287
20a Supply Planning の使用 目次 タイトルおよびコピーライト情報 はじめに 1 供給プランニングの概要 供給プランニングのビジネス・フロー サプライ・チェーン・プランニング作業領域の概要 「供給プランニング」作業領域の概要 供給プランニングでのページ・レイアウトの管理 サプライ・チェーン・プランニングのプラン・タイプの概要 プランを管理する処理 サプライ・チェーン・プランニングのプランナの定義方法 プラン・メッセージのレビュー サプライ・チェーン・プランニングでのノートの管理 サプライ・チェーン・プランニングでの事業所へのタイム・ゾーンの割当 2 表、グラフ、分析セット、情報タイルおよびタイル・セット 表、グラフ、分析セット、情報タイルおよびタイル・セットの管理方法 タイル・セットの作成 情報タイルの作成 情報タイルで使用するメジャー・ターゲットの設定 グラフ・レイアウト・オプション グラフ・レイアウト・オプションを編集できない理由 軸スケール・オプション 表内のメジャー・データ メジャー・データの編集方法 1

Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

目次タイトルおよびコピーライト情報はじめに1 供給プランニングの概要

供給プランニングのビジネス・フローサプライ・チェーン・プランニング作業領域の概要「供給プランニング」作業領域の概要供給プランニングでのページ・レイアウトの管理サプライ・チェーン・プランニングのプラン・タイプの概要プランを管理する処理サプライ・チェーン・プランニングのプランナの定義方法プラン・メッセージのレビューサプライ・チェーン・プランニングでのノートの管理サプライ・チェーン・プランニングでの事業所へのタイム・ゾーンの割当

2 表、グラフ、分析セット、情報タイルおよびタイル・セット表、グラフ、分析セット、情報タイルおよびタイル・セットの管理方法タイル・セットの作成情報タイルの作成情報タイルで使用するメジャー・ターゲットの設定グラフ・レイアウト・オプショングラフ・レイアウト・オプションを編集できない理由軸スケール・オプション表内のメジャー・データ

メジャー・データの編集方法

1

Page 2: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

表の値のコピーおよびペースト表のメジャー・データを編集する際のデータ計算オプションの管理メジャー・データの編集時または表内の値の配賦時にセルをロックする方法どのようにして、表内のメジャー・データの編集時に、表に対してロックおよびロック解除を有効にしますか。表内のメジャー・データの編集時に、すべてのセルを一度にロック解除できますか。表内の編集可能なセルはどのようにして強調表示できますか。

3 プランニング例外例外および例外セット

例外および例外セットの概要例外の編集方法例外セットの構成プランニング・ディメンションでの例外レポート用のフィルタの設定

プランの例外プラン例外例外しきい値の構成例外用の表およびグラフの作成ユーザー定義例外の作成

4 プランニング分析プランニング分析の概要プランニング分析の構成ディメンションおよびディメンション・カタログ

サプライ・チェーン・プランニングでのディメンションおよびディメンション・カタログの使用方法ディメンション・カタログの設定に関する考慮事項サプライ・チェーン計画におけるディメンションとは何ですか。サプライ・チェーン計画ではディメンションをどのように使用できますか。サプライ・チェーン計画におけるディメンション・カタログとは何ですか。デフォルト・ディメンション・カタログを変更できますか。

メジャー・カタログサプライ・チェーン・プランニングでのメジャー・カタログの使用方法

2

Page 3: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

デフォルト・メジャー・カタログを変更できますか。レベルおよび属性

サプライ・チェーン・プランニングでのレベルおよび属性の使用方法5 プランニング・メジャー

サプライ・チェーン・プランニングの事前定義メジャープランニング・メジャーの管理方法メジャーの単位の構成メジャーの通貨の構成メジャーの条件付き書式設定の構成メジャー・データのインポートの集計レベルメジャーの監査証跡の表示ユーザー定義メジャーの管理

メジャーの作成とメジャー・カタログへの割当てメジャーの複製、編集および削除メジャー・グループの作成メジャーのグローバル目標の構成

6プランニング・データの収集サプライ・チェーン・プランニングのデータ収集の概要グローバル・エンティティサプライ・チェーン・プランニングのデータ収集タイプデータ収集のためのプランニング・ソース・システムの管理オーダー・オーケストレーションおよびオーダー納期回答プロセスが収集されたプランニング・データを使用する方法データ収集によるエンティティの相互参照の有効化方法プランニング・プロセスによる作業定義および品目構成の収集方法Oracle Fusionソース・システムの外部データ・コレクションの有効化Oracle Fusionソース・システムからのプランニング・データの収集

サプライ・チェーン・プランニングの異なるデータ・タイプの収集方法収集フィルタおよび収集テンプレートターゲット収集タイプを使用したデータの収集ネット・チェンジ収集タイプを使用したデータの収集ネット・チェンジ収集タイプに対する組織グループ収集使用可能

3

Page 4: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

その他および外部のソース・システムからのプランニング・データのロードファイルからのプランニング・データのロード方法プランニング・データをロードするためのCSVファイルの作成データ収集順序CSVファイルの作成に使用するテンプレート「ファイルからプランニング・データのロード」プロセスの実行

収集プロセスの検証「ファイルからプランニング・データのロード」プロセスの検証計画データ・リポジトリ内のデータのレビュー

顧客データの集計顧客データの集計方法プランの主要顧客集計データをリセットする方法主要な顧客情報の収集に関する考慮事項Oracle E-Business Suiteからの顧客の集計データのロード

7 供給プラン供給プランの管理

プランの作成プランのコピープランの表示プランをOTBIレポートに使用できるようにする供給プランとオーダーの比較方法

スコープ・プラン・オプションの定義安全在庫パラメータ

安全在庫プランニング方法安全在庫計算のパラメータ安全在庫平滑化のパラメータ

供給プランの入力供給プラン属性の構成に関する考慮事項予測処理予測配賦および消込の構成に関する考慮事項自動リリースのオプション

4

Page 5: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

平均日次需要の範囲: 説明サプライ・チェーン・プランニングに直接出荷需要および供給を含める理由予測消込のオプションサプライヤ生産能力のオプションリリース推奨のオプションタイム・フェンスのオプション技術管理パラメータ供給プラン・メジャーのディメンションの有効化または無効化の理由

組織およびスケジュール用の供給プラン・オプション複数の需要スケジュールに基づく安全在庫の計算方法需要スケジュールのメジャー・レベルの構成供給プランまたは統合プランの実行供給プランニングの概要

供給プランニングでの日次バケット製造品目の所要量展開リソース・スケジューリングの完了方法リソース効率とリソース稼働率の計算方法ソーシング配賦分割計画オーダーで代替リソースおよび代替コンポーネントを使用するためのガイドラインサプライ・チェーン・プランニングでの予約予約のペギングの表示モデル予測と販売オーダーを一緒に表示する方法販売オーダーの組織の変更に関する考慮事項直接出荷製造業者とのプランニングおよびコラボレーション方法

伸縮式タイム・バケット伸縮式タイム・バケットの概要供給プランでの伸縮式バケットの構成伸縮式タイム・バケットを使用する供給プランでの需要および供給への影響伸縮式タイム・バケットを使用する供給プランに対する安全在庫の計算方法伸縮式タイム・バケットを使用する供給プランでの例外の計算方法伸縮式バケットを使用する供給プランについて表のメジャー・データを表示およ

5

Page 6: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

び編集するためのガイドラインサプライ・チェーンのモデル化

サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法サプライ・チェーン・プランニングでのFIFOペギングの使用方法減損の計算方法

供給プランの分析購買オーダーのスケジュール方法バックワード・スケジューリングおよびオーダー日の計算方法ペギング分析ビューペギング基準レイアウトの作成「プランの作成」ビュープランの作成での品目の追加または置換「プランの作成」のレイアウトの作成プラン作成基準の作成条件に基づく供給および需要のフィルタ処理資材プラン表示品目の作成準備が完了した作業オーダーの優先度付け方法再加工作業オーダーと変換作業オーダープラン推奨の処理方法プラン推奨のリリース方法手動によるプラン推奨のリリース外部実行システムへの推奨プランのリリース手動計画オーダーの作成およびリリース循環転送オーダー供給オーダー詳細の公開方法オーダー予測の公開方法

需要履行需要履行のレビューおよび改善推奨要約のフィルタ方法需要履行推奨の解決に関する考慮事項

8 制約付き供給プラン

6

Page 7: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

制約ベースの供給プランニングの概要制約および決定ルールの構成リソース制約を考慮するプラン資材制約を考慮するプラン

資材制約を考慮したプランニング方法の概要リード・タイム制約サプライヤ生産能力制約サプライヤ生産能力制約のパラメータ

プロセス製造作業定義を考慮するプランプロセス製造作業定義を考慮したプランニング方法の概要供給プランニングの動作およびプロセス製造のコンセプトプロセス製造プランの分析

定時需要を満たす代替を自動的に評価および選択する制約付き供給プランの例外制約付き供給プランの計画問題の診断

計算済オーダー属性およびガント・チャートの概要計算済オーダー属性ガント・チャートオーダー属性およびガント・チャートを使用したプラン出力の診断方法

制約付き供給プランの変更のシミュレート再計算処理の概要再計算プロセスの機能再計算処理とプランの実行処理の違い再計算処理と再プラン処理の比較プロセス製造作業定義の再計算

制約付き供給プランの安全在庫制約付き供給プランでの安全在庫の使用の概要リード・タイム制約がある安全在庫プランニングの例リソース生産能力制約がある安全在庫プランニングの例プライマリおよび代替リソースを使用した安全在庫プランニングの例

供給プランニングでの予約の考慮方法

7

Page 8: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

計画オーダーの作成を防ぐ方法9プランのアーカイブ

プランのアーカイブ: 説明アーカイブ・パラメータの構成MAPE統計計算のアーカイブの概要MAPE統計計算のアーカイブアーカイブの削除

10 供給ネットワーク・モデル供給ネットワーク・モデルの保守方法サプライヤへのオーダー予測の公開サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ・リストの定義方法カレンダとサプライヤ・サイトとの関連付け割当セット、ソース・ルールおよび物流構成表供給プランニングの品目属性およびオーダー・モディファイア割当セットのカタログの指定直接出荷

供給プランニングでの直接出荷供給プランニングでの直接出荷の処理方法直接出荷検証組織の設定直接出荷ソース・ルールの設定直接出荷のサプライヤと顧客サイトの間の移動時間の定義直接出荷プランの設定直接出荷の予測

バック・トゥ・バック履行バック・トゥ・バック履行供給プランニングでのバック・トゥ・バック履行の処理方法

11 シミュレーション・セット供給プランニングでのシミュレーションシミュレーション・セットの作成シミュレーション・セットの編集スプレッドシートからのシミュレーション・セットの編集

8

Page 9: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

シミュレーション・セットへのデータのコピープラン入力からシミュレーション・セットへのデータの追加

用語集

このページは役に立ちましたか?

© Oracle About Oracle Contact Us Products A-Z Terms of Use and Privacy Ad Choices

9

Page 10: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用20AF26260-01Copyright c 2011, 2019, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved.

原本著者: B.Mise、D.West

このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクルまでご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT END USERS:Oracle programs, including any operating system, integrated software,any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are"commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations.As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of theprograms, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware,and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs.Noother rights are granted to the U.S. Government.

10

Page 11: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

このソフトウェアまたはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアまたはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、Oracle Corporationおよびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはオラクルおよびその関連会社の登録商標です。その他の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、The Open Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に別段の定めがある場合を除いて、Oracle Corporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に定めがある場合を除いて、Oracle Corporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。

このドキュメントで使用されている事業所名は架空のものであり、現在または過去に実在する実際の会社を特定するためのものではありません。

このページは役に立ちましたか?

© Oracle About Oracle Contact Us Products A-Z Terms of Use and Privacy Ad Choices

11

Page 12: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

はじめにここでは、アプリケーションを使用する際に役立つ情報ソースについて説明します。

Oracle Applicationsの使用ヘルプヘルプ・アイコン を使用すると、アプリケーションのヘルプにアクセスできます。ページにヘルプ・アイコンが表示されていない場合は、グローバル・ヘッダーにある自分のユーザー・イメージまたは名前をクリックして「ヘルプ・アイコンの表示」を選択します。ヘルプ・アイコンがないページもあります。Oracle Help Centerにアクセスしてガイドおよびビデオを検索することもできます。

ビデオを見る: このビデオ・チュートリアルでは、ヘルプの検索方法と使用方法について説明しています。

かわりに、その説明を読むこともできます。

その他のリソースコミュニティ: Oracle Cloud Customer Connectを使用すると、オラクル社のエキスパート、パートナ・コミュニティおよびその他のユーザーから情報を得ることができます。トレーニング: Oracle Universityが提供するOracle Cloudのコースをご利用ください。

12

Page 13: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

表記規則このガイドで使用されるテキスト表記規則を次の表に示します。

規則 意味

太字 太字は、ユーザー・インタフェース要素、ナビゲータ・パス、または入力する値や選択する値を示します。

固定幅フォント

固定幅フォントは、ファイル名、フォルダ名、ディレクトリ名、コードの例、コマンドおよびURLを示します。

→ 右矢印記号は、ナビゲータ・パスの要素を区切ります。

ドキュメントのアクセシビリティについてオラクルのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトを参照してください。

このガイドに含まれるビデオは、このガイドで使用可能なテキストベースのヘルプ・トピックの代替メディアとして提供するものです。

オラクル社へのお問合せOracle Supportへのアクセスサポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はMy Oracle Supportか、聴覚に障害のあるお客様はOracle Supportのアクセシビリティを参照してください。

ご意見およびご提案Oracle Applicationsヘルプやガイドに関するフィードバックをお寄せください。[email protected]宛に電子メールをお送りください。

13

Page 15: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

1 供給プランニングの概要この章の内容は次のとおりです。

供給プランニングのビジネス・フローサプライ・チェーン・プランニング作業領域の概要「供給プランニング」作業領域の概要供給プランニングでのページ・レイアウトの管理サプライ・チェーン・プランニングのプラン・タイプの概要プランを管理する処理サプライ・チェーン・プランニングのプランナの定義方法プラン・メッセージのレビューサプライ・チェーン・プランニングでのノートの管理サプライ・チェーン・プランニングでの事業所へのタイム・ゾーンの割当

供給プランニングのビジネス・フロー「供給プランニング」作業領域は、最新のプランニング・クラウド・ソリューションですが、これを使用して、需要を供給に変換するビジネス・フローを実行します。

「供給プランニング」作業領域では、次のことを実行できます。

データ収集、在庫プランニングおよび供給プランニングを処理します。一連のプランニング・プロセス全体を自動化したり、プロセスのサブセットを実行します。任意の段階で、データを分析および調整します。

次の図に、データ収集に始まって在庫プランニング、供給プランニング、そして実行およびアーカ

15

Page 16: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

イブで終わる供給プランニングのビジネス・フローの順序を示します。

データ収集データ収集は、計画ビジネス・フローの最初のステップです。様々なOracle Supply ChainManagement Cloudアプリケーションからデータを収集し、そのデータをプランニング・アプリケーションで使用できます。

収集できる主なデータのタイプは次の3つです。

マスター・データ: 主にOracle Supply Chain Management Cloudをソースとします。需要データ: 需要データのソースとしては、Oracle Order Management Cloudからの販売オーダーとOracle Materials Management Cloudからの出荷履歴の2つが考えられます。供給データ: 供給データは、次の3つのソースから収集されます。

Oracle Inventory Management CloudOracle Manufacturing CloudOracle Purchasing Cloud

Oracle Fusionソース・システムからのデータ収集の他に、外部ソース・システムからデータを収集することもできます。外部ソース・システムからデータを収集するには、事前定義収集テンプレート(XLSMファイル)を使用します。

在庫プランニング在庫計画機能を使用すると、需要および在庫目標の変動に基づいて統計的な手法を用いて安全在庫を計算できます。ユニット単位の平均絶対偏差(MAD)、平均絶対誤差率(MAPE)および到着率に基づく複数のアルゴリズムを使用して、多様な供給および需要パターンに対応します。階層の任意の

16

Page 17: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ディメンションでターゲット・サービス・レベルを設定できます。これにより、顧客、チャネル、製品ファミリ、倉庫などの要素によって在庫ポリシーを分割できます。また、適切な時期に一括更新を使用して、在庫を手動で設定することもできます(新製品を発売するときなど)。

供給プランニング供給プランニングを使用すると、顧客および安全在庫所要量、リード・タイム、カレンダ、有効数量などのパラメータに基づいて、リソースおよび資材所要量を計算できます。

無制約供給プランを生成できます。リソース制約やサプライヤ生産能力を無視することにより、次のような利点が得られます。

供給と需要のバランスを調整し、必要に応じて新しいサプライヤを推奨します。供給を再計画したり、取り消す時期を推奨します。資材不足、リソース過負荷およびサプライヤ生産能力超過を特定します。サプライヤに十分なリード・タイムがない状況(リード・タイム圧縮)を特定します。契約製造業者を含む、サプライ・チェーン全体を計画します。

供給プランでは、直接出荷や連続オーダーなど、外注製造および搬送シナリオをモデル化できます。また、MRPプランに対する需要スケジュールとしてのMPSプランの使用など、ハブ・アンド・スポークの計画構成もサポートされています。

プラン実行オーダー推奨を共有し、プランを保存して、実行を進めることができます。

供給プランニング・プロセスはデフォルトで、他のOracle SCM Cloudアプリケーションと統合されています。プランの実行にあたり、次の場合に統合が役立ちます。

計画オーダーおよび既存の供給の再計画を自動的にリリースします。必要に応じて、手動でオーダーのグループ単位でリリースできます。変更および取消を管理します。バックトゥーバックおよび直接出荷オーダーを管理します。

プランナは、自動リリース・ルールを設定することも、手動でオーダーをリリースすることもできます。

サプライ・チェーン・プランニング作業領域の概要Oracle Supply Chain Planning Cloudソリューションは、サプライ・チェーン・プランニングのビジネ

17

Page 18: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ス・プロセスおよびタスク専用に設計された製品で構成されています。これらのプロセスおよびタスクは、作業領域を使用して実行します。サプライ・チェーン・プランニングの各製品では、1つ以上の作業領域にアクセスできます。

使用可能なサプライ・チェーン・プランニング作業領域は、次の要素によって決まります。

お客様が購入されている製品ライセンスユーザー・アカウントに割り当てられているセキュリティ権限

サプライ・チェーン・プランニング作業領域を使用する場合、次の点に注意してください。

作業領域へのナビゲーションサプライ・チェーン・プランニング作業領域とそれに該当する製品のリスト

作業領域へのナビゲーション次のように、様々な方法で特定の作業領域に移動できます。

ナビゲータからのアクセス: ナビゲータ・アイコンをクリックしてアクセス権を保有している作業領域を表示します。サプライ・チェーン・プランニング作業領域が「サプライ・チェーン・プランニング」ヘッダーにリストされます。作業領域名がリンクになっています。特定の作業領域のリンクをクリックして、その作業領域にアクセスします。スプリングボードからのアクセス: ホーム・ページには、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のグループなど、作業領域のグループを表すスプリングボード・アイコンが1つ以上あります。「サプライ・チェーン・プランニング」スプリングボードをクリックして一連のアイコンにアクセスします(それぞれのアイコンは特定のサプライ・チェーン・プランニング作業領域を表します)。特定のアイコンをクリックして、その作業領域にアクセスします。

サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリスト次の表に、サプライ・チェーン・プランニング作業領域と、各作業領域に該当するサプライ・チェーン・プランニング製品を示します。

作業領域 製品

オーダー納期回答 Oracle Fusion Global Order Promising

需要管理 Oracle Fusion Demand Management

供給プランニング Oracle Fusion Supply Planning

需要および供給プランニング 次の製品はいずれも構成しておく必要があります。

Oracle Fusion Demand Management

18

Page 19: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

Oracle Fusion Supply Planning

プランニング・セントラル Oracle Fusion Planning Central

セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング

Oracle Fusion Sales and Operations Planning

プラン入力 「プラン入力」作業領域を使用すると、プランの作成またはアクセスを必要としないタスクを実行できます。

この作業領域は、製品固有の作業領域に加えて、次の製品に適用されます。

Oracle Fusion Demand ManagementOracle Fusion Supply PlanningOracle Fusion Planning CentralOracle Fusion Sales and Operations PlanningOracle Fusion Global Order Promising

関連トピック

「プランニング・セントラル」作業領域の概要「需要管理」作業領域の概要「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域の概要「オーダー納期回答」作業領域の概要

「供給プランニング」作業領域の概要「供給プランニング」作業領域を使用して、実際のビジネス・プロセスの構成、表示および分析を行います。

「供給プランニング」作業領域では、次のことが可能です。

複数のプランおよびプラン入力を同時に表示します。事前定義ページ・レイアウトを使用するか、組織に合ったプラン・データを表示するユーザー定義ページ・レイアウトを作成します。

「供給プランニング」作業領域にアクセスし、プランを開く手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、「供給プランニング」作業領域のリンクをクリックします。2. 「プラン」ドロワーをクリックし、「プラン」を展開します。3. プランを右クリックし、「オープン」を選択します。

19

Page 20: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プランは、デフォルトで、「プランの編集」ページに表示されます。このページは、次の2つの主な領域で構成されます。

ヘッダー構成可能なペイン

ヘッダーヘッダー領域には、ページ・レイアウト情報と処理可能なボタン(「レイアウトの保存」、「変更」、「オープン」、「処理」、「保存」、「取消」など)が含まれます。ヘッダーには、現在開いているプラン、シミュレーション・セットおよびプラン入力が表示されます。

構成可能なペイン構成可能なペイン領域で、プランの内容を表示できます。複数のペインをページに追加して、内容を表示することが可能です。ヘッダー領域の「ページ・レイアウト」ドロップダウン・リストによって、計画インタフェース・ページ内のペインの数が決まります。

供給プランニングでのページ・レイアウトの管理ページ・レイアウトを作成および管理できます。既存のページ・レイアウトのプロパティを変更するには、「ページ・レイアウトの管理」処理を使用します。プラン・インタフェース・ページにアクセスするには、「供給プランニング」作業領域で「タスク」ペインの「プラン」セクションからプランを開きます。

このトピックでは、次のことについて説明します。

ページ・レイアウトの作成ページ・レイアウトの編集ページ・レイアウトの管理「プラン要約」ページ・レイアウトの使用方法

ページ・レイアウトの作成ページ・レイアウトは、プラン、シミュレーション・セットおよびプラン入力間で再利用可能です。ページ・レイアウトを作成するか、ページ・レイアウトをコピーした後で編集することにより、固有のビジネス・ニーズに合ったページ・レイアウトを作成できます。

ページ・レイアウトを作成するには、次のステップを実行します。

20

Page 21: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

1. 「供給プランニング」作業領域で、「プラン」パネル・タブをクリックします。2. 「プラン」パネル・ドロワーで、「プラン」リストを展開します。ページ・レイアウトを作成するプランを開きます。

3. 「ページ・レイアウト」ドロップダウン・リストで、「作成」をクリックします。4. 次の詳細を指定し、「保存してクローズ」をクリックします。

ページ・レイアウトの名前と摘要を入力します。アクセス・レベルとして「公開」または「非公開」を選択します。

すべてのユーザーがプランにアクセスできるようにするには、「公開」を選択します。「非公開」を選択すると、プランへのアクセスは、自分と自分がアクセスを許可するユーザーのリストに制限されます。

これにより、空のペインのページ・レイアウトが作成されます。5. 「変更」ドロップダウン・リストをクリックし、任意のレイアウトを選択します。たとえば、「2つのペイン、横分割」レイアウトを選択します。

6. 「オープン」をクリックしてペインを選択し、「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログを使用してコンテンツを追加します。

7. 「レイアウトの保存」をクリックします。

ページ・レイアウトの編集既存のページ・レイアウトを編集するには、次の2通りの方法があります。

「保存」ボタンを使用して、現在表示されているページ・レイアウトを保存します。たとえば、現在のページ・レイアウトを1つのペインのレイアウトから2つのペインのレイアウトに変更できます。そのページを次に使用するときには、レイアウトが2つのペインのレイアウトとして表示されます。「ページ・レイアウト」ドロップダウン・リストの「管理」処理を使用して、ページ・レイアウトを変更することもできます。事前定義ページ・レイアウトを編集することはできません。コピーした後、そのコピーを編集できます。

ページ・レイアウトの管理「ページ・レイアウトの管理」を使用すると、次のことが可能です。

作成したページ・レイアウトを編集します。「ページ・レイアウトの管理」を使用して、ペインを移動できます。ただし、公開ページ・レイアウトを使用している場合、所有者でないときには、レイアウトを変更することはできません。レイアウトをデフォルト・レイアウトに設定することのみが可能です。プラン、シミュレーション・セットまたはプランを最初に開いたときにデフォルト・レイア

21

Page 22: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ウトとして使用されるレイアウトを変更します。作成した後、必要でなくなったレイアウトを削除します。

「プラン要約」レイアウトの使用「プラン要約」は一連の情報タイルや高度なグラフを含む事前定義ページ・レイアウトで、プランのビジネス価値をレビューするのに使用できます。

「プラン要約」レイアウトを使用すると、次のことが可能です。

プランのパフォーマンスを測定します。個々のキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を通してプラン情報をレビューします。コンテキストに基づいたナビゲーションを使用してプラン分析を実行します。「プラン要約」ページ・レイアウトのコンポーネントをコピーし、固有のニーズに基づいて構成します。

「プラン要約」レイアウトの構造は、情報タイルの事前定義セットです。情報タイルを使用して、プランのキー・メトリックを表示できます。次の表やグラフを使用して、さらに事前定義の分析にドリルダウンすることもできます。

収益およびマージン在庫回転率千単位でのリスクあり需要例外の再スケジュール

サプライ・チェーン・プランニングのプラン・タイプの概要プランを作成するときには、最初に、プラン・タイプを選択します。プランの実行後は、プラン・タイプを編集できません。

サプライ・チェーン・プランニングには、次のプラン・タイプが用意されており、アクセスできる作業領域に応じて、作成、編集、実行などの操作が可能です。

プラン・タイプ このプラン・タイプの使用プラン・タイプが使用可能な作業領域

需要プラン コラボレーション需要および統計需要の予測を実行する場合。

需要プラン・タイプは、供給プランの需要

需要および供給プランニング

需要管理

22

Page 23: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

スケジュールとしても使用できます。プランニング・セントラル

供給プラン 供給スケジュールを生成する場合。 需要および供給プランニング

プランニング・セントラル

供給プランニング

需要および供給プラン 統合需要および供給プランニングの場合。 需要および供給プランニング

セールス・アンド・オペレーションズ・プラン

集計プランニングの場合。 セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング

プランを管理する処理「プランの管理」ページおよび「プランの編集」ページの「処理」メニューは、すべてのプラン・タイプのプラン管理ページと統合されています。「プランの編集」ページを開く際には、ヘッダーにプラン名しか表示されないことに注意してください。

注意: 必ずしもすべての処理オプションが「プランの管理」ページと「プランの編集」ページの両方で使用できるわけではありません。たとえば、「比較」処理は「プランの編集」ページでオープン・プランを表示している場合のみ使用できます。また、必ずしもすべての処理オプションがすべてのプラン・タイプまたは作業領域で使用できるわけではありません。たとえば、「プランニング・セントラル」作業領域では、「アーカイブ」、「比較」または「シミュレーション・セットにコピー」が「処理」メニューに含まれていません。

次の表に、「処理」メニューの使用可能なオプションと各オプションの説明を示します。

処理 説明

承認 プランの承認プロセスを開始して完了します。

プランに戻ると、「承認済」ステータスが「承認ステータス」列から削除されます。

アーカイブ

プランをアーカイブします。

比較の取消

プラン・データの比較を取り消します。

23

Page 24: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

クローズ

メモリーからロードされたプランを閉じます。このオプションは、「需要プラン」タイプに使用できません。

比較 プラン・データを別のプランと比較します。

シミュレーション・セットにコピー

「シミュレーション・セットにコピー」ダイアログ・ボックスを開き、既存のシミュレーション・セットにプラン・データをコピーします。プラン・データには、品目、リソース可用性、リソース構成表などが含まれます。このオプションは、「供給プラン」および「需要と供給プラン」タイプのみに使用できます。

作成 新しいプランのプラン・オプションを定義できる「プランの作成」ダイアログ・ボックスを開きます。プラン・タイプに応じて、「スコープ」、「需要」、「安全在庫」および「供給」の各オプションを定義します。「安全在庫」タブは、「セールス・アンド・オペレーションズ・プラン」タイプに使用できません。

削除 プランとそのアーカイブ・バージョンを削除します。この取り消すことができない処理は、メモリーおよびデータベースからプランをパージします。

複製 事前定義プランを利用したり、what-ifシミュレーション分析を実行するために、既存のプランのコピーを作成します。プラン・オプションのみをコピーするのか、プラン・データを含めてプラン・オプションをコピーするのか決めることができます。

プラン・オプションの編集

プラン・オプションを編集できる「プラン・オプション」ダイアログ・ボックスを開きます。プラン・タイプに応じて、「スコープ」、「需要」、「安全在庫」および「供給」の各オプションを変更できます。

エクスポート

「プランの管理」ページの「検索結果」表からスプレッドシートにデータをエクスポートします。

ロード メモリーにプランをロードします。このオプションは、「セールス・アンド・オペレーションズ・プラン」タイプのみに使用できます。

表、グラフおよび分析セットの管理

「表、グラフおよび分析セットの管理」ダイアログ・ボックスを開きます。表、グラフ、タイル、タイル・セットおよび分析セットの検索と管理が可能です。

オープン

既存のプランについて「プランの編集」ページを開きます。ページ・ヘッダーにはプラン名しか表示されないことに注意してください。

オーダー予測の公開

「オーダー予測の公開」ジョブを開始します。オーダー予測を公開するためにプランをデータベースに保存する必要はありません。このオプションは、「品目」、「供給および需要」、「プランの管理」の各ページの「処理」メニューで使用できます。このオプションは、「供給プラン」および「需要と供給プラン」タイプのみに使用できます。

データの公開

ピボット表に基づいて、プランからメジャー・データをエクスポートします。既存のピボット表に基づいて、プランニング・データ・メジャーからのデータを任意の集計レベルでカン

24

Page 25: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

マ区切り(CSV)ファイル形式のファイルにエクスポートできます。

リリース

「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域から別のプラン実行システムにプランをリリースします。このオプションは、「供給プラン」および「需要と供給プラン」タイプのみに使用できます。

「リリース」処理により、承認されたプランニング推奨を実行システムに公開することで、サプライ・チェーン・プランニングが他のプラン実行システムと統合されます。これらのプラン推奨の形式は、新規計画オーダー、再計画済の既存の供給、取消済の既存の供給のいずれかです。

承認の要求

プランの承認を要求します。このオプションは、「セールス・アンド・オペレーションズ・プラン」タイプのみに使用できます。

承認ステータスのリセット

承認ステータスをリセットします。このオプションは、「供給プラン」タイプに使用できません。

プラン・メッセージのレビュー

「プラン・メッセージのレビュー」タブを開いて、予測生成や供給プラン生成などのプランニング・プロセスによって生成された警告メッセージやエラー・メッセージをレビューできます。警告条件やエラー条件に対処するための推奨をレビューすることもできます。

実行 プランを実行し、データを生成します。

「実行」をクリックすると、「プランの実行」ダイアログ・ボックスが開きます。「プランの実行」ダイアログ・ボックスで、データ・リフレッシュ・オプション、スコープ・オプション、需要および供給プランの実行オプションを選択してプランニング・データを生成できます。

プランをデータベースに保存

プランをメモリーからデータベースに保存します。

プランをデータベースに保存する利点は、先にプランをロードしなくてもプラン分析を実行できることです。このオプションは、「供給プラン」および「需要と供給プラン」タイプのみに使用できます。

ステータス詳細の表示

「プラン・ステータス詳細」ダイアログ・ボックスを開いて、選択したプランについてユーザーが実行した処理をすべて表示します。また、ステータスの詳細をスプレッドシートにエクスポートできます。

サプライ・チェーン・プランニングのプランナの定義方法プランナは、組織において、一連の品目、その在庫レベル、供給と需要などの責任を担う個人です。たとえば、プランナの一般的な役職には、資材プランナ、サプライ・チェーン・プランナ、需

25

Page 26: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

要プランナなどがあります。すべてのサプライ・チェーン・プランニング製品でプランナを使用します。特定の個人をOracle Fusionソース・システムまたは他のソース・システムのサプライ・チェーン・プランナとして定義できます。プランナを組織レベルで品目に関連付けることもできます。

プランナ用に「ファイルからプランニング・データのロード」タスクのCSVファイルを作成するには、ScpPlannersImportTemplate.xlsmインポート・テンプレートを使用します。また、「プランナの管理」ページを使用して、ソース・システムごとにサプライ・チェーン・プランナを定義することもできます。「プランナの管理」ページには、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域からアクセスします。「タスク」パネル・ドロワーをクリックした後、「プランナの管理」リンクをクリックします。

Oracle Fusionソース・システムの場合は、Oracle Fusion Purchasingで有効な従業員識別番号が必要になるため、従業員識別番号をプランナ名に関連付けます。プランナが計画オーダーをリリースすると、Purchasingで従業員識別番号がチェックされた後、購買依頼が作成されます。

外部ソース・システムの場合は、計画オーダーのリリース時に従業員識別番号が必要かどうかを判断します。必要な場合は、「プランナの管理」ページを使用して、プランナを従業員識別番号に関連付けます。または、ScpPlannersImportTemplate.xlsmテンプレートを使用して、従業員識別番号をプランナ名に関連付けることもできます。

品目-組織レベルでプランナを割り当てるには、Oracle Fusion Product Hubを使用します。データ収集中、プランニング・プロセスによって、プランナ、品目および組織の割当が収集されます。これにより、プランナは、ほとんどの需要および供給プランニング・ページで、プランナ名を使用してデータを検索できます。

プラン・メッセージのレビューサプライ・チェーン・プランニングでは、プラン・プロセスの技術的な失敗の根本原因、および問題を修正するための推奨を表示できます。

プランの実行後に、「プラン・メッセージのレビュー」表を開いて、予測生成や供給プラン生成などのプランニング・プロセスによって生成された警告メッセージやエラー・メッセージをレビューできます。警告条件やエラー条件に対処するための推奨をレビューすることもできます。プラン・メッセージには、「プランの管理」ページまたは「プランの編集」ページからアクセスします。

プラン・メッセージはすべてのプラン・タイプ(「供給プラン」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プラン」タイプなど)で使用でき、それぞれの「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域からアクセスできます。次の3つのメッセージ・タイプがあります。

警告: 解決しないと、今後、プランの実行エラーが発生する可能性がある問題を示します。

26

Page 27: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

エラー プラン失敗を示します。推奨: プラン失敗を解決するための推奨、または実行パフォーマンスを向上させる方法を示します。

プランを繰返し実行すると、プラン実行ごとに同じメッセージが「プラン・メッセージのレビュー」タブに表示されます。メッセージには、異なるプロセス識別子および送信時間が含まれます。

送信日に基づいて、プラン・メッセージを削除できます。「プラン・メッセージのレビュー」タブで、「パージ」ボタンをクリックします。メッセージのパージ・ダイアログ・ボックスで、送信日および次のいずれかの演算子を入力します: 「等しい」、「前」、「以前」、「後」、「以降」、「間」または「次の間にない」。

「プランの管理」ページから「プラン・メッセージのレビュー」表を開くには、次のステップを実行します。

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で、「タスク」ドロワーをクリックし、「プランの管理」を選択します。

2. 「プランの管理」ページでプランを検索します。3. 「検索結果」リージョンで、プランを選択します。4. 「処理」リストをクリックし、「プラン・メッセージのレビュー」を選択して「プラン・メッセージのレビュー」タブにアクセスします。「検索結果」リージョンから、メッセージをMicrosoft Excelスプレッドシートにエクスポートできます。

「プランの編集」ページから「プラン・メッセージのレビュー」表を開くには、次のステップを実行します。

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で、「タスク」ドロワーをクリックし、「プランの管理」を選択します。

2. 「プランの管理」ページでプランを検索します。3. 「検索結果」リージョンで、プランを選択します。次に、「処理」リストをクリックし、「オープン」を選択します。

4. 「プランの編集」ページで、「オープン」をクリックします。5. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、「プラン・メッセージのレビュー」表を検索します。その表を選択し、「OK」をクリックします。

6. 「プラン・メッセージのレビュー」タブで、「検索」ボタンをクリックします。7. 「検索結果」リージョンで、プラン・メッセージを確認します。「検索結果」リージョンから、メッセージをMicrosoft Excelスプレッドシートにエクスポートできます。

:

27

Page 28: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

サプライ・チェーン・プランニングでのノートの管理サプライ・チェーン・プランニングのノートを使用して、プランに関する重要な情報を文書化して伝達します。ノートを使用して、プランに関する変更理由の説明、それらの変更に至るまでの意思決定と仮定を示すことができます。将来の参照や他のユーザーへの詳細の提供のために、これらのノートを保存できます。プラン管理プロセスの関係者は、文書の変更と仮定に関するノートをデータに添付できます。

ノート機能は、「需要管理」、「供給プランニング」、「プランニング・セントラル」、「販売および業務」の各作業領域で使用できます。次に関するノートを作成できます。

プラン品目、組織、顧客のようなプランニング・レベル・メンバー品目、組織、日付、メジャーの特定の組合せのようなプランニング組合せ例外

ノートを作成する場合は、ノート・タイプを指定する必要があります。ノート・タイプを指定することで、ノートのカテゴリ分けが可能になり、ノート・タイプを検索基準として使用できます。次に、事前定義済ノート・タイプを示します。

一般前提決定問題可能性リスク参照特殊

ノートが非公開か公開かも指定します。非公開のノートを表示できるのは、ノートを作成したユーザーのみです。公開のノートを表示できるのは、そのオブジェクトが関係付けられているすべてのユーザーです。

「需要管理」作業領域または「販売および業務」作業領域から、「ノート」表にアクセスして、製品階層のプランニング・レベル・メンバーを表示できます。レイアウトを作成して、ダイアログ・ボックスのかわりにレイアウトの一部として「ノート」表を表示できます。「ノート」表は、「供給プランニング」または「プランニング・セントラル」では使用できません。

プランに対するノート

28

Page 29: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プランのノートを作成できます。プランをコピーすると、そのプランに関連付けられているノートが新しいプランにコピーされます。

プランのノートを作成するには、次の手順を実行します。

1. プランの「プラン・オプション」ページを開き、「ノートの管理」アイコンをクリックします。

2. 「ノートの管理」ダイアログ・ボックスで、「処理」→「追加」をクリックします。3. 「ノートの追加」ダイアログ・ボックスで、ノートを追加します。4. 「OK」をクリックします。5. 「保存してクローズ」をクリックします。

プランニング・レベル・メンバーに対するノート品目、組織、顧客のようなプランニング・レベル・メンバーに、ノートを関係付けることもできます。階層の任意のレベル(個々の品目、ブランド、製品カテゴリなど)でノートを作成できます。

階層の下位レベルで作成したプランニング・レベル・メンバーのノートは、「ノートの管理」を集計レベルで開くと表示されます。レベル・メンバーに対して作成したノートは、プラン固有ではありません。したがって、レベル・メンバーに関係付けられたノートは、そのメンバーが含まれているすべてのプランで表示可能です。

レベル・メンバーに対するノートを作成するには、「処理」メニューの「ノートの作成」をクリックします。

既存のノートを表示、編集または削除するには、レベル・メンバーを選択し、「処理」メニューの「ノートの管理」をクリックします。

プランニング組合せに対するノート特定の品目、組織、日付、メジャーの組合せのようなプランニング組合せを対象にしてノートを関係付けることができます。プランニング組合せは、表内のセルとして表示されます。

任意のレベルでノートを作成できますが、そのノートは作成したレベルでのみ表示が可能です。たとえば、ブランド、月およびメジャーの組合せでノートを作成した場合、そのノートを品目、日およびメジャーのレベルで表示することはできません。

プランをコピーすると、プランニング組合せに対するそのプランに固有のノートもコピーされます。

プランニング組合せのノートを作成するには、次の手順を実行します。

1. 表内の関連する表のセルを選択します。

29

Page 30: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

2. 「処理」メニューの「ノートの作成」をクリックします。3. ノートを追加します。4. 「保存してクローズ」をクリックします。

プランニング組合せに対する既存のノートを表示、編集または削除するには、次の手順を実行します。

1. 表のセル・レベルから「ノート」アイコンを選択します。2. 「処理」メニューの「ノートの管理」をクリックします。

注意: ノートがプランニング組合せに対して作成されていて、関連付けられたメジャーがプラン間で共有されている場合、そのノートはプラン固有ではありません。この場合、ノートはすべてのプランで表示可能です。ノートがプランニング組合せに対して作成されていて、関連付けられたメジャーがプラン間で共有されていない場合、そのノートはプラン固有です。この場合、ノートは、そのノートを作成したプラン内で表示可能です。

例外に対するノートノートを例外に対して関係付けることができます。例外に対するノートは、プランの実行に共通して保持されます。プランの再実行後も例外が存在する場合、例外に対して関係付けられたノートはすべて保持されます。例外が解消されると、その例外はアプリケーションから削除されます。その場合、その例外に関係付けられていたノートもすべて削除されます。

例外に対するノートを作成するには、次の手順を実行します。

1. 例外の表行の「ノート」アイコンをクリックします。2. ノートを追加します。3. 「保存してクローズ」をクリックします。

関連トピック

Oracle Social Networkの概要

サプライ・チェーン・プランニングでの事業所へのタイム・ゾーンの割当組織、顧客サイトまたはサプライヤ・サイトのタイム・ゾーンに基づいて、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域に供給および需要を表示できます。さらに、サプライ・チェーン・プランニングではソース事業所と搬送先事業所との間のタイム・ゾーン差異が考慮されるため、正確

30

Page 31: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

な移動中時間を計算できます。

次の各項では、タイム・ゾーン詳細を収集して、事業所のタイム・ゾーンに応じてオーダーを表示する方法の詳細を説明します。

データ収集を使用したタイム・ゾーンの更新供給ネットワーク・モデルでのタイム・ゾーンの割当移動中時間の計算供給および需要のタイム・ゾーンの表示実行へのリリース

データ収集を使用したタイム・ゾーンの更新データ収集を使用して、組織、顧客サイトまたはサプライヤ・サイトのタイム・ゾーンを更新します。次の3つの方法のいずれかで、タイム・ゾーンを更新できます。

Oracle Fusionソース・システムから組織のタイム・ゾーンを収集します。組織、顧客およびサプライヤのインポート・テンプレートを使用して、外部ソース・システムからタイム・ゾーンを収集します。「供給ネットワーク・モデルの保守」ページの「顧客」および「サプライヤ」タブで、タイム・ゾーンを更新します。

Oracle Fusionソース・システムから収集する場合は、データ収集方法のみを使用して組織のタイム・ゾーンを更新できます。「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域の「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用して、組織のタイム・ゾーンを手動で更新することはできません。

供給ネットワーク・モデルでのタイム・ゾーンの割当タイム・ゾーンを収集したりタイム・ゾーンを現地時間に変換する前に、最初にタイム・ゾーンを組織、顧客サイトおよびサプライヤ・サイトに割り当てる必要があります。「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域の「供給ネットワーク・モデルの保守」ページの「組織」、「顧客」および「サプライヤ」タブで、新しいタイム・ゾーン・フィールドを使用できます。

Oracle Fusionソース・システムからは、顧客サイトおよびサプライヤ・サイトのタイム・ゾーンを収集できません。顧客サイトまたはサプライヤ・サイトのタイム・ゾーンを更新するには、次のいずれかのオプションを使用します。

顧客またはサプライヤのインポート・テンプレートを使用して、顧客サイトまたはサプライヤ・サイトのタイム・ゾーンを更新します。このテンプレートは、外部ソース・システムから収集している場合にも使用できます。「供給ネットワーク・モデルの保守」ページで、顧客サイトおよびサプライヤ・サイトのタ

31

Page 32: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

イム・ゾーンを直接更新します。

Oracle Fusionソース・システムから新規の顧客データおよびサプライヤ・データを再収集するとき、既存の顧客サイトおよびサプライヤ・サイトのタイム・ゾーン情報は保持されます。顧客サイトまたはサプライヤ・サイトのタイム・ゾーンを収集または更新しない場合、プランニング計算では、顧客サイトまたはサプライヤ・サイトが、需要または供給に関連付けられた組織と同じタイム・ゾーンに存在するとみなされます。

供給および需要を収集すると、イベントの発生場所に基づき、収集によって関連する日付がデータベース・サーバーのタイム・ゾーン(協定世界時(UTC))から現地タイム・ゾーンに自動的に変換されます。さらに、Oracle Fusionソース・システムから、「需要管理」または「需要および供給プランニング」作業領域で使用する出荷および記帳履歴を収集すると、収集によって、履歴データがデータベース・サーバーのタイム・ゾーン(UTC)から関連する組織のタイム・ゾーンに変換されます。

移動中時間の計算移動中時間の計算時に、サプライ・チェーン・プランニングでは出荷事業所と受入事業所との間のタイム・ゾーン差異が考慮されます。次の例は、サプライ・チェーン・プランニングでの移動中時間の計算方法を示しています。この例では、顧客サイトはシドニー(UTC+10)に存在し、出荷組織はカリフォルニア州サクラメント(UTC-8)にあります。

1. プランニングで、要求到着日が2018年3月25日21時(UTC)に指定された販売オーダーをデータベース・サーバーに収集するとき、要求到着日は顧客サイトのタイム・ゾーンにオフセットされます。顧客サイトのタイム・ゾーンはシドニー・タイム・ゾーン(UTC+10時間)です。プラン入力では、要求到着日が2018年3月26日7時(シドニー・タイム・ゾーン)になります。

2. 「現在のデータでリフレッシュ」オプションを指定してプランを実行すると、販売オーダーがプランに含まれ、サプライ・チェーン・プランニングではこの日付を使用して予定出荷日が計算されます。

3. 選択した出荷方法(航空便)の移動中時間が36時間とします。サプライ・チェーン・プランニングでは最初に、予定出荷日が2018年3月25日19時(シドニー時間)と計算され、次に日付がサクラメント時間に変換されます。製品はサクラメントから出荷されます。タイム・ゾーン差異を予定出荷日に適用するには、18時間を減算します。予定出荷日は2018年3月25日1時(サクラメント時間)になり、ペグされた供給の生成に使用されます。

4. 計算の完了後に、サプライ・チェーン・プランニングではすべての日付が一日の最後に移動します。すべての日付のタイム・スタンプは23:59:00になります。タイム・スタンプはUIで使用できませんが、プランニング・データベースからタイム・スタンプを問い合せることができます。

サプライ・チェーン・プランニングでは、サプライヤ・サイトから組織に供給を出荷するとき、または組織間で製品を転送するときに、同様の移動中計算が実行されます。

32

Page 33: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

供給および需要のタイム・ゾーンの表示「供給および需要」ページで、次の3つの列を使用して、タイム・ゾーンに関連する供給および需要を表示します。

組織タイム・ゾーンソース・タイム・ゾーン宛先タイム・ゾーン

事前定義の表レイアウトにこれらの列は含まれていません。ユーザー定義の表レイアウトを作成し、これらの列を表に含めます。

表内の供給および需要メジャー値(資材プラン、プランの作成など)を表示するには、組織の現地タイム・ゾーンに基づいて、サプライ・チェーン・プランニングでメジャー値をその日に割り当てます。供給および需要メジャー値は、共通タイム・ゾーンに基づいて日付に割り当てられません。

実行へのリリースOracle Cloud実行システムへのリリースとマークされたオーダーをリリースすると、リリース処理によって日付が事業所のタイム・ゾーンからデータベース・サーバーのタイム・ゾーン(UTC)にオフセットされます。

たとえば、計画製造オーダーをリリースすると、サプライ・チェーン・プランニングでは、希望入手日が組織のタイム・ゾーンからUTCに変換されます。

このページは役に立ちましたか?

© Oracle About Oracle Contact Us Products A-Z Terms of Use and Privacy Ad Choices

33

Page 34: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

2 表、グラフ、分析セット、情報タイルおよびタイル・セットこの章の内容は次のとおりです。

表、グラフ、分析セット、情報タイルおよびタイル・セットの管理方法タイル・セットの作成情報タイルの作成情報タイルで使用するメジャー・ターゲットの設定グラフ・レイアウト・オプショングラフ・レイアウト・オプションを編集できない理由軸スケール・オプション表内のメジャー・データ

表、グラフ、分析セット、情報タイルおよびタイル・セットの管理方法表、グラフ、分析セット、情報タイルまたはタイル・セットは、セレクタ・ツールを使用して構成できます。「セレクタ・ツール」ページでは、グループを作成および管理したり、表やグラフをグループに関連付けることもできます。プランからセレクタ・ツールにアクセスするには、「処理」をクリックし、「表、グラフおよび分析セットの管理」を選択します。または、表およびグラフ・ツールバーの「処理」メニューからセレクタ・ツールに移動することもできます。

注意: セレクタ・ツールでは、「プランニング分析の構成」ページの「レベルおよび属性」タブでの「表示するメンバー識別子」列の構成内容に従って、メンバー値が表示さ

34

Page 35: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

れます。たとえば、品目の場合、品目名のかわりに品目摘要を表示するよう表とグラフを構成すると、セレクタ・ツールにも品目摘要が表示されます。

セレクタ・ツールには次のタブがあります。

メジャー階層メンバーレイアウト比較オプション

各タブの詳細は次のとおりです。

メジャー: 表またはグラフのメジャーを選択するには、「メジャー」タブを使用します。「使用可能なメジャー」ペインから「選択したメジャー」ペインにメジャーを移動します。選択したメジャーによって、他のタブの内容が決まります。メジャーのディメンションによって、「階層」タブで使用可能なディメンションと「メンバー」タブのディメンション・メンバーが決まります。たとえば、メジャーが「製品」、「組織」および「時間」についての作成されたディメンションである場合、これらのディメンションとその階層が他のタブに表示されます。「リスト表示」アイコンまたは「ツリー・ビュー」アイコンを使用して、使用可能なメジャーをメジャー・グループ別に表示したり、アルファベット順に表示できます。メジャーは、通常、名前付きの時系列の値として、顧客、組織、製品、サプライヤおよびリソースの各ディメンションの特定の共通部分における次の情報を表します。

履歴パフォーマンス(記帳履歴)このメジャーは、供給プランニングには適用されません。将来の見込み(出荷予測)キー・パフォーマンス・インジケータ(総マージン率)または派生計算(見積使用可能残高)

プランニング・プロセスでは、下位レベルから上位レベルへメジャー・データが集計されるか、必要に応じて、同じレベルの他の値からKPIおよび派生計算が計算されます。集計レベルで行われた更新を下位レベルの影響を受けるセルに割り当てるか配布することもできます。メジャーは、インチ、ドル、キロ、リットルなど、様々な単位で表すことができます。コンテキストに応じて、異なる単位でメジャーを表示、更新または比較できます。プランニング・プロセスでは、異なる単位や異なる通貨(通貨額の場合)間の換算が可能です。階層: 表やグラフで包含または除外するディメンション、階層およびレベルを選択するには、「階層」タブを使用します。各ディメンションについて、グラフまたは表に含める階層およびレベルを選択します。「表示」列のボックスを選択すると、そのディメンションが表またはグラフに含まれます。使用可能な階層を表示するには、ディメンションを展開します。階層のレベルを表示するには、階層を展開します。レベルを選択すると、それが表またはグラフに含まれます。複数のレベルを選択した場合、デフォルトでは、最上位レベルが表またはグラフに表示されます。選択したすべてのレベルが表示されるまで、表またはグラフ

35

Page 36: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

の各レベルを展開できます。「関連付けられていないデータの表示」チェック・ボックスによって、表またはグラフ内の特定のディメンションに関連付けられていないメジャー値が非表示になるか、表示されるかが決まります。たとえば、「出荷予測」と「正味リソース可用性」が表に含まれているとします。「出荷予測」には、ディメンションとして製品、組織および時間があります。「正味リソース可用性」には、ディメンションとしてリソース、組織および時間があります。「関連付けられていないデータの表示」を選択した場合、「出荷予測」行を表示すると、「リソース」列に「関連付けなし」という単語が表示されます。メンバー: 「メンバー」タブでは、「使用可能」ペインから「選択済」ペインにメンバーを移動して、ディメンション・メンバーを手動で選択します。このタブでディメンションについて選択を行わなかった場合、グラフまたは表には、「階層」タブで選択した最上位レベルから始まるディメンションが表示されます。たとえば、「階層」タブで「四半期」と「月」を含む「グレゴリオ暦」階層を選択した場合、グラフまたは表にはすべての四半期が表示されます。それぞれの四半期に、その月にドリルダウンするためのアイコンがあります。レイアウト: 表またはグラフをフォーマットするには、「レイアウト」タブを使用します。比較オプション: 「比較オプション」タブは、表およびグラフにのみ適用されます。「比較オプション」タブで、現行プランをアーカイブ・バージョンや代替プランと比較できます。このタブを使用して、時間が経つにつれて特定のメジャーがどのように変化しているかを比較します。「比較オプション」タブには、「ウォーターフォール分析」、「トレンド分析」および「プラン比較」の3つのセクションがあります。

注意: 「比較オプション」タブは、Oracle Planning Central Cloudでは使用できません。「ウォーターフォール分析」セクションでは、表またはグラフ内で選択したメジャーをアーカイブされたプランと比較できます。プラン・アーカイブ・プロセスをスケジュールしている場合、「MAPE計算の使用」チェック・ボックスを選択します。MAPE計算では、システム管理者アーカイブが使用され、オンデマンド・アーカイブは使用されません。「使用するメジャー・アーカイブ」ドロップダウン・リストで、参照するアーカイブを1つ以上選択します。週数は、アーカイブが作成された時間の長さを表します。プランニング・プロセスではアーカイブを使用するときに次のロジックを使用します。

完全一致の日付を探します。ウォーターフォール時間枠内に複数のバージョンのアーカイブがある場合は、最も近い最新バージョンを使用します。日付に完全一致するものがなければ、範囲内で最も近いものが使用されます。範囲は選択した週次ウォーターフォール時間枠の+3/-3日、月次アーカイブの場合は+15/-15日です。選択した週次ウォーターフォール時間枠の+3/-3日以内、または、月次アーカイブの場合は+15/-15日の間に一致が見つからない場合は、何も返されません。

たとえば、4週間前を選択した場合、プランニング・プロセスは今日の日付(たとえば、3月6日)より前の4週間のアーカイブを検索します。アーカイブが月レベルで保存されていて、2月5日で何も検出されなかった場合、プランニング・プロセスは+15/-15日の

36

Page 37: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

範囲内で最新のアーカイブを探します。「トレンド分析」セクションでは、参照するアーカイブの数を指定できます。プランニング・プロセスは、最新のアーカイブを選択します。たとえば、アーカイブが5つあり、番号5が最新のアーカイブである場合、「含める前のバージョンの数」に3と指定したとします。プランニング・プロセスにより、アーカイブ番号5、4、3が比較のために選択されます。「ウォーターフォール分析」と「トレンド分析」の違いは、「ウォーターフォール分析」の場合、比較する各時間枠から作成されたアーカイブを選択できる点です。「トレンド分析」では、比較するアーカイブの数を選択できますが、比較には最新のアーカイブのみが使用されます。「プラン比較」セクションは、比較対象として考慮するアーカイブされたプランと代替プランの両方に関連します。比較対象の表またはグラフに表示する差異のタイプを選択できます。たとえば、差異をパーセントで表示するか、絶対パーセントで表示するか選択できます。

セレクタ・ツールでの詳細オプションの使用方法「拡張フィルタ」基準ツールを使用してデータにフィルタをかけ、一定の条件を満たす特定のメンバーを選択できます。「メンバー」タブでファンネル・アイコンをクリックして「拡張フィルタ」オプションにアクセスします。事前定義済メジャーに、次のフィルタ基準ツールを適用できます。

レベル: レベルで選択します。レベル内のメンバーを選択します。たとえば、顧客ディメンションの顧客サイト、時間ディメンションの期間を選択します。ファミリ: ディメンション・メンバーの親または子を選択します。親子関係に基づいてメンバーを選択します。たとえば、週の曜日を選択します。属性: 名前に基づいて選択します。たとえば、名前に「経済」が含まれる品目に基づいてメンバーを選択します。メジャー基準: メジャー基準の一致に基づいて選択します。基準に一致するメンバーを選択します。たとえば、総マージンが特定の値を上回る製品を選択します。時間範囲: 日付の範囲を選択します。範囲、開始日、今日の日付に基づいて時間範囲を選択します。

拡張フィルタ基準ツールと処理キーワードを組み合せて使用することで、選択を絞り込むことができます。次の4つの処理によって、基準の適用方法が決まります。

置換: 現在の選択を、基準に適合するメンバーと置換します(存在する場合)

追加: 基準を満たすメンバーを現在の選択内容に追加します保持: 基準を満たすメンバーのみを現在の選択内容に保持します削除: 基準を満たすメンバーを現在の選択内容から削除します

フィルタ基準ツールを順次適用することで、選択の絞込みや拡大を行えます。たとえば、カテゴリのすべての品目を選択した後、収益に基づいて上位10品目を保持します。

37

Page 38: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「結果の表示」ボタンをクリックすると、基準に基づいてフィルタされたメンバーのリストが表示されます。削除されたメンバーは、フィルタされたリストの下に表示されます。結果をそのまま使用することも、前のメンバーにリセットすることもできます。

結果を受け入れると、それらのメンバーの取得に使用された基準がタブの「基準ステップ」領域に表示されます。これらの基準は、表またはグラフが表示されたときに評価されます。基準ステップを削除できます。

ステップを削除するには、行内の「X」ボタンをクリックします。基準を除外した場合の結果を表示するには、「基準変更の表示」をクリックします。「基準変更の表示」の結果を受け入れるには、「受理」をクリックして「OK」をクリックします。変更を永続化するには、「保存」または「保存してクローズ」をクリックします。変更を永続化しないで結果を表示するには、「適用」、「クローズ」の順にクリックします。

分析セットの作成分析セットは、選択したメジャー、ディメンション・メンバー、またはメジャーとディメンション・メンバーの両方を含めることができる、名前付きの一連の基準です。「分析セットの適用」および「分析セットとして保存」処理を使用して、前に選択した内容を適用したり、セレクタ・ツールで選択した内容を保存します。

既存の分析セットを表またはグラフに適用すると、頻繁に使用するメジャーおよびディメンション・メンバーをすばやく選択できます。

メジャーおよびディメンション・メンバーを保存するオプションがあります。ディメンション・メンバーは、リストとして保存することも、スクリプトとして保存することもできます。たとえば、1月の収益に基づいて、上位10品目を選択できます。リストとして保存した場合、現在の月に関係なく、常に同じ10個の品目が表またはグラフに表示されます。ただし、収益データは時間の経過に伴って変化するため、現在の月の上位品目が表示されるようにする必要があります。そのためには、ディメンション・メンバーをスクリプトとして保存し、表またはグラフが表示されるときに常に基準が評価されるようにします。

表のドリルダウンの使用方法表を作成した後、表でドリルダウンを使用して階層内のレベルを展開および縮小することにより、様々なレベルの集計を表示できます。表またはグラフを表示したときには、「階層」タブで選択したディメンションおよび階層が表示されます。選択した最上位レベルが表示されます。下位レベルを表示するには、ドリルダウンを使用します。

階層またはディメンションをまたいでドリルダウンするには、レベルが隣接している必要がありま

38

Page 39: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

す。事前定義階層内のレベルではドリルダウンは自動的に使用可能になりますが、階層やディメンションをまたいでドリルダウンするために、ドリルダウン・ペアを構成することもできます。

顧客から品目にドリルダウンする機能を使用して、最終出荷履歴を示す表を表示するには、顧客と品目の列が隣接している必要があります。

1. 「レイアウト」タブの「表示」メニューで、「ドリル設定の構成」を選択します。2. 「ドリル設定の構成」を使用して、既存のドリル・ペアを表示します。3. 「+」アイコンをクリックして、新しいドリル・ペアを追加します。4. 「ドリル元」列で「顧客」を選択し、「ドリル先」列で「品目」を選択します。

この構成により、各顧客の品目ごとの出荷履歴値を表に表示できます。

注意: ドリルは、表で隣接するレベル間でのみ有効です。

表のリンクの使用方法表またはグラフを別の表またはグラフにリンクして、一方のコンテキストを他方に渡すには、ツールバーの「処理」メニューから「リンクの管理」を選択します。

