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このコンテンツを正しく表示するには、JavaScriptが有効になっている必要があります 1. 目次 目次 例一覧 表一覧 タイトルおよび著作権情報 はじめに 対象読者 ドキュメントのアクセシビリティについて Java Accessibility を実装するための Java Access Bridge のセットアップ 関連ドキュメント 表記規則 このリリースの Oracle Real Application Clusters での変更点 Oracle Database 19c での変更点 Oracle RAC 19c で非推奨となった機能 Oracle RAC 19c でサポートが終了した機能 1 Oracle RAC のインストールのチェックリスト 1.1 Oracle RAC データベースのデプロイメントのチェックリスト 1.2 Oracle RAC インストール用のサーバーのハードウェアとソフトウェアを確認する チェックリスト 1.3 Oracle Database ファイルおよびリカバリ・ファイルのサポートされている記憶域オプ ション 1.4 Oracle Database インストールの Installer 計画のチェックリスト 1.5 Oracle RAC のアップグレード・チェックリスト 2 Oracle RAC および Oracle RAC One Node のインストール 2.1 イメージベースの Oracle Database インストールについて 2.2 イメージ作成用の設定ウィザードのインストール・オプション 2.3 Oracle RAC におけるマルチテナント・コンテナ・データベース (CDB) と非 CDB との判定 2.4 Oracle RAC および Oracle RAC One Node データベースのインストール 2.4.1 Oracle RAC および Oracle RAC One Node データベース・ソフトウェアのインス トール 2.5 TIMESTAMP WITH TIME ZONE データの簡略化されたアップグレード 2.6 Oracle RAC のインストール・ディレクトリの概要 2.6.1 Oracle ベース・ディレクトリの概要 2.6.2 Oracle ホーム・ディレクトリの概要 2.7 Oracle ホーム・ユーザーの名前とパスワードの指定 2.8 リモート・ノードでの環境変数の更新 2.9 Direct NFS での Oracle RAC データベースの作成 2.9.1 Oracle Database のソフトウェアのみのインストールの実行 2.9.2 Oracle ASMCA を使用した ACFS マウント・ポイントの構成 2.9.3 Oracle DBCA を使用した Oracle RAC データベースの作成および構成 2.9.4 Direct NFS の有効化および構成 2.9.5 Oracle ASMCA を使用した ACFS マウント・ポイントの削除 3 Oracle DBCA による Oracle RAC または Oracle RAC One Node データベースの作成 3.1 Oracle RAC または Oracle RAC One Node データベースに対する Oracle DBCA の使用 3.2 Oracle Database Configuration Assistant について 3.3 Oracle RAC のインストール・オプションの選択 3.3.1 セキュリティ通知の連絡先の選択 1

Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. 目次

目次例一覧表一覧タイトルおよび著作権情報はじめに

対象読者ドキュメントのアクセシビリティについてJava Accessibilityを実装するためのJava Access Bridgeのセットアップ関連ドキュメント表記規則

このリリースのOracle Real Application Clustersでの変更点Oracle Database 19cでの変更点

Oracle RAC 19cで非推奨となった機能Oracle RAC 19cでサポートが終了した機能

1 Oracle RACのインストールのチェックリスト1.1 Oracle RACデータベースのデプロイメントのチェックリスト1.2 Oracle RACインストール用のサーバーのハードウェアとソフトウェアを確認するチェックリスト1.3 Oracle Databaseファイルおよびリカバリ・ファイルのサポートされている記憶域オプション1.4 Oracle DatabaseインストールのInstaller計画のチェックリスト1.5 Oracle RACのアップグレード・チェックリスト

2 Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール2.1 イメージベースのOracle Databaseインストールについて2.2 イメージ作成用の設定ウィザードのインストール・オプション2.3 Oracle RACにおけるマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)と非CDBとの判定2.4 Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースのインストール

2.4.1 Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベース・ソフトウェアのインストール

2.5 TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータの簡略化されたアップグレード2.6 Oracle RACのインストール・ディレクトリの概要

2.6.1 Oracleベース・ディレクトリの概要2.6.2 Oracleホーム・ディレクトリの概要

2.7 Oracleホーム・ユーザーの名前とパスワードの指定2.8 リモート・ノードでの環境変数の更新2.9 Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

2.9.1 Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールの実行2.9.2 Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの構成2.9.3 Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成2.9.4 Direct NFSの有効化および構成2.9.5 Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの削除

3 Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3.1 Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースに対するOracle DBCAの使用3.2 Oracle Database Configuration Assistantについて3.3 Oracle RACのインストール・オプションの選択

3.3.1 セキュリティ通知の連絡先の選択

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3.3.2 インストール・オプションの選択3.3.3 Oracle Grid Infrastructureのデプロイメントに対するデータベース・タイプの選択3.3.4 クラスタ・データベースの管理タイプの選択3.3.5 インストール・タイプの選択

3.3.5.1 Oracle Databaseで提供される事前構成済データベースの種類3.3.5.2 「詳細」データベース構成の使用3.3.5.3 他の言語でのOracle Databaseのインストールについて

3.3.6 データベース名の選択3.3.7 データベース・パスワードの要件3.3.8 自動メモリー管理のインストール・オプションについて3.3.9 インストール中のキャラクタ・セット選択について3.3.10 インストール後のデータベース・サービスの管理

3.4 Oracle Database Vaultオプションのインストール3.4.1 Oracle Database Vaultインストールでのリスナーの起動3.4.2 DBCAを使用したOracle Database Vaultの構成3.4.3 Oracle Database Vaultのインストール後の構成手順の実行

3.5 以前のリリースからのリスナーの自動移行3.6 Oracle DBCAの要件の検証3.7 DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成の前に完了するタスク

3.7.1 Oracle RACデータベースで使用するネーミング規則の決定3.7.2 Oracle RACデータベース用の共有記憶域の構成3.7.3 Oracleホーム・ユーザーのパスワードの取得

3.8 Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択

3.8.1 Microsoft WindowsシステムでのDBCAの開始3.8.2 DBCAを使用したクラスタの検出およびノードの選択3.8.3 DBCAを使用したOracle RACデータベースで使用する記憶域の選択3.8.4 DBCAを使用したOracle RAC用のデータベース初期化パラメータの指定3.8.5 Oracle RACデータベースに対してDBCAで実行されるアクション

3.9 DBCAを使用したOracle RAC One Nodeデータベースの作成3.10 DBCAを使用したOracle RACデータベースの削除3.11 Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

3.11.1 Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールの実行3.11.2 Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの構成3.11.3 Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成3.11.4 Direct NFSの有効化および構成3.11.5 Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの削除

4 Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順4.1 インストール後の必須作業

4.1.1 新しいソフトウェアにパッチが必要かどうかの判別4.1.2 Windowsファイアウォールの例外の構成4.1.3 Microsoft Transaction ServerのOraMTSサービスの作成4.1.4 すべての無効なオブジェクトの再コンパイル4.1.5 CDBによるOracle RACでのサービスの構成

4.2 インストール後の推奨作業4.2.1 その他のユーザー・アカウントの設定4.2.2 Oracleユーザー環境変数の設定4.2.3 Oracle ORAchkヘルス・チェック・ツールの更新4.2.4 インストール後のCVUのクラスタ・ヘルス・チェックの使用について

4.3 インストール後の製品固有の作業4.3.1 Oracle Database Vaultの構成4.3.2 Oracle Label Securityの構成

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4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成4.3.4 Oracle XML DBの構成4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

4.4 Oracleホーム・ユーザーの構成4.5 Oracle RACのためのOracle Configuration Managerのインストール後の構成4.6 インストール後のデータベース・オプションの有効化および無効化

5 Oracle RACでのサーバー・プールの使用5.1 ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理

5.1.1 サーバー・プールおよびサーバーのカテゴリ化5.1.2 サーバー・プールおよびポリシーベース管理5.1.3 サーバー・プールの動作5.1.4 デフォルト・サーバー・プール

5.1.4.1 空きサーバー・プール5.1.4.2 汎用サーバー・プール

5.2 Oracle RACデータベースとサーバー・プール5.3 Oracle RACデータベースに対するサーバー・プールの作成について5.4 Oracle RAC One Nodeとサーバー・プール

6 Oracle RAC用にインストールされた構成の理解6.1 Oracle RACに構成された環境の理解6.2 オペレーティング・システム権限のグループの理解6.3 クラスタ・ノードでのタイムゾーン設定の理解6.4 Oracle RACのサーバー・パラメータ・ファイルについて6.5 Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリ

6.5.1 Oracleホームの現在の設定の変更6.6 Oracle RACのプラガブル・データベースについて6.7 Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネント

6.7.1 表領域およびデータ・ファイルについて6.7.2 制御ファイルについて6.7.3 オンラインREDOログ・ファイルについて

6.8 Oracle RACでのUNDO表領域の管理について6.9 初期化パラメータ・ファイルについて6.10 Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

6.10.1 Oracle RACデータベースのデータベース・サービス6.10.2 ネーミング・メソッドおよび接続記述子6.10.3 簡易接続ネーミング・メソッド6.10.4 SCANの理解

6.10.4.1 SCANについて6.10.4.2 SCAN VIPアドレスについて6.10.4.3 SCANリスナーについて

6.10.5 SCANを使用したOracle RACデータベースへの接続について6.10.6 Oracle RACデータベースのリスナー構成について6.10.7 Oracle RACデータベースのサービス登録について6.10.8 SCAN使用時のデータベース接続の作成方法

6.11 Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能6.11.1 Oracle RACデータベースへの接続のロード・バランシング6.11.2 Oracle RACデータベースの接続フェイルオーバー6.11.3 Oracle RACデータベースの共有サーバー構成

6.12 Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ6.12.1 データベース・サービス登録のデータベース初期化パラメータ6.12.2 ネット・サービス名およびtnsnames.oraファイル6.12.3 DBCAによって作成されるネット・サービス名

6.12.3.1 データベース接続用のネット・サービス名

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6.12.3.2 インスタンス接続用のネット・サービス名6.12.4 リスナー構成およびlistener.oraファイル

6.12.4.1 Oracle RACデータベースのローカル・リスナー6.12.4.2 Oracle RACデータベースのリモート・リスナー6.12.4.3 Oracle RACデータベースの複数のリスナーの管理6.12.4.4 Oracle Databaseによるリスナー・ファイル(listener.ora)の使用

6.12.5 Net Servicesプロファイル・ファイル(sqlnet.ora)7 Oracle RACソフトウェアの削除

7.1 削除手順の概要7.2 Oracle削除オプションについて7.3 deinstallコマンドにより削除されるファイル7.4 クラスタ上のすべてのインスタンスの確認

7.4.1 SRVCTLを使用したクラスタ上のすべてのインスタンスの確認7.4.2 Windowsサービス・コントロール・マネージャを使用したクラスタ上のすべてのインスタンスの確認

7.5 deinstallコマンド・リファレンス7.6 削除ツールを使用したOracle RACの削除

7.6.1 Oracleホームからのdeinstallコマンドの実行7.6.2 deinstallマンドで使用するレスポンス・ファイルの生成

7.7 インストールが失敗した後のクリーンアップA スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

A.1 DBCAを使用したOracle RAC用のインストール・スクリプトの生成A.2 Oracle RACでのDBCAの非対話型(サイレント)構成の概要A.3 Oracle RACの非対話型(サイレント)構成でのDBCAコマンドの使用A.4 レスポンス・ファイルの機能

A.4.1 サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードの使用の判断A.4.2 データベース・ファイルにOracle ASMを使用するデータベースのサイレント・モードでの作成A.4.3 レスポンス・ファイルの使用

A.5 レスポンス・ファイルの準備A.5.1 レスポンス・ファイル・テンプレートについてA.5.2 レスポンス・ファイル・テンプレートの編集A.5.3 レスポンス・ファイルの記録

A.6 レスポンス・ファイルを使用したOracle Universal Installerの実行A.7 レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行

A.7.1 Database Configuration Assistantのサイレント・モードA.7.2 レスポンス・ファイル・モードでのDatabase Configuration Assistantの実行A.7.3 レスポンス・ファイルを使用したOracle Net Configuration Assistantの実行

A.8 インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成A.8.1 インストール後の構成用のインストール・レスポンス・ファイルの使用A.8.2 レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成の実行

A.9 ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成A.9.1 インストール後の構成ファイルについてA.9.2 パスワード・レスポンス・ファイルの作成A.9.3 レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成の実行

B Oracle RAC環境のディレクトリ構造B.1 Oracle RACディレクトリ構造の概要B.2 Oracle RACのディレクトリ構造

C 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備C.1 Oracle RACデータベースのバックアップC.2 CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証

C.2.1 CVUデータベース・アップグレード検証コマンドのオプションの使用

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C.2.2 Oracle RACインフラストラクチャに対するシステム・アップグレードの準備状況の検証例C.2.3 Oracle Databaseアップグレードのシステム準備状況の検証

D 読取り専用Oracleホームの構成D.1 読取り専用Oracleホームの理解

D.1.1 読取り専用Oracleホームの概要D.1.2 Oracleベース・ホームについてD.1.3 Oracleベース構成についてD.1.4 orabasetabについて

D.2 読取り専用Oracleホームの有効化D.3 Oracleベース・ホームへのdemoディレクトリのコピーD.4 Oracleホームが読取り専用かどうかの判断D.5 読取り専用Oracleホームでのファイル・パスおよびディレクトリの変更点

E Oracle Databaseのポート番号の管理E.1 ポートの管理E.2 ポート番号とアクセスURLの表示についてE.3 Oracle RACインストールのUDPとTCPの動的ポート範囲の設定E.4 Oracleコンポーネントのポート番号およびプロトコルE.5 Oracle Services for Microsoft Transaction Serverポートの変更

索引

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1. 例の一覧

例の一覧3-1 グローバル・データベース名および関連する初期化パラメータ3-2 DB_UNIQUE_NAMEおよび関連するORACLE_SID値3-3 システムでOracle RACのインストール準備が整っていることを検証するためのCVUの使用3-4 DCBAで2ノード・クラスタの検出に失敗した場合のクラスタウェア診断の実行4-1 ソフトウェア・インストール後のクラスタ・ヘルス・チェックの実行4-2 Oracle RAC Databaseに対するヘルス・チェックの実行4-3 choptツールの実行6-1 Oracle Net接続記述子を使用したOracle RACへの接続6-2 Oracle RACデータベースへの2番目のリスナーの追加6-3 データベース接続用のネット・サービス名エントリ6-4 インスタンス接続用のネット・サービス名エントリの例6-5 Oracle RACノードのlistener.oraファイルの例7-1 Oracleホーム内からのdeinstall.batの実行A-1 サイレント・モードでDBCAを使用したOracle RACデータベースの作成A-2 Oracle Grid Infrastructure用のレスポンス・ファイル・パスワードA-3 スタンドアロン・サーバー(Oracle Restart)用のOracle Grid Infrastructureのレスポンス・ファイル・パスワードA-4 Oracle Databaseのレスポンス・ファイル・パスワードA-5 Oracle RACデータベースのパスワード・レスポンス・ファイルの例A-6 レスポンス・ファイル・モードでのコンフィギュレーション・アシスタントの実行

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1. 表一覧

表一覧1-1 Oracle RACデータベースのデプロイメントのチェックリスト1-2 Oracle RACのハードウェアとソフトウェアのチェックリスト1-3 Oracle Databaseファイルおよびリカバリ・ファイルのサポートされている記憶域オプション1-4 Oracle DatabaseインストールのOracle Universal Installer計画のチェックリスト1-5 Oracle RACのアップグレード・チェックリスト2-1 設定ウィザードのイメージ作成オプション4-1 Oracle Label Securityの構成オプションおよび要件4-2 choptツール・コマンドのデータベース・オプション6-1 Oracle Real Application Clustersデータベースで使用する表領域名7-1 削除ツールのオプションA-1 サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用する理由A-2 Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのレスポンス・ファイルB-1 OFA準拠の環境のディレクトリ構造の例C-1 CLUVFYによるアップグレード前の確認のコマンド・オプションD-1 読取り/書込みおよび読取り専用Oracleホームのファイル・パスの例E-1 Oracleコンポーネントで使用されるポート

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle® Real Application Clusters

Oracle® Real Application Clusters

インストレーション・ガイド

19c for Microsoft Windows

F21062-01(原本部品番号:E96355-01)

2019年6月

タイトルおよび著作権情報

Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド 19c for Microsoft Windows

F21062-01

Copyright © 2012, 2019, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

原本著者: Bharathi Jayathirtha

原本協力著者: Subhash Chandra、Aparna Kamath、Mark Bauer、Jonathan Creighton、ReemaKhosla、Markus Michalewicz、Satish Panchumarthy、Douglas Williams

原本協力者: Janet Stern

原本協力者: David Austin、Hanlin Chien、Alexander Keh、Sumit Kumar、Kevin Jernigan、PhilipNewlan、Jacqueline Sideri、Janelle Simmons、Khethavath Singh、Richard Strohm、Roy Swonger、AraShakian、James Williams、Jiangqi Yang、Michael Coulter、Robert Achacoso、Malai Stalin、DavidPrice、Ramesh Chakravarthula

このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, anyprograms installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are"commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific

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supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs,including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/ordocumentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs. No otherrights are granted to the U.S. Government.

このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、TheOpen Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。

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1. インストレーション・ガイド2. はじめに

はじめにこのガイドでは、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)をインストールおよび構成する方法について説明します。

このマニュアルを使用する前に、まず、ご使用のプラットフォーム用のOracle Grid Infrastructureのインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor Microsoft Windows x64 (64-Bit)の説明に従って、Oracle Clusterwareのインストールを完了しておく必要があります。

対象読者ドキュメントのアクセシビリティについてJava Accessibilityを実装するためのJava Access BridgeのセットアップMicrosoft Windowsシステムの支援テクノロジがJava Accessibility APIを使用できるように、JavaAccess Bridgeをインストールします。関連ドキュメント表記規則

対象読者Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Microsoft Windowsでは、Oracle RACをインストールおよび構成するデータベース管理者(DBA)を対象としてデータベースのインストールに関する情報を提供します。

親トピック: はじめに

ドキュメントのアクセシビリティについてOracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。

親トピック: はじめに

Java Accessibilityを実装するためのJava Access BridgeのセットアップMicrosoft Windowsシステムの支援テクノロジがJava Accessibility APIを使用できるように、Java AccessBridgeをインストールします。

Java Access Bridgeは、Java Accessibility APIを実装するJavaアプリケーションおよびアプレットをMicrosoft Windowsシステム上のユーザー補助テクノロジから可視にするためのテクノロジです。

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Java Access Bridgeの使用に必要な支援テクノロジの最低限サポートされるバージョンの詳細は、JavaPlatform, Standard Editionアクセシビリティ・ガイドを参照してください。インストール手順とテスト手順、およびJava Access Bridgeの使用方法についてもこのガイドを参照してください。

関連項目

Java Platform, Standard Edition Javaアクセシビリティ・ガイド

親トピック: はじめに

関連ドキュメントOracle Database製品の関連マニュアルは、次のとおりです。

インストレーション・ガイド

ご使用のプラットフォーム用のOracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドを参照してください。

ご使用のプラットフォーム用の『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』

『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』

『Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド』

オペレーティング・システム固有の管理ガイド

『Oracle Database管理者リファレンス for Linux and UNIX-Based Operating Systems』

『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』

Oracle Real Application Clustersの管理

『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』

『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』

『Oracle Database 2日でデータベース管理者』

汎用ドキュメント

『Oracle Database新機能ガイド』

『Oracle Database概要』

『Oracle Database Net Services管理者ガイド』

『Oracle Databaseリファレンス』

Oracle Databaseサンプル・スキーマでは、Oracle Database用に用意されているサンプル・スキーマについて説明します。Oracle Databaseドキュメント・ライブラリの多くの例では、これらのスキーマを使用します。

エラー・メッセージ

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Oracleエラー・メッセージのドキュメントはHTML形式でのみ提供されます。Oracle Databaseエラー・メッセージ・リファレンスで範囲ごとにエラー・メッセージを参照できます。特定の範囲のページを表示したら、ブラウザの「このページの検索」機能を使用して特定のメッセージを検索できます。インターネットに接続している場合、Oracleオンライン・ドキュメントのエラー・メッセージ検索機能を使用して、特定のエラー・メッセージを検索できます。

その他のドキュメント

リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、OTN(Oracle Technology Network)から、無償でダウンロードできます。OTNを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次のWebサイトから無償で行えます。

http://www.oracle.com/technetwork/community/join/overview/index.html

その他のドキュメントについては、Oracle Help Centerでドキュメント・ライブラリにアクセスできます。

http://docs.oracle.com

親トピック: はじめに

表記規則

このマニュアルでは次の表記規則を使用します。

規則 意味

太字 太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。

イタリック体 イタリックは、ドキュメントのタイトル、強調またはユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。

固定幅フォント 固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。

親トピック: はじめに

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1. インストレーション・ガイド2. このリリースのOracle Real Application Clustersでの変更点

このリリースのOracle Real Application Clustersでの変更点ここでは、『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド』での変更点を示します

Oracle Database 19cでの変更点Oracle Database 19cのOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドでの変更点は次のとおりです。

Oracle Database 19cでの変更点Oracle Database 19cのOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドでの変更点は次のとおりです。

Oracle RAC 19cで非推奨となった機能Oracle RAC 19cでサポートが終了した機能

親トピック: このリリースのOracle Real Application Clustersでの変更点

Oracle RAC 19cで非推奨となった機能

次の機能は、今回のリリースでは非推奨です。

SERVICE_NAMES初期化パラメータの非推奨

Oracle Database 19c以降では、ユーザーによるSERVICE_NAMESパラメータの使用は非推奨になりました。今後のリリースでサポートが終了する可能性があります。

SERVICE_NAMESパラメータの使用は、アクティブにサポートされなくなりました。高可用性(HA)デプロイメントでは使用しないでください。HA操作でサービス名パラメータを使用することはサポートされません。この制限には、FAN、ロード・バランシング、FAILOVER_TYPE、FAILOVER_RESTORE、SESSION_STATE_CONSISTENCYなどの用途が含まれます。

サービスの管理には、SRVCTLまたはGDSCTLコマンドライン・ユーティリティ、あるいはDBMS_SERVICEパッケージを使用することをお薦めします。

関連項目

Oracle Databaseアップグレード・ガイド

親トピック: Oracle Database 19cでの変更点

Oracle RAC 19cでサポートが終了した機能

次の機能は、このリリースではサポートされなくなりました。

フレックス・クラスタ・アーキテクチャでのリーフ・ノードのサポート終了

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リリーフ・ノードはOracle Grid Infrastructure 19cのOracle Flex Clusterアーキテクチャでサポートされなくなりました。

Oracle Grid Infrastructure 19c (19.1)以上のリリースでは、Oracle Flex Clusterのすべてのノードはハブ・ノードとして機能します。Oracle Flex Clusterアーキテクチャの元の実装でリーフ・ノードによって提供された機能は、ハブ・ノードで容易に提供できます。したがって、リーフ・ノードはサポートされなくなりました。

Standard Edition 2 (SE2)データベース・エディション用のOracle Real Application Clustersのサポート終了

Oracle Database 19c以上では、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)はOracle DatabaseStandard Edition 2 (SE2)でサポートされなくなりました。

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)機能を使用するOracle Database Standard Editionデータベースを以前のリリースからOracle Database 19cにアップグレードすることはできません。これらのデータベースをOracle Database 19cにアップグレードするには、アップグレードを開始する前にOracle RAC機能を削除するか、Oracle Database Standard EditionからOracle Database EnterpriseEditionにアップグレードします。アップグレード後のシステムの再構成方法を含む各ステップの詳細は、My Oracle Supportノート2504078.1「Oracle Database Standard Edition 19cでのOracleReal Application Clusters(RAC)のサポート終了」を参照してください。

Oracle Databaseアップグレード・ガイドMy Oracle Supportノート2504078.1

親トピック: Oracle Database 19cでの変更点

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACのインストールのチェックリスト

1 Oracle RACのインストールのチェックリストOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)をインストールする場合は、これらのチェックリストを確認します。

Oracle RACデータベースのデプロイメントのチェックリストチェックリストを使用して、Oracle Real Application Clustersのデプロイメント方法を確認します。Oracle RACインストール用のサーバーのハードウェアとソフトウェアを確認するチェックリストチェックリストを使用して、Oracle RACのハードウェアとソフトウェアの最小要件を確認します。Oracle Databaseおよびリカバリ・ファイルでサポートされている記憶域オプション次の表に、Oracle Databaseおよびリカバリ・ファイルでサポートされている記憶域オプションを示します。Oracle Databaseインストールのインストーラ計画のチェックリストチェックリストを使用すると、Oracle Universal Installerを起動する前の準備に役立ちます。Oracle RACのアップグレード・チェックリスト既存のOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インストールをOracle Database 19cにアップグレードする際に関係がある追加の要件をチェックリストで確認します。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACのインストールのチェックリスト3. Oracle RACデータベースのデプロイメントのチェックリスト

1.1 Oracle RACデータベースのデプロイメントのチェックリストチェックリストを使用して、Oracle Real Application Clustersのデプロイメント方法を確認します。

表1-1 Oracle RACデータベースのデプロイメントのチェックリスト

アイテム タスクOracle RACソフトウェアのデプロイ

Oracle Universal Installer (OUI)を使用して、OracleRAC Databaseソフトウェアをインストールします。

Oracle DatabaseソフトウェアのデプロイおよびOracle RACデータベースの作成 Oracle Universal Installer (OUI)を使用して、Oracle

RACデータベース・ソフトウェアをインストールし、データベースの作成を選択します。

すでにインストールされているOracleホームにOracle RACデータベースを作成する手順。 Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使

用します。DBCAを使用してデータベースを作成する方法の詳細は、Oracle DBCAによるOracleRACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成を参照してください。

インストール後のタスクを完了して、インストールを完了します。

Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順を参照してください。

親トピック: Oracle RACのインストールのチェックリスト

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACのインストールのチェックリスト3. Oracle RACインストール用のサーバーのハードウェアとソフトウェアを確認するチェックリスト

1.2 Oracle RACインストール用のサーバーのハードウェアとソフトウェアを確認するチェックリストチェックリストを使用して、Oracle RACのハードウェアとソフトウェアの最小要件を確認します。

ご使用のプラットフォーム用の『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』の説明に従って、サーバーが準備されているものと仮定します。

表1-2 Oracle RACのハードウェアとソフトウェアのチェックリスト

アイテム タスク各ノードのサーバー・ハードウェア サーバーのメンテナンスを簡略化するために、各ノードで同一

のサーバー・ハードウェアを使用します。

プライマリ・ドメイン・コントローラまたはバックアップ・ドメイン・コントローラにOracle RACをインストールしないことで、リソース競合の問題を回避します。

Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor Microsoft Windows x64 (64-Bit)のハードウェア要件の確認に関する項を確認して、十分なRAMがシステムにあることを確認します。

TEMP環境変数が、インストールに十分な使用可能領域がある場所をポイントしていることを確認します。

Oracle RACのEnterprise EditionおよびStandard Editionのどちらについても、Oracle Databaseコンポーネントのハード・ディスク要件に、オペレーティング・システムのインストール先のディスク・パーティションへのJava Runtime Environment (JRE)とOracleUniversal Installer (OUI)のインストールに必要な1GBも含まれています。十分な空き領域が検出されない場合、インストールは失敗し、エラー・メッセージが表示されます。

オペレーティング・システムの一般的な要件 サポートされているオペレーティング・システムのバージョン

をインストールして、そのバージョンに必要なオペレーティング・システム・パッケージおよびパッチをインストールします。

Windows Server 2019 x64 - Standard、DatacenterおよびEssentialsエディション

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Windows Server 2016 x64 - Standard、DatacenterおよびEssentialsエディションWindows Server 2012 R2 x64 - Standard、Datacenter、EssentialsおよびFoundationエディション

一部のオペレーティング・システムについては、更新(サービス・パック、個々のパッチなど)が必要な場合があります。このような要件がある場合は、特定のリリースのリリース・ノートに記載されています。リリース・ノートに動作保証に関する例外が示されていないかぎり、Microsoft社が推奨する他のオペレーティング・システム・パッチを適用することもできます。必要なオペレーティング・システムの更新については、オペレーティング・システム・ベンダーに問い合せてください。

注意:

クラスタ内の各ノードでは、同じオペレーティング・システムを使用する必要があります。クラスタ内の各ノードで同じソフトウェア構成を使用することをお薦めします。OracleClusterwareとOracle RACでは、同じクラスタ内の異種プラットフォームをサポートしていません(各サーバーは同じOracleソフトウェア・バイナリを実行している必要があります)。

(オプション)すべてのソフトウェアをインストール用の1つのノード(ローカル・ノード)でステージングします。

仮想化Windowsでは、単一インスタンスとRACモードの両方のOracleDatabaseで、次の仮想化技術が動作保証されています。

Oracle VM Server

Microsoft Hyper-V

動作保証されているOracle VM Serverの組合せの詳細は、My OracleSupportのノート464754.1を参照してください。動作保証されているHyper-Vの組合せの詳細は、次を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/database/virtualizationmatrix-172995.html

必要なユーザーを作成して、環境を構成します。

Oracle Grid Infrastructureのインストール時に作成されたユーザーを確認します。

Oracle Real Application Clustersソフトウェアをインストールするには、ローカル・ユーザーまたはドメイン・ユーザーのいずれかを使用する必要があります。いずれの場合も、Oracleインストール・ユーザーは、クラスタのすべてのノードの管理者グループの明示的メンバーである必要があります。

Oracle RACソフトウェアをOracle Automatic Storage ManagementCluster File System (Oracle ACFS)にインストールするに

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は、Oracleホーム・ユーザー用のWindowsドメイン・ユーザー・アカウントを使用する必要があります。

ユーザーがすべてのノードで同じパスワードを設定していて、クラスタのすべてのノードの管理者グループの明示的メンバーである場合は、ローカル・ユーザーを使用してインストールを実行できます。

インストール時にOracleホーム・ユーザーを指定できます。Oracleホーム・ユーザーは、Windowsドメイン・ユーザー・アカウントまたはWindowsグループ管理サービス・アカウント(gMSA)の場合があります。

ネットワーク・インタフェースの構成

クラスタ内の各ノードが、net useコマンドを使用して他のノードと通信できることを確認してください。たとえば、node1では、次のコマンドを使用できます。C:\> net use \\node2\c$The command completed successfully.

グリッド・ネーミング・サービス(GNS)またはマルチ・クラスタGNSをデプロイする場合は、GNSへのドメイン名転送を設定し、必要に応じてDNSおよびサーバーにネットワーク・アドレスを設定します。

必要な共有記憶域を設定します。

Oracle RACデータベースのすべてのインスタンスは、制御ファイル、サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)、REDOログ・ファイルおよびすべてのデータファイルを共有します。これらのファイルは、共有記憶域に配置し、クラスタ・ノード上のすべてのクラスタ・データベース・インスタンスからアクセスできるようにする必要があります。また、各インスタンスには、それぞれ専用のREDOログ・ファイルのセットがあります。障害が発生した場合、REDOログ・ファイルへの共有アクセスによって、障害が発生していないインスタンスがリカバリを実行できます。

データベース・ファイルおよびリカバリ・ファイルの共有記憶域オプションとして、Oracle ASMを選択することをお薦めします。

Oracle ASMやOracle ACFSを使用するか、Direct NFSクライアント(DNFS)を使用したNetwork File Server (NFS)を使用して、共有ファイルを保存できます。

Oracle ACFSでサポートされるファイルには、データベースとアプリケーションの実行可能ファイル、トレース・ファイル、アラート・ログ、アプリケーション・レポート、BFILEおよび構成ファイルが含まれます。

Enterprise EditionのOracle RACインストールでは、データベース・ファイルまたはリカバリ・ファイルの共有記憶域オプショ

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ンとして、Oracle ASMのみがサポートされています。

外部ファイルの冗長性が適用される記憶域オプションがない場合は、3つ以上の投票ディスク領域を構成して、投票ファイルの冗長性を確保する必要があります。

タイムゾーン要件タイムゾーン・ファイルおよびTSTZデータをアップグレードします。Oracle Database 19cのインストールの一部として、タイムゾーン・バージョン・ファイルの1から12までが、パス%ORACLE_HOME%\oracore\zoneinfo/にインストールされます。現在のタイムゾーン・バージョンを引き続き使用するか、または最新バージョンにアップグレードすることができます。最新バージョンのタイムゾーンにサーバーをアップグレードすることをお薦めします。

タイムゾーン・ファイルとTSTZデータをアップグレードする方法の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください

プラットフォーム固有のサーバー構成

Windowsプラットフォーム上のOracle ACFSにOracle RACをインストールする際に使用する、Windowsドメイン・ユーザー・アカウントを構成します。

関連項目

Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor MicrosoftWindows x64 (64ビット)

親トピック: Oracle RACのインストールのチェックリスト

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACのインストールのチェックリスト3. Oracle Databaseファイルおよびリカバリ・ファイルのサポートされている記憶域オプション

1.3 Oracle Databaseファイルおよびリカバリ・ファイルのサポートされている記憶域オプション次の表に、Oracle Databaseおよびリカバリ・ファイルでサポートされている記憶域オプションを示します。

表1-3 Oracle Databaseファイルおよびリカバリ・ファイルのサポートされている記憶域オプション

記憶域オプションサポート対象ファイル・タイプ /データベース

サポート対象ファイル・タイプ /リカバリ領域

Oracle ASM はい はいOracle ACFS 可(Oracle Database 12cリリース1,

12.1.0.2以上)はい

Direct NFSクライアント はい はいローカル記憶域 いいえ いいえ共有の未フォーマット・パーティション

いいえ いいえ

親トピック: Oracle RACのインストールのチェックリスト

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACのインストールのチェックリスト3. Oracle DatabaseインストールのInstaller計画のチェックリスト

1.4 Oracle DatabaseインストールのInstaller計画のチェックリストチェックリストを使用すると、Oracle Universal Installerを起動する前の準備に役立ちます。

表1-4 Oracle DatabaseインストールのOracle Universal Installer計画のチェックリスト

チェック内容 タスク

ドキュメントの確認 Oracle Databaseのリリース・ノートを確認します。次の場所で入手できます。

Oracle Databaseリリース・ノート

Oracle RACソフトウェアのインストール・ステップおよびOracleRACデータベースの作成について確認してください。

ライセンス情報の確認

ライセンスを購入したOracle Databaseメディア・パック内のコンポーネントのみを使用できます。ライセンスの詳細は、次のURLを参照してください。

『Oracle Databaseライセンス情報』

My Oracle Supportアカウント情報の取得。

インストール時に、セキュリティ・アップデートの構成、ソフトウェア・アップデートのダウンロード、および他のインストール・タスクを行うには、MyOracle Supportのユーザー名およびパスワードが必要です。次のURLでMyOracle Supportに登録できます。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportの動作保証マトリックスの確認

このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportを使用するには、オンライン登録する必要があります。ログイン後、メニュー・オプションから「動作保証」タブを選択します。「動作保証」ページで、「動作保証検索」オプションを使用して、製品、リリースおよびプラットフォームで検索します。製品デリバリやライフタイム・サポートなどの、動作保証クイック・リンクのオプションを使用して検索することもでき

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ます。

インストールを支援するオンラインの情報の確認

プラットフォームのインストールの動作保証にアクセスするには、MyOracle Supportにログオンします。

Oracle.com (http://www.oracle.com)を参照すると、特定の実装シナリオの計画、ベスト・プラクティスなど、インストール計画に役立つ情報が記載されているその他のリソースが示されています。特に、Oracle TechnologyNetworkでOracle Real Application Clustersのページ(http://www.oracle.com/goto/rac)を参照してください。

CVUによるOracleUniversalInstaller(OUI)の実行および修正スクリプトの使用

Oracle Universal Installerはクラスタ検証ユーティリティ(CVU)と完全に統合され、多くのCVU前提条件チェックを自動化します。Oracle Universal Installerを実行すると、すべての前提条件チェックが実行され、修正スクリプトが作成されます。インストールを開始せずに「サマリー」画面までOUIを実行できます。

最新バージョンのCVUを次のURLで入手します。

http://www.oracle.com/technetwork/database/options/clustering/downloads/cvu-download-homepage-099973.html

Oracle RACのインストールを開始する前に、CVUコマンドを手動で実行して、インストールのためのシステムの準備が完了していることを確認することもできます。ベンダーがハードウェアまたはオペレーティング・システムの構成ステップをかわりに実行している場合、作業後にCVUでクラスタに対して該当する確認を行うように、ベンダーに依頼します。これによって、システムが正しく構成されていることを確認できます。

Oracle RACのOracleデータベース・インスタンスがあるノードからOUIとDBCAを実行します。

アップグレードの失敗に備えて、既存のデータベースのバックアップを含む、一般的な業界標準のデータ・リカバリ計画に従ってください。

実行時のOracleORAchkおよびアップグレード・チェックまたは実行時ヘルス・チェックのダウンロードと実行

Oracle ORAchkユーティリティは、インストールの前後の問題を回避するのに役立つシステム・チェックを実行します。これらのチェックには、カーネル要件、オペレーティング・システム・リソース割当て、および他のシステム要件が含まれます。

Oracle ORAchkアップグレード準備状況評価を使用して、11.2.0.3、11.2.0.4、12.1.0.1、12.2、18cおよび19cへのアップグレードを対象としたアップグレード固有の自動システム・ヘルス・チェックを取得します。次に例を示します。

新しいデータベース・インストールを実行する前に、次を実行します。%ORACLE-HOME%\suptools\orachk>orachk.bat -profile preinstall

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既存のデータベースをより新しいバージョンまたはリリースにアップグレードするには、次を実行します。%ORACLE-HOME%\suptools\orachk>orachk.bat -o pre

Oracle ORAchkアップグレード準備状況評価により、Oracleアップグレード・ドキュメントに記載されたアップグレード前およびアップグレード後の手動チェックの多くが自動化されます。Oracle ORAchkは、Cygwin環境のWindows2008およびWindows 2012でのみサポートされています。詳細は、次のURLを参照してください。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1268927.1

Oracle GridInfrastructureがインストールされているかどうかの確認

Oracle ASMまたはOracle Restartを使用する場合は、データベースのインストールおよび作成を行う前にスタンドアロン・サーバー用のOracle GridInfrastructureをインストールします。それ以外の場合、Oracle ASMを使用するには、Oracle Grid Infrastructureインストールを完了し、データベースをOracle Restartに手動で登録する必要があります。

Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)をインストールするには、クラスタにOracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle ASM)をインストールする必要があります。Oracle Clusterwareのバージョンは、インストールするOracle RACのバージョン以上である必要があります。

現在、Microsoft Windowsプラットフォームでサポートされるクラスタウェア製品はOracle Clusterwareだけです。Oracle RACをインストールする場合、クラスタ用のOracle Grid Infrastructureを最初にインストールする必要があります(これにはOracle Clusterwareが含まれます)。

Oracleプロセスの実行を確認し、必要に応じて停止する

Oracle ASMを使用していないスタンドアロンのデータベースの場合:Oracle Grid Infrastructureのインストールの間、データベースを停止する必要はありません。

Oracle ASMを使用するスタンドアロンのデータベースの場合: 既存のOracle ASMインスタンスを停止します。Oracle ASMインスタンスは、インストール中に再起動されます。

Oracle RAC Databaseノードの場合: このインストールでは、OracleClusterwareがOracle RACを実行する必要があるため、Oracle Clusterwareのアップグレードが必要です。アップグレードの一環として、データベースを停止する必要がありますが、その際、一度に1ノードずつ停止します。これは、ローリング・アップグレードがノードからノードへと実行されるためです。

インストール時にタスク・スケジューラ・ジョブが実行されないことの確認

日常のスケジュールされたジョブが開始するときにインストーラが実行中の場合、インストールの完了前にスケジュールされたジョブによるクリーン・アップが実行されて一時ファイルが削除されると、予期しないインストールの問題が発生することがあります。日常のスケジュールされたジョブを実行する前にインストールを完了するか、インストールが完了するまで、クリーン・アップ

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を行う日常のスケジュールされたジョブを無効にすることをお薦めします。

Oracle Database管理ツールの決定

デフォルトでは、Oracle DatabaseはOracle Enterprise Manager Database Expressによって管理されます。

Oracle Management Agentがすでに存在し、Oracle Enterprise Manager CloudControlを使用して一元的にデータベースを管理する場合には、次の情報を確保してデータベースのインストール中に入力します。

OMSホスト

OMSポート

EM管理ユーザー名

EM管理パスワード

ASMSNMPユーザーのパスワードの指定

ドキュメントにアクセスしたり、Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Application Expressを使用するには、Webブラウザが必要です。Webブラウザでは、JavaScript、HTML 4.0規格およびカスケード・スタイル・シート(CSS)1.0規格がサポートされている必要があります。

メモリー割当ておよび自動メモリー管理機能の確認

自動メモリー管理は、Oracle Databaseのインストール中でもインストール後でも有効化できます。インストール後に自動メモリー管理を有効にする場合は、データベースを停止して再起動する必要があります。

自動メモリー管理を使用すると、Oracle Databaseインスタンスにより、メモリーが自動的に管理およびチューニングされます。メモリー・ターゲットを選択すると、インスタンスによってシステム・グローバル領域(SGA)とインスタンス・プログラム・グローバル領域(インスタンスPGA)の間でメモリーが自動的に配分されます。メモリー要件の変化に応じて、メモリーはインスタンスによってSGAとインスタンスPGAの間で動的に再配分されます。

Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor Microsoft Windows x64(64ビット)『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』Oracle Database管理者ガイドOracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド

