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1 1 幸浦MDC地区の概況とまちづくりの歩み (1)幸浦MDC地区の概況 幸浦MDC地区(幸浦二丁目の一部、面積 138,815 ㎡)は、工業、流通系を中心とした 産業が集積する金沢産業団地の中の「卸商業団地」という位置づけで横浜市の分譲募集が 行われ、現在、卸売業を中心に、サービス業や製造業等が立地しています。 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター(以下、「MDC」という)は団地の分譲 当時の良好な環境を維持するため、組合員の資格などを定めた「協同組合横浜マーチャン ダイジングセンター定款(以下、「定款」という)」や卸商業団地の利便と都市美を増進す ることなどを目的とした「協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定(以下、 「建築協定」という)(自主協定)、団地内の緑地の保全や維持管理などを定めた「団地内 施設維持管理に関する協定」(自主協定)などにより、約 30 年にわたり団地分譲当時の良 好な環境を維持してきました。 参照:【資料1-1】対象地区と周辺環境図 (P.15) 参照:【資料1-2】まちづくりの歩み (P.16) (2)用途地域等 MDCが立地する幸浦地区は工業地域の指定となっています。さらに横浜市特別工業地 区建築条例に基づく特別工業地区の指定によって、住宅系用途の立地が禁止されています。 さらにMDCは昭和 53 年9月に建築協定(自主協定)を締結しています。 参照:【資料1-3】用途地域等の指定図 (P.17) 参照:【資料1-4】協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター建築協定 (P.18) 2 組織認定について (1)組織の概要 MDCは組合員の相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な共同事業を行い、も って組合員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その経済的地位向上を図ることを目的に、 昭和 51 年 11 月に創立されました。組合企業は現在、食品や日用雑貨、化粧品、身の回り 品など消費財関係の業種と生産財又は業務用の卸売業など 71 社で構成されています。 又、組合員の事業の用に供するための土地の取得、造成及び建物の建設並びにそれらの 「協同組合横浜マーチャンダイジングセンター」の地域まちづくり組織の認定 及び「幸浦 MDC 地区まちづくり協定」の認定について

「協同組合横浜マーチャンダイジングセンター」の …...2018/09/19  · 3 ③ 具体的継続的な活動の計画が策定されていること 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定(自主協定)は昭和53年9月

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1 幸浦MDC地区の概況とまちづくりの歩み

(1)幸浦MDC地区の概況

幸浦MDC地区(幸浦二丁目の一部、面積 138,815 ㎡)は、工業、流通系を中心とした

産業が集積する金沢産業団地の中の「卸商業団地」という位置づけで横浜市の分譲募集が

行われ、現在、卸売業を中心に、サービス業や製造業等が立地しています。

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター(以下、「MDC」という)は団地の分譲

当時の良好な環境を維持するため、組合員の資格などを定めた「協同組合横浜マーチャン

ダイジングセンター定款(以下、「定款」という)」や卸商業団地の利便と都市美を増進す

ることなどを目的とした「協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定(以下、

「建築協定」という)(自主協定)、団地内の緑地の保全や維持管理などを定めた「団地内

施設維持管理に関する協定」(自主協定)などにより、約 30 年にわたり団地分譲当時の良

好な環境を維持してきました。

参照:【資料1-1】対象地区と周辺環境図 (P.15)

参照:【資料1-2】まちづくりの歩み (P.16)

(2)用途地域等

MDCが立地する幸浦地区は工業地域の指定となっています。さらに横浜市特別工業地

区建築条例に基づく特別工業地区の指定によって、住宅系用途の立地が禁止されています。

さらにMDCは昭和 53 年9月に建築協定(自主協定)を締結しています。

参照:【資料1-3】用途地域等の指定図 (P.17)

参照:【資料1-4】協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター建築協定 (P.18)

2 組織認定について

(1)組織の概要

MDCは組合員の相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な共同事業を行い、も

って組合員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その経済的地位向上を図ることを目的に、

昭和 51 年 11 月に創立されました。組合企業は現在、食品や日用雑貨、化粧品、身の回り

品など消費財関係の業種と生産財又は業務用の卸売業など 71 社で構成されています。

又、組合員の事業の用に供するための土地の取得、造成及び建物の建設並びにそれらの

「協同組合横浜マーチャンダイジングセンター」の地域まちづくり組織の認定

及び「幸浦 MDC 地区まちづくり協定」の認定について

Page 2: 「協同組合横浜マーチャンダイジングセンター」の …...2018/09/19  · 3 ③ 具体的継続的な活動の計画が策定されていること 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定(自主協定)は昭和53年9月

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管理や組合員の事業に関する公共施設(道路、用排水、電力、ガス等の施設)や、共同施

設の設置及び管理、組合員の取り扱う商品の共同受注及び共同販売などの事業を行ってい

ます。

その他の活動として、現在の操業環境を保持するため、MDC建築協定等を定め新規進

出企業と周辺企業との調整を行っています。

参照:【資料2-1】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター定款 (P.25)

参照:【資料2-2】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター理事会役員等名簿 (P.37)

参照:【資料2-3】組合員企業構成 (P.38)

(2)組織認定の目的

幸浦MDC地区における「幸浦MDC地区まちづくり協定」に基づく操業環境の維持、

保全を通じたまちづくりの推進

(3)組織認定における認定基準等への整合について

① 団体が地域住民等で構成されていること

MDCは本地区に立地する企業の全85社のうち 85%(71 社)が組合員と位置づ

けられ、残りの 15%(14 社)については準組合員として協力体制ができています。

参照:【資料2-4】準組合員企業位置図 (P.40)

② 地域の多数の支持を得ていること

平成 20 年 9 月の理事会において地域まちづくりグループ登録(登録名:MDC地区

計画推進特別委員会)を行うことを決議した際、登録目的として地域まちづくり組織の

結成を目指すことが了解されています。平成 21 年 2 月に実施した「まちづくりアンケ

ート」は全 83 社(アンケート調査時は、組合員 69 社、準組合員 14 社の合計 83 社。21

年 11 月に組合員が 2社増加)に配布いたしました。

また、地域まちづくりルール策定に向けた活動を組合員等に周知するため、「MDC

まちのルールづくりニュース」を発行し、組合員に配布しました(全3回)。そして、

平成 22 年 2 月 9 日の総会において、地域まちづくりルールの市条例に基づく認定を受

けることの了承を得ました。

これらの段階において組織認定の申請についての合意形成がなされています。

参照:【資料3-1】平成 20 年 9 月 理事会議事録(抜粋)(P42)

参照:【資料3-2】まちづくりアンケート調査結果(H21.2)(P43)

参照:【資料3-3】まちづくりニュース第 1・3号(P48~)

参照:【資料3-4】平成 21 年度通常総会議案書(H21.6、抜粋)(P71)

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③ 具体的継続的な活動の計画が策定されていること

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定(自主協定)は昭和 53 年 9 月

より運用が開始され、MDCでは平成 21 年 2 月までに、計 81 件の届出全てに対して、

同協定の手続き規定に基づいて審査を行ってきました。

幸浦MDC地区まちづくり協定についても、MDC理事会に運営委員会を設置し、運

用を行っていきます。

参照:【資料2-4】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定運用実績(P.39)

④ 代表者、事務局の所在地、意思決定の方法が定められていること

ア 代表者は、定款第 29 条により定められた、協同組合横浜マーチャンダイジングセ

ンター理事長としています。

イ 事務所は、定款第 4条により横浜市金沢区に置くと定め、現在は横浜市金沢区幸浦

二丁目 26 番 1 号に置いています。

ウ 意思決定の方法は、定款第 38 条から第 45 条によって、総会を意思決定 高機関と

しています。

参照:【資料2-1】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター定款 (P.25)

組織認定の考え方(案)

幸浦 MDC 地区まちづくり協定を策定し運用主体である「協同組合横浜マーチャンダイジ

ングセンター」を地域まちづくり組織として認定する。

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3 ルール認定について

(1)ルール策定の背景と経緯

MDCでは定款により組合員の資格を定め、異臭や騒音、資材や廃棄物等の露出などに

より周辺の操業環境に悪化をもたらす可能性がある企業の進出を抑制し、立地当初からの

良好な操業環境を維持してきました。しかしながら近年、産業廃棄物処理を行う企業の進

出計画などにより、既存業種が製造する商品価値や企業イメージの低下、 終的には団地

全体の資産価値が低下し、団地内の全ての企業に影響が及ぶことが懸念されました。

一方、幸浦MDC地区を含む金沢産業団地においては、横浜金沢産業連絡協議会が「製

造業と流通業等」の操業環境の維持・向上を図ること等を目的とした「金沢産業団地土地

使用協定」の改正と地域まちづくりルールの認定を目指し、MDCよりも先行して検討を

行っていました。

そこでMDCでは、横浜金沢産業連絡協議会で策定している金沢産業団地土地使用協定

を推進するとともに、「流通業」を中心としたMDC地区の操業環境の維持・向上を図る

こと等を目的として、地域まちづくりルールの認定を目指すこととしました。

<策定経緯>

昭和51年11月:協同組合横浜マーチャンダイジングセンター創立

昭和53年 9月:協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定(自主協定)策定

平成20年10月:協同組合横浜マーチャンダイジングセンター地区計画推進特別委員会を

横浜市地域まちづくりグループに登録し、地域まちづくりルール等の検

討に着手

平成21年 2月:立地全企業に対してまちづくりニュース1号を配布、MDCの現状と課

題、地域まちづくりルールについて情報提供

平成21年 2月:立地全企業に対してまちづくりアンケート調査を実施

平成21年 3月:立地全企業に対してまちづくりニュース2号を配布、まちづくりアンケ

ート調査結果を報告

平成21年 8月:立地全企業に対してまちづくりニュース3号を配布、地域まちづくりル

ールの検討経過を報告

平成21年12月:理事会において幸浦MDC地区まちづくり協定案の検討経過報告

平成21年12月:幸浦MDC地区まちづくり協定案をグループウェアに掲載し、組合員企

業が閲覧可能とした。

平成22年 1月:理事会で協定案を確定

平成22年 1月:立地全企業に対して協定案への意見募集(意見なし)

平成22年 2月:臨時総会にて幸浦MDC地区まちづくり協定を確定

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<幸浦 MDC 地区まちづくり協定と金沢産業団地土地使用協定の関係>

(3)MDCの独自ルールの概要

名称 目的 概要

■協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター定款

・組合員のために必要な協働事業を行い、もって組合員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その経済的地位の向上を図る

・組合員の業種を規定

■協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター建築協定(自主協定)

・建築基準法(昭和 25 年法律 201号)第 69 条の規定に準じ、卸商業団地の利便を増進し、併せて都市美を増進すると共に環境を整備する

・出入り口の位置、通りに面する施設、歩道・植栽帯の整備、宅内緑化の整備、壁面線、隣接間の空地、背割敷地、建物面積、間口専有率、構造、美観、付帯設備、門塀、駐車場、看板、案内板などについて規定

■団地内施設維持管理に関する協定(自主協定)

・組合員等が流通団地の基本機能ならびに都市の景観を損なうことがなく、流通団地の施設として維持管理ならびにその環境整備を増進することで、組合としての一体性維持を保持する

・公開緑地、共同緑地、汚水管・雨水管、給水管・電柱などの公共用設備の管理、費用分担などを規定

金沢産業団地土地使用協定

金沢工業団

地建築協定

MDCルール

(ルール認定)

・MDC定款

・MDC建築協定(自主協定)

・MDC緑化協定(自主協定)

・団地内施設維持管理に関する協定(自主協定)

・背割敷地に関する協定(自主協定)

・協同受電に関する協定(自主協定)

自主協定として、MDC

ルールとは明確に切り分

けて運用する。

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(4)幸浦 MDC 地区まちづくり協定の主な内容

幸浦MDC地区は、流通系の中で極めて多彩な業種によって構成され、身近に相互補完

が可能な特性を有しています。そうした特性を生かし、良好な近隣関係及び流通業務環境

を維持し、併せて企業モラルと共存意識を高めることを目的としてルールを定めています。

参照:【別添】幸浦MDC地区まちづくり協定(案)

《まちづくりの目標》 参照:1 方針

○ 人とモノが出会う良好な卸商業団地を形成するため、2項目のまちづくりの目標

を掲げています。

・ 操業環境の保全と安全・クリーン・安心を基本とした緑豊かな環境で、地球環

境に配慮した人と商品が出会うまちづくりを推進する。

・ 卸商業団地としての都市美の増進及びそれに相応しい環境の整備を図る。

《まちづくりの基本的な考え方》 参照:1 方針

○ 流通系を中心とした産業の場として生み出された意思を受け継ぎ、今後も堅持す

ることを表明しています。

・ 流通系を中心とした産業の場として生み出された意思を受け継ぎ、今後も堅持

する。

・ 時代に応じた産業構造の変化は、地域の活性状態を維持する上で許容し、歓迎

する。但しその変化が、流通系という産業の枠を越えないよう留意する。

《対象となる土地の所有者等》 参照:第 5条

○ 対象となる土地の所有者等を「本協定区域内の土地の所有者、建築物の所有を目

的とする地上権又は賃借権を有する者、建築物の占有を目的とする賃借権を有する

者及び当該所有権等を取得することとなる者」としています。

《用途規制》 参照:第 6条第 1項

○ 建設してはならない施設を次の通り掲出しています。

(1)廃棄物その他これに類するもの(有価物等)の処理施設

(土地の所有者等が協定区域内で排出する廃棄物その他これに類するものを自

ら処理する目的で設置する施設は除く。ただし、 終処分場は不可)

参照:【資料1-5】廃棄物体系図 (P24)

(2)葬祭場

(3)ペット葬祭場、ペット火葬場

(4)ボウリング場、スケート場、水泳場その他これらに類するもの

(5)公衆浴場

(6)その他、本協定の方針における「まちづくりの目標」及び「まちづくりの基

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本的な考え方」に明らかに反するもの

《用途規制以外の基準》 参照:第 6条第 2項〜15 条

6条第2項 商流ブロックへの店舗・ショールーム等の誘導

7条 敷地内空地の管理

8条 特定の道路における植裁帯と共同歩道の設置

9条 主要な出入口の位置

10条 商流ブロックにおける間口率

11条 建築物の構造(耐火構造)

12条 敷地境界・道路境界における門・塀等の設置基準

13条 自動車の駐車又は保管

14条 看板の位置、構造、デザイン、保全

15条 横浜市環境管理計画配慮指針への配慮

《土地使用の状況が変化する場合の手続き》 参照:第 18 条~第 22 条

○ 土地使用の状況を変えようとする際の事業内容計画書の提出、周辺企業への説明

と周辺説明実施報告書の提出、事業内容計画意見書の提出、回答書の発行、土地所

有者等変更届の提出に至る一連の手続きを丁寧に規定しています。

《違反者への措置》 参照:第 25 条

○ 明らかに周辺環境に影響を与えることが予測される場合に、会報並びに掲示板で

の事実公表を規定しています。

土地の所有者等 周辺企業者 運営委員会

周辺説明結果報告書(19条3)

提出

回答書(21条4)

契約等

変更届(22条2)

事業内容計画意見書(20条2)