次の2つのタブがあります。

リンク先の表またはグラフ: 別の表またはグラフへのリンクを作成するには、このタブを使用します。リンク元の表またはグラフ: 別の表またはグラフから、開いている表またはグラフにリンクするには、このタブを使用します。

「+」アイコンを使用して、リンク先またはリンク元の表またはグラフを選択します。

動的リンク使用可能: このチェック・ボックスによって、動的リンクが使用可能かどうかが決まります。使用可能な場合、リンク元の表の選択内容が変更された場合にリンク先の表またはグラフをリフレッシュできます。強調表示された選択と選択したメンバーを渡す: このボタンを選択すると、現在の表で強調表示されている内容とともにセレクタのフィルタをコンテキストとしてドリル先の表またはグラフに渡すことができます。

リンクを定義した後は、ツールバーのドリル・アイコンを使用して、リンクされた表またはグラフにドリルダウンできます。

関連トピック

サプライ・チェーン・プランニングでのレベルおよび属性の使用方法

39

Page 40: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

タイル・セットの作成タイル・セットを作成して個々の情報タイルをグループ化できます。タイル・セットを作成すると、単一ページに関する各種メトリックを追跡する場合に便利です。タイル・セットはページ・レイアウトのペインに追加できます。

ヒント: タイル・セットを作成する前に、タイル・セットに追加する情報タイルを作成する必要があるかどうかを確認します。

タイル・セットを作成する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域をクリックします。2. 「処理」→「表、グラフおよび分析セットの管理」をクリックします。3. 表の検索ツールバーの「処理」メニューで、「作成」→「タイル・セット」を選択します。4. 「セレクタ・ツール - タイル・セットの作成」ダイアログ・ボックスで、次の詳細情報を指定します。

タイル・セットの名前および摘要を入力します。タイル・セットのグループを選択します。

5. 「使用可能なタイル」ペインから、タイル・セットに含める情報タイルを選択し、「選択したタイル」ペインに移動します。

6. 「保存してクローズ」をクリックします。

情報タイルの作成情報タイルは、データの要約をグラフィカルに表示するために使用されるタイル状のコンポーネントです。各情報タイルには、1つ以上の表またはグラフが関連付けられ、そのキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)に関する追加情報を表示するためのドリルダウン処理があらかじめ定義されています。

情報タイルを作成する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域をクリックします。2. プランを開き、「処理」→「表、グラフおよび分析セットの管理」をクリックします。3. 「表、グラフおよび分析セットの管理」ダイアログ・ボックスの「検索結果」リージョンで、「処理」をクリックし、「作成」→「タイル」を選択します。

4. 「セレクタ・ツール - タイルの作成」ダイアログ・ボックスの「メジャー」タブで、必要なメジャーを選択し、「使用可能なメジャー」ペインから「選択したメジャー」ペインに移動します。

40

Page 41: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

5. 「階層」タブで、情報タイルに含めるまたは除外するディメンション、階層およびレベルを選択します。

6. 「メンバー」タブで、必要なディメンション・メンバーを選択し、「使用可能なメンバー」ペインから「選択したメンバー」ペインに移動します。ディメンション・メンバーを選択しない場合、情報タイルには「階層」タブで選択した最上位レベルから始まるディメンションが表示されます。

7. 「レイアウト」タブで、次のようにします。情報タイルのグラフ・タイプを選択します。「コンテンツ領域」パネルを展開し、「行の追加」ボタンをクリックします。最大4つの表またはグラフを追加し、その情報タイルのコンテンツ領域に表示できます。

8. 「保存してクローズ」をクリックします。

情報タイルで使用するメジャー・ターゲットの設定目標に対する成果を追跡するためにメジャーに対して目標を入力したり、更新できます。ターゲットを設定するには、メジャーを編集してメジャーの目標を更新します。プラン要約にメジャーが表示される際に、そのメジャーの目標またはターゲットが表示されます。目標を定義できるのは、データ型が通貨、数値またはパーセントであるメジャーに対してのみです。

グローバル目標の場合、範囲の下限または上限を指定できます。範囲は、メジャーを目標と比較して表示する際に、ユーザー・インタフェースに表示されます。グローバル目標は、メジャー・レベル・パラメータであり、データ移入専用に定義されるわけではありません。

メジャー・ターゲット目標を入力または更新するには、次のステップを実行します。

1. 「プランニング・メジャーの管理」ページを開きます。a. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリンクをクリックします。

b. 「プランの編集」ページで、「タスク」パネル・タブをクリックします。c. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。

2. 「プランニング・メジャーの管理」ページで、メジャーを選択して「編集」アイコンをクリックします。

3. 「メジャーの編集」ページで、「拡張」タブ、「目標」サブタブの順に移動します。4. 「目標」サブタブで、低い値がよいのか高い値がよいのかを選択します。たとえば、総マージンの場合は高い値がよい一方、リスクあり需要の場合は低い値がよいです。

5. 「グローバル目標」セクションで、範囲下限または範囲上限を指定します。

41

Page 42: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

6. 「保存してクローズ」をクリックします。

グラフ・レイアウト・オプショングラフ・レイアウト・オプションは、「表、グラフおよび分析セットの管理」オプションを使用してグラフを作成または編集する際に、「レイアウト」タブで使用できます。グラフ・レイアウト・オプションでは、グラフのタイプを定義し、レイアウトおよび軸のディメンションを構成できます。レイアウト・オプションは、グラフのタイプによって異なります。たとえば、棒グラフにはX軸とY軸のレイアウト・オプションがあるのに対して、円グラフにはX軸もY軸もありません。一般オプションは、すべてのレイアウト・オプションに共通し、タイトル、フォント、グラフの位置といったグラフに関する一般情報が含まれます。また、グラフを保存する前に、「レイアウト」タブからグラフをプレビューできます。プレビュー・モードでは、メジャーの書式設定、レイアウトの変更、ドリル設定の変更が可能です。

次のタイプのグラフが使用できます。

X軸とY軸のグラフ縦棒横棒折れ線グラフ

その他のパラメータを指定するX軸とY軸のグラフ面グラフ組合せグラフバブル・グラフ

円グラフ

サンバースト・グラフとツリーマップ・グラフ

ファンネル・グラフとレーダー・グラフ

ゲージ・グラフ

X軸、Y軸またはデュアルY軸があるグラフの場合、全部でエンティティを3つまで選択できます。メジャーは必須で、1つまたは2つのディメンション階層を選択できます。デュアルY軸グラフには、Y軸にメジャーが必要です。「Y2軸」パネルでY2軸に対してメジャーを1つ選択する必要があります。軸タイトルおよび目盛きざみラベルの回転オプションはすべての軸で使用できます。X軸では、目盛きざみラベルのオプションも使用できます。たとえば、見やすくするために一定の数のラベルを省きます。「書式設定」パネルには、2次元、3次元、棒、折れ線スタイルなど、グラフの視覚効果オプションがあります。

42

Page 43: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

組合せグラフは、面、棒および折れ線で構成されます。これらの各オプションによってあらわされるメジャーは「書式設定」パネルで指定します。

バブル・グラフでは、X軸とY軸のオプションに加えて、グラフのバブル・コンポーネントを選択する必要があります。「バブル」パネルで、階層およびバブル・サイズ設定メジャーを選択します。

サンバースト・グラフはリングで構成されます。表示するリングの数を選択します。各リングは、階層のレベルを表します。リングは、レベルのメンバーごとにセクターに分割されます。セクターのサイズおよび色は、そのオプションに選択したメジャーによって決まります。

ツリーマップ・グラフは四角形で構成されます。階層に対して四角形の深さを選択します。階層のレベルに対する四角形は、親レベルの四角形内にネストされます。四角形のサイズおよび色は、そのオプションに選択したメジャーによって決まります。

ファンネル・グラフとレーダー・グラフでは、階層とメジャーの選択のみが必要です。

ゲージ・グラフは、情報タイルで使用されますが、目標を定義したメジャーが必要です。

グラフ・レイアウト・オプションを編集できない理由グラフまたは表を作成した場合にかぎり、レイアウト・オプションを編集できます。なお、事前定義のグラフまたは表のレイアウト・オプションは編集できません。

軸スケール・オプション軸スケール・オプションを使用すると、Y軸の最大スケール値および最小スケール値とその間の増分値を定義できます。軸スケールは、「最小」、「最大」および「増分」オプションを使用して定義できます。「最小」は軸の始点を示し、「最大」は軸の終点を示します。「増分」は、データ・ポイントの最小値と最大値の間で、どれだけの増分ごとに値が表示されるかを示します。軸スケール・オプションは、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフまたは組合せグラフに対してのみ使用可能で、Y軸およびY2軸に適用できます。

フィールドごとに、自動またはユーザー定義の値を定義できます。「自動」を選択した場合、プランニング・プロセスにより、Y軸とY2軸のデータ・ポイントの軸目盛が自動的に調整されます。「手動」を選択した場合、Y軸とY2軸のスケールを手動で指定する必要があります。たとえば、「最小」に3、「最大」に10、「増分」に2を指定した場合、グラフのY軸またはY2軸には、最低値として3、最高値として10が表示されます。また、増分値としてデータ・ポイント5、7および9が表

43

Page 44: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

示されます。

表内のメジャー・データメジャー・データの編集方法サプライ・チェーン・プランニングのいずれかの作業領域で作業しているときに、表内のメジャー・データを編集する場合があります。次の表に、作業時に使用できるいくつかの機能、および各機能の場所を示します。

機能 場所

要約の構成 「表示」メニュー

データ計算オプション 表ツールバー

セルのロックおよびロック解除 1つ以上の要約が構成されている場合:

「処理」メニュー、表ツールバー、セル内を右クリック

表の値のコピーおよびペースト表の「処理」メニューの「コピー」および「ペースト」オプションを使用して、セルの値をコピーし、編集可能なセルにペーストします。同じプラン内の表から別の表に値をコピーすることもできます。ペーストによって既存の値が上書きされ、上書きされたメジャーに依存するメジャーが再計算されます。

Microsoft Excelなどの外部アプリケーションにデータがある場合は、次の手順を使用してデータをコピーしてペーストできます。

1. 外部アプリケーションからデータをコピーします。2. 作業領域の表で、データのペースト元の編集可能な最初のセルをクリックし、「処理」」→「クリップボードからペースト」を選択します。「クリップボードからペースト」ダイアログ・ボックスが開きます。

3. ダイアログ・ボックスにコンテンツをペーストするには、[Ctrl]を押しながら[V]を押します。ダイアログ・ボックスでデータをさらに編集できます。

4. 「ペーストしてクローズ」をクリックします。コピーされたコンテンツは、表の編集可能なセルにペーストされます。

または、「エクスポート」アイコンを使用してMicrosoft Excelに表のデータをエクスポートし、そのアプリケーションでデータを操作し、データをコピーして「クリップボードからペースト」オプ

44

Page 45: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ションを使用して表に戻すこともできます。プラン間でデータをコピーするには、1つのプランからMicrosoft Excelに表データをエクスポートし、「クリップボードからペースト」オプションを使用してデータを他のプランにコピーします。

注意: 値はプラン範囲内のセルにのみペーストできます。データのコピー元のセルの数および方向が、データのペースト先のセルと一致している必要があります。コピーしてペーストできるのは数値データのみです。編集可能セルの範囲内にある編集不可のセルは、データのペースト時にスキップされ、その結果ついて警告が表示されます。

表のメジャー・データを編集する際のデータ計算オプションの管理「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で作業をするとき、依存メジャーを含む表内のメジャー・データを編集できます。「データ計算オプション」の選択肢を使用して、計算の実行時期を決定できます。「データ計算オプション」には、編集している表の表ツールバーからアクセスします。

「データ計算オプション」の選択肢は次のとおりです。

自動計算使用可能今すぐ計算

自動計算使用可能

このオプションを選択してデータを編集すると、値を編集するたびに、適用可能な要約、または式を含む他のメジャーについて計算が実行されます。「自動計算使用可能」選択肢はデフォルトで選択されています。

今すぐ計算

計算の実行時期を選択するには、最初に「自動計算使用可能」の選択を解除する必要があります。「自動計算使用可能」の選択を解除して編集を行う場合、計算を実行するときは「今すぐ計算」選択肢をクリックする必要があります。前回の計算実行時以降に行われたすべての編集について、計算が実行されます。

編集を行った後に表を保存した場合は、必要なすべての計算が実行されますが、結果を表示するには表をリフレッシュする必要があります。

メジャー・データの編集時または表内の値の配賦時にセルをロックする方法「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で作業をするとき、表内のメジャー・データを編

45

Page 46: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

集できます。

セルをロックした場合、編集(配賦を他のセルに分散する編集も含む)ではロックしたセルは変更されません。

注意: 「ロック」および「ロック解除」処理を有効にするには、1つ以上の要約を構成する必要があります。

次のいずれかを実行してセルをロックします。

「処理」メニューの「ロック」処理をクリックします。表ツールバーの「ロック」アイコンをクリックします。編集可能なセル内を右クリックします。

どのようにして、表内のメジャー・データの編集時に、表に対してロックおよびロック解除を有効にしますか。「ロック」および「ロック解除」処理を有効にするには、1つ以上の要約を構成します。要約を構成するには、表の「表示」メニューを使用します。

表内のメジャー・データの編集時に、すべてのセルを一度にロック解除できますか。はい、「処理」メニューから「すべてロック解除」処理を使用して、すべてのセルを一度にロック解除できます。この処理は、要約を構成している場合のみ、「処理」メニューで使用可能になります。

表内の編集可能なセルはどのようにして強調表示できますか。表の「表示」メニューで「編集可能セルの強調表示」を選択し、編集可能なメジャーが含まれているセルの背景色を指定します。編集可能なメジャーまたは表に適用されている条件付き書式設定は、強調表示色より優先されることに注意してください。この設定でページ・レイアウトを保存することを選択できます。

このページは役に立ちましたか?

46

Page 48: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

3 プランニング例外この章の内容は次のとおりです。

例外および例外セットプランの例外

例外および例外セット例外および例外セットの概要「例外の構成」ページでは、例外を選択してレポート用のしきい値を編集できます。構成できるのは、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域に関連する例外のみです。

「例外セットの構成」ページでは、プラン実行の一環として計算される例外を制限できます。また、組織、品目カテゴリ、期間など例外を計算する対象を管理することもできます。

定義した例外セットはプランに関連付けられます。プランでは、例外セットに関連付けられたフィルタを使用して例外が評価されます。プラン実行時に実行される例外セットは、「プラン・オプション」ページで定義します。

例外の編集方法例外パラメータを編集するには、「例外の構成」ページで例外を選択します。構成できるのは、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域に関連する例外のみです。

「例外の編集」ダイアログ・ボックスには、一般プロパティおよび例外詳細のための領域があります。表示しているサプライ・チェーン・プランニング作業領域に応じて、「例外詳細」セクション

48

Page 49: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

には次のタブが表示されます。

「需要管理」作業領域: 「レベル」、「しきい値」および「通知」「供給プランニング」作業領域: 「レベル」、「しきい値」および「通知」「プランニング・セントラル」作業領域: 「レベル」および「しきい値」「販売および業務」作業領域: 「レベル」、「しきい値」および「通知」

レベルおよびしきい値を編集できるのは、基準がメジャーである例外についてのみです。基準がオーダーである例外については、しきい値のみ編集できます。

「レベル」タブでは、例外のディメンションが基準メジャーから導出されます。階層およびレベルのデフォルト値は編集できます。

「しきい値」タブでは、例外で使用される基準メジャーが値または別のメジャーと比較されます。値に関してしきい値を指定した場合、その値は基準メジャーのデータ型で解釈されます。例外が意味のある値を戻すようにするには、しきい値を適切に高い値または低い値に設定します。

「通知」タブでは、例外の通知ルールを設定します。通知を特定のユーザーまたはロールにトリガーするように例外を構成します。「詳細」セクションでは、通知のエンティティおよび条件を指定します。通知はプラン実行の最後に自動的に送信されます。

例外セットの構成「例外セットの構成」ページを使用して、例外セットの作成、変更またはコピーを行います。例外とプランによって算出されるそのスコープのセットは、「例外セットの作成」ページまたは「例外セットの編集」ページで構成します。例外セットを作成する際、まずセットに含める例外を指定する必要があります。

例外セットを使用すると、例外の生成を特定の組織、カテゴリ、サプライヤおよび顧客に制限することもできます。その場合、例外セットはプランの「プラン・オプション」ページで指し示すことができます。

プランニング・ディメンションでの例外レポート用のフィルタの設定プランで使用する例外セットの使用可能な例外を選択すると、一部の主要なプランニング・ディメンションでフィルタを追加できます。フィルタを定義できるレベルは、組織、カテゴリ、サプライヤおよび顧客です。

「例外セットの構成」ページの「フィルタ」タブで、例外を生成する各表で、1つ以上の組織、サプライヤ、カテゴリおよび顧客を選択します。レベルに対してフィルタを指定しない場合、そのレベルの全レコードについて例外が生成されます。たとえば、組織を指定しない場合、例外は、プランの実行時にすべてのプランニング組織について生成されます。例外セットの組織、カテゴリ、サ

49

Page 50: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プライヤまたは顧客のいずれかがプランで使用できない場合、それらは無視されます。

「例外期限日数」フィールドで、例外を生成するプラン開始日から始まるカレンダ日数を指定します。このフィールドが空白の場合、例外は、プランニング範囲を通じて生成されます。

プラン例外プラン例外例外は、サプライ・チェーン・プランニングでプランを評価して改善するための重要な要素です。プランの実行後に、例外を確認してプランの品質を把握し、主要な問題領域を認知します。主要な例外に的を絞り、その根本原因を理解することが可能です。例外表から、問題領域の詳細情報を求めて他のプラン・ビューにドリルダウンできます。例外を解決する処理を実行した後、再度プランを実行してプランが今度は許容できるかどうか評価します。

Oracleには、プランの実行後にサプライ・チェーン・プランニング・プロセスで計算される事前定義の例外がいくつか用意されています。これらの例外を確認して、注意を要するプラン内の問題のある領域を特定します。例外のリストを表示するには、プランを開いてから「例外」表を開きます。

例外タイプとその計算ロジックはあらかじめ定義されています。しかし、意味のある偏差のみが強調表示されるようにするために、例外が生成される条件を編集できます。プランについて計算される例外を管理するには、「プラン・オプション」ページで例外セットを指定します。件数別、数量別など、例外に関連付けられたメトリックを、様々な階層レベルの表またはグラフで表示します。

事前定義の「例外」表を開き、次のフォルダ内でグループ分けされた例外を表示します。

需要プランニング例外。このフォルダには、「需要管理」、「プランニング・セントラル」および「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」の作業領域のみからアクセスできます。供給プランニング例外。このフォルダには、「供給プランニング」作業領域および「プランニング・セントラル」作業領域のみからアクセスできます。セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング例外。このフォルダには、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域のみからアクセスできます。複数例外に対するビュー。このフォルダには、「供給プランニング」作業領域および「プランニング・セントラル」作業領域のみからアクセスできます。

例外名の後のカッコ内に生成された例外数を確認できます。例外名をクリックして、例外の詳細を表に表示します。例外表から、次のことが可能です。

指定した日付の範囲内での特定の品目および組織に関する例外の検索。

50

Page 51: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

今後の検索のための検索基準の保存。スプレッドシートへの表のエクスポート、列の再配置および表に対するその他の標準的な表処理の実行。

「複数例外に対するビュー」フォルダ内の事前定義ビューを使用すると、同じ表内で品目、リソースまたはサプライヤに関するすべての例外を表示できます。

例外データが表示される表から、他のプラン・データへのコンテキストを移動できます。このナビゲーション機能は、たとえば、品目に関する例外を表示しながらその供給やリソースの可用性の確認も行う場合に便利です。

例外しきい値の構成プランで生成される例外の数を管理するには、例外が計算されるレベルとそのしきい値を変更します。通常、しきい値が高いほど、例外の数は少なくなります。

例外しきい値を構成するには、次の手順を実行します。

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で、「例外の構成」タスクを選択します。2. 「例外の構成」ページで、例外を選択します。3. 「処理」をクリックして「編集」を選択します。

需要プランニングとセールス・アンド・オペレーションズ・プランニングの例外は、メジャーベースの例外です。基準メジャーは、これらの例外の基盤となります。

「プランニング・セントラル」作業領域では、基準メジャーを変更できませんが、例外が計算されるレベルとそのしきい値を編集できます。

ほとんどの供給プランニング例外の計算は、特定のオーダーに対するものであり、基準メジャーに関連付けられていません。このようなタイプの例外の場合、例外に関連付けられているファクトを選択し、例外を生成する時期を指定する条件を変更します。ファクトを例外の属性として考えます。典型的なファクトは、数量と値です。

例外用の表およびグラフの作成プラン例外用の表またはグラフをメジャー(生成された例外の数、例外に関連付けられた数量など)に基づいて作成します。

例外用の表の作成

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で、プランを開きます。2. 「処理」ボタンをクリックして、リストから「表、グラフおよび分析セットの管理」を選択します。

51

Page 52: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

3. 「表、グラフおよび分析セットの管理」ダイアログ・ボックスで、「処理」をクリックします。次に、「作成」を選択してから「表」を選択します。

4. 「表の作成」ページで、次のようにします。表の名前を入力します。グループを選択します。摘要を入力します。アクセスのタイプ(公開または非公開)を選択します。

5. 「メジャー」タブで、次のようにします。a. 「使用可能なメジャー」セクションで、「全プラン健全性」フォルダを展開します。「全プラン健全性」フォルダには、例外に関連付けられたメジャーが格納されています。

b. 表に表示する例外ファクトを選択します。6. 「階層」タブで、「例外タイプ」階層を含めます。7. 「メンバー」タブで、表に表示する例外タイプを選択します。8. 「保存してクローズ」をクリックします。

例外用のグラフの作成

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で、プランを開きます。2. 「処理」ボタンをクリックして、リストから「表、グラフおよび分析セットの管理」を選択します。

3. 「表、グラフおよび分析セットの管理」ダイアログ・ボックスで、「処理」をクリックします。次に、「作成」を選択してから「グラフ」を選択します。

4. 「グラフの作成」ページで、次のようにします。グラフの名前を入力します。グループを選択します。摘要を入力します。アクセスのタイプ(公開または非公開)を選択します。

5. 「メジャー」タブで、次のようにします。a. 「使用可能なメジャー」セクションで、「全プラン健全性」フォルダを展開します。「全プラン健全性」フォルダには、例外に関連付けられたメジャーが格納されています。

b. グラフに表示する例外ファクトを選択します。6. 「階層」タブで、「例外タイプ」階層を含めます。7. 「メンバー」タブで、グラフに表示する例外タイプを選択します。8. 「レイアウト」タブで、次のようにします。

a. 「グラフ・レイアウト・オプション」セクションで、グラフのタイプを選択します。

52

Page 53: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

b. 「グラフ・レイアウト・オプション」の下の水平パネルでグラフを構成します。「グラフ・レイアウト・オプション」の下の水平パネルは、選択したグラフのタイプに応じて異なります。たとえば、グラフ・タイプに「円グラフ」を選択した場合、水平パネルは、「一般オプション」、「円のスライス」および「書式設定」で構成されます。

9. 「保存してクローズ」をクリックします。

関連トピック

表、グラフ、分析セット、情報タイルおよびタイル・セットの管理方法

ユーザー定義例外の作成ビジネス要件に基づいて例外を作成し、特定の領域に的を絞ってサプライ・チェーン・プランニングの機能を向上させることができます。たとえば、リソース稼働率が110%を超えるときにリソース過負荷を識別する例外を作成できます。

ユーザー定義例外は、メジャーベースの例外です。メジャーがその例外の基盤となります。メジャーを選択すると、そのメジャーのディメンション階層およびレベルと、例外を生成するしきい値またはメジャーを指定できます。

「供給プランニング」、「需要管理」または「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」の各作業領域でユーザー定義例外を作成するには、次のステップを実行します。

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で、「タスク」パネル・ドロワーをクリックし、「例外の構成」をクリックします。

2. 「例外の構成」タブで、「処理」をクリックしてから「新規」をクリックします。3. 「例外の作成」ページで、一般プロパティを指定します。4. 「例外詳細」セクションで、「レベル」、「しきい値」および「通知」の詳細を指定します。

5. 「保存してクローズ」をクリックします。

このページは役に立ちましたか?

53

Page 55: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

4 プランニング分析この章の内容は次のとおりです。

プランニング分析の概要プランニング分析の構成ディメンションおよびディメンション・カタログメジャー・カタログレベルおよび属性

プランニング分析の概要「プランニング分析の構成」ページでプランニング・ディメンションおよび階層を構成することは、サプライ・チェーン・プランニング作業領域で分析を使用するための主要な設定となります。様々な用途のための、統合されたディメンション階層があります。次のように選択すると、セキュリティ権限に応じて、「設定および保守」作業領域から「プランニング分析の構成」ページを開くこともできます。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: プランニング分析の構成

プランを正常に実行するには、「プランニング分析の構成」の次のタスクを完了する必要があります。

ディメンション・カタログの設定メジャー・カタログの設定

55

Page 56: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

レベルおよび属性の設定

デフォルトの階層はほとんどのディメンションに使用できます。

「製品」というデフォルトの製品カタログが収集されていない場合は、製品階層を少なくとも1つ選択する必要があります。デフォルトの製品カタログが収集されている場合は、デフォルトで、事前定義の製品階層が製品階層として選択されます。オプションで、製品階層を追加または変更できます。ディメンション・カタログを作成する場合は、少なくとも1つの製品階層を含める必要があります。

「プランニング分析の構成」ページの「レベルおよび属性」タブで、「品目」、「組織」、「リソース」、「ワーク・センター」および「作業領域」の各エンティティのコードではなく摘要を表示するように、プランニング表とグラフを構成できます。

プランニング分析の構成プランを正常に実行するには、ディメンションとディメンション・カタログ、メジャー・カタログおよびレベルと属性を設定する必要があります。「プランニング分析の構成」タスクは、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかから開くことができます。セキュリティ権限に応じて、「プランニング分析の構成」ページは、「設定および保守」作業領域からも開くことができます。

注意: 「デフォルト・カタログ」は、事前定義ディメンション・カタログの名前です。これには、事前定義の階層が含まれています。変更が必要な場合は、デフォルト・カタログを編集するかわりに、デフォルト・カタログのコピーを作成することをお薦めします。

計画分析を構成する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかをクリックするか、「設定および保守」作業領域をクリックします。

「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域のいずれかをクリックした場合は、次の手順を実行します。

a. 「タスク」パネル・タブをクリックします。b. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランニング分析の構成」リンクをクリックします。

「設定および保守」作業領域をクリックした場合は、次を選択します。オファリング: サプライ・チェーン・プランニング機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: プランニング分析の構成

56

Page 57: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

2. 「プランニング分析の構成」ページの「ディメンション・カタログ」タブで、次の手順を実行します。

a. 「行の追加」ボタンを使用してディメンション・カタログを作成するか、「複製」ボタンを使用してデフォルト・ディメンション・カタログを複製します。

b. 「使用可能」ペインから「選択済」ペインに階層を移動して、ディメンション・カタログで使用する階層を指定します。

c. 「プランの管理」からプランを作成する際に、その階層セットを分析に使用するプランにディメンション・カタログを割り当てます。

3. 「サプライ・チェーン・プランニング」の各作業領域には、デフォルトのメジャー・カタログがあります。新しいメジャー・カタログを作成して、メジャーを追加または削除します。

a. 「行の追加」ボタンを使用して新しいカタログを作成するか、「複製」ボタンを使用して既存のカタログを複製します。

b. 「使用可能」ペインから「選択済」ペインにメジャーを移動して、カタログのメジャーを指定します。

c. 「プランの管理」からプランを作成する際に、そのメジャー・セットを使用するプランにメジャー・カタログを割り当てます。

メジャー・カタログを作成して定義すると、「プラン・オプションの編集」ページでプランについてそのメジャー・カタログを選択できるようになります。

4. 「レベルおよび属性」タブをクリックし、必要なディメンションおよび階層を選択します。a. 「ディメンション」リストでディメンションを選択します。b. オプションとして、「階層」リストで階層を選択します。c. 「検索」アイコン・ボタンをクリックします。d. ピボット表およびグラフに表示されるレベル名を変更するには、行を選択し、「表示するレベル名」フィールドにレベル名を入力します。

注意: 階層の最下位レベルについては、「表示するレベル名」フィールドを編集できません。

e. 表およびグラフに特定のメンバー識別子を表示するには、ディメンション(製品、組織またはリソース)およびレベルを選択し、「表示するメンバー識別子」列の値を選択します。

ディメンション レベル 「表示するメンバー識別子」のオプション

製品 品目 「品目名」、「品目摘要」、「品目名および摘要」または「品目摘要および名前」

組織 組織 「組織名」または「組織コード」

リソース リソース 「リソース・コード」、「リソース名」または「リソース摘要」

57

Page 58: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

リソース ワーク・センター

「ワーク・センター・コード」、「ワーク・センター名」または「ワーク・センター摘要」

リソース 作業領域 「作業領域コード」、「作業領域名」または「作業領域摘要」

リソース 組織 「組織名」または「組織コード」

ヒント: 「組織」ディメンションの組織レベルと「リソース」ディメンションの組織レベルは別々の設定です。同じ識別子を使用するように設定することをお薦めします。

f. 階層の最下位レベルの属性を追加するには、「属性」列の「ページの編集」ボタンをクリックします。

i. 「属性リストの管理」ダイアログ・ボックスで、「行の追加」ボタンをクリックします。

ii. 「属性」リストで属性を選択します。iii. 「属性ラベル」テキスト・ボックスにラベル名を入力して、「OK」をクリックします。

5. プランニング分析の構成ページで、「保存してクローズ」ボタンをクリックします。

ディメンションおよびディメンション・カタログサプライ・チェーン・プランニングでのディメンションおよびディメンション・カタログの使用方法Oracle Fusion Supply Chain Planningには、地理や組織などの様々なディメンションにわたって製品の需要と供給を表示、比較および分析できる階層レベルがあります。サプライ・チェーン・プランニングでは、ディメンションおよび階層の1つのセットを使用して、需要プランニング、供給プランニング、組込み分析および管理分析の集計コンテキストを決定します。

サプライ・チェーン・プランニングには、事前定義のプランニング・ディメンションが用意されています。これらの各ディメンションには事前定義の階層があります。「サプライ・チェーン・プランニング」オファリングを実装するときには、需要および供給の分析に使用するディメンションと階層を決定する必要があります。

各ディメンション・カタログには、プラン・オプションで使用するために有効にされた、様々なディメンションの階層のコレクションが含まれています。デフォルトでは、すべての事前定義階層を計画分析で使用できます。プランに関連しない特定のディメンションを無効にすることもできます。次に例を示します。

58

Page 59: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

需要プランのみを使用する場合、サプライヤ、リソースおよびオーダー・タイプ・ディメンションは関連しないことがあります。販売および業務プランを使用する場合、オーダー・タイプ・ディメンションは関連しません。

サプライ・チェーン・プランニングでは、次の階層が事前定義されています。

顧客需要区分例外タイプオーダー・タイプ組織プラン製品リソースサプライヤソース時間

「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域から「プランニング分析の構成」ページにアクセスします。セキュリティ権限に応じて、「プランニング分析の構成」ページは、「設定および保守」作業領域からも開くことができます。

「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域から「プランニング分析の構成」ページにアクセスするには、次の手順を実行します。

1. 「タスク」パネル・タブをクリックします。2. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランニング分析の構成」リンクをクリックします

「設定および保守」作業領域から「プランニング分析の構成」ページにアクセスするには、次を選択します。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: プランニング分析の構成

「ディメンション・カタログ」タブでは、複数の階層が様々なディメンションで使用できます。特定のディメンション・カタログで使用する階層を指定できます。たとえば、プランで分析に使用する組織タイプ階層、製品タイプ階層または顧客階層を選択できます。ディメンション・カタログを定義したら、その階層セットを分析に使用するプランに割り当てることができます。

プランでデフォルト・ディメンション・カタログとして使用されるディメンション・カタログを選択できます。デフォルト・カタログを選択しない場合、「デフォルト・カタログ」という名前の事

59

Page 60: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

前定義カタログが使用されます。

関連トピック

供給プラン・メジャーのディメンションの有効化または無効化の理由

ディメンション・カタログの設定に関する考慮事項サプライ・チェーン・プランニングには事前定義の計画ディメンションが用意され、それぞれのディメンションに事前定義階層があります。事前定義階層はデフォルト・ディメンション・カタログに含まれ、すべてのプランで使用可能です。

製品ディメンションの階層の選択

事前定義の製品階層がデフォルト・ディメンションに含まれています。デフォルトの製品階層には、品目、カテゴリ1、カテゴリ2の3つの固定レベルがあります。他の製品階層(サプライ・チェーン・プランニング作業領域に収集されたOracle Fusion Product Modelの他の品目カタログ)を、必要に応じてユーザー定義製品階層として有効にすることもできます。

Oracle Fusion Sales and Operations Planningの場合、「ライフサイクル・フェーズ」属性をデフォルト・ディメンションに含めることもできます。

デフォルトでは、Oracle Fusion Product Modelの計画機能領域カタログが製品階層に収集されます。収集を正常に実行するには、次の属性を指定して、製品モデルで計画機能領域カタログを作成する必要があります。

管理レベル = マスター・レベル(組織レベルではない)。カテゴリの階層の許可= いいえ。デフォルト・カテゴリを選択する必要があります。複数品目カテゴリ割当の許可 = 選択しません。カタログ・コンテンツ = リーフ・レベルの品目。

これらの属性を指定して、このカタログを設定しなかった場合、プランニング機能領域カタログは収集されず、製品階層にデータが移入されません。その結果、予測エンジンは製品集計を使用できず、事前定義の表およびグラフの一部は正しく機能しなくなります。

組織ディメンションの階層の選択

企業がデフォルトの組織階層で、組織、ビジネス・ユニットおよび法的エンティティという3つの固定レベルがあります。このデフォルトの組織はOracle Fusion HCMで定義され、そこでのみ変更できます。オプションで、他の組織階層を有効にすることもできます(地域に基づいて、国ごとに1つ)。

60

Page 61: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

顧客ディメンションの階層の選択

デフォルトの顧客階層には、顧客サイト、顧客および顧客クラスという3つの固定レベルがあります。このデフォルトの顧客階層は取引先コミュニティ・モデルで定義され、そこでのみ変更できます。

リソース・ディメンションの階層の選択

デフォルトのリソース階層には、リソース、ワーク・センター、作業領域および組織という4つの固定レベルがあります。このデフォルトのリソース階層はOracle Fusion Manufacturingで定義され、変更することはできません。

サプライヤ・ディメンションの階層の選択

デフォルトのサプライヤ階層には、サプライヤ・サイトとサプライヤという2つの固定レベルがあります。

「例外タイプ」、「オーダー・タイプ」および「ソース」の各ディメンションの階層の選択

事前定義の「例外タイプ」、「オーダー・タイプ」および「ソース」の各ディメンションがデフォルト・ディメンション・カタログに含まれています。それぞれに、単一レベルの階層が1つのみあります。

時間ディメンションの階層の選択

時間ディメンションでは、グレゴリオ暦が唯一の事前に定義されている階層です。他の階層はすべて、オプションでユーザー定義階層として追加できます。これには、Oracle Fusion Supply ChainManagementから収集される在庫組織の稼働日カレンダやOracle Fusion Financialsの会計カレンダがあります。

関連トピック

供給プラン・メジャーのディメンションの有効化または無効化の理由

サプライ・チェーン・プランニングにおけるディメンションとは何ですか。ディメンションは、データを編成する構造です。これにより、ビジネスに関する疑問を解決できるように、データが分類されます。よく使用されるディメンションには、顧客、製品および時間があります。

61

Page 62: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

サプライ・チェーン・プランニングではディメンションをどのように使用できますか。サプライ・チェーン・プランニング・アプリケーションには、製品ディメンションの事前定義階層が付属しています。これらの事前定義階層は、Oracle Fusion Product Modelのディメンション・カタログ構造の一部です。Oracle Supply Chain Planning Cloudアプリケーションで使用するために製品ディメンションを保守およびアップロードできるOracle E-Business Suiteおよびサード・パーティ・システムとの統合がサポートされます。

サプライ・チェーン・プランニングにおけるディメンション・カタログとは何ですか。サプライ・チェーン・プランニングでは、ディメンション・カタログは、プランで使用するために有効にされたディメンションの選択済リストです。サプライ・チェーン・プランニングでは、ディメンション・カタログは、プランで使用するために有効にされた様々なディメンションの階層の選択済リストです。デフォルトではデフォルト・ディメンション・カタログが表示されますが、定義されている別のディメンション・カタログに変更できます。

デフォルト・ディメンション・カタログを変更できますか。はい。サプライ・チェーン・プランニングのデフォルト・ディメンション・カタログは変更できます。ただし、変更する場合は、デフォルト・ディメンション・カタログの複製を作成することをお薦めします。

メジャー・カタログサプライ・チェーン・プランニングでのメジャー・カタログの使用方法メジャー・カタログは、ディメンション・カタログと似ています。各メジャー・カタログには、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかでプランで使用するために有効にできるメジャーのコレクションが含まれています。オラクル社によって事前定義メジャーが提供される一方、一部の作業領域でメジャーを作成し、メジャー・カタログに追加することもできます。

「プランニング分析の構成」ページの「メジャー・カタログ」タブでは、メジャー・カタログを作成したり、メジャー・カタログに対してメジャーを追加または削除できます。

事前定義のメジャー・カタログはデフォルトです。新しいプランを作成するときに使用するメジャー・カタログは、「メジャー・カタログ」タブにあるカタログ・チェック・ボックスに基づき

62

Page 63: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ます。場所別のカタログ・チェック・ボックスは次のとおりです。

「プランニング・セントラル」作業領域では「プランニング・セントラル・カタログ」「販売および業務プランニング」作業領域では「販売および業務プランニング・カタログ」「需要管理」作業領域では「需要管理カタログ」「供給プランニング」作業領域では「供給プランニング・カタログ」

後でデフォルト・カタログを変更しても、そのプランでは、作成時に使用されたものと同じメジャー・カタログが引き続き使用されます。

デフォルト・メジャー・カタログを変更できますか。いいえ。デフォルト・メジャー・カタログを変更することはできませんが、メジャー・カタログを作成し、メジャーのリストを変更して、「プラン・オプション」ページでプランに割り当てることができます。

レベルおよび属性サプライ・チェーン・プランニングでのレベルおよび属性の使用方法「レベルおよび属性」タブでは、プランニング分析でフィルタとして使用できるように、特定の品目および組織の属性(標準フィールドまたはフレックスフィールド)を有効にすることができます。たとえば、分析で使用するためにPLANNER_CODEを有効にすると、その特定の属性に基づいてメトリックおよびメジャーをグループ化できます。

様々なピボット表およびグラフ構成で使用する表示名を作成できます。たとえば、事前定義のレベル名が「製品カテゴリ2」である場合、「ラップトップ」という表示名を入力できます。選択した階層について表およびグラフに表示する識別子を構成することもできます。たとえば、表およびグラフに品目名または品目摘要を表示するように選択できます。

表およびグラフでの摘要の表示

階層内のエンティティ(品目、組織など)の摘要フィールドを使用して、プランニング表およびグラフでプランニング・データを分析できます。摘要フィールドは、そのプライマリ識別子の英数字コードを理解するのが困難な場合に使用できます。次のエンティティについては、プランニング表とグラフに表示するのがコードか摘要かを切り替えたり、両方表示することもできます。

品目組織

63

Page 64: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

リソースワーク・センター作業領域

ヒント: 「組織」ディメンションの組織レベルと「リソース」ディメンションの組織レベルは別々の設定です。同じ識別子を使用するように設定することをお薦めします。

メンバー識別子を変更すると、表およびグラフの拡張基準に影響を与える可能性があります。表またはグラフで拡張フィルタ基準を使用すると、基準は新しいメンバー識別子と比較され、検索結果に影響を与える可能性があります。メンバー識別子への変更によって、フィルタ基準を満たすメンバーが異なったり、メンバーが見つからない場合があります。たとえば、ABで始まる名前は多いですが、ABで始まる摘要はありません。このような変更を行った後は、使用する拡張フィルタ基準が依然として有効であることを確認する必要があります。

注意: セレクタ・ツールでは、「プランニング分析の構成」ページの「レベルおよび属性」タブにある「表示するメンバー識別子」列に構成された内容に基づいて、メンバー値が表示されます。たとえば、品目の場合、品目名のかわりに品目摘要を表示するように表とグラフを構成でき、これは、セレクタ・ツールで作業するときにも同様に表示されます。

このページは役に立ちましたか?

© Oracle About Oracle Contact Us Products A-Z Terms of Use and Privacy Ad Choices

64

Page 65: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

5 プランニング・メジャーこの章の内容は次のとおりです。

サプライ・チェーン・プランニングの事前定義メジャープランニング・メジャーの管理方法メジャーの単位の構成メジャーの通貨の構成メジャーの条件付き書式設定の構成メジャー・データのインポートの集計レベルメジャーの監査証跡の表示ユーザー定義メジャーの管理

サプライ・チェーン・プランニングの事前定義メジャーサプライ・チェーン・プランニング作業領域の1つを使用するとき、多数の事前定義メジャーにアクセスできます。

各事前定義メジャーをレビューするには、次のいずれかを使用します。

「プランニング・メジャーの管理」タスクMy Oracle Supportで使用可能なスプレッドシート

「プランニング・メジャーの管理」タスク

65

Page 66: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「プランニング・メジャーの管理」ページで、メジャーを選択し、「編集」を選択します。「メジャーの編集」ページでは、メジャーを変更できない場合でも、メジャーの詳細をレビューできます。

My Oracle Supportで使用可能なスプレッドシートOracle Supply Chain Planning Cloud: 事前定義済メジャーのリスト(文書ID 2374816.1)を使用します。

事前定義済メジャーのリストのスプレッドシートには、中心的なメジャー属性のみが含まれています。「メジャーの編集」ページを使用して、特定のメジャーに関連付けられているすべての属性を表示できます。

プランニング・メジャーの管理方法「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用して、サプライ・チェーン・プランニングのメジャーをレビューします。複数のメジャーを編集できますが、表示のみが可能なメジャーもあります。ピボット表を使用して様々な集計で編集したデータを表示します。編集結果は、メジャーの定義に基づいて保管されます。

このトピックでは、次のタスクの実行方法について説明します。

メジャーの定義の更新集計パラメータの更新集計解除パラメータの更新メジャーのデータの編集

メジャーの定義の更新メジャーの定義を更新する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域をクリックします。2. 「タスク」パネル・タブをクリックします。3. 「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。4. メジャー・グループを展開し、手動でスクロールするか、検索オプションを使用して検索基準に合致するメジャーをすべて検出します。

5. 変更するメジャーを選択し、「編集」アイコンをクリックします。

注意: メジャー定義コントロールの上部にある「編集の許可」の横にチェック・マークがあるか探し、メジャーが編集可能であることを確認します。

6. 「集計および集計解除」タブをクリックしてメジャー定義を表示します。

66

Page 67: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

データが存続するディメンション、階層およびレベルは、メジャーによって異なります。チェック・マークが付いているディメンションの場合、メジャーは現行ディメンションに定義されています。このようなディメンションには、各メジャーがダイアログ・ボックスに示される単一の階層に定義されています。

7. 「保存してクローズ」をクリックします。

集計パラメータの更新集計パラメータは、ストレージ・レベルから表、グラフまたは情報タイルまで、メジャーのデータが集計される方法を制御します。計算順序では、次のオプションを選択できます。

計算後集計: 最下位のデータ・レベルでメジャーの式を計算してから集計します。集計後計算: メジャーの式で参照されるメジャーをすべて集計してから式を計算します。

集計解除パラメータの更新集計解除方法は、集計解除パラメータの定義によって決まります。時間が含まれる定義の集計解除は、時間が含まれない定義の集計解除と異なることがあります。編集不可のメジャーの場合、集計解除パラメータでの構成がありません。

4つの異なる配賦方法は、次のとおりです。

同一値: データの保存先となる下位レベルの全エントリが同じ値を受け取ります。サービス・レベルは、入力されるパーセントが様々な品目と組織の間で配賦できないときに、「同一値」設定を使用するのに適したメジャーです。均等: データの保存先となる下位レベルのエントリで編集後の値を分散します。各エントリは、更新内容を均等に受け取ります。これは、時間ディメンションでよく見られます。時間ディメンションでは、1週間または1か月間のデータが更新されるのに、日数の共通ストレージ・レベルに配賦する方法について方針がありません。通常、時間ディメンションには、日数での均等配賦をサポートするために、値「均等」に設定します。自己: メジャーの独自の計算前の値を使用して、ディメンション・メンバーの組合せにデータを配賦します。たとえば、品目と組織の組合せです。プラン実行時に、各組合せの重みがメジャーについて計算されて格納されます。これらの重みがデータの配賦に使用されます。たとえば、P1-Org1とP2-Org1の予測がそれぞれ 40と60であるとします。その結果、配賦に使用される重みは、P1-Org1に対しては40%、P2-Org1に対しては60%となります。メジャー: 異なるメジャーの値を使用して配賦します。

メジャーのデータの編集メジャーのデータを編集するには、メジャーが含まれる表を開き、データを入力するセルをダブル

67

Page 68: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

クリックしてデータを入力します。表では、編集可能なセルと編集不可のセルは同じに見えます。しかし、編集可能なメジャーのセルをダブルクリックすると、そのセルには値を入力できます。

メジャー間でのデータのコピーサプライ・チェーン・プランニング表では、1つのメジャーの値を別のメジャーの値を使用して更新できます。場合によっては、メジャーに関連する他のメジャーがあり、これを使用して基準メジャーの値を上書きできることがあります。たとえば、販売予測は次のメジャーのいずれかです。

販売予測: 基準メジャー。調整済販売予測: 販売予測の値を上書きできます。最終販売予測: プランニング・プロセスは調整済販売予測を受け取るか(ある場合)、販売予測を使用します。プランニング・プロセスでは最終販売予測が使用され、手動で加えられた調整もすべて考慮されます。

データ・ソースを指定して、その値をターゲット・メジャー内の選択したセル範囲にコピーできます。前述の例で示した3つのメジャーが含まれた表を使用して、「調整済販売予測」メジャーに関連付けられているセル範囲を選択し、「処理」、「編集」をクリックします。「メジャーの編集」ダイアログ・ボックスで、「販売予測」メジャーを「調整済販売予測」のソース・メジャーとして使用し、10パーセント増加させます。販売予測が200の場合、調整済販売予測は220になります。

メジャーが「メジャーの編集」ダイアログ・ボックスの「ソース・メジャー」の値リストに表示されるには、そのメジャーが表に含まれている必要があります。また、メジャーは編集するメジャーと同じディメンションに適合している必要があります。

集計レベルでメジャーの値を編集すると、値が最下位レベルまで割り当てられます。たとえば、週次データを編集すると、値が日まで割り当てられます。

複数のメジャーを一度に編集することもできますが、循環参照は使用できません。次の例では、Measure3をMeasure1のソース・メジャーとして使用しています。しかし、これと同時にMeasure3はメジャーを10パーセント増やすための編集が加えられています。

メジャー ソース・メジャー 処理 値

Measure1 Measure3 増加率 10

Measure2 Measure2 増加率 10

Measure3 Measure3 増加率 10

このシナリオでは、プランニング・エンジンは使用するソース・メジャーの値(元のMeasure3値を使用するのか、10パーセント増加後のMeasure3の値を使用するのか)を判別できません。循環参照を回避するには、これらの編集を個別に処理する必要があります。

68

Page 69: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

メジャーの単位の構成メジャーは、複数の単位(UOM)および通貨で、別個のメジャーを必要とせずに並べて表示できます。単一のメジャーを様々な値および通貨に変換することで、優れたデータの整合性を得られ、再計算やデータ同期の必要がありません。

また、様々な製品および組織が、異なる単位を使用して外部にロードされるデータを保持していることもあります。たとえば、ヨーロッパで販売されるビタミンはビンで出荷される一方、アジアでの数量は錠剤数単位です。単位を定義することで、これらの値を統合性のある値に変換し、シームレスに集計できます。

メジャーの単位を構成する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域をクリックします。2. 「タスク」パネル・タブをクリックします。3. 「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」をクリックします。4. 単位を構成するメジャーを探し、「編集」をクリックします。5. 「拡張」タブで、「プロパティ」タブを選択します。6. 「基準単位」のデフォルト値としてリストから「単位」を選択します。基準単位は、表示されるデータの変換先となるデフォルト単位を定義します。これは、数値メジャーの場合のみ編集可能で、数値メジャーには製品および組織ベースのレベルがありません。製品および組織を保有するメジャーの場合、定義はデータ・ソースから取得されます。メジャーを使用する際、ユーザー・プロセスを合理化するためにメジャーについて関連するUOMエントリのみを選択する必要があります。

7. 「表示単位」から該当する単位を選択します。単位の定義が完了しました。特定の表またはグラフを使用してメジャーを表示できます。

注意: 同じメジャーを異なる単位で表示するには、元のメジャーのコピーを作成します。希望する別の単位を使用するために、複製したメジャーの名前を変更します。同じメジャーを数値と通貨の両方で表示できます。

デフォルトのUOMを上書きする手順は、次のとおりです。

1. 表を開いて「表示」、「書式メジャー」の順に選択してメジャーを見つけます。2. 変更するメジャーをクリックし、「単位」リストから値を選択します。3. 「保存してクローズ」をクリックします。

69

Page 70: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

メジャーの通貨の構成メジャーは、複数の単位および通貨で、別個のメジャーなしで並べて表示できます。単一のメジャーを様々な値および通貨に変換することで、優れたデータの整合性を得られ、再計算やデータ同期の必要がありません。

メジャーの通貨を構成する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域をクリックします。2. 「タスク」パネル・タブをクリックします。3. 「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。4. 通貨を構成するメジャーを探し、「編集」をクリックします。5. 「拡張」タブで、「プロパティ」タブを選択します。6. 「ベース通貨」のデフォルト値としてリストから「通貨」を選択します。ベース通貨は、表示されるデータの変換先となるデフォルト通貨を定義し、通貨タイプのメジャーでのみ編集可能です。

7. 「表示通貨」から関連する通貨を選択します。メジャーの通貨の定義が完了しました。特定の表またはグラフを使用してメジャーを表示できます。

通貨値を編集できるのは、メジャー・タイプが「通貨」の場合のみです。数値メジャーの場合、タイプを「数値」から「通貨」に変更できます。メジャーのこのインスタンスで使用する通貨を選択します。

注意: 同じメジャーを異なる通貨で表示するには、元のメジャーのコピーを作成します。希望する別の単位を使用するために、複製したメジャーの名前を変更します。同じメジャーを数値と通貨の両方で表示できます。

デフォルト通貨を上書きする手順は、次のとおりです。

1. 表を開いて「表示」、「書式メジャー」の順に選択してメジャーを見つけます。2. 変更するメジャーをクリックし、「通貨」リストから値を選択します。3. 「保存してクローズ」をクリックします。

メジャーの条件付き書式設定の構成条件付き書式設定を使用して、固有の条件が発生した場合にセルの背景色を変更します。処理を要する情報を目立たせてユーザーに認識させるには、条件付き書式設定を使用すると便利です。個々のメジャーに対して条件を定義します。メジャーには1つ以上の書式を適用できます。条件は、構

70

Page 71: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

成された単位および通貨を使用して表レベルで評価されます。異なる単位または通貨が定義されている2つの表では、異なるセルで条件付き書式をトリガーさせることができます。

グローバル条件を構成する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域をクリックします。2. 「タスク」パネル・タブをクリックします。3. 「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。4. 条件を適用するメジャーを探し、「編集」をクリックします。5. 「拡張」タブで、「条件付き書式設定」タブを選択します。6. 「+」アイコンをクリックして行を追加し、情報を入力します。

フィールド名 説明

メジャー 評価に使用するメジャーを探します。メジャーの条件付き書式は別のメジャーを基準にすることが可能です。

条件 選択したメジャーを値または別のメジャーと比較します。

比較するメジャー

選択したメジャーの比較対象となるメジャー

値 「比較するメジャー」が空の場合、この値が選択したメジャーとの比較に使用されます

色 条件を満たした場合のセルの背景色を定義します。

7. 「保存してクローズ」をクリックします。

条件に対するローカルな上書きを構成する手順は、次のとおりです。

1. 表を開いて「表示」、「書式メジャー」の順に選択します。2. 変更するメジャーを見つけて、「条件付き書式設定の上書きの使用」チェック・ボックスを選択します。

3. 「条件付き書式設定」セクションが表示されます。表で使用する新しい条件付き書式を選択します。

4. 「供給プランニング」作業領域を介してアクセスした「プランの作成」表の場合のみ、「条件付き書式設定」セクションに「適用」列と「名前」列が含まれます。「適用」列で、条件付き書式設定を「プランの作成」表内で常に強調表示するのか、それとも、「例外の強調表示」ドロップダウン・リストで選択したときにのみ強調表示するのかを選択します。たとえば、「リソース過負荷」という名前の条件付き書式を設定し、選択時を選択すると、「プランの作成」の「例外の強調表示」ドロップダウン・リストに「リソース過負荷」が表

71

Page 72: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

示されます。5. 「保存してクローズ」をクリックします。

メジャー・データのインポートの集計レベルサプライ・チェーン・プランニングのメジャー・テンプレートを使用して、メジャー・データをインポートします。「需要管理」では、ロードされた予測メジャー・データを日レベルに配賦できます。「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」では、ロードされた予測メジャー・データをスナップショットの一部としてプランニング・レベルで配賦できます。たとえば、「財務予測価額」メジャーは四半期次レベルおよび製品カテゴリ・レベルでロードされ、メジャー・データはそれぞれ月および品目に配賦されます。

メジャー・データは次の集計レベルでインポートできます。

「製品」ディメンションのカテゴリ・レベル「時間」ディメンションの製造カレンダの週次「時間」ディメンションのグレゴリオ暦または会計カレンダの月次および四半期次「顧客」ディメンションの顧客レベル「組織」ディメンションのビジネス・ユニットまたは法的エンティティ・レベル「販売組織」ディメンションの部署、地域またはテリトリ・レベル

共有メジャー(出荷履歴、調整済出荷履歴、記帳履歴、調整済記帳履歴など)は、データを集計レベルでインポートできません。

関連トピック

サプライ・チェーン・プランニング用CSVファイルの作成に使用するインポート・テンプレート

メジャーの監査証跡の表示「メジャー更新の監査証跡」表を使用すると、メジャーの監査証跡を表示できます。この表には、メジャー値に加えられた変更の詳細が監査のために表示されます。数値、日付、文字列など、すべてのメジャー・タイプの監査証跡を表示できます。

「メジャー更新の監査証跡」表は、「需要プラン」、「供給プラン」、「需要と供給プラン」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プラン」の各タイプで使用できます。それぞれのサプライ・チェーン・プランニング作業領域から監査証跡にアクセスできます。

72

Page 73: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「メジャー更新の監査証跡」表には、プランのメジャー・カタログに含まれている編集可能なメジャーのみが表示されます。

注意: 監査行で前値と新規値を表示できるのは、そのメジャーを更新したユーザーだけです。監査証跡を表示する権限がある他のユーザーは、「監査証跡詳細」ページを開いて詳細を表示する必要があります。

セキュリティ権限は、ジョブ・ロールに基づいて、メジャー・グループまたは個別の階層(「品目」、「組織」、「顧客」、「サプライヤ」など)で設定されます。詳細は、「プラン入力」作業領域のタスク・ドロワーから「プランニング・セキュリティの管理」ページを参照してください。

メジャーの監査証跡を表示するには、次のステップを実行します。

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で、「オープン」ボタンをクリックし、ペインを選択します。

2. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、「メジャー更新の監査証跡」表を検索します。その表を選択し、「OK」をクリックします。

3. 「メジャー更新の監査証跡」タブで、特定のメジャー名を入力して「検索」をクリックします。検索基準を入力せずに「検索」ボタンをクリックすると、監査証跡があるすべてのメジャーが表示されます。

4. 「検索結果」リージョンにメジャーの監査証跡が表示されます。これには次の情報が含まれます。

メジャー名: 更新されたメジャーの名前です。最終更新日: メジャーが更新された日時です。更新者: 更新したユーザーの名前です。前値: メジャーの前の値です。新規値: メジャーの新しい値です。詳細: 「詳細」をクリックすると、「監査証跡詳細」ページが開きます。レベル、メンバー、フィルタ・レベル、フィルタ・メンバーなどの追加の詳細をレビューできます。

ユーザー定義メジャーの管理メジャーの作成とメジャー・カタログへの割当てメジャーのレビューに加えて、「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用してメジャーの作成、編集、複製および削除を行います。メジャー・グループを作成し、事前定義メジャーおよび

73

Page 74: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ユーザー定義メジャーを追加することも可能です。

このトピックでは、次のことについて説明します。

メジャーの作成メジャーの複製、編集および削除メジャー・グループの作成メジャー・カタログへのメジャーの割当て

メジャーの作成

事前定義メジャーがビジネス要件を満たさない場合、適切な権限でメジャーを作成できます。作成したメジャーは事前定義メジャーと同じ機能を保有します。

メジャーを作成する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリンクをクリックします。「需要管理」、「供給プランニング」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」、「需要および供給プランニング」、「プラン入力」のいずれかの作業領域からメジャーを作成できます。

2. 「タスク」パネル・タブをクリックします。3. 「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。4. 「処理」メニューの「作成」をクリックします。

a. 「メジャーの作成」ページで、メジャー名および摘要を入力します。b. メジャー・グループを選択します。c. データ型を選択します。d. メジャーをピボット表で編集できるようにする場合は、「編集の許可」チェック・ボックスを選択します。

e. 「範囲の編集」を選択すると、「ロックの編集」タブが有効になり、メジャーの編集可能ステータスを管理できます「範囲の編集」の値により、メジャーが編集可能である時間範囲が決まります。使用可能な値は、「履歴」、「将来」、「履歴および将来」です。

f. 「集計および集計解除」タブで、ディメンション・パラメータを定義します。ディメンション、階層およびメジャー・データを格納するディメンション内の階層レベルを選択します。ディメンションおよび階層を選択した場合、「格納レベル」のデフォルト設定はディメンションの階層の最下位レベルとなります。格納レベルを変更するには、リストから階層を選択して、その階層内で格納レベル・パラメータを設定します。

集計パラメータ: 集計パラメータは、メジャーのデータを集計する方法を制御します。次の2つのオプションがあります。

74

Page 75: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

計算後集計: 「計算後集計」では、最下位のデータ・レベルでメジャーの式を計算してから集計します。集計後計算: 「集計後計算」では、このメジャーの式で参照されるメジャーをすべて集計してから式を計算します。

「時間ディメンション」フィールドで、時間ディメンションに関するデータの集計方法を制御する集計機能を選択します。その他のディメンションのフィールドは、時間ディメンションのフィールドと同じです。これらのオプションでは、時間を除いたすべてのディメンションにわたってデータを集計する方法を制御します。「加重単位」フィールドは、時間ディメンションまたはその他のディメンションのいずれかに対して「加重平均」を集計パラメータとして選択した場合にのみ、使用できます。これにより、加重平均計算を実行するメジャーを選択できます。集計タイプには、「合計」、「平均」、「加重平均」、「最小」、「最大」、「件数」、「最新」、「中央値」、「差異」および「標準偏差」があります。集計解除パラメータ: 集計解除パラメータは、集計レベルのデータに対する変更をストレージに配賦する方法を制御します。これは、データ変更をピボット表で行った場合の他、需要予測で行われた場合にも使用します。プラン実行時に、各組合せ(品目-組織など)の重みがメジャーについて計算されて格納されます。これらの重みがデータの配賦に使用されます。たとえば、P1-Org1とP2-Org1の予測がそれぞれ 40と60であるとします。その結果、配賦に使用される重みは、P1-Org1に対しては40%、P2-Org1に対しては60%となります。「集計解除タイプ」フィールドのパラメータには、「メジャー基準」、「自己基準」、「均等」および「同一値」があります。デフォルト・パラメータは「均等」です。「集計解除基準」フィールドは、「集計解除タイプ」で「メジャー基準」を選択した場合のみ使用できます。メジャーのリストから集計解除基準として使用するメジャーを選択します。「セカンダリ基準」フィールドは、「集計解除タイプ」で「メジャー基準」または「自己基準」を選択した場合のみ使用できます。「セカンダリ基準」の値は、「記帳履歴平均」または「出荷履歴平均」です。「セカンダリ基準」メジャーは、基準メジャーに値がない場合に選択されます。事前計算された比率がセカンダリ基準として含まれるメジャーのみ選択できます。つまり、これらはプラン実行時に計算されます。

g. 「式」タブで、新しい式をメジャーに定義します。格納された情報以外の値を表示する必要がある場合に、式を作成します。式は、多種多様な計算および情報に対して柔軟性に富んだフレームワークを提供します。メジャーの式では、他のメジャー、演算子および数値を参照します。「式」のサブタブでは、次のとおりです。

「関数」タブでは、使用可能な関数、摘要および関数の使用例がリスト表示され

75

Page 76: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ます。「メジャー」タブでは、使用可能なメジャー、摘要およびデータ型がリスト表示されます。「挿入」ボタンにより、強調表示されたメジャーが関数または算術演算子を指定できる式作成領域に挿入されます。「属性」タブでは、品目レベルで「製品」ディメンションに使用できる属性がリスト表示されます。属性の摘要およびデータ型が摘要ペインに表示されます。

式を完成したら、「検証」ボタンを使用して構文が正しいことを確認します。エラー・メッセージまたは成功メッセージが表示されます。

h. 「ロックの編集」タブでは、メジャー式に似た新しい式を定義できます。違いは、式の結果を評価して表示するのではなく、式の結果を使用してメジャーの編集可能ステータスを制御または調整します。式がtrueと評価された場合、メジャーは編集できないようロックされます。式は表が実行されるたびに評価され、関連するメジャーまたは属性が変更されると変化します。

i. 「拡張」タブで、「プロパティ」タブをクリックして次のパラメータをレビューします。

「共有メジャー」チェック・ボックスを選択した場合、メジャーは複数のプランで共有されます。デフォルトでは、このパラメータは選択されていないため、メジャーはプラン固有です「現在のデータでリフレッシュ」チェック・ボックスを選択した場合、現在のメジャー値には、アプリケーションに結果を格納するためのプレースホルダが必要です。たとえば、データがレガシー・アプリケーションまたは他のアプリケーションからインポートされる編集不可のメジャーがあります。このチェック・ボックスを選択すると、定義済のディメンション別にメジャーを格納する領域が割り当てられます。「換算タイプ」を使用すると、表中のメジャーに使用できる有効な単位(UOM)および通貨換算を定義できます。「基準単位」では、表示されるデータの変換に使用するデフォルトの単位を定義します。このフィールドは、数値メジャーの場合のみ編集可能で、数値メジャーには製品および組織ベースのレベルがありません(製品および組織を保有するメジャーの場合、定義はデータ・ソースから取得されます)。表、グラフまたはタイルで役立つ、関連する単位を選択します。選択したUOMのみが、表またはグラフでの選択肢として使用できます。ベース通貨は、表示されるデータの変換先となるデフォルト通貨を定義します。このフィールドは、「通貨」タイプのメジャーの場合のみ編集可能です。価格表を使用して数量を値に変換しますが、その値が通貨に変換されます。「データ参照」値を使用すると、メジャーを値リストとして表示するデータ参照ソースを指定できます。ソース属性には、「なし」(デフォルト)、「レベル」および「リスト」の3つのオプションがあります。

ソース = 「レベル」の場合、メジャー・リストで表示するレベルおよび属性

76

Page 77: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

を指定する必要があります。ソース = 「リスト」の場合、値リストを作成および管理できます。そのリストに対してメンバーを追加または削除できます。

j. 「拡張」タブで、「目標」タブをクリックして、メジャーの目標として低い値と高い値のどちらが適切であるかを定義します。

k. 「拡張」タブで、「条件付き書式設定」タブをクリックして、メジャーの条件付き書式設定を定義します。

5. 「保存してクローズ」をクリックします。

メジャー・カタログへのメジャーの割当て

プランでユーザー定義メジャーを使用するには、プランのメジャー・カタログに新しいメジャーを追加します。「プランニング分析の構成」に移動して、「メジャー・カタログ」タブでプランのメジャー・カタログを見つけます。「使用可能なメジャー」ペインで、新しいユーザー定義メジャーを検索し、「選択したメジャー」に追加します。プラン実行の実行後に、表を作成するか既存の表を使用し、新しいメジャーをその表に追加できます。

メジャーの複製、編集および削除「タスク」ドロワーで使用できる「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用すると、ユーザー定義メジャーを複製、編集または削除できます。

メジャーを複製する場合: メジャーのリストからメジャーを選択し、ツールバーで「処理」メニューを選択して「複製」をクリックします。既存のメジャーの複製は、新しいメジャー定義を作成するための開始点となります。メジャーを複製した場合、デフォルトの名前は「<元のメジャー名>のコピー」です。複製したメジャーの他の定義は、元のメジャーと同じままです。

メジャーを編集する場合: メジャーのリストからメジャーを選択し、「処理」メニューを選択して「編集」をクリックします。メジャーの編集では、既存のメジャーを選択して属性を編集できます。

メジャーを削除する場合: メジャーのリストからメジャーを選択し、「処理」メニューを選択して「削除」をクリックします。メジャー削除の影響を認識できるように、表が含まれるすべてのオブジェクトとメジャー・グループの完全リストが表示されます。

メジャー・グループの作成「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用してメジャー・グループを作成します。メジャー・グループは、頻繁に必要となるメジャーをまとめてグループにする場合に作成します。ビジネス・ニーズに応じて、メジャー・グループを作成してメジャーを適切なグループに関連付けることができます。

77

Page 78: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

メジャー・グループを作成する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリンクをクリックします。2. 「タスク」パネル・タブをクリックします。3. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。

4. 「処理」メニューの「グループの作成」をクリックします。名前と摘要を入力します。「使用可能なメジャー」ペインからメジャーを選択して、「選択したメジャー」ペインに移動できます。

5. 「保存してクローズ」をクリックします。

表またはグラフを作成または編集する際に、セレクタ・ツールでメジャー・グループを作成することもできます。ヘッダー・セクションの「グループ」フィールドで、値リストから「グループの管理」を選択します。プラス・アイコン「+」を使用して行を追加し、名前を入力して「保存」をクリックします。

メジャーのグローバル目標の構成メジャーの作成または編集時に「目標」タブを使用してメジャーにグローバル目標を定義できます。「メジャーの作成」ページで、「拡張」タブをクリックし、次に「目標」タブをクリックしてグローバル目標を選択します。

低い値がよいか高い値がよいかを定義します。たとえば、収益の場合は高い値がよく、費用の場合は低い値がよいです。

グローバル目標の場合、範囲の下限または上限を指定できます。

「目標」オプションは、タイプが「通貨」、「数値」および「パーセント」のメジャーにのみ使用できます。グローバル目標を使用すると、まずメジャーに対して低い値がよいか高い値がよいかを定義できます。範囲は、メジャーを目標と比較して情報タイルなどで表示するする際に、ページに表示されます。グローバル目標は、メジャー・レベル・パラメータであり、データのサブセット専用に定義されるわけではありません。たとえば、ある組織に対しては目標1000を、別の組織に対しては目標50000を指定することはできません。

このページは役に立ちましたか?