親トピック: Oracle RACのインストールのチェックリスト

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACのインストールのチェックリスト3. Oracle RACのアップグレード・チェックリスト

1.5 Oracle RACのアップグレード・チェックリスト既存のOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インストールをOracle Database 19cにアップグレードする際に関係がある追加の要件をチェックリストで確認します。

システムは次の要件を満たしている必要があります。

すべてのOracleホームのOracleホーム・ユーザーと同じWindowsユーザー・アカウントを各サーバーで使用する必要があります。

アップグレードする際に、データベース・アップグレードを実行するOracleホームでWindowsドメイン・ユーザーをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合は、ターゲット・バージョンのOracleホーム・ユーザーも同じWindowsドメイン・ユーザーを使用する必要があります。

アップグレードする際に、データベース・アップグレードを実行するOracleホームで組込みアカウント(LocalSystem)をOracleホーム・ユーザーとして使用する場合は、ターゲット・バージョンのOracleホーム・ユーザーは組込みアカウント、Windowsドメイン・ユーザーまたはWindowsグループ管理サービス・アカウント(GMSA)を使用できます。

表1-5 Oracle RACのアップグレード・チェックリスト

アイテム タスク

既存のOracleインストールおよびアップグレード計画の確認

Oracle RAC 19cをインストールするには、クラスタにOracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle ASM) 18cをインストールする必要があります。

関連項目:

『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』

『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』

インストールするOracle RACデータベースに既存のデータベースとの互換性があることの確認

Oracle Grid Infrastructure 19cのインストールまたはアップグレードを実行すると、OracleClusterwareとOracle ASMの両方が19cになります。

既存のOracleホームが存在する場合、新しいOracleホームを作成し、その新しいOracleホームにOracle Database 19cをインストールできます。Oracle Grid Infrastructureは、必ず別

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のOracleホームにインストールしてください。Oracle Grid Infrastructureは、OracleDatabaseホーム用に使用されているのと同じOracleベース・ディレクトリにインストールしないでください。

RAWデバイスからのファイルの移行 データベース・データをRAWデバイスに格納している場合、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACインストールを起動する前に、RMANを使用して、そのデータをOracle ASMまたは別のサポートされているファイル・システムにコピーする必要があります。

すべての既存ノードをアップグレードするための準備

Oracle RACデータベース・インスタンスが、新しいクラスタ・インストールのメンバーにするノードと同じノードで実行されている。たとえば、既存のOracleRACデータベースを3ノードのクラスタで実行している場合は、Oracle Universal Installerを使用してデータベースをアップグレードする際に、3つのノードすべてを選択する必要があります。アップグレード時に3つ目のインスタンスを削除して、クラスタ内の2つのノードのみをアップグレードすることはできません。

Oracle RACデータベースのバージョンがOracle Clusterwareのバージョン以前であることの確認

クラスタでは、Oracle Databaseの複数のOracleホームを使用できます。ただし、これらのホームのOracleRACデータベース・ソフトウェアのバージョンは、インストールされているOracle Clusterwareのバージョン以下である必要があります(使用するOracleClusterwareのバージョンより後にリリースされたOracle DatabaseのバージョンをOracle Clusterwareで使用することはできません)。次に例を示します。

サーバーでOracle Grid Infrastructure 19cを使用する場合、あるノードでOracle Database 19cのシングル・インスタンスのデータベースを実行し、同時にクラスタで別のOracle Database 11g リリース2 (11.2)、Oracle RAC 12c リリース1 (12.1)またはOracle RAC 19cのデータベースを実行できます。

クラスタにOracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)をインストールし、Oracle RAC 12cリリース1 (12.1)をインストールすることはできません。

関連項目

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール

2 Oracle RACおよびOracle RAC One NodeのインストールOracle Clusterwareをインストールした後、ご使用のプラットフォーム用の『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』の説明に従って、Oracle RACデータベース・ソフトウェアをインストールできます。

イメージベースのOracle DatabaseインストールについてOracle Database 18c以上では、イメージベースのインストールによってOracle Databaseソフトウェアのインストールや構成を簡単に行うことができます。イメージ作成用の設定ウィザードのインストール・オプションOracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureのインストール用の設定ウィザードを開始する前に、使用可能なイメージ作成オプションを使用するかどうかを決定します。Oracle RACにおけるマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)と非CDBとの判定CDBまたは非CDBのオプションを使用してOracle Databaseをデプロイする方法を決定するには、情報を確認します。Oracle RACおよびOracle RAC One NodeデータベースのインストールOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)およびOracle RAC One Nodeデータベースをインストールするプロセスについて説明します。TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータの簡略化されたアップグレードOracle Real Application Clustersのインストール時には、タイム・ゾーン・ファイルかアップグレードされます。Oracle RACのインストール・ディレクトリの概要Oracle Databaseソフトウェアのすべてのインストールで、Oracleベース・ディレクトリとOracleホーム・ディレクトリの両方が使用されます。Oracleホームのユーザー名およびパスワードの指定Oracle Databaseソフトウェアのセキュリティを強化するには、Oracleホーム・ユーザーの使用を選択できます。リモート・ノードでの環境変数の更新レジストリおよび環境変数に対する変更は、リモート・ノードでのユーザー・セッションにはすぐに反映されません。Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成データベース・ファイルにDirect NFS (dNFS)を使用するOracle RACデータベースをインストールおよび作成する際、様々な構成プロセスを実行する必要があります。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. イメージベースのOracle Databaseインストールの概要

2.1 イメージベースのOracle DatabaseインストールについてOracle Database 18c以降では、Oracle Databaseソフトウェアのインストールおよび構成が、イメージベースのインストールにより簡素化されています。

Oracle Databaseをインストールするには、新規Oracleホームを作成し、新しく作成したOracleホームにイメージ・ファイルを抽出し、設定ウィザードを実行して、Oracle Database製品を登録します。

イメージベースのインストールを使用すると、単一インスタンスおよびクラスタ構成用のOracleDatabaseをインストールおよびアップグレードできます。

このインストール機能は、インストール・プロセスを合理化し、大規模なカスタム・デプロイメントの自動化をサポートします。また、ベースリリース・ソフトウェアに対して必要なリリース更新(更新)またはリリース更新リビジョン(リビジョン)を適用した後に、このインストール方法を使用してカスタマイズ済イメージをデプロイすることもできます。

注意:

Oracle Databaseホームを配置するディレクトリにイメージ・ソフトウェア(db_home.zip)を抽出し、Oracle Database設定ウィザードを実行して、Oracle Databaseのインストールおよび構成を開始します。作成したOracleホームのディレクトリ・パスがOracle Optimal Flexible Architectureの推奨事項に準拠することをお薦めします。

親トピック: Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. イメージ作成用の設定ウィザードのインストール・オプション

2.2 イメージ作成用の設定ウィザードのインストール・オプションOracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureのインストール用の設定ウィザードを開始する前に、使用可能なイメージ作成オプションを使用するかどうか決定します。

イメージベースのインストールでは、設定ウィザードのsetup.exeを実行して、Oracle DatabaseのインストールまたはOracle Grid Infrastructureのインストールを開始できます。このウィザードには、次のイメージ作成オプションがあります。

注意:

setup.exeは、Oracle DatabaseとOracle Grid Infrastructureをインストールする際に推奨される設定ウィザードです。

表2-1 設定ウィザードのイメージ作成オプション

オプション 説明

-createGoldImage 現在のOracleホームからゴールド・イメージを作成します。

-destinationLocation ゴールド・イメージが作成される場所の完全なパスまたは場所を指定します。

-exclFiles 新しく作成されるゴールド・イメージから除外するファイルの完全パスを指定します。

—help 使用可能なすべてのオプションのヘルプを表示します。

次に例を示します。setup.exe -createGoldImage -destinationLocation c:\my_images

ここで:

c:\my_imagesは、イメージzipファイルが作成されるファイルの場所です。

親トピック: Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Oracle RACにおけるマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)と非CDBとの判定

2.3 Oracle RACにおけるマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)と非CDBとの判定CDBまたは非CDBのオプションを使用してOracle Databaseをデプロイする方法を決定するには、この情報を確認します。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以上では、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)または非CDBであるOracle Databaseとしてデータベースを作成する必要があります。これは、OracleRACデータベースにも適用されます。インストール・プロセスへの唯一の影響は、Oracle RACデータベースをCDBとして、または非CDBとして作成するかを選択することです。

プラガブル・データベース(PDB)は、Oracle Netクライアントに非CDBとして表示されるスキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトの移植可能な集合です。PDBはCDBに接続できます。CDBには、複数のPDBを含めることができます。各PDBは個別のデータベースとしてネットワーク上に示されます。

Oracle RACデータベースをCDBとして作成し、そのCDBに1つ以上のPDBを接続する場合、OracleRACのCDBのどのインスタンスでもPDBはデフォルトで自動起動されません。PDBに(データベース名と同じ名前のデフォルトのデータベース・サービス以外の)最初の動的なデータベース・サービスが割り当てられると、PDBはサービスが実行されるインスタンスで有効になります。

Oracle RACの1つ以上のインスタンスでPDBが有効かどうかにかかわらず、CDBは通常PDBで実行されるサービスで管理されます。インスタンス上でPDBを手動で起動することによって、Oracle RACCDBの各インスタンス上でPDBアクセスを手動で有効化できます。

関連項目:

PDBの概念の詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

PDBの管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

Oracle RAC CDBの管理の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースのインストール

2.4 Oracle RACおよびOracle RAC One NodeデータベースのインストールOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)およびOracle RAC One Nodeデータベースをインストールするプロセスについて説明します。

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)およびOracle RAC One Nodeデータベースのインストールは、次の2段階のプロセスです。

1. Oracle Databaseインストーラを実行してOracle RACソフトウェアをインストールします。

2. Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースを作成および構成します。

Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベース・ソフトウェアのインストールOracle RACまたはOracle RAC One Nodeソフトウェアをインストールします。

親トピック: Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースのインストール4. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベース・ソフトウェアのインストール

2.4.1 Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベース・ソフトウェアのインストールOracle RACまたはOracle RAC One Nodeソフトウェアをインストールします。

Oracle Real Application Clustersデータベースのインストールは、2段階のプロセスです。この手順では、最初のステップである、Oracle RACソフトウェアのインストールについて説明します。既存のOracleインストールが存在する場合、バージョン番号、パッチおよび他の構成情報を書き留めて、既存のインストールのためのアップグレード手順を確認します。インストールを進める前に『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を確認します。

1. 管理ユーザーとしてログインします。2. インストーラを実行するコマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、Oracle Databaseインストールの所有者になるユーザー・アカウント(oracleなど)でログインします。

3. Oracle Databaseインストール・イメージ・ファイル(db_home.zip)をダウンロードし、ファイルを新しいOracleホーム・ディレクトリに展開します。

注意:

作成したOracleホームのディレクトリ・パスがOracle Optimal Flexible Architectureの推奨事項に準拠することをお薦めします。また、インストール・イメージ・ファイルは、作成したこのOracleホーム・ディレクトリにのみ解凍してください。

4. Oracleホーム・ディレクトリから、Oracle Databaseソフトウェアのインストールを開始します。cd C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1setup.exe

注意:

setup.exeコマンドは、Oracleホーム・ディレクトリからのみ実行してください。他の場所からsetup.exeを実行しないでください。

5. 「構成オプションの選択」画面で、ソフトウェアのみ設定オプションを選択します。「次」をクリックします。

6. データベース・インストール・オプションの選択画面で、Oracle Real Application Clustersデータベース・インストールオプションを選択します。「次」をクリックします。

7. ノード選択画面で、Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeソフトウェアをインストールするすべてのノードを選択します。「次」をクリックします。

8. データベース・エディションの選択画面で、Enterprise Editionオプションを選択します。「次」をクリックします。

9. インストール場所の指定画面で、Oracle RACソフトウェア・インストールのOracleベースの場所を指定します。Oracleベースのディレクトリは、Gridホームのディレクトリとは別である必要があります。「次」をクリックします。

10. 前提条件チェックの実行画面に、前提条件チェックの結果が表示されます。ステータスが「失敗」のチェックがあり「修正可能」ではない場合は、この問題を手動で修正する必要がありま

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す。問題を修正した後、「再チェック」ボタンをクリックしてインストーラで要件を再確認し、ステータスを更新できます。すべてのチェックのステータスが「成功」になるまで必要な回数繰り返します。「次」をクリックします。

11. 「サマリー」画面の内容を確認し、「インストール」をクリックします。進捗インジケータが表示され、インストール・プロセスを監視できます。

Oracle RACソフトウェアをインストールした後、ORACLE_HOME\bin\dbcaディレクトリからDatabaseConfiguration Assistant (DBCA)を実行してOracle RACデータベースを作成および構成します。

関連項目

Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

親トピック: Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースのインストール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータの簡略化されたアップグレード

2.5 TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータの簡略化されたアップグレードタイム・ゾーン・ファイルはOracle Real Application Clustersをインストールするときにアップグレードされます。

Oracle Database 19cのインストールの一部として、バージョン1から12までのタイムゾーン・ファイルが、パスOracle_home\oracore\zoneinfoにインストールされます。現在のタイムゾーン・ファイルを引き続き使用するか、または最新バージョンにアップグレードすることができます。最新バージョンのタイムゾーン・ファイルにサーバーをアップグレードすることをお薦めします。新しいバージョンのタイムゾーン・ファイルへのアップグレードによって、既存のTIMESTAMP WITH TIME ZONEデータが古くなる可能性があります。新しく提供されたDBMS_DST PL/SQLパッケージを使用して、最小限の手動手順とシステム・ダウンタイムでTIMESTAMP WITH TIME ZONEデータが透過的に更新されます。

Oracle RACデータベースのすべてのインスタンスが、同じタイムゾーンを使用する必要があります。インスタンスがSQL*Plusで起動されないかぎり、Oracle RACデータベースのタイムゾーンは、デフォルトで、Gridユーザーのタイムゾーンに設定されます。SQL*Plusを使用する場合、OracleClusterwareに使用されるデータベース・インスタンスに対して確実に同じタイムゾーン設定が使用されるようにする必要があります。次のコマンドを使用してOracle Clusterwareがデータベースに使用するタイムゾーンを変更できます(ここで、time_zoneは変更するタイムゾーンです)。srvctl setenv database -env "TZ=time_zone"

タイムゾーン・バージョン・ファイルは、Oracleクライアントのインストールとともにインストールされます。Oracleクライアントのタイムゾーン・ファイルをすぐにアップグレードする必要はありません。アップグレードは、システム管理者の最も都合の良い時間に行うことができます。ただし、クライアントとサーバーで異なるタイムゾーン・バージョンを使用している場合、パフォーマンスがわずかに低下します。

関連項目:

TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータのアップグレード準備の詳細は、Oracle Databaseアップグレード・ガイドを参照してください。

タイムゾーン・ファイルおよびTIMESTAMP WITH TIME ZONEデータのアップグレード方法の詳細は、Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイドを参照してください。

異なるバージョンのタイムゾーン・ファイルで動作するクライアントおよびサーバーのパフォーマンスの影響については、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Oracle RACのインストール・ディレクトリの概要

2.6 Oracle RACのインストール・ディレクトリの概要Oracle Databaseソフトウェアのすべてのインストールで、Oracleベース・ディレクトリとOracleホーム・ディレクトリの両方が使用されます。

さらに、Windowsオペレーティング・システムでは、Oracleホーム・ディレクトリごとにホーム名が用意されています。

Oracleベース・ディレクトリの概要Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェアおよび構成ファイルが格納される場所です。Oracleホーム・ディレクトリの概要Oracleホーム・ディレクトリはOracleベース・ディレクトリにあります。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Oracle RACのインストール・ディレクトリの概要4. Oracleベース・ディレクトリの概要

2.6.1 Oracleベース・ディレクトリの概要Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェアと構成ファイルが格納されている場所です。

デフォルトでは、Oracle Databaseソフトウェア・バイナリ・ファイルはOracle Universal Installer(OUI)により、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリ内に、バージョンとOracleホーム名でインストールされます。Oracleベース・ディレクトリは、指定されたインストール所有者によって、ソフトウェアの複数のインストールに対して使用できます。別のOracleベース・ディレクトリが、Oracle Databaseソフトウェアのインストール時に指定した各Oracleホーム・ユーザー用に作成されます。

Oracleホーム・ユーザーはOracleベース・ディレクトリを完全に制御できます。セキュリティ上の理由で、異なるOracleホーム・ディレクトリのOracleホーム・ユーザーとして使用する異なるWindowsユーザー・アカウントは、同じOracleホーム・ディレクトリを共有することは許可されていません。ただし、Oracle Databaseのアップグレードをサポートするために、組込みアカウントとWindowsユーザー・アカウント間でのOracleベース・ディレクトリの共有はサポートされています。Oracle Database 18cリリースで、これより前のリリースのOracle DatabaseからOracleベース・ディレクトリを再使用することを選択した場合、Oracle Database 18cリリースのOracleホーム・ユーザーは、これより前のリリースのOracleベース・ディレクトリに対して完全な制御を持ちます。

Oracle Databaseソフトウェアのインストール時にOracleホーム・ユーザーを指定した場合は、Oracleホーム・ユーザー名がOracleベースのデフォルトのパスに含まれています。デフォルトのWindowsインストールでは、Oracleベース・ディレクトリは次のようになります(ここでusernameは、Oracleホーム・ユーザーとしてWindows組込みアカウントを選択した場合はOracleインストール・ユーザーになり、Oracleホーム・ユーザーを指定した場合はOracleホーム・ユーザーになります)。DRIVE_LETTER:\app\username

Oracle Grid InfrastructureインストールとOracle RACインストールのOracleホーム・ユーザーが別の場合は、Optimal Flexible Architecture (OFA)ガイドラインに従って2つのOracleベースのパスが存在します。たとえば、ユーザーgridがOracle Grid InfrastructureインストールのOracleホーム・ユーザーで、ユーザーoracleがOracle DatabaseインストールのOracleホーム・ユーザーの場合、2つのOracleベース・ディレクトリが存在します。次の例では、X:はマウントされているディスクです。

X:\app\gridは、Gridユーザー(この例ではgrid)のOracleベースで、Oracle Grid Infrastructureインストールの場合のOracleホーム・ユーザーです。

X:\app\oracleは、Oracleユーザー(この例ではoracle)のOracleベースで、Oracle Databaseインストールの場合のOracleホーム・ユーザーです

注意:

Oracleホーム・ユーザーとしてWindowsユーザー・アカウントを使用してOracle Database 12cリリース1(12.1)以上のリリースのインストール後は、同じOracleベース・ディレクトリを共有するOracle

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Databaseのこれより古いバージョンをインストールしないでください。旧リリースのソフトウェアのインストール中にACLがリセットされ、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)(またはそれ以上)のサービスがOracleベース・ディレクトリおよびファイルにアクセスできなくなる可能性があります。

親トピック: Oracle RACのインストール・ディレクトリの概要

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Oracle RACのインストール・ディレクトリの概要4. Oracleホーム・ディレクトリの概要

2.6.2 Oracleホーム・ディレクトリの概要Oracleホーム・ディレクトリは、Oracleベース・ディレクトリの下に配置されます。

デフォルトのWindowsインストレーションで、Oracleホーム・ディレクトリの名前をdbhome_1に指定すると、次のようなOracleベース・ディレクトリになります(ここで、usernameは、Windowsのセキュリティを選択していない場合はOracleインストール・ユーザーで、Oracleホーム・ユーザーを指定した場合はOracleホーム・ユーザーになります)。DRIVE_LETTER:\app\username\product\19.0.0\dbhome_1

Oracleソフトウェア用に選択するパス(OracleホームのパスおよびOracleベースのパスなど)には、ASCII文字のみを使用します。一部のOracleソフトウェアのディレクトリ・パスにはデフォルトでインストール・ユーザー名が使用されるため、このASCII文字制限は、ユーザー名、ファイル名およびディレクトリ名にも適用されます。

親トピック: Oracle RACのインストール・ディレクトリの概要

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Oracleホーム・ユーザーの名前とパスワードの指定

2.7 Oracleホーム・ユーザーの名前とパスワードの指定Oracle Databaseソフトウェアのセキュリティを強化するには、Oracleホーム・ユーザーの使用を選択できます。

Oracleホーム・ユーザーは、インストール中に指定される標準のWindowsユーザー・アカウント(管理者アカウントではありません)で、Oracleホーム用のOracle Databaseで必要となるWindowsサービスを実行します。

Oracleホーム・ユーザーは、Oracleホームに関連付けられ、インストール後には変更できません。システムの異なるOracleホームは、同じOracleホーム・ユーザーを共有するか、異なるOracleホーム・ユーザー名を使用できます。Oracle RACデータベースの場合、OracleホームのWindowsユーザー・アカウントはドメイン・アカウントであり、既存のWindowsアカウントであることが必要です。

管理者管理データベースの場合、Oracle Cluster Registry (OCR)のセキュア・ウォレットに、Oracleホーム・ユーザーのパスワードを格納できます。このようなウォレットがOCR内に存在する場合、OracleDatabase管理ツールでは、ウォレットからのパスワードが自動的に使用され、管理操作時にOracleホーム・ユーザーのパスワードの入力は求められません。

ポリシー管理データベースの場合、OCR内のセキュア・ウォレットにOracleホーム・ユーザーのパスワードを格納する必要があります。ポリシー管理データベースが作成されると、ウォレットは(存在しない場合には) Oracle Database Configuration Assistantによって自動的に作成されます。

関連項目:

Oracleインストール・ユーザーおよびOracleホーム・ユーザーの構成の詳細は、『Oracle GridInfrastructureインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows x64 (64-Bit)』を参照してください。

Oracle Databaseサービス用のOracleウォレットの作成については、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. リモート・ノードでの環境変数の更新

2.8 リモート・ノードでの環境変数の更新レジストリおよび環境変数に対する変更は、リモート・ノードでのユーザー・セッションにはすぐに反映されません。

インストール中に、Oracle RACをインストールした各ノードでWindowsレジストリと環境変数が変更されます。新しいレジストリ・エントリと環境変数設定は、インストールを実行したノード(ローカル・ノード)で確認できます。ただし、リモート・ノードの新しい設定を、すぐにユーザー・セッションで使用することはできません。新しくインストールしたOracleホームからスクリプトまたはアプリケーションを実行しようとすると、次のようなエラーが生成されます。

ORACONFIG.exe - コンポーネントが見つかりません

OCI.dllが見つかりません

変更した環境変数をリモート・ノードで使用できるようにするには、次のアクションのいずれかを行います。

1. リモート・ノードでの現在のセッションをクローズ(ログオフ)してから、そのリモート・ノードにログオンして、新しいセッションを作成します。

2. 環境変数をリモート・ノードで使用できるようにします。a. スタート・メニューから「マイ コンピュータ」を右クリックして、「プロパティ」を選択しますまたは、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウでSYSDM.CPLと入力します。

b. 「詳細設定」タブを選択します。c. 「環境変数」をクリックします。変更した環境変数が確認できます。

d. 「OK」をクリックして、「システムのプロパティ」ウィンドウを閉じます。

親トピック: Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

2.9 Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成データベース・ファイルにDirect NFS (dNFS)を使用するOracle RACデータベースをインストールおよび作成する際、様々な構成プロセスを実行する必要があります。

Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールの実行ソフトウェアのみのインストールでは、Oracle Databaseソフトウェアをインストールしますが、インストール・プロセスの一部としてデータベースを作成しません。Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの構成Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (Oracle ASMCA)を使用すると、OracleDatabase Configuration Assistant (DBCA)の共通ファイルの場所のステップで使用されるOracleAutomatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)マウント・ポイントを作成できます。Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、データファイルの記憶域に対してDirect NFSを使用するOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースを作成します。Direct NFSの有効化および構成Oracle Databaseソフトウェアのインストール後、Direct NFSオプションを手動で有効にする必要があります。Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの削除Direct NFSを使用してマウント・ポイントを構成すると、Oracle Automatic Storage ManagementConfiguration Assistant (ASMCA)を使用してOracle Automatic Storage Management Cluster FileSystem (Oracle ACFS)マウント・ポイントを削除できます。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールの実行

2.9.1 Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールの実行ソフトウェアのみのインストールでは、Oracle Databaseソフトウェアをインストールしますが、インストール・プロセスの一部としてデータベースを作成しません。

1. Oracleホーム・ディレクトリからsetup.exeを実行してOracle Universal Installer (OUI)を起動します。

2. 「構成オプションの選択」画面で、「ソフトウェアのみの設定」を選択します。3. データベース・ソフトウェアをインストールするノードを選択します。4. インストールするデータベースのエディションを選択します。5. ソフトウェア・インストール所有者にOracleホーム・ユーザーを指定するか、Windows組込みのユーザーの使用を選択します。

6. 「インストール場所の指定」画面で、Oracleベース・ディレクトリおよびソフトウェアの場所(Oracleホーム・ディレクトリ)へのパスを入力します。

7. 「サマリー」画面で、選択を確認して、「インストール」をクリックします。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの構成

2.9.2 Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの構成Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (Oracle ASMCA)で、Oracle DatabaseConfiguration Assistant (DBCA)の「共通ファイルの場所」のステップで使用されるOracle AutomaticStorage Management Cluster File System (Oracle ACFS)のマウント・ポイントを作成できます。

Oracle ACFSファイルシステムをWindows上で作成する場合、コンピュータの管理者でもあるWindowsドメイン・ユーザーとしてASMCAを実行します。

1. Grid_home/binディレクトリからasmca.exeを実行して、ASMCAを起動します。2. 「ディスク・グループ」タブを選択します。3. 「ディスク・グループ名」を右クリックし、「データベース使用のACFSの作成」を選択します。

4. 「データベースのACFSの作成」ウィンドウで、マウント・ポイントの場所、ボリューム名およびサイズを指定し、「OK」をクリックします。

たとえば、次のように指定できます。

マウント・ポイント: C:\oradatamnt

ボリューム名: dbnfs

サイズ(GB): 70

5. 表示される情報ポップアップ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

このウィンドウには、ASMCAによって実行されるアクションの概要が示されます。

6. 「ASMクラスタ・ファイルシステム」タブを選択します。

作成したマウント・ポイントは、このページに表示されます。

関連項目

Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド

親トピック: Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成

2.9.3 Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、データファイルの記憶域に対してDirectNFSを使用するOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースを作成します。

1. Oracle_home\binディレクトリからdbca.exeを実行し、Database Configuration Assistantを起動します。

2. 「データベース操作」画面で、「データベースの作成」を選択します。3. 「作成モード」画面で、「拡張構成」を選択します。4. 「データベース・テンプレート」画面で、「データベース・タイプ」に「Oracle Real Application

Clusters (RAC)データベース」を選択します。「構成タイプ」で、「ポリシー管理型」または管理者管理型のいずれかを選択できます。作成するデータベースのタイプに最も適切なテンプレートを選択します。

5. 次の4つの画面で、ビジネス要件を最も満たす選択を行い、情報を指定します。6. 「記憶域の場所」画面で次のステップを実行します。

a. データベース・ファイルの記憶域タイプとして「ファイル・システム」を選択します。b. オプション「すべてのデータベース・ファイルに対して共通の位置を使用」を選択します。

c. 「ファイルの場所」フィールドで、C:\oradatamntなどのACFSマウント・ポイントの場所を指定します。

7. データベース・オプションの指定画面で、データベースに対して追加の構成を選択します。8. 「構成オプション」画面で、デフォルト設定を使用するか、初期化パラメータにカスタマイズ値を指定します。

9. 「作成オプション」画面で、オプション「データベース作成スクリプトの生成」を選択します。スクリプト・ファイルの宛先ディレクトリを指定するか、デフォルト値を使用します。

10. 前提条件チェックが完了した後、「サマリー」画面で、インストール・ウィンドウを最小化します。この時点では、「終了」をクリックしないでください。

11. Direct NFSオプションを有効にします。12. Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (ASMCA)で作成した仮想マウント・ポイントを削除します。

13. NFSサーバーだけでなく各ノードにおいてローカルで必要なすべてのディレクトリを作成します。このためには、たとえば、次のように作成できます(orclはデータベースSIDを表し、pdb1はプラガブル・データベース(PDB)名を表します)。

各ノードで、ディレクトリc:\oracle\oradatamnt\orcl\pdb1を作成します。

NFSサーバーで、ディレクトリ/export/abcd/orcl/pdb1を作成します。

14. DBCAウィンドウに戻り、「終了」をクリックします。15. 生成されたスクリプトをクラスタ・ノードで実行し、データベースを作成します。16. データベース・ファイルの場所を表すドライブ文字をNFSサーバー上のCIFS共有にマップします。

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次のようなコマンドを使用します。NET USE * \\filer\vol0\orcl

このステップを完了した後、OracleとWindows OSの両方が、データベース・ファイルが存在する場所にアクセスできるようになります。OracleはDNFSを使用しますが、Windows OSはCIFSを使用して、NFSサーバー上の同じ場所にアクセスします。

17. Direct NFSがデータベースに構成されていることを確認してください。a. SQL*Plusを起動します。b. 新しく作成したデータベースにDBAユーザーとして接続します。c. 次のSQLコマンドを実行します。

SELECT * FROM v$dnfs_servers;

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Direct NFSの有効化および構成

2.9.4 Direct NFSの有効化および構成Oracle Databaseソフトウェアをインストールした後に、Direct NFSオプションを手動で有効にする必要があります。

1. プログラムOracle_home\bin\enable_dnfs.batを実行します。2. oranfstabファイルを作成します。

関連項目

『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows x64(64-Bit)』

親トピック: Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeのインストール3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの削除

2.9.5 Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの削除Direct NFSを使用してマウント・ポイントを構成したので、Oracle Automatic Storage ManagementConfiguration Assistant (ASMCA)を使用して、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System(Oracle ACFS)のマウント・ポイントを削除できます。

Oracle ACFSファイルシステムをWindows上で作成する場合、コンピュータの管理者でもあるWindowsドメイン・ユーザーとしてASMCAを実行します。

1. Grid_home/binディレクトリからasmca.exeを実行して、ASMCAを起動します。2. 「ASMクラスタ・ファイルシステム」タブを選択します。3. 以前に作成したマウント・ポイント(C:\oradatamnt)を選択し、「すべてをディスマウント」をクリックします。

4. 「ボリューム」タブを選択します。5. マウント・ポイントを右クリックして、「削除」を選択します。

親トピック: Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

3 Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)をスタンドアロン・モードで使用して、Oracle RealApplication Clusters (Oracle RAC)データベースを作成および削除します。

Oracle RACまたはOracle RAC One NodeでのOracle DBCAの使用Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)は、Oracleデータベースを作成および構成するためのツールです。Oracle Database Configuration AssistantについてOracle RACデータベース作成用にOracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)で提供されている機能について説明します。Oracle RACのインストール・オプションの選択Oracle RACをインストールするためのオプションを選択する場合に、トピックを確認します。Oracle Database VaultオプションのインストールOracle Database Vaultのインストールと構成には、インストール時およびインストール後のアクションが必要です。以前のリリースからのリスナーの自動移行以前のデータベース・リリースからのリスナーの移行については、この情報を確認します。Oracle DBCAの要件の検証クラスタ検証ユーティリティ(CVU)を使用して、システムで構成変更の準備が整っていることを検証します。DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成の前に完了するタスクOracle Database Configuration Assistantを使用してOracle RACデータベースを作成する前に、ソフトウェア要件を満たすようシステムを構成する必要があります(Oracle Grid Infrastructureのインストールの一環としてこれを行っていなかった場合)。Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するには、この情報を確認します。DBCAを使用したOracle RAC One Nodeデータベースの作成クラスタ・ノードにOracle RACソフトウェアのみをインストールすることを選択した場合、Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用してOracle RAC One Nodeを構成できます。DBCAを使用したOracle RACデータベースの削除Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用したOracle RACデータベースの削除は、データベースおよびデータベース・オブジェクトの削除を伴います。Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成データベース・ファイルにDirect NFS (dNFS)を使用するOracle RACデータベースをインストールおよび作成する際、様々な構成プロセスを実行する必要があります。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースに対するOracle DBCAの使用

3.1 Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースに対するOracle DBCAの使用Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)は、Oracleデータベースを作成および構成するためのツールです。

次に、Oracle DBCAの主なデータベース機能を示します。

データベースの作成および削除

データベース・テンプレートの作成

プラガブル・データベース(PDB)の作成、接続、切断および削除

データベース・インスタンスの追加および削除

データベースのOracle Enterprise Manager Cloud Controlへの登録

Directory Serverを使用した(Oracle Database Vaultなどの)データベース・オプションの構成および登録

注意:

クラスタ管理サービスは、DBCAでは管理できなくなりました。かわりに、Oracle Enterprise ManagerCloud Controlのクラスタ管理サービスに関するページ(使用可能な場合)またはSRVCTLを使用します。詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

関連項目

Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択

Oracle Database Net Services管理者ガイドOracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle Database Configuration Assistantについて

3.2 Oracle Database Configuration AssistantについてOracle RACデータベース作成用にOracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)で提供されている機能について説明します。

Oracle DBCAによって、ポリシー管理データベースと管理者管理データベースの両方を作成できます。Oracle DBCAを使用すると、データベースの作成時にサイト固有の表領域を作成することもできます。Oracle DBCAテンプレートとは異なるデータ・ファイル要件がある場合は、Oracle DBCAによってデータベースを作成し、後でデータ・ファイルを変更します。また、データベースの作成時に、ユーザー定義のスクリプトを実行することもできます。

また、Oracle DBCAは、クラスタ管理ツールなど、Oracleの様々な高可用性機能を使用できるOracleRAC環境を構成します。Oracle DBCAは、定義した構成のサポートに必要なすべてのデータベース・インスタンスも起動します。

Oracle DBCAを使用すると、Oracle提供のテンプレート、またはユーザーが作成したテンプレートからデータベースを作成できます。このテンプレートには、特定のタイプのワークロードに最適化された設定が含まれています。

次の2つのタイプのワークロードのテンプレートが提供されています。

汎用またはトランザクション処理

データ・ウェアハウス

より複雑な環境では、「カスタム・データベース」オプションを選択できます。このオプションはテンプレートを使用しないため、より広範囲なインタビューが行われます。これによって、データベースを作成する時間が長くなります。

「詳細表示」をクリックして、各タイプのデータベースの構成を確認します。データベースがサポートするワークロードのタイプに応じて適したテンプレートを選択します。どちらを選択するか不明な場合は、デフォルトの「汎用またはトランザクション処理」テンプレートを選択します。

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択

3.3 Oracle RACのインストール・オプションの選択Oracle RACをインストールするためのオプションを選択する場合に、トピックを確認します。

セキュリティ通知の連絡先の選択インストール中に、「セキュリティ・アップデートの構成」画面で、セキュリティ通知の連絡先を指定するように求められます。インストール・オプションの選択ソフトウェアをインストールするためにインストール・オプションのいずれかを選択する必要があります。Oracle Grid Infrastructureのデプロイメントに対するデータベース・タイプの選択インストール中に、Oracle Universal Installer (OUI)によって、クラスタ用Oracle GridInfrastructureがインストールされているか検出されます。インストールされている場合は、作成するデータベースのタイプを指定する必要があります。クラスタ・データベースの管理タイプの選択Oracle RACデータベースを作成する際には、作成するデータベースとして次の2つのデータベース・タイプのいずれかを選択できます。インストール・タイプの選択Oracle Universal Installer (OUI)を実行してOracle RACをインストールする場合、「標準」または「拡張」のインストール・タイプを選択できます。データベース名の選択データベース名は様々な文字列で構成されますが、許可されている文字のみを使用する必要があります。データベース名を選択する場合には、次のガイドラインを確認します。データベース・パスワードの要件データベースを保護するには、事前定義されたユーザー・アカウント用のパスワードであっても、Oracle推奨のパスワード要件を満たすパスワードを使用します。自動メモリー管理のインストール・オプションについてインストール時に自動メモリー管理を構成する必要があるかどうかを決定します。インストール時のキャラクタ・セットの選択についてデータベースを作成する前に、使用するキャラクタ・セットを決定します。インストール後のデータベース・サービスの管理Oracle RACデータベースのデータベース・サービスのすべての管理および監視には、サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)、Oracle Enterprise Manager Database ExpressまたはOracle EnterpriseManager Cloud Controlを使用してください。

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. セキュリティ通知の連絡先の選択

3.3.1 セキュリティ通知の連絡先の選択インストール中に、「セキュリティ・アップデートの構成」画面で、セキュリティ通知の連絡先を指定するように求められます。

次のクリティカル・パッチ更新での配布を待つには重大過ぎると判断された脆弱性の修正に対しては、必要に応じてセキュリティ・アラートが発行されます。

1. オプション: 次のいずれかの形式で、セキュリティ上の連絡先情報を指定します。

インストールのセキュリティ情報を受信する電子メール・アドレス。

インストールのセキュリティ情報を受信し、セキュリティ・アップデート用にシステムを登録するためのMy Oracle Supportの電子メール・アドレスまたはアカウント名。My OracleSupportを介して、アラートに関する情報を受信できます。

セキュリティ更新で収集される情報は、構成情報にかぎられます。収集されるデータに個人情報は含まれません(送信上の問題に備えたローカルの連絡先名は除きます)。セキュリティ・アップデートを有効化しない場合でも、ライセンスされているOracle機能はすべて使用できます

My Oracle Supportの資格証明を指定すると、インストールされたOracle製品に関する構成情報が、セキュリティ・アップデートによって自動的に収集され、Oracleのサポート・システムにアップロードされます。収集された情報にはMy Oracle Supportアカウントを使用してアクセスし、セキュリティ・アラートに加え、ヘルス・チェック、パッチおよびその他の推奨事項を確認できます。

2. Optional: セキュリティ通知を受信しないように選択するには、「セキュリティ・アップデートの構成」画面のすべてのフィールドを空白のままにします。

この情報は指定しないこともできますが、セキュリティ通知の連絡先を構成することをお薦めします。

3. 「次へ」をクリックして、続行します。

関連項目:

「Oracleセキュリティ・ポリシー」ページには、次のURLからアクセスできます。

http://www.oracle.com/us/support/assurance/fixing-policies/index.html

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. インストール・オプションの選択

3.3.2 インストール・オプションの選択ソフトウェアをインストールするためにインストール・オプションのいずれかを選択する必要があります。

1. 「インストール・オプションの選択」ページで、次のいずれかのオプションを選択できます。

単一インスタンス・データベースの作成および構成: このオプションを使用すると、特定のシステムのロード要求用に設計された事前構成済データベース・テンプレートを使用してデータベースを作成できます。たとえば、オンライン・トランザクション処理(OLTP)データベース、意思決定支援データベース、データ・ウェアハウス・データベースなどです。

ソフトウェアのみのセットアップ: Oracle Databaseソフトウェアをインストールします。インストール完了後にインストールされたユーティリティを使用して、データベースの構成を完了する必要があります。

2. オプション: Oracle Databaseソフトウェアをインストールする場合は、事前構成済データベース・オプションを使用するか、構成の選択ページで「詳細」オプションを選択してカスタム初期データベースを構成することをお薦めします。

3. 既存のOracleインストールが存在する場合、バージョン番号、パッチおよび他の構成情報を書き留めて、既存のインストールのためのアップグレード手順を確認します。

関連項目:

インストールを進める前に手順を決定するには、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. Oracle Grid Infrastructureのデプロイメントに対するデータベース・タイプの選択

3.3.3 Oracle Grid Infrastructureのデプロイメントに対するデータベース・タイプの選択インストール中に、Oracle Universal Installer (OUI)によって、クラスタ用Oracle Grid Infrastructureがインストールされているか検出されます。インストールされている場合は、作成するデータベースのタイプを指定する必要があります。

ソフトウェアのインストール後に、どのタイプのデータベースを作成するかを決定します。

シングル・インスタンス・データベース

Oracle RACデータベース

Oracle RAC One Nodeデータベース

このクラスタ上にタイプが異なるデータベースを作成する予定である場合は、最も高度なオプションを選択します。

たとえば、シングル・インスタンス・データベースとOracle RAC One Nodeデータベースのみを作成する場合は、Oracle RAC One Nodeデータベースのオプションを選択します。シングル・インスタンス・データベースとOracle RACデータベースを作成する場合は、Oracle RACデータベースのオプションを選択します。

Oracle RAC One Nodeのインストールを計画している場合は、クラスタの複数のノードにOracleRACソフトウェアをインストールできます。Oracle RAC One Nodeインストールは、Oracle RAC One Nodeプール・メンバーとして選択したノードのいずれかで、インスタンスを起動します。そのインスタンスが停止した場合、OracleRAC One Nodeインスタンスは別のプール・メンバーにフェイルオーバーされます。この機能により、データベース・インスタンスと接続が他のクラスタ・ノードに移行され、高可用性が実現されます。

関連項目:

シングル・インスタンス・データベースのOracle RACへの変換方法については、『Oracle RealApplication Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. クラスタ・データベースの管理タイプの選択

3.3.4 クラスタ・データベースの管理タイプの選択Oracle RACデータベースを作成する際には、作成するデータベースとして次の2つのデータベース・タイプのいずれかを選択できます。

ポリシー管理型データベース: サーバーのプールに基づいてデータベース・インスタンスが自動的に管理され、リソースを効率的に使用できます。

管理者管理型データベース: データベース・インスタンスは、クラスタ内の特定のサーバーに関連付けられます。

関連項目:

サーバー・プールおよび様々なクラスタ・データベース管理タイプの詳細は、『Oracle RealApplication Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. インストール・タイプの選択

3.3.5 インストール・タイプの選択Oracle Universal Installer (OUI)を実行してOracle RACをインストールする場合、「標準」または「拡張」のインストール・タイプを選択できます。

