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OpenFlow 機能情報の確認, 1 ページ OpenFlow の前提条件, 1 ページ OpenFlow の制約事項, 2 ページ Open Flow について, 3 ページ OpenFlow の設定, 10 ページ OpenFlow の監視, 14 ページ OpenFlow の設定例, 15 ページ 機能情報の確認 ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ ているとは限りません。最新の機能情報および警告については、使用するプラットフォームおよ びソフトウェア リリースの Bug Search Tool およびリリース ノートを参照してください。このモ ジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリスト を確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。 プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索 するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/ go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。 OpenFlow の前提条件 OpenFlow の前提条件は次のとおりです。 OpenFlow のインストールをサポートするシスコ デバイスおよび対応するオペレーティング システム。 この機能をサポートするオペレーティン システム リリースと前提となるインフラストラク チャについては、対応するリリース ノートを参照してください。 統合プラットフォーム コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE 15.2(6)ECatalyst 2960-X スイッチ) 1

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OpenFlow

• 機能情報の確認, 1 ページ

• OpenFlowの前提条件, 1 ページ

• OpenFlowの制約事項, 2 ページ

• Open Flowについて, 3 ページ

• OpenFlowの設定, 10 ページ

• OpenFlowの監視, 14 ページ

• OpenFlowの設定例, 15 ページ

機能情報の確認ご使用のソフトウェアリリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ

ているとは限りません。最新の機能情報および警告については、使用するプラットフォームおよ

びソフトウェアリリースの Bug Search Toolおよびリリースノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリスト

を確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索

するには、Cisco Feature Navigatorを使用します。Cisco Feature Navigatorには、http://www.cisco.com/go/cfnからアクセスします。Cisco.comのアカウントは必要ありません。

OpenFlow の前提条件OpenFlowの前提条件は次のとおりです。

• OpenFlowのインストールをサポートするシスコデバイスおよび対応するオペレーティングシステム。

この機能をサポートするオペレーティンシステムリリースと前提となるインフラストラク

チャについては、対応するリリースノートを参照してください。

統合プラットフォームコンフィギュレーションガイド、Cisco IOS XE 15.2(6)E(Catalyst 2960-X スイッチ)

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注:Cisco Catalyst 2960X/XRシリーズスイッチのリリースノート(注)

•接続されたサーバにインストールされているコントローラ。

表 1:コントローラのサポート

サポートされるコントローラOpenFlow のバージョン

Extensible Network Controller(XNC)1.0POX、CiscoOpenSDNコントローラ、またはIxiaコントローラ

OpenFlow 1.0

Ixia、CiscoOpen SDNコントローラ、またはOpenDaylight

OpenFlow 1.3

OpenFlow の制約事項次に、OpenFlowの制約事項を示します。

• OpenFlowは、OpenFlow 1.3関数のサブセットのみをサポートします。詳細については、「Cisco OpenFlow機能サポート」の項を参照してください。

•複数の OpenFlow論理スイッチを設定することはできません。論理スイッチ IDの値は 1になっています。

• OpenFlowハイブリッドモデル(Ships-In-Night)はサポートされています。OpenFlow論理スイッチポート用に設定された VLANは通常のデバイスインターフェイスと重複させることはできません。

• OpenFlow論理スイッチポートはトランクポート以外のモードで設定しないでください。

•ブリッジドメイン、仮想LAN、Virtual Routing and Forwarding(VRF)インターフェイス、またはポートチャネルインターフェイスは OpenFlow論理スイッチに設定できません。設定できるのは物理インターフェイスのみです。

• OpenFlow論理スイッチのポートとしての設定を削除しないと、OpenFlow論理スイッチのポートとして設定されたインターフェイスに追加設定を行うことはできません。

•マスター/メンバスッチで構成されるスタックの場合、マスタースイッチがダウンしたときは常に、現在のすべての設定は新たに選択されたマスタースイッチに存在します。ただし、

フローはコントローラからもう一度プログラムする必要があります。

• MIBおよび XMLはサポートされません。

統合プラットフォームコンフィギュレーションガイド、Cisco IOS XE 15.2(6)E(Catalyst 2960-X スイッチ)