78

Page 80: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

6 プランニング・データの収集この章の内容は次のとおりです。

サプライ・チェーン・プランニングのデータ収集の概要グローバル・エンティティサプライ・チェーン・プランニングのデータ収集タイプデータ収集のためのプランニング・ソース・システムの管理オーダー・オーケストレーションおよびオーダー納期回答プロセスが収集されたプランニング・データを使用する方法データ収集によるエンティティの相互参照の有効化方法プランニング・プロセスによる作業定義および品目構成の収集方法Oracle Fusionソース・システムの外部データ・コレクションの有効化Oracle Fusionソース・システムからのプランニング・データの収集その他および外部のソース・システムからのプランニング・データのロード収集プロセスの検証顧客データの集計

サプライ・チェーン・プランニングのデータ収集の概要サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかからプランを実行するには、プランニング・データ・リポジトリにデータを収集する必要があります。オーダー納期回答およびオーダー管理のプロセスでも、プランニング・データ・リポジトリを使用してオーダーへの納期回答およびオーダーの管理を行います。

80

Page 81: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

データを収集してプランニング・データ・リポジトリに格納するには、いずれかの「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域から次のタスクを実行します。

プランニング・データの収集: このタスクは、Oracle Fusionソース・システムからデータを収集する場合に使用します。ファイルからプランニング・データのロード: このタスクは、完全に外部のソース・システムからデータを収集する場合に使用します。

セキュリティ権限によっては、これらのタスクを手動で追加する必要がある場合があります。「設定および保守」作業領域で、次の設定を使用します。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: プランニング・データの収集

次の図は、プランニング・データ・リポジトリへのデータの移入に使用できる収集プロセスを示しています。

プランニング・データの収集データ収集プロセスには、2つのステップがあります。「プランニング・データの収集」プロセスでは、まずOracle Fusionソース・システムからステージング表にデータがプルされます。その後、ステージング表からプランニング・データ・リポジトリにデータがロードされます。

「プランニング・データの収集」ページでは、次のタブを使用して、収集するデータを選択します。

81

Page 82: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

参照データ需要プランニング・データ供給プランニング・データ

参照データのほとんどは、グローバル・エンティティです。グローバル・エンティティは、すべてのソース・システムに共通します。たとえば、単位(UOM)はすべてのソース・システムに共通します。供給プランニングおよび需要プランニングのデータは、トランザクション・データです。トランザクション・データのほとんどは、ローカル・エンティティです。ローカル・エンティティは、各ソース・システムに固有です。たとえば、手持数量は各ソース・システムに固有です。

収集フィルタを選択して、収集するデータをさらに絞り込むこともできます。選択内容は収集テンプレートに保存できます。

ファイルのプランニング・データのロードこのオプションは、CSVファイルを使用してプランニング・データ・リポジトリにデータを移入する場合に使用します。

ファイルから計画データをロードするには、次のステップを実行します。

1. CSVファイルを作成します。CSVファイルを作成するために、事前定義の一連のMicrosoftExcelファイルをインポート・テンプレートとして使用できます。

2. CSVファイルをインポートします。ナビゲータで「ファイル・インポートおよびエクスポート」をクリックし、新しいインポートを作成します。アカウントにscm/planningDataLoader/Importを指定します。

3. 「ファイルのプランニング・データのロード」プロセスを実行します。プロセスを送信すると、まず、CSVファイルからステージング表にデータがプッシュされます。その後、ステージング表から計画データ・リポジトリにデータがロードされます。

関連トピック

既存の設定データの更新

グローバル・エンティティデータ収集において、Oracle Fusion Supply Chain Planningでは、特定のビジネス・エンティティをグローバル・エンティティと呼びます。グローバル・エンティティは各インスタンスに固有であり、すべてのソース・システムに共通します。Oracle Fusionソース・システムから収集されたか、あるいはファイル・ベース・データ・インポート(FBDI)方法を使用して外部ソース・システムから収集されたかに関係なく、グローバル・エンティティは共通です。

82

Page 83: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

グローバル・エンティティのデータを収集するとき、プランニング・データ・リポジトリはグローバル・エンティティの各インスタンスのレコードを1つのみ格納します。データ収集プロセスによってグローバル・エンティティからソース・システム参照が削除され、データ・リポジトリにデータが格納されます。データ収集プロセスにおいて、グローバル・エンティティの同じインスタンスが複数のソース・システムから収集される場合、データ・リポジトリには最後の収集の値が格納されます。

たとえば、次のシナリオは、3つのソース・システム(それぞれの名前はソース・システムA、B、C)から単位(UOM)と呼ばれるグローバル・エンティティを収集する方法について説明しています。

ソース・システムAには単位のインスタンスがあります。ソース・システムAから単位を収集しているときに、キログラム単位が収集されます。キログラム単位が収集されるのはこのときが初めてです。データ収集プロセスでは、データ・リポジトリ内にキログラム・レコードが作成されます。ソース・システムBには単位のインスタンスが存在しません。ソース・システムBから単位を収集しているときに、データ収集プロセスによってキログラム値が収集されることはありません。ソース・システムBにはキログラム単位のレコードが存在しなかったため、データ収集プロセスによってデータ・リポジトリ内のキログラム・レコードが変更されることはありません。ソース・システムAからのキログラム値のレコードは依然として有効です。ソース・システムCには単位のインスタンスがあります。ソース・システムCから単位を収集しているときに、キログラム単位が再収集されます。ソース・システムCからの値に一致させるように、データ収集プロセスによってデータ・リポジトリにキログラム・レコードが登録されます。

注意: FBDI収集方法を使用する場合、グローバル・エンティティ・ファイルにはソース・システムが必要です。収集フレームワークでは、ソース・システムが各レコードのソース・システムに一致するか確認されます。ソース・システム識別子によって各データ・レコードにマークが付けられます。

サプライ・チェーン・プランニングでは、次のエンティティがグローバル・エンティティとして分類されます。

オーダー・オーケストレーション参照オブジェクト単位および単位換算需要区分通貨および通貨換算区分出荷方法(運送業者、輸送モード、サービス・レベル)顧客と顧客サイトサプライヤおよびサプライヤ・サイトリージョンとゾーン

83

Page 84: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

承認済サプライヤ・リストサプライヤ生産能力プランナ

サプライ・チェーン・プランニングのデータ収集タイププランニング・データを収集するときに「プランニング・データの収集」タスクで指定するパラメータの1つに「収集タイプ」パラメータがあります。このタスクは、任意のサプライ・チェーン・プランニング作業領域から選択できます。「収集タイプ」パラメータに対して、次のいずれかの値を選択できます。

ターゲット: 大量のソース・システム・データを収集する場合は、「ターゲット」収集タイプを選択します。通常、「ターゲット」収集タイプは、トランザクション・データの一括アップロード、インスタンスのアップグレード、収集フィルタの変更などのシナリオで使用します。ネット・チェンジ: 正常に完了した最後の収集サイクル以降の変更されたデータおよび新しいレコードを収集する場合、「ネット・チェンジ」収集タイプを選択します。自動選択: プランニング・プロセスによって各エンティティに適切な収集タイプを決定および自動選択する場合は、「自動」収集タイプを選択します。

ターゲット「ターゲット」収集タイプは、データ・リポジトリ内のデータに対して完全なリフレッシュを実行する場合に使用します。このモードでは、選択されたエンティティの既存のデータがプランニング・プロセスによってデータ・リポジトリから削除されます。次に、選択したエンティティのデータが、後でソースから収集された場合に、削除されたデータが、そのデータに置き換えられます。

注意: 品目原価、リソース可用性、会計カレンダ、すべての出荷および記帳履歴データの各データ収集エンティティについては、「ターゲット」収集タイプのみを使用できます。

ネット・チェンジ「ネット・チェンジ」収集タイプを使用すると、データが増分収集されます。「ネット・チェンジ」収集タイプでは、変更された、または新しいデータのみが収集されます。通常、「ネット・チェンジ」収集タイプを使用してデータを収集する方が、「ターゲット」収集タイプを使用するよりも高速です。一般的に、「ネット・チェンジ」収集タイプは、過去にターゲット収集を実行し、

84

Page 85: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

その後、実行システムのデータを適用してプランニング・データを最新の状態に保つ場合に使用します。収集タイプが「ネット・チェンジ」の場合は、需要プランニング・データを選択できません。

自動選択どの収集タイプを選択すべきかわからない場合、およびプランニング・プロセスによって各エンティティの収集タイプを決定する場合は、「自動」収集タイプを使用します。プランニング・プロセスでは、各エンティティが複数のファクタ(エンティティの最後の収集日など)に基づいて評価され、エンティティに対して実行する収集(ターゲットまたはネット・チェンジ)が決定されます。収集するエンティティを手動で選択することも、あるいは事前定義されたテンプレートの1つを使用してエンティティを選択することもできます。事前定義されたテンプレートの1つを選択する場合、「参照データ」、「需要プランニング・データ」および「供給プランニング・データ」タブでは変更できません。

データ収集のためのプランニング・ソース・システムの管理プランニング・データ・リポジトリ(オーダー・オーケストレーションおよびプランニング・データ・リポジトリとも呼ばれる)に移入するには、Oracle Fusionソース・システムからデータを収集します。「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域の1つにある「プランニング・ソース・システムの管理」ページで、収集用に組織を使用可能にします。セキュリティ権限に応じて、「設定および保守」作業領域から組織を有効化することもできます。

「設定および保守」作業領域で、次の設定を使用します。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: プランニング・ソース・システムの管理

Oracle Fusionソース・システムOracle Fusionソース・システムは、データ収集のソース・システムに含まれます。サプライ・チェーン・プランニング、オーダー・オーケストレーションおよびオーダー納期回答プロセスは、プランニング・データ・リポジトリに格納されたデータを使用します。「使用可能なコレクション」チェック・ボックスを確実に選択して、収集用に使用可能にする組織を管理します。

「取引先コミュニティ・ソース・システムの管理」ページを開くには、「設定および保守」作業領域に移動し、次を使用します。

85

Page 86: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: 取引先コミュニティ・ソース・システムの管理

外部ソース・システムOracle Fusion Global Order Promisingのファイルからプランニング・データをロードする予定の場合、外部ソース・システムで収集を使用可能にすることもできます。最初に、「取引先コミュニティ・ソース・システムの管理」で、外部ソース・システムを定義する必要があります。

外部ソース・システムには、「その他」と「外部」という2つのタイプがあります。

外部バージョン外部バージョンのソース・システムとは、ソース・システムが他のOracle Fusionアプリケーションに接続されていないことを示します。このソース・システムは、Oracle Fusion Product DataModel、Oracle Fusion Trading Community ModelおよびOracle Fusion Order Management Cloudとは統合されません。外部ソース・システムは、完全に外部のソース・システムとも呼ばれます。他のOracle Fusionアプリケーションに関連する他のソース・システム設定を使用可能にすることはできません。「使用可能なコレクション」チェック・ボックスは、今すぐ選択することも、データ収集を開始する時期に応じて後から選択することもできます。これにより、ファイル・ベースのインポート・プロセスを使用してデータを収集するようにソース・システムを使用可能にできます。

その他バージョンその他バージョンのソース・システムとは、ソース・システムが他のOracle Fusionアプリケーションに接続されていることを示します。このソース・システムは、Oracle Fusion Product DataModel、Oracle Fusion Trading Community ModelおよびOracle Fusion Order Management Cloudと統合されます。外部ソースが「その他」の場合、次の処理が適用されます。

品目、品目構成およびカタログの外部システム・データは、Oracle Product Data ModelCloudにアップロードされます顧客、顧客サイト、リージョンおよびゾーンの外部システム・データは、Oracle TradingCommunity Model Cloudにアップロードされます販売オーダーの外部システム・データは、Oracle Order Management Cloudにアップロードされます

各ソース・システムで収集できるデータのタイプの詳細は、「サプライ・チェーン・プランニング用CSVファイルの作成に使用するインポート・テンプレート」を参照してください。

データ収集のための組織の有効化

86

Page 87: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

組織を使用可能にするプロセスは、ソース・システムのバージョンに応じて異なります。

ソース・システム・バージョンが「Oracle Fusion」の場合にデータ収集用に組織を使用可能にするには、次のステップを実行します。

1. Oracle Fusionソース・システムの「組織リストの管理」ボタンをクリックします。2. 「組織リストのリフレッシュ」ボタンをクリックして、組織リストを更新します3. データの収集元とする組織の「収集に使用可能」チェック・ボックスを選択します。

ヒント: 初期設定時に収集を実行する場合、事前定義されたOracle Fusionソース・システムからオーダー・オーケストレーション参照オブジェクトを収集し、組織の収集を検討してください。収集用に組織を使用可能にした後、最初に組織を収集します。収集結果は、供給ネットワーク・モデル・ページで確認できます。

ソース・システム・バージョンが「外部」(完全に外部のソース・システム)の場合にデータ収集用に組織を使用可能にするには、ファイル・ベースのインポート・プロセスを使用する組織をアップロードします。組織は、収集用に自動的に使用可能になります。

ソース・システム・バージョンが「その他」の場合にデータ収集用に組織を使用可能にするには、次のステップを実行します。

1. 製品データ・モデルの品目組織として組織を定義します。2. ファイル・ベースのインポート・プロセスを使用する組織をアップロードし、その組織を「その他」のソース・システムに関連付けます。

関連トピック

データ収集のための組織の有効化に関する考慮事項フレックスフィールド・マッピングの定義

オーダー・オーケストレーションおよびオーダー納期回答プロセスが収集されたプランニング・データを使用する方法計画データ・リポジトリにデータを移入するには、データ収集を実行します。収集されたデータは、サプライ・チェーン・プランニングのプロセスで使用されるだけでなく、Oracle Fusion OrderManagementのオーダー・オーケストレーション・プロセスとOracle Fusion Global Order Promisingのプロセスでも使用されます。

データ収集

87

Page 88: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

データ収集を実行して、プランニング・データ・リポジトリ(オーダー・オーケストレーションおよびプランニング・データ・リポジトリとも呼ばれる)にOracle Fusionソース・システムまたは完全に外部のソース・システムのデータを移入します。外部ソース・システムからデータをロードする際には、XLSMファイルを使用してデータを必要な形式に編成し、そのデータをCSVファイルに変換します。その後で、CSVファイルをプランニング・データ・リポジトリにアップロードできます。

オーダー・オーケストレーションオーダー・オーケストレーション・プロセスでは、計画データ・リポジトリ内の参照データが直接使用されます。サプライ・チェーン・プランニング作業領域を使用していなくても、オーダー・オーケストレーションの参照エンティティについてはデータ収集を実行する必要があります。

注意: Oracle Fusionソース・システムからデータを収集する前に、ソース・システムについて少なくとも1つの組織を定義する必要があります。1つ以上の組織を設定した後は、「プランニング・ソース・システムの管理」ページで組織リストを更新し、少なくとも1つの組織を収集に使用できるようにする必要があります。どの組織も有効にしていない場合、収集プロセスはエラーで終了します。

オーダー納期回答グローバル・オーダー納期回答プロセスでは、プランニング・データ・リポジトリのデータのインメモリー・コピーを使用します。オーダー・オーケストレーション・プロセスからOracle FusionGlobal Order Promisingにスケジューリング要求または有効数量のチェック要求が送信されると、オーダー納期回答プロセスでは、メイン・メモリーに保管されたデータを使用して、オーダー・オーケストレーションに返信する応答を決定します。メイン・メモリーが常に最新の内容を反映するように、毎収集後に「グローバル・オーダー納期回答」データ・ストアをリフレッシュする必要があります。

関連トピック

グローバル・オーダー納期回答サーバーのリフレッシュ

データ収集によるエンティティの相互参照の有効化方法相互参照を使用すると、相互参照される各エンティティの正しいソース値を特定できます。相互参照用にエンティティを有効にすると、データ収集で特定の値に対して設定した相互参照が注目されます。

88

Page 89: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

エンティティの相互参照を有効にするには、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域の「プランニング・データ収集プロセスの管理」タスクをクリックします。リストからソース・システムを選択し、データ収集時に相互参照されるようにする使用可能なエンティティを有効化します。

「プラン入力」作業領域の「収集データに対する相互参照の関係」ページで、各エンティティの相互参照データを表示できます。

プランニング・プロセスによる作業定義および品目構成の収集方法サプライ・チェーン・プランニング作業領域の作業定義および品目構成データが、OracleManufacturing Cloudで定義されているものと一致しないことがあります。これについては心配する必要はありません。プランニング・アプリケーションは、製造ソース・システムにおける作業定義および品目構成の定義および関連付けに基づいて、データを収集および使用します。

ソース・システム内の作業定義および品目構成作業定義はプランニング・アプリケーションが使用する主要なデータ・ソースです。プランニング・プロセスは製造オーダー品目の作業定義を使用して、コンポーネントおよびリソースの所要量を特定します。作業定義が定義されていない場合、プランニング・プロセスは定義されている品目構成を使用しますが、プランニングを実施するのはコンポーネントのみです。作業定義が定義されていて、品目構成が関連付けられていない場合は、手動でアドホック・コンポーネントを追加できます。品目構成が関連付けられている場合でも、品目構成のコンポーネントに加え、アドホック・コンポーネントも作業定義に追加できます。作業定義には1つの品目構成しか関連付けられませんが、品目構成は親品目内の複数の作業定義に関連付けることができます。

プランニング・データ・リポジトリ内の作業定義および品目構成製造ソース・システムでは、品目の作業定義および品目構成を定義し、様々な方法で関連付けることができます。次の表に、一般的なソース・システム組合せと、収集およびプラン実行プロセスでどのような処理が行われるかを示します。

Manufacturing Cloudの定義

プランニング・データ・リポジトリ内の品目構成名よび作業定義名 プランニング収集プロセス

89

Page 90: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

品目に対し品目構成のみが定義されています。作業定義は定義されていません。

品目構成名が存在し、作業定義名がありません。

プランニング・プロセスで品目構成情報は収集されますが、工順、工程または品目リソースの情報は収集されません。

プランニング・プロセスは品目構成を使用して、コンポーネントのプランニングのみを実施し、リソースのプランニングは行いません。

品目に対し作業定義のみが定義されています。品目構成は定義されていません。

作業定義名が存在し、品目構成名がありません。

プランニング・プロセスで作業定義情報が収集され、品目構成および工順情報が入力されます。

プランニング・プロセスは作業定義内のアドホック・コンポーネントおよび工程割当に基づいて、品目構成にコンポーネント情報と工程連番を入力します。

プランニング・プロセスは作業定義情報を使用して、コンポーネントとリソースの両方のプランニングを実施します。

品目構成と作業定義の両方が品目に定義されています。

作業定義名と品目構成名の両方が存在します。

プランニング・プロセスは作業定義に関連付けられているコンポーネントを使用してプランニングを実施します。プランニング・プロセスは作業定義に関連付けられていない品目構成のコンポーネントを考慮しません。作業定義内で品目構成コンポーネントの使用を上書きできます。

コンポーネントが作業定義に関連付けられている場合、プランニング・プロセスは品目構成からコンポーネント属性(コンポーネントの有効性など)を収集します。

プランニング・プロセスは作業定義を使用してリソースのプランニングを実施します。

品目構成と作業定義の両方が品目に対して定義されていますが、作業定義が品目構成を参照していません。アドホック・コンポーネントが作業定義の工程に割り当てられています。

作業定義名が存在し、品目構成名がありません。

プランニング・プロセスはOracle Fusion製品情報管理ソリューションの品目構成ではなく、作業定義からコンポーネントを収集します。

プロセスは作業定義の工程割当に基づいてコンポーネントのプランニングを実施し、作業定義に基づいてリソースのプランニングを実施します。

Oracle Fusionソース・システムの外部データ・コレクションの有効化外部システムからトランザクション・データをロードする場合は、外部データ収集を有効にします。これは、通常、なんらかのサプライ・チェーン・プロセスが外部アプリケーションで管理されている場合に行います。ファイルベースのデータ・インポート(FBDI)を使用して、これらのアプリ

90

Page 91: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ケーションからトランザクション・データをロードします。

外部データ・ソースは、「在庫および資材管理」、「調達」、「オーダー管理」および「製造」の機能領域で使用できます。機能領域の外部データ収集を有効にする場合は、次の制限に注意してください。

オーダー構成、直接出荷およびバック・トゥ・バック履行は使用できません。機能領域に関連付けられたエンティティは、Oracle Fusionソース収集で使用できなくなります。たとえば、オーダー管理を有効にすると、販売オーダー・エンティティをOracleFusionソース収集用として「プランニング・データの収集」ページで選択できなくなります。

この表は、各機能領域のエンティティを示しています。

機能領域 エンティティ

在庫および資材管理 手持数量および転送オーダー

調達 購買オーダーおよび購買依頼

オーダー管理 販売オーダーおよび予約

製造 作業オーダー供給、リソース可用性、リソース、作業定義、品目構成

外部データ収集の有効化次の手順を実行して、外部データ収集を有効にします。

1. 任意の供給プランニング作業領域ページから、「タスク」パネルで「プランニング・ソース・システムの管理」タスクを選択します。または、「設定および保守」作業領域でこのタスクを使用します。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: プランニング・ソース・システムの管理

2. ソース・システムのリストで、「バージョン」列にOracle Fusionが含まれている行を選択します。

3. 「処理」メニューから、「データ・ソースの選択」を選択します。4. 「外部データ使用可能」チェック・ボックスを選択し、トランザクション・エンティティをソーシングする機能領域を選択します。

注意: 外部データ収集を有効または無効にするたびに、ターゲット・データ収集を実行して、データ・リポジトリのデータが完全にリフレッシュされるようにする必要があります。

91

Page 92: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

Oracle Fusionソース・システムからのプランニング・データの収集サプライ・チェーン・プランニングの異なるデータ・タイプの収集方法データを収集するときには、参照データ、需要データおよび供給データの3つのカテゴリからデータを収集します。「プランニング・データの収集」ページには、これらの各カテゴリのタブがあります。

収集されたデータは、プランニング・データ・リポジトリに保管されます。

次の図は、Oracle Fusionソース・システムからプランニング・データ・リポジトリに収集するデータの3つのカテゴリを示しています。

コールアウトの説明

1. 参照データは、主にOracle Fusion SCM Cloudをソースとします。2. 需要データは、Oracle Order Management Cloud ServiceおよびOracle Materials Management

Cloud Serviceから取得されます。3. 供給データは、Oracle Inventory Management Cloud Service、Oracle Manufacturing Cloud

ServiceおよびOracle Purchasing Cloud Serviceをソースとします。

92

Page 93: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

参照データ

収集プロセスは、主にOracle Fusion SCM Cloudをソースとする参照データから始まります。基本品目、リソース、組織、顧客とサプライヤ、カレンダ・データなどのデータ収集エンティティを収集します。

注意: Oracle Fusion Sales and Operations Planningでは、リソース構成表エンティティを使用して製造品目をその関連のコンポーネントおよびリソース所要量にリンクします。外部ソース・システムからのリソース構成表の収集の詳細は、「計画データ・ファイルのロード」を参照してください。

さらに、Oracle Supply Chain Planning Cloudを使用して次の項目を収集します。

品目構成: 品目レベルの需要をコンポーネント需要および供給に展開するため作業定義: 製造品目のコンポーネントおよびリソース所要量を割り当てるため単位: プラン・データを調整し、プランをある一連の単位から別のものに変換するため原価: 財務の観点からプランをレビューし、計画の意思決定による財務的な影響を評価するため

需要データ

需要データ収集のソースとしては、次の2つが考えられます。

Oracle Order Management Cloud Serviceからの販売オーダー: これを需要予測の基礎として使用するとともに、現在のオーダーで短期予測タイム・バケットの需要を消費できます。Oracle Materials Management Cloud Serviceからの出荷履歴: これを使用して出荷予測を生成できます。

供給データ

供給データは、次の3つのソースから収集します。

Oracle Inventory Management Cloud Service: 手持在庫、予約、資材転送、移動中在庫供給および受入に関連するデータが提供されます。Oracle Manufacturing Cloud Service: 仕掛ステータスおよび製造作業オーダーが提供されます。Oracle Purchasing Cloud Service: 購買依頼および購買オーダーが提供されます。

収集フィルタおよび収集テンプレート共通するエンティティ・セットを繰り返し収集する必要がある場合は、収集フィルタおよび収集テンプレートを使用します。収集フィルタおよび収集テンプレートは「プランニング・データの収集」ページにあります。「プランニング・データの収集」ページを開くには、サプライ・チェー

93

Page 94: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ン・プランニング作業領域のいずれかで「プランニング・データの収集」タスクをクリックします。

セキュリティ権限に応じて、「プランニング・データの収集」ページは、「設定および保守」作業領域から開くこともできます。「設定および保守」作業領域で、次の設定を使用します。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: プランニング・データの収集

収集フィルタ

収集フィルタを使用して、収集プロセスのパフォーマンスと効率を高め、関連性のないデータがプランニング・データ・リポジトリに蓄積されることを防止します。カタログ、オーダー・タイプ、価格表などを利用して、様々なフィルタ基準を使用しながら収集を実行できます。出荷および記帳履歴情報の収集には、日付ベースのフィルタを使用することもできます。

収集フィルタの有効化

収集フィルタを有効にするには、まず、プランニング・データ収集のフィルタ名のロードという予定済プロセスを「予定済プロセス」作業領域から実行する必要があります。この予定済プロセスを実行すると、「プランニング・データの収集」ページでフィルタが有効化されます。これにより、次の収集からフィルタを適用できます。

収集テンプレート

一定期間にわたって一連のデータを繰り返し収集する場合は、収集テンプレートを使用します。特定のニーズに対応する事前定義済テンプレートを1つ選択するか、あるいは独自のテンプレートを作成して後で使用できるように保存することができます。

事前定義済テンプレートをリストから選択するとき、「収集タイプ」フィールドには「自動選択」がデフォルトで設定されます。このフィールドを編集することはできません。また、事前定義済テンプレートを選択すると、「収集フィルタの選択」フィールドは無効になります。

「プランニング・データの収集」ページで収集テンプレートを作成するには、データ収集エンティティを選択し、後で使用できるようにテンプレートを保存します。たとえば、「手持」、「購買オーダー」および「購買依頼」など、特定の供給プランニング・トランザクション・エンティティを頻繁に収集する場合は、これらのエンティティを収集テンプレートとして保存します。これにより、その後の収集サイクルで同じエンティティを選択するためにかかる時間が短縮されます。

アップロード・プロセス中にテンプレート・ファイルにエラーが含まれていた場合は、ログ・ファイルで見つかった問題を修正し、テンプレート・ファイルを再度アップロードしてください。

94

Page 95: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ターゲット収集タイプを使用したデータの収集サプライ・チェーン・プランニング製品で使用されるデータ・リポジトリの完全リフレッシュを実行するには、ターゲット収集を実行します。ターゲット収集は即座に実行することも、プロセスを後で実行するようにスケジューリングすることもできます。需要プランニング・データは「ターゲット」収集タイプを使用した場合にのみ収集できます。

注意: 需要プランニング・データを収集する前に、「プランニング・データ収集のフィルタ名のロード」予定済プロセスを正常に実行しておく必要があります。

「ターゲット」収集タイプを使用して、参照データ、需要プランニング・データおよび供給プランニング・データを収集するには、次のステップを実行します。

1. 「供給プランニング」作業領域または「設定および保守」作業領域から、「プランニング・データの収集」ページにアクセスします。

現在の場所がいずれかの「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域である場合a. 「タスク」パネル・タブをクリックします。b. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランニング・データの収集」リンクをクリックします。

現在の場所が「設定および保守」作業領域である場合は、次を選択します。オファリング: サプライ・チェーン・プランニング機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: プランニング・データの収集

2. 「プランニング・データの収集」ページで、次のステップを実行します。「パラメータ」タブで、次を実行します。

a. ソース・システムを選択します。b. 収集タイプとして「ターゲット」を選択します。需要プランニング・データは「ターゲット」収集タイプを使用した場合にのみ収集できます。

c. 「収集フィルタの選択」をクリックして収集フィルタを選択します。「参照データ」サブタブで、必要な参照エンティティを「選択したエンティティ」領域に移動します。「需要プランニング・データ」サブタブで、プランニング・データ・リポジトリに履歴需要データを取り込むオプションを設定します。プランニング・プロセスでは、統計予測に履歴需要データが使用されます。

収集時間枠オプション: データを収集する固定日付範囲またはローリング日付範囲を指定できます。「固定日付範囲」オプションを使用すると、指定した日付範囲内の履歴データを収集できます。

95

Page 96: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「ローリング日付範囲」オプションを使用すると、指定した日数分の履歴データを収集できます。たとえば、週次で予測する場合は「収集する日数」フィールドに「7」を指定して、1週間に1回需要履歴データを収集します。データ収集によって、最近の週の需要履歴データが収集されます。「期間の自動ロール・オフ」を選択すると、需要履歴データの収集を実行するたびに、「保持する日数」フィールドに指定した日数分の履歴データが切り捨てられます。たとえば、52週間分の履歴データに基づいて各週の予測を行う場合は、「期間の自動ロール・オフ」チェック・ボックスを選択し、「保持する日数」に364日を指定しますこの設定によって、毎週データを収集しながら、最新の52週間分の履歴を保持し、52週よりも古い履歴データを自動的にパージできます。履歴メジャーおよび属性: 出荷履歴メジャーと記帳履歴メジャーを選択します。ETO品目の収集: 関連付けられたベース・モデルから受注設計生産(ETO)品目の記帳および出荷履歴を収集するには、「関連付けられたベース・モデルから履歴を収集」を選択します。このオプションを選択しない場合、履歴は標準のETO品目から収集されます。履歴データ・オプション: 特定のオーダー・タイプのみを収集する場合は、「含めるオーダー・タイプ」値リストから選択します。デフォルトでは、すべてのオーダー・タイプが含められます。組織レベルの消費在庫トランザクションを収集するには、「組織 - 含める消費在庫トランザクション」を選択します。収集できるのは、転送オーダーの在庫トランザクションまたはすべての消費在庫トランザクションのみです。保管場所レベルの消費在庫トランザクションを収集するには、「保管場所 - 含める消費在庫トランザクション」を選択します。収集できるのは、保管場所プランニングに対して使用可能にした組織の転送オーダーの在庫トランザクションまたはすべての消費在庫トランザクションのみです。金額データを収集するには、「履歴に関する金額データの収集」チェック・ボックスを選択します。追加オプション: 収集の追加オプションを選択します。価格表の収集: 価格表の収集フィルタで指定された価格表を収集するか、フィルタが指定されていない場合はすべての価格表を収集します。オーダー構成データの収集: 履歴メジャーおよび属性を選択した場合は、関連するチェック・ボックスを選択して出荷履歴オプションおよび記帳履歴オプションを収集します。販売組織階層: 1つ以上の販売階層を収集するには、「販売組織階層収集可能」を選択します。

「供給プランニング・データ」サブタブで、次のようにします。a. 必要な供給エンティティを「選択したエンティティ」領域に移動します。b. リソース可用性を収集する場合、日付範囲タイプとして「固定」または「収集実

96

Page 97: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

行日を基準」を選択します。「固定」を選択した場合、リソース可用性を収集するための開始日と終了日を指定します。「収集実行日を基準」を選択した場合は、「収集ウィンドウ(日数)」フィールドに日数を入力します。入力した数値によって、ローリング時間ウィンドウに基づいてリソース可用性を収集するための収集ウィンドウが日数で決定されます。このローリング時間ウィンドウは、コレクションを実行した日付に基づいて自身を調整します。たとえば、90を指定した場合、収集の実行日以降の90日間のリソース可用性が毎回収集されます。

注意: リソース可用性収集の日付範囲タイプの選択は、後で使用するために収集テンプレートとして保存できます。

c. リソース可用性の既存のデータを収集できます。d. リソース可用性データを再生成してから、データを収集することもできます。「データを再生成してから収集」オプションを選択すると、収集プロセスによってまず「リソース可用性ジョブの更新」予定済プロセスが実行され、続けてリソース可用性データが収集されます。

3. (オプション)「スケジュール」タブをクリックし、収集をできるだけ早く実行するように設定するか、または別の時間に実行するようにスケジュールします。

4. 「送信」をクリックして収集プロセスを開始します。5. 「予定済プロセス」ページを使用して、収集ステータスをモニターします。6. 「プラン入力」作業領域で、収集されたデータをレビューします。

関連トピック

転送オーダーの予測消込の設定

ネット・チェンジ収集タイプを使用したデータの収集Oracle Fusionソース・システムからデータを収集するには、ネット・チェンジ収集を実行するか、プロセスを後で実行するようにスケジュールします。ネット・チェンジ収集を実行する前に、選択したエンティティに対してターゲット収集を実行する必要があります。最初のターゲット収集後に、ネット・チェンジ収集を実行できます。

「ネット・チェンジ」収集タイプを使用して、参照データおよび供給プランニング・データを収集するには、次の手順を実行します。

1. サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかで作業している場合は、「タスク」パネル・タブをクリックします。「タスク」パネル・ドロワーで、「プランニング・データの収集」タスクをクリックします。「設定および保守」作業領域で作業している場合は、次を使用します。

オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

97

Page 98: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

機能領域: サプライ・チェーン・プランニング構成タスク: プランニング・データの収集

2. 「プランニング・データの収集」プロセスの次のパラメータを指定します。a. ソース・システムを選択します。b. 収集タイプとして「ネット・チェンジ」を選択します。

注意: ネット・チェンジ収集タイプでは、フィルタの基準および需要プランニング・データに変更を加えることはできません。

c. 「参照データ」タブで、必要な参照エンティティを「選択したエンティティ」領域に移動します。

d. 「供給プランニング・データ」タブで、必要な供給エンティティを「選択したエンティティ」領域に移動します。

3. (オプション)「スケジュール」タブをクリックし、収集をできるだけ早く実行するように設定するか、または別の時間に実行するようにスケジュールします。

4. 「送信」をクリックして収集プロセスを開始します。5. 「予定済プロセス」ページを使用して、収集ステータスをモニターします。6. 「プラン入力」作業領域で、収集されたデータをレビューします。

関連トピック

既存の設定データの更新

ネット・チェンジ収集タイプに対する組織グループ収集使用可能組織グループを使用して、ソース・システムから特定の組織へのネット・チェンジ・データ収集を制限できます。また、収集に組織グループを使用すると、ネット・チェンジ収集の複数のインスタンスを一度に実行する場合に、データが重複する可能性を排除できます。プランナは、互いを待機することなく組織について収集を実行できます。

顧客への出荷のために、組織がソース・システム内のD1およびD2物流センターのみを考慮する単純な例を考えてみましょう。このような場合、組織グループを作成し、組織グループにD1およびD2を割り当て、このグループ専用のネット・チェンジ・データを収集できます。

注意: 始める前に、組織グループが作成されていることを確認します。供給プランナは、「供給ネットワーク・モデルの保守」ページの「組織グループの管理」ボタンを使用して組織グループを作成および管理します。

これらを実行して、組織グループのネット・チェンジ・データを収集します。

1. 「供給プランニング」作業領域の「プランニング・データの収集」ページまたは「ファイルからプランニング・データのロード」ページにアクセスします。

2. ソース・システムを選択します。組織グループはソース・システム内で管理されます。

98

Page 99: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

3. 「ネット・チェンジ」収集タイプを選択します。データ収集の組織グループは、収集タイプが「ネット・チェンジ」の場合にのみ選択できます。

4. 組織グループ収集を使用可能にしてから、組織グループを選択します。5. ネット・チェンジ・データ収集を実行します。手順は、この章の「ネット・チェンジ収集タイプを使用したデータの収集」を参照してください。

注意: 組織グループおよびその他のデータ収集エンティティを選択した後、その選択内容をテンプレートとして保存することもできます。詳細は、この章の「収集フィルタおよび収集テンプレート」を参照してください。

関連トピック

供給ネットワーク・モデルの保守方法

その他および外部のソース・システムからのプランニング・データのロードファイルからのプランニング・データのロード方法特定のビジネス・オブジェクトについては、CSVファイルを使用して、「ターゲット」または「ネット・チェンジ」方法でデータをアップロードできます。

注意: CSVファイルを作成するには、このために用意されている一連のMicrosoft Excelテンプレート・ファイルを使用できます。テンプレートは、Oracle Help CenterでSCMCloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイドからダウンロードできます。

選択したエンティティのデータをプランニング・データ・リポジトリでリフレッシュする場合は、「ターゲット」モードを使用します。データを増分収集する場合は、「ネット・チェンジ」モードを使用します。「ネット・チェンジ」収集モードでは、変更された、または新しいデータのみが収集されます。「ネット・チェンジ」モードを使用したデータ収集は、「ターゲット」モードと比較して高速です。「ネット・チェンジ」モードは、実行システムのデータを適用して計画データを最新の状態に保つために使用します。

次の図は、ファイルからデータを収集するプロセスを示しています。

99

Page 100: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ファイルから計画データをロードするには、次のステップを実行します。

1. Microsoft Excelテンプレートを使用して、CSVファイルを作成します。2. ファイルから計画データをロードするプロセスを実行します。3. 計画データのロード・プロセスを検証します。4. ロードしたデータをレビューします。

プランニング・データをロードするためのCSVファイルの作成サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかまたは「設定および保守」作業領域で「ファイルからプランニング・データのロード」タスクを実行するには、ロードするデータを準備する必要があります。インポート用のファイルを作成するために使用する、必要なCSVファイルを作成する必要があります。この手順では、CSVファイルを作成して、計画データをロードできるように準備する方法について説明します。

1. Oracle Supply Chain Management Cloudのファイルベースのデータ・インポート・ガイドで、該当するファイル・インポート・テンプレート(XLSMファイル)を探します。テンプレートをローカル領域に展開します。CSVファイルの作成およびインポートの詳細は、Oracle SCM Cloud Oracle SCM Cloudの共通機能の実装ガイドの外部統合の章で、Oracle Cloudの外部データ統合サービスの項を参照してください。

2. 準備するエンティティのテンプレート・ファイルを開き、ファイル・インポート・テンプ

100

Page 101: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

レート・ワークシートにデータを入力します。CSVファイルを生成する前に、テンプレート・ファイルでマクロを有効にする必要があります。

注意: 日付が含まれるセルについて、データがデータ型の正しい書式に設定されていることを確認します。たとえば、日付はYYYY/MM/DDに設定する必要があります。

3. ワークシートでのデータの準備が終了したら、CSVファイルを生成します。CSVファイルの生成ボタンは、ワークブックの「手順およびCSVの生成」ワークシートにあります。

4. 生成したCSVファイルを保存する際、エンティティの提示名を使用する必要があります。アンダースコアや他の文字をファイル名に追加できます。たとえば、CSVファイルにShipmentHistory_abc.csvと名前を付けたり、ファイルにLoadingCSV.zipと名前を付けることができます。

5. 圧縮ユーティリティを使用して、CSVファイルをzipファイル形式に圧縮します。zipファイルには任意の名前を付けることができます。

注意: 1つのソース・システムに対する単一の圧縮ファイルに、複数のCSVファイルを含めることができます。ロード・プロセスでは、それらが順番にアップロードされます。CSVファイルを選択し、直接圧縮します。ファイルが格納された親フォルダを圧縮しないでください。

これで、プランニング・データを収集するためにアップロードするファイルの準備が完了しました。

データ収集順序このトピックでは、データ収集時に従う必要がある順序を取り上げます。データ収集では、事前定義された順序でエンティティが収集されます。収集されたエンティティによって、供給プランニング計算の基礎が形成されます。データの正確性を確保するために、必ず適切な順序でエンティティを収集する必要があります。先行するエンティティを収集せずにエンティティを収集することはできません。CSVファイルを使用して外部ソース・システムからデータを収集する場合、データ収集順序はきわめて重要です。

すべてのエンティティに対してターゲット収集を実行する場合は、収集の順序を無視できます。なぜなら、ターゲット収集では、1つの収集要求内にあるすべてのエンティティの収集順序が自動化されているからです。1つの要求で多くのエンティティを収集する場合、このトピックで示す順序に従ってエンティティが収集されます。数個のエンティティのみを収集する場合は、収集順序に関する情報を認識しておく必要があります。たとえば、品目やリソースを収集する前に作業オーダーを収集すべきではありません。

ワークフローをシンプルにするために、収集順序は2つに分けられています(パートAとパートB)。パートBの収集エンティティはパートAの収集エンティティに応じて異なります。パートBのエンティティを収集する前に、パートAのエンティティを収集する必要があります。また、収集エン

101

Page 102: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ティティは表示を簡単にするためにグループ化されています。パートAのデータ・グループは次のとおりです。

品目データに関する収集順序パートAリージョン、事業所および顧客データに関する収集順序パートA通貨、カレンダ、需要区分および単位データに関する収集順序パートA

パートBのデータ・グループは次のとおりです。

販売オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

パートAの収集順序はすべて、収集されたデータが存在するソース・システムの定義から始まります。同じソース・システムにデータを収集している場合は、ソース・システムを1回だけ定義します。その後、同じソース・システムを使用してすべてのエンティティを収集します。

次の図はデータ収集順序の概要を示しています。この概要は、パートAとパートBがどのように組み合わさって完全なデータ収集フローを形成しているかを示しています。

品目データに関する収集順序パートA

次のイメージは、外部ソース・システムから品目データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。このイメージは、品目データの収集に関するエンティティの半分のみを表しています。

注意: 組織の収集後に他のエンティティ(プランナ、品目原価、保管場所、運送業者、カレンダ割当、サプライヤ、サプライヤ・サイトなど)を収集できるように、組織エンティ

102

Page 103: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ティにはアスタリスク・マークが付けられています。これらのエンティティに関する収集順序の詳細は、通貨、カレンダ、需要区分および単位データに関する収集順序パートAの図を参照してください。組織の後に収集されるエンティティを参照してください。また、必ずサプライヤ・サイトを収集する前に事業所を収集してください。

ここで説明したデータを収集するときは、次のサブセクションで説明されている収集順序パートBを引き続き実行してください。

販売、オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

リージョン、事業所および顧客データに関する収集順序パートA

次のイメージは、外部ソース・システムからリージョンおよび顧客データを収集する際に従うべき

103

Page 104: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

収集順序を示しています。このイメージは、品目データに関するエンティティの半分のみを表しています。

ここで説明したデータを収集するときは、次のサブセクションで説明されている収集順序パートBを引き続き実行してください。

販売、オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

通貨、カレンダ、需要区分および単位データに関する収集順序パートA

次のイメージは、外部ソース・システムから通貨、カレンダ、需要区分および単位データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。また、必ずサプライヤ・サイトを収集する前に事業所を収集してください。

注意: 順番に収集する必要があるカレンダに関連付けられた他のエンティティが存在する

104

Page 105: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ため、カレンダ・エンティティにはアスタリスク・マークが付けられています。カレンダに関連付けられている他のエンティティを収集するには、カレンダのアップロード順序の図を参照してください。

105

Page 106: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ここで説明したデータを収集するときは、次のサブセクションで説明されている収集順序パートBを引き続き実行してください。

販売、オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

カレンダ・データに関する収集順序

次のイメージは、カレンダ・データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。カレンダ・データはパートAのデータ収集の一部です。次のサブセクションでカレンダ・データを収集します。通貨、カレンダ、需要区分および単位データに関する収集順序パートA。

106

Page 107: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

販売オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB

次のイメージは、外部ソース・システムから販売オーダーおよび割当セット・データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。パートBのデータ・エンティティはパートAに応じて異なります。そのため、パートBのエンティティを収集する前に、パートAにリストされているエンティティを収集する必要があります。

107

Page 108: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

次のイメージは、外部ソース・システムから作業オーダー、作業定義、品目構成データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。パートBのデータ・エンティティはパートAに応じて異なります。そのため、パートBのエンティティを収集する前に、パートAにリストされているエンティティを収集する必要があります。

108

Page 109: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

CSVファイルの作成に使用するテンプレートMicrosoft Excelテンプレート(XLSMファイル)を使用して、サポートされている収集エンティティのデータを準備できます。テンプレートは、Oracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイドにリスト表示されています。テンプレートをローカル・ドライブに抽出し、テンプレートで説明されているとおりに適切なデータを入力してCSVファイルを生成します。CSVファイルをzipファイル形式に圧縮し、「ファイル・インポートおよびエクスポート」ユーティリティを使用してその.zipファイルをユニバーサル・コンテンツ・マネージャにアップロードします。その後、データはユニバーサル・コンテンツ・マネージャからプランニング・データ・リポジトリにロードされます。

Oracle Fusionソースからのデータの収集

次の表に、Oracle Fusionソースのプランニング・データ・リポジトリにロード可能な収集エンティティを示します。「収集エンティティ」列は、データを収集できるエンティティの名前を示しています。「XLSMファイル名」列は、各収集エンティティ用にダウンロードするテンプレート名を示

109

Page 110: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

しています。XLSMテンプレートは、Oracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイド(FBDIガイド)からダウンロードします。「データ・インポート・ガイドのリンク」列は、テンプレートのダウンロード元となるFBDIガイドでのトピック名を示しています。たとえば、「品目原価」収集エンティティのデータを収集するには、FBDIガイドの品目原価のインポートに関するトピックを参照してください。

収集エンティティ

データ・インポート・ガイドのリンク XLSMファイル名

品目原価 サプライ・チェーン・プランニングの品目原価

ScpItemCostImportTemplate.xlsm

顧客固有の品目関係性

サプライ・チェーン・プランニングの品目代替

ScpItemSubstituteImportTemplate.xlsm

プランナ サプライ・チェーン・プランニングのプランナ

ScpPlannersImportTemplate.xlsm

品目サプライヤ

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ・リスト

ScpApprovedSupplierListImportTemplate.xlsm

需要区分 サプライ・チェーン・プランニングの需要区分

ScpDemandClassImportTemplate.xlsm

配賦割当および配賦ルール

サプライ・チェーン・プランニングのプランニング配賦ルール

ScpPlanningAllocationRulesImportTemplate.xlsm

ATP割当およびATPルール

サプライ・チェーン・プランニングの有効在庫数量ルール

ScpATPRulesImportTemplate.xlsm

供給更新ルール

サプライ・チェーン・プランニングのリアルタイム供給更新

ScpRealTimeSupplyUpdatesImportTemplate.xlsm

メジャー サプライ・チェーン・プランニングのメジャー

ScpMeasuresImportTemplate.xlsm

記帳履歴 サプライ・チェーン・プランニング

ScpBookingHistoryImportTemplate.xlsm

110

Page 111: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

の記帳履歴 注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション記帳履歴

サプライ・チェーン・プランニングのオプション記帳履歴

ScpOptionBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

出荷履歴 サプライ・チェーン・プランニングの出荷履歴

ScpShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション出荷履歴

サプライ・チェーン・プランニングのオプション出荷履歴

ScpOptionShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

価格表 サプライ・チェーン・プランニングの価格表

ScpPriceListImportTemplate.xlsm

原因ファクタ

サプライ・チェーン・プランニングの原因ファクタ

ScpCausalFactorsImportTemplate.xlsm

予測メジャー

サプライ・チェーン・プランニングの予測メジャー

ScpForecastMeasureImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

会計カレンダ

サプライ・チェーン・プランニングの会計カレンダ

ScpFiscalCalendarImportTemplate.xlsm

予測 サプライ・チェーン・プランニングの外部予測

ScpExternalForecastImportTemplate.xlsm

111

Page 112: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

安全在庫レベル

サプライ・チェーン・プランニングの安全在庫レベル

ScpSafetyStockLevelImportTemplate.xlsm

サプライヤ生産能力

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ能力

ScpApprovedSupplierCapacityImportTemplate.xlsm

計画オーダー供給

サプライ・チェーン・プランニングの計画オーダー供給

ScpPlannedOrderSupplyImportTemplate.xlsm

ソース・ルールおよび割当

サプライ・チェーン・プランニングのソース・ルール

ScpSourcingImportTemplate.xlsm

相互参照マッピング情報

サプライ・チェーン・プランニングの相互参照データ

ScpCrossReferenceDataImportTemplate.xlsm

外部ソース - 「その他」バージョンからのデータの収集

次の表に、外部ソース(バージョンが「その他」)からプランニング・データ・リポジトリにロード可能な収集エンティティを示します。「収集エンティティ」列は、データを収集できるエンティティの名前を示しています。「XLSMファイル名」列は、各収集エンティティ用にダウンロードするテンプレート名を示しています。XLSMテンプレートは、Oracle Supply Chain ManagementCloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイド(FBDIガイド)からダウンロードします。「データ・インポート・ガイドのリンク」列は、テンプレートのダウンロード元となるFBDIガイドでのトピック名を示しています。たとえば、「品目」および「品目原価」収集エンティティのデータを収集するには、FBDIガイドの品目原価のインポートに関するトピックを参照してください。

収集エンティティ

データ・インポート・ガイドのリンク XLSMファイル名

品目原価 サプライ・チェーン・プランニングの品目原価

ScpItemCostImportTemplate.xlsm

顧客固有の品目関係性 サプライ・チェーン・プランニングの品目代替

ScpItemSubstituteImportTemplate.xlsm

112

Page 113: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プランナ サプライ・チェーン・プランニングのプランナ

ScpPlannersImportTemplate.xlsm

組織(倉庫)と組織サイト(組織サイト- 内部事業所マッピングを含む)

サプライ・チェーン・プランニングの組織

ScpOrganizationImportTemplate.xlsm

保管場所 サプライ・チェーン・プランニングの保管番所

ScpSubInventoryImportTemplate.xlsm

サプライヤおよびサプライヤ・サイト

サプライ・チェーン・プランニングのサプライヤ

ScpPlanningSupplierImportTemplate.xlsm

品目サプライヤ サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ・リスト

ScpApprovedSupplierListImportTemplate.xlsm

事業所間の出荷ネットワーク サプライ・チェーン・プランニングの事業所間の出荷方法

ScpInterLocationShipMethodsImportTemplate.xlsm

通貨、通貨換算タイプおよび通貨換算レート

サプライ・チェーン・プランニングの通貨

ScpCurrencyImportTemplate.xlsm

単位、単位換算および単位区分換算 サプライ・チェーン・プランニングの単位

ScpUOMImportTemplate.xlsm

カレンダ、カレンダ例外、カレンダ・シフト、週開始日、期間開始日およびカレンダ・シフト稼働日パターン

サプライ・チェーン・プランニングのカレンダ

ScpCalendarImportTemplate.xlsm

カレンダ関連 サプライ・ ScpCalendarAssignmentsImportTemplate.xlsm

113

Page 114: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

チェーン・プランニングのカレンダ割当

需要区分 サプライ・チェーン・プランニングの需要区分

ScpDemandClassImportTemplate.xlsm

出荷輸送モード、出荷サービス区分および運送業者

サプライ・チェーン・プランニングの運送業者

ScpCarrierImportTemplate.xlsm

配賦割当および配賦ルール サプライ・チェーン・プランニングのプランニング配賦ルール

ScpPlanningAllocationRulesImportTemplate.xlsm

ATP割当およびATPルール サプライ・チェーン・プランニングの有効在庫数量ルール

ScpATPRulesImportTemplate.xlsm

供給更新ルール サプライ・チェーン・プランニングのリアルタイム供給更新

ScpRealTimeSupplyUpdatesImportTemplate.xlsm

運送条件、FOBポイント、請求ルールおよび会計基準、出荷優先度、支払条件、返品事由、税分類コード、免税事由、販売実績タイプ、アクティビティ・タイプ、文書カテゴリ、支払方法および入金方法

サプライ・チェーン・プランニングのオーダー・オーケストレーション

ScpOrderOrchestrationImportTemplate.xlsm

メジャー サプライ・チェーン・プランニングのメジャー

ScpMeasuresImportTemplate.xlsm

記帳履歴 サプライ・チェーン・プランニングの記帳履

ScpBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テン

114

Page 115: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

歴プレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション記帳履歴 サプライ・チェーン・プランニングのオプション記帳履歴

ScpOptionBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

出荷履歴 サプライ・チェーン・プランニングの出荷履歴

ScpShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション出荷履歴 サプライ・チェーン・プランニングのオプション出荷履歴

ScpOptionShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

価格表 サプライ・チェーン・プランニングの価格表

ScpPriceListImportTemplate.xlsm

原因ファクタ サプライ・チェーン・プランニングの原因ファクタ

ScpCausalFactorsImportTemplate.xlsm

予測メジャー サプライ・チェーン・プランニン

ScpForecastMeasureImportTemplate.xlsm

115

Page 116: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

グの予測メジャー

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

会計カレンダ サプライ・チェーン・プランニングの会計カレンダ

ScpFiscalCalendarImportTemplate.xlsm

予測 サプライ・チェーン・プランニングの外部予測

ScpExternalForecastImportTemplate.xlsm

ユーザー定義階層 サプライ・チェーン・プランニングのユーザー定義階層

ScpUser-DefinedHierarchyImportTemplate.xlsm

安全在庫レベル サプライ・チェーン・プランニングの安全在庫レベル

ScpSafetyStockLevelImportTemplate.xlsm

販売オーダーに対する供給予約 サプライ・チェーン・プランニングの予約

ScpReservationImportTemplate.xlsm

手持 サプライ・チェーン・プランニングの供給の手持

ScpOnhandImportTemplate.xlsm

購買オーダー、購買依頼、受入中の購買オーダーおよび移動中

サプライ・チェーン・プランニングの購買オーダーの購買依頼

ScpPurchaseOrderRequisitionImportTemplate.xlsm

転送オーダー サプライ・チェーン・プランニン

ScpTransferOrderImportTemplate.xlsm

116

Page 117: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

グの転送オーダー

サプライヤ生産能力 サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ能力

ScpApprovedSupplierCapacityImportTemplate.xlsm

リソースおよびリソース・シフト サプライ・チェーン・プランニングのリソース

ScpResourcesImportTemplate.xlsm

リソース可用性 サプライ・チェーン・プランニングのリソース可用性

ScpResourceAvailabilityImportTemplate.xlsm

作業定義(品目構成と作業定義間のマッピングを含む)、作業定義工程および作業定義工程リソース

サプライ・チェーン・プランニングの工順

ScpRoutingsImportTemplate.xlsm

作業オーダー供給 サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー供給

ScpWorkOrderSuppliesImportTemplate.xlsm

作業オーダー資材所要量 サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー・コンポーネント需要

ScpWIPComponentDemandsImportTemplate.xlsm

作業オーダー・リソース所要量 サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー工程リソース

ScpWIPOperationResourceImportTemplate.xlsm

計画オーダー供給 サプライ・チェーン・プランニングの計画オーダー供給

ScpPlannedOrderSupplyImportTemplate.xlsm

117

Page 118: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ソース・ルールおよび割当 サプライ・チェーン・プランニングのソース・ルール

