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土地建物実地調査要領(の一部を改正する案の)新旧対照条文 (趣旨) 第1条 土地及び建物の実地調査は,不動産登記法(以下「法」とい う。),不動産登記令(以下「令」という。),不動産登記規則(以下 「規則」という。),不動産登記事務取扱手続準則(以下「準則」とい う。)及びその他別に定めるもののほか,この要領によるものとす る。 (目的) 第2条 この要領は,不動産の表示に関する登記の申請等のあった事 件につき,適正かつ迅速な処理を図るため,実地調査に必要な事項 を定めることを目的とする。 (定義) 第3条 この要領において,次の各号に掲げる用語の意義は,それぞ れ当該各号に定めるところによる。 (1) 申請等 不動産の表示に関する登記の申請,嘱託及び申出をい う。 (2) 申請人等 申請人,嘱託者,申出人及びこれらの代理人をいう。 (3) 申請情報等 不動産の表示に関する登記の申請情報,嘱託情報 及び申出情報をいう。 (4) 実地調査担当官 登記官又はその指示を受けて実地調査を行う (趣旨) 第1条 土地及び建物の実地調査は,不動産登記法(以下「法」とい う。),不動産登記令(以下「令」という。),不動産登記規則(以下 「規則」という。),不動産登記事務取扱手続準則(以下「準則」とい う。),及びその他別に定めるもののほか,この要領によるものと する。 (目的) 第2条 この要領は,不動産の表示に関する登記の適正かつ迅速な処 理を図るため,実地調査に必要な事項を定めることを目的とする。 新設

土地建物実地調査要領(の一部を改正する案の)新旧対照条 …土地建物実地調査要領(の一部を改正する案の)新旧対照条文 新 旧 (趣旨)

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  • 土地建物実地調査要領(の一部を改正する案の)新旧対照条文 新 旧 (趣旨) 第1条 土地及び建物の実地調査は,不動産登記法(以下「法」とい

    う。),不動産登記令(以下「令」という。),不動産登記規則(以下 「規則」という。),不動産登記事務取扱手続準則(以下「準則」とい

    う。)及びその他別に定めるもののほか,この要領によるものとす る。 (目的) 第2条 この要領は,不動産の表示に関する登記の申請等のあった事

    件につき,適正かつ迅速な処理を図るため,実地調査に必要な事項

    を定めることを目的とする。 (定義) 第3条 この要領において,次の各号に掲げる用語の意義は,それぞ

    れ当該各号に定めるところによる。 (1) 申請等 不動産の表示に関する登記の申請,嘱託及び申出をい う。 (2) 申請人等 申請人,嘱託者,申出人及びこれらの代理人をいう。

    (3) 申請情報等 不動産の表示に関する登記の申請情報,嘱託情報 及び申出情報をいう。 (4) 実地調査担当官 登記官又はその指示を受けて実地調査を行う

    (趣旨) 第1条 土地及び建物の実地調査は,不動産登記法(以下「法」とい う。),不動産登記令(以下「令」という。),不動産登記規則(以下 「規則」という。),不動産登記事務取扱手続準則(以下「準則」とい う。),及びその他別に定めるもののほか,この要領によるものと する。 (目的) 第2条 この要領は,不動産の表示に関する登記の適正かつ迅速な処 理を図るため,実地調査に必要な事項を定めることを目的とする。 新設

  • 職員をいう。 (5) 地図 法第14条第1項地図及び同地図に準ずる図面をいう。 (6) 関係人 申請人以外の土地又は建物の所有者及びその他の利害 関係人をいう。 (7) 隣接地所有者等 隣接地所有者及びその相続人又はそれらの代 理人をいう。 (8) 境界標等 境界標及び筆界点を推認し得る地物をいう。 (実地調査の実施の判断) 第4条 登記官は,申請等のあった事件につき,申請情報等,添付情

    報及び登記官が登記所内外で収集した資料(法第14条第1項地図,

    地積測量図等を含む。以下同じ。)等を総合的に勘案して実地調査

    の実施を判断する。 その際,事件の種類ごとに第14条各号に掲げる事項を調査し,

    申請人等から提供された情報,登記官が職務上知り得た事実等,申

    請等の内容が真正であると判断することができる要素を踏まえて,

    実地調査を実施するべきかを判断するものとする。この場合におい

    て,次の各号に掲げる申請等については,実地調査を要しないと判

    断することができるものとする。 (1) 土地家屋調査士又は土地家屋調査士法人(以下「調査士等」と いう。)の代理による申請等であって,申請等に係る不動産の現

    況,調査士等の判断及びその根拠等に係る事項が必要かつ十分に

    記録された規則第93条ただし書きに規定する調査に関する報告

    (実地調査の励行) 第3条 登記官は,不動産の表示に関する登記の申請(嘱託・申出を 含む。以下同じ。)があった場合には,効率的かつ効果的な実地調 査に努めるものとする。

  • 書(以下「調査報告書」という。)が登記所に提供された場合に おいて,当該調査報告書と,申請情報等,添付情報及びそれ以外

    に登記所に提供された情報並びに登記官が登記所内外で収集した

    資料等によって職務上知り得た事実とを併せ考慮することにより,

    登記官が申請等の内容が真正であると判断することができるとき。

    (2) 官公署による嘱託であって,嘱託に係る不動産の現況,官公署 の判断及びその根拠に係る必要かつ十分な情報(調査報告書に記

    録されるべき情報と同程度のもの)が登記所に提供された場合に

    おいて,前号と同様に,当該情報と,それ以外に登記所に提供さ

    れた情報及び登記官が登記所内外で収集した資料等によって職務

    上知り得た事実とを併せ考慮することにより,登記官が嘱託の内

    容が真正であると判断することができるとき。 2 実地調査の実施の判断は,登記官が自ら行うものとし,実地調査

    を要しないと判断したものについては,その理由を具体的に記載し

    た別紙第1号様式による実地調査省略理由書を作成し,調査及び校

    合担当者が押印の上,申請情報等とともに保管するものとする。 (重要な判断を伴う実地調査) 第5条 登記官は,重要な判断を伴う調査事項がある実地調査につい

    ては,必ず自ら実地調査を行うものとする。 (実地調査の代行) 第6条 登記官は,登記所職員が申請等に関し法第10条に定める除

    (実地調査担当官) 第4条 登記官は,実地調査を行う場合に,他の職員を同行させるこ とができる。 (実地調査の代行) 第5条 登記官は,他の職員に,調査事項及び調査方法の細部を指示

  • 斥理由と同様の関係を有しないことを確認した上,準則第64条の 規定により,調査事項及び調査方法の細部を指示して,実地調査を

    代行させることができる。 (身分証明書の携帯・提示) 第7条 実地調査担当官は,実地調査に際して身分証明書を携帯し,

    関係人の請求がある場合にこれを提示しなければならない。 (実地調査の承認) 第8条 実地調査を行う場合には,あらかじめ別紙第2号様式による

    実地調査簿に所要事項を記載して,所属長の承認を受けるものとす

    る。 (調査日時の決定及び通知) 第9条 実地調査は,各庁の実情に応じ計画的に日時を定めて実施す

    るものとする。 2 実地調査を行う場合には,事案の内容及び必要に応じて,事前に

    立会いを求めるべき者に対し,立会日時及び立会いを求める旨その

    他必要な事項を別紙第3号様式に記載して送付する方法又はこれら

    の事項を電話その他適宜の方法によって連絡する方法のいずれかに

    より通知するものとする。

    して,実地調査を行わせることができる。 (身分証明書の携帯・提示) 第6条 登記官又はその指示を受けて実地調査を行う職員(以下これ を「調査担当官」と総称する。)は,実地調査に際して身分証明書 を携帯し,関係人の請求がある場合にこれを提示しなければならな い。 (実地調査の承認) 第7条 実地調査を行おうとする場合には,あらかじめ別紙第1号様 式による実地調査簿に所要事項を記載して,所属長の承認を受ける ものとする。 (調査日時の決定及び通知) 第8条 実地調査は,各庁の実情に応じ計画的に日時を定めて実施す るものとする。 2 実地調査を行う場合には,事案の内容及び必要に応じて,事前に 立会いを求めるべき者に対し,立会日時及び立会いを求める旨その 他必要な事項を別紙第2号様式に記載して送付する方法又はこれら の事項を電話その他適宜の方法によって連絡する方法のいずれかに より通知するものとする。

