ○ ○ ○ ○

    CHARMM ○ ○

    feram ○ ○

    GENESIS ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

    GROMACS ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

    LAMMPS ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

    MODYLAS ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎

    MyPresto ○ ○

    N2P2 ○

    NAMD ○ ○ ○ ○ ○ ○

    Tinker ○

    量⼦化学 ABINIT-MP ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

    BoltzTrap ○

    GAMESS ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

    Gaussian ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

    GRRM ○

    Molpro ○ ○

    NTChem ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

    NWChem ○

    Scigress ○

    SMASH ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

    ソフトウェア検索ページ(https://www.hpci-office.jp/pages/hardware_software?tab=software)に登録されている情報を編集

    https://www.hpci-office.jp/pages/hardware_software?tab=software

  • Copyright 2020 RIST7

    「富岳」を中核としたHPCIシステムで利用できる材料系アプリケーション(2)

    ◎RISTで整備

    シミュレーション ソフトウェア名 理研

    「富岳

    」北

    ⼤G

    rand

    Cha

    riot

    北⼤

    Pola

    ire

    東北

    ⼤A

    OB

    A-A

    (SX

    )東

    北⼤

    AO

    BA

    -B (

    LX)

    筑波

    ⼤Cy

    gnus

    JCAH

    PCO

    akfo

    rest

    -PA

    CS東

    ⼤R

    eedb

    ush-

    H東

    ⼤R

    eedb

    ush-

    L東

    ⼤O

    akbr

    idge

    -CX

    東⼯

    ⼤TS

    UBA

    ME3

    .0名

    ⼤FX

    1000

    名⼤

    CX25

    70京

    ⼤CR

    AY

    XC40

    阪⼤

    OCT

    OPU

    S九

    ⼤IT

    O A

    九⼤

    ITO

    B

    物性物理 ABINIT ○

    AkaiKKR ○ ○

    ALPS ○ ○

    CP2K ○ ○

    HΦ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

    Materials Studio ○

    OpenMX ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

    PHASE/0 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

    Quantum ESPRESSO ◎ ○ ○ ○ ○ ○ ○

    SALMON ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

    VASP ○ ○ ○ ○

    xTAPP ○ ○

    計算⽣物学 Discovery Studio ○

    rDock ○

    Relion ○

    Schrodinger Small Drug

    Discovery Suite○

    ソフトウェア検索ページ(https://www.hpci-office.jp/pages/hardware_software?tab=software)に登録されている情報を編集

    https://www.hpci-office.jp/pages/hardware_software?tab=software

  • Copyright 2020 RIST8

    ソフトウェア検索システム@HPCIポータルサイト

    http://www.hpci-office.jp/pages/project_categories_hardware

    • 検索機能Ø ソフトウェア名による検索 [NEW]Ø ソフトウェアの分類を選択してソフト

    ウェア情報を絞り込み [NEW]Ø 過去に利用可能であったソフトウェ

    アと計算機資源の情報を含めた検索[NEW]

    Ø 特定の資源提供機関及び計算機資源を選択したソフトウェア情報の絞り込み

    • ソフトウェアに関する情報を追加Ø ソフトウェアの概要説明[NEW]Ø 計算機資源毎のインストール情報

    や利用条件等

    Ø 利用課題の多いソフトウェアを中心に関連情報を案内[NEW]

    Ø 各ソフトウェアを利用した課題の利用報告書へのリンク[NEW]

    Ø 各資源提供機関のソフトウェア関連ページへのリンク[NEW]

  • Copyright 2020 RIST9

    「富岳」でのアプリケーション(OSS)の利用

    n Spack (https://spack.readthedocs.io/ja/latest/) とは

    u Lawrence Livermore National Laboratoryで開発されているスパコン向けのソフトウェアパッケージ管理システムである。

    u主な特徴

    l Spackでのインストールに用いるレシピは、公開されているソフトウェアもあるし、自分で作成することも可能である。(作成したレシピの公開も可能である。)

    l Spackでレシピを作っておけば、同様のアーキテクチャ、コンパイラを用いたソフトウェアのインストールの自動化が可能になる。

    l 管理者がレシピを作っておいてくれれば、利用者自身によるソフトウェアのコンパイルが簡単になる。

    n Spack によるOSSの提供

    u 「富岳」では、共通領域にSpackでインストールしてあるOSSを利用者に提供する。

    n 「富岳」における(富士通コンパイラ用)のSpackのレシピ作成の利点

    u 「富岳」と同じアーキテクチャの計算機におけるOSSのインストールが便利になる。

    u レシピを充実させれば、そのOSSのインストールが簡単になり、OSSの普及にもつながる。

    n 例外として、Spack 以外でのインストールにおけるOSSの提供も可能

    u 「富岳」上のディレクトリ /vol0001/apps/oss 配下で公開予定

  • Copyright 2020 RIST10

    「富岳」におけるSpackの利用例

    n パッケージのインストール$ spack install [package]

    n インストール済みのソフトウェアパッケージの表示$ spack find

    ==> 378 installed packages

    -- linux-rhel7-haswell / [email protected] ------------------------------

    [email protected] [email protected] [email protected]