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OpenFlowOpenFlow の制約事項

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• Cisco Catalyst 2960X/XRスイッチは、EtherTypeありで 1000の L2フロー、EtherTypeなしで200の L2フロー、および 500の L3フローをサポートしています。

•最大 48のポートを OpenFlowの操作に割り当てることができます。

•一般的には、コントローラからの最大持続フローのプログラミングレートは 1秒あたり 50フロー(追加または削除)を超えないようにする必要があります。複数の(入力ポート + 1一致を超える)一致基準を持つフローの場合、持続コントローラプログラミングレートは

1秒あたり 40フローを超えないようにする必要があります。

•コントローラからの最大バーストフローのプログラミングレートは、30秒の時間間隔で1000フローを超えないようにする必要があります。フローの追加または削除間に、最小 3秒の時間間隔を維持する必要があります。

•コントローラに送信される PACKET_INメッセージのレートは、設定を使用して、1秒あたり 300パケットにレート制限する必要があります。

Open Flow について

OpenFlow の概要OpenFlowは、コントロールプレーンとフォワーディングプレーン間で定義される標準的な通信インターフェイスです。さまざまなベンダー製のスイッチやルータなどのネットワークデバイス

のフォワーディングプレーンに直接接続したり、それらのフォワーディングプレーンを操作する

ために使用されます。

OpenFlow 1.0と表記される OpenFlow Switch Specification Version 1.0.1(Wire Protocol 0x01)とOpenFlow 1.3と表記される OpenFlow Switch Specification Version 1.3.0(Wire Protocol 0x04)は、イーサネットスイッチの概念に基づいており、内部フローテーブルおよび標準化されたインター

フェイスを装備しているため、デバイスのトラフィックフローの追加または削除が可能です。

OpenFlow 1.3は、OpenFlowとコントローラ間の通信チャネルを定義します。

汎用 OpenFlowコントローラは、OpenFlow設定を IOS設定に変換してデータプレーンを設定する、特殊な OpenFlowエージェントとやり取りします。

Catalyst 2960X/XR上でのOpenFlowのサポートは、ソフトウェアフォワーディングにのみ(ASICの制限のため)限定されます。フローのソフトウェアフォワーディングは、L2フィールドと L3フィールドの両方を一緒に持つ単一のテーブルから構成される 12のタブル一致をサポートするOpenFlowエージェントで実行されます。一致基準は、12個のタプルフィールドのすべてか、または 12個のタプルフィールドのいずれかが一致することです。

一致基準に対応するアクションは、次のとおりです。

• VLANのプッシュ/ポップ

•ポートへのパケット出力

•パケットをドロップします。

統合プラットフォームコンフィギュレーションガイド、Cisco IOS XE 15.2(6)E(Catalyst 2960-X スイッチ)

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OpenFlowOpen Flow について

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• IPの TTL値の設定/決定

•イーサネットフレームの L2/L3/L4フィールドの変更

物理ポートは、OpenFlowポートまたは通常のポートとしても設定できます。フローテーブル内のフローは、フローの優先順位に基づいてインストールされます。

優先順位 0のフローはサポートされていません。(注)

シスコは、OpenFlow 1.0および OpenFlow 1.3の関数のサブセットをサポートしています。コントローラは、Extensible Network Controller(XNC)1.0、または OpenFlow 1.3と互換性があるコントローラを使用できます。

OpenFlow コントローラの操作OpenFlowコントローラ(「コントローラ」と表記)はスイッチを制御し、OpenFlow論理スイッチを通過する OpenFlow 1.3と 1.0の一致とアクションの基準のサブセットを含むフローを挿入します。

Cisco OpenFlow 機能サポート次に、OpenFlowでサポートされる OpenFlow 1.3および OpenFlow 1.0機能のサブセットを示します。

表 2:Cisco OpenFlow 機能サポート

注機能

ブリッジドメイン、仮想 LANおよび VirtualRouting and Forwarding(VRF)、およびポートチャネルインターフェイスはサポートされてい