  • (添付情報) 第10条 登記の申請情報等には,別表第1の「登記の区分」に従い,

    同表の「その他の添付情報」欄に掲げる情報の提供をできる限り求

    めるものとする。 2 前項の添付情報で,官公署(「公共嘱託登記土地家屋調査士協会」

    を含む。)以外の者の証明に係るものについては,できる限りその

    者の印鑑証明書又は電子署名を付して提供を求めるものとする。

    ただし,印鑑証明書を添付できない場合又は電子署名を付すことが

    できない場合には,その添付情報に証明者の署名又は記名押印を求め,

    証明者本人が署名又は記名押印したことを申請人等が添え書きをし,

    署名又は記名押印するものとする。 (登記原因及びその日付の調査) 第11条 登記原因及びその日付の調査は,現況を確認し,必要に応 じて申請人等及び関係人に質問するなどしてするものとする。 2 登記原因の日付の確認について,必要あるときは,官公署の証明

    又は申請人等以外の現地の実状に詳しい者の協力(所持している資

    料の提供あるいは証言等をいう。)を得て確認するものとする。 なお,確実な資料等が得られないときは,「年月日不詳」,「何年

    何月日不詳」等の振り合いで差し支えない。

    (添付情報) 第9条 登記の申請情報(嘱託情報,申出情報を含む。以下同じ。) には,別表第1の「登記の区分」に従い,同表の「その他の添付情 報」欄に掲げる情報の提供をできる限り求めるものとする。 2 前項の添付情報で,官公署(「公共嘱託登記土地家屋調査士協会」 を含む。)以外の者の証明に係るものについては,できる限りその 者の印鑑証明書又は添付情報に電子署名を付して提供を求めるもの とする。ただし,印鑑証明書を添付できない場合又は電子署名を付 することができない場合には,その書面に証明者の署名又は記名押 印を求め,証明者本人が署名又は記名押印したことを申請人又は申 請代理人が添え書きをし,署名又は記名押印する。 (登記原因及びその日付の調査) 第10条 登記原因及びその日付の調査は,現況を確認し,必要に応 じて申請人及び立会人等に質問するなどしてするものとする。 2 登記原因の日付の確認について,必要あるときは,官公署の証明 又は申請人(代理人を含む。)以外の現地の実状に詳しい者の協力 (所持している資料あるいは証言等をいう。)を得て確認するもの とする。 なお,確実な資料等が得られないときは,「年月日不詳」,「何年 何月日不詳」等の振り合いで差し支えない。

  • (調査報告情報の提供・調査) 第12条 登記官は,調査士等が代理人として不動産の表示に関する登

    記を申請する場合には,別紙第4号様式及び第5号様式による調査報告

    書の提供を求めるのもとする。

    2 調査報告書は,実際に調査及び測量した者が作成し,作成者が署名

    又は記名押印若しくは電子署名を付したものでなければならない。 3 登記官は,調査報告書の記録事項について,必要に応じて作成者か

    ら説明又は資料の提供を求めて,その正確性を調査するものとする。 4 登記官は,官公署から不動産の表示に関する登記が嘱託(申出を含

    む。以下同じ。)される場合には,前各項に準じて取扱うものとする。

    (案内図の提供) 第13条 登記の申請情報には,必要に応じて当該申請物件の所在地に

    達する道順,目標及び住居表示番号等を分かりやすく図示した案内図の

    提供を求めるものとする。 (実地調査の実施の判断基準) 第14条 登記官は,申請等のあった事件については原則として実地調

    査を行うこととするが,第4条第1項各号に該当する場合において,次

    の各号に掲げる登記の種類別に定められたそれぞれの要件を

    (調査報告情報の提供) 第11条 登記官は,土地家屋調査士又は土地家屋調査士法人(以下「調査

    士等」と総称する。)が代理人として不動産の表示に関する登記を申請する

    場合には,別紙第3号様式及び第4号様式による調査報告情報の提供を求め

    るものとする。 2 調査報告情報は,実際に調査及び測量した者が作成し,作成者が署名又

    は記名押印又は電子署名を付したものでなければならない。 3 登記官は,調査報告情報の記録事項について,必要に応じて作成者から

    説明又は資料の提供を求めて,その正確性を確認するものとする。 4 登記官は,官公署から不動産の表示に関する登記が嘱託(申出を含む。

    以下同じ。)される場合には,前各項に準じて取扱うものとする。 (案内図の提供) 第12条 登記の申請情報には,必要に応じて当該申請物件の所在地 に達する道順,目標及び住居表示番号等をわかりやすく図示した案 内図の提供を求めるものとする。 (実地調査の要否の判断) 第13条 実地調査の要否については,申請情報,添付情報,登記所内外か

    ら収集した資料等に基づき総合的に判断するものとする。 2 登記官は,第9条の添付情報及び第11条の調査報告情報の内容

  • 満たした事件については,実地調査を省略して差し支えない。 (1) 土地の表示に関する登記 ア 表題登記 該当土地の所在,地目及び地積が明らかとなる官公署の証明 情報が提供されており,かつ,提供された土地所在図及び地積 測量図の内容が登記所に備え付けられた法第14条第1項の地 図(これと同等の精度を有する同条第4項の地図に準ずる図面 を含む。以下同じ。)と整合している場合 イ 地目の変更又は更正の登記 次の①又は②のいずれかに該当すること。ただし,農地から の変更又は更正の登記の申請等については,農地に該当しない 旨又は農地の転用許可があったことを証する官公署の証明書が 提供されている場合に限る。 ① 宅地への地目変更又は更正登記の申請等であって,当該土 地を建物の敷地等とする建物の表題登記がされている場合又 は当該建物の建築に関する官公署若しくは指定確認検査機関 の証明書が提供されている場合 ② 調査報告書において,画像情報の提供があり,当該画像情 報が現地を示したものであると確実に判断することができる 資料が提供されている場合 ウ 分筆の登記 提供された地積測量図の内容が,申請等に係る土地につき登記所

    に備え付けられている法第14条第1項地図又は現地復元

    並びに登記記録(閉鎖登記簿,旧土地台帳を含む。以下同じ。),登 記所備え付けの地図(地図に準ずる図面を含む。以下同じ。),地積 測量図,建物所在図等を調査した結果,次の(1)(2)のように申請が 適正であると認められる場合には,実地調査を省略することができ るものとする。 (1) 調査士等を代理人として,当該調査士等が作成した調査報告情 報を提供した申請等がされた場合において,登記官が,当該調査 報告情報に申請等の内容が真正であると認めるに足る事項が記録 されていると判断したとき。 (2) 申請等に調査報告情報が提供されていないとき,又は(1)の場 合において調査報告情報の記録だけでは申請等の内容が真正であ ると認めるに十分でないときであっても,他の提供された情報や 登記官が職務上知り得た事実(法第14条第1項の地図,地積測 量図等,登記官が登記所内外で収集した資料がすべて含まれる。) を併せて考慮することによって,申請等の内容が真正であると判 断することができるとき。 3 登記官は,次の各号に掲げる登記の申請については,原則として 実地調査を行うものとする。 (1) 土地の表示に関する登記 ア 土地の表題登記(当該土地の所在,地目及び地積が明らかと なる官公署の証明情報が提供されている場合を除く。) イ 地目の変更又は更正の登記(農地からの変更又は更正の場合 で,当該土地の現況が明らかとなる官公署の証明情報が提供さ

  • 性のある地積測量図若しくは筆界特定図面と整合している場合

    エ 地積に関する変更又は更正の登記

    次の①又は②の要件のいずれかに該当すること。

    ① 地積の計算誤りの場合等の新たに測量した地積測量図の提

    供を要しない場合

    ② 提供された地積測量図の内容が,申請等に係る土地につき

    登記所に備え付けられている現地復元性のある地積測量図又

    は筆界特定図面と整合している場合

    オ 滅失の登記

    当該土地の滅失したことが明らかとなる官公署の証明書が提

    供されている場合

    (2) 建物の表示に関する登記

    ア 表題登記(区分建物を含む。)

    調査報告書において,該当建物に関する画像情報の提供があ

    り,当該画像情報により該当建物の外観及び内部を確認でき,

    かつ,第50条の基準に基づいて提供された添付情報で所有権

    れている場合を除く。宅地への変更又は更正の場合で当該土地

    に所在する建物の表題登記がされている場合又は建築確認済証

    及び検査済証の情報が提供されている場合を除く。)

    ウ 地積に関する更正の登記

    エ 分筆の登記(提供された地積測量図の内容が,登記所に備え

    付けられている法第14条第1項の地図又は現地を復元するこ

    とのできる地積測量図と合致している場合を除く。)