    [email protected] [email protected] [email protected]…-- linux-rhel8-a64fx / [email protected] ---------------------------------

    [email protected] [email protected]

    [email protected] [email protected][email protected]@6.6

    n ソフトウェアパッケージの利用例$ spack load [email protected]

    $ which pw.x/vol0001/apps/oss/spack-latest/opt/spack/linux-rhel8-a64fx/fj-4.2.0/quantum-espresso-6.6-xfj4mirrewgpw3t5pjpv3mfxo6ncj27c/bin/pw.x

  • Copyright 2020 RIST11

    「富岳」における4つの海外のOSSの整備

    n 4つの海外のOSSOpenFOAM、LAMMPS、GROMACS、Quantum ESPRESSO

    u最新版のインストール

    u動作確認

    uチューニング

    u性能情報の公開

    など

    n 作業状況

    u 今後、コンパイラのバージョンアップや、Spackのバージョンアップもあり、それらに伴いリコンパイルを行なっていく。

    u 試行的利用課題の利用者に提供可能である。

    u 来年4月の共用開始時には、より良い環境を提供できるように準備を進めている。

  • Copyright 2020 RIST14

    今後の整備予定のアプリケーションについて(検討事項)

    n n2p2 (The neural network potential package)https://compphysvienna.github.io/n2p2/index.html

    u第一原理計算結果を再現するように、NNで機械学習させることによりNNポテンシャル(NNP)を生成

    u「富岳」での整備を検討中

    n 「富岳」における材料系シミュレーションとAIの融合

    uこのようなアプリケーションの整備も検討

    第一原理MD(VASP)

    古典MD(LAMMPS)

    ニューラルネットワーク(NN)

    学習ポテンシャルの生成

    ご要望などぜひお聞かせください。(アンケートなどで)

  • Copyright 2020 RIST15

    材料系アプリケーションの利用を始めるには(参照)今後のHPCI第二階層計算資源の整備とその活用に関する報告書

    国のプロジェクトで開発されたソフトウェア(抜粋) 海外のソフトウェア(抜粋)

    プロジェクト ソフトウェア名 手法(特徴)

    重点課題5NTChem 量子化学計算

    GELLAN 量子化学計算

    MODYLAS 古典MD

    stat-CPMD 第一原理計算(CPMD)

    STATE 第一原理計算(平面波基底)

    SMASH 量子化学計算

    重点課題6 ABINIT-MP 量子化学計算

    PHASE/0 第一原理計算(平面波基底)

    重点課題7RSDFT 第一原理計算(実空間DFT)

    OpenMX 第一原理計算(局在基底)

    xTAPP 第一原理計算(平面波基底)

    QMAS 第一原理計算(平面波基底)

    AkaiKKR 第一原理計算(グリーン関数法)

    TOMBO 第一原理計算(全電子混合基底)

    RSPACE 第一原理計算(実空間DFT)

    CONQUEST 第一原理計算(オーダーN法)

    ARTED 第一原理計算(実時間DFT)

    ソフトウェア名 手法(特徴) 開発種別

    CP2K 第一原理計算(混合基底) OSS

    GAMESS 量子化学計算 OSS

    GROMACS 古典MD OSS

    LAMMPS 古典MD OSS

    NAMD 古典MD OSS

    QuantumESPRESSO 第一原理計算(平面波基底) OSS

    TINKER 古典MD OSS

    ADF 量子化学計算 商用

    AMBER 古典MD 商用

    CHARMM 古典MD 商用

    Gaussian 量子化学計算 商用

    Molpro 量子化学計算 商用

    VASP 第一原理計算(平面波基底) 商用

    WIEN2k 第一原理計算(全電子計算) 商用

    ※古典MD、第一原理電子状態計算ソフトウェア中心に抜粋

    • まず使うアプリを選ばなくてはいけない• たくさんある à どれを使って良いのかわからない?