事業内容計画書(18条)

計画内容説明(19条1)

提出

提出

計画内容説明(19条1)

確認

(意見がある場合)

(21条)

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(5)ルール認定における認定基準等への整合について

① 地域の多数の支持を得ていること

幸浦MDC地区まちづくり協定案の策定にあたっては、次の手順により地域の支持を

得つつ検討を進めました。

ア 理事会におけるまちづくりルール策定の基本的方向の了承

平成 20 年 9 月の理事会において、市条例に基づく地域まちづくりルールとしての

認定を受ける旨の基本的方向の了承を受けました。

参照:【資料3-1】平成 20 年 9 月 理事会議事録(抜粋) (P.42)

イ まちづくりアンケート調査の実施

平成 21 年 2 月に、地区内立地全企業 83 社(MDCの準組合員企業を含む)に対し

てアンケート調査を実施し、67 社(80%)から回答を得ました。回答は平成 21 年 3

月に、同じく全企業に対して郵送により報告いたしました。

まちのルールの有効性について聞いた設問では、「必要」が 92%に達した一方で、

「不要」の回答は 4%にとどまりました。

参照:【資料3-2】まちづくりアンケート調査結果(H21.3) (P.43)

ウ まちづくりニュースによる周知

まちづくりニュースを3回発行し、アンケート調査結果の報告やまちづくり協定案

変更の申し入れ

運営委員会の審査

支障なし 違 反周辺環境へ影響を及ぼす可能性あり

是正要求

組織加入へのお願い

会報並びに掲示板に公表

変更 是正

是正されない場合

承 認

影響が予測される場合

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の検討経過等について説明しました。

参照:【資料3-3】まちづくりニュース第 1〜3号(P.48)

エ 案の配布による幸浦MDC地区まちづくり協定案の周知と意見募集

平成 22 年 1 月、地区内立地全企業 85 社(MDCの準組合員企業を含む)に対して

幸浦 MDC 地区まちづくり協定案を配付・意見募集を行い、意見の提出はありませんで

した。この結果をもって立地企業の合意がなされたと判断し、臨時総会において幸浦

MDC地区まちづくり協定案を確定いたしました。

参照:【資料3-5】まちづくり協定案について意見募集チラシ(H22.1、改正案本文を除く) (P.74)

オ 平成 22 年度総会における幸浦 MDC 地区まちづくり協定案の充実と新たな位置づけ

についての承認

平成 22 年 2 月に開催された臨時総会において、幸浦MDC地区まちづくり協定案

を配布して内容の承認を得ました。

参照:【資料3-4】平成 21 年度臨時総会議案書(抜粋) (P.71)

以上のことから、幸浦MDC地区まちづくり協定は地域の多数の支持を得ていると判

断されます。

② 建築等に関する制限が合理的に必要と認められる限度において定められていること

ア 建築等に関する用途制限

建築等に関する用途制限の内容は、産業廃棄物処理施設、葬祭場、ペット葬祭場、

ペット火葬場、ボウリング場、スケート場、水泳場その他これらに類するもの、公衆

浴場となっていますが、これは現在の良好な近隣関係及び流通・生産環境を維持する

目的に即した 低限度の制限となっています。

現在、これらに類する用途を持った企業は立地していません。

イ 手続き

地域まちづくりルールの運用と制限の担保性を高めるために、手続きの必要性を定

めています。そしてその方法が具体的に記載されており、明確なものとなっています。

ウ 違反者への是正措置

違反者が是正措置の求めに従わないときは、委員会の決定に基づき違反の事実を会

報並びに掲示板で公表することができると定めていますが、公表する前にその旨を違

反者に通知するとともに、意見を聞く機会を設けなければならないとしており、公正

な手続きとなるよう配慮したものとなっています。

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以上のことから、これらの制限は必要と認められる限度において定めていると判断さ

れます。

③ 地域まちづくり組織において、その遵守を諮るための措置を主体的に講ずることがで

きる内容であること

○ 幸浦MDC地区まちづくり協定案には、施設に関する基準、手続き、違反者への是

正措置がそれぞれ具体的かつ明確に規定されており、同時に、MDCの理事会にま

ちづくり協定運営委員会を設置し、主体的な審査ができるようになっています。

④ 都市計画法に基づき定められた横浜市都市計画マスタープランに整合していること

横浜市都市計画マスタープランの土地利用の方針においては、金沢区の臨海部埋め立地の工

業地では、工業の高度化に対応する良好な生産環境をもつ魅力ある新工業地の保全・形成に

努めることとなっています。

以上のことから、幸浦MDC地区まちづくり協定案は、MDCにおいて、その遵守を

諮るための措置を主体的に講ずることができる内容であると判断されます。

(5)その他、地区内における他のルールとの整合について

幸浦MDC地区を含む金沢産業団地では、横浜金沢産業連絡協議会が金沢産業団地土

地使用協定を検討し、地域まちづくりルールとしての認定を目指していますが、両組織

が協議しつつその内容においての整合を図っています。

副理事長副理事長

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ルール認定の考え方(案)

「幸浦MDC地区まちづくり協定」を地域まちづくりルールとして認定する。

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添付資料

地域まちづくり組織認定申出書 ------------------------------------------------- 13

地域まちづくりルール認定申出書 ----------------------------------------------- 14

【資料1-1】対象地区と周辺環境図 ------------------------------------------- 15

【資料1-2】まちづくりの歩み ----------------------------------------------- 16

【資料1-3】用途地域等の指定図 --------------------------------------------- 17

【資料1-4】協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター建築協定 ------------- 18

【資料1-5】廃棄物体系図 --------------------------------------------------- 24

【資料2-1】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター定款 ------------------- 25

【資料2-2】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター役員等名簿 ------------- 37

【資料2-3】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター組合員企業構成 --------- 38

【資料2-4】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定の運用実績 ----- 39

【資料2-5】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター準組合員位置図 --------- 40

【資料2-6】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター活動実績書 ------------- 41

【資料3-1】平成 20 年 9 月 理事会議事録(抜粋) ----------------------------- 42

【資料3-2】まちづくりアンケート調査結果(H21.2) ------------------------- 43

【資料3-3】まちづくりニュース第 1・3号 ---------------------------------- 48~

【資料3-4】まちづくりアンケート結果の報告(ニュース第2号)(H21.3) ------ 57

【資料3-5】平成 21 年度通常総会議案書(H21.6、抜粋) ---------------------- 71

【資料3-6】まちづくり協定案について意見募集チラシ(H22.1、改正案本文を除く)

--------------------------------------------------------------- 74

【資料4-1】幸浦 MDC 地区まちづくり協定に係る運用計画書(活動計画書) ------- 75

別添:幸浦 MDC 地区まちづくり協定

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15

【資料1-1】対象地区と周辺環境図

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16

【資料1-2】まちづくりの歩み

昭40.02 都市づくりの将来計画の構想(六大事業)発表

昭42.07 横浜港港湾計画諮問

昭43.07 金沢地先埋立事業の決定

昭46.02 海の公園基本構想発表

.03 金沢地先埋立事業起工式

昭49.04 金沢木材港開港

.06 1号地埋立完成

昭50.08 2号地埋立完成

昭51.02 1号地企業申込受付

.11 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター創立

昭52.08 国道357号(鶴見区扇島~金沢区並木)都市計画決定

昭53.10 金沢工業団地移転希望企業連絡協議会設立(昭56.5に金沢工業団地連絡協議会に名称変更)

昭54.03 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター団地建設用地、横浜市より取得

昭54.05 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター造成工事完成

昭54.08 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター団地建設起工式

昭55.07 海の公園砂浜オープン

.08 金沢流通団地連絡協議会設立

.07 京浜急行循環バス開通(金沢文庫~3号地)

.09 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター団地落成式

.10 高速湾岸線5期(中区千鳥町~金沢区並木)都市計画決定

昭63.03 国道357号(福浦三丁目~夏島町)都市計画決定

.07 金沢シーサイドライン開通

平08.10 横浜金沢産業連絡協議会設立

平10.05 幸浦1・2丁目,福浦1~3丁目内が特別工業地区に指定され、住宅系用途の建築を規制

平14.03 産業団地活性化研究会として活性化ハンドブックを発行し、将来のまちの姿(将来ビジョン)

を提示

平18.11 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター創立30周年記念式典・祝賀会

平20.10 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター地区計画推進特別委員会を横浜市地域まちづく

りグループに登録し、地域まちづくりルール等の検討に着手

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【資料1-3】用途地域等の指定図

出典:金沢産業団地パンブレット(経済局工業課、平成 12 年 6 月発行)

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【資料1-4】協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター建築協定

(要 旨)

第 1条 この建築協定は、建築基準法(昭和 25 年 法律 201 号)第 69 条の規定に準

じ、卸商業団地の利便を増進し、併せて都市美を増進すると共に環境を整

備することを目的とする。

(区 域)

第 2条 この協定の目的となっている区域は、地先 2号幹線・横浜小田原線・湾岸

道路及び長浜水路に囲まれた区域内とする。

(区域内の整備)

第 3条 組合員の敷地内の空地については、環境に応じた整備を行い、組合員はこ

れの良好な管理を行わなければならない。

(出 入 口)

第 4条 南通り・たて中央通り・北通りに面しては、主要な出入口を設けてはなら

ない。但し、特殊な敷地については、組合の承認を得た場合はこの限りで

はない。

第 5条 荷物の搬出入車両及び駐車場の出入口は、主として公道に面して設けるこ

ととする。但し、特殊な敷地については、組合の承認を得た場合この限り

ではない。

第 6条 南通りから北通りに至る東通りに面するブロック(以下、商流ブロックと

いう)に於いては、東通りに面しては原則として、店舗又はショールーム

等(以下、商流施設という)を配することとし、止むを得ず倉庫等を配す

る場合は、街の美観を損ねない配慮をした上、組合の承認を得ることとす

る。

(歩道・植裁帯の整備)

第 7条 団地東通り及び西通りに面しては、別図に示す基準により、幅 1.5m の植裁

帯と幅 1.5m の共同歩道を設けるものとする。

但し、背割の敷地については、第 11 条に定めるところによることとする。

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(宅内緑地の整備)

第 8条 宅地内に設ける緑地は、第 7条に定める植裁帯を含めて敷地面積の 7%以

上とし、その配置、植裁等については、団地全体の環境の整備に役立つよ

う計画し、組合の承認を得なければならない。但し、背割の敷地について

は、第 11 条に定めるところによることとする。

(壁 面 線)

第 9条 道路に面する建築物の壁面線には、東通り及び西通りについては第 7 条に

定める共同歩道の宅地側の境界線から、その他の道路については、道路境

界から各々後退線を設ける。

その後退距離は、商流施設の正面については、1階部分では 1m 以上、2階

以上の階では同境界線上とし、その他の壁面については各階共 0.5m 以上と

する。又、背割敷地については、第 11 条に定めるところによることとする。

(隣接間の空地)

第 10 条 建築物は共同連棟式の建物を除き、隣地境界線より 50cm 以上の空地を保っ

て建築しなければならない。但し、背割敷地については、第 11 条に定める

ところによることとする。

(背割整地)

第 11 条 背割の敷地における緑地・共同歩道・壁面線及び隣棟間の空地等について

は、互いに接する敷地所有者相互及び同敷地を含むブロック内で調整し、

組合の承認を得なければならない。

(建物面積)

第 12 条 卸商業団地としての土地利用及び都市美の増進という立場から、建築物の

建築面積の合計の敷地面積に対する割合(建ペイ率)は上限を 60%とし、

下限を 300 坪以下の敷地では 40%以上、300 坪越える敷地では 30%以上と

する。但し、敷地利用上止むを得ない場合で、組合の承認を得た場合はこ

の限りではない。

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(間口専有率)

第 13 条 卸商業団地としての都市美の増進という立場から、商流ブロックについて

は、正面間口の専有率(敷地間口に対する建物間口の割合)は、300 坪以

下の敷地については 80%以上、300 坪を越える敷地については 60%以上と

し、その他のブロックは 50%以上とする。但し、敷地利用上止むを得ない

場合で組合の承認を得た場合は、この限りではない。

(構 造)

第 14 条 建築物の構造は、鉄筋コンクリート造・鉄骨造・補強コンクリートブロッ

ク造等これらと同等以上の安全性、防火性、耐久性を有するものでなけれ

ばならない。

(美 観)

第 15 条 卸商業団地としての都市美の増進及びそれに相応しい環境の整備を図るた

め、建物の構造意匠・軒高等及び外装材・色彩等についてはブロック毎に

調整し、組合の承認を得なければならない。

(附帯設備)

第 16 条 電灯引込線その他これに類するものは、公道から敷地の裏面又は側面に引

込むこととする。

第 17 条 煤煙・騒音・異臭等により著しく周囲に影響を及ぼすような作業を営む場

合は、それらの防止を図る施設又は設備を施さなければならない。

(門・塀等)

第 18 条 敷地境界・道路境界には原則として、門・塀等は設けないこととする。敷

地利用上又は建築物の用途上止むを得ず設ける場合は、街の美観を損ねな

いよう配慮した上、組合の承認を得なければならない。

(駐 車 場)

第 19 条 組合員所有の自動車は、自己の敷地内に於いて駐車又は保管出来るように

すること。

(看 板)

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第 20 条 看板の設置については、組合で別に定める設置基準に従い、計画段階にお

いて、組合の指導を受けることとする。

(案 内 板)

第 21 条 案内板は、団地入口の主要な位置に総合案内板を設置し、組合員が個々に

設置することは認めない。

(有効期間)

第 22 条 この協定の有効期間は、協定発効の日から 5年間とする。但し、有効期間

満了 3ヶ月以内に過半数の申し立てがない限り、更に引き続き 5 年間有効

とする。

(協定の改変)

第 23 条 この協定に改変の必要を生じたときは、総会の過半数の同意を得て、条文

の修正又は追加をすることができるものとする。

(協定の運用)

第 24 条 この協定は、建築協定区域内の土地所有権者並びに建物の所有を目的とす

る地上権者の全員により、構成され運用されるものとする。

(設計の審査)

第 25 条 建築物の建築計画については、組合の定める規約に基づき、組合機関によ

る審査を受けなければならない。

(罰 則)

第 26 条 この協定に違反があった場合、組合はその是正を勧告することができる。

(細 則)

第 27 条 本協定に定めるもののほか、構造意匠上又は施工上必要な事項については、

別に細則を定めることができる。

(付 則)

この協定の発効は、昭和 53 年 9 月 27 日とする。

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【 組 合 員 の 看 板 設 置 指 導 基 準 】

協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター

(総 括)

第 1条 本基準は、当組合の建築協定 第 20 条に定める看板設置の指導に関する内

規である。

第 2 条 看板設置の場所は自己の敷地内とし、設置機基数は原則として3基以内と

する。

第 3 条 表示については、過大及び虚偽な広告は避けなければならない。

第 4 条 表示内容は、自己の事業所名・商標及び営業内容とする。

第 5 条 表示の色彩は、周囲の環境及び隣接する企業の表示する色彩を考慮し、他

に迷惑をかけないものとする。

第 6 条 看板は、統一看板と自由看板の2種類とする。

(統一看板)