標準インストール・タイプでは、基本的な構成を使用して、Oracle Databaseのデフォルト構成をインストールします。インストール・タイプとして「標準」を選択することをお薦めします。

拡張インストールはカスタム・インストールで使用します。拡張インストールは、インストールについて次のような固有の要件がある場合にのみ使用します。

インストールへの固有のコンポーネントの追加

SYS、SYSTEMおよびDBSNMPの各アカウントに異なるパスワードが必要

サーバーで使用するものとは異なるデータベース・キャラクタ・セットの使用

製品言語の変更

その他の非標準の構成

Oracle Databaseで提供される事前構成済データベースの種類汎用およびトランザクション処理タイプおよび「データ・ウェアハウス」タイプでは、各データベース・タイプに適した事前構成済データベース・テンプレートが使用されます。詳細なデータベース構成の使用Oracle Databaseに対する特別な要件がある場合は、「詳細なデータベース構成」オプションを使用します。他の言語でのOracle Databaseのインストールについてデータベースまたはデータベースで実行されているアプリケーションで、デフォルト(英語)以外の言語を使用するには、拡張インストールを使用する必要があります。

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. インストール・タイプの選択5. Oracle Databaseで提供される事前構成済データベースの種類

3.3.5.1 Oracle Databaseで提供される事前構成済データベースの種類「汎用目的/トランザクション処理」タイプおよび「データ・ウェアハウス」タイプでは、各データベース・タイプに適した事前構成済データベース・テンプレートが使用されます。

インストール中に、Oracle Universal Installer (OUI)によってOracle Net Configuration Assistant(NETCA)およびOracle Database Configuration Assistant (DBCA)が起動され、以降は入力しなくても事前構成済データベースがインストールされます。データベースのインストール中、OUIにプログレス・バーが表示されます。

これら2つの構成タイプのDBCAの処理によって、初期データベースが作成され、Oracleネットワーク・サービスが構成されます。

親トピック: インストール・タイプの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. インストール・タイプの選択5. 「詳細」データベース構成の使用

3.3.5.2 「詳細」データベース構成の使用Oracle Databaseに特別な要件がある場合は、「詳細」データベース構成オプションを使用します。

このインストール・タイプを使用して利用可能な「詳細」構成オプションには、OracleRAC、Automatic Storage Management、バックアップとリカバリ構成、Oracle Enterprise Manager CloudControlとの統合、よりきめ細かいメモリー・チューニングおよびその他のオプションが含まれています。

親トピック: インストール・タイプの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. インストール・タイプの選択5. 他の言語でのOracle Databaseのインストールについて

3.3.5.3 他の言語でのOracle Databaseのインストールについてデータベースまたはデータベースで実行されているアプリケーションで、デフォルト(英語)以外の言語を使用するには、拡張インストールを使用する必要があります。

ヒント:

デフォルトでは、Oracle Universal Installer (OUI)によって、新しいデータベースのキャラクタ・セットがオペレーティング・システムの言語に基づいて構成されます。

関連項目:

キャラクタ・セットおよび言語サポートの詳細は、Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイドを参照してください。

様々な言語でのOUIの実行の詳細は、Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor MicrosoftWindowsを参照してください。

親トピック: インストール・タイプの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. データベース名の選択

3.3.6 データベース名の選択データベース名は様々な文字列で構成されますが、許可されている文字のみを使用する必要があります。データベース名を選択する場合には、次のガイドラインを確認します。

データベース名の入力フィールドは、次のOracle初期化パラメータ値の設定に使用されます。

DB_NAME

DB_UNIQUE_NAME

DB_DOMAIN

Oracle RAC環境では、データベース名(DB_UNIQUE_NAME)部分は30文字以内の文字列で、英数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)およびシャープ記号(#)を使用できますが、先頭は英字である必要があります。その他の特殊文字はデータベース名に使用できません。データベースのDB_NAMEパラメータは、データベース名の最初の8文字に設定されます。

グローバル・データベース名のドメイン部分(DB_DOMAIN)は、128文字以内にします。ドメイン名にアンダースコア(_)は使用できません。DB_UNIQUE_NAME.DB_DOMAINの値は、それ全体で企業内で一意である必要があります。

注意:

Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)データベースの場合は、プラガブル・データベース(PDB)名は、クラスタ内で一意である必要があります。

データベース名とORACLE_SID

Oracle Service Identifier (SID)接頭辞はデータベース名の最初の8文字です。SID接頭辞には、a-z、A-Zおよび0-9の文字のみを使用できます。SID接頭辞には、オペレーティング・システムの特殊文字を含めることはできないため、データベース名の最初の8文字に特殊文字を使用した場合、この特殊文字はSID接頭辞では省略されます。各データベースに1つのSID接頭辞があります。データベースのSID接頭辞は、クラスタ内で一意である必要があります。

Oracle RACデータベースの場合、各インスタンスに、SID接頭辞とインスタンス番号で構成される一意の識別子(ORACLE_SID)があります。ORACLE_SID接頭辞に使用できるのは、12文字までです。OracleRACデータベース・インスタンスのORACLE_SIDは、そのデータベースに選択した管理方法に応じて異なる方法で生成されます。ポリシー管理型のデータベースを選択した場合、Oracleはname_#(nameはDB_UNIQUE_NAMEの最初の8文字の英数字で、#はインスタンス番号)という形式のSIDを生成します。管理者管理データベースを選択した場合、Oracle Database Configuration Assistantは、name#(nameはDB_UNIQUE_NAMEの最初の8文字の英数字で、#はインスタンス番号)という形式を使用して、インスタンス名のデフォルトSIDを生成します。ただし、インストール中またはデータベース作成中に、SIDのデフォルト以外の値を指定できます。インスタンスごとに、インスタンス番号がこの文字列の末尾に自動的に追加されます。

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Oracle RAC One Nodeデータベースの場合、インスタンス名はORACLE_SID_1で、これはSID接頭辞に「_1」を加えて構成されています。オンライン再配置の際には、2番目のインスタンスORACLE_SID_2が起動し、再配置の完了後にはそれが唯一のインスタンスになります。次のオンライン再配置では、新しいインスタンスとしてORACLE_SID_1が使用されます。

例3-1 グローバル・データベース名および関連する初期化パラメータ

データベースのグローバル・データベース名がorl$racprod2551.example.comの場合(インストール時に指定したもの)、次の値が初期化パラメータに使用されます。

パラメータ 値

DB_UNIQUE_NAME orl$racprod2551

DB_DOMAIN example.com

DB_NAME orl$racp

例3-2 DB_UNIQUE_NAMEおよび関連するORACLE_SID値

データベースのDB_UNIQUE_NAMEがorl$racprod2551の場合、次のSID値が使用されます。

データベースまたはインスタンスのタイプ ORACLE_SIDに使用される値

単一インスタンスのOracle Database orlracpr

ポリシー管理型のOracle RACインスタンス orlracpr_1

管理者管理型Oracle RACインスタンス orlracpr1

Oracle RAC One Nodeデータベース・インスタンス

orlracpr_1

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. データベース・パスワードの要件

3.3.7 データベース・パスワードの要件データベースを保護するには、事前定義されたユーザー・アカウント用のパスワードであっても、Oracle推奨のパスワード要件を満たすパスワードを使用します。

Oracle Databaseには、事前定義されたユーザー・アカウントのセットが提供されています。パスワードは、安全な方法で作成します。デフォルト・パスワードがある場合は、これらのパスワードを安全なパスワードに変更します。

Oracle Databaseユーザーのセキュリティは、様々な方法で管理できます。

パスワードの作成方法に対する制限の適用

ユーザー・プロファイルの作成

ユーザー・アカウントの追加の保護のためのユーザー・リソース制限の使用

関連項目

『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. 自動メモリー管理のインストール・オプションについて

3.3.8 自動メモリー管理のインストール・オプションについてインストール中に自動メモリー管理を構成するかどうかを決定します。

典型的なインストールの際に、Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用してデータベースを作成すると、自動メモリー管理が有効化されます。拡張インストールを選択した場合は、メモリーの割当てを手動で指定するか、または自動メモリー管理を有効化することができます。

データベース・インスタンスの合計物理メモリーが4GBを超える場合は、データベースのインストールおよび作成時にOracle Automatic Memory Managementオプションを選択できません。かわりに、自動共有メモリー管理を使用します。自動共有メモリー管理によって、必要に応じて使用可能なメモリーが様々なコンポーネントに自動的に配分されるため、システムでは使用可能なすべてのSGAメモリーを最大限に使用できます。

自動メモリー管理を使用すると、Oracle Databaseインスタンスにより、メモリーが自動的に管理およびチューニングされます。自動メモリー管理を使用する場合は、メモリー・ターゲットを選択すると、インスタンスによってシステム・グローバル領域(SGA)とインスタンス・プログラム・グローバル領域(インスタンスPGA)の間でメモリーが自動的に配分されます。メモリー要件の変化に応じて、メモリーはインスタンスによってSGAとインスタンスPGAの間で動的に再配分されます。

自動メモリー管理は、データベースのインストール中でもインストール後でも有効化できます。インストール後に自動メモリー管理を有効にする場合は、データベースを停止して再起動する必要があります。

注意:

デフォルトでは、RAMが4 GBを超えるノードで典型的なインストールを実行した場合、自動メモリー管理は無効化されます。

関連項目

Oracle Database管理者ガイド

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. インストール中のキャラクタ・セット選択について

3.3.9 インストール中のキャラクタ・セット選択についてデータベースを作成する前に、使用するキャラクタ・セットを決定します。

データベースを作成した後でキャラクタ・セットを変更すると、一般的に、時間およびリソースの面で大きなコストがかかります。このような処理を行うには、データベース全体をエクスポートした後で再びインポートすることにより、すべての文字データの変換が必要な場合もあります。そのため、データベース・キャラクタ・セットは、インストールの時点で慎重に選択することが重要です。

Oracle Databaseでは、キャラクタ・セットを次のものに使用します。

SQL文字データ型(CHAR、VARCHAR2、CLOB、およびLONG)で格納されているデータ。

表名、列名、PL/SQL変数などの識別子。

ストアドSQLおよびPL/SQLソース・コード(このコードに埋め込まれたテキスト・リテラルも含む)。

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降、汎用/トランザクション処理またはデータ・ウェアハウスのテンプレートから作成されたデータベースのデフォルトのデータベース・キャラクタ・セットは、Unicode AL32UTF8です。

Unicodeは、現在世界で使用されている言語のほとんどをサポートしている汎用キャラクタ・セットです。また、現在では使用されていない歴史的な文字(アルファベット)も多数サポートしています。Unicodeは、Java、XML、XHTML、ECMAScript、LDAPなど、多くのテクノロジのネイティブ文字コードです。Unicodeは、インターネットや世界経済をサポートしているデータベースに非常に適しています。

AL32UTF8はマルチバイト・キャラクタ・セットであるため、文字データに対するデータベース操作の速度は、WE8ISO8859P1やWE8MSWIN1252などのシングルバイト・データベース・キャラクタ・セットと比較すると若干遅い可能性があります。AL32UTF8では、ASCIIレパートリ以外の文字を使用するほとんどの言語のテキストに対する記憶域要件が、その言語をサポートするレガシー・キャラクタ・セットよりも高くなります。CLOB (キャラクタ・ラージ・オブジェクト)列に保存される場合のみ、英語データにはより多くの領域が必要になります。NUMBERまたはDATEなどの文字以外のデータ型の記憶域は、キャラクタ・セットに依存しません。Unicodeでは、汎用性や柔軟性があるために、通常はこうした過剰な負担が生じます。

データベースで単一グループの言語を必ずサポートする必要があり、互換性、記憶域またはパフォーマンス要件を満たすためにレガシー・キャラクタ・セットが重要である場合にのみ、レガシー・キャラクタ・セットを検討します。この場合、対象のデータベースに接続しているクライアントに最も多く使用されているキャラクタ・セットを、データベース・キャラクタ・セットとして選択します。

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)のデータベース・キャラクタ・セットにより、後でプラグインできるデータベースが決まります。CDBに選択したキャラクタ・セットが、このCDBにプラグインするデータベースのデータベース・キャラクタ・セットと互換性があることを確認しま

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す。CDBのキャラクタ・セットとしてUnicode AL32UTF8を使用する場合は、Oracle Databaseでサポートされている任意のデータベース・キャラクタ・セットのプラガブル・データベース(PDB)をプラグインできます(EBCDICベースのキャラクタ・セットを除く)。

関連項目:

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)のデータベース・キャラクタ・セットの選択の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACのインストール・オプションの選択4. インストール後のデータベース・サービスの管理

3.3.10 インストール後のデータベース・サービスの管理Oracle RACデータベースのデータベース・サービスのすべての管理および監視には、サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)、Oracle Enterprise Manager Database ExpressまたはOracle Enterprise ManagerCloud Controlを使用してください。

Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用してOracle RACデータベースのデータベース・サービスを管理することはできません。

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlインストール・メディアで、または次のWebサイトにあるOracle Technology NetworkのWebサイトで別途入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html

関連項目:

Oracle Enterprise Managerを使用したサービス管理の詳細は、Oracle Enterprise Managerのオンライン・ヘルプ

親トピック: Oracle RACのインストール・オプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle Database Vaultオプションのインストール

3.4 Oracle Database VaultオプションのインストールOracle Database Vaultのインストールと構成には、インストール時およびインストール後のアクションが必要です。

Oracle Database Vaultインストールでのリスナーの起動リスナーおよびデータベース・インスタンスは、インストールを行ったノード以外のすべてのOracle RACノードで起動する必要があります。DBCAを使用したOracle Database Vaultの構成Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用したインストール後にOracle DatabaseVaultを構成したり、Oracle Database Vaultを構成しないように選択することもできます。Oracle Database Vaultのインストール後の構成手順の実行Oracle Database Vaultオプションのインストール後、データベースに対する追加の変更が必要になる場合があります。

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle Database Vaultオプションのインストール4. Oracle Database Vaultインストールでのリスナーの起動

3.4.1 Oracle Database Vaultインストールでのリスナーの起動リスナーおよびデータベース・インスタンスは、インストールを行ったノード以外のすべてのOracleRACノードで起動する必要があります。

Oracle Database Vault用に構成するOracle RACインスタンスを起動および停止するには、Server制御(SRVCTL)を使用します。Oracle RACインスタンスの起動および停止に、SQL*Plusは使用しないでください。

親トピック: Oracle Database Vaultオプションのインストール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle Database Vaultオプションのインストール4. DBCAを使用したOracle Database Vaultの構成

3.4.2 DBCAを使用したOracle Database Vaultの構成Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用したインストール後にOracle Database Vaultを構成したり、Oracle Database Vaultを構成しないように選択することもできます。

DBCAを使用し、Oracle Database Vaultをインストールするには、次の手順に従います。

1. Oracle RACをインストールし、次いでデータベースを作成します。2. DBCAを起動し、「データベースの構成」オプションを選択します。3. コンポーネント・リストで、「Oracle Label Security」と「Oracle Database Vault」を選択します。

4. 必要なOracle Database VaultユーザーIDとパスワードを指定し、構成を続行します。別のOracleDatabase Vault管理者を有効にする場合は、DV_ACCTMGRユーザーを構成します。

5. 完了したら、各データベース・インスタンスを再起動し、ソフトウェア構成を終了します。

関連項目:

Oracle Database VaultでOracle Data Guardを使用する方法の詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle Database Vaultオプションのインストール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle Database Vaultオプションのインストール4. Oracle Database Vaultのインストール後の構成手順の実行

3.4.3 Oracle Database Vaultのインストール後の構成手順の実行Oracle Database Vaultオプションのインストール後、データベースに対する追加の変更が必要になる場合があります。

1. 必要なインストール後のステップについては、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。

2. 他のOracle Database製品を使用する場合は、Database Vaultを他のOracle製品(透過的データ暗号化、Oracle Data Guardなど)と統合する必要があります。

関連項目

Oracle Database Vaultの構成Oracle Database Vaultの管理者ガイド

親トピック: Oracle Database Vaultオプションのインストール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. 以前のリリースからのリスナーの自動移行

3.5 以前のリリースからのリスナーの自動移行以前のデータベース・リリースからのリスナーの移行については、この情報を確認します。

システムにOracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)、12cリリース1 (12.1)、12cリリース2 (12.2)または18cがインストールされている場合に、共存させるためやOracle Grid Infrastructure11.2、12.1、12.2または18cの環境をアップグレードするためにOracle Grid Infrastructure 19cをインストールすると、ほぼすべてのインストール・タイプで、既存のリスナーが19c Oracleホームに自動的に移行されます。移行時に、アップグレード・プロセスによって、IPCキー値の既存のリスナーと同じTCP/IPポートを使用して、デフォルトのOracle Net Listenerが構成および起動されます。

Oracle Clusterwareのアップグレード中、デフォルト・リスナー(LISTENER_nodename)はOracle GridInfrastructureホーム(Gridホーム)に移行されます。Oracle Database Configuration Assistantは常にデフォルト・リスナーを使用します。

注意:

移行時には、移行中のリスナーに登録されているいずれのデータベースにもクライアント・アプリケーションを接続できない場合があります。

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle DBCAの要件の検証

3.6 Oracle DBCAの要件の検証クラスタ検証ユーティリティ(CVU)を使用して、構成を変更する準備がシステムで完了していることを検証します。

Oracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)を使用してデータベースの構成を変更する前に、構成を変更する準備がシステムで完了しているかどうかを検証するために、次のコマンド構文を使用してクラスタ検証ユーティリティ(CVU)を実行します。Grid_home\bin\cluvfy stage -pre dbcfg -n node_list -d Oracle_home [-verbose]

前述の構文例で、Grid_home変数はOracle Grid Infrastructureホーム、node_list変数はクラスタ内のノードのカンマ区切りリスト、Oracle_home変数はOracle Universal Installer (OUI)でデータベースを作成または変更するOracleホーム・ディレクトリのパスです。

-verboseオプションを選択すると、CVUによるシステム検証の進捗状況および検証結果の詳細を表示できます。

CVUのサマリーにクラスタ検証の失敗が表示された場合は、該当するシステム構成ステップを確認および修正して、再度テストを実行します。

例3-3 システムでOracle RACのインストール準備が整っていることを検証するためのCVUの使用

node1およびnode2で構成され、GridホームのパスがC:\app\19.0.0\grid、OracleホームのパスがC:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1の2ノードのクラスタのシステムで、Oracle DatabaseおよびOracle RACのインストールのための準備が完了しているかどうかを検証するには、次のコマンドを入力します。C:\app\19.0.0\grid\bin> cluvfy stage -pre dbcfg -n node1,node2 \-d C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成の前に完了するタスク

3.7 DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成の前に完了するタスクOracle Database Configuration Assistantを使用してOracle RACデータベースを作成する前に、ソフトウェア要件を満たすようシステムを構成する必要があります(Oracle Grid Infrastructureのインストールの一環としてこれを行っていなかった場合)。

Oracle RACデータベースで使用するネーミング規則の決定Oracle RACデータベースのグローバル・データベース名は、ネーミング要件を満たす必要があります。グローバル・データベース名は、データベース名とドメイン名で構成されます。Oracle RACデータベース用の共有記憶域の構成Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を起動してOracle RACデータベースを構成する前に、クラスタ用にOracle Grid Infrastructureをインストールし、Oracle RACファイル用の共有記憶域領域を構成する必要があります。Oracleホーム・ユーザーのパスワードの取得Oracle Database Configuration Assistantを使用してOracleホーム・ユーザーを作成する場合は、Oracleホーム・ユーザーのパスワードを作成します。

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成の前に完了するタスク4. Oracle RACデータベースで使用するネーミング規則の決定

3.7.1 Oracle RACデータベースで使用するネーミング規則の決定Oracle RACデータベースのグローバル・データベース名はネーミング要件に一致する必要があります。グローバル・データベース名は、データベース名とドメイン名で構成されます。

1. 次の特徴があるデータベースの名前を選択します。a. 最大30文字の長さb. 先頭が英文字

2. 次の要件を満たす、グローバル・データベース名のドメイン名の部分を決定します。a. 最大128文字の長さb. 英文字と数字およびピリオド(.)のみを含む

3. 各インスタンスのORACLE_SIDの値を決定します。SID接頭辞に使用できる文字列の最大数は8文字です。Oracle Database ConfigurationAssistantは、SID接頭辞を使用して、各インスタンスのORACLE_SID変数に一意の値を生成します。SID接頭辞は、英字で始める必要があります。

親トピック: Oracle RACデータベースを作成するためにDBCAを使用する前に完了する必要のあるタスク

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成の前に完了するタスク4. Oracle RACデータベース用の共有記憶域の構成

3.7.2 Oracle RACデータベース用の共有記憶域の構成Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を起動してOracle RACデータベースを構成する前に、クラスタ用にOracle Grid Infrastructureをインストールし、Oracle RACファイル用の共有記憶域領域を構成する必要があります。

1. SYSASMシステム権限を持つユーザーとしてログインします。記憶域管理タスクには、OSASMオペレーティング・システム・グループのメンバーに付与されるSYSASMシステム権限が必要です。このグループのメンバーにはSYSDBAシステム権限が付与されていますが、このグループはOSDBAグループとは同一でない場合があります。

2. WindowsベースのシステムでOracle ASM記憶域を使用する場合は、DBCAを使用してデータベースを作成する前に、次のステップを実行する必要があります。

a. 拡張パーティションまたはプライマリ・パーティション上に論理ドライブを作成します。b. すべてのノード上のこれらのパーティションのドライブ文字を削除します。c. asmtoolgを使用してこれらのパーティションをスタンプします。d. Oracle ASMで使用されるディスクを構成した後、データベースで使用されるディスク・グループを作成する必要があります。ディスク・グループは、Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant(ASMCA)、SQL*PlusまたはOracle Enterprise Managerを使用して作成できます。

関連項目:

asmtoolgの詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。

共有記憶域の構成要件の詳細は、ご使用のプラットフォーム用の『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』を参照してください。

ディスク・グループの作成の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RACデータベースを作成するためにDBCAを使用する前に完了する必要のあるタスク

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成の前に完了するタスク4. Oracleホーム・ユーザーのパスワードの取得

3.7.3 Oracleホーム・ユーザーのパスワードの取得Oracle Database Configuration Assistantを使用してOracleホーム・ユーザーを作成する場合は、Oracleホーム・ユーザーのパスワードを作成します。

Oracleデータベース・ソフトウェアをインストールしたユーザーとしてログインし、次のタスクを実行します。

インストール時にOracleホーム・ユーザーを指定した場合は、そのユーザー・パスワードを取得します。

関連項目:

Oracleホーム・ユーザーの詳細は、Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor Microsoft Windows x64 (64-Bit)を参照してください。

親トピック: Oracle RACデータベースを作成するためにDBCAを使用する前に完了する必要のあるタスク

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択

3.8 Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するには、この情報を確認します。

注意:

DBCAまたはOracle Universal Installer (OUI)から、Oracle RACデータベースの電子メール通知を設定できなくなりました。

Microsoft WindowsシステムでのDBCAの起動コマンドラインまたはWindowsのスタート・メニューからOracle Database Configuration Assistant(DBCA)ユーティリティを起動できます。DBCAを使用したクラスタの検出およびノードの選択Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を起動すると、Oracle RAC用にOracleホームが有効になっていることが中央のOracle Inventoryで検出される場合、Oracle RACのオプションが自動的に表示されます。DBCAを使用したOracle RACデータベースで使用する記憶域の選択Oracle RACデータベース・ファイルの記憶域として、Oracle ASMディスク・グループか共有ファイル・システムのいずれかを選択できます。DBCAを使用したOracle RAC用のデータベース初期パラメータの指定CLUSTER_DATABASE_INSTANCESパラメータにインスタンスの予定数を設定します。Oracle RACデータベースに対してDBCAで実行されるアクションOracle RACデータベースの作成時のOracle Database Configuration Assistant (DBCA)のアクションを理解するには、この情報を確認します。

関連トピック

Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースに対するOracle DBCAの使用

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択4. Microsoft WindowsシステムでのDBCAの起動

3.8.1 Microsoft WindowsシステムでのDBCAの起動コマンドラインまたはWindowsのスタート・メニューからOracle Database Configuration Assistant(DBCA)ユーティリティを起動できます。

注意:

DBCAを実行する場合に、オペレーティング・システム環境変数ORACLE_HOMEにOracle RACデータベース・ホームを、またはORACLE_UNQNAMEにデータベースの一意の名前を設定する必要はありません。

1. 管理ユーザーとしてログインします。ユーザーはORA_DBAまたはORA_Homename_DBAグループのメンバーであり、Oracle ASMがOracleRACデータベースの記憶域として使用される場合はORA_ASMDBAのメンバーでもある必要があります。管理者管理Oracle RACデータベースを管理している場合で、Oracleウォレットにパスワードを格納しない選択をすると、Oracleホーム・ユーザーのパスワードの入力を求められます。

2. DBCAをコマンドラインから開始するには、次のようにします。a. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます。b. Oracle_home\binディレクトリに移動します。c. コマンドdbcaを入力します。

3. スタート・メニューからDBCAを起動するには、次のようにします。a. 「スタート」をクリックします。b. 「プログラム」を選択します。c. 「プログラム」で「Oracle - Oracleホーム名」を選択します。d. 「Configuration and Migration Tools」を選択します。e. 「Database Configuration Assistant」を選択します。

4. DBCAを起動した後、Oracle RACデータベースを作成するには次を選択します。

「データベース操作」ページまたは「ようこそ」ページの「データベースの作成」

「作成モード」ページの「拡張構成」

「デプロイメント・タイプ」ページのOracle RACデータベース

関連項目

DBCAを使用したOracle RACデータベースの削除

親トピック: Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択4. DBCAを使用したクラスタの検出およびノードの選択

3.8.2 DBCAを使用したクラスタの検出およびノードの選択Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を起動すると、中央Oracleインベントリ(OracleホームがOracle RAC用に有効化される)でOracle RACが検出されると、Oracle RACのオプションが自動的に表示されます。

DBCAがOracle RACホームとしてOracleホームを検出しない場合は、Oracle Universal Installer (OUI)インベントリがC:\Program Files\Oracle\Inventoryディレクトリに正しく配置されていて、そのoraInventoryファイルが破損していないことを確認します。また、次のCVUコマンド構文を使用してクラスタウェア診断を実行します。Grid_home\bin\cluvfy\cluvfy.bat stage -post crsinst -n nodelist

DBCAを使用していて、クラスタ・インストールの対象となるノードが「ノードの選択」ページに表示されない場合は、Opatchのlsinventoryコマンドを使用してインベントリ診断を実行してください。また、CVUを使用しクラスタウェアを診断します。

例3-4 DCBAが2ノード・クラスタの検出に失敗した場合のクラスタウェア診断の実行

GridホームがD:\app\19.0.0\gridで、ノード名がnode1とnode2の場合は、次のコマンドを実行してクラスタウェア診断を実行します。D:\app\19.0.0\grid\bin> cluvfy stage -post crsinst -n node1,node2

親トピック: Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択4. DBCAを使用したOracle RACデータベースで使用する記憶域の選択

3.8.3 DBCAを使用したOracle RACデータベースで使用する記憶域の選択Oracle RACデータベース・ファイルの記憶域として、Oracle ASMディスク・グループか共有ファイル・システムのいずれかを選択できます。

「データベース記憶域オプションの指定」ページで、Oracle Database Configuration Assistant(DBCA)にディスク・グループが表示されていない場合は、Oracle ASMが構成されていないか、ディスク・グループがマウントされていないかのいずれかです。DBCAを起動する前に、Grid InfrastructureホームでOracle Automatic Storage ManagementConfiguration Assistant(ASMCA)を使用してディスク・グループを作成できます。Oracle ASMを使用している場合は、データベース記憶域オプションの指定ページで「高速リカバリ領域」およびサイズを選択できます。Oracle ASMを使用している場合、デフォルトでは、高速リカバリ領域はOracle ASMディスク・グループに設定されます。

親トピック: Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択4. DBCAを使用したOracle RAC用のデータベース初期パラメータの指定

3.8.4 DBCAを使用したOracle RAC用のデータベース初期パラメータの指定CLUSTER_DATABASE_INSTANCESパラメータにインスタンスの予想数を設定します。

1. 「初期化パラメータ」ページで、現在のOracle Database Configuration Assistantセッションに存在するノードより多くのノードをクラスタに追加する場合は、「すべての初期化パラメータ」をクリックして、パラメータCLUSTER_DATABASE_INSTANCESをクラスタに追加する総ノード数に変更します。

2. また、「すべての初期化パラメータ」をクリックする際には、グローバル・データベース名が8文字を超える場合、データベース名の値(DB_NAMEパラメータ)は、最初の8文字に切り捨てられ、DB_UNIQUE_NAMEパラメータ値が、グローバル名に設定されることに注意してください。

関連項目:

初期化パラメータの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択4. Oracle RACデータベースに対してDBCAで実行されるアクション

3.8.5 Oracle RACデータベースに対してDBCAで実行されるアクションOracle RACデータベースの作成時のOracle Database Configuration Assistant (DBCA)のアクションを理解するにはこの情報を確認します。

DBCAのプロンプトに従って作業を行い、「サマリー」ダイアログ・ボックスの情報を確認して「OK」をクリックすると、DBCAでいくつかのアクションが実行されます。

Oracle RACデータベースとそのインスタンスの作成

Oracle RACデータ・ディクショナリ・ビューの作成

Oracleサービスの開始(Windowsベースのプラットフォームの場合)

Oracle Clusterware高可用性サービスの起動

全クラスタ・ノードでのデータベース・インスタンスの起動

注意:

Oracle RACデータベースを作成した後で、作成したOracle RACデータベースにOracle Database製品をさらにインストールする場合は、追加の製品をインストールする前に、Oracle RACデータベース・ホームで実行されているすべてのプロセスをすべて停止する必要があります。

Oracle RACホームで実行されているすべてのプロセスを停止すると、Oracle Universal Installerは特定の実行可能ファイルおよびライブラリを再リンクできます。詳細は、既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備を参照してください。

親トピック: Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. DBCAを使用したOracle RAC One Nodeデータベースの作成

3.9 DBCAを使用したOracle RAC One Nodeデータベースの作成クラスタ・ノードにOracle RACソフトウェアのみをインストールすることを選択した場合、OracleDatabase Configuration Assistant (DBCA)を使用してOracle RAC One Nodeを構成できます。

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)ソフトウェアのインストール後、Oracle DatabaseConfiguration Assistant (DBCA)を起動します。

1. 「データベース操作」ページで、「データベースの作成」オプションを選択します。2. 「作成モード」ページで、「拡張構成」を選択します。3. 「デプロイメント・タイプ」ページで、「Oracle RAC One Nodeデータベース」を選択します。

1つのノードを選択すると、1つのノードでOracle RAC One Nodeがデプロイされます。OracleRAC One Nodeのフェイルオーバー先となるクラスタ内ですべてのノードを選択することをお薦めします。

管理者管理のOracle RAC One Nodeデータベースを作成した場合は、そのデータベースが、バイナリがインストールされたノードのプールの1つのみで起動される間、すべての候補サーバーが汎用サーバー・プールに配置されることに注意してください。候補サーバーがまだ汎用サーバー・プールまたは空きサーバー・プールに存在しない場合、候補サーバーで実行されているリソースが停止することがあります。

DBCAを使用してOracle RAC One Nodeデータベースを作成する際には、自動的にフェイルオーバー・サービスが構成されます。

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. DBCAを使用したOracle RACデータベースの削除

3.10 DBCAを使用したOracle RACデータベースの削除Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用したOracle RACデータベースの削除には、データベースおよびデータベース・オブジェクトの削除が含まれます。

DBCAはまずデータベースを削除してから、データベースの初期化パラメータ・ファイル、インスタンス、Optimal Flexible Architecture (OFA)構造およびデータベースのOracleネットワーク構成を削除します。

1. クラスタ・ノードのいずれかでDBCAを起動します。DBCAに、様々なデータベース・デプロイ・オプションが表示される「操作」ページが表示されます。

2. 「データベースの削除」を選択して「次へ」をクリックします。DBCAにDBCAが実行されているOracleホームのOracle RACおよび単一インスタンス・データベースの一覧がすべて表示されます。

3. ユーザーIDおよびパスワードにオペレーティング・システムの認証がない場合、「クラスタ・データベースのリスト」ページにユーザー名およびパスワードを入力するフィールドが表示されます。このフィールドが表示されたら、SYSDBA権限のあるユーザー・アカウントのユーザーIDおよびパスワードを入力します。

4. 削除するデータベースを選択し、「終了」をクリックします。「終了」をクリックすると、DBCAによって削除されるよう構成されたデータベースおよびインスタンスを確認するダイアログ・ボックスがDBCAに表示されます。

5. 「OK」をクリックすると、データベース本体と関連ファイル、サービスおよび環境設定の削除が開始されます。「取消」をクリックすると、操作が中止されます。

「OK」をクリックすると、DBCAは操作を継続して、このデータベースに関連するすべてのインスタンスを削除します。DBCAは、パラメータ・ファイル、パスワード・ファイルも削除します。

この時点で、次の作業が完了しました。

選択したOracle RACデータベースのクラスタからの削除

Windowsベース・プラットフォームでの選択したOracle RACデータベースのOracleサービスの削除

Oracle RACデータベースに割り当てられた高可用性サービスの削除

Oracle RACデータベースのOracle Net構成の削除

Oracle RACデータベースのOracle Enterprise Managerの構成解除

Oracle RACデータベースのOFAディレクトリ構造のクラスタからの削除

Oracle RACデータベースのデータ・ファイルの削除

関連項目

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Microsoft WindowsシステムでのDBCAの起動

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

3.11 Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成データベース・ファイルにDirect NFS (dNFS)を使用するOracle RACデータベースをインストールおよび作成する際、様々な構成プロセスを実行する必要があります。

Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールの実行ソフトウェアのみのインストールでは、Oracle Databaseソフトウェアをインストールしますが、インストール・プロセスの一部としてデータベースを作成しません。Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの構成Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (Oracle ASMCA)を使用すると、OracleDatabase Configuration Assistant (DBCA)の共通ファイルの場所のステップで使用されるOracleAutomatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)マウント・ポイントを作成できます。Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、データファイルの記憶域に対してDirect NFSを使用するOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースを作成します。Direct NFSの有効化および構成Oracle Databaseソフトウェアのインストール後、Direct NFSオプションを手動で有効にする必要があります。Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの削除Direct NFSを使用してマウント・ポイントを構成すると、Oracle Automatic Storage ManagementConfiguration Assistant (ASMCA)を使用してOracle Automatic Storage Management Cluster FileSystem (Oracle ACFS)マウント・ポイントを削除できます。

親トピック: Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールの実行

3.11.1 Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールの実行ソフトウェアのみのインストールでは、Oracle Databaseソフトウェアをインストールしますが、インストール・プロセスの一部としてデータベースを作成しません。

1. Oracleホーム・ディレクトリからsetup.exeを実行してOracle Universal Installer (OUI)を起動します。

2. 「構成オプションの選択」画面で、「ソフトウェアのみの設定」を選択します。3. データベース・ソフトウェアをインストールするノードを選択します。4. インストールするデータベースのエディションを選択します。5. ソフトウェア・インストール所有者にOracleホーム・ユーザーを指定するか、Windows組込みのユーザーの使用を選択します。

6. 「インストール場所の指定」画面で、Oracleベース・ディレクトリおよびソフトウェアの場所(Oracleホーム・ディレクトリ)へのパスを入力します。

7. 「サマリー」画面で、選択を確認して、「インストール」をクリックします。

親トピック: Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの構成

3.11.2 Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの構成Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (Oracle ASMCA)で、Oracle DatabaseConfiguration Assistant (DBCA)の「共通ファイルの場所」のステップで使用されるOracle AutomaticStorage Management Cluster File System (Oracle ACFS)のマウント・ポイントを作成できます。

Oracle ACFSファイルシステムをWindows上で作成する場合、コンピュータの管理者でもあるWindowsドメイン・ユーザーとしてASMCAを実行します。

1. Grid_home/binディレクトリからasmca.exeを実行して、ASMCAを起動します。2. 「ディスク・グループ」タブを選択します。3. 「ディスク・グループ名」を右クリックし、「データベース使用のACFSの作成」を選択します。

4. 「データベースのACFSの作成」ウィンドウで、マウント・ポイントの場所、ボリューム名およびサイズを指定し、「OK」をクリックします。

たとえば、次のように指定できます。

マウント・ポイント: C:\oradatamnt

ボリューム名: dbnfs

サイズ(GB): 70

5. 表示される情報ポップアップ・ウィンドウで「OK」をクリックします。

このウィンドウには、ASMCAによって実行されるアクションの概要が示されます。

6. 「ASMクラスタ・ファイルシステム」タブを選択します。

作成したマウント・ポイントは、このページに表示されます。

関連項目

Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド

親トピック: Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成

3.11.3 Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、データファイルの記憶域に対してDirectNFSを使用するOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースを作成します。

1. Oracle_home\binディレクトリからdbca.exeを実行し、Database Configuration Assistantを起動します。

2. 「データベース操作」画面で、「データベースの作成」を選択します。3. 「作成モード」画面で、「拡張構成」を選択します。4. 「データベース・テンプレート」画面で、「データベース・タイプ」に「Oracle Real Application

Clusters (RAC)データベース」を選択します。「構成タイプ」で、「ポリシー管理型」または管理者管理型のいずれかを選択できます。作成するデータベースのタイプに最も適切なテンプレートを選択します。

5. 次の4つの画面で、ビジネス要件を最も満たす選択を行い、情報を指定します。6. 「記憶域の場所」画面で次のステップを実行します。

a. データベース・ファイルの記憶域タイプとして「ファイル・システム」を選択します。b. オプション「すべてのデータベース・ファイルに対して共通の位置を使用」を選択します。

c. 「ファイルの場所」フィールドで、C:\oradatamntなどのACFSマウント・ポイントの場所を指定します。

7. データベース・オプションの指定画面で、データベースに対して追加の構成を選択します。8. 「構成オプション」画面で、デフォルト設定を使用するか、初期化パラメータにカスタマイズ値を指定します。

9. 「作成オプション」画面で、オプション「データベース作成スクリプトの生成」を選択します。スクリプト・ファイルの宛先ディレクトリを指定するか、デフォルト値を使用します。

10. 前提条件チェックが完了した後、「サマリー」画面で、インストール・ウィンドウを最小化します。この時点では、「終了」をクリックしないでください。

11. Direct NFSオプションを有効にします。12. Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (ASMCA)で作成した仮想マウント・ポイントを削除します。

13. NFSサーバーだけでなく各ノードにおいてローカルで必要なすべてのディレクトリを作成します。このためには、たとえば、次のように作成できます(orclはデータベースSIDを表し、pdb1はプラガブル・データベース(PDB)名を表します)。

各ノードで、ディレクトリc:\oracle\oradatamnt\orcl\pdb1を作成します。

NFSサーバーで、ディレクトリ/export/abcd/orcl/pdb1を作成します。

14. DBCAウィンドウに戻り、「終了」をクリックします。15. 生成されたスクリプトをクラスタ・ノードで実行し、データベースを作成します。16. データベース・ファイルの場所を表すドライブ文字をNFSサーバー上のCIFS共有にマップします。

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Page 92: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

次のようなコマンドを使用します。NET USE * \\filer\vol0\orcl

このステップを完了した後、OracleとWindows OSの両方が、データベース・ファイルが存在する場所にアクセスできるようになります。OracleはDNFSを使用しますが、Windows OSはCIFSを使用して、NFSサーバー上の同じ場所にアクセスします。

17. Direct NFSがデータベースに構成されていることを確認してください。a. SQL*Plusを起動します。b. 新しく作成したデータベースにDBAユーザーとして接続します。c. 次のSQLコマンドを実行します。

SELECT * FROM v$dnfs_servers;

関連項目

Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの構成Direct NFSの有効化および構成Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの削除

親トピック: Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

92

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Direct NFSの有効化および構成

3.11.4 Direct NFSの有効化および構成Oracle Databaseソフトウェアをインストールした後に、Direct NFSオプションを手動で有効にする必要があります。

1. プログラムOracle_home\bin\enable_dnfs.batを実行します。2. oranfstabファイルを作成します。

関連項目

Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows x64(64-Bit)』

親トピック: Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

93

Page 94: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle DBCAによるOracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースの作成3. Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成4. Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの削除

3.11.5 Oracle ASMCAを使用したACFSマウント・ポイントの削除Direct NFSを使用してマウント・ポイントを構成したので、Oracle Automatic Storage ManagementConfiguration Assistant (ASMCA)を使用して、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System(Oracle ACFS)のマウント・ポイントを削除できます。

Oracle ACFSファイルシステムをWindows上で作成する場合、コンピュータの管理者でもあるWindowsドメイン・ユーザーとしてASMCAを実行します。

1. Grid_home/binディレクトリからasmca.exeを実行して、ASMCAを起動します。2. 「ASMクラスタ・ファイルシステム」タブを選択します。3. 以前に作成したマウント・ポイント(C:\oradatamnt)を選択し、「すべてをディスマウント」をクリックします。

4. 「ボリューム」タブを選択します。5. マウント・ポイントを右クリックして、「削除」を選択します。

関連項目

Oracle DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成および構成

親トピック: Direct NFSでのOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順

4 Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順Oracle Database 19cをOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)ソフトウェアをとともにインストールした後に完了する必要があるインストール後のタスクがあります。