ScpSourcingImportTemplate.xlsm

相互参照マッピング情報 サプライ・チェーン・プランニングの相互参照データ

ScpCrossReferenceDataImportTemplate.xlsm

主要顧客オプション サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション

ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsm

外部ソース - 「外部」バージョンからのデータの収集

次の表に、外部ソース(バージョンが「外部」)からプランニング・データ・リポジトリにロード可能な収集エンティティを示します。「収集エンティティ」列は、データを収集できるエンティティの名前を示しています。「XLSMファイル名」列は、各収集エンティティ用にダウンロードするテンプレート名を示しています。XLSMテンプレートは、Oracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイドからダウンロードします。「FBDIガイドのリンク」列は、テンプレートのダウンロード元となるOracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイド(FBDIガイド)でのトピック名を示しています。たとえば、「品目」および「品目原価」収集エンティティのデータを収集するには、Oracle Supply ChainManagement Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイドの品目原価のインポートに関するトピックを参照してください。FBDIガイドでは、プランニング関連のすべてのエンティティ名の先頭に"サプライ・チェーン・プランニングの"が付きます。

収集エンティティ

FBDIガイドのリンク XLSMファイル名

品目 サプライ・チェーン・プランニングの品目

ScpItemImportTemplate.xlsm

品目原価 サプライ・チェーン・プランニングの品目原

ScpItemCostImportTemplate.xlsm

118

Page 119: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

品目関係性 サプライ・チェーン・プランニングの品目代替

ScpItemSubstituteImportTemplate.xlsm

カタログ、カテゴリおよび品目カテゴリ

サプライ・チェーン・プランニングのカタログ

ScpCatalogImportTemplate.xlsm.xlsm

品目構成 サプライ・チェーン・プランニングの品目構成

ScpBillofMaterialImportTemplate.xlsm

リソース構成表 サプライ・チェーン・プランニングのリソース構成表

ScpBillOfResourcesImportTemplate.xlsm

プランナ サプライ・チェーン・プランニングのプランナ

ScpPlannersImportTemplate.xlsm

顧客と顧客サイト サプライ・チェーン・プランニングの顧客

ScpCustomerImportTemplate.xlsm

リージョン サプライ・チェーン・プランニングのリージョン

ScpRegionsImportTemplate.xlsm

119

Page 120: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ゾーン サプライ・チェーン・プランニングのゾーン

ScpZonesImportTemplate.xlsm

リージョンとゾーンのマッピング サプライ・チェーン・プランニングのリージョン -ゾーン・マッピング

ScpRegionZoneMappingImportTemplate.xlsm

事業所およびリージョン - 事業所・マッピング

サプライ・チェーン・プランニングの事業所

ScpLocationsImportTemplate.xlsm

組織および組織サイト サプライ・チェーン・プランニングの組織

ScpOrganizationImportTemplate.xlsm

保管場所 サプライ・チェーン・プランニングの保管番所

ScpSubInventoryImportTemplate.xlsm

サプライヤおよびサプライヤ・サイト サプライ・チェーン・プランニングのサプライヤ

ScpSupplierImportTemplate.xlsm

品目サプライヤ(承認済サプライヤ・リスト)

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライ

ScpApprovedSupplierListImportTemplate.xlsm

120

Page 121: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ヤ・リスト

事業所間の出荷ネットワークおよび移動時間

サプライ・チェーン・プランニングの事業所間の出荷方法

ScpInterLocationShipMethodsImportTemplate.xlsm

通貨および通貨換算 サプライ・チェーン・プランニングの通貨

ScpCurrencyImportTemplate.xlsm

単位、単位換算および単位区分換算 サプライ・チェーン・プランニングの単位

ScpUOMImportTemplate.xlsm

カレンダ、カレンダ例外、シフト、シフト稼働日パターン、週開始日および期間開始日

サプライ・チェーン・プランニングのカレンダ

ScpCalendarImportTemplate.xlsm

カレンダ関連 サプライ・チェーン・プランニングのカレンダ割当

ScpCalendarAssignmentsImportTemplate.xlsm

需要区分 サプライ・チェーン・プランニングの需要区分

ScpDemandClassImportTemplate.xlsm

運送業者、出荷輸送モードおよび出荷サービス区分

サプライ・チェーン・プランニングの運送業

ScpCarrierImportTemplate.xlsm

121

Page 122: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

GOP配賦ルールおよびルール割当 サプライ・チェーン・プランニングのプランニング配賦ルール

ScpPlanningAllocationRulesImportTemplate.xlsm

GOP ATPルールおよびルール割当 サプライ・チェーン・プランニングの有効在庫数量ルール

ScpATPRulesImportTemplate.xlsm

GOP供給更新ルール サプライ・チェーン・プランニングのリアルタイム供給更新

ScpRealTimeSupplyUpdatesImportTemplate.xlsm

オーダー・オーケストレーション参照オブジェクト、運送条件、FOBポイント、請求ルールおよび会計基準、出荷優先度、支払条件、返品事由、税分類コード、免税事由、販売実績タイプ、アクティビティ・タイプ、文書カテゴリ、支払方法および入金方法

サプライ・チェーン・プランニングのオーダー・オーケストレーション

ScpOrderOrchestrationImportTemplate.xlsm

相互参照マッピング情報 サプライ・チェーン・プランニングの相互参照データ

ScpCrossReferenceDataImportTemplate.xlsm

メジャー サプライ・チェーン・プランニングのメジャー

ScpMeasuresImportTemplate.xlsm

122

Page 123: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

記帳履歴 サプライ・チェーン・プランニングの記帳履歴

ScpBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション記帳履歴 サプライ・チェーン・プランニングのオプション記帳履歴

ScpOptionBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

出荷履歴 サプライ・チェーン・プランニングの出荷履歴

ScpShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション出荷履歴 サプライ・チェーン・プランニングのオプション出荷履歴

ScpOptionShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

価格表 サプライ・チェーン・プランニングの価格表

ScpPriceListImportTemplate.xlsm

原因ファクタ サプライ・チェーン・プラ

ScpCausalFactorsImportTemplate.xlsm

123

Page 124: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ンニングの原因ファクタ

予測メジャー サプライ・チェーン・プランニングの予測メジャー

ScpForecastMeasureImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

会計カレンダ サプライ・チェーン・プランニングの会計カレンダ

ScpFiscalCalendarImportTemplate.xlsm

メジャー、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・バックログ、在庫および生産履歴

サプライ・チェーン・プランニングのメジャー

ScpMeasuresImportTemplate.xlsm

ユーザー定義階層 サプライ・チェーン・プランニングのユーザー定義階層

ScpUser-DefinedHierarchyImportTemplate.xlsm

予測 サプライ・チェーン・プランニングの外部予測

ScpExternalForecastImportTemplate.xlsm

販売オーダー サプライ・チェーン・プランニングの販売オーダー

ScpSalesOrderImportTemplate.xlsm

124

Page 125: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

安全在庫レベル サプライ・チェーン・プランニングの安全在庫レベル

ScpSafetyStockLevelImportTemplate.xlsm

販売オーダーに対する供給予約 サプライ・チェーン・プランニングの予約

ScpReservationImportTemplate.xlsm

手持 サプライ・チェーン・プランニングの供給の手持

ScpOnhandImportTemplate.xlsm

購買オーダー、購買依頼、受入中の購買オーダー、移動中

サプライ・チェーン・プランニングの購買オーダーの購買依頼

ScpPurchaseOrderRequisitionImportTemplate.xlsm

転送オーダー(費用タイプの転送を含む)

サプライ・チェーン・プランニングの転送オーダー

ScpTransferOrderImportTemplate.xlsm

サプライヤ生産能力 サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ能力

ScpApprovedSupplierCapacityImportTemplate.xlsm

リソース、リソース・シフト サプライ・チェーン・プランニングのリソー

ScpResourceImportTemplate.xlsm

125

Page 126: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

リソース可用性 サプライ・チェーン・プランニングのリソース可用性

ScpResourceAvailabilityImportTemplate.xlsm

作業定義(品目構成と作業定義間のマッピングを含む)、作業定義工程、作業定義工程リソース

サプライ・チェーン・プランニングの工順

ScpRoutingsImportTemplate.xlsm

作業オーダー供給 サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー供給

ScpWorkOrderSuppliesImportTemplate.xlsm

作業オーダー資材所要量 サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー・コンポーネント需要

ScpWIPComponentDemandsImportTemplate.xlsm

作業オーダー・リソース所要量 サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー工程リソース

ScpWIPOperationResourceImportTemplate.xlsm

計画オーダー供給 サプライ・チェーン・プランニングの計画オーダー供給

ScpPlannedOrderSupplyImportTemplate.xlsm

126

Page 127: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ソース・ルールおよび割当 サプライ・チェーン・プランニングのソース・ルール

ScpSourcingImportTemplate.xlsm

主要顧客オプション サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション

ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsm

「ファイルからプランニング・データのロード」プロセスの実行ファイルからプランニング・データをロードするには、まずロードするデータを準備する必要があります。データを準備するには、関連するXLSMテンプレートをダウンロードしてそのXLSMテンプレートを必要なデータで更新し、アップロードに必要なCSVファイルを作成します。この手順では、データを準備してCSVファイルを作成した後のファイルからプランニング・データをロードする方法について説明します。

1. ナビゲータから、「ファイル・インポートおよびエクスポート」ページを使用して、すでに準備してzipしたCSVファイルをユニバーサル・コンテンツ・マネージャにアップロードします。アカウントscm/planningDataLoader/Importを使用してzipファイルをアップロードします。

注意: ユニバーサル・コンテンツ・マネージャ・サーバーへのファイルのアップロードの詳細は、Oracle SCM Cloud Oracle SCM Cloud共通機能の実装ガイドの外部統合の章で、Oracle Cloudの外部データ統合サービスの項を参照してください。

2. サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかまたは「設定および保守」作業領域、「サプライ・チェーン・プランニング」オファリングから、「ファイルからプランニング・データのロード」タスクを選択します。

3. 「ファイルのプランニング・データのロード」ページで次のパラメータを指定します。a. ソース・システムを選択します。b. 「ネット・チェンジ」または「ターゲット」収集タイプを選択します。c. 前の手順でユニバーサル・コンテンツ・マネージャにインポートした.zipファイルを選択します。

4. 「送信」をクリックします。プロセスIDを書き留めます。このプロセスIDは、プロセスのステータスをレビューするときに必要になります。

127

Page 128: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

収集プロセスの検証「ファイルからプランニング・データのロード」プロセスの検証アップロードしたファイルのプロセス・ステータスを検証し、ログ・ファイルでエラーや警告をレビューするには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「予定済プロセス」をクリックします。2. 検索領域で、「ファイルからプランニング・データのロード」プロセスで発行したときに書き留めたプロセスIDを入力します。「検索」をクリックします。

3. プロセスをモニターして完了状況を検証します。プロセス終了時に警告が発生していた場合は、警告ステータスを示している要求を選択し、「ログの表示」ボタンをクリックして詳細をレビューします。

4. エラーがある行については、ログ・ファイルで見つかった問題を解決し、CSVファイルを再度アップロードします。修正した行のみをロードするには、「ネット・チェンジ」オプションを使用します。

計画データ・リポジトリ内のデータのレビュー計画データ・リポジトリに収集またはロードされたデータは、2つの異なるオプションを使用してレビューできます。使用するオプションは、レビューするデータ収集エンティティによって異なります。

計画データ・リポジトリに収集またはロードされたデータをレビューするには、次のいずれかのオプションを使用します。

「プラン入力」ページ・レイアウトを使用したデータのレビュー「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用したデータのレビュー

次のエンティティをレビューする場合は、「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用します。

組織顧客サプライヤ運送業者事業所間の出荷ネットワーク

供給ネットワーク・モデルに含まれないデータをレビューする場合は、「プラン入力」ページ・レイアウトを使用します。「プラン入力」ページ・レイアウトでは、次のデータを確認できます。

128

Page 129: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

供給データ需要データ

運送業者とサプライヤは、いずれかのオプションを使用して確認できます。

「プラン入力」ページ・レイアウトを使用したデータのレビュー

ロードした計画データをレビューするには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「プラン入力」をクリックします。2. 「プラン」メニューで、「プラン入力」を右クリックして「オープン」をクリックします。

ヒント: プレビュー・ペインを「フル・ペイン」に設定すると、データをフル・ペインで表示できます。「変更」をクリックし、「フル・ペイン」を選択します。

3. 「プラン入力」ページで、「オープン」をクリックし、「フル・ペイン」をクリックします。

4. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ページで、表名を検索します。5. 検証するデータの基準を入力し、「検索」をクリックします。6. 「検索結果」表でデータをレビューします。

「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用したデータのレビュー

「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用して計画データをレビューするには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「プラン入力」をクリックします。2. 「タスク」メニューで、「供給ネットワーク・モデルの保守」をクリックします。3. 検証するデータの基準を入力し、「検索」をクリックします。4. 「検索結果」表でデータをレビューします。

129

Page 130: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

顧客データの集計顧客データの集計方法主要顧客データ・オプション収集テンプレートを使用して主要顧客を指定すると、それらの顧客のデータが表示され、主要でない顧客のデータはすべて、「その他すべて」という名前のメンバーにゾーンごとに集計されます。主要でない顧客のプランニング・データを集計することにより、主要顧客の分析に集中できます。ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmを使用して主要顧客を指定すると、残りの顧客のデータが「その他すべて」メンバーに集計されます。

アップロード・テンプレートに指定されていないデータは、各ゾーンの「その他すべて」メンバーに集計されます。予測などのデータを分析する際には、主要顧客と、主要でない顧客の集計データを含む「その他すべて」メンバーを表示できます。

主要顧客を指定して、主要でない顧客のデータを集計すると、次のようなメリットがあります。

プランニングに必要な主要顧客のデータを整理できるOracle Supply Chain Management Cloudから必要なデータのみを収集して時間を節約できる主要顧客専用のプランを作成できる

プランの主要顧客集計データをリセットする方法ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイルの集計レベルの値を変更したら、ファイルをアップロードしてプランを再実行する必要があります。

プランの主要顧客集計データをリセットするには、次の手順を実行します。

1. ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイルをレビューします。2. 「レベル名」のすべての値(「顧客」など)について「集計レベル」の値を更新し、CSVファイルをアップロードします。

3. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域でプランを開き、「その他すべてのレベルのメンバーに主要でない顧客のデータを集計します」チェック・ボックスを選択します。プランを再実行します。

主要な顧客情報の収集に関する考慮事項ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイルを使用して、集計されていないデータが必要な主要顧客を指定します。主要でない顧客については、インポート・テンプレートで定義した集計レベルにより、データが保持されるか集計されるかが決まります。主要顧客と主要でない顧客を区別し、集計された主要顧客データを使用して、主要顧客向けのプランを作成できます。

注意: ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイルの詳細は、Oracle Supply Chain

130

Page 131: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

Management Cloudのファイルベース・データ・インポート・ガイドを参照してください。このガイドは、Oracle Help Center for Oracle Supply Chain Management Cloudのガイドの1つです。ブック・リンクを使用すると、ガイドのリストがカテゴリ別に表示され、開発カテゴリを検索できます。

ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイル・テンプレートで、次のようにします。

1. 「KeyCusOptnHeader」タブで主要顧客を定義します。「階層名」列に有効な顧客階層の名前を入力します。

2. 次に、その階層のレベルを「レベル名」列に入力します。そのレベルのすべての顧客が主要顧客と見なされます。

3. 特定の顧客のみが主要顧客として識別されるようにするには、「KeyCusOptnMembers」詳細タブで特定の顧客名を入力します。

4. 主要顧客と主要でない顧客の両方の集計レベル値を設定します。テンプレートの設定を使用して、データに異なる集計レベルを設定します(1、2、3など)。

5. テンプレートをアップロードします。

ゾーン別集計の無視

顧客階層には、顧客と顧客ゾーンの2つがあり、各階層の最下位レベルは顧客サイトです。主要顧客が存在しない場合は、「KeyCusOptnHeader」タブの「階層名」列と「階層レベル」列を空白のままにします。テンプレートに指定されていないすべての顧客(主要でない顧客)は、階層の「その他すべて」メンバーに集計されます。

また、アップロードでは、主要でない顧客のその他すべてのゾーン・メンバーが顧客ゾーン階層内に作成されます。ゾーン別に集計する必要がない場合は、KeyCusOptnHeader.csvの「階層名」列に#ignore_zoneと入力し、「レベル名」列を空白のままにしておきます。

集計レベル

次の表に集計レベルを示します。

集計レベル 説明

1 すべての顧客サイトを保持し、主要でない顧客サイトを集計します。主要顧客のデータを利用できるだけでなく、主要でない顧客のデータも、集計されていないデータが必要なプランのために保持されます。主要でない顧客の集計データが必要なプランでは、集計された顧客データを使用できます。

2 主要でない顧客サイトを集計します。主要顧客に指定されていない顧客は、ゾーンごとに「その他すべて」サイトに集計されます。「階層名」列と「レベル名」列が空白の場合は、すべての顧

131

Page 132: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

客が主要でない顧客と見なされ、ゾーンごとに「その他すべて」サイトに集計されます。つまり、主要顧客が存在しないことになります。

3 顧客サイトの集計は行われません。すべてのデータを顧客サイト・レベルで使用できます。

以前にロードした顧客の主要顧客の指定を削除するには、集計レベル3を使用します。これにより、すべての顧客のデータを最下位レベルで使用できるようになります。どの顧客も主要顧客としてマークされません。

集計レベル3を選択すると、次の処理が実行されます。

集計は一切行われません。すべてのデータが顧客サイト・レベルのみになります。以前の収集実行でオプション2または3を使用した場合は、ゾーンごとの「その他すべて」メンバーとそのデータがすべて削除されます。主要顧客の機能を使用しているプランが無効になります。それらのプランを再実行する必要があります。

「KeyCusOptnMembers」詳細タブはオプションです。特定の顧客を主要顧客に指定する場合に使用します。「階層名」列と「レベル名」列のエントリは、「KeyCusOptnHeader」タブで入力した情報と同じでなければなりません。「レベル・メンバー名」列に、有効なレベル・メンバー名を入力します。それらのメンバーのみが主要顧客と見なされます。

「KeyCusOptnMembers」詳細タブが空の場合は、ヘッダー・タブで選択した階層レベルのすべての子メンバーが主要顧客に指定されます。「KeyCusOptnMembers」詳細タブが空でない場合は、リストされているメンバーのみが主要顧客に指定されます。

それらのメンバーは、ヘッダー・タブで指定されている階層レベルの子でなければなりません。

プランを作成する際に、「プラン・オプション」ダイアログ・ボックスのオプションで、プランに使用する顧客集計レベルを指定できます。

主要顧客のデータは利用できますが、主要でない顧客のデータは「その他すべて」という名前のレベル・メンバーに集計されます。このオプションの選択が解除されている場合、プランでは顧客データが集計されません。

Oracle E-Business Suiteからの顧客の集計データのロードこのトピックでは、Oracle E-Business Suiteソース・システムからOracle Supply Chain PlanningCloud宛先システムに顧客の集計データをロードする手順について説明します。

手順は次のステップで構成されています。

1. Oracle E-Business Suiteソース・システムからデータを抽出します。

132

Page 133: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

2. Oracle E-Business Suiteソース・システムに主要顧客を定義している場合は、サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション・ファイルを準備します。

3. デスクトップまたはローカル・ハード・ドライブにファイルを追加します。4. Oracle Supply Chain Planning Cloud宛先システムにデータをインポートします。

このトピックでは、各ステップの追加詳細を説明します。

前提条件Oracle E-Business Suiteソース・システムからデータを抽出するのに必要なプロセスを実行するには、管理者ロール(上級プランニング管理者または上級サプライ・チェーン・プランナ)が必要です。

ソース・システムは、Oracle Supply Chain Planning Cloudの取引先コミュニティ・ソース・システムの1つとして設定されている必要があります。

サプライ・チェーン・プランニング作業領域の1つから、Oracle Supply Chain Planning Cloud宛先システムにデータをインポートするためのステップを実行できます。このステップを実行するのに管理者ロールは必要ありません。

データの抽出Oracle E-Business Suiteソース・システムからデータを抽出するには、Oracle Supply Chain PlanningCloudプロセスのデータの抽出を実行します。

プロセスを実行する際は、MSD_DEM_CUSTOMER属性の次の条件を考慮してください。

MSD_DEM_CUSTOMER_ATTRIBUTEがnullに設定された場合は、すべてのサイトが抽出されます。MSD_DEM_CUSTOMER_ATTRIBUTEが「なし」に設定された場合は、すべてのレコードがデフォルトの顧客サイトに集計されます。MSD_DEM_CUSTOMER_ATTRIBUTEが有効な顧客属性に設定された場合は、すべてのサイトが抽出されます。

抽出されたデータは、ソース・システムの中間層にあるzipファイル形式のファイルに格納されます。

主要顧客オプション・ファイルの準備Oracle E-Business Suiteソース・システムに主要顧客を定義した場合は、次のステップを実行して、サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション・ファイルを準備します。

1. サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション・オブジェクトのファイル・ベー

133

Page 134: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ス・データ・ロード用のテンプレートをダウンロードします。2. ファイルにデータを追加します。3. CSVファイルを生成します。

プランニング・データをロードするためのファイルの準備の詳細は、「計画データ・ファイルのロード: 概要」および「計画データのロードに使用するCSVファイルの作成: 手順」の各ヘルプ・トピックを参照してください。

デスクトップまたはローカル・ハード・ドライブへのファイルの追加Oracle E-Business Suite中間層で抽出されたZipファイルを検索し、デスクトップまたはローカル・ハード・ドライブにファイルをダウンロードまたは転送します。

Oracle E-Business Suitesソース・システムに主要顧客を定義した場合は、Zipファイルに主要顧客オプション・ファイルを含めます。

Oracle Supply Chain Planning Cloud宛先システムへのデータのインポートOracle Supply Chain Planning Cloud宛先システムにデータをインポートするには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「ファイル・インポートおよびエクスポート」をクリックします。2. 「ファイル・インポートおよびエクスポート」ページで、次の値を使用してアップロード処理を実行します。

ファイル: 作成したファイルアカウント: scm/planning DataLoader/Import

3. サプライ・チェーン・プランニング作業領域の1つから、「プランニング・ソース・システムの管理」タスクを実行して、ソース・システムがすでに作成されているかどうかを確認します。ソース・システムがまだ作成されていない場合は、次の値を使用して作成します。

バージョン: 外部。コード: Oracle E-Business Suiteソース・システムで使用されているコードと同じである必要があります。

4. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域から、「ファイルからプランニング・データのロード」タスクを実行します。

このページは役に立ちましたか?

134

Page 136: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

7 供給プランこの章の内容は次のとおりです。

供給プランの管理スコープ・プラン・オプションの定義安全在庫パラメータ供給プランの入力組織およびスケジュール用の供給プラン・オプション複数の需要スケジュールに基づく安全在庫の計算方法需要スケジュールのメジャー・レベルの構成供給プランまたは統合プランの実行供給プランニングの概要伸縮式タイム・バケットサプライ・チェーンのモデル化供給プランの分析需要履行

供給プランの管理プランの作成プランを作成した後、複製することにより、時間を節約し、計画アクティビティを増分的に実行できます。たとえば、組織や品目など、既存のプランに関連する事業分野を定義している場合です。新しいプランを定義するのではなく、その既存のプランからコピーを作成できます。

136

Page 137: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プランを作成するには、次の一般的な手順を使用します。

1. サプライ・チェーン・プランニング作業領域で「タスク」パネル・タブをクリックします。2. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」リンクをクリックします。3. 「検索結果」リージョンで、「処理」メニューの「作成」を選択します。4. 「プランの作成」ページで、プランの一般情報を入力します。

a. 名前を入力します。b. (オプション)プランの摘要を入力します。c. プラン・タイプを選択します。d. 供給プランニング・モードを選択します。

注意: 「供給プランニング・モード」属性は、供給プラン、需要および供給プラン、または販売および業務プラン・タイプでのみ使用可能です。供給プランと需要および供給プラン・タイプ: オプションは「制約付き」と「制約なし」です。「制約付き」は、制約ベースの供給プランニングをオプトインした場合にのみ使用できます。それ以外の場合、供給プランニング・モードのデフォルトは「制約なし」になります。販売および業務プラン・タイプ: 供給プランニング・モードのデフォルトは「集計」です。

e. (オプション)「OTBIレポートに使用可能」チェック・ボックスを選択して、プランのメジャーをOracle Transactional Business Intelligence (OTBI)のレポートに使用できるようにします。

f. 所有者を選択します。g. アクセス・レベルを定義します。

i. すべてのユーザーがプランにアクセスできるようにするには、「公開」を選択します。

ii. 「非公開」を選択すると、プランへのアクセスは、自分と自分がアクセスを許可するユーザーのリストに制限されます。

5. 選択したプランのタイプに基づいて、1つ以上のタブ(「スコープ」、「需要」、「安全在庫」および「供給」)で必要な情報を指定します。

6. 「保存してクローズ」をクリックします。

プランのコピープランを作成した後、複製することにより、時間を節約し、計画アクティビティを増分的に実行できます。たとえば、組織や品目など、既存のプランに関連する事業分野を定義している場合です。新しいプランを定義するのではなく、その既存のプランからコピーを作成できます。

複製手順は、次の目的で使用します。

プラン・データを含む、既存のプランのコピーを作成します。

137

Page 138: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プラン・オプションのコピーのみを作成します。

プランをコピーするには、次のステップを使用します。

1. 「プランの複製」ダイアログ・ボックスに移動します。a. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリンクをクリックします。

b. 「タスク」パネル・タブをクリックします。c. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」リンクをクリックします。d. 検索パラメータを入力し、「検索」ボタンをクリックします。e. 「検索結果」リージョンで、コピーするプランを選択し、「処理」をクリックして「複製」を選択します。

2. 「プランの複製」ダイアログ・ボックスで、プランについて次の情報を入力します。a. コピー・タイプを選択します。

プラン・オプションのみコピー: プランニング・プロセスにより、プラン・データではなくプラン・オプションが複製プランにコピーされます。通常、「プラン・オプションのみコピー」オプションを選択してプランを複製した場合、プランを実行する前に、次のステップとしてプラン・オプションを編集します。プランをベース・プランへの参照とともにコピー: ベース・プランへの参照付きでプランを複製した場合は、プランの実行前に編集する可能性が高いため、次のステップとして、複製されたプランを開きます。「プランの管理」ページの「コピー元」列には、コピー元のプランの名前が表示されます。

注意: ベース・プランを削除したり、「現在のデータでリフレッシュ」オプションを選択してベース・プランを再実行すると、ベース・プランからコピーしたプランは無効になります。

すべてのプラン・データをベース・プランへの参照なしでコピー: プランニング・プロセスによってプランの完全なスタンドアロン・コピーが作成され、ここにアーカイブ済メジャーを含めることができます。承認済のセールス・アンド・オペレーションズ・プランの場合、このオプションを使用すると、各プランニング・サイクルの終了時にプランの完全なバックアップ・コピーを作成できます。「プランの管理」ページの「コピー元」列は、ベース・プランのスタンドアロン・コピーであるため、新しいプランに対しては空です。したがって、ベース・プランへの参照はありません。「すべてのプラン・データをベース・プランへの参照なしでコピー」オプションは、需要プラン・タイプには使用できません。

b. 名前と摘要を入力します。c. アクセス・レベルを定義します。

すべてのユーザーがプランにアクセスできるようにするには、「公開」を選択し

138

Page 139: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ます。「非公開」を選択すると、プランへのアクセスは、自分と自分がアクセスを許可するユーザーのリストに制限されます。

d. (オプション)コピーしたプランをメモリーにロードするには、「コピー後にプランをロード」チェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスは、需要プランまたは販売および業務プラン・タイプには使用できません。

e. 所有者を選択します。f. (オプション)アーカイブ済メジャーを含むプランのスタンドアロン・コピーを作成するには、「アーカイブを含む」チェック・ボックスを選択します。アーカイブ・バージョンのコピーは、新しいプラン名との一貫性を維持するためにラベル変更されます。このラベル変更は、予定済およびアドホックの両方のアーカイブ・バージョンに適用されます。アーカイブ・バージョンが元のプランで作成されたときのトランザクション履歴は、新しいプランにコピーされません。ただし、新しいアーカイブ・バージョン名は、アーカイブが当初実行されたときの日付スタンプおよび連番を保持します。「アーカイブを含む」チェック・ボックスは次の場合のみ使用できます。

プラン・オプションの「スコープ: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスで「アーカイブに使用可能」チェック・ボックスが選択されています。「すべてのプラン・データをベース・プランへの参照なしでコピー」が「プランの複製」ダイアログ・ボックスでコピー・タイプとして選択されています。

3. 「保存してクローズ」をクリックします

プランの表示既存のプランがある場合は、「プラン」ドロワーから、または「プランの管理」タスクを使用してプランを開くことができます。プランは、常に、表示する前に実行する必要があります。

既存のプランを「プラン」ドロワーから開いて表示するには、次の手順を実行します。

1. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリンクをクリックします。2. 「プラン」ドロワーをクリックします。3. 「プラン」を展開して任意のプランを選択します。4. 「処理」ボタンをクリックし、「オープン」を選択します。

ヒント: プランの数が多い場合は、「プランの管理」タスクを使用してプランを検索することもできます。この場合は、適切な検索基準を入力し、「検索」をクリックします。検索結果領域で、プランを選択し、「処理」ボタンをクリックして、「オープン」を選択します。販売および業務プランを表示する場合は、この方法をお薦めします。

139

Page 140: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プランをOTBIレポートに使用できるようにするOracle Transactional Business Intelligence (OTBI)は、対話型のユーザー定義レポートを作成できるリアルタイムおよびセルフサービスのレポート・ソリューションです。サプライ・チェーン・プランニング作業領域で作成したプランをOTBIレポートに使用できるようにすると、次のようなことが可能になります。

レポートをリアルタイムで実行して、供給、需要、販売および業務の各プランニングのプランを分析するビジネス・インテリジェンスのツールとチャートを使用して、ユーザーが構成可能な使いやすいレポートを生成する例外メトリック、在庫残高、ペグ数量、リリースされるオーダーなどのキー・メトリックを分析するOTBIレポートに使用可能な複数のプランを比較する

サプライ・チェーンのパフォーマンスを改善するために、実際の業務データに関する戦略的インサイトを使用して問題領域をモニターおよび特定できます。主要なメジャーを使用して複数のシナリオをリアルタイムで比較して、最善の策を特定できます。複雑な戦略やプランをモデル化して分析および比較することにより、変化に対応できます。さらに、例外条件に基づくアラート、ユーザー定義メジャー、条件付き書式設定などのOTBIのネイティブ機能を定義して、問題領域をモニターまたは追跡できます。

OTBIレポートを作成するには、Oracle Fusionの「レポートおよび分析」作業領域に移動します。サプライ・チェーン・プランニング作業領域で使用可能な基準メジャーを使用してレポートを作成できます。標準のビジネス・インテリジェンス・ツールを使用して、基準メジャーに基づくユーザー定義メジャーを作成することもできます。

サプライ・チェーン・プランニング作業領域でOTBIレポートを開くには、OTBIレポートを「トランザクション分析サンプル」フォルダの「レポート・コンポーネント」サブフォルダに保存します。「レポート・コンポーネント」フォルダは、「レポートおよび分析」作業領域の共有サプライ・チェーン・プランニング・フォルダにあります。

プランをOTBIレポートに使用できるようにするには、次の作業を行う必要があります。

供給、需要、販売および業務のいずれかのプランの「プラン・オプション」ページで、「OTBIレポートに使用可能」チェック・ボックスを選択します。

注意: プランをOTBIレポートに使用できるようにしたら、そのプランを実行する必要があります。

「レポート・カタログ」という名前のディメンション・カタログで「製品」および「時間」の階層を構成して、レポート階層を設定します。「製品」および「時間」の階層を構成するには、サプライ・チェーン・プランニング作業領域の「プランニング分析の構成」タスクを使用します。生成するレポートに応じて、「製品」および「時間」の階層を、「使用可能な

140

Page 141: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

階層」ペインから「選択した階層」ペインに移動します。「製品」および「時間」の階層を複数選択した場合は、それぞれの階層のデフォルト階層を選択する必要があります。事前定義レポートではデフォルト階層がデフォルトで使用されます。

サプライ・チェーン・プランニング作業領域で使用可能な基準メジャーを使用してレポートを作成できます。標準のビジネス・インテリジェンス・ツールを使用して、基準メジャーに基づくユーザー定義メジャーを作成することもできます。

OTBIレポートへのアクセスOTBIレポートにアクセスするには、次のステップを実行します。

1. サプライ・チェーン・プランニング作業領域で、OTBIレポートに使用可能なプランを開きます。

2. 「オープン」ボタンをクリックし、ペインを選択します。3. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、次のいずれかの操作を実行します。

レポートを検索します。「タイプ」、「レポート」の順に選択して、リストをフィルタします。

4. レポートを選択し、「OK」をクリックします。現行のオープン・プランのコンテキストでOTBIレポートが開きます。

レポートを検索すると、事前定義レポートと、自分で作成したユーザー定義レポートの両方が、検索結果のレポートのリストに含まれます。ユーザー定義レポートをサプライ・チェーン・プランニング作業領域で使用するには、「トランザクション分析サンプル」フォルダの「レポート・コンポーネント」サブフォルダに保存する必要があります。次の事前定義レポートは、Oracle Fusionの「供給プランニング」および「Oracle Fusion Planning Central」の作業領域でのみ使用できます。

最終品目別プランの作成品目オーダー別例外要約品目別詳細最終品目別ペギング詳細プラン推奨要約グラフ

使用可能なメジャーOracle Fusionの「レポートおよび分析」作業領域では次のメジャーを使用できます。

CTO予測メトリック: 需要プランおよび需要と供給プランで次のCTO予測メトリックを使用できます。

最終オプション需要予測最終プランニング率

141

Page 142: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

オプション需要予測CTO予測メトリックでは、「プラン」、「時間」、「製品」、「組織」、「顧客」、「トップ・モデル」、「需要区分」などのディメンションがサポートされています。

需要管理メトリック: 需要プランおよび需要と供給プランで次の需要管理メトリックを使用できます。

記帳予測記帳履歴記帳履歴価額最終記帳予測最終出荷予測出荷予測出荷予測価額出荷履歴出荷履歴価額需要管理メトリックでは、「時間」、「製品」、「組織」、「顧客」、「需要区分」などのディメンションがサポートされています。

例外メトリック: 供給プランおよび需要と供給プランで次の例外メトリックを使用できます。

例外数例外数量例外日数例外比率例外価額例外メトリックでは、「プラン」、「時間」、「製品」、「組織」、「顧客」、「サプライヤ」、「製造リソース」、「例外タイプ」などのディメンションがサポートされています。

オーダー・メトリック: 供給プランおよび需要と供給プランで次のオーダー・メトリックを使用できます。

オーダー数量実装済供給数量オーダー金額オーダー・メトリックでは、「プラン」、「時間」、「製品」、「組織」、「オーダー詳細」、「オーダー・タイプ」などのディメンションがサポートされています。

ペギング・メトリック: 供給プランおよび需要と供給プランで次のペギング・メトリックを使用できます。

ペグ数量ペギング・メトリックでは、「プラン」、「時間」、「製品」、「組織」、「顧客」、

142

Page 143: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「サプライヤ」、「最終需要」、「オーダー・タイプ」などのディメンションがサポートされています。

セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・メトリック: 販売および業務プランで次の販売および業務プランニング・メトリックを使用できます。

コンセンサス予測コンセンサス予測価額最終販売予測最終販売予測価額販売予測販売予測価額セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・メトリックでは、「プラン」、「時間」、「製品」、「組織」、「顧客」、「需要区分」などのディメンションがサポートされています。

供給プランとオーダーの比較方法プランを別のプランや同じプランのアーカイブと比較して、メトリックを選択することでその差異を表示できます。

次の2つの異なるレベルでプランを比較します。

集計プラン・メトリックの比較: 2つのプランを比較して集計レベルで変化したものを把握できます。たとえば、「収益」、「リスクあり需要」、「例外件数」などのメトリックを比較できます。詳細レベルでのプランの比較: 2つのプラン間で何かが異なる場合に、「オーダー比較」画面を使用して供給および需要を問い合せることができます。たとえば、ベースライン・プランとシミュレーション・プランを比較し、フィルタ処理して提示期日が指定日数を超えて変化しているオーダーのみを表示することができます。「オーダー比較」レポートでのオーダーの比較は、集計プラン・メトリック用の「プランの比較」機能とは無関係です。

プラン比較

表におけるプランの比較では、各プランのデータが横並びで表示されます。プラン間の差異を確認するために、表の作成または編集時に「比較オプション」タブでメトリックを選択できます。表またはグラフのツールバーの「差異の表示」アイコンにより、選択した様々なメトリックで表またはグラフが再描画されます。

比較メトリック・オプションは次のとおりです。

差異

143

Page 144: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

パーセント差異絶対パーセント差異

プランを比較する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域をクリックします。2. 「処理」メニューから「比較」を選択して「プラン」をクリックします。3. 「検索と選択: プラン」ダイアログで、現行プランと比較するプランを検索して選択し、「OK」をクリックします。両方のプランが表示された表を確認できます。

ヒント: 結果をグラフで表示するには、表のツールバーで「グラフ」アイコンをクリックします。

4. 「差異の表示」をクリックして、現在のプランと比較プラン間の差異を参照します。

プランの比較を停止するには、「処理」メニューの「比較の取消」を選択します。

オーダー比較

オーダー比較を使用して、2つのプラン間で変化しているオーダーを特定します。

「オーダー比較」ページには、オーダー数量、遅延数量、提示期日など、主要な値がプラン間で変化している需要および供給が表示されます。オーダー比較を使用すると、2つのプランそれぞれの主要フィールド値を確認できます。さらに、値がプラン間でどの程度異なるかに基づいてフィルタ処理できます。たとえば、提示期日が5日を超えて異なるオーダーのみが表示されるようにフィルタ処理できます。

「オーダー比較」ページは、ページ・レベルのツールバーから「オープン」処理を使用して開きます。

「オーダー比較」ページを開いたら、まず比較するプランを選択する必要があります。すでに開いている基となるプランは現行プランです。

注意: オーダー比較は、前項で概説したページレベルのツールバーで使用できる「プランの比較」処理とは無関係に機能します。「プランの比較」処理によって「オーダー比較」ページが影響を受けることはありません。

比較プランを選択すると、「変更された需要」タブおよび「変更された供給」タブが表示されます。検索基準を指定しないで検索を実行すると、変更された需要(または検索を実行したタブによっては変更された供給)がすべて表示されます。プラン間で同じ需要または供給は表示されません。表に表示される値は、現行プランの値です。現行プランは、先に開いたプランです。

デフォルトのレイアウトでは、タブで使用可能なフィールドの一部のみが表示されます。使用可能なフィールドはタブに関連するもので、たとえば、「変更された需要」には需要のフィールドがあ

144

Page 145: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

り、「変更された供給」には供給のフィールドがあります。

両方のプランから値を表示するには、「表示」メニューから「比較する列」処理を選択します。たとえば、「オーダー数量」フィールドを選択すると、表が再描画され、現行プランおよび比較プランについて「オーダー数量」列が表示されます。同じ機能が「変更された供給」タブで使用できます。

現行プランのオーダーによって表の内容が制御されます。これにより、次の情報が表示されます。

両方のプランに存在するオーダー現行プランに存在し、比較プランに存在しないオーダー

比較プランに存在するのに現行プランに存在しないオーダーは表示されません。

再描画された表には、現行プランおよび比較プランについて「オーダー数量」列が表示されます。同じ機能が「変更された供給」タブで使用できます。

スコープ・プラン・オプションの定義スコープ・オプションにより、プランのスコープが決まります。「プランの作成」ページの「スコープ」タブまたは「プラン・オプションの編集」ページの「スコープ」タブで、スコープ・プラン・オプションを定義または変更します。需要予測のプラン組織、品目、時間範囲およびプランニング・レベルを構成できます。また、階層、レベル、レベル・メンバーなど、プランのフィルタも定義できます。

「スコープ」タブは、次のセクションで構成されています。

プラン組織予測品目(需要プランまたは需要と供給プランにのみ使用可能)供給計画品目(供給プランまたは需要と供給プランにのみ使用可能)プラン・パラメータ

プラン組織プランをフィルタ処理する基準となる階層、レベルおよびレベル・メンバーを指定します。また、組織のフィルタ処理に使用するソース・システム・コードを選択します。「プラン組織」セクションのフィールドは必須です。組織レベルの上位にあるレベルを選択した場合、その親レベルに属する組織はプランに組み込まれます。

予測品目

145

Page 146: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

需要プランニングの特定の品目をフィルタ処理する基準となる階層、レベルおよびレベル・メンバーを指定します。選択した内容は、「プラン組織」セクションでの選択内容と組み合せて使用されます。親レベルに属する品目が含まれます。このセクションのフィールドは、必須ではありません。ただし、階層、レベルおよびレベル・メンバーを指定しない場合、供給計画品目をフィルタ処理できません。その場合、プランには選択した組織の計画品目がすべて組み込まれるため、パフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

注意: 「予測品目」セクションは、供給に限定したプランにはありません。

供給計画品目「供給計画品目タイプ」では、「製造プラン」(MRP)または「生産プラン」(MPS)を選択します。

「供給計画品目」では、供給プランに含める品目を管理するためのオプションを選択します。オプションは次のとおりです。

すべての計画済品目: このオプションは、パフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。需要プラン品目およびすべての販売オーダー需要プランおよびWIPコンポーネント需要プラン品目のみ需要プラン品目、WIPコンポーネントおよびすべての販売オーダー

注意: 「供給計画品目」セクションは、需要に限定したプランにはありません。

プラン・パラメータ「プラン・パラメータ」セクションは、プラン・タイプが「需要プラン」、「供給プラン」および「需要と供給プラン」のプランに使用できます。

次の表に、プラン・パラメータとその説明を示します。

パラメータ 定義

プラン・タイプ

プラン範囲日数

プランの日数。将来のニーズを予測して計画するための範囲日数を設定します。プランの長期稼働を避けるには、範囲日数を最小限に抑えます。デフォルトは180日です。

需要プラン

需要および供給プ

146

Page 147: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ラン

予測カレンダ

プランに関連付けられているディメンション・カタログに属する必要がある予測カレンダを選択します。

需要および供給プラン

プランニング・カレンダ

プランに関連付けられているディメンション・カタログに属する必要があるプランニング・カレンダを選択します。

需要プラン

プランニング・タイム・レベル

「スコープ」タブでプランニング・タイム・レベルを設定し、「需要」タブで予測タイム・レベルを設定します。選択できるタイム・レベルは、選択したプランニング・カレンダによって異なります。

需要プラン

供給プランニング・カレンダ

供給プランニング・カレンダ(4/4/5カレンダまたはグレゴリオ暦)を選択します。 供給プラン

需要および供給プラン

供給プランニング・バケット

供給プランニング・バケットを指定します。バケット・タイプの値リストは、指定した供給プランニング・カレンダによって決まります。

プランニング範囲は、日数、週数、期間数または月数に基づいて設定できます。または、日次タイム・バケットの組合せを指定した後、週、期間または月など、より粒度の低いタイム・バケットを指定できます。2つのバケット・タイプを使用する場合、最初のバケット・タイプは「日数」である必要があります。

供給プラン

需要および供給プラン

バケット数

供給プランニング・バケットの数を指定します。

注意:制約付き供給プランの場合、プランニング・タイム・バケットの合計数は120を超えることはできません。

供給プラン

需要および供給プラン

部分バケットを作成しない

部分バケットを回避するために、プランに日次バケットを追加作成する場合に選択します。

プランニング・プロセスでは、部分バケットが作成されないように、日次バケットを追加します。これにより、週、月または期間は常に、その特定の週、月または期間の最初に定義された日に開始されます。

このオプションを選択しない場合、日次バケットは追加されません。かわりに、プランニング・プロセスでは部分バケットを作成し、プラン・オプションに指定されているように、その部分バケットを最初の週、期間または月としてカウント

供給プラン

需要および供給プラン

147

Page 148: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

します。

メジャー・カタログ

プランで使用するために複数のメジャー・セットをグループ化します。特定のプランに必要なメジャーのみを有効にすることで、向上したパフォーマンスで的を絞った分析を実行できます。プランニング管理者がメジャー・カタログを作成および変更できます。

需要プラン

需要および供給プラン

供給プラン

価格表 収益計算で使用される価格表。価額計算で使用されるデフォルトの価格表は、「組織」および「品目」の「品目」表で定義される「品目定価」です。

需要プラン

需要および供給プラン

供給プラン

例外セット

プランの一部として計算する例外とともに、例外を計算するための組織とカタログに対するフィルタをリスト表示します。

需要プラン

需要および供給プラン

供給プラン

シミュレーション・セット

プランで使用するシミュレーション・セットをリストします。シミュレーション・セットは、プラン入力の調整のセットです。シミュレーション・セットをプランに適用して、様々なビジネス・シナリオをモデル化します。

需要プラン

需要および供給プラン

供給プラン

148

Page 149: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

関連トピック

プランを管理する処理サプライ・チェーン・プランニングでのディメンションおよびディメンション・カタログの使用方法供給計画品目を選択できない理由

安全在庫パラメータ安全在庫プランニング方法「安全在庫プランニング方法」を選択して、プランの安全在庫を計画できます。「供給プランニング」、「プランニング・セントラル」または「需要と供給」作業領域を使用して、「プラン・オプション」ページの「安全在庫」タブを開き、ここで安全在庫プランニング方法を選択できます。

次の4つの安全在庫プランニング方法が選択可能です。

安全在庫を計画しないすべての品目のユーザー指定値最終品目には統計安全在庫、その他すべてにはなし最終品目には統計、その他すべてにはユーザー指定

注意: 次の場合は、安全在庫上書きが使用され、プランニング・プロセスで品目の値は計算されません。

プランに対して「安全在庫の上書き数量の適用」チェック・ボックスが選択されている場合。計画品目の「安全在庫上書き」品目属性が「Nullではない」に設定されている場合。

安全在庫を計画しない

プランの品目に対して安全在庫を計算または計画しない場合に、この方法を選択します。

この方法を選択した場合、「安全在庫計算のパラメータ」および「安全在庫平滑化のパラメータ」セクションは使用できません。

すべての品目のユーザー指定値

各品目の安全在庫方法に基づいてすべての品目の安全在庫を計画するには、この方法を選択しま

149

Page 150: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

す。この場合、安全在庫プランニングで統計安全在庫パラメータは考慮されません。このオプションを使用すると、プランニング・プロセスでは、次の1つ以上の方法で安全在庫が計算されます。

「安全在庫プランニング方法」品目属性が「非MRP計画」に設定されている場合は、品目のCSVファイルを使用して安全在庫数量をアップロードできます。「安全在庫プランニング方法」品目属性が「対象日数」に設定されている場合、プランニング・プロセスでは品目のユーザー指定対象日数に基づいて安全在庫が計算されます。「安全在庫プランニング方法」品目属性が空白の場合、プランニング・プロセスでは安全在庫は計画されません。

この方法を選択した場合は、「安全在庫平滑化のパラメータ」セクションが編集可能になります。ただし、「安全在庫計算のパラメータ」セクションは使用できません。

最終品目には統計安全在庫、その他すべてにはなし

統計安全在庫パラメータが定義されている最終品目に対してのみ安全在庫を計画するには、この方法を選択します。プランニング・プロセスでは、予測が定義されていない品目の安全在庫は計画されません。

この方法を選択した場合は、「安全在庫計算のパラメータ」セクションが編集可能になります。指定したパラメータを使用して、品目レベルまたはメジャー・レベルのいずれかで統計安全在庫が計算されます。

統計安全在庫は単一値で平滑化パラメータは適用されないため、「安全在庫平滑化のパラメータ」セクションは使用できません。

最終品目には統計、その他すべてにはユーザー指定

最終品目には統計安全在庫、その他すべての品目にはユーザー指定の安全在庫を計算して計画するには、この方法を選択します。

この方法を選択した場合、「安全在庫計算のパラメータ」および「安全在庫平滑化のパラメータ」セクションが使用可能になります。

安全在庫計算のパラメータプランの実行の一環として安全在庫数量を計算するためのパラメータを構成できます。「安全在庫計算」プロセスでは、各品目-組織属性の関連する安全在庫フィールドのプラン・データを出力します。このプロセスでは、予測および予測エラー・メジャーに基づいて統計的な安全在庫レベルを計算します。

「プラン・オプション」ページの「安全在庫」タブで、安全在庫プラン・オプションを定義または変更します。また、「安全在庫計算」プロセスでは、「プラン・オプション」ページの「スコー

150

Page 151: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プ」タブで指定したプラン・シミュレーション・セットに値を出力します。

注意: 「安全在庫計算のパラメータ」セクションが使用可能になるのは、次のいずれかの安全在庫プランニング方法が選択された場合のみです。

最終品目には統計安全在庫、その他すべてにはなし最終品目には統計、その他すべてにはユーザー指定

次の表に、選択または構成可能な安全在庫計算パラメータを示します。

パラメータ 説明

品目固有値の使用

供給プラン実行において安全在庫計算で品目固有値を使用するかどうかを指定する場合に選択します。

サービス・レベル(パーセント)

0から100までの値を入力し、在庫からすぐに製品の需要を満す上で必要な顧客サービスのレベルを設定します。

予測エラー・タイプ

予測の数量を測定するのに「MAD」、「MAPE」、「断続的」または「需要スケジュール固有」のいずれを使用するかを決定します。

上書き 以前に生成または入力した安全在庫レベルの上書きに使用する値を選択します。

収集データに保存

選択した場合、収集されたデータは、計算された安全在庫数量および安全在庫数量上書きで更新されます。

安全在庫平滑化のパラメータ「プラン・オプション」ページの「安全在庫」タブにある「安全在庫平滑化のパラメータ」セクションを使用して、次のオプションを構成します。

安全在庫変更間隔をすべての品目に適用変更間隔内の安全在庫を計算するための平滑法安全在庫変更間隔(日数)安全在庫バケット開始オフセット日数安全在庫値の最大変動率安全在庫値の最小変動率

注意: 「プラン・オプション」ページの「安全在庫」タブにある「安全在庫平滑化のパラメータ」セクションが使用可能になるのは、次のいずれかの安全在庫プランニング方法が選択された場合のみです。

その他すべてにユーザー指定値最終品目には統計、その他すべてにはユーザー指定

151

Page 152: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

安全在庫変更間隔をすべての品目に適用

このオプションを有効にした場合は、プランニング・プロセスで安全在庫変更間隔がすべての品目に適用されます。このオプションを無効にした場合は、「対象日数」安全在庫計算方法による品目にのみ安全在庫変更間隔が適用されます。安全在庫変更間隔は、時間間隔内の平滑化機能に使用される時間間隔です。20日という間隔を指定した場合、プランニング・プロセスによって、アプリケーション日付から始まる20日間のバケットに安全在庫計算がグループ化されます。その後、バケットの安全在庫レベルを特定するために、平滑法を使用して変更間隔内の安全在庫が計算されます。

変更間隔内の安全在庫を計算するための平滑法

このオプションは、プラン範囲から始まる各間隔の直接の安全在庫数量を平滑化する場合に使用します。ドロップダウン・リストから「最小」、「最大」または「平均」を選択できます。結果は常に最も近い整数に切り上げられます。

安全在庫変更間隔(日数)

安全在庫変更間隔は、時間間隔内の安全在庫の平滑化に使用される稼働日数です。20日という間隔を指定した場合、プランニング・プロセスによって、アプリケーション日付から始まる20日間のバケットに安全在庫計算がグループ化されます。その後、バケットの安全在庫レベルを特定するために、平滑法を使用して変更間隔内の安全在庫が計算されます。ゼロ(0)より大きい値を入力してください。

安全在庫バケット開始オフセット日数

このオプションに当日を使用すると、バックログ需要が高いために発生する可能性がある近い将来の高い需要の影響を無視できます。ゼロ(0)より大きい値を入力してください。

安全在庫値の最大変動率

このオプションを使用すると、時間間隔を変更するときに、安全在庫の差異が指定した値を超えることが、プランニング・プロセスによって許可されません。ゼロ(0)より大きい値を入力してください。たとえば、25パーセントを指定した場合、バケット間の安全在庫数量の最大変化率として25パーセントが設定されます。

安全在庫値の最小変動率

このオプションを使用すると、差異が指定したパーセント値以内である場合、プランニング・プロセスによって、時間間隔をまたいで安全在庫が一定に保たれます。ゼロ(0)より大きい値を入力してください。

152

Page 153: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

供給プランの入力供給プラン属性の構成に関する考慮事項「プラン・オプションの編集」ページの「供給」タブの「一般」タブでは、プランの開始日、終了日、タイム・フェンス・コントロールなど、供給プランの一般属性を記述できます。プラン開始日とプラン終了日は、読取り専用フィールドです。プランニング・プロセスでは、「スコープ」タブで定義したプラン範囲日付からプラン終了日が計算されます。プラン終了日は、プラン開始日とプラン範囲日付の合計です。「供給プラン属性」セクションを使用して、次のオプションを構成します。

タイム・フェンス・コントロール

割当セット

需要タイム・フェンス管理

このオプションを有効にすると、計画計算で総所要量を計算するときに、需要タイム・フェンスの日付より前の予測需要は無視され、販売オーダー需要のみが考慮されます。需要タイム・フェンスは、プランニング・プロセスで実績需要を計算するときに予測需要が考慮されない期間です。需要タイム・フェンスの開始日は現在の日付で、終了日はユーザーによって指定されます。

プランニング・タイム・フェンス管理

プランニング・タイム・フェンスは、プランニング・プロセスでプランが変更されない期間です。プランニング・フェンス内の計画品目については、正味需要所要量を満たすためにオーダー期日が再計画されたり、品目の計画オーダーが作成されることはありません。これは、製造、購買および転送を含むすべてのオーダー・タイプに適用されます。

ただし、オーダーによって超過供給が生成されると判断された場合、オーダーを先送りしたり、取り消すことができます。プランニング・タイム・フェンス外の計画品目については、プランで供給を作成、再計画または取り消すための提案を生成できます。

プランニング・プロセスでは、各計画品目のプランニング・タイム・フェンス日が計算されます。品目属性「プランニング・タイム・フェンス・タイプ」および「プランニング・タイム・フェンス日数」の値に基づいて、日付が計算されます。日付は、組織カレンダの作業日数に基づいて計算されます。すべての計画オーダーについて、提示期日はプランニング・タイム・フェンス日より前にできません。

割当セット

153

Page 154: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

割当セットには、サプライ・チェーン内の資材フローのソース・ルール(階層)と物流構成表(BOD)が含まれます。割当セットをすでに作成している場合、ドロップダウン・リストから目的の割当セットを選択できます。割当セットを作成するには、「タスク」パネル・ドロワーから「割当セットの管理」をクリックします。

確定計画オーダーの上書き

このオプションを使用して、確定計画オーダーがプランの実行間で保持されるかどうかを決定します。ドロップダウン・リストから「すべて」を選択した場合、プランニング・プロセスによって、現在の資材プランのすべてのエントリ(計画および確定計画)が上書きされます。ドロップダウン・リストから「なし」を選択した場合は、いずれの確定計画オーダーも上書きされません。ただし、提示された計画オーダーのうち、確定されていないものは上書きされます。

「供給プラン属性」セクションに移動するには、次のステップを実行します。

1. 「プランの編集」ページで、「タスク」パネル・ドロワーをクリックします。2. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」をクリックします。3. 「検索」領域で、プランを検索します。4. 表示される検索結果からプランを選択します。「処理」をクリックし、「プラン・オプションの編集」をクリックします。

5. 「プラン・オプションの編集」ページで、「供給」タブをクリックします。「一般」タブが表示されます。このタブに、「供給プラン属性」セクションがあります。

予測処理予測処理は、販売オーダーによって作成された実際の需要を満たすために、供給プランニングで予測履歴データを需要プランニングから抽出して調整するのに使用するプロセスです。

予測処理は、「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「予測配賦および消込」サブタブで指定できます。予測処理における次のことを定義できます。

予測分散予測消込

予測分散

予測処理では、需要プランニングから受け取った予測を供給プランニングに適合するように調整します。プランニング・プロセスでは、需要プランニングから受け取った予測を日レベルにまで分解します。これは、予測分散と呼ばれます。

たとえば、月次需要予測が100で、予測分散を有効にしている場合、かつ月の作業日数が20日の場合、プランニング・プロセスによって予測数量5が各日次バケットに分散されます。

154

Page 155: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ヒント: 製品データ・モデルまたはシミュレーション・セットで「端数処理使用可能」品目属性を選択できます。これにより、分散される予測は必ず整数になり、割り切れない品目の計画に役立ちます。

需要予測は全作業日数で均等にしか分散できません。作業日数は、「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「一般」サブタブにある「配賦および消込」セクションの「予測分散カレンダ」ドロップダウン・リストで選択したカレンダによって決まります。

次のいずれかの予測分散オプションを選択します。

予測の均等分散: 需要が週次または月次レベルで計画されている場合、プランニング・プロセスによって予測が日次バケットに分散されます。予測を分散しない: プランニング・プロセスにより、予測が週次または月次レベルで保持され、週または月の初めに予測が配置されます。プランの最初の週または最初の月では、プランニング・プロセスにより、週の最初の日または月の最初の日に予測が配置されます。

「供給ネットワーク・モデルの保守」ページの「組織」タブで「期限超過予測日数」値も設定する必要があります。プランニング・プロセスにより、プランの期限超過内の予測がすべて集計され、その結果はプラン開始時に配置されます。

予測消込

予測消込は、予測需要を販売オーダーの需要で置き換えるプロセスです。販売オーダーを発行するたびに、実際の需要を作成します。実際の需要を予測する場合、需要が水増しされないように、予測需要を販売オーダーの数量分減らす必要があります。

「消費カレンダ」および「消費バケット・タイプ」オプションを使用すると、予測消込に使用するカレンダおよびバケット・タイプを指定できます。4-4-5またはグレゴリオ暦など、選択したカレンダのタイプに応じて、予測消込に使用するタイム・バケットを指定できます。これは、予測に使用するものと同じタイム・バケットで予測消込を調整することを意味します。

「予測バケット別の消込」チェック・ボックスを選択して「予測消費」セクションのオプション「バックワード消費バケット」および「フォワード消費バケット」の値を指定した場合、予測消込は影響を受けます。これらの選択により、販売オーダー明細のスケジュール日に加算される消込のバックワード日数およびフォワード日数で構成される予測消込の時間ウィンドウが作成されます。これらの選択により、予測の消込時にプランニングが前または次のどちらのタイム・バケットから販売オーダーをネッティングするかが決まります。

たとえば、バックワード日数5とフォワード日数5を指定し、予測が日次バケットにあるとします。消込検索により、まず、消込対象の予測数量を探しながら、予測バケットから平日5日分逆行します。この検索が不成功の場合は、予測バケットから平日5日分前進します。次のいずれかに該当する場合、過剰消込エントリを予測に追加できます。

155

Page 156: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

販売オーダー日と予測日の間で一致が見つからない場合消し込まれた予測数量が販売オーダー数量を相殺するのに十分ではない場合

次のオプションを定義してプランの予測消込を指定することもできます。

需要タイム・フェンス内の予測の消込需要区分のない予測を消し込むための時間枠予測バケット内での消込優先

予測配賦および消込の構成に関する考慮事項サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかの「プラン・オプションの編集」ページの「予測配賦および消込」セクションでは、次の項目を構成できます。