    オ 法第75条又は法第76条第3項の規定による登記

    カ 地図の備え付けがない地域又は地図と現況が著しく相違する

    地域における土地の表示に関する登記

    キ 登記の申請情報に添付された地積測量図の各辺長が既に登記

    所に提出されている該当する地積測量図の各辺長と比較した場

    合,許容範囲を超えている登記

    ク 地積の調査・測量をして,1年以上を経過した成果に基づい

    て作成した地積測量図を提供した登記

    ケ 第9条第2項に規定する印鑑証明書の添付がなく又は電子署

    名が付されていない添付情報について信ぴょう性が得られない

    とき。

    (2) 建物の表示に関する登記

    ア 地図の備え付けがない地域又は地図と現況が著しく相違する

    地域における建物の表示に関する登記

    イ 法第75条又は法第76条第3項の規定による登記

    ウ 特殊な構造を有する建物の新築,増築又は区分建物の表示に

  • を確認することができる場合であって,次の①及び②の証明書の

    何れかが提供されている場合

    ① 該当建物の所在,種類,構造及び床面積並びに所有者が明ら

    かとなる官公署又は指定確認検査機関の証明書

    ② 該当建物の所在,種類,構造及び床面積並びに所有者が明ら

    かとなる建築請負人の工事完了に関する証明書

    イ 建物の表題部の変更又は更正の登記(所有者の所有権に関する事項

    を除く。)

    調査報告書において,該当建物に関する画像情報の提供があり,

    当該画像情報により該当建物の外観及び内部を確認できる場合

    であって,次の①及び②の証明書のいずれかが提供されている場合

    ① 該当建物の表題部の変更後又は更正後の事項が明らかとな

    る官公署又は指定確認検査機関の証明書

    ② 該当建物の表題部の変更後又は更正後の事項が明らかとな

    る建築請負人の工事完了に関する証明書

    ウ 合体による登記等

    調査報告書において,該当建物に関する画像情報の提供があ

    り,当該画像情報により該当建物の外観及び内部を確認できる

    場合であって,次の①及び②の証明書のいずれかが提供されて

    いる場合

    ① 合体後の建物の所在,種類,構造及び床面積並びに所有者

    が明らかとなる官公署又は指定確認検査機関の証明書

    ② 合体後の建物の所在,種類,構造及び床面積並びに所有者

    関する登記

    エ 合体を原因とする建物の表示に関する登記

    オ 所有権以外の権利又は処分の制限等の登記があり,これらの

    権利の消滅を承諾したことを証する情報の提供のない滅失の登

    カ 第9条第2項に規定する印鑑証明書の添付がなく又は電子署

    名が付されてない添付情報について信ぴょう性が得られないと

    き。

    4 実地調査を要しないと判断したものについては,その理由を申請

    情報又は調査報告情報の適宜の余白に記載して明らかにしておかな

    ければならない。

  • 権利に関する登記がされている場合において,当該権利が消

    滅していることが明らかとなる資料が提供されているときを

    含む。)で,該当建物が滅失したことが明らかとなる官公署

    の証明書又は解体業者等の取り壊しに関する証明書が提供さ

    れているとき

    ② 該当建物が存した同一の箇所に,異なる建物が新築されて

    いることが明らかな場合

    2 表題登記がない不動産についてする所有権保存の登記(法第75

    条)又は所有権の処分の制限の登記(法第76条第3項)をした場

    合は,全て実地調査を実施するものとする。

    (事前調査)

    第15条 実地調査担当官は,実地調査を行うに当たっては,法定の

    添付情報のほか,登記記録,地図,土地所在図,地積測量図,筆界

    特定図面,建物所在図及び街区基準点成果表等の登記所に保管され

    ている資料等に基づき対象となる不動産の所在,位置,形状及び隣

    接地又は隣接の建物等及び所有者について調査するものとする。

    (実地調査書の作成)

    第16条 実地調査担当官は,実地調査を行うに当たっては,規則第

    95条の規定に基づき,準則第62条第2項の規定による実地調査

    書(準則別記第58号様式)に代えて別紙第6号様式の土地建物実

    地調査書(以下「実地調査書」という。)を作成し,所要の記載を

    (事前調査)

    第14条 調査担当官は,実地調査を行うに当たっては,法定の添付

    情報のほか,登記記録,地図,地積測量図,建物所在図及び街区基

    準点成果表等の登記所に保管されている資料等に基づき,対象とな

    る不動産の所在,位置,形状,隣接地又は隣接の建物等について,

    必要な事前調査を行うものとする。

    (実地調査書の作成)

    第15条 調査担当者は,実地調査を行うに当たっては,規則第9

    5条の規定に基づき,準則第62条第2項の規定による実地調査

    書(準則別記第58号様式)に代えて別紙第5号様式の実地調査

    書を作成し,所要の記載をするものとする。

  • するものとする。

    (関係官公署との連絡)

    第17条 実地調査担当官は,実地調査を行うに当たっては,必要に

    応じ関係官公署と緊密に連絡し,意見の聴取,資料の提供又は立会

    いその他の協力を求めるものとする。

    (実地調査の方法等)

    第18条 実地調査担当官は,実地調査を行うに当たっては,実地調

    査書の「調査事項」欄に記載された事項について,その内容等に応

    じて単に目視による申請等に係る事項と現況が明らかに反していな

    いかどうかを調査するだけではなく,トータルステーション,簡易

    型レーザー距離測定器,鋼巻き尺等を用いた検測を行い,申請等に

    係る事項が現況と符合しているかどうかを正確に調査しなければな

    らない。

    この場合において,必要があるときは,申請人等及び隣接地所有

    者等の立会いを求めて確認しなければならない。

    2 前項の実地調査においては,調査対象となる不動産の現況又は境

    界標等の埋設状況を写真撮影するとともに,立ち会った関係人の供

    述を記録する。

    なお,写真撮影等に当たっては,立ち会った者の了解を得るなど

    してプライバシーに十分配慮するものとする。

    (関係官公署との連絡)

    第16条 調査担当官は,実地調査に当たっては,必要に応じ関係官

    公署と緊密に連絡し,意見の聴取,資料の提供又は立会いその他の

    協力を求めるものとする。

    (実地調査の方法)

    第17条 調査担当官は,実地調査を行うに当たっては,実地調査

    書上に明確にされた「調査事項」の内容等に応じて,目視により

    単に申請情報等に係る事項と現況が明らかに反していないかどう

    かを調査するだけではなく,トータルステーション,鋼巻き尺等

    を用いた測量,計測等を行い,申請等に係る事項が現況と符合し

    ているかどうかを調査するとともに,必要があるときは,申請人

    又はその代理人,隣接地所有者その他利害関係人の立会いを求め

    て確認しなければならない。

    2 実地調査を行うに当たっては,「調査事項」の内容等に応じて,

    聴取した陳述等の記録,現地説明図の作成,対象となる不動産の

    現況又は境界標等の埋設状況を写真撮影するものとする。

  • (実地調査完了後の処置)

    第19条 実地調査担当官は,実地調査を完了した場合には,実地調

    査簿及び実地調査書に所要の事項を記載して,調査の結果を明らか

    にしておくものとする。

    2 第6条の規定による実地調査を代行させた登記官は,当該実地調

    査担当官に報告を求め,実地調査書に押印させるとともに,実地調

    査結果の適否を判断し登記官認印を押印するものとする。

    3 第18条第2項の資料等は,実地調査書等に編綴するものとする。

    (実地調査拒否に対する処置)

    第20条 登記官は,実地調査を拒否された等の理由により,実地調

    査を行うことが困難であると判断した場合には,これを中止し,必

    要に応じて所属長にその旨を報告するものとする。

    2 登記官は,実地調査を代行した者から,実地調査を拒否された等

    の理由によりその代行が困難であるとの報告を受けた場合には,直

    ちにその代行を中止させるとともに,必要に応じて所属長にその旨

    を報告し,さらに実地調査を継続するかどうかを判断するものとす

    る。

    3 報告を受けた所属長は,速やかに報告に係る事実を調査し,申請

    情報及び添付情報の写しを添えて,その結果を局長に報告するとと

    もに,実地調査の拒否が法第162条(検査の妨害等の罪)の構成

    要件に該当すると思われる場合には,所轄の警察署に告発するもの

    (実地調査完了後の処置)

    第18条 調査担当官は,実地調査を完了した場合には,実地調査

    簿及び実地調査書に所要の事項を記載して,調査の結果を明らか

    にしておくものとする。

    2 第5条による実地調査を代行させた登記官は,当該調査担当官

    に報告を求め,実地調査書に調査担当官に押印させるとともに登

    記官認印を押印するものとする。

    3 第17条第2項の資料等は,実地調査書に編てつして,証拠の

    保存に努めなければならない。

    (実地調査拒否に対する処置)