インストール後に必要な作業インストールが完了したら、次の作業を実行します。インストール後の推奨作業Oracle RACのインストールが完了したら、次の作業を行うことをお薦めします。インストール後の製品固有の作業多くのOracle製品およびオプションでは、最初に使用する前に構成する必要があります。Oracleホーム・ユーザーの構成特定の状況では、Oracleホーム・ユーザーに対して追加の構成ステップを実行する必要があります。Oracle RACのためのOracle Configuration Managerのインストール後の構成Oracle Configuration Managerをインストールした場合、スクリプトを実行して、データベース構成収集を行うデータベース・アカウントを作成する必要があります。インストール後のデータベース・オプションの有効化および無効化Oracle Databaseをインストールすると、一部のオプションが有効になり、その他のオプションは無効になります。有効化されたOracle Databaseのオプションは、SQL*Plusを使用してV$OPTIONビューを問い合せることで表示できます。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の必須作業

4.1 インストール後の必須作業インストールが完了したら、次の作業を実行します。

新しいソフトウェアにパッチが必要かどうかの判別インストール時に、ソフトウェアのダウンロード・オプションを選択しなかった場合は、OracleRACをインストールした後でシステムに必要なパッチがあるかどうかを確認してください。Windowsファイアウォールの例外の構成Oracle RACクラスタの1つ以上のノードでWindowsファイアウォール機能が有効である場合、Oracle RACアプリケーションおよびポートに対して例外を作成する必要があります。Microsoft Transaction ServerのOraMTSサービスの作成クライアント・コンポーネントがMicrosoftアプリケーション調整トランザクションでOracleデータベースをリソース・マネージャとして使用できるようにするには、Oracle Service for MicrosoftTransaction Server (OraMTS)を作成します。すべての無効なオブジェクトの再コンパイルデータベースのインストール、パッチ適用またはアップグレードの後にutlrp.sqlスクリプトを実行し、無効なオブジェクトを特定して再コンパイルすることをお薦めします。CDBによるOracle RACでのサービスの構成インストール時に、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)を選択し、プラガブル・データベース(PDB)を構成している場合は、インストール後、このPDBにサービスを追加することをお薦めします。

親トピック: Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の必須作業4. 新しいソフトウェアにパッチが必要かどうかの判別

4.1.1 新しいソフトウェアにパッチが必要かどうかの判別インストール時に、ソフトウェアのダウンロード・オプションを選択しなかった場合は、OracleRACをインストールした後でシステムに必要なパッチがあるかどうかを確認してください。

システムにパッチが必要かどうかを判別するには、Oracle Databaseリリース・ノートを確認します。

関連項目

Oracle Databaseリリース・ノート

親トピック: インストール後の必須作業

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の必須作業4. Windowsファイアウォールの例外の構成

4.1.2 Windowsファイアウォールの例外の構成Oracle RACクラスタの1つ以上のノードでWindowsファイアウォール機能が有効になっている場合、Oracle RACアプリケーションおよびポートの例外を作成する必要があります。

クラスタの1つ以上のノードでWindowsファイアウォール機能を有効にすると、受信する接続に対して事実上すべてのTCPネットワーク・ポートがブロックされます。その結果、TCPポートで受信する接続をリスニングするOracle製品はいずれの接続要求も受信しなくなり、接続要求を行っているクライアントはエラーをレポートします。Oracle Grid Infrastructureのインストールの一環としてまだ実行していない場合は、Windowsファイアウォールに対する例外の構成方法の詳細について、Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor Microsoft Windowsの手順を確認してください。

関連項目

Oracle Grid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor MicrosoftWindows x64 (64ビット)

親トピック: インストール後の必須作業

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の必須作業4. OraMTS Service for Microsoft Transaction Serverの作成

4.1.3 Microsoft Transaction ServerのOraMTSサービスの作成クライアント・コンポーネントがMicrosoftアプリケーション調整トランザクションでOracleデータベースをリソース・マネージャとして使用できるようにするには、Oracle Service for MicrosoftTransaction Server (OraMTS)を作成します。

OraMTSは、Microsoft分散トランザクション・コーディネータ(MSDTC)に対するOracle Databaseのプロキシとして機能します。この結果、OraMTSによってクライアント側の接続プールが提供され、Oracleを利用するクライアント・コンポーネントを昇格可能なトランザクションおよび分散トランザクションに使用できるようになります。また、サービス自体がWindowsで実行される場合、OraMTSは、任意のオペレーティング・システム上で実行されているOracle Databaseと連携して動作できます。

Oracle Database 12cより前のリリースでは、OraMTSはソフトウェアのみのインストールの一部として作成されました。Oracle Database 12c以上では、構成ツールを使用してこのサービスを作成する必要があります。

Oracle RACのソフトウェアのみのインストールを実行した後またはノードを既存のクラスタに追加した後でOraMTSサービスを作成するには、次のステップを実行します。

1. コマンド・ウィンドウを開きます。2. ディレクトリを%ORACLE_HOME%\binに変更します。3. OraMTSCtlユーティリティを実行してOraMTSサービスを作成します(ここで、host_nameはサービスを作成するノードのリストです)。C:\..bin> oramtsctl.exe -new -host host_name

関連項目:

OraMTSのインストールの詳細は、Oracle Services for Microsoft Transaction Server開発者ガイドforMicrosoft Windowsを参照してください。

親トピック: インストール後の必須作業

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の必須作業4. すべての無効なオブジェクトの再コンパイル

4.1.4 すべての無効なオブジェクトの再コンパイルデータベースのインストール、パッチ適用またはアップグレードの後にutlrp.sqlスクリプトを実行し、無効なオブジェクトを特定して再コンパイルすることをお薦めします。

utlrp.sqlスクリプトは、すべての無効なオブジェクトを再コンパイルします。インストールの直後にスクリプトを実行して、ユーザーが無効なオブジェクトにアクセスしないようにしてください。

1. SQL*Plusを起動します。sqlplus "/ AS SYSDBA"

2. utlrp.sqlスクリプトを実行します。Oracle_homeはOracleホームのパスです。SQL> @Oracle_home/rdbms/admin/utlrp.sql

utlrp.sqlスクリプトは、無効なオブジェクトの数と使用可能なCPUの数の両方に基づいて、シリアル再コンパイルまたはパラレル再コンパイルで無効なオブジェクトを自動的に再コンパイルします。CPUは、CPUの数(cpu_count)にCPUごとのスレッドの数(parallel_threads_per_cpu)を乗じて計算されます。Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)では、すべてのOracle RACノード全体でこの数が追加されます。

親トピック: インストール後の必須作業

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の必須作業4. CDBによるOracle RACでのサービスの構成

4.1.5 CDBによるOracle RACでのサービスの構成インストール時に、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)を選択し、プラガブル・データベース(PDB)を構成している場合は、インストール後、このPDBにサービスを追加することをお薦めします。

PDBにサービスを追加しない場合は、Oracle RAC One Node CDBは別のノードにフェイルオーバーされ、または手動でCDBを別のノードに再配置すると、デフォルトで、そのCDB (サービスを登録していない)に関連付けられているすべてのPDBはMOUNTED状態で再起動されます。

フェイルオーバーされるか、またはサービスを関連付けるためにPDBを構成した後で再配置すると、PDBはRead Writeモードで起動されます。PDBにサービスを関連付けていない場合は、CDBインスタンスの再起動時に、PDBはMOUNTED状態を維持します。

次のsrvctlコマンドの構文を使用します。cdbnameはCDBの名前、service_nameはサービスの名前、pdbnameはPDBの名前です。srvctl add service -d cdbname -s service_name -pdb pdbname

PDBにサービスを追加した後、PDBが関連付けられているCDBを再配置したか、またはCDBがフェイルオーバーされた場合は、そのCDBに関連付けられているPDBは自動的にRead Write状態で起動されます。

親トピック: インストール後の必須作業

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の推奨作業

4.2 インストール後の推奨作業Oracle RACのインストールが完了したら、次の作業を行うことをお薦めします。

その他のユーザー・アカウントの設定データベースを管理する追加のユーザー・アカウントを設定できます。Oracleユーザー環境変数の設定Windowsオペレーティング・システムでOracle Databaseを実行する場合は、他のプラットフォームとは異なり、ORACLE_HOMEを固定環境変数として設定しないでください。これは、Oracleソフトウェアにより実行時に実行可能ファイルの場所が決定されるためです。Oracle ORAchkヘルス・チェック・ツールの更新Oracleソフトウェア・スタックの事前対策的なヘルス・チェックを実行するように、OracleORAchkユーティリティの既存のバージョンを更新します。インストール後のCVUクラスタ・ヘルスチェックの使用についてOracle ClusterwareおよびOracle Databaseインストールをチェックして、必須要件およびベスト・プラクティス・ガイドラインへの適合性を調べたり正しく動作していることを確認するには、CVUのhealthcheckコマンドを使用できます。

親トピック: Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の推奨作業4. その他のユーザー・アカウントの設定

4.2.1 その他のユーザー・アカウントの設定データベースを管理する追加のユーザー・アカウントを設定できます。

その他のオプション・ユーザー・アカウントの設定の詳細は、Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド for Microsoft WindowsおよびOracle Databaseセキュリティ・ガイドを参照してください。

親トピック: インストール後の推奨作業

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Page 104: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の推奨作業4. Oracleユーザー環境変数の設定

4.2.2 Oracleユーザー環境変数の設定Windowsオペレーティング・システムでOracle Databaseを実行する場合は、他のプラットフォームとは異なり、ORACLE_HOMEを固定環境変数として設定しないでください。これは、Oracleソフトウェアにより実行時に実行可能ファイルの場所が決定されるためです。

WindowsでOracle実行可能プログラム(たとえば、sqlplus.exe)を起動する場合、ORACLE_HOME、ORACLE_BASEおよびORACLE_SID変数は、PATH環境変数および実行可能プログラムの場所(そのプログラムが存在するOracleホーム)によって決まります。SQL*Plusを使用して異なるデータベースまたはOracle ASMインスタンスを管理する場合は、Windowsの「スタート」ボタンをクリックし、管理するインスタンスの正しいOracleホームを選択して、SQL*Plusユーティリティを選択します。

Oracle Universal Installer (OUI)を使用して特定のOracleホームをデフォルトのOracleホームに指定し、そのOracleホームを指すようにPATH環境変数を更新できます。

関連項目:

デフォルトのOracleホームを変更する方法の詳細は、Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリを参照してください。

親トピック: インストール後の推奨作業

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の推奨作業4. Oracle ORAchkヘルス・チェック・ツールの更新

4.2.3 Oracle ORAchkヘルス・チェック・ツールの更新Oracle ORAchkユーティリティの既存のバージョンを更新して、Oracleソフトウェア・スタックの事前ヘルス・チェックを実行します。

Oracle ORAchkは、RACCheckユーティリティに代わるものです。Oracle ORAchkは、ヘルス・チェックの範囲をOracleソフトウェア・スタック全体に拡張しており、Oracleユーザーから報告された主な問題を特定し、それに対処します。Oracle ORAchkは、Oracleの製品とデプロイメントについて次のような既知の問題をあらかじめ調査しています。

スタンドアロンのOracle Database

Oracle Grid Infrastructure

Real Application Clusters

最大可用性アーキテクチャ(MAA)の検証

アップグレード対応の検証

Oracle GoldenGate

オラクル社は、お客様のリクエストに基づいてチェックの拡張を続けています。

Oracle ORAchkはPythonでリライトされたため、Microsoft WindowsのCygwinに関する要件はなくなりました。

Oracle ORAchkには、Python 3.6のソフトウェアとライブラリが必要です。必要なライブラリの詳細はランタイムによって提供されます。

Oracle ORAchkは、$ORACLE_HOME/suptools/orachkディレクトリにOracle Databaseとともに事前インストールされます。Oracle ORAchkの最新バージョンに更新することをお薦めします。詳細は、OracleORAchkおよびEXAchkユーザーズ・ガイドを参照してください。

My Oracle SupportからOracle ORAchkの最新のスタンドアロン・バージョンをダウンロードして実行することもできます。Oracle ORAchkユーティリティのダウンロード、構成および実行方法の詳細は、次のMy Oracle Supportのノート1268927.2を参照してください。

https://support.oracle.com/epmos/faces/DocContentDisplay?id=1268927.2&parent=DOCUMENTATION&sourceId=USERGUIDE

関連トピック

Oracle ORAchkおよびEXAchkユーザーズ・ガイド

親トピック: インストール後の推奨作業

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の推奨作業4. インストール後のCVUのクラスタ・ヘルス・チェックの使用について

4.2.4 インストール後のCVUのクラスタ・ヘルス・チェックの使用についてOracle ClusterwareおよびOracle Databaseインストールをチェックして、必須要件およびベスト・プラクティス・ガイドラインへの適合性を調べたり正しく動作していることを確認するには、CVUのhealthcheckコマンドを使用できます。

構文cluvfy comp baseline -collect {all|cluster|database|asm} [-n node_list|-allnodes][-d oracle_home|-db db_unique_name][-bestpractice|-mandatory][-binlibfilesonly][-reportname reportname][-savedir directory_path]

オプション

オプション 説明-collect[cluster |database]

このオプションを使用して、Oracle Clusterware (クラスタ)またはOracle Database(データベース)のチェックを実行することを指定します。healthcheckコマンドでcollectフラグを使用しない場合は、cluvfy comp healthcheckではOracleClusterwareおよびOracle Databaseの両方に対するチェックが実行されます。

-dbdb_unique_name このフラグを使用して、-dbオプションの後に入力した一意のデータベース名に対

するチェックを指定します。

CVUでは、JDBCを使用してCVUSYSユーザーとしてデータベースに接続し、様々なデータベース・パラメータが検証されます。このため、-dbオプションで指定したデータベースに対してチェックを実行する場合は、最初にそのデータベースでCVUSYSユーザーを作成し、このユーザーにCVU固有のロールであるCVUSAPPを付与する必要があります。CVUSAPPの役割のメンバーに、システム表に対するSELECT権限を付与する必要もあります。このユーザーを簡単に作成できるように、SQLスクリプトcvusys.sqlがCVU_home\cv\adminディレクトリに含まれています。このSQLスクリプトを使用して、CVUにより検証するすべてのデータベースでCVUSYSユーザーを作成します。

-dbオプションを使用し、一意のデータベース名を指定しない場合、CVUではクラスタのすべてのOracle Databaseが検出されます。これらのデータベースでベスト・プラクティス・チェックを実行する場合は、各データベースでCVUSYSユーザーを作成し、ベスト・プラクティス・チェックを実行するために必要なCVUSAPPロールとSELECT権限をこのユーザーに付与する必要があります。

[-bestpractice

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| -mandatory][-deviations]

ベスト・プラクティスのチェックを指定するには、-bestpracticeオプションを使用します

必須のチェックを指定するには、-mandatoryオプションを使用します

ベスト・プラクティスの推奨事項または必須要件からの差異のみを確認することを指定するには、-deviationsオプションを追加します。

-bestpracticeまたは-mandatoryのいずれも指定しない場合は、ベスト・プラクティスと必須要件の両方が表示されます。

-bestpracticeまたは-mandatoryのいずれかのオプションを指定できますが、両方のオプションを指定することはできません。

-html-htmlオプションを使用すると、詳細レポートがHTML形式で生成されます。

-htmlオプションを指定し、CVUで認識されるブラウザがシステムで使用可能な場合は、チェックの完了時にブラウザが起動されてレポートがブラウザに表示されます。

-htmlオプションを指定しない場合、詳細レポートはテキスト・ファイルで生成されます。

-save [-savedirdir_path]

検証レポート(cvuchecdkreport_timestamp.txtおよびcvucheckreport_timestamp.htm、(ここで、timestampは検証レポートの日時))を保存するには、-saveまたは-save -savedirオプションを使用します。

-saveオプションを単独で使用すると、レポートはパスCVU_home\cv\reportに保存されます(ここで、CVU_homeはCVU実行可能ファイルの場所です)。

-save -savedirオプションを使用し、CVUレポートを保存するパスを入力すると、指定したパスにCVUレポートが保存されます。

例4-1 ソフトウェア・インストール後のクラスタ・ヘルス・チェックの実行

Oracle Grid Infrastructureクラスタのヘルス・チェックを実行して、ベスト・プラクティスからの逸脱をチェックし、結果をHTML形式で表示するには、次のコマンドを使用します。C:\> cd app\19.0.0\grid\binC:\..bin> cluvfy comp healthcheck -html -bestpractice -deviations

例4-2 Oracle RACデータベースに対するヘルス・チェックの実行

Oracle RACクラスタのヘルス・チェックを実行して、ベスト・プラクティスの推奨および必須要件をチェックし、結果をHTML形式で表示するには、次のコマンドを使用します。C:\> cd app\19.0.0\grid\binC:\..bin> cluvfy comp healthcheck -html

親トピック: インストール後の推奨作業

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Page 108: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の製品固有の作業

4.3 インストール後の製品固有の作業多くのOracle製品およびオプションは、初めて使用する前に構成する必要があります。

個々のOracle Database 19cの製品またはオプションを使用する前に、製品のドキュメント・ライブラリ(http://docs.oracle.com)で適切なマニュアルを参照してください。

インストール後の様々な製品および機能の構成の詳細は、次のトピックを参照してください。

Oracle Database Vaultの構成Oracle RACソフトウェアをインストールする際、Oracle Universal Installer (OUI)によって、デフォルトでOracle Database Vaultがインストールされますが、追加の構成ステップが必要になります。Oracle Label Securityの構成インストールした後、使用する前にデータベース内でOracle Label Securityを構成する必要があります。Oracle Database Extensions for .NETに対するOraClrAgntサービスの構成Oracle Database Extensions (ODE) for .NETの正常な動作は、Windowsのサービスに依存しています。このサービスはOraClrAgntサービスと呼ばれます。Oracle XML DBの構成Oracle XML DBはOracle Databaseインストールの必須コンポーネントです。ただし、Oracle XMLDB用にFTPとHTTPのポートを手動で構成する必要があります。外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成ご使用のOracle RACデータベースがデータベースの外部にあるファイルを使用する場合、外部ファイルはすべてのノードからアクセス可能な共有記憶域に格納されている必要があります。

親トピック: Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順

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Page 109: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の製品固有の作業4. Oracle Database Vaultの構成

4.3.1 Oracle Database Vaultの構成Oracle Universal Installer (OUI)では、Oracle RACソフトウェアをインストールする際にOracle DatabaseVaultがデフォルトでインストールされますが、追加の構成ステップを実行する必要があります。

1. Oracle RACデータベースにOracle Database Vaultを登録します。2. Database Vault所有者ユーザーおよび、オプションでDatabase Vaultアカウント・マネージャの管理ユーザー・アカウントを作成します。

関連項目

Oracle Database Vaultのインストール後の構成手順の実行

親トピック: インストール後の製品固有の作業

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の製品固有の作業4. Oracle Label Securityの構成

4.3.2 Oracle Label Securityの構成インストールした後、使用する前にデータベース内でOracle Label Securityを構成する必要があります。

Oracle Label Securityを構成するには、Oracle Internet Directoryの統合を使用する方法と使用しない方法の2種類があります。

表4-1 Oracle Label Securityの構成オプションおよび要件

構成 要件

Oracle Internet Directoryの統合を使用する Oracle Internet Directoryの統合を使用してOracleLabel Securityを構成するには、環境にOracleInternet Directoryをインストールし、ディレクトリにOracleデータベースを登録する必要があります。

Oracle Internet Directoryの統合を使用しない Oracle Internet Directoryの統合を使用せずにOracleLabel Security (OLS)を構成した場合、後でOracleInternet Directoryを使用するように構成することはできません。使用しているデータベースでOracle Internet Directoryを使用して、後でOracleLabel Securityを構成するには、データベースからOLSオプションを削除してから、Oracle InternetDirectoryの統合オプションを使用してOLSを構成する必要があります。

関連項目:

Oracle Label Securityの構成の詳細は、『Oracle Label Security管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: インストール後の製品固有の作業

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Page 111: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の製品固有の作業4. Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成

4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成Oracle Database Extensions (ODE) for .NETが正常に動作するかどうかは、Windowsサービスに依存します。このサービスはOraClrAgntサービスと呼ばれます。

Oracle Database 12cより前のOracle Databaseのバージョンでは、このCLRサービスはインストーラによって自動的に作成されました。

インストール後にOracleClrCtl.exeユーティリティを使用してOraClrAgntサービスを作成、起動、停止および削除します。OraClrCtl.exeユーティリティを使用してサービスを作成する場合、新しいサービスはOracleHomenameClrAgentという名前で作成されます(ここで、Homenameの部分には、Oracleホームの名前が入ります)。OraClrAgntサービスは、Oracle Databaseのインストール時に指定したOracleホーム・ユーザー・アカウントを使用して、このツールによって構成されます。

関連項目:

OraClrCtl.exeツールの使用およびOraClrAgntサービスのインストールと構成の詳細は、『OracleDatabase Extensions for .NET開発者ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください

親トピック: インストール後の製品固有の作業

111

Page 112: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の製品固有の作業4. Oracle XML DBの構成

4.3.4 Oracle XML DBの構成Oracle XML DBはOracle Databaseインストールの必須コンポーネントです。ただし、Oracle XML DB用にFTPとHTTPのポートを手動で構成する必要があります。

Oracle XML DBに対するFTPおよびHTTPプロトコルの構成の詳細は、Oracle XML DB開発者ガイドを参照してください。

関連項目

『Oracle XML DB開発者ガイド』

親トピック: インストール後の製品固有の作業

112

Page 113: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後の製品固有の作業4. 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成ご使用のOracle RACデータベースがデータベースの外部にあるファイルを使用する場合、外部ファイルはすべてのノードからアクセス可能な共有記憶域に格納されている必要があります。

ファイルのアクセスには、各ノードで同じマウント・ポイントを使用する必要があります。使用可能な共有ファイル・システムには、Database File System (DBFS)、Oracle Automatic StorageManagement Cluster File System (Oracle ACFS)またはDirect NFSクライアントを使用したサポート対象のネットワーク・ファイル・システム(NFS)が含まれます。データベースの外部のファイルの書込みおよび読取りに使用されるデータベース・ディレクトリ・オブジェクトは共有記憶域の場所をポイントしている必要があります。同じ共有記憶域の場所に対して、各ノードで同じマウント・ポイントを使用する必要があります。たとえば、マウント・ポイントC:\app\acfsmounts\dpumpに対してDPUMPという名前のディレクトリ・オブジェクトを各ノードに設定して、Oracle ACFS共有記憶域にアクセスできます。

注意:

外部ファイルまたは外部表の一部として指定されたディレクトリ・オブジェクトの内容に、各ノードで一貫性があるかどうかを確認するためのチェックはありません。予測できない結果を回避するには、同一のファイルがすべてのノードからアクセスされていること、または同一のファイルがすべてのノードで使用されていることを確認してください。

親トピック: インストール後の製品固有の作業

113

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. Oracleホーム・ユーザーの構成

4.4 Oracleホーム・ユーザーの構成特定の状況では、Oracleホーム・ユーザーに対して追加の構成ステップを実行する必要があります。

Oracleホーム・ユーザーに対して実行する必要がある場合がある追加の構成ステップには、次のものが含まれます。

Oracleホーム・ユーザーに対するOCRウォレットの作成

Oracleホーム・ユーザーのパスワードの変更

関連項目:

OCRウォレットの作成およびOracleホーム・ユーザーのパスワードの変更の詳細は、『OracleDatabaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。

親トピック: Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. Oracle RACのためのOracle Configuration Managerのインストール後の構成

4.5 Oracle RACのためのOracle Configuration Managerのインストール後の構成Oracle Configuration Managerをインストールした場合、スクリプトを実行して、データベース構成収集を行うデータベース・アカウントを作成する必要があります。

このデータベース・アカウントは、接続モードと切断モードの両方で作成する必要があります。データベース・アカウントには、構成情報を収集するPL/SQLプロシージャが格納され、そのアカウントが、収集を行うデータベース管理システム(DBMS)・ジョブの所有者になります。アカウントの設定後、ログイン権限は不要になるため、アカウントはロックされます。

installCCRSQL.exeスクリプトを実行します。

スクリプトinstallCCRSQL.exeにより、Oracle Configuration Managerユーザーが作成され、PL/SQLプロシージャがORACLE_SID環境変数で定義されたデータベースにロードされます。Oracle RACの場合、データベース・スクリプトを実行する必要があるのは、インストールを行ったローカル・インスタンスなど、1つのインスタンスに対してのみです。ただし、OracleConfiguration Managerはすべてのインスタンス・ホームにインストールする必要があります。

コマンドラインで-sオプションを使用して、データベースSIDを指定することもできます。次の例では、SIDをorclに指定しています。%ORACLE_HOME%/ccr/admin/scripts/installCCRSQL.exe collectconfig -s orcl

デフォルトでは、データベースへの接続にOS認証(/as sysdba)を使用します。異なるSYSDBAユーザーおよびパスワードを指定するには、次のオプションを使用します。

-r SYSDBA-USER: SYSDBAユーザーのログイン名

-p SYSDBA-PASSWORD: SYSDBAユーザーのパスワード

注意:

パスワードを(-pパラメータで)指定しないでユーザー名を指定すると、パスワードの入力を求められます。

ユーザー名を指定しないでパスワードのみ指定すると、デフォルトでユーザーSYSが使用されます。

親トピック: Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順3. インストール後のデータベース・オプションの有効化および無効化

4.6 インストール後のデータベース・オプションの有効化および無効化Oracle Databaseをインストールすると、一部のオプションが有効化され、その他のオプションは無効になっています。有効化されたOracle Databaseのオプションは、SQL*Plusを使用してV$OPTIONビューを問い合せることで表示できます。

関連項目:

『Oracle Database管理者ガイド』

Oracleホームの特定のデータベース機能を有効または無効にする必要がある場合は、choptツールを使用します。choptツールはコマンドライン・ユーティリティで、ORACLE_HOME\binディレクトリにあります。choptの構文は次のとおりです。chopt [ enable | disable] db_option

db_optionに使用可能な値を次の表に示します。

表4-2 choptツール・コマンドのデータベース・オプション

値 説明

oaa Oracle Advanced Analytics

olap Oracle OLAP

rat Oracle Real Applicationテスト

例4-3 Choptツールの実行

Oracleバイナリ・ファイルでOracle Data MiningのRDBMSファイル・オプションを有効にする手順は、次のとおりです。

1. データベースをsrvctlまたはSQL*Plusで停止します。srvctl stop database -d myDb

2. コントロール パネルの「サービス」プログラムを使用して、データベース・サービスOracleServiceSIDを停止します。

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3. 次のコマンドを実行します。cd ORACLE_HOME/binchopt enable rat

4. コントロール パネルの「サービス」プログラムを使用して、データベース・サービスOracleServiceSIDを開始します。

5. データベースを起動します。srvctl start database -d myDb

親トピック: Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用

5 Oracle RACでのサーバー・プールの使用Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)環境でのサーバー・プールの概念を理解します。

ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理Oracle Clusterware 11gリリース2以降では、Oracle Clusterwareが管理するリソースが、サーバー・プールと呼ばれるサーバーの論理グループに格納されます。Oracle RACデータベースとサーバー・プールOracle RACデータベースは、異なる2つの管理スタイルおよびデプロイメント・モデルをサポートしています。Oracle RACデータベースのサーバー・プールの作成サーバー・プールは、Oracle Database Configuration AssistantでOracle RACデータベースを作成する際に作成できますが、データベース・ソフトウェアおよびデータベースのデプロイ前に、作成することをお薦めします。Oracle RAC One Nodeとサーバー・プールOracle RAC One Nodeでは、サーバー・プールの使用がサポートされていますが、いくつかの制限があります。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理

5.1 ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理Oracle Clusterware 11gリリース2から、Oracle Clusterwareが管理するリソースは、サーバー・プールと呼ばれるサーバーの論理グループに含まれます。

リソースは共有インフラストラクチャ上でホスト指定され、サーバー・プールに格納されます。リソースは、特定のインスタンスまたはノードに属するものとして定義されなくなりました。かわりに、リソース要件の優先度が定義されます。クラスタ構成ポリシー・セットを使用して、クラスタ全体にわたってクラスタ・ポリシーを動的に管理できます。

サーバー・プールおよびサーバーのカテゴリ化特定の属性で区別されているサーバーを特定することで(サーバーのカテゴリ化というプロセス)、サーバー・プールを使用してサーバーを動的に管理できます。サーバー・プールおよびポリシーベース管理ポリシーベース管理では、データベース管理者は、データベース・リソースを実行するサーバー・プール(汎用および空きを除く)を指定します。サーバー・プールの動作サーバー・プールは、クラスタを、シングルトンおよび均一データベース・サービス、およびアプリケーションをホストするサーバーのグループに分割します。デフォルト・サーバー・プールOracle Clusterwareをインストールすると、汎用サーバー・プールと空きサーバー・プールという2つのサーバー・プールが自動的に作成されます。

関連項目:

『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』

親トピック: Oracle RACでのサーバー・プールの使用

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理4. サーバー・プールおよびサーバーのカテゴリ化

5.1.1 サーバー・プールおよびサーバーのカテゴリ化特定の属性で識別されているサーバーを特定することで、つまり、サーバーのカテゴリ化というプロセスによって、サーバー・プールを使用してサーバーを動的に管理できます。

このようにして、異種ノードで構成されたクラスタを管理できます。

親トピック: ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理4. サーバー・プールおよびポリシーベース管理

5.1.2 サーバー・プールおよびポリシーベース管理ポリシーベース管理では、データベース管理者は、データベース・リソースを実行するサーバー・プール(汎用および空きを除く)を指定します。

ポリシー・ベース管理の特徴は次のとおりです。

必要時に動的な容量の割当てが可能で、ポリシーで設定した優先度に従ってサーバーの容量を指定できます。

重要度ごとにリソースの割当てが可能で、アプリケーションが可能なかぎり必要最小限のリソースを取得できます。また、優先度が低いアプリケーションが、より重要なアプリケーションのリソースを消費しないようにすることもできます。

必要時には分離が保証され、アプリケーションとデータベースについて、クラスタの専用サーバーを指定できます。

ビジネスのニーズまたはアプリケーションの要求に従ってプールを変更するようにポリシーを構成して、適切なときに適切なサービスをプールから得られるようにします。

サーバー・プールで実行しているアプリケーションとデータベースは、リソースを共有しません。サーバー・プールはリソースを共有しないため、必要に応じてリソースを分離しますが、必要に応じた動的容量割当ては可能になります。ロール別管理を併用すると、この機能は標準化されたクラスタ環境がある組織のニーズに対応しますが、複数の管理者グループが、一般的なクラスタ・インフラストラクチャを共有できるようになってしまいます。

Oracle Clusterwareは、異なるリソースをクラスタに効率的に割り当てます。ノードで実行される各リソースの重要度のレベルと組み合せて、リソースが実行できるノードの最小数および最大数のみを指定する必要があります。

関連項目:

Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドのOracle Clusterwareリソース・リファレンスに関する項

ビジネスまたはアプリケーションの要求に対応するためのサーバー・プールの管理の詳細は、Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドを参照してください。

親トピック: ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理4. サーバー・プールの動作

5.1.3 サーバー・プールの動作サーバー・プールは、クラスタを、シングルトンおよび均一データベース・サービス、およびアプリケーションをホストするサーバーのグループに分割します。

サーバー・プールによって、クラスタの複数のサーバーに対し、均一のワークロード(一連のOracleClusterwareリソース)が分散されます。たとえば、Oracle Databaseを特定のサーバー・プールでのみ実行するように制限できます。ロール別管理を有効にすると、オペレーティング・システム・ユーザーにサーバー・プールを使用する権限を付与できます。

Oracle RACデータベースを含むサーバー・プールは、サーバー制御(SRVCTL)ユーティリティを使用して管理します。他のすべてのサーバー・プールを管理するには、Oracle Clusterware制御(CRSCTL)ユーティリティを使用します。最上位のサーバー・プールを作成する権限を所有しているのは、クラスタ管理者のみです。

最上位のサーバー・プール:

クラスタを論理的に分割します。

常に排他的です。これは、1つのサーバーが特定の時期に1つの特定のサーバー・プールにのみ存在できることを意味します。

親トピック: ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理4. デフォルト・サーバー・プール

5.1.4 デフォルト・サーバー・プールOracle Clusterwareがインストールされると、汎用サーバー・プールおよび空きサーバー・プールという2つのサーバー・プールが自動的に作成されます。

新規インストールのすべてのサーバーは、最初、空きサーバー・プールに割り当てられます。空きサーバー・プールにあるサーバーは、新しく定義したサーバー・プールに自動的に移動します。

空きサーバー・プール空きサーバー・プールには、他のサーバー・プールに割り当てられないサーバーが含まれます。汎用サーバー・プール汎用サーバー・プールには、ポリシー管理されていない任意のOracle Databaseが保存されます。

親トピック: ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理

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Page 124: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理4. デフォルト・サーバー・プール5. 空きサーバー・プール

5.1.4.1 空きサーバー・プール空きサーバー・プールには、他のサーバー・プールに割り当てられていないサーバーが含まれています。

空きサーバー・プールの属性は、次のように制限されます。

SERVER_NAMES、MIN_SIZEおよびMAX_SIZEは、ユーザーが編集することはできません。

IMPORTANCEおよびACLは、ユーザーが編集することができます。

親トピック: デフォルト・サーバー・プール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. ポリシー管理型のクラスタおよび容量管理4. デフォルト・サーバー・プール5. 汎用サーバー・プール

5.1.4.2 汎用サーバー・プール汎用サーバー・プールは、ポリシー管理されていない任意のOracle Databaseを格納します。

また、汎用サーバー・プールには、汎用サーバー・プールを親サーバー・プールとして示すサーバー・プールのSERVER_NAMES属性に指定された名前のサーバーが含まれます。

汎用サーバー・プールの属性は、次のように制限されています。

汎用サーバー・プールの構成属性は誰も変更できません(すべての属性は読取り専用です)。

Oracle Clusterwareは、サーバーが次の状態の場合にのみ、Oracle Database Configuration Assistant(DBCA)またはSRVCTLがHOSTING_MEMBERSリソース属性にサーバー名を指定することを許可します。

オンラインで汎用サーバー・プールに存在する。

オンラインで空きサーバー・プールに存在する。この場合、Oracle Clusterwareによってサーバーが汎用サーバー・プールに移動されます。

オンラインで、他のサーバー・プールに存在し、ユーザーがクラスタ管理者であるか、またはサーバー・プールのサーバーの使用が許可されている場合(この場合、サーバーは汎用サーバー・プールに移動されます)。

オフラインで、ユーザーがクラスタ管理者の場合

親トピック: デフォルト・サーバー・プール

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. Oracle RACデータベースとサーバー・プール

5.2 Oracle RACデータベースとサーバー・プールOracle RACデータベースは、異なる2つの管理スタイルおよびデプロイメント・モデルをサポートしています。

ポリシー管理

デプロイメントは、サーバー・プールに基づき、この場合、データベース・サービスは、サーバー・プール内でシングルトンまたは均一として、サーバー・プール内のすべてのサーバーにわたって実行されます。データベースは1つ以上のサーバー・プールにデプロイされ、サーバー・プールのサイズによってデプロイメント内のデータベース・インスタンスの数が決まります。ポリシー管理により、クラスタおよびデータベースは、要件の変更に応じて拡張または縮小できます。

ポリシー管理データベースは、カーディナリティ(通常の操作で実行する必要があるデータベース・インスタンス数)で定義されます。ポリシー管理データベースは、クラスタ管理者がクラスタに作成した1つ以上のデータベース・サーバー・プールで実行することも、別のサーバーで異なるタイミングで実行することもできます。データベース・インスタンスは、データベースに定義されたサーバー・プール内のすべてのサーバーで起動されます。

クライアントは、その時点で実行されているサーバーに関係なく、同じSCANベース接続文字列を使用してポリシー管理データベースに接続することができます。

管理者管理

デプロイメントは、Oracle Database 11gリリース2 (11.2)の前に存在していたOracle RACデプロイメント・タイプに基づき、クラスタ内の特定のノードで実行されるように各データベース・インスタンスを静的に構成する必要があり、また、preferredおよびavailable宛先を使用して、特定のデータベースに属する特定のインスタンスで実行されるようにデータベース・サービスを構成する必要があります。

管理者管理データベースのデータベース・リソースを確認すると、そのOracle Databaseと同じ名前で定義されたサーバー・プールが表示されます。このサーバー・プールは、Oracleで定義される特別なサーバー・プールの一部で、Genericと呼ばれます。Oracle RACは、Genericサーバー・プールを管理して管理者管理データベースをサポートします。SRVCTLまたはOracle Database Configuration Assistant(DBCA)のいずれかを使用して管理者管理データベースを追加または削除すると、汎用サーバー・プールのメンバーであるサーバー・プールがOracle RACによって作成または削除されます。

関連項目:

Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドのサーバー・プールおよびポリシーベース管理の概要に関する項

Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドのクラスタ構成ポリシーおよびポリシー・セットの概要に関する項

親トピック: Oracle RACでのサーバー・プールの使用

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. Oracle RACデータベースのサーバー・プールの作成

5.3 Oracle RACデータベースのサーバー・プールの作成サーバー・プールは、Oracle Database Configuration AssistantでOracle RACデータベースを作成する際に作成できますが、データベース・ソフトウェアおよびデータベースのデプロイ前に、サーバー・プールを作成することをお薦めします。

次のステップを実行することもお薦めします。

クラスタに最初にサーバー・プールを作成する前にロール区分を有効にします。

構成ポリシーおよび各ポリシー・セットを使用してサーバー・プールを作成および管理します。

垂直または水平の2つの方法のどちらかでロール別管理を実装できます。

垂直実装(レイヤー間)

垂直実装は、技術スタック内の様々なレイヤーで使用される異なるオペレーティング・システム・ユーザーおよびグループに基づいたロール区分手法です。サーバー・プールおよびリソースに対する権限は、アクセス制御リストを使用して、スタック内の各レイヤーの異なるユーザー(およびグループ)に付与されます。Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)では、Oracle GridInfrastructureのインストールの一部として、特定のロールのオペレーティング・システム・グループの細かい割当てに基づいてロール区分を設定できます。

水平実装(1つのレイヤー内)

水平実装は、サーバー・プールおよびポリシー管理データベースまたはアプリケーションに割り当てられたアクセス制御リストを使用して付与されるリソースに対するアクセス権限を使用して、1つのレイヤー内のリソース・アクセスを制限するロール区分手法です。

たとえば、Oracle Grid Infrastructureのインストールおよび2つのデータベース・サーバー・プールの作成を実行するためのgridという名前のオペレーティング・システム・ユーザーを検討します。オペレーティング・システム・ユーザーouser1およびouser2は、サーバー・プール内で操作できる必要がありますが、サーバー・プールを変更できないようにして、他のサーバー・プールからハードウェア・リソースを誤って、または意図的に除去されないようにする必要があります。

関連項目:

Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドのクラスタ構成ポリシーおよびポリシー・セットの概要に関する項

Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドのロール別管理に関する項

親トピック: Oracle RACでのサーバー・プールの使用

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACでのサーバー・プールの使用3. Oracle RAC One Nodeとサーバー・プール

5.4 Oracle RAC One Nodeとサーバー・プールOracle RAC One Nodeはサーバー・プールの使用をサポートしますが、一部制限があります。

Oracle RAC One Nodeとサーバー・プールについて、次の点に注意してください。

Oracle RAC One Nodeは、1つのサーバー・プールのみで実行されます。このサーバー・プールは、他のサーバー・プールと同じように扱われます。

Oracle RAC One Nodeデータベース・インスタンスのオンライン再配置では、Oracle RAC OneNodeデータベースのあるノードから別のノードへの計画的な移行が可能です。再配置は、常にサーバー・プール内で行う必要があります。

親トピック: Oracle RACでのサーバー・プールの使用

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

6 Oracle RAC用にインストールされた構成の理解Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースは、多くの点でシングルインスタンスのOracleデータベースと異なります。

Oracle RACに構成された環境の理解Oracle Net Configuration Assistant (NETCA)およびDatabase Configuration Assistant(DBCA)は、Oracle RACデータベースの作成およびOracle Enterprise Manager検出に必要な要件を満たすように環境を構成します。オペレーティング・システム権限グループの理解管理者はデータベースのシャットダウンや起動、記憶域の構成など、特別な操作を頻繁に実行します。クラスタ・ノードでのタイムゾーン設定の理解Oracle RACでは、すべてのクラスタ・ノードのタイムゾーン設定が同じである必要があります。Oracle RACのサーバー・パラメータ・ファイルについてデータベースを作成すると、指定したファイルの位置にSPFILEが作成されます。OracleASMディスク・グループまたはクラスタ・ファイル・システムをこの場所に指定できます。Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリ各Oracle製品は固有のOracleホームにインストールします。Oracle RACのプラガブル・データベースについてプラガブル・データベース(PDB)は、Oracle Netクライアントに非CDBとして表示されるスキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトの移植可能な集合です。Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネントDatabase Configuration Assistant (DBCA)では、様々なデータベース・コンポーネントを作成します。Oracle RACでのUNDO表領域の管理についてOracle Databaseは、UNDO表領域に、ロールバック情報やUNDO情報を格納します。初期化パラメータ・ファイルについてOracle Databaseの初期化パラメータの保存には、サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)を使用することをお薦めします。Oracle RACデータベース用のOracle Net Servicesの構成Oracle Databaseを構成する際には、接続記述子またはネット・サービス名を使用できます。Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能Oracle RACデータベースは、接続時ロード・バランシング機能とフェイルオーバー機能に重要なメリットを提供します。Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータほとんどの環境に対応するように、Oracle Databaseサーバーとクライアントのネットワーク要素が事前構成されています。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACに構成された環境の理解

6.1 Oracle RACに構成された環境の理解Oracle Net Configuration Assistant(NetCA)およびDatabase Configuration Assistant(DBCA)は、OracleRACデータベースの作成およびOracle Enterprise Manager検出に必要な要件を満たすように環境を構成します。