  • Copyright 2020 RIST16

    材料系アプリケーションの情報収集

    物質科学シミュレーションのポータルサイトMateriApps https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/ • 273の物質科学アプリケーションや

    ツールを紹介• 「やりたいこと」からアプリケーションを検索検索タグ:「特徴」「対象」「手法・アルゴリズム」など

    • 開発者の声を利用者に届けるアプリ紹介、開発者ページ、アプリの魅力・将来性・応用性

    • フォーラム(掲示板)を利用した意見交換

    • 講習会情報・web講習会・更新情報• 月間 26000+ ページビュー、9000+ ユ

    ニークユーザ• アプリコンシェルジュ

    利用者から計算物質科学やアプリに関する質問・要望にMateriApps開発チームが解答

    • レビュー2013年5月公開

  • Copyright 2020 RIST17

    材料系アプリケーションを試す(1)

    MateriApps LIVE!(フリー)の利用

    • USBメモリから直接ブートできる Linux システム (Debian Live Linux)Ø Windows、Mac などで利用可Ø インストール作業なしで物質科学アプリを実行できる

    • バージョン3.1公開 (2020年8月1日)• MateriAppsで紹介している公開アプリ・ツールを収録

    Ø ABINIT, AkaiKKR, ALPS, CP2K, ERmod, Gromacs, HΦ, LAMMPS, mVMC, OpenMX, Quantum ESPRESSO, SALMON, SMASH, xTAPP 等

    Ø ParaView, TAPIOCA, VESTA, VMD, XCrysDen, C-Tools 等Ø GAMESS, VMDには自動インストーラーを準備

    • MateriApps LIVE! サイト (http://cmsi.github.io/MateriAppsLive/) からダウンロード可能

    USB で reboot しなくてもVirtualBox + ova ファイルで使用可能https://github.com/cmsi/MateriAppsLive/wiki/MateriAppsLive-ova

  • Copyright 2020 RIST18

    材料系アプリケーションを試す(2)

    n 入力ファイルを用意する(入力のデータセットを準備する)

    uアプリのパッケージについている example を活用するソースコードパッケージ(例えば: lammps-stable.tar.gz )のディレクトリの中にある

    l 2次元系

    colloid, crack, flow, friction, micelle, nemd, obstacle, shear

    l 3次元系

    melt, peptide

    u入力支援GUIツールの活用

    l C-Tools(http://ma.cms-initiative.jp/ja/listapps/C-Tools)

    l Winmostar(https://winmostar.com/)

    l J-OCTA(https://cae.jsol.co.jp/product/material/jocta/)

    アプリケーションの講習会も行なっていますので、ご参加ください。

  • Copyright 2020 RIST

    n 利用前相談および採択後の利用相談

    u応募に関する質問(応募手続き、応募の手順 など)

    u利用可能なアプリケーション、ライブラリ、ツール等

    uシングルサインオン、データ転送の手順

    uコンパイル・実行に関する相談

    u性能情報の採取方法

    n アプリケーションの調整・高度化の支援

    u利用者が行うアプリケーションの移植の支援

    u実行性能の調査・分析の実施

    u性能改善(単体高性能化・高並列化・高速化)へのアドバイス

    n 利用に関する各種情報の提供

    n 講習会・セミナー・ワークショップの実施

    n 産業利用のための拠点(アクセスポイント)

    各種相談・高度化支援はヘルプデスクで受付けます。また、HPCIシステムに関する質問等は、当該資源を保有する構成機関の協力を得て対応します。

    19

    HPCI利用者への支援

  • Copyright 2020 RIST20

    利用者支援:プログラム高度化の支援

    これまでの高度化支援の実績(一部)

    高度化支援総数内訳

    (

    件)

    支援件数累積

    1249

    77102

    123147

    169 173 173

    1 4 4

    1

    7

    14

    22

    2835 39

    7

    0

    50

    100

    150

    200

    250

    H24

    H25

    H26

    H27

    H28

    H29

    H30

    H31-R01 R0

    2

    高度化支援件数累計(R2.8現在)

    「富岳」

    HPCI

    ポスト「京」性能評価

    「京」

    一般/若手

    18%

    戦略/重点/成果

    31%

    産業

    33%

    HPCI18%

    満足

    66%

    ほぼ満

    28%

    普通

    6%

    支援終了時アンケート

  • 21HPCI成果報告会 検索

    オンライン開催 参加申込受付中!(10月23日〆切)