    第19条 登記官は,実地調査を拒否された等の理由により,実地調

    査を行うことが困難であると判断した場合には,これを中止し,必

    要に応じて所属長にその旨を報告するものとする。

    2 登記官は,実地調査を代行した者から,実地調査を拒否された等

    の理由によりその代行が困難であるとの報告を受けた場合には,直

    ちにその代行を中止させるとともに,必要に応じて所属長にその旨

    を報告し,さらに実地調査を継続するかどうか を判断するものと

    する。

    3 報告を受けた所属長は,速やかに報告に係る事実を調査し,申請

    情報及び添付情報の写しを添えて,その結果を局長に報告するとと

    もに,実地調査の拒否が法第162条(検査の妨害等の罪)の構成

    要件に該当すると思われる場合には,所轄の警察署に告発するもの

  • とする。

    (不適正事件の報告)

    第21条 登記官は,実地調査の結果,申請情報又は添付情報(調査

    報告情報を含む。)が虚偽の調査及び測量に基づいて作成されたも

    のであることを確知したときは,その旨を別紙第7号様式により局

    長に報告するものとする。

    (所在,地番の調査)

    第22条 土地の所在,地番の調査は,第15条の規定による事前調

    査の結果に基づき現地において市町村区画,字区画,方位,形状及

    び隣接地等を確認してするものとする。

    (地目の認定)

    第23条 地目の認定の調査は,申請に係る土地の状況及び利用目的

    に重点を置き,土地の客観的状況を考慮して,規則第99条,準則

    第68条及び第69条の規定によるほか,別表第2に掲げる基準に

    より認定するものとする。

    2 利用目的が不明確,かつ,流動的な状態にある,いわゆる中間地

    目については,認定可能な状態になるまでの間,地目の認定を行わ

    ないものとする。

    (農地の地目変更の取扱い)

    とする。

    (不適正事件の報告)

    第20条 登記官は,実地調査の結果,申請情報又は添付情報(調査

    報告情報を含む。)が虚偽の調査及び測量に基づいて作成されたも

    のであることを確知したときは,その旨を別紙第6号様式により局

    長に報告するものとする。

    (所在,地番の調査)

    第21条 土地の所在,地番の調査は,地図又は地図に準ずる図面等

    の資料並びに,現地において市町村区画,字区画,方位,形状及び

    隣接地等を確認してするものとする。

    (地目の認定)

    第22条 地目の認定調査に当たっては,規則第99条,準則第68

    条及び第69条の規定によるほか,別表第2に掲げる基準により認

    定するものとする。

    2 利用目的が不明確で流動的な,いわゆる中間地目については地目

    の変更の認定をしないものとする。

    (農地の地目変更の取扱い)

  • 第24条 農地を農地以外の地目とする地目変更の登記申請があった

    場合,当該申請情報に農地に該当しない旨の県知事若しくは農業委

    員会の証明書又は農地法第4条若しくは第5条転用許可又は届出が

    あったことを証する添付情報がないときは,別紙第8号様式により

    転用許可の有無等について関係農業委員会に照会するものとする。

    2 前項の照会をしたときは,農業委員会の回答を受けるまでの間,

    その事件の処理を留保するものとする。ただし,照会後2週間を経

    過したときはこの限りではない。

    3 第1項の照会に対し,農地法第51条第1項の規定により,当該

    土地について農地の状態に回復させるべき旨の命令(以下「原状回

    復命令」という。)が発せられる見込みである旨の回答があった場

    合において,農業委員会又は同会の事務局長から原状回復命令が発

    せられた旨又は発せられる見込みがなくなった旨の通知がされるま

    での間は,事件の処理を更に留保するものとする。ただし,上記回

    答後2週間を経過したときは,この限りではない。

    4 第1項の照会に対し,農業委員会から当該土地の現況が農地であ

    る旨の回答があった場合は,実地調査の上,特段の事情がない限り,

    当該申請を却下するものとする。この場合において地目の認定に疑

    義が生じたときは,登記記録,申請情報,添付情報,農業委員会の

    回答書及び実地調査書等の写しを添付して別紙第9号様式により局

    長に内議するものとする。

    5 農地の形質が変更され,その現状が農地以外の状態にあると認め

    第23条 農地を農地以外の地目とする地目変更の登記申請があった

    場合,当該申請情報に農地に該当しない旨の県知事若しくは農業委

    員会の証明書又は農地法第4条若しくは第5条又は同法第73条の

    転用許可又は届出があったことを証する添付情報がないときは,別

    紙第7号様式により転用許可の有無等について関係農業委員会に照

    会するものとする。

    2 前項の照会をしたときは,農業委員会の回答を受けるまでの間,

    その事件の処理を留保するものとする。ただし,照会後2週間を経

    過したときはこの限りではない。

    3 第1項の照会に対し,農地法第83条の2の規定により,当該土

    地について農地の状態に回復させるべき旨の命令(以下「原状回復

    命令」という。)が発せられる見込みである旨の回答があった場合

    において,農業委員会又は同会の事務局長から原状回復命令が発せ

    られた旨又は発せられる見込みがなくなった旨の通知がされるまで

    の間は,事件の処理を更に留保するものとする。ただし,上記回答

    後2週間を経過したときは,この限りではない。

    4 第1項の照会に対し,農業委員会から当該土地の現況が農地であ

    る旨の回答があった場合は,実地調査の上,特段の事情がない限り,

    申請を却下するものとする。この場合において地目の認定に疑義が

    生じたときは,登記記録,申請情報,添付情報,農業委員会の回答

    書及び実地調査書等の写しを添付して別紙第8号様式により局長に

    内議するものとする。

    5 農地の形質が変更され,その現状が農地以外の状態にあると認め

  • られる場合であっても,原状回復命令が発せられているときは,いまだ地

    目の変更があったものとは認定しないものとする。

    (筆界の確認)

    第25条 実地調査担当官は,土地の筆界の確認を行う場合には,次

    の各号の方法で行うものとする。

    (1) 筆界の確認は,申請人等,隣接地所有者等の立会いを求めて行

    うものとする。

    (2) 第27条に規定する添付情報の提供がされている場合又は恒久

    的な境界標等により筆界が明確である場合には,隣接地所有者等

    の立会いを求めることなく調査することができるものとする。

    (3) 筆界の確認に当たり,立会人から異議の申出があった場合には,

    地図,現地の利用状況及び境界標,その他により筆界の確認に努

    めるものとする。

    (4) 登記所備付地図に基づく筆界の確認方法

    ア 法第14条第1項地図の存する地域における筆界

    法第14条第1項地図によって現地に復元される筆界と現地

    における筆界との位置関係の確認をし,地積測量図に記載され

    ている境界標,その他の筆界点,地物等を調査してその位置関

    係を確認するものとする。

    イ 登記所に提出された地籍図等の地域における筆界

    法令の規定によって登記所に提出された図面で,法第14条

    第1項地図に指定されていない区域及び地積測量図に関係する

    られる場合であっても,原状回復命令が発せられる見込みがある場

    合には,いまだ地目の変更があったものとは認定しないものとする。

    (筆界の確認)

    第24条 登記官は,土地の筆界の確認を行う場合には,次の各号の

    方法で行う。

    (1) 筆界の確認は,申請人,隣接地所有者等の立会を求めてするも

    のとする。

    (2) 第26条に規定する添付情報の提供がされている場合,又は恒

    久的な境界標等により筆界が明確である場合には,隣接地所有者

    等の立会いを求めることなく調査することができるものとする。

    (3) 筆界の確認に当たり,立会人から異議の申出があった場合には,

    地図,現地の利用状況及び境界標,その他により筆界の確認に努

    めるものとする。

    (4) 登記所備付地図に基づく筆界の確認方法

    ア 法第14条第1項地図の存する地域における筆界

    法第14条第1項地図によって現地に復元される筆界と現地

    における筆界との位置関係の確認をし,地積測量図に記載され

    ている境界標,その他の筆界点,地物等を調査してその位置関

    係を確認するものとする。

    イ 登記所に提出された地籍図等の地域における筆界

    法令の規定によって登記所に提出された図面で,法第14条

    第1項地図に指定されていない区域並びに地積測量図に関係す

  • 筆界は,前号に準じて確認するものとする。

    ウ 地図に準ずる図面等の地域における筆界

    地図に準ずる図面その他登記所で保管している図面等の地域

    の筆界は,同図面及び関係する地積測量図等を基礎にして境界

    標の位置関係等を調査するほか,可能な限り隣接地所有者等の

    立会いを求め,筆界についての異議の有無等を調査して確認す

    るものとする。

    (境界標,恒久的地物及び街区基準点の調査)