注意:

構成ファイルは、クラスタ・データベースの各ノードに作成されます。

Oracle RACのインストールの完了後は、ホスト名を変更しないようにしてください(ドメイン修飾の追加または削除を含む)。ノード名はOracle Clusterwareのインストール中にホスト名から作成され、データベース・プロセスで広範に使用されます。ホスト名が変更されているノードは、クラスタから削除して新しいホスト名で追加しなおす必要があります。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. オペレーティング・システム権限のグループの理解

6.2 オペレーティング・システム権限のグループの理解管理者は、多くの場合、データベースの停止または起動、記憶域の構成などの特別な操作を実行します。

これらの管理上の意思決定を担当する管理者のみがこれらの操作を実行してください。OracleDatabaseまたはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)のシステム権限には、セキュアな認証スキームが必要です。

特別なオペレーティング・システム・グループのメンバーシップを使用すると、管理者は、ユーザー名とパスワードを使用するのではなく、オペレーティング・システムを通してOracle DatabaseまたはOracle ASMを認証できます。このことはオペレーティング・システム認証と呼ばれます。クラスタ内のOracle Databaseはそれぞれが独自のオペレーティング・システム権限グループを持つことができるため、オペレーティング・システム認証は、クラスタ上のOracle Databaseごとに分離できます。クラスタ上に配置できるOracle Grid Infrastructureインストールは1つだけであるため、Oracle ASM用のオペレーティング・システム権限グループのセットは1つしか存在できません。

オペレーティング・システム・グループは、Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストール時に、インストーラによって作成されます。これらのオペレーティング・システム・グループには、Oracle DatabaseおよびOracle ASMに対するシステム権限を管理するために、オペレーティング・システム認証を可能にする論理ロールが指定されます。Oracle Grid Infrastructureでは、オペレーティング・システム認証を使用してOracle Databaseを管理します。このアクセスを有効にするには、sqlnet.oraファイルのAUTHENTICATION_SERVICESパラメータを設定して値NTSを含める必要があります。

1つのオペレーティング・システム・グループを論理グループ(メンバーにOracle DatabaseおよびOracleASMのすべてのシステム権限が付与されている)として使用するか、またはシステム権限を複数のオペレーティング・システム・グループに委任できます。論理システム権限ごとに、個別のオペレーティング・システム・グループを指定することをお薦めします。別のオペレーティング・システム・グループを使用することにより、データベース管理者に1つ以上の管理者システム権限のサブセットを付与できるようになります。これらのデータベース管理者は、SYSDBAシステム権限を必要とせずに、標準のデータベース管理タスクを実行できるようになります。

関連項目:

AUTHENTICATION_SERVICESパラメータの設定方法の詳細は、「Net Servicesプロファイル・ファイル(sqlnet.ora)」を参照してください。

オペレーティング・システム・グループおよびOracle Databaseシステム権限については、OracleGrid Infrastructureインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor Microsoft Windows x64(64-Bit)を参照してください。

オペレーティング・システム・グループおよびOracle ASMのシステム権限の詳細は、『OracleAutomatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. クラスタ・ノードでのタイムゾーン設定の理解

6.3 クラスタ・ノードでのタイムゾーン設定の理解Oracle RACでは、すべてのクラスタ・ノードのタイムゾーン設定が同じである必要があります。

クラスタ用Oracle Grid Infrastructureのインストール時に、インストール・プロセスによって、OracleUniversal Installer (OUI)が実行しているノード上でOracleインストール・ユーザーのタイムゾーン設定が決定されます。OUIでは、Oracle Clusterwareが管理するすべてのプロセスのデフォルトのタイム・ゾーン設定としてそのタイム・ゾーン値をすべてのノードで使用します。このデフォルト設定は、データベース、Oracle ASMおよびその他の管理対象プロセスで使用されます。

ただし、SQL*Plusでインスタンスを起動する場合、Oracle RACが使用するタイムゾーン値がOracleClusterwareタイムゾーンと同じであることを確認する必要があります。次のコマンドを実行すると、Oracle Clusterwareがデータベースに使用するタイムゾーンを変更できます。srvctl setenv database -envs 'TZ=time zone

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACのサーバー・パラメータ・ファイルについて

6.4 Oracle RACのサーバー・パラメータ・ファイルの概要データベースを作成すると、指定したファイルの位置にSPFILEが作成されます。Oracle ASMディスク・グループまたはクラスタ・ファイル・システムをこの場所に指定できます。

クラスタ・データベース内のインスタンスはすべて、起動時に同じSPFILEを使用します。SPFILEはバイナリ・ファイルであるため、エディタを使用して直接編集しないでください。かわりに、OracleEnterprise ManagerまたはSQL文ALTER SYSTEMを使用して、SPFILEパラメータ設定を変更します。

関連項目:

SPFILEの作成と変更の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリ

6.5 Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリ各Oracle製品は、固有のOracleホームにインストールします。

%ORACLE_BASE%の値はレジストリ(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\HOME0など)に格納されています。また、ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDの値もレジストリに格納されています。これらのディレクトリのシンボリック・リンク(UNIXプラットフォームで使用されているリンクなど)は、Windowsプラットフォームではサポートされません

Oracle Universal Installer (OUI)では、レジストリのORACLE_BASE、ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDなどの環境変数の値を記録し、またインストールを実行するユーザーに対してPATH環境変数の値を更新します。LinuxシステムおよびUNIXシステムでは、このような環境変数をユーザー・セッションまたはユーザー・プロファイルに手動で設定する必要があります。

Oracleホームの現在の設定の変更Oracle Universal Installer (OUI)を使用して、現在のOracleホームを変更します。

関連トピック

レスポンス・ファイルを使用したOracle Net Configuration Assistantの実行

関連項目:

レジストリ・キーの詳細は、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリ4. Oracleホームの現在の設定の変更

6.5.1 Oracleホームの現在の設定の変更Oracle Universal Installer (OUI)を使用して現在のOracleホームを変更します。

この手順では、レジストリのデフォルトのORACLE_HOME変数の値が、選択した値に変更されます。これによって、各製品の%ORACLE_HOME%\binディレクトリが、PATH環境変数に正しい順序で表示されます。

1. Oracle Universal Installerを起動します。2. 「インストールされた製品」ボタンをクリックします。3. ウィンドウ上部にある、「環境」タブをクリックします。4. デフォルトにするOracleホーム・ディレクトリをリストの最上位に移動します。5. 変更を適用して、インストーラを終了します。

関連項目

レスポンス・ファイルを使用したOracle Net Configuration Assistantの実行

親トピック: Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリ

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACでのプラガブル・データベースについて

6.6 Oracle RACのプラガブル・データベースについてプラガブル・データベース(PDB)は、Oracle Netクライアントに非CDBとして表示されるスキーマ、スキーマ・オブジェクトおよび非スキーマ・オブジェクトの移植可能な集合です。

PDBはCDBに接続できます。CDBには、複数のPDBを含めることができます。各PDBは個別のデータベースとしてネットワーク上に示されます。

Oracle Database 12c以上では、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)として、またはOracleDatabase(非CDB)として、データベースを作成する必要があります。これは、Oracle RACデータベースにも適用されます。インストール・プロセスの唯一の違いは、Oracle RACデータベースをCDBとして作成するか、または非CDBとして作成するかです。

Oracle RACデータベースをCDBとして作成し、そのCDBに1つ以上のPDBを接続する場合、OracleRACのCDBのどのインスタンスでもPDBはデフォルトで自動起動されません。PDBに(データベース名と同じ名前のデフォルトのデータベース・サービス以外の)最初の動的なデータベース・サービスが割り当てられると、PDBはサービスが実行されるインスタンスで有効になります。

PDBがOracle RAC CDBの複数のインスタンスで使用可能かどうかは、通常、PDB上で実行されているサービスによって管理されます。インスタンス上でPDBを手動で起動することによって、Oracle RACCDBの各インスタンス上でPDBアクセスを手動で有効化できます。

関連項目:

PDBの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

PDBの管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

Oracle RAC CDBの管理の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネント

6.7 Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネントDatabase Configuration Assistant (DBCA)では、様々なデータベース・コンポーネントを作成します。

表領域およびデータ・ファイルについて単一インスタンスおよびクラスタ・データベースの両方の環境では、Oracle Databaseは表領域という小さな論理領域に分割されています。制御ファイルについてデータベースは、共有記憶域に格納されている2つの制御ファイルを使用して構成されています。オンラインREDOログ・ファイルについて各データベース・インスタンスには、2つ以上のオンラインREDOログ・ファイルが必要です。データベース・インスタンスのオンラインREDOログ・ファイルは、REDOスレッドと呼ばれます。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネント4. 表領域およびデータ・ファイルについて

6.7.1 表領域およびデータ・ファイルについてシングル・インスタンスおよびクラスタ・データベースの両方の環境では、Oracle Databaseは表領域という小さな論理領域に分割されています。

各表領域は、共有記憶域にある1つ以上のデータ・ファイルに対応しています。

表6-1 Oracle Real Application Clustersデータベースで使用する表領域名

表領域名 目次

SYSAUX 補助システム表領域で、DRSYS (Oracle Text用のデータを含む)、CWMLITE (OLAPスキーマを含む)、XDB (XML機能用)、ODM (Oracle DataMining用)およびINDEXスキーマを含みます。

SYSTEM データベースに必要な表、ビューおよびストアド・プロシージャの定義を含む、データ・ディクショナリで構成されます。この表領域内の情報は自動的にメンテナンスされます。

TEMP SQL文の処理時に作成された一時表および索引が含まれます。非常に大規模な表に対するANALYZECOMPUTE STATISTICSのように大量のソートが必要なSQL文、あるいはGROUP BY、ORDER BYまたはDISTINCTを含むSQL文を使用する場合に、この表領域の拡張が必要な場合があります。

UNDOTBSn Oracle Database Configuration Assistantが自動UNDO管理用に作成する、インスタンスごとのUNDO表領域が含まれます。

USERS アプリケーション・データで構成されます。表を作成しデータを入力するにつれて、この領域にデータが書き込まれます。

Oracle Universal Installer (OUI)で事前構成済データベース構成オプションを使用する場合、これらの表

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領域名は変更できません。ただし、詳細なデータベース作成方法を使用する場合は、表領域名を変更できます。

前述のとおり、各表領域には、共有ファイル・システムに存在する1つ以上のデータ・ファイルがあります。事前定義済データベース構成オプションによって作成されるデータ・ファイル名は、記憶域タイプ(Oracle ASM、クラスタ・ファイル・システムなど)によって異なります。

関連項目:

SYSTEM、SYSAUXおよび他の表領域の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネント

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネント4. 制御ファイルについて

6.7.2 制御ファイルについてデータベースは、共有記憶域に格納されている2つの制御ファイルを使用して構成されています。

各データベースには、一意の制御ファイルが1つ必要であり、データベースに構成されているその他の制御ファイルは、元の制御ファイルと同一のコピーです。制御ファイルが使用不可能になると、データベース・インスタンスからこの破損した制御ファイルへのアクセスが試行されたときに、インスタンスが失敗します。様々なディスクに制御ファイルを多重化する(多重コピーを作成する)ことによって、データベースは冗長性を実現でき、それによってシングル・ポイント障害を避けることができます。

関連項目:

Oracle Database概要の制御ファイルの概要に関する項

Oracle Database管理者ガイドの制御ファイルの管理に関する項

親トピック: Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネント

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネント4. オンラインREDOログ・ファイルについて

6.7.3 オンラインREDOログ・ファイルについて各データベース・インスタンスには、2つ以上のオンラインREDOログ・ファイルが必要です。データベース・インスタンスのオンラインREDOログ・ファイルは、REDOスレッドと呼ばれます。

オンラインREDOログ・ファイルの単一セットの競合を避けるために、各Oracle RACデータベース・インスタンスには、それぞれ固有のREDOスレッドがあります。インスタンス障害が発生しても、障害が発生していないインスタンスは、オンラインREDOログ・ファイルにアクセスできる必要があります。したがって、Oracle RACデータベースのオンラインREDOログ・ファイルは、共有記憶域またはOracle ASMに配置される必要があります。記憶域としてファイル・システムを使用する場合、ファイル・システムは共有またはクラスタ・ファイル・システムである必要があります。

事前構成済データベース構成オプションによって作成されるREDOログ・ファイルのファイル名は、記憶域タイプによって異なります。

関連項目:

オンラインREDOログ・ファイルの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

オンラインREDOログ・ファイルの記憶域の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: Database Configuration Assistantで作成したデータベース・コンポーネント

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Page 142: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACでのUNDO表領域の管理について

6.8 Oracle RACでのUNDO表領域の管理についてOracle Databaseは、UNDO表領域に、ロールバック情報やUNDO情報を格納します。

UNDO表領域を管理するには、自動UNDO管理を使用することをお薦めします。自動UNDO管理は、手動UNDO管理より簡単に管理できる、自動化されたUNDO表領域の管理モードです。

Oracle ASMおよびOracle Managed Filesを自動UNDO管理とともに使用する場合、初めて起動されたインスタンスはUNDO表領域を持ちませんが、別のインスタンスによって自動的に作成されたそのインスタンス用のUNDO表領域を持つことになります。これは、オンラインREDOログについても同じです。

関連項目:

自動UNDO管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

UNDO表領域の管理については、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. 初期化パラメータ・ファイルについて

6.9 初期化パラメータ・ファイルについてOracle Databaseの初期化パラメータの保存には、サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)を使用することをお薦めします。

Oracle ASM SPFILEを含む、Oracle ASMのすべてのSPFILEを保存することをお薦めします。SPFILEは共有記憶域に置いて、クラスタ・データベースのすべてのインスタンスがこのパラメータ・ファイルにアクセスできるようにする必要があります。

関連項目:

パラメータ・ファイルの作成および使用の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

6.10 Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成Oracle Databaseに接続するときは、接続記述子またはネット・サービス名を使用できます。

Oracle RACデータベースの場合、単一クライアント・アクセス名(SCAN)を使用して、Oracle RACデータベースの使用可能な任意のインスタンスに接続することもできます。ユーザーは、クライアント/サーバー構成を使用するか、または接続プーリングを任意に使用し、1つ以上の中間層を介してOracle RACデータベースにアクセスします。

Oracle RACデータベースのデータベース・サービス各データベースは、1つ以上のサービスで表されます。サービスは、サービス名(sales.example.comなど)によって識別されます。ネーミング・メソッドおよび接続記述子各ネット・サービス名は、接続記述子に関連付けられます。接続記述子は、データベースの場所とデータベース・サービスの名前を提供します。簡易接続ネーミング・メソッド簡易接続ネーミング・メソッドを使用すると、TCP/IP環境でtnsnames.oraファイルまたはその他のリポジトリ内をサービス名で検索する必要がなくなります。SCANの理解SCANは、ドメイン・ネーム・サービス(DNS)またはグリッド・ネーミング・サービス(GNS)のいずれかにある、1つ以上3つ以下のIPアドレスに登録されたドメイン名です。SCANを使用したOracle RACデータベースへの接続についてtnsnames.oraファイルを構成するかわりに、SCANを使用してデータベースに接続するようにOracle RACデータベース・クライアントを構成することをお薦めします。Oracle RACデータベースのリスナー構成についてOracle RACデータベースは、複数のリスナーを使用して、使用可能なインスタンスにクライアントの要求を振り分けます。Oracle RACデータベースのサービス登録についてOracle Database 19cのデータベース・サービスは、データベース初期化パラメータLOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENERに指定されたリスナーに自動的に登録されます。SCAN使用時のデータベース接続の作成方法サービス名を使用しているOracle RACデータベースにSCANを使用して接続する場合は、環境に基づいて次のアクションが発生します。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. Oracle RACデータベースのデータベース・サービス

6.10.1 Oracle RACデータベースのデータベース・サービス各データベースは、1つ以上のサービスで表されます。サービスは、サービス名(sales.example.comなど)によって識別されます。

クライアントはサービス名を使用して、自身がアクセスする必要があるデータベースを識別します。インストール中に、Oracle RACデータベースは、データベースと同じ名前を持つデフォルトのデータベース・サービスを使用して構成されます。このサービスは、データベース管理タスクの実行に使用できます。クライアントおよびアプリケーションのデータベースへの接続用に、追加のサービスを作成する必要があります。

サービス名は複数のデータベース・インスタンスに関連付けることができ、インスタンスは複数のサービスに関連付けることができます。リスナーはクライアントとデータベース・インスタンスとの間の仲介役を果し、接続要求を適切なインスタンスに渡します。サービスに接続するクライアントは、接続先のインスタンスを指定する必要がありません。

親トピック: Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. ネーミング・メソッドおよび接続記述子

6.10.2 ネーミング・メソッドおよび接続記述子各ネット・サービス名は、接続記述子に関連付けられます。接続記述子は、データベースの場所とデータベース・サービスの名前を提供します。

接続記述子には、リスナーの1つ以上のプロトコル・アドレスと、接続先サービスの接続情報が含まれています。

データベース接続作成のためのサービス名を使用する際に必要な情報は、リポジトリに格納することができ、1つ以上のネーミング・メソッドで使用されます。ネーミング・メソッドとは、クライアント・アプリケーションがサービス名を接続記述子に解決するために使用する解決方法です。OracleNet Servicesは、いくつかの種類のネーミング・メソッドを提供しています。これらは、各クライアント上のローカル構成またはネットワーク上のすべてのクライアントがアクセスできる集中化された構成をサポートしています。

親トピック: Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. 簡易接続ネーミング・メソッド

6.10.3 簡易接続ネーミング・メソッド簡易接続ネーミング・メソッドを使用すると、TCP/IP環境でtnsnames.oraファイルまたはその他のリポジトリ内をサービス名で検索する必要がなくなります。

簡易接続では、クライアントはホスト名と、オプションのポートおよびサービス名で構成される単純なTCP/IPアドレスの接続文字列を使用します。このメソッドを使用する場合、ネーミングまたはディレクトリ・システムは必要ありません。例については、例6-1を参照してください。

ほとんどの環境に対応するように、Oracle Databaseサーバーとクライアントのネットワーク要素が事前構成されています。デフォルトでは、簡易接続ネーミング・メソッドが有効化され、リポジトリは不要です。簡易接続以外のネーミング・メソッドを使用する場合は、Oracle Net Servicesの追加の構成が必要となる場合があります。

親トピック: Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. SCANの理解

6.10.4 SCANの理解SCANは、ドメイン・ネーム・サービス(DNS)またはグリッド・ネーミング・サービス(GNS)のいずれかにある、1つ以上3つ以下のIPアドレスに登録されたドメイン名です。

SCANについてOracle Grid Infrastructureのインストール時に、いくつかのOracle ClusterwareリソースがSCAN用に作成されます。SCAN VIPアドレスについてSCANの仮想IPアドレス(VIP)は、ノードのVIPと同様に機能します。ただし、ノードVIPとは異なり、SCAN VIPはクラスタ内の任意のノードで実行できます。SCANリスナーについてOracle Grid Infrastructureのインストールでは、SCANを解決するために割り当てられるSCANVIPアドレスと同数のIPアドレスについてSCANリスナーが作成されます。

親トピック: Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. SCANの理解5. SCANについて

6.10.4.1 SCANについてOracle Grid Infrastructureのインストール時に、いくつかのOracle ClusterwareリソースがSCAN用に作成されます。

SCAN仮想IP (VIP)は、Oracle Single Client Access Name (SCAN)が解決するIPアドレスごとに作成されます

SCANリスナーは、SCAN VIPごとに作成されます

SCAN VIPへの依存性は、SCANリスナー用に構成されます

SCANは、次の2つのオプションのうち1つを使用して定義されます。

SCANをDNSで定義

SCANを手動で構成し、名前解決にDNSを使用する場合、ネットワーク管理者は、クラスタのパブリック・ネットワークと同じネットワーク上の3つのIPアドレスに解決される単一の名前をSCANに作成する必要があります。SCAN名は、ドメインの接尾辞を使用せずに解決できる必要があります(たとえば、アドレスsales1-scan.example.comは、sales1-scanを使用して解決できる必要があります)。Oracle ClusterwareはSCANを解決するため、SCANをネットワーク・インタフェースに割り当てることはできません。

デフォルトのSCANは、cluster_name-scan.domain_nameです。たとえば、GNSを使用しないクラスタでは、クラスタ名がsales1で、ドメインがexample.comである場合、デフォルトのSCANアドレスはsales1-scan.example.com:1521です。

SCANをGNSで定義

GNSおよびDHCPを使用している場合、Oracle Clusterwareでは、クラスタの構成時に指定されるSCAN名のVIPアドレスが構成されます。ノードVIPおよび3つのSCAN VIPは、GNSを使用時している場合、DHCPサーバーから取得されます。新しいサーバーがクラスタに追加されると、Oracle Clusterwareでは、必要なVIPアドレスはDHCPサーバーから動的に取得されてクラスタ・リソースが更新され、GNSを介してサーバーにアクセスできるようになります。

クラスタに接続するクライアントが、Oracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)より前のリリースで使用されていたノードVIPではなく、SCAN名を使用するように構成することをお薦めします。SCANを使用してOracle RACデータベースに接続するクライアントは、特定のデータベースまたはデータベース・インスタンスをホストする各ノードのアドレスで構成する必要がありません。たとえば、クラスタにポリシー管理型のサーバー・プールを構成した場合、サーバー・プールにどのノードが割り当てられているかにかかわらず、SCANを使用してデータベースへ接続することによって、そのデータベースのサーバー・プールに接続できます。データベースに接続しているクライアントを再構成することなく、データベースに対してノードの追加または削除を行うことができます。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. SCANの理解5. SCAN VIPアドレスについて

6.10.4.2 SCAN VIPアドレスについてSCANの仮想IPアドレス(VIP)は、ノードのVIPと同様に機能します。ただし、ノードVIPとは異なり、SCAN VIPはクラスタ内の任意のノードで実行できます。

ノードVIPの名前やアドレスではなくSCANを使用して接続するクライアント(ユーザーまたはアプリケーション)は、クラスタに対してノードが追加または削除されたとき、あるいはデータベース・インスタンスが別のノードで実行されたときに、そのローカルのtnsnames.oraファイルのノードの名前やアドレスのリストを更新する必要はありません。

注意:

DNSに3つのSCAN VIPを構成しても、それだけでは接続のフェイルオーバーは保証されません。かわりに、Oracleクライアントは戻されたSCAN VIPを使用して、接続要求を別のSCANリスナーにフェイルオーバーします。SCAN VIPへの接続が失敗した場合、クライアントは次に戻されたSCAN VIPアドレスを使用して接続します。そのため、SCANを使用する接続では、Oracle Client 11g リリース2以上のクライアントを使用することをお薦めします。

名前解決にGNSを使用する場合、インストール時にはSCAN名のみを提供します(sales1-scanなど)。GNSは、3つのIPアドレスのDHCPアドレス・リースを取得し、これらのアドレスをSCANに解決します。GNSデーモンは登録をリスニングします。SCAN VIPは、ノードで使用が開始された際に自身のアドレスをGNSに登録します。

GNSによって管理されるクラスタ・ドメインへのサービス要求はGNSのVIPアドレスにルーティングされ、そこで要求はクラスタのGNSデーモンへとルーティングされます。GNSが、DNSからSCAN用の要求を受信すると、SCANリスナーの登録アドレスがDNSに返されます。その後、DNSはクライアントに3つのSCAN VIPアドレスを返します。

関連項目:

SCANの名前、リスナーおよびクライアント・サービス要求の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: SCANの理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. SCANの理解5. SCANリスナーについて

6.10.4.3 SCANリスナーについてOracle Grid Infrastructureのインストールでは、SCANを解決するために割り当てられるSCAN VIPアドレスと同数のSCANリスナーが作成されます。

高可用性とスケーラビリティのため、SCANは3つのVIPアドレスに解決することをお薦めします。SCANを3つのアドレスに解決する場合は、3つのSCAN VIPと3つのSCANリスナーが作成されます。

各SCANリスナーは、対応するSCAN VIPに依存します。SCANリスナーは、ノードでSCAN VIPが有効になるまで起動できません。

SCANリスナーのアドレスは、外部のドメイン・ネーム・サービス(DNS)、またはクラスタ内のグリッド・ネーミング・サービス(GNS)のいずれかを介して解決されます。SCANリスナーおよびSCANVIPは、クラスタ内の任意のノードで実行できます。SCAN VIPを実行しているノードに障害がある場合、SCAN VIPおよび関連付けられているリスナーは、クラスタ内の別のノードにフェイルオーバーされます。クラスタ内の使用可能なノード数が3未満になった場合、1つのサーバーが2つのSCANVIPとSCANリスナーをホストします。SCANリスナーでは、Oracle XML Database (XDB)と通信するためのHTTPプロトコルもサポートされます。

関連項目:

SCANリスナーの詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: SCANの理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. SCANを使用したOracle RACデータベースへの接続について

6.10.5 SCANを使用したOracle RACデータベースへの接続についてtnsnames.oraファイルを構成するかわりに、SCANを使用してデータベースに接続するようにOracleRACデータベース・クライアントを構成することをお薦めします。

Oracle Database 11g リリース2より前のOracle RACリリースのノードVIPアドレスを使用してクラスタに接続するように構成されたクライアントは、既存の接続アドレスを引き続き使用できます。SCANの使用は必須ではありません。以前のリリースのOracle Databaseをアップグレードすると、データベースはローカル・リスナーだけではなく、SCANリスナーにも登録されるので、クライアントがSCANを使用してそのデータベースに接続できるようになります。

SCANがDNSで解決される場合、DNSはクライアントに対して3つのSCAN VIPアドレスをすべて返します。GNSによってSCANが解決される場合は、DNSのゾーン委任がGNSにルックアップ要求を送信するため、クライアントに3つのSCAN VIPアドレスが戻されます。

Oracle Database 19cのデータベース・クライアントは、SCANを使用してデータベースに接続します。簡易接続メソッドには接続の確立のタイムアウトおよび再試行回数を指定する機能がないため、SCANでは簡易接続メソッドを使用しないことをお薦めします。かわりに、アプリケーションではOracle Net接続記述子を次の形式で使用する必要があります。(DESCRIPTION = (CONNECT_TIMEOUT=90) (RETRY_COUNT=20)(RETRY_DELAY=3) (TRANSPORT_CONNECT_TIMEOUT=3) ( ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST=scan)(PORT=1521)) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=service_name)))

scanは、クラスタのSCANを表します。ポート番号を指定しない場合、デフォルト値の1521がTCPポート識別子に使用されます。service_nameは動的データベース・サービスの名前です。

その後、クライアントでは、返された1つのSCAN VIPアドレスを使用してSCANリスナーに問い合せます。SCANリスナーがクライアントから接続要求を受け取ると、SCANリスナーはクラスタ内で最もロードされていない、要求されたサービスを提供しているインスタンスを識別します。次に、最もロードされていないインスタンスが実行中のノードのローカル・リスナーに接続要求をリダイレクトし、クライアントにローカル・リスナーのアドレスを付与します。次に、ローカル・リスナーは、データベース・インスタンスへの接続を作成します。

例6-1 Oracle Net接続記述子を使用したOracle RACへの接続

SCANがsales1-scan.mycluster.example.comであるクラスタでOracle RACデータベースが実行されている場合は、次のような接続記述子を使用して、データベース・サービスoltp.example.comに対する接続要求を送信できます。(DESCRIPTION = (CONNECT_TIMEOUT=90) (RETRY_COUNT=20)(RETRY_DELAY=3) (TRANSPORT_CONNECT_TIMEOUT=3) ( ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST=sales1-scan.mycluster.example.com)(PORT=1521)) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=oltp.example.com)))

SCANがDNSで解決される場合、DNSはクライアントに対して3つのSCAN VIPアドレスをすべて返し

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ます。GNSによってSCANが解決される場合は、DNSのゾーン委任がGNSにルックアップ要求を送信するため、クライアントに3つのSCAN VIPアドレスが戻されます。その後、クライアントでは、返された1つのSCAN VIPアドレスを使用してSCANリスナーに問い合せます。

SCANリスナーがクライアントから接続要求を受け取ると、SCANリスナーはクラスタ内で最もロードされていない、要求されたサービスを提供しているインスタンスを識別します。次に、最もロードされていないインスタンスが実行中のノードのローカル・リスナーに接続要求をリダイレクトし、クライアントにローカル・リスナーのアドレスを付与します。次に、ローカル・リスナーは、データベース・インスタンスへの接続を作成します。

親トピック: Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. Oracle RACデータベースのリスナー構成について

6.10.6 Oracle RACデータベースのリスナー構成についてOracle RACデータベースは、複数のリスナーを使用して、使用可能なインスタンスにクライアントの要求を振り分けます。

Oracle Databaseは、ローカル・リスナーを介して接続要求を受け取ります。ローカル・リスナーはクライアント要求を仲介して、サーバーに渡します。リスナーはプロトコル・アドレスで構成されており、同じプロトコル・アドレスで構成されたクライアントは、そのリスナーに接続要求を送信できます。接続が確立されると、クライアントとOracle Databaseは互いに直接通信します。

ローカル・リスナー(デフォルトのリスナー)は、Oracle Grid Infrastructureのインストール時にGridホームに配置されます。ローカル・リスナーは、データベース接続要求と、外部プロシージャやOracleXML Database (XDB)要求などのデータベース接続以外の要求に応答するように構成されています。データベースが起動されると、データベース・エージェント・プロセス(oraagent.exe (以前のracgimon))は、LOCAL_LISTENERパラメータにOracle Netサービス名を必要としない接続記述子を設定します。GridホームのリスナーのエンドポイントとなるLOCAL_LISTENERの値が計算されます。

1つのlistener.oraファイルには、それぞれが一意の名前を持つ複数のOracle Databaseリスナーを構成できます。データベース・リスナーに対して複数のリスナーを構成できるのは、トップレベルの各構成パラメータにリスナー名の接尾辞があるか、または構成パラメータがリスナー名そのものであるためです。データベースを複数のローカル・リスナーに登録されるように構成するには、LOCAL_LISTENERパラメータを手動で変更する必要があります。

注意:

ほとんどのユーザーの環境では、ノードごとに1つのリスナーのみを実行することをお薦めします。

Oracle RACデータベースでは、データベース・パラメータREMOTE_LISTENERがSCANリスナーを識別します。データベースは、これらのパラメータに含まれる接続記述情報を使用して、ローカル・リスナーとSCANリスナーに登録されます。Oracle Database 11g リリース2以降のインスタンスは、リモート・リスナーとしてはSCANリスナーにのみ登録されます。アップグレードしたデータベースは、リモート・リスナーとしてSCANリスナーに登録されるとともに、引き続きすべてのノード・リスナーにも登録されています。

Oracle RACデータベースのREMOTE_LISTENERパラメータは常にSCANアドレスに設定されます。たとえば、クラスタのSCANがmyscanで、クラスタのGNSサブドメインがmycluster.example.comである場合、REMOTE_LISTENERパラメータには次の値が保持されます。myscan.mycluster.example.com:1521

注意:

Oracle RACデータベースのREMOTE_LISTENERパラメータは、SCANをホスト名(HOST=scan)に使用する単一アドレスを持つOracle Netエイリアスには設定しないでください。

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親トピック: Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. Oracle RACデータベースのサービス登録について

6.10.7 Oracle RACデータベースのサービス登録についてOracle Database 19cのデータベース・サービスは、データベース初期化パラメータLOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENERに指定されたリスナーに自動的に登録されます。

登録時に、リスナー登録(LREG)プロセスは情報(サービス名、インスタンス名、ワークロード情報など)をリスナーに送信します。この機能は、サービス登録と呼ばれます。

Oracleインスタンスの起動後にリスナーが起動し、リスナーがサービス登録に使用可能になると、次回にOracle Database LREGプロセスが検出ルーチンを起動するまで登録は行われません。デフォルトでは、LREG検出ルーチンは60秒ごとに起動されます。60秒の遅延を変更するには、SQL文ALTERSYSTEM REGISTERを使用します。この文によって、LREGはすぐにサービスを登録します

注意:

リスナーの起動直後にALTER SYSTEM REGISTER文を実行するスクリプトを作成することをお薦めします。インスタンスが登録されているときにこの文を実行すると、すべてのサービスが現在登録されている場合、またはリスナーが停止している場合、何も処理されません。

関連項目:

サービス登録の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成4. SCAN使用時のデータベース接続の作成方法

6.10.8 SCAN使用時のデータベース接続の作成方法サービス名を使用しているOracle RACデータベースにSCANを使用して接続する場合は、環境に基づいて次のアクションが発生します。

番号が付けられたアクションは、ステップの後に表示されている図に示されている矢印に相当します。

1. 各インスタンスのLREGプロセスは、ローカル・ノード上のデフォルトのリスナーと、REMOTE_LISTENERデータベース・パラメータで指定された各SCANリスナーにデータベース・サービスを登録します。リスナーは、インスタンスとディスパッチャによって処理されている作業の量に基づいて動的に更新されます。

2. クライアントは、次の書式の接続記述子を使用して、データベース接続要求を発行します。orausr/@scan_name:1521/webapp

注意:

簡易接続ネーミング・メソッドを使用する場合は、クライアントのsqlnet.oraファイルに、NAMES.DIRECTORY_PATHパラメータで指定されたネーミング・メソッドのリストのEZCONNECTが含まれていることを確認します。

3. クライアントは、DNSを使用してscan_nameを解決します。SCANに割り当てられる3つのアドレスがDNSから戻された後、クライアントは1番目のIPアドレスに接続要求を送信します。接続要求が失敗すると、クライアントは次のIPアドレスを使用して接続を試行します。

4. 接続要求が成功すると、クライアントは、salesデータベースをホストし、webappサービスを提供するインスタンスを持つクラスタのSCANリスナーに接続します(この例ではsales1とsales2です)。SCANリスナーは、インスタンスsales1およびsales2のワークロードと、これらが実行されているノードのワークロードを比較します。SCANリスナーがnode2はnode1よりも負荷が小さいと判断すると、SCANリスナーはnode2を選択し、そのノードのリスナーのアドレスをクライアントに送信します。

5. クライアントは、node2のローカル・リスナーに接続します。ローカル・リスナーは、データベース接続のための専用サーバー・プロセスを起動します。

6. クライアントは、node2の専用サーバー・プロセスに直接接続し、sales2データベース・インスタンスにアクセスします。

図6-1 SCANを使用するOracle RAC接続のロード・バランシング・アクション

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「図6-1 SCANを使用するOracle RAC接続のロード・バランシング・アクション」の説明

親トピック: Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能

6.11 Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能Oracle RACデータベースは、接続時ロード・バランシング機能とフェイルオーバー機能に重要なメリットを提供します。

Oracle RACデータベースへの接続のロード・バランシングOracle RACデータベースには、2つのタイプのロード・バランシング(クライアント側およびサーバー側のロード・バランシング)を実装できます。Oracle RACデータベースの接続フェイルオーバークライアントがSCANを使用して接続要求を発行すると、3つのSCANアドレスがクライアントに戻されます。Oracle RACデータベースの共有サーバー構成スタンドアロンのOracle Databaseは、共有サーバー・ディスパッチャ・プロセス間で接続を分散することでロード・バランシングを実現します。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能4. Oracle RACデータベースへの接続のロード・バランシング

6.11.1 Oracle RACデータベースへの接続のロード・バランシングOracle RACデータベースには、2つのタイプのロード・バランシング(クライアント側およびサーバー側のロード・バランシング)を実装できます。

サービスは、そのワークロード(現在処理している作業の量)をローカル・リスナーとSCANリスナーに登録することで、自身のセッションを調整します。クライアントはSCANリスナーによって、特定のサービスのインスタンスを実行する、負荷が最も低いノードのローカル・リスナーへとリダイレクトされます。この機能は、ロード・バランシングと呼ばれます。ローカル・リスナーは、クライアントをディスパッチャ・プロセスに送るか(データベースが共有サーバーを使用するよう構成されていた場合)、またはクライアントを専用サーバー・プロセスに送ります。

クライアント側のロード・バランシングは、リスナー全体で接続要求のバランスをとります。サーバー側のロード・バランシングの場合、SCANリスナーはロード・バランシング・アドバイザを使用して、現在サービスを提供している最適なインスタンスに接続要求を送ります。

関連項目:

SCANおよびその構成の詳細は、『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』を参照してください。

フェイルオーバー、ロード・バランシングおよびロード・バランシング・アドバイザの詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能4. Oracle RACデータベースの接続フェイルオーバー

6.11.2 Oracle RACデータベースの接続フェイルオーバークライアントがSCANを使用して接続要求を発行すると、3つのSCANアドレスがクライアントに戻されます。

1番目のアドレスに障害がある場合は、SCANへの接続要求が次のアドレスにフェイルオーバーされます。複数のアドレスを使用することによって、最初のインスタンスに障害があっても、クライアントはデータベースのインスタンスに接続できます。

Oracle RACはノードVIPアドレスを使用した フェイルオーバーを提供します。これは、同じデータベース・サービスに対するクライアント接続要求を管理するために、複数のノードで複数のリスナーを構成することで実現します。ノードで障害が発生すると、VIPへのサービス接続は動作可能なノードに透過的に再接続されるため、VIPを介して接続するクライアントに障害を迅速に通知できます。アプリケーションおよびクライアントが透過的アプリケーション・フェイルオーバー・オプションを使用して構成されている場合、そのクライアントは動作可能なノードに再接続されます。

親トピック: Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能4. Oracle RACデータベースの共有サーバー構成

6.11.3 Oracle RACデータベースの共有サーバー構成スタンドアロンのOracle Databaseは、共有サーバー・ディスパッチャ・プロセス間で接続を分散することでロード・バランシングを実現します。

Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)は、デフォルトで、Oracle RACデータベースを共有サーバーではなく専用サーバーで構成します。ただし、DBCAの使用時に共有サーバー・オプションを選択すると、DBCAは共有サーバーを構成します。共有サーバーが構成されていると、Oracle RACでは、専用サーバーと共有サーバーの両方の処理が使用されます。

関連項目:

共有サーバーの構成の詳細は、Oracle Database Net Services管理者ガイドを参照してください。

親トピック: Oracle Net ServicesおよびOracle RACのパフォーマンス機能

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ

6.12 Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータほとんどの環境に対応するように、Oracle Databaseサーバーとクライアントのネットワーク要素が事前構成されています。

デフォルトでは、簡易接続ネーミング・メソッドが有効化され、リポジトリは不要です。簡易接続以外のネーミング・メソッドを使用する場合は、Oracle Net Servicesの追加の構成が必要となる場合があります。

データベース・サービス登録のデータベース初期化パラメータOracle Database 19cのデータベース・サービスは、LOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENERパラメータに指定されたリスナーに自動的に登録されます。ネット・サービス名およびtnsnames.oraファイルインストール・プロセスでは各ノードにtnsnames.oraファイルが作成されます。DBCAによって作成されたネット・サービス名Oracle Database Configuration Assistantにより、データベース・インスタンスに接続するためのネット・サービス名が作成されます。リスナー構成およびlistener.oraファイルOracle RAC環境では、Oracle AgentでOracle DatabaseのOracleリスナーを管理することをお薦めします。Net Servicesプロファイル・ファイル(sqlnet.ora)Oracle Universal Installerは、データベース・ソフトウェアのインストール後にOracle NetConfiguration Assistant (NETCA)を起動します。NETCAは、Oracle Net Servicesプロファイルまたはsqlnet.oraファイルを作成します。

親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. データベース・サービス登録のデータベース初期化パラメータ

6.12.1 データベース・サービス登録のデータベース初期化パラメータOracle Database 19cのデータベース・サービスは、LOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENERパラメータに指定されたリスナーに自動的に登録されます。

登録時に、リスナー登録(LREG)プロセスは情報(サービス名、インスタンス名、ワークロード情報など)をリスナーに送信します。

Oracleインスタンスの起動後にリスナーが起動し、リスナーがサービス登録に使用可能になると、次回にOracle Database LREGプロセスが検出ルーチンを起動するまで登録は行われません。デフォルトでは、LREG検出ルーチンは60秒ごとに起動されます。60秒の遅延を変更するには、SQL文ALTERSYSTEM REGISTERを使用します。この文によって、LREGはすぐにサービスを登録します。

注意:

リスナーの起動直後にALTER SYSTEM REGISTER文を実行するスクリプトを作成することをお薦めします。インスタンスが登録されているときにこの文を実行すると、すべてのサービスが現在登録されている場合、またはリスナーが停止している場合、何も処理されません。

関連項目:

サービス登録の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. ネット・サービス名およびtnsnames.oraファイル

6.12.2 ネット・サービス名およびtnsnames.oraファイルインストール・プロセスでは各ノードにtnsnames.oraファイルが作成されます。

tnsnames.oraファイルは、ネット・サービス名のリポジトリとして機能します。各ネット・サービス名は、接続識別子に関連付けられています。接続識別子は、ユーザー定義の名前を接続記述子にマップする識別子です。接続記述子には、次の情報が含まれます。

プロトコル・アドレスを介するリスナーの位置を含む、サービスへのネットワーク・ルート

データベース・サービスの名前に設定される値を持つ、SERVICE_NAMEパラメータ

注意:

指定できるサービス名は1つのみであるため、tnsnames.oraファイルで使用するSERVICE_NAMEパラメータは1つです。

tnsnames.oraファイルは、Grid_home\network\adminとOracle_home\network\adminの両方のディレクトリにあります。Oracle Grid Infrastructureがインストールされている場合、デフォルトでは、Gridホームからtnsnames.oraファイルが読み取られます。

Oracle Clusterware 11g リリース2以上では、リスナーの対応付けにtnsnames.oraファイルのエントリは必要ありません。リスナー対応付けは、次のように構成されます。