第 7条 統一看板は、ブロック毎に定め、植裁帯内に設ける。

第 8 条 統一看板は、原則として1企業1基とする。

第 9 条 規格は、別図に示した意匠・寸法・素材によるものとする。

第 10 条 表示は、自己の事業所名・商標等とし、色彩は統一する。

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(自由看板)

第 11 条 自由看板とは、統一看板でない全ての任意な看板をいう。

第 12 条 自由看板は、統一看板の効果を損なってはならない。

第 13 条 煙突やタンク等には、直接看板を表示することはできない。

第 14 条 自由看板の設置場所は、計画の段階において組合の指導を受けなければな

らない。

(保 全)

第 15 条 看板設置にあたって、次の各項に従わなければならない。

(1)容易に腐朽し、又は汚損しない構造であること。

(2)風雨・震動・衝撃等により、容易に破損、落下又は倒壊する恐れのな

いこと。

(3)広告を表示しない面及び脚部で展望可能な部分は、塗装その他装飾す

ること。

(4)破損又は汚損した場合は、速やかに補修すること。

(発 効)

第 16 条 本基準は、当組合理事会の同意を得、昭和 54 年 2 月 23 日から効力を発す

るものとする。

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【資料1-5】廃棄物体系図

施設の種類 概要

積替保管施設 廃棄物が運搬されるまでの間、これを保管する施設

中間処理施設廃棄物を埋立て処分またはリサイクルする前に必要な、分別・減容・無害化・安定化などの処理を行う施設

再生利用施設 再資源化できる食品廃棄物を肥料や飼料などへ再生する施設など

終処分場 リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)が困難なものを処分するための施設(埋立地など)

施設の種類 概要

積替保管施設 廃棄物が運搬されるまでの間、これを保管する施設

中間処理施設廃棄物を埋立て処分またはリサイクルする前に必要な、分別・減容・無害化・安定化などの処理を行う施設

再生利用施設 再資源化できる食品廃棄物を肥料や飼料などへ再生する施設など

終処分場 リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)が困難なものを処分するための施設(埋立地など)

びん、缶、紙、繊維類びん、缶、紙、繊維類

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【資料2-1】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター定款

協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター 定款

昭和 51 年 11 月 12 日 制定

昭和 62 年 6 月 17 日一部改正

昭和 63 年 6 月 7 日一部改正

平成 3 年 7 月 4 日一部改正

平成 5 年 5 月 26 日一部改正

平成 11 年 9 月 17 日一部改正

平成 12 年 8 月 17 日一部改正

平成 12 年 12 月 7 日一部改正

平成 20 年 7 月 23 日一部改正

第1章 総 則

(目 的)

第1条 本組合は、組合員の相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な共

同事業を行い、もって組合員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その

経済的地位の向上を図ることを目的とする。

(名 称)

第2条 本組合は、協同組合 横浜マーチャンダイジングセンターと称する。

(地 区)

第3条 本組合の地区は、神奈川県の区域とする。

(事務所の所在地)

第4条 本組合は、事務所を横浜市に置く。

(公告の方法)

第5条 本組合の公告は、本組合の掲示場に掲示してする。

(規 約)

第6条 この定款で定めるもののほか、必要な事項は、規約で定める。

2 規約の設定、変更又は廃止は総会の議決を経なければならない。

3 前項の規定にかかわらず、規約の変更のうち軽微な事項並びに関係法令

の改正(条項の移動等当該法令に規定する内容の実質的な変更を伴わな

いものに限る。)に伴う規定の整理については、総会の議決を要しないも

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のとする。この場合、総会の議決を要しない事項の範囲、変更について、

文書により通知するとともに、第 5 条の規定の基づき公告するものとす

る。

第2章 事 業

(事 業)

第7条 本組合は、第1条の目的を達成するため、次の事業を行う。

① 組合員の事業の用に供するための土地の取得、造成及び建物の建設並び

にそれらの管理

② 組合員の事業に関する公共施設(道路、用排水、電力、ガス等の施設)

の設置及び管理

③ 組合員の事業に関する共同施設の設置及び管理

④ 組合員の取り扱う商品の共同受注及び共同販売事業

⑤ 組合員の従業員の 低賃金に関する協定その他組合員の事業に関する協

⑥ 組合員に対する事業資金の貸付け(手形の割引を含む。)及び組合員のた

めにするその借入れ

⑦ 商工組合中央金庫、中小企業金融公庫、銀行、信用金庫、信用協同組合

に対する組合員の債務の保証又はこれらの金融機関の委任をうけてする

組合員に対するその債務の取り立て

⑧ 組合員の経済的地位の改善のためにする団体協約の締結

⑨ 組合員の事業に関する経営及び技術の改善向上又は組合事業に関する知

識の普及を図るための教育及び情報の提供

⑩ 組合員の事業に関する事務の代行

⑪ 組合員の福利厚生に関する事業

⑫ 前各号の事業に附帯する事業

第3章 組 合 員

(組合員の資格)

第8条 本組合の組合員たる資格を有する者は、次の各号の要件を備える中小企

業者とする。

① 組合の地区内に事業場を有し、卸売業、小売業、製造業、木造建築工事

業、一般貨物自動車運送業又はサービス業(但し、建築基準法第48条

第11項により規制を受ける施設、横浜市条例(横浜市特別工業地区建

築条例)によって規制を受ける施設、廃棄物処理場、葬祭場、反社会的

行為に関する施設、ボウリング場、スケート場、水泳場及びその他これ

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らに類する運動施設を設置する事業者並びに風俗営業法第2条に規定す

る事業を行う事業者、宗教団体、及び政治団体を除く。)を行う事業者で

あること。

② 組合の集団化計画に基づいて、団地内に事業場を設置するものであるこ

と。

(加 入)

第9条 組合員たる資格を有する者は、本組合の承諾を得て、組合に加入するこ

とができる。

2 本組合は、加入の申込みがあったときは、理事会においてその諾否を決

する。

(加入者の出資払込み及び加入金)

第10条 前条第1項の承諾を得た者は、遅滞なく、その引き受けようとする出資

の全額の払込みをしなければならない。ただし、持分の全部又は一部を

承継することによる場合は、この限りではない。

2 前項本文の加入者からは、加入金を徴収することができる。

3 加入金の額は、総会において定める。

(相 続 加 入)

第11条 死亡した組合員の相続人で、組合員たる資格を有する者の 1 人が相続開

始後 30 日以内に加入の申出をしたときは、前 2 条の規定にかかわらず

相続開始のときに組合員になったものとみなす。

2 前項の規定により加入の申出をしようとする者は、他の相続人の同意書

を提出しなければならない。

(自 由 脱 退)

第12条 組合員は、あらかじめ組合に通知したうえで、事業年度の終りにおいて

脱退することができる。

2 前項の通知は、事業年度の末日の 90 日前までに、その旨を記載した書

面でしなければならない。

(除 名)

第13条 本組合は、次の各号の一に該当する組合員を除名することができる。

この場合において、本組合は、その総会の会日の 10 日前までに、その

組合員に対しその旨を通知し、かつ、総会において弁明する機会を与え

るものとする。

① 長期間にわたって本組合の事業を利用しない組合員

② 出資の払込み、経費の支払い、その他本組合に対する義務を怠った組合

③ 本組合の事業を妨げ、又は妨げようとした組合員

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④ 本組合の事業の利用について不正の行為をした組合員

⑤ 犯罪その他信用を失う行為をした組合員

(土地、建物の譲渡の制限)

第14条 組合員は、卸商業団地内において所有する土地、建物又は構築物を譲渡

し、又は貸付けようとするときは、本組合の承認を得なければならない。

2 前項の組合の承認は、理事会において諾否を決する。

(脱退者の持分の払いもどし)

第15条 組合員が脱退したときは、当該事業年度末の決算貸借対照表における出

資金、資本準備金、法定利益準備金、特別積立金の合計額に利益剰余金

のうち本組合に留保した金額(法定繰越金を除く。) 又は損失金を加減

した金額(以下本条において「払戻対象金額」という。)(本組合の財産

が払戻対象金額より減少したときは払戻対象金額から当該減少額を減額

した金額)につきその出資口数に応じて算定した金額を限度として払戻

するものとする。ただし、除名による場合はその半額とする。

(使用料又は手数料)

第16条 本組合は、その行なう事業について使用料又は手数料を徴収することが

できる。

2 前項の使用料又は手数料の額は、規約で定める額を限度として、理事会

で定める。

(経費の賦課)

第17条 本組合は、その行う事業の費用(使用料又は手数料をもって充てるべき

ものを除く)に充てるため組合員に経費を賦課することができる。

2 前項の経費の額、その徴収の時期及び方法その他必要な事項は、総会に

おいて定める。

(出資口数の減少)

第18条 組合員は、次の各号の一に該当するときは、事業年度の終りにおいて、

その出資口数の減少を請求することができる。

① 事業を休止したとき。

② 事業の一部を廃止したとき。

③ その他特にやむを得ない理由があるとき。

2 本組合は、前項の請求があったときは、理事会において、その諾否を決

する。

3 出資口数の減少については、第 15 条(脱退者の持分の払もどし)の規

定を準用する。

(組合員の名簿の作成、備置き及び閲覧等)

第19条 本組合は、法令(中小企業等協同組合法第10条の2の1項及び2項)に基づく組合員

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名簿を作成し、主たる事務所に備え置くものとする。

2 組合員及び本組合の債権者は、法令(同法第10条の2の3項)に基づき本組合に対し

組合員名簿の閲覧又は謄写の請求をすることができる。

3 組合員は、次の各号の一に該当するときは、7日以内に本組合に届け出

なければならない。

① 氏名及び名称(法人たる組合員にあっては、名称及びその代表者名)又

は事業を行う場所を変更したとき。

② 事業の全部又は一部を休止し、若しくは廃止したとき。

③ 資本の額又は出資の総額が、卸売業を主たる事業とする事業者にあって

は 1 億円、小売業又はサービス業を主たる事業とする事業者にあっては

5,000 万円、製造業又はその他の業種を主たる事業とする事業者にあっ

ては3億円を超え、かつ、常時使用する従業員の数が、卸売業又はサー

ビス業を主たる事業とする事業者にあっては 100 人、小売業を主たる事

業とする事業者にあっては 50 人、製造業又はその他の業種を主たる事

業とする事業者にあっては 300 人を超えたとき。

(過 怠 金)

第20条 本組合は、次の各号の一に該当する組合員に対し、総会の議決により、

過怠金を課することができる。この場合において本組合は、その総会の会日の

10 日前までに、その組合員に対してその旨を通知し、かつ、総会において、弁

明する機会を与えるものとする。

① 第 7 条第 5 号の規定による協定に違反し、又は同条第 8 号に規定する団

体協約に違反した組合員。

② 第 13 条第 2 号から第 4 号までに掲げる行為のあった組合員

③ 前条の規定による届出をせず、又は虚偽の届出をした組合員

(会計帳簿等の閲覧等)

第 21 条 組合員は、総組合員の 100 分の 3 以上の同意を得て、本組合に対して、

第 19 条の業務取扱時間内はいつでも、会計帳簿又はこれに関する資料

(電磁的記録に 記録された事項を表示したものを含む。)の閲覧又は謄写

の請求をすることができる。この場合においては、本組合は、正当な理

由がないのにこれを拒むことができない。

第4章 出資及び持分

(出資1口の金額)

第22条 出資1口の金額は、10,000 円とする。

(出資の払込み)

第23条 出資は、一時に全額を払い込まなければならない。

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(延 滞 金)

第24条 本組合は、組合員が使用料、手数料、経費、過怠金その他組合に対する債

務を履行しないときは、履行の期限の到来した日の翌日から履行の日まで年利

10%の割合で延滞金を徴収することができる。

(持 分)

第25条 組合員の持分は、本組合の正味財産につき、その出資口数に応じて算定

する。

2 持分の算定に当っては、10 円未満の端数は切り捨てるものとする。

第5章 役員、顧問及び職員

(役員の定数)

第26条 役員の定数は、次のとおりとする。

① 理 事 10 人以上 13 人以内

② 監 事 2 人又は 3 人

(役員の任期)

第27条 役員の任期は、次のとおりとする。

① 理 事 2 年又は任期中の第 2 回目の通常総会の終結時までのいずれ

か短い期間。ただし、就任後第 2 回目通常総会が 2 年を過ぎ

て開催される場合にはその総会の終結時までとする。

② 監 事 2 年又は任期中の第 2 回目の通常総会の終結時までのいずれ

か短い期間。ただし、就任後第 2 回目通常総会が 2 年を過ぎ

て開催される場合にはその総会の終結時まで伸長する。

2 補欠(定数の増加に伴う場合の補充を含む。)のため選挙された役員の任

期は、現任者の残任期間とする。

3 理事又は監事の全員が任期満了前退任した場合において新たに選挙され

た役員の任期は、第1項に規程する任期とする。

4 任期の満了又は辞任によって退任した役員は、その退任により、前条に

定めた理事又は監事の定数の下限の員数を欠くこととなった場合には、

新たに選出された役員が就任するまで、なお役員としての職務を行う。

(員外役員)

第28条 役員のうち、組合員又は組合員たる法人の役員でない者は、理事につい

て 2 人をこえることができない。

(理事長、副理事長及び専務理事の選任及び職務)

第 29 条 理事のうち 1人を理事長、2人を副理事長、1人を専務理事とし、理事

会において選任する。

2 理事長は、本組合を代表し、本組合の業務を執行する。

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3 副理事長は、理事長を補佐し、理事長が事故又は欠員のときはあらかじ

め理事会において定めたところにしたがいその職務を代理し、又は代行

する。

4 専務理事は、理事長及び副理事長を補佐して、本組合の常務を執行し、

理事長及び副理事長がともに事故又は欠員のときはその職務を代理し又

は代行する。

5 理事長、副理事長及び専務理事がともに事故又は欠員のときは、理事会

において理事のうちからその代理者又は代行者 1人を定める。

(代表理事の職務)

第 30 条 理事長を代表理事とする。

2 理事長は、本組合の業務に関する一切の裁判上又は裁判外の行為をする

権限を有する。

3 任期の満了又は辞任により退任した理事長は、新たに選任された理事長

が就任するまで、なお理事長としての権利義務を有する。

4 本組合は、理事長その他の代理人が、その職務を負う際、他人に加えた

損害を賠償する責任を有する。

5 理事長の代表権に加えた制限は善意の第三者に対抗できない。

6 理事長は、総会の議決によって禁止されないときに限り特定の行為の

代理を他人に委任することができる。

7 本組合は、代表理事以外の理事に副理事長その他組合を代表する権限を

有するものと認められる名称を付した場合には、当該理事がした行為に

ついて、善意の第三者に対してその責任を負う。

(監事の職務)

第31条 監事は、何時でも、会計の帳簿及び書類の閲覧若しくは謄写をし、又は

理事に対し、会計に関する報告を求めることができる。

2 監事は、その職務を行うため特に必要があるときは、組合の業務及び財

産の状況を調査することができる。

(役員の忠実義務)

第32条 理事及び監事は、法令、定款及び規約の定め並びに総会の決議を遵守し、

組合のため忠実にその職務を遂行しなければならない。

(役員の選挙)