    第26条 実地調査担当官は,地積測量図に記録されている境界標識

    と現地の位置との符合の状況を調査するものとする。

    2 地積測量図に記録されている恒久的地物については,土地の筆界

    を現地において特定する場合の基礎となり得ると認められるかどう

    かを,別表第3に掲げる基準により調査するとともに,近傍に基本

    三角点又は街区基準点の有無,その他基本三角点等に基づく測量が

    できない特別の事情の有無等についても調査するものとする。

    (筆界確認を証する情報等の提供)

    第27条 表題,地積更正(地積の増加又は減少。以下同じ。),分

    筆及び地図訂正等土地の測量を伴う登記の申請には,当該土地の

    所有者及び隣接地所有者等の署名又は記名押印のある「土地の筆

    界について異議がなく確認した」ことを証明できる次の各号に掲

    げるいずれかの添付情報の提供を求めるものとする。

    る筆界は,前号に準じて確認するものとする。

    ウ 地図に準ずる図面等の地域における筆界

    地図に準ずる図面その他登記所で保管している図面等の地域

    の筆界は,同図面及び関係する地積測量図等を基礎にして境界

    標の位置関係等を調査するほか,可能な限り隣接地所有者等の

    立会いを求め,筆界についての異議の有無等を調査して確認す

    るものとする。

    (境界標,恒久的地物等の確認)

    第25条 調査担当官は,地積測量図に記録されている境界標識が現地と

    一致 するかどうかを調査するものとする。

    2 地積測量図に記録されている恒久的地物が,土地の筆界を現地におい

    て特 定する場合の基礎となり得ると認められるかどうかを,別表第

    3に掲げる基準により調査するとともに,近傍に基本三角点等の有無,

    その他基本三角点等に基づく測量ができない特別の事情の有無につ

    いても調査するものとする。

    (筆界確認を証する情報等の提供)

    第26条 表題,地積更正(地積の増加又は減少。以下同じ。),分

    筆及び地図訂正等土地の測量を伴う登記の申請には,当該土地の

    所有者及び当該土地に隣接する土地の所有者若しくはその代理人

    (以下「関係人」という。)の署名又は記名押印のある「土地の

    筆界について異議がなく確認した」ことを証明できる次の各号に

  • (1) 立会を証する情報

    別紙第10号様式による情報

    (2) 筆界確認を証する情報

    別紙第11号様式による情報又は筆界を確認していることを

    証する情報で,筆界を明らかにした図面の提供があるもの。

    (3) これらに準じる情報

    (1)及び(2)以外の土地の筆界に関し異議のない旨の「同意書」

    等で,筆界を明らかにした図面の記録又は提供があるもの。

    2 前項の添付情報には,できる限り当該土地所有者並びに隣接地

    所有者等の印鑑証明書又は電子署名を付しての提供を求めるもの

    とする。

    3 第10条第2項のただし書の規定は,前項の印鑑証明書又は添

    付情報に電子署名を付して提供できない場合に準用する。

    4 第1項各号の添付情報は,提供された地積測量図が登記所保管

    の地積測量図と符合する場合には,提供を省略できるものとする。

    また,法第14条第1項地図の成果と,提供された地積測量図

    との座標値が一致する場合には提供を省略することができるもの

    とする。

    5 提供された調査報告書の記録によって,当該土地の所有者及び

    隣接所有者等において,いかなる筆界が確認され,かつ,その信

    ぴょう性が高いと認められるときは,これらの情報をもって第1

    項各号の添付情報に代えることができる。

    掲げるいずれかの添付情報の提供を求めるものとする。

    (1) 立会を証する情報

    別紙第9号様式による情報

    (2) 筆界確認を証する情報

    別紙第10号様式による情報又は筆界を確認していることを

    証する情報で,筆界を明らかにした図面の提供があるもの。

    (3) これに準じる情報

    (1)及び(2)以外の土地の筆界に関し異議のない旨の「同意書」

    等で,筆界を明らかにした図面の記録又は提供があるもの。

    2 前項の添付情報には,できる限り当該土地所有者並びに関係者

    の印鑑証明書又は添付情報に電子署名を付しての提供を求めるも

    のとする。

    3 第9条第2項のただし書の規定は,前項の印鑑証明書又は添付

    情報に電子署名を付して提供できない場合に準用する。

    4 第1項各号の添付情報は,提供された地積測量図が法務局保管

    の地積測量図と符合する場合には,提供を省略できるものとする。

    また,法第14条第1項地図の成果と,提供された地積測量図

    との座標値が一致する場合には提供を省略することができるもの

    とする。

    5 提供された調査報告情報の記録によって,当該土地の所有者及び

    関係者において,どのように筆界が確認されたのか,その信ぴ

    ょう性が得られているときは,これらの情報をもって第1項各号

    の添付情報に代えることができる。

  • ただし,前所有者と隣接土地所有者間で作成された筆界確認を

    証する情報等を承継し,これをもとに現地において立会・確認が

    されている場合は,その情報の提供を求めるものとする。

    6 官公署が表題,地積更正,分筆及び地図訂正等土地の測量を伴う

    登記の嘱託を行う場合には,前各項を準用する。

    (地積の調査)

    第28条 地積の調査は,土地の形状に応じて少なくとも筆界点間の

    二辺以上をトータルステーション,簡易型レーザー距離測定器又は

    鋼巻き尺等を用いて検測し,地積測量図に記録された辺長又は座標

    値から計算により求めた対辺長との符合の状況を確認するものとす

    る。

    (方位の調査)

    第29条 土地所在図及び地積測量図に記録された方位の調査は,磁

    針器等を用いてするものとする。

    (所有者の調査)

    第30条 所有者の調査は,登記記録及び添付情報並びに立会人及び

    近隣居住者等に質問して行うものとし,必要があるときには占有関

    係,賃貸借関係及び固定資産税納付関係等を確認するものとする。

    ただし,前所有者と隣接土地所有者間で作成された筆界確認を

    証する情報等を承継し,これをもとに現地において立会・確認が

    されている場合は,その情報の提供を求めるものとする。

    6 官公署が表題,地積更正,分筆及び地図訂正等土地の測量を伴う

    登記の嘱託を行う場合には,前各項を準用する。

    (地積の検測等)

    第27条 地積の検測をする場合には,トータルステーション又は鋼

    巻き尺等を用い,土地の形状に応じて少なくとも筆界点間の二辺以

    上を測定し,地積測量図に記録された辺長と符合するかどうかを確

    認するものとする。

    (方位の調査)

    第28条 土地所在図及び地積測量図に記録された方位の調査は,磁

    針器等を用いてするものとする。

    (所有者の確認)

    第29条 所有者の確認は,登記記録及び添付情報並びに立会人及び

    近隣居住者等に質問してするものとし,必要があるときには占有関

    係,賃貸借関係及び固定資産税納付関係等について調査するものと

    する。

  • (地積測量図の作成者の調査)

    第31条 地積測量図に記録された作成者の調査は,当該作成者自身

    が当該土地を実際に調査及び測量した成果に基づいて地積測量図を

    作成したものであるか確認するものとする。

    (分筆の調査)

    第32条 土地の分筆の調査は,分筆前の土地の全ての筆界と隣接土

    地の地番を確認するとともに,分筆後の各土地の筆界点間の辺長に

    ついて第28条の調査を行うものとする。

    2 広大な土地からわずかな土地を分筆するなど特別の事情がある場

    合には,分筆前の広大な土地の全ての筆界と隣接土地の地番を確認

    する(ただし,分筆前の土地の筆界及び形状の確認が著しく困難な

    場合を除く。)とともに,分筆後のわずかな土地の筆界点から分筆

    前の広大な土地の直近の筆界点までの方向等を調査することにより

    当該分筆後のわずかな土地の位置を確認し,かつ,当該土地の筆界

    点間の辺長について第28条の調査を行うものとする。

    3 筆界点には,可能な限り永続性のある境界標を設置するよう申請

    人等に求めるものとする。

    (合筆の調査)

    第33条 土地の合筆の調査は,合筆しようとする各土地の接続の有

    無並びに地目及び字が同一であるかどうか等を確認するものとする。

    (作成者の確認)

    第30条 調査担当者は,地積測量図に記録された作成者が,当該土

    地を実際に調査,測量した結果に基づいて作成した地積測量図であ

    るかどうかを確認するものとする。

    (分筆の調査)