Oracle Database Configuration Assistant(DBCA)によってLOCAL_LISTENERパラメータの値が設定されなくなりました。データベースを起動するOracle Clusterwareエージェントは、LOCAL_LISTENERパラメータを動的に設定し、このパラメータに別名ではなく実際の値を設定します。そのため、tnsnames.ora ファイルのlistener_aliasエントリは不要になります。

REMOTE_LISTENERパラメータは、DBCAによって、SCANとSCANポートを参照するように構成され、tnsnames.oraのエントリは不要です。Oracle Clusterwareではscanname:scanportに簡易接続ネーミング・メソッドを使用するため、tnsnames.oraファイルにREMOTE_LISTENERパラメータに対するリスナーの関連付けは不要です。

例6-2 Oracle RACデータベースへの2番目のリスナーの追加

orcl1というデータベースを作成した場合に、ポート2012をリスニングする2番目のリスナーを追加するには、次のコマンドと類似したコマンドを使用してデータベースを起動時に両方のリスナーに登録します。SQL> alter system set local_listener='(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=192.168.0.61)(PORT=1521))(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=192.168.0.61)(PORT=2012))))' scope=BOTH SID='OCRL1';

関連項目:

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. DBCAによって作成されるネット・サービス名

6.12.3 DBCAによって作成されたネット・サービス名Oracle Database Configuration Assistantにより、データベース・インスタンスに接続するためのネット・サービス名が作成されます。

データベース接続用のネット・サービス名Oracle RACのインスタンスに接続するクライアントは、接続記述子のSCANを使用します。インスタンス接続用のネット・サービス名データベースの特定のインスタンスに接続するクライアントは、そのインスタンスのネット・サービス名を使用します。

親トピック: Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. DBCAによって作成されるネット・サービス名5. データベース接続用のネット・サービス名

6.12.3.1 データベース接続用のネット・サービス名Oracle RACのインスタンスに接続するクライアントは、接続記述子のSCANを使用します。

ネット・サービス名を使用して、Oracle RACに接続することもできます。Oracle DatabaseConfiguration Assistant (DBCA)で作成されるデフォルトのデータベース・サービスによって、OracleEnterprise ManagerがOracle RACデータベースを検出できるようになりますが、このサービスはクライアント接続には使用しないでください。

DBCAを使用してマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)であるOracle RACデータベースを作成すると、DBCAによってそのデータベースと同じ名前のデータベース・サービスが作成されます。このデータベース・サービスを使用するクライアントはOracle RAC CDBの任意のデータベース・インスタンスに接続できます。ただし、DBCAを使用してプラガブル・データベース(PDB)を既存のCDBに接続する場合は、DBCAは新しいPDB用のデータベース・サービスを作成しません。

ネット・サービス名は、データベース、データベース・インスタンスまたはリスナーが実行されるサーバーの完全修飾ドメイン名を必要としません。SCANはDNSまたはGNSによって解決され、クライアントに3つのアドレスが戻されます。次に、クライアントは、接続が確立されるまで各アドレスに接続要求を連続して送信します。

例6-3 データベース接続用のネット・サービス名エントリ

この例は、tnsnames.oraファイルで使用される接続記述子を示しています。この場合の接続識別子は、クラスタ・ドメインmycluster.example.comと同じです。個々のサーバーのアドレス、仮想インターネット・プロトコル(VIP)・アドレスまたはクラスタ・ノード名を指定するかわりに、接続記述子はSCAN (myscan.mycluster.example.com)を使用します。mycluster.example.com = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = host=myscan.mycluster.example.com) (PORT = 1522)) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = myApp) ) )

Oracle Clusterwareは、ネット・サービス名mycluster.example.comを使用する接続リクエストをmyAppデータベース・サービスを実行するmyclusterの任意のデータベース・インスタンスに解決します。インスタンスが実行されている特定のクラスタ・ノードは、クライアントに対して非表示です。

親トピック: DBCAによって作成されるネット・サービス名

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. DBCAによって作成されるネット・サービス名5. インスタンス接続用のネット・サービス名

6.12.3.2 インスタンス接続用のネット・サービス名データベースの特定のインスタンスに接続するクライアントは、そのインスタンスのネット・サービス名を使用します。

例6-4 インスタンス接続用のネット・サービス名エントリの例

この例では、接続識別子は、インスタンス名mycluster1.example.comと同じです。接続記述子は、SCANを使用してクラスタのインスタンスを特定します。ネット・サービス名mycluster1.example.comに接続するクライアントは、myclusterデータベースのmycluster1データベース・インスタンスに接続されます。Oracle Clusterwareは、その接続をインスタンスが実行されているクラスタ・ノードに解決します。インスタンスが実行されている特定のクラスタ・ノードは、クライアントに対して非表示です。mycluster1.example.com= (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=myscan.mycluster.example.com)(PORT=1521)) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=mycluster.example.com) (INSTANCE_NAME=mycluster1) ) )

親トピック: DBCAによって作成されるネット・サービス名

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Page 171: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. リスナー構成およびlistener.oraファイル

6.12.4 リスナー構成およびlistener.oraファイルOracle RAC環境では、Oracle AgentでOracle DatabaseのOracleリスナーを管理することをお薦めします。

注意:

GNSを有効にした場合、リスナーを手動で構成する必要はありません。

Oracle RACデータベースのローカル・リスナーローカル・リスナー(デフォルトのリスナー)は、Oracle Grid Infrastructureのインストール時にGridホームに配置されます。Oracle RACデータベースのリモート・リスナーリモート・リスナーとは、あるコンピュータ上にあるリスナーのことで、別のコンピュータ上にあるデータベース・インスタンスに接続をリダイレクトします。Oracle RACデータベースの複数のリスナーの管理Oracle RAC環境では、Oracle AgentでデータベースのOracleリスナーを管理することをお薦めします。Oracle Databaseによるリスナー・ファイル(listener.ora)の使用listener.ora ファイルは、リスナーの構成ファイルです。

親トピック: Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. リスナー構成およびlistener.oraファイル5. Oracle RACデータベースのローカル・リスナー

6.12.4.1 Oracle RACデータベースのローカル・リスナーローカル・リスナー(デフォルトのリスナー)は、Oracle Grid Infrastructureのインストール時にGridホームに配置されます。

listener.oraファイルは、Grid_home\network\adminディレクトリにあります。必要な場合は、Gridホーム・リスナーのlistener.oraファイルを編集して、ノード・リスナーとSCANリスナー用のリスナー・パラメータを定義できます。リスナー・エージェントが自動的に管理するので、エンドポイントは変更しないでください。

Oracle Databaseの作成時、LOCAL_LISTENERパラメータは、データベースのローカル・リスナーを指すように自動的に構成されます。LOCAL_LISTENERには手動で値を設定できます。LOCAL_LISTENERパラメータの値を変更すると、データベース・エージェント・プロセスはこの値を自動更新しません。このパラメータは設定せずに、データベース・エージェント・プロセスで自動的にメンテナンスできるようにすることをお薦めします。LOCAL_LISTENERを設定しなければ、リスナーのポートまたはIPアドレスが変更された場合でも、Gridホームのローカル・リスナーとデータベースの関連付けは自動的に更新されます。

関連項目:

tnsnames.oraファイルで定義されるリスナーの関連付けの詳細は、ネット・サービス名およびtnsnames.oraファイルを参照してください。

listener.oraファイルの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

ローカル・リスナーによる情報の登録の詳細は、Oracle Database Net Services管理者ガイドを参照してください。

親トピック: リスナー構成およびlistener.oraファイル

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. リスナー構成およびlistener.oraファイル5. Oracle RACデータベースのリモート・リスナー

6.12.4.2 Oracle RACデータベースのリモート・リスナーリモート・リスナーとは、あるコンピュータ上にあるリスナーのことで、別のコンピュータ上にあるデータベース・インスタンスに接続をリダイレクトします。

たとえば、SCANリスナーはリモート・リスナーです。Oracle RAC環境では、Oracle AgentでデータベースのOracleリスナーを管理することをお薦めします。

関連項目:

tnsnames.oraファイルで定義されるリスナーの関連付けの詳細は、ネット・サービス名およびtnsnames.oraファイルを参照してください。

listener.oraファイルの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

リモート・リスナーによる情報の登録の詳細は、Oracle Database Net Services管理者ガイドを参照してください。

親トピック: リスナー構成およびlistener.oraファイル

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. リスナー構成およびlistener.oraファイル5. Oracle RACデータベースの複数のリスナーの管理

6.12.4.3 Oracle RACデータベースの複数のリスナーの管理Oracle RAC環境では、Oracle AgentでデータベースのOracleリスナーを管理することをお薦めします。

Gridホームにあるlsnrctl実行可能ファイルを使用して、Oracle Database 19cのローカル・リスナーおよびSCANリスナーを管理します。前のリリースで使用していたOracleホームの場所からlsnrctl実行可能ファイルを使用しないでください。この位置はOracle Database 19cでは使用できません。SRVCTLおよびsetenvコマンドを使用して、各リスナーのTNS_ADMINの値を変更します。Oracle Clusterwareによって管理されていないリスナーの場合、Oracle Net Services構成ファイルを含むディレクトリを指すようにTNS_ADMIN環境変数またはレジストリ値を設定することによって、listener.oraファイルにデフォルト以外の場所を使用できます。

親トピック: リスナー構成およびlistener.oraファイル

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. リスナー構成およびlistener.oraファイル5. Oracle Databaseによるリスナー・ファイル(listener.ora)の使用

6.12.4.4 Oracle Databaseによるリスナー・ファイル(listener.ora)の使用listener.oraファイルは、リスナーの構成ファイルです。

listener.oraファイルには、接続要求を受け入れるプロトコル・アドレス、リスニングするデータベース・サービスとその他のサービスのリストおよびリスナーにより使用される制御パラメータを含めることができます。Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)により使用されるリスナーの構成は、サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)コマンドまたはOracle NetConfiguration Assistant (NETCA)を使用して変更できます。listener.oraファイルを手動で編集する必要はありません。

各リスナーは、リスニングするエンドポイントを指定する1つ以上のプロトコル・アドレスで構成されます。リスナー・エージェントはエンドポイントをリスナーで動的に更新します。Oracle Database11g リリース2からは、listener.oraファイルにIPCキーおよび次の情報のみが含まれるようになりました。(ADDRESS = (PROTOCOL=TCP)(HOST=)(PORT=1521))

前述の例で、プロトコルADDRESSは、暗黙的にローカル・ノードのHOSTエンドポイントとなります。Oracle RACデータベースの場合、listener.oraファイルはすべてのノードで同じです。ポート番号など、リスニングしているエンドポイントは、リスナーに動的に登録されます。

Oracle RACをインストールする前の、Oracle Grid Infrastructureのインストール中、NETCAはGridホームにLISTENERと呼ばれるデフォルトのリスナーを作成して起動します。このリスナーは、デフォルトのプロトコル・リスニング・アドレスで構成されます。このリスナーは、インストール中に指定した1つのプロトコル・アドレスに送信された接続要求に応答するように構成されます。

Oracle RACのインストール中に、Oracle RACデータベースはGridホームのリスナーを使用して、Oracle RACデータベースに関するサービス情報を構成します。データベース・サービスは、その情報(サービス名、インスタンス名、ロード情報など)をリスナーに自動的に登録します。動的なサービス登録よって、データベース・サービスの静的な構成が不要になります。ただし、Oracle EnterpriseManagerを使用する予定の場合は、静的なサービス構成が必要です。

例6-5 Oracle RACノードのlistener.oraファイルの例

次の例は、インストール後のmyclusterクラスタのlistener.oraファイルで、node1というノードのエントリおよびSCANリスナーが設定されています。LISTENER_SCAN1=(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=IPC)(KEY=LISTENER_SCAN1)))) # line added by AgentLISTENER_NODE1=(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=IPC)(KEY=LISTENER)))) # line added by Agent# listener.ora.mycluster Network Configuration File:C:\app\oracle\product\12.2.0\dbhome_1\network\admin\listener.ora.mycluster# Generated by Oracle configuration tools.

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LISTENER_NODE1 = (DESCRIPTION_LIST = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY = EXTPROC1521)) ) )

ENABLE_GLOBAL_DYNAMIC_ENDPOINT_LISTENER_NODE1=ON # line added by AgentENABLE_GLOBAL_DYNAMIC_ENDPOINT_LISTENER_SCAN2=ON # line added by AgentENABLE_GLOBAL_DYNAMIC_ENDPOINT_LISTENER_SCAN1=ON # line added by Agent

親トピック: リスナー構成およびlistener.oraファイル

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC用にインストールされた構成の理解3. Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ4. Net Servicesプロファイル・ファイル(sqlnet.ora)

6.12.5 Net Servicesプロファイル・ファイル(sqlnet.ora)

Oracle Universal Installerは、データベース・ソフトウェアのインストール後にOracle Net ConfigurationAssistant (NETCA)を起動します。NETCAは、Oracle Net Servicesプロファイルまたはsqlnet.oraファイルを作成します。

Oracle Grid Infrastructureのインストールでは、sqlnet.oraファイルは、デフォルトでGrid_home\network\adminディレクトリにあります。

Oracle RACデータベース・インスタンスのローカル・リスナーの場合、sqlnet.oraファイルのデフォルトの場所は%ORACLE_HOME%\network\adminディレクトリです。このディレクトリには、デフォルトのsqlnet.oraファイルがあります。また、サブディレクトリsampleには、サンプルsqlnet.oraファイルがあります。

Oracle RACソフトウェアのインストール時、NETCAによって、sqlnet.oraファイルに次のエントリが作成されます(%ORACLE_BASE%は、Oracle RACインストール用のOracleベース・ディレクトリへのパスです)。NAMES.DIRECTORY_PATH=(TNSNAMES, EZCONNECT)ADR_BASE =%ORACLE_BASE%

AUTHENTICATION_SERVICESパラメータ(前述の例では示されていません)には、データベース・アクセス用のユーザー認証の方法を指定します。値NTSは、Microsoft Windowsに備わっている認証を使用して、データベースへのアクセスを認可する必要があることを示します。Oracle Automatic StorageManagement (Oracle ASM)を使用しているOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureによって管理されているデータベースでは、Windowsネイティブ認証を使用する必要があり、これはデフォルトで有効になります。

NAMES.DIRECTORY_PATHパラメータは、接続識別子を接続記述子に解決するために使用するネーミング・メソッドの優先順序を指定します。ADR_BASEパラメータは、自動診断リポジトリ(ADR)がデータベースで有効である場合に、トレーシング・インシデントとロギング・インシデントが格納されるベース・ディレクトリを指定します。

関連項目:

sqlnet.oraファイルの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

認証の詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

データベースの接続性を考慮したクライアントの構成方法の詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。

ADRの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: Oracle Net Servicesの構成ファイルおよびパラメータ

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除

7 Oracle RACソフトウェアの削除deinstall.batコマンドは、Oracle RACデータベースとシングル・インスタンス・データベースの両方に関して、サーバーからOracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ならびにOracle Databaseインストールを削除します。

削除手順の概要Oracleホーム・ディレクトリからすべてのOracle Database、インスタンスおよびソフトウェアを完全に削除するには、いくつかの作業を実行します。Oracle削除オプションについてdeinstall.batコマンドによって、Oracleソフトウェアが停止し、オペレーティング・システム上のOracleソフトウェアおよび構成ファイルが削除されます。deinstallコマンドにより削除されるファイルdeinstallコマンドは、システムからOracleソフトウェアおよびファイルを削除します。クラスタのすべてのインスタンスの識別SRVCTLまたはWindowsサービスのコントロール・インタフェースのいずれかを使用して、クラスタでデータベース・インスタンスを識別できます。deinstallコマンド・リファレンスdeinstallコマンドを実行して、Oracleソフトウェアを削除できます。このコマンドは、インストール後にOracleホーム・ディレクトリから実行できます。削除ツールを使用した、Oracle RACの削除削除ツールは複数の方法で実行できます。インストールが失敗した後のクリーン・アップインストールが失敗した場合は、Oracleホーム・ディレクトリを削除し、Oracle UniversalInstaller(OUI)がインストール試行中に作成したすべてのファイルを削除する必要があります。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. 削除手順の概要

7.1 削除手順の概要Oracle Database、インスタンスおよびソフトウェアを完全に削除する場合、いくつかの作業を実行する必要があります。

Oracleホームに関連付けられたすべてのインスタンスの確認

プロセスの停止

Oracle Databaseホームにインストールされたリスナーの削除

データベース・インスタンスの削除

Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)リリース1 (11.1)以下の削除

Oracle ClusterwareおよびOracle ASM (Oracle Grid Infrastructure)の削除

注意:

Oracle Database Vaultの削除の詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。

Oracle Configuration Managerの削除の詳細は、『Oracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイド』を参照してください。

Oracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)以上では、Oracle ASMとOracle ClusterwareはOracleGrid Infrastructureインストールに含まれています。これらのコンポーネントは一緒にインストールされ、削除されます。

注意:

1台のサーバー上の複数のデータベースで同じグローバル・データベース名(GDN)を使用するクラスタ・メンバー・ノードがある場合、1つのデータベースのみを削除ツールで削除することはできません。

たとえば、クラスタ・ノードのいずれかにあるスタンドアロンのデータベースがGDNmydb.example.comを使用し、Oracle RACデータベースのGDNもmydb.example.comである場合は、そのノードの両方のデータベースが削除ツールで削除されます。

親トピック: Oracle RACソフトウェアの削除

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. Oracle削除オプションについて

7.2 Oracle削除オプションについてdeinstall.batコマンドによって、Oracleソフトウェアが停止し、オペレーティング・システム上のOracleソフトウェアおよび構成ファイルが削除されます。

deinstallコマンドは、インストール後にOracleホーム・ディレクトリから使用できます。これは、%ORACLE_HOME%\deinstallディレクトリに配置されます。

deinstallは、Oracleホームの情報と指定した情報を使用して、レスポンス・ファイルを作成します。-checkonlyオプションを使用して、deinstallコマンドの実行によって以前に生成されたレスポンス・ファイルを使用できます。レスポンス・ファイル・テンプレートの編集も可能です。

注意:

Oracleソフトウェアを削除するには、同じリリースのdeinstallコマンドを実行する必要があります。以前のリリースのOracleソフトウェアの削除には、それより新しいリリースのdeinstallコマンドは使用しないでください。たとえば、既存の11.2.0.4 OracleホームからOracleソフトウェアを削除する場合、19c Oracleホームからdeinstallコマンドを実行しないでください。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以上では、Oracle RestartのOracle Grid Infrastructureホームのroothas.plスクリプトはroothas.batスクリプトに置き換わり、クラスタのOracle GridInfrastructureのGridホームのrootcrs.plスクリプトはrootcrs.batスクリプトに置き換わります。

Oracleホーム内のソフトウェアが実行されていない場合(インストール失敗の後など)、deinstallでは構成を確認できないため、対話的に、またはレスポンス・ファイルですべての構成詳細を提供する必要があります。

親トピック: Oracle RACソフトウェアの削除

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. deinstallコマンドにより削除されるファイル

7.3 deinstallコマンドにより削除されるファイルdeinstallコマンドは、システムからOracleソフトウェアおよびファイルを削除します。

deinstallを実行すると、構成解除して削除するホーム以外に、中央インベントリ(Inventory)に他の登録済ホームが含まれていない場合、deinstallはOracle Databaseインストール所有者のOracleベース・ディレクトリで次のファイルおよびディレクトリの内容を削除します。

admin

cfgtoollogs

checkpoints

diag

oradata

fast_recovery_area

Optimal Flexible Architecture(OFA)構成を使用してインストールを構成すること、およびOracleソフトウェアが排他的に使用するOracleベースとOracleホーム・パスを予約することを強くお薦めします。Oracleソフトウェアを所有するユーザー・アカウントによって所有されるOracleベース内のこれらの場所に、ユーザーのデータがある場合、このデータはdeinstallによって削除されます。

注意:

Oracle Database構成ファイル、ユーザー・データおよび高速リカバリ領域(FRA)のファイルがOracleベース・ディレクトリ・パスの外に配置されていても、これらはdeinstallコマンドによって削除されます。

親トピック: Oracle RACソフトウェアの削除

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. クラスタ上のすべてのインスタンスの確認

7.4 クラスタ上のすべてのインスタンスの確認SRVCTLまたはWindowsサービスのコントロール・インタフェースのいずれかを使用して、クラスタでデータベース・インスタンスを識別できます。

SRVCTLを使用した、クラスタのすべてのインスタンスの識別SRVCTLを使用して、Oracleホームに関連付けられているすべてのデータベース・インスタンスを識別できます。Windowsサービス・コントロール・マネージャを使用した、クラスタのすべてのインスタンスの識別Windowsサービス・コントロール・マネージャを使用して、Oracleホームに関連付けられているすべてのデータベース・インスタンスおよびサービスを識別できます。

親トピック: Oracle RACソフトウェアの削除

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. クラスタ上のすべてのインスタンスの確認4. SRVCTLを使用したクラスタ上のすべてのインスタンスの確認

7.4.1 SRVCTLを使用したクラスタ上のすべてのインスタンスの確認SRVCTLを使用して、Oracleホームに関連付けられたすべてのデータベース・インスタンスを識別できます。

次のコマンドを入力します(dbnameはデータベースの名前)。C:\..> srvctl status database -db dbname

親トピック: クラスタ上のすべてのインスタンスの確認

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. クラスタ上のすべてのインスタンスの確認4. Windowsサービス・コントロール・マネージャを使用したクラスタ上のすべてのインスタンスの確認

7.4.2 Windowsサービス・コントロール・マネージャを使用したクラスタ上のすべてのインスタンスの確認Windowsサービス・コントロール・マネージャを使用して、Oracleホームに関連付けられているすべてのデータベース・インスタンスおよびサービスを識別できます。

1. 管理者権限を持つユーザーとしてクラスタ・ノードにログインします。2. Windowsサービス・コントロール・マネージャを使用して、Oracleホームに関連するOracleサービスを見つけます。削除するOracleホームにアクセスし、状態が「開始」であるOracleサービス(名前がOraで始まる)を検索します。

サービスが関連付けられているOracleホームを確認するには、サービスの「実行可能ファイルへのパス」を調べて、そのサービスの実行可能ファイルが格納されているディレクトリを確認します。

親トピック: クラスタ上のすべてのインスタンスの確認

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. deinstallコマンド・リファレンス

7.5 deinstallコマンド・リファレンスdeinstallコマンドを実行して、Oracleソフトウェアを削除できます。このコマンドは、インストール後にOracleホーム・ディレクトリから実行できます。

用途

deinstallによって、Oracleソフトウェアが停止され、特定のOracleホームのOracleソフトウェアおよびオペレーティング・システムの構成ファイルが削除されます。

ファイル・パス

%ORACLE_HOME%\deinstall

前提条件

Oracle Grid Infrastructureインストール環境でdeinstallコマンドを実行する前に:

Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)をディスマウントし、Oracle Automatic Storage Management Dynamic Volume Manager (Oracle ADVM)を無効にします。

Grid Naming Service (GNS)が使用中の場合は、サブドメイン・エントリをDNSから削除することをDNS管理者に通知します。

deinstall.batプログラムを使用する場合の構文deinstall.bat [-silent] [-checkonly] [-paramfile complete path on input parameter properties file] [-checkonly] [-local] [-paramfile complete path of input parameter properties file] [-params name1=value [name2=value . . .]] [-o complete path of directory for saving files] [-tmpdir complete path of temporary directory to use] [-logdir complete path of log directory to use] [-skipLocalHomeDeletion] [-skipRemoteHomeDeletion] [-help]

オプション

表7-1 削除ツールのオプション

コマンド・オプション 説明home Oracleホームの完全パス

このオプションを指定して、確認または削除するOracleホームのホーム・パスを示します。削除するOracleホームにあるdeinstall.batコマンドを使

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用してOracleソフトウェアを削除する場合は、Oracleホーム以外の場所にレスポンス・ファイルを用意し、-homeオプションは使用しないでください。

deinstall.batをパス%ORACLE_HOME%\deinstallから実行する場合は、実行元となるホームがコマンドで認識されるため、-homeオプションは不要です。

silent このオプションを指定すると、非対話型モードでdeinstallが実行されます。このオプションを指定した場合は、次のいずれかが必要です。

インストール情報および構成情報を確認するためにアクセス可能な動作中のシステム。失敗したインストールでは、-silentオプションは動作しません。

削除または構成解除するOracleホームの構成値が記述されたレスポンス・ファイル。

checkonly

このオプションを指定すると、Oracleソフトウェアのホーム構成の状態が確認されます。-checkonlyオプションを指定してdeinstallコマンドを実行した場合、Oracleの構成は削除されません。このオプションによって、deinstall.batコマンドとともに使用できるレスポンス・ファイルが生成されます。

レスポンス・ファイルを生成するために-checkonlyオプションを使用すると、システムに関する情報を入力するように求められます。Oracle環境からdeinstallコマンドが取得したデフォルト値(カッコ([])内に示されます)をそのまま使用するか、または別の値を指定できます。各プロンプトで[Enter]を押して、デフォルトを受け入れます。

local

複数ノード環境でこのオプションを指定すると、クラスタのOracleソフトウェアの構成が解除されます。

このオプションを指定してdeinstall.batを実行すると、非共有Oracleホーム・ディレクトリのローカル・ノード(deinstall.batを実行したノード)でのみOracleソフトウェアの構成が解除され、削除されます。deinstallコマンドでは、リモート・ノードのOracleソフトウェアの削除または構成解除は行われません。

paramfile 入力パラメータのプロパティ・ファイルの完全パス

(オプション)このオプションを指定すると、デフォルト以外の場所にあるレスポンス・ファイルを使用してdeinstall.batを実行できます。このオプションを使用する場合は、レスポンス・ファイルが存在する場所を完全パスで指定します。削除する予定のOracleホームからdeinstall.batコマンドを実行している場合、-paramfileオプションを指定する必要はありません。

レスポンス・ファイルのデフォルトの場所は、%ORACLE_HOME%\deinstall\responseです。

params name1=value[ このオプションをレスポンス・ファイルで使用すると、作成したレスポン

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name2=valuename3=value...]

ス・ファイルに記述された1つ以上の値が上書きされます。

o 保存するレスポンス・ファイルのディレクトリの完全パス

このオプションを指定すると、デフォルト以外の場所に、レスポンス・ファイル(deinstall.rsp.tmpl)を保存するパスが指定されます。

レスポンス・ファイルのデフォルトの場所は、%ORACLE_HOME%\deinstall\responseです。

tmpdir 使用する一時ディレクトリの完全パス

deinstallコマンドが削除のために一時ファイルを書き込むためのデフォルト以外の場所を指定します。

logdir 使用するログ・ディレクトリの完全パス

deinstallコマンドが削除のためにログ・ファイルを書き込むためのデフォルト以外の場所を指定します。

skipLocalHomeDeletion マルチノード環境のOracle Grid Infrastructureインストールにこのオプションを指定すると、Gridホームを削除せずにローカルGridホームを構成解除できます。

skipRemoteHomeDeletion マルチノード環境のOracle Grid Infrastructureインストールにこのオプションを指定すると、Gridホームを削除せずにリモートGridホームを構成解除できます。

help -helpオプションを指定すると、コマンドのオプション・フラグに関する追加情報を取得できます。

削除ツールのログ・ファイルの場所

Oracleホームにあるdeinstall.batコマンドを使用した場合、deinstallはログ・ファイルをC:\ProgramFiles\Oracle\Inventory\logsディレクトリに書き込まれます。

deinstall.batコマンドを使用して、サーバーに最後にインストールしたOracleホームを削除すると、ログ・ファイルは現在のユーザーのホーム・ディレクトリに書き込まれます。たとえば、ドメイン・ユーザーRACDBA\dba1としてログインしている場合、ログ・ファイルはディレクトリC:\Users\dba1.RACDBA\logsに格納されます。

親トピック: Oracle RACソフトウェアの削除

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. 削除ツールを使用したOracle RACの削除

7.6 削除ツールを使用したOracle RACの削除複数の方法で削除ツールを実行できます。

Oracleホームからのdeinstallコマンドの実行Oracleホームからdeinstallコマンドを実行できます。deinstallコマンドで使用するレスポンス・ファイルの生成deinstallコマンドでレスポンス・ファイルを使用するには、レスポンス・ファイルをまず作成する必要があります。

親トピック: Oracle RACソフトウェアの削除

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. 削除ツールを使用したOracle RACの削除4. Oracleホームからのdeinstallコマンドの実行

7.6.1 Oracleホームからのdeinstallコマンドの実行Oracleホームからdeinstallコマンドを実行できます。

1. deinstallコマンドは、デフォルトでは、Oracleインストール・ユーザーとしてOracleホームのdeinstallディレクトリから実行します。C:\> %ORACLE_HOME%\deinstall\deinstall.bat

2. サーバーに関する情報の入力を求められたら、情報を入力するかデフォルトを受け入れます。

deinstallコマンドによって、Oracleソフトウェアが停止し、オペレーティング・システム上のOracleソフトウェアおよび構成ファイルが削除されます。

例7-1 Oracleホーム内からのdeinstall.batの実行

deinstallコマンドを実行する最も一般的な方法は、削除対象のOracleホームにインストールされているバージョンを使用することです。deinstallコマンドはローカルのOracleホームのソフトウェア構成を確認し、各プロンプトでデフォルト値を提供します。デフォルト値を受け入れることも、別の値を優先することもできます。Oracleホームのソフトウェアが実行されていない場合(インストール失敗の後など)、deinstallコマンドは構成を確認できないため、対話的に、またはレスポンス・ファイルですべての構成の詳細を提供する必要があります。現在のOracleホーム・ディレクトリにあるdeinstallコマンドを使用するには、管理者グループのメンバーとしてログインしているときに次のコマンドを発行します。C:\> C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1\deinstall\deinstall.bat

プロンプトに従って追加情報を入力してください。

注意:

削除対象のOracleホーム以外の場所からdeinstallコマンドを使用する場合は、コマンドラインで-homeオプションを指定する必要があります。

親トピック: 削除ツールを使用したOracle RACの削除

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. 削除ツールを使用したOracle RACの削除4. deinstallコマンドで使用するレスポンス・ファイルの生成

7.6.2 deinstallコマンドで使用するレスポンス・ファイルの生成deinstallコマンドでレスポンス・ファイルを使用するには、レスポンス・ファイルをまず作成する必要があります。

Oracleホームを削除するコマンドを実行する前に、-checkonlyオプションおよび-oオプションを指定してdeinstall.batコマンドを実行すると、レスポンス・ファイルを生成できます。または、レスポンス・ファイル・テンプレートを使用し、このファイルを手動で編集してレスポンス・ファイルを作成することもできます。

または、%ORACLE_HOME%\deinstall\response\deinstall.rsp.tmplにあるレスポンス・ファイル・テンプレートを使用できます。

Oracleホームにあるdeinstall.batコマンドと-checkonlyオプションを使用してレスポンス・ファイルdeinstall_dbhome_1.rspを生成するには、次のようなコマンドを入力します(C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1はOracleホームの場所、C:\Users\oracleは生成されるレスポンス・ファイルが作成されるディレクトリ)。C:\> app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1\deinstall\deinstall.bat -checkonly -o C:\Users\oracle\

たとえば、deinstallコマンドでレスポンス・ファイルを使用するには、次のコマンドを実行します。%ORACLE_HOME%\deinstall\deinstall.bat -paramfile response_file

親トピック: 削除ツールを使用したOracle RACの削除

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RACソフトウェアの削除3. インストールが失敗した後のクリーンアップ

7.7 インストールが失敗した後のクリーンアップインストールが失敗した場合は、Oracleホーム・ディレクトリを削除し、Oracle UniversalInstaller(OUI)がインストール試行中に作成したすべてのファイルを削除する必要があります。

1. OUIを実行して、Oracle RACを削除します。2. インストール時にOracleホーム・ディレクトリとして使用されたディレクトリを手動で削除します。

3. 前のインストール試行時にOUIによって作成された次のWindowsレジストリ・キーを削除します。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC\ODBCINST.INIHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_ORACLE_HOME_NAME

これらのステップを完了したら、再びインストールを開始できます。

関連項目:

Oracle RACソフトウェアの削除の詳細は、このガイドの「Oracle Real Application Clustersソフトウェアの削除」を参照してください。

親トピック: Oracle RACソフトウェアの削除

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

A スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracleRACデータベースの作成非対話型インストールでは、スクリプトを使用してOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースを作成できます。

注意:

Database Configuration Assistant(DBCA)によって生成されるスクリプトは、参照用です。データベース作成には、DBCAを使用することをお薦めします。

DBCAを使用したOracle RAC用のインストール・スクリプトの生成Oracle RACデータベースを作成して、データベースの使用準備をするスクリプトを生成できます。Oracle RACでのDBCAの非対話型(サイレント)構成の概要Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、Oracle RACで非対話型(サイレント)構成を実行できます。Oracle RACの非対話型(サイレント)構成でのDBCAコマンドの使用Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を非対話型モードで使用して、Oracle RACデータベースを作成できます。レスポンス・ファイルの機能レスポンス・ファイルは、Oracle製品を複数のコンピュータに対して繰り返しインストールする場合に便利です。レスポンス・ファイルの準備サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールでレスポンス・ファイルを準備する場合、次の2つの方法を使用できます。レスポンス・ファイルを使用したOracle Universal Installerの実行レスポンス・ファイルの作成後、作成したレスポンス・ファイルを指定してコマンドラインからOracle Universal Installerを実行し、インストールを実行します。レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行レスポンス・ファイル・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを実行して、システムにインストールしたOracleソフトウェアを構成して起動できます。インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成レスポンス・ファイルを使用して、インストール後にOracleソフトウェアを構成します。インストール時に作成されるものと同じレスポンス・ファイルを使用して、インストール後の構成を実行することもできます。ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成Oracleソフトウェアのインストール後に、レスポンス・ファイルによる構成を作成して実行できます。

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. DBCAを使用したOracle RAC用のインストール・スクリプトの生成

A.1 DBCAを使用したOracle RAC用のインストール・スクリプトの生成Oracle RACデータベースを作成して、データベースの使用準備をするスクリプトを生成できます。

1. Database Oracle Configuration Assistant(DBCA)を起動し、希望するオプションを選択してOracleRACデータベースを作成します。

a. DBCAセッションの「作成オプション」ページで、「データベースの作成」の選択を解除します。

b. 「データベース作成スクリプトの生成」を選択します。c. 「終了」をクリックします。

スクリプトには、デフォルトの宛先ディレクトリを使用するか、または別の位置を検索して指定できます。いずれの場合も、次のステップで使用するパス名を記録します。

2. DBCAで作成したスクリプトが格納されているディレクトリに移動し、必要な特性でデータベースを作成する文がSQLスクリプトに含まれていることを確認します。必要とする特定のデータベース特性の文がスクリプトに含まれていない場合は、スクリプトを自分で編集するのではなく、DBCAを再実行して必要な構成を含むスクリプトを作成することをお薦めします。

3. DBCAセッションで指定した各クラスタ・ノードで、スクリプトsid.batを実行します。sidは、DBCAの「データベース名」ページで入力したSID接頭辞です。

4. SQL*PlusでALTER SYSTEM文を入力するか、各インスタンスのPFILEで、この初期化パラメータをコメント解除することで、SPFILEで初期化パラメータcluster_databaseをTRUE値に設定します。

5. Oracle Net Servicesを構成して、新規データベースおよびインスタンスをサポートします。6. SPFILEでREMOTE_LISTENERパラメータをSCAN (簡易接続ネーミング構文scanname:scanportを使用)に設定します(設定するには、SQL*PlusでALTER SYSTEM文を入力するか、または各インスタンスのPFILEでこのパラメータをコメント解除します)。

7. サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)を実行して、データベースおよびインスタンス・アプリケーションを構成して、起動します(『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照)。

関連項目:

「Oracle RAC用にインストールされた構成の理解」

DBCAセッションの実行の詳細は、Oracle RACまたはOracle RAC One Nodeデータベースを作成するためのDBCAオプションの選択を参照してください。

親トピック: スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. Oracle RACでのDBCAの非対話型(サイレント)構成の概要

A.2 Oracle RACでのDBCAの非対話型(サイレント)構成の概要Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、Oracle RACで非対話型(サイレント)構成を実行できます。

サイレント構成を実行するには、Oracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle AutomaticStorage Management (Oracle ASM))のインストールを完了している必要があります。

DBCAを使用すると、Oracle提供のテンプレート、またはユーザーが作成したテンプレートからデータベースを作成できます。このテンプレートには、特定のタイプのワークロードに最適化された設定が含まれています。

次の2つのタイプのワークロードのテンプレートが提供されています。

汎用またはトランザクション処理

データ・ウェアハウス

より複雑な環境では、「カスタム・データベース」オプションを選択できます。このオプションはテンプレートを使用しないため、より広範囲なインストール・インタビューが行われます。これによって、データベースを作成する時間が長くなります。

親トピック: スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. Oracle RACの非対話型(サイレント)構成に対するDBCAコマンドの使用

A.3 Oracle RACの非対話型(サイレント)構成に対するDBCAコマンドの使用Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を非対話型モードで使用して、Oracle RACデータベースを作成できます。

例A-1 サイレント・モードでDBCAを使用したOracle RACデータベースの作成

次のコマンド構文を使用すると、汎用テンプレートを使用してOracle RACデータベースを作成し、既存のOracle ASMディスク・グループにデータ・ファイルを配置できます。ノードnode1およびnode2は、Oracle RACデータベース・インスタンスが作成されるクラスタ・ノードです。ディスク・グループ名は+ASMgrp1です。このインストールではOracleホーム・ユーザーが指定されているので、-serviceUserPasswordオプション付きで示されます。%ORACLE_HOME%\bin\dbca -silent -createDatabase -templateName General_Purpose.dbc-gdbName %DBNAME% -sid %ORACLE_SID% -sysPassword -systemPassword -sysmanPassword -dbsnmpPassword -serviceUserPassword -emConfiguration LOCAL -storageType ASM -diskGroupName +ASMgrp1 -datafileJarLocation %ORACLE_HOME%\assistants\dbca\templates -nodeinfo node1,node2 -characterset WE8MSWIN1252-obfuscatedPasswords false -sampleSchema false -asmSysPassword

このコマンドを実行した後、前述のコマンドでパスワードを値として含めなかった場合、DBCAにより、次のようにSYS、SYSTEM、SYSMAN、DBSNMP、Oracleホーム(またはOracle Service)およびSYSASMユーザーのパスワードの入力を求められます。Enter SYS user password:passwordEnter SYSTEM user password:password...