ません。

L2インターフェイスのみが OpenFlow論理スイッチポートとして使用できます。

OpenFlow論理スイッチポートとしての物理インターフェイスの設定

統合プラットフォームコンフィギュレーションガイド、Cisco IOS XE 15.2(6)E(Catalyst 2960-X スイッチ)

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OpenFlowOpenFlow コントローラの操作

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注機能

コントローラからスイッチへ:

• Handshake

•スイッチの設定

• Modify State(Port Modificationメッセージはサポートされていません)

• Read State

• Packet-Out

• Barrier

非同期メッセージ:

• Packet-In

• Flow Removed

• Port Status

• [Error]

対称型メッセージ:

• Hello

• Echo Request

• Echo Reply

•ベンダー

サポートされている OpenFlowメッセージのタイプ

最大 8台のコントローラを接続できます。

管理インターフェイスまたはスイッチ仮想イン

ターフェイス(SVI)を介したコントローラへの接続がサポートされています。

TCPおよびTLS経由の接続がサポートされています。

コントローラへの接続

統合プラットフォームコンフィギュレーションガイド、Cisco IOS XE 15.2(6)E(Catalyst 2960-X スイッチ)

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OpenFlowCisco OpenFlow 機能サポート

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注機能

複数のアクションがフローに関連付けられてい

る場合は、指定した順序で処理されます。出力

アクションは、アクションリストの最後のアク

ションである必要があります。出力アクション

の後のアクションはサポートされておらず、フ

ローが失敗してコントローラにエラーを返すお

それがあります。

コントローラに定義するフローは、次のガイド

ラインに従う必要があります。

•フローに含めることができる出力アクションは 1つのみです。

•サポートされていないアクションの一部の組み合わせは、フローのプログラミング時

に拒否されることがあります。

•フローに、他の書き換えアクションと組み合わせたコントローラへの出力アクション

を含めないでください。

複数のアクション

テーブル単位:アクティブエントリ数、パケッ

ト参照数、パケット一致数。

フロー単位:受信パケット数、受信バイト数、

時間(秒)、時間(ミリ秒)。

ポート単位:受信または送信パケット数および

バイト数。

コントローラ単位:フローの追加、変更、削

除、エラーメッセージ数、エコーの要求数また

は応答ス、バリアの要求数または応答数、接続

試行数、正常接続数、パケット受信またはパ

ケット発信。

サポートされている OpenFlowカウンタ

プログラムされたフローと一致しないすべての

パケットはデフォルトでドロップされます。設

定により、一致しないパケットをコントローラ

に送信できます。不一致パケットに対して実行

するデフォルトのアクションは、default-missコマンドを使用するか、またはコントローラで変

更できます。

デフォルトの転送ルール

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OpenFlowCisco OpenFlow 機能サポート

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注機能

700フローおよび 48ポートごとに、14秒の最小アイドルタイムアウトがサポートされます。

統計収集間隔は最小アイドルタイムアウトに影

響します。間隔を 7秒に設定すると、タイムアウトは最小 14秒です。14秒のアイドルタイムアウトで 700フローがサポートされます。

25秒未満のアイドルタイムアウトを使用すると、L3フローの数は 700に制限されます。

アイドルタイムアウト

サポートされている一致、アクション、パイプライン

表 3:サポートされている一致、アクション、パイプライン

注機能

パイプラインは論理スイッチでは必須です。論

理スイッチは、パイプライン 1のみをサポートします。

論理スイッチはテーブル 0のみをサポートします。

パイプライン

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OpenFlowサポートされている一致、アクション、パイプライン

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注機能

転送テーブル

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OpenFlowサポートされている一致、アクション、パイプライン

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注機能

一致基準:

•入力ポート

•イーサネットの種類

•送信元MACアドレス

•宛先MACアドレス

• VLAN ID

• IP TOS(DSCPビット)

• IPプロトコル(ARPコードの下位 8ビットを除く)

• IPv4 Source Address

• IPv4 Destination Address

•レイヤ 4送信元ポート

•レイヤ 4宛先ポート

•送信元 IPv6アドレス

•宛先 IPv6アドレス

アクション基準:

•転送:コントローラ

•転送:ポート

•転送:ドロップ

•転送:コントローラ +ポート

• VLAN IDの設定

•新しい VLAN ID

• VLAN IDの置き換え

• VLANヘッダーのストリッピング

•送信元MACの変更

•宛先MACの変更

• IPv4送信元アドレスの変更

• IPv4宛先ドレスの変更

• IPv4 TOSビットの変更

• L4

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OpenFlowサポートされている一致、アクション、パイプライン

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注機能

送信元ポートの変更

• L4宛先ポートの変更

•デクリメント TTL

1000フロー数

VLANの範囲は 1~ 4094です。VLANの設定

OpenFlow の設定コントローラのOpenFlow論理スイッチと IPアドレスを設定するには、次のタスクを実行します。

手順の概要

1. enable2. configureterminal3. feature openflow4. openflow5. switch logical-switch-id pipeline logical-id6. controller [ipv4 ip-address ] [ port tcp-port ] [ vrf vrf-name ] [ security {none | tls} ]7. of-port interface interface-name8. default-miss action-for-unmatched-flows9. protocol-version {1.1 | 1.3 | negotiate}10. shutdown11. datapath-id datapath-id12. tls trust-point local local-trust-point remote remote-trust-point13. probe-interval probe-interval14. rate-limit packet_in controllet-packet-rate burst maximum-packets-to-controller15. max-backoff backoff-timer16. logging flow-mod17. statistics collection-interval間隔18. end19. copy running-config startup-config

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OpenFlowOpenFlow の設定

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手順の詳細

目的コマンドまたはアクション

特権 EXECモードをイネーブルにします。enable

例:

Device> enable

ステップ 1

•パスワードを入力します(要求された場合)。

グローバルコンフィギュレーションモードを開始します。configureterminal

例:

Device# configure terminal

ステップ 2

スイッチで Open Flow Agentを有効にします。feature openflow

例:

Device(config)# feature openflow

ステップ 3

スイッチで Open Flow Agentを有効にします。openflow

例:

Device(config)# openflow

ステップ 4

OpenFlowスイッチングに使用される論理スイッチ用に IDを指定して、論理スイッチコンフィギュレーションモードを開始します。

switch logical-switch-id pipelinelogical-id

例:

Device(config-ofa-switch)# switch

ステップ 5

サポートされる唯一の論理スイッチ IDは 1です。

パイプラインを設定します。

1 pipeline 1 この手順は、論理スイッチの設定のために必須です。サポートされ

るパイプライン IDは、1のみです。

IPv4アドレス、論理スイッチに接続するためにコントローラが使用するポート番号を指定します。この他のコントローラを設定する必

controller [ipv4 ip-address ] [ porttcp-port ] [ vrf vrf-name ] [ security{none | tls} ]

ステップ 6

要がある場合は、この手順を繰り返します。最大 8台のコントロー

例:

Device(config-ofa-switch)#

ラを設定できます。この手順でTLSを使用した場合は、次の手順でTLSのトラストポイントを設定します。

指定しなかった場合、コントローラはデフォルトでTCPポート6633を使用します。

controller ipv4 10.1.1.1 tcp 6633

コントローラへの接続が論理スイッチによって開始されます。

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OpenFlowOpenFlow の設定

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目的コマンドまたはアクション

論理スイッチ設定にインターフェイスを追加します。of-port interface interface-name

例:

Device(config-ofa-switch)#

ステップ 7

次のガイドラインに従います。

•インターフェイスタイプは短縮しないでください。インターフェイスタイプが完全に記されており、例に示してあるよう

な内容であることを確認します。

of-port interfaceGigabitEthernet1/0/23Device(config-ofa-switch)#of-port interface •キーワードを省略すると、インターフェイスは設定されませ