    第31条 土地の分筆の調査に当たっては,分筆前の土地のすべての

    筆界と隣接土地の地番を確認するとともに,分筆後の各土地の筆界

    点間の辺長について第27条の調査を行うものとする。

    2 広大な土地からわずかな土地を分筆するなど特別の事情がある場

    合には,分筆前の広大な土地のすべての筆界と隣接土地の地番を確

    認する(ただし,分筆前の土地の筆界及び形状の確認が著しく困難

    な場合を除く。)とともに,分筆後のわずかな土地の筆界点から分

    筆前の広大な土地の直近の筆界点までの方向等を調査することにより

    当該分筆後のわずかな土地の位置を確認し,かつ,当該土地の筆界

    点間の辺長について第27条の調査を行うものとする。

    3 筆界点には,後日のために永続性のある境界標をできる限り設置

    することを指導するものとする。

    (合筆の調査)

    第32条 土地の合筆の調査は,合筆しようとする各土地の接続の有

    無並びに地目及び字が同一であるかどうか等を調査してするものと

    する。

  • (地図等及び土地所在図の訂正等の調査)

    第34条 規則第16条に規定する地図等の訂正の申出の調査は,登

    記記録,地図等,土地所在図,地積測量図及び申出書に添付された

    情報等により,訂正申出に係る筆界の沿革及び図示誤りの原因等を

    調査するほか,申出に係る訂正事項の適否を確認するものとする。

    2 規則第88条に規定する土地所在図の訂正等の申出の調査方法は,

    登記記録,地図等,土地所在図,地積測量図,建物図面,各階平面

    図及び申出書に添付された情報等により,訂正申出に係る筆界の沿革

    及び図示誤りの原因等を調査するほか,申出に係る訂正事項の適否を

    確認するものとする。

    3 第1章(第11条を除く。),第2章第1節,第2節(第23条,

    第24条,第30条,第32条及び第33条を除く。)及び第3節

    (第35条,第36条,第43条,第47条ないし第53条を除く。)

    の規定は,前2項の場合に準用する。

    (建物の認定)

    第35条 建物としての認定は,次の事項を調査するものとする。

    (1) 定着性

    容易に移動することのできないコンクリート基礎等により土地

    に定着し,かつ,永続性のある建物であるかどうか。

    (2) 外気分断性

    外壁若しくは建具又はこれらに類する設備によって内外を分断

    (地図等及び土地所在図の訂正等の調査)

    第33条 規則第16条に規定する地図等の訂正の申出の調査は,登

    記記録,地図等,土地所在図,地積測量図及び申出書に添付された

    情報等により,訂正申出に係る筆界の沿革及び図示誤りの原因等を

    調査するほか,申出に係る訂正事項が正しいかどうかを確認するも

    のとする。

    2 規則第88条に規定する土地所在図の訂正等の申出の調査は,登

    記記録,地図等,土地所在図,地積測量図,建物図面,各階平面図

    及び申出書に添付された情報等により,訂正申出に係る筆界の沿革

    及び図示誤りの原因等を調査するほか,申出に係る訂正事項が正し

    いかどうかを確認するものとする。

    3 第1章(第10条を除く),第2章第1節,第2節(第22条,第

    23条,第29条,第31条及び第32条を除く。)及び第3節(第

    34条,第35条,第42条,第46条ないし第52条を除く。)

    の規定は,前2項の場合に準用する。

    (建物の認定)

    第34条 建物としての認定は,次の事項を調査してするものとする。

    (1) 定着性

    容易に移動することのできないコンクリート基礎等により土地

    に定着し,かつ,永続性のある建物であるかどうか。

    (2) 外気分断性

    外壁若しくは建具又はこれらに類する設備によって内外を分断

  • できる状態にあるかどうか,及び屋根のふき上げ工事が完了して

    いるかどうか。

    (3) 用途性

    建物内部の造作及び外観等の状況により,一定の用途に供し得

    る状態にあるかどうか。

    (4) 永続性

    土地への固着性が永続的なものであるかどうか。

    (5) 取引性

    建物自体が社会的,経済的取引の適格性を有しているかどうか。

    (区分建物の認定)

    第36条 区分建物としての認定は,次の各号に掲げる事項を調査す

    るものとする。

    (1) 構造上の独立性

    一棟の建物の一部が,障壁,階層(天井及び床),シャッター,

    扉若しくは強化ガラス等これらに類する固定的設備によって他の

    部分と完全に区画,分断され独立している状態にあるかどうか。

    (2) 利用上の独立性

    構造上区分された一棟の建物の一部が,それぞれ独立して居宅,

    店舗又は事務所等の用途に供し得る状態にあるかどうか。

    (3) 敷地利用権

    敷地利用権の有無及びその割合はどうか。

    できる状態にあるかどうか,及び屋根のふき上げ工事が完了して

    いるかどうか。

    (3) 用途性

    建物内部の造作及び外観等の状況により,一定の用途に供し得

    る状態にあるかどうか。

    (4) 永続性

    土地への固着性が永続的なものであるかどうかどうか。

    (5) 取引性

    建物自体が社会的,経済的取引の適格性を有しているかどうか。

    (区分建物の認定)

    第35条 区分建物としての認定は,次の各号に掲げる事項を調査

    してするものとする。

    (1) 構造上の独立性

    一棟の建物の一部が,障壁,階層(天井及び床),シャッター,

    扉若しくは強化ガラス等これらに類する固定的設備によって他の

    部分と完全に区画,分断され独立している状態にあるかどうか。

    (2) 利用上の独立性

    構造上区分された一棟の建物の一部が,それぞれ独立して居宅,

    店舗又は事務所等の用途に供し得る状態にあるかどうか。

    (3) 敷地利用権

    敷地利用権の有無及びその割合はどうか。

  • (新築・増築の調査)

    第37条 建物の新築又は増築の調査は,次の各号に掲げる事項を確

    認するものとする。

    (1) 既に登記された建物でないかどうか。

    (2) 既登記の建物について,その種類若しくは構造を変更し,又は

    増築若しくは一部取壊しをしたものでないかどうか。

    (3) 既登記の建物をえい行移転した建物でないかどうか。

    (4) 効用上一体として利用されていない状態にある数棟の建物を一

    個の建物として申請していないかどうか。

    (5) 既登記の建物に増築し,増築後の建物全部又は増築部分を新築

    の建物としての申請でないかどうか。

    (6) 附属建物として申請された建物が,主たる建物と効用上一体と

    して利用される関係にあるかどうか,又は主従の関係にあるかど

    うか。

    (建物図面・各階平面図の作成者の調査)

    第38条 第31条の規定は,建物図面及び各階平面図の作成者を調

    査する場合に準用する。

    (所在地番の調査)

    第39条 建物の所在地番の調査は,第22条の規定によるほか,建

    物の位置及び形状と建物図面との符合の状況を確認するものとする。

    (新築・増築の調査)

    第36条 建物の新築又は増築の調査は,次の各号に掲げる事項を確

    認してするものとする。

    (1) 既に登記された建物でないかどうか。

    (2) 既登記の建物について,その種類若しくは構造を変更し,又は

    増築若しくは一部取壊しをしたものでないかどうか。

    (3) 既登記の建物をえい行移転した建物でないかどうか。

    (4) 効用上一体として利用されていない状態にある数棟の建物を一

    個の建物として申請していないかどうか。

    (5) 既登記の建物に増築し,増築後の建物全部又は増築部分を新築

    の建物としての申請でないかどうか。

    (6) 附属建物として申請された建物が,主たる建物と効用上一体と

    して利用される関係にあるかどうか,又は主従の関係にあるかど

    うか。

    (建物図面・各階平面図の作成者の調査)

    第37条 第30条の規定は,建物図面及び各階平面図の作成者を確

    認する場合に準用する。

    (所在地番の調査)

    第38条 建物の所在地番の調査は,第21条の規定によるほか,建

    物の位置及び形状が建物図面と符合するかどうかを確認してするも

    のとする。

  • (仮換地上の所在地の表示方法)

    第40条 土地区画整理等に伴う仮換地上に存する建物の所在地番は,

    土地区画整理前の土地(底地)の地番を表示し,換地の予定地番又

    は事業名及びブロック番号符号を括弧書きで併記するものとする。

    2 前項の規定は,保留地上に建築された建物に準用する。

    3 無番地の土地上に建築された建物の所在は,その土地に最も近い

    土地の地番を用い「1番地1先」のように表示するものとする。

    (仮換地上の所在を証する情報の提供等)