関連項目:

dbcaコマンドおよびオプションの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

195

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルの機能

A.4 レスポンス・ファイルの機能レスポンス・ファイルは、複数のコンピュータに複数回Oracle製品をインストールする際に役立ちます。

インストーラの起動時にレスポンス・ファイルを使用して、Oracleソフトウェアのインストールと構成を完全にまたは部分的に自動実行できます。インストーラはレスポンス・ファイルに含まれる値を使用して、一部またはすべてのインストール・プロンプトに応答します。

通常、インストーラは対話型で、つまりGraphical User Interface(GUI)画面で情報の入力を求めながら動作します。この情報をレスポンス・ファイルで提供する場合は、次のいずれかのモードで、コマンド・プロンプトからインストーラを起動します。

サイレント・モード

レスポンス・ファイルにすべてのプロンプトへの応答を含め、インストーラの起動時に-silentオプションを指定すると、インストーラはサイレント・モードで動作します。サイレント・モードでのインストール中、インストーラは画面上に何も表示しません。かわりに、起動時に使用した端末に進捗情報が表示されます。

レスポンス・ファイル・モード

レスポンス・ファイルに一部またはすべてのプロンプトへの応答を含めて、-silentオプションを指定しないと、インストーラはレスポンス・ファイル・モードで動作します。レスポンス・ファイル・モードでのインストール中は、レスポンス・ファイルで情報を指定した画面も、レスポンス・ファイルに必要な情報を指定しなかった画面も含めて、インストーラはすべての画面を表示します。

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでインストールするための設定は、レスポンス・ファイルにリストされた変数に値を入力して定義します。たとえば、Oracleホームの名前を指定するには、次のように、ORACLE_HOME変数に適切な値を入力します。ORACLE_HOME=C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1

レスポンス・ファイルの変数設定を指定するもう1つの方法は、インストーラの起動時にコマンドライン引数として渡す方法です。次に例を示します。 -silent directory_path

このコマンドでは、directory_pathは、DVDのdatabaseディレクトリのパス、またはハード・ドライブのディレクトリのパスのいずれかです。

変数とその設定は、必ず二重引用符で囲むようにします。

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用する判断インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行するいくつかの理由があります。

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データベース・ファイルとしてOracle ASMを使用するデータベースのサイレント・モードでの作成Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を記憶域として使用するOracle Real ApplicationClusters (Oracle RAC)データベースの作成は複数ステップのプロセスになります。レスポンス・ファイルの使用次に、インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで使用して、Oracle製品をインストールおよび構成する一般的なステップを示します。

親トピック: スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルの機能4. サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用する判断

A.4.1 サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードの使用の判断インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行する理由はいくつかあります。

表A-1 サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用する理由

モード 使用する理由

サイレント

次のインストールでは、サイレント・モードを使用します。

オペレーティング・システム・ユーティリティを使用してスケジュールを設定し、自動インストールを実行する場合。

ユーザーの介入なしで、複数のシステムで同様のインストールを数回実行する場合。

Oracle Universal Installer (OUI)のグラフィカル・ユーザー・インタフェースを表示できないシステムにソフトウェアをインストールする場合。

OUIによって起動元の端末に進捗情報が表示されますが、インストーラ画面はまったく表示されません。

レスポンス・ファイル

レスポンス・ファイル・モードは、インストーラ・プロンプトの全部ではなく一部にデフォルトの応答を提供し、複数のシステムに同様のOracleソフトウェア・インストールを行う場合に使用します。

特定のOUI画面に必要な情報をレスポンス・ファイルに指定していないと、インストーラによってその画面が表示されます。必要な情報をすべて指定した画面はOUIにより表示されません。

親トピック: レスポンス・ファイルの機能

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルの機能4. データベース・ファイルにOracle ASMを使用するデータベースのサイレント・モードでの作成

A.4.2 データベース・ファイルにOracle ASMを使用するデータベースのサイレント・モードでの作成Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を記憶域として使用するOracle Real ApplicationClusters (Oracle RAC)データベースの作成は複数ステップのプロセスになります。

Oracle ASMを使用するデータベースを作成する前に、root.batスクリプトを実行する必要があります。そのため、サイレント・モードのインストールによって、データベース・ファイルの記憶域オプションとしてOracle ASMを使用するデータベースを作成することはできません。

注意:

この制限事項は、データベース・ファイルの記憶域オプションとしてOracle Automatic StorageManagementを使用するデータベースにのみ適用されます。ファイル・システム・オプションを使用するデータベースは、サイレント・モードのインストールによって作成できます。

1. サイレント・モードを使用したOracle RACのソフトウェアのみのインストールを完了します。2. Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)をサイレント・モードで実行します。

関連項目:

Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールの実行

親トピック: レスポンス・ファイルの機能

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルの機能4. レスポンス・ファイルの使用

A.4.3 レスポンス・ファイルの使用次に、インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで使用して、Oracle製品をインストールおよび構成する一般的なステップを示します。

注意:

インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行する前に、必要なインストール前の手順をすべて終了しておく必要があります。

1. Windowsレジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Oracleが存在し、inst_locの値がローカル・ノード上のOracle Inventoryディレクトリの場所になっていることを確認します。

Oracle RACをインストールするには、最初にOracle Grid Infrastructureをクラスタ・ノードにインストールしておく必要があります。Oracle Inventoryディレクトリは、Oracle Grid Infrastructureのインストール時に作成されてWindowsレジストリに追加されています。inst_locキーがWindowsレジストリに存在しない場合は、続行する前にOracle Grid Infrastructureをクラスタにインストールしてください。

注意:

Oracleソフトウェアのインストール後は、Windowsレジストリでinst_locの値を変更することはサポートされていません

2. レスポンス・ファイルを準備します。3. インストーラをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行します。4. ソフトウェアのみのインストールを終了したら、次にOracle Database Configuration Assistant

(DBCA)をサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行します。

親トピック: レスポンス・ファイルの機能

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルの準備

A.5 レスポンス・ファイルの準備サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールでレスポンス・ファイルを準備する場合、次の2つの方法を使用できます。

レスポンス・ファイル・テンプレートについてOracleでは、各製品およびインストール・タイプと各構成ツールに対応する、レスポンス・ファイルのテンプレートを提供しています。レスポンス・ファイル・テンプレートの編集各製品およびインストール・タイプと各構成ツールに対応する、レスポンス・ファイルのテンプレートをコピーして変更できます。レスポンス・ファイルの記録インストーラを対話モードで使用してレスポンス・ファイルに記録し、このファイルを編集して完全なサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールに使用できます。

親トピック: スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルの準備4. レスポンス・ファイル・テンプレートについて

A.5.1 レスポンス・ファイル・テンプレートについてOracleでは、各製品およびインストール・タイプと各構成ツールに対応する、レスポンス・ファイルのテンプレートを提供しています。

Oracle Databaseの場合、レスポンス・ファイル・テンプレートは、インストール・メディアのdatabase\responseディレクトリ、およびOracle_home\inventory\responseディレクトリにあります。Oracle Grid Infrastructureの場合、レスポンス・ファイル・テンプレートは、ソフトウェアがインストールされた後のGrid_home\install\responseディレクトリにあります。

すべてのレスポンス・ファイル・テンプレートには、コメント・エントリ、サンプル・フォーマット、例およびその他の役立つ説明が含まれています。インストールをカスタマイズできるよう、レスポンス・ファイルの指示に目を通し、レスポンス・ファイルの変数の値を指定する方法を理解してください。

このソフトウェアに付属するレスポンス・ファイルは次のとおりです。

表A-2 Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのレスポンス・ファイル

レスポンス・ファイル 使用目的

db_install.rsp Oracle Databaseソフトウェアのサイレント構成

dbca.rsp Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)によるOracle Databaseのサイレント作成およびサイレント構成

netca.rsp NETCAを使用したOracle Netのサイレント構成

grid_install.rsp Oracle Grid Infrastructureインストールのサイレント構成

注意:

レスポンス・ファイル・テンプレートを変更し、保存して使用する場合、レスポンス・ファイルに暗号化されていないパスワードが含まれている場合があります。レスポンス・ファイルの所有権は、Oracleソフトウェア・インストールの所有者のみに付与される必要があり、レスポンス・ファイルへのアクセスを制限する必要があります。データベース管理者またはその他の管理者には、使用していないレスポンス・ファイルを削除または保護することをお薦めします。

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親トピック: レスポンス・ファイルの準備

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルの準備4. レスポンス・ファイル・テンプレートの編集

A.5.2 レスポンス・ファイル・テンプレートの編集製品、インストール・タイプおよび構成ツールごとに、レスポンス・ファイル・テンプレートをコピーして変更できます。

レスポンス・ファイルをコピーおよび変更するには、次のステップを実行します。

1. レスポンス・ファイル・ディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイルをコピーします。copy Oracle_home\install\response\product_timestamp.rsp local_directory

2. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。3. ファイルに記載された説明に従って編集します。

注意:

レスポンス・ファイルを正しく構成しないと、インストーラまたはコンフィギュレーション・アシスタントが失敗します。また、レスポンス・ファイル名が.rspで終わることを確認してください。

4. レスポンス・ファイルを保護します。Oracleソフトウェアをインストールしたユーザーのみがレスポンス・ファイルを表示または変更できることを確認します。インストールの正常終了後に、変更済のレスポンス・ファイルを削除することを検討してください。

注意:

Oracle Grid InfrastructureまたはOracle Databaseのインストール用のすべてを指定したレスポンス・ファイルには、次のもののパスワードを含めることができます。

Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)管理アカウント

データベース管理アカウント

オペレーティング・システム・グループORA_DBAのメンバーであるユーザー(自動バックアップに必要)

親トピック: レスポンス・ファイルの準備

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルの準備4. レスポンス・ファイルの記録

A.5.3 レスポンス・ファイルの記録インストーラを対話モードで使用してレスポンス・ファイルに記録し、このファイルを編集して完全なサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールに使用できます。

この方法は、拡張インストールまたはソフトウェアのみのインストールに役立ちます。「サマリー」ページで「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすると、インストール中のすべてのインストール・ステップをレスポンス・ファイルに保存できます。生成されたレスポンス・ファイルは、後でサイレント・インストールに使用できます。

レスポンス・ファイルを記録する際は、インストールを最後まで実行することも、またはインストーラでローカル・ディスクにソフトウェアをコピーする前に「サマリー」ページでインストーラを終了することもできます。

レスポンス・ファイル・モードのインストール中に記録モードを使用すると、インストーラは元のレスポンス・ファイルに指定されていた変数値を新しいレスポンス・ファイルに記録します。

注意:

レスポンス・ファイルの記録中は、パスワードを保存できません。

1. 標準インストールのインストール前の作業を実行します。インストーラを実行してレスポンス・ファイルに記録する際、インストーラはシステムを確認してソフトウェアをインストールするための要件を満たしているかどうかを検証します。そのため、必要なすべてのインストール前作業を完了してから、インストールを実行してレスポンス・ファイルを記録することをお薦めします。

2. Oracleインストール・ユーザーとしてログインします。Oracleインストール・ユーザーが、インストール中に指定するOracleホーム・パスの作成または書込み権限を持つことを確認します。

3. インストーラを起動します。インストールの各画面で、必要な情報を指定します。4. インストーラの「サマリー」画面が表示されたら、次のステップを実行します。

a. 「レスポンス・ファイルの保存」をクリックします。ポップアップ・ウィンドウで、値をレスポンス・ファイルに保存するためのファイル名と場所を指定し、「保存」をクリックします。

b. 「終了」をクリックしてインストールを続行します。インストールを続行しない場合は、「取消」をクリックします。記録されたレスポンス・ファイルは保持され、インストール処理が停止します。

注意:

レスポンス・ファイル名の最後は.rsp接尾辞にする必要があります。5. インストールを最後まで実行していない場合は、「ファイルの場所の指定」画面で指定したパスに作成されたOracleホーム・ディレクトリを削除します。

6. 保存したレスポンス・ファイルを別のシステムで使用する前に、ファイルを編集して必要な変更を加えます。編集する際は、ファイルに記載された説明をガイドとして使用してください。

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親トピック: レスポンス・ファイルの準備

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルを使用したOracle Universal Installerの実行

A.6 レスポンス・ファイルを使用したOracle Universal Installerの実行レスポンス・ファイルの作成後、作成したレスポンス・ファイルを指定してコマンドラインからOracle Universal Installerを実行し、インストールを実行します。

Oracle Universal Installer実行可能ファイルsetup.batおよびgridSetup.batには、複数のオプションがあります。すべてのオプションのヘルプ情報を参照するには、gridSetup.batまたはsetup.batコマンドで-helpオプションを指定します。次に例を示します。

Oracle Databaseの場合:

db_home> setup.bat -help

Oracle Grid Infrastructureの場合:

Grid_home> gridSetup.bat -help

しばらくすると、セッション・ウィンドウ上にヘルプ情報が表示されます。

レスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行するには、次のステップを実行します。

1. 通常のインストールと同様にインストール前の作業を実行します。2. 管理者ユーザーまたはソフトウェアをインストールしたユーザーでログインします。3. コマンドを次のように入力して、サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでインストーラを起動します。

Oracle Databaseの場合:

C:\> directory_path\setup.bat [-silent] [-noconfig] \ -responseFile response_filename

Oracle Grid Infrastructureの場合:

C:\> directory_path\gridSetup.bat [-silent] [-noconfig] \ -responseFile response_filename

注意:

レスポンス・ファイルのパスを相対パスで指定しないでください。相対パスを指定すると、インストーラが失敗します。

この例では:

directory_pathは、インストール・メディアのパス、またはインストール・ソフトウェアをコピーしたハード・ドライブ上のディレクトリのパスです。

-silentは、インストーラをサイレント・モードで実行します。

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-noconfigを指定すると、インストール中にConfiguration Assistantは実行されず、ソフトウェアのみのインストールが実行されます。

response_filenameは、構成済のインストール・レスポンス・ファイルのフルパスとファイル名です。

親トピック: スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行

A.7 レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行レスポンス・ファイル・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを実行して、システムにインストールしたOracleソフトウェアを構成して起動できます。

コンフィギュレーション・アシスタントをレスポンス・ファイル・モードで実行するには、最初にレスポンス・ファイル・テンプレートをコピーして編集する必要があります。

注意:

ソフトウェアをハード・ディスクにコピーした場合、レスポンス・ファイル・テンプレートは\responseディレクトリに格納されています。

Database Configuration Assistantのサイレント・モードモードをサイレントに設定するには、-silentオプションを-responseFileオプションと組み合せて使用します。レスポンス・ファイル・モードでのDatabase Configuration Assistantの実行Database Configuration Assistant (DBCA)をレスポンス・ファイル・モードで実行し、システムでOracleデータベースを構成および起動できます。レスポンス・ファイルを使用したOracle Net Configuration Assistantの実行サイレント・モードでOracle Net Configuration Assistant (NETCA)を実行して、システム上でOracle Net Listenerを構成して起動し、ネーミング・メソッドを構成し、Oracleネット・サービス名を構成できます。

親トピック: スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行4. Database Configuration Assistantのサイレント・モード

A.7.1 Database Configuration Assistantのサイレント・モードモードをサイレントに設定するには、-silentオプションを-responseFileオプションと組み合せて使用します。

サイレント・モードでは、レスポンス・ファイルに指定した値またはコマンドライン・オプションとして指定した値がDatabase Configuration Assistantで使用され、データベースが作成されます。サイレント・モードではウィンドウやユーザー・インタフェースは表示されません。

親トピック: レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行4. レスポンス・ファイル・モードでのDatabase Configuration Assistantの実行

A.7.2 レスポンス・ファイル・モードでのDatabase ConfigurationAssistantの実行Database Configuration Assistant (DBCA)をレスポンス・ファイル・モードで実行し、システムでOracleデータベースを構成および起動できます。

DBCAをレスポンス・ファイル・モードで実行するには、レスポンス・ファイル・テンプレートをコピーして編集する必要があります。

1. インストール・メディアのresponseディレクトリに、dbca.rspという名前のレスポンス・ファイル・テンプレートが用意されています。レスポンス・ファイルのディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイル・テンプレートdbca.rspをコピーします。ソフトウェアをハード・ドライブにコピーした場合、レスポンス・ファイルは\responseディレクトリにあります。

注意:

レスポンス・ファイル・テンプレートを編集するもう1つの方法として、DBCAを実行する際に、コマンドライン・オプションとしてすべての必要な情報を指定してデータベースを作成することもできます。サポートされるオプションのリストについては、次のコマンドを入力します。C:\> %ORACLE_HOME%\bin\dbca -help

2. Oracleホーム・ユーザーとしてログインします。%ORACLE_HOME%環境変数を正しいOracleホーム・ディレクトリに設定します。

3. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。4. ファイルに記載された説明に従って、ファイルを編集します。

DBCAは、レスポンス・ファイル・モードでは、レスポンス・ファイルに指定された値またはコマンドライン・オプションとして指定された値を使用してデータベースを作成します。

注意:

レスポンス・ファイルを正しく構成しないと、DBCAが失敗します。5. コマンドライン・ウィンドウを開きます。ディレクトリをOracleホーム・ディレクトリの場所に変更します。

6. レスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでDBCAを実行するには、次の例のようなコマンドを使用します。C:\> %ORACLE_HOME%\bin\dbca {-silent} -responseFile \local_dir\dbca.rsp

この例では:

-silentオプションは、DBCAをサイレント・モードで実行し、ユーザー・プロンプトは表示されません。

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local_dirは、dbca.rspレスポンス・ファイルが格納されているディレクトリのフルパスです。

DBCAはデータベースを構成して起動しながら、状態メッセージとプログレス・バーのウィンドウを表示します。DBCAが表示するウィンドウは、Enterprise Edition、Standard EditionまたはStandardEdition 2 (SE2)のインストールで事前構成済データベースの作成を選択した際に表示されるウィンドウと同じです。

関連項目:

Oracleホームの現在の設定の変更の詳細は、「Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリ」を参照してください。

DBCAを非対話型(サイレント・モード)で使用したデータベースの作成の詳細は、『OracleDatabase管理者ガイド』を参照してください。

Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (ASMCA)の非対話モードでの実行の詳細は、Oracle Automatic Storage Management管理者ガイドを参照してください。

親トピック: レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行4. レスポンス・ファイルを使用したOracle Net Configuration Assistantの実行

A.7.3 レスポンス・ファイルを使用したOracle Net ConfigurationAssistantの実行サイレント・モードでOracle Net Configuration Assistant(NETCA)を実行して、システム上でOracle NetListenerを構成して起動し、ネーミング・メソッドを構成し、Oracleネット・サービス名を構成できます。

NETCAをサイレント・モードで実行するには、レスポンス・ファイル・テンプレートをコピーして編集する必要があります。Oracleでは、%ORACLE_HOME%\assistants\netcaディレクトリに、netca.rspという名前のレスポンス・ファイル・テンプレートが用意されています。

レスポンス・ファイルを使用してNETCAを実行するには、次の手順を実行します。

1. レスポンス・ファイルのディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイル・テンプレートnetca.rspをコピーします。copy \directory_path\assistants\netca\netca.rsp local_directoryこの例では、directory_pathは、インストール・バイナリをコピーしたディレクトリのパスです。ソフトウェアがハード・ドライブでステージングされている場合、またはすでにインストールされている場合は、かわりにローカル・ディスクのresponseディレクトリのファイルを編集することもできます。

2. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。3. ファイルに記載された説明に従って編集します。

注意:

レスポンス・ファイルを正しく構成しないと、NETCAが失敗します。4. Oracleホーム・ユーザーとしてログインします。%ORACLE_HOME%環境変数を正しいOracleホーム・ディレクトリに設定します。

5. 次のようなコマンドを入力して、NETCAをサイレント・モードで実行します。C:\> Oracle_home\bin\netca -silent -responsefile X:\local_dir\netca.rsp

コマンドの説明は次のとおりです。

-silentオプションは、NETCAをサイレント・モードで実行します。

X:\local_dirは、netca.rspレスポンス・ファイル・テンプレートをコピーしたディレクトリのフルパスです。Xはそのファイルが存在するドライブで、local_dirはそのドライブのパスです。

関連項目

Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリOracleホームの現在の設定の変更

213

Page 214: Oracle® Real Application Clustersインストレーショ …4.3.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成 4.3.4 Oracle XML DBの構成 4.3.5 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

親トピック: レスポンス・ファイルを使用したコンフィギュレーション・アシスタントの実行

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成

A.8 インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成レスポンス・ファイルを使用して、インストール後にOracleソフトウェアを構成します。インストール時に作成されるものと同じレスポンス・ファイルを使用して、インストール後の構成を実行することもできます。

インストール後の構成でのインストール・レスポンス・ファイルの使用Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用して、インストール後の構成を行うこともできます。レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成の実行-executeConfigToolsコマンドを使用してコンフィギュレーション・アシスタントによる構成を実行するには、この手順を実行します。

親トピック: スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成4. インストール後の構成でのインストール・レスポンス・ファイルの使用

A.8.1 インストール後の構成用のインストール・レスポンス・ファイルの使用Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上では、インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用して、インストール後の構成を行うこともできます。

-executeConfigToolsオプションを使用してインストーラを実行し、Oracle Grid InfrastructureまたはOracle Databaseのインストール後にコンフィギュレーション・アシスタントを構成します。%ORACLE_HOME%\install\response\grid_timestamp.rspにあるレスポンス・ファイルを使用して、構成ツールの実行に必要なパスワードを取得できます。-executeConfigToolsコマンドを実行する前に、必要なパスワードを使用して、レスポンス・ファイルを更新する必要があります。

パスワード・レスポンス・ファイルのセキュリティを維持することをお薦めします。レスポンス・ファイルの所有者はインストール所有者ユーザーである必要があります。

例A-2 Oracle Grid Infrastructure用のレスポンス・ファイルのパスワードoracle.install.crs.config.ipmi.bmcPassword=passwordoracle.install.asm.SYSASMPassword=GRID_HOME\gridSetup.bat -executeConfigTools -responseFile %ORACLE_HOME%\install\response\grid_time_stamp.rsporacle.install.asm.monitorPassword=password

oracle.install.config.emAdminPassword=passwordoracle.install.OracleHomeUserPassword=password

BMCカードがない場合、またはIPMIを有効にしない場合は、ipmi.bmcPassword入力フィールドを空白のままにしておきます。

管理用にOracle Enterprise Managerを使用可能にしない場合は、emAdminPasswordパスワード・フィールドを空白にしておきます。

Oracle Grid Infrastructureインストールに対してOracleホーム・ユーザーを指定しなかった場合は、OracleHomeUserPasswordフィールドを空白のままにしておきます。

例A-3 スタンドアロン・サーバー(Oracle Restart)用のOracle Grid Infrastructureのレスポンス・ファイル・パスワードoracle.install.asm.SYSASMPassword=passwordoracle.install.asm.monitorPassword=passwordoracle.install.config.emAdminPassword=passwordoracle.install.OracleHomeUserPassword=password

管理用にOracle Enterprise Managerを使用可能にしない場合は、emAdminPasswordパスワード・フィールドを空白にしておきます。

また、スタンドアロン・サーバー(Oracle Restart)用のOracle Grid Infrastructureインストールに対してOracleホーム・ユーザーを指定しなかった場合は、OracleHomeUserPasswordフィールドを空白のままにしておきます。

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例A-4 Oracle Databaseのレスポンス・ファイルのパスワード

この例では、Database Configuration Assistantで使用するために指定するパスワードを示しています。oracle.install.db.config.starterdb.password.SYS=password oracle.install.db.config.starterdb.password.SYSTEM=password oracle.install.db.config.starterdb.password.DBSNMP=password oracle.install.db.config.starterdb.password.PDBADMIN=password oracle.install.db.config.starterdb.emAdminPassword=password oracle.install.db.config.asm.ASMSNMPPassword=passwordoracle.install.OracleHomeUserPassword=password

また、oracle.install.db.config.starterdb.password.ALL=passwordを指定して、すべてのデータベース・ユーザーに対して同じパスワードを使用することもできます。

Oracle Databaseの構成アシスタントでは、Database Configuration Assistant (DBCA)で使用するSYS、SYSTEMおよびDBSNMPの各パスワードが必要です。システム構成に応じて、次のパスワードを指定します。

データベースが記憶域にOracle ASMを使用する場合、ASMSNMPPassword変数にパスワードを指定する必要があります。Oracle ASMを使用しない場合は、このパスワード変数には値を指定しません。

1つ以上のプラガブル・データベース(PDB)を持つマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)を作成する場合は、PDBADMIN変数のパスワードを指定する必要があります。OracleASMを使用しない場合は、このパスワード変数には値を指定しません。

Oracle Databaseインストールに対してOracleホーム・ユーザーを指定しなかった場合は、OracleHomeUserPasswordフィールドを空白のままにしておきます。

親トピック: インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成4. レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成の実行

A.8.2 レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成の実行-executeConfigToolsコマンドを使用してコンフィギュレーション・アシスタントによる構成を実行するには、この手順を実行します。

1. レスポンス・ファイルを編集し、構成に必要なパスワードを指定します。Oracle_home\install\response\product_timestamp.rspにあるインストール中に作成されたレスポンス・ファイルを使用できます。たとえば、Oracle Grid Infrastructureの場合:

oracle.install.asm.SYSASMPassword=passwordoracle.install.config.emAdminPassword=password

2. ディレクトリを、インストール・ソフトウェアが含まれるOracleホームに変更します。たとえば、Oracle Grid Infrastructureの場合:

cd Grid_home

3. 次の構文を使用して、構成スクリプトを実行します。

Oracle Grid Infrastructureの場合:

gridSetup.bat -executeConfigTools -responsefile Grid_home\install\response\product_timestamp.rsp

Oracle Databaseの場合:

setup.exe -executeConfigTools -responseFile Oracle_home\install\response\product_timestamp.rsp

Oracle Databaseの場合、ディレクトリOracle_home\inventory\response\にあるレスポンス・ファイルを次のように編集および使用することもできます。setup.exe -executeConfigTools -responseFile Oracle_home\inventory\response\db_install.rsp

インストール後の構成ツールは、インストーラをグラフィカル・ユーザー・インタフェース・モードで実行し、インストール後の構成の進行状況を表示します。

[-silent]オプションを使用して、インストール後の構成をサイレント・モードで実行します。

たとえば、Oracle Grid Infrastructureの場合:

gridSetup.bat -executeConfigTools -responseFile Grid_home\install\response\grid_2016-09-09_01-03-36PM.rsp -silent

Oracle Databaseの場合:

setup.exe -executeConfigTools -responseFile Oracle_home\inventory\response\db_2016-09-09_01-03-36PM.rsp -silent

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親トピック: インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成

A.9 ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成Oracleソフトウェアのインストール後に、レスポンス・ファイルによる構成を作成して実行できます。

configToolAllCommandsスクリプトでは、製品のインストールに使用したものとは異なる形式の2つ目のレスポンス・ファイルをユーザーが作成する必要があります。Oracle Database 12cリリース2(12.2)以上では、configToolAllCommandsスクリプトは非推奨であり、今後のリリースではサポートされなくなる可能性があります。

Oracle Database18cリリース以降では、executeConfigToolsスクリプトを使用してインストール後の構成を完了します。

インストール後の構成ファイルの概要コンフィギュレーション・アシスタントは、configToolAllCommandsというスクリプトを使用して起動されます。パスワード・レスポンス・ファイルの作成これらのステップを使用して、コンフィギュレーション・アシスタントで使用するパスワード・レスポンス・ファイルを作成します。レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成の実行configToolAllCommandsスクリプトを使用してコンフィギュレーション・アシスタントをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行するには、次のステップを実行します。

関連項目:

インストール時に作成されたレスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成(インストール時に作成されたものと同じレスポンス・ファイルを使用する、Oracleソフトウェアのインストール後の構成の代替方法)。

親トピック: スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成4. インストール後の構成ファイルの概要

A.9.1 インストール後の構成ファイルについてコンフィギュレーション・アシスタントは、configToolAllCommandsというスクリプトによって起動されます。

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用してインストールを実行する場合は、使用するサーバーについての情報をレスポンス・ファイルに指定します(指定しない場合は、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用して手動で入力します)。ただし、レスポンス・ファイルには、ソフトウェアのインストール後にConfiguration Assistantから要求されるユーザー・アカウントのパスワードは含まれていません。サイレント・モードでのインストールの完了後にコンフィギュレーション・アシスタントを実行する場合は、configToolAllCommandsスクリプトを実行し、コンフィギュレーション・アシスタントで使用されるパスワードをパスワード・ファイルに指定する必要があります。

パスワード・レスポンス・ファイルを使用すると、configToolAllCommandsスクリプトをサイレント・モードで実行できます。スクリプトはファイル内のパスワードを使用して、ソフトウェア構成が完了するまで連続的に構成ツールを実行します。インストールのクローニング用にパスワード・ファイルを保持する場合は、パスワード・ファイルをセキュアな場所に保存することをお薦めします。

パスワード・ファイルは、失敗したインストールを再度開始する場合にも使用できます。エラーを解決するためにインストールを中断する場合は、configToolAllCommandsおよびパスワード・レスポンス・ファイルを使用して、コンフィギュレーション・アシスタントを再実行できます。

configToolAllCommandsパスワード・レスポンス・ファイルには、次のオプションがあります。

コンフィギュレーション・アシスタントが構成するのがOracle Grid Infrastructureコンポーネントの場合はoracle.crs、Oracle Databaseの場合はoracle.server。

variable_nameは、構成ファイルの変数の名前です。

value: 構成に使用する望ましい値。

コマンド構文は次のとおりです。internal_component_name|variable_name=value

たとえば、Oracle ASMのSYSユーザーのパスワードを設定します。oracle.crs|S_ASMPASSWORD=PassWord

親トピック: ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成4. パスワード・レスポンス・ファイルの作成

A.9.2 パスワード・レスポンス・ファイルの作成次のステップを使用して、コンフィギュレーション・アシスタントで使用するパスワード・レスポンス・ファイルを作成します。

1. filename.propertiesという形式の名前のレスポンス・ファイルを作成します。2. テキスト・エディタでこのファイルを開いて、下の例に示すように、パスワード・ファイルの例の内容を切り取って貼り付け、必要に応じて変更します。

3. WindowsのNew Technology File System(NTFS)フォーマットのボリュームにこのファイルを格納する場合、このファイルを保護するためにセキュリティ権限を変更します。

例A-5 Oracle RACデータベースのパスワード・レスポンス・ファイルの例

次の例に、Database Configuration Assistantで使用するパスワード・レスポンス・ファイルのテンプレートを示します。oracle.install.db.config.starterdb.password.SYS=password oracle.install.db.config.starterdb.password.SYSTEM=password oracle.install.db.config.starterdb.password.DBSNMP=password oracle.install.db.config.starterdb.password.PDBADMIN=password oracle.install.db.config.starterdb.emAdminPassword=password oracle.install.db.config.asm.ASMSNMPPassword=passwordoracle.install.db.config.OracleHomeUserPassword=password

Oracle Enterprise ManagerまたはOracle ASMへのアクセスを有効にしない場合、これらのパスワード・フィールドは空白のままにします。

親トピック: ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成

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1. インストレーション・ガイド2. スクリプトまたはレスポンス・ファイルを使用したOracle RACデータベースの作成3. ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成4. レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成の実行

A.9.3 レスポンス・ファイルを使用したインストール後の構成の実行configToolAllCommandsスクリプトを使用してコンフィギュレーション・アシスタントをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行するには、これらのステップを実行します。

1. %ORACLE_HOME%\cfgtoollogsに移動します。2. 次の構文を使用して、構成スクリプトを実行します。

configToolAllCommands RESPONSE_FILE=\path\name.properties

またはsetup.exe -executeConfigTools -responseFile responsefile_location -silent -debug

例A-6 レスポンス・ファイル・モードでのコンフィギュレーション・アシスタントの実行

C:\users\oracle\dbディレクトリに、cfg_db.propertiesという名前でパスワード・レスポンス・ファイルを作成したとします。インストール後に、コンフィギュレーション・アシスタントをレスポンス・ファイル・モードで実行してOracleソフトウェアを構成するには、次のようなコマンドを入力します。C:\> cd %ORACLE_HOME%\cfgtoollogsC:\..\cfgtoollogs> configToolAllCommands RESPONSE_FILE=C:\users\oracle\db\cfg_db.properties

親トピック: ConfigToolAllCommandsスクリプトを使用したインストール後の構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC環境のディレクトリ構造

B Oracle RAC環境のディレクトリ構造ソフトウェアをインストールすると、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)のディレクトリ構造が複数作成されます。

Oracle RACディレクトリ構造の理解Oracle Database 18cをOracle RACとともにインストールすると、いくつかのディレクトリ構造が作成されます。Oracle RACのディレクトリ構造Optimal Flexible Architecture (OFA)準拠のサンプル・データベースに、フォルダの階層ディレクトリ・ツリーがあります。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC環境のディレクトリ構造3. Oracle RACディレクトリ構造の概要

B.1 Oracle RACディレクトリ構造の概要Oracle Database 18cとOracle RACをインストールすると、複数のディレクトリ構造が作成されます。

Oracle Inventoryディレクトリ、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ホーム(該当する場合)およびOracle Clusterwareホームを除くすべてのサブディレクトリは、最上位のOracleベース・ディレクトリの下に作成されます。Oracleホームおよびadminディレクトリも、Oracleベース・ディレクトリの下にあります。

関連項目:

Oracleホームおよびadminディレクトリの詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドforMicrosoft Windows』を参照してください。

親トピック: Oracle RAC環境のディレクトリ構造

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle RAC環境のディレクトリ構造3. Oracle RACのディレクトリ構造

B.2 Oracle RACのディレクトリ構造Optimal Flexible Architecture (OFA)準拠のサンプル・データベースに、フォルダの階層ディレクトリ・ツリーがあります。

表B-1 OFA準拠の環境のディレクトリ構造の例

ディレクトリ 説明

%ORACLE_BASE%C:\app\oracle

Oracleインストール・ユーザーがソフトウェアをインストールしたデフォルトのORACLE_BASEディレクトリ

%ORACLE_BASE%\installation_typeC:\app\oracle\product\19.0.0

Oracleベース・ディレクトリのインストール・タイプ。たとえば、Oracle Database 19cをインストールする場合のインストール・タイプの値は、product\19.0.0\dbです。

%ORACLE_HOME%

(%ORACLE_BASE%\installation_type\Home_name)Oracle Databaseソフトウェアのインストール先。ソフトウェアのインストールが複数必要な場合は、カウンタを追加することもできます。たとえば、Oracle Database 19cソフトウェアに対して2つ目のOracleホームを作成する場合、パスは次のとおりです。

C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_2

Oracle DatabaseホームはOracleベース・ディレクトリ・パスの下に作成されることに注意してください。Oracle Clusterwareディレクトリは、データベース実行可能ファイルが存在するOracleベース・ディレクトリ・パスの下には配置しないでください。

%ORACLE_HOME%\database データベース用にローカルの初期化パラメータ・ファイルが格納されるディレクトリ。

%ORACLE_BASE%\adminC:\app\oracle\admin

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管理ディレクトリ。Oracle Database 11g以上のリリースでは、bdump、cdumpおよびudumpファイルは%ADR_BASE%に関連付けられたディレクトリに再配置されることに注意してください。

%ORACLE_BASE%\admin\db_unique_name データベースの一意の名前(データベース名が8文字以下の場合はdbnameと同じ)。たとえば、データベース名がsalesの場合、ディレクトリ・パスは次のようになります。

C:\app\oracle\admin\sales

%ORACLE_BASE%\admin\db_unique_name\hdump

%ORACLE_BASE%\admin\db_unique_name\pfileデータベース・サーバーのダンプ先。

%ADR_BASE% このディレクトリ・パスはDIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータで設定され、自動診断リポジトリのパスはすべてのノードからアクセス可能な同じ場所に配置する必要があります。

デフォルトでは、このパスは次のように、Oracleベース・ディレクトリのサブセットになります。

%ORACLE_BASE%\diag\

%ADR_BASE%\bdump

%ADR_BASE%\cdump

%ADR_BASE%\udump

自動診断リポジトリのダンプ先のトレース・ファイル。

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)

OFA準拠のOracle Clusterwareホームのパス。デフォルト値は C:\app\19.0.0\gridです。

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureのインストール中に、Oracle ClusterwareおよびOracleAutomatic Storage Management (Oracle ASM)ソフトウェアがインストールされます。

Grid_home\binOracle ClusterwareおよびOracle ASM実行可能ファイルのサブツリー。

Grid_home\networkOracle Net Services構成ファイルとユーティリティのサブツリー。

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親トピック: Oracle RAC環境のディレクトリ構造

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1. インストレーション・ガイド2. 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備

C 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースをパッチ・アップデートまたはアップグレードのためにどのように準備できるかを理解します。

Oracle RACデータベースのバックアップインストール済のソフトウェアを変更する前に、Oracleソフトウェア・インストールのバックアップを作成します。CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証この項の内容を確認してOracle RACクラスタのアップグレードの準備ができていることを検証します。

関連項目:

既存のデータベースをアップグレードするための準備方法については、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

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1. インストレーション・ガイド2. 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備3. Oracle RACデータベースのバックアップ

C.1 Oracle RACデータベースのバックアップインストールされているソフトウェアを変更する前に、Oracleソフト・インストールをバックアップします。

Oracleソフトウェアを変更する前に、Oracle Databaseインストールのバックアップを作成することをお薦めします。

関連項目:

バックアップ戦略の作成の詳細は、Oracle Databaseアップグレード・ガイドを参照してください。

RMANを使用したデータベースのバックアップの詳細は、Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドを参照してください。

VSSを使用したデータベースのバックアップの詳細は、Oracle Database管理者リファレンスforMicrosoft Windowsを参照してください。

親トピック: 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備

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1. インストレーション・ガイド2. 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備3. CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証

C.2 CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証この項の内容を確認してOracle RACクラスタのアップグレードの準備ができていることを検証します。

CVUデータベース・アップグレード検証コマンドのオプションの使用Oracle RACインストールのアップグレードの準備状況を確認するには、クラスタ検証ユーティリティ(CVU)を使用します。Oracle RACインフラストラクチャに対するシステム・アップグレードの準備状況の検証例cluvfyを使用して、Oracle RACのインストールに必要な権限が、ノードnode1およびnode2で構成されていることを検証できます。Oracle Databaseアップグレードのシステム準備状況の検証アップグレード・プロセス時の中断を回避するために、クラスタ検証ユーティリティを使用して、システムの準備が完了していることを確認できます。

親トピック: 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備

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1. インストレーション・ガイド2. 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備3. CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証4. CVUデータベース・アップグレード検証コマンドのオプションの使用

C.2.1 CVUデータベース・アップグレード検証コマンドのオプションの使用Oracle RACインストールのアップグレードの準備状況を確認するには、クラスタ検証ユーティリティ(CVU)を使用します。

用途

-pre dbinstおよび-upgradeオプションを指定してcluvfyを実行すると、システム・チェックが実行され、クラスタが既存のOracle RACインストールからのアップグレードに適した状態にあるかどうかが確認されます。

コマンド構文cluvfy stage -pre dbinst -upgrade -src_dbhome src_RAChome [-dbname db_names_list] -dest_dbhome dest_RAChome -dest_version dest_version [-dest_serviceuser username [-dest_servicepasswd]][-verbose]

コマンド・オプション

表C-1 CLUVFYアップグレード前チェックのコマンド・オプション

コマンド・オプション 説明-src_dbhome src_RAChome アップグレード対象のソースOracle RACホームの場

所(src_RAChomeはアップグレード対象のホームのパス)。

-dbname db_names_list オプション: アップグレードされるデータベースの一意名のリスト。

-dest_dbhome dest_RAChome アップグレードされるOracle RACホームの場所(dest_RAChomeはOracle RACホームのパス)。

-dest_version dest_version dest_versionオプションは、パッチセットを含む、アップグレードのリリース番号を指定します。リリース番号には、プラットフォーム固有のパッチのレベルにリリースを指定する5桁の数字(たとえば、12.2.0.1.0)が含まれている必要があります。

-dest_serviceuser username オプション: 宛先OracleホームのOracleホーム・ユーザー。

-dest_servicepasswd オプション: Oracleホーム・ユーザー・パスワードのプロンプト

-verbose -verboseオプションを使用すると、個々のチェックの詳細な出力が生成されます。

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関連項目:

リリース番号の形式については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

親トピック: CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証

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1. インストレーション・ガイド2. 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備3. CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証4. Oracle RACインフラストラクチャに対するシステム・アップグレードの準備状況の検証例

C.2.2 Oracle RACインフラストラクチャに対するシステム・アップグレードの準備状況の検証例cluvfyを使用して、Oracle RACのインストールに必要な権限が、ノードnode1およびnode2で構成されているかどうかを検証できます。C:\..bin> cluvfy stage -pre dbinst -upgrade-src_dbhome C:\app\oracle\product\12.2.0\dbhome_1-dest_dbhome C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1 -dest_version 19.0.0.0.0 -verbose

親トピック: CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証

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1. インストレーション・ガイド2. 既存のOracle RACデータベースをアップグレードするための準備3. CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証4. Oracle Databaseアップグレードのシステム準備状況の検証

C.2.3 Oracle Databaseアップグレードのシステム準備状況の検証アップグレード・プロセス時の中断を回避するために、クラスタ検証ユーティリティを使用して、システムの準備が完了していることを確認できます。

クラスタ検証ユーティリティを使用すると、データベースのアップグレードを開始する前準備として、システムをチェックできます。インストーラによって適切なCVUチェックが自動的に実行され、アップグレードを行う前に問題を修正するように求められます。

親トピック: CVUを使用したOracle RACアップグレードの準備状況の検証

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成

D 読取り専用Oracleホームの構成読取り専用Oracleホームの仕組みおよび読取り専用Oracleホームの構成方法を理解してください。

読取り専用Oracleホームの理解Oracleベース・ホーム、Oracleベース構成、orabasetabなど、読取り専用Oracleホームの概念について説明します。読取り専用Oracleホームの有効化ソフトウェアのみのOracle Databaseインストールを実行した後、Oracleホームを読取り専用Oracleホームとして構成します。Oracleベース・ホームへのdemoディレクトリのコピー読取り専用モードORACLE_HOMEでは、このトピックにリストされているdemoディレクトリをORACLE_HOMEからORACLE_BASE_HOMEにコピーする必要があります。Oracleホームが読取り専用かどうかの確認orabasehomeコマンドを実行して、Oracleホームが読取り/書込みか読取り専用のOracleホームであるかを判断します。読取り専用Oracleホームのファイル・パスおよびディレクトリの変更点読取り専用Oracleホームでの階層ファイルのマッピング例を読取り/書込みOracleホームと比較して示します。

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成3. 読取り専用のOracleホームの理解

D.1 読取り専用Oracleホームの理解Oracleベースのホーム、Oracleベースの構成、およびorabasetabなどの読取り専用のOracleホームの概念について説明します。

読取り専用Oracleホームの概要Oracle Database 18c以上では、Oracleホームを読取り専用モードで構成できます。Oracleベース・ホームについて読取り専用ORACLE_HOMEと読取り/書込みORACLE_HOMEの両方とも、ユーザー固有のファイル、インスタンス固有のファイルおよびログ・ファイルは、ORACLE_BASE_HOMEという場所にあります。Oracleベース構成について読取り専用ORACLE_HOMEと読取り/書込みORACLE_HOMEの両方とも、構成ファイルはORACLE_BASE_CONFIGという場所にあります。orabasetabについてorabasetabファイルを使用して、$ORACLE_HOME:ORACLE_BASE、ORACLE_BASE_HOMEおよびORACLE_BASE_CONFIGに基づいて基本ディレクトリを定義します。

親トピック: 読取り専用Oracleホームの構成

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成3. 読取り専用Oracleホームの理解4. 読取り専用Oracleホームの概要

D.1.1 読取り専用Oracleホームの概要Oracle Database 18c以上では、Oracleホームを読取り専用モードで構成できます。

Oracleホームが読取り専用の場合、すべての構成データおよびログ・ファイルがその読取り専用Oracleホーム以外の場所に格納されます。この機能を使用すると、読取り専用Oracleホームをソフトウェア・イメージとして使用して、複数のサーバーに配布できます。

従来のORACLE_BASEおよびORACLE_HOMEディレクトリとは別に、次のディレクトリが存在し、これまでORACLE_HOMEに格納されていたファイルはこれらのディレクトリに格納されます。