ん。

TenGigabitEthernet1/1/2

•インターフェイスは、OpenFlow論理スイッチにのみ指定する必要があります。

追加のインターフェイスを設定するには、この手順を繰り返しま

す。

定義されたいずれのフローとも一致しないパケットに対して実行す

るアクションを設定します。次のオプションをサポートします。

default-missaction-for-unmatched-flows

例:

Device(config-ofa-switch)#

ステップ 8

•通常のルーティングテーブルを使用したパケットの転送

•コントローラへのパケットの転送default-miss continue-controller

•パケットのドロップ

デフォルトのオプションでは、通常のルーティングテーブルを使用

してパケットを転送します。

プロトコルバージョンを設定します。次の値をサポートしていま

す。

protocol-version {1.1 | 1.3 |negotiate}

例:

Device(config-ofa-switch)#protocol-version negotiate

ステップ 9

• 1.0:1.0コントローラにのみ接続するようにデバイスを設定します。

• 1.3:1.3コントローラにのみ接続するようにデバイスを設定します。

• negotiate:プロトコルバージョンをコントローラとネゴシエートします。デバイスはネゴシエーションに 1.3を使用します。

デフォルト値は 1.0です。

論理スイッチを無効にして TCP/IP接続を停止させ、データプレーンからフローを削除します。

shutdown

例:

Device(config-ofa-switch)#shutdown

ステップ 10

統合プラットフォームコンフィギュレーションガイド、Cisco IOS XE 15.2(6)E(Catalyst 2960-X スイッチ)

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OpenFlowOpenFlow の設定

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目的コマンドまたはアクション

スイッチ用の一意なデータパス IDを設定します。datapath-id datapath-id

例:

Device(config-ofa-switch)#datapath-id 0x222

ステップ 11

この手順は、論理スイッチの設定のために必須です。

64ビットの 16進値を入力します。

(任意)コントローラの接続に使用するローカルおよびリモートの

TLSトラストポイントを指定します。tls trust-point local local-trust-pointremote remote-trust-point

例:

Device(config-ofa-switch)# tls

ステップ 12

trust-point local myCA remotemyCA

(任意)コントローラをプローブする間隔を秒単位で設定します。probe-interval probe-interval

例:

Device(config-ofa-switch)#probe-interval 7

ステップ 13

設定した時間が経過してもスイッチがコントローラからメッセージ

を受信しない場合は、スイッチがエコー要求(echo_request)をコントローラに送信します。通常、エコー応答(echo_reply)は手動で受信する必要があります。次のプローブ間隔の間にもメッセージを

受信しなかった場合、スイッチはコントローラがダウンしていると

推測し、コントローラ接続を切断します。スイッチは定期的に再接

続を試行します。

デフォルト値は 5秒で、範囲は 5~ 65535秒です。

(任意)コントローラに送信する最大パケットレートと、コント

ローラに送信する最大パケットバーストを秒単位で設定します。

rate-limit packet_incontrollet-packet-rate burstmaximum-packets-to-controller

ステップ 14

デフォルト値はゼロです。つまり、無制限のパケットレートおよび

パケットバーストが許可されることを意味します。例:

Device(config-ofa-switch)# このレート制限は OpenFlow用です。これは CoPPによって設定されたデバイス(データプレーン)のレート制限とは関係ありませ

ん。

rate-limit packet_in 300 burst50

(任意)デバイスがコントローラとの接続の開始を試行する前に待

機する必要のある時間を秒単位で設定します。

max-backoff backoff-timer

例:

Device(config-ofa-switch)#max-backoff 8

ステップ 15

デバイスは最初に接続の開始を頻繁に試行します。この試行の失敗

回数が増えると、デバイスは試行の回数を減らします。つまり、試

行間の待機時間も長くなります。バックオフタイマーは、デバイス

が各再試行間に待機する最大時間を設定します。

デフォルト値は 8秒で、範囲は 1~ 65535秒です。

統合プラットフォームコンフィギュレーションガイド、Cisco IOS XE 15.2(6)E(Catalyst 2960-X スイッチ)

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OpenFlowOpenFlow の設定

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目的コマンドまたはアクション

(任意)フローの追加、削除、変更を含むフローの変更のロギング

を有効にします。

logging flow-mod

例:

Device(config-ofa-switch)#logging flow-mod

ステップ 16

フローの変更のロギングは CPUに負荷のかかるアクティビティであるため、大量のフローに対しては有効にしないでください。

フローの変更のロギングは、デフォルトでは無効になっています。

フローの変更は syslogに記録され、show loggingコマンドを使用して表示できます。

OpenFlowの設定されているすべてのフローの統計情報の収集間隔を秒単位で設定します。次のガイドラインに従います。

statistics collection-interval間隔

例:

Device(config-ofa-switch)#

ステップ 17

•デフォルトの interval値は 7秒です。

•最小間隔は 7秒、最大間隔は 82秒です。statistics collection-interval7

•また、値0を指定できます。これは、統計情報の収集を無効にします。

•アイドルタイムアウト値が 2 *interval未満のフローは拒否されます。

設定した間隔値は show openflow switch 1コマンドの出力に表示されます。

特権 EXECモードに戻ります。end

例:

Device(config-ofa-switch)# end

ステップ 18

また、Ctrl+Zキーを押しても、グローバルコンフィギュレーションモードを終了できます。

(任意)コンフィギュレーションファイルに設定を保存します。copy running-config startup-config

例:

Device# copy running-config

ステップ 19

startup-config

OpenFlow の監視次のコマンドを使用して OpenFlowパラメータを監視できます。

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OpenFlowOpenFlow の監視

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説明コマンド

論理スイッチ上の OpenFlowに関連する情報を表示します。

show openflow switch switch-id

OpenFlow論理スイッチと接続されているコントローラの間の接続ステータスに関する情報を

表示します。

show openflow switch switch-id controllers [ stats]

OpenFlow論理スイッチの物理デバイスインターフェイスとポート間のマッピングを表示しま

す。

show openflow switch switch-id ports

コントローラによってこのデバイス用に定義さ

れているフローを表示します。

show openflow switch-id flows

OpenFlow論理スイッチに定義されている各ポートの送受信の統計情報を表示します。

show openflow switch switch-id stats

OpenFlowの設定を表示します。show running-config | section openflow

OpenFlowハードウェアの設定を表示します。show openflow hardware capabilities

OpenFlow の設定例次に、論理スイッチ上の OpenFlowに関連する情報を表示する例を示します。Device#show openflow switch 1

Logical Switch ContextId: 1Switch type: ForwardingPipeline id: 1Data plane: secureTable-Miss default: dropConfigured protocol version: NegotiateConfig state: no-shutdownWorking state: enabledRate limit (packet per second): 0Burst limit: 0Max backoff (sec): 8Probe interval (sec): 5TLS local trustpoint name: not configuredTLS remote trustpoint name: not configuredLogging flow changes: DisabledStats collect interval (sec): 7Stats collect Max flows: 1000Stats collect period (sec): 1Minimum flow idle timeout (sec): 14OFA Description:

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OpenFlowOpenFlow の設定例

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Manufacturer: Cisco Systems, Inc.Hardware: WS-C2960X-48LPS-LSoftware: Cisco IOS Software, C2960X Software (C2960X-UNIVERSALK9-M),Version 15.2(5.1.50)E, TEST ENGINEERING ESTG_WEEKLY BUILD, synced toV152_4_1_20_E1| openvswitch 2.1Serial Num: FCW1910B5QRDP Description: 2960xr:sw1OF Features:DPID: 0x0000000000000251Number of tables: 1Number of buffers: 256Capabilities: FLOW_STATS TABLE_STATS PORT_STATSControllers:10.106.253.118:6653, Protocol: TCP, VRF: defaultInterfaces:GigabitEthernet1/0/1GigabitEthernet1/0/2

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

次に、OpenFlow論理スイッチと接続されているコントローラ間の接続ステータスに関する情報を表示する例を示します。

Device#show openflow switch 1 controllers

Logical Switch Id: 1Total Controllers: 1Controller: 110.106.253.118:6653Protocol: tcpVRF: defaultConnected: YesRole: EqualNegotiated Protocol Version: OpenFlow 1.3Last Alive Ping: 2016-04-03 18:40:48 UTCstate: ACTIVEsec_since_connect: 192038