第33条 役員は、総会において選挙する。

2 役員の選挙は、連記式無記名投票によって行う。

3 有効投票の多数を得た者を当選人とする。ただし、得票数が同じである

ときは、くじで当選人を定める。また、当選人が辞退したときは、次点

者をもって当選人とする。

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4 第 2 項の規程にかかわらず、役員の選挙は、出席者全員の同意があると

きは、指名推薦の方法によって行うことができる。

5 指名推薦の方法により、役員の選挙を行う場合における被指名人の選挙

は、その総会において選任された選考委員が行う。

6 選考委員が被指名人を決定したときは、その被指名人をもって当選人と

するかどうかを総会にはかり、出席者の全員の同意あった者をもって当

選人とする。

(理事及び監事の報酬)

第34条 役員に対する報酬は、理事と監事を区分して総会において定める。

(顧 問)

第35条 本組合に顧問を置くことができる。

2 顧問は、学識経験のある者のうちから、理事会の議決を経て理事長が委

嘱する。

(職 員)

第36条 本組合に参事及び会計主任を置くことができる。

2 参事及び会計主任の選任及び解任は、理事会において決する。

3 組合員は、総組合員の 10 分の 1 以上の同意を得て本組合に対し、参事

又は会計主任の解任を請求することができる。

第37条 本組合に次の職員を置くことができる。

① 主事及び書記 若干名

第6章 総会、理事会及び委員会

(総会の招集)

第38条 総会は、通常総会及び臨時総会とする。

2 通常総会は、毎事業年度終了後2月以内に、臨時総会は必要があるとき

は何時でも、理事会の議決を経て、理事長が召集する。

(総会招集の手続)

第39条 総会の招集は、会日の 10 日前までに到着するように会議の目的たる事

項及びその内容並びに日時及び場所を記載した書面を各組合員に発してする

ものとする。また、通常総会の招集に際しては、決算関係書類、事業報告書及

び監査報告を併せて提供するものとする。

2 前項の書面をもってする総会招集通知の発出は、組合員名簿に記載したその者

の住所(その者が別に通知を受ける場所を本組合に通知したときはその場所)

に宛てて行う。

3 第 1 項の規定による書面をもってする総会招集通知は、通常到達すべきであっ

たときに到達したものとみなす。

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4 第 1 項の規定にかかわらず、本組合は、組合員全員の同意があるときは招集の

手続きを経ることなく総会を開催することができる。

(臨時総会の招集請求)

第 40 条 総組合員の 5 分の 1 以上の同意を得て臨時総会の招集を請求しようとす

る組合員は、会議の目的たる事項及び招集の理由を記載した書面を理事

会に提出するものとする。

(書面又は代理人による議決権又は選挙権の行使)

第41条 組合員は、前条の規定によりあらかじめ通知のあった事項につき、書面

又は代理人をもって議決権又は選挙権を行使することができる。この場合は、

その組合員の親族若しくは常時使用する使用人又は他の組合員でなければ代

理人となることができない。

2 代理人が代理する組合員の数は、2 人以内とする。

第42条 総会の議事は、中小企業等協同組合法(以下「法」という。)に特別に定

めがある場合を除き、組合員の半数以上が出席し、その議決権の過半数で決す

るものとし、可否同数のときは、議長の決するところによる。

(総会の議長)

第43条 総会の議長は、総会ごとに、出席した組合員又は組合員たる法人の代表

者のうちから選任する。

(緊急議案)

第44条 総会においては、出席した組合員(書面又は代理人により議決権又は選

挙権を行使するものを除く。)の 3 分の 2 以上の同意を得たときに限り、第 39

条の規定によりあらかじめ通知のあった事項以外の事項についても議案とす

ることができる。

(総会の議決事項)

第45条 総会においては、法又は、定款で定めるもののほか、次の事項を議決す

る。

① 借入金の 高限度

② 1 組合員に対する貸付け(手形の割引を含む。)又は 1 組合員のためにす

る債務保証の金額の 高限度

③ その他理事会において必要と認める事項

(総会の議事録)

第46条 総会の議事録は、議長及び出席した理事が作成し、これに署名するもの

とする。

2 前項の議事録には、少なくとも次に掲げる事項を記載しなければならな

い。

① 招集年月日

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② 開会日時及び場所

③ 理事・監事の数及び出席理事・監事の数並びにその出席方法

④ 組合員数及びその出席者数並びにその出席方法

⑤ 出席理事の氏名

⑥ 出席監事の氏名

⑦ 議長の氏名

⑧ 議事録の作成に係る職務を行なった理事の氏名

⑨ 議案別の議決の結果(可決、否決の別及び賛否の議決権数)

⑩ 監事が報告した会計に関する議案又は決算関係書類に関する調査の結果

の内容の概要

(理事会の招集)

第47条 理事会は、理事長が招集する。

2 理事長が事故又は欠員のときは、あらかじめ理事会において定めた順位

にしたがい副理事長が、理事長及び副理事長がともに事故又は欠員のと

きは専務理事が、理事長、副理事長及び専務理事がともに事故又は欠員

のときは、あらかじめ理事会において定めた順位にしたがい、他の理事

が招集する。

3 理事は、必要があると認めるときは、何時でも、理事長に対し理事会を

招集すべきことを請求することができる。

4 前項の請求をした理事は、同項の請求をした日から5日以内に正当な理

由がないのに理事長が理事会の招集の手続きをしないときは、みずから

理事会を招集することができる。

(理事会招集の手続)

第48条 理事長は、理事会の日の 1 週間前までに、各理事に対してその通知を発

しなければならない。

2 前項の規定にかかわらず、理事会は、理事の全員の同意があるときは、招集の

手続きを経ることなく開催することができる。

(理事会の決議)

第 49 条 理事会の議事は、議決に加わることができる理事の過半数が出席し、そ

の過半数で決する。

2 前項の決議について特別の利害関係を有する理事は、議決の加わること

ができない。

3 理事は、書面により理事会の議決に加わることができる。

4 理事が理事会の決議の目的である事項について提案した場合において、

当該提案につき理事(当該事項について議決に加わることができるもの

に限る)の全員が書面により同意の意思表示をしたときは、当該提案を

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可決する旨の理事会の決議があったものとみなす。

5 理事が理事の全員に対して理事会に報告すべき事項を通知したときは、

当該事項を理事会へ報告することを要しない。

(理事会の議決事項)

第50条 理事会は、法又はこの定款で定めるもののほか、次の事項の議決をする。

① 総会に提出する議案

② その他業務の執行に関する事項で、理事会が必要と認める事項

(理事会の議長及び議事録)

第51条 理事会においては、理事長がその議長となる。

2 理事会の議事録は、書面をもって作成し、出席した理事及び監事は、こ

れに署名し、又は記名押印するものとする。

3 前項の議事録は、第46条(総会の議事録)の規定を準用し、かつ法令(中

小企業等協同組合法第 36 条の 7 の 1 項及び同法施行規則第 40 条)に定

める事項を記載するものとする。

(委 員 会)

第52条 本組合は、その事業の執行に関し、理事会の諮問機関として委員会を置

くことができる。

2 委員会の種類、組織及び運営に関する事項は、規約で定める。

第7章 会 計

(事業年度)

第53条 本組合の事業年度は、毎年 4月1日に始まり、翌年 3月31日に終わるもの

とする。

(法定利益準備金)

第54条 本組合は、出資総額に相当する金額に達するまでは、毎事業年度の利益

剰余金の 10分の1以上を準備金として積み立てるものとする。

2 前項の準備金は、損失のてん補にあてる場合を除いては、とりくずさな

い。

(資本準備金)

第55条 本組合は、加入金、増口金及び減資差益(第15条ただし書の規定によっ

て払いもどしをしない金額を含む。)は、資本準備金として積み立てるものと

する。

(特別積立金)

第56条 本組合は、毎事業年度の利益剰余金の 10分の1以上を特別積立金として

積み立てるものとする。

(法定繰越金)

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第57条 本組合は、第7条第9号の事業の費用に充てるため、毎事業年度の利益剰

余金の 20分の1以上を翌事業年度に繰り越すものとする。

(利益剰余金及び繰越金)

第58条 1 事業年度における総利益に総損金及び繰越損益金を加減したものを利

益剰余金とし、第 54 条の規定による法定利益準備金、第 56 条の規定による特

別積立金及び前条の規定による繰越金を控除してなお剰余があるときは、総会

の議決によりこれを組合員に配当し、又は翌事業年度に繰り越すものとする。

(利益剰余金の配当)

第59条 前条の配当は、総会の議決を経て、事業年度末における組合員の出資額、

若しくは組合員がその事業年度において、組合の事業を利用した分量に応じて

し、又は事業年度末における組合員の出資額及び組合員がその事業年度におい

て組合の事業を利用した分量に応じてするものとする。

2 事業年度末における組合員の出資額に応じてする配当は、年1割をこえ

ないものとする。

3 配当金の計算については、第25条第2項(持分)の規定を準用する。

(損失金の処理)

第60条 損失金のてん補は、特別積立金、法定利益準備金、資本準備金の順序にし

たがってするものとする。

(職員退職給与引当金)

第61条 本組合は、事業年度ごとに、職員退職給与引当金として、職員給与総額

の 100分の4以上を計上する。

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【資料2-2】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター役員等名簿

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【資料2-3】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター組合員企業構成

上記の企業数は組合員企業のみであり、上記以外に賃貸で入居している企業及び近隣加

入企業で構成する準組合員の 14 社が当流通団地内にある。

内訳はサービス業=6社、卸売業=3社、製造業=2 社、小売業=2 社となっている。

49社

19社

3社

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【資料2-4】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定運用状況

(昭和53年度~平成21年度)

昭和 53 年 9 月に制定されたMDC建築協定は、土地の使用状況が変わる際に、近隣地

域から情報提供いただき、近隣トラブルを防止するため調整を図ってきました。

これまでに81件の届出あり、以下の様な内容となっています。

このうち、新規進出企業届出が66件となっています。

条 文

項 目

件 数

備 考

総 合

増 改 築 17

新築(立替え等) 3

(当初新築物件を除く)

第 4、5 条

車両出入口 21

歩道切下げ

第 9、11 条

背割り敷地 9

第 12 条

建築面積 12

第 13 条

間口専有率 10

第 16 条

付帯設備 7

共同受電・給排水

第 20 条

看板掲出 2

合 計 81

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【資料2-5】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター準組合員位置図

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【資料2-6】協同組合横浜マーチャンダイジングセンター活動実績書

昭和51年11月:協同組合横浜マーチャンダイジングセンター創立

昭和53年 9月:協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定(自主協定)策定

平成20年10月:協同組合横浜マーチャンダイジングセンター地区計画推進特別委員会を

横浜市地域まちづくりグループに登録し、地域まちづくりルール等の検

討に着手

平成21年 2月:立地全企業に対してまちづくりニュース1号を配布、MDCの現状と課

題、地域まちづくりルールについて情報提供

平成21年 2月:立地全企業に対してまちづくりアンケート調査を実施

平成21年 3月:立地全企業に対してまちづくりニュース2号を配布、まちづくりアンケ

ート調査結果を報告

平成21年 8月:立地全企業に対してまちづくりニュース3号を配布、地域まちづくりル

ールの検討経過を報告

平成21年12月:理事会において幸浦MDC地区まちづくり協定案の検討経過報告

平成21年12月:幸浦MDC地区まちづくり協定案をグループウェアに掲載し、組合員企

業が閲覧可能とした。

平成22年 1月:理事会で協定案を確定

平成22年 1月:立地全企業に対して協定案への意見募集(意見なし)

平成22年 2月:臨時総会にて幸浦MDC地区まちづくり協定を確定

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【資料3-1】平成 20 年 9 月 理事会議事録(抜粋)

理 事 会 議 事 録

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター

1.招 集 年 月 日 平成 20 年 8 月 29 日

2.開 催 日 時 平成 20 年 9 月 10 日(水)13:30~14:50

2.開 催 場 所 組合会館2階会議室

3.理 事 総 数 11 名

4.出席理事の数 8 名

5.出席理事の氏名 上野達夫、鈴木信晴、齋藤良雄、谷口義武、森田俊、細井進、

阿部登喜男、手塚茂男

6.出席監事の氏名 渡邊龍司

7.議 長 の 氏 名 上野達夫

8.議事の経過の要領および議案別議決の結果

第1号議案 地区計画の推進について

地区計画に関し、横浜市経済観光局(柿崎係長)並びに金沢区役所(吉岡係長)

同席し、本件の趣旨について次のとおり説明があった。

(1)地域まちづくり相談事業としてコーディネーター(専門家)を派遣する制

度がある。

(2)今回の組合からの意向を聞き、関係局と調整してきたが、地域まちづくり

グループとして当組合が登録申請し、この組合が地域街づくりの組織となり、企

業の将来を十分勘案しながらルール化されるよう勧めたい。

以上の説明を受け、今後組合として「地域まちづくりグループ」として登録

し推進を図ることとなった。

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【資料3-2】まちづくりアンケート調査結果(H21.3)

まちづくりアンケート(第1回)集計結果を赤表示 はじめに

MDCでは、当該地区の良好な操業環境を守るため、定款をはじめとした地区の自主的なルールをつくるなど様々な取り組みに努めてまいりました。平成 20 年度には、事業計画の柱のひとつとして、地区計画などまちのルールづくりを推進しており、横浜市経済観光局、都市整備局並びに金沢区役所の指導を受け、組合内にまちのルールづくり推進組織として「MDC地区計画推進特別委員会(委員長 鈴木信晴副理事長)」を設置し、同市へ地域まちづくりグループとしての登録を行い、ルールづくりの検討を進めております。

このたび、流通団地の将来と地域のあり方を考えていく上で組合員企業各位のご意見を反映させるため、まちづくりアンケートを実施することとなりました。

ご多用中のところ恐縮に存じますが、「MDCまちのルールづくりニュース」および「参考資料 MDC 地区の土地利用等に関する既存のルール」をお読みのうえ、以下のアンケートにご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

なお、2月20日までにMDC事務局あてにご提出お願いいたします。

平成 21 年 2 月 吉日

MDC地区計画推進特別委員会

委員長 鈴木 信晴

会 社 名

担当者名(役職)

問1 10〜15 年先の将来の団地の姿として望ましいと考えるものの番号(01~11)に○を

付けて下さいい(該当するもの全て)。

【事業者について】

01.横浜MDC定款※で定められている事業者のみが操業できる。 91%(61社)

02.横浜MDC定款で定められていない事業者も操業できる。 9%(6社)

その他意見

・ 安心企業(危険物・廃品処理業を除く)

・ グローバル化しないと小さな団地になる。

・ 多業種の事業者の集落として活性化させ、コミュニティーとして発展させては?(但し、宗教は

無し)

・ 運動施設のみで良いのではないか。

・ 自己管理に任せるべきである。

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※ 参考

横浜MDC定款に定められている事業者(第 8 条 組合員の資格)

資格あり:卸売業、小売業、製造業、サービス業を行う事業者

資格なし:建築基準法第 48 条第 11 項により規制を受ける施設、横浜市特別工業地区建築条例により規制を受ける施設、廃棄物処理場、葬祭場、反社会的行為に関する施設、ボーリング場、スケート場、水泳場などの運動施設を設置する事業者、風俗営業法第2条に規定する事業を行う事業者、宗教団体、政治団体