ORACLE_BASE_HOME

ORACLE_BASE_CONFIG

読取り専用Oracleホームのメリット

停止時間を延長することなく、Oracleデータベースに対するパッチ適用や更新の処理をシームレスに行うことができます。

多くのサーバーにパッチを配布するのに、1つのイメージのみを更新すればすむため、パッチ適用や一括ロールアウトが容易になります。

インストールと構成の分離を実装して、プロビジョニングを簡略化できます。

注意:

この機能は、データベース管理者によるシステム・パフォーマンスの監視、診断および調整の方法に影響を及ぼすものではありません。

親トピック: 読取り専用Oracleホームの理解

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成3. 読取り専用Oracleホームの理解4. Oracleベース・ホームについて

D.1.2 Oracleベース・ホームについて読取り専用ORACLE_HOMEと読取り/書込みORACLE_HOMEの両方とも、ユーザー固有のファイル、インスタンス固有のファイルおよびログ・ファイルは、ORACLE_BASE_HOMEという場所にあります。

読取り/書込みORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEパスはORACLE_HOMEディレクトリと同じです。一方、読取り専用ORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEディレクトリはORACLE_HOMEと同じ場所に配置されず、ORACLE_BASE\homes\HOME_NAMEに配置されます。

ここで、HOME_NAMEはORACLE_HOMEの内部名です。

たとえば、ネットワーク・ディレクトリnetwork\admin、network\traceおよびnetwork\logは、ORACLE_BASE_HOMEディレクトリにあります。読取り/書込みORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEはORACLE_HOMEと同じ場所に配置されるため、ネットワーキング・ディレクトリはORACLE_HOMEに表示されます。一方、読取り専用ORACLE_HOMEでは、ネットワーキング・ディレクトリはORACLE_BASE\homes\HOME_NAMEに配置されます。

ORACLE_BASE_HOMEパスを出力するには、ORACLE_HOME\binディレクトリからorabasehomeコマンドを実行します。set ORACLE_HOME C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1cd ORACLE_HOME\binorabasehome

次に例を示します。orabasehomeC:\app\oracle\homes\OraDB19Home1

ここで、C:\app\oracleはORACLE_BASEであり、OraDB19Home1はHOME_NAMEです

親トピック: 読取り専用Oracleホームの理解

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成3. 読取り専用Oracleホームの理解4. Oracleベース構成について

D.1.3 Oracleベース構成について読取り専用ORACLE_HOMEと読取り/書込みORACLE_HOMEの両方とも、構成ファイルはORACLE_BASE_CONFIGという場所にあります。

読取り/書込みのORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_CONFIGパスは、$ORACLE_HOMEにあるためORACLE_HOMEパスと同じです。一方、読取り専用ORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_CONFIGパスはORACLE_BASEと同じです。

ORACLE_BASE_CONFIG\dbsには、ORACLE_HOMEの構成ファイルが含まれています。dbsディレクトリ内の各ファイルは、ディレクトリを多くの異なるORACLE_SIDで共有できるように、ORACLE_SIDが含まれています。

ORACLE_BASE_CONFIGパスを出力するには、ORACLE_HOME\binディレクトリからorabaseconfigコマンドを実行します。C:\> set ORACLE_HOME C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1C:\> cd ORACLE_HOME\binorabaseconfig

次に例を示します。orabaseconfigC:\> C:\app\oracle

ここで、C:\app\oracleはORACLE_BASEです。

親トピック: 読取り専用Oracleホームの理解

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成3. 読取り専用Oracleホームの理解4. orabasetabについて

D.1.4 orabasetabについてorabasetabファイルを使用して、$ORACLE_HOME: ORACLE_BASE、ORACLE_BASE_HOMEおよびORACLE_BASE_CONFIGに基づいて基本ディレクトリを定義します。

orabasetabファイルは、ORACLE_HOME\install\orabasetabにあり、ORACLE_HOMEが読取り専用か読取り/書込みかを判断するために使用できます。また、OracleホームのORACLE_BASEおよびHOME_NAMEも定義します。HOME_NAMEはORACLE_HOMEの内部名です。

$ORACLE_HOMEで始まるorabasetabファイルの最後の行では、$ORACLE_HOMEのディレクトリを定義します。最後の行は4つのフィールドで構成され、各フィールドはコロン・デリミタ(:)で区切られます。

1. 最初のフィールドは、現在の$ORACLE_HOMEと一致します。

2. 2番目のフィールドは、現在のORACLE_HOMEのORACLE_BASEを定義します。

3. 3番目のフィールドは、読取り専用ORACLE_HOMEでORACLE_BASE_HOMEパスを構成する際に使用されるHOME_NAMEを定義します。

4. 4番目のフィールドは、読取り/書込みORACLE_HOMEにはY、読取り専用ORACLE_HOMEにはNが表示されます。

読取り専用のORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEパスはORACLE_BASE\homes\HOME_NAMEであり、ORACLE_BASE_CONFIGはORACLE_BASEと同じです。

読取り/書込みORACLE_HOMEでは、ORACLE_HOME、ORACLE_BASE_HOMEおよびORACLE_BASE_CONFIGはすべて同じです。

orabasetabファイルの表示

1. Oracleインストール所有者ユーザー・アカウント(oracle)としてログインします。

2. ORACLE_HOME\installディレクトリに移動します。C:\> cd \app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1\install

3. orabasetabファイルの内容を表示します。C:\> cat orabasetabC:\> \app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1:\app\oracle:OraDB19Home1:Y:

この例では、行の最後にある4番目のフィールドのYが、読取り専用Oracleホームであることを示しています。

親トピック: 読取り専用Oracleホームの理解

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成3. 読取り専用Oracleホームの有効化

D.2 読取り専用Oracleホームの有効化ソフトウェアのみのOracle Databaseインストールを実行した後、Oracleホームを読取り専用Oracleホームとして構成します。

読取り専用Oracleホームを有効化する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Databaseのソフトウェアのみのインストールを実行します。

2. roohctl -enableスクリプトを実行します。

3. Oracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)を実行してデータベースを作成します。

ソフトウェアのみのデータベースのインストール

1. ソフトウェア・バイナリを所有するOracleインストール所有者ユーザー・アカウント(oracle)としてログインします。

2. Oracle Databaseインストール・イメージ・ファイル(db_home.zip)を任意のディレクトリにダウンロードします。たとえば、イメージ・ファイルを\tmpディレクトリにダウンロードできます。

3. Oracleホーム・ディレクトリを作成し、このOracleホーム・ディレクトリにダウンロードしたイメージ・ファイルを抽出します。次に例を示します。mkdir -p C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1chown oracle:oinstall C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1cd C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1unzip -q \tmp\db_home.zip

注意:

作成したOracleホームのディレクトリ・パスがOracle Optimal Flexible Architectureの推奨事項に準拠していることを確認してください。また、インストール・イメージ・ファイルは、作成したこのOracleホーム・ディレクトリにのみ解凍してください。

4. Oracleホーム・ディレクトリから、setup.exeコマンドを実行してOracle Databaseインストーラを起動します。

5. 「構成オプションの選択」画面で、「ソフトウェアのみの設定」を選択します。

6. インストール・タイプを選択します。インストール画面は、選択したインストール・オプションによって異なります。必要に応じて構成プロンプトに応答します。

注意:

インストール時に送信を要求された情報について質問がある場合は、「ヘルプ」をクリックします。

roohctlスクリプトの実行

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1. binディレクトリに移動しますcd C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1\bin

2. roohctlスクリプトを実行して読取り専用Oracleホームを有効にします。roohctl.bat -enable

Oracle Database Configuration Assistantを実行します

1. 現在binディレクトリにいて、Oracle DBCAを実行していることを確認します。dbca

2. 「データベース操作の選択」画面で、「データベースの作成」を選択します。

3. 構成画面は、選択したオプションによって異なります。必要に応じて、プロンプトに対して入力します。

注意:

データベースの作成時に入力を求められた情報について疑問がある場合は、「ヘルプ」をクリックしてください。

関連項目

Oracle Database 2日でデータベース管理者

親トピック: 読取り専用Oracleホームの構成

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成3. Oracleベース・ホームへのdemoディレクトリのコピー

D.3 Oracleベース・ホームへのdemoディレクトリのコピー読取り専用モードORACLE_HOMEでは、このトピックにリストされているdemoディレクトリをORACLE_HOMEからORACLE_BASE_HOMEにコピーする必要があります。

Oracle Databaseには、Oracle Databaseの製品、オプションおよび機能について学ぶために使用できる、様々な例と製品のデモンストレーションが含まれている様々なdemoディレクトリがあります。読取り専用モードのORACLE_HOMEでは、これらのdemoディレクトリの使用時に書込みが行われるため、ORACLE_HOMEのこれらのdemoディレクトリを使用できません。

多くのdemoディレクトリはデフォルトでは使用できません。例および製品デモンストレーションを表示および使用するには、Oracle Database Examplesをインストールする必要があります。

それぞれのdemoディレクトリをORACLE_BASE_HOMEの対応する場所にコピーします。これで、demoディレクトリのこのコピーを使用できます。一部のdemoディレクトリへのシンボリック・リンクを作成する必要があります。

次のdemoディレクトリをORACLE_HOMEからORACLE_BASE_HOMEにコピーする必要があります。

jdbc\demo

odbc\demo

ord\http\demo

precomp\demo

rdbms\demo

sqlplus\demo

xdk\demo

demoディレクトリのコピー

たとえば、rdbms\demoディレクトリをORACLE_HOMEからORACLE_BASE_HOMEにコピーするには、次を実行します。

1. Oracleインストール・ユーザー(oracle)としてログインします。

2. rdbms\demoディレクトリがORACLE_BASE_HOMEにコピーされているかどうか、およびシンボリック・リンクがすでに設定されているかどうかを確認します。ls -l -d %ORACLE_HOME%\rdbms\demo %ORACLE_BASE_HOME%\rdbms\demo

3. rdbms\demoディレクトリがORACLE_BASE_HOMEにコピーされていない場合は、rdbms\demoディレクトリをORACLE_BASE_HOMEにコピーします。

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cp -r %ORACLE_HOME%\rdbms\demo %ORACLE_BASE_HOME%\rdbms\demo

同様に、前にリストしたすべてのdemoディレクトリをORACLE_HOMEからORACLE_BASE_HOMEにコピーします。

シンボリック・リンクの作成

rdbms/demo、odbc/demo、precomp/demoおよびxdk/demoのdemoディレクトリのシンボリックリンクを作成する必要があります。

シンボリック・リンクを作成する前に、ORACLE_BASE_HOMEパスを確認する必要があります。%ORACLE_HOME%\binディレクトリからorabasehomeコマンドを実行します。set ORACLE_HOME=C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1cd %ORACLE_HOME%\binorabasehome

rdbms\demoの場合は、%ORACLE_HOME%\rdbms\demoをコピーへのシンボリック・リンクに置き換えます。

1. シンボリック・リンクがまだ存在していないことを確認します。ls -l -d %ORACLE_HOME%\rdbms\demo

2. %ORACLE_HOME%\rdbms\demoがまだ元のdemoディレクトリである場合は、名前を変更してシンボリック・リンクに置き換えます。cd %ORACLE_HOME%\rdbmsmv demo demo.installedset ORACLE_BASE_HOME=output_of_the_orabasehome_commandmklink/D %ORACLE_HOME%\rdbms\demo %ORACLE_BASE_HOME%\rdbms\demo

odbc\demoの場合は、%ORACLE_HOME%\odbc\demoをコピーへのシンボリック・リンクに置き換えます。

1. シンボリック・リンクがまだ存在していないことを確認します。ls -l -d %ORACLE_HOME%\odbc\demo

2. %ORACLE_HOME%\odbc\demoがまだ元のdemoディレクトリである場合は、名前を変更してシンボリック・リンクに置き換えます。cd %ORACLE_HOME%\odbcmv demo demo.installedset ORACLE_BASE_HOME=output_of_the_orabasehome_commandmklink/D %ORACLE_HOME%\odbc\demo %ORACLE_BASE_HOME%\odbc\demo

precomp\demoの場合は、%ORACLE_HOME%\precomp\demoをコピーへのシンボリック・リンクに置き換えます。

1. シンボリック・リンクがまだ存在していないことを確認します。ls -l -d %ORACLE_HOME%\precomp\demo

2. %ORACLE_HOME%\precomp\demoがまだ元のdemoディレクトリである場合は、名前を変更してシンボリック・リンクに置き換えます。cd %ORACLE_HOME%\precompmv demo demo.installedset ORACLE_BASE_HOME=output_of_the_orabasehome_command

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mklink/D %ORACLE_HOME%\precomp\demo %ORACLE_BASE_HOME%\precomp\demo

xdk\demoディレクトリの場合は、xdk\demoディレクトリをコピーした後に、%ORACLE_BASE_HOME%\xdk\includeを指すシンボリック・リンクが%ORACLE_HOME%\xdk\includeに必要となります。

1. シンボリック・リンクがまだ存在していないことを確認します。ls -l -d %ORACLE_HOME%\xdk\include

2. シンボリック・リンクが存在しない場合は、次のコマンドを実行します。set ORACLE_BASE_HOME=output_of_the_orabasehome_commandmklink/D %ORACLE_BASE_HOME%\xdk\include %ORACLE_HOME%\xdk\include

注意:

plsql\demoディレクトリでは、読取り専用モードでncmpdemo.sqlを使用できません。

init.oraファイルのコピー

ORACLE_HOMEからORACLE_BASE_HOMEにinit.oraファイルをコピーします。

1. Oracleソフトウェア所有者ユーザー(oracle)としてログインします。

2. ORACLE_BASE_HOMEにinit.oraファイルが存在するかどうかを確認します。set ORACLE_BASE_HOME=output_of_the_orabasehome_commandls %ORACLE_BASE_HOME%\dbs\init.ora

ORACLE_BASE_HOMEにinit.oraファイルが存在する場合は、このinit.oraファイルを%ORACLE_HOME%\dbs\init.oraファイルと同期させます。

3. ORACLE_BASE_HOMEにinit.oraファイルが存在しない場合は、ORACLE_HOMEからコピーします。mkdir %ORABASEHOME%\dbscp %ORACLE_HOME%\dbs\init.ora %ORACLE_BASE_HOME%\dbs\init.ora

関連項目

Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド

親トピック: 読取り専用Oracleホームの構成

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成3. Oracleホーム・ユーザーが読取り専用かどうかの確認

D.4 Oracleホームが読取り専用かどうかの判断orabasehomeコマンドを実行して、Oracleホームが読取り/書込みか読取り専用のOracleホームであるかを判断します。

orabasehomeコマンドの出力が%ORACLE_HOME%と同じ場合、Oracleホームは読取り/書込みモードです。出力結果にパスORACLE_BASE\homes\HOME_NAMEが表示された場合、Oracleホームは読取り専用モードになっています。

1. 環境変数ORACLE_HOMEを設定します。C:\> set ORACLE_HOME=C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1

2. binディレクトリに移動し、orabasehomeコマンドを実行します。C:\> cd %ORACLE_HOME%\binorabasehome

C:\> C:\app\oracle\homes\OraDB19Home1

この例ではOracleホームは読取り専用モードです。

親トピック: 読取り専用Oracleホームの構成

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1. インストレーション・ガイド2. 読取り専用Oracleホームの構成3. 読取り専用Oracleホームのファイル・パスおよびディレクトリの変更点

D.5 読取り専用Oracleホームのファイル・パスおよびディレクトリの変更点読取り専用Oracleホームでの階層ファイルのマッピング例を読取り/書込みOracleホームと比較して示します。

この例では、ユーザーoracleについて、論理的な場所(ORACLE_HOME、ORACLE_BASE、ORACLE_BASE_HOMEおよびORACLE_BASE_CONFIG)を使用したOptimal Flexible Architecture準拠のOracle Databaseインストールを示します。データベース・ファイルはoraclebase\oradataの下にあります。

この例では、読取り/書込みOracleホームと比較した場合の読取り専用Oracleホームの構成ファイル、ログ・ファイルおよびその他のディレクトリについて、Oracle Databaseソフトウェアで定義されたパスの変更点も示します。

表D-1 読取り/書込みおよび読取り専用Oracleホームのファイル・パスの例

ディレクトリ 読取り/書込みOracleホームのファイル・パス 読取り専用Oracleホームのファイル・パス

ORACLE_HOMEC:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1 C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1

ORACLE_BASEC:\app\oracle\ C:\app\oracle\

ORACLE_BASE_HOME ORACLE_HOME

(または)

C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1

ORACLE_BASE\homes\HOME_NAME。

(または)

C:\app\oracle\homes\OraDB19Home1

ORACLE_BASE_CONFIG ORACLE_HOME

(または)

C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1

ORACLE_BASE

(または)

C:\app\oracle\

network ORACLE_HOME\network

(または)

C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1\network

ORACLE_BASE_HOME\network

(または)

C:\app\oracle\homes\OraDB19Home1\network

dbsORACLE_HOME\dbs

(または)

C:\app\oracle\product\19.0.0\dbhome_1\dbs

ORACLE_BASE\dbs

(または)

C:\app\oracle\dbs

親トピック: 読取り専用Oracleホームの構成

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Databaseポート番号の管理

E Oracle Databaseポート番号の管理デフォルト・ポート番号を確認します。 割り当てられたポートをインストール後に、必要に応じて次のステップで変更します。

ポートの管理についてインストールの実行中、Oracle Universal Installer (OUI)では、各コンポーネントに対して、一連のデフォルト・ポート番号の中からいずれかのポート番号が割り当てられます。Oracle RealApplication Clusters(Oracle RAC)の多くのコンポーネントおよびサービスがポートを使用します。ポート番号およびアクセスURLの表示についてほとんどの場合、Oracle Databaseコンポーネントのポート番号は、ポートの構成に使用するツールに表示されます。Oracle RACインストールのUDPとTCPの動的ポート範囲設定負荷の高い環境におけるOracle RACの特定の構成では、使用可能な数のソケットが使い果たされる可能性があります。この問題を回避するには、UDPおよびTCPの両方の動的ポート範囲を拡張します。Oracleコンポーネントのポート番号とプロトコルインストール時に構成されるコンポーネントで使用されるポート番号およびプロトコルについては、この情報を確認します。デフォルトでは、範囲内で使用可能な先頭のポートがコンポーネントに割り当てられます。Oracle Services for Microsoft Transaction Serverポートの変更ほとんどの場合、Oracle Services for Microsoft Transaction Serverのポート番号を再構成する必要はありません。

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Databaseポート番号の管理3. ポートの管理について

E.1 ポートの管理についてインストール中、Oracle Universal Installer(OUI)によって、ポート番号がデフォルトの一連のポート番号からコンポーネントに割り当てられます。Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)の多くのコンポーネントおよびサービスがポートを使用します。

管理者は、これらのサービスで使用されているポート番号を把握し、システム上の2つのサービスで同じポート番号が使用されないようにする必要があります。

ほとんどのポート番号はインストール時に割り当てられます。すべてのコンポーネントおよびサービスには割り当てられるポート範囲がありますが、この範囲は、ポートの割当て時にOracle RACが使用する一連のポート番号です。Oracle RACでは、範囲の最小番号から順番に次のチェックが実行されます。

ポートが、システム上の別のOracle Databaseインストールで使用されているか。

この時点で、インストールがアクティブである可能性も、アクティブでない可能性もありますが、Oracle Databaseは、ポートが使用されているかどうかを検出できます。

ポートが、現在実行中のプロセスによって使用されているか。

これは、ホスト上のいずれのポートにも(Oracle Database以外のプロセスにも)適用されます。

前述のいずれかのチェックに該当するものがあると、Oracle RACは、割り当てられるポート範囲の中で次に大きい番号に移動し、空きポートが見つかるまでチェックを続けます。

親トピック: Oracle Databaseポート番号の管理

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Databaseポート番号の管理3. ポート番号とアクセスURLの表示について

E.2 ポート番号とアクセスURLの表示についてほとんどの場合、Oracle Databaseコンポーネントのポート番号は、ポートの構成に使用するツールで表示されます。

一部のOracle Databaseアプリケーションのポートは、portlist.iniファイルに示されます。このファイルは、%ORACLE_HOME%\installディレクトリにあります。インストール後にポート番号を変更しても、portlist.iniファイルでは更新されないため、このファイルを信頼できるのはインストール直後のみです。ポート番号を検出または変更するには、この付録で説明する方法を使用します。

親トピック: Oracle Databaseポート番号の管理

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Databaseポート番号の管理3. Oracle RACインストール環境のUDPおよびTCPの動的ポート範囲の設定

E.3 Oracle RACインストールのUDPとTCPの動的ポート範囲の設定負荷の高い環境におけるOracle RACの特定の構成では、使用可能な数のソケットが使い果たされる可能性があります。この問題を回避するには、UDPおよびTCPの両方の動的ポート範囲を拡張します。

1. 管理者ユーザーとしてコマンドライン・ウィンドウを開きます。2. 次のコマンドを実行して、動的ポート範囲を設定します。

netsh int ipv4 set dynamicport udp start=9000 num=56000netsh int ipv4 set dynamicport tcp start=9000 num=56000

3. 次のコマンドを実行して、動的ポート範囲が設定されたことを確認します。netsh int ipv4 show dynamicport udpnetsh int ipv4 show dynamicport tcp

IPv6ネットワークの場合は、前述の例のIPv4をIPv6に置き換えます。

親トピック: Oracle Databaseポート番号の管理

252

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Databaseポート番号の管理3. Oracleコンポーネントのポート番号およびプロトコル

E.4 Oracleコンポーネントのポート番号およびプロトコルインストール時に構成されるコンポーネントで使用されるポート番号およびプロトコルについては、この情報を確認します。デフォルトでは、範囲内で使用可能な先頭のポートがコンポーネントに割り当てられます。

表E-1 Oracleコンポーネントで使用されるポート

コンポーネントおよび説明

デフォルトのポート番号 ポート範囲 プロトコル

インターコネクトでのみ使用

Cluster Manager

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

動的 動的 TCP はい

クラスタ同期サービス・デーモン(CSSD)

クラスタ同期サービス(CSS)デーモンは、ノードの再起動を薦めるメッセージに固定ポートを使用します。

このポートは、ブロードキャスト機能を持つすべてのインタフェースで使用されます。ブロードキャストは、ノード削除による再起動が差し迫っている場合にのみ発生します。

42424 動的 TCP はい

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グリッド・プラグ・アンド・プレイ(GPNPD)

GPNPDを使用すると、グリッド・プラグ・アンド・プレイ・プロファイルにアクセスでき、クラスタのノード間でプロファイルの更新が調整され、すべてのノードで最新のプロファイルが保持されます。

動的 動的 TCP いいえ

マルチキャスト・ドメイン名サービス(MDNSD)

mDNSプロセスは、LinuxとUNIXのバックグラウンド・プロセス、およびWindowsのサービスであり、グリッド・プラグ・アンド・プレイおよびGNSで必要になります。

5353 動的 TCP いいえ

Oracle ClusterRegistry

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

動的 動的 TCP はい

OracleClusterwareデーモン(CRSD)

Oracle

動的 動的 TCP はい

254

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Clusterwareデーモンのノード間接続。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

Oracle ConnectionManager

OracleクライアントからOracleConnectionManagerへの接続に使用されるリスニング・ポート。OracleConnectionManagerは、インストール後にNETCAを使用して構成することができます。

1630 1630 TCP いいえ

管理サービス品質(QOMS)サーバー

CRSエージェントは、ローカルにポート8888を使用して、コンテナのライフサイクルを管理します。

8888 8888 HTTP 該当なし

管理サービス品質(QOMS)サーバー

管理サービス品質サーバーのポートです。

23792 23792 JMX/RMI いいえ

Oracle Data Guard

Oracle Net

1521(リスナーと同じ)

使用可能な任意のポートに手動で変更可能

TCP いいえ

255

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Listenerポートを共有し、インストール中に構成されます。このポートを再構成するには、Oracle NetConfigurationAssistant(NETCA)を使用して、リスナーを再構成します。

Oracle EventManager(EVM)

Oracle Clusterwareのイベントを生成します。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

動的 動的 TCP はい

Oracleグリッド・プロセス間通信(GIPCD)

冗長インターコネクトの使用を有効にするサポート・デーモン。

42424 動的 TCP はい

Oracleグリッド・ネーミング・サービス(GNSD)

Oracleグリッド・ネーミング・サービス・デーモンはクラスタの名前解決を実行します。

53 53 UDP いいえ

Oracleグリッド・ネーミング・サービス(GNSD)

動的 動的 TCP いいえ

256

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Oracleグリッド・ネーミング・サービス・デーモンはクラスタの名前解決を実行します。

Oracle高可用性サービス・デーモン(OHASD)

Oracle高可用性サービス(OHAS)デーモンによってOracleClusterwareスタックが起動されます。

42424 動的 TCP はい

Oracle Net Listener

Oracleクライアントは、Oracle NetServicesを使用してデータベースに接続できます。このポートは、インストール中に構成できます。このポートを再構成するには、NETCAを使用します。

1521 ポート番号は、次の使用可能なポートに変更されます。

使用可能な任意のポートに手動で変更可能です。

TCP いいえ

Oracle NotificationServices(ONS)

ONS用のポートで、Fast ApplicationNotification(FAN)イベントに関する情報の通信を行うためのサービスの公開およびサブスクライブに使用されます。FAN通知プロセスでは、クラスタ・サーバーが使用不可になるか、またはネットワーク・インタフェースに障害が

6100 (ローカル)

6200 (リモート)

手動構成 TCP いいえ

257

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発生した場合にOracle Databaseが発行するシステム・イベントが使用されます。

ONSポートを変更するにはsrvctlを使用します。

Real ApplicationClusters

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。

動的 9000から64999 UDP はい

Microsoftトランザクション・サーバー用のOracleサービス

Microsoft TransactionServer用のポート番号は、特定のサーバーにMicrosoftTransaction Serverを初めてインストールする際に、OracleUniversal Installer(OUI)により自動的に構成されます。ソフトウェアを同じサーバーの複数のOracleホームにインストールする場合、OUIはすべてのインストールに同じポート番号を使用します。

ほとんどの場合、ポート番号を再構成する必要はありません。

動的 49152から65535 TCP いいえ

258

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Oracle XML DB -FTP

アプリケーションがFTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DBFTPポートが使用されます。このポートはインストール中に構成されますが、後で表示することはできません。

0 手動構成 FTP いいえ

Oracle XML DB -HTTP

WebベースのアプリケーションがHTTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DBHTTPポートが使用されます。このポートはインストール中に構成されますが、後で表示することはできません。

0 手動構成 HTTP いいえ

関連項目:

Oracle XML DB FTPポート番号の変更の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

Oracle XML DB HTTPポート番号の変更の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

Oracle Management Agentポートの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

Oracle Services for Microsoft Transaction Serverポート番号の変更の詳細は、「Oracle Services forMicrosoft Transaction Serverポートの変更」を参照してください。

259

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親トピック: Oracle Databaseポート番号の管理

260

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1. インストレーション・ガイド2. Oracle Databaseポート番号の管理3. Oracle Services for Microsoft Transaction Serverポートの変更

E.5 Oracle Services for Microsoft Transaction Serverポートの変更ほとんどの場合、Oracle Services for Microsoft Transaction Serverのポート番号を再構成する必要はありません。

ポート番号を変更する必要がある場合は、レジストリ・エディタを使用して、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0 Windowsレジストリ・キーの値を1024から65535の範囲の使用可能なポートに編集します。このキーのポート値が設定されていれば、インストール中、Oracle Universal Installerではこの値が使用されます。設定されていない場合、49152から65535の範囲の空いているポートが自動的に選択されます。

親トピック: Oracle Databaseポート番号の管理

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1. 索引

索引A B C D E F G H I L M N O P R S T U V W

A

管理者グループ 1.2拡張

データベース構成タイプ 3.3.2, 3.3.5.2インストール・タイプ 3.3.5, 3.3.5.3

アーキテクチャOptimal Flexible Architecture (OFA) B.2

アーキテクチャOptimal Flexible Architecture(OFA) 2.6.1, 3.10

AUTHENTICATION_SERVICES 6.12.5自動診断リポジトリ(ADR) 6.12.5自動メモリー管理 3.3.8

概要 1.4自動UNDO管理 6.8

B

ベスト・プラクティス 4.2.4

C

候補ディスク 3.8.3CDB 2.3, 6.6

キャラクタ・セット 3.3.9動作保証マトリックス 1.4変更

製品の言語 3.3.5ホスト名の変更 6.1キャラクタ・セット 3.3.9CLUSTER_DATABASE_INSTANCES 3.8.4クラスタ・データベース

インストールされた構成 6.7.1サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE) 6.9

Cluster Managerポート、範囲およびプロトコル E.4

クラスタ検証ユーティリティダウンロードの場所 1.4

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OUIへの組込み 1.4概要 1.4

cluvfy comp healthcheck 4.2.4コマンド

executeConfigTools A.8.2gridSetup.bat A.6

コンポーネントDBCAを使用した作成 6.7

configToolAllCommands A.9.3configToolAllCommandsスクリプト A.9.1接続記述子 6.10.2接続ロード・バランシング 6.11接続マネージャ

「Oracle Connection Manager」を参照制御ファイル

説明 6.7.2インストールされた構成 6.7.2

変換単一インスタンスのOracle DatabaseからOracle Real Application Clustersへ A

demoディレクトリのコピー D.3Oracle RACデータベースの作成

DBCAの使用 3.8.1スクリプトの使用 A.1

cronジョブ 1.4

D

データベースDBCAで作成されたコンポーネント 6.7構成タイプ 3.3.5作成 A.1サービス 6.10.1

データベース・エージェントリスナー 6.12.4.1プロセス 6.12.4.1

データベース・エージェント・プロセス 6.10.6Database Configuration Assistant(DBCA)

作成されたコンポーネント 6.7制御ファイル 6.7.2Oracle Real Application Clustersデータベースの作成

インストール後 3.8.1データ・ファイル 6.7.1データベースの削除 3.10初期化パラメータ・ファイル 6.9「初期化パラメータ」ページ 3.8.4「クラスタ・データベースのリスト」ページ 3.10設定されなくなったLOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENER 6.12.2「操作」ページ 3.10Oracle ASMディスク・グループ・ページ 3.8.3REDOログ・ファイル 6.7.3

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レスポンス・ファイル A.5.1ロールバック・セグメント 6.8サイレント・モードでの実行 A.7「サマリー」ダイアログ・ボックス 3.10表領域 6.7.1使用 3.1

データ・ファイルDBCA 6.7.1説明 6.7.1

夏時間TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータ 2.5

DB_NAME 3.8.4DB_UNIQUE_NAME 3.8.4DBCA

自動メモリー管理の構成 3.3.8dbca.rspファイル A.5.1DBSNMPユーザー

パスワード要件 3.3.7専用サーバー 6.11.3deinstall.bat 7.2アンインストール

削除されるファイル 7.3タスク 7.1

deinstallコマンドログ・ファイルの場所 7.5構文 7.5

データベースの削除DBCAの使用 3.10

demoディレクトリ D.3非推奨となった機能

サービスの管理 3.3.10ディレクトリ・オブジェクト 4.3.5ディレクトリ構造 Bドメイン・ユーザー

インストールで使用 1.2

E

簡易接続ネーミング 6.12.5enterprise.rspファイル A.5.1executeConfigTools A.8.1外部表 4.3.5

F

フェイルオーバーサービス登録 6.11.2

ファイル・パス D.5

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ファイルdbca.rsp A.5.1enterprise.rsp A.5.1netca.rsp A.5.1アンインストールによる削除 7.3

空きサーバー・プール 5.1.4説明 5.1.4.1

G

汎用サーバー・プール説明 5.1.4.2

汎用サーバー・プール 5.1.4グローバル・データベース名

選択 3.3.6グローバリゼーション 1.4グループ管理サービス・アカウント 1.2グループ

管理者グループ 1.2ORA_DBA A.5.2

H

ヘルスチェック 4.2.4高可用性

SCANリスナー 6.10.4.3ホスト名

変更 6.1

I

イメージインストール 2.1

初期化パラメータ・ファイル 6.9リスナー 6.12.4.1

パラメータ 6.10.6初期化パラメータ

CLUSTER_DATABASE_INSTANCES 3.8.4DB_NAME 3.8.4DB_UNIQUE_NAME 3.8.4DISPATCHERS 6.11.3REMOTE_LISTENER 6.10.6

インストールディレクトリ構造 Blistener.ora 6.10.6インストール完了後の追加の製品 3.8.5レスポンス・ファイル

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準備 A.5, A.5.3サイレント・モード A.6tnsnames.oraファイル 6.12.2

インストール・オプション自動メモリー管理 3.3.8

インストーラ画面構成オプションの選択 2.4.1

無効なオブジェクト再コンパイル 4.1.4

L

ライセンス 1.4リスナー

11.2、12.1、12.2または18cから19cへの自動移行 3.5サービス登録 6.12.4.4

リスナー構成

listener.oraファイル 6.12.4listener.oraのデフォルト構成 6.10.6ファイル

listener.ora 6.10.6, 6.12.4.1, 6.12.4.3sqlnet.ora 6.12.5

LOCAL_LISTENER 6.12.2管理 6.12.4.3登録 6.10.7, 6.12.1リモート 6.12.4.2

リスナー:パラメータREMOTE_LISTENER 6.12.2

ロード・バランシングサービス登録 6.11.3

ローカル・リスナー 6.10.6, 6.12.4.1ログ・ファイル

インストール中にログ・ファイルを参照する方法 2LREGプロセス

リスナー登録 6.10.7, 6.12.1検出ルーチン 6.10.7, 6.12.1

M

表領域の管理 6.8MSA 1.2複数のOracleホーム

Oracle Clusterware 1.5複数のOracle RACデータベース

Oracle Clusterwareの要件 1.5マルチテナント・コンテナ・データベース

キャラクタ・セット 3.3.9

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マルチテナント・コンテナ・データベース「CDB」を参照

マルチテナント・データベース 3.1My Oracle Support Webサイト

概要 1.4アクセス 1.4

N

ネーミング・メソッド 6.10.2簡易接続ネーミング 6.12.5

netca.rspファイル A.5.1Net Configuration Assistant

「Oracle Net Configuration Assistant (NETCA)」を参照ネット・サービス名 6.12.3ネットワーク

構成ファイル 6.10.6sqlnet.ora 6.12.5tnsnames.ora 6.12.2

ディレクトリ B.2非対話型モード

参照先: レスポンス・ファイル・モードNTSオペレーティング・システム認証 6.12.5

O

オペレーティング・システム管理者グループ 1.2

Optimal Flexible Architecture (OFA) 2.6.1, 3.10, B.2ORA_DBAグループ A.5.2orabasehome D.4orabasetab D.1.4ORAchk

アップグレード準備状況評価 1.4ORACLE_BASE

デフォルト値 2.6.1ORACLE_BASE_CONFIG D.1.3, D.5ORACLE_BASE_HOME D.1.2, D.5ORACLE_HOME D.5Oracle ASM

候補ディスク 3.8.3ディスク検出パスの変更 3.8.3レスポンス・ファイル A.4.2

Oracleベース構成 D.1.3Oracleベース・ホーム D.1.2Oracle Cluster Registryポート E.4Oracle Clusterware

複数のデータベース・リリース 1.5E.4ポート、範囲およびプロトコル

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Oracle Connection Managerポート、範囲およびプロトコル E.4

Oracle Databaseアップグレード 3.3.2

Oracle Database Configuration Assistant。「Database Configuration Assistant(DBCA)」を参照:

Database Upgrade Assistant 3.5Oracle Data Guard

ポート、範囲およびプロトコル E.4Oracle Event Manager

ポート、範囲およびプロトコル E.4Oracleホーム

ASCIIパス 2.6.2複数 6.5

Oracleホーム名 2.6.2Oracle Net Configuration Assistant(NETCA)

レスポンス・ファイル A.5.1レスポンス・ファイル A.7.3コマンド・プロンプトで実行 A.7.3

Oracle Net Servicesリスナーポート、範囲およびプロトコル E.4

Oracle Notification Services(ONS)ポート、範囲およびプロトコル E.4

Oracle RACソフトウェアのみのインストール 2.4.1

Oracle RACデプロイメント 1.1Oracle RAC One Node

サーバー・プール 5.4Real Application Clusters

データベース, 削除 3.10概要 3, 6.1ポート、範囲およびプロトコル E.4

Oracle Real Application Clusters One Nodeデータベース, 作成 3.9

Oracle Restartパスワード・ファイル A.8.1

Microsoftトランザクション・サーバー用のOracleサービスポート、範囲およびプロトコル E.4

Oracle Universal Installer(OUI)レスポンス・ファイル A.5.1

Oracle Upgrade Companion 3.3.2Oracle XML DB

ポート、範囲およびプロトコル E.4OUI

「Oracle Universal Installer (OUI)」を参照

P

パスワード 3.3.7

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PDB 2.3, 3.1, 6.6PGA 3.3.8

メモリー管理 1.4プラガブル・データベース

「PDB」を参照プラガブル・データベース 3.1ポリシーベース管理 5.1.2ポート 4.1.2

アクセスURL E.2クラスタ・マネージャ E.4アプリケーション用に構成済 E.2デフォルト範囲 E.1, E.4Oracle Cluster Registry E.4Oracle Clusterware E.4Oracle Connection Manager E.4Oracle Data Guard E.4Oracle Event Manager E.4Oracle Net Servicesリスナー E.4Oracle Notification Services (ONS) E.4Oracle Real Application Clusters E.4Microsoftトランザクション・サーバー用のOracleサービス E.4Oracle XML DB E.4portlist.ini E.2

インストール後Oracleソフトウェアの構成 A.8.1, A.9.1

事前構成済データベースのインストール・タイプ 3.3.5.1プロキシ・レルム 1.4

R

RAC「Oracle Real Application Clusters」を参照

読取り/書込みoracleホーム D.5readme.txtファイル E.2読取り専用Oracleホーム D.2読取り専用oracleホーム D.1.1, D.1.2, D.5読取り専用Oracleホーム D.1, D.1.3, D.1.4, D.3, D.4推奨事項

変更後のレスポンス・ファイルのセキュリティ確保 A.5.2無効なオブジェクトの再コンパイル

非CDB上 4.1.4REDOログ・ファイル

説明 6.7.3インストールされた構成 6.7.3

リモート・リスナー 6.12.4.2ソフトウェアの削除 7.1レスポンス・ファイル・モード A.4

「レスポンス・ファイル」も参照:概要 A.4インストール A.6

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準備 A.5使用する理由 A.4.1

レスポンス・ファイル概要 A.4テンプレートで作成 A.5.1, A.5.2dbca.rsp A.5.1enterprise.rsp A.5.1Oracle ASM A.4.2一般的な手順 A.4.3netca.rsp A.5.1Oracle Net Configuration Assistant (NETCA) A.7.3コマンドラインでの値の引渡し A.4使用する理由 A.4.1インストーラによる指定 A.6

ロールバック・セグメント説明 6.8

roohctl -enable D.2

S

SCAN VIP 6.10.4.2Oracle Real Application Clustersデータベースを作成するスクリプト A.1シームレスなパッチ適用 D.1.1セキュリティ

パスワードの選択 3.3.7サーバーのカテゴリ化 5.1.1サーバー・ハードウェア 1.2サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)

概要 6.9サーバー・プール 5.1

Oracle RAC One Node 5.4説明 5.1.3空き 5.1.4汎用 5.1.4

サービス登録 6.10.7, 6.12.1概要 6.12.4.4構成 6.11

サービスシングルトンおよび均一 5.1.3

setup.bat A.6SGA 3.3.8

メモリー管理 1.4共有サーバー 6.11.3SID

「システム識別子(SID)」を参照サイレント・モード

「レスポンス・ファイル・モード」および「レスポンス・ファイル」を参照シングルトン・サービス 5.1.3ソフトウェア

削除 7.2

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アンインストール 7.1, 7.2sqlnet.oraファイル 6.12.5SYSASM権限

ストレージ作業の要件 3.8.3SYSAUX表領域

説明 6.7.1システム識別子(SID)

選択 3.3.6SYSTEM表領域

説明 6.7.1SYSTEMユーザー

パスワード要件 3.3.7SYSユーザー

パスワード要件 3.3.7

T

表領域DBCA 6.7.1SYSAUX 6.7.1SYSTEM 6.7.1TEMP 6.7.1UNDOTBS 6.7.1USERS 6.7.1

TEMP表領域説明 6.7.1

TIMESTAMP WITH TIME ZONE(TSTZ)データ 2.5タイムゾーン設定 6.3タイムゾーン・バージョン・ファイル 2.5TNS_ADMIN

listener.oraファイル 6.10.6, 6.12.4.1構成 6.12.4.3

tnsnames.oraファイルVIPアドレス 6.10.4.2デフォルト構成 6.12.2

トラブルシューティングcronジョブおよびインストール 1.4ログ・ファイル 2

TSTZ「タイムゾーン・バージョン・ファイル」を参照

標準インストール・タイプ 3.3.5

U

UNDO管理 6.8UNDOTBS表領域

説明 6.7.1均一サービス 5.1.3

7.1ソフトウェアのアンインストール

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アップグレード既存のOracle Database 3.5リスナー 3.5

アップグレードSCAN 6.10.5同じOracleホームの使用 1.5既存のOracle Database 3.3.2TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータ 2.5Oracle Clusterwareのリリース要件 1.5

アップグレードORAchkアップグレード準備状況評価 1.4

ユーザードメイン 1.2Oracleホーム・ユーザー 1.2

ユーザー認証 6.12.5USERS表領域

説明 6.7.1utlrp.sql 4.1.4

非CDB上 4.1.4

V

VIPアドレス 6.10.4.2

W

Windowsファイアウォール 4.1.2Windowsグループ管理サービス・アカウント 1.2

272