Device#show openflow switch 1 controllers stats

Logical Switch Id: 1Total Controllers: 1

Controller: 1address : tcp:10.106.253.118:6653connection attempts : 9successful connection attempts : 1flow adds : 1flow mods : 0flow deletes : 0flow removals : 0flow errors : 0flow unencodable errors : 0total errors : 0echo requests : rx: 0, tx:0echo reply : rx: 0, tx:0flow stats : rx: 64004, tx:64004barrier : rx: 0, tx:0packet-in/packet-out : rx: 0, tx:0-----------------------------------------------------------------------------------------------------

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OpenFlowOpenFlow の設定例

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次に、物理デバイスインターフェイスと OpenFlow論理スイッチのポート間のマッピングを表示する例を示します。

Device#show openflow switch 1 ports

Logical Switch Id: 1Port Interface Name Config-State Link-State Features1 Gi1/0/1 PORT_UP LINK_UP 1GB-FD2 Gi1/0/2 PORT_UP LINK_UP 1GB-FD-----------------------------------------------------------------------------------------------------

次に、コントローラによってデバイスに定義されているフローを表示する例を示します。

Device#show openflow switch 1 flows

Logical Switch Id: 1Total flows: 2

Flow: 1Match:Actions: dropPriority: 0Table: 0Cookie: 0x0Duration: 4335.022sNumber of packets: 18323Number of bytes: 1172672

Flow: 2Match: ipv6Actions: output:2Priority: 1Table: 0Cookie: 0x0Duration: 727.757sNumber of packets: 1024Number of bytes: 131072

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

次に、OpenFlow論理スイッチに定義されている各ポートの送受信に関する統計情報を表示する例を示します。

Device#show openflow switch 1 stats

Logical Switch Id: 1Total ports: 2Port 1: rx

txPort 2: rx

txTotal tables: 1Table 0: MainWildcards = 0x00000Max entries = 1000Active entries = 2Number of lookups = 0Number of matches = 0

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OpenFlowOpenFlow の設定例

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次に、OpenFlowに行った設定を表示する例を示します。Device#show running-config | section openflow

feature openflowmode openflowmode openflowopenflowswitch 1 pipeline 1controller ipv4 10.106.253.118 port 6653 security noneof-port interface GigabitEthernet1/0/1of-port interface GigabitEthernet1/0/2datapath-id 0x251

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

次に、OpenFlowハードウェア設定を表示する例を示します。Device#show openflow hardware capabilities

Max Flow Batch Size: 100Statistics Max Polling Rate (flows/sec): 1024Max Interfaces: 1000Aggregated Statistics: YESPipeline ID: 1Pipeline Max Flows: 1000Pipeline Default Statistics Collect Interval: 7Flow table ID: 0

Max Flow Batch Size: 100Max Flows: 1000Bind Subintfs: FALSEPrimary Table: TRUETable Programmable: TRUEMiss Programmable: TRUENumber of goto tables: 0Goto table id:Stats collection time for full table (sec): 1Match Capabilities Match Types------------------ -----------ethernet mac destination optionalethernet mac source optionalethernet type optionalVLAN ID optionalIP DSCP optionalIP protocol optionalIPv4 source address lengthmaskIPv4 destination address lengthmaskipv6 source addresss lengthmaskipv6 destination address lengthmasksource port optionaldestination port optionalin port (virtual or physical) optional

Actions Count Limit Order--------------------------- ----------- -----set eth source mac 1 10set eth destination mac 1 10set vlan id 1 10set IPv4 source address 1 10set IPv4 destination address 1 10set IP dscp 1 10set TCP source port 1 10

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set TCP destination port 1 10set UDP source port 1 10set UDP destination port 1 10pop vlan tag 1 10set qos group 1 10drop packet 1 100specified interface 1 100controller 1 100divert a copy of pkt to application 1 100

Miss actions Count Limit Order--------------------------- ----------- -----drop packet 1 100controller 1 100

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