    第41条 仮換地上に建築された建物の表題登記の申請情報等には,

    仮換地を指定する権限を有する事業施行者の作成に係る仮換地及び

    その底地の位置関係を明らかにした証明情報の提供を求めるものと

    する。

    2 前項の規定は,保留地上に建築された建物に準用する。

    (えい行移転による所在変更の調査)

    第42条 建物のえい行移転による所在変更の調査は,えい行先の所

    在地番の確認のほか,建物の解体の度合及び移動経過(えい行の前

    後における建物の同一性の有無)等を確認するものとする。

    (種類の調査)

    第43条 建物の種類の調査は,当該建物の造作,設備等により利用

    (仮換地上の所在地の表示方法)

    第39条 土地区画整理等に伴う仮換地上に存する建物の所在地番は,

    土地区画整理前の土地(底地)の地番を表示し,換地の予定地番又

    は事業名及びブロック番号符号を括弧書きで併記するものとする。

    2 前項の規定は,保留地上に建築された建物に準用する。

    3 無番地の土地上に建築された建物の所在は,その土地に最も近い

    土地の地番を用い「1番地1先」のように表示するものとする。

    (仮換地上の所在を証する情報の提供等)

    第40条 仮換地上に建築された建物の表題登記の申請情報等には,

    仮換地を指定する権限を有する事業施行者の作成に係る仮換地及び

    その底地の位置関係を明らかにした証明情報の提供を求めるものと

    する。

    2 前項の規定は,保留地上に建築された建物に準用する。

    (えい行移転による所在変更の調査)

    第41条 建物のえい行移転による所在変更の調査は,えい行先の所

    在地番の確認のほか,建物の解体の度合及び移動経過等(えい行の

    前後で建物の同一性が損なわれていないかどうか。)を確認してす

    るものとする。

    (種類の調査)

    第42条 建物の種類は,当該建物の造作,設備等により利用状況を

  • 状況を確認し,おおむね別表第4に掲げる基準により定めるものと

    する。

    (構造の調査)

    第44条 建物の構造の調査は,当該建物の骨組み等の主たる部分及

    び屋根の構成材料を確認し,おおむね別表第5及び第6に掲げる基

    準により定めるものとする。

    2 階数は,次の各号に掲げる事項について調査するものとする。

    (1) 一定の用途に供し得る部分(塔屋,屋階等)の天井の高さが1.

    5メートル以上であるときは,階数に算入する。ただし,階段室,

    エレベータ室及び機械室等の特殊階(他に利用目的がなく,また,

    人貨の滞留性がなく構造上建物の附属施設とみなされるもの。)

    を除く。

    (2) 建物内部に部分的な階層(中二階等)がある場合は,床面積の

    半分以上が天井の高さ1.5メートル以上あり,かつ,階段,窓

    及び電灯の設備等がなくても,床,天井及び内壁等の内装の仕上

    がり状況から利用目的に沿った生活空間が確保される場合は,階

    数に算入する。

    (3) 地下に埋没している部分がその階層の天井の高さのおおむね3

    分の1以上である場合は,地下階として取り扱うものとする。

    (4) 傾斜地に建築された建物は,主たる出入口の有無にかかわらず

    地上最低階を1階として取り扱う。ただし,地下に埋没している

    場合は前号により取り扱うものとする。

    調査し,おおむね別表第4に掲げる基準により定めるものとする。

    (構造の調査)

    第43条 建物の構造は,当該建物の骨組み等の主たる部分及び屋根

    の構成材料を調査し,おおむね別表第5及び第6に掲げる基準によ

    り定めるものとする。

    2 階数は,次の各号に掲げる事項について調査するものとする。

    (1) 一定の用途に供し得る部分(塔屋,屋階等)の天井の高さが1.

    5メートル以上であるときは,階数に算入する。ただし,階段室,

    エレベータ室及び機械室等の特殊階(他に利用目的がなく,また,

    人貨の滞留性がなく構造上建物の附属物とみなされるもの)を除

    く。

    (2) 建物内部に部分的な階層(中二階等)がある場合は,床面積の

    半分以上が天井の高さ1.5メートル以上あり,かつ,階段,窓

    及び電灯の設備等がなくても,床,天井及び内壁等の内装の仕上

    がり状況から利用目的に沿った生活空間が確保される場合は,階

    数に算入する。

    (3) 地下に埋没している部分がその階層の天井の高さのおおむね3

    分の1以上である場合は,地下階として取り扱うものとする。

    (4) 傾斜地に建築された建物は,主たる出入口の有無にかかわらず

    地上最低階を1階として取り扱う。ただし,地下に埋没している

    場合は前号により取り扱うものとする。

  • (5) 屋根の面積のおおむね3分の1以上に満たない部分の屋根の種

    類は,原則として表示しないものとする。

    (床面積の調査)

    第45条 建物の床面積の調査は,次の各号に掲げる事項を確認する

    ものとする。

    (1) 各階ごとにその周囲を測定し,その結果と各階平面図が符合し

    ているかどうか。

    (2) 煙突,ダストシュート,出窓若しくは内部の吹き抜け及び屋外

    の階段等で,床面積としての算入方法が適正であるかどうか。

    (3) 区分建物の場合には,前各号のほか,壁,その他の区画の内側

    線で囲まれた部分で求積されているかどうか,及びその求積され

    た床面積に法定又は規約上の共用部分が含まれていないかどうか。

    (方位の調査)

    第46条 第29条の規定は,建物図面に記録された方位の調査に準

    用する。

    (区分建物の調査)

    第47条 区分建物の調査は,次の各号に掲げる事項を確認してする

    ものとする。

    (1)申請人の確認

    (5) 屋根の面積のおおむね3分の1以上に満たない部分の屋根の種

    類は,原則として表示しない。

    (床面積の調査)

    第44条 床面積の調査に当たっては,次の各号に掲げる事項を確認

    するものとする。

    (1) 各階ごとにその周囲を測定し,その結果と各階平面図が符合し

    ているかどうか。

    (2) 煙突,ダストシュート,出窓若しくは内部の吹き抜け等又は屋

    外の階段等で,床面積に算入するものと算入しないものとの区別

    がされているかどうか。

    (3) 区分建物の場合には,前各号のほか,壁,その他の区画の内側

    線で囲まれた部分で求積されているかどうか,及びその求積され

    た床面積に法定又は規約上の共用部分が含まれていないかどうか。

    (方位の調査)

    第45条 第28条の規定は,建物図面に記録された方位の調査に準

    用する。

    (区分建物の調査)

    第46条 区分建物の調査は,次の各号に掲げる事項を確認してする

    ものとする。

    (1)申請人の確認

  • 登記申請情報に記載された申請人が,その区分建物の所有権を

    原始的に取得した者に相違ないかどうか。

    (2)一括申請の確認

    一棟の建物に属する区分建物の全部(規約共用部分を含む。)

    について,一括して表題登記の申請がされているかどうか。

    (3) スケルトン・インフィル分譲の場合

    ア インフィルが完成している場合

    第43条の基準による。

    イ インフィルが完成していない場合

    一棟の建物の構造,他の専有部分の状況が完成していること

    及び次の(ア)ないし(ウ)のいずれかの添付情報がある場合は,イ

    ンフィルが一部完成していない場合でも区分建物と認定して差

    し支えない。

    (ア)建築確認申請書及び通知書にスケルトン状態を含む区分建

    物の用途の記載があるもの。

    (イ)インフィルが完了している住戸についての仮使用承認申請

    書に,スケルトン状態の住戸についてもその用途が記載され

    ており,その仮使用承認通知書に仮使用することを承認する

    旨の記載があるもの。

    (ウ)工事完了引渡証明書等にスケルトン状態の専有部分の記載

    のあるもの。

    (4) 所在する土地の確認

    区分建物の属する一棟の建物が所在する土地について,建物直

    登記申請情報に記載された申請人が,その区分建物の所有権を

    原始的に取得した者に相違ないかどうか。

    (2)一括申請の確認

    一棟の建物に属する区分建物の全部(規約共用部分を含む。)