予測分散予測分散カレンダ予測バケットによる消込後方日数前方日数

予測分散

このオプションを使用して、予測を均等に配布するか、予測をまったく配布しないかを決定します。

需要が週次または月次レベルで計画されている場合、「予測の均等分散」を選択すると、プランニング・プロセスによって予測が日次バケットに分散されます。

「予測を分散しない」を選択すると、プランニング・プロセスにより、予測が週次または月次レベルで保持され、週または月の初めに予測が配置されます。プランの最初の週または最初の月では、プランニング・プロセスにより、週の最初の日または月の最初の日に予測が配置されます。

予測分散カレンダ

このオプションを使用して、予測配布を実装する任意のカレンダを選択できます。ドロップダウン・リストからいずれかのカレンダを選択します。

予測バケットによる消込

このオプションを有効にすると、予測消込プロセスでは、消込バケット外の予測および販売オーダーは検索されません。このオプションを有効にした場合、後方日数および前方日数を指定することはできません。

156

Page 157: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

後方日数

このオプションは、予測需要が販売オーダー需要より指定の日数前であっても、販売オーダー需要による予測需要の消込を許可する場合に使用します。ゼロより大きい値を指定する必要があります。

前方日数

このオプションは、予測需要が販売オーダー需要より指定の日数後であっても、販売オーダー需要による予測需要の消込を許可する場合に使用します。ゼロより大きい値を指定する必要があります。

「予測割当および消込」セクションに移動するには、次のステップを実行します。

1. 「プランの編集」ページで、「タスク」パネル・ドロワーをクリックします。2. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」をクリックします。3. 「検索」領域で、プランを検索します。4. 表示される検索結果からプランを選択します。「処理」をクリックし、「プラン・オプションの編集」をクリックします。

5. 「プラン・オプションの編集」ページで、「供給」タブをクリックします。「一般」タブが表示されます。このタブに、「予測配賦および消込」セクションがあります。

自動リリースのオプション自動リリースでは、プランの実行が完了すると、スケジュール済プロセスを使用して計画オーダーが自動的にリリースされます。サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかの「プラン・オプション」ページの「自動リリース・パラメータ」セクションでは、次のオプションが使用可能です。

計画オーダーの自動リリース再計画済供給を自動リリースに含める

計画オーダーの自動リリース

「計画オーダーの自動リリース」オプションを有効にすると、プランが正常に実行された後、プランニング・プロセスによって計画オーダーがリリース・タイム・フェンス内で自動的にリリースされます。

供給プランまたは需要と供給プランについて、プランをコピーしたときに「計画オーダーの自動リリース」プラン・オプションはコピーされません。プランニング・プロセスでは、シミュレーションを実行するために複製プランを使用したとき、計画オーダーがリリースされません。

157

Page 158: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

注意: リリース・タイム・フェンスは品目および組織の組合せ属性で、プラン・オプションでは定義されません。

再計画済供給を自動リリースに含める

「自動リリースに再スケジュール済供給を含む」オプションを有効にすると、プランニング・プロセスによって再計画済供給が自動的にリリースされます。このオプションは、「計画オーダーの自動リリース」を選択した場合にのみアクティブになります。

このオプションは、「補充プランニング」作業領域で使用できません。

「自動リリース・パラメータ」セクションに移動するには、次のステップを実行します。

1. 「プランの編集」ページで、「タスク」パネル・ドロワーをクリックします。2. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」をクリックします。3. 「検索」領域で、プランを検索します。4. 表示される検索結果からプランを選択します。「処理」をクリックし、「プラン・オプションの編集」をクリックします。

5. 「プラン・オプション」ページで、「供給」タブをクリックします。「一般」タブが表示されます。「自動リリース・パラメータ」セクションはこのタブに属します。

平均日次需要の範囲: 説明「平均日次需要」を使用して、見積使用可能残高対象日数を計算します。ゼロ(0)より大きい値を指定してください。デフォルト値は7です。平均日次需要は、「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスで構成できます。

サプライ・チェーン・プランニングに直接出荷需要および供給を含める理由「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスで「直接出荷の需要と供給を含む」オプションを選択すると、計画ソース・システムの直接出荷の需要および供給がすべてプランニング・プロセスに組み込まれます。サプライ・チェーン・プランニングでは、プランごとに1つのソース・システムのみがサポートされます。直接出荷検証組織に関する品目および組織の組合せの属性は、スナップショットによって組み込まれます。直接出荷検証組織は、供給ネットワークの管理の「組織」タブで定義されます。このオプションを選択しない場合、プランニング・プロセスによって直接出荷の需要および供給がプランから削除されます。

予測消込のオプション

158

Page 159: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「予測消込パラメータ」セクションを使用して、供給プランの次のオプションを構成します。

需要タイム・フェンス内の予測の消込需要区分のない予測を消し込むための時間枠予測バケット内の消込の優先

「プラン・オプション」ページの「供給プランニング」、「需要および供給プランニング」または「プランニング・セントラル」作業領域の「供給」タブから「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスに移動します。

需要タイム・フェンス内の予測の消込

このオプションを有効にすると、需要タイム・フェンス・コントロールを適用する前に予測の消込が行われます。需要タイム・フェンス内の予測エントリは消込に使用されますが、需要としては使用されません。消込後、需要タイム・フェンス内のすべての予測エントリの需要数量はゼロです。

このオプションを無効にすると、予測の消込の前に需要タイム・フェンス・コントロールが実装されます。需要タイム・フェンス内の予測エントリは需要明細として削除され、消込には使用されません。

需要区分のない予測を消し込むための時間枠

このオプションを使用して、一部の予測に需要区分があり、他の予測に需要区分がない場合に予測エントリの消込に使用する順序について予測消込プロセスに指示できます。ドロップダウン・リストから「各バケット内」を選択した場合、予測消込プロセスではまず、販売オーダーの日付の予測エントリが消し込まれます。最初に、需要区分が一致するエントリが消し込まれ、その後、需要区分がないエントリが消し込まれます。続いて、後方および前方消込日数内の予測エントリが消し込まれます。それぞれの日について、需要区分が一致するエントリが最初に使用され、その後、需要区分がないエントリが使用されます。

ドロップダウン・リストから「需要固有の予測の消込後」を選択した場合、予測消込プロセスでは、最初に、販売オーダーの日付の予測エントリのうち、需要区分が一致するもののみが消し込まれます。続いて、後方および前方消込日数内の予測エントリのうち、需要区分が一致するもののみが消し込まれます。販売オーダーの残数量がある場合は、需要区分がない予測エントリについて、このプロセスが繰り返されます。最初に、販売オーダーの日付でプロセスが実行され、その後、バックワードおよびフォワード消込日数内でプロセスが実行されます。

予測バケット内の消込の優先

このオプションを有効にすると、プランニング・プロセスでは予測バケット内の予測が消し込まれます。このオプションは、「一般」タブの「予測割当および消込」セクションの選択内容に依存します。このオプションは、「一般」タブで「予測分散」の「予測の均等分散」を有効にし、「予測

159

Page 160: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

バケットによる消込」を無効にした場合に有効になります。

「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「予測消込パラメータ」セクションに移動するには、「供給プランニング」、「需要および供給プランニング」または「プランニング・セントラル」作業領域から次のステップに従います。

1. 「プランの編集」ページで、「タスク」パネル・ドロワーをクリックします。2. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」をクリックします。3. 「検索」領域で、プランを検索します。4. 表示される検索結果からプランを選択します。「処理」をクリックし、「プラン・オプションの編集」をクリックします。

5. 「プラン・オプションの編集」ページで、「供給」タブをクリックします。6. 「一般」タブで、「詳細オプションの選択」をクリックします。「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスが開き、ここに、「予測消込パラメータ」セクションがあります。

サプライヤ生産能力のオプション「サプライヤ生産能力パラメータ」セクションを使用して、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかの「プラン・オプションの編集」ページの次のオプションを構成します。

購買オーダーによるサプライヤ生産能力の消込サプライヤ生産能力累積乗数

購買オーダーによるサプライヤ生産能力の消込

このチェック・ボックスを選択した場合、プランニング・プロセスでは、すべての購買オーダーによってサプライヤ生産能力が消し込まれます。このチェック・ボックスを選択しなかった場合は、プランニング・プロセスによって、計画オーダーでサプライヤ生産能力が消し込まれます。

サプライヤ生産能力累積乗数

このオプションは、プランニング・プロセスでサプライヤ生産能力累積が開始される日付を設定する場合に使用します。サプライヤ品目プロセス・リード・タイムの乗数として機能する数値を指定します。ゼロより大きい数値を指定する必要があります。サプライヤ生産能力は、サプライヤが生産できる特定の品目の1日当たりのユニット数です。日付を決定するために、プランニング・プロセスではサプライヤ生産能力累積に次の式が使用されます。

[乗数 * (乗算記号) プロセス・リード・タイム] + 1

たとえば、乗数が2で、プロセス・リード・タイムが7日の場合、サプライヤ生産能力累積は15日目に開始されます。

160

Page 161: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「サプライヤ生産能力パラメータ」セクションに移動するには、次のステップを実行します。

1. 「プランの編集」ページで、「タスク」パネル・ドロワーをクリックします。2. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」をクリックします。3. 「検索」領域で、プランを検索します。4. 表示される検索結果からプランを選択します。「処理」をクリックし、「プラン・オプションの編集」をクリックします。

5. 「プラン・オプションの編集」ページで、「供給」タブをクリックします。6. 「一般」タブで、「詳細オプションの選択」をクリックします。「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスが開き、ここに、「サプライヤ生産能力パラメータ」セクションがあります。

関連トピック

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ・リストの定義方法

リリース推奨のオプション「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「リリース推奨パラメータ」セクションを使用して、次の供給プラン・オプションを構成します。

自動リリースの圧縮日数許容範囲購買依頼ロード・グループ化転送ロード・グループ化ユーザーによるリリースのみ

「供給プランニング」、「需要および供給プランニング」、「補充プランニング」または「プランニング・セントラル」作業領域から、「リリース推奨パラメータ」セクションにアクセスします。

自動リリースの圧縮日数許容範囲

このオプションを使用して、計画オーダーの自動リリースで許可される圧縮日数を指定できます。圧縮日数は、計画オーダーおよび推奨の自動リリースにのみ適用されます。圧縮日数とは、開始日からプランニング・プロセスによる提示期日までの間で短縮される日数を意味します。

補充プランの「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「自動リリースの圧縮日数許容範囲」フィールドは使用できません。

購買依頼ロード・グループ化

このオプションを使用して、購買依頼を購買にロードする際の購買依頼ロード・グループを指定できます。「すべて」を除く各オプションについては、プランニング・プロセスによって、各購買依

161

Page 162: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

頼内に計画オーダーごとに明細が1つ作成されます。

すべて: 推奨されたすべてのオーダーに対する1つの購買依頼が作成されます。品目: 品目ごとに購買依頼が1つ作成されます。バイヤー: バイヤーごとに購買依頼が1つ作成されます。サプライヤ: サプライヤごとに購買依頼が1つ作成されます。カテゴリ: 品目カテゴリごとに購買依頼が1つ作成されます。事業所: 事業所ごとに購買依頼が1つ作成されます。

転送ロード・グループ化

このオプションを使用して、転送をロジスティックスにロードする際の転送ロード・グループを指定できます。「グループ別転送ロード」の値によって、実際の転送オーダーの作成方法が決まります。

すべて: すべての転送が1つの転送オーダー内に作成されます。ソースと搬送先および出荷日: 出荷元組織と出荷先組織ごと、および出荷日ごとに転送オーダーが1つ作成されます。ソースと搬送先、出荷方法および出荷日: 出荷元組織と出荷先組織のペア、および出荷方法と出荷日ごとに転送が1つ作成されます。

ユーザーによるリリースのみ

このオプションを使用して、計画オーダーおよび推奨の実装を現在のユーザーに制限するかどうかを指定できます。このオプションを有効にした場合、プランニング・プロセスによって、現在のユーザーがマークした計画オーダーおよび推奨のみが実装されます。このオプションを無効にした場合は、すべてのユーザーがマークした計画オーダーおよび推奨が実装されます。

注意: このオプションは、計画オーダーの手動リリースにのみ適用されます。

次のステップを使用して、「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「リリース推奨パラメータ」セクションに移動します。

1. プランを開きます。a. 「供給プランニング」、「需要および供給プランニング」、「補充プランニング」または「プランニング・セントラル」作業領域で、「タスク」パネル・ドロワーをクリックします。

b. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」をクリックします。c. 「検索」領域で、プランを検索します。d. 表示される検索結果からプランを選択します。

2. 「プランの編集」ページで、「処理」をクリックしてから「プラン・オプションの編集」を

162

Page 163: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

クリックします。3. 「プラン・オプション」ページで、「供給」タブをクリックします。4. 「一般」サブタブで、「詳細オプションの選択」をクリックします。「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスが開き、ここに、「リリース推奨パラメータ」セクションがあります。

タイム・フェンスのオプション「タイム・フェンス・パラメータ」セクションを使用して、次のオプションを構成します。

タイム・フェンスの作成確定計画オーダーのタイム・フェンスの作成

タイム・フェンスの作成

このオプションを使用して、最新の確定ショップ型製造オーダー、購買オーダーまたは転送の完了日に品目の自然タイム・フェンスを作成するようプランニング・プロセスに指示できます。自然タイム・フェンスは、確定供給の最新の日付で設定される新しいタイム・フェンスを示します。完了日は、供給の期日を意味します。

注意: 「一般」タブで「プランニング・タイム・フェンス管理」オプションを有効にしていない場合、この詳細プラン・オプションは効果がありません。

確定計画オーダーのタイム・フェンスの作成

このオプションを使用して、最新の確定計画オーダーの完了日に品目の自然タイム・フェンスを作成するようプランニング・プロセスに指示できます。完了日は、確定計画オーダーの提示期日を意味します。

注意: 「一般」タブで「プランニング・タイム・フェンス管理」オプションを有効にしていない場合、この詳細プラン・オプションは効果がありません。

「タイム・フェンス・パラメータ」セクションに移動するには、次のステップを実行します。

1. 「プランの編集」ページで、「タスク」パネル・ドロワーをクリックします。2. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」をクリックします。3. 「検索」領域で、プランを検索します。4. 表示される検索結果からプランを選択します。「処理」をクリックし、「プラン・オプションの編集」を選択します

5. 「プラン・オプションの編集」ページで、「供給」タブをクリックします。6. 「一般」タブで、「詳細オプションの選択」をクリックします。

163

Page 164: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスが開き、ここに、「タイム・フェンス・パラメータ」セクションがあります。

技術管理パラメータこのオプションを有効にすると、プランニング・プロセスによって、プラン実行時にマルチスレッド処理が実装されます。マルチスレッド処理により、プランの全体的な実行時間が短縮されます。このオプションを有効にするには、供給プランの「一般」タブで「詳細オプションの選択」をクリックし、「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスで「マルチスレッド使用可能」を選択します。

供給プラン・メジャーのディメンションの有効化または無効化の理由組織では、供給プランの分析に、事前構成済ディメンションを必ずしもすべて使用しません。供給プランの処理中にシステムおよびアプリケーションのパフォーマンスを高めるために、メジャーに適用できるディメンションを決定できます。「顧客」、「サプライヤ」、「需要区分」、「オーダー・タイプ」および「例外タイプ」ディメンションを無効にして、データ量を最適化し、問合せのパフォーマンスを向上させることができます。「組織」、「品目」、「リソース」および「時間」ディメンションは常に使用されるため、無効にできません。

特定のディメンションを無効にすると、プランニング・エンジンはそのディメンションに沿って関連メジャーを事前集計します。たとえば、収益や販売オーダー値などのメジャーは、デフォルトで組織、品目、日、顧客サイトおよび需要区分の最も詳細なレベルで計算されます。ただし、このタイプの詳細分析は必要ない場合があります。「組織」、「品目」および「日」レベルのみでメジャーを計算し、「顧客サイト」および「需要区分」レベルでメジャーの計算を無視するようにプランを構成できます。

「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックス(「プラン・オプション」ページの「供給」タブから開く)の供給メジャーのディメンション・セクションでディメンションを構成します。「供給プランニング」、「需要および供給プランニング」または「プランニング・セントラル」作業領域の供給プランの「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスにのみアクセスできます。

注意: 「プランニング分析の構成」タスクで構成され、プラン・オプションで指定されたディメンション・カタログは、選択したディメンションのプランで使用可能な階層を制御します。ディメンション・カタログでオプションのディメンションが選択されていない場合、そのディメンションは詳細プラン・オプションで自動的に無効化されます。

表は作業領域間で共有されるため、ピボット表のセレクタにはすべてのディメンション(有効および無効)が表示され、無効化されたディメンションを表またはグラフに追加できます。この場合、ディメンションには個々のメンバーは表示されませんが、1つの集計された行または列がすべて表示されます。

164

Page 165: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)の供給プランを有効にすると、レポートでは、供給プランの無効なディメンションにメンバーが存在しません。

関連トピック

サプライ・チェーン・プランニングでのディメンションおよびディメンション・カタログの使用方法ディメンション・カタログの設定に関する考慮事項

組織およびスケジュール用の供給プラン・オプション「プラン・オプション」ページの「組織およびスケジュール」サブタブを使用して、供給プランの組織に応じて保管場所ネッティング、需要および供給ネッティングおよび予測分散カレンダを構成します。供給プランで考慮される需要を指定することもできます。

「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「組織およびスケジュール」サブタブで、組織および需要スケジュールの供給プラン・オプションを構成します。

組織組織は、「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブで指定した組織レベル・メンバーに基づいています。

保管場所ネッティング: ネッティングに含める保管場所を有効または無効にします。保管場所は組織に基づいています。データ収集時に、プランニング・プロセスにより、ソース・システムの組織の構成に基づいて組織が収集されます。ソースの新しい保管場所に対して保管場所ネッティングを使用可能にすると、最初のプランが実行された後に収集された新しい保管場所が自動的にプランに挿入されます。

需要および供給ネッティング: 要件に応じて、需要または供給タイプのみを使用してプランを実行します。プラン内の組織ごとに、販売オーダー、予約、手持、購買、転送および作業オーダーを含めたり除外することができます。新規プランでは、デフォルトで、すべての需要および供給ネッティング・オプションが有効です。

予測分散カレンダ: 組織ごとにユーザー定義の予測分散カレンダを選択します。

供給プランニング・プロセスでは、カレンダを使用して集計予測需要を日次バケット間で分散します。組織レベルにカレンダを指定しない場合、供給プランニング・プロセスによって集計予測が日次バケット間で均等に分散されます。

165

Page 166: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「予測配賦および消込」セクションで「予測分散カレンダ」属性にユーザー定義カレンダ値を選択した場合のみ、プランニング・プロセスでこのカレンダが使用されます。「予測配賦および消込」セクションは、「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「一般」サブタブで使用できます。

需要スケジュール供給プランに含める需要を選択します。プラン・タイプが「需要と供給」である場合、需要スケジュールは自動的に供給プランに組み込まれます。サポートされている需要スケジュール・タイプは、次のとおりです。

需要(需要プラン)外部(外部予測)生産(製造プランで使用される生産プラン)

需要メジャー: 「選択」ボタンをクリックして「需要メジャー」ダイアログ・ボックスにアクセスすると、次のメジャーを選択できます。

最終品目需要オプション需要プランニング率

「需要メジャー」の「選択」ボタンは、需要スケジュール・タイプが「需要」または「セールス・アンド・オペレーションズ」の場合に有効になります。「選択」ボタンは、外部需要スケジュール・タイプには使用できません。

予測精度メジャー: 「選択」ボタンをクリックして「予測精度メジャー」ダイアログ・ボックスにアクセスすると、次のメジャーを選択できます。

非断続的需要の予測エラー・タイプMADまたはMAPEのメジャー断続的需要のメジャー平均到着間時間のメジャー

「予測精度メジャー」の「選択」ボタンは、次の両方の属性が「プラン・オプション」ページの「安全在庫」タブで設定されているときに有効になります。

「安全在庫プランニング方法」が「最終品目には統計安全在庫、その他すべてにはなし」に設定されている。「予測エラー・タイプ」が「需要スケジュール固有」に設定されている。

メジャー・レベル: メジャーをロードするディメンション・レベルを選択します。需要スケジュール・タイプが「外部」または「生産」である場合、メジャー・レベル・オプションは使用できませ

166

Page 167: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ん。

出荷先消込レベル: ローカル需要プランの予測消込レベルを選択します。

複数の需要スケジュールに基づく安全在庫の計算方法供給プランまたは供給および需要プランの場合、予測が複数の需要スケジュールに分散されている最終品目の統計安全在庫を計画できます。プランニング・エンジンは、各需要スケジュールの予測に基づいて安全在庫を計算します。計算では、品目と組織の組合せごとに指定された各需要スケジュールまたは品目固有値で生成されたメジャー値を使用します。

「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「組織およびスケジュール」サブタブの「需要スケジュール」セクションで需要スケジュールを選択します。プランニング・エンジンは、これらの需要スケジュールの予測およびその他のメジャーを使用して、品目と組織の組合せごとに統計安全在庫を計画します。

プランニング・エンジンは各需要スケジュールを使用して、その需要スケジュールに属する品目の安全在庫計算を実行します。同じ品目が2つ以上の需要スケジュールに存在する場合、プランニング・エンジンは安全在庫計算に使用する需要スケジュールを1つのみ選択します。組織内の品目の予測が1つの需要スケジュールのみに制限されるようにすることをお薦めします。

需要スケジュールのメジャー・レベルの構成「メジャー・レベル」ダイアログ・ボックスで、メジャーをプランにロードするディメンション・レベルを選択できます。需要スケジュールのメジャー・レベルを構成した後、需要プランを実行して予測を生成します。次に、供給プランを実行して、「供給および需要」表をレビューします。

「プランニング・セントラル」、「供給プランニング」または「需要と供給」作業領域で、供給プランまたは需要と供給プラン・タイプのディメンション・レベルを構成できます。「メジャー・レベル」ダイアログ・ボックスにアクセスするには、「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「組織およびスケジュール」サブタブに移動します。「需要スケジュール」セクションで、「メジャー・レベル」列の「選択」ボタンをクリックします。

注意: 需要スケジュール・タイプが「外部」または「生産」である場合、「組織およびスケジュール」サブタブの「メジャー・レベル」オプションは使用できません。

「メジャー・レベル」ダイアログ・ボックスでは、次のディメンションのメジャー・レベルを構成

167

Page 168: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

できます。

時間: 時間階層とタイム・レベルの選択肢は、需要プランに使用される予測カレンダに基づきます。予測カレンダは、「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブの「プラン・パラメータ」セクションで設定します。需要区分: 「需要区分」レベルおよび「顧客」レベルを空白のままにし、「時間」レベルとして「日」を選択すると、需要スケジュールから供給プランニングへの予測が品目-組織-日レベルで集計されます。顧客: 日または月別に集計された予測を必要とする場合は、顧客レベルを空白のままにします。顧客サイト・レベルを選択すると、各日の予測が需要プラン内の各顧客サイトの予測に分割されます。たとえば、需要プランに顧客サイトが20件あり、「顧客サイト」レベルを選択し、「時間」レベルとして「日」を選択したとします。「供給および需要」表の各日の予測が20件表示されます。組織: 組織の階層およびレベルは組織ディメンションに対して固定されます。エンタープライズ階層では組織レベルのみがサポートされます。製品: 製品の階層およびレベルは製品ディメンションに対して固定されます。製品階層では、品目レベルのみがサポートされます。

供給プランまたは統合プランの実行供給プランまたは統合プランを実行することで、予測および安全在庫レベルを生成し、補充を作成します。統合プランには、需要プランと供給プランの両方が含まれます。「供給プランニング」、「プランニング・セントラル」、「需要および供給プランニング」の各作業領域から、供給計画または需要と供給計画を実行できます。

供給プランまたは統合プランを実行する際には、実行するプランのスコープを指定できます。実行前にプランの入力データをリフレッシュするかどうかも選択できます。また、プランをすぐに実行することも、設定した時刻または繰返しスケジュール(日次または週次)に基づいてバックグラウンドで実行することもできます。

注意:制約付き供給プランの場合、プランはバッチ・モードでのみ実行できます。

供給プランまたは需要と供給プランを作成した後、プランを実行してデータを生成する必要があります。「プランの実行」ダイアログ・ボックスの「パラメータ」タブには、プラン実行オプションが、操作の順序に従い、「スコープ」、「需要」、「供給」と並んでいます。また、安全在庫レベルを再計算するオプションもあります。最初に予測プロセスが実行され、次に安全在庫が計算され、その後、その出力が供給プランニング計算に使用されます。プラン・タイプに応じて、次のオプションを構成できます。

168

Page 169: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

データ・リフレッシュ・オプションスコープ・オプション需要プラン実行オプション供給プラン実行オプション

データ・リフレッシュ・オプション次のデータ・リフレッシュ・オプションが使用可能です。

現在のデータでリフレッシュしない: このオプションは、プラン開始日の繰上げなしを含め、需要を変更せずにプランを実行する場合に選択します。選択した現在のデータでリフレッシュ: このオプションは、データを部分的にリフレッシュする場合に選択します。プラン全体をリフレッシュすることなく、トランザクション・データおよび一部の参照データをリフレッシュできます。たとえば、「需要履歴およびメジャー」と「予測」を選択してリフレッシュするシナリオには、次のようなものがあります。

需要履歴およびメジャー: 外部またはサード・パーティの予測を再ロードしたため、それらの最新の更新をプランに反映する必要があります(販売予測、マーケティング予測、財務予測、出荷予測など)。予測: 「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「組織およびスケジュール」サブタブにある「需要スケジュール」セクションで入力メジャー・レベルを変更しました。たとえば、プランをコピーし、同じプランで入力メジャー・レベルを別の予測に変更したため、プランを再実行するとします。この場合は、「予測」について「選択した現在のデータでリフレッシュ」オプションを指定します。プラン・オプションは変更したが、プランは編集していないため、プラン全体をリフレッシュする必要はありません。

現在のデータでリフレッシュ: このオプションは、プラン全体を最新の収集データでリフレッシュする場合に選択します。プランを初めて実行する場合は、このデータ・リフレッシュ・オプションのみが使用可能で、デフォルトで選択されます。統合プラン(「需要と供給プラン」タイプ)でこのオプションを選択すると、「スコープ・オプション」セクションの「需要の計画」チェック・ボックスと「供給の計画」チェック・ボックスがデフォルトで選択され、選択を解除することはできません。

スコープ・オプションスコープ・オプションによって、再プランの対象が限定されます。次のスコープ・オプションが使用可能です。

需要の計画: プラン実行時に需要を予測する場合に選択します。「データ・リフレッシュ・オプション」セクションで「現在のデータでリフレッシュ」を選択した場合、統合プランで

169

Page 170: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

は、このオプションがデフォルトで選択されます。このオプションは、「プランニング・セントラル」作業領域および「需要および供給プランニング」作業領域で、「需要と供給プラン」タイプに対して使用できます。プランの承認: プラン実行時にプランを承認する場合に選択します。このオプションは、「需要および供給プランニング」作業領域で、「需要と供給プラン」タイプに対して使用できます。安全在庫の再計算: プラン実行時に安全在庫数量を再計算する場合に選択します。このオプションは、「プランニング・セントラル」、「供給プランニング」、「需要および供給プランニング」の各作業領域で、「供給プラン」タイプまたは「需要と供給プラン」タイプに対して使用できます。「安全在庫の再計算」チェック・ボックスが使用可能になるのは、「プラン・オプション」ページの「安全在庫」タブで次のいずれかの安全在庫プランニング方法が選択された場合のみです。

最終品目には統計安全在庫、その他すべてにはなし最終品目には統計、その他すべてにはユーザー指定

供給の計画: プランニング・プロセスで供給のみを計算する場合に選択します。「データ・リフレッシュ・オプション」セクションで「現在のデータでリフレッシュ」チェック・ボックスを選択した場合、統合プランでは、このオプションがデフォルトで選択されます。このオプションは、「プランニング・セントラル」作業領域および「需要および供給プランニング」作業領域で、「需要と供給プラン」タイプに対して使用できます。プランのアーカイブ: プランのデータをアーカイブする場合に選択します。このオプションは、「供給プランニング」作業領域および「需要および供給プランニング」作業領域で、「供給プラン」タイプまたは「需要と供給プラン」タイプに対して使用できます。

需要プラン実行オプション「需要プラン実行オプション」セクションは、「需要と供給プラン」タイプには使用できますが、「供給プラン」タイプには使用できません。

予測プロファイル: プランの一部として含める予測プロファイルを選択します。予測プロファイルを選択していない場合、予測プロセスは実行されません。

予測方法の詳細を含む: 予測を構成する予測方法の詳細を提供するかどうかを指定する場合に選択します。このオプションは、「需要および供給プランニング」作業領域で、「需要と供給プラン」タイプに対して使用できます。

原因ファクタの詳細を含む: 予測を構成する原因ファクタの詳細を提供するかどうかを指定する場合に選択します。このオプションは、「需要および供給プランニング」作業領域で、「需要と供給プラン」タイプに対して使用できます。

供給プラン実行オプション

170

Page 171: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「供給プラン実行オプション」セクションは、無制約供給プランには表示されますが、制約付き供給プランには表示されません。制約付き供給プランは、バッチ・モードでのみ実行できます。次の供給プラン実行オプションが使用可能です。

対話型: このオプションは、プランをデータベースに保存せずにメモリー内で実行する場合に選択します。これにより、通常のプランが週末に実行するようにスケジュールされている場合に週の途中でプランを実行できます。「対話型」を選択すると、「スケジュール」タブが無効になり、できるだけ早くプランを実行するように設定されます。

注意: 「対話型」オプションは、制約付き供給プランでは使用できません。

バッチ: このオプションは、スケジュールに従ってプランを実行する場合に選択します。このオプションを選択すると、プランをいつ実行するかを設定できる「スケジュール」タブが使用可能になります。「バッチ」を使用すると、プランをデータベースに保存できます。プランをデータベースに保存するには、プランを少なくとも1回実行する必要があります。これにより、プランをメモリーにロードしなくても分析に使用できるようになります。「バッチ」では、次の2つのオプションを使用できます。

計算された合計を除いて保存: プランを保存する際に品目およびリソースの計算された合計を除外する場合に選択します。すべて保存: 計算された合計も含め、すべてのプラン・データを保存する場合に選択します。このオプションでは、プランを保存する際に、計算された合計が含まれます。たとえば、資材プランの品目やリソース・プランで使用されるリソースの計算されたメジャーがすべて保存されます(「見積使用可能残高」、「正味リソース可用性」など)。

供給プランまたは統合プランの実行供給プランまたは統合需要および供給プランを実行するには、次の一般的な手順を使用します。

1. 「プランの実行」ダイアログ・ボックスを開きます。a. サプライ・チェーン・プランニング作業領域で、「プラン」パネル・タブをクリックし、「プラン」リストを展開します。

b. 実行するプランを選択し、「処理」をクリックして「実行」を選択します。2. 「プランの実行」ダイアログ・ボックスの「パラメータ」タブで、「詳細」を展開してプラン・オプションをレビューします。

a. 「データ・リフレッシュ・オプション」セクションで、オプションをレビューし、適切な選択を行います。

注意: プランを初めて実行する場合は、「選択した現在のデータでリフレッシュ」を選択する必要があります。このオプションを使用すると、履歴データがリフレッシュされて、販売オーダーがインポートされ、現在の日付に連携するようにプラン開始日が進められます。

171

Page 172: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

b. 「スコープ・オプション」セクションで、プランの実行に使用するオプションを選択します。

c. 需要と供給プラン・タイプの場合: 「需要プラン実行オプション」セクションで、適切な需要プラン実行オプションを選択します(プラン実行の一部として含める予測プロファイルなど)。

d. 無制約供給プランの場合: 「供給プラン実行オプション」セクションで、プラン実行で使用するオプションを選択します。

3. 「供給プラン実行オプション」セクションで「バッチ」を選択した場合、または制約付き供給プランの場合は、「スケジュール」タブをクリックして頻度のパラメータを設定します。

a. プランをすぐに実行する場合は、「可能な限り早く」を選択します。b. 設定した時刻にバックグラウンドでプランを実行する場合は、「スケジュールの使用」を選択し、「頻度」を選択します(「日次」、「週次」など)

4. 「OK」をクリックして、プランを実行します。

供給プランニングの概要供給プランニングでの日次バケットプランニング・プロセスでは、一日の最後に需要の期限が来ると見なされているため、常に日次バケット内で計画します。プランニング・プロセスでは、需要および供給を週次、期間、月次レベルで計画しません。一日の最後に需要と供給のバランスが調整されます。需要および供給における不足または過剰は、次の日に繰り越されます。しかし、表およびグラフでは、日次プランニング結果を週次、期間または月次レベルに集計できます。

需要および供給にはタイム・スタンプがありません。プランニング・プロセスでは、一日の生産能力は同日にスケジュールされたリソースまたはサプライヤの所要量に使用できると見なされています。計画作業オーダーを1日未満で完了できる場合、そのオーダーは需要期日と同日にスケジュールされます。また、作業オーダーが1日未満である場合、開始日と終了日は同じです。

プランニング・プロセスでは、プランニング出力での集計に対して2つのカレンダがサポートされています。

会計カレンダ: 表での週および期間ごとの集計をサポートします。ユリウス暦: カレンダ月ごとに日次バケット化および集計をサポートします。ユリウス暦では、週単位のバケット化はサポートされていません。

製造品目の所要量展開供給プランまたは需要と供給プランを実行する際、実行されるプロセスの1つが製造品目に対する

172

Page 173: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

所要量展開です。供給プランニング・プロセスでは、サプライ・チェーン品目構成をレビューして、需要を満たすのに十分な供給、手持およびオーダー中があることを確認します。ある品目が不足すると、サプライ・チェーン品目構成でその1つ下のレベルの品目に対する需要が作成されます。品目を構成する個々のコンポーネントの需要を分析し、それらのコンポーネントに対して需要を作成するこのプロセスは、所要量展開と呼ばれます。

プランニング・プロセスでは、製造オーダー品目の作業定義を使用してコンポーネントの所要量を特定します。プランニング・プロセスでは、製造オーダー品目の供給を容易にするために、供給が低いコンポーネントの補充を適宜提案します。

製造品目の所要量展開に影響を与える設定

供給プランニングでは、コンポーネント有効日が考慮されます。プランニング・プロセスでは、次の情報を考慮に入れてから計画製造オーダーの新しい日付を決定します。

作業定義を構成するコンポーネント作業定義を構成する工程計画オーダーのオーダー開始日以前の製造品目のコンポーネント有効日計画オーダーのオーダー開始日以前の製造品目の工程有効日

注意: 所要量展開は、製造品目に対してのみ実行されます。製造品目を購買品目としてマークすると、プランニング・プロセスからコンポーネントの補充は提案されません。

製造品目の所要量展開の計算方法

次のシナリオについて考えてみます。

品目Aは、販売オーダー100が存在する製造オーダーです。品目Aを1つ作成するのに2つの品目Bと3つの品目Cを使用します。

プランニング・プロセスにより、需要がコンポーネント・レベルに展開され、品目Bに対して需要200と品目Cに対して需要300が作成されます。品目に対する需要数量は、親品目の不足分に親品目での子コンポーネントの使用量を乗じた数です。

リソース・スケジューリングの完了方法リソース・スケジューリングは、計画製造オーダー期間がわかると計算できます。プランニング・プロセスでは、リード・タイム(固定と変動の両方)を使用して計画製造オーダー期間を計算します。既存の作業オーダーの場合、リード・タイムは作業オーダーの期間です。プランニング・プロセスでは、作業オーダーの期間が変更されません。固定リード・タイムと手動リード・タイムを手動で設定することもできます。

173

Page 174: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ヒント リード・タイムを手動で構成する場合は、控えめなプランニング結果にはより大きい値を設定します。強気のプランニング結果にはより小さい値を設定します。

たとえば、固定リード・タイム = 1

変動リード・タイム = 0.2

計画オーダー・サイズ = 10ユニットとすると、

製造計画オーダーのリード・タイム = 固定 + 変動 * オーダー・サイズ = 1 + 0.2 * 10 = 1 + 2 = 3日間

需要期日 = 5日目

製造計画オーダー: 提示開始日 = 2日目、提示期日 = 5日目

計算では、5日目が23:59で終わると見なされているため、1全日のリード・タイムにより、開始日は4日目の23:59に繰り上がります。したがって、この例では、3日間のリード・タイムにより開始日は2日目に繰り上がります。

次の計算を使用して、計画製造オーダー期間、経路リソース期間、工程期間およびリソース期間を計算します。

計画製造オーダー期間: 計画製造オーダー数量は、需要の合計数量とオーダー・モディファイアによって決まります。合計製造オーダー・リード・タイム(日数) = 固定リード・タイム+数量 * 変動リード・タイム経路リソース期間: 品目ベースのリソース使用についてリソース所要量(時間数)が計算されます。リソース所要量 = 数量 * 使用時間数工程期間(時間数)は、同時に存在するリソースに対して調整された各リソース所要量を加算して計算されます。合計経路期間 = 工程期間(時間数)の総計工程期間とリソース期間の計算を次に示します。工程およびリソース所要量はそれぞれ、合計製造リード・タイムにわたって分散されます。

次の式は、工程期間の計算を示しています。

次の式は、リソース期間の計算を示しています。

:

174

Page 175: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

計画製造オーダーの場合、プランニング・プロセスによって次のタスクが実行されます。

固定および変動リード・タイムに基づいた期間の計算。作業定義からの必要なリソース時間の計算。計算された作業オーダー期間にわたる必要なリソース時間の均等な分散。作業オーダーに複数の工程がある場合は、各工程の期間が計算され、割り当てられたリソースの工程内でリソース時間が分散されます。

既存の作業オーダーの再計画

既存の作業オーダーの場合、既存のスケジュールで続行することも、スケジュールを変更して新しい日付を割り当てることもできます。作業オーダーが再計画されない場合、プランニング・プロセスでは次のようになります。

作業オーダーの開始日および終了日は変更されません。工程とリソース所要量の開始日および終了日は変更されません。リソース所要量の日数にわたって各リソース使用が均等に分散されます。

たとえば、リソース所要量の開始日が5日目、終了日が6日目、リソース使用が14時間の場合、プランニング・プロセスにより、5日目に7時間、6日目に7時間が配賦されます。作業オーダーを再計画した場合、ジョブ期間は保持され、変更されません。各工程および各リソース所要量のリード・タイムは、同じままです。開始日および終了日のみが変ります。

プランニング計算では、作業オーダーの再計画時に次のガイドラインに従います。

作業オーダーの開始日および終了日には同じ日数を配賦します。たとえば、終了日を2日移動した場合は、開始日を2日移動します。工程およびリソース所領量の日付にはそれぞれ同じ日数を配賦します。前述の例を使用すると、工程およびリソース所要量の日付をそれぞれ2日移動します。リソース所要量の日数にわたって各リソース使用を均等に分散します。たとえば、リソース所要量の開始日が5日目、終了日が6日目、リソース使用が14時間の場合、5日目に7時間、6日目に7時間を配賦します。ジョブ、工程およびリソース日付を増減することで、稼働日数および休日数を調整します。休日数を作業オーダーに含めるか取り除くかにより、相対的な稼働日数は移動の前後で同じままです。たとえば、作業オーダー期間が5日間で、金曜日に始まって火曜日に終わり、週末2日休日が含まれます。作業オーダーが月曜日に始まるよう再計画されると、新しい終了日は水曜日になります。作業オーダーの調整された日付が過去に押し動かされた場合は、日付をプランの1日目にします。作業オーダーの一部が完了している場合は、作業オーダーのオープン数量のみがスケジュールされます。一部のコンポーネントおよびリソースが作業オーダーによって消し込まれている場合は、オープン・コンポーネント所要量およびオープン・リソース使用のみがプランニング・プロセスで計画されます。

175

Page 176: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

リソース効率とリソース稼働率の計算方法リソースのスケジュール時、プランニング・プロセスでは、リソース・レベルで指定したリソース効率とリソース稼働率を使用します。リソース効率は、予想される標準出力に対する実際の出力の(パーセントで表される)メジャーです。リソース効率により、リソースがタスクを完了するのにかかる時間が決まります。

たとえば、効率100%のリソースでタスクの完了に12時間かかると予想する場合、効率50%のリソースではタスクの完了に24時間かかります。リソースの効果的な使用は、経路で指定したリソース時間(理論上の使用)の効率に対する比率です。

次の式は、実績リソース使用に使用される計算を示しています。

リソース稼働率は、どの程度集中的にリソースが使用されるかの(パーセントで表される)メジャーです。たとえば、リソースが頻繁に中断したり、リソースに保守タスクを割り当てることがあります。これは、一定の割合のリソース時間がタスクで使用できないことを示します。実際の使用は、経路で指定したリソース時間の効率と稼働率の積に対する比率です。たとえば、経路に2時間のリソース所要量が指定されています。リソースの効率および稼働率はそれぞれ、90%と75%になると予想されています。したがって、実績リソース使用は2.96時間と計算されます。

実績リソース使用 = (1にリソース当たり2時間を乗じた値)を(90%に75%を乗じた値)で割った値 =2時間/0.675 = 2.96時間

50ユニットを製造する製造オーダーの場合、前述の例と同じ経路を使用すると、次のようになります。

実績リソース使用 = (50にリソース当たり2時間を乗じた値)を(90%に75%を乗じた値)で割った値 =100時間/0.675 = 148.15時間

実際のリソース効率および稼働率を考慮して、プランニング・プロセスによりプランが生成されます。需要を満たすために追加のリソース使用が必要な場合は、プランニング・プロセスによってリソース使用の増加が推奨されます。

ソーシング配賦分割プランニング・プロセスでは、ソーシング分割(ランク1のみ)に基づいて供給を作成します。供給プランニングでは、ソース・ルールで指定できる分割率を使用します。ルールおよび構成表で指定される供給のソースにランクを付け、プランニング・プロセスで推奨が生成される際に他よりも優先させることができます。ソーシング率をこれらのソースに割り当てることもでき、これにより合

176

Page 177: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

計オーダーの一部を各ソースに配賦できます。ソーシング配賦では、すべての供給ソース(購買、製造および転送)が考慮されます。

オーダー・モディファイアがない場合、ある日供給が必要となると、その日の計画オーダーがランク1のソーシング配賦分割を満たすのに必要なだけの計画オーダーに分割されます。品目属性またはサプライヤ・オーダー・モディファイアがある場合、オーダー・モディファイアを考慮して配賦分割率が最高のソース(ランク1)について供給が作成されます。その後、再びオーダー・モディファイアを考慮して、次のソースについて供給が作成されます。供給ソースは配賦率順に使用されます。各オーダーが作成されると、次に配賦率が低いソースが検討されます。ランク1のソースがすべて使用されると、残りの配賦率が上位のソースについてオーダーが作成されるというように、上位ランクのソースを通して繰り返し行われます。これは、十分な供給が作成されるまで繰り返されます。

計算では、ランク1の配賦率を満たすようにプラン範囲の供給ソースのバランスを保とうとします。既存の購買オーダーまたはオーダー・モディファイアのため供給で分割が考慮されない場合、プランニング・プロセスでは、日々ソースを選択してプラン範囲の供給をソーシング分割と調和させます。ソース・ルールで指定した分割率からの偏差が最も低い累積ソーシング分割につながるソースに対して供給を作成する必要があります。プランニング・プロセスでは、ソーシング分割の計算時に受入履歴が考慮されません。オープン購買オーダー、転送オーダーおよび製造オーダーのみが考慮されます。

次の式を使用して、日々のソーシング分割が計算されます。

供給合計 * ソースAの配賦率 > ソースAの供給である場合は、供給合計 >= 需要合計になるまで、ソースAの供給 >= ソースAの配賦率 * 供給合計になるように、ソースAについて新規計画オーダーを(オーダー・モディファイアを考慮して)作成します。

ソーシング配賦および有効日: ソース・ルールがある日付に有効になると、プランニング・プロセスでは、有効日以降から配賦率が考慮されます。プランニング・プロセスでは、有効日より前に発生した配賦は考慮されません。

たとえば、3月1日にプランを実行し、ソース・ルールは次のとおりとします。

1月1日から3月31日まで有効: 40% Acme、60% Business World6月1日有効: 50% Acme、50% Consolidated

6月1日に開始、配賦プロセスでAcmeとConsolidated間で50/50に分割します。配賦プロセスでは、有効日前の履歴は無視されます。配賦プロセスでは、6月1日より前にAcmeが保有するオーダーが40%か60%かは考慮されません。

計画オーダーで代替リソースおよび代替コンポーネントを使用するためのガイドライン代替リソースおよび代替コンポーネントを使用して、優先度の高い需要を満たすようにオーダーを

177

Page 178: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

計画します。リソースまたはコンポーネントを特定のプランに確定すると、オーダーを効率的に計画できます。

計画オーダーの代替リソースおよび代替コンポーネントは、「供給プランニング」作業領域の「供給および需要」ページから選択できます。

代替リソースを選択して確定するには、「供給および需要」ページで計画オーダーを選択し、「確定リソース」列の「編集」アイコンをクリックします。「処理」メニューの「リソースの確定」オプションを選択して、代替リソースを確定することもできます。代替コンポーネントを選択して確定するには、「供給および需要」ページで計画オーダーを選択し、「確定コンポーネント」列の「編集」アイコンをクリックします。「処理」メニューの「コンポーネントの確定」オプションを選択して、コンポーネントを確定することもできます。

「供給および需要」ページに「確定リソース」および「確定コンポーネント」列が表示されない場合は、「表示」、「列」、「確定リソース」および「確定コンポーネント」の順にクリックして列を有効にします。

確定リソースに関して考慮する点

リソースを確定する前に、次の点を考慮してください。

オーダー・タイプは計画オーダーで、品目に作業定義が必要です。計画オーダーは、「リソースの確定」ダイアログ・ボックスからリソースを選択すると確定されます。計画オーダーの開始日は、確定リソースが選択された工程の有効日範囲内である必要があります。「リソースの確定」ダイアログ・ボックスで行った変更を保存するには、「リソースの確定」ダイアログ・ボックスを閉じて「供給および需要」ページを保存します。プランニング・プロセスで確定リソースを選択できるように、プランを再実行する必要があります。

確定コンポーネントに関して考慮する点

コンポーネントを確定する前に、次の点を考慮してください。

オーダー・タイプは計画オーダーで、品目に品目構成が定義されている必要があります。作業定義がある品目または組織の場合: 作業定義および品目構成名を変更したり、「作業定義」ドロップダウン・リストから作業定義および品目構成名を選択できます。作業定義および品目構成名を変更すると、プランニング・プロセスでは基となる計画オーダーが確定されます。品目構成および作業定義名は「品目構成」ドロップダウン・リストからも選択できます。品目構成および作業定義を選択すると、プランニング・プロセスでは基となる計画オーダーが

178

Page 179: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

確定されます。「コンポーネントの確定」ダイアログ・ボックスで確定コンポーネントを選択すると、計画オーダーが確定されます。「コンポーネントの確定」ダイアログ・ボックスの「工程連番」列には、作業定義内に含まれる値リスト(工程連番、有効開始日)が表示されます。コンポーネントを確定するには、「コンポーネントの確定」ダイアログ・ボックスで工程を選択する必要があります。計画オーダーの開始日は、確定コンポーネントが選択された工程の有効日範囲内である必要があります。

「処理」メニューを使用したリソースおよびコンポーネントの確定

「処理」メニューを使用してリソースおよびコンポーネントを確定する前に、次の点を考慮してください。

複数のオーダーを選択すると、「処理」メニューから「リソースの確定」および「コンポーネントの確定」を選択できます。リソースを確定するには、選択したすべての行に同じ品目と組織があり、オーダー・タイプが計画オーダーである必要があります。品目および組織に、1つ以上の作業定義が定義されている必要があります。コンポーネントを確定するには、選択したすべての行に同じ品目と組織があり、オーダー・タイプが計画オーダーである必要があります。品目および組織に、1つ以上の作業定義または品目構成が定義されている必要があります。

関連トピック

代替リソースおよび代替コンポーネントを使用したプランニングからの作業オーダーの作成に関する考慮事項

サプライ・チェーン・プランニングでの予約サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかで、在庫プロセスで作成されるすべての予約に関する情報を収集して表示できます。オーダー履行明細にペグされる供給の量を表示できます。

サプライ・チェーン・プランニングでは、予約は作成されません。在庫プロセスで作成されるすべての予約が表示されるだけです。構成可能なプランナのワークベンチで販売オーダーに対して予約される供給の数量や種類は変更できません。

次のタイプの供給が在庫の販売オーダーに対して予約できます。

手持在庫作業オーダー購買オーダー転送オーダー

179

Page 180: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

供給の複数のソースおよび数量を単一の販売オーダー履行明細に対して予約できます。

販売オーダーが供給にペグされるには2つの方法があります。

複数の販売オーダーを供給の単一ソースにペグすることが可能: この場合、ペグ数量は合計供給数量を超えません。このタイプの予約は、供給の単一ソースが多数の販売オーダーを履行するのに十分である場合に行われます。たとえば、品目Aについて50件の販売オーダーがあります。各販売オーダーは単一ユニットのAに対するものです。供給ソースの1つを100ユニットのAを供給する組織間転送として定義しています。したがって、転送供給からの100ユニットのうち50ユニットを異なる販売オーダー履行明細にペグできます。供給の複数ソースを単一の販売オーダーにペグすることが可能: この場合、ペグ数量は合計需要数量を超えません。このタイプの予約は、単一の供給ソースが、品目について大量の供給を要求する販売オーダーを履行するのに十分でない場合に行われます。販売オーダーが需要が高い品目に対して記録される場合、供給の複数リソースをその単一の販売オーダーに様々な数量でペグできます。たとえば、2つの供給ソースAとBを次のように定義しています: Aは組織間転送であり、Bは外部サプライヤからの購買です。この品目について800ユニットの販売オーダーが記録されると、Aからの供給の一部とBからの供給の一部が予約されます。次に、予約された数量は、単一のオーダー履行明細にペグされます。

サプライ・プランニングでは、ロット失効日に関係なく、ロットに対する需要予約が考慮されます。6日目に失効するロットは、10日目が期日となる需要に対して予約できます。サプライ・チェーン・プランニングでは、この予約をそのまま収集し、「供給および需要」ページにすべての予約を反映します。サプライ・チェーン・プランニング作業領域では予約の表示のみが可能であり、変更できません。

予約のペギングの表示サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかで、在庫プロセスで作成される予約をすべて表示できます。

様々な供給にペグされた販売オーダー履行明細および各販売オーダーに対して予約された供給量を表示するには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域をクリックします。2. 「プラン」ドロワーをクリックします。3. 「プラン」を展開し、目的のプランを選択します。4. 「処理」メニューをクリックし、「オープン」を選択します。5. 供給分析ページ・レイアウトを選択します。6. 「供給および需要」ウィンドウに移動し、すべての販売オーダーを検索します。「品目」、「組織」、「オーダー・タイプ」など、検索基準で1つ以上の属性を定義して検索できま

180

Page 181: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

す。7. 「検索結果」領域で、「表示」をクリックして「列」を選択します。8. 「列の管理」オプションまでドリルダウンします。9. 列名「予約済数量」および「予約タイプ」を「非表示列」から「表示列」に移動します。

10. 必要に応じて、「選択済品目をリストの先頭に移動」ボタンを使用してこれら2行を先頭に移動することもできます。これにより、予約に関連するすべての情報を一度に表示できます。

ヒント: 「予約済数量」 > 0など、「拡張」検索基準を設定して検索を拡張することもできます。これにより、供給量がペグされている販売オーダーのみを表示できます。

モデル予測と販売オーダーを一緒に表示する方法CTO (受注仕様生産)で実行システムが構成品目を処理するために使用する一意の品目識別子は、モデル品目識別子とは異なります。プランニングにおいて効果的な決定を行うためには、モデル予測と供給および需要オーダーを一緒に表示する必要があります。「資材プラン」表では、モデル予測と販売オーダーを一緒に表示できます。

モデル予測と販売オーダーを一緒に表示すると、CTO (受注仕様生産)環境で分析を行い、供給と需要について効果的な決定を下すことができます。

モデル予測と販売オーダーの統合ビューのためのメジャーの有効化

モデル予測と販売オーダーを一緒に表示するには、「構成品目販売オーダー」メジャーを有効にする必要があります。このメジャーを有効にする前に、このメジャーをメジャー・カタログに追加します。このメジャーを表示するには、モデルにカテゴリを割り当てます。

このメジャーを有効にするには、次のステップを実行します。

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域から、プランを開いて「オープン」→「フル・ペイン」をクリックします。

2. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ページで、「資材プラン」を検索して開きます。

3. 「資材プラン」表の資材プラン・ツールバーで、「セレクタ・ツール」の「表構成の表示」アイコンをクリックします。

4. 「メジャー」タブで、「構成品目販売オーダー」メジャーを「使用可能なメジャー」列から「選択したメジャー」列に移動します。

5. 「保存してクローズ」をクリックします。

販売オーダーの組織の変更に関する考慮事項

181

Page 182: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

関連付けられているサプライヤまたはサプライヤ・サイトに応じて、直接出荷販売オーダーまたは通常販売オーダーの組織を変更できます。組織の変更が直接出荷または通常の販売オーダーにどのように影響するかについて、状況別に説明します。

外部委託製造組織に対する直接出荷販売オーダー

現在の組織を他の組織に変更できます。組織を変更する際は、次の点を考慮してください。

現在の組織を、サプライヤまたはサプライヤ・サイトが関連付けられている別の組織に変更した場合、販売オーダーは直接出荷販売オーダーのままで変更されません。販売オーダー上のサプライヤおよびサプライヤ・サイトには、販売オーダーの新しい組織に関連付けられている値が反映されます。現在の組織を直接出荷検証組織に変更した場合、サプライヤまたはサプライヤ・サイトを手動で指定する必要があります。サプライヤまたはサプライヤ・サイトの値リストには、どの組織にも関連付けられていないサプライヤまたはサプライヤ・サイトのみが表示されます。現在の組織を内部組織に変更した場合、サプライヤとサプライヤ・サイトが空白値に設定されます。直接出荷販売オーダーは通常の販売オーダーになります。

「供給および需要」ページで、直接出荷販売オーダーのサプライヤまたはサプライヤ・サイトに行編集を加えることはできません。

直接出荷検証組織に対する直接出荷販売オーダー

現在の組織を他の組織に変更できます。組織を変更する際は、次の点を考慮してください。

現在の組織を、サプライヤまたはサプライヤ・サイトが関連付けられている組織に変更すると、直接出荷販売オーダー上のサプライヤおよびサプライヤ・サイトが、新しい組織に関連付けられているサプライヤおよびサプライヤ・サイトに変更されます。販売オーダーは直接出荷販売オーダーのままで変更されません。現在の組織を内部組織に変更した場合、サプライヤとサプライヤ・サイトが空白値に設定されます。直接出荷販売オーダーは通常の販売オーダーになります。

「供給および需要」ページで、直接出荷販売オーダーのサプライヤまたはサプライヤ・サイトに行編集を加えることができます。サプライヤまたはサプライヤ・サイトの値リストには、どの組織にも関連付けられていないサプライヤまたはサプライヤ・サイトのみが表示されます。

社内組織に対する通常販売オーダー

現在の組織を他の組織に変更できます。組織を変更する際は、次の点を考慮してください。

現在の組織を、サプライヤまたはサプライヤ・サイトが関連付けられている組織に変更した場合、通常販売オーダーは直接出荷販売オーダーに変換されます。変換後の新しい直接出荷販売オーダーのサプライヤまたはサプライヤ・サイトは、新しい組織に関連付けられている

182

Page 183: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

サプライヤまたはサプライヤ・サイトになります。現在の組織を直接出荷検証組織に変更した場合、サプライヤまたはサプライヤ・サイトを手動で指定する必要があります。サプライヤまたはサプライヤ・サイトの値リストには、どの組織にも関連付けられていないサプライヤまたはサプライヤ・サイトのみが表示されます。現在の組織を別の内部組織に変更した場合、販売オーダーは内部販売オーダーのままで変更されません。

外部委託製造組織に対する通常販売オーダー

組織、サプライヤまたはサプライヤ・サイトに変更を加えることはできません。

直接出荷製造業者とのプランニングおよびコラボレーション方法供給プランニングでは、オーダー構成環境で契約製造業者とコラボレーションし、プランニングを実施できます。契約製造業者とのコラボレーションおよびプランニングにより、契約製造業者から顧客に直接、顧客オーダーを出荷できるようになります。Oracle Fusion Product InformationManagementで各契約製造業者を組織として追加し、契約製造業者とのプランニングおよびコラボレーションを可能にします。契約製造業者におけるトランザクションを無効にする場合は、それらの組織を品目組織として追加します。契約製造業者を組織として追加すると、モデルおよびオプション予測を契約製造業者と共有できるようになり、オーダーを履行するためのプランニングを実施できます。

需要管理を使用すると、契約製造業者の事業所でモデルおよオプションの需要を予測できます。オプションのプランニング率は、トップ・モデル(オプションが含まれているモデル)によって異なります。オプションのプランニング率は予測の需要区分によっても異なる場合があります。

契約製造業者が履行する直接出荷販売オーダーを使用して、供給プランニングのモデルおよびオプションの予測を消し込むことができます。供給プランニングでは、契約製造業者組織においてモデルおよびオプションの需要を満たすための計画オーダーも生成されます。計画オーダーをオーダー予測としてOracle Fusion Supply Chain Collaborationに公開できます。契約製造業者とのコラボレーションにより、モデルおよびオプションに対する供給コミットを得ることができます。

伸縮式タイム・バケット伸縮式タイム・バケットの概要伸縮式タイム・バケットを使用して、プランニング範囲の近い将来期間について下位レベルのタイム・バケットを決定します。さらに、プランニング範囲の残りの期間について異なるタイム・バケットを決定することもできます。伸縮式タイム・バケットは、「プラン・オプション」ページの

183

Page 184: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「スコープ」タブの「プラン・パラメータ」セクションで設定します。

フィルタリング、グラフ化、条件付き書式設定、および例外メッセージのしきい値の設定は、すべて例外によるプラン管理を容易にします。表やグラフ用に選択した時間ディメンション・レベルを確実に利用できます。たとえば、プラン出力を日数で表示する必要がない場合は、プラン出力に対して週数、期間数または月数を選択します。

伸縮式タイム・バケットを使用して、情報のオーバーロードを処理することもできます。たとえば、100日プラン用に100個の日次バケットを計算してプランニングするのではなく、範囲を伸縮して、最初の1.5か月を45個の日次バケット、残りの2か月を8個の週次バケットのように指定できます。

プランのプランニング・タイム・バケットを伸縮式で指定すると、計算の粒度およびプラン内のデータ・ポイント数が減少します。さらに大きなプランニング・タイム・バケットを選択することで、プラン全体、あるいは近い将来の期間を超える範囲の部分のみについて、不要なプラン精度や詳細を排除します。プランでは、出力が、日次ではなく週次、日次や週次ではなく月次など、決定したより大きなタイム・バケットに統合されます。最終結果として、プランの実行時パフォーマンスが改善され、プランの可視性が向上して、それほど多くスクロールする必要がなくなります。

この伸縮式の指定は、供給プランのメジャー・データの表示および編集に使用できるレベルに影響を与えることに注意してください。45個の日次バケットに8個の週次バケットを加えたプランニング範囲の場合、供給プランの45日目を超えると、日次での表示および編集はできなくなります。ただし、需要と供給プランのデータを表示する場合は、伸縮式のタイム・バケットを使用しても、日次レベルにドリルダウンできます。これは、需要プランニングでは需要メジャーが日レベルに配賦されるためです。

供給プランでの伸縮式バケットの構成供給プランは、伸縮式バケットを使用するように構成できます。プランニング範囲は、日数、週数、期間数または月数のみを含めるように設定できます。または、供給プランニング・バケットを2レベルの粒度で設定できます。2レベルの場合は、日次タイム・バケットと、より粒度の低いタイム・バケット(週、期間または月など)の組合せであるプランニング範囲を選択します。プランニング・プロセスでは、より短い時間範囲(日数)について詳細なプラン情報が計算され、プランニング範囲の後半部分はより低い粒度で計画されます。プラン実行時間を改善するには、プランニング範囲の後半部分について不要な精度や詳細を排除します。

伸縮式タイム・バケットを使用する前に、使用する日次タイム・バケットおよびより粒度の低いタイム・バケットの数を検討してください。

伸縮式バケットを使用するには、供給プランのプラン・パラメータを構成します。

1. 「供給プランニング」、「プランニング・セントラル」または「需要および供給プランニング」作業領域で、プランを開き、「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブに移動