    同時開催: 第3回HPCIコンソーシアムシンポジウム〜動き出した「富岳」と活用への期待〜

    参加無料

  • Copyright 2020 RIST22

    オンライン講習会の開催

    n 開催形式

    u RIST主催の講習会

    l 講師1名、TA3名、事務局1名の体制で、定員が12名程度

    l ツールとしてビデオ会議システムBlueJeansのみを使用

    l BlueJeansの個別ルームで画面の共有機能などを用いて質問に対応

    u東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(CCMS)との共催

    l 講師2名、TA3、4名の体制で、定員が100名程度

    l ツールとしてビデオ会議システムWebexとチャットツールSlackを使用

    l 質問はSlackのみで対応

    n 参加者数

    開催日 イベント名 参加者数

    2020/7/18 第3回Quantum ESPRESSO入門講習会 11名(民間企業:2名)

    2020/4/23 第1回CCMS webハンズオン(Quantum ESPRESSOを中心) 87名(民間企業:16名)

    2020/5/21 第2回CCMS webハンズオン(Quantum ESPRESSOを中心) 87名(民間企業:2名)

    2020/6/18 第3回CCMS webハンズオン(LAMMPSを中心) 84名(民間企業:13名)

    2020/8/6 第4回CCMS webハンズオン(LAMMPSを中心) 74名(民間企業:12名)

  • Copyright 2020 RIST23

    今後のイベントの予定(1)

    n ワークショップなどの開催

    u 整備対象のアプリソフトに関連したワークショップなどをオンラインにて開催予定

    開催日 イベント名 定員

    2020/10/16 第10回材料系ワークショップ 200名程度*

    2020/11予定 第4回LAMMPSハンズオン講習会 12名程度

    2021/2予定 第11回材料系ワークショップ 200名程度

    2021/3予定 第4回CAEワークショップ 200名程度

    2021/3予定 第4回Quantum ESPRESSOハンズオン講習会 12名程度

    *定員を拡大して申し込みを受け付けた。申し込み受付終了時(10/7)の申し込み人数:合計443名(民間企業257名)

  • Copyright 2020 RIST24

    今後のイベントの予定(2)

    n 国プロソフトの開発者と各HPCI機関と協力してオンラインにてハンズオン講習会を開催予定

    u 開催が決まりましたら告知いたします。

    開催日 国プロソフト 定員 利用する計算機

    2020/10/27予定 OpenMX 12名程度 名古屋大学

    2020/12/4予定 ABINIT-MP 12名程度 名古屋大学

    未定 SALMON ⎼ ⎼

    未定 SMASH ⎼ ⎼

    未定 PHASE/0 ⎼ ⎼

    未定 GENESIS ⎼ ⎼

    未定 NTChem ⎼ ⎼

    未定 FrontISTR ⎼ ⎼

    (既に参加申込締め切り)これから申込開始

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    「富岳」を中核とするHPCIシステムに関する情報

    25HPCIポータルサイト 検索

    HPCIポータルサイトhttp://www.hpci-office.jp

    提供する主な内容

    u HPCIについてØ 主要統計情報等

    u 利用案内・申請Ø 計算機・ソフトウェア

    u 利用支援Ø ヘルプデスク

    Ø 産業利用支援

    Ø 高度化支援

    Ø 高速化ノウハウ集

    u HPCI研究成果Ø 利用報告書

    u イベント・講習会Ø イベントカレンダー

    Ø シンポジウム・ワークショップ・研究会等

    Ø 講習会・セミナー

    u 広報Ø スーパーコンピュータ「京」年報

    u 利用者向け情報Ø プリインストールされたアプリケーションソフトウェア

    https://www.hpci-office.jp/

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    お問い合わせ

    nヘルプデスク

    u何かあればお問い合わせください。

    n本日のワークショップ開催中の利用相談

    uRIST事務局へお問い合わせください。[email protected]

    26HPCI ヘルプデスク 検索

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    おわりに

    n 使いやすいスパコンとは

    u使いたいプログラムがある程度の速さで動く(すぐに動かせる)。

    à アプリケーションの利用環境整備à 整備するアプリケーションの要望の調査à 整備したアプリケーションの利用実績の調査

    n 今後のワークショップ

    u事例紹介

    uアプリケーション利用に関するノウハウの提供

    l HPCIにプリインストールされているアプリケーションの紹介

    l 「富岳」におけるアプリケーションの性能情報

    l アプリケーションの利用方法(入力支援ツールなどの紹介)

    l 材料系シミュレーションとAIの連携利用

    n お願い

    uみなさまのご要望をお知らせください。本日のアンケートへのご回答をお願いします。

    uヘルプデスクにご連絡ください。