裏面に続きます

【敷地面積について】

03.各事業者の敷地面積は現状を維持する。 58.2%(39社)

04.土地の売買にあたっても敷地分割が行われないようにする。 19.4%(13社)

05.現在の敷地を分割し、より多くの事業者を操業させる。 24.5%(17社)

その他意見

・ どちらともいえない

・ 事業所の面積よりフレキシブルに対応

【建物高さについて】

06.現在のような低中層の建物を主体とする。 71.6%(48社)

07.現在よりも高層の建物が建ち並ぶ。 25.4%(17社)

【緑化や街並み等について】

08.建物の周囲に樹木が植えられるくらいの空間がある。 44.8%(30社)

09.沿道や敷地に沿って樹木が植えられ、緑豊かな街並みがある。 59.7%(40社)

10.建物や看板・標識のデザイン(色彩)に統一感がある。 34.3%(23社)

【その他】

11.その他

・ テナントの入居条件の厳格化

・ コンビニが入居したのは良いが他面周辺がゴミが多く景観を悪くしている。

・ 経営側のセンスだが自分の周辺は常に清掃してもらいたい。

・ 歩道の確保:歩道上の駐車・利用等人が車道に入って歩かざるを得ないところが散見される。

・ もっと自由に

・ 外灯を増やし夜間等も明るい街並みにする。

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問2 問1で選択した団地の姿を実現するため、「まちのルール」が必要だと思います

か。(1つ選んで下さい)

01.必要だと思う

02.不要

03.分からない

(具体的に 例:情報不足 )

問3 団地の将来像やあり方など、ご意見、ご提案、ご質問等をご記入下さい。

【まちづくりルールのあり方】

・ まち作りにはある程度のルールは必要ですが、わずらわしいのは長続きしません。

・ 大人の社会ですから常識に則った形で十分と考える。

・ 環境に配慮し、隣地の住宅地とも協力できる団地になってほしい。

・ 安全を 優先にした「まち」を実現していきたい。

・ MDC発のビジネスプロデュースが出来ることを切望する。

・ エリアの価値が高まるような、個別企業のみではなく全体の枠組みが必要だと思う。

・ MDC「まちのルールづくり」ニュースに掲載した記事のとおり。

【事業者について】

・ 競争がないと小さな団地になってしまう。出来るだけ勢いの良い会社を誘致すべき(自分が負け

ても)

・ 団地内は飲食、小売業、又は公園が少ないせいか昼時でも回りに活気を感じない。団地以外か

らも人が来る様な企業が来ればよいと思う。

・ 商業施設の誘致を希望。

・ 景観を損ねる企業形態は望ましくないが、斬新で自由に往来できる街並みやお店作りが出来る

と良いのでは?

・ 公園、店舗をもう少し増やしてほしい。

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・ 問 1 で資格なしの内でも運動施設を設置する事業者に関しては、操業しても良いのでは

ないか?

・ 雑多に業者を広げない方向が良いと考える。

・ 用途地域の変更まではしないでほしい。工業地域→商業地域になると事業継続できなくなる。

【敷地面積・建物の高さについて】

・ 敷地の分割とか建物の高さについては、ある程度の規制は必要である。建物の色彩についても

枠を作っておいた方が良いと思う。社会環境の変化が激しいと思うが、基本的なスタンスというか

基本軸は確立させてメンバーの理解をもらっておく事が必要と思う。

【現状について】

・ 冬季の夜、外灯(街灯)があればよいと思う。

・ 長い年月により下水(排水溝)が著しく詰まっている。至急の調査にて現状把握をしたほう

が良いと思う。

・ 将来の有り方も必要な検討事項だが、現在の有り方も再検討してほしい。第 1 は路上駐

車、海沿いの道路は特にひどい。きれいなまちづくりの第一歩と思う。

【MDCの定款・運営について】

・ MDCへ転入=MDCに入会であれば、「まちづくりルール作り」の作業は、大変なわりに成果が

少ないように感じられる。資産価値を高める、維持するためには、

①MDCに入会あるいは同条件でないと入居できない。

②MDCの外の組合に働きかけ仲間を広げる。など、ゴールは地区計画と思う。

・ 現規定の中で見直す場合は、定款自体の変更(定められている事業者の範囲を広げる等)

を行ない、一旦はよく検討するという手順があった方がよいと思う。

・ 現状行われている警備加入の方法は不必要と考え、各企業にゆだねるべきである。組合とし

て強要するのであれば、現状組合で契約している警備会社を全企業に加盟させるべき。

ご協力ありがとうございました。

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参考資料 MDC 地区の土地利用等に関する既存のルール

1.MDC 地区における都市計画等の制限

【都市計画による制限】

用途地域 工業地域

建ぺい率 60%

容積率 200%

高度地区 ( 高限) 第 7種高度地区(31m)

防火・準防火地域 防火指定なし

特別用途地区 金沢産業団地地区特別工業地区

建築できない用途

1 住宅

2 住宅で事務所、店舗その他これらに類する用途を兼ねるもの

3 共同住宅、寄宿舎又は下宿

4 老人ホーム、身体障害者福祉ホームその他これらに類するもの

【建築・造成等に関する制限】

建築基準法第 22 条区域 建築基準法第 22 条による区域

火災による類焼の防止を図る目的から、建築物の屋根を不燃材で葺くなどの措置をする必要のある区域

駐車場条例の附置義務区域

周辺地区又は自動車ふくそう地区

【地域まちづくり計画等】

大規模土地取引の事前届出地域

工業集積地域(9,000 平方メートル以上の土地取引契約6ヶ月前までの届出対象地域)

2.MDC 地区の自主的なルール

(1)協同組合横浜マーチャンダイジングセンター定款

(2)協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定

※ 建築基準法の認可を受けていない独自のルールとして運用しているものです。

(3)団地内施設維持管理に関する協定

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【資料3-3】まちづくりニュース第 1〜号

「MDCまちのルールづくりニュース」発行にあたって

MDC地区計画推進

特 別 委 員 会

委員長 鈴木 信晴

MDCとしてまちのルールづくり(地区計画、建築協定、地域まちづくりルール)に取組

む第一義的な目的は「団地資産の価値の向上」にあります。

整然と区画され、事業環境に恵まれた私たちの流通団地のなかに産業廃棄物やペット斎場

などの異業種が参入しますと、悪貨が良貨を駆逐するがごとく、悪影響の広がりは際限がな

くなります。良好な団地維持のためには保全策が必要となっています。

このたび、まちのルールづくりに取組むにあたり、皆様にとって団地資産価値を改めて考

える機会になれば幸いです。当団地と企業発展のため、ご理解ご協力のほどよろしくお願い

申し上げます。

■全体会議でまちのルールづくりを説明

平成二十年一二月一〇日、組合会館2階会議室において、地区計画に係る流通団地のまち

のルールづくりの基本知識やルールの種類、事例研究、種類に基づく効力などについて、横

浜市まちづくりコーディネーターで㈱計画技術研究所コンサルタントの宮本隆介氏を講師

として勉強会を開催しました。

会議の目的は、当団地のメンバーである企業の皆さんが主体となって制度の導入について

話し合い、団地の将来像にふさわしいルールを作っていくことです。

■MDCのこれまでの取組み

MDCでは平成二十年度の事業計画の柱のひとつとして、地区計画などまちのルールづく

りを推進しており、横浜市経済観光局、都市整備局並びに金沢区役所の指導を受け、組合内

にまちのルールづくり推進組織として「MDC地区計画推進特別委員会(委員長 鈴木信晴

MDC「まちのルールづくり」ニュース 平成 21 年 2 月 6 日

創 刊 号

発行:協同組合横浜マーチャンダイジングセンター

MDC地区計画推進特別委員会

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副理事長)」を設置し、同市へ地域まちづくりグループとしての登録を行いました。

「地域まちづくりグループ」として登録したことにより、コーディネーター(専門家)の

派遣など横浜市の支援メニューを活用できるようになりました。

■MDCの現状と今後の課題

「将来の団地の望ましい姿とは」

現在MDCでは、一〇~一五年先の望ましい団地の姿を考えるという視点が重要になって

います。

背景にはMDC団地周辺の事業環境の変化があります。

当初は福浦地区の一区画に資源再生卸として産業廃棄物企業は7社進出していましたが、

その後産業構造の変化による海外への工場進出やバブル崩壊に伴う工場閉鎖や倒産による

工場跡地への進出企業は産業廃棄物業者のみならず犬猫斎場など想定していなかった異業

種企業の進出により事業環境悪化への懸念が生じてきております。

組合では、これまで定款の改正で対応してきましたが、裁判を起こしてでも進出するとい

う姿勢に対しては十分とは言えなくなっており、当団地では過去4件の産廃企業が進出を目

論んだこともあり強い危機感を持っております。

良好な事業環境を維持するために、速やかに効力のある土地利用の制限を策定する必要が

あると考えています。

■まちづくりのルールの作り方

まちづくりルールを作るには、

①相談・勉強会を開催②まちづくりの組織作り③ルール検討と合意形成④ルール完成⑤ルー

ルの運用といった手順をとります。

①相談・勉強会を開催

まちづくりについての相談会、

地域内企業担当者を集めての勉強会、まち歩きなどを行い、まちづくりへの理解を深めてい

きます。

②まちづくりの組織作り

まちづくりのルールについて

話し合う組織を作ります。地域全体から多様なメンバーの参加を求めます。

③ルール検討と合意形成

まちづくり組織でルールを検討します。アンケートなどで意見を聞きながら地域の意見を

まとめていきます。

④ルール完成

まちづくりルールについて地域の合意が形成され、市から認可などを受けるとルールが完

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成します。

⑤ルールの運用

地域で建物や土地利用などについてのルールを守っていきます。

■MDCのまちづくりの進め方

まちづくりルール制定作業につきましては、まずアンケートを行い団地のメンバーである

企業の皆さんの意見を計画に反映させていきます。

ルールの選択は、制定までにかかる時間や効力の強さの点などについて検討した結果、柔

軟な対応ができるように複数のルールを組み合わせていく方向で作業を進めることになり

ました。

まちのルールづくりに関する 新の情報につきましては、この「まちのルールづくりニュ

ース」や、MDCグループウェア、MDC情報などで皆さんにお伝えしていきます。

■まちのルールづくり全体会議

12:00

●開会

●中島理事長あいさつ

「当団地の事業環境をよくする方法を考え

ていきたい」

●鈴木委員長あいさつ

「産廃業者の増加と共に防衛策が必要にな

っています。どんなビジョンを持って街づく

りを目指すのか皆さんの熱意と総意が必要

ですので、ご協力をお願いします。」

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●コーディネーター宮本隆介氏による説明

「まちづくりルールの種類、事例研究、効力

などについて」

●質疑応答

●横浜市経済観光局柿崎氏による閉会のあ

いさつ

「関係者の合意を形成し、将来の望ましい姿

を考えていくことが重要です。市としては皆

さんの意向を酌んで協力することを惜しま

ない。」

13:30

●閉会

まちのルールづくり全体会議の内容ご紹介

タイトル:「まちづくりのルールと地区計画」

講師:まちづくりコーディネーター 宮本隆介氏

宮本隆介コーディネーターの説明内容は次の通りです。

■「まちづくりのルールとは」

まちづくりルールには、「地区計画」、「建築協定」、「地域まちづくりルール」の三種類が

あります。

「地区計画」は、街づくりの方針、道路公園などの配置、建築物に関する制限を市が都市計

画として定めます。土地権利者の私権の制限になるため、関係者の合意が必要です。

「建築協定」は建築物に関する基準を土地所有者等の合意により定めます。

「地域まちづくりルール」は、何を定めるかは任意であり、生活環境のルールを含めて幅広

い内容を決められます。街並み、建築物の建て方、看板・広告のデザイン、にぎわいづくり

などについて基準を定めることができます。

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■「決定主体」

「地区計画」は市区町村、「建築協定」は区域内地権者等、「地域まちづくりルール」は地

域住民が決定主体です。

■「まちづくりルールの効力とは」

1「地区計画」

「地区計画」は制定までの手続が多いですが、半永久的な法的担保という強い効力がありま

す。効力が発生するには、権利関係者の合理的な反対理由がないことが必要です。

「地区計画」の特徴として①届出・勧告制度、②建築条例が挙げられます。

① 届出・勧告制度とは建築行

為等を行うものが市長に届出をし、内容が地区計画に適合しないものは市長が変更等の勧告

ができるというものです。

②建築条例は、建築基準法に基づく条例で定められた制限に違反した場合に、違反是正措置

や罰則を課すことができます。

2「建築協定」

「建築協定」は合意した所についてのみ効力が生じるので、地区計画よりは緩やかな規制で

す。有効期間を定め、更新の際には再び土地所有者等の合意が必要です。地元組織が建築協

定運営委員会を設置し、建築主に対し届け出の承認、違反者に対する措置を行います。

3「地域まちづくりルール」

地域まちづくりルールはより緩やかな規制であり、建築物以外のソフトなルールを定める

ことができます。

地域まちづくりルールの認定には、地域住民等の多数の支持が必要です。地域まちづくり

組織が運用し、市の支援策を活用できるのが特徴です。

■「策定期間」

地区計画は二四・五ヶ月以上、建築協定は一六ヶ月以上、地域まちづくりルールは一二ヶ

月以上策定までに時間がかかります。

地区計画は策定までに時間がかかりますが、とても強い効力があります。これに対し、地

域まちづくりルールは比較的短い時間で策定できますが、穏やかな効力となります。

■事例研究

1・「地区計画の事例」

~栃木県小山南工業団地地区~

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●工業団地造成時点で、地元から周辺農地への排水問題や産廃施設立地を危惧する声があっ

た。

●地元が半永久的に法的担保が得られる「地区計画」を望んだ。

2.「建築協定の事例」

~金沢工業団地~

●建築協定では、用途の制限、建築物の構造、意匠、敷地の緑化、建築設備について定めて

いる。

●産廃施設や火葬場の立地を禁止していない。

3.「地域まちづくりルールの事例」

~大口通地区~

●ワンルームマンションの進出が顕著となり、商店街としてのにぎわいや歩行空間の連続性

が損なわれる恐れが出てきた。

●風俗店などの進出傾向がでてきた。(商業地域に出店できる。)

■「検討のポイント」

●当団地の地権者であるメンバー企業の皆さんにルールを理解してもらうことが重要です。

●団地の将来像にふさわしいルールを選択することが必要です。

●複数のルールを組み合わせることも可能です。

「今後の事業の進め方について」

MDCとしましては、速やかにまちづくりルール策定への取組みを進めていきたいと考え

ております。

そのためには、当団地内のメンバー企業の皆さん全員で団地の将来像にふさわしいルール

を考えていくことが必要です。今後の団地の資産価値を考えていく上で大事なことですので

事業推進へのご協力お願いします。

今後の事業の進め方につきましては、まずアンケートを実施し、現状・課題について整理・

検討を行います。その後合意形成を行い、具体的な作業(内容の検討)へ事業を進めていき

ます。計画の途中の段階でメンバー企業の皆さんの意見を反映させていきます。

まちづくりのルールは複数組み合わせることも可能であり、今後その方向で議論を進めて

いきます。

「まちづくりルールQ&A」

まちづくりルールについてのQ&Aを掲載いたします。

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Q・「計画の策定にあたって行政の支援はどのぐらい得られますか?」