184

Page 185: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

します。2. 「スコープ」タブの「プラン・パラメータ」セクションで、供給プランニング・カレンダ(4/4/5カレンダまたはグレゴリオ暦)を選択します。

3. 次に、供給プランニング・バケットを選択します。バケット・タイプの値リストは、指定したカレンダによって決まります。プランニング範囲は、日数、週数、期間数または月数に基づいて設定できます。または、日次タイム・バケットの組合せを指定した後、週、期間または月など、より粒度の低いタイム・バケットを指定できます。2つのバケット・タイプを使用する場合、最初のバケット・タイプは「日数」である必要があります。

4. 各供給プランニング・バケットのバケット数を指定します。5. 部分バケットを回避するために、プランに日次バケットを追加作成する場合は、「部分バケットを作成しない」を選択します。このオプションを選択すると、週、月または期間は常に、その特定の週、月または期間の最初に定義された日に開始されます。たとえば、月曜日を週開始日として指定すると、週次バケットは月曜日に開始されます。月次バケットは月の最初の日に開始します。このオプションを選択しない場合、日次バケットは追加されません。かわりに、プランニング・プロセスでは部分バケットを作成し、プラン・オプションに指定されているように、その部分バケットを最初の週、期間または月としてカウントします。

伸縮式タイム・バケットを使用する供給プランでの需要および供給への影響伸縮式タイム・バケットを使用するように供給プランを構成する際、プランニング範囲は、日数、週数、期間または月数のみを含めるように設定できます。または、伸縮式バケットを使用して、日次タイム・バケットと、集計されたタイム・バケット(週、月、期間など)の組合せで計画できます。

日より大きいタイム・バケットがあるプランがあるとします。

予測分散および予測消込の後に残った正味予測数量は、プランニング・タイム・バケット・レベルまで集計されます。これらの正味予測数量は、プランニング・タイム・バケットの最終稼働日に配置されます。供給プランニング・プロセスでは、品目、組織、需要スケジュール、需要区分、顧客および顧客サイトの各組合せが考慮されます。

たとえば、バケットがすべて日次のプランで、稼働日ごとに、品目、組織および需要区分の各組合せについて、正味予測数量が10ユニットであるとします。組織の1週当たりの稼働日数は5日に設定されています。週次バケットが含まれた同じプランでは、需要区分ごとに50ユニットの数量について集計された正味予測が表示されます。この集計された予測には、各週次バケットの最終稼働日に相当する提示期日が設定されます。

185

Page 186: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

週次、月次または期間タイム・バケットを使用する場合は、需要および供給が影響を受ける他の方法があります。

すべての供給および需要オーダーおよびすべてのリソース所要量の日付は、バケット・ロジックの対象です。つまり、日より大きいタイム・バケットでは、供給および需要オーダーで計算された日付は、バケットの最終稼働日にバケット化されます。稼働日数仕様は、組織カレンダではなく、「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブで選択した供給プランニング・カレンダに基づきます。日より大きいプランニング・タイム・バケットで作成された製造または転送計画オーダーをリリースすると、そのオーダーには、タイム・バケットの最終稼働日に対応する提示期日が設定されます。また、購買計画オーダーには、バケットの最終カレンダ日に対応する提示期日が設定されます。ただし、実施日はバケットの最初のカレンダ日として設定されます。この実施日により、サプライヤは、品目に対するプランニング・タイム・バケットの需要全体を満たすのに間に合うように資材を搬送できます。確定日、実施日、および要求出荷日や予定出荷日などの入力データの日付は、バケット・ロジックの対象になりません。たとえば、以前に月の最終稼働日にバケット化された計画オーダーを、その日が供給プランニング・バケットの最終日であるか、稼働日であるかに関係なく、任意の日に確定できます。

伸縮式タイム・バケットを使用する供給プランに対する安全在庫の計算方法安全在庫計算方法に対象日数を使用する場合、この計算方法では伸縮式タイム・バケットを計算に入れます。対象日数を使用しない場合、安全在庫の計算方法は伸縮式バケットに影響されません。

対象日数ベースの安全在庫計算では、プランニング・プロセスによって、指定した需要期間に基づいて供給プランニング・バケット内の需要が按分されます。

安全在庫プランニング方法が「対象日数」の品目があるとします。「需要期間」および「対象日数」の値は4日に設定されています。また、組織カレンダの稼働日数は7日に設定されています。

186

Page 187: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

1日目の安全在庫の計算(日次バケット)

日次バケットの安全在庫では、需要期間中の需要合計が計算されます。次に、その合計が需要期間で除算されて、対象日数が乗算されます。

この例では、1日目から4日目までの需要が加算されて70になります。この数は4 (需要期間)で除算された後、4 (対象日数)で乗算されます。そのため、1日目の安全在庫は70です。

5日目の安全在庫の計算(日次バケットおよび週次バケット)

需要が日次バケットと週次バケットをまたぐ場合は、週次バケットの需要が按分されます。

この例では、5日目から7日目は日次バケットで、8日目は週次バケットにあります。次のステップで、5日目の安全在庫の計算方法を示します。

1. 5日目から7日目の需要を加算すると、20になります(5+5+10)。2. タイム・バケットの次の部分は週次であるため、8日目の需要を取得するには、週を按分する必要があります。8日目の按分された需要は、10 (70の1/7)です。

3. 日次バケットと按分された週次バケットの需要を加算して5日目の計算済安全在庫を決定すると、30 (20+10)になります。

週次バケットに対する安全在庫の計算

需要が週次バケットにある場合、安全在庫は按分された日次需要に対象日数を乗算したものになります。

この例では、2週目の需要が90ユニットです。按分された日次需要は12.85 (90の4/7)で、4(対象日数)を乗算することにより、9日目の安全在庫は51.4と計算されます。

187

Page 188: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

伸縮式タイム・バケットを使用する供給プランでの例外の計算方法供給プランで伸縮式バケットを使用する場合、プランニング・プロセスでは、プラン・オプションでプランニング・タイム・バケットに指定した内容に基づいて例外メッセージが処理されます。

この表は、日より大きいタイム・バケットを使用する場合にプランニング・プロセスで例外がどのように計算されるかを説明しています。

例外タイプ 計算ロジック

要納期前倒しオーダー要納期先送りオーダー

プランニング・プロセスでは、供給オーダーがプランニング・タイム・バケット間で再スケジュールされた場合のみ、再スケジュール例外が生成されます。

プランニング・タイム・バケット内でオーダー期日が再スケジュールされても再スケジュール例外はトリガーされません。

販売オーダーにペグされた遅延供給予測にペグされた遅延供給販売オーダーの遅延補充予測の遅延補充

プランニング・プロセスでは、供給日と需要日が異なるプランニング・タイム・バケットにある場合のみ、遅延供給または遅延補充例外が生成されます。

たとえば、販売オーダー提示期日が週の半ばであるとします。供給の提示期日は、週の最終稼働日です。この場合、プランニング・プロセスでは、「販売オーダーにペグされた遅延供給」または「販売オーダーの遅延補充」例外は生成されません。

一方、販売オーダー提示期日が週の半ばであるとします。供給の提示期日は、次週の最初の稼働日です。この場合、プランニング・プロセスによって例外が生成されます。

欠品品目品目

プランニング・プロセスでは、有効数量がプランニング・タイム・バケット・レベルで所要数量より少ない場合にのみ例外が作成されます。プランニング・プロセスでは、プランニング・タイム・バケットの最終日の見積使用可能残高を使用して、品目の不足が評価されます。

188

Page 189: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

が安全在庫に未達

プランニング・プロセスでは、プランニング・タイム・バケット内の日次変動は無視されます。

過剰在庫品目

プランニング・プロセスでは、有効数量がプランニング・タイム・バケット・レベルで所要数量より多い場合にのみ例外が作成されます。プランニング・プロセスでは、プランニング・タイム・バケットの最終日の見積使用可能残高を使用して、品目の過剰が評価されます。

プランニング・プロセスでは、プランニング・タイム・バケット内の日次変動は無視されます。

リソース過負荷サプライヤ生産能力超過

プランニング・プロセスでは、プランニング・タイム・バケット・レベルで使用可能生産能力が必要生産能力より少ない場合にのみ例外が作成されます。

たとえば、週次バケットでは、1週間のうち数日間にリソースに過負荷がかかる場合があります。週レベルで使用可能生産能力が必要生産能力を超えているかぎり、プランニング・プロセスではリソースの過負荷例外は生成されません。

プランニング・プロセスでは、プランニング・タイム・バケット内の日次変動は無視されます。

伸縮式バケットを使用する供給プランについて表のメジャー・データを表示および編集するためのガイドライン供給プランで伸縮式バケットを使用する際は、プラン出力を表示したり表のメジャー・データを編集する前に、理解しておく必要があることがいくつかあります。

時間ディメンションを含む供給プランのプラン出力を表示するのに表を使用する場合、この表で選択する時間階層は供給プランニング・カレンダである必要があります。この時間階層を使用して、プランニングが実行されるレベルと、プラン出力を表示するレベルとの間の一貫性を確保します。

供給プランで伸縮式バケットを使用する場合、供給プランニング・バケットより下位のレベルで表のメジャー・データを編集することはできません。たとえば、表内のデータが週次バケットである場合、データを日レベルで編集することはできません。ただし、プランニング・タイム・バケット・レベル以上のメジャー・データは表示および編集できます。

注意: 需要と供給プランのデータを表示する場合は、伸縮式のタイム・バケットを使用しても、日次レベルにドリルダウンできます。これは、需要プランニングでは需要メジャーが日レベルに配賦されるためです。

ここでは、表のメジャー・データの表示方法と編集方法を詳しく説明します。

計画されているプラン範囲の一部を表示する場合: 表で表示または編集できるメジャー・データ

189

Page 190: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

日次バケット 表内で、メジャーの値を日次、週次、期間または月次レベルで表示または編集できます。

週次バケット 表内で、メジャーの値を週次または期間レベルで表示または編集できます。プランニング・プロセスで特定のメジャー・データが日レベルに配賦されていても、データを日次粒度で表示できません。週から日レベルにドリルダウンすることはできません。期間レベルで行う編集は、その期間内の基礎となる各週の最終日に配賦されます。

期間バケット メジャーは期間粒度でのみ表示または編集できます。期間から週または日レベルにドリルダウンすることはできません。期間レベルで行う編集は、その期間の最終日に配賦されます。

月次バケット メジャーは月次粒度でのみ表示または編集できます。月から日レベルにドリルダウンすることはできません。月次レベルで行う編集は、その月の最終日に配賦されます。

次の4つのメジャーは、編集時の動作が異なります。

総予測正味予測手動需要計画オーダー

週次バケットで計画されているプラン範囲の一部を表示できます。これら4つのメジャーについて週レベルで行う編集は、その週の最終日に配賦されます。プランを保存すると、供給プランニング・プロセスによって需要および供給が更新または作成されます。これらの需要と供給には、供給プランニング・バケットの最終稼働日に相当する提示期日が設定されます。

サプライ・チェーンのモデル化サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法ファントム組立品(ファントム構成表とも呼ばれる)とは、部分組立品を生産するのに必要な資材をグループ化できる非在庫組立品です。親品目の部品構成表を作成する際、コンポーネントをファントムと指定できます。1つの部品構成表で、ある親品目のファントム部分組立品と、別の親品目の

190

Page 191: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

在庫部分組立品を表すことができます。ファントム部品構成表により、必要に応じて組立品を製造して保管できます。たとえば、ファントムを使用して、フィールド・サービス所要量のために不定期なスペアを作成して保管できます。プランニング・プロセスでは、ファントム部分組立品を経てコンポーネントに展開されます。

ファントム組立品に影響を与える設定

プランニング・プロセスでは、ジョブまたは繰返しスケジュールを定義する際、ファントム組立品の経路を無視します。コンポーネントの追加のリード・タイム・オフセットを回避するには、ファントムのリード・タイムをゼロに設定します。

ファントムのプランニングでの使用方法

モデル構成表またはオプション区分表が別の部品構成表に対するコンポーネントである場合、コンポーネント供給タイプはファントムです。プランニング・プロセスでは、親の計画オーダーをファントムに渡し、ファントムをネッティングしてファントムのコンポーネントに所要量を渡すかわりに、ファントムを無視してコンポーネント計画オーダーを作成します。組織パラメータの場合、ファントム工程連番継承について「資材のみ」オプションのみがあります。プランニング・プロセスでは、「ファントム」供給タイプがある品目についてオーダー・モディファイアを無視します。プランニング・プロセスでは、ファントム部分組立品をロットフォーロット・ロットサイジング手法を使用して計画します。

一般にファントム組立品は、ショップ型製造オーダーを使用してマスター・スケジュールを立てたり、製造する場合など、最上位レベルの組立品である場合、通常の組立品となります。しかし、部分組立品と同様、別個の組立品としての固有性を失ったコンポーネントの集合です。ファントム部分組立品のコンポーネントは、ジョブおよび計画供給に含まれますが、ファントム自体には含まれません。部品構成表を使用してファントムを決定することには、柔軟性が増し(ある構成表ではコンポーネントがファントムであり、別の構成表ではファントムではないとすることが可能であるため)、プランニング・プロセスでのファントムの扱い方がOracle WIPと合致するという、2つの利点があります。

サプライ・チェーン・プランニングでのFIFOペギングの使用方法ペギングとは、プランニング計算で供給を需要に、また需要を供給にリンクするために使用するプロセスです。FIFOとは、ファースト・イン・ファースト・アウトです。FIFOペギングでは、需要が供給に日次ベースでリンクされます。プランニング・プロセスでは、需要を日、需要タイプおよび供給数量の昇順にソートします。プランニング・プロセスでは、供給を日、供給タイプおよび供給数量の昇順にソートします。

すべての予約済の需要および供給について、プランニング・プロセスでは、まず需要タイプ、供給タイプおよび日付を考慮せずに、予約(既存または推奨)ありの需要を予約済供給にペグします。ペギングでは常に予約が考慮されます。予約解除済の需要および供給について、プランニング・プロ

191

Page 192: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

セスでは、需要を日別に次のソート順でソートします。

期限超過販売オーダーすべての販売オーダー手動需要

予測需要や依存需要など、その他すべての需要について、プランニング・プロセスでは、供給を日別に次のソート順でソートします。

手持期限超過供給(定義により確定)既存の確定供給既存の未確定供給計画オーダー

プランニング計算における需要および供給のネッティング時、安全在庫レベルが品目組織に指定されている場合、日次の安全在庫レベルを考慮してネッティングが実行されます。プランニング計算では、安全在庫需要の概念は使用されません。安全在庫需要の概念がないため、安全在庫需要への供給のペギングはありません。プランニング計算では、一部または全部の供給が必要な安全在庫レベルを満たすために使用される場合、一部または全部の供給は何にもペグされません。安全在庫レベルを満たす供給は、将来の需要にペグされるか、ペグされないかのいずれかです。オーダー・モディファイアによる過剰な供給は、プランニング範囲の最後で何にもペグできません。

減損の計算方法製品の計画数量は、生産プロセスの過程で減少または減損することがあります。品目-組織属性の1つである減損率により、在庫における廃棄予定およびその他の損失がわかります。

プランニング・プロセスは、在庫の減損を打開するために、需要を満たすために必要な数量より多い生産数量で開始されます。減損率に指定した値が考慮されて、組織における品目の減損のプランニングに使用されます。需要のプランニングは、減損を考慮に入れて、最終的に所要オーダー数量になる数量で開始されます。オーダー数量は、減損が適用された後の数量です。プランニング・プロセスでは、減損率と所要オーダー数量を使用して開始数量が決定されます。計画オーダーには、減損を考慮に入れた開始数量が必要です。

たとえば、減損率が10%の品目があったとします。需要が100の場合、プランニング・プロセスは、10%の減損によって100になる数量で開始されます。

プランニング・プロセスで開始数量の計算に使用される式を次に示します。

開始数量 = {オーダー数量 / (1-減損率)} * 100

開始数量 = {オーダー数量 / (1-減損率)} * 100

192

Page 193: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

(100 / (100-10)) * 100 = 111.11

供給プランニング・プロセスでは、計画オーダーと既存の供給の両方で減損が考慮されます。作業オーダーは、プランニングの時点では未完了である可能性があるため、サプライ・チェーン・プランニング作業領域から作業オーダーのステータスを追跡できます。

供給の確定

供給オーダーを確定する際には、「供給および需要」ページで、開始数量またはオーダー数量のいずれかを確定数量として選択できます。「確定数量」列または「確定開始数量」列を別の値に更新できます。

計画オーダーを確定すると、「確定数量」列が「オーダー数量」列の値で更新されます。「確定数量」列をプランニング・ニーズに基づいて編集することもできます。また、確定計画オーダーの「確定開始数量」列を指定することもできます。「確定開始数量」列に値を入力すると、「確定数量」列の値がクリアされます。

シミュレーション・モードでプランを再実行すると、次のデータが表示されます。

「確定開始数量」を指定した計画オーダーでは、「開始数量」列に「確定開始数量」の値が表示されます。「オーダー数量」列には、次の計算に基づく値が表示されます。オーダー数量 = 確定開始数量 * (1 - 減損率)

「確定数量」を指定した計画オーダーでは、「オーダー数量」列に「確定数量」の値が表示されます。「開始数量」列には、次の計算に基づく値が表示されます。開始数量 = 確定数量 / (1 - 減損率)

作業オーダーの減損の計算

作業オーダーは、収集時に完全に完了している場合もあれば、一部が完了している場合もあります。作業オーダーを収集した場合、収集された数量は開始数量を表します。プランニング・プロセスでこの3つの列に値が設定されるのは作業オーダーだけです。現在の完了状態と廃棄予定に基づいて新しいオーダー数量が計算されます。「供給プランニング」、「プランニング・セントラル」、「需要および供給プランニング」の各作業領域で次のパラメータを確認することにより、作業オーダーのステータスを追跡できます。

開始数量完了数量廃棄数量残数量予想廃棄数量オーダー数量

193

Page 194: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

収集時には、実行システムから開始数量が収集されます。計画オーダーをリリースすると、その開始数量が実行システムにリリースされます。

開始数量を表示するために有効化されるメジャー

プランニング・プロセスでは、開始数量と開始日を表示するために次の3つのメジャーが使用されます。

供給開始数量開始日の予約済供給開始日の予約済供給価額

供給プランの分析購買オーダーのスケジュール方法購買オーダーを使用すると、サプライヤから組織までの移動時間を正確に測定できます。購買オーダー・スケジュールには、次のフィールドが含まれます。

要求出荷日約束出荷日要求搬送日約束搬送日「バイヤー管理輸送」インジケータ出荷方法

「バイヤー管理輸送」は、要求された商品の集荷からオーダーで指定された出荷先事業所への搬送までの輸送の手配を購買会社が担当することを指定します。「バイヤー管理輸送」インジケータが選択されていない場合、搬送日は購買オーダーに移入されますが、出荷日は購買オーダーに移入されません。選択されている場合、出荷日は購買オーダーに移入され、搬送日は購買オーダーに移入されることもあります。

「バイヤー管理輸送」が選択されている場合、バイヤーは要求出荷日を購買オーダーで通知し、サプライヤは約束出荷日を応答に指定します。選択されていない場合、搬送日はバイヤーとサプライヤ間で通知されます。いずれの場合も、購買オーダーには明細レベルで出荷方法も含まれます。移動時間は、サプライヤ・サイトと組織の事業所間の出荷方法に対して定義できます。プランニング・プロセスでは、購買オーダーについて移動時間を考慮できます。

プランニング・プロセスで計画購買オーダーが作成される際、ソース・ルールからの出荷方法を使用して移動時間が計算されます。計画購買オーダー開始日から納入予定日までの合計リード・タイ

194

Page 195: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ムには、プロセス・リード・タイムと移動リード・タイムの両方が含まれます。

サプライ・チェーン・プランニング作業領域から計画購買オーダーをリリースすると、次の情報が購買に送信されます。

出荷方法要求出荷日および要求搬送日「バイヤー管理購買」を選択した場合、出荷日と搬送日の両方が購買オーダーに移入されます。「バイヤー管理購買」を選択しない場合、搬送日のみが購買オーダーに移入されます。

購買オーダーは、オーダー期日から遡ってスケジュールされます。購買オーダーのスケジューリングでは、すべての有効な出荷、受入、移動、製造およびサプライヤ生産能力カレンダが考慮されます。サプライ・チェーン・プランニングでは、日付が過去である場合、その日付はプラン開始日に設定されます。プランニング・プロセスでは、次の状況の場合に再計画の推奨が発行されます。

購買オーダーの「バイヤー管理輸送」インジケータを選択し、古い出荷日がプランニングで計算された新しい出荷日と異なるとき。購買オーダーの「バイヤー管理輸送」インジケータを選択せず、古い搬送日がプランニングで計算された新しい納入予定日と異なるとき。

バックワード・スケジューリングの計算例

提示期日が10日目(事後プロセス = 1日、移動時間 = 2日、プロセス = 4日および事前プロセス =2日)の場合を考えてみます。バックワード・スケジューリングには、次の計算を使用します。

提示期日 = 10日目提示納入予定日 = 9日目(納入予定日 = 期日 - 事後プロセスのリード・タイム)提示出荷日 = 7日目(出荷日 = 納入予定日 - 移動リード・タイム)提示開始日 = 3日目(開始日 = 出荷日 - プロセス・リード・タイム)提示オーダー日 = 1日目(オーダー日 = 事前プロセスのリード・タイム)

バックワード・スケジューリングおよびオーダー日の計算方法バックワード・スケジューリングは、リード・タイムが供給オーダーに適用されるプロセスです。プランニング・モードが「制約なし」の場合、バックワード・スケジューリングがプランニング・プロセスで実行されます。

供給プランを実行すると、プランニング・プロセスにより、供給の問題が警告されるように生産能力超過およびリード・タイム例外として制約違反がレポートされます。販売オーダーに対する供給は、需要終了日が期日となります。

バックワード・スケジューリングおよびオーダー日に影響を与える設定

195

Page 196: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

供給が需要にちょうど間に合う場合、供給完了日は需要日です。完了する必要がある各工程の開始日かつ最終供給を構成する下位レベルのコンポーネントの期日に到着するように、供給が遡ってスケジュールされます。

日付のバックワード・スケジューリング中、プラン開始日を越える場合、早い日付はすべてプラン開始日にバケット化されます。これは、圧縮と呼ばれます。

バックワード・スケジューリングは、様々なタイプの品目について次のようにオーダー期日に作用します。

製造品目の場合、圧縮は事前プロセス・リード・タイムから始まります。次に、最初の工程とそれに続く各工程が、残りの工程がリソース期間を使用して完了するのに十分なリード・タイムができるまで、ゼロ期間に圧縮されます。転送品目および購買品目の場合、まず事前プロセス・リード・タイムが圧縮されます。次に、プロセス・リード・タイムが圧縮され、リード・タイムが不足している場合は事後プロセス・リード・タイムが圧縮されます。

注意: 購買品目の処理時間は、品目数量とは無関係です。

「ロジスティックス」の「輸送スケジュールの管理」セクションで、組織と顧客の受入および出荷スケジュールと運送業者の移動スケジュールを設定できます。プランニング計算でバックワード・スケジューリングに使用する有効な日付のみが製造および出荷カレンダの作業日です。オーダー日付の計算を決定するために、プランニングでカレンダ・デフォルト設定ルールが使用されます。デフォルト設定ルールは次のとおりです。

有効なサプライヤ生産能力カレンダ: サプライヤまたはサプライヤ・サイトの生産能力カレンダ、または24時間365日完全オープン・カレンダが使用されます。有効なサプライヤ出荷カレンダ: 運送業者、サプライヤまたはサプライヤ・サイトのカレンダ、サプライヤまたはサプライヤ・サイトの出荷カレンダ、運送業者またはサプライヤのカレンダ、サプライヤの出荷カレンダ、または24時間365日完全オープン・カレンダが使用されます。有効な組織受入カレンダ: 運送業者または組織のカレンダ、組織の受入カレンダ、または組織の製造カレンダが使用されます。

注意: デフォルト設定ルールは、有効な組織製造カレンダ、有効な組織出荷カレンダ、有効な顧客出荷カレンダおよび有効な移動カレンダなど、様々なカレンダの決定にも適用されます。

バックワード・スケジューリングの計算方法

バックワード・スケジューリングは、次の情報に基づいて計算されます。

計画製造オーダー: オーダーが製造品目用である場合、コンポーネント期日は、それを必要

196

Page 197: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

とする工程の開始日で、供給は遡ってスケジュールされます。作業定義により、そのようなオーダーのコンポーネントおよびリソースの所要量に関する情報が提供されます。新しいオーダー期日は、終了需要の日付になります。

注意: 製造計画オーダーは、サプライ・チェーン・プランニングでは計画オーダーとしてのみ存在し、製造の一部ではありません。

作業オーダー: オーダーがすでに作業オーダーとして存在する品目用である場合、コンポーネントおよびリソースの所要量は、作業オーダー自体から収集されます。プランニング・プロセスでは、作業オーダーにおける日付の関係に変更を加えることなく作業オーダーを新しい一連の日付にシフトできます。その最終品目のコンポーネント期日は製造から収集されます。

たとえば、次のシナリオの場合を考えます。

Aは、開始日が異なる2つのコンポーネントBとCがある最終品目です。Cは、同様に開始日が異なる2つのコンポーネントDとEがある製造品目です。

コンポーネントDおよびEは、品目Cの作業定義の下位レベルにあり、製造計画オーダーCの組立品に必要です。同様に、コンポーネントBおよびCは、品目Aの作業定義の下位レベルにあり、作業オーダーAの組立品に必要です。

次の図に、終了品目の製造に使用されるコンポーネントA、B、C、DおよびEの関係を示します。

計画製造オーダーの再計画される日付は、需要の合計数量とオーダー・モディファイアによって決まります。合計製造オーダー・リード・タイム(日数) = 固定リード・タイム + 数量 * 変動リード・タイム

作業オーダーの再計画される日付は、コンポーネント所要量の開始日および終了日によって決まります。終了日を3日移動すると、開始日も3日移動します。

ペギング分析ビュー

197

Page 198: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「ペギング分析」ビューを使用すると、様々な品目の供給と需要間のペギング関係を分析できます。たとえば、コンポーネント品目の供給が販売オーダーおよび予測にどのようにペグされているかを分析できます。ビューには、需要にペグされている供給の数量が表示されます。

供給は、品目、オーダー・タイプ、組織、提示期日またはサプライヤの各属性ごとにグループ化できます。同様に、需要は、品目、オーダー・タイプ、組織、提示期日または顧客の各属性ごとにグループ化できます。供給品目より1つ下のレベルの需要品目を参照するか、供給品目にペグされている最終需要品目を参照するかを選択できます。ペグされた供給数量は、そのまま表示することも、合計供給数量に対するパーセントとして表示することもできます。ペギング基準により、ペギング分析ビューのレイアウトが制御されます。「アプリケーション・デフォルト」ペギング基準は、事前定義レイアウトです。グループ別基準および表示オプションをペギング基準として保存できます。このペギング基準は後で「ペギング分析」ビュー内から選択できます。基準には、「公開」または「非公開」とマークを付けることができます。

「ペギング分析」ビューは、「品目」、「供給および需要」および「需要履行」ページからドリルダウン処理を使用して開くことができます。「ペギング分析」ビューから、必要に応じて供給または需要にさらにドリルダウンできます。供給にドリルダウンすると、供給品目のみが表示される「供給および需要」ビューを開きます。同様に、需要にドリルダウンすると、需要品目のみが表示される「供給および需要」ビューを開きます。また、「品目」ページと「品目構成」ページにもドリルダウンできます。

ペギング基準レイアウトの作成ペギング基準を使用してペギング詳細を表示するレイアウトを作成します。「ペギング分析」ビューからペギング基準を作成します。作成した基準は、将来のニーズに対するデフォルト基準として使用できます。

ペギング基準を作成するには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「供給プランニング」作業領域をクリックします。2. 「タスク」パネル・タブをクリックします。3. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」をクリックします。4. プランを検索して開きます。5. プランを選択し、「処理」をクリックしてから「オープン」をクリックします。6. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ページで、「品目」、「供給および需要」または「需要履行」ページを検索します。

7. 「OK」をクリックします。8. 需要または品目を検索します。9. ペギング分析を実行する需要または品目を選択します。

10. 「処理」、「ドリル先」、「ペギング分析」をクリックします。11. 「ペギング分析」ページで、「ペギング分析」ドロップダウン・リストをクリックして「作

198

Page 199: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

成」をクリックします。12. 「ペギング基準の作成」ページで、詳細を入力して「保存してクローズ」をクリックします。

注意: この基準をデフォルト基準にするには、「ペギング基準の作成」ページで「デフォルトとして設定」チェック・ボックスを選択します。

「プランの作成」ビュー「プランの作成」ビューを使用して、最終品目、コンポーネント、サプライヤおよびリソースにまたがるエンドツーエンドのサプライ・チェーン関係を分析します。在庫や生産能力の不足を特定し、根本原因を明らかにして、計画を変更して問題を解決できます。たとえば、特定のオーダー、確定日および数量を選択するか、それらのオーダーの代替リソースおよび代替コンポーネントを選択できます。

「プランの作成」表から、次のことが可能です。

最終品目に関連する部分組立品、リソースおよびコンポーネントをすべてまたは部分的に確認することによる、プランの分析ビジネスに重要なコンポーネント、リソースおよびメジャーのみへの傾注最終品目および最終品目の選択済需要にペグされているコンポーネントの供給の追跡最終品目の選択済需要にペグされているリソース所要量の追跡集計数量を構成する個々のオーダーの表示「計画オーダー」や「手動需要」などのメジャーの編集特定のコンポーネントを使用する最終品目を確認することによる、ボトムアップ分析リソースで生成されるすべてまたは一部の品目を確認することによる、リソース中心分析

「プランの作成」ビューには、最終品目の供給および需要のタイムフェーズ化された要約の他、最終品目の製造に使用されるコンポーネントの選択済リストも表示されます。また、リソース可用性のタイムフェーズ化された要約と、最終品目あるいは部分組立品またはコンポーネントのいずれかの製造に使用されるリソースの選択済リストのリソース使用も表示されます。

在庫不足やリソースの生産能力超過など、例外条件を簡単に特定できます。供給と需要のペギング関係をサプライ・チェーンのレベルを横断して追跡し、例外の根本原因を特定できます。これにより、生産能力の追加や供給数量の上乗せ、供給の促進といった是正処置を取ることができます。

「プランの作成」を表示しているときに、各種のボタンやドロップダウン・リストをクリックして追加の機能を実行できます。

プランの作成の構成: 「プランの作成の構成」ダイアログ・ボックスが開きます。ここでプランの作成に含める品目、リソースおよびサプライヤのリストを構成できます。基準: 基準を選択、既存の基準を管理、または新しい基準を作成します。

199

Page 200: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

保存レイアウト: レイアウトを選択、または既存のレイアウトを管理します。例外の強調表示: プランの作成で強調表示する例外を選択します。例外を設定するには、次の手順を実行します。

1. 「プランの作成」で「表示」、「書式メジャー」の順に選択します。2. 「書式メジャー: プランの作成」ダイアログ・ボックスでメジャーを選択し、「条件付き書式設定の上書きの使用」チェック・ボックスを選択します。

3. 「条件付き書式設定」セクションで、条件を設定します。4. 次に、「適用」列で、条件付き書式設定を「プランの作成」表内で常に強調表示するのか(「常に」)、それとも、「例外の強調表示」ドロップダウン・リストで選択したときにのみ強調表示するのか(選択時)を選択します。

5. 「適用」列で選択時を選択した場合は、強調表示例外の名前を入力します。この名前は「例外の強調表示」ドロップダウン・リストに表示されます。

詳細の表示: クリックしてオーダー詳細を表示し、編集します。オーダーを確定し、「プランの作成」の「詳細」セクションで作業定義、ソース組織、出荷方法、サプライヤおよびサプライヤ・サイトをオーダー・レベルで指定できます。関連セルの強調表示: 「プランの作成」表内のセルを選択されたセルに関連して強調表示するオプションを選択します。

関連セルの強調表示の処理

この処理が適用されるメジャー 処理の結果

依存需要

供給メジャーに対応するすべてのセル

選択した供給セルの関連の依存需要が含まれている「需要合計」セルが強調表示されます。

ペグされた終了需要

供給メジャーに対応するすべてのセル

選択した供給にペグされている終了需要が含まれている、「正味予測」、「手動需要」、「販売オーダー」または「需要合計」セルが強調表示されます。

ペグされた供給

需要メジャーに対応するすべてのセル

選択した需要にエンド・ペグされている供給に対応する供給メジャー・セルが強調表示されます。

ペグされたアップストリーム

供給メジャーに対応するすべてのセル

選択した供給にペグされているアップストリーム供給に対応する供給メジャー・セルが強調表示されます。たとえば、選択した供給が部分組立品供給である場合は、コンポーネント供給が強調表示されます。

: 現在の「プランの作成」の内容を、名前付きの基準に保存します。

200

Page 201: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

供給

ペグされたダウンストリーム供給

供給メジャーに対応するすべてのセル

選択した供給にペグされているダウンストリーム供給に対応する供給メジャー・セルが強調表示されます。たとえば、選択した供給がコンポーネント供給である場合、ペグされている部分組立品供給および完成品供給が強調表示されます。

代替コンポーネント

「需要合計」メジャー

選択したセルのタイム・バケットおよびそれ以前のタイム・バケット内の、代替コンポーネントの「見積使用可能残高」メジャーと「供給合計」メジャーが強調表示されます。

代替リソース

「リソース所要量」メジャー

選択したセルのタイム・バケットおよびそれ以前のタイム・バケット内の、代替リソースの「リソース可用性」メジャーが強調表示されます。

関連出力供給

供給メジャーに対応するすべてのセル

選択した供給に副製品または副産物の関係を通して関連する他の供給が強調表示されます。

強調表示の削除

N/A 現在「プランの作成」内で表示されている関連セルの強調表示を削除します。

初めて「プランの作成」を開くと、空のプラン・レイアウトが表示されることがあります。関心があるコンポーネント、リソースおよびメジャーのみが表示されるようにレイアウトを構成します。基準を作成して品目、カテゴリまたはリソースを選択し、レイアウトを作成してメジャーを選択します。作業内容を保存済基準およびレイアウトの形式で保存して、将来のプランニング・サイクルで使用することもできます。

「供給プランニング」作業領域では、次の表から自分のプランの「プランの作成」にナビゲートできます。

品目品目構成供給および需要資材プランリソースリソース・プランリソース所要量

プランの作成での品目の追加または置換「プランの作成の構成」ダイアログ・ボックスを使用して、プランの作成に含める品目、リソース

201

Page 202: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

およびサプライヤのリストを構成します。最終品目に関連するコンポーネントとリソース、特定のリソースで生産される品目、または特定のコンポーネントに関連する最終品目のセットを選択します。

次のステップを実行し、「プランの作成」内で品目を追加または置換します。

1. プランを開きます。a. ナビゲータで、「供給プランニング」作業領域をクリックします。b. 「タスク」パネル・タブをクリックします。c. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」リンクをクリックします。d. プランを検索して開きます。

2. 「プランの作成」表を開きます。a. プランで「オープン」ボタンをクリックします。b. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、プランの作成表を検索します。

c. 「プランの作成」を選択し、「OK」をクリックします。3. 「プランの作成」表で「表示するレベル」ドロップダウン・リストをクリックし、レベルを選択します。この操作により使用可能な品目、リソースおよびサプライヤ品目のリストの内容が決まり、このリストから選択できるようになります。

「表示するレベル」の選択 表示される結果

すべての下位レベル

選択した品目またはカテゴリのすべての下位レベル品目およびリソースが表示されます。「品目」セクションには購買元ソース・ルールを持つコンポーネントも表示されます。

次の下位レベル

選択した品目より1レベル下の品目、品目-サプライヤおよびリソースが表示されます。

すべての上位レベル

選択した品目が複数レベルのサプライ・チェーン構成表の中に含まれている品目がすべて表示されます。これを選択した場合、品目-サプライヤまたはリソースは表示されません。

次の上位レベル

選択した品目が単一レベルのサプライ・チェーン構成表の中に含まれている品目がすべて表示されます。これを選択した場合、品目-サプライヤまたはリソースは表示されません。

最下位レベル

選択した品目のすべてのリーフ・レベルのコンポーネントおよびそのサプライヤが表示されます。これを選択した場合、リソースは表示されません。

最終品目 選択した品目またはリソースに関連する最終品目が表示されます。これを選択した場合、品目-サプライヤまたはリソースは表示されません。

生産され 選択したリソースが作業定義の中に含まれている品目が表示されます。これを選

202

Page 203: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

た品目 択した場合、品目-サプライヤまたはリソースは表示されません。

関連出力品目

選択した品目/組織またはカテゴリについて、作業定義に出力品目として表示されるすべての品目が表示されます。

4. 表示するレベルを選択した後、「品目」、「リソース」および「サプライヤ」セクションで次の操作を実行できます。

品目およびサプライヤをカタログでフィルタ品目およびサプライヤをカテゴリでフィルタ列上で例による問合せを実行プランの作成に含めるすべてまたはサブセットの行を選択

5. 品目、リソースおよびサプライヤのセットを選択した後に、次のいずれかを実行します。「追加」ボタンをクリックして、選択した品目およびリソースを「プランの作成」に追加します。「置換」ボタンをクリックして、「プランの作成」の現在の内容を、選択した品目およびリソースで置換します。

「プランの作成」のレイアウトの作成初めて「プランの作成」表を開くと、事前定義レイアウトが表示されます。品目、コンポーネントおよびサプライヤの好みのメジャーを使用して、独自のレイアウトを作成できます。

「プランの作成」のレイアウトを作成するには、次のステップを実行します。

1. プランを開きます。a. 「供給プランニング」または「需要および供給プランニング」作業領域で、「タスク」パネル・タブをクリックします。

b. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」リンクをクリックします。c. プランを検索して開きます。

2. 「プランの作成」表を開きます。a. プランで「オープン」ボタンをクリックします。b. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、プランの作成表を検索します。

c. 「プランの作成」を選択し、「OK」をクリックします。3. 「プランの作成」表で、「レイアウト」ドロップダウン・リストをクリックしてから「管理」をクリックします。

4. 「レイアウトの管理」ダイアログ・ボックスで、「追加」アイコンをクリックして「名前」、「摘要」、「アクセス」および「時間」の各フィールドに値を入力します。「時間」フィールドには、「日」、「週」、「期間」、「月」および「供給プランニング・バケット」の各オプションがあります。「供給プランニング・バケット」を選択して、プラ

203

Page 204: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ン・オプションで指定されたプランニング・タイム・バケットと一致する時間ディメンションを「プランの作成」に表示します。「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブにある「プラン・パラメータ」セクションで、プランニング・タイム・バケットを構成します。

5. オプションで、「デフォルト」チェック・ボックスを選択して、このレイアウトをプランの作成のデフォルト・レイアウトにします。

6. 「使用可能」列で好みのメジャーを選択し、品目、リソースおよびサプライヤ・メジャーの「選択済」列に移動します。

7. 完了後、「保存してクローズ」をクリックします。

プラン作成基準の作成「プランの作成」表を初めて開くと、空のプラン・レイアウトが表示されます。「プランの作成」ツールバーの「基準」ドロップダウン・リストを使用して、基準を作成または既存の基準を管理します。基準を作成して、品目、カテゴリまたはリソースを選択します。この基準は、その他のすべてのプランに対するデフォルト基準として設定できます。

プランの作成基準を作成するには、次のステップを実行します。

1. プランを開きます。a. ナビゲータで、「供給プランニング」作業領域をクリックします。b. 「タスク」パネル・タブをクリックします。c. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランの管理」リンクをクリックします。d. プランを検索して開きます。

2. 「プランの作成」表を開きます。a. プランで「オープン」ボタンをクリックします。b. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、プランの作成表を検索します。

c. 「プランの作成」を選択し、「OK」をクリックします。3. 「プランの作成」ビューで、「基準」リストをクリックしてから「作成」をクリックします。

4. 「基準の作成」ダイアログ・ボックスで、次のようにします。a. 「名前」および「摘要」の値を入力します。b. アクセスのタイプで「公開」または「非公開」を選択します。c. この基準をすべてのプランに使用する場合は、「お気に入り」チェック・ボックスを選択します。

d. 基準を「品目」、「カテゴリ」または「リソース」のいずれかとして選択します。「品目」を選択した場合は、品目および組織をリストから選択します。組織はオプションです。

204

Page 205: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「カテゴリ」を選択した場合は、カタログおよびカテゴリをリストから選択します。「リソース」を選択した場合は、リストからリソースを選択します。

5. 「保存してクローズ」をクリックします。

条件に基づく供給および需要のフィルタ処理検索フィルタから条件を選択すると、「供給および需要」表で検索を絞り込むことができます。条件は、特定の値を持つ供給関連の属性のグループです。条件には1つ以上の属性を指定できます。

オープン・プランから、「供給および需要」表を開いて、「検索」リージョンの「条件の管理」ボタンをクリックします。「条件の管理」ダイアログ・ボックスを開くと、条件を作成および管理できます。条件を作成する場合は、条件の属性を指定し、それらの属性に値を指定します。値は特定の日付にしたり、指定された属性の別の日付を基準にした日数を指定できます。

「要求出荷日」や「実績到着日」など、日付ベースの属性に対してのみ相対比較オプションを使用できます。次のいずれかの演算子を選択すると、相対比較オプションの値が有効になります。

前後以前以降

たとえば、条件に対して次のように選択するシナリオを考えてみます。

条件 値

属性 提示開始日

演算子 以前

相対日付 予定出荷日

日数 10

この場合、条件によって、提案された開始日が予定出荷日の10日以前とみなされます。予定出荷日が2020年1月10日の場合、条件によって、提示開始日が2020年1月1日以前のすべてのオーダーがフィルタ処理されます。

資材プラン表示資材プランは、サプライ・チェーン・プランニングの事前定義済表です。「資材プラン」表は、任意の品目と組織の組合せのプラン範囲全体の需要、供給および日次残高の期間別ビューです。行見

205

Page 206: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

出しには品目、組織およびメジャーが表示され、列見出しには期間が表示されます。「プランニング・セントラル」または「供給プランニング」作業領域から「資材プラン」表にアクセスします。

注意: フィルタを使用せずに事前定義済の「資材プラン」表を開くと、結果の表示に時間がかかることがあります。「資材プラン」のコピーを作成し、フィルタを追加して資材プランの品目数および範囲を削減することをお薦めします。

集計レベルでメジャーを編集して下位レベルに割り当てることができます。たとえば、組織、品目および期間別に手動需要メジャーを編集して、その日まで割り当てることができます。

セル内をクリックして値を変更すると、メジャーの値をインラインで編集できます。または、複数のセルを同時に調整できる一括編集機能を使用できます。たとえば、次の3か月間の品目Xの予測を30パーセントで増やすことができます。

資材プランをグラフとして表示することもできます。各メジャーはX軸でプロットされます。これは時間ディメンションです。

「資材プラン」表から、次の表にドリルダウンできます。

品目例外品目供給および需要サプライ・チェーン構成表

資材プランのレイアウトは変更できませんが、資材プランをコピーし、次の方法で新しいレイアウトを構成できます。

メンバーおよびメジャーの追加または削除品目やカテゴリなどのメンバーのフィルタフォント、背景色、ステータス・アイコンなどの条件付き書式設定の追加ユーザー定義のドリルダウン処理の追加

品目の作成準備が完了した作業オーダーの優先度付け方法供給オーダーの作成準備完了数量の値は、コンポーネントの手持供給のみを使用して作成できる供給オーダーの数量を表します。供給のペグされた手持コンポーネントを使用して作成できる供給数量を見積ることが可能です。作業の準備ができているオーダーと、コンポーネントが使用可能になるのを待つ必要があるオーダーを決めることができます。

プランニング・プロセスでは、作成準備完了数量を使用して作成準備完了率を計算します。

作成準備完了率 = 作成準備完了数量 / 供給数量

作成準備完了数量では、「製造可能での考慮」品目属性を使用して、組立品目の計算を作成する準

206

Page 207: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

備の整った状態に関与するコンポーネントを特定します。「製造可能での考慮」は、「品目」ページで指定する必要がある品目属性です。特定のコンポーネントについてこの属性を「はい」に設定すると、計算では組立品目の作成準備完了の計算に関するコンポーネントのみが考慮されます。この属性を「いいえ」に設定すると、それらの特定のコンポーネントが組立品目の作成準備完了の計算に影響を及ぼすことはありません。

組立品目の作成準備完了の計算に含めるコンポーネント品目の場合、まず「品目」ページで「製造可能での考慮」属性を「はい」に設定する必要があります。この属性は、Oracle Product InformationManagementでは使用できません。この属性をプランまたはシミュレーション・セット内に設定する必要があります。

作成準備完了数量および作成準備完了率は製造品目の供給についてのみ計算されます。

再加工作業オーダーと変換作業オーダー再加工作業オーダーと変換作業オーダーは、データ収集プロセスで収集され、「プランニング・セントラル」、「供給プランニング」、「需要および供給プランニング」の各作業領域に非標準作業オーダーとして表示されます。

再加工作業オーダーは、Oracle Manufacturing Cloudで、問題や欠陥のある品目の再加工作業を実行するために作成します。再加工の目的は、それらの品目で顧客需要が満たされるようにすることです。

変換作業オーダーは、Oracle Manufacturing Cloudで、既存品目のコンポーネントを追加したり削除したりしてその品目を強化またはアップグレードするために作成します。変換作業オーダーの目的は、既存品目を新しい品目に変換することです。

再加工や変換の作業の結果、対象となる品目からコンポーネントが削除されることがあります。その削除済コンポーネントを、将来の需要を満たすために使用できます。削除済コンポーネントは、データ収集で収集されます。「供給および需要」ページで、オーダー・タイプとして「非標準作業オーダー副産物」を選択すると、削除済コンポーネントを検索できます。品目自体が再加工作業オーダーによって製造されている場合、データ収集プロセスでは、その品目の作業オーダー需要がすべて除外されます。

プランニング・プロセスでは、非標準作業オーダーはすべて確定オーダーと見なされます。非標準作業オーダーは、品目の自然タイム・フェンスの計算に影響を与えません。

プラン推奨の処理方法サプライ・チェーン・プランニングでは、プラン推奨を生成できます。これらは、供給と需要間のバランスを作り出すことができる処理を実行するための提案です。これらの提案は、「推奨」例外グループで確認できます。

プランニング・プロセスでは、2つの主要な種類のプラン推奨をリリースできます。

207

Page 208: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

新規計画オーダーの提案が可能: プランニング・プロセスにより、特定の製品について需要を満たすために新しい供給をいくらかオーダーすることが提案されます。このような供給の提案はすべて、プランニングによって新規計画オーダーの形式でOracle Fusion Supply ChainOrchestrationにリリースされます。この新しい供給は、製造ジョブの形式にすることができますが、その場合、計画オーダーは製造にリリースされます。新しい供給の提案が購買依頼である場合は、サプライ・チェーン・オーケストレーションによって計画オーダーが購買にリリースされます。新しい供給の提案が転送である場合は、サプライ・チェーン・オーケストレーションによって計画オーダーがロジスティックスにリリースされます。既存の供給の再計画または取消の提案が可能: プランニング・プロセスにより、製品の供給合計がその需要と比較して過剰になる可能性があるため、現在の供給を再計画または取り消すことが提案されます。ショップ型製造オーダーとして、あるいは購買オーダーまたは転送オーダーとして存在する現在の計画オーダーを取り消すことができます。同様に、プランニングでは、将来の需要を満たすために既存の供給の一部を再計画する提案も可能です。再スケジューリングは、ショップ型製造オーダー、購買オーダーまたは転送オーダーとして存在する供給に対して実行されます。

プランニング・プロセスによって新しい供給が提案され、プランナが計画オーダーをリリースした場合、リリースされた計画オーダーはOracle Fusion Supply Chain Orchestrationに送信されます。計画オーダーには、次の詳細が指定されています。

品目組織開始日、納入予定日および該当する場合は出荷日ソース

製造品目の場合、組織は同じままです。転送品目の場合、ソース組織を指定する必要があります。購買品目の場合、サプライヤおよびサプライヤ・サイトを指定する必要があります。

供給分析ページ・レイアウトから「供給および需要」ウィンドウを開いて個々の計画オーダーを確認できます。資材プランを開いて、プランの供給合計を確認することもできます。

再計画済のプラン推奨は資材プランでは確認できません。資材プランでは、サプライ・チェーン・プランニングからの推奨を受け入れ、供給の集計時に再計画された日付を使用します。プランニング計算では、再計画された推奨が集計供給計算にすでに組み入れられており、再計画された日付が使用されると見なします。

プラン推奨のリリース方法サプライ・チェーン・プランニングが提供する主要な実行機能の1つは、プラン推奨をリリースしてプランから生産までの標準ビジネス・フローを実装できることです。プラン推奨は、供給プランまたは需要と供給プランからリリースできます。

208

Page 209: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

サプライ・チェーン・プランニングの各推奨を手動でレビューしてリリースするか、自動的に承認してリリースすることができます。

次の表に、様々なオーダー・タイプについてプランニング・プロセスで自動的にリリースできる、または手動でオーダーをリリースできるプラン推奨を示します。

オーダー・タイプ プランニング計算により提案される更新 実行可能な処理

購買オーダー 数量、搬送日、確定ステータス 再スケジュール、取消

購買依頼 取消 取消

作業オーダー 開始日、完了日、確定ステータス 再スケジュール、取消

転送オーダー 開始日、到着日、出荷方法 再スケジュール、取消

販売オーダー 予定到着日、予定出荷日、出荷方法 再スケジュール

注意: すべての場合において、取消はオーダー数量ゼロのリリースを伴います。

購買オーダーおよび転送オーダーの場合、プラン推奨によって提案された更新の入力値を手動で変更できます。これは、プランナのワークベンチで実行できます。

次の推奨は、サプライ・チェーン・プランニングによってOracle Fusion Supply Chain Orchestrationにリリースされます。

供給の製造、購買および転送に関する新規計画オーダー既存の製造、購買および転送の供給の再計画

Oracle Fusion Supply Chain Orchestrationでは、これらの推奨を処理し、供給のタイプに応じて、新しいリリースと再計画の両方を製造、購買およびロジスティックスに送信します。

次の推奨は、サプライ・チェーン・プランニングによってOracle Fusion Order Managementにリリースされます。

販売オーダーの再計画直接出荷用の新規計画オーダー

手動によるプラン推奨のリリースプランニング・プロセスによって生成されたプラン推奨を手動でレビューし、実行するためにリリースできます。新規計画オーダーを供給としてリリースするか、作業オーダー、転送オーダーおよび購買オーダーの形式で存在する供給を再計画することができます。

209

Page 210: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プラン推奨をレビューしてリリースするには、次のステップを実行します。

1. 構成可能なプランナのワークベンチで、「供給分析」ページ・レイアウトを選択します。2. 「供給および需要」ウィンドウに移動し、オーダーを検索します。3. 実行するためにリリースする計画オーダーが表示された行を1行または複数行選択します。4. 「処理」をクリックして「リリース用にマーク」にドリルダウンします。

注意: すべての選択した行について、「リリース・ステータス」フィールドが「リリース・マーク済」に更新されていることを確認します。

5. 変更内容を保存します。6. 「供給分析」ページに戻って「処理」をクリックします。「リリース」オプションを選択します。これにより、「プランのリリース」プロセスが開始されます。ダイアログ・ボックスにプロセスのステータスが表示されます。

7. また、「予定済プロセス」ページに移動して、このプロセスのステータスを確認することもできます。「予定済プロセス」ページでリリース結果を確認するには、次のステップを実行します。

a. 「階層」ビューを使用します。最上位レベルのプロセス名は、「プランのリリース」です。

b. 「プランニング推奨のリリース」にドリルダウンして「インタフェース表のロード」を選択します。

c. 各表のログ・ファイルをチェックしてリリースを確認します。また、各プロセスの送信ノートをチェックします。ノートにより、リリースのタイプが特定されます。

プラン推奨をリリースすると、すべての新規、再計画済または取消済の計画オーダーがOracleSupply Chain Orchestrationクラウドに送信されます。「サプライ・チェーン・オーケストレーション」作業領域に移動して、処理されなかったリクエストを表示し、これらの例外が作成された理由を確認します。

外部実行システムへの推奨プランのリリース推奨プランまたは計画オーダーは、Oracle SCM Cloudアプリケーションから外部実行システムにリリースできます。計画オーダーをリリースすると、プランニング・プロセスによって、その計画オーダーのCSVファイルが生成されます。プランニング・プロセスでは、生成したCSVファイルを「プランニング推奨のリリース: 外部ソース・システムへのリリース」という予定済プロセスに添付します。CSVファイルは、予定済プロセスからダウンロードできます。また、プランニング・プロセスによって、CSVファイルがZipファイル形式でユニバーサル・コンテンツ・マネージャに保存されます。Zipファイルの名前は、ReleasetoExternal.zipです。

前提条件

計画オーダーをOracle SCM Cloudアプリケーションから外部実行システムにリリースする前に、次

210

Page 211: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

の作業を行う必要があります。

1. 組織を外部ソース・システムとして割り当てます。2. 外部ソース・システムからの収集を実行します。

収集を正常に実行した後、オーダーを計画して外部ソース・システムにリリースできます。リリース・プロセスは、Oracle Fusionソース・システムと外部ソース・システムで同じです。

計画オーダーのリリース

計画オーダーをリリースするには、次のステップを実行します。

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で「タスク」パネルをクリックします。2. 「プランの管理」をクリックし、プランを検索します。3. プランを開き、「処理」→「リリース」をクリックします。

プランニング・プロセスによって、プランがCSV形式でエクスポートされ、CSVファイルが予定済プロセスに添付されます。また、プランニング・プロセスによって、CSVファイルがZipファイル形式でユニバーサル・コンテンツ・マネージャに保存されます。Zipファイルは、ナビゲータの「ファイル・インポートおよびエクスポート」リンクからダウンロードできます。

詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の『外部システムへの推奨プランのリリース』(文書ID 2305394.1)を参照してください。

手動計画オーダーの作成およびリリース購買、製造および転送のオーダー・タイプについて手動計画オーダーを作成できます。計画オーダー・タイプごとに、ソース仕様を選択できます。手動計画オーダーを作成した後、オーダーを関連ソース・アプリケーションにリリースできます。手動計画オーダーの作成およびリリースをとおしてソース・アプリケーションに供給を作成し、問題に迅速に対応できるようになります。「プランニング・セントラル」、「供給プランニング」または「需要および供給プランニング」作業領域から、手動作成の計画オーダーを作成およびリリースできます。

「供給および需要」ページから手動計画オーダーを作成するには、「作成」アイコンをクリックします。「オーダーの作成」ダイアログ・ボックスが開きます。「オーダーの作成」ダイアログ・ボックスで、ソース・タイプを選択します。選択したソース・タイプによって、供給ソースの追加パラメータが有効になります。

ソース・タイプ 追加パラメータ

購買 サプライヤサプライヤ・サイト出荷方法

211

Page 212: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

製造 品目構成名作業定義

転送 ソース組織出荷方法

手動計画オーダーを作成した後、必要に応じてプランを再実行し、新しい計画オーダーを実行できるかどうかを判断します。次に「供給および需要」ページで、手動で作成した計画オーダーをリリース用にマーキングします。リリース・プロセスを実行すると、手動で作成した計画オーダーがプランニング・プロセスによってリリースされます。

循環転送オーダー循環転送オーダーを使用して、ソース組織と搬送先組織で在庫調整を行います。Oracle PlanningCentral CloudおよびOracle Supply Planning Cloudでは、供給プランニングを実行して、循環オーダーである転送オーダーをプラン内で処理できます。供給プランで循環転送オーダーが考慮され、搬送先組織における供給として扱われます。供給プランニング・プロセスは転送オーダー供給と転送オーダー需要の両方を確定としてマークします。つまり、循環転送オーダーについてプランから再スケジュールや取消が推奨されることはありません。そのため、遅延供給例外や過剰在庫例外が発生することがあります。

たとえば、ソース組織ORG1から搬送先組織ORG2に供給を転送するソース・ルールを設定しているとします。販売オーダーの取消により、ORG2に過剰在庫があることがわかりました。そのため、ORG2に転送した供給をORG1に戻すことにし、転送オーダーを手動で作成して過剰在庫を移動します。プランニング・プロセスは循環転送オーダーをORG1への供給としてプランに含め、プラン内の確定供給としてマークします。

プランニング・プロセスは、循環転送需要を既存の供給にペグします。この例のシナリオでは、過剰在庫は搬送先組織ORG2の転送オーダー需要にペグされています。転送供給はソース組織ORG1の需要の一部にペグされます。ソース組織に需要がない場合、転送オーダー供給はどの需要にもペグされません。

搬送先組織において、転送オーダー供給が一部の需要にとって前倒、定時または遅延であることがあります。しかし、プランニング・プロセスは再スケジュールを行いません。

転送オーダーがプランニング・タイム・フェンス内にある場合、新しい供給を作成できないため次の供給例外が発生する可能性があります。

予測にペグされた遅延供給販売オーダーにペグされた遅延供給

転送オーダーがプランニング・タイム・フェンス外にある場合は、転送が確定されるため、供給例

212

Page 213: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

外が発生する可能性があります。特定日の「見積使用可能残高」が「安全在庫レベル」の数量を上回るときに、「過剰在庫品目」例外が生成されます。

転送オーダーが過去の場合は、「期限超過オーダー」例外が発生します。

注意: 転送オーダーを誤って作成した場合、出荷元組織に転送できる供給が存在しないことがあります。この場合、転送需要が転送供給にペグされた循環ペギングが発生します。この状況が発生した場合は、循環転送を取り消す必要があります。

供給オーダー詳細の公開方法サプライヤとのコラボレーションでは、オープン供給オーダーに関するインサイトを提供することが重要になります。オープン供給オーダーでサプライヤとコラボレーションすると、自社とサプライヤの双方でサプライ・チェーン・アクティビティの計画が効率化されます。供給オーダーには、購買オーダー、購買依頼、受入中出荷、移動中出荷の4つのタイプがあります。

供給オーダーを計画オーダーとともにOracle Supply Chain Collaboration Cloudに公開するには、「オーダー予測の公開」予定済プロセスを使用します。ナビゲータを使用して「予定済プロセス」ページにアクセスし、「オーダー予測の公開」予定済プロセスを選択します。「オーダー予測の公開」予定済プロセスの「プロセス詳細」ダイアログ・ボックスで、次のチェック・ボックスを選択できます。

オーダー予測に購買オーダーを含める: 購買オーダーをオーダー予測に含めます。品目の特定の日のすべてのオープン購買オーダーがその日の計画オーダーに追加され、サプライヤまたはサプライヤ・サイトのレベルでオーダー予測として公開されます。オーダー予測に購買依頼を含める: 購買依頼をオーダー予測に含めます。品目の特定の日のすべてのオープン購買依頼がその日の計画オーダーに追加され、サプライヤまたはサプライヤ・サイトのレベルでオーダー予測として公開されます。供給プランニング・コラボレーションの分解ジョブの実行: 「供給プランニング・コラボレーションの分解」予定済プロセスを「オーダー予測の公開」予定済プロセスとともに実行します。オーダー詳細の公開: 4つのタイプの供給オーダーのすべてを計画オーダーとともに公開します。

オーダー予測の公開方法サプライヤにオーダー予測を公開します。サプライヤは、その予測を確認して、サプライヤ生産能力としてコミットを送信できます。オーダー予測を公開する前にプランをデータベースに保存する必要はありません。

オーダー予測は、「供給プランニング」、「需要および供給プランニング」、「プランニング・セントラル」の各作業領域の次のページから公開できます。

213

Page 214: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

品目供給および需要「プランの管理」または個々のプラン

「処理」メニューから「オーダー予測の公開」を選択すると、「予定済プロセス」のジョブが送信されます。プランニング・プロセスでは、ジョブを送信する際に、「オーダー予測の公開」ジョブで使用可能なすべての追加パラメータの選択が解除されます。「オーダー予測の公開」予定済プロセスで使用可能な各種の追加パラメータを選択する場合は、「予定済プロセス」作業領域から手動でジョブを送信してパラメータを選択する必要があります。

注意点

オーダー予測を公開する前に次の注意点を確認してください。

「プランの管理」ページからオーダー予測を公開すると、そのプランのすべての有効なサプライヤに公開されます。「品目」ページや「供給および需要」ページから公開する場合は、1つの品目-組織に属するオーダー予測を公開できます。品目-組織の組合せが異なる2つの行の品目を公開することはできません。「オーダー予測の公開」ジョブを実行すると、「供給プランニング・コラボレーションの分解」ジョブも実行されます。このジョブを別途実行する必要はありません。

需要履行需要履行のレビューおよび改善プランの需要履行を改善するには、「需要履行」表を使用してプラン内のリスクあり需要とその関連の推奨をレビューします。このページから推奨を受け入れる処理を実行できます。

「需要履行」UIでは、次のことができます。

関連する推奨の数によって重み付けされたオーダー金額に基づき優先度付されたリスクあり需要の表示。推奨を受け入れたり、完了マークを付ける処理の実行。選択したリスクあり需要に基づいて改善の可能性を分析するための、プランの現在の需要履行状況について提示された要約情報のレビュー。この情報により、受け入れた推奨および完了した推奨に基づいた予想需要履行状況を把握することもできます。

需要履行をレビューして改善する手順は、次のとおりです。

214

Page 215: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

1. 「供給プランニング」、「プランニング・セントラル」または「需要と供給」作業領域で、「プランの管理」タスクを選択します。

2. 「プランの管理」ページで、プランを検索して開きます。3. 「ページ・レイアウト」リストで、「プラン要約」を選択します。「プラン要約」レイアウトのタイルには「千単位でのリスクあり需要」タイルが含まれることに注意してください。

4. 「千単位でのリスクあり需要」タイルで、「タイルの選択」バーをクリックして「リスクあり需要要約」データをレビューします。ツリーマップ・ビューまたは表ビューを使用して、リスクあり需要データをレビューできます(ツリーマップ・ビューがデフォルトです)。表ビューに切り替えるには、「表の表示」アイコンをクリックします。

5. リスクあり需要データをレビューするには、次のようにします。ツリーマップを使用する場合: ツリーマップの領域をクリックします。通常、最高のリスクあり需要価額が含まれる領域から始めます。「ドリル先」処理から、「需要履行」をクリックします。表を使用する場合: 「表の表示」アイコンをクリックします。「リスクあり需要要約」表で、セルをクリックします。通常、最高のリスクあり需要価額が含まれるセルから始めます。「ドリル先」処理から、「需要履行」をクリックします。

6. 「需要履行」UIには、リスクありの個々のオーダーとその関連の推奨が表示されます。

ヒント: 「需要履行」表は、「プラン要約」からドリルしなくても直接開くことができます。プランを開いた後、ページ・レベルで「オープン」ボタンをクリックします。「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、「需要履行」表を検索し、選択します。「需要履行」UIでは、検索パネルでフィルタ・フィールドを使用してリスクあり需要を検索できます。

「リスクあり需要」セクションおよび「推奨」セクションをレビューしてさらに処理を実行します。

推奨要約のフィルタ方法「需要履行」ページで使用可能な推奨要約情報は、作業対象となるリスクあり需要の選択において役立ちます。情報をフィルタ処理して推奨を分析するために、要約グラフ、要約表および「リスクあり累積需要価額」スライダがあります。

推奨要約グラフ

推奨要約グラフには、リスクあり累積需要価額と、その価額に関連付けられた関連する推奨の数が表示されます。最大限の成果を得るために、需要履行率で違いが生じるのには十分なリスクあり需要価額が関連付けられている推奨の数を少なくすることを目指してください。スライダを使用して上位n個で累積需要価額をフィルタ処理します。

215

Page 216: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

たとえば、スライダを$500,000に最も厳密に一致するマーカーまで移動し、スライダの右側にある「進む」または矢印ボタンをクリックします。スライダを左に移動すると、グラフに上位n個のリスクあり需要価額を構成するリスクあり需要が表示されます。

推奨要約表

推奨要約グラフに加えて、需要履行には需要履行状況に関する情報を表示する要約表も用意されています。

列名 説明

実績

検索パネルからの選択基準に基づいた需要履行状況を示します。この列は、「リスクあり累積需要価額」スライダを移動しても影響を受けません。

潜在

選択したリスクあり需要がすべてリスクありでなくなった場合の、製品カテゴリに関する需要履行状況を示します。スライダを左に動かすと、選択パネルの選択基準を満たす上位n個のリスクあり累積需要のみが選択され、それにより選択基準に加えて追加フィルタが適用されます。

受入済

推奨を受け入れたまたは完了したときの需要履行状況を示します。この列の値は、推奨を受け入れるか完了すると変ります。

需要履行推奨の解決に関する考慮事項推奨を受け入れることで、需要履行の推奨に対して処理を実行します。5つのタイプの推奨がリスクあり需要に関連付けられます。これらは、「需要履行」ページの「推奨」セクションのタブに表示されます。

推奨タブは次のとおりです。

購買オーダーの促進製造オーダーの促進転送オーダーの促進リソース可用性の追加サプライヤ生産能力の追加

すべてのリスクあり需要に関連付けられている推奨をすべて表示するか、選択した需要に関連付けられている推奨を表示するか選択できます。

促進推奨

次の3つのタイプの促進推奨をレビューして受け入れることができます。

購買オーダーの促進: これには、購買オーダー、購買依頼および計画購買オーダーが含まれ

216

Page 217: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ます。製造オーダーの促進: これには、作業オーダーおよび計画製造おオーダーが含まれます。転送オーダーの促進: これには、転送オーダーおよび計画転送オーダーが含まれます。

促進推奨には、供給が必要となる時期(至急配送日)と、供給が必要となるのが現在の計画より何日早まるか(促進日数)が表示されます。

促進推奨のタイプに関係なく、促進推奨の列の多くは同一です。たとえば、組織、品目、オーダー、至急配送日および促進日数がすべての促進推奨に共通します。しかし、列によっては特定のタイプの促進推奨に固有です。たとえば、プロセス・リード・タイムは、製造オーダー推奨タブに固有です。

促進推奨を受け入れると、オーダーは至急配送日を確定日として使用して確定されます。プランが推奨の受入後に実行される場合、プランニング・プロセスでは、供給は確定日に使用可能であると見なします。

「リソース可用性の追加」推奨

「リソース可用性の追加」推奨および「サプライヤ生産能力の追加」推奨は、同じように処理されます。「リソース可用性の追加」推奨は、リソースが過負荷である時間数を示します。「リソース可用性の追加」推奨を解決するには、Oracle Fusion Manufacturingアプリケーションを使用して使用可能時間数を増やしてからデータを再収集する必要があります。

使用可能時間数を増やしたのに、まだ収集を実行していない場合は、推奨に対して処理を実行したことを示すために、完了マークを推奨に付けることができます。

「サプライヤ生産能力の追加」推奨

「サプライヤ生産能力の追加」推奨は、追加する必要がある生産能力のユニット数を示します。「サプライヤ生産能力の追加」推奨を解決するには、サプライヤ生産能力を増やす必要があります。CSVファイル方式を使用して、品目の増加したサプライヤ生産能力をアップロードします。

生産能力を増やしたのに、まだ収集を実行していない場合は、推奨に対して処理を実行したことを示すために、完了マークを推奨に付けることができます。

このページは役に立ちましたか?