    について,一括して表題登記の申請がされているかどうか。

    (3) スケルトン・インフィル分譲の場合

    ア インフィルが完成している場合

    第42条の基準による。

    イ インフィルが完成していない場合

    一棟の建物の構造,他の専有部分の状況が完成していること

    及び次の(ア)ないし(ウ)のいずれかの添付情報がある場合は,イ

    ンフィルが一部完成していない場合でも区分建物と認定して差

    し支えない。

    (ア)建築確認申請書及び通知書にスケルトン状態を含む区分建

    物の用途の記載があるもの。

    (イ)インフィルが完了している住戸についての仮使用承認申請

    書に,スケルトン状態の住戸についてもその用途が記載され

    ており,その仮使用承認通知書に仮使用することを承認する

    旨の記載があるもの。

    (ウ)工事完了引渡証明書等にスケルトン状態の専有部分の記載

    のあるもの。

    (4) 所在する土地の確認

    区分建物の属する一棟の建物が所在する土地について,建物直

  • 下の土地のほか,次に掲げる土地が表示されているかどうか。

    ア 一階部分から突き出した上階部分の直下の土地

    イ 一階部分から突き出した地階部分の直上の土地

    ウ 床面積に算入されない外階段又は玄関部分若しくは車寄せ部

    分の存する土地

    エ 床面積に算入されないベランダの直下の土地

    オ 軒の直下の土地

    (5) 位置関係と利用目的

    法定敷地と一棟の建物の位置関係及び規約敷地の利用目的はど

    うか。

    (合体の調査)

    第48条 建物の合体の調査は,別個独立した建物の間に増築工事,

    障壁等の除去,えい行移転等による物理的造作によって,従前の建

    物の独立性の有無を確認するものとする。

    2 複数棟の建物の合体の調査は,合体したときの工事方法及び現状

    を確認するものとする。

    (合併の調査)

    第49条 建物の合併の調査は,建物間に物理的な工事を施していな

    いこと及び効用上一体として利用されており,主従の関係にあるか,

    また,区分建物の場合は接続しているかどうかを確認するものとす

    る。

    下の土地のほか,次に掲げる土地が表示されているかどうか。

    ア 一階部分から突き出した上階部分の直下の土地

    イ 一階部分から突き出した地階部分の直上の土地

    ウ 床面積に算入されない外階段又は玄関部分若しくは車寄せ部

    分の存する土地

    エ 床面積に算入されないベランダの直下の土地

    オ 軒の直下の土地

    (5) 位置関係と利用目的

    法定敷地と一棟の建物の位置関係及び規約敷地の利用目的はど

    うか。

    (合体の確認)

    第47条 建物の合体の調査は,別個独立した建物の間に増築工事,

    障壁等の除去,えい行移転等の物理的に手を加え,従前の建物が独

    立性を失っているかどうかを確認してするものとする。

    2 複数棟の建物の合体の調査は,合体したときの工事方法及び現状

    を確認してするものとする。

    (合併の調査)

    第48条 建物の合併の調査は,建物間に物理的な工事を施していな

    いこと及び効用上一体として利用されており,主従の関係にあるか,

    また,区分建物の場合は接続しているかどうかを確認してするもの

    とする。

  • (所有権を証する情報)

    第50条 建物の表題登記,増築による床面積の変更登記(附属建物

    の新築を含む。)及び建物の合体の登記等(嘱託登記を除く)の申

    請情報と併せて提供する所有権を有することを証する情報は,おお

    むね別表第7に掲げる基準によるものとする。

    (所有者の調査)

    第51条 第30条の規定は,建物の所有者の調査に準用する。

    (滅失等の調査)

    第52条 建物の全部又は一部の滅失の調査は,次の事項について,

    特に留意して確認するものとする。

    (1) 他にえい行移転されていないかどうか。

    (2) 同一敷地内に類似の建物が存在していないかどうか。

    (3) 分筆又は合筆等により所在地番に変更が生じていないかどうか。

    (4) 増築及び改築等により形態を変えていないかどうか。

    (5) 屋根,柱,土台及び外壁が取り壊され,建物としての実体を失

    っているかどうか。

    (6) 一部焼失又は一部取壊しの場合は,残存部分が建物として認め

    られる状態にあるかどうか。

    (不存在の調査)

    第53条 建物の不存在の調査は,前条第1号ないし4号に規定する

    (所有権を証する情報)

    第49条 建物の表題登記,増築による床面積の変更登記(附属建物

    の新築を含む。)及び建物の合体の登記等(嘱託登記を除く)の申

    請書に添付する所有権を証する情報は,おおむね別表第7に掲げる

    基準によるものとする。

    (所有者の調査)

    第50条 第29条の規定は,建物の所有者の調査に準用する。

    (滅失等の調査)

    第51条 建物の全部又は一部の滅失の調査は,次の事項について,

    特に留意して確認するものとする。

    (1) 他にえい行移転されていないかどうか。

    (2) 同一敷地内に類似の建物が存在していないかどうか。

    (3) 分筆又は合筆等により所在地番に変更が生じていないかどうか。

    (4) 増築及び改築等により形態を変えていないかどうか。

    (5) 屋根,柱,土台及び外壁が取り壊され,建物としての実体を失

    っているかどうか。

    (6) 一部焼失又は一部取壊しの場合は,残存部分が建物として認め

    られる状態にあるかどうか。

    (不存在の調査)

    第52条 建物の不存在の調査は,前条第1号ないし4号に規定する

  • 事項について特に留意して確認しなければならない。

    (取下げ又は却下の場合における実地調査書の取扱い)

    第54条 登記官は,実地調査後において,申請等の取下げ又は却下

    があった場合には,添付書面の還付に先立って,調査報告書の写し

    を作成するものとする。

    2 登記官は,実地調査簿に申請等の取下げ又は却下があった旨を記

    載するとともに,取下書又は却下した申請に係る申請情報とともに,

    実地調査書及び調査報告書の写しを申請書類つづり込み帳又は職権

    表示登記等書類つづり込み帳につづり込むものとする。

    3 取下げ又は却下をした事件が再度申請される見通しのあるものに

    ついては,申請情報,調査報告書及び実地調査書の写しを作成し,

    再提出があるまで別途保管しておくものとする。

    4 前項の規定は,第34条の申出に準用する。

    (地積測量図の取扱い)

    第55条 法第14条第1項地図作成作業による地図又は国土調査法

    による地籍図を地図として地図情報システムに登録した場合におい

    て,それ以前に提出され、地図情報システムへ登録された地積測量

    図があるときは,「地図作成作業実施前提出」又は「国土調査実施

    前提出」と,地図情報システム内において付記するものとする。

    事項について特に留意しなければならない。

    (取下げ又は却下の場合における実地調査書の取扱い)

    第53条 登記官は,実地調査後において,申請等の取下げ又は却下

    があった場合には,添付書面の還付に先立って,調査報告書の写し

    を作成するものとする。

    2 登記官は,実地調査簿に申請等の取下げ又は却下があった旨を記

    載するとともに,取下書又は却下した申請に係る申請情報とともに,

    実地調査書及び調査報告書の写しを申請書類つづり込み帳又は職権

    表示登記等書類つづり込み帳につづり込むものとする。

    3 取下げ又は却下をした事件が再度申請される見通しのあるものに

    ついては,申請情報及び現地調査書の写しを作成し「表示登記取下

    ・却下事件つづり込み帳」を作成し,目録を付して5年間保存する

    ものとする。

    4 前項の規定は,第33条の申出に準用する。

    (地積測量図の別つづり)

    第54条 法第14条第1項地図作成作業による地図又は国土調査法

    による地籍図を地図として備え付けた場合において,それ以前に提

    出された地積測量図があるときは,これを別つづりとし,そのつづ

    りに備付地図の種類に応じて「地図作成作業実施前提出」又は「国

    土調査実施前提出」等の表示をして保管するものとする。

  • 附 則

    1 この要領は,平成23年11月1日から施行する。

    2 この要領に抵触する従前の取扱い(当局の通達,回答)はこの要

    領により変更されたものとする。

    附 則

    1 この要領は,平成22年1月1日から施行する。

    2 この要領に抵触する従前の取扱い(当局の通達,回答)はこの要

    領により変更さ れたものとする。

    別紙第1号様式(第4条第2項関係)

    別紙第2号様式 (第8条関係)

    別紙第3号様式(第9条第2項関係)

    別紙第4号様式(第12条第1項関係)

    別紙第5号様式(第12条第1項関係)

    別紙第6号様式(第16条関係)

    別紙第7号様式(第21条関係)

    別紙第8号様式(第24条第1項関係)

    別紙第9号様式(第24条第4項関係)

    別紙第10号様式(第27条第1項関係)

    別紙第11号様式(第27条第1項関係)

    新設

    別紙第1(第7条関係)

    別紙第2 (第8条第2項関係)

    別紙第3(第11条第1項関係)

    別紙第4(第11条第1項関係)

    別紙第5(第15条関係)

    別紙第6号様式(第20条関係)

    別紙第7号様式(第23条第1項関係)

    別紙第8号様式(第23条第4項関係)

    別紙第9号様式(第26条第1項関係)

    別紙第10号様式(第26条第1項関係)