A・関係者の合意形成がないと十分な行政の支援は得られません。一〇~一五年先の団地の

姿について考えておくことが必要です。

Q・「まちづくりルールについての合意形成にはどの程度の賛成が必要ですか?」

A・強固な反対がないのが目安です。

Q・「権利関係の合意とは一〇〇%の合意が必要ですか?」

A・必ずしも一〇〇%の合意でなくてもよいですが九〇%は合意が必要です。情報を提供し、

終的には納得してもらえるようにすることが大切です。

「まちづくり用語について」

後に、まちづくりに関する用語をご紹介します。(横浜市都市整備局「地域まちづくり

白書より」)

「地区計画」

地域の特性にふさわしい良好な環境を整備・保全するために、地域と行政が協力し、きめ

細かいまちづくりをめざす「地区レベルの都市計画」です。地域内の地権者の意向に基づき、

建物の用途・規模や緑に関するルールを市などが定めます。

決定地区(横浜市内)八七地区(平成二十年三月三一日現在)

「建築協定」

地域で合意したルールを市長が認可し守っていく制度です。有効期間を定め(一般的に一

〇年程度)、建物の建て方などについて制限を定めることにより、地域の環境保全、魅力あ

る個性的なまちづくり実現に役立ちます。

決定地区(横浜市内)一六八地区(平成二〇年三月三一日現在)

「地域まちづくりルール」

生活環境のルールを含めて、地域で守りたいルールを地域住民などの多数の支持を得るな

どの活動を通して作りあげていきます。市長の認定を受け、地域まちづくり組織が地域で建

築などを行う事業者との事前協議や自主運用を行い、地域まちづくり組織と市が一緒になっ

てルールの運用をしていくものです。

決定地区(横浜市内)二地区(平成二〇年三月三一日現在)

「横浜市地域まちづくり推進条例」

市民と行政が協同して、安全で快適な魅力あるまちを実現していくことを目的とした横浜

市独自の条例です。組織づくり、プランやルールづくりなどの市民参画の理念と方法・手続

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き、市民主体のまちづくり活動への支援策などを定めています。

「まちづくりコーディネーター」

第3者の立場からまちづくりに対するアドバイスを行う市が登録した専門家のことで

す。専門的知識や資格を持つ各分野の専門家が登録しています。自主的なまちづくり活動を

進めようとするグループの求めに応じて、コーディネーターを地域に派遣する事業がありま

す。

登録者数(横浜市内)七七名

「地域まちづくりグループ」

地域の課題解決や魅力アップなど気づいたまちづくりのテーマをもう一歩具体化したい

とき、グループとして市に登録することで、コーディネーター(専門家)の派遣、情報提供、

PRといった市の支援メニューを活用することができます。

登録(横浜市内)一一一グループ

「地域まちづくり組織」

ある地域でまちづくりのテーマを決め、地域の理解を得ながら活動する組織のこと。話し

合いの場を持ち、地域で理解を得ていく活動を積極的にすすめる「地域の将来を考える組織」

です。

認定(横浜市内)五団体

「地域まちづくりプラン」

地域まちづくり組織が、地域住民などの理解や支持を得ながら自主的につくる地域まちづ

くりの計画のことで、「地域まちづくりプラン」として市長の認定を受けると、地域まちづ

くり組織は、市と連携して事業推進を図っていくなど、プランの実現へ向けた取組みを行っ

ていくことができます。

認定(横浜市内)四団体

【編集後記】

産業団地六五○余社を俯瞰してみますと、その中央部に位置する当流通団地八十三社は、

工業系企業群と違って、商業的色彩を放つ差別化された団地であるということです。現在、

流通業界は、統合・再編成が進み、一方ではメガ卸の出現、もう一つはボーダレス化による

新業態化が進んでいます。一般消費材の扱いだけでなく、業務用卸の場合も効率化と低価格

化のなかで熾烈な市場競争が繰り広げられています。こうした時代の流れに歩を共にしなが

ら、好不況を問わず環境保全と信用力ある組合員企業の発展を下支えする団地づくりが必要

であると思われます。安心感ある、安定したクリーンなまちづくりをつくるため、皆様方の

建設的なご意見をお寄せ願います。

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MDCまちづくりアンケートご協力のお願い

組合では、流通団地の将来と地域のあり方を考えていく上

で組合員企業各位のご意見を反映させるため、まちづくりア

ンケートを実施することとなりました。

ご多用中のところ恐縮に存じますが、別紙のアンケートに

ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

ご提出は、2月20日までに事務局あてお願いいたします。

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先般実施致しました「まちづくりアンケート(第 1 回)」につきましては、ご多用のなか多くの企業か

らのご回答をいただき誠にありがとうございました。

おかげをもちまして、80%の高い回答率となりました。

厚く御礼申し上げます。

つきましては、アンケート集計結果は以下のとおりでしたのでご報告致します。

○ 実施時期 平成 21 年 2 月

○ 対象企業数 83 社

○ 回答企業数 67 社(3 月 2 日現在)

○ 回答率 80%

問1 10~15年先の将来の団地の望ましい姿を選択してください。

【事業者について】

01. 横浜MDC定款で定められている事業者(※)のみが操業できる。 61 91.0%

02. 横浜MDC定款で定められていない事業者も操業できる。 6 9.0%

MMDDCC「「ままちちののルルーールルづづくくりり」」ニニュューースス

第第 22 号号 平成 21 年 3 月 30 日

発行:協同組合横浜マーチャンダイジングセンター

MDC地区計画推進特別委員会

横浜市金沢区幸浦二丁目 26 番 1 号 電話 045(784)1501

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■自由回答

【事業者】「02. 横浜MDC定款で定められていない事業者も操業できる。 」について

・安心企業(危険物・廃品処理業を除く)

・グローバル化しないと小さな団地になる。

・多業種の事業者の集落として活性化させ、コミュニティーとして発展させては?(但し、宗教は無

し)

・運動施設のみで良いのではないか。

・自己管理に任せるべきである。

※ 参考

横浜MDC定款に定められている事業者(第 8 条 組合員の資格)

資格あり:卸売業、小売業、製造業、木造建築工事業、一般貨物自動車運送業、サービス業を行う事業

資格なし:建築基準法 48 条第 11 項により規制を受ける施設、横浜市特別工業地区建築条例に

より規制を受ける施設、廃棄物処理場、葬祭場、反社会的行為に関する施設、ボーリング場、

スケート場、水泳場などの運動施設を設置する事業者、風俗営業法第 2 条に規定する事業

を行う事業者、宗教団体、政治団体

<おわび>

アンケート内組合員資格業種のうち「木造建築工事業、一般貨物自動車運送業」の記載もれがありましたの

でお詫び申し上げます。

【敷地面積について】

03. 各事業者の敷地面積は現状を維持する。 39 58.2%

04. 土地の売買にあたっても敷地分割が行われないようにする。 13 19.4%

05. 現在の敷地を分割し、より多くの事業者を操業させる。 17 25.4%

■自由回答

【敷地面積】

・どちらともいえない

・事業所の面積よりフレキシブルに対応

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【建物の高さについて】

06. 現在のような低中層の建物を主体とする。 48 71.6%

07. 現在よりも高層の建物が建ち並ぶ。 17 25.4%

【緑化や街並み等について】

08. 建物の周囲に植木が植えられるくらいの空間がある。 30 44.8%

09. 沿道や敷地に沿って樹木が植えられ、緑豊かな街並み 40 59.7%

がある。

10. 建物や看板・標識のデザイン(色彩)に統一感がある。 23 34.3%

【その他】

11. その他 3 4.5%

■自由回答

【その他】

・テナントの入居条件の厳格化

・コンビニが入居したのは良いが他面周辺がゴミが多く景観を悪くしている。

・経営側のセンスだが自分の周辺は常に清掃してもらいたい。

・歩道の確保:歩道上の駐車・利用等人が車道に入って歩かざるを得ないところが散見される。

・もっと自由に

・外灯を増やし夜間等も明るい街並みにする。

問2 問1で選択した団地の姿を実現するための「まちのルール」の必要性について

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問3 団地の将来像やあり方などについての自由意見

【まちづくりルールのあり方】

・まち作りにはある程度のルールは必要ですが、わずらわしいのは長続きしません。

・大人の社会ですから常識に則った形で十分と考える。

・環境に配慮し、隣地の住宅地とも協力できる団地になってほしい。

・安全を 優先にした「まち」を実現していきたい。

・MDC発のビジネスプロデュースが出来ることを切望する。

・エリアの価値が高まるような、個別企業のみではなく全体の枠組みが必要だと思う。

・MDC「まちのルールづくり」ニュースに掲載した記事のとおり。

【事業者について】

・競争がないと小さな団地になってしまう。出来るだけ勢いの良い会社を誘致すべき(自分が負け

ても)

・団地内は飲食、小売業、又は公園が少ないせいか昼時でも回りに活気を感じない。団地以外か

らも人が来る様な企業が来ればよいと思う。

・商業施設の誘致を希望。

・景観を損ねる企業形態は望ましくないが、斬新で自由に往来できる街並みやお店作りが出来ると

良いのでは?

・公園、店舗をもう少し増やしてほしい。

・問 1 で資格なしの内でも運動施設を設置する事業者に関しては、操業しても良いのでは

ないか?

・雑多に業者を広げない方向が良いと考える。

・用途地域の変更まではしないでほしい。工業地域→商業地域になると事業継続できなくなる。

【敷地面積・建物の高さについて】

・敷地の分割とか建物の高さについては、ある程度の規制は必要である。建物の色彩についても

枠を作っておいた方が良いと思う。社会環境の変化が激しいと思うが、基本的なスタンスというか

基本軸は確立させてメンバーの理解をもらっておく事が必要と思う。

【現状について】

・冬季の夜、外灯(街灯)があればよいと思う。

・長い年月により下水(排水溝)が著しく詰まっている。至急の調査にて現状把握をしたほう

が良いと思う。

・将来の有り方も必要な検討事項だが、現在の有り方も再検討してほしい。第 1 は路上駐

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車、海沿いの道路は特にひどい。きれいなまちづくりの第一歩と思う。

【MDCの定款・運営について】

・MDCへ転入=MDCに入会であれば、「まちづくりルール作り」の作業は、大変なわりに成果が少

ないように感じられる。資産価値を高める、維持するためには、

①MDCに入会あるいは同条件でないと入居できない。

②MDCの外の組合に働きかけ仲間を広げる。など、ゴールは地区計画と思う。

・現規定の中で見直す場合は、定款自体の変更(定められている事業者の範囲を広げる等)

を行ない、一旦はよく検討するという手順があった方がよいと思う。

・現状行われている警備加入の方法は不必要と考え、各企業にゆだねるべきである。組合とし

て強要するのであれば、現状組合で契約している警備会社を全企業に加盟させるべき。

<編集後記>

「まちづくりアンケート(第 1 回)」の回収率が 80%と高いご回答をいただいたことで、MDCのまちづ

くりに対する関心が予想以上に高く、また、ご意見も様々な角度から真剣かつ熱意あるご意見を頂戴

いたしました。厚く御礼申し上げます。

アンケートでは、「環境配慮」「緑地保全」「きれいなまちづくり」「安全優先」「景観の斬新さ」「資産

価値向上」など将来に対する前向きなご意見が大半を占めました。

MDCが、総合卸商業団地としてスタートしたのが 1980 年で、今から 29 年前となりますが、その後

卸売業界の全国規模での統合の波をうけ、M&Aや倒産、廃業により組合員の入替が進むなかで、

組合員資格業種としては流通業という基本枠を保持しつつ、その関連業種として「小売業」「製造業」

「限定付きサービス業」を認め、その後さらに、「木造建築工事」及び「一般貨物自動車運送業」(平

成 20 年 7 月)に業種緩和をしてまいりました。

これまで、こうした業界の動きとあわせて、業種範囲が拡大されていった訳ですが、一方では我々

企業集団において、市民生活に対する安全・安心な商品・サービスの供給センターとしての地域貢

献の役割が高まっていることも見逃せません。

従いまして、皆様方のご意見を踏まえ、地域に密着した安心感ある企業集団としての街づくりを形

成していくための「まちづくりルール」は時代変化の要請であると思われます。前述したキーワードを

柱とした新しいビジョンが築かれることに期待が集まっているとも言えます。

以 上

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●発行月●平成 21 年 8 月●発行●協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター/MDC 地区計画推進特別委員会

〒236-0003 横浜市金沢区幸浦二丁目 26 番 1 号●電話●045(784)1501●ファックス●045(784)1504

MDCのまちづくり、既存のルールについて考えよう。

MDC は、横浜市内の卸売機能と個々の企業の経営強化を目的に

設立され、昭和 55 年、金沢区幸浦一帯の埋め立てによる金沢産

業団地の中に約 42,000 坪の卸流通団地を完成させました。以来、

消費志向の変化に柔軟に対応していくことを基本姿勢として、時

代のニーズを先取りする様々な取り組みを進めてきました。

当地区は「卸商業団地」という位置づけで整然と区画され恵ま

れた事業環境を有し、これを維持していくために、定款に定めら

れた組合員たる資格(企業の業種など)や、建築協定による敷地や建物のつくり方、使い方などに

ついて、MDC 設立以来、個々の企業が守るべきまちづくりのルールが定められています。

近年では、当地区の構成業種(食品、日用雑貨、化粧品、身の回り品など消費財関係の業

種と生産財または業務用の卸売業など)に対して、想定していなかった異業種の企業進出計

画が持ち上がるなど、これからの当地区の事業環境への影響について対応していく必要が生

じています。また、時代とともに卸売業を取り巻く環境も大きく変化しており、新しい時代

に対応した展開が求められています。

こうした背景を踏まえ、約 30 年間維持されてきた良好な事業環境をこれからも守り、人

とモノが出会う健全な流通商業ゾーンを形成していくために、新たなまちづくりのルールが

必要なのです。

現在運用されているまちづくりのルール(概要)