217

Page 219: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

8 制約付き供給プランこの章の内容は次のとおりです。

制約ベースの供給プランニングの概要制約および決定ルールの構成リソース制約を考慮するプラン資材制約を考慮するプランプロセス製造作業定義を考慮するプラン定時需要を満たす代替を自動的に評価および選択する制約付き供給プランの例外制約付き供給プランの計画問題の診断制約付き供給プランの変更のシミュレート制約付き供給プランの安全在庫供給プランニングでの予約の考慮方法計画オーダーの作成を防ぐ方法

制約ベースの供給プランニングの概要制約ベースの供給プランニングでは、資材と能力の制約を考慮した供給プランを作成および実行できます。制約ベースのプランニングでは、リード・タイムおよびサプライヤ生産能力の制約を適用してプランニングを決定するプロセスを自動化することで生産性が向上します。別のソース、代替コンポーネント、代替作業定義を使用するなど、選択可能なすべての代替案を評価することによって、定時需要を満たすことに焦点を当てることができます。

制約付き供給プランでは、オーダーを以前のタイム・バケットに移動するか、代替リソース、作業

219

Page 220: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

定義または供給ソースにオフロードすることで制約が考慮されます。このようなメジャーでは不十分な場合、制約付き供給プランでは、最後の手段として、リソースおよびサプライヤ生産能力を過負荷にして定時需要を満たします。この意味で、リソースおよびサプライヤ生産能力は、必要な場合にのみプランニング・プロセスが違反するソフト制約です。

ソフト制約とは対照的に、制約付き供給プランでは、一般的にリード・タイムがハード制約として扱われます。製造または調達リード・タイム内に需要が突然発生した場合、制約付き供給プランでは需要遅延が履行されます。購買供給には、このルールの例外が適用されることがあります。「購買リード・タイムの強制」品目属性が「いいえ」に設定されている場合、供給プランニング・プロセスでは、定時需要を満たすために購買リード・タイムが圧縮されます。

プランを作成する場合、最初に行うのは計画オプションを定義することです。制約ベースの供給プランニングでは、プランを作成するときに「供給プランニング・モード」を「制約付き」に設定する必要があります。制約モードは、供給プラン・タイプまたは需要および供給プラン・タイプに対してのみ指定できます。制約付き供給プランのプランニング動作を決定する追加のプラン・オプションがあります。

「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブの「プラン・パラメータ」セクション:制約付きプランのプランニング範囲を定義するバケット・タイプの組合せを指定します。「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「制約および決定ルール」サブタブ。

生産能力制約付きリソースを指定して、プランでリソースに生産能力制約が適用される方法を指定します。サプライヤ生産能力制約を適用するかどうかを指定します。供給のプライマリ・ソースが定時需要を満たすことができない場合、プランで評価できる供給の代替ソースのタイプを選択します。

「供給: プラン・オプション」ダイアログ・ボックスの「最適化パラメータ」タブ: Oracleヘルプ・デスクから指示された場合を除き、これらのデフォルト値は変更しないでください。

制約付き供給プランの実行対話モードまたはバッチ・モードで実行できる制約なしプランとは異なり、制約付きプランはバッチ・モードでのみ実行できます。

制約ベースの供給プランニングの動作次に、制約ベースのプランニングの動作に関する重要な点をいくつか示します。

制約ベースの供給プランニングでは、処理リード・タイム内の生産能力に基づいて供給数量が決定されます。制約なしプランニングでは、まず供給数量が決定され、次に固定および変動リード・タイムを使用して供給のリード・タイムが計算されます。ユーザー指定の値が適切でない場合、内部リード・タイム積上を使用して、オーダー・モ

220

Page 221: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ディファイアがある品目の処理リード・タイムが決定されます。たとえば、品目の固定オーダー数量が100で、ルーティング・レベルの処理時間に基づいて、100ユニットを作成するために必要な時間が5日間であるとします。

品目の処理リード・タイムが3日間の場合、3日間のリード・タイムで100ユニットを作成することはできないため、プランニング・プロセスでは5日間がリード・タイムとして使用されます。品目の処理リード・タイムが7日間の場合、ユーザー指定値が内部リード・タイム積上で計算された値より大きいため、プランニング・プロセスではリード・タイムとして7日間が使用されます。

需要の優先度付け需要は、制約付き供給プランで特定の順序に優先度付けされます。この優先度により、制約付きプランニングで、競合需要を満たすために手持供給などの既存の供給が割り当てられる方法が決定されます。

1. スケジュール日付別販売オーダー2. 要求日付別販売オーダー3. オーダー金額別販売オーダー4. 提示期日別予測5. オーダー金額別予測

制約および決定ルールの構成「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブの「制約および決定ルール」サブタブで、制約付き供給プランの制約および決定ルールを構成します。「制約および決定ルール」サブタブは、「供給プランニング」または「需要および供給プランニング」作業領域でアクセスできます。構成されると、プランニング・プロセスでは代替ソース、代替作業定義、代替リソースおよび代替コンポーネントが評価され、供給オーダーが定時需要を満たすことが確認されます。

制約付き供給プランの制約および決定ルールを構成するには、次のステップを実行します。

1. 「制約および決定ルール」サブタブにアクセスします。a. 「供給プランニング」作業領域で、制約付き供給プランを開きます。b. 「処理」をクリックし、「プラン・オプションの編集」を選択します。c. 「供給」タブをクリックします。d. 「制約および決定ルール」サブタブをクリックします。

2. 「生産能力制約付きリソース」ドロップダウン・リストで、プランで生産能力制約をリソー

221

Page 222: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

スに適用する方法を選択します。生産能力制約リソースには次の2つのタイプがあります。すべてのリソース: プランではすべてのリソースが潜在的制約リソースとして扱われ、プラン出力の計算時にすべてのリソースの生産能力制約が適用されます。ボトルネック・リソースのみ: プランでは「ボトルネック」属性が「はい」に設定されているリソースのみが、生産能力制約リソースとみなされます。

注意:リソース属性の「ボトルネック」はソース属性ではありません。これは、「リソース」ページで指定できます。「ボトルネック」属性のデフォルト値は「いいえ」に設定されます。

3. 「サプライヤ生産能力制約の適用」を選択して、購買推奨を生成する際にサプライヤ生産能力によってプランを制約します。

4. 供給のプライマリ・ソースが定時需要を満たすことができない場合、「決定ルール」セクションで、プランで評価できる供給の代替ソースを選択します。この表は、制約付きプランで使用できる決定ルールを示しています。また、供給オーダーが定時需要を満たすように、プランニング・プロセスで各代替を評価する方法についても説明します。

決定ルール 機能

代替リソースの使用

プランニング・プロセスでは、代替リソースを使用してプライマリ・リソースでの過負荷を回避します。

代替コンポーネントの使用

プランニング・プロセスでは、代替コンポーネントを使用して需要遅延または生産能力超過を最小化します。プランニング・プロセスで代替が選択される前に、まずプライマリ・コンポーネントの既存の供給が定時需要を満たすために使用されます。プライマリ・コンポーネントには複数の代替コンポーネントを設定できます。供給プランニングでは、プランニング範囲の終了時に過剰在庫も最小化されます。

代替品目構成および作業定義の使用

プランニング・プロセスでは、プライマリ作業定義および品目構成の資材またはリソース(あるいはその両方)が遅延の原因となっているか、または定時需要を満たすために過負荷がある場合、代替品目構成および作業定義が使用されます。代替品目構成および作業定義の優先度を定義できます。プランニング・プロセスでは、代替品目構成および作業定義を使用して定時需要を満たします。代替品目構成および作業定義の優先度を定義できます。

代替サプライヤおよびソース組織の使用

プランニング・プロセスでは、代替サプライヤおよびソース組織を使用して定時需要を満たします。デフォルトでは、プランニング・プロセスは、定時需要を満たすための代替ソースおよび代替供給の使用を最小限に抑えようとします。ただし、代替ソースまたは代替サプライヤを使用する必要がある場合、プランニング・プロセスでは、割り当てられた優先度ランクを使用して代替が選択されます。供給プランニングのソース・ルールで代替ソースおよび代替供給の優先度を定義します。

222

Page 223: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

5. 「保存してクローズ」をクリックします。

関連トピック

プランの作成スコープ・プラン・オプションの定義

リソース制約を考慮するプランリソース生産能力が供給の代替ソースの選択を推進するソフト制約である供給プランを生成できます。制約付き供給プランでは、プランニング・プロセスによって、オーダーを前のタイム・バケットに移動するか、代替リソースにオフロードすることでリソース生産能力制約が解決されます。制約が検出されると、プランニング・プロセスによってリソース生産能力が使用可能な推奨が生成され、需要を定時に履行できます。たとえば、代替リソース、代替作業定義または代替ソースを使用する推奨が可能です。制約付き供給プランでは、定時需要を満たす代替が他にない場合にのみ、リソース生産能力が超過になります。

あるフレーム製造業者が、切削部門の労務リソースが過負荷であるため顧客需要を満たすことができないとします。この問題を解決するために、切削部門の代替として追加労務が追加されます。結果として、プライマリ・リソースが過負荷の場合は代替リソースが使用され、過負荷の問題が解決されます。

供給オーダーは、リード・タイム内のすべてのプランニング・タイム・バケットでリソース生産能力を使用できます。リード・タイムが必要なリソース使用量よりも大きい場合、生産能力は早いタイム・バケットで最初に使用されてから、後のタイム・バケットで使用されます。供給期日は、定時需要を満たすために可能なかぎり遅く計画されます。

リソース生産能力制約は、オーダー・モディファイアのない品目のオーダー・サイズ設定に影響します。生産率が1時間当たり10ユニットである3日間のリード・タイムがある品目について考えます。この品目に対する需要は6日目に480ユニットであるため、プランニング・プロセスによって、それぞれ240ユニットの計画オーダーが2つ作成されます。

ボトルネックでないリソースを使用するオーダーでは、オーダーのサイズ設定時に生産能力制約は考慮されません。これらのオーダーは需要に基づいてサイズが設定され、リード・タイム内で生産能力が過負荷になります。

生産能力制約が適用される順序プランニング・プロセスでは、特定の順序で生産能力制約が適用されます。

1. 早期のタイム・バケットでの事前製造

223

Page 224: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

代替リソースへのオフロード3. 生産能力の超過

ここで、プランニング・プロセスで生産能力制約が処理される方法の例を見てみましょう。3日目に500ユニットのウィジェットの需要について考えてみます。生産率は1時間当たり10ウィジェットです。

プランでは、1日目、2日目および3日目のプライマリ・リソースを使用して、1日当たり80ウィジェット、合計240ウィジェットが生成されます。プランでは、次に1日目、2日目および3日目の指定された代替リソースを使用して、1日当たり80ウィジェット、合計240ウィジェットが生成されます。最後に、プランでは3日目のプライマリ・リソースを過負荷にして、500ウィジェットの需要を満たすために必要な残りの20個のウィジェットが生成されます。

生産能力制約付きリソースリソース制約は、プラン・オプションの「生産能力制約付きリソース」属性に基づいて適用されます。「生産能力制約付きリソース」属性は、「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「制約および決定ルール」サブタブにあります。生産能力制約リソースには次の2つのタイプがあります。

すべてのリソース: プランではすべてのリソースが潜在的制約リソースとして扱われ、プラン出力の計算時にすべてのリソースの生産能力制約が適用されます。ボトルネック・リソースのみ: プランでは「リソース」ビューで「ボトルネック」インジケータが「はい」に設定されているリソースのみが、生産能力制約リソースとみなされます。

資材制約を考慮するプラン資材制約を考慮したプランニング方法の概要リード・タイムまたはサプライヤ生産能力が制約である供給プランを生成できます。供給プランに制約付きプランニング・モードを使用すると、プランニング・プロセスでは資材リード・タイムがハード制約として考慮され、需要期日を満たすために圧縮することはできません。プランニング・プロセスではサプライヤ生産能力がソフト制約として考慮され、サプライヤ生産能力は定時需要を満たす他の代替がない場合にのみ過負荷になります。プランニング・プロセスで購買リード・タイム制約を適用するかどうかを制御するには、「購買リード・タイムの強制」属性を使用します。

注意: 「購買リード・タイムの強制」品目属性は、「製品情報管理」作業領域で品目を定

2.

224

Page 225: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

義するときに「品目組織: プランニング」属性で設定できます。または、この品目属性は「供給プランニング」作業領域の「品目」ビューで設定できます。

供給プランニング・プロセスで制約が検出されると、定時需要を満たすための推奨が提供されます。たとえば、前もって製造する、代替コンポーネントを使用する、または代替ソースを使用することが推奨される場合があります。

制約付き供給プランのプランニング・プロセスでリード・タイム制約とサプライヤ生産能力制約が処理される方法について、詳しく説明します。

リード・タイム制約リード・タイムの制約によって、新規資材が使用可能になるまでの期間が決まります。リード・タイム内には、手持在庫と予定受入のみが需要を満たすために使用されます。リード・タイムまたはプランニング・タイム・フェンスを超えると、計画オーダーを作成できます。このような計画オーダーの数量は、使用可能なサプライヤ生産能力によって制約されます。プランニング・プロセスではリード・タイムが考慮され、リード・タイム制約を考慮するためにオーダーを遅延して履行できます。

プランニング・タイム・フェンスまたはリード・タイム内の購買オーダーは、納期の先送りのみは可能ですが、前倒しはできません。購買オーダーがプランニング・タイム・フェンスまたはリード・タイム外にある場合、購買オーダーの納期を先送りできます。また、購買オーダーは、プランニング・タイム・フェンスまたはリード・タイムまでは納期を前倒しできます。

サプライヤ生産能力制約サプライヤ生産能力制約により、特定のタイム・バケット内にサプライヤからオーダーできる新規資材の量が決定されます。供給プランニング・プロセスで、定時需要を満たす代替が見つからない場合、サプライヤ生産能力は定時需要を履行するために過負荷にされます。

次に、サプライヤ生産能力制約に関する追加ポイントをいくつか示します。

購買品目の供給を計画する場合、サプライヤ生産能力はソフト制約として適用されます。サプライヤ生産能力制約により、代替サプライヤが選択される場合があります。サプライヤ生産能力は、購買オーダーの提示納入予定日に消し込まれます。サプライヤ生産能力は累積であり、未使用の生産能力は1つのプランニング・タイム・バケットから次のバケットに繰り越されます。制約ベースの供給プランのオーダー構成品目の場合、プランニング・プロセスではモデル品目レベルで生産能力が考慮されます。構成に対する供給によって、ベース・モデルのサプライヤ生産能力が消し込まれます。

サプライヤ生産能力制約のパラメータ

225

Page 226: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

制約付き供給プランでは、サプライヤ生産能力の累積の開始時期および購買オーダーでサプライヤ生産能力を消し込むかどうかを決定するパラメータを設定できます。これらのサプライヤ生産能力制約については、「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「サプライヤ生産能力パラメータ」セクションで、プラン・オプションの2つの属性を設定できます。

サプライヤ生産能力累積乗数購買オーダーによるサプライヤ生産能力の消込

サプライヤ生産能力累積乗数

「サプライヤ生産能力累積乗数」属性は、サプライヤ生産能力の累積の開始時を決定します。サプライヤ生産能力は、品目リード・タイムに対応するタイム・バケットから累計され、サプライヤ生産能力累積乗数で乗算されます。この属性は、「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「サプライヤ生産能力パラメータ」セクションのプラン・オプションにあります。

たとえば、1日当たり20ユニットのサプライヤ生産能力がある5日のリード・タイムを持つ品目があるとします。サプライヤ生産能力累積乗数がゼロの場合、生産能力は1日目から累積されます。サプライヤ生産能力累積乗数が1に設定されている場合、生産能力は6日目に累積されます。

購買オーダーによるサプライヤ生産能力の消込

「購買オーダーによるサプライヤ生産能力の消込」属性は、サプライヤ生産能力が購買オーダーによって消し込まれるかどうかを決定します。この属性は、「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「サプライヤ生産能力パラメータ」セクションのプラン・オプションにあります。

このオプションを選択すると、サプライヤ生産能力は購買オーダーによって消し込まれます。サプライヤに対して示されたサプライヤ生産能力が、サプライヤに対してすでに発行された購買オーダーに使用される生産能力を含む場合は、この設定を使用します。

このオプションを選択しない場合、サプライヤ生産能力は購買オーダーによって消し込まれませ

226

Page 227: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ん。この設定は、サプライヤに対して示されたサプライヤ生産能力が、既存の購買オーダーを履行するためにすでに行われた取引約定を除外している場合に使用します。

プロセス製造作業定義を考慮するプランプロセス製造作業定義を考慮したプランニング方法の概要制約付き供給プランでは、Oracle Fusion Manufacturingまたはその他の製造アプリケーションで指定されたプロセス製造作業定義に基づいて供給を計画できます。製造工場を使用して、プロセス製造およびショップ型製造の生産ニーズをサポートできます。副製品および副産物供給の作成に適切なバッチ数量およびアカウントを、プロセス作業定義で指定されたプライマリ製品とともに計画できます。

プロセス製造環境は、一連の固有のプランニング課題によって特徴付けられます。これらには、製造プロセスの様々なステップで生成される製品、副製品および副産物が含まれますが、それらのすべてがプロセスの最後にあるわけではありません。Oracle Fusion Manufacturingを使用する場合は、バッチ数量と製造プロセスを取得する作業定義を指定できます。また、製造に必要な原材料に加えて、製品、副産物および副製品が生成されるステップと数量を考慮する作業定義も指定できます。プランニング・プロセスによってプランが生成される際、供給プランニングではこれらの作業定義に従います。また、生成された副製品および副産物のコンテキストでプランを分析することもできます。

ファイルベースのデータ・インポートを使用して、Oracle Fusion Manufacturing以外のソースの製造作業定義を供給プランニングにアップロードします。

制約付き供給プランへの変更の影響を迅速に確認するには、再計算処理を使用して、プラン出力のサブセットを再計算します。

供給プランニングの動作およびプロセス製造のコンセプトプロセス製造の施設およびアクティビティを計画する際に供給プランニングで採用されるビジネス・ロジックについて説明します。制約付き供給プランでは、次のようなプロセス製造の動作とコンセプトをいくつか理解する必要があります。

供給プランニングの動作プロセス製造を定義および計画する際の考慮事項バッチ数量のコンセプト

供給プランニングの動作

227

Page 228: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プロセス製造の供給プランニング動作には、次のようなものがあります。

供給プランニング・プロセスでは、既存のプロセス作業オーダーを計画し、プロセス作業定義に基づいて新しい供給を推奨します。プランニング・プロセスでは、プライマリ、副製品および副産物供給の出力数量に比例して新しい供給を推奨します。バッチ数量は、プライマリ出力数量および作業定義のすべての出力品目と入力品目に直線的にスケール調整されます。既存のプロセス作業オーダーの場合、供給プランニング・プロセスでは、工程レベルの廃棄を考慮して、現在および将来の工程に関連付けられた出力製品の残りの計画数量を決定します。品目が、ある作業定義のプライマリ出力で、別の作業定義の副製品の場合、プライマリ出力である作業定義を使用して、この品目が需要を満たすための供給を作成します。

プロセス製造を定義および計画する際の考慮事項

制約付き供給プランでプロセス製造作業定義を定義および計画する際はこれらのポイントを考慮してください。

供給プランニングによる作業定義選択の一意の基準は、プライマリ出力品目、作業定義名および最も高い生産優先度に基づきます。任意の時点で、出力品目を1つの工程にのみ関連付けることができます。同じ製品を複数の工程で完了することはできません。作業定義工程では、複数の出力品目を完了できます。1つの工程の出力を最後の工程で入力製品にすることはできません。最後の工程で出力製品をアタッチすることは必須ではありません。品目減損は、作業オーダーおよび計画オーダーの処理でサポートされています。

バッチ数量のコンセプト

作業定義の定義中にバッチ数量を使用すると、小さい小数や大きい数値ではなく、わかりやすい範囲の数値を使用して製品の出力、原材料およびリソースの使用を指定できます。

追加のバッチ数量のコンセプトがいくつかあります。バッチ数量は次のとおりです。

バッチのサイズ設定およびスケール調整に使用される生産バッチの数量です。作業オーダーの工程間で移動する数量です。プライマリ出力数量および作業定義のすべての出力品目と入力品目に直線的にスケール調整されます。出力品目の数量の合計、または入力品目の合計、あるいはその両方を追加することはできません。

228

Page 229: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プロセス製造プランの分析制約ベースの供給プランニングでは、プランのプロセス製造作業定義をいくつかのビューから分析できます。制約付き供給プランでプロセス製造作業定義をサポートする特定のメジャーもいくつかあります。

「工順」ビュー

作業定義または作業オーダーを作成すると、「工順」ビューに「作業方法」属性が表示されます。「作業方法」属性は、生産プロセスまたは製造作業方法を表します。有効な値は、「ショップ型製造」および「プロセス製造」です。

「品目構成」ビュー

制約付き供給プランでは、「品目構成」ビューで原料と出力製品が区別されます。

「コンポーネント品目」タブには、代替コンポーネントを含む、組立品の作成に必要な原材料の詳細が含まれています。「出力品目」タブには、プロセス作業定義の様々な工程で生産されるプライマリ製品、副製品、副産物など、様々な出力タイプが表示されます。「出力品目」タブは読取り専用です。

「供給および需要」ビュー

「供給および需要」ビューのこれらの属性は、制約付き供給プランのプロセス製造作業定義をサポートしています

属性 説明

提示完了日

作業オーダーおよび計画オーダーの完了日。提示完了日は、プロセス製造のプライマリ製品の期日より後の日付にすることができます。

バッチ数量

バッチのサイズ設定およびスケール調整に使用される生産バッチの数量。作業オーダーの工程間で移動する数量でもあります。

バッチ数量は、プライマリ出力数量および作業定義のすべての出力品目と入力品目に直線的にスケール調整されます。

バッチ数量単位

作業定義数量(バッチ数量)の単位コード。

作業方法 製造作業方法。「工順」ビューで作業方法を選択できます。値は次のとおりです。

プロセス製造ショップ型製造

229

Page 230: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「プランの作成」ビュー

「プランの作成」ビューで、「関連セルの強調表示」ドロップダウン・リストから「関連出力供給」を選択できます。選択した供給に副製品または副産物の関係を通して関連する他の供給が強調表示されます。

「プランの作成の構成」ダイアログ・ボックスで、「表示するレベル」ドロップダウン・リストから「関連出力品目」オプションを選択できます。選択した品目/組織またはカテゴリについて、作業定義に出力品目として表示されるすべての品目が「プランの作成」に表示されます。

プロセス製造作業定義をサポートするメジャー

これらのメジャーは、制約付き供給プランのプロセス製造作業定義をサポートしています。

メジャー 説明

計画オーダー副製品供給

メジャーには、製造プロセスでプライマリ製品とともに生産される、供給プランニング・プロセスで推奨される製品の供給が含まれます。

作業オーダー副製品供給

メジャーには、プライマリ完成品の作業オーダーの製造プロセスで生産されている製品の作業オーダーの供給が含まれます。

計画オーダー副産物供給

メジャーには、プライマリ完成品の製造プロセスで生産される、供給プランニング・プロセスで推奨される残余品目の供給が含まれます。

作業オーダー副産物供給

メジャーには、プライマリ完成品の作業オーダーの生産プロセスの残余または付随するものとして生産される供給が含まれます。副産物供給は在庫管理されません。

定時需要を満たす代替を自動的に評価および選択する供給の代替ソースの使用を評価する制約ベースの供給プランを実行して、需要履行の問題を解決できます。「供給プランニング」または「需要および供給プランニング」作業領域で、「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブの「制約および決定ルール」サブタブで制約および決定ルールを構成します。構成されると、プランニング・プロセスでは代替ソース、代替作業定義、代替リソースおよび代替コンポーネントが評価され、供給オーダーが定時需要を満たすことが確認されます。

230

Page 231: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

代替を自動的に評価および選択する供給プランニングのロジック制約付き供給プランニングでは、リソースまたはサプライヤ生産能力の制約を考慮する必要性よりも需要期日の充足が優先されます。生産能力制約が存在する場合、プランニング・プロセスは次のことを行います。

1. 最初に、供給のプライマリ・ソースを使用して早いタイム・バケットの需要を満たそうとします。

2. 需要期日までにプライマリで使用可能な生産能力がない場合、プランニング・プロセスでは供給の代替ソースを選択します。

3. 需要期日までにプライマリまたは代替で需要を満たすために使用可能な生産能力がない場合、プランニング・プロセスでは生産能力を超過にします。

代替を自動的に評価および選択する供給プランニングの順序プランニング・プロセスでは、代替の選択に特定の順序が使用されます。

1. 代替リソースの使用2. 代替コンポーネントの使用3. 代替品目構成および作業定義の使用4. 代替サプライヤおよびソース組織の使用

制約および決定ルールを設定する前に定時需要を満たす代替を自動的に評価および選択するように制約および決定ルールを設定する前に、次の実装アドバイスを検討してください。

サプライ・チェーンで、特定のビジネス・ニーズを満たす代替を定義します。代替の中にはコストがかかるものもあることを理解します。供給プランニングで、対応するデータがソースにある代替オプションのみを選択します。

代替リソース・ルール次のサポートされている設定で代替リソースを使用できます。

1つのプライマリ・リソースに1つの代替リソースが指定されています。1つのプライマリ・リソースに1つの代替リソースが指定され、同時リソースに1つの代替リソースが指定されています。1つのプライマリ・リソースに複数のランク付けされた代替リソースが指定されています。

これらの設定は、代替リソースに関してサポートされていません。

231

Page 232: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

1つのプライマリ・リソースを置換する(同時に使用される)複数の代替リソース。(同時に使用される)プライマリ・リソースのセットを置換する(同時に使用される)代替リソースのセット。

制約付き供給プランの例外プランを評価し、プランから生成された例外に基づいて実行する手動変更に優先順位を付けることができます。Oracle Supply Planning Cloudには、制約ベースの供給プランニング用の例外メッセージが複数用意されています。例外をドリルダウンして、例外に関する詳細情報を取得できます。これらは、制約付き供給プランの4つのタイプの例外です。

リスクあり需要例外遅延供給例外超過生産能力例外代替および代替コンポーネントの使用の例外

リスクあり需要例外この表は、無制約供給プランおよび制約付き供給プランのリスクあり需要例外を示しています。

例外 次の条件に対して例外が生成されます。

不十分なリード・タイムによるリスクあり需要

提示オーダー日がプラン開始日より前です再スケジュール日数が0未満です(推奨内の再スケジュール)。「確定」ステータスが「未確定」に設定されています。

注意: プランニング・プロセスで例外が生成されるには、3つの条件がすべて満たされる必要があります

リソース能力不足によるリスクあり需要

リソース可用性は、需要に最終ペグされた供給の作成に使用されるリソースのリソース能力メジャーのリソース所要量を下回っています。

サプライヤ生産能力不足によるリスクあり需要

サプライヤ生産能力可用性は、需要に最終ペグされた品目のサプライヤ生産能力メジャーに必要なサプライヤ生産能力を下回っています。

遅延供給例外この表は、無制約供給プランおよび制約付き供給プランの遅延供給例外を示しています。

232

Page 233: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

例外 次の条件に対して例外が生成されます。

予測にペグされた遅延供給

遅延日数が「遅延日数」需要オーダー属性の0より大きい値です。

この条件は、遅延供給によって需要がリスクありとなる可能性があることを意味します。

販売オーダーにペグされた遅延供給

遅延日数が「遅延日数」需要オーダー属性の0より大きい値です。

この条件は、遅延供給によって需要がリスクありとなる可能性があることを意味します。

不十分なリード・タイムのオーダー

提示オーダー日がプラン開始日より前です。再スケジュール日数が0未満です(推奨内の再スケジュール)。「確定」ステータスが「未確定」に設定されています。

注意: プランニング・プロセスで例外が生成されるには、3つの条件がすべて満たされる必要があります

要取消オーダー プランニング・プロセスでは、需要または安全在庫要件を満たす必要がない未確定の供給オーダーが検出されます。プランニング・プロセスでは次のことが実行されます。

供給オーダーを取り消すことを提案します。提案を受け入れた場合と同様に、下位品目構成レベルの計画を続行します。

要納期前倒しオーダー

プランニング・プロセスでは、提示期日より後の当初期日を持つ未確定の供給オーダーが検出されます。プランニング・プロセスでは次のことが実行されます。

供給オーダーを早い日付に再スケジュールすることを提案します。提案を受け入れた場合と同様に、下位品目構成レベルの計画を続行します。

要納期先送りオーダー

プランニング・プロセスでは、提示期日より早い当初期日を持つ未確定の供給オーダーが検出されます。プランニング・プロセスでは次のことが実行されます。

供給オーダーを後の日付に再スケジュールすることを提案します。提案を受け入れた場合と同様に、下位品目構成レベルの計画を続行します。

超過生産能力例外この表は、無制約供給プランおよび制約付き供給プランの超過生産能力例外を示しています。

例外 次の条件に対して例外が生成されます。

リソース過負荷 リソース稼働率が100を超えています。

233

Page 234: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

サプライヤ生産能力超過 サプライヤ生産能力稼働率が100を超えています。

代替および代替コンポーネントの使用の例外この表は、制約付き供給プランのみの代替および代替コンポーネントの使用の例外を示しています。

例外 次の条件に対して例外が生成されます。

代替施設からソーシングされたオーダー

「代替施設使用」属性がTrueに設定されています。

資材、リソースまたはリード・タイムの制約により、オーダーは代替施設からソーシングされます。

代替サプライヤからソーシングされたオーダー

「代替サプライヤ使用」属性がTrueに設定されています。

オーダーは、サプライヤ生産能力制約により、代替サプライヤ(ランク2以上のサプライヤ)からソーシングされます。

計画オーダーによる代替作業定義の使用

「代替作業定義使用」属性がTrueに設定されています。

資材、リソースまたはリード・タイムの制約により、計画オーダーでは代替作業定義が使用されました。

計画オーダーによる代替リソースの使用

「代替リソース使用」属性がTrueに設定されています。

生産能力制約により、計画オーダーでは代替リソースが使用されました。

計画オーダーによる代替コンポーネントの使用

「代替コンポーネント使用」属性がTrueに設定されています。

オーダーでは代替コンポーネントが使用されました。この例外が生成されるシナリオは次のとおりです。

プライマリ・コンポーネントのリード・タイムが長いため、需要遅延が発生します(リード・タイム制約)。プライマリ・コンポーネントのサプライヤ生産能力が十分ではないため、遅延が発生します(サプライヤ生産能力制約)。プライマリコンポーネントを作成するためのリソース生産能力が十分でないため、遅延が発生します(リソース制約)。「供給の作成」プラン・オプションはプライマリ・コンポーネントに対して「いいえ」に設定されており、代替コンポーネントに十分な手持または使用可能生産能力があります。

制約付き供給プランの計画問題の診断

234

Page 235: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

計算済オーダー属性およびガント・チャートの概要制約付き供給プランでは、制約なしプランよりも計算が複雑になります。このため、制約付き供給プランで問題を診断するのに役立つ追加の診断属性が存在します。計算済オーダーおよびリソース所要量の属性は、供給プランニング・プロセスが計算プロセス中に特定の決定を行った理由を理解するのに役立ちます。制約付き供給プランのこれらの診断属性とともに、ガント・チャートを次の目的に使用することもできます。

オーダーおよびリソース所要期間を計算済属性とともに時系列に表示します。製造され、需要をサポートするためにソーシングされる供給のタイミングを視覚化します。オーダーがリソースの生産能力を消し込む方法を視覚化します。供給またはリソース所要量の計画日を対話形式で変更します。たとえば、ドラッグ・アンド・ドロップを使用して、供給オーダーやリソース・アクティビティを前の時間または後の時間に変更します。

計算済オーダー属性制約ベースの供給プランニングには、プランで問題を診断するのに役立つ、複数の計算済オーダーおよびリソース所要量の属性が含まれています。一部の属性は、「最早開始日」など、プラン実行の一部として計算されるオーダーのマイルストンに基づいています。他の属性は、「共有供給」などの説明的オーダー属性です。

マイルストン

これらの属性はマイルストンに基づいています。

診断属性

適用先 説明

希望入手日

供給およびリソース所要量

定時需要を満たすために、供給またはリソース所要量が完了する必要がある日付です。

最早開始日

供給およびリソース所要量

供給またはリソース・アクティビティを開始できる最も早い日付で、ペグされたすべてのアップストリーム供給およびリソース・アクティビティの名目上のリード・タイムに基づきます。

消 供給 ダウンストリームの供給またはリソース・アクティビティが供給またはリソース・アク

235

Page 236: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

費開始日

およびリソース所要量

ティビティの出力の消費を開始する日付。供給またはリソース・アクティビティに複数のコンシューマがある場合は、この日付を計算するために最も早いコンシューマが使用されます。

資材使用可能日

供給およびリソース所要量

供給またはリソース・アクティビティを供給するアップストリームの供給またはリソース・アクティビティの完了が計画されている日付。供給またはリソース・アクティビティに、それを供給する複数のアップストリームの供給またはリソース・アクティビティがある場合は、この日付を計算するために最新のプロデューサが使用されます。

最新開始日

供給 供給を希望入手日までに完了できるように、供給を開始できる最新の日付。

説明的オーダー属性

これらの属性は、説明的オーダー属性に基づいています。

診断属性 適用先 説明

過負荷に関与

供給 次のいずれかの条件が発生した場合、この属性値は「はい」になります。

供給は、サプライヤ生産能力を超過するタイム・バケット内にあります。この供給のリソース所要量の1つが、リソース能力超過のタイム・バケット内にあります。

過負荷に関与

リソース所要量

リソース所要量がリソース能力超過のタイム・バケット内にある場合、この属性値は「はい」になります。

需要遅延に関与

供給およびリソース所要量

希望入手日から供給またはリソース所要量の最早開始日を引いた値が供給またはリソース所要量の名目上のリード・タイムより少ない場合、この属性値は「はい」になります。

共有供給 供給 供給が複数の需要によって消し込まれる場合、この属性値は「はい」になります。

オーダー・モディファイアの使用

供給 供給数量が固定オーダー数量などの品目レベルのオーダーモディファイアの使用によって決定されている場合、この値は「はい」になります。

確定にペグ 供給 供給がダウンストリームの確定供給にペグされている場合、この値は「はい」になります。

236

Page 237: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ガント・チャートガント・チャートを使用して、オーダーおよびリソース所要量期間を計算された属性とともに時系列に表示します。ガント・チャートから、供給またはリソース所要量の計画日を対話形式で変更することもできます。

ガント・チャートは、別の表からドリルしてコンテキストでのみ開くことができます。また、ガント・チャートは、常にドリル元のペインとは別のペインで開きます。たとえば、単一ペイン・レイアウトを使用して「供給および需要」表からガント・チャートを開くと、ページ・レイアウトは2つのペイン(上と下)レイアウトに切り替わります。この場合、ガント・チャートは下部ペインで開きます。

ガント・チャートへのドリル方法

ガント・チャートは、別の表からドリルしてコンテキストでのみ開くことができます。ガント・チャートにドリルできる表を次に示します。

ドリル先コンテキストガント・チャートに表示される内容

供給および需要 供給オーダー

リソース所要量 リソース所要量

「資材プラン」、「プランの作成」またはユーザー定義表のこれらのメジャーに対応するセル:

供給合計計画オーダー予定受入購買オーダー購買依頼転送オーダー作業オーダー依存需要

供給オーダー

「リソース・プラン」、「プランの作成」またはユーザー定義表の「リソース所要量」メジャーに対応するセル。

リソース所要量

ガント・チャートから他の表へのドリル

ガント・チャートからドリルできる表および表に表示される内容を次に示します。

ドリル元 ドリル先の表 表に表示される内容

237

Page 238: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

供給バー 供給および需要 供給オーダー詳細

供給バー 資材プラン 品目-組織の資材プラン

供給バー 品目 供給に対応する品目

供給バー 品目構成 供給の品目に対応する品目構成

供給バー 工順 供給品目の工順

供給バー サプライヤ 供給に対応する品目のサプライヤ

リソース所要量バー リソース リソース所要量に対応するリソース

リソース所要量バー リソース可用性 リソースのリソース可用性

リソース所要量バー リソース・プラン リソース所要量に対応するリソースのリソース・プラン

リソース所要量バー リソース所要量 リソース所要量詳細

表示できるオーダー属性のリスト

ガント・チャートの左ペインに、次のオーダー属性を表示できます。

オーダー属性 自動的に表示

品目 はい

組織 はい

オーダー番号 はい

オーダー数量 はい

オーダー・タイプ はい

サプライヤ いいえ

サプライヤ・サイト いいえ

ソース組織 いいえ

出荷方法 いいえ

作業定義 いいえ

品目構成 いいえ

238

Page 239: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

供給バーとリソース所要量バー

ガント・チャートの供給バーとリソース所要量バーの特性について説明します。

供給バーは、提示開始日から供給の提示期日にわたります。提示開始日と提示期日が同じ場合、供給バーは細い線として表示されます。リソース所要量バーは、リソース所要量の開始日を含むプランニング・タイム・バケットのバケット開始日から、リソース所要量の終了日を含むプランニング・タイム・バケットのバケット終了日にわたります。

診断の表示

「診断の表示」ドロップダウン・リストから、オーダーおよびリソース所要量について表示する診断属性を選択できます。ガント・チャートに表示できる診断属性は次のとおりです。

需要遅延に関与過負荷に関与消費開始日希望入手日資材使用可能日最早開始日確定

ガント・チャート処理

ガント・チャートで作業する際、便利なツールを使用できます。

「処理」メニューまたは「ガント・チャート」ツールバーから実行できる処理 処理の結果

内側に移動 選択したバーを1つのプランニング・タイム・バケットだけ内側に移動します。

注意: 粒度の低いタイム・バケット(週など)から、より粒度の高いタイム・バケット(日など)にバーを移動することはできません。

外側に移動 選択したバーを1つのプランニング・タイム・バケットだけ外側に移動します。

ズーム・イン タイムラインの表示をズーム・インします。プランニング・タイム・バケット・レベルを下回ってズーム・インすることはできません。

239

Page 240: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ズーム・アウト タイムラインの表示をズーム・アウトします。

リフレッシュ ガント・チャートのコンテンツをリフレッシュします。

ガント・チャートでのバーの移動

次に、ガント・チャートでバーを移動する場合のポインタをいくつか示します。

ツールバーの「内側に移動」および「外側に移動」オプションを使用するか、ドラッグ・アンド・ドロップ・アクションを使用できます。ただし、バーを別の行に移動することはできません。供給バーの終了日は、そのバーの移動先のプランニング・タイム・バケットの最終稼働日に常にスナップします。プラン範囲の日次バケット部分内で非稼働日にバーを移動すると、前の稼働日に移動するかどうかを尋ねられます。バーの期間は、プランニング・タイム・バケット間で移動しても同じままです。期間は、再プランまたは再計算処理によって変更できます。

オーダー属性およびガント・チャートを使用したプラン出力の診断方法次に、プラン出力の診断方法を示すいくつかの詳細について説明します。この表で参照されているオーダー属性は、「供給および需要」表またはガント・チャート内から表示できます。

データ条件 推測

希望入手日 <最早開始日(希望入手日 -最早開始日) <リード・タイム

供給は、リード・タイム内の需要のクリティカル・パスにあります。この場合、供給は、需要遅延を最小限にするために、最早開始日に開始するように計画されます。

(希望入手日 -最早開始日) >リード・タイム提示期日 < 希望入手日

アップストリーム供給に影響を与えずに資材使用可能日以降に開始するようにプルインすることで、供給を前の時間に移動できます。

また、アップストリーム供給のリード・タイムに影響を与えることなく、最早開始日以降に開始するように供給をプルインすることもできます。ただし、アップストリーム資材の見積使用可能残高がゼロ以上になるように、アップストリーム供給を再ペグまたは再スケジュールする必要があります。

(希望入手日 -最早開始日) >リード・タイム

消費開始日以前に終了するように供給をプッシュアウトすることで、供給を後の時間に移動できます。この処理は、ダウンストリーム消費供給および最終需要には影響を与えません。

240

Page 241: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

提示期日 < 消費開始日

また、ダウンストリーム供給のリード・タイムに影響を与えることなく、希望入手日以前に完了するように供給をプッシュアウトすることもできます。ただし、見積使用可能残高がゼロ以上になるように、ダウンストリーム供給を再スケジュールまたは再ペグする必要がある場合があります。

終了需要のペギング・ツリーの一部の供給では、「過負荷に関与」オーダー属性は「はい」です

「供給および需要」表のペギング・ツリーの供給のリストをフィルタ処理して、「過負荷に関与」オーダー属性が「はい」に設定されている供給のみを表示できます。このフィルタ処理は、計画を実行可能にするために処理が必要な項目をすばやく把握するのに役立ちます。

制約付き供給プランの変更のシミュレート再計算処理の概要制約付き供給プランへの変更の影響を迅速に確認するには、プランレベルの再計算処理を使用して、プラン出力のサブセットを再計算します。プランニングを行う際、リソース能力や供給と需要の数量および日付の変更など、プランニングの前提を変更できます。最新のスナップショットなしでプランを実行することによって、プラン変更の影響をシミュレートすることもできます。再計算プロセスの出力はプランに保持されます。出力は、「供給および需要」、「リソース所要量」、「資材プラン」、「リソース・プラン」、「プランの作成」などの様々なビューにも表示されます。

プランで変更を加えた後、再計算プロセスを実行します。影響を受ける品目の見積使用可能残高など、キー関連メトリックに対する変更の影響が即時に表示されます。再プラン全体の結果を待機する必要はありません。

再計算プロセスの機能この表は、変更時に再計算プロセスが制約付き供給プランにどのように影響するかを示しています。

変更内容: 再計算プロセスでの処理内容:

需要日または数量、あるいは需要の追加

注意: この変更は終了需要にのみ実行でき、依存需要には実行できません。

品目の見積使用可能残高を更新します。需要のオーダー属性(提示期日、オーダー数量、遅延日数および期日別数量)のサブセットを更新します。需要の増加または新規需要に応じて新規供給を生成しません。

計画オーダーまたは既存の供給の供給期日または数量

品目およびこの供給によって依存需要が生成される品目の見積使用可能残高を更新します。

241

Page 242: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

注意: 作業オーダーなどの既存の供給の場合、確定数量は0にのみ設定できます。確定数量の値を元の供給数量より小さい値または大きい値に設定することはできません。

供給のオーダー属性(提示期日、圧縮日数、遅延日数、再スケジュール日数など)のサブセットを更新します。この供給にペグされた需要のオーダー属性(遅延日数、期日別数量、資材使用可能日)のサブセットを更新します。更新された供給日および数量に基づいて、リソース所要量の日付および時間を再計算します。消費開始日属性およびペグされた供給の資材使用可能日属性を1つ上および下のレベルで再計算します。更新された供給日および数量に基づいて、依存需要日および数量を再計算します。この供給変更によって生じる依存需要の新規数量または数量の増加に応じて新規供給を生成しません。

供給の追加または既存の計画オーダーの作業定義の変更

品目およびこの供給によって依存需要が生成される品目の見積使用可能残高を更新します。新しい供給の主要なオーダー属性を計算します。製造オーダーの場合、オーダーの新規リソース所要量を計算します。オーダーの新規依存需要を計算します。すべての依存需要は、工程開始日でなくオーダーの開始日に配置されます。この供給変更によって生じる依存需要の新規数量または数量の増加に応じて新規供給を生成しません。

リソース可用性の追加または変更 次のメジャーを再計算します。

正味リソース可用性累積正味リソース可用性リソース可用性リソース稼働率

リソース可用性の変更に応じて供給が前倒しまたは先送りされることはありません。

サプライヤ生産能力の追加または変更 次のメジャーを再計算します。

正味サプライヤ生産能力可用性サプライヤ生産能力可用性サプライヤ生産能力稼働率

サプライヤ生産能力の変更に応じて供給が前倒しまたは先送りされることはありません。

ガント・チャートを使用したリソース・アクティビティの再スケジュール

リソース・アクティビティが一定の日数内側または外側に移動された場合、親供給も同じ日数だけ内側または外側に移動されると想定します。

242

Page 243: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

この前提に基づいて、供給の移動の処理に適用される同じ再計算ロジックがこの場合にも適用されます。

リソース所要量の代替リソースの選択 元のリソース所要量を新しいリソースで更新します。作業定義仕様に基づいて、新しく選択されたリソースのリソース時間を計算します。元のリソース所要量の製造期間に含まれるタイム・バケット間で、計算されたリソース時間数を均等に配分します。旧リソースと新規リソースについて、リソース所要量やリソース稼働率など、リソース関連のプランニング・メジャーを更新します。プランニング・プロセスでは、新旧のソースの処理率はほぼ同じであると想定されます。

計画オーダーの代替コンポーネントの選択 元のコンポーネントの依存需要を0の数量に更新します。代替コンポーネントの新規依存需要を挿入します。旧コンポーネントと新規コンポーネントの供給、需要および見積使用可能残高メジャーを更新します。

再計算処理とプランの実行処理の違い制約付き供給プランについて、再計算処理とプランの実行処理の違いを確認します。

再計算処理 プランの実行処理(新規スナップショットなし)

ほぼリアルタイム・プロセスです バッチ・プロセスです

プラン出力のローカル再計算を実行します 変更に応じたプラン出力を完全に再調整します

プランニング・メジャーおよびオーダー属性のサブセットを再計算します

すべてのプランニング・メジャーおよびオーダー属性を再計算します

ペギングまたは例外メッセージを再計算しません ペギングおよび例外メッセージを再計算します

需要増加に応じて新規の供給を生成しません 需要増加に応じて新規の供給を生成します

再計算処理と再プラン処理の比較制約付き供給プランでは、再計算処理が対応しない変更タイプがいくつか存在するため、再プラン処理のみを使用できます。再計算処理と再プラン処理を比較して、様々なタイプの変更に対して使用できる処理を確認します。

243

Page 244: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

変更タイプ 再計算 再プラン

需要と供給の数量および日付に対する変更 はい はい

計画オーダーの作成 はい はい

既存の計画オーダーのプロセスの変更 はい はい

リソース・アクティビティのタイミングの変更 はい はい

品目、品目構成、品目サプライヤまたは作業定義属性の変更 いいえ はい

リソース属性の変更 いいえ はい

プロセス製造作業定義の再計算再計算処理を使用してプラン出力のサブセットを再計算し、制約付き供給プランへの変更の影響を迅速に確認できます。

プライマリ出力品目の計画オーダーの日付および数量を更新できます。プライマリ品目の既存の作業オーダーの場合、確定数量は0にのみ設定できます。プライマリ出力品目の計画オーダー数量を変更した場合、副製品および副産物供給の計画オーダーは、期日を変更せずに比例して再計算されます。プライマリ品目の供給期日を内側または外側に移動した場合、副製品および副産物供給の対応する日付も同じオフセットによって内側または外側に移動します。計画オーダーを手動で作成すると、計画オーダー副製品と計画オーダー副産物の供給も、プライマリ出力品目の作業定義に基づいて比例数量で作成されます。副製品と副産物の計画オーダー供給の期日は、プライマリ品目の供給の提示期日と同じままです。提示完了日もプライマリ品目の供給の提示期日と同じままです。

制約付き供給プランの安全在庫制約付き供給プランでの安全在庫の使用の概要制約付き供給プランで、プランに関連付けられた組織内のすべての品目について、ユーザー指定の値または対象日数に基づいて安全在庫を計画できます。最終品目の統計安全在庫を計算および計画し、日次バケット、および週や期間などの日より大きいバケットで安全在庫を計画できます。次のことも実行できます。

品目の安全在庫数量の手動による上書き

244

Page 245: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

安全在庫数量の再計算統計計算パラメータの上書き

制約ベースのプランニング・モードでは、制約に違反していないかぎり、供給プランニング・プロセスによって安全在庫需要が履行されます。安全在庫需要のための製造に十分な資材またはリソース能力がない場合、安全在庫需要を満たす供給は、十分な生産能力が確保されるまでシフトされます。供給プランニング・プロセスでは、制約がない場合の対象範囲ベースの安全在庫レベルの日数が計算されます。次に、制約を有効にしてプランを実行する際に、これらの計算されたレベルがターゲットとして適用されます。このプロセスにより、対象日ベースの安全在庫を含む品目の安全在庫レベルの計算方法に関する透明性が向上します。

安全在庫の詳細は、次のURLにあるOracle Cloud Customer Connectのプランニング・セントラルおよび供給プランニングの安全在庫ホワイトペーパーを参照してください。https://cloudcustomerconnect.oracle.com/posts/e8a4eaff7a

制約付き供給プランと制約なし供給プランの安全在庫プランニングの違い

制約付き供給プランで安全在庫を計画する場合は、制約のない供給プランと比較していくつか違いがあります。対象日数の安全在庫の計算方法、および制約付きプランの安全在庫に対する供給の推奨方法は、注意する必要があります。制約付き供給プランの場合:

対象日数に基づいた安全在庫は、制約付き依存需要ではなく、制約なし依存需要に基づいて計算されます。購買リード・タイムが強制されている場合、オーダーは安全在庫を満たすために圧縮されません。安全在庫を満たすためだけにリソースおよびサプライヤ生産能力が過負荷になることはありません。

制約付き供給プランの追加メジャー

制約付き供給プランの場合、プランニング・プロセスでは、対象日数の安全在庫の日数がある品目に対して2つの追加メジャーが計算されます。これらのメジャーは、制約付き供給プランでのみ使用可能です。

制約なし依存需要は、供給の希望入手日に制約がない需要です。この計算済メジャーは、希望入手日における生産予測、計画オーダー需要、転送オーダー需要、非標準ジョブ需要および作業オーダー需要の合計です。制約なし平均日次需要は、品目のユーザー指定需要期間の制約なし需要の日次平均です。

安全在庫計算方法

制約付き供給プランでは、次の安全在庫計算方法を使用できます。

245

Page 246: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

対象日数ユーザー指定の安全在庫レベルユーザー指定の期間別安全在庫レベル予測エラーに基づく計算済安全在庫レベル

リード・タイム制約がある安全在庫プランニングの例この例では、供給プランニング・プロセスで、リード・タイム制約がある制約付き供給プランの安全在庫を計画する方法を示します。

リード・タイム制約がある安全在庫プランニング

この例では、次のパラメータを使用します。

非稼働日: 6、7、13および14日目購買リード・タイム: 3日「購買リード・タイムの強制」品目属性: はい

このシナリオでは、次のようになります。

制約付き供給プランで品目Cの購買リード・タイムが強制されます。プランニング・プロセスでは、4日目に供給が作成され、これはプラン開始日にリード・タイムを加算したものです。購買リード・タイムがCのプランによって強制されたため、1日目から3日目までの安全在庫

246

Page 247: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

が満たされませんでした。

リソース生産能力制約がある安全在庫プランニングの例この例では、供給プランニング・プロセスで、生産能力制約がある制約付き供給プランの安全在庫を計画する方法を示します。

リソース生産能力制約がある安全在庫プランニング

この例では、次のパラメータを使用します。

アイテムDには7日目に需要がありますリソース生産能力制約は1日当たり80ユニットですアイテムDには、1日目から7日目まで100ユニットの安全在庫量があります

このシナリオでは、次のようになります。

プランニング・プロセスでは、1日目に80ユニットの供給のみが作成されました。プランが安全在庫数量を満たすためにリソース生産能力制約(80ユニット)を超えることができないため、1日目の安全在庫数量100ユニットを完全に満たすことができません。

プライマリおよび代替リソースを使用した安全在庫プランニングの例

247

Page 248: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

この例では、供給プランニング・プロセスで、プライマリおよび代替リソースを使用する制約済供給プランの安全在庫を計画する方法を示しています。

プライマリおよび代替リソースを使用した安全在庫プランニング

この例では、次のパラメータを使用します。

アイテムDには7日目に需要があります品目Dには、1日目から7日目まで100ユニットの安全在庫があります1日当たりのプライマリ・リソース生産能力は80ユニットです1日当たりの代替リソース生産能力は160ユニットです

このシナリオでは、次のようになります。

100ユニットの安全在庫数量を満たすために、プランニング・プロセスでは、プライマリ・リソースで80ユニットの供給と、代替リソースで20ユニットの供給が1日目に作成されました。プランでは生産能力制約に違反せずにプライマリおよび代替リソースで供給が作成されるため、1日目の安全在庫数量100ユニットが満たされます。

248

Page 249: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

供給プランニングでの予約の考慮方法供給プランに制約付きプランニング・モードを使用すると、プランニング・プロセスでは供給と需要間の予約が考慮されます。これにより、販売オーダーに対する手持供給またはオーダー中供給の予約が受け入れられ、供給が確定として扱われます。この機能により、高優先度の顧客または高価値の販売オーダーに、使用可能な供給を割り当てることができます。販売オーダー・スケジュール日に変更がある場合、供給をプルインまたはプッシュアウトする推奨はありません。

プランニング・プロセスでは、次の既存の供給の予約がサポートされます。

手持購買オーダー購買依頼WIPジョブOracle Fusionソース・システムからの転送オーダー

制約付き供給プランには、考慮する必要があるいくつかの予約のキー・ポイントがあります。

すべての予約済供給は、プランニング・プロセスによって確定済とみなされます。予約の場合、供給は予約済数量の金額で販売オーダーにペグされます。予約済数量によってリソースまたは供給能力に過負荷が生じた場合、プランニング・プロセスでは、それぞれのリソースまたはサプライヤ生産能力に過負荷がかかります。この場合、プランニング・プロセスでは過負荷例外も作成されます。供給が需要に対して部分的に予約されている場合、残りの供給は他の需要にペグされることに適格です。需要が予約済供給で部分的にのみ満たされる場合、残りの需要を満たすために他の未予約供給(既存または計画済)が使用されます。プランニング・プロセスでは、ロット失効日に関係なく、ロットに対する需要予約が考慮されます。プランニング・プロセスでは、予約済供給および需要を見積使用可能残高(PAB)の計算で使用します。予約済供給は、安全在庫所要量を満たすためには使用されません。予約または予約済供給数量は、供給プランニングでは編集できません。

「供給および需要」表の「予約済数量」列には、需要の供給の合計予約済数量が表示されます。このフィールドは編集できません。

供給の場合、「予約済数量」列には、供給が予約されているすべての需要で予約された合計数量が表示されます。需要の場合、「予約済数量」列には、その需要のために予約されたすべての供給数量の合計が表示されます。バック・トゥ・バック品目の場合、「予約済数量」列には計画供給数量は移入されません。

249

Page 250: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

「資材プラン」表で、これらの列には予約に関する情報が表示されます。

予約済供給数量: バケット内の需要に対して予約された合計供給数量を示します。予約済供給価額: バケット内の需要に対して予約された合計供給数量の通貨額を示します。

計画オーダーの作成を防ぐ方法一部のビジネス・ケースでは、特定の品目に対して計画オーダーが作成されないようにします。「供給の作成」属性を使用して、生産終了品目やコンポーネントの段階的廃止などのシナリオを管理できます。「供給の作成」属性は、最終品目にも適用されます。最終品目に対して「いいえ」に設定した場合、すべての手持在庫およびオーダー中在庫を使用した後、最終品目の残りの需要はすべて未充足需要としてマークされます。

制約付き供給プランで計画オーダーが作成されるのを防ぐには、次の手順を実行します。

1. プランのプラン・オプションで「供給プランニング・モード」を「制約付き」として定義します。

2. 品目-組織の「供給の作成」属性を「いいえ」に設定します。3. (オプション)プラン・オプションで決定ルールを選択します。このステップは、プランで代替コンポーネントまたは代替を定義して供給プランで既存の供給を使用する場合、またはそれらの計画オーダーを推奨する場合に必要です。

注意: 新しい供給を作成しない必要な品目に対してのみ、「供給の作成」属性を「いいえ」に設定してください。不適切な品目に属性を設定すると、需要が満たされなくなる場合があります。

供給の作成属性の設定プランニング・プロセスによって特定の品目の計画オーダーが作成されないようにするには、品目-組織の「供給の作成」属性を「いいえ」に設定します。この属性を設定するには、「製品情報管理」作業領域から「品目」ページの「仕様」タブに移動します。また、サプライ・チェーン・プランニングで使用可能な品目シミュレーション・セットで、「供給の作成」属性を設定することもできます。

この表は、「供給の作成」インジケータが「いいえ」に設定されている場合に、プランニング・プロセスで供給を管理する方法を示しています。

「供給の作成」インジケータが「いいえ」に設定されている場合: プランニング・プロセスの動作:

250

Page 251: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

最終品目 すべての手持在庫およびオーダー中在庫は、需要を満たすために使用されます。最終品目に対する残りの需要はすべて、未充足需要としてマークされます。

プライマリ・コンポーネント

手持および既存の供給が需要を満たすために使用された後、品目構成にこのコンポーネントが含まれる最終品目に対するすべての需要が未充足になります。

品目構成で定義された代替コンポーネントを持つプライマリ・コンポーネント

代替コンポーネントは、最終品目の需要を満たすために使用されます。「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「制約および決定ルール」サブタブで、「代替コンポーネントの使用」決定ルールを選択する必要があります。

代替部品構成表が定義されているプライマリ部品構成表のコンポーネント

このコンポーネントがない代替品目構成が使用されます。「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「制約および決定ルール」サブタブで、「代替品目構成および作業定義の使用」決定ルールを選択する必要があります。

決定ルールの構成制約付き供給プランの決定ルールを構成するには、「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「制約および決定ルール」サブタブに移動します。「制約および決定ルール」サブタブは、「供給プランニング」または「需要および供給プランニング」作業領域で使用できます。ビジネス・ユース・ケースに適用可能な決定ルールを選択します。

このページは役に立ちましたか?