●協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター定款●

項目 条文

組合員の

資格

第 8条 本組合の組合員たる資格を有する者は、次の各号の要件を備える中小企業者とする。

1 組合の地区内に事業場を有し、卸売業、小売業、製造業、木造建築工事業、一般貨物自動車運送業又はサ

ービス業を行う事業者(但し、建築基準法第 48 条第 11 項により規制を受ける施設、横浜市条例(横浜市特別

工業地区建築条例)によって規制を受ける施設、廃棄物処理処理施設、葬祭場、反社会的行為に関する施設、

ボーリング場、スケート場、水泳場及びその他これらに類する運動施設を設置する事業者並びに風俗営業法第

2条に規定する事業を行う事業者、宗教団体、及び政治団体を除く。)を行う事業者であること。

●団地内施設維持管理に関する協定●

第3号

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項目 条文

緑化率 第 6条 企業敷地内の敷地、植栽については、昭和 54 年 3 月 24 日付で当組合と横浜市との間の緑化協議

に基づき締結された緑化協定を順守し、平成 9 年 1 月 30 日の完了検査による確定した緑化率を保持するもの

とする。

2.増改築、建替えにより横浜市緑政局との個別事前協議において指導があった場合は、これを遵守する。

→次頁に続く

●工場立地法第6条「工業団地特例」●

項目 条文

緑化率 1,000 平方m未満=10%以上

1,000 平方m以上=13%以上

●協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター建築協定●

項目 条文

出入口 第 4条 南通り・たて中央通り・北通りに面しては、主要な出入口を設けてはならない。但し、特殊な敷

地については、組合の承認を得た場合はこの限りではない。

第 5条 荷物の搬出入車両及び駐車場の出入口は、主として公道に面して設けることとする。但し、特殊

な敷地については、組合の承認を得た場合この限りではない。

第 6条 南通りから北通りに至る東通りに面するブロック(以下、商流ブロックという)に於いては、東

通りに面しては原則として、店舗又はショールーム等(以下、商流施設という)を配することとし、止むを得

ず倉庫等を配する場合は、街の美観を損ねない配慮をした上、組合の承認を得ることとする。

歩道・植

裁帯の整

第 7条 団地東通り及び西通りに面しては、別図に示す基準により、幅 1.5m の植裁帯と幅 1.5m の共同歩

道を設けるものとする。但し、背割の敷地については、第 11 条に定めるところによることとする。

宅内緑地

の整備

第 8条 宅地内に設ける緑地は、第 7条に定める植裁帯を含めて敷地面積の 7%以上とし、その配置、植裁

等については、団地全体の環境の整備に役立つよう計画し、組合の承認を得なければならない。但し、背割の

敷地については、第 11 条に定めるところによることとする。

壁面線 第 9条 道路に面する建築物の壁面線には、東通り及び西通りについては第 7 条に定める共同歩道の宅地

側の境界線から、その他の道路については、道路境界から各々後退線を設ける。その後退距離は、商流施設の

正面については、1 階部分では 1m 以上、2 階以上の階では同境界線上とし、その他の壁面については各階共

0.5m 以上とする。又、背割敷地については、第 11 条に定めるところによることとする。

隣接間の

空地

第 10 条 建築物は共同連棟式の建物を除き、隣地境界線より 50cm 以上の空地を保って建築しなければなら

ない。但し、背割敷地については、第 11 条に定めるところによることとする。

背割整地 第 11 条 背割の敷地における緑地・共同歩道・壁面線及び隣棟間の空地等については、互いに接する敷地

所有者相互及び同敷地を含むブロック内で調整し、組合の承認を得なければならない。

建物面積 第 12 条 卸商業団地としての土地利用及び都市美の増進という立場から、建築物の建築面積の合計の敷地

面積に対する割合(建ペイ率)は上限を 60%とし、下限を 300 坪以下の敷地では 40%以上、300 坪越える敷

地では 30%以上とする。但し、敷地利用上止むを得ない場合で、組合の承認を得た場合はこの限りではない。

間口専有

第 13 条 卸商業団地としての都市美の増進という立場から、商流ブロックについては、正面間口の専有率

(敷地間口に対する建物間口の割合)は、300 坪以下の敷地については 80%以上、300 坪を越える敷地につい

ては 60%以上とし、その他のブロックは 50%以上とする。但し、敷地利用上止むを得ない場合で組合の承認

を得た場合は、この限りではない。

構造 第 14 条 建築物の構造は、鉄筋コンクリート造・鉄骨造・補強コンクリートブロック造等これらと同等以

上の安全性、防火性、耐久性を有するものでなければならない。

美観 第 15 条 卸商業団地としての都市美の増進及びそれに相応しい環境の整備を図るため、建物の構造意匠・

軒高等及び外装材・色彩等についてはブロック毎に調整し、組合の承認を得なければならない。

附帯設備 第 16 条 電灯引込線その他これに類するものは、公道から敷地の裏面又は側面に引込むこととする。

第 17 条 煤煙・騒音・異臭等により著しく周囲に影響を及ぼすような作業を営む場合は、それらの防止を

図る施設又は設備を施さなければならない。

門・塀等 第 18 条 敷地境界・道路境界には原則として、門・塀等は設けないこととする。敷地利用上又は建築物の

用途上止むを得ず設ける場合は、街の美観を損ねないよう配慮した上、組合の承認を得なければならない。

駐車場 第 19 条 組合員所有の自動車は、自己の敷地内に於いて駐車又は保管出来るようにすること。

看板 第 20 条 看板の設置については、組合で別に定める設置基準に従い、計画段階において、組合の指導を受

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けることとする。

案内板 第 21 条 案内板は、団地入口の主要な位置に総合案内板を設置し、組合員が個々に設置することは認めな

い。

MDC地区計画推進特別委員会では、

地域まちづくりルールについて検討を進めています。

MDC 地区では、平成 20 年度に「MDC 地区計画推進特別委員会」を設立し、当地区が直面す

る課題を整理し、必要な方策について話し合いながら、まちづくりルールのとりまとめを行

います。

ここで検討を行っているルールは、金沢産業団地全体における既存の「金沢産業団地土地

使用協定」に加え、当地区独自の基準として位置づけています。

その構成は、これからの時代に柔軟に対応していくための「まちづくりの目標」「まちづ

くりの基本的な考え方」とともに、既存のルール(定款や建築協定など)を精査し、現状に

即したものにしていくとともに、目標を実現するための新たな基準としていくものです。

●まちづくりルールの位置づけ

●まちづくりルールの構成

1.方針

・背景

・まちづくりの目標

・まちづくりの基本的な考え方

改定)金沢産業団地土地使用協定

金沢工業団地全体

MDC

MDCまちづくりルール

上乗せ

基準

MDC 地区計画

推進特別委員会

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2.条文

・総則

・施設に関する基準

・運営委員会

・土地所有者等の責務

・雑則

●まちづくりルールの策定までの流れ

委員会では、話し合いによりまとめられたルールを、「横浜市地域まちづくり推進条例」

にもとづく「地域まちづくりルール」へ認定することを当面の目標としています。

地域まちづくりルールへの認定がなされると、MDC が運用する独自のルールに対して、横

浜市が必要な助言、指導を行うことが出来、これによりルールの一定の担保性が確保できる

とともに、当地区と市が協働で柔軟且つ的確な運用が可能となります。

既存協定など

既存の協定等の精査

■協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター定款

■協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター建築協定

■協同組合 横浜マーチャンダイジングセンター緑化協定

■団地内施設維持管理に関する協定

仮称)

協同組合横浜マーチャンダイジングセンターまちづくり協定

「まちづくりの目標」等の検討

横浜金沢産業連絡協議会

土地使用協定

調整

実現方策

事例研究など

地域まちづくりルールへの認定

運用状況の確認、

変更すべき内容

など

地区計画、建築協定への移行

当面の目標

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横浜市地域まちづくり推進条例

市民と行政が協働して、安全で快適な魅力あ

るまちを実現していくことを目的とした横

浜市独自の条例です。組織づくり、プランや

ルールづくりなどの市民参画の理念と方法

や手続き、市民主体のまちづくり活動への支

援策などを定めています。

地域まちづくりルール

生活環境や事業環境の維持向上を目的として、地域で守りた

いルールを地域住民や権利者などの多数の支持を得る活動を

通してつくりあげていきます。市長の認定を受け、地域まち

づくり組織が地域で建築行為などを行う事業者との事前協議

や自主運用を行い、地域まちづくり組織と市が協力してルー

ルの運用を行います。

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MDC「まちのルール

づくり」

解説マンガ

第1話

エムぴょんとダ

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流通業務団地のまちづくりの事例

協同組合仙台卸商センター(宮城県)

“人に愛されるまち 人の集まるまち 人の住めるまち”

■背景と目的

昭和 40 年に仙台市の卸売業者の近代化を促進するため、集団化計画(団地化)を立案、45 年 10

月に市東部の郊外に東北初の卸商業団地の完成をみた。以来、「組合員のための組合」を基本理念

に、流通変革に対応するため、共同配送センター、共同給油所、卸町グリーンストア等の設置など、

共同経済事業を実施し、常に一歩先を行くことに努めてきた。しかしながら、バブル経済の崩壊や

構造変化等により、卸売業を取り巻く社会環境が激変、組合事業の見直しを迫られることとなった。

■取り組みの内容

平成 10 年以降、共同事業再構築計画の策定に取り組み、卸商団地全体が新しい時代に対応できる

まちへの変革や卸売業の業態転換を進めた。これまで組合が築いてきた財産を生かしつつ、「市民

に開かれたまち」を目指して、ふれあい市を開催するなど、新たな社会ニーズに対応した魅力ある

流通機能づくりに取り組んでいる。 近では、組合の空倉庫や空店舗に事務所、店舗、飲食店、演

芸場、集会場が立地できるよう、行政に対して規制緩和をするよう働きかけている。また、仙台は

演劇活動が盛んであるが、団地内に「せんだい演劇工房 10-BOX」を設置したことにより、芸術、文

化関係者や若者達が卸町地区に訪れ始め、活気がよみがえりつつある。さらに市が地下鉄東西線の

事業化を決定、平成 27 年には「卸町駅(仮称)」が開設される見通しとなったことから、新たな交

通基盤を十分に生かすとともに、新たな立地環境に対応したまちづくりが求められている。組合と

しても、「人が住むまち」※を目標に、まず「人が集まるまち」の実現から達成させようと取り組

んでいるが、組合だけでは、人材やノウハウに限界があることから、専門家、行政や周辺の組合か

らの協力を得て、「まちづくり協議会」を組織し、将来ビジョンを策定した。

■成果

まちとしてのポテンシャルに卸売業以外の事業者も関心を抱くようになった。また、組合員に従

来型の卸売業の範囲に止まらず、新たな顧客開拓に積極的に取組む姿勢が見られるようになった。

■団地概要

名称 協同組合仙台卸商センター

住所 仙台市若林区卸町二丁目 15 番地の 2

設立 昭和 40 年 7 月 10 日

組合員数 272 社

団地総面積 556,815m2 (約 17 万坪)

用途地域等 商業地域(容積率 400%、建ぺい率 80%) 第一種特別業務地区、第七種特別業務地

※MDC 地区では、居住に関わる用途は立地できません。本事例は時代に対応したまちづくりを進める上で、望ましい立地環境を模

索している事例としてご覧いただける様お願いいたします。

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【資料3-4】平成 21 年度臨時総会議案書(抜粋)

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【資料3-5】まちづくり協定案について意見募集チラシ(H22.1、改正案本文を除く)

協横MC発第86号

平成 22 年 1 月 20 日

組 合 員 各 位

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター

理事長 上 野 達 夫

M D C 地 区 計 画 推 進 特 別 委 員 会

委員長 鈴 木 信 晴

時下、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

さて、平成 21 年度事業の主要な柱として、昨年6月より横浜市のご指導を得て検討してまいりま

した MDC まちづくりルール案が、このほど MDC 地区計画推進特別委員会においてまとまり、1 月 13

日の理事会において承認されました。

つきましては、当流通団地のまちづくりとして、別紙のとおり「(仮称)幸浦 MDC 地区まちづくり

協定(案)」をお届けいたしますので、より皆様の環境に適した協定とするため、ご意見等を組合事

務局までお寄せいただきますようお願い致します。

今後、そのご意見を踏まえ、当組合としてのまちづくりルールとして横浜市地域まちづくり推進

条例に基づく認定を受ける予定です。なお、本まちづくり協定の概要は次のとおりです。

■まちづくり協定のポイント

「協同組合横浜マーチャンダイジングセンター定款」「協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定」、「団地内施設維持管理に関する協定」などに定める基準とこれまでの運用をもとに、まちづくり協定を作成しました。

■まちづくりの目標

約 30 年間、維持してきた当団地の良好な操業環境を維持するともに、人とモノが出会う良好な卸商業団地を形成します。

■まちづくりの基本的考え方

○流通系を中心とした産業の場を今後も堅持します。○時代に応じた産業構造の変化は、地域の活性状態を

維持する上で許容し、歓迎します。但しその変化が、流通系という産業の枠を越えないよう留意します。

■施設に関する基準の概要

【基本的に建設できない施設】

○産業廃棄物処理施設(事業所と同一敷地内に設ける中間処理施設は除く)

○葬祭場 ○ペット葬祭場、ペット火葬場 ○ボウリング場、スケート場、水泳場その他これらに類するもの

○公衆浴場等

■まちづくり協定の運営

○まちづくり協定の運営に関する事項を処理するため、MDCの理事会にまちづくり協定運営委員会を設置します。

○土地所有者等は、土地の所有権を移転する場合や建築物を新築する場合などには、運営委員長に事業内容計画書を提出し、事業内容を周辺企業の意見を聞くこととなります。

■横浜市の「地域まちづくりルール」認定を受けます。

○このことにより、MDCが市と協働して協定に関するルール運用を行うことができるようになり、協定遵守の仕組みが強化されます。

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【資料4-1】幸浦 MDC 地区まちづくり協定に係る運用計画書(活動計画書)

幸浦 MDC 地区まちづくり協定運営委員会の毎年度の活動計画を以下の通り定めます。

○幸浦 MDC 地区まちづくり協定に基づく協議の申出に対し、速やかに対応し、地域

まちづくりルールとしての適切な運用を行います。

○運用に際しては、協同組合横浜マーチャンダイジングセンター総会、横浜金沢産

業連絡協議会及び横浜市と充分な連携を図り、地区としての相談・審査・調整窓

口としての役割を果たします。

○運用結果について、協同組合横浜マーチャンダイジングセンター総会に対し、定

期的に報告します。

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1

幸浦MDC地区まちづくり協定

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター

本書の構成

1 方針

2 条文

別紙1 幸浦MDC地区まちづくり協定区域図

別紙2 看板設置指導基準

別紙3 周辺企業の範囲の基準

1 方針

(背 景)

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター(以下、「MDC」という)が立地する幸浦地

区は、工業、流通系を中心とした産業が集積する金沢産業団地の中の「卸商業団地」という位

置づけで横浜市の分譲募集が行われ、現在、食品や日用雑貨、化粧品、身の回り品など消費財

関係の業種と生産財又は業務用の卸売業で構成されている。

MDCは団地の分譲当時の良好な環境を維持するため、組合員の資格などを定めた「協同組

合横浜マーチャンダイジングセンター定款」や卸商業団地の利便と都市美を増進することなど

を目的とした「協同組合横浜マーチャンダイジングセンター建築協定」(自主協定)、団地内

の緑地の保全や維持管理などを定めた「団地内施設維持管理に関する協定」(自主協定)など

を定めてきた。

一方、組合員である企業においては、製造小売業の台頭など卸売業を取り巻く環境の大きな

変化や地球環境問題など新しい時代への対応が求められている。

そこで今回、流通を中心とした事業展開を将来に渡って推進するためのルールを、幸浦MD

C地区のまちづくり協定として定めるものとする。

(まちづくりの目標)