© Oracle About Oracle Contact Us Products A-Z Terms of Use and Privacy Ad Choices

251

Page 252: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

9 プランのアーカイブこの章の内容は次のとおりです。

プランのアーカイブ: 説明アーカイブ・パラメータの構成MAPE統計計算のアーカイブの概要MAPE統計計算のアーカイブアーカイブの削除

プランのアーカイブ: 説明サプライ・チェーン・プランニングには2つのアーカイブ・タイプがあり、1つはプランに対してプランナが実行できるもの、もう1つは適切なセキュリティ権限を持つ管理者のみがMAPE統計に設定できるものとなります。プランナは、プランのアーカイブによって、プラン・コンテキストとともにプランにメジャーをアーカイブし、プランのアーカイブ済メジャーの経時的な複数のバージョンを保存できます。プランをアーカイブするとき、プランのアーカイブ・メジャー・カタログとして選択したメジャー・カタログに含まれる一連のメジャーをアーカイブします。

注意: 需要、供給、統合需要および供給、販売および業務の各プランのアーカイブを作成できます。アーカイブはOracle Planning Central Cloudでは使用できません。

プラン・アーカイブプランのアーカイブでは、ある時点の主要なメジャーをアーカイブする、複数のバージョンのプランを保存できます。ウォーターフォール分析とトレンド分析の表およびグラフでは、プラン・アーカイブを使用して、現在のプランのデータを過去のバージョンのプランと比較します。プランの過

252

Page 253: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

去のバージョンを表示すると、そのプランに対して行った戦略的かつ戦術的な変更の影響を確認できます。プランの「処理」メニューから「比較」→「アーカイブ」を選択して、個々のアーカイブをプランと比較することもできます。

たとえば、5月にプランをアーカイブした後、9月の市場の状況によってプランに対して調整が実行されました。プランに対する調整の影響は、5月にアーカイブしたプラン・バージョンと現行プラン間でキー・パフォーマンス・インジケータの変化を確認することで分析できます。

サプライ・チェーン・プランナは、「処理」メニューから「アーカイブ」オプションを選択して、オープン・プランからアーカイブ・プロセスを実行できます。プランナは、「プランの実行」ページで「アーカイブ」オプションを選択して、アーカイブ・プロセスを実行することもできます。あるいは、「プランの管理」ページの「処理」メニューから「アーカイブ」オプションを選択して、プラン実行のアーカイブ・プロセスを独立して実行することもできます。

プランをアーカイブする前に、プランのアーカイブを有効にし、アーカイブ・パラメータを設定する必要があります。構成するパラメータによって、アーカイブに使用する時間階層、タイム・レベルおよびメジャー・カタログが決まります。「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブから移動する「スコープ: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスで、アーカイブ・パラメータを設定します。

アーカイブが含まれるプランの完全なコピーを作成して、アーカイブ・データをバックアップすることをお薦めします。レコードのプランに一時的な問題が発生した場合は、バックアップ・プラン・データにアクセスできます。一方、ビジネス・シナリオをシミュレートするスタンドアロン・プランを作成する場合は、アーカイブ済メジャーを含める必要はありません。

MAPEアーカイブ適切なセキュリティ権限を持つ管理者は、「ツール」作業領域から「プラン・アーカイブの作成」予定済プロセスを実行して、MAPE統計のアーカイブを作成できます。一般的に、サプライ・チェーン・プランナにはMAPEアーカイブを作成する権限がありません。ただし、必要な権限を持つ管理者には、アーカイブの作成ダイアログ・ボックスに「MAPE計算に使用可能」チェック・ボックスが表示されます。管理者は、アーカイブを週または月レベルで作成できます。

注意: アーカイブされたデータを使用する需要プランと販売および業務プランの事前定義メジャーを計算するには、MAPEアーカイブを使用する必要があります。MAPEアーカイブについて計算された統計は、ウォーターフォール分析およびトレンド分析の表およびグラフの生成に使用されます。

関連トピック

プランのコピー

253

Page 254: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

アーカイブ・パラメータの構成プランをアーカイブするには、アーカイブ・オプションを有効にする必要があります。

注意: 需要、供給、統合需要および供給、販売および業務の各プランのアーカイブを作成できます。アーカイブはOracle Planning Central Cloudでは使用できません。

アーカイブ・プラン・オプションを構成する手順は、次のとおりです。

1. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリンクをクリックします。2. 「プランの管理」をクリックしてプランを選択し、「処理」メニューから、「プラン・オプションの編集」を選択します。

3. 「スコープ」タブで、「詳細オプションの選択」ボタンをクリックします。4. 「スコープ: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスで、「アーカイブに使用可能」を選択します。

5. レビューしてアーカイブ・パラメータを変更します。使用するカレンダを選択し、アーカイブ時間レベルを設定します。アーカイブ時に使用するメジャー・カタログを選択します。

注意: プランのすべてのメジャーをアーカイブするのではなく、プランの変更に関するインサイトを提供するメジャーのみを含むメジャー・カタログを作成することをお薦めします。

自動的にアーカイブを削除するオプションを選択します。これにより、古いアーカイブは、「保持する直近の日数」パラメータよりも古い場合、自動的に削除されます。

6. 「完了」をクリックします。

MAPE統計計算のアーカイブの概要ローリング・アーカイブの管理セキュリティ権限を持つサプライ・チェーン・プランニング管理者は、週レベルまたは月レベルでMAPE統計を計算するためのアーカイブを作成できます。これらのアーカイブは、アーカイブされたデータを使用する需要プランと販売および業務プランの事前定義メジャーを計算するために使用されます。管理者は、「ツール」作業領域から、「プラン・アーカイブの作成」予定済プロセスを実行します。

予測の作成に使用されるメジャーに基づいて、MAPE統計計算のアーカイブには出荷または記帳メジャーが必要です。プランで出荷データを予測する場合は、出荷予測メジャーのみが必要です。プランで記帳データを予測する場合は、記帳メジャーのみが必要です。次の出荷または記帳メジャーが必要です。

最終出荷予測

254

Page 255: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

最終出荷予測3か月前最終出荷予測3か月前最新アーカイブ最終記帳予測最終記帳予測3か月前最終記帳予測3か月前最新アーカイブ

ウォーターフォール分析またはトレンド分析でアーカイブを使用するには、セレクタ・ツールの「比較オプション」タブで「MAPE計算の使用」チェック・ボックスを選択します。

ローリング・ベースで作成されたMAPEアーカイブは、アーカイブ機能を使用するユーザー定義のメジャー式で参照できます。アーカイブ・タイプは、この機能のパラメータです。アーカイブ・タイプの有効な値は「ローリング」および「アドホック」です。

MAPE統計計算のアーカイブローリング・アーカイブの管理セキュリティ権限を持つサプライ・チェーン・プランニング管理者は、週レベルまたは月レベルでMAPE統計を計算するためのアーカイブを作成できます。

「プラン・アーカイブの作成」スケジュール・プロセスを実行するステップは、次のとおりです。

1. ナビゲータの「ツール」セクションで「予定済プロセス」リンクをクリックして、「予定済プロセス」ページにアクセスします。

2. 「プラン・アーカイブの作成」プロセスの「プロセス詳細」ページにアクセスします。a. 「プロセスのスケジュール」ページで、「新規プロセスのスケジュール」ボタンをクリックします。

b. 新規プロセスのスケジュール・ダイアログ・ボックスで「名前」リストをクリックし、「検索」リンクをクリックします。

c. 「検索と選択: 名前」ダイアログ・ボックスで「プラン・アーカイブの作成」を入力し、「検索」をクリックします。

d. 「プラン・アーカイブの作成」を選択し、「OK」をクリックして「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスに戻ります。

e. 「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

3. 「プロセス詳細」ダイアログ・ボックスでアーカイブするプランを選択し、「拡張」ボタンをクリックします。

4. 「パラメータ」タブで、「アーカイブを削除しない」または「アーカイブを自動的に削除」を選択します。アーカイブを自動的に削除するように選択した場合は、「保持する直近の日数」フィールド

255

Page 256: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

に数値を入力します。アーカイブ・プロセスでは、このパラメータに基づいて古いアーカイブが自動的に削除されます。

5. 「MAPE計算に使用可能」チェック・ボックスを選択し、次のパラメータを入力または選択します。

a. アーカイブ時間階層: アーカイブに使用するカレンダを選択します。b. アーカイブ・タイム・レベル: アーカイブに使用するタイム・レベルを選択します。c. アーカイブ対象メジャー・カタログ: アーカイブ時に使用するメジャー・カタログを選択します。

注意: プラン内のすべてのメジャーをアーカイブするのではなく、アーカイブ対象メジャー・カタログを作成することをお薦めします。

d. デフォルトのアーカイブ名を使用: デフォルトのアーカイブ名を使用する場合に選択します。

e. ユーザー定義アーカイブ名を使用: デフォルト名をユーザー定義の名前で上書きする場合に選択します。

6. 「スケジュール」タブをクリックして、頻度パラメータを設定します。プランをすぐに実行する場合は、「可能な限り早く」を選択します。設定した時刻にバックグラウンドでプランを実行する場合は、「スケジュールの使用」を選択します。次に、「月次」や「週次」などの「頻度」を選択して、ウォーターフォール分析およびトレンド分析で使用するMAPEローリング・アーカイブを作成します。

7. 「送信」をクリックします。

アーカイブの削除プランナは、「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブからアクセスできる「スコープ:詳細オプション」ダイアログ・ボックスのパラメータを設定して、プラン・アーカイブを自動的に削除できます。ローリング・アーカイブの管理セキュリティ権限を持つサプライ・チェーン・プランニング管理者のみが、MAPEアーカイブを削除できます。「ツール」作業領域で、管理者は「プラン・アーカイブの削除」スケジュール・プロセスを使用して、不要なアーカイブ・データ・バージョンをクリーン・アップできます。アーカイブ・バージョンや時間範囲に基づいてプランのアーカイブを削除したり、プランのすべてのアーカイブを削除できます。

注意: 「プランの削除」処理を使用すると、プロセスによって、プランだけでなく、そのプランに関連付けられているすべてのアーカイブ・バージョンも削除されます。

「プラン・アーカイブの削除」スケジュール・プロセスを実行するステップは、次のとおりです。

1. ナビゲータの「ツール」セクションで「予定済プロセス」リンクをクリックして、「予定済

256

Page 257: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プロセス」ページにアクセスします。2. 「プラン・アーカイブの削除」プロセスの「プロセス詳細」ページにアクセスします。

a. 「プロセスのスケジュール」ページで、「新規プロセスのスケジュール」ボタンをクリックします。

b. 新規プロセスのスケジュール・ダイアログ・ボックスで「名前」リストをクリックし、「検索」リンクをクリックします。

c. 「検索と選択: 名前」ダイアログ・ボックスで「プラン・アーカイブの削除」を入力し、「検索」をクリックします。

d. 「プラン・アーカイブの削除」を選択し、「OK」をクリックして「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスに戻ります。

e. 「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

3. 「プロセス詳細」ダイアログ・ボックスでアーカイブを削除するプランを選択し、「拡張」ボタンをクリックします。

4. 「パラメータ」タブの「プラン」セクションで次のオプションのいずれかを選択します。これらのオプションは、ローリング・アーカイブの管理セキュリティ権限を持つ管理者のみが使用できます。

a. MAPEアーカイブを含むb. MAPEアーカイブのみを削除

5. 「パラメータ」タブの「パラメータのアーカイブ」セクションで、次のパラメータを構成します。

a. 削除するアーカイブb. 時間範囲内のアーカイブを削除「プラン・アーカイブの削除」プロセスでは、「プラン」セクションで選択したMAPEアーカイブ・オプションによって、選択したアーカイブ・パラメータがフィルタ処理されます。

6. 「スケジュール」タブをクリックして、頻度パラメータを設定します。a. プランをすぐに実行する場合は、「可能な限り早く」を選択します。b. 設定した時刻にバックグラウンドでプランを実行する場合は、「スケジュールの使用」を選択し、頻度を選択します(「月次」、「週次」など)。

7. 「送信」をクリックします。

このページは役に立ちましたか?

257

Page 259: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

10 供給ネットワーク・モデルこの章の内容は次のとおりです。

供給ネットワーク・モデルの保守方法サプライヤへのオーダー予測の公開サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ・リストの定義方法カレンダとサプライヤ・サイトとの関連付け割当セット、ソース・ルールおよび物流構成表供給プランニングの品目属性およびオーダー・モディファイア割当セットのカタログの指定直接出荷バック・トゥ・バック履行

供給ネットワーク・モデルの保守方法「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用して、組織、顧客、サプライヤ、運送業者および事業所間の出荷ネットワークの詳細など、収集したデータを表示できます。「供給ネットワーク・モデルの保守」ページにアクセスするには、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域にナビゲートします。「タスク」パネル・タブをクリックし、「供給ネットワーク・モデルの保守」リンクを選択します。

ビジネスの施設や機能を表現するために、組織を使用します。通常、ビジネスにおいて2つの異なる機能を実行する1つの物理的な施設がある場合は、2つの組織としてモデル化します。たとえば、製造工場であり配送センターでもある施設が1つあるとします。これは、2つの別個の組織としてモデル化できます。また、ビジネスにおいて2つの別個の物理的な施設で実行される1つの機能がある

259

Page 260: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

場合は、1つの組織としてモデル化できます。複数の施設を1つの組織としてモデル化した場合は、施設ごとの在庫を表すために、個別の保管場所を作成できます。

収集したデータのレビュー検索結果に基づいて、「組織」タブの情報を使用して次の操作を実行します。

すべてのソース・システムについて、組織に関連付けられているタイム・ゾーンを含めて、組織をレビューします。組織への顧客およびサプライヤの関連付けを作成します。これは、売買転送を作成するときに使用されます。直接出荷検証組織を選択します。ソース・システムごとに、直接出荷検証組織として選択できる組織は1つのみです。直接出荷検証組織にカレンダを割り当てることもできます。組織ごとに、次のような期日超過パラメータを設定します。

予測の期日超過日数販売オーダーの期日超過日数供給の期日超過日数

「顧客」タブおよび「サプライヤ」タブを使用して、収集されたデータをレビューし、タイム・ゾーンを顧客サイトおよびサプライヤ・サイトに割り当てます。顧客サイトまたはサプライヤ・サイトにタイム・ゾーンが関連付けられていない場合、顧客サイトまたはサプライヤ・サイトは需要または供給に関連付けられた組織と同じタイム・ゾーンにあるとみなされます。

「運送業者」および事業所間出荷事業所タブを使用して、運送業者、出荷方法および移動時間について収集されたデータをレビューします。

組織グループの管理組織グループを作成および管理するには、「組織」タブの「組織グループの管理」ボタンをクリックします。組織グループは、ソース・システム内で管理され、ソース・システムから特定の組織へのネット・チェンジ・データ収集を制限するために使用されます。

売買転送購買オーダーおよび販売オーダー文書を使用して、1つのOracle Fusionソース・システム内の2つの組織間で資材転送を実施できます。転送の出荷にはソース組織の販売オーダーが使用されます。転送の受入には搬送先組織の購買オーダーが使用されます。

供給ネットワーク・モデルでは、受け側組織の購買オーダー供給については、

サプライヤとソース組織間の関係を定義します。また、出荷組織の販売オーダー需要については、

260

Page 261: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

顧客と搬送先組織間の関係を定義します。

組織をサプライヤとしてモデル化するには、関連する組織の「サプライヤ」および「サプライヤ・サイト」列を更新します。

組織を顧客としてモデル化するには、関連する組織の「顧客」および「顧客サイト」列を更新します。

社内オーダーの予測および消込み社内オーダーを予測して消し込むには、転送の搬送先である組織に顧客と顧客サイトを割り当てます。転送先組織に対して意味のある顧客名を使用します(M1転送など)。「組織」タブで顧客および顧客サイトを割り当てた後、その組織の「組織間転送に顧客および顧客サイトを使用します」チェック・ボックスを選択します。

注意: 社内オーダーの予測および消込の設定を完了するには、次も実行する必要があります。

「プランニング・データの収集」ページの「パラメータ」タブの「需要プランニング・データ」サブタブで、「履歴転送オーダーの収集」チェック・ボックスを選択します。プランのプラン・オプションで、「需要: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「転送オーダーを含む」チェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスは、「需要管理」、「プランニング・セントラル」または「需要および供給プランニング」作業領域からのみ使用できます。

関連トピック

サプライ・チェーン・プランニングのデータ収集の概要サプライ・チェーン・プランニングの異なるデータ・タイプの収集方法ファイルからのプランニング・データのロード方法転送オーダーの予測消込の設定

サプライヤへのオーダー予測の公開サプライヤが供給をコミットしたり、需要を満たせるかどうかを示したりできるようにするために、サプライヤにオーダー予測を公開します。オーダー予測を公開してサプライヤとコラボレーションすると、次のようなことが可能になります。

サプライヤがOriginal Equipment Manufacturer (OEM)に供給コミットを送信できるOEMがサプライヤ生産能力として供給コミットを受信できる

261

Page 262: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

サプライヤでは、コラボレーションによってOEMの需要予測に関するインサイトが得られるため、その需要を満たすためのサプライ・チェーン・アクティビティの計画が可能になります。OEMでは、サプライヤとのコラボレーションにより、サプライ・チェーンの下流のアクティビティの計画を効率化できます。

「供給ネットワーク・モデルの保守」ページの「サプライヤ」タブにある「コラボレーション基準」列を使用して、サプライヤにオーダー予測を公開するための基準を指定します。次のいずれかの日付に基づいてオーダー予測をサプライヤおよびサプライヤ・サイトのレベルで公開するように選択できます。

開始日: サプライヤは、開始日を使用して、オーダーを適時に履行するためにはいつ製造を開始する必要があるかを把握します納入予定日: サプライヤは、納入予定日を使用して、オーダーをいつまでに履行する必要があるかを把握します

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ・リストの定義方法承認済サプライヤ・リスト(ASL)は、特定の出荷先組織または企業全体に提供するサプライヤおよびサプライヤ・セットに品目をリンク付けする情報のリポジトリです。ASLは、グローバルでも組織固有でもかまいませんが、供給プランニングでのみグローバルASLが認識されます。プランニング・プロセスでは、ASLをOracle Fusion Procurementから収集して品目のサプライヤおよびサプライヤ・サイトを特定します。

供給プランニングで使用するためにASL属性を2つの異なる方法で定義します。Oracle FusionProcurementで一部の属性を定義した後、供給プランニングで使用する属性を定義するCSVファイルをアップロードできます。

Oracle Fusion Procurementで、次の品目対サプライヤの関係およびオーダー・モディファイアを定義します。

サプライヤサプライヤ・サイト最小オーダー数量固定ロット乗数

供給プランニングで使用するその他の属性をアップロードするには、ASLを作成して購買から収集する必要があります。その後で、CSVファイル・アップロードを使用して次のような追加属性を定義できます。

262

Page 263: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

品目-サプライヤ・リード・タイムサプライヤ生産能力カレンダ日次サプライヤ生産能力

関連トピック

サプライヤ生産能力のオプション

カレンダとサプライヤ・サイトとの関連付けサプライヤ・サイト・カレンダを使用して、サプライヤ・サイトからの購買の処理リード・タイムを測定します。サプライ・チェーン・プランニング・カレンダをサプライヤ・サイトに関連付けて、そのサプライヤ・サイトから調達されるすべての品目に使用できます。カレンダは、収集されるプランニング・データに含まれます。

カレンダをサプライヤ・サイトに関連付けて、サプライヤ・サイトと品目の組合せに対する承認済サプライヤ・リストのアップロードを介して定義されるカレンダがない場合に使用できます。「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域から、「供給ネットワーク・モデルの保守」ページの「サプライヤ」タブに移動します。サプライヤの「サプライヤ・サイト・カレンダ」列で、収集されたカレンダのリストからカレンダ名を選択します。サプライヤ行にサプライヤ・サイトが含まれている場合にのみ、このフィールドを編集できます。

プランを実行したときに、サプライヤ・サイトと品目の組合せの承認済サプライヤ・リスト・カレンダが空白の場合、プランニング・プロセスでは、「供給ネットワーク・モデルの保守」ページで選択したカレンダが使用されます。サプライヤ・サイトと品目の組合せの承認済サプライヤ・リスト・カレンダが空白で、「供給ネットワーク・モデルの保守」ページでカレンダをサプライヤ・サイトに関連付けていない場合、プラニング・プロセスでは、24時間年中無休のカレンダが使用されます。

割当セット、ソース・ルールおよび物流構成表「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域の割当セットは、ソース・ルールと物流構成表を品目にリンクするために使用します。ソース・ルール、物流構成表および割当セットを組み合せて使用して、サプライ・チェーン全体の資材の供給、製造および転送の方法を指定できます。

注意: このトピックは、「プランニング・セントラル」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」、「供給プランニング」および「需要および供給プランニング」作業領域にのみ該当します。

263

Page 264: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ソース・ルールと物流構成表を作成するとき、品目の補充に使用する手段の摘要を作成します。ただし、品目番号は定義フォームのいずれの場所でも指定されないため、定義したソース・ルールまたは物流構成表を後から品目または品目のグループに割り当てることができます。割当セットは、特定の品目番号、カテゴリまたは組織をソース・ルールおよび物流構成表に関連付けるために使用します。

ソーシングを使用して、プランニング・プロセスのサプライ・チェーンを記述する必要があります。そのためには、次の3つの構造を使用します。

ソース・ルール物流構成表割当セット

ソース・ルールソース・ルールと物流構成表によって、組織間の資材の移動が決定されます。これらの組織には、サプライヤ、製造および物流施設が含まれます。「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域に移動し、「タスク」ドロワーから「ソース・ルールの管理」をクリックして、ソース・ルールを作成したり、既存のソース・ルールを検索できます。

次の3種類のソースがあります。

転送元: 組織間出荷機能によって、組織間の転送が行われます。「組織」列にソース組織を入力します。製造場所: この内部組織で品目が製造されます。「組織」列に製造組織を入力します。購買元: 外部企業から品目を購入します。「サプライヤ」および「サプライヤ・サイト」列のデータ入力は有効になっており、「組織」列は無効になっています。

配賦とランク: ランク内のすべてのソースの合計配賦率が100%になる必要があります。ランクが最も高い(数値が最も小さい)ソースが、配賦において最も優先されます。Planning Centralでは、ランク1のソースのみが考慮されます。

物流構成表資材が3つ以上の組織を通過する場合は、ソース・ルールよりも物流構成表のほうが、サプライ・チェーンのリンクを効率的に記述できます。ただし、物流構成表で記述できる関係は、一連のソース・ルールで記述することもできます。通常、ほとんどのユーザーは、物流構成表ではなくソース・ルールを使用します。「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域に移動し、「タスク」ドロワーから「物流構成表の管理」をクリックして、物流構成表を作成したり、既存の物流構成表を検索できます。

注意: 物流構成表では、その名称にもかかわらず、外部向け(プッシュ)タイプのソーシン

264

Page 265: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

グ関係が記述されません。ソース・ルールと物流構成表のいずれも、ソースから搬送先への資材のプルにのみ使用されます。

割当セット割当セットは、ソース・ルールと物流構成表を品目にリンクするために使用します。つまり、割当セットを使用して、ソース・ルール、品目および供給ノードをリンクします。割当セットによって、サプライ・チェーン・プランに含まれる各品目の組織間のソーシングおよび転送リンクが作成されます。代替割当セットを作成して、代替サプライ・チェーンをモデル化することもできます。「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域に移動し、「タスク」ドロワーから「割当セットの管理」をクリックして、割当セットを作成したり、既存の割当セットを検索できます。

ソース割当階層プランニング・プロセスでは、ソース割当階層を使用して、特定の品目の実際のソースが決定されます。次のレベルで補充ソースを割り当てることができます。具体的なソース割当は一般的な割当レベルよりも優先されます。

次の表に、供給ソース階層を示します。

ランク 品目またはカテゴリ 適用先

1 品目-組織 1. ソース・ルール2. 品目-組織属性(製造/購買)

2 カテゴリ-組織 N/A

3 品目 1. 物流構成表2. グローバル・ソース・ルール

4 カテゴリ 1. 物流構成表2. グローバル・ソース・ルール

5 組織 1. 物流構成表2. グローバル・ソース・ルール3. 品目-マスター属性(製造/購買)

6 グローバル 1. 物流構成表2. グローバル・ソース・ルール

注意: 割当セットでカテゴリを使用するには、ソース割当のプロファイル・オプション・

265

Page 266: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

カタログを設定して、ソーシングに使用されるカタログを選択する必要があります。通常はプランニング・カタログが使用されます。ただし、収集された任意のカタログをプロファイル・オプションで選択できます。プロファイル・オプションが空白の場合、割当階層でカテゴリを使用することはできません。

販売オーダーおよび予測(非依存需要)の供給をソーシングする場合、オーダー納期回答およびプランニングでは、より詳細な履歴が使用されます。この履歴には、非依存需要のディメンションである需要区分、顧客および顧客サイトが含まれます。

次の表に、需要ソース階層を示します。

ランク 品目またはカテゴリ

1 品目-顧客/顧客サイト

2 品目-顧客

3 品目-需要区分

4 品目-リージョン

5 カテゴリ-顧客/顧客サイト

6 カテゴリ-顧客

7 カテゴリ-需要区分

8 品目

9 カテゴリ-リージョン

10 カテゴリ

11 顧客/顧客サイト

12 顧客

13 需要区分

14 リージョン

15 グローバル

需要ソース階層を使用すると、需要明細に需要区分の値が含まれている場合に、品目-顧客/顧客サイトまたは品目-顧客のソース・ルールが存在しないのに、品目-需要区分のルールが存在するときには、そのルールを使用して、需要明細の供給ソースが決定されます。

266

Page 267: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

このソース階層を使用するとき、2つのルールが競合している場合は、より粒度の高いルールが使用されます。割当セットに使用されるソースを確認するには、セット内で、次の必須パラメータを入力した後、「ソーシングの表示」ボタンをクリックします。

割当セット組織品目日付

選択した品目、組織および日付の組合せに適用される割当がダイアログ・ボックスに表示されます。複数のルールが適用される場合は、「アクティブなルール」がフォーム内でマークされます。

供給プランニングの品目属性およびオーダー・モディファイア品目は、製造および物流プロセスで使用し、在庫として保管する資材を表します。品目属性では、各品目のプロパティを指定します。供給プランニングに関する品目属性は、「製品情報管理」作業領域で設定します。

供給プランニングの品目組織属性を設定するには、次のステップを使用します。

1. 「製品情報管理」作業領域に移動し、「タスク」ドロワーから「品目の管理」タスクを開きます。

2. 品目を検索します。3. 品目を選択し、「仕様」タブで属性を編集します。計画属性は、「計画」セクションで見つけることができます。

この表は、供給プランニングに関連する属性を示しています。

品目属性 品目構成

品目概要 単位

製造 構成品目タイプ

製造 ベース・モデル

製造 自動作成された構成

製造 オーダー組立

製造 製造品

267

Page 268: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

製造 供給タイプ

在庫 在庫品目

在庫 在庫保有可能

在庫 トランザクション可能

オーダー管理 顧客オーダー可能

オーダー管理 転送オーダー使用可能

プランニング 製造/購買

プランニング 安全在庫計算方法

プランニング プランナ・コード

プランニング プランニング方法

プランニング 予測管理

プランニング タイム・フェンス: 需要

プランニング タイム・フェンス: リリース

プランニング タイム・フェンス: プランニング

プランニング 原価

プランニング 保管%

プランニング 減損率

プランニング 許容前倒日数

プランニング リード・タイム: 処理

プランニング リード・タイム: 前処理

プランニング リード・タイム: 後処理

プランニング リード・タイム: 固定

プランニング リード・タイム: 変動

プランニング 最小オーダー数量

プランニング 最大オーダー数量

268

Page 269: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

プランニング 固定オーダー数量

プランニング 固定ロット乗数

プランニング 固定供給日数

プランニング 端数処理

購買 購買可能

購買 承認済サプライヤ・リスト

特定の目的に対して次の属性を使用できます。

製造/購買: ソース・ルールが存在しない場合、この属性がデフォルトで使用されます。プランニング方法: プランニング方法としてMRP計画またはMPS計画を使用します。タイム・フェンス: 計画ではすべてが使用されます。購買品目では、処理リード・タイムが使用されます。製造品目では、固定および変動が使用されます。製造、購買、転送のすべてで前処理リード・タイムが使用されます。購買および転送では、後処理リード・タイムが使用されます。「許容前倒日数」は、既存の供給を再計画する必要がある場合に使用します。供給の期日が許容前倒日数内である場合、先送り推奨は発行されません。

オーダー・モディファイアオーダー・モディファイアを使用して、環境で使用する可能性が高い計画オーダーを取得します。たとえば、数量100のパレットでのみ品目を提供するサプライヤから品目を購入するとします。数量が不足している場合、たとえば、72個が必要であるとすると、要件をサポートするために、計画オーダー数量を72のかわりに100に設定できます。オーダー・モディファイアはファントムには適用できません。

使用可能なオーダー・モディファイアは、次のとおりです。

最小オーダー数量最大オーダー数量固定オーダー数量固定ロット乗数固定供給日数端数処理

資材プランニングでは、オーダー・モディファイアの優先順位(優先度)が使用されます。特定の

269

Page 270: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

オーダー・モディファイアが他より先に適用され、特定の他のオーダー・モディファイアの使用に基づいて、特定のオーダー・モディファイアが無視されます。オーダー・モディファイアの優先度は次のとおりです。

固定供給日数: 品目の1つの計画オーダーによって、この値で指定された日数のすべての不足に対応する必要があります。たとえば、正味所要量が月曜日には50個、水曜日には100個、木曜日には70個であるとすると、固定供給日数を5に設定している場合、プランニング・プロセスでは、月曜日を期日とする、数量が220 (50 + 100 + 70)個の計画オーダーが1つ作成されます。期間の開始日は固定されません。この例では、次の5日間が常に次の月曜日に始まるわけではなく、金曜日より後の、次に正味所要量がある日に始まります。他のオーダー・モディファイアを使用して、固定供給日数の値を調整できます。そのため、次の5日間が、次の水曜日から翌週の火曜日までになることもあります。固定オーダー数量: 常に、計画オーダー数量をこの値に設定する必要があります。たとえば、正味所要量が1個であるとすると、固定オーダー数量を200に設定している場合、プランニング・プロセスでは、数量が200個の計画オーダーが1つ作成されます。これを設定すると、プランニング・プロセスは、オーダー数量端数処理モディファイアにスキップします。固定ロット乗数: 常に、この値に応じた計画オーダー数量を使用する必要があります。たとえば、正味所要量が400個であるとすると、固定ロット乗数を150に設定している場合、プランニング・プロセスでは、数量が450個の計画オーダーが1つ作成されます。最小オーダー数量: 計画オーダー数量をこの値より少なくすることはできません。たとえば、正味所要量が100個であるとすると、最小オーダー数量を150に設定している場合、プランニング・プロセスでは、数量が150個の計画オーダーが1つ作成されます。これを設定すると、プランニング・プロセスは、オーダー数量端数処理モディファイアにスキップします。最大オーダー数量: 品目の1つの計画オーダーの数量がこの値を超えることはできません。たとえば、正味所要量が200個であるとすると、最大オーダー数量を150に設定している場合、プランニング・プロセスでは、数量が150個の計画オーダーと数量が50個の計画オーダーの2つの計画オーダーが作成されます。端数処理: 計画オーダー数量は、常に整数である必要があります。プランニング・プロセスでは、常に、分数の数量が次に大きい整数に切り上げられます。たとえば、正味所要量が99.2個であるとすると、オーダー数量端数処理を選択している場合、プランニング・プロセスでは、数量が100個の計画オーダーが1つ作成されます。

割当セットのカタログの指定カタログは、階層に編成できる品目を分類するために使用されるカテゴリの集合です。カタログはのカテゴリのフラット・単一レベル構造にすることも、カテゴリの階層構造にすることもできます。

割当セットを作成するとき、割当セットごとにカタログを指定する必要があります。割当セットと

270

Page 271: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

カタログの関連付けは、次の目的で行います。

割当セットでそのカタログに関連付けられているカテゴリを使用します。カタログに関連付けられているカテゴリにソース割当をリンクします。

割当セットのカタログを指定しない場合、割当セットでは「ソーシング割当のカタログ」(MSC_SRC_ASSIGNMENT_CATALOG)プロファイル・オプションをデフォルト・カタログとして使用します。

割当セットを作成してカタログを指定するには、いずれかの「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域の「割当セットの管理」タスクを使用します。

注意: 割当セットは、「需要管理」作業領域には該当しません。

直接出荷供給プランニングでの直接出荷直接出荷とは、サプライヤから顧客への資材の直接出荷です。それは、販売者が製品を在庫として保持しないオーダー履行戦略です。むしろ、販売者は、注文品の製造、保管および顧客への直接の出荷をサプライヤまたは契約製造業者に頼っています。内部組織はプロセスを管理しますが、資材は処理しません。直接出荷フローでは、1つのサプライヤ購買オーダーに対して1つの販売オーダーがあります。顧客情報はサプライヤと共有されます。内部組織は顧客に請求し、サプライヤに支払います。

供給プランニングで直接出荷のプランニングを適切に実施するには、直接出荷サプライ・チェーン・ネットワークを定義する必要があります。

直接出荷をサポートするサプライヤ・サイトを決定する直接出荷ソース・ルールを定義します。サプライヤと顧客サイトの間の移動時間を定義します。直接出荷検証組織を設定します。収集に対して直接出荷検証品目組織を使用可能にします。

供給プランニングでの直接出荷の処理方法供給プランニングでは、直接出荷に対する新しい計画オーダーが推奨され、直接出荷購買オーダーが管理されます。プランニング・プロセスでは、次の両方の条件が満たされている場合に、供給が販売オーダーにペグされます。

271

Page 272: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

販売オーダー明細が、直接出荷としてマークされています。販売オーダーの顧客サイトに直接出荷される既存の購買オーダーがあります。

実際には予約ではありませんが、供給プランニング・プロセスでは、直接出荷購買オーダーは予約として扱われます。この場合、直接出荷購買オーダーは他の需要には使用できません。

直接出荷検証組織の設定供給プランニング・プロセスでは、直接出荷の需要および供給に対して直接出荷検証組織と呼ばれる特殊な組織を使用します。直接出荷検証組織は、直接出荷品目に関するリード・タイムやタイム・フェンスなど、様々な品目組織の属性を取得するのに使用します。直接出荷をサポートするソース・システムごとに直接出荷検証組織を指定する必要があります。直接出荷検証組織の値は、「供給ネットワーク・モデルの保守」タスクの組織の管理ページで指定します。

注意: 供給プランニングでは、直接出荷計画オーダーのある直接出荷検証組織に対してすべての需要がソーシングされます。したがって、予期しない結果になることがあるため、直接出荷検証組織はトランザクションを含む標準在庫組織にはしないでください。

直接出荷検証組織は、次の目的で使用します。

直接出荷計画オーダーの作成時に、組織-品目属性のソースとして。直接出荷の予測および手動需要における組織のプロキシとして。直接出荷販売オーダーおよび直接出荷履歴の収集時に、組織のプロキシとして。

直接出荷検証組織は、予測の生成時または手動需要の作成時に指定します。直接出荷販売オーダーの記帳および出荷履歴は、倉庫から品目を出荷する際に、直接出荷検証組織によって収集されます。需要予測では、直接出荷検証組織の予測を作成し、プランニング供給の予測をリリースできます。直接出荷検証組織をソース・システムの品目マスターにすることは可能ですが、必須ではありません。

直接出荷検証組織をソース・システムの品目マスターにすることは可能ですが、必須ではありません。

注意: 直接出荷検証組織は品目組織にする必要があります。直接出荷検証組織を設定するときに、品目マスターにトランザクションがある場合は、新しい直接出荷検証組織を作成します。

直接出荷検証組織を設定する手順は、次のとおりです。

1. 「製品情報管理」作業領域で品目組織を定義します。2. 新しい品目組織をOracle Fusionソース・システムからの収集に対して有効にします。3. 収集を実行して組織エンティティを収集します。

272

Page 273: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

4. サプライ・チェーン・プランニング作業領域で次のステップを実行して、直接出荷ソーシングの設定を完了します。

a. サプライ・チェーン・プランニング作業領域に移動します。b. 「タスク」パネル・タブをクリックします。c. 「タスク」パネルで、「供給ネットワーク・モデルの保守」をクリックします。

注意: ソース・システムごとに直接出荷検証組織として有効にできる組織は1つのみです。

d. 「組織」リージョンで、「直接出荷検証組織」オプションを選択します。直接出荷検証組織の設定が完了しました。

直接出荷ソース・ルールの設定直接出荷のプランニングを適切に実施するには、最初に直接出荷をサポートするサプライヤ・サイトを決定する直接出荷ソース・ルールを定義する必要があります。これらは、購買元サプライヤとサプライヤ・サイト・ソースを含むソース・ルールです。定義すると、直接出荷ソース・ルールを品目および顧客事業所の様々な集計レベルに割り当てることができます。有効な品目レベルは、品目およびカテゴリです。有効な顧客事業所レベルは、顧客サイト、リージョン/ゾーンおよびすべての事業所です。直接出荷ソース・ルールを割り当てる際、どのサプライヤ・サイトがどの顧客サイトに直接出荷できるかを決定します。

直接出荷ソース・ルールは、非依存需要にのみ適用できます。需要ソース階層は、直接出荷の場合に適用されます。レベル1のルールが品目および顧客または顧客サイトに対して見つかった場合、そのルールが使用されます。それ以外で、最上位レベルのルールがカテゴリ-顧客レベルに割り当てられている場合は、そのルールが使用されます。

次の表に、様々な需要ソース階層のランクを示します。

ランク 需要ソース階層

1 品目-顧客/顧客サイト

2 品目-顧客

3 品目-需要区分

4 品目-リージョン

5 カテゴリ-顧客/顧客サイト

6 カテゴリ-顧客

7 カテゴリ-需要区分

273

Page 274: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

8 品目

9 カテゴリ-リージョン

10 カテゴリ

11 顧客/顧客サイト

12 顧客

13 需要区分

14 リージョン

15 グローバル

品目またはカテゴリにすでに割り当てられている直接出荷ルールが割当セットに含まれる場合、直接出荷されるとともに在庫組織にも出荷される品目またはカテゴリに組織固有のルールを定義する必要があります。直接出荷需要のソース・ルールに転送元ソースまたは製造場所が含まれる場合、転送元ソースおよび製造場所は無視されます。複数の購買元ソースが存在する場合、購買元ソースは100%になるよう再配分されます。

直接出荷ソース・ルールの作成

直接出荷ソース・ルールを作成する手順は、次のとおりです。

1. グローバル・ソース・ルールを定義し、購買元のサプライヤ、サプライヤ・サイトおよびサプライヤ・ソース・システムを指定します。

2. 割当セットで、グローバル・ソース・ルールを品目またはカテゴリが含まれる割当レベルに割り当てます。必要に応じてグローバル・ソース・ルールを顧客またはゾーンに割り当てますが、ルールを組織に割り当てることはできません。

直接出荷のサプライヤと顧客サイトの間の移動時間の定義直接出荷ソース・ルールを作成した後、サプライヤと顧客サイトの間の移動時間を定義する必要があります。特定のサプライヤと特定の顧客との間の移動時間を定義するには複数の方法があり、すべて移動時間の定義ページで作成されます。制約ベースの供給プランニングでは、直接出荷に対して次の移動時間場所の組合せがサポートされています。

外部事業所と外部事業所外部事業所とリージョン/ゾーンリージョン/ゾーンとリージョン/ゾーン

274

Page 275: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

直接出荷プランの設定直接出荷のプランを設定する際に、直接出荷販売オーダーと標準販売オーダー(予測および供給)の両方を直接出荷組織から同じプランに含めることができます。

直接出荷のプランを設定する手順は、次のとおりです。

1. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域から、供給プランまたは需要と供給プランを開きます。

2. プランから、「処理」→「プラン・オプションの編集」をクリックします。3. 「プラン・オプションの編集」ページで、「供給」タブをクリックしてから「詳細オプションの選択」をクリックします。

4. 「供給: 詳細オプション」ページで、「直接出荷の需要と供給を含む」を選択します。5. オプションで、他の直接出荷組織を含めることができます。6. 必要に応じて他のプラン・パラメータを設定します。たとえば、タイム・フェンスを直接出荷予測に適用するには、「タイム・フェンスの作成」を選択します。

7. プランを保存します。8. プランを実行して、プラン出力に直接出荷を含めます。

注意: 直接出荷プランでは、供給および需要を直接出荷検証組織で検索します。顧客情報が購買オーダーに表示され、サプライヤ情報が販売オーダーに表示されることに注意してください。

直接出荷の予測直接出荷の出荷履歴または記帳履歴に基づいて直接出荷予測を作成します。また、見積直接出荷計画オーダーを確認するために、直接出荷予測を使用してプランを作成することもできます。

直接出荷履歴を有効にするために、収集プロセスによって直接出荷の出荷および記帳履歴の出荷元組織の値が直接出荷検証組織に設定されます。

直接出荷履歴には、直接出荷検証組織への組織参照が含まれます。履歴を収集して使用すると、将来の直接出荷の出荷または記帳について予測の作成が容易になります。予測では、直接出荷検証組織が使用されます。この予測は、直接出荷が含まれる供給プランの需要スケジュールとして使用できます。

バック・トゥ・バック履行

275

Page 276: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

バック・トゥ・バック履行バック・トゥ・バック履行プロセス・プロ―では、供給が倉庫で受け入れられると、直接顧客に出荷されます。このフローは、在庫が保守されない、原価が高い製品または移動が低速な製品の履行に最も適しています。たとえば、手持在庫として保守するには高すぎる品目に対してバック・トゥ・バック履行を使用できます。また、ほとんど販売されない在庫品目に倉庫のスペースを使用しない場合にもバック・トゥ・バック履行を使用できます。

バック・トゥ・バック履行の供給は、販売オーダーが入力されてスケジュールされた後にのみ倉庫に調達され、受け入れられます。販売オーダー需要により供給作成がトリガーされ、販売オーダーと供給との間にリンクが確立されます。出荷までの間、供給は販売オーダーに対して予約されます。

バック・トゥ・バック履行は完全に自動化されたオーダー履行プロセスであり、次が含まれます。

供給のソース(内部または外部)の自動選択履行までの供給の予約供給と需要の変更への自動応答

関連トピック

バック・トゥ・バック履行の概要バック・トゥ・バック履行の仕組み

供給プランニングでのバック・トゥ・バック履行の処理方法バック・トゥ・バック履行を使用して、在庫レベルを減らす一方でオンタイム充足率を増加することで収益およびマージンを改善します。バック・トゥ・バック・オーダーは、各供給オーダーが各販売オーダーと1対1で照合される特別なタイプのオーダーです。

通常、バック・トゥ・バックは、販売オーダーと照合され、倉庫でクロスドッキングされる購買オーダーです。オーダー納期回答では供給ソースが推奨され、推奨がサプライ・チェーン・オーケストレーションに送信されます。サプライ・チェーン・オーケストレーションで供給が作成され、常に供給と販売オーダー明細の間に予約が作成されます。

供給プランニングでは、バック・トゥ・バック需要および供給が収集され、それらの間の予約が考慮されます。バック・トゥ・バック供給が需要に満たない場合や、リソースまたはサプライヤ生産能力超過を発生させる場合、プランニング・プロセスによって例外が生成されます。制約付き供給プランニングでは、供給が欠落しているバック・トゥ・バック・オーダーの計画供給が生成されますが、これらの計画オーダーはプランからリリースできません。オーダー管理にオーダー明細を確認するよう通知し、オーダー納期回答を使用して明細の納期回答を行い、供給推奨をサプライ・チェーン・オーケストレーションに送信できます。

供給プランニングでバック・トゥ・バック・オーダーのプランニングを適切に実施するには、バッ

276

Page 277: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

ク・トゥ・バック・サプライ・チェーン・ネットワークを定義する必要があります。

「製品情報管理」作業領域で、品目-組織属性「バック・トゥ・バック可能」を「はい」に設定します。品目組織属性「プランニング方法」をMRP計画またはMPS計画に設定します。品目のソース・ルールを指定し、供給プランニングの次の方法を示します。

販売オーダーの出荷元組織を決定します。出荷元組織に資材を送るための供給ソースを決定します。

ソース・ルールをオーダー納期回答割当セットに追加します。直接出荷のプランニングを実施する供給プランを設定します。

詳細プラン・オプション・ダイアログ・ボックスで、「直接出荷の需要と供給を含む」属性を「はい」に設定します。オプションで、直接出荷予測を表す需要スケジュールを選択します。

このページは役に立ちましたか?

© Oracle About Oracle Contact Us Products A-Z Terms of Use and Privacy Ad Choices

277

Page 278: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

11 シミュレーション・セットこの章の内容は次のとおりです。

供給プランニングでのシミュレーションシミュレーション・セットの作成シミュレーション・セットの編集スプレッドシートからのシミュレーション・セットの編集シミュレーション・セットへのデータのコピープラン入力からシミュレーション・セットへのデータの追加

供給プランニングでのシミュレーションSupply Planningでは、シミュレーションを使用し、プランのデータを変更または編集して様々なwhat-ifシナリオを分析できます。その後、プランを「現在のデータでリフレッシュしない」オプションを選択して実行し、必要に応じて変更をシミュレーション・セットに保存できます。シミュレーション・セットは将来のプラン実行で使用できます。

シミュレーション・セットとは、プランの実行前にプラン・オプションに含める変更したデータの集合です。シミュレーション・セットを使用すると、プラン出力のデータを変更して、変更したデータの影響を確認できます。たとえば、品目のリード・タイムまたはオーダー・モディファイアを変更してプランニング結果をテストできます。シミュレーション・セットは「プラン・オプション」で追加できます。

シミュレーションの実行前に、次のエンティティの属性を編集できます。属性をクリックでき、値が受け入れられた場合は、その属性を編集できます。

品目

278

Page 279: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

品目構成リソースリソース可用性工順経路リソース供給および需要サプライヤサプライヤ生産能力

シミュレーション・セットの作成「プラン入力」作業領域からシミュレーション・セットを作成するには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「プラン入力」作業領域のリンクをクリックします。2. 「プラン入力」ページで、「オープン」ボタンをクリックします。3. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、次のようにします。

a. 「検索」ドロップダウン・リストで、「名前」を選択します。b. 「検索」テキスト・ボックスに、「品目」や「リソース」など、表の名前を入力します。

c. 「検索」アイコン・ボタンをクリックします。d. 「品目」(またはリサーチ)表を選択して、「OK」をクリックします。

4. 「プラン入力」ページの「品目」タブ(または「リソース」タブ)で、「検索」ボタンをクリックします。

5. 「検索結果」リージョンで、行を1行以上選択して次のようにします。a. 「処理」をクリックして「シミュレーション・セットに追加」を選択します。b. 「シミュレーション・セットに追加」ダイアログ・ボックスで、「検索: シミュレーション・セット」の値リストの下矢印をクリックしてから、「シミュレーション・セットの作成」をクリックします。

c. 「シミュレーション・セットの作成」ダイアログ・ボックスで、「シミュレーション・セット」フィールドに作成するシミュレーション・セットの名前を入力します。

d. 「保存してクローズ」をクリックします。e. 「シミュレーション・セットに追加」ダイアログ・ボックスで、「保存してクローズ」をクリックします。

関連トピック

279

Page 280: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

シミュレーション・セットの概要

シミュレーション・セットの編集「プラン入力」作業領域からシミュレーション・セットを編集するには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「プラン入力」作業領域のリンクをクリックします。2. 「プラン入力」ページで、「プラン」パネル・タブをクリックします。3. 「プラン」パネル・ドロワーで、次のようにします。

a. 「シミュレーション・セット」リストを展開します。b. シミュレーション・セットを選択して右クリックし、「オープン」を選択します。

4. 「シミュレーション・セット」ページで「オープン」をクリックし、「フル・ペイン」を選択します。

5. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、「リソース」や「品目」などの表を選択し、「OK」をクリックします。「シミュレーション・セット」ページで、「リソース」タブや「品目」タブなど、選択した表の新しいタブが開きます。

6. 「検索」リージョンで「検索」をクリックします。7. 「検索結果」リージョンで、行を1行以上選択します。「処理」をクリックし、ドロップダウン・リストから「編集」を選択します。

8. 編集ダイアログ・ボックスでは、アクセスした表に応じて、一部の属性の編集や追加の表へのドリルダウンが実行できます。次に例を示します。

「リソース」表の場合、「ボトルネック」の値を変更できます。「リソース可用性」表へドリルダウンすることもできます。「品目」表の場合、「プロセス・リード・タイム」の値を変更できます。「サプライヤ」表へドリルダウンすることもできます。

9. 終了したら、「OK」をクリックして「シミュレーション・セット」ページに戻ります。変更した行およびフィールドには、小さい色付きのドットのマークが付きます。

関連トピック

シミュレーション・セットの概要需要および供給変更のシミュレート

スプレッドシートからのシミュレーション・セット280

Page 281: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

の編集シミュレーション・セット・データをスプレッドシートにダウンロードし、特定の更新、追加、削除などの編集を実施して、シミュレーション・セットにアップロードしなおすことができます。「プラン入力」作業領域で、シミュレーション・セットの「品目」表または「供給および需要」表を操作しているときに、「処理」メニューの「スプレッドシートで編集」オプションを使用して、表の行をMicrosoft Excelファイルにダウンロードします。

注意: スプレッドシートを使用する前に、「ナビゲータ」→「ツール」の下で、使用可能なデスクトップ統合インストーラをダウンロードしてインストールする必要がありますそのようにしないと、スプレッドシートに対して情報をダウンロードまたはアップロードできません。

Microsoft Excelスプレッドシートでシミュレーション・セットの「品目」表または「供給および需要」表のデータを編集するには、次のステップを実行します。

1. 「プラン入力」作業領域で、「プラン」パネル・タブをクリックします。

注意: シミュレーション・セットは、「プランニング・セントラル」、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」および「供給プランニング」作業領域から編集することもできます。ただし、シミュレーション・セットで「供給および需要」表を使用できるのは、「供給プランニング」作業領域での編集時のみです。

2. 「プラン」パネル・ドロワーで、次のようにします。a. シミュレーション・セットのリストを展開しますb. 編集するシミュレーション・セットを選択し、右クリックして「オープン」をクリックします。シミュレーション・セットが開きます。

3. 「オープン」メニューで「フル・ペイン」を選択します。「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスが開きます。

4. 「品目」表または「供給および需要」表を選択し、「OK」をクリックします。シミュレーション・セットのページに表が開きます。

5. シミュレーション・セットの表の行を検索します。6. 表の「処理」メニューで、「スプレッドシートで編集」をクリックします。ダイアログ・ボックスが開き、Microsoft Excelファイルを保存するか開くように求められます。

7. スプレッドシートを開きます。「接続」ダイアログ・ボックスが開き、アプリケーションのURLに接続するように求められます。

8. 「はい」をクリックします。ダイアログ・ボックスが開き、資格証明を入力するように求められます。

9. Oracle Applications Cloudの資格証明でサインインします。シミュレーション・セットのデータでスプレッドシートがリフレッシュされます。

10. データを編集します。

281

Page 282: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

タスク ステップ

シミュレーション・セットの「品目」表に品目を追加するには

スプレッドシートの「品目」メニューで「品目の追加」アイコンをクリックし、表示された「品目の追加」ダイアログ・ボックスで値を指定します。既存の品目を追加するか、既存の品目に基づいている品目を作成できます。

シミュレーション・セットの「供給および需要」表でオーダーを作成するには

スプレッドシートの「供給および需要」メニューで「オーダーの作成」アイコンをクリックし、表示された「オーダーの作成」ダイアログ・ボックスで値を指定します。(セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングには該当しません。)

行を編集するには グレー表示されていない行のセルで値を変更します。行の「変更済」列の下のセルに記号が表示されます。

行を削除するには 「削除用にマーク」列で対応するセルをクリックします。表の行を削除対象にマークする記号がセルに表示されます。行の選択を解除するには、セルを再度クリックします。

11. 「品目」または「供給および需要」メニューの「アップロード」アイコンをクリックします。表示される「アップロード・オプション」ダイアログ・ボックスで、使用するオプションのチェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックします。データがシミュレーション・セットにアップロードされます。

12. シミュレーション・セットを保存します。変更内容が表示され、色付き記号でマークされます

13. スプレッドシートを保存して閉じます。

シミュレーション・セットへのデータのコピーデータを更新した場合、変更したデータをシミュレーション・セットに追加できます。データをシミュレーション・セットにコピーすると、シミュレーションを実行してデータを検証できます。その後、その変更したデータを以降のプラン実行に含めることができます。

プラン・データをシミュレーション・セットにコピーするには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「供給プランニング」作業領域をクリックします。2. 「プラン」パネル・ドロワーをクリックし、「プラン入力」を右クリックして「オープン」をクリックします。

3. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログ・ボックスで、編集済データがあるエンティティを検索します。たとえば、編集した品目を検索します。

4. 編集して保存した行を選択します。5. 「品目」タブで「処理」メニューをクリックし、「シミュレーション・セットにコピー」を

282

Page 283: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

クリックします。6. コピー・オプションのいずれかを選択します。選択行のコピー: 選択したセルからデータをコピーします。すべてコピー: 行の全データをコピーします。

7. 強調表示された変更を既存のシミュレーション・セットに追加するか、「シミュレーション・セットにコピー」ダイアログで「シミュレーション・セットの作成」をクリックして新しいシミュレーション・セットを作成します。

8. 「保存してクローズ」をクリックします。9. プランの「プラン・オプション」の「スコープ」タブで、そのシミュレーション・セットを追加します。

プラン入力からシミュレーション・セットへのデータの追加プランを実行せずにプラン入力のデータに変更を加えて、そのデータをシミュレーション・セットに直接含めることができます。プランの実行後に、シミュレーションの結果を検証できます。

プラン入力からのプラン・データをシミュレーション・セットに追加するには、次のステップを実行します。

1. ナビゲータで、「供給プランニング」作業領域をクリックします。2. 「プラン」パネル・ドロワーをクリックし、「プラン入力」を右クリックして「オープン」をクリックします。

3. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ページで、編集するエンティティを検索します。たとえば、編集する品目を検索します。

4. 必要な行でデータを編集し、保存します。5. 編集したデータの行を選択し、「品目」タブで「処理」メニューをクリックし、「シミュレーション・セットに追加」をクリックします。

6. 強調表示された変更を既存のシミュレーション・セットに追加するか、「シミュレーション・セットにコピー」ダイアログで「シミュレーション・セットの作成」をクリックして新しいシミュレーション・セットを作成します。

7. 「保存してクローズ」をクリックします。8. プランの「プラン・オプション」の「スコープ」タブで、そのシミュレーション・セットを追加します。

283

Page 285: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

20a

Supply Planningの使用

用語集D | F | I | M | P | S | W

D

ディメンション値の検索および保存のためにビジネス・データの体系化に使用するデータ・カテゴリ。ディメンションには通常、その中にグループ化された関連メンバーの階層が含まれています。ディメンションは、メジャー・データを分類し、特徴付けます。たとえば、「価格」というメジャーは、品目の価格を長期にわたって追跡できるように、製品および時間別に分類されます。

F

FIFO

ファースト・イン・ファースト・アウトの略語。在庫ストックを回転させる資材管理の手法で、最早で受け取ったまたは生産した在庫ユニットが最初に使用または出荷されるユニットとなります。したがって、終了在庫は、直近に取得した商品で構成されます。

I

品目構成Oracle Fusion Product Modelからスナップショットとしてインポートされるモデルを表すコンフィギュレータ・モデルの階層構造。

285

Page 286: Oracle SCM Cloud Supply Planningの使用 20Aサプライ・チェーンのモデル化 サプライ・チェーン・プランニングでのファントム組立品の使用方法

M

メジャーメジャーのディメンションごとに体系化されたデータが含まれます。たとえば、「製品」および「時間」ディメンションがある「価格」および「予測」というメジャーには、製品および期間ごとの価格データと予測データが含まれます。

P

プランニング・データ・リポジトリソース・システムから収集され、オーダー管理プロセス、オーダー納期回答プロセスおよびサプライ・チェーン・プランニング・プロセスで使用するために保管される一連のデータ。

S

販売オーダー販売組織と顧客間の契約書。販売オーダーは「需要管理」作業領域で作成します。また、オーダー管理では、ソース・システムから受信したソース・オーダーがオーダー履行に送信できる販売オーダーに変換されます。

セレクタ・ツールメジャー、階層レベルおよびディメンション・メンバーの選択に使用する、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域内のユーザー・インタフェース。表、グラフ、分析セットおよび情報タイルの作成および編集に使用します。

W

作業領域タスクや検索、ビジネス目標を達成するのに必要なその他のコンテンツが含まれる一連のページ。

286