約30年間、維持してきた当団地の良好な操業環境を維持するとともに、安全・安心でクリー

ンな街づくりをめざし、人とモノが出会う良好な卸商業団地を形成するため、以下をまちづく

りの目標とする。

○ 操業環境の保全と安全・クリーン・安心を基本とした緑豊かな環境で、地球環境に配慮

した人と商品が出会うまちづくりを推進する。

○ 卸商業団地としての都市美の増進及びそれに相応しい環境の整備を図る。

(まちづくりの基本的な考え方)

幸浦MDC地区は、流通系の中で極めて多彩な業種によって構成され、身近に相互補完が可

能な特性を有する。そうした特性を生かし、地区の力とするため、横浜金沢産業連絡協議会と

連携し、以下の考え方に基づきまちづくりを推進する。

○ 流通系を中心とした産業の場として生み出された意思を受け継ぎ、今後も堅持する。

○ 時代に応じた産業構造の変化は、地域の活性状態を維持する上で許容し、歓迎する。但

しその変化が、流通系という産業の枠を越えないよう留意する。

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2

2 条文

第1章 総則

(目的)

第1条 本協定は、企業が幸浦MDC地区に新たに立地する場合及び事業内容を変更す

る場合の手続き等に関し、必要な事項を定めることにより、良好な近隣関係及び流通

業務環境を維持し、併せて企業モラルと共存意識を高めることを目的とする。

(名称)

第2条 本協定は、幸浦MDC地区まちづくり協定と称する。

(協定の制定)

第3条 本協定は、MDCの総会の議決を経て締結する。

(協定区域)

第4条 本協定の目的となる土地の区域は、別紙1の「幸浦MDC地区まちづくり協定

区域図」(以下「区域図」という)に表示する区域とする。

(土地の所有者等の責務)

第5条 本協定区域内の土地の所有者、建築物の所有を目的とする地上権又は賃借権を

有する者、建築物の占有を目的とする賃借権を有する者及び当該所有権等を取得する

こととなる者(以下「土地の所有者等」という。)は、本協定を遵守するとともに、事

業所が操業するにあたって守るべき関係法令等を遵守しなければならない。

第2章 施設に関する基準

(用途)

第6条 本協定区域においては、次の各号に掲げる用途に供する施設は、建設又は築造

してはならない。ただし、第16条に定める運営委員会が、本協定の方針に則したもの

で、公益上必要と認める用途に供される施設については、この限りではない。

(1)廃棄物(廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号)第2条に

規定する廃棄物をいう。)その他これに類するものの処理施設(土地の所有者等が協

定区域内で排出する廃棄物その他これに類するものを自ら処理する目的で設置する

終処分場以外の施設を除く。)

(2)葬祭場

(3)ペット葬祭場、ペット火葬場

(4)ボウリング場、スケート場、水泳場その他これらに類するもの

(5)公衆浴場

(6)その他、本協定の方針における「まちづくりの目標」及び「まちづくりの基本的

な考え方」に明らかに反するもの

2 南通りから北通りに至る東通りに面するブロック(以下、「商流ブロック」という)に

おいては、東通りに面しては原則として、店舗又はショールーム等を配することとし、

止むを得ず倉庫等を配する場合は、街の美観を損ねないように配慮することが望ましい。

(空地の整備)

第7条 敷地内の空地については、約30年間、維持してきた当団地の良好な操業環境を

維持するため、良好な管理を行わなければならない。

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3

(植栽帯)

第8条 東通り及び西通りに面しては

右図に示す基準により、幅1.5mの

植裁帯と幅1.5mの共同歩道を設け

るものとする。

(出入口)

第9条 南通り・縦中央通り・北通りに面しては、主要な出入口を設けないことが望まし

い。

2 荷物の搬出入車両及び駐車場の出入口は、主として東京湾環状道路、地先2号幹線道

路、横中央通りに面して設けることが望ましい。

(間口率)

第10条 商流ブロックについては、間口率(建築物の前面の道路に面する部分の長さの、

敷地前面の道路に接する部分の長さに対する割合)は、300坪以下の敷地については80%

以上、300坪を越える敷地については60%以上とし、その他のブロックは50%以上とす

ることが望ましい。

(構造)

第11条 建築物の構造は、耐火構造とする。

(門・塀等)

第12条 敷地境界・道路境界には、門・塀等は設けないことが望ましい。

(駐車又は保管)

第13条 本協定区域内の事業者に係わる自動車は、自己の敷地及び共同駐車場内に於いて

駐車又は保管できるようにする。

(看板)

第14条 看板については、別紙2「看板設置指導基準」に従い設置する。

(環境)

第15条 工場及び事業所等の新増設にあたっては、横浜市環境の保全及び創造に関する基

本条例第18条に基づく「横浜市環境管理計画配慮指針」に配慮する。

第3章 運営委員会

(運営委員会)

第16条 本協定の運営に関する事項を処理するため、MDCの理事会にまちづくり協定運

営委員会(以下「運営委員会」という。)を設置する。

(役員)

第17条 運営委員会に、委員長及び副委員長を置く。

2 委員長及び副委員長は委員の互選によって定める。

3 委員長は、運営委員会を代表し、本協定の運営事務を総理する。

4 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるとき、又は委員長が欠けたときは、

副委員長がその事務を代理する。

5 前4項に定めるもののほか、運営委員会の運営に関し必要な事項は、委員長が定める。

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4

第4章 事業内容の変更等に関わる手続き

(事業内容計画書の提出)

第18条 土地の所有者等が次の各号に掲げることを行おうとするときは、あらかじめ、事

業の内容を記載した事業内容計画書(様式 1)を作成し、委員長に提出しなければなら

ない。

(1)土地の所有権、建築物の所有を目的とする地上権又は賃借権及び建築物の占有を目

的とする賃借権(以下「所有権等」という。)を取得及び移転しようとするとき

(2)事業内容を変更しようとするとき

(3)建築物等の施設の新築あるいは増改築を行おうとするとき

(4)看板類を設置しようとするとき

(5)その他、周辺企業の操業に影響を及ぼす操業内容等の変更を行おうとするとき

(周辺企業への説明)

第19条 土地の所有者等は、周辺企業及び委員長に対し、前条の事業内容計画の説明を行

うものとする。

2 説明の実施について周辺企業から再度要求があった場合は、誠意をもってこれに応じ

るものとする。

3 周辺企業への説明を終了したときは、周辺説明実施報告書(様式2)を作成するもの

とする。

4 前項に規定する報告書は、周辺企業に確認を得たうえで、遅滞なく委員長に提出しな

ければならない。

5 周辺企業の範囲は、別紙3「周辺企業の範囲の基準」とする。

(意見書の提出)

第20条 周辺企業は、前条の規定により土地の所有者等が行う説明に誠意をもって応じる

ものとする。

2 周辺企業は、土地の所有者等が行う説明に意見があるときは、当該説明を受けた日か

ら1週間以内に、委員長あてに事業内容計画意見書(様式3)を提出することができる。

3 委員長は、前項に規定する意見書が期限内に提出されない場合は、当該周辺企業から

の意見がないものとみなすことができる。

(運営委員会の審査)

第21条 委員長は、第18条に規定する事業内容計画書及び第19条第3項に規定する周辺

説明実施報告書の提出を受けたときは、すみやかにその内容について運営委員会に諮ら

なければならない。ただし、前条に定める周辺企業からの意見が特になく、周辺環境に

影響を与える恐れがないと認められる場合は、運営委員会の審査を省略することができ

る。

2 前項に規定する審査は、前条第2項に規定する事業内容計画意見書が提出された場合

は、その内容を尊重して行われなければならない。

3 委員長は、事業内容計画書等の内容に疑義がある場合は、土地の所有者等に対し、質

問の聴取、資料の追加、変更の申し入れを行うことができる。

4 委員長は、審査の結果を土地の所有者等に対し、すみやかに回答書(様式4)により

回答しなければならない。

5 前項の場合、第18条に規定する事業内容報告書を提出した者の進出により明らかに周

辺環境に影響を与えることが予測される場合は、運営委員会の総意に基づき、事実を会

報並びに掲示板で公表することができる。

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5

(土地の所有者等変更の手続き)

第22条 土地の所有者等は、第21条に規定する審査が完了してから土地売買等契約手続

き(前条の規定により準用される事業内容変更の場合の手続きを含む。)に着手するもの

とする。

2 土地の所有者等が変更された場合、新たな土地の所有者等は、土地所有者等変更届(様

式5)を委員長に届け出なければならない。

第5章 雑則

(用地情報等の収集)

第23条 運営委員会は、本協定が十分にその機能を果たすよう土地情報等の収集に努める

ものとする。

2 土地の所有者等は、前項に規定する運営委員会の活動に協力するものとする。

(協同組合への加入)

第24条 土地の所有者等が変更された場合、新たな土地の所有者等は、変更後すみやかに

MDCへの加入手続きをするように努めるものとする。

(違反者への措置)

第25条 委員長は、本協定に違反した者があったときは、当該違反者に対し、是正措置を

とるよう求めることができる。

2 委員長は、違反者が前項に定める求めに従わないときは、運営委員会の決定に基づき、

違反の事実を会報並びに掲示板で公表することができる。

3 委員長は、前項の公表を行おうとする場合は、あらかじめその者に対して公表する旨

を通知するとともに、意見を聞く機会を設けなければならない。

(協定の改正)

第26条 本協定内容を改正しようとする場合は、MDCの総会において議決しなければな

らない。ただし、委員長が軽易な改正と判断する場合は、運営委員会で決定することが

できる。

(協定の廃止)

第27条 本協定を廃止しようとする場合は、MDCの総会において議決しなければならな

い。

附 則

1 本協定は、平成○年○月○日から発効する。

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別紙1 幸浦MDC地区まちづくり協定区域図

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別紙2 看板設置指導基準

(共通基準)

○ 看板設置の場所は自己の敷地内とし、設置数は原則として3基以内とする。

○ 表示については、虚偽な広告は避けなければならない。

○ 表示内容は、自己の事業所名・商標及び営業内容とする。

○ 看板の大きさや色彩は、周囲の環境及び隣接する企業の看板を考慮し、他に迷惑

をかけないものとする。

○ 看板は、統一看板と自由看板の2種類とする。

(統一看板)

○ 統一看板は、支柱を緑色とし、植裁帯内に設けるものとする。

○ 統一看板は、原則として1企業1基とする。

○ 表示は、自己の事業所名・商標等とし、色彩は統一する。

(自由看板)

○ 自由看板とは、統一看板でない全ての任意な看板をいう。

○ 自由看板は、統一看板の効果を損なってはならない。

○ 煙突やタンク等には、直接看板を表示することはできない。

(保 全)

○看板設置にあたって、次の各項に従わなければならない。

(1) 容易に腐朽し、又は汚損しない構造であること。

(2) 風雨・震動・衝撃等により、容易に破損、落下又は倒壊する恐れのないこと。

(3) 破損、腐朽又は汚損した場合は、速やかに補修すること。

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別紙3 周辺企業の範囲の基準

○幸浦MDC地区まちづくり協定第19条5項における周辺企業の範囲は、次のとおりとする。

※ 当該地とは、協定18条に規定する行為を行おうとする土地とする。

道 路

道路 道路

道路 道路

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様式1

年 月 日

事 業 内 容 計 画 書

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター

まちづくり協定運営委員会委員長 殿

(土地の所有者等) 住 所 事業所名 代表者名 印

幸浦MDC地区まちづくり協定第 18 条に基づく、事業計画について次のとおり提出します。

1 土地の所有者等(変更前)

住 所

事業所名

代表者名

業 種

電話番号

2 土地の所有者等(変更後(予定))

住 所

事業所名

代表者名

業 種

資 本 金

主要製品

電話番号

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3 変更する物件の表示 地 名 地 番

横浜市金沢区 丁目 -

変更する権利種別

① 所 有 権

② 地 上 権

③ 賃 借 権

専 有

建 築

土地面積

共 有 ㎡

建物面積

延 床 ㎡

4 新所有者(土地の所有者等(変更後))の事業計画

(1)使用目的

(2)施設概要 ①利用形態

ア 現状のまま利用

イ 増・改築

ウ 建替え(新築)

② 建物概要 用 途

工場・倉庫・事務所・( )

建築面積

構 造

S ,RC,LGS造・ ・ 階建

延床面積

③ 操業計画 操業開始年月

生産品等の種類

数 量(取扱量)

備 考

年 月

④看板設置計画

統一看板

自由看板 1

自由看板 2 ・縦 ( ・ m) ・横 ( ・ m) ・高さ( ・ m) ・色 ( ) ・構造( ) ・設置場所 ( )

・縦 ( ・ m) ・横 ( ・ m) ・高さ( ・ m) ・色 ( ) ・構造( ) ・設置場所 ( )

・縦 ( ・ m) ・横 ( ・ m) ・高さ( ・ m) ・色 ( ) ・構造( ) ・設置場所 ( )

※ 看板の設置場所や表示内容が分かる資料を添付してください。

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様式2

年 月 日

周辺説明実施報告書

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター

まちづくり協定運営委員会委員長 殿

住 所 事業所名 代表者名 印

当社は,幸浦MDC地区まちづくり協定第 19 条に基づく、周辺企業への説明を実施しましたの

で報告します。 NO

企業名 立会者 役職 氏名

説明者 役職 氏名

説明月日 時 間

立会者意見 *

* 立会者の意見(賛成/反対/保留)をはっきり示して押印ください。

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様式3

年 月 日

事業内容計画意見書

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター

まちづくり協定運営委員会委員長 殿

住 所 事業所名 代表者名 印

下記企業から説明を受けた、横浜市金沢区

における事業内容計画について、幸浦MDC地区まちづくり協定第 20 条第2項の規定により、次

のとおり提出します。

1 説明企業名

2 意見

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様式4

協横MC第 号

平成 年 月 日

回 答 書 住 所 企 業 名 代 表 者 名 殿

協同組合横浜マーチャンダイジングセンター

まちづくり協定運営委員会委員長 印

幸浦MDC地区まちづくり協定第 18 条の規定により提出がありました、事業内容計画について

は、同協定第 21 条第4項の規定により、次のとおり回答します。

事業内容計画書の内容を審査した結果、

( 承諾します ・ 承諾しません ) (承諾するためにお願いする事項)

また、同協定第 21 条第 5 項の規定による事実については、

( 公表しません ・ 公表します ) (公表する事実の概要)

なお、事業内容計画書に変更が生じる場合は、事前に委員長に申し出の上、 再度、本

協定に基づき手続きを行って下さい。

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様式5 年 月 日

土地所有者等変更届 協同組合横浜マーチャンダイジングセンター まちづくり協定運営委員会委員長 殿 住 所 事業所名 代表者名 印 幸浦MDC地区まちづくり協定第 22 条第2項に基づく、土地の所有者等の変更について、次の

とおりお届けいたします。 1 土地の所有者等(変更前)

住 所

企 業 名

代表者名

2 土地の所有者等(変更後)

住 所

企 業 名

代表者名

電話番号

3 変更事項 (1)変更する物件の表示

地 名 地 番

横浜市金沢区 丁目 -

変更する権利種別

① 所 有 権

② 地 上 権

③ 賃 借 権

専 有

建 築

土地面積

共 有 ㎡

建物面積

延 床 ㎡

(2)その他の